JP4002113B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイドウォール部に短繊維配合ゴムからなる補強ゴム層を設け、乗り心地性、操縦安定性および耐久性をバランス良く向上させた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
近年、自動車の高出力化や高性能化に伴い、タイヤにおいても高い乗り心地性とともに操縦安定性の向上が強く望まれている。
【0003】
そのため、本出願人は、例えば特開平10−76818号公報において、短繊維配合ゴムからなる補強ゴム層を、サイドウォール部からビード部にかけて設けることを提案している。このものは、図6に略示するように、補強ゴムaを、第1、第2のゴム層部a1、a2を重ね合わせた二層構造体として形成するとともに、各ゴム層部a1、a2における短繊維のタイヤ周方向に対する傾斜角度を5〜60°とし、かつゴム層部a1、a2間相互で、前記短繊維を10°以上の角度で交差させている。
【0004】
これによって、タイヤの半径方向剛性の大幅な増加を招くことなく、タイヤ周方向剛性を効果的に高め、乗り心地性を確保しながら、操縦安定性を向上させている。しかし前記構造のものは、ある程度の効果を達成しうるものの、前記乗り心地性および操縦安定性に対する近年のより高い要望を充分満足させるには至っていない。
【0005】
このような状況に鑑み、本発明者が研究した結果、
▲1▼ 乗り心地性に関しては、サイドウォール部のうちタイヤ最大幅位置より半径方向外側の領域YUが支配的であり、この外側の領域YUにおける短繊維の傾斜角度を低く抑え、半径方向剛性を減じることが、タイヤ全体の乗り心地性の向上に必要であること;および
▲2▼ 操縦安定性及び耐久性に関しては、タイヤ最大幅位置より半径方向内側の領域YLが支配的であり、この内側の領域YLにおける短繊維の傾斜角度を増加せしめ、周方向剛性及び半径方向剛性の双方を高める、特に半径方向剛性を重点的に高めることが、タイヤ全体の操縦安定性および耐久性の向上のために必要であること;
を究明しえた。
【0006】
そこで本発明は、補強ゴム層を、タイヤ最大幅位置の半径方向外側に配される外の補強層と、半径方向内側に配されかつ内の補強層とに区分し、外の補強層における短繊維の傾斜角度を25°以下に、又内の補強層における短繊維の傾斜角度を45〜80°に規制することを基本として、乗り心地性、操縦安定性および耐久性をより高いレベルでバランス良く向上しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス本体部を有するカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カーカスの外側に配されるベルト層とを具える空気入りタイヤであって、
前記カーカス本体部とサイドウォール部の外表面との間に、ゴム中に短繊維を配合させた短繊維配合ゴムを用いた補強ゴム層を設けるとともに、
該補強ゴム層は、タイヤ最大幅位置の半径方向外側に配されかつ前記短繊維のタイヤ周方向に対する傾斜角度α1を25°以下とした1枚以上の第1のゴムシートからなる外の補強層と、前記タイヤ最大幅位置の半径方向内側に配されかつ前記短繊維のタイヤ周方向に対する傾斜角度α2を45〜80°とした1枚以上の第2のゴムシートからなる内の補強層とから形成されることを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記内の補強層は、2枚の第2のゴムシートからなり、かつ各第2のゴムシートは、短繊維の配向方向を交差させたことを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、前記外の補強層は、前記短繊維の前記傾斜角度α1が0°より大の2枚の第1のゴムシートからなり、かつ各第1のゴムシートは、短繊維の配向方向を交差させたことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の空気入りタイヤが乗用車用タイヤである場合を例示した子午断面図を示す。図2はその主要部を拡大して示す断面図である。
【0011】
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4に至るカーカス本体部6aを有するカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の外側に配されるベルト層7とを具える。
【0012】
前記ベルト層7は、高弾性のベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから構成される。各ベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードがプライ間相互で交差するように傾斜の向きを違えて重置され、これによってベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強している。ベルトコードとしては、スチールコード或いは、これに匹敵する例えば芳香族ポリアミド繊維等のハイモジュラスの有機繊維コードが好適に使用される。
【0013】
