JP5309823B2 - コイン選別装置及びコイン選別計数装置 - Google Patents

コイン選別装置及びコイン選別計数装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5309823B2
JP5309823B2 JP2008238311A JP2008238311A JP5309823B2 JP 5309823 B2 JP5309823 B2 JP 5309823B2 JP 2008238311 A JP2008238311 A JP 2008238311A JP 2008238311 A JP2008238311 A JP 2008238311A JP 5309823 B2 JP5309823 B2 JP 5309823B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
sorting
coins
hole
peripheral edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008238311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009217807A (ja
JP2009217807A5 (ja
Inventor
寛 安部
元晴 黒澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Seiko Co Ltd
Original Assignee
Asahi Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Seiko Co Ltd filed Critical Asahi Seiko Co Ltd
Priority to JP2008238311A priority Critical patent/JP5309823B2/ja
Priority to KR1020090069552A priority patent/KR101028445B1/ko
Publication of JP2009217807A publication Critical patent/JP2009217807A/ja
Publication of JP2009217807A5 publication Critical patent/JP2009217807A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5309823B2 publication Critical patent/JP5309823B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、直径の異なる複数のコインを種類毎に選別するコイン選別装置に関する。
また、本発明は直径の異なる複数のコインを種類毎に選別し、選別したコインの数を検知するコイン選別計数装置に関する。
詳しくは、高速で直径の異なるコインを種類毎に選別し、また計数できるコイン選別装置及びコイン選別計数装置に関する。
さらには、高速かつ小型の直径の異なるコインを種類毎に選別し、また計数できるコイン選別装置及びコイン選別計数装置に関する。
本明細書において、「コイン」とは、通貨としての硬貨、ゲーム機のメダルおよびトークン等の総称である。
第1の従来技術として、上面にコイン類が載るようにし、且つ手動もしくは駆動手段により回転する回転盤と、該回転盤の外周からのコイン類の取り入れ口を有して回転盤の外周に沿って配置されたほぼ円弧状のコイン類搬送経路と、コイン類搬送経路中に穿設され、搬送上流から搬送下流に行くに従って、直径の小さいコイン類から直径の大きいコイン類までを順次選別落下可能とする複数の選別孔と、前記回転盤の外周上方に配置されて当該回転盤の回転に同期して回転し、前記コイン類搬送経路面に向かってコイン類を押圧しながら搬送する平面視円環状の搬送ベルトと、コイン類の取り入れ口と前記搬送方向の最も上流側の選別孔との間のコイン類搬送経路中に配置されてコイン類の通過数及び直径を判別するためのコイン類判別手段と、前記コイン類判別手段による計測結果を演算する制御部と、前記通過したコイン類の種類ごとの数量及び全数量等の計数結果を表示する表示部とを備えたことを特徴とするコイン類の計数選別装置知られている(例えば、特許文献1参照。)。
第2の従来技術として、回転ディスク上のコインを回転ディスクの回転によって遠心力を与え、静止周面に形成した金種毎の出口に当該遠心力によりコインを送り込んで金種毎に選別するものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3863490号(図1−図9、3頁―10頁) 特許第2636505号(図2−16、4頁―7頁)
第1の従来技術は、円弧状のコイン類搬送路の内周縁を基準として搬送ベルトの摩擦力によって搬送されるコインを金種の直径合わせて小径から大径の順に形成された選別孔に落下させることにより金種毎に選別するものである。
この方式は、搬送ベルトの押し付け力によってコインを基準とする内周縁に沿わせるため、選別能力を向上のため搬送ベルトの速度を上げると遠心力が打ち勝ってコインが内周縁から離れてしまい、所定の選別孔に落下させられない問題がある。
換言すれば、第1従来技術は選別能力向上に限界があった。
また、第1の従来技術をコイン選別計数装置に使用した場合にも同様の問題がある。
第2の従来技術は、コインの遠心力により金種毎の出口に誘導するため、出口に連なるコインの誘導路を回転ディスクの周方向に配置せねばならず、小型化には限界がある。
また第2の従来技術をコイン選別計数装置に使用した場合にも同様の問題がある。
本発明の第1の目的は、単位時間当たりの選別コイン数を増加できるコイン選別装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、小型であって、単位時間当たりの選別コイン数を増加できるコイン選別装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、単位時間当たりの選別コイン数を増加できるコイン選別計数装置を提供することである。
本発明の第4の目的は、小型であって、単位時間当たりの選別コイン数を増加できるコイン選別計数装置を提供することである。
この目的を達成するため、本発明にかかるコイン選別装置は以下のように構成される。
すなわち、請求項1に記載の発明は、直径の異なる複数種類のコインを直径別に振り分けるコイン振り分け装置において、平板状のベースプレート、回転軸線から所定の半径を有する基準周縁を有し、当該基準周縁から周方向に伸び、かつコインを一つずつ搬送する送り羽根を有し、前記ベースプレートの上側で回転する回転体、前記ベースプレートの前記基準周縁の外側において、前記基準周縁の僅かに外周に位置する内側案内縁及び前記基準周縁からの半径方向の距離が小径コインから大径コインの順に対応するコインの直径よりも僅かに大きく、かつ下流の対象コインよりも小さい間隔で形成された外側基準縁を有する複数の選別孔、前記ベースプレート上の前記選別孔の外側基準縁以遠において、前記基準周縁に向かって所定の力で前記送り羽根によって搬送されるコインを付勢する押付装置、及び、前記選別孔の上側から前記選別孔に向かって前記送り羽根によって送られるコインを押し付けるローラを有することを特徴とするコイン選別装置である。
本発明の第の好ましい実施態様は、請求項1のコイン選別装置において、前記押付装置は平行移動機構により前記基準周縁に対し平行移動されることを特徴とする。
