JP5307614B2 - 車両の動力伝達制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の動力伝達制御装置に関し、特に、動力源として内燃機関と電動機とを備えた車両に適用されるものに係わる。
近年、動力源として内燃機関と電動機(電動モータ、電動発電機)とを備えた所謂ハイブリッド車両が開発されてきている(例えば、特許文献1を参照)。ハイブリッド車両では、電動機が、内燃機関と協働又は単独で、車両を駆動する駆動トルクを発生する動力源として、或いは、内燃機関を始動するための動力源として使用される。加えて、電動機が、車両を制動する回生トルクを発生する発電機として、或いは、車両のバッテリに供給・貯留される電気エネルギを発生する発電機として使用される。このように電動機を使用することで、車両全体としての総合的なエネルギ効率(燃費)を良くすることができる。
特開2000−224710号公報
ところで、ハイブリッド車両では、電動機の出力軸と変速機の入力軸との間で動力伝達系統が形成される接続状態(以下、「IN接続状態」と称呼する。)が採用される場合と、電動機の出力軸と変速機の出力軸(従って、駆動輪)との間で変速機を介することなく動力伝達系統が形成される接続状態(以下、「OUT接続状態」と称呼する。)が採用される場合と、がある。
IN接続状態では、変速機の変速段を変更することで、車両速度に対する電動機の出力軸の回転速度を変更することができる。従って、変速機の変速段を調整することで、電動機の出力軸の回転速度をエネルギ変換効率(より具体的には、駆動トルク、回生トルク等の発生効率)が良好となる範囲内に維持し易いというメリットがある。
一方、OUT接続状態では、動力伝達系統が複雑な機構を有する変速機を介さないことから、動力の伝達損失を小さくできるというメリットがある。また、変速機(特に、トルクコンバータを備えない形式の変速機)では、通常、変速作動中(変速段を切り替える作動中)において、変速機の入力軸から出力軸への動力の伝達が一時的に遮断される場合が多い。この結果、車両前後方向の加速度の急激な変化(所謂変速ショック)が発生し易い。このような変速作動中においても、OUT接続状態では、電動機の駆動トルクを変速機の出力軸(従って、駆動輪)へ連続して出力し続けることができ、変速ショックを低減できるというメリットもある。
以下、この効果を「OUT接続状態での変速ショック低減効果」と呼ぶ。なお、以下、電動機の出力軸の駆動トルクに基づいて変速機の出力軸に伝達されるトルクを「電動機側駆動トルク」と呼び、内燃機関の出力軸の駆動トルクに基づいて変速機の出力軸に伝達されるトルクを「内燃機関側駆動トルク」と呼ぶ。また、電動機側駆動トルクと内燃機関側駆動トルクとの和を「合計トルク」と呼ぶ。
以上のことに鑑み、本出願人は、特願2007−271556号において、電動機の出力軸の接続状態(以下、単に「電動機接続状態」とも称呼する。)をIN接続状態とOUT接続状態とに切り替え可能な切替機構について既に提案している。この切替機構では、電動機の出力軸と変速機の入力軸との間も電動機の出力軸と変速機の出力軸との間も動力伝達系統が形成されない接続状態(以下、「非接続状態」と称呼する。)も選択され得る。
ところで、係るハイブリッド車両に適用される動力伝達制御装置では、通常、車両の運転者によるアクセルペダルの操作に基づいて得られる運転者が要求する駆動トルク(要求トルク)及び車速等の走行状態と、内燃機関側駆動トルク及び電動機側駆動トルクのそれぞれの適合値(内燃機関側適合値及び電動機側適合値)と、の予め定められた関係(マップ、関数等)が記憶されている。そして、内燃機関側駆動トルク及び電動機側駆動トルクは、現在の走行状態と前記関係とに基づいて得られる内燃機関側適合値及び電動機側適合値にそれぞれ一致するように調整される。これにより、合計トルクが要求トルクに一致するように調整される。
