JP5307757B2 - 被搬送者搬送具 - Google Patents

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Description

本発明は、負傷者や要介護者等の被搬送者を搬送する被搬送者搬送具に関する。
従来、自力で行動することが困難な状態にある一人の人間、例えば、負傷者、障害者、又は、老人等(以下、被搬送者と記す)を、一人の搬送者が搬送する際には、背負うのが一般的であり、この際、背負い具を使用している。
例えば、特許文献1には被搬送者を搬送できる背負い具が本願出願人により開示されている。この特許文献には、背負う人は背負い側装着体を装着すると共に、背負われる人は背負われ側装着体を装着することにより、背負う人が背負われる人を背中側に引き寄せながら楽に背負う背負い具が開示されている。
特開2002−360633号公報
しかし、例えば、脚を骨折した負傷者等は、脚を伸ばして横臥した状態で搬送した方がよく、上記背負い具では、そのような横臥した状態で搬送することができない。また、搬送者が複数人いれば、担架の形態の方が緊急時の搬送を速やかに行え、また、横臥した状態での被搬送者の搬送ができる。
これに対して、その場において搬送者が一人のみしかいなく、負傷者を搬送する場合には、上記のような背負い具の形態で搬送した方が搬送者の負担とならない。したがって、搬送者の人数、被搬送者の負傷の具合又は不自由さの程度によって、担架若しくは背負い具のいずれかの形態を有する搬送具があれば便利である。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、負傷者等の被搬送者を横臥した状態で搬送者が搬送する担架として使用可能とすると共に、搬送者が被搬送者を背負って搬送する背負い具として使用可能とする被搬送者搬送具を提供する。
上記課題を解決するため長手方向に配設された複数個の持ち手を搬送者が持つことにより、被搬送者を乗せて搬送させる布製の担架本体を備えた被搬送者搬送具であって、担架本体は、同担架本体を被搬送者に装着させる被搬送者側装着体と、搬送者が装着することにより被搬送者側装着体を介して装着された被搬送者を背負い可能とする搬送者装着体と、を具備し、前記被搬送者側装着体は、被搬送者の肩部に掛け回して固定する左右一対の肩部連結ベルトを担架本体の上部側に備え、前記搬送者側装着体は、搬送者の体型に応じて締め付け調節可能とする左右一対の肩掛けベルトを担架本体の下部側に備え、前記担架本体を被搬送者の臀部下方を通し谷折すると共に搬送者側で山折して三つ折り状態とし、前記肩部連結ベルトと前記肩掛けベルトとを連結具を介して連結させることで被搬送者に装着可能な背負い具として使用可能とすることとした。
また、本発明に係る被搬送者搬送具では、以下の点にも特徴を有する。
(1)担架本体は、網目状に編み込まれた表面部及び裏面部と、表面部の網目と裏面部の網目とを連結糸で連結された連結部とで構成された三次元立体編み物で形成されたこと。
(2)被搬送者側装着体は、前記肩部連結ベルトを具備すると共に、被搬送者の腋窩部を固定する腋窩部連結ベルトと、被搬送者の少なくとも背中から大腿部の裏側にかけて固定する臀部連結ベルトと、を具備すること。
(3)搬送者側装着体は、前記左右一対の肩掛けベルトを具備する一方、各肩掛けベルトはそれぞれ背負う人の体型に応じて締め付け調節可能とし、各肩掛けベルトには、被搬送者の大腿部を搬送者の腰部の左右側方に保持させる大腿部保持ベルトがそれぞれ連結されたこと。
(4)持ち手は、担架本体の長手方向の両端部及び中央部に複数個配設したこと。
請求項1に記載の被搬送者搬送具では、担架本体の長手方向に配設された複数個の持ち手のいずれかを搬送者が持つことにより、被搬送者を担架本体上に乗せて搬送する担架として使用可能とすると共に、被搬送者側装着体を介して担架本体を被搬送者に装着させ、搬送者側装着体を介して搬送者が装着することにより被搬送者を背負う背負い具として使用可能とする被搬送者搬送具を提供することができる。