本発明の第の好ましい実施態様は、直径の異なる複数種類のコインを直径別に振り分けるコイン振り分け装置において、平板状のベースプレート、回転軸線から所定の半径を有する基準周縁を有し、当該基準周縁から周方向に伸び、かつコインを一つずつ搬送する送り羽根を有し、前記ベースプレートの上側で回転する回転体、前記ベースプレートの前記基準周縁の外側において、前記基準周縁の僅かに外周に位置する内側案内縁及び前記基準周縁からの半径方向の距離が小径コインから大径コインの順に対応するコインの直径よりも僅かに大きく、かつ下流の対象コインよりも小さい間隔で形成された外側基準縁を有する複数の選別孔、前記ベースプレート上の前記選別孔の外側基準縁以遠において、前記基準周縁に向かって所定の力で前記送り羽根によって搬送されるコインを付勢する押付装置、前記選別孔の上側から前記選別孔に向かって前記送り羽根によって送られるコインを押し付けるローラ、及び、前記選別孔への落下を検知するセンサを設けたことを特徴とするコイン選別計数装置である。
本発明の第の好ましい実施態様は、請求項1のコイン選別装置において、前記落下補助装置は前記選別孔の上側に配置され、前記選別孔に向かってコインを弾性的に押し下げるローラであることを特徴とする。
本発明の第の好ましい実施態様は、第の好ましい実施態様のコイン選別装置において、前記ローラが複数であることを特徴とする。
請求項1の発明において、コインは回転体の送り羽根により一つずつベースプレート上をスライドさせられる。
スライドするコインは、押付装置によって遠心力に反して回転体の基準周縁に所定の力で押し付けられつつ移動する。
選別孔部において、コインの内側縁は内側案内縁上をスライドされる。また、コインの外側縁部は対応する金種よりも小径コインの選別孔部では外側基準縁上をスライドする。対応する金種の選別孔に相対した場合、押付装置は選別孔の外側基準縁よりも基準周縁側に近づかないため、コインを基準周縁に押し付ける力が急速に減少する。これにより、内側縁上をスライドする該当コインの外側縁は下面を外側基準縁により支えられないため、自重及び又は上方からの付勢力により選別孔に落下する。
本発明においてはコインを押付装置によって回転体の基準周縁に押し付け、かつ、下方へ落下させるので、小型化ができる。
また、回転体の回転速度を増加しても押付装置によって基準周縁に押し付けるので基準周縁からコイン周面が離れることがなく、確実に対応金種の選別孔に落下させることが出来るので、高速選別が可能である。
送り羽根によって送られるコインは落下補助装置たるローラによって選別孔に向かって押し付けられる。
コインの移動速度が増して重力のみでは選別孔に落下しきれない場合であっても確実に選別孔に落下させることができ、高速化しても小さな選別孔に確実落下させることができる。
よって、小型であってもコインを高速選別できる。
の好ましい実施態様において、押付装置が基準周縁に対し平行移動機構によって平行移動する。
これにより、支点を中心に回動するレバにより押し付ける方式に比しコインを基準周縁に押し付ける力がほぼ均一化でき、一層小さな力でコインを基準周縁に確実に押し付けることができる。
また、コインが押付装置を押し返そうとしても、付勢力をコインの押し方向に対し反対方向から作用させるので、小さな力で基準周縁に押し付けることができ、コインが誤落下することがない。
また、コインが押付装置による保持力によって選別孔に落下しない問題も解消できる。
の好ましい実施態様において、コインは回転体の送り羽根により一つずつベースプレート上をスライドさせられる。
スライドするコインは、押付装置によって遠心力に反して回転体の基準周縁に所定の力で押し付けられつつ移動する。
選別孔部において、コインの内側縁は内側案内縁上をスライドされる。
また、コインの外側縁部は対応する金種よりも小径コインの選別孔部では外側基準縁上をスライドする。対応する金種の選別孔に相対した場合、押付装置は選別孔の外側基準縁よりも基準周縁側に近づかないため、コインを基準周縁に押し付ける力が急速に減少する。
これにより、内側縁上をスライドする該当コインの外側縁は下面を外側基準縁により支えられないため、自重及び又は上方からの付勢力により選別孔に落下する。
本発明においてはコインを押付装置によって回転体の基準周縁に押し付け、かつ、下方へ落下させるので、小型化ができる。
また、回転体の回転速度を増加しても押付装置によって基準周縁に押し付けるので基準周縁からコイン周面が離れることがなく、確実に対応金種の選別孔に落下させることが出来る。
さらに、送り羽根によって送られるコインは落下補助装置たるローラによって選別孔に向かって押し付けられる。
コインの移動速度が増して重力のみでは選別孔に落下しきれない場合であっても確実に選別孔に落下させることができ、高速化しても小さな選別孔に確実落下させることができる。
さらにまた、落下したコインのセンサを有することから、金種別の選別コイン数を計数できるので、選別能力が高く、かつ、小型のコイン選別計数装置を実現できる。
の好ましい実施態様において、回転体によって回動されるコインは選別孔において上側に配置されたローラによって前記選別孔に向かって弾性的に押し下げられる。
したがって、落下すべきコインはこの押し下げ力によって強制的に選別孔内に落とされ、適切な選別孔に選別される。
コインを押し下げるのはローラであるためコインとの摩擦力は極めて小さい、換言すれば、回転体の回転抵抗は小さい。
したがって、コインの移動速度が大きくとも所定の選別孔に素早く落下させられるので、高速化しても選別を確実におこなうことができる利点がある。
の好ましい実施態様において、回転体によって移動されるコインは選別孔において上側に配置された複数のローラによって選別孔に向かって弾性的に押し下げられる。
コインが複数のローラに押し下げられる場合、コインは面によって押し下げられるので、平行に下方へ移動される。
これにより単体のローラに比し一層円滑に選別孔にコインを落下させることでき、さらに高速選別ができる利点がある。
本発明の最良の形態は、直径の異なる複数種類のコインを直径別に振り分けるコイン振り分け装置において、平板状のベースプレート、回転軸線から所定の半径を有する基準周縁を有し、当該基準周縁から周方向に伸び、かつコインを一つずつ搬送する送り羽根を有し、前記ベースプレートの上側で回転する回転体、前記ベースプレートの前記基準周縁の外側において、前記基準周縁の僅かに外周に位置する内側案内縁及び前記基準周縁からの半径方向の距離が小径コインから大径コインの順に対応するコインの直径よりも僅かに大きく、かつ下流の対象コインよりも小さい間隔で形成された外側基準縁を有する複数の選別孔、前記ベースプレート上の前記選別孔の外側基準縁以遠において、前記基準周縁に向かって所定の力で前記送り羽根によって搬送されるコインを付勢する押付装置、さらに、前記選別孔の上側から選別孔に向かって送り羽根によって送られるコインを押し付ける落下補助装置を含み、前記押付装置は平行移動機構により前記基準周縁に対し平行移動されることを特徴とするコイン選別装置である。
図1は実施例のコイン選別計数装置の斜視図である。
図2は実施例のコイン選別計数装置の分解斜視図である。
図3は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の平面図である。
図4は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の裏面図である。
図5は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の押付装置の分解斜視図である。