他方、変速作動中では、変速作動をスムーズに行うため、通常、内燃機関側駆動トルクはゼロに維持される。従って、「OUT接続状態での変速ショック低減効果」を得るためにOUT接続状態で変速作動が行われる場合、変速作動中において合計トルクの推移は電動機側駆動トルクの推移と一致する。
ここで、OUT接続状態では、変速作動中においても、合計トルクを要求トルクと一致し続けるように調整することが可能である。この場合、変速ショックが(殆ど)発生しない。一方、変速作動中では、合計トルクを要求トルクよりも小さい値で推移するように(即ち、合計トルクの谷が形成されるように)敢えて調整するという要求もある。この要求は、僅かな変速ショックを敢えて作り出すことで、変速ショックが発生しない場合に比して変速時における運転者のフィーリングが向上し得るという事実に基づく。
この要求に応えるために、変速作動中(及び、変速作動終了後)において合計トルクの推移をどのように調整するかについては未だ提案されていない。
本発明の目的は、動力源として内燃機関と電動機とを備えた車両に適用される車両の動力伝達制御装置であって、変速作動中において合計トルクの谷を敢えて形成しつつOUT接続状態にて変速作動がなされる場合において、運転者のフィーリングを向上することができるものを提供することにある。
本発明による車両の動力伝達制御装置は、変速機と、取得手段と、制御手段と、判定手段と、を備える。以下、順に説明していく。
前記変速機は、前記内燃機関の出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、前記車両の駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸とを備えている。変速機は、変速機の出力軸の回転速度に対する変速機の入力軸の回転速度の割合(変速機減速比)を調整可能に構成されている。前記変速機の出力軸と前記電動機の出力軸との間では、動力伝達系統が形成されている。即ち、OUT接続状態が達成されている。
前記変速機は、前記変速機減速比として予め定められた異なる複数の減速比を設定可能な多段変速機であっても、前記変速機減速比として減速比を連続的に(無段階に)調整可能な無段変速機であってもよい。
また、前記変速機は、トルクコンバータを備えるとともに車両の走行状態に応じて変速作動が自動的に実行される多段変速機又は無段変速機(所謂オートマチックトランスミッション(AT))であっても、トルクコンバータを備えない多段変速機(所謂マニュアルトランスミッション(MT))であってもよい。MTの場合、運転者により操作されるシフトレバーの位置を示す信号に基づいてアクチュエータの駆動力により変速作動が実行される形式であっても、運転者によるシフトレバー操作によらず車両の走行状態に応じてアクチュエータの駆動力により変速作動が自動的に実行され得る形式(所謂、オートメイティッド・マニュアル・トランスミッション)であってもよい。
前記取得手段は、前記車両の運転者による加速操作部材の操作に基づいて得られる前記運転者が要求する駆動トルク(要求トルク)を取得する。この要求トルクは、変速機の出力軸についてのトルクである。
前記制御手段は、前記要求トルクに少なくとも基づいて、前記内燃機関及び前記電動機を制御して内燃機関側駆動トルクと電動機側駆動トルクとを調整するとともに、前記変速機を制御して前記変速機減速比を調整する。
判定手段は、前記変速機減速比を変更する条件である変速条件が成立したか否かを判定する。例えば、前記要求トルクと、車速との組み合わせから決定される変速パターンに基づいて変速条件が成立したか否かが判定される。
本発明による動力伝達制御装置の特徴は、前記変速条件が成立したことに基づいて前記変速機減速比を変更する変速作動が行われる場合において、前記制御手段が、前記変速条件の成立後且つ前記変速作動の開始前において、前記内燃機関側駆動トルクをゼロまで減少し且つ前記電動機側駆動トルクをゼロ以上且つ前記要求トルクよりも小さい所定値まで減少し、前記変速作動中において、前記内燃機関側駆動トルクをゼロに維持し且つ前記電動機側駆動トルクを前記変速作動の開始から前記変速作動の終了前の第1時点まで前記所定値で一定に維持して前記第1時点から前記変速作動の終了まで増大し、前記変速作動の終了後において、前記合計トルクが増大するように前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクを調整するよう構成されたことにある。ここにおいて、変速作動の開始とは、変速機減速比(変速段)の変更に関連して移動する部材の移動の開始に対応し、変速作動の終了とは、その部材の移動の終了に対応する。