また、請求項2に記載の被搬送者搬送具では、担架本体が三次元立体網物で構成されているので、三次元立体編物の繊維糸が水分を含みにくい素材にすれば、その編物全体が水分を保持しにくい網目構造を有するため、雨天時等においても搬送具として使用できる。また、三次元立体網物は、軽量性、通気性を有すると共に、被搬送者の体型に沿わせることができ、背負い易い柔軟性も有している。
また、請求項3に記載の被搬送者搬送具では、被搬送者の肩部に肩部連結ベルトを掛け回し、被搬送者の腋窩部に腋窩部連結ベルトを通し、被搬送者の臀部に臀部連結ベルトを掛け回すことにより、布製のシート状の担架本体を三つ折り状態などにして被搬送者に装着させることができる。
また、請求項4に記載の被搬送者搬送具では、搬送者は、搬送者の体型に応じて締め付け調節可能とする肩掛けベルトと、被搬送者の大腿部を搬送者の腰部の左右側方に保持させる保持ベルトにより、被搬送者の重心を、搬送者の腰部の位置に確実に配置することができて、搬送者の肉体的負担や経時的疲労を軽減することができると共に、被搬送者に圧迫感を与えない搬送姿勢を安定化させことができて、搬送者の疲労も軽減することができる。
また、請求項5に記載の被搬送者搬送具では、担架本体の長手方向の両端部及び中央部に複数個配設したので、担架の形態として使用する場合に、搬送者が二人の場合には、担架本体の両端部に配設された持ち手を持つことにより、被搬送者を担架本体に乗せて搬送することができる。または、三人または四人の場合には、担架本体の長手方向の両端部に二人と長手方向中央部に二人配置して搬送することができる。
本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具の担架本体を展開させた状態を示す平面図である。 本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具の担架本体を展開させた状態を示す底面図である。 本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具の担架本体の三次元立体編物の構造を示す平面図である。 本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具の担架本体の三次元立体編物の構造を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具を背負い具として使用する担架本体の装着状態を示す側面図である。 本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具の背負い具として使用時に被搬送者を背負う状態を示す側面図である。 本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具を背負い具として使用した形態を示す側面図である。 本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具を背負い具として使用した形態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態の被搬送者搬送具を担架として使用した形態を示す側面図である。
本発明は、長手方向に配設された複数個の持ち手を搬送者が持つことにより、被搬送者を乗せて搬送させる布製の担架本体を備えた被搬送者搬送具であって、担架本体は、同担架本体を被搬送者に装着させる被搬送者側装着体と、搬送者が装着することにより被搬送者側装着体を介して装着された被搬送者を背負い可能とする搬送者装着体と、を具備する被搬送者搬送具を提供するものである。
そして、本発明は、特徴的構造として、担架本体は、網目状に編み込まれた表面部及び裏面部と、表面部の網目と裏面部の網目とを連結糸で連結された連結部とで構成された三次元立体編み物で形成されている。
