JP5309600B2 - 炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置 - Google Patents

炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置に関する。
炭化珪素(SiC)は、バンドギャップが大きく、また最大絶縁破壊電界および熱伝導率はシリコン(Si)と比較して大きい一方、キャリアの移動度はシリコンと同程度に大きく、電子の飽和ドリフト速度および耐圧も大きい。そのため、高効率化、高電圧化および大容量化を要求される半導体装置への適用が期待される。
このようなSiC半導体装置においてオーミック電極を形成する方法が非特許文献1に開示されている。具体的には、まず、SiC半導体層の表面に高濃度にドーピングしたn+領域またはp+領域を形成する。次に、このn+領域またはp+領域にNi(ニッケル)、Co(コバルト)、Al(アルミニウム)およびB(ホウ素)を含む金属層を蒸着する。次に、金属層を1000℃位の温度で熱処理することにより、金属層とn+領域またはp+領域とを反応させることにより、反応層としてのオーミック電極を形成する。この非特許文献1には、オーミック電極が、薄いn+領域またはp+領域を突き抜けることが記載されている。
オーミック電極が薄いn+領域またはp+領域を突き抜けることを防止するために、金属層を薄くすることが考えられる。しかし、高濃度層としてn+領域が形成され、金属層としてNiを用いたときに、金属層の厚みを50nm未満にすると、オーミック電極とSiC半導体層とのコンタクト抵抗が大きくなることが非特許文献1に開示されている。
谷本智他著、電子情報通信学会論文誌 C Vol.J86−C NO.4 「SiCデバイスのオーミックコンタクト形成技術」、2003年4月、359頁〜367頁
反応層がn+領域またはp+領域を突き抜けることを防止し、かつコンタクト抵抗が大きくなることを防止するために、n+領域またはp+領域の厚みを大きくすることが考えられる。図27および図28は、このSiC半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。図27に示すように、まず、SiC半導体層201の表面に他の領域よりも高濃度に不純物をドーピングしたn+領域またはp+領域などの不純物領域202を形成する。次に、この不純物領域202上に金属層203を蒸着する。次に、金属層203を熱処理することにより、図28に示すように、オーミック電極204を形成する。
しかし、SiC半導体層201の表面からオーミック電極204の下端面204aまでの距離L2が大きくなる。この場合、SiC半導体層201においてオーミック電極204が侵入した領域において、金属層203とSiとの反応の残渣としてC(炭素)が析出するので、pn接合の信頼性が悪化するなどの問題が生じる。また、不純物領域202は結晶性が悪いという問題がある。このため、不純物領域202の厚みが大きい場合には、SiC半導体装置の信頼性が低下してしまう。
したがって、本発明の目的は、信頼性を向上できる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置を提供することである。
本発明の炭化珪素半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。まず、主面を含む炭化珪素(SiC)半導体層が準備される。そして、SiC半導体層の主面にシリコン(Si)をドーピングして、SiC半導体層においてSiがドーピングされていない領域よりもSi濃度の高い高濃度領域が形成される。シリコンがドーピングされた炭化珪素半導体層が活性化アニールされる。活性化アニールされた後、炭化珪素半導体層の主面に絶縁膜が形成される。そして、高濃度領域と接する位置に、Siと化合物を生成する材料を含む金属層が形成される。そして、金属層を熱処理して、化合物を含む電極が形成される。
本発明のSiC半導体装置の製造方法によれば、金属層は、熱処理をすることによって、高濃度領域のSiと反応して生成される化合物を含む電極を形成する。高濃度領域のSi濃度はSiC半導体層における高濃度領域以外よりもSi濃度が高いため、金属層が電極を形成するために必要なSi量を従来よりも多く供給できるので、SiC半導体層においてSiと金属層とが反応することによって形成される電極がSiC半導体層の内部へ侵入する範囲を低減できる。このため、電極を形成するために消費されたSiの残渣としてのCの析出を抑制できる。したがって、信頼性を向上したSiC半導体装置を製造することができる。
上記SiC半導体装置の製造方法において好ましくは、SiC半導体層の主面に不純物をドーピングして、SiC半導体層において不純物がドーピングされていない領域よりも不純物濃度が高い不純物領域を形成する工程をさらに備え、高濃度領域と不純物領域との少なくとも一部が重なっている。
これにより、不純物領域と重なっている高濃度領域は、不純物濃度がSiC半導体層における不純物領域以外の領域よりも高い。このため、金属層を熱処理すると、金属層が高濃度領域と反応することによって、オーミック電極を形成できる。
上記SiC半導体装置の製造方法において好ましくは、上記電極を形成する工程では、金属層を構成する前記材料はNiであり、Niと高濃度領域を構成するシリコンとによりNi 2 Siよりなる電極を形成する。上記高濃度領域を形成する工程では、金属層を構成するNiの原子数の0.1倍以上0.5倍以下のシリコンを高濃度層にドーピングする。
0.1倍以上の場合、SiC半導体層への侵入距離が短くなり、スパイク状の電流変動の発生とその規模とを抑制できるので、耐圧を向上できる。0.5倍以下の場合、金属層を構成するNi原子に対して過剰なSiをドーピングすることによる高濃度領域の結晶性の低下を抑制できるとともに、Siの析出を抑制できる。
なお、材料がNiの場合には、SiとNiとが反応してNi2Siを生成する。この場合には、原子数比が(Si:Ni)=(0.10:1)〜(0.5:1)となるように高濃度領域にSiをドーピングする。
本発明のSiC半導体装置は、SiC半導体層と、電極と、絶縁膜とを備え、SiC半導体層は、高濃度領域を含んでいる。電極は、SiC半導体層の表面に形成されている。絶縁膜は、炭化珪素半導体層の表面に形成されている。高濃度領域は、電極と接する位置に形成され、かつSiC半導体層において電極と接する位置以外の領域のSi濃度よりも高いSi濃度を有している。
本発明のSiC半導体装置によれば、高濃度領域が形成されているので、電極となるべき金属層が熱処理されることによって、高濃度領域のSiと金属層とが反応して生成される化合物を含む電極を形成することができる。高濃度領域のSi濃度はSiC半導体層における高濃度領域以外の領域よりもSi濃度が高いため、電極となるべき金属層が電極を形成するために必要なSi量を従来よりも多く供給されるので、SiC半導体層においてSiと金属層とが反応することによって形成される電極がSiC半導体層の内部へ侵入する範囲を低減できる。このため、信頼性を向上したSiC半導体装置を製造することができる。
また、本発明のSiC半導体装置には高濃度領域が形成されているので、広い範囲でSiC半導体層にSiがドーピングされているため、電極となるべき金属層の位置にずれが生じても電極が形成される。このため、歩留まりが向上されたSiC半導体装置が得られる。
