JP5308411B2 - 商品価格管理装置及び商品価格管理プログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、POSシステムと電子棚札システムとが導入されたスーパーマーケット,コンビニエンスストア等で用いる商品価格管理技術に関する。
スーパーマーケット,コンビニエンスストア等の小売店は、通常、POS(Point Of Sales)システムを導入している。POSシステムは、POSサーバと複数のPOS端末とを備え、POSサーバに各POS端末を有線または無線で接続する。POSサーバは、各商品の商品コード、商品名,価格等の商品情報を一元的に管理する。各POS端末は、入力部を介して商品コードが入力されると、それぞれその商品コードを含む商品情報をPOSサーバから取得し、この商品情報に基づいて商品販売データを登録処理する。
また近年、この種の小売店の多くは、電子棚札システムを導入している。電子棚札システムは、商品陳列棚にそれぞれ取り付けられる複数の電子棚札と、棚札サーバとを備え、棚札サーバに各電子棚札を有線または無線で接続する。棚札サーバは、各電子棚札に表示される商品名,価格等の棚札情報を一元的に管理する。各電子棚札は、棚札サーバから配信される棚札情報の中から自己宛の情報を受信し、表示部に表示する。
ところで、POSシステムと電子棚札システムとを併用する場合、同一商品について、POS端末で登録処理するときの価格が、電子棚札に表示されていた価格と一致していないと、客との間でトラブルとなる。このような事象は、例えば、買物客が陳列棚の商品を買物籠に入れてからその商品の会計をするまでの間にその商品の価格が変更された場合に起こり得る。
そこで従来、商品の価格が変更される毎に、その価格変更に関する情報を先ず棚札サーバに送信して電子棚札の価格を変更し、その後、所定の遅延時間が経過したならば、同一の価格変更に関する情報をPOSサーバに送信するようにした技術が知られている。この技術を採用することにより、買物客が陳列棚の商品を買物籠に入れた後で価格が変更された場合でも、遅延時間経過前であればPOS端末で登録処理したときの価格が変更前の価格となる。
特開平06−004550号公報 特開平11−079155号公報
しかしながら、価格変更に関する情報をPOSサーバに送信するタイミングを遅延させる必要がない場合がある。例えば、価格変更が開店前であったり、売場に客がいないときには、遅延させる必要はない。
一実施形態によれば、商品価格管理装置は、棚札側送信手段と、POS側送信手段と、入力受付手段と、反映制御手段とを備える。棚札側送信手段は、商品の価格変更を指示する情報を、電子棚札で表示する商品別単価が記述された棚札情報ファイルを記憶する棚札サーバに送信する。POS側送信手段は、前記商品の価格変更を指示する情報を、POS端末で処理する商品別単価が記述された商品情報ファイルを記憶するPOSサーバに送信する。入力受付手段は、商品の価格変更有無を監視し、価格変更有のとき、その価格変更を前記商品情報ファイルに即時反映させるか否かの選択入力を受け付ける。反映制御手段は、入力受付手段により即時反映させる旨の入力を受け付けると前記棚札側送信手段及びPOS側送信手段を同時若しくは連続して実行し、即時反映させない旨の入力を受け付けると前記棚札側送信手段を実行し、所定時間経過後に前記POS側送信手段を実行する。
実施形態における店舗システムの全体構成図。 商品マスタファイルに記録される商品マスタレコードのデータ構造例を示す模式図。 商品情報ファイルに記録される商品情報レコードのデータ構造例を示す模式図。 棚札情報ファイルに記録される棚札情報レコードのデータ構造例を示す模式図。 ストアサーバの要部構成を示すブロック図。 営業時間帯設定テーブルのデータ構造を示す模式図。 特売企画設定テーブルのデータ構造を示す模式図。 ストアサーバのCPUが実行する企画反映処理の前半部を示す流れ図。 ストアサーバのCPUが実行する企画反映処理の後半部を示す流れ図。 反映方法選択画面の一例を示す模式図。 ストアサーバのCPUが実行する遅延割込処理の手順を示す流れ図。
以下、スーパーマーケットに構築される店舗システムのストアサーバ1に、商品価格管理装置としての機能を適用した実施形態について、図1〜図11を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における店舗システムの全体構成図である。本システムは、ストアサーバ1と、POSサーバ2と、棚札サーバ3とを備え、各サーバ1,2,3間を第1のネットワーク4で接続している。