図6は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の押付装置の拡大図である。
図7は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の落下補助装置の斜視図である。
図8は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の落下補助装置の拡大側面図である。
図9は図8におけるA―A線断面図である。
図10は計数装置のブロック図である。
図11は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の作用説明図である。
本発明の実施例のコイン選別計数装置100が図1乃至7を参照して説明される。
コイン選別計数装置100は、大まかにはコイン選別装置102及びコイン計数装置104を含んでいる。
コイン選別計数装置100は、直径の異なる複数金種コインを金種毎に選別し、選別金種毎のコインを計数する機能を有する。
まず、コイン選別装置102を図1〜6を参照して説明する。
コイン選別装置102は、コインを金種別に振り分ける機能を有する。
コイン選別装置102は、基台106、コイン整列装置108、及びコイン振分装置112を含んでいる。
基台106が図1及び2を参照して説明される。
基台106は、コイン整列装置108、コイン振分装置112等を支持する機能を有する。
基台106は、側面視台形状の左サイドフレーム114、右サイドフレーム116及び両者を接続するステー118、122よりなる。
サイドフレーム114と右サイドフレーム116の上端にベースプレート124が傾斜して固定されている。
ベースプレート124には、コイン整列装置108、コイン振分装置112等が取り付けられる。
次にコイン整列装置108を図1〜4を参照して説明する。
コイン整列装置108は、直径の異なる複数種類のバラ状態のコインを一つずつ区分けして送り出す機能を有する。
コイン整列装置108は、実施例に限らず他の同様の装置を使用することができる。
本実施例のコイン整列装置108は、ベースプレート124、回転ディスク126及び保留ボウル128を含んでいる。
まず、ベースプレート124を説明する。
ベースプレート124は、回転ディスク126の通孔132に落下し回転ディスク126によって押動されるコインの下面を支える機能を有する。
ベースプレート124は、矩形平板形であり、コインがスライドするため、摩耗しないよう金属、例えばステンレスにより製作することが好ましい。
次に回転ディスク126を説明する。
回転ディスク126は、保留ボウル128にバラ状態で保留されたコインを攪拌し、一つずつ区分けして送り出す機能を有する。
回転ディスク126は円盤形であって、周縁部に等間隔にコインが落下する円形の通孔132が複数個形成されている。
通孔132は選別する最大直径コインよりも僅かに大径の円形孔である。
通孔132の上面側の回転方向後位の後方周面134は斜めに形成し、すり鉢状に形成される。
回転ディスク126の通孔132間のリブ136の下面にはコインの押動突条138、142が形成される。
回転ディスク126はベースプレート124の上面に固定された最大コイン厚みよりも僅かに厚い薄板からなるほぼ四分の三周を囲う案内リング144の案内孔146内に同心状態に配置される。
回転ディスク126は、側方に倒立状態に配置した電気モータ148によって減速機152を介して選択的に正転又は逆転される。
本実施例において、正転とは図3において時計方向の回転であり、逆転とは反時計方向の回転である。
回転ディスク126の中央には裁頭円錐形の攪拌体154が形成されている。
次に保留ボウル128を説明する。
保留ボウル128は多数のコインをバラ状態で保留する機能を有する。
保留ボウル128は縦向きの筒状体であり、下端部156は回転ディスク126よりも僅かに大きい円形に、上端部158は平面視矩形に形成され、下端部と上端部は斜面162によって接続されている。
保留ボウル128は、下端部の掛止フック(図示せず)をベースプレート124の掛止孔160にフックし、反対側を固定装置161で固定することにより、ベースプレート124の上面に着脱可能に固定される。
回転ディスク126は保留ボウル128の下端部156の底部に配置されている。
保留ボウル128にバラ積みされた各種コインは、回転ディスク126の回転によって攪拌される。
詳述すれば、回転ディスク126上のコインが通孔132に落下したりリブ136に乗り上げたり、及び攪拌体154の頂部の斜面により攪拌される。
この攪拌によってコインCが通孔132内にースプレート124と平行に落下した場合、ベースプレート124上面にコインCの下面が支えられる。
換言すれば、コインCは一つずつ区分けされる。
さらに、コインの周縁が押動突条138、142によって押動されるので、コインCは案内リング144の案内孔146内周面に案内されつつ回転ディスク126によって連れ回りされる。
連れ回りされるコインCは、送り出し部159において、ベースプレート124から上方に弾性的に突出される規制ピン160、161によって周方向へ誘導され、一つずつ送り出される。
なお、ースプレート124は水平に配置できるが、傾斜した場合、回転ディスク126へのコイン荷重を減少出来ると共に、下方空間を有効に活用できる利点がある。
次にコイン振分装置112が図3から6を参照して説明される。
コイン振分装置112は、コインを金種別に振り分ける機能、詳述すればコインの直径の差を利用して機械的に直径別に振り分ける機能を有する。
コイン振分装置112は、回転体164、第1選別孔166、第2選別孔168、第3選別孔172、第4選別孔174及び各選別孔に対応して設けた第1押付装置176、第2押付装置178、及び第3押付装置180及び上面規制体182を含んでいる。
まず回転体164を説明する。
回転体164は、コイン整列装置108によって一枚ずつ送り出されたコインCを受け取って第1選別孔166から第4選別孔174に順次搬送する機能を有する。
回転体164は、円盤形であって、回転軸線183から所定の半径に形成された円弧状の基準周縁184、基準周縁184から半径方向に突出する回転ディスク126の通孔132と同数であって、等間隔に設けた送り羽根186を有する。
送り羽根186の間の保持凹部188には最大径コイン1枚及び最小径コイン2枚が保持されない大きさに形成される。
回転体164は、ベースプレート124の上面に対し最薄コインCの厚み以下の間隔の平面内において、回転ディスク126の駆動源からギヤ手段(図示せず)を介して回転され、図3において反時計方向に回転ディスク126と同期して回転される。
基準周縁184は同一半径上に位置するため、回転体164が回転しても同一円上を移動する。
送り羽根186は同一半径に形成され、先端は回転ディスク126の下方を通過するよう設定される。
これにより、回転ディスク126の回転によって規制ピン160、161によって周方向に送り出されたコインCは送り羽根186によって受け取られた後、送り羽根186によって押動されつつ選別通路190を搬送される。
第1選別孔166、第2選別孔168、及び第3選別孔172を説明する。
第1選別孔166、第2選別孔168、及び第3選別孔172は所定直径のコインCを落下させる機能を有する。
第1選別孔166、第2選別孔168、及び第3選別孔172は基本構造は同一なので第1選別孔166を代表して説明ずる。
図6に示すように第1選別孔166は、ベースプレート124に形成された内側案内縁である弧状内縁192及び外側基準縁である弧状外縁194によって構成された弧状の長孔である。