上記SiC半導体装置において好ましくは、SiC半導体層は、高濃度領域と接する位置に形成され、かつSiC半導体層において高濃度領域と接する位置以外の領域の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有する不純物領域をさらに含んでいる。
これにより、不純物領域と電極となるべき金属層とが反応することによって、電極としてのオーミック電極が得られる。このため、歩留まりを向上してオーミック電極を備えたSiC半導体装置が得られる。
なお、上記不純物領域は、高濃度領域と少なくとも一部が重なっていれば、特に限定されない。
上記SiC半導体装置において好ましくは、電極はNi 2 Siよりなり、高濃度領域は、Niの原子数の0.1倍以上0.5倍以下のシリコンがドーピングされている。
0.1倍以上の場合、SiC半導体層への侵入距離が短くなり、スパイク状の電流変動の発生とその規模とを抑制できるので、耐圧を向上できる。0.5倍以下の場合、過剰なSiがドーピングされることによる高濃度領域の結晶性の低下を抑制できるとともに、Siの析出を抑制できる。
本発明のSiC半導体装置の製造方法およびSiC半導体装置によれば、信頼性を向上できる炭化珪素半導体装置が得られる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には、同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるSiC半導体装置を示す概略断面図である。図1を参照して、本実施の形態におけるSiC半導体装置としてのRESURF(Reduced Surface Field)型JFET(Junction Field Effect Transistor:接合電界効果トランジスタ)100aを説明する。
具体的には、JFET100aは、基板111と、p型半導体層112と、n型半導体層113と、p型半導体層114と、高濃度領域115と、n型不純物領域191、192と、p型不純物領域193、194とを含む半導体層110と、ソース電極151、153と、ゲート電極154と、ドレイン電極152と、配線181、182と、絶縁膜130と、絶縁膜131とを備えている。
基板111は、たとえばSiCからなる。p型半導体層112は、基板111上に形成され、たとえばp型SiCからなる。n型半導体層113は、p型半導体層112上に形成され、たとえばn型SiCからなる。p型半導体層114は、n型半導体層113上に形成され、たとえばp型SiCからなる。高濃度領域115は、p型不純物領域193、194上に形成されている。また、p型半導体層114およびn型半導体層113の一部には、メサ110bが形成されている。本実施の形態では、電流通路となるn型半導体層113をp型半導体層112、114で挟み込んだダブルRESURF構造としている。
高濃度領域115は、ソース電極153およびゲート電極154と接する位置に形成され、かつSiC半導体層110においてソース電極153およびゲート電極154と接する位置以外の領域のSi濃度よりも高いSi濃度を有している。
また、高濃度領域115は、p型不純物領域193、194よりも高いp型不純物濃度を有していることが好ましい。言い換えると、高濃度領域115は、p型不純物領域193、194の少なくとも一部と重なっている。
また、高濃度領域115は、後述するソース電極153およびゲート電極154がMSix(Mは金属元素)で表される場合に、金属元素(M)の0.05/x倍以上x倍以下の原子数のシリコンがドーピングされている。言い換えると、高濃度領域115は、原子数比において(0.05/x:1)〜(x:1)となるように、Siがドーピングされている。0.05/x倍以上の場合、SiC半導体層110への侵入距離が短くなり、スパイク状の電流変動の発生とその規模とを抑制できるので、耐圧を向上できる。x倍以下の場合、過剰なSiをドーピングすることによるSiC半導体層110の結晶性の低下を抑制できるとともに、Siの析出を抑制できる。
また、高濃度領域115の組成は、(Si:C)=((1+0.05/x):1)〜((1+x):1)であることが好ましい。言い換えると、Cに対するSiの原子数比が(1+0.05/x)倍以上(1+x)倍以下であることが好ましい。
n型不純物領域191、192は、p型半導体層114およびn型半導体層113の一部に形成され、n型半導体層113のn型不純物濃度よりも高いn型不純物濃度を有している。
p型不純物領域193、194は、高濃度領域115と接する位置に形成され、かつSiC半導体層110において高濃度領域115と接する位置以外の領域の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有している。p型不純物領域193は、n型半導体層113およびp型半導体層112の一部に、p型不純物領域194は、p型半導体層114およびn型半導体層113の一部にp型不純物をp型半導体層112、114よりも高濃度に注入されてなる。
SiC半導体層110の主面110aには、たとえば二酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(Si34)などよりなる絶縁膜130が形成されている。この絶縁膜130の開口部のSiC半導体層110上にはソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152が形成されている。言い換えると、ソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152は、それぞれn型不純物領域191とp型不純物領域193、p型不純物領域194およびn型不純物領域192上に形成されている。ソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152は、オーミック電極であり、たとえばニッケル(Ni)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)およびパラジウム(Pd)からなる群より選ばれた少なくとも一種の金属と、シリコン(Si)との合金である。
配線181、182は、ソース電極151、153およびドレイン電極152上にそれぞれ形成されている。配線180は、たとえばAl、Cu(銅)、Ti、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)などよりなる。ソース電極151、153上に形成された配線181はソース配線の役割を、ドレイン電極152上に形成された配線182はドレイン配線の役割を担う。配線181、182は、たとえば他の半導体装置(図示せず)を電気的に並列接続するための部材である。
絶縁膜131は、ソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152を電気的に分離するための層間絶縁膜である。絶縁膜131は、ソース電極151、153、ゲート電極154、ドレイン電極152および絶縁膜130上に形成されている。絶縁膜131は、たとえばSiO2、Si34などよりなる。
図2は、本実施の形態におけるJFET100aの製造方法を示すフローチャートである。続いて、図2を参照して、本実施の形態におけるJFET100aの製造方法について説明する。
まず、炭化珪素(SiC)半導体層110を準備する(ステップS1)。本実施の形態では、たとえば以下の工程を実施する。