POSサーバ2は、第2のネットワーク5を介して複数台のPOS端末6を接続しており、POSシステムを構築する。
棚札サーバ3は、第3のネットワーク7を介して複数の中継器8を接続している。各中継器8は、商品陳列棚に取り付けられた複数の電子棚札9との間で無線通信を行う。ここに、棚札サーバ3と各中継器8と各電子棚札9とは、電子棚札システムを構築する。
ストアサーバ1は、商品毎に作成される商品マスタレコード11Rを記録するための商品マスタファイル11を備えている。商品マスタレコード11Rのデータ構造例を図2に示す。図示するように、商品マスタレコード11Rには、商品コード、表示用商品名、印刷用商品名、棚札用商品名、通常単価、特売単価、特売フラグ、企画コード、棚札ID等のデータ項目が記述されている。
項目「商品コード」は、商品毎に設定される商品固有の識別情報である。項目「表示用商品名」は、POS端末6のディスプレイに表示するための商品名である。項目「印刷用商品名」は、POS端末6でレシートに印刷するための商品名である。項目「棚札用商品名」は、電子棚札9の表示部に表示するための商品名である。項目「通常単価」は、対応する商品1点あたりの平時の販売価格である。項目「特売単価」は、対応する商品1点あたりの特売時の販売価格である。「通常単価」よりも「特売単価」の方が安価であるのは言うまでもない。項目「特売フラグ」は、対応する商品が特売時なのか否かを識別する情報である。本実施形態では、特売時のとき「特売フラグ」を“1”にセットし、非特売時のとき“0”にリセットする。項目「企画コード」は、対応する商品の特売企画を特定する情報である。項目「棚札ID」は、対応する商品の陳列部位に設けられている電子棚札9を特定する情報である。
POSサーバ2は、商品毎に作成される商品情報レコード12Rを記録するための商品情報ファイル12を備えている。商品情報レコード12Rのデータ構造例を図3に示す。図示するように、商品情報レコード12Rには、商品コード、表示用商品名、印刷用商品名、単価等のデータ項目が記述されている。データ項目「単価」は、対応する商品の現時点の販売価格である。
各POS端末6は、商品コードの入力部を備えている。この入力部を介して商品コードが入力されると、POS端末6の制御部は、第2のネットワーク5を介してPOSサーバ2に、入力された商品コードに対応する商品情報を問い合わせる。この問合せを受けたPOSサーバ2は、商品情報ファイル12を検索して、当該商品コードを含む商品情報レコード12Rを検出し、このレコード12Rに記述された表示用商品名、印刷用商品名、単価等の商品情報を、第2のネットワーク5を介して問合せ元のPOS端末6に応答する。商品情報の応答を受信したPOS端末6の制御部は、表示用商品名と単価を表示部に表示させる。また、単価に販売点数を乗算して販売金額を算出し、商品コード、印刷用商品名、単価、販売点数、販売金額などからなる商品販売データを記憶部に登録処理する。
POS端末6の制御部は、客が買い上げる商品の商品コードが入力される毎に、上述した登録処理を繰り返す。そして、客が買い上げる商品の登録処理が全て終了し、締めキー操作によって登録終了が宣言されると、POS端末6の制御部は、記憶部に登録された商品販売データから算出される合計金額を表示部に表示する。そして、この合計金額に対する支払データが入力されると、POS端末6の制御部は、釣銭演算,レシート発行等の決済処理を実行する。
棚札サーバ3は、商品毎に作成される棚札情報レコード13Rを記録するための棚札情報ファイル13を備えている。棚札情報レコード13Rのデータ構造例を図4に示す。図示するように、棚札情報レコード13Rには、棚札ID、商品コード、棚札用商品名、単価等のデータ項目が記述されている。
棚札サーバ3は、棚札情報ファイル13に記録される各棚札情報レコード13Rのデータを、各中継器8から無線通信によって配信する。各電子棚札9は、それぞれ固有の棚札IDをメモリで記憶している。各電子棚札9の制御部は、自己のメモリで記憶する棚札IDを含む棚札情報レコード13Rのデータを無線通信によって受信すると、そのデータ中の棚札用表示名と単価を表示部に表示させる。