弧状内縁192は、回転体164の回転軸線183を中心とした基準周縁184よりも僅かに大きい所定の半径を有する。
換言すれば、基準周縁184と弧状内縁192との間に弧状の内側コインガイド195が形成される。
弧状内縁192は、基準周縁184よりも約1ミリ以上大きいことが好ましい。
選別(落下)されるコインCが落下し易いからである。しかし、半径差が小さ過ぎる場合、誤選別される恐れがあり、大きすぎるとコインCが落下し難くなるので、1〜3ミリ程度が好ましい。
換言すれば、内側コインガイド195の幅は約1ミリ以上が好ましい。
また、弧状内縁192は落下するコインCに対する抵抗を小さくするため、面取りした後、バフがけし、滑らかに形成することが好ましい。
弧状外縁194は、ベースプレート124に形成してもよいが、本実施例ではベースプレート124に固定したスライドプレート198によって構成されている。
ベースプレート124には、弧状外縁194の半径方向の外方に矩形のスライド孔200が形成され、スライドプレート198が基準周縁184の半径方向にスライド可能に嵌め合わされている。
換言すれば、スライドプレート198は、スライド孔200の右側縁202及び左側縁204によって基準周縁184に対し弧状外縁194が同心円的状態を保ったまま平行移動可能である。
右側縁202及び左側縁204はスライドプレート198、具体的には弧状外縁194の案内装置206である。
案内装置206は、本実施例に代えて同様の機能を有する装置に変更することができる。
次にスライドプレート198の固定装置208を図4、5を参照して説明する。
固定装置208はスライドプレート198をベースプレート124に対し適宜位置において固定する機能を有し、サポートプレート212及びボルト214を含んでいる。
サポートプレート212は矩形であり、スライドプレート198よりも突出した側方縁部に基準周縁184に対し半径方向に伸びる長孔216(実施例では4個)が形成されている。
サポートプレート212の基準周縁184に対向する内縁213は、弧状外縁194と同一の曲率に形成してある。
サポートプレート212とスライドプレート198は、基準周縁184に対し内縁213が弧状外縁194よりも僅かに外側に位置するようノックピン(図示せず)により一体化され、一体に移動可能である。
サポートプレート212は、ベースプレート124の下側からあてがい、長孔216を貫通するボルト214をベースプレート124にねじ込むことにより固定される。
換言すれば、サポートプレート212のベースプレート124に対する固定位置によって弧状外縁194と基準周縁184との距離が設定される。
この弧状外縁194と基準周縁184との距離は、選別するコインCの直径に応じて調整される。
例えば50円コインを選別する場合、50円の直径は21ミリであるが、次に小さい直径22.6ミリの100円コインが落下しないように設定する。
換言すれば、基準周縁184と弧状外縁194との距離は、21ミリを超え、22.6ミリ未満の範囲で設定される。
また、弧状外縁194は回転軸線183を中心とする所定半径に一義的に形成されるので、正確には回転軸線183を中心とする同一半径上に位置しないので、上記設定は基準周縁184と弧状外縁194との最大距離位置において満たすように定められる。
次にコインガイド板218を図5を参照して説明する。
コインガイド板218は第1選別孔166から落下したコインCが衝突して遠心力による慣性力を減衰させられ、垂下方向へ重力により落下させる機能を有する。
コインガイド板218は、所定の幅を有する弧状の板状体であり、サポートプレート212の内縁213に隣接した下面に固定される。
第1選別孔166から落下した遠心力を有するコインCはコインガイド板218に衝突して半径方向の慣性力を消滅させられ、僅かに跳ね返りつつ下方へ落下する。
これによりコインをほぼ真下に落下させられ、これによっても小型化ができる。
次に第4選別孔174を説明する。
第4選別孔174は、最大の500円コインが落下する。
よって、500円コインが落下で来る大きさであればよいので、前記調整機構は必要でない。
本実施例では矩形の開口である。
本実施例では10円、50円、100円、及び500円コインが選別対象であるので、小直径から大直径の順にほぼ等間隔に第1選別孔166、第2選別孔168、第3選別孔172及び第4選別孔174が配置されている。
換言すれば、第1選別孔166に最小の50円コイン、第2選別孔168に二番目に小径の100円コイン、第3選別孔172に三番目に小さい100円コインが落下するよう各基準周縁184と弧状外縁194との距離が設定される。
最大の500円コインは、第4選別孔174に落下するよう設定される。
第4選別孔174は、500円の直径よりも大きく形成し、500円コインの直径を超えるコインが落下するよう設定される。
第1選別孔166、第2選別孔168、第3選別孔172及び第4選別孔174から落下したコインCは、個別の通路によって案内され、金種毎の集金袋に保留される。
次に第1押付装置176、第2押付装置178、及び第3押付装置180を図3〜6を参照して説明する。
各押付装置176、178、180は、送り羽根186によってベースプレート124上をスライドされるコインCを対応する選別孔の弧状外縁194以遠において、基準周縁184に向かって所定の力で押し付ける機能を有する。
押付装置は同様の機能を有する他の装置変更することができる。
第1押付装置176、第2押付装置178、及び第3押付装置180は同様の構成であるので、第1押付装置176を代表して説明する。
第1押付装置176は、押付体222、押付体案内装置224及び付勢手段226を含んでいる。
まず押付体222を説明する。
押付体222は大凡台形の平板状であり、長辺部はコインCを基準周縁184に向かって押すための押動縁228が形成される。
押動縁228は、弧状外縁194と同一の曲率に形成され、その回転体164の回転方向に対する上流側端部は上流に向かって基準周縁184から離れる方向に延長される案内縁232が形成されている。
押付体222はスライドプレート198の上面上をスライド可能である。
次に押付体案内装置224を説明する。
押付体案内装置224は、押付体222を基準周縁184に対し平行移動するように案内する機能を有し、本実施例では平行移動機構である四節平行リンク機構をベースとする六節の平行リンク機構229によって構成される。
押付体222を平行移動させることにより、送り羽根186によって移動されるコインCと案内縁232との衝突角度を小さくでき、コインCの暴れ(不規則な移動)を防止できるからである。
平行リンク機構229は、サポートプレート212の裏面から平行に下向きに突出した一対の第1支軸232Fと第2支軸232S、一端部を第1支軸232F又は第2支軸232Sに軸支した第1リンク234Fと第2リンク234S、第1リンク234Fの端部の軸受に端部の支軸236Fを軸支させた第3リンク238F、第2リンク234Sの他端部の支軸236Sを端部の軸受に軸支した第4リンク238S、及び、第3リンク238F、第4リンク238Sの他端の軸受242F、242Sに軸支した押体222の下面から下方に平行に伸びる支軸244F、244Sによって構成される。
第1リンク234Fと第2リンク234Sの長さは同一であり、第3リンク238Fと第4リンク238Sの長さは同一である。
支軸244Fと244Sはスライドプレート198及びサポートプレート212に重なるよう形成した長孔246F、246Sを貫通している。