これによれば、OUT接続状態にて変速作動が行われる。これにより、上述した「OUT接続状態での変速ショック低減効果」が得られる。加えて、変速作動中に亘って、内燃機関側駆動トルクがゼロに維持される。変速作動の開始から変速作動の途中の第1時点までの間では、合計トルク(=電動機側駆動トルク)が要求トルクよりも小さい所定値(>0)で一定に維持される。第1時点から変速作動の終了までの間では、合計トルク(=電動機側駆動トルク)が所定値から増大する。そして、変速作動の終了後では、合計トルクが更に増大する。これにより、合計トルクが要求トルクに近づいていく。
従って、変速作動中(及び、変速作動終了後)において、合計トルクが要求トルクよりも小さい値で推移することで、合計トルクの谷が敢えて形成される。この結果、僅かな変速ショックが敢えて作り出され、変速ショックが発生しない場合に比して変速時における運転者のフィーリングが向上し得る。更には、変速作動の途中(=第1時点)から合計トルク(=電動機側駆動トルク)が所定値から増大することで、変速作動中に亘って合計トルクが所定値に維持される場合に比して、合計トルクが所定値に維持される期間が短くなる。これにより、変速時における運転者のフィーリングが更に向上する。
上記本発明による動力伝達制御装置では、前記制御手段は、通常、前記要求トルクを含む前記車両の走行状態(要求トルク及び車速等)と、前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクのそれぞれの適合値(内燃機関側適合値及び電動機側適合値)との予め定められた関係を記憶している。この場合、前記制御手段は、前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクを、通常、現在の前記走行状態と前記関係とに基づいて得られる前記内燃機関側適合値及び前記電動機側適合値にそれぞれ一致するように調整する。これにより、合計トルクが要求トルクに一致するように調整される。
この場合、前記制御手段は、前記変速条件の成立後且つ前記変速作動の開始前において、前記内燃機関側駆動トルクを前記内燃機関側適合値からゼロまで減少し且つ前記電動機側駆動トルクを前記電動機側適合値から前記所定値まで減少し、前記変速作動中において、前記内燃機関側駆動トルクをゼロに維持し且つ前記電動機側駆動トルクを前記変速作動の開始から前記第1時点まで前記所定値で一定に維持して前記第1時点から前記変速作動の終了まで増大し、前記変速作動の終了後において、前記内燃機関側駆動トルクをゼロから前記内燃機関側適合値まで増大し且つ前記電動機側駆動トルクを前記内燃機関側駆動トルクが前記内燃機関側適合値に達する第2時点まで一定に維持し又は増大し、前記第2時点以降、前記内燃機関側駆動トルクを前記内燃機関側適合値に一致するように調整し且つ前記電動機側駆動トルクを前記電動機側適合値まで増大し、前記電動機側駆動トルクが前記電動機側適合値に達する第3時点以降、前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクを前記内燃機関側適合値及び前記電動機側適合値にそれぞれ一致するように調整するよう構成される。
これにより、変速作動の終了後において、変速作動の終了から第2時点までの間は、主として内燃機関側駆動トルクが増大することで合計トルクが増大し、第2時点から第3時点までの間は、主として電動機側駆動トルクが増大することで合計トルクが増大する。このように、内燃機関側駆動トルクと電動機側駆動トルクとを順に(シーケンシャルに)増大していくことで、内燃機関側駆動トルクと電動機側駆動トルクとが同時に増大する場合に比して、変速作動の終了後において増大していく合計トルクの推移を滑らかにすることができる。この結果、変速時における運転者のフィーリングがより一層向上する。
