JP5308582B1 - 攪拌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 衝撃や騒音などを発生することなく、種々の方向に波動が円滑に進行する3次元の波動を発生する攪拌棒を有する攪拌装置を提供すること。
【解決手段】 一端側4に回転手段に取付ける結合部を有する棒主体2と、前記棒主体2の他端側6に1以上の平板ディスク8の回転中心Oを結合してなり、前記棒主体2の軸心に平行な平面P0に投影する平板ディスク8の前記回転中心Oを通る直径の両端P1、P2の軸方向に沿う間隔Bの最大値Bmaxが1〜30mmである平板ディスク8とからなる攪拌棒1と、前記結合部に結合された回転手段と、前記回転手段の回転数を300〜3000rpmに制御する制御手段と、を有する攪拌装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、種々の方向に波動が円滑に進行する3次元の波動を発生する攪拌ができる液体の攪拌装置に関する。
液体の攪拌装置に用いられる攪拌手段としては、例えば、低速域の攪拌に用いられるピッチドパドル、高粘度、高濃度スラリーなどに用いられるアンカー翼、強力な剪断効果を発生させるピッチドタービン、液の練り込み用に用いられるリボン翼、一般的に用いられる汎用性の高い3枚プロペラ、強力な剪断効果を発生させ、乳化やエマルジョン化に用いられるディスクタービンなどが知られている。更に、振動モータをインバーターにより200Hzから10Hzの波動を発生させる低周波振動流攪拌機も既に公知の技術として知られている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1の攪拌手段は、1次元的な波動を発生するもの即ち波動の進行方向はほぼ1方向に限られるものであり、更には衝撃や騒音などを伴うものである。
特開平08−173785号公報
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決する攪拌装置であって、衝撃や騒音などを発生することなく、種々の方向に波動が円滑に進行する3次元の波動を発生する攪拌装置を提供することにある。
本発明者は、棒主体に平板ディスクを所定の傾斜を持って取付けてなる攪拌棒を300〜3000rpmの回転数で回転させて液体を攪拌することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
上記目的を達成する本発明は、以下に記載のものである。
〔1〕 一端側に回転手段に取付ける結合部を有する棒主体と、前記棒主体の他端側に1以上の平板ディスクの回転中心を結合してなり、前記棒主体の軸心に平行な平面に投影する平板ディスクの前記回転中心を通る直径の両端の軸方向に沿う間隔の最大値が1〜30mmである平板ディスクとからなる攪拌棒と、
前記結合部に結合された回転手段と、
前記回転手段の回転数を300〜3000rpmに制御する制御手段と、
を有する攪拌装置。
〔2〕 複数の平板ディスクが互いに平行に棒主体に取付けられている〔1〕に記載の攪拌装置。
〔3〕 複数の平板ディスクが互いに非平行に棒主体に取付けられている〔1〕に記載の攪拌装置。
〔4〕 平板ディスクが1以上の貫通孔を有する〔1〕に記載の攪拌装置。
〔5〕 攪拌棒が複数の平板ディスクを取付けてなり、一端側と複数の平板ディスクとの間に、棒主体の軸方向と直交する平面と平行に整流板が取付けられている〔1〕に記載の攪拌装置。
本発明の攪拌装置は上記構成を有するので、以下の効果を有する。
(1) 回転する平板ディスクの振幅運動による振動と、回転軸に対する傾斜角により形成される平板ディスクの面構造とにより、種々の方向に波動が発生する。これにより、衝撃や騒音などを発生することなく、種々の方向に波動が円滑に進行する攪拌即ち3次元的な乱流攪拌ができる。
(2) 種々の方向に波動が円滑に進行する攪拌により、低比重の物質を液体に混合するのに効率よく混合攪拌できる。
(3) 水を電解する場合、電解過程において、本発明の攪拌装置を用いて液体の攪拌をすることにより、電解効果を上げることができる。