なお本例では、前記ベルト層7に対する拘束力を高めて高速耐久性能等を向上させる目的で、ベルト層7の外側にバンド層9を配した場合を例示している。このバンド層9は、タイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で螺旋巻きしたバンドコードを有し、少なくとも前記ベルト層7のタイヤ軸方向外端部を覆って延在する。
【0014】
又前記カーカス6は、前記ビードコア5、5間を跨るトロイド状のカーカス本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りで内から外に折り返すカーカス折返し部6bを一体に具え、このカーカス本体部6aと返すカーカス折返し部6bとの間に、ビード補強用のビードエーペックスゴム8を配設している。
【0015】
なおカーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからなり、カーカスコードとして、ナイロン、レーヨン、ポリエステルなどの有機繊維コードが好適に採用される。
【0016】
又前記ビードエーペックスゴム8は、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外方に向けて先細状にのびる断面三角形状の硬質のゴムからなり、本例では、高性能タイヤとして必要なタイヤ剛性を確保するため、ビードベースラインBLからの高さh1を、タイヤ断面高さHTの0.25〜0.5倍の範囲としている。なお前記、カーカス折返し部6bは、前記ビードエーペックスゴム8を半径方向外方に越えて延在し、本例では、タイヤ最大幅位置Mの近傍で終端している。
【0017】
ここで、前記「ビードベースラインBL」とは、タイヤが基づく規格で定められるリム径位置を通るタイヤ軸方向線を意味する。又前記「タイヤ最大幅位置M」とは、タイヤを正規リムに装着した状態でサイドウォール部3の外表面がタイヤ軸方向外側に最も張り出す位置であり、又正規リムとは、タイヤが基づく規格で定められるリムであり、JATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。
【0018】
そして本実施形態では、このようなタイヤ1において、乗り心地性、操縦安定性および耐久性を、高レベルでバランス良く向上させるために、前記カーカス本体部6aとサイドウォール部3の外表面との間に、ゴム中に短繊維を配合させた短繊維配合ゴムを用いた以下の構造の補強ゴム層10を設けている。
【0019】
即ち、前記補強ゴム層10は、図3に概念的に示すように、タイヤ最大幅位置Mの半径方向外側に配される外の補強層10Uと、タイヤ最大幅位置Mの半径方向内側に配される内の補強層10Lとから構成される。しかも、前記外の補強層10Uを、前記短繊維のタイヤ周方向に対する傾斜角度α1を25°以下とした1枚以上の第1のゴムシート11により形成するとともに、前記内の補強層10Lを、短繊維のタイヤ周方向に対する傾斜角度α2を45〜80°とした1枚以上の第2のゴムシート12により形成してる。
【0020】
なお短繊維の傾斜角度がαとは、短繊維の90%以上が、傾斜角度αを中心とした±20度以下の角度範囲に配向していることを意味している。
【0021】
なお本例では、外の補強層10Uとして、短繊維の前記傾斜角度α1を0°より大、例えば10°とした2枚のゴムシート11A、11Bを用い、かつ各ゴムシート11A、11Bを、短繊維の配向方向を相互に交差させて重ね合わせたものを例示している。又内の補強層10Lとしては、短繊維の前記傾斜角度α2を45〜80°、例えば60とした2枚のゴムシート12A、12Bを用い、かつ各ゴムシート12A、12Bを、短繊維の配向方向を相互に交差させて重ね合わせたものを例示している。
【0022】
これは前述の如く、タイヤ最大幅位置Mより半径方向外側の領域YUと半径方向内側の領域YLとでは、乗り心地性、操縦安定性及び耐久性に対する寄与の大きさが相違することに基づく。
【0023】
即ち、前記外側の領域YUは、接地時半径方向に撓むことにより乗り心地性が付与される重要な部位である。従って、外の補強層10Uでは、短繊維の傾斜角度α1を25°以下に減じ、半径方向剛性を低く抑えることにより、タイヤ全体の乗り心地性を充分に確保することが可能となる。このとき、外の補強層10Uでは周方向剛性が大きく増加するため、周方向の歪みを抑制することができ、加速、減速、旋回性能を向上させることができる。
【0024】
他方、内側の領域YLは、外力をリムに的確に伝えるために大きな剛性が必要な部位である。従って、内の補強層10Lでは、短繊維の傾斜角度α2を45〜80°とし、乗り心地性は多少犠牲になるものの、周方向剛性と半径方向剛性との双方、特に半径方向剛性を重点的に高め、これによって操縦安定性と耐久性との向上を図っている。
【0025】
このように、寄与の大きさに応じて内外の補強層10L、10Uの傾斜角度α2、α1を最適に設定しているため、乗り心地性、操縦安定性および耐久性を、高レベルでバランス良く向上させることが可能となる。
【0026】