更には、前記第1時点から前記変速作動の終了までの間、前記変速作動の終了から前記第2時点までの間、及び、前記第2時点から前記第3時点までの間、における前記合計トルクの増加勾配をそれぞれ、第1増加勾配、第2増加勾配、及び、第3増加勾配としたとき、前記第2増加勾配が前記第1増加勾配以上、且つ前記第3増加勾配が前記第2増加勾配以上という関係が成立するように前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクを調整するよう構成されることが好適である。これによれば、変速作動の第1時点以降において増大していく合計トルクの推移を非常に滑らかにすることができる。この結果、変速時における運転者のフィーリングが更により一層向上する。
上記本発明による動力伝達制御装置において、電動機接続状態を、前記電動機の出力軸と前記変速機の入力軸との間で動力伝達系統が形成されるIN接続状態と、前記電動機の出力軸と前記変速機の出力軸との間で前記変速機を介することなく動力伝達系統が形成されるOUT接続状態と、前記電動機の出力軸と前記変速機の入力軸との間も前記電動機の出力軸と前記変速機の出力軸との間も動力伝達系統が形成されない非接続状態と、のうちで少なくともOUT接続状態を含む2以上の状態に切り替え可能な切替機構が備えられる場合、前記制御手段は、前記切替機構により電動機接続状態がOUT接続状態に維持された状態で、前記変速作動を行うように構成される。
前記切替機構として、OUT接続状態及び非接続状態のみに切り替え可能なもの、OUT接続状態及びIN接続状態のみに切り替え可能なもの、IN接続状態、OUT接続状態、及び非接続状態の何れにも切り替え可能なものが挙げられる。
以上、本発明に係る動力伝達制御装置は、上述したオートメイティッド・マニュアル・トランスミッション)に適用されることが好適である。この場合、前記内燃機関の出力軸と前記変速機の入力軸との間に、前記内燃機関の出力軸と前記変速機の入力軸との間で動力を伝達する接合状態と前記動力を伝達しない遮断状態とに調整可能なクラッチ機構が備えられ、前記変速機は、トルクコンバータを備えておらず、且つ、前記変速機減速比として予め定められた異なる複数の減速比を設定可能な多段変速機であり、前記制御手段は、前記車両の走行状態(要求トルク及び車速等)に応じて、前記クラッチ機構の状態、及び前記変速機の変速段を制御するように構成される。
本発明の実施形態に係る車両の動力伝達制御装置を搭載した車両の概略構成図である。 図1に示した切替機構において切り替え可能な3状態を示した図である。 図1に示した装置が適用される場合において、OUT接続状態にて変速条件が成立した場合における、変速作動、並びに、種々のトルク・回転速度等の変化の一例を示したタイムチャートである。
以下、本発明による車両の動力伝達制御装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係る動力伝達制御装置(以下、「本装置」と称呼する。)を搭載した車両の概略構成を示している。この車両は、動力源として内燃機関とモータジェネレータとを備え、且つ、トルクコンバータを備えない多段変速機を使用した所謂オートメイティッド・マニュアル・トランスミッションを備えた車両に適用されている。
この車両は、エンジン(E/G)10と、変速機(T/M)20と、クラッチ(C/T)30と、モータジェネレータ(M/G)40と、切替機構50とを備えている。E/G10は、周知の内燃機関の1つであり、例えば、ガソリンを燃料として使用するガソリンエンジン、軽油を燃料として使用するディーゼルエンジンである。E/G10の出力軸A1は、C/T30を介してT/M20の入力軸A2と接続されている。