(4) 通常の電解装置の場合、電解時に発生する酸素・水素ガスの混合気体は常温で一定濃度に達すると爆発的に反応して、水になる。しかし、本発明では一定濃度に達しても爆発的には反応しない。なお、本発明の攪拌装置を用いて塩化物を含む電解質溶液を電解する場合、pHが中性領域の殺菌力の高い電解水を効率良く製造できる。
(5) 油性物質と水性物質を混合する際、本発明の攪拌装置を用いて液体の攪拌をすることにより、早く均一に乳化状態を形成させることができる。
図1は、本発明に用いる攪拌棒の一例を示すもので、棒主体の回転軸と平板ディスクとの位置関係を示す概略図である。図1(A)は概略正面断面図であり、図1(B)は概略正面斜視図である。 図2は、本発明に用いる攪拌棒の他の例を示すもので、棒主体の回転軸と平板ディスクとの位置関係を示す概略正面断面図である。 図3は、本発明に用いる攪拌棒の更に他の例を示すもので、棒主体の回転軸と平板ディスクとの位置関係を示す概略正面断面図である。 図4は、本発明に用いる攪拌棒の更に他の例を示すもので、棒主体の回転軸と平板ディスクとの位置関係を示す概略正面断面図である。 図5は、本発明に用いる平板ディスクであって、1以上の貫通孔を有するものの一例を示す概略平面図である。 図6は、攪拌槽内に邪魔板を設置している本発明の攪拌装置の一例を示す概略断面図である。 図7は、電解槽内に取付けた本発明の攪拌装置の一例を示す概略断面図である。
以下、本発明の詳細について、記載する。
本発明に用いる攪拌棒の一例について、図1、2を用いて説明する。
図1は、本発明に用いる攪拌棒の一例を示す概略図であり、図1(A)は概略正面断面図であり、図1(B)は概略正面斜視図である。
図1(A)中、1は攪拌棒であり、棒主体2と平板ディスク8とから構成され、棒主体2と平板ディスク8とは以下の位置関係にある。
棒主体2の一端側4は、モータ等の回転手段(不図示)に取付ける結合部である。棒主体2の他端側6には1以上(本図では1)の平板ディスク8が取付けられている。平板ディスク8は、棒主体2の軸方向に対して所定の傾斜を持って平板ディスク8の回転中心Oに取付けられている。
図1(A)、(B)に示すように、平板ディスク8は連続的に回転する。平板ディスク8の回転中心Oを通る直径の両端P1、P2を、棒主体2の軸心に平行な平面P0に投影すると、P1の投影点P1’とP2の投影点P2’は、棒主体2の軸方向に沿って往復運動を繰り返し、一種の振幅を示すことになる。このように、P1の投影点P1’とP2の投影点P2’との軸方向に沿う間隔Bの最大値Bmaxを1〜30mmの振幅とする単振動の運動(振幅運動)をすることになる。
本発明においては、間隔Bの最大値Bmaxが1〜30mmになるように、棒主体2に平板ディスク8を所定の角度に傾けて取付けるものである。
最大値Bmaxが1mm未満の場合は、振幅が小さく攪拌効果がさほど得られないため好ましくない。
最大値Bmaxが30mmを超える場合は、攪拌棒1の攪拌による液体の流れが、回転軸を中心とする円運動の流れ、いわゆる渦巻に近いものになり攪拌効果がさほど得られないため好ましくない。例えば、平羽根即ち回転軸方向を含む平面に取付けられた矩形の攪拌羽根は、両投影点P1’、P2’の軸方向に沿う間隔Bの最大値Bmaxが極端に大きくなる場合であって棒主体2の軸方向に対する平羽根の面の傾斜が無くなる場合であり好ましくない。
特許文献1に記載の単振動攪拌は、攪拌翼が直線上を往復運動することにより攪拌するため、1次元的な波動を発生し、その結果、波動の進行方向は振動軸にほぼ平行方向に限られる。この攪拌は、更には衝撃や騒音などを伴うものである。
これに対し、本発明に用いる攪拌棒は、投影点P1’、P2’が、平板ディスク8の半回転で1回の振幅運動(半周期の単振動運動)を示すので、1回転では2回の振幅運動(1周期の単振動運動)をすることになる。また、本発明に用いる回転手段は、本発明に用いる攪拌棒において回転軸を300〜3000rpmで回転させるものである。これにより、本発明に用いる攪拌棒は、液体に対して振幅運動による高振動数のミクロな攪拌を発生させることができる。