したがって、押付体案内装置224はベースプレート124の裏面側に配置されている。
押付体222がスライドプレート198上をスライドする場合、支軸244F、244Sを介して第3リンク238F、第4リンク238S及び第1リンク234F、第2リンク234Sがそれぞれ支軸回りを等角度回動するので、平行移動する。
なお、押付体222の移動姿勢を安定させるため、第2押付体案内装置248を設けることが好ましい。
実施例の第2押付体案内装置248はスライドプレート198上面から上向きに突出する円柱形ガイド252及び押付体222の中央に形成した矩形のガイド孔254を含んでいる。
ガイド孔254の内側面がガイド252の外周と摺接しつつ移動可能にすることにより、押付体222の移動方向に対する横方向への移動を規制し、押付体222の移動を円滑化するためである。
次に付勢手段226が図6を参照して説明される。
付勢手段226は、押付体222を基準周縁184に向かって所定の力で付勢する機能を有する。
付勢手段226は、実施例では弾性体の一つであるスプリング256である。
スプリング256の一端はサポートプレート212の下面から突出する掛止ピン258に、他端は押付体222の下面から下向きに突出し、サポートプレート212及びスライドプレート198に重なるように形成した長孔262から突出する掛止ピン264に引っ掛けることにより、押付体222が基準周縁184に所定の力で付勢されるよう設定される。
押付体222の押動縁228は、ガイド孔254の外側縁260がガイド252の外周に当接することにより弧状外縁194と面一になるよう位置決めされる。
外側縁260にはウレタンシートを貼付し、押付体222の衝突衝撃を緩和し、バウンドを防止することが好ましい。
次に上面規制体182を説明する。
上面規制体182は、選別通路190の上面を画定する機能を有する。
上面規制体182は、ベースプレート124に対し最大コインの厚みを超え、最薄コイン厚みの二枚以下の間隔で平行に配置される。
送り羽根186によって押動されるコインCが二枚重ならないためである。
しかし、最厚コインの厚みよりも僅かに大きく設定することが好ましい。
移送されるコインCの姿勢を安定させるためである。
この場合、コインCが対応する選別孔に落下する際、弧状内縁192を支点に回動するように落下するので、コインCの内側縁が上面規制体182に圧接し、円滑にコインCが落下しない場合がある。
そこで、上面規制体182の選別通路190に面し、かつ基準周縁184に隣接する所定範囲に図9に示すよう逃がし溝265を形成することが好ましい。
落下しようとするコインCの内側縁がこの逃がし溝265に入り込むことにより落下抵抗が減少するので、コインCの落下が円滑になる。
本実施例では、逃がし溝265は製造の便宜のためリング状に形成してあるが、少なくとも選別孔に対応した位置に形成すればよい。
次に第1落下補助装置266、第2落下補助装置268、第3落下補助装置272を図7〜9を参照して説明する。
落下補助装置266、268、272は、第1選別孔166、第2選別孔168、第3選別孔172に対応して設けられ、各選別孔に対応するコインCが確実に落下するようにコインCを押し下げる機能を有する。
第1落下補助装置266、第2落下補助装置268、第3落下補助装置272は同一構成なので、第1落下補助装置266を代表して説明する。
第1落下補助装置266は、保持体274、押下ローラ276及び付勢手段278を有する。
保持体274は、上面規制体182の上面に固定され、左右側壁に形成された上面規制体182に対し直交方向に伸びる長孔284に移動可能に支軸282が支持されている。
支軸282に押下ローラ276が回転自在に装着され、その下端周面は上面規制体182に形成された矩形の開口286を通って選別通路190に位置している。
保持体274に支軸287が支軸282に平行に取り付けられ、スプリング288が巻き付けられ、その自由端が支軸282の両端部に係止され、支軸282にベースプレート124に向かう付勢力を付与している。
換言すれば、選別通路190を移動するコインCは、押下ローラ276によってベースプレート124に対し押し付けられ、50円コインCは第1選別孔166内に押し下げられ、落下させられる。
第1選別孔166を選択されないコインCが通過する場合、例えば第1選別孔166を100円コインが通過する場合、100円コインの直径は50円コインよりも大きいので、100円コインは押付体222によって基準周縁184に押し付けられる。
押付体222は100円コインCにより押され、平行移動機構229によって平行移動されて基準周縁184から離される。
これにより、押付体222の押動縁228と弧状外縁194との間に弧状の外側コインガイド290が形成される。
よって、100円コインCは、内側下面を内側コインガイド195に、外側下面を外側コインガイド290によって支えられるので、第1落下補助装置266の押下ローラ276によって押圧されても第1選別孔166に落下せずに通過する。
このとき、押下ローラ276はこれらコインCによって押し上げられるので、支軸282は長孔284に沿ってベースプレート124から離れる方向へ移動され、コインCの通過を許す。
同様に10円及び500円コインCも内側コインガイド195及び外側コインガイド290に押し付けられつつ落下せずに移動する。
次に、コイン計数装置104を図10を参照して説明する。
コイン計数装置104は、金種毎に受け入れたコインCの数を計数する機能を有する。
したがって、実施例に限定されず、同様の機能を有する他の機構に変更することができる。
実施例のコイン計数装置104は、選別通路190に面すると共に、第1選別孔166の直前に配置した第1センサ292、第1選別孔166と第2選別孔168との間に配置した第2センサ294、第2選別孔168と第3選別孔172との間に配置した第3センサ296、第3選別孔172と第4選別孔174との間に配置した第4センサ298、第4選別孔174に設けた第5センサ300及びマイクロプロセッサ302を含んでいる。
実施例において、第1〜5センサは、コインCによる反射光を検知してコインCの通過を検知する反射型のセンサである。
しかし、透過型センサ、機械式センサ等使用することができる。
第1センサ292、第2センサ294、第3センサ296、第4センサ298及び第5センサ300は、マイクロプロセッサ302に検知信号を出力する。
マイクロプロセッサ302は、ROM(図示せず)に記憶したプログラムに基づいて各センサからの検知信号を処理し、所定金種のコインが所定の選別孔に落下したかを確認するとともに、選別したコイン数を計数する機能を有する。
具体的には、第1センサ292の検知信号から所定時間内に第2センサ294から検知信号が出力されない場合、第1選別孔166に50円コインが落下したものと判断して50円コインの1を計数する。
第1センサ292から所定時間内に第2センサ294から検知信号が出力された後、所定時間内に第3センサ296から検知信号が出力されない場合、100円コインが第2選別孔168に落下したものと判断して100円コインの1を計数する。
第1センサ292から所定時間内に第2センサ294から検知信号が出力され、さらに、所定時間内に第3センサ296から検知信号が出力され、かつ、所定時間内に第4センサ298から検知信号が出力されない場合、10円コインが第3選別孔172に落下したものとして10円コインの1を計数する。
第1センサ292から所定時間内に第2センサ294から検知信号が出力され、さらに、所定時間内に第3センサ296から検知信号が出力され、さらに、所定時間内に第4センサ298から検知信号が出力され、かつ、第5センサ300から検知信号が出力された場合、500円コインが選別されたものとして500円コインの1を計数する。