T/M20は、前進用の複数(例えば、5つ)の変速段、後進用の1つの変速段、及びニュートラル段を有するトルクコンバータを備えない周知の多段変速機の1つである。以下、前進用の変速段及び後進用の変速段を「走行用変速段」と称呼する。走行用変速段では、T/M20の入出力軸A2,A3の間で動力伝達系統が形成される。ニュートラル段では、T/M20の入出力軸A2,A3の間で動力伝達系統が形成されない。走行用変速段において、T/M20は、出力軸A3の回転速度に対する入力軸A2の回転速度の割合である変速機減速比Gtmを複数の段階の何れかに任意に設定可能となっている。T/M20では、変速段の切り替えは、T/Mアクチュエータ21を制御することでのみ実行される。
C/T30は、周知の構成の1つを備えていて、E/G10の出力軸A1とT/M20の入力軸A2との間で動力が伝達されない遮断状態、及び動力が伝達される接合状態に調整可能となっている。以下、説明の便宜上、接合状態において、E/G10の出力軸A1とT/M20の入力軸A2との回転が一致している状態を「完全接合状態」と呼び、一致していない状態を「半接合状態」と呼ぶ。この車両では、クラッチペダルは設けられていない。C/T30の状態は、C/Tアクチュエータ31によりクラッチストロークを調整することで制御されるようになっている。
M/G40は、周知の構成(例えば、交流同期モータ)の1つを有していて、例えば、ロータ(図示せず)が出力軸A4と一体回転するようになっている。M/G40は、動力源としても発電機としても機能する。
切替機構50は、M/G40の出力軸A4の接続状態を切り替える機構である。切替機構50は、M/G40の出力軸A4と一体回転する連結ピース51と、ギヤg1と一体回転する連結ピース52と、ギヤg3と一体回転する連結ピース53と、スリーブ54と、切替アクチュエータ55とを備える。ギヤg1は、T/M20の入力軸A2と一体回転するギヤg2と常時歯合し、ギヤg3は、T/M20の出力軸A3と一体回転するギヤg4と常時歯合している。
スリーブ54は、M/G40の出力軸A4の軸線方向に同軸的に移動可能に配設されていて、切替アクチュエータ55によりその軸線方向の位置が制御されるようになっている。スリーブ54は、連結ピース51,52,53とスプライン嵌合可能となっている。
スリーブ54が図2(a)に示すIN接続位置に制御される場合、スリーブ54は、連結ピース51,52とスプライン嵌合する。これにより、ギヤg1,g2を介してT/M20の入力軸A2とM/G40の出力軸A4との間で動力伝達系統が形成される。この状態を「IN接続状態」と呼ぶ。
IN接続状態において、T/M20の入力軸A2の回転速度に対するM/G40の出力軸A4の回転速度の割合を「第1減速比G1」と呼び、第1減速比G1と変速機減速比Gtmとの積(G1・Gtm)を「IN接続減速比Gin」と呼ぶ。本例では、G1=(g2の歯数)/(g1の歯数)であるから、Gin=(g2の歯数)/(g1の歯数)・Gtmとなる。即ち、Ginは、T/M20の変速段の変化に応じて変化する。
また、スリーブ54が図2(b)に示すOUT接続位置に制御される場合、スリーブ54は、連結ピース51,53とスプライン嵌合する。これにより、ギヤg3、g4を介してT/M20の出力軸A3とM/G40の出力軸A4との間でT/M20を介することなく動力伝達系統が形成される。この状態を「OUT接続状態」と呼ぶ。
OUT接続状態において、T/M20の出力軸A3の回転速度に対するM/G40の出力軸A4の回転速度の割合を「OUT接続減速比Gout」と呼ぶ。本例では、Goutは、(g4の歯数)/(g3の歯数)で一定となる。即ち、Goutは、T/M20の変速段の変化に応じて変化しない。
また、スリーブ54が図2(c)に示す非接続位置に制御される場合、スリーブ54は、連結ピース51のみとスプライン嵌合する。これにより、T/M20の出力軸A3とM/G40の出力軸A4との間でもT/M20の入力軸A2とM/G40の出力軸A4との間でも動力伝達系統が形成されない。この状態を「ニュートラル状態」と呼ぶ。