更には、平板ディスク8を棒主体2の軸方向に対して傾斜して取付けているので、攪拌棒1を回転させることによりできる傾斜面が液体を漕ぎ押し、種々の方向に波動が及ぶマクロな攪拌を発生させる。これらのマクロ攪拌とミクロ攪拌により、本発明に用いる攪拌棒においては、衝撃や騒音などを発生することなく、種々の方向に波動が円滑に進行する攪拌、即ち3次元的な乱流攪拌ができる。
図1の例においては、棒主体2に1の平板ディスク8を取付けているが、攪拌の度合に応じて複数の平板ディスクを取付けても良い。
図2は、本発明に用いる攪拌棒11の他の例を示す概略正面断面図である。図2の例では、複数(本図では3)の平板ディスク18、20、22が互いに平行に、棒主体12の他端側16に取付けられている。
図3は、本発明に用いる攪拌棒31の更に他の例を示す概略正面断面図である。図3の例では、複数(本図では3)の平板ディスク38、40、42が互いに非平行に、棒主体32の他端側36に取付けられている。
図4は、本発明に用いる攪拌棒51の更に他の例を示す概略正面断面図である。図4の例では、複数(本図では3)の平板ディスク58、60、62が互いに平行に、棒主体52の他端側56に取付けられると共に、一端側54と複数の平板ディスク58、60、62との間に、棒主体52の軸方向と直交する平面と平行に、平板ディスクからなる整流板64が取付けられている。この整流板64により、水面66が波立たない。
本発明に用いる平板ディスクは、特に限定されるものではないが、円板状の平板ディスク又は楕円板が好ましい。楕円板を用いる場合、楕円板の長径に対する短径の比率が0.9以上1未満であることが好ましい。
図5に示すように、本発明に用いる攪拌棒に取付ける平板ディスク72は、1以上、好ましくは2〜10の貫通孔74を有するものを用いても良い。
図6に示すように、本発明に用いる攪拌棒2は、その結合部4をモータ82等の回転手段に連結してなり、モータ82の回転数は制御手段83に制御されてなる攪拌装置84として、攪拌槽88内に取付けて使用することができる。液体86が充填された攪拌槽88内に邪魔板90を設置しても良い。これら以外については、図6の攪拌棒1は、図1(Aの攪拌棒)と同じ構成なので、図1(A)と同じ符号を付して、その説明は省略する。
図6の例においては、攪拌槽は上部が開放された攪拌槽であるが、これに限られず、密閉攪拌槽を使用しても良い。
なお、一般的に用いられる汎用性の高い3枚プロペラでは、通常ほぼ下方向のみに波動は進行する。そのため、液体に対して低比重の物質を液体に混合する場合、液体表面に浮き上がってしまった低比重の物質を液体に混合するのは効率が悪い。これに対し、本発明に用いる攪拌棒、本発明の攪拌装置によれば、下方向ばかりでなく、上方向も含め種々の方向に波動が円滑に進行する3次元の波動を発生する攪拌が可能であるため、液体に対して低比重の物質を液体に混合する場合でも効率よく混合攪拌できる。
液体に対して低比重の物質を混合する一例としては、水性物質に対する油性物質の混合がある。この油性物質と水性物質を混合する際、本発明の攪拌装置を用いることにより、早く均一に乳化状態を形成させることができる。
液体に対して低比重の物質を混合する他の例としては、電解過程における陽極側電解水と陰極側電解水との混合、特にガス発生を伴う電解過程における陽極側電解水と陰極側電解水との混合などがある。
図7は、1対の不活性電極を有する電解槽92内に、本発明の攪拌装置84を取付けている一例を示す概略断面図であり、図7(A)は概略平面断面図、図7(B)は概略正面断面図である。図7中、2は棒主体であり、その一端側4に、モータ82に取付ける結合部を有する。モータ82の回転数は制御手段83に制御されている。棒主体2の他端側6には1以上(本図では1)の平板ディスク8が取付けられている。棒主体2の軸方向に対して所定の傾斜を設けて平板ディスク8は取付けられている。
92は電解槽(攪拌槽)であり、電解槽92には電解液94が満たされている。電解液94には、棒主体2、平板ディスク8と共に、不活性電極の陽極96、陰極98が挿入されている。陽極96、陰極98は、電解槽92外部の電源100の陽極、陰極(不図示)に接続されている。