以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1及び図2に示すように、本実施例における被搬送者搬送具10は、長手方向に配設された複数個の持ち手50を搬送者M1が持つことにより、被搬送者M2を乗せて搬送させる布製の担架本体11を備えた被搬送者搬送具10であって、担架本体11は、同担架本体11を被搬送者M2に装着させる被搬送者側装着体12と、搬送者M1が装着することにより被搬送者側装着体12を介して装着された被搬送者M2を背負い可能とする搬送者側装着体13と、を具備する。
担架本体11は、伸縮性とクッション性を有する布製であり、長細くシート状に構成されたものである。担架本体11の長さは人の身長より若干小さめに形成され、幅は人の胴体全体を覆うサイズを有する。担架本体11の周縁部には、担架本体11の繊維などがほつれないように補強部材24が縫着されている。
担架本体11は、図3及び図4に示すように、網目状に編み込まれた表面部14及び裏面部15と、表面部14の網目17と裏面部15の網目17とを連結糸18で連結された連結部16とで構成された三次元立体編物19で形成されている。
この三次元立体編物19として、例えば、旭化成せんい株式会社製のフュージョン(登録商標)を使用することができる。また、三次元立体編物19に表面部14を構成する繊維としてポリエチレンテレフタレートが使用され、裏面部15を構成する繊維としてポリトリポリブチレンテレフタレートなどが使用され、連結部16を構成する繊維としてポリトリメチレンテレフタレート、ナイロンなどが使用される。なお、網目状に編み込まれる表面部14及び裏面部15の網目17の大きさは限定されない。
上記繊維は、上記素材で構成することにより伸縮性及びクッション性を有するので、被搬送者M2が担架本体11に乗ったときの乗り心地を良くすることができると共に、被搬送者M2の身体に負担をかけにくくすることができる。
また、三次元立体編物19は、上記繊維が水分を含みにくく、また、水分を保持しにくい網目構造を有して、雨天時等でも搬送具として使用しやすい素材で形成している。
さらに、担架本体11は、被搬送者側装着体12と搬送者側装着体13とを具備する。以下、被搬送者側装着体12と搬送者側装着体13とのついて詳細に説明する。
まず、被搬送者側装着体12は、図1及び図2に示すように、被搬送者M2の肩部に掛け回して固定する左右一対の肩部連結ベルト35と、被搬送者M2の腋窩部を固定する左右一対の腋窩部連結ベルト40と、被搬送者M2の少なくとも背中から大腿部の裏側にかけて固定する左右一対の臀部連結ベルト45と、を担架本体11上に具備する。
肩部連結ベルト35は、図1及び図2に示すように、左右一対の肩部連結ベルト本体36を有し、同肩部連結ベルト本体36を担架本体11の上方において展開させるように、その基端部37を担架本体11の上端側にそれぞれ縫着させている。
また、肩部連結ベルト本体36の先端部に雄側連結具38aを取り付ける一方、肩部連結ベルト本体36の雄側連結具38aを嵌合させる雌側連結具38bは、搬送者側装着体13側の肩掛けベルト20の中途部に配設している。
各肩部連結ベルト35は、締め付け調節ベルト体39を肩部連結ベルト本体36上にそれぞれ備えており、締め付け調節ベルト体39を伸縮長さ調節することにより、各肩掛けベルト本体21の長さを、被搬送者M2の体型に適合させるべく締め付け調節が行えるようにしている。
腋窩部連結ベルト40は、図1及び図2に示すように、左右一対の腋窩部連結ベルト本体41を有し、同腋窩部連結ベルト本体41を左右に展開させるように、その基端部42を担架本体11の上側にそれぞれ縫着させている。
また、同腋窩部連結ベルト本体41の先端部に雄側連結具43aを取り付ける一方、腋窩部連結ベルト本体41の雄側連結具43aを嵌合させる雌側連結具43bは、担架本体11上の肩掛けベルト20近くに配設している。この腋窩部連結ベルト本体41も締め付け調節ベルト体44により伸縮長さを調節できるようにしている。
臀部連結ベルト45は、図1及び図2に示すように、左右一対の臀部連結ベルト本体46をそれぞれ有し、同臀部連結ベルト本体46を左右に展開させるように、その基端部を担架本体11の中央ベルト片56に縫着させている。