このとき、前記補強ゴム層10の補強効果を効率よく機能せしめ、本願の前記効果(即ち乗り心地性、操縦安定性および耐久性を高レベルでバランス良く向上させる効果)を発揮させるために、少なくとも内の補強層10Lを2枚のゴムシート12A、12Bで形成し、かつゴムシート12A、12B間で短繊維の配向方向を相互に交差させることが必要である。なお外の補強層10Uでは、1枚のゴムシート11によってこの補強層10Uを形成しても良く、又2枚のゴムシート11A、11Bで形成した場合にも、ゴムシート11A、11B間で短繊維の配向方向を同方向とすることができる。なお乗り心地性の観点から、補強層10Uにおける短繊維の傾斜角度α1を15°以下とするのが好ましい。
【0027】
又、本願の効果のためには、前記外の補強層10Uの半径方向外端位置Ufを、タイヤ最大幅位置Mとベルト層7のタイヤ軸方向外端位置7fとの間の半径方向距離YUの20〜60%の距離XUを前記タイヤ最大幅位置Mから隔てた位置とすることが好ましい。又内の補強層10Lの半径方向内端位置Lfを、タイヤ最大幅位置MとビードベースラインBLとの間の半径方向距離YLの20〜50%の距離XLをタイヤ最大幅位置Mから隔てた位置とすることが好ましい。外の補強層10U及び、内の補強層10Lが下限位置に満たない場合には、補強効果が過小となり本願発明の効果を不充分とし、外の補強層10Uが上限を超えて延在する場合には、ベルト端部の応力集中領域と補強層10Uの端部が合致することにより耐久性が低下することとなる。又内の補強層10Lの内端位置Lfが上述の上限を超えて延在しても、ビードエーペックスゴム8の補強効果で充分補強されており、かえって重量増加や耐久性の問題が生じることとなる。尚、トレッドゴムとサイドウォール部ゴムとの境界がサイドウォール表面に配置される所謂TOS構造の場合には、トレッドゴムのエッジ位置E(ウイングゴムが配置されている場合にはウイングゴムのエッジ位置E)と、外の補強層10Uの外端位置Ufの半径方向の間隔K3を5mm以上とすることが好ましい。
【0028】
又本例では、前記外の補強層10Uの半径方向内端Ue、及び内の補強層10Lの半径方向外端Leに応力が集中するのを防止するため、前記内端Ue及び外端Leをタイヤ最大幅位置Mで突き合わせ、内外の補強層10L、10Uを連続させた好ましい場合を例示している。しかし要求により、図4に示すように、前記内端Ue及び外端Leの一方又は双方を、タイヤ最大幅位置Mから半径方向に0〜5.0mmの距離K1で離間させることもでき、このとき、前記内端Ueと外端Leとの間の距離K2は10.0mm以下とするのが好ましい。
【0029】
次に、内外の補強層10U、10Lを構成する短繊配合ゴムとしては、ゴム基材100重量部に対して短繊維を10〜30重量部配合させたものが好適であり、10重量部未満では補強効果に劣り、逆に30重量部を越えると未加硫ゴムの粘度が増し加工性が低下する。なおゴム基材として、例えば、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレインゴム(IR)等のジエン系ゴムの一種若しくは複数種を組み合わせたものが使用できる。
【0030】
ここで短繊維は、押出機やカレンダロールにより前記短繊配合ゴムをシート状に押し出す際、押し出し方向に配向する傾向があり、これを利用して、第1、第2のゴムシート11、12の短繊維を所定の傾斜方向α1、α2に配向することができる。しかし前記ゴムシート11、12の厚さが2.0mmを越えると、短繊維の配向性が悪化するなど、高精度の配向が得られなくなる。又厚さが0.3mmより小では、材料が薄すぎて補強効果を発揮することができなくなり、又その取り扱いが難しく生産性に不利となる。従って、ゴムシート11、12の厚さは、0.3〜2.0mmが好ましく、さらには0.3〜1.5mmがより好ましい。
【0031】
なお前記短繊維としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、アラミド、レーヨン、ビニロン、コットン、セルロース樹脂、結晶性ポリブタジエンなどの有機繊維の他、例えば金属繊維、ウイスカ、ボロン、ガラス繊維等の無機繊維が挙げられ、これらは単独でも、又2種以上を組合わせて使用することもできる。さらに好ましくは、短繊維はゴム基材との接着性を向上させるために適宜の表面処理を施してもよい。
【0032】
また前記短繊維の平均繊維長さLは、20μm以上、特に50〜5000μmが好ましい。又平均繊維長さLと繊維径Dとのアスペクト比L/Dは10以上、特に20〜500が好ましい。この平均繊維長さLが20μm未満、及びアスペクト比L/Dが10未満では、短繊維が高精度で配向した場合にも、配向方向に対する補強効果が不十分となり、逆に平均繊維長さLが5000μmより大、及びアスペクト比L/Dが500より大では、短繊維の配向性自体が低下し、何れの場合も本願の効果を損ねる傾向となる。
【0033】
なお短繊配合ゴムには、前記短繊維以外に、カーボンブラック、オイル、老化防止剤、ワックス、加硫促進剤等の従来的なタイヤゴム用の添加剤が適宜に配合できる。
【0034】
なお本例では、前記補強ゴム層10が、カーカス6の外面に沿って配される場合を例示しているが、図5(A)、(B)に示すように、その一部をカーカス本体部6aとカーカス折返し部6bとの間に介在させることもできる。又外内の補強層10U、10Lは、第1のゴムシート11A、11B、及び第2のゴムシート12A、12Bを相互に重ね合わせる必要はなく、例えば図5(C)に例示する如く、第1のゴムシート11A、11B、及び第2のゴムシート12A、12Bを、タイヤ軸方向の内外に離間させて配することもできる。