電解槽においては、一般に陽極と陰極との両電極間が狭いので、陽極側電解水と陰極側電解水とを混合して混合電解水を得るには攪拌が不充分になる。
これに対し、本発明の攪拌装置で発生させるマクロ攪拌とミクロ攪拌によれば、不活性電極間(陽極96と陰極98との間隙)が狭い場合(電極間距離が5mm以下の場合)であっても、陽極側電解水と、陰極側電解水とを効率よく混合することができる。
ガス発生を伴う電解過程における陽極側電解水と陰極側電解水との混合、例えば、1対の不活性電極を有する無隔膜電解槽に塩化物塩類を含む電解質水溶液を供給して電気分解をして陰極側電解水と陽極側電解水との混合電解水を製造する場合、本発明の攪拌装置によれば、陽極側で生成する酸素と、陰極側で生成する水素とが混在する電解水であって、pHが7〜9の範囲即ち中性から弱アルカリの範囲の次亜塩素酸の解離を高めた殺菌力の高い電解水を効率よく製造できる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1、比較例1
図1に示す攪拌棒を組込んだ、図7に示す電解槽を用いて電解質水溶液を電解した。平板ディスク8の回転中心Oを通る直径の両端の点P1、P2間の距離(平板ディスク8の直径)は80mmであり、平板ディスク8の厚さは1mmであった。最大値Bmaxは15mmであった。
塩化ナトリウムを2000mlの精製水に溶解して塩化ナトリウム濃度2000ppmの電解質水溶液を調製した。120×90mmの白金めっきした電極間距離(陽極96と陰極98との間隙)が2mmの1対の電極を用い、直流電流を毎分1リットル当たり2.2A印加して電解時間を1分、3分、5分、7分、9分、11分、13分、15分として電解質水溶液を電解した。
なお、電解中いずれの時間でも電圧は10V±0.3Vと殆ど一定であった。1200rpmの回転数で攪拌をした場合(実施例1)と無攪拌の場合(比較例1)とについて電解を行い、電解生成水のpH、ORP(酸化還元電位)、DO(溶存酸素)、DH(溶存水素)、EC(電気伝導度)、FC(有効塩素濃度)を調べた。更に、電解による発生ガスの分布状態を目視により観察した。以下にその結果を示した。
Figure 0005308582
Figure 0005308582
表1に示した結果において電解時間とpHとの関係を見ると、電解時間5分以上においてはD.M.Aは8.35から8.53とあまり変化が見られないが、N.Aでは7.72から10.02と大きく変化している。また、ORPを見ると、D.M.Aで5分以上の時間では506mVから555.8mVに対してN.Aでは741.7mVから−64.2mVと大きく変化している。
このように、pHとORPの変化の相違は電解反応の相違により生成した反応生成物の相違によるものと考えられる。つまり、攪拌の相違により反応効果の相違が生じたものである。
表2に示した発生ガスの分布状態の相違はD.M.Aによる場合の方がN.Aによる場合に比較して均一に分布している結果である。溶媒よりも軽いガス状の溶質が均一に溶媒中に分布した結果である。
比較例2
実施例1で用いた平板ディスクの代わりに、平羽根即ち回転軸方向を含む平面にある矩形の攪拌羽根を取付けた攪拌棒を用いた以外は、実施例1と同様に電解を行った。攪拌羽根の寸法は、矩形の長さが80mmであり、矩形の幅が30mmであり、厚さが1mmであった。なお、長辺を軸方向に平行に取付けた。
その結果、13分の電解時間における電解生成水のpHは10.6、ORP(酸化還元電位)は−70.5mV、DO(溶存酸素)は12.6ppm、DH(溶存水素)は942μL、FC(有効塩素濃度)は87ppmであり、塩素臭が実施例1と比べ強かった。また、電解による発生ガスの分布状態は電解生成水の上層部に偏っていた。以上のように、比較例2の結果は、pH、ORP(酸化還元電位)、DO(溶存酸素)、DH(溶存水素)、FC(有効塩素濃度)について変化が大きいこと、塩素臭が強いこと、電解による発生ガスの分布状態が偏っていることなどから、実施例1の結果とは相違するものであり、攪拌効果は低いものであった。
比較例3
平板ディスク8を200rpmの回転数で攪拌をした以外は、実施例1と同様に電解を行った。