なお、前記所定時間は、回転ディスク126また回転体164にエンコーダを取り付け、当該エンコーダから出力されるパルス信号の数が所定数になったことを判別することに置き換えてもよい。
次に移動案内装置304を図3、4及び6を参照して説明する。
移動案内装置304は、直径の異なるコインCがスムーズに第1押付装置176の押付体222に案内されるようにする機能を有する。
移動案内装置304は、回転ディスク126と第1押付装置176の押付体222の間の選別通路190の側方に配置されたローラ306、ローラ306を支持するレバ308及びレバ308を図4において時計方向に回動させるスプリング312を含んでいる。
レバ308はベースプレート124の裏面に突出する支軸314に中間を回動自在に取り付けられている。
レバ308の一端に固定され、ベースプレート124の長孔316を貫通する支軸318の先端に回転自在に取り付けられている。
スプリング312は一端をベースプレート124から突出する掛止体(図示せず)に、他端をレバ308の掛止孔(図示せず)に掛止され、図4、6において時計方向の回動力をレバ308に与えている。
ローラ306は、最小の50円コイン以外のコインが通過する際、当該コインCと接触し、移動される位置に配置される。
しかし、ローラ306は50円〜500円全てのコインと接触するように配置してもよい。
押付体222によって基準周縁184に押し付けられる前にローラ306によって基準周縁184に押し付けることにより、コインCが暴れることを防止するためである。
次に本実施例の作用を説明する。
保留ボウル128内に10円から500円コインCをバラ積み状態で投入する。
回転ディスク126の回転により、コインCが攪拌されて通孔132に落下し、規制ピン160、161に案内されて回転ディスク126の周方向に一枚ずつ送り出される。
送り羽根186の回転経路に送り出されたコインCは送り羽根186に受け取られ、ベースプレート124上をスライドして円形の選別通路190を移送される。
まず、50円コインが選別通路190に送り出されたケースを説明する。
50円コインは、回転体164の回転によって、ローラ306に案内され、又は案内されずに押付体222の案内縁232に達し、この案内縁232によって基準周縁184側に案内され、続いて押動縁228によって基準周縁184側に案内される。
基準周縁184と押動縁228の間隔は、50円コインの直径よりも僅かに大きいので、50円コインは遠心力により押動縁228に接触した状態で送り羽根186によって選別通路190を移送される。
第1選孔166において、50円コインCの基準周縁184側の下面は内側コインガイド195に支えられるが、弧状外縁198側の下面は外側コインガイド290によって支えられない。
さらに、押下ローラ276によって所定の力で押し下げられる。
これにより、50円コインCは押下ローラ276によって押し下げられ、第1選別孔166に落下する(図11参照)。
一方、50円コインCが第1選別孔166に達する前に第1センサ292によって検知される、
しかし、所定時間内に第2センサ294は検知しないので、マイクロプロセッサ302は50円を1として計数する。
次に100円コインCが送り出されたケースを説明する。
100円コインCはまずローラ306に衝突して基準周縁184側に移動され、基準周縁184に押し付けられる。
次に第1選別孔166に達するが、50円コインよりも直径が大きいので押付体222を基準周縁184から遠ざける方向に押動する。
これにより、スライドプレート198の弧状外縁194よりも基準周縁184から離れた位置と押動縁228との間にスライドプレート198の上面が表れるので、100円コインCは下面を内側コインガイド195及び外側コインガイド290によって支えられつつ第1落下補助装置266により押されつつ第1選別孔166を通過する(図6参照)。
次に100円コインCは第2選別孔168に達する。
第2選別孔168は100円コインCが落下される孔であるので、前記の50円コインと同様に第2選別孔168に落下させられる。
一方、第1センサ292でのコイン検知後所定時間内に第2センサ294が検知信号を出力した後、第3センサ296の検知信号が所定時間内に出力されないので、マイクロプロセッサ302は100円を1として計数する。
次に10円コインCが送り出されたケースを説明する。
10円コインCはまずローラ306に衝突して基準周縁184側に移動され、基準周縁184に押し付けられる。
次に第1選別孔166に達するが、50円コインよりも直径が大きいので押付体222を基準周縁184から遠ざける方向に押動する。
これにより、100円コインCは下面を内側コインガイド195及び外側コインガイド290によって支えられつつ第1押付装置176により押されつつ第1選別孔166を通過する。
次に10円コインCは第2選別孔168に達する。
10円コインCは100円コインよりも大きいので、同様に第2選別孔168を通過する。
次に10円コインCは第3選別孔172に達する。
第3選別孔172は10円コインCが落下される孔であるので、前記の50円コインと同様に第3選別孔172に落下させられる。
一方、第1センサ292でのコイン検知後所定時間内に第2センサ294が検知信号を出力した後、さらに第3センサ296が所定時間内に検知信号を出力し、第4センサ298が所定時間内に検知信号を出力しないので、マイクロプロセッサ302は10円を1として計数する。
次に500円コインCが送り出されたケースを説明する。
500円コインCはまずローラ306に衝突して基準周縁184側に移動され、基準周縁184に押し付けられる。
次に第1選別孔166に達するが、50円コインよりも直径が大きいので押付体222を基準周縁184から遠ざける方向に押動する。
これにより、100円コインCは下面を内側コインガイド195及び外側コインガイド290によって支えられつつ押付装置176により押されつつ第1選別孔166を通過する。
次に500円コインCは第2選別孔168に達する。
500円コインCは100円コインよりも大きいので、同様に第2選別孔168を通過する。
次に500円コインCは第3選別孔172に達する。
500円コインCは100円コインよりも大きいので、同様に第3選別孔172を通過する。
次に500円コインCは第3選別孔172に達する。
第3選別孔172は500円コインCよりも大きいので、500円コインCは第3選別孔172に落下する。
一方、第1センサ292でのコイン検知後所定時間内に第2センサ294が検知信号を出力した後、第3センサ296が所定時間内に検知信号を出力し、第4センサ298が所定時間内に検知信号を出力した後、さらに第5センサ300が検知信号を出力するので、マイクロプロセッサ302は500円を1として計数する。
この選別計数作業が連続して行われ、保留ボウル128内のコインCが全て計数され、第1センサ292が所定時間以上検知信号を出力しない場合、コインCは全て計数されたものとして電気モータ148は停止される。
なお、コインの計数値が所定値、例えば、1000枚になった場合、停止するようにしてもよい。
次に落下補助装置の異なる実施例を図12〜図15を参照して説明する。
本実施例の落下補助装置320A〜320Dは前述の実施例と同様に弾性的に付勢されたローラ322によってコインCを押し下げる基本思想は同一であるが、ローラ322が複数、実施例では3つのローラから構成される点が異なる。
前述の実施例と同一部には同一符号を付し、異なる構成を説明する。