図5は、ストアサーバ1の要部構成を示すブロック図である。ストアサーバ1は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)21を搭載している。そして、このCPU21に、アドレスバス,データバスなどのバスライン22を介して、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24のメインメモリと、現在に日時を計時する時計部25と、補助記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)26と、第1のネットワーク4を介してPOSサーバ2及び棚札サーバ3とデータ通信を行うための通信インターフェース27と、キーボードインターフェース28、マウスインターフェース29、ディスプレイインターフェース30及びプリンタインターフェース31の各入出力機器インターフェース部と、を接続している。
かかる構成のストアサーバ1は、前記商品マスタファイル11をHDD26で保存している。また、このHDD26において、図6に示すデータ構造の営業時間帯設定テーブル41と、図7に示すデータ構造の特売企画設定テーブル42とを保存している。
営業時間帯設定テーブル41は、スーパーマーケットの開店時刻T00と閉店時刻T99の各データを記憶する。
特売企画設定テーブル42は、固有の企画コードに対応して、このコードで特定される特売企画の開始時刻T11,T21,T31,T41,…と終了時刻T12,T22,T32,T42,…の各データを記憶する。
ここで、特売企画には、一般に、1日、1週間または1ヶ月などの単位で特売を行う期間特売と、営業時間中の所定の時間帯に行うタイムサービスとがある。期間特売の場合、特売企画設定テーブル42には、開始時刻T11,T21,T31,T41,…として開店時刻T00より前の時刻を設定し、終了時刻T12,T22,T32,T42,…として閉店時刻T99より後の時刻を設定する。タイムサービスの場合は、その開始時刻と終了時刻をそのまま開始時刻T11,T21,T31,T41,…及び終了時刻T12,T22,T32,T42,…に設定する。
しかしてCPU21は、時計部25が例えば1分を計時する毎に、図8,図9の流れ図に示す企画反映処理を実行する。この処理の手順は、ROM23で記憶する商品価格管理プログラムによって制御される。
この処理が開始されると、CPU21は、先ず、時計部25にて計時されている現在時刻を取得する(ST1)。そして、CPU21は、この現在時刻により特売企画設定テーブル42を検索して(ST2)、現在時刻が開始時刻として設定された特売企画の有無を判定する(ST3)。該当する特売企画がない場合(ST3のNO)、CPU21は、現在時刻が終了時刻として設定された特売企画の有無を判定する(ST11)。該当する特売企画がない場合(ST11のNO)、今回の処理が終了する。
現在時刻が開始時刻として設定された特売企画がある場合(ST3のYES)、CPU21は、RAM24上に新規のPOS反映ファイルと棚札反映ファイルを生成する(ST4)。また、商品マスタファイル11を検索して、該当する特売企画の企画コードがセットされた商品マスタレコード11Rを全て検出する(ST5)。
CPU21は、検出した商品マスタレコード11Rの特売フラグを、全て特売時を示す状態、すなわち“1”にセットする(ST6)。また、検出した商品マスタレコード11Rの商品コードと特売単価とを対にして、全てPOS反映ファイルに書き込む(ST7)。さらに、検出した商品マスタレコード11Rの棚札IDと特売単価とを対にして、全て棚札反映ファイルに書き込む(ST8)。
CPU21は、通信インターフェース27を介してPOSサーバ2にPOS反映ファイルを送信する(ST9:POS側送信手段)。また、通信インターフェース27を介して棚札サーバ3に棚札反映ファイルを送信する(ST10:棚札側送信手段)。
しかる後、CPU21は、ステップST1の処理で取得した現在時刻が終了時刻として設定された特売企画の有無を判定する(ST11)。該当する特売企画がない場合(ST11のNO)、今回の処理が終了する。
現在時刻が終了時刻として設定された特売企画がある場合(ST11のYES)、CPU21は、RAM24上に新規のPOS反映ファイルと棚札反映ファイルを生成する(ST12)。また、商品マスタファイル11を検索して、該当する特売企画の企画コードがセットされた商品マスタレコード11Rを全て検出する(ST13)。