図3は、本実施の形態におけるSiC半導体層を形成する工程を説明するための概略断面図である。図3に示すように、まずSiC基板などの基板111を準備する。この基板111上に、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着法)によりp型半導体層112、n型半導体層113およびp型半導体層114をこの順でエピタキシャル成長する。なお、ドーピングするn型不純物としてたとえば窒素(N)などを、p型不純物としてたとえばアルミニウムなどを用いる。その後、p型半導体層114およびn型半導体層113の一部に、メサ110bを形成する。
図4は、本実施の形態におけるn型不純物領域191、192を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図2および図4に示すように、SiC半導体層110の主面110aに不純物をドーピングして、SiC半導体層110において不純物がドーピングされていない領域よりも不純物濃度が高いn型不純物領域191、192を形成する。本実施の形態では、ソース電極151およびドレイン電極152(図1参照)となるべき部分と接触する領域に、n型の不純物濃度を選択的に高めたn型不純物領域191、192を形成する。
具体的には、たとえば、p型半導体層114においてn型不純物領域191、192を形成する領域が開口した開口部121aを有するレジスト121を形成する。この開口部121aに、たとえば数十〜数百keVのエネルギーでNのイオンを加速して注入する。これにより、n型不純物領域191、192を形成できる。
図5は、本実施の形態におけるp型不純物領域193、194を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図2および図5に示すように、SiC半導体層110の主面110aに不純物をドーピングして、SiC半導体層110において不純物がドーピングされていない領域よりも不純物濃度が高いp型不純物領域193、194を形成する(ステップS2)。本実施の形態では、チャネルとそれを制御するゲート電極154(図1参照)となるべき部分と接触する領域に、p型の不純物濃度を選択的に高めたp型不純物領域193、194を形成する。
具体的には、n型半導体層113の表面においてp型不純物領域193を形成する領域が開口した開口部122aと、p型半導体層114においてp型不純物領域194を形成する領域が開口した開口部122bとを有するレジスト122を形成する。この開口部122a、122bに、たとえば、数十〜数百keVのエネルギーでAlやB(ホウ素)のイオンを加速して注入する。これにより、p型不純物領域193、194を形成できる。次いで、有機溶剤や剥離液などを用いてレジスト120を除去する。
これにより、SiC半導体層110の主面110aに不純物をドーピングして、SiC半導体層110において不純物がドーピングされていない領域よりも不純物濃度が高い不純物領域としてのn型不純物領域191、192およびp型不純物領域193、194を形成できる。
ここで、n型およびp型不純物領域191〜194は、後述する金属層141〜144の下部表面と接触する半導体層110の主面110aを含む領域である。n型不純物領域191、192は、たとえば1×1019cm-3以上のn型不純物濃度を有するように、イオン注入をする。p型不純物領域193、194は、たとえば1×1019cm-3以上の不純物濃度を有していることが好ましい。このように、SiC半導体層110において後述する金属層140の一部分と接触する領域に、SiC半導体層110における他の領域よりも不純物濃度が高い高濃度領域(本実施の形態ではn型およびp型不純物領域191〜194)を形成することが好ましい。n型およびp型不純物領域191〜194を形成すると、後述するソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152を形成するステップS5において、金属層141〜144がn型およびp型不純物領域191〜194と反応して、オーミック電極としてのソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152を形成しやすくなる。
なお、n型およびp型不純物領域191〜194を形成する方法はイオン注入に特に限定されず、たとえばn型およびp型不純物を取り込むように選択エピタキシャル成長する方法により、n型およびp型不純物領域191〜194を形成してもよい。
図6は、本実施の形態における高濃度領域115を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図2および図6に示すように、SiC半導体層110の主面110aにSiをドーピングして、SiC半導体層110においてSiがドーピングされていない領域よりもSi濃度の高い高濃度領域115を形成する(ステップS3)。
このステップS3では、後述する金属層143、144を構成する材料(M)がシリコンとMSixで表される金属シリコン化合物を形成する場合、この材料(M)の0.05/x倍以上x倍以下の原子数のSiを高濃度領域115にドーピングすることが好ましい。言い換えると、高濃度領域115を形成するステップS3では、高濃度領域115を構成するSiと、金属層143、144を構成する金属(M)とが、原子数比において(0.05/x:1)〜(x:1)となるように、高濃度領域115にSiをドーピングする。0.05/x倍以上の場合、ソース電極153およびゲート電極154のSiC半導体層110への侵入距離が短くなり、スパイク状の電流変動の発生とその規模とを抑制できるので、耐圧を向上できる。x倍以下の場合、金属層143、144を構成する原子に対して過剰なSiをドーピングすることによるSiC半導体層110の結晶性の低下を抑制できるとともに、Siの析出を抑制できる。
また、このステップS3では、高濃度領域115の組成が、(Si:C)=((1+0.05/x):1)〜((1+x):1)となるように、Siをドーピングすることが好ましい。言い換えると、Cに対するSiの原子数比が(1+0.05/x)倍以上(1+x)倍以下であることが好ましい。Cに対するSiの原子数比が(1+0.05/x)倍以上であると、ソース電極153およびゲート電極154のSiC半導体層110への侵入距離が短くなるので、pn接合とソース電極153およびゲート電極154との距離を短くできる。このため、スパイク状の電流変動を低減できるので、耐圧の低下を抑制できる。Cに対するSiの原子数比が(1+x)倍以下であると、たとえばNiとSiとが反応したときにはNi2Siが生成され、この場合の反応に要するSiは、Cの1.5倍であるので、過剰なSiをドーピングすることを抑制できる。このため、SiC半導体層110の結晶性を向上できる。
また、高濃度領域115におけるSiの濃度は、1×1015cm-3以上が好ましく、1×1020cm-3以上1×1022cm-3以下がより好ましい。高濃度領域115のSiの濃度を1×1015cm-3以上にすることによって、結晶性の悪化を防止できるとともに、Siのドーピングが容易である。高濃度領域115のSiの濃度を1×1020cm-3以上にすることによって、上述したCに対するSiの原子比を1.10倍にドーピングする場合には、SiC半導体層110のSi濃度を1×1022cm-3程度にできるので、SiC半導体層110の成長が容易である。一方、高濃度領域115のSi濃度を1×1022cm-3以下にすることによって、上述したCに対するSiの原子比を1.5倍以下にドーピングする場合には、SiC半導体層110のSi濃度を1×1022cm-3程度にできるので、SiC半導体層110の成長が容易である。