その結果、13分の電解時間における電解生成水のpHは10.1、ORP(酸化還元電位)は−58.6mV、DO(溶存酸素)は11.8ppm、DH(溶存水素)は823μL、FC(有効塩素濃度)は72ppmであり、塩素臭が比較的強かった。また、電解による発生ガスの分布状態は、電解槽内の電極付近のみに分布していた。以上のように、比較例3の結果は、pH、ORP(酸化還元電位)、DO(溶存酸素)、DH(溶存水素)について変化が大きいこと、電解による発生ガスの分布状態が偏っていることなどから、実施例1の結果とは相違するものであり、良好な攪拌効果は得られなかった。
比較例4
平板ディスク8を4000rpmの回転数で攪拌をした以外は、実施例1と同様に電解を行った。
その結果、13分の電解時間における電解生成水のpHは9.2、ORP(酸化還元電位)は602mV、DO(溶存酸素)は9.81ppm、DH(溶存水素)は50μL、FC(有効塩素濃度)は55ppmであり、塩素臭は殆ど感じられなかった。また、4000rpmで回転する平板ディスクが電解水を激しく押し上げ、攪拌棒を中心に発生ガスが偏って分布し、効率の良い電解操作が出来なかった。以上のように、比較例4の結果は、pH、ORP(酸化還元電位)について変化が大きいこと、水面の押上げが激しいこと、電解による発生ガスの分布状態が偏っていることなどから、実施例1の結果とは相違するものであり、良好な攪拌効果は得られなかった。
比較例5
最大値Bmaxが0.5mmの攪拌棒を使用した以外は、実施例1と同様に電解を行った。
その結果、13分の電解時間において、電解生成水のpH、ORP(酸化還元電位)、DO(溶存酸素)、DH(溶存水素)、FC(有効塩素濃度)、電解による発生ガスの分布状態を観測したところ、何れとも、無攪拌(比較例1)のN.Aの値とあまり変化がなかった。以上のように、比較例5の結果は、比較例1の場合と同様に、実施例1の結果とは相違するものであり、良好な攪拌効果は得られなかった。
比較例6
最大値Bmaxが40mmの攪拌棒を使用した以外は、実施例1と同様に電解を行った。
その結果、13分の電解時間において、電解生成水のpH、ORP(酸化還元電位)、DO(溶存酸素)、DH(溶存水素)、FC(有効塩素濃度)、電解による発生ガスの分布状態を観測したところ、何れとも、比較例1に近い値であった。以上のように、比較例6の結果は、比較例1の場合と同様に、実施例1の結果とは相違するものであり、良好な攪拌効果は得られなかった。
実施例2〜4、比較例7〜9
本攪拌棒で攪拌(D.M.A)して得られた実施例1の電解生成水のうち5分間電解した電解生成水を密閉したガラス容器に入れ冷暗所で7日間保管した(殺菌試験原水A:実施例2〜4に使用)。無攪拌(N.A)による比較例1で得られた電解生成水のうち5分間電解した電解生成水を7日間密閉したガラス容器に入れ冷暗所で保管した(殺菌試験原水B:比較例7〜9に使用)。殺菌試験原水Aを用いて実施例1と同様に平板ディスクでの回転数1200rpmの攪拌(D.M.A)をした場合と、殺菌試験原水Bを用いて比較例1と同様に無攪拌(N.A)の場合とで、電解時間を0分、1分、2分、5分として殺菌試験原水を電解して殺菌試験を行った。殺菌試験原水A、殺菌試験原水Bの有効塩素濃度(FC)は、それぞれ27ppmと40ppmであり、殺菌試験用の菌種は、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌を用いた。
Figure 0005308582
平板ディスクでの攪拌(D.M.A)による殺菌試験原水の電解は、殺菌試験原水の有効塩素濃度が、無攪拌(N.A)による電解の場合の40ppmと比べて、27ppmと低いにも拘らず、大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌の何れの菌種についても殺菌効果が顕著に現れた。
実施例5
植物系食用油の(オリーブ油)と水道水を重量比で1:3の割合にした配合物1Lを容器に入れ、実施例1で使用した回転平板ディスクでの攪拌(D.M.A)による攪拌装置を用いて回転数2000rpmで5分間攪拌して静置した。この攪拌試験について、静置後の水相と油相が完全に分離する時間を計測し、攪拌効果を考察した。