また、同臀部連結ベルト本体46の先端部に雄側連結具47aを取り付ける一方、臀部連結ベルト本体46の雄側連結具47aを嵌合させる雌側連結具47bは、担架本体11上の中途部49に配設している。この臀部連結ベルト本体46も締め付け調節ベルト体48により伸縮長さを調節できるようにしている。
次に、搬送者側装着体13は、図1及び図2に示すように、搬送者の体型に応じて締め付け調節可能とする左右一対の肩掛けベルト20を担架本体11上に具備する一方、背負い人である搬送者M1の腹部に掛け回す腹部連結ベルト57を担架本体11の下端側に具備している。また、上記左右一対の肩掛けベルト20には、被搬送者M2の大腿部を搬送者M1の腰部の左右側方に保持させる大腿部保持ベルト28がそれぞれ連結されている。
左右一対の肩掛けベルト20は、図1に示すように、担架本体11の下部において肩掛けベルト本体21をそれぞれ形成し、同各肩掛けベルト本体21の上端部は担架本体11の中途部において縫着された中央ベルト片56と共に担架本体11に縫着されている。また、各肩掛けベルト本体21に、同肩掛けベルト本体21の伸延方向に伸延させて形成した肩当てクッション片22をそれぞれ取り付けている。さらに、各肩掛けベルト本体21の下端部に伸縮長さ調節自在の締め付け調節ベルト体23を各肩掛けベルト本体21の伸延方向に沿わせて取り付けて、各締め付け調節ベルト体23を伸縮長さ調節することにより、各肩掛けベルト本体21の長さを、搬送者M1の体型に適合させるべく締め付け調節が行えるようにしている。
また、図2に示すように、肩掛けベルト本体21の位置する担架本体11の裏面側には、搬送者M1が肩掛け時に担架本体11の垂れ下がりを防止する垂れ下がり固定片55が縫着されている。
腹部連結ベルト57は、図1及び図2に示すように、担架本体11の下部に腹巻きベルト基端片25を縫着すると共に、腹巻きベルト基端片25は担架本体11よりも左右側に突出させて、その突出させた先端側に雌側連結具27bを設けている。また、腹巻きベルト片26を上記腹巻きベルト基端片25とは別体に設けて、腹巻きベルト片26の両端部に雄側連結具27aを配設している。
そして、腹巻きベルト片26を搬送者M1の腹部に掛け回した状態で、腹巻きベルト基端片25及び腹巻きベルト片26の両連結具27a,27bを嵌合させてワンタッチにて連結して被搬送者M2の腹部に掛け回すようにし、また、ワンタッチにて両連結具27a,27bを連結解除することにより腹巻きベルト片26の装着を解除できるようにしている。
大腿部保持ベルト28は、図1及び図2に示すように、肩掛けベルト本体21の中途部から連結ベルト29を連結させ、その連結ベルト29の先端側に雄側連結具30aを連結している。この雄側連結具30aには、その大腿部ベルト片31に中央部に配設された雌側連結具30bを嵌合させてワンタッチにて連結可能としている。
また、大腿部ベルト片31の一端側内周部にクッション体32を保持させ、そのクッション体32の外周部に面ファスナー雌材片34を配設している。また、大腿部ベルト片31の他端側内周部に面ファスナー雄材片33を配設している。
このようにして、クッション体32を被搬送者M2の大腿部に巻回して、大腿部ベルト片31の面ファスナー雄材片33と面ファスナー雌材片34とを貼設して、大腿部保持ベルト28を被搬送者M2の大腿部に装着するようにしている。
次に、図1及び図2に示すように、担架本体11には、担架10aとして使用時に搬送者M1が担架本体11を持ち易いように持ち手50が配設されている。持ち手50は、担架本体11の長手方向の両端部と中央部に三箇所配設している。持ち手50は略コの字形状を有し、両端部が担架本体11周縁部の補強部材24に縫着固定されている。
また、担架本体11の上端側に袋体52を配設しており、この袋体52は、使用しないベルト等をその内部に挿入するなどして、被搬送者M2を横臥状態にして搬送するときの枕として使用することができる。
さらに、担架本体11の下端側には、背負い側の搬送者M1の肩部を保護する保護パッド53が配設されている。また、搬送者M1が装着する肩掛けベルト20の上部に取っ手54が配設されている。この取っ手54は、上方に持ち上げることにより、担架本体11を三つ折りの形態にして、被搬送者M2に装着しやすいようにするものである。