具体的には、p型不純物領域193、194を形成するために設けたレジスト122の開口部122a、122bに、Siのイオンを注入する。これにより、高濃度領域115を形成できる。次いで、有機溶剤や剥離液などを用いてレジスト120を除去する。これにより、高濃度領域115以外の領域よりもSi濃度が高く、かつp型不純物領域193、194以外の領域よりも高いp型不純物濃度を有する高濃度領域115を形成できる。本実施の形態では、高濃度領域115のすべてが、p型不純物領域193、194の一部と重なるように形成したが、本発明は高濃度領域115とp型不純物領域193、194との少なくとも一部が重なっていれば特に限定されない。
高濃度領域115の深さは、100nm以下が好ましく、50nm程度がより好ましい。言い換えると、後述するソース電極153およびゲート電極154を形成したときに、ソース電極153およびゲート電極154がSiC半導体層110へ侵入する距離L1(図11参照)が100nm以下にすることが好ましい。
ここで、Siのドーピングは、上述したようにイオン注入に特に限定されず、SiをCよりも多く供給するようなエピタキシャル成長であってもよい。なお、ドーピング量およびドーピングする深さを精密に制御できる観点から、イオン注入によりSiをドーピングすることが好ましい。
以上のステップS1〜S3により、SiC半導体層110を準備することができる。なお、本実施の形態では、SiC半導体層110は、基板111上に形成されたエピタキシャル層としているが、特にこれに限定されない。本発明のSiC半導体層110は、基板111上に形成されたエピタキシャル層である場合と、イオン注入などにより不純物がドーピングされた領域を含むSiC基板である場合とを含む。また、基板111は設けられていてもよく、SiC半導体層110を形成した後に基板111を除去してもよい。
次に、半導体層110を活性化アニールする。活性化アニールは、たとえば、アルゴン(Ar)などの不活性ガス雰囲気で、約1700℃の高温で基板111および半導体層110を熱処理する
図7は、本実施の形態における絶縁膜130を形成する工程を説明するための概略断面図である。図7に示すように、SiC半導体層110の主面110a上に、絶縁膜130を形成する。絶縁膜130の形成方法は特に限定されないが、たとえば約1300℃での熱酸化法によりSiO2などよりなる膜を形成する
図8は、本実施の形態における金属層を形成する工程を説明するための概略断面図である。図9は、図8における領域IXの拡大断面図である。次に、図8および図9に示すように、SiC半導体層110の主面110aに、金属層141〜144を形成する(ステップS4)。このステップS4では、高濃度領域115と接する位置に、シリコンと化合物を生成する材料を含む金属層143、144を形成する。
ここで、「シリコンと化合物を生成する材料」とは、後述する金属層143、144を熱処理するときに、金属層143、144を構成する金属元素と高濃度領域115のシリコン元素とが反応することにより、シリコン金属化合物を生成することができる材料を意味する。
なお、本実施の形態では、金属層143、144を高濃度領域115上に形成し、金属層141、142をn型不純物領域191、192上に形成している。
このような金属層141〜144の材料として、Ni、Ti、Al、Pt、Pd、およびSiからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含んでいることが好ましく、これらの物質からなることがより好ましい。なお、Ni、Ti、Al、Pt、Pd、およびSiからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含んでいるとは、たとえば、これらの物質との合金を含む。
また、金属層141〜144は、複数の層からなっていてもよい。この場合には、金属層141〜144においてSiC半導体層110と接触する部分が、金属層140を熱処理する温度において炭素よりもシリコンとの反応性が高い。この金属層140においてSiC半導体層110と接触する部分が、Ni、Ti、Al、Pt、Pd、およびSiからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含んでいることが好ましく、これらの物質よりなることがより好ましい。
本実施の形態では、たとえば以下の工程を実施することにより金属層141〜144を形成する。具体的には、高濃度領域115およびn型不純物領域191、192上に位置する領域を開口させたレジストを、フォトリソグラフィにより絶縁膜130上に形成する。レジストは特に限定されず、一般公知のフォトレジストを用いることができる。次に、レジストから開口している絶縁膜130をエッチングする。その後、絶縁膜130から露出したn型不純物領域191、192および高濃度領域115上に、たとえば物理蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)法、化学蒸着法などの蒸着法により、それぞれ金属層141〜144を形成する。最後にレジストを、たとえば有機溶剤や剥離液などを用いてエッチングにより除去する。
金属層141〜144の厚みは、たとえば20nm以上100nm以下が好ましい。20nm以上とすることによって、後述する電極を形成するステップS5でSiC半導体層110と反応した不純物、未反応残渣が表面に凝集することで、金属層141〜144の表面が絶縁化することを防止できる。一方、100nm以下とすることによって、後述する金属層141〜144のSiC半導体層110の内部へ侵入する距離L1(図11参照)を低減できる。
なお、金属層141〜144を形成する方法は上述した方法に特に限定されず、一般公知の方法を採用できる。また、n型不純物領域191、192および高濃度領域115上に形成された絶縁膜130を除去する方法はエッチングに特に限定されない。また、レジストの開口部の平面形状は、形成するソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152(図1参照)の平面形状と同じにすることが好ましい。
図10は、本実施の形態における電極を形成する工程を説明するための概略断面図である。図11は、図10における領域XIの拡大断面図である。次に、図10および図11に示すように、金属層141〜144を熱処理して、ソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152を形成する(ステップS5)。この熱処理により、金属層141、143、144、142を構成する金属と、n型不純物領域191、高濃度領域115、n型不純物領域192および高濃度領域115を構成するSiとがそれぞれ反応(シリサイド)することで、化合物(金属珪素)を生成する。このため、ソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152は、この化合物をそれぞれ含んでいる。たとえば金属層140がNiよりなる場合には、NiSiy(yは任意の数。ただし、結晶学的に存在しうるものに限る)よりなる電極150を形成できる。