落下補助装置320A〜320Dはそれぞれ第1選別孔166、第2選別孔168、第3選別孔172及び第4選別孔174の上側にそれぞれ相対して配置されている。
落下補助装置320A〜320Dは同一構成であるので、図14及び図15に示す第1落下補助装置320Aを代表して説明する。
上面規制体182にL形のブラケット324の水平部324Hが固定され、垂立部324Vが構成される。垂立とは、上面規制体182に対し垂立との意味である。
垂立部324Vから横向きに延在する支軸326の一端部が固定される。
換言すれば、支軸326は片持ち状態で上面規制体182に対し平行に配置されている。
この支軸326にアングル形の揺動ブラケット328の上端部が揺動自在に取り付けられている。
揺動ブラケット328の下端部332は、上面規制体182に対しほぼ垂立状態をなし、開口286に沿って延在する。
詳しくは、下端部332は中央部332C、上流部332U及び下流部332Dにより形成され、選別通路190を移送されるコインCの円形の経路と同様の曲率となるよう、中央部332Cに対し上流部332U及び下流部332Dは鈍角に折曲されている。
選別通路190におけるコインCの移動に対し、上流部332U、中央部332C、下流部332Dの順に配置されている。
上流部332U、中央部332C、下流部332Dのそれぞれに横向きの上流支軸334U、中央支軸334C、下流支軸334Dが固定され、上流支軸334Uに上流ローラ322U、中央支軸334Cに中央ローラ322C及び下流支軸334Dに下流ローラ322Dが回転自在に取り付けられている。
これら上流ローラ322U、中央ローラ322C、及び下流ローラ322Dの下端部は、各選別孔に相対する開口286から選別通路190に突出している。
上流ローラ322Uと中央ローラ322C、中央ローラ322Cと下流ローラ322Dの回転中心の間隔は同一に設定され、それら回転中心の間隔は選別対象の最小コインCの直径よりも狭い間隔で配置される。
換言すれば、上流支軸334Uと中央支軸334C若しくは中央支軸334Cと下流支軸334Dの回転軸間距離は選別対象コインの直径よりも小さいので、コイン上面に対し少なくとも二つのローラが同時に相対する位置関係が生じるよう設定されている。
さらに、中央部332Cに対し上流部332U及び下流部332Dは鈍角に折り曲げられているので、上流ローラ322U、中央ローラ322C、及び下流ローラ322Dはこれらにならって円弧上に配置される。
この円弧は選別通路190を移動するコインCの中心が描く円弧に大凡一致するよう設定することが好ましい。
結果として、コインCの中央を押し下げることになるので、最も効果的にコインCを押し下げることができるからである。
ブラケット324の水平部324Hから横方向に突出する固定係止部338と、揺動ブラケット328から横方向に突出する移動係止部342との間にスプリング344が係止され、揺動ブラケット328を図15(B)において時計方向に付勢している。
水平部324Hに垂立するストッパ346が固定されている。
揺動ブラケット328の水平部に弾性体からなる緩衝体348を固定し、緩衝体348がストッパ346に係止された状態において、上流ローラ322U、中央ローラ322C、及び下流ローラ322Dが選別通路190に対し垂立するよう設定される。
このとき、上流ローラ322U、中央ローラ322C、及び下流ローラ322Dの下端部とベースプレート124の上面との間隔は、コインの厚みよりも小さく設定される。
換言すれば、選別通路190を移動する各種コインCは上流ローラ322U、中央ローラ322C、及び下流ローラ322Dによって押し下げられる。
本実施例においては、上流ローラ322Uと中央ローラ322C、中央ローラ322Cと下流ローラ322Dの下端が選別通路190を移動するコインCの上面と同時に接触し、同時に押し下げる。
換言すれば、コインCが二つのローラで同時に押し下げられるので、平行に押し下げられる。
これにより、コインCの押し下げられる姿勢が安定するので、円滑に対応する選別孔に落下することができる。
したがって、送り羽根186の速度、換言すれば。選別速度を高速にしても確実に対応する直径の選別孔に落下させることができる利点がある。
本実施例では選別対象の最小径コインである50円コインの直径に対応して上流ローラ322Uと中央ローラ322C、中央ローラ322Cと下流ローラ322Dのピッチを設定し、4金種全て同一設定品を使用することによりコストダウンを図ることができる。
さらに好ましくは、コインCの移動方向に対して上流ローラ322U、中央ローラ322C、下流ローラ322Dの順に選別通路190への突出量を増加することが好ましい。
言すれば、上流支軸334U、中央支軸334C及び下流支軸334DをコインCの移動方向に対し下向き傾斜となる直線上に配置することが好ましい。
落下すべき選別孔において、コインCは最初に上流ローラ322Uによって押し下げられて僅か落下し、次いで中央ローラ322Cに相対するため、同じ位置であると中央ローラ322Cによって押し下げられない可能性があるためである。
同様の効果を得るため、下流ローラ322Dは中央ローラ322Cよりも選別通路190に突出される。
なお、図12から図15の実施例においては、コインCのセンサは、選別通路190を移動するコインCによってローラ350が押し上げられ、当該ローラ350が取り付けられた揺動レバ352の一部が光電センサ354の光軸を遮断することにより検知する機械式のセンサが用いられている。
本発明のコイン選別計数装置100は、例えばゲーム場におけるゲーム機毎に設けられた金庫からコインを集金する際の選別計数機に用いることができる。
小型であるので、移動台車に積載でき、金種が混在した金庫であっても、金種毎に選別計数できるので、金庫に複数金種が混在していてもそのままコイン選別計数装置100に投入できる。
図1は実施例のコイン選別計数装置の斜視図である。 図2は実施例のコイン選別計数装置の分解斜視図である。 図3は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の平面図である。 図4は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の裏面図である。 図5は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の押付装置の分解斜視図である。 図6は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の押付装置の拡大図である。 図7は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の落下補助装置の斜視図である。 図8は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の落下補助装置の拡大側面図である。 図9は図8におけるA―A線断面図である。 図10は計数装置のブロック図である。 図11は実施例のコイン選別計数装置のコイン選別装置の作用説明図である。 図12は異なる落下補助装置を装着したコイン選別計数装置のコイン選別装置の平面図である。 図13は異なる落下補助装置を装着したコイン選別計数装置のコイン選別装置の分解斜視図である。 図14は、図12におけるB―B線断面図である。 図15は、異なる落下補助装置の斜視図、平面図、側面図、正面である。
C コイン
124 ベースプレート
164 回転体
166、168、172 選別孔
176、178、180 押付装置
184 基準周縁
186 送り羽根