CPU21は、検出した商品マスタレコード11Rの特売フラグを、全て平時を示す状態、すなわち“0”にリセットする(ST14)。また、検出した商品マスタレコード11Rの商品コードと通常単価とを対にして、全てPOS反映ファイルに書き込む(ST15)。さらに、検出した商品マスタレコード11Rの棚札IDと通常単価とを対にして、全て棚札反映ファイルに書き込む(ST16)。
CPU21は、営業時間帯設定テーブル41の開店時刻データ及び閉店時刻データを参照して、ステップST1の処理で取得した現在時刻が営業時間中か否かを判定する(ST17)。開店前若しくは閉店後の営業時間外である場合(ST17のNO)、CPU21は、通信インターフェース27を介してPOSサーバ2にPOS反映ファイルを送信する(ST22:POS側送信手段)。また、通信インターフェース27を介して棚札サーバ3に棚札反映ファイルを送信する(ST23:棚札側送信手段)。以上で、今回の処理が終了する。
これに対し、営業時間中の場合には(ST17のYES)、CPU21は、ディスプレイインターフェース30に接続されるディスプレイに反映方法選択画面50を表示させる(ST18)。反映方法選択画面50の一例を図10に示す。図示するように、反映方法選択画面50には、商品の単価が特売単価から通常単価へ、つまりは高値に変更されることをオペレータに知らせるためのメッセージ51と、即時反映ボタン52及び遅延反映ボタン53の各ボタン画像とが表示される。
CPU21は、即時反映ボタン52または遅延反映ボタン53のいずれかが操作入力されるのを待機する(ST19:入力受付手段)。キーボードインターフェース28を介して接続されるキーボードまたはマウスインターフェース29を介して接続されるマウスの操作により、即時反映ボタン52が入力された場合(ST19の「即時反映」)、CPU21は、通信インターフェース27を介してPOSサーバ2にPOS反映ファイルを送信する(ST22:POS側送信手段)。また、通信インターフェース27を介して棚札サーバ3に棚札反映ファイルを送信する(ST23:棚札側送信手段)。以上で、今回の処理が終了する。
一方、同様な操作により遅延反映ボタン53が入力された場合には(ST19の「遅延反映」)、CPU21は、POS反映ファイルをHDD26で一時的に保存する(ST20)。また、遅延タイマをスタートさせる(ST21)。遅延タイマは、予め遅延時間がセットされており、開始時点から遅延時間を計時するとタイムアウトする。
しかる後、CPU21は、通信インターフェース27を介して棚札サーバ3に棚札反映ファイルを送信する(ST23:棚札側送信手段)。このとき、HDD26に保存したPOS反映ファイルは、POSサーバ2に送信されない。以上で、今回の処理が終了する。
遅延タイマがスタートすると、CPU21は、図11の流れ図に示す遅延割込処理を実行可能となる。そして、時計部25が例えば1秒を計時する毎に、この遅延割込処理を実行する。なお、この割込処理の手順は、ROM23で記憶する商品価格管理プログラムによって制御される。
この割込処理が開始されると、CPU21は、遅延タイマを1秒インクリメントする(ST31)。そして、遅延タイマがタイムアウトしたか否かを判断する(ST32)。遅延タイマがタイムアウトしていない場合(ST32のNO)、この割込処理は終了する。
遅延タイマがタイムアウトした場合(ST32のYES)、CPU21は、当該遅延タイマがスタートしたときにHDD26に保存したPOS反映ファイルを、通信インターフェース27を介してPOSサーバ2に送信する(ST33:POS側送信手段)。以上で、この割込処理は終了する。
前記POS反映ファイルを受信したPOSサーバ2は、そのファイルに記述されている商品コードで商品情報ファイル12を検索する。そして、同一の商品コードがセットされた商品情報レコード12Rの単価データを、当該商品コードと対にしてPOS反映ファイルに記述されている単価データに書き換える。
前記棚札反映ファイルを受信した棚札サーバ3は、そのファイルに記述されている棚札IDで棚札情報ファイル13を検索する。そして、同一の棚札IDがセットされた棚札情報レコード13Rの単価データを、当該棚札IDと対にして棚札反映ファイルに記述されている単価データに書き換える。
ここに、CPU21は、入力受付手段により即時反映させる旨の入力を受け付けると(ST19の「即時反映」)、棚札側送信手段及びPOS側送信手段を同時若しくは連続して実行し(ST22,ST23)、即時反映させない旨の入力を受け付けると(ST19の「遅延反映」)、棚札側送信手段を実行し(ST23)、所定時間経過後にPOS側送信手段を実行する(ST33)、反映制御手段を構成する。