具体的には、金属層141〜144をオーミック電極に形成できる温度以上であって、金属層141〜144の融点未満の温度で熱処理を行なう。金属層141〜144がNiおよびTiの少なくとも一方よりなる場合には、900℃以上1100℃以下で熱処理を行なうことが好ましい。900℃以上とすることによって、ショットキー電極にならずにオーミック電極を形成できる。1100℃以下とすることによって、金属層140をオーミック電極に形成する反応以外の反応の進行を抑制できる。より具体的には、たとえば金属層141〜144が100nmの厚みを有するNiおよびTiよりなる場合には、1000℃で2分間熱処理を行なう。
このソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152を形成するステップS5を実施することによって、金属層141、143、144、142がそれぞれオーミック電極であるソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152になる。図11に示すように、電極154は、SiC半導体層110におけるSiがドーピングされた高濃度領域115と金属層144とが反応して形成されているので、電極154がSiC半導体層110に侵入する距離(SiC半導体層110の主面110aと電極154の下端154aとの距離)L1を短くすることができる。
なお、SiC半導体層110において金属層141〜144とSiとが反応した結果、この反応の残渣としてのCがSiC半導体層110の内部および主面110aに析出する。たとえば金属層141〜144がNiよりなる場合には、NiはCと反応しないので、SiC半導体層110中のNのみが金属層141〜144と反応し、Cが残渣となる。
次に、図1に示すように、絶縁膜131を形成する。この絶縁膜131は、ソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152を電気的に分離するように形成する。
具体的には、絶縁膜130およびソース電極151、153、ゲート電極154およびドレイン電極152上に絶縁膜131となる層を形成する。この層は、たとえばSiO2からなる絶縁膜131となる層を、CVD法により300nmの厚みを有するように形成する。その後、ソース電極151、153およびドレイン電極152上に位置する領域に開口部を有するレジストを、絶縁膜131となる層上に形成する。この絶縁膜131となる層においてレジストの開口部から露出している部分をエッチングなどにより除去して、ソース電極151、153およびドレイン電極152を露出する。これにより、ソース電極151、153およびドレイン電極152が露出するように、絶縁膜130上に層間絶縁膜としての絶縁膜131を形成できる。
次に、ソース電極151、153およびドレイン電極152上に配線181、182を形成する(ステップS6)。
本実施の形態では、たとえば以下の工程を実施することにより、配線181、182を形成する。具体的には、ソース電極151、153およびドレイン電極152上に位置する領域を開口させたレジストを、フォトリソグラフィにより絶縁膜131上に形成する。レジストは特に限定されず、一般工程のフォトレジストを用いることができる。レジストから開口している絶縁膜131を除去し、さらに絶縁膜131から開口しているソース電極151、153およびドレイン電極152上に配線181、182をたとえば蒸着法により2μmの厚みを有するように形成する。最後にレジストを、たとえば有機溶剤や剥離液などを用いてエッチングにより除去する。
配線181、182においてソース電極151、153およびドレイン電極152と接触する部分は、Al、Cu、Ti、W、MoおよびTaからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含んでいることが好ましく、これらの物質からなることがより好ましい。なお、Al、Cu、Ti、W、Mo、およびTaからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質を含んでいるとは、たとえば、これらの物質との合金を含む。なお、配線181、182は、複数の層(積層膜)からなっていてもよい。
なお、配線181、182は、導電性であれば特に限定されず、金属であることが好ましい。配線181、182は、たとえば他の半導体装置(図示せず)を電気的に接続するための部材であり、プラグなどを含む。
以上の工程(ステップS1〜S6)を実施することによって、図1に示すJFET100aが得られる。
ここで、本実施の形態では、n型およびp型不純物領域191〜194を形成するステップS2を実施した後に、高濃度領域115を形成するステップS3を実施しているが、このステップの順序に特に限定されない。たとえば、SiC半導体層110にSiをイオン注入によりドーピングしてSi濃度の高い高濃度領域115を形成するステップS3を実施した後に、この高濃度領域115に不純物をドーピングするステップS2を実施してもよい。なお、高濃度領域115をエピタキシャル成長により形成する場合には、高濃度領域115を形成した後に、この高濃度領域115にp型不純物領域193、194をイオン注入によりドーピングすることが好ましい。
また、本実施の形態におけるJFET100aの製造方法では、図1に示すように、高濃度領域115およびn型およびp型不純物領域191〜194が形成されているが、本発明のSiC半導体装置の製造方法により製造されるSiC半導体装置は、高濃度領域115およびp型不純物領域193、194の少なくとも一方が形成されないSiC半導体装置を製造する場合も含む。
続いて、本実施の形態におけるJFET100aの製造方法およびJFET100aの効果について説明する。
熱処理するステップS5により金属層143、144とp型不純物領域193、194とを反応させるときに、ソース電極153およびゲート電極154を形成するために必要なSi量は、金属層143、144の厚み、材料などにより定まる。本実施の形態では、金属層143、144と接触しているp型不純物領域193、194においてSiが他の領域よりも高濃度にドーピングされているので、SiC半導体層110において反応により消費される範囲(図11における距離L1)を狭くすることができる。さらに、Siがドーピングされる前のSiC半導体層110を構成していたSiが消費される量を低減できるので、SiC半導体層110においてSiが消費されることにより反応残渣として析出するCの量を低減できる。
より具体的には、高濃度領域115を形成するステップS3実施前のSiC半導体層110の組成は、Si:C=1:1であったのに対し、高濃度領域115を形成するステップS3実施後の高濃度領域115の組成は、Si:C=(1+α):1になる(αは任意の正数)。すなわち、高濃度領域115のSi量は、他の領域のSi量に比べて、(1+α)倍になる。このため、図11に示す電極154のSiC半導体層110への侵入距離L1は、図28に示す電極204のSiC半導体層201への侵入距離L2の1/(1+α)倍に短くできる。
また、金属層143、144がソース電極153およびゲート電極154を形成するためにSiを消費した結果析出するC量は、図28に示す高濃度領域115を備えていない従来の電極204を形成するためにSiを消費した結果析出するC量の1/(1+α)倍に低減できる。このため、たとえばn型半導体層113とp型半導体層114とのpn接合、n型およびp型不純物領域191〜194とp型半導体層112、114との接合などにおける信頼性を向上できる。