192 内側案内縁
194 外側基準縁
229 平行移動機構(平行リンク機構)
266、268、272、320A、320B、320C、320D 落下補助装置
292、294、296、298、301 センサ

Claims (1)

  1. 直径の異なる複数種類のコイン(C)を直径別に振り分けるコイン振り分け装置において、
    平板状のベースプレート(124)、
    回転軸線から所定の半径を有する基準周縁(184)を有し、当該基準周縁(184)から周方向に伸び、かつコイン(C)を一つずつ搬送する送り羽根(186)を有し、前記ベースプレート(124)の上側で回転する回転体(164)、
    前記ベースプレート(124)の前記基準周縁(184)の外側において、前記基準周縁(184)の僅かに外周に位置する内側案内縁(192)及び前記基準周縁(184)からの半径方向の距離が小径コインから大径コインの順に対応するコインの直径よりも僅かに大きく、かつ下流の対象コインよりも小さい間隔で形成された外側基準縁(194)を有する複数の選別孔(166、168、172)、
    前記ベースプレート(124)上の前記選別孔(166、168、172)の外側基準縁(194)以遠において、前記基準周縁(184)に向かって所定の力で前記送り羽根(186)によって搬送されるコインを付勢する押付装置(176、178、180)、
    及び、前記選別孔(166、168、172)の上側から前記選別孔(166、168、172)に向かって前記送り羽根(186)によって送られるコイン(C)を押し付けるローラ(276、322U、322C、322D)
    を有することを特徴とするコイン選別装置。
JP2008238311A 2008-02-14 2008-09-17 コイン選別装置及びコイン選別計数装置 Active JP5309823B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008238311A JP5309823B2 (ja) 2008-02-14 2008-09-17 コイン選別装置及びコイン選別計数装置
KR1020090069552A KR101028445B1 (ko) 2008-09-17 2009-07-29 코인 선별 장치 및 코인 선별 계수 장치

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008033733 2008-02-14
JP2008033733 2008-02-14
JP2008238311A JP5309823B2 (ja) 2008-02-14 2008-09-17 コイン選別装置及びコイン選別計数装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009217807A JP2009217807A (ja) 2009-09-24
JP2009217807A5 JP2009217807A5 (ja) 2011-09-15
JP5309823B2 true JP5309823B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=41189538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008238311A Active JP5309823B2 (ja) 2008-02-14 2008-09-17 コイン選別装置及びコイン選別計数装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5309823B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5493759B2 (ja) 2009-11-19 2014-05-14 沖電気工業株式会社 硬貨処理装置
JP5561479B2 (ja) * 2010-09-08 2014-07-30 旭精工株式会社 コイン選別計数装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4319613Y1 (ja) * 1965-12-24 1968-08-16
JPS55178767U (ja) * 1979-06-06 1980-12-22
JPH0554227A (ja) * 1991-08-29 1993-03-05 Kyowa Giken Kk 硬貨選別機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009217807A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3863490B2 (ja) コイン類の計数選別装置
JP5066673B2 (ja) コインホッパ
EP1804219B1 (en) Coin receiving device in coin processing apparatus
JP2001344635A (ja) 紙葉類識別計数機およびその識別計数方法
JP3299730B2 (ja) コイン類の計数選別装置
EP2680236B1 (en) Coin depositing and dispensing machine
US10255744B2 (en) Disk transferring device and disk dispensing device
JP2008097322A5 (ja)
JP5309823B2 (ja) コイン選別装置及びコイン選別計数装置
CN111489484B (zh) 硬币分离检测装置
EP1717762A1 (en) Coin dispensing method for coin dispensing device and coin dispensing device, and coin recycling machine using the coin dispensing device
JP2009217807A5 (ja)
JP2007114973A (ja) コイン送り出し装置
JP5561479B2 (ja) コイン選別計数装置
JP2014191804A (ja) 硬貨繰出装置及び硬貨処理装置
JP2012059007A (ja) コイン選別装置およびコイン選別計数装置
KR101028445B1 (ko) 코인 선별 장치 및 코인 선별 계수 장치
JP3325706B2 (ja) 硬貨収納繰出装置
EP1850295A1 (en) Coin dispensing method for coin dispensing device and coin dispensing device, and coin recycling machine using the coin dispensing device
JP4741820B2 (ja) 硬貨送出装置及び硬貨処理装置
JP3202513B2 (ja) 料金精算機
WO2020012532A1 (ja) 硬貨処理装置
JP3386366B2 (ja) 硬貨処理機
KR100424984B1 (ko) 코인류의 계수선별장치
JP5205628B2 (ja) コインホッパ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130527

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5309823

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250