また、CPU21は、特売企画の終了時刻のとき(ST11のYES)、反映方法選択画面50を表示させて(ST18)、価格変更を商品情報ファイル12に即時反映させるか否かの選択入力を受け付ける(ST19:入力受付手段)。特売企画の開始時刻のときには(ST3のYES)、反映方法選択画面50を表示させることなく、価格変更を商品情報ファイル12に即時反映させる(ST9)。このように、入力受付手段は、商品の価格を高値に変更するとき、その価格変更を前記商品情報ファイルに即時反映させるか否かの選択入力を受け付ける。
さらに、CPU21は、特売企画の終了時刻が営業時間中か否かを判定する(ST17)。そして、営業時間中の場合には(ST17のYES)、反映方法選択画面50を表示させて(ST18)、価格変更を商品情報ファイル12に即時反映させるか否かの選択入力を受け付ける(ST19:入力受付手段)。営業時間中でない場合には(ST17のNO)、反映方法選択画面50を表示させることなく、価格変更を商品情報ファイル12に即時反映させる(ST22)。このように、入力受付手段は、商品の価格変更、より詳しくは高値への変更を店舗営業中に実施するとき、その価格変更を商品情報ファイル12に即時反映させるか否かの選択入力を受け付ける。
このように構成された本実施形態の店舗システムが構築されたスーパーマーケットにおいては、特売企画が開始されると、POSサーバ2の商品情報ファイル12に記録されている各商品情報レコード12Rのうち、企画対象商品の商品情報レコード12Rに記述されている単価データが、通常単価からそれより安値の特売単価に変更される。また、略同時に、棚札サーバ3の棚札情報ファイル13に記録されている各棚札情報レコード13Rのうち、企画対象商品に対応する電子棚札9の棚札情報レコード13Rに記述されている単価データが、通常単価からそれより安値の特売単価に変更される。
その結果、企画対象商品に対応する電子棚札9の表示部には、当該商品の価格として特売単価が表示される。また、この企画対象商品の商品コードがPOS端末6で入力されると、この商品は、特売単価で売上処理される。
その後、この特売企画の終了時刻になると、その時刻が営業時間中か営業時間外かによって処理が分かれる。
営業時間外の場合には、企画対象商品の商品情報レコード12Rに記述されている単価データが、特売単価からそれより高値の通常単価に変更される。また、略同時に、企画対象商品に対応する電子棚札9の棚札情報レコード13Rに記述されている単価データが、特売単価からそれより高値の通常単価に変更される。
その結果、企画対象商品に対応する電子棚札9の表示部には、当該商品の価格として通常単価が表示される。また、この企画対象商品の商品コードがPOS端末6で入力されると、この商品は、通常単価で売上処理される。
これに対し、営業時間内の場合には、ストアサーバ1に接続されるディスプレイに反映方法選択画面50が表示される。ここで、オペレータが画面50の遅延反映ボタン53を操作入力すると、企画対象商品に対応する電子棚札9の棚札情報レコード13Rに記述されている単価データが、特売単価から通常単価に変更される。ただし、企画対象商品の商品情報レコード12Rに記述されている単価データは、所定の遅延時間を経過するまでは通常単価に変更されない。
したがって、遅延時間を経過する前は、この商品は、POS端末6において特売単価で売上処理される。遅延時間が経過すると、この商品は、POS端末6において通常単価で売上処理される。その結果、買物客が棚に陳列されている当該商品を手にしてから代金の会計を済ませるまでに要する十分な時間を遅延時間として設定しておくことによって、同一商品について、POS端末6で登録処理するときの価格が、電子棚札9に表示されていた価格と一致していないという不具合を防止することができる。
一方、オペレータが反映方法選択画面50の即時反映ボタン52を操作入力した場合には、企画対象商品の商品情報レコード12Rに記述されている単価データと、企画対象商品に対応する電子棚札9の棚札情報レコード13Rに記述されている単価データとが、いずれも特売単価から通常単価に変更される。