次に、上記のように構成した被搬送者搬送具10を背負い具10bとして使用する使用方法について図5〜図8を参照して詳細に説明する。
まず、図5に示すように、本願発明である被搬送者搬送具10を準備し、担架本体11を展開した状態にして被搬送者M2に装着させる。この際、担架本体11は、側面視して三つ折りした状態にし、三つ折りした谷部分を被搬送者M2の臀部の下方に通すと共に、被搬送者M2の足は担架本体11の左右両側に突出した状態で装着する。
そして、三つ折りした担架本体11を被搬送者M2に装着した状態で、左右一対の肩部連結ベルト35を被搬送者M2の肩部に掛け回し、肩部連結ベルト本体36の先端側に取り付けられた雄側連結具38aを、搬送者M1が装着する肩掛けベルト20に取り付けられた雌側連結具38bにワンタッチで嵌合して連結する。また、締め付け調節ベルト体39を伸縮長さ調節することにより、各肩掛けベルト本体21の長さを、被搬送者M2の体型に適合させる。
次いで、左右一対の腋窩部連結ベルト40を被搬送者M2の腋部に掛け回し、腋窩部連結ベルト本体41の先端側に取り付けられた雄側連結具43aを、搬送者M1が装着する腋窩部連結ベルト本体41に取り付けられた雌側連結具43bにワンタッチで嵌合して連結する。また、締め付け調節ベルト体44を伸縮長さ調節することにより、各腋窩部連結ベルト本体41の長さを、被搬送者M2の体型に適合させる。
さらに、左右一対の臀部連結ベルト45を被搬送者M2の肩部に掛け回し、臀部連結ベルト本体46の先端側に取り付けられた雄側連結具47aを、搬送者M1が装着する臀部連結ベルト本体46に取り付けられた雌側連結具47bにワンタッチで嵌合して連結する。
また、締め付け調節ベルト体48を伸縮長さ調節することにより、各臀部連結ベルト本体46の長さを、被搬送者M2の体型に適合させると共に、被搬送者M2の臀部を持ち上げることにより被搬送者M2を搬送者M1側に寄せるようにしている。以上のようにして、被搬送者側装着体12を介して担架本体11を被搬送者M2に装着することができる。
この後、図6に示すように、搬送者M1は、被搬送者M2の前方に位置して、前屈みの状態で担架本体11の左右一対の肩掛けベルト20に肩を通して、被搬送者M2を自分の背中に引き寄せるようにする。そして、搬送者M1は、被搬送者M2の大腿部を自分の腰部の左右側方に保持させながら、被搬送者M2の重心が搬送者M1の腰部に位置するようにして被搬送者M2を背負う。
最後に、図7及び図8に示すように、搬送者M1は腹部連結ベルト57を腹部に掛け回して、被搬送者M2を背負いながらの被搬送者搬送具10の装着を強固なものとする。この結果、本願発明における被搬送者搬送具10は、背負い具10bの形態により搬送者一人で被搬送者M2の搬送が可能となる。
この際、本願発明に係る被搬送者搬送具10は、被搬送者M2の重心を、搬送者M1の腰部の位置に確実に配置することができて、搬送者M1の肉体的負担や経時的疲労を軽減することができると共に、被搬送者M2に圧迫感を与えない搬送姿勢を安定化させることができて、被搬送者M2の疲労も軽減することができる。
次に、上記のように構成した被搬送者搬送具10を担架10aとして使用する使用方法について詳細に説明する。
まず、図1に示すように、担架本体11を広げた状態にして、担架本体11上に被搬送者M2を乗せる。二人で搬送者M1を搬送する時は、担架本体11の両端部に位置する持ち手50を持って搬送するようにする。四人で搬送する場合には、二人が担架本体11の両端部に位置する持ち手50を、残りの二人が担架本体11の中央部に位置するいずれかの持ち手50を持って搬送するようにしている。
また、図9に示すように、短距離であれば搬送者M1が担架本体11上で腰掛けた形での搬送も可能である。このとき被搬送者M2の片腕は曲げた状態での搬送になるが、両腕を伸ばしても被搬送者M2がやや寝る形での搬送は可能になる。
さらに、二人の搬送者M1が担架10aの形態で長距離搬送する場合は、棒を持ち手50の空間部に差し込んで通常の担架10aの形態で搬送するようにしてもよい。棒を使わない時は、三人以上の搬送者M1で運ぶことが好ましく、一人が被搬送者M2の頭側を、二人が胴体と足側部分を両サイドから抱えるようにする。