さらに、金属層143、144がソース電極153およびゲート電極154を形成するためにSiC半導体層110へ侵入する距離L1が短くなるので、n型半導体層113とp型半導体層114とのpn接合とソース電極153との距離、および、n型半導体層113とp型半導体層114とのpn接合とドレイン電極152までの距離を短くすることができる。このため、スパイク状の電流変動を低減できるので、耐圧の低下を抑制できる。
より具体的に、たとえば金属層144としてNiを100nm形成する場合について説明する。図28に示す従来の電極204を形成するために電極204がSiC半導体層201に距離L2として100nm侵入したと仮定する。これに対して、本実施の形態における高濃度領域115に、α=0.2となるようにSiをドーピングした場合には、電極154と反応可能なSiは従来の1.2倍含まれることになるので、電極154がSiC半導体層110へ侵入する距離L2は、従来の距離L1の1/1.2=0.83倍となる。すなわち、電極154のSiC半導体層110への侵入距離を約83nmまで低減することができる。さらに、これに伴い、析出するC量も0.83倍に低減できる。
また、金属層144がNiよりなり、100nmの厚みを有し、SiC半導体層110のSi濃度が1×1020cm-3の場合には、1000℃で熱処理をすると、SiC半導体層110へ約100nm電極154が浸入するという知見を本発明者は実験の結果取得している。この場合、100nmより深い場所にSiをドーピングして高濃度領域115を形成しても、電極154が侵入する距離L1を抑制する効果が低くなる。上記知見から、金属層144の厚みが100nmのときに好ましいSi濃度が1×1020cm-3以上1×1022cm-3以下である。このSi濃度を、単位面積当たりの面密度に換算すると、1nmの金属層144に対し、1×1013cm-3以上1×1015cm-3以下になる。この面密度を、電極154の単位厚み当たりのSi濃度に換算すると、1×108cm-2以上1×1010cm-2以下が好ましいことがわかる。したがって、金属層144がNiよりなる場合、1nm当たりに存在するSi濃度は、1×108cm-2以上1×1010cm-2以下になるように、SiC半導体層110にSiをドーピングして、高濃度領域115を形成することが好ましい。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2におけるSiC半導体装置を示す概略断面図である。図12を参照して、本実施の形態におけるSiC半導体装置としてのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)を説明する。図12に示すように、本実施の形態におけるMOSFET100bは、基板111と、n型半導体層116と、p型ボディ部117と、n型不純物領域118と、高濃度領域115と、ソース電極151と、ゲート電極154と、ドレイン電極152と、ゲート酸化膜132と、配線181〜183と、絶縁膜133とを備えている。
基板111は、たとえばSiCよりなる。n型半導体層116は、基板111上に形成され、たとえばn型SiCからなる。p型ボディ部117は、n型半導体層116の表面においてn型半導体層116を挟むように形成され、たとえばp型SiCからなる。n型不純物領域118は、p型ボディ部117の内部にそれぞれ形成され、たとえばn型半導体層116のn型不純物濃度よりも高いn型不純物濃度を有しているn型SiCよりなる。高濃度領域115は、n型不純物領域118上に、かつp型ボディ部117の表面に形成されている。高濃度領域115、n型半導体層116、p型ボディ部117およびn型不純物領域118は、SiC半導体層110を構成している。なお、高濃度領域115は、実施の形態1と同様であるので、その説明は繰り返さない。
このSiC半導体層110のn型不純物領域118のそれぞれの表面上には、ソース電極151およびドレイン電極152が形成されている。ソース電極151およびドレイン電極152の間に位置するSiC半導体層110の主面110a上には、ゲート酸化膜132が形成されている。このゲート酸化膜132上には、ゲート電極154が形成されている。ソース電極151およびドレイン電極152は、実施の形態1のソース電極151、153およびドレイン電極152およびゲート電極154の材料と同様であるので、その説明は繰り返さない。また、ゲート電極は、たとえばAl、Siよりなる。
ソース電極151、ゲート電極154およびドレイン電極152上には、それぞれ配線181、183、182が形成されている。配線181〜183は、実施の形態1の配線180と同様であるので、その説明は繰り返さない。
配線181〜183を電気的に分離するための層間絶縁膜としての絶縁膜133が、配線181〜183上に形成されている。絶縁膜133は、実施の形態1と同様であるので、その説明は繰り返さない。
続いて、本実施の形態におけるMOSFET100bの製造方法について説明する。まず、SiC半導体層110を準備する(ステップS1)。
図13は、本実施の形態におけるSiC半導体層を形成する工程を説明するための概略断面図である。図13に示すように、まず、基板111を準備する。その後、基板111上に、たとえばCVD法によりn型半導体層116を成長する。
図14は、本実施の形態におけるSiC半導体層を形成する工程を説明するための別の概略断面図である。次に、図14に示すように、n型半導体層116の表面116aの端部が露出するように、n型半導体層116の表面116aの略中央部にレジスト123を形成する。レジスト123に覆われていないn型半導体層116の表面116aの端部に、p型不純物をたとえばAlなどをイオン注入により導入する。その後、レジスト123を除去する。これにより、n型半導体層116を挟むように、p型ボディ部117が形成される。
図15は、本実施の形態における不純物領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図15に示すように、p型ボディ部117の端部が露出するように、n型半導体層116およびp型ボディ部117の上に、レジスト124を形成する。レジスト124に覆われていないp型ボディ部117の端部に、n型半導体層116よりもn型不純物濃度が高くなるように、n型不純物をたとえばイオン注入により導入する。これにより、p型ボディ部117の表面に、n型不純物領域118が形成される(ステップS2)。
図16は、本実施の形態における高濃度領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図16に示すように、n型不純物領域118の表面にSiをたとえばイオン注入により導入する。これにより、n型不純物領域118の表面に、他の領域よりもSi濃度が高い高濃度領域115を形成できる。
その後、レジスト124を除去する。これにより、SiC基板111上に形成されたn型半導体層116と、n型半導体層116の表面にn型半導体層116を挟み込むように形成されたp型ボディ部117と、p型ボディ部117の表面にn型半導体層116およびp型ボディ部117を挟み込むように形成された高濃度領域115と、高濃度領域115と接する位置に形成され、かつSiC半導体層110において高濃度領域115と接する位置以外の領域のSi濃度よりも高いSi濃度を有するn型不純物領域118とを備えたSiC半導体層110を準備することができる。
次に、半導体層110を実施の形態1と同様に活性化アニールする
