JP5308256B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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正規リムにリム組みしかつ正規内圧が充填された無負荷の基準状態において前記カーカス本体部のタイヤ内腔側の内面がタイヤ軸方向外側に最も突出するカーカス最大巾点Pmの近傍位置Yからビード部に至る下サイド領域内、かつ前記カーカスのタイヤ軸方向外側に、下サイド補強層を具え、
かつ該下サイド補強層は、1本の補強コード又は複数本の補強コードを並列したコード配列体をトッピングゴムで被覆した小巾帯状の補強バンドを、タイヤ軸芯を中心としてタイヤ周方向に渦巻き状に連続して巻き付けることにより形成されるとともに、
前記基準状態のタイヤ子午断面において、
前記ベルト層の外端を通る半径方向線が前記カーカス本体部の内面と交わる上点と、前記カーカス最大巾点Pmと、ビードヒール点を通る半径方向線が前記カーカス本体部の内面と交わる下点との三点を通る単一円弧曲線を等価自然平衡形状曲線と定義したとき、
前記カーカス本体部の内面のカーカス輪郭線は、
前記上点とカーカス最大巾点Pmとの間の上輪郭線においては、前記等価自然平衡形状曲線からの距離L1が最大値L1aとなる最大離間部を有してタイヤ外側に突出するとともに、
前記カーカス最大巾点Pmと下点との間の下輪郭線においては、前記等価自然平衡形状曲線からの距離L2が最大値L2aとなる最大離間部を有してタイヤ外側に突出し、
しかも前記距離L1、L2の各最大値L1a、L2aを3.0mm以上としたことを特徴としている。
試供タイヤを、リム(14×5.5J)、内圧(200kPa)の条件にて、車両(国産2000ccのFR車)の全輪に装着し、7000km走行した後、ヒール&トゥ摩耗か最も成長したブロックにおけるヒール&トゥ摩耗の摩耗量を測定した。
前記走行後の車両を用いて、スムース路面を速度50km/hにて走行したときの車内騒音をドライバーの官能評価により比較例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほど良好である。
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6a カーカス本体部
7 ベルト層
7E ベルト層の外端
8 ビードエーペックスゴム
10 下サイド補強層
11 補強コード
12 トッピングゴム
13 補強バンド
16 上サイド補強層
17 重複部分
20 カーカス輪郭線
20L 下輪郭線
20U 上輪郭線
21、22 最大離間部
Bh ビードヒール点
i タイヤ軸芯
J 基準状態
PL 下点
PU 上点
TL 下サイド領域
TU 上サイド領域
Z 等価自然平衡形状曲線
Claims (5)
- トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカス本体部を有するカーカスと、トレッド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、
正規リムにリム組みしかつ正規内圧が充填された無負荷の基準状態において前記カーカス本体部のタイヤ内腔側の内面がタイヤ軸方向外側に最も突出するカーカス最大巾点Pmの近傍位置Yからビード部に至る下サイド領域内、かつ前記カーカスのタイヤ軸方向外側に、下サイド補強層を具え、
かつ該下サイド補強層は、1本の補強コード又は複数本の補強コードを並列したコード配列体をトッピングゴムで被覆した小巾帯状の補強バンドを、タイヤ軸芯を中心としてタイヤ周方向に渦巻き状に連続して巻き付けることにより形成されるとともに、
前記基準状態のタイヤ子午断面において、
前記ベルト層の外端を通る半径方向線が前記カーカス本体部の内面と交わる上点と、前記カーカス最大巾点Pmと、ビードヒール点を通る半径方向線が前記カーカス本体部の内面と交わる下点との三点を通る単一円弧曲線を等価自然平衡形状曲線と定義したとき、
前記カーカス本体部の内面のカーカス輪郭線は、
前記上点とカーカス最大巾点Pmとの間の上輪郭線においては、前記等価自然平衡形状曲線からの距離L1が最大値L1aとなる最大離間部を有してタイヤ外側に突出するとともに、
前記カーカス最大巾点Pmと下点との間の下輪郭線においては、前記等価自然平衡形状曲線からの距離L2が最大値L2aとなる最大離間部を有してタイヤ外側に突出し、
しかも前記距離L1、L2の各最大値L1a、L2aを3.0mm以上としたことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記下サイド補強層は、その半径方向外端とカーカス最大巾点Pmとの間の半径方向の距離K0が、10mm以下であり、かつ下サイド補強層の半径方向内端のビードベースラインからの半径方向高さhaは、リムフランジ高さHf以下であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 前記ビード部は、前記ビードコアから半径方向外側に向かってのびる断面三角形状のビードエーペックスゴムを具え、かつ該ビードエーペックスゴムの半径方向上端部は、前記下サイド補強層とタイヤ軸方向内外に重複するとともに、該重複部分の半径方向の重複巾は5〜100mmの範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
- 前記カーカス最大巾点Pmの近傍位置Yからベルト層の外端に至る上サイド領域内、かつ前記カーカスのタイヤ軸方向外側に、上サイド補強層を具え、かつ該上サイド補強層は、短繊維を配合した短繊維配合ゴムからなり、かつ該短繊維をタイヤ周方向に配向させたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記上サイド補強層の半径方向内端と、前記下サイド補強層の半径方向外端との間の半径方向の距離KAは、5mm以下であり、かつ前記上サイド補強層の半径方向外端とベルト層の外端との間のカーカスに沿った距離KBは、25mm以下であることを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。
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