なお、担架10aとして使用する場合は、背負い具10bとして使用時の搬送者M1の腹部を固定する腹部連結ベルト57を使用して、被搬送者M2の足部周囲に巻回して固定して搬送することもできる。
上記構造に対して、搬送者側装着体と被搬送者側装着体12とを着脱自在に構成して、担架本体11から搬送者側装着体と被搬送者側装着体12とを取外しすることにより、担架10aのみの搬送具として使用することができる。担架10aと使用する場合には、担架本体11に要介護者などを乗せて入浴などさせることもできる。
以上のようにして、本実施例における被搬送者搬送具10は、被搬送者を背負う背負い具10bとして使用可能とすると共に、担架本体11の長手方向に配設された複数個の持ち手50のいずれかを搬送者M1が持つことにより、被搬送者M2を担架本体11上に乗せて搬送可能とする担架10aとして使用可能とすることができる。
また、担架本体11を構成する三次元立体編物19は、構造的にも水分を保持しくい素材であり、水に濡れにくい素材で形成されている。したがって、雨の中で背負い具10bとして使用することができ、また、担架10aとして使用することができる。
さらに、担架本体11はシート状の布製で構成されており、折り曲げ自在であるのでコンパクトに袋内に収納することができ、また、軽量であるのでどこでも持ち運びが可能である。
10 被搬送者搬送具
11 担架本体
12 被搬送者側装着体
13 搬送者側装着体
14 表面部
15 裏面部
16 連結部
17 網目
19 三次元立体編み物
20 肩掛けベルト
35 肩部連結ベルト
40 腋窩部連結ベルト
45 臀部連結ベルト
50 持ち手

Claims (5)

  1. 長手方向に配設された複数個の持ち手を搬送者が持つことにより、被搬送者を乗せて搬送させる布製の担架本体を備えた被搬送者搬送具であって、
    担架本体は、同担架本体を被搬送者に装着させる被搬送者側装着体と、
    搬送者が装着することにより被搬送者側装着体を介して装着された被搬送者を背負い可能とする搬送者装着体と、を具備し、
    前記被搬送者側装着体は、被搬送者の肩部に掛け回して固定する左右一対の肩部連結ベルトを担架本体の上部側に備え、
    前記搬送者側装着体は、搬送者の体型に応じて締め付け調節可能とする左右一対の肩掛けベルトを担架本体の下部側に備え、
    前記担架本体を被搬送者の臀部下方を通し谷折すると共に搬送者側で山折して三つ折り状態とし、前記肩部連結ベルトと前記肩掛けベルトとを連結具を介して連結させることで被搬送者に装着する背負い具として使用可能とすることを特徴とする被搬送者搬送具。
  2. 担架本体は、網目状に編み込まれた表面部及び裏面部と、表面部の網目と裏面部の網目とを連結糸で連結された連結部とで構成された三次元立体編物で形成されたことを特徴とする請求項1に記載の被搬送者搬送具。
  3. 被搬送者側装着体は、前記肩部連結ベルトを具備すると共に、
    被搬送者の腋窩部を固定する腋窩部連結ベルトと、
    被搬送者の少なくとも背中から大腿部の裏側にかけて固定する臀部連結ベルトと、を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の被搬送者搬送具。
  4. 搬送者側装着体は、前記左右一対の肩掛けベルトを具備する一方、
    各肩掛けベルトはそれぞれ背負う人の体型に応じて締め付け調節可能とし、各肩掛けベルトには、被搬送者の大腿部を搬送者の腰部の左右側方に保持させる大腿部保持ベルトがそれぞれ連結されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の被搬送者搬送具。
  5. 持ち手は、担架本体の長手方向の両端部と中央部の複数個所とに配設したことを特徴とする請求項1に記載の被搬送者搬送具。
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