例えば、特売企画終了時刻の時点でその企画対象の商品を手にしている客が店内に居ないことを確認できた場合、オペレータは、即時反映ボタン52を入力する。そうすることにより、終了時刻経過後に企画対象商品を購入する買物客、つまりは通常単価で購入する客に対し、POS端末6において特売価格で登録処理してしまう不具合を防止することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、ストアサーバ1のCPU21が実行する企画反映処理において、そのステップST17の判断処理を省略する。すなわちCPU21は、商品マスタファイル11を検索して、現在時刻が終了時刻として設定された特売企画の企画コードがセットされた商品マスタレコード11Rを全て検出する(ST13)。そして、この検出した商品マスタレコード11Rの特売フラグを“0”にリセットする(ST14)。また、この検出した商品マスタレコード11Rの商品コードと通常単価とを対にして、全てPOS反映ファイルに書き込む(ST15)。さらに、検出した商品マスタレコード11Rの棚札IDと通常単価とを対にして、全て棚札反映ファイルに書き込む(ST16)。しかる後、CPU21は、ディスプレイに反映方法選択画面50を表示させる(ST18)。以後の処理手順は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態においては、店舗の営業時間中か否かに係らず、特売企画の終了時刻になると、ストアサーバ1に接続されるディスプレイに反映方法選択画面50が表示される。ここで、オペレータが画面50の遅延反映ボタン53を操作入力すると、企画対象商品に対応する電子棚札9の棚札情報レコード13Rに記述されている単価データが、特売単価から通常単価に変更される。企画対象商品の商品情報レコード12Rに記述されている単価データは、所定の遅延時間を経過した後で通常単価に変更される。
これに対し、オペレータが反映方法選択画面50の即時反映ボタン52を操作入力した場合には、企画対象商品の商品情報レコード12Rに記述されている単価データと、企画対象商品に対応する電子棚札9の棚札情報レコード13Rに記述されている単価データとが、いずれも特売単価から通常単価に変更される。したがって、例えば開店前や閉店後のように、POS端末6で登録処理するときの価格を通常価格に即戻しても問題がないときには、オペレータは即時反映ボタン52を入力すればよい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、ストアサーバ1のCPU21が実行する企画反映処理において、そのステップST9の処理に代えて、ステップST18〜ST22の処理を追加する。すなわちCPU21は、商品マスタファイル11を検索して、現在時刻が開始時刻として設定された特売企画の企画コードがセットされた商品マスタレコード11Rを全て検出する(ST5)。そして、この検出した商品マスタレコード11Rの特売フラグを“1”にセットする(ST6)。また、この検出した商品マスタレコード11Rの商品コードと特売単価とを対にして、全てPOS反映ファイルに書き込む(ST7)。さらに、検出した商品マスタレコード11Rの棚札IDと特売単価とを対にして、全て棚札反映ファイルに書き込む(ST8)。しかる後、CPU21は、ディスプレイに反映方法選択画面50を表示させる(ST18)。
ここで、即時反映ボタン52が入力された場合(ST19の「即時反映」)、CPU21は、通信インターフェース27を介してPOSサーバ2にPOS反映ファイルを送信する(ST22:POS側送信手段)。また、通信インターフェース27を介して棚札サーバ3に棚札反映ファイルを送信する(ST10:棚札側送信手段)。
一方、遅延反映ボタン53が入力された場合には(ST19の「遅延反映」)、CPU21は、POS反映ファイルをHDD26で一時的に保存する(ST20)。また、遅延タイマをスタートさせる(ST21)。しかる後、CPU21は、通信インターフェース27を介して棚札サーバ3に棚札反映ファイルを送信する(ST10:棚札側送信手段)。このとき、HDD26に保存したPOS反映ファイルは、POSサーバ2に送信されない。
本実施形態においては、特売企画に開始により通常単価から特売単価に変更する場合も、企画対象商品の商品情報レコード12Rに記述されている単価データを特売単価に即変更するか、所定の遅延時間を待って変更するかを、オペレータが選択することができる。この場合において、通常単価に特売単価に変更するときの遅延時間と、特売単価から通常単価に戻すときの遅延時間とは一致している必要はなく、それぞれの場合で異ならせるようにしてもよい。
以下、前記各実施形態の変形例について説明する。