比較例10
実施例5で用いた平板ディスクの代わりに、3枚羽根による攪拌翼を持った通常用いられる攪拌棒を用いて回転数350rpmで5分間攪拌した以外は、実施例5と同様に攪拌試験を行った。
比較例11
実施例5で用いた平板ディスクの代わりに、3枚羽根による攪拌翼を持った通常用いられる攪拌棒を用いて回転数2000rpmで5分間攪拌した以外は、実施例5と同様に攪拌試験を行った。
比較例12
実施例5で用いた平板ディスクの代わりに、比較例2で使用した平羽根を取付けた攪拌棒を用いて回転数2000rpmで5分間攪拌した以外は、実施例5と同様に攪拌試験を行った。
比較例13
平板ディスクを回転数200rpmで5分間攪拌した以外は、実施例5と同様に攪拌試験を行った。
比較例14
平板ディスクを回転数4000rpmで5分間攪拌した以外は、実施例5と同様に攪拌試験を行った。
比較例15
最大値Bmaxが0.5mmの攪拌棒を使用した以外は、実施例5と同様に攪拌試験を行った。
比較例16
最大値Bmaxが40mmの攪拌棒を使用した以外は、実施例5と同様に攪拌試験を行った。
以上の攪拌試験の結果、静置後の水相と油相が完全に分離する時間は、実施例5では318分であり、比較例10では27分であり、比較例11では34分であり、比較例12では41分であり、比較例13では27分であった。以上の結果から、本発明による平板ディスクでの攪拌は、水相と油相に対して所定の振幅運動による高振動数のミクロな攪拌を与えるため、水と油が乳化現象を起こし易いことが明らかになった。
また、比較例14〜16の何れについても、41分以内であり、実施例5の結果とは相違するものであり、良好な攪拌効果は得られなかった。
1、11、31、51 攪拌棒
2、12、32、52 棒主体
4、14、34、54 棒主体の一端側
6、16、36、56 棒主体の他端側
8、18、20、22、38、40、42、58、60、62、72 平板ディスク
64 整流板
66 水面
74 貫通孔
82 モータ
83 制御手段
84 攪拌装置
86 液体
88 攪拌槽
90 邪魔板
92 電解槽
94 電解液
96 陽極
98 陰極
100 電源
O 平板ディスクの回転中心
P0 棒主体の軸心に平行な平面
P1、P2 平板ディスクの回転中心を通る直径の両端
P1’、P2’ P1、P2の棒主体の軸心に平行な平面における投影点
B P1の投影点P1’とP2の投影点P2’との軸方向に沿う間隔
max P1の投影点P1’とP2の投影点P2’との軸方向に沿う間隔Bの最大値

Claims (5)

  1. 電解槽と、
    前記電解槽内に挿入されている陽極及び陰極であって、前記陽極及び陰極は、陽極と陰極との間隙が2〜5mmで電解槽内に取付けられると共に、電解槽外部の電源の陽極、陰極に接続されている陽極及び陰極と、
    一端側に回転手段に取付ける結合部を有する棒主体と、前記棒主体の他端側に1以上の平板ディスクの回転中心を結合してなり、前記棒主体の軸心に平行な平面に投影する平板ディスクの前記回転中心を通る直径の両端の軸方向に沿う間隔の最大値が1〜30mmである平板ディスクとからなる攪拌棒と、前記結合部に結合された回転手段と、前記回転手段の回転数を300〜3000rpmに制御する制御手段とを有する攪拌装置であって、前記棒主体の他端側を前記電解槽内に挿入してなる攪拌装置と、
    からなる電極付攪拌装置。
  2. 複数の平板ディスクが互いに平行に棒主体に取付けられている請求項1に記載の電極付攪拌装置。
  3. 複数の平板ディスクが互いに非平行に棒主体に取付けられている請求項1に記載の電極付攪拌装置。
  4. 平板ディスクが1以上の貫通孔を有する請求項1に記載の電極付攪拌装置。
  5. 攪拌棒が複数の平板ディスクを取付けてなり、一端側と複数の平板ディスクとの間に、棒主体の軸方向と直交する平面と平行に整流板が取付けられている請求項1に記載の電極付攪拌装置。
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