【0035】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0036】
【実施例】
タイヤサイズが175/65R14であるタイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤの操縦安定性、乗り心地性、耐久性、及び車内ノイズをテストしその結果を表1、2に記載した。なお、比較例1以外のタイヤは、サイドウォール部のゴム厚さを減じ、タイヤ総重量を比較例1に比して5%減じている。
テストの方法は次の通りである。
【0037】
(1)操縦安定性;
試供タイヤをリム(5.5J×14)、内圧(前;220kPa、後;210kPa)にて車両(1300cc、FF車)の4輪に装着し、ドライアスファルト路面のタイヤテストコースを走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性を、ドライバーの官能評価により比較例1を6点とする10点法で評価した。値の大きい方が良好である。なお操縦安定性は、限界速度(120km/h)で走行した際の操縦安定性と、通常速度(80km/h)で走行した際の旋回・レーンチェンジにおける操縦安定性とで評価している。
【0038】
(2)乗り心地性;
前記操縦安定性をテストした際の乗り心地性を、ドライバーの官能評価により比較例1を6点とする10点法で評価した。値の大きい方が良好である。
【0039】
(3)耐久性;
ドラム試験機を用い、試供タイヤをリム(5.5J×14)、内圧(200kPa)、荷重(5.37kN)にて速度(80km/h)で走行し、損傷が発生するまでの走行距離を比較例1を100とする指数で評価した。値の大きい方が良好である。なお指数100は、走行距離30000kmを完走しても損傷しなかったことを意味する。
【0040】
(4)車内ノイズ;
操縦安定性のテストで使用した車両を用い、ノイズ評価用の荒れたアスファルト路面を速度50km/hにて走行させ、運転席左耳許にてオーバーオールの騒音レベルdB(A)を測定し、比較例1を基準としてその差を記載した。−(マイナス)は騒音レベルが小さく良好である。
【0041】
【表1】
Figure 0004002113
【0042】
【表2】
Figure 0004002113
【0043】
表の如く実施例のタイヤは、乗り心地性、操縦安定性および耐久性が、高レベルでバランス良く向上していることが確認できる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は叙上の如く構成しているため、乗り心地性、操縦安定性および耐久性をより高いレベルでバランス良く向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】その主要部を拡大して示す断面図である。
【図3】その補強ゴム層を概念的に示す斜視図である。
【図4】補強ゴム層の他の例を示す断面図である。
【図5】(A)〜(C)は補強ゴム層のさらに他の例を示す断面図である。
【図6】従来技術を説明する線図である。
【符号の説明】
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6a カーカス本体部
7 ベルト層
10 補強ゴム層
10U 外の補強層
10L 内の補強層
11 第1のゴムシート
12 第2のゴムシート
M タイヤ最大幅位置

Claims (3)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス本体部を有するカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カーカスの外側に配されるベルト層とを具える空気入りタイヤであって、
    前記カーカス本体部とサイドウォール部の外表面との間に、ゴム中に短繊維を配合させた短繊維配合ゴムを用いた補強ゴム層を設けるとともに、
    該補強ゴム層は、タイヤ最大幅位置の半径方向外側に配されかつ前記短繊維のタイヤ周方向に対する傾斜角度α1を25°以下とした1枚以上の第1のゴムシートからなる外の補強層と、前記タイヤ最大幅位置の半径方向内側に配されかつ前記短繊維のタイヤ周方向に対する傾斜角度α2を45〜80°とした1枚以上の第2のゴムシートからなる内の補強層とから形成されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記内の補強層は、2枚の第2のゴムシートからなり、かつ各第2のゴムシートは、短繊維の配向方向を交差させたことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記外の補強層は、前記短繊維の前記傾斜角度α1が0°より大の2枚の第1のゴムシートからなり、かつ各第1のゴムシートは、短繊維の配向方向を交差させたことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
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