図17は、本実施の形態におけるゲート酸化膜を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図17に示すように、SiC半導体層110の表面上に、ゲート酸化膜132を形成する。この工程は、実施の形態1における絶縁膜130を形成する工程と同様であるので、その説明は繰り返さない。
図18は、本実施の形態における金属層を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図18に示すように、高濃度領域115上に金属層141、142を形成する(ステップS4)。この金属層141、142は、実施の形態1と同様であるので、その説明は繰り返さない。
図19は、本実施の形態におけるソース電極151およびドレイン電極152を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図19に示すように、金属層141、142を熱処理することによりソース電極151およびドレイン電極152を形成する(ステップS5)。この熱処理において、金属層141、142は、高濃度領域115のSiと合金化されて、ソース電極151およびドレイン電極152になる。高濃度領域115により、ソース電極151およびドレイン電極152の半導体層110内への侵入範囲は小さい。
次に、ゲート酸化膜132上に、ゲート電極154を形成する。このゲート電極154は、金属層141、142と電気的に接続されないように形成する。ゲート電極154の形成方法は特に限定されず、蒸着法など一般公知の方法を採用できる。ゲート電極154は、たとえばAlよりなる。
次に、図12に示すように、実施の形態1と同様に、ソース電極151、ドレイン電極152およびゲート電極154上に絶縁膜133を形成する。
次に、実施の形態1と同様に、ソース電極151、ドレイン電極152およびゲート電極154上に、ソース配線、ドレイン配線およびゲート配線としての配線181、182、183をそれぞれ形成する(ステップS6)。
以上の工程(ステップS1〜S6)を実施することにより、図12に示すMOSFET100bが得られる。
以上説明したように、本実施の形態における半導体装置としてのMOSFET100bは、SiC半導体層110の主面110aにSiをドーピングして、SiC半導体層110においてSiがドーピングされていない領域よりもSi濃度の高い高濃度領域115を形成するステップS2を備えている。これにより、ソース電極151およびドレイン電極152を形成するステップS5を実施すると、高濃度領域115が形成されているので、Siと金属層141、142との反応により形成されるソース電極151およびドレイン電極152のSiC半導体層110の内部への侵入範囲を低減できる。このため、SiC半導体層110において析出するCの量を低減できるので、n型半導体層116とp型ボディ部117とのpn接合の信頼性を向上できる。したがって、信頼性を向上したMOSFET100bを製造することができる。
[実施例]
本実施例では、電極を形成したときにSiC半導体層への侵入範囲を低減することの効果について、図26に示すpnダイオードを製造して、その耐圧を測定することにより、調べた。
(本発明例)
図20は、本実施例におけるSiC半導体層を準備する工程を説明するための概略断面図である。図20に示すように、まず、基板111として、4H−SiC基板を準備した。このSiC基板111上に、CVD法により、10μmの厚みを有するn型半導体層113を形成した。n型半導体層113のn型不純物として、Nを用いた。その後、このn型半導体層113上に、CVD法により、0.35μmの厚みを有するp型半導体層114を形成した(ステップS1)。p型半導体層114のp型不純物として、Alを用いた。
図21は、本実施例における不純物領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図21に示すように、このp型半導体層114の表面に、Alをイオン注入することにより、p型半導体層114よりもp型不純物濃度が高いp型不純物領域119を形成した(ステップS2)。このp型不純物領域119の厚みは最大0.2μmであった。
図22は、本実施例における高濃度領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。図22に示すように、p型不純物領域119の表面に、Siをイオン注入して、SiC半導体層110の他の領域よりもSiの濃度が高い高濃度領域115を形成した(ステップS3)。この高濃度領域115に過剰にドーピングするSi量は、後述する金属を形成する工程(ステップS5)で用いる金属層140を構成するNiの原子数の0.1倍の原子数とし、このSiをイオン注入した。また、高濃度領域115の深さは0.1μmであった。
次に、アルゴン雰囲気中で、SiC半導体層110を1700℃で熱処理することによる活性化アニールを施した。
図23は、本実施例における絶縁膜を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図23に示すように、SiC半導体層110を1300℃で熱酸化することにより、50nmの厚みを有する絶縁膜130を形成した。
図24は、本実施例における金属層を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図24に示すように、高濃度領域115上に、Niよりなる金属層140を蒸着法により形成した(ステップS5)。金属層140は、平面形状が50μm四方の正方形で厚みが20nmであった。
図25は、本実施例における電極を形成する工程を説明するための概略断面図である。次に、図25に示すように、Ar雰囲気中で、金属層140を1050℃で熱処理をすることにより、電極150を形成した(ステップS5)。
次に、基板111においてSiC半導体層110と接していない側に、Niよりなり、100nmの厚みを有する電極を形成した。
図26は、本実施例におけるpnダイオードを示す概略断面図である。図26に示すように、電極150上に、2μmの厚みを有するAlよりなる配線を蒸着法によりそれぞれ形成した(ステップS6)。
以上の工程(ステップS1〜S6)を実施することによって、図26に示すpnダイオード100cを製造した。
(比較例)
比較例におけるpnダイオードは、基本的には本発明例と同様の方法により製造されるが、高濃度領域115を形成するステップS3を実施しなかった点においてのみ異なる。
(測定方法)
本発明例および比較例におけるpnダイオードと、熱処理を行なうステップS4実施前の本発明例のpnダイオードとについて、それぞれ裏面側(基板111と接する電極)を0電位とし、表面側(電極150)が負電位になるように印加電圧を加え、その間の電流と電圧を測定することにより耐圧を測定した。
(測定結果)
熱処理を行なうステップS4実施前のpnダイオードの耐圧は200V以上であり、本発明例のpnダイオードの耐圧は65Vであり、比較例におけるpnダイオードの耐圧は22Vであった。
この結果から、n型半導体層113とp型半導体層114とのpn接合から電極150までの距離が、本発明例におけるpnダイオードよりも比較例におけるpnダイオードの方がn型半導体層とp型半導体層とのpn接合から電極までの距離が短くなったことがわかる。このため、本発明例におけるpnダイオードにおいて電極150を形成した後に電極がSiC半導体層110へ侵入した距離は、比較例におけるpnダイオードにおいて電極を形成した後に電極がSiC半導体層へ侵入した距離よりも短かくできたことがわかる。