例えば、ストアサーバ1のCPU21が実行する企画反映処理において、ステップST5,ST6,ST7の処理手順はこの順に限定されるものではなく、適宜入れ替えてもよい。また、ステップST9及びST10の処理手順についても同様である。また、ステップST16の処理の後にステップST23の処理を実行し、その後、ステップST17〜ST22の処理を実行するように構成することも可能である。
また、本実施の形態ではストアサーバ1のROM23に発明を実施する機能である商品価格管理プログラムが予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様プログラムをネットワークからストアサーバ1にダウンロードしても良いし、同様のプログラムを記録媒体に記憶させたものをストアサーバ1にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得るプログラムはストアサーバ1の内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ストアサーバ、2…棚札サーバ、3…POSサーバ、6…POS端末、9…電子棚札、11…商品マスタファイル、12…商品情報ファイル、13…棚札情報ファイル、21…CPU、41…営業時間帯設定テーブル、42…特売企画設定テーブル、50…反映方法選択画面。

Claims (6)

  1. 商品の価格変更を指示する情報を、電子棚札で表示する商品別単価が記述された棚札情報ファイルを記憶する棚札サーバに送信する棚札側送信手段と、
    前記商品の価格変更を指示する情報を、POS端末で処理する商品別単価が記述された商品情報ファイルを記憶するPOSサーバに送信するPOS側送信手段と、
    商品の価格変更有無を監視し、価格変更有のとき、その価格変更を前記商品情報ファイルに即時反映させるか否かの選択入力を受け付ける入力受付手段と、
    この入力受付手段により即時反映させる旨の入力を受け付けると前記棚札側送信手段及びPOS側送信手段を同時若しくは連続して実行し、即時反映させない旨の入力を受け付けると前記棚札側送信手段を実行し、所定時間経過後に前記POS側送信手段を実行する反映制御手段と、
    を具備したことを特徴とする商品価格管理装置。
  2. 前記入力受付手段は、商品の価格を高値に変更するとき、その価格変更を前記商品情報ファイルに即時反映させるか否かの選択入力を受け付けることを特徴とする請求項1記載の商品価格管理装置。
  3. 前記入力受付手段は、商品の価格変更を店舗営業中に実施するとき、その価格変更を前記商品情報ファイルに即時反映させるか否かの選択入力を受け付けることを特徴とする請求項1記載の商品価格管理装置。
  4. 前記入力受付手段は、商品価格の高値への変更を店舗営業中に実施するとき、その価格変更を前記商品情報ファイルに即時反映させるか否かの選択入力を受け付けることを特徴とする請求項1記載の商品価格管理装置。
  5. 前記入力受付手段は、価格変更を前記商品情報ファイルに即時反映させることを選択するための即時反映ボタン画像と即時反映させないことを選択するための遅延反映ボタン画像とを表示部に表示させ、前記即時反映ボタン画像と遅延反映ボタン画像のいずれか一方が選択的に入力されるのを待機することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1記載の商品価格管理装置。
  6. 電子棚札で表示する商品別単価が記述された棚札情報ファイルを記憶する棚札サーバとPOS端末で処理する商品別単価が記述された商品情報ファイルを記憶するPOSサーバとをネットワークで接続してなるコンピュータに、
    商品の価格変更を指示する情報を前記棚札サーバに送信する棚札側送信機能と、
    前記商品の価格変更を指示する情報を前記POSサーバに送信するPOS側送信機能と、
    商品の価格変更有無を監視し、価格変更有のとき、その価格変更を前記商品情報ファイルに即時反映させるか否かの選択入力を受け付ける入力受付機能と、
    即時反映させる旨の入力を受け付けると前記棚札側送信機能による情報送信及びPOS側送信機能による情報送信を同時若しくは連続して実行し、即時反映させない旨の入力を受け付けると前記棚札側送信機能により情報送信を実行し、所定時間経過後に前記POS側送信機能による情報送信を実行する反映制御機能と、
    を実現させるための商品価格管理プログラム。
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