以上より、本実施例によれば、高濃度領域115を形成することによって、SiC半導体装置において、電極を形成すると、電極がSiC半導体層に侵入する距離を短くすることができることが確認できた。
以上に開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態および実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
本発明の実施の形態1におけるSiC半導体装置を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるJFET100aの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるSiC半導体層を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるn型不純物領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるp型不純物領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態1における高濃度領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態1における絶縁膜を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態1における金属層を形成する工程を説明するための概略断面図である。 図8における領域IXの拡大断面図である。 本発明の実施の形態1における電極を形成する工程を説明するための概略断面図である。 図10における領域XIの拡大断面図である。 本発明の実施の形態2におけるSiC半導体装置を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるSiC半導体層を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるSiC半導体層を形成する工程を説明するための別の概略断面図である。 本発明の実施の形態2における不純物領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態2における高濃度領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるゲート酸化膜を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態2における金属層を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるソース電極およびドレイン電極を形成する工程を説明するための概略断面図である。 実施例におけるSiC半導体層を準備する工程を説明するための概略断面図である。 実施例における不純物領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。 実施例における高濃度領域を形成する工程を説明するための概略断面図である。 実施例における絶縁膜を形成する工程を説明するための概略断面図である。 実施例における金属層を形成する工程を説明するための概略断面図である。 実施例における電極を形成する工程を説明するための概略断面図である。 本実施例におけるpnダイオードを示す概略断面図である。 従来のSiC半導体装置の製造方法において金属層を形成した状態を示す拡大断面図である。 従来のSiC半導体装置の製造方法において電極を形成した状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
100a JFET、100b MOSFET、100c pnダイオード、110 SiC半導体層、110a 主面、110b メサ、111 基板、112,114 p型半導体層、113,116 n型半導体層、113a,119,193,194 p型不純物領域、115 高濃度領域、117 p型ボディ部、118,191,192 n型不純物領域、120,121,122,123,124 レジスト、121a,122a,122b 開口部、130,131,133 絶縁膜、132 ゲート酸化膜、140〜144 金属層、150 電極、151,153 ソース電極、152 ドレイン電極、154 ゲート電極、154a 下端、170 酸化物、180〜182 配線。

Claims (6)

  1. 主面を含む炭化珪素半導体層を準備する工程と、
    前記炭化珪素半導体層の前記主面にシリコンをドーピングして、前記炭化珪素半導体層において前記シリコンがドーピングされていない領域よりもシリコン濃度の高い高濃度領域を形成する工程と、
    前記シリコンがドーピングされた前記炭化珪素半導体層を活性化アニールする工程と、
    前記活性化アニールする工程の後、前記炭化珪素半導体層の前記主面に絶縁膜を形成する工程と、
    前記高濃度領域と接する位置に、シリコンと化合物を生成する材料を含む金属層を形成する工程と、
    前記金属層を熱処理して、前記化合物を含む電極を形成する工程とを備えた、炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記炭化珪素半導体層の前記主面に不純物をドーピングして、前記炭化珪素半導体層において前記不純物がドーピングされていない領域よりも不純物濃度が高い不純物領域を形成する工程をさらに備え、
    前記高濃度領域と前記不純物領域との少なくとも一部が重なっている、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記電極を形成する工程では、前記金属層を構成する前記材料はNiであり、前記Niと前記高濃度領域を構成するシリコンとによりNi 2 Siよりなる前記電極を形成し、
    前記高濃度領域を形成する工程では、前記金属層を構成する前記Niの原子数の0.1倍以上0.5倍以下のシリコンを前記高濃度領域にドーピングする、請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 炭化珪素半導体層と、
    前記炭化珪素半導体層の表面に形成された電極と、
    前記炭化珪素半導体層の前記表面に形成された絶縁膜とを備え、
    前記炭化珪素半導体層は、前記電極と接する位置に形成され、かつ前記炭化珪素半導体層において前記電極と接する位置以外の領域のシリコン濃度よりも高いシリコン濃度を有する高濃度領域を含む、炭化珪素半導体装置。
  5. 前記炭化珪素半導体層は、前記高濃度領域と接する位置に形成され、かつ前記炭化珪素半導体層において前記高濃度領域と接する位置以外の領域の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有する不純物領域をさらに含む、請求項4に記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 前記電極は、Ni 2 Siよりなり、
    前記高濃度領域は、Niの原子数の0.1倍以上0.5倍以下のシリコンがドーピングされている、請求項4または5に記載の炭化珪素半導体装置。
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