以上、切替機構50では、切替アクチュエータ55を制御する(従って、スリーブ54の位置を制御する)ことで、M/G40の出力軸A4の接続状態(以下、「M/G接続状態」とも称呼する。)を、「IN接続状態」、「OUT接続状態」、「ニュートラル状態」の何れかに選択的に切り替え可能となっている。
T/M20の出力軸A3は、作動機構D/Fと連結されていて、作動機構D/Fは、左右一対の駆動輪と連結されている。なお、T/M20の出力軸A3と作動機構D/Fとの間に、所謂最終減速機構が介装されていてもよい。
また、本装置は、駆動輪の車輪速度を検出する車輪速度センサ61と、アクセルペダルAPの操作量を検出するアクセル開度センサ62と、シフトレバーSFの位置を検出するシフト位置センサ63と、ブレーキペダルBPの操作の有無を検出するブレーキセンサ64と、を備えている。
更に、本装置は、電子制御ユニットECU70を備えている。ECU70は、上述のセンサ61〜64、並びにその他のセンサ等からの情報等に基づいて、上述のアクチュエータ21,31,55を制御することで、T/M20の変速段、C/T30の状態、及び切替機構50の状態を制御する。加えて、ECU70は、E/G10、及びM/G40のそれぞれの出力(駆動トルク)を制御するようになっている。
T/M20の変速段は、車輪速度センサ61から得られる車速Vと、アクセル開度センサ62から得られる運転者によるアクセルペダルAPの操作量に基づいて算出される要求トルクTr(T/M20の出力軸A3についてのトルク)と、シフト位置センサ63から得られるシフトレバーSFの位置に基づいて制御される。シフトレバーSFの位置が「手動モード」に対応する位置にある場合、T/M20の変速段が、シフトレバーSFの操作により運転者により選択された変速段に原則的に設定される。一方、シフトレバーSFの位置が「自動モード」に対応する位置にある場合、T/M20の変速段が、車速Vと要求トルクTrとの組み合わせに基づいて、シフトレバーSFが操作されることなく自動的に制御される。以下、T/M20の変速段が変更される際の作動を「変速作動」と称呼する。変速作動の開始は、変速段の変更に関連して移動する部材の移動の開始に対応し、変速作動の終了は、その部材の移動の終了に対応する。
C/T30は、通常、接合状態(特に、完全接合状態)に維持され、T/M20の変速作動中、及び、シフトレバーSFの位置が「ニュートラル」位置にある場合等において、遮断状態に維持される。また、C/T30は、接合状態(特に、半接合状態)において、C/Tアクチュエータ31により調整されるクラッチストロークに応じて、伝達し得るトルクの最大値(以下、「クラッチトルク」と称呼する。)を調整可能となっている。
E/G10の出力軸A1のトルクそのものよりもクラッチトルクの方がより緻密に調整され得る。従って、E/G10の出力軸A1の駆動トルクがクラッチトルクよりも大きい状態を維持しつつクラッチトルクを制御することで、E/G10の出力軸A1のトルクに基づくT/M20の入力軸A2(従って、出力軸A3)に伝達されるトルクをより緻密に調整できる。
M/G40は、E/G10と協働又は単独で、車両を駆動する駆動トルクを発生する動力源として、或いは、E/G10を始動するための動力源として使用される。また、M/G40は、車両を制動する回生トルクを発生する発電機として、或いは、車両のバッテリ(図示せず)に供給・貯留される電気エネルギを発生する発電機としても使用される。
切替機構50では、スリーブ54が移動することで、M/G接続状態が切り替えられる。以下、このスリーブ54の移動を「切り替え作動」と称呼する。切り替え作動の開始は、スリーブ54の移動の開始に対応し、切り替え作動の終了は、スリーブ54の移動の終了に対応する。M/G接続状態の切り替えは、例えば、車速Vと要求トルクTrとの組み合わせに基づいてなされ得る。
以下、E/G10の出力軸A1の駆動トルクを「E/Gトルク」と、M/G40の出力軸A4の駆動トルクを「M/Gトルク」と称呼する。E/G10の出力軸A1の回転速度を「E/G回転速度Ne」と、M/G40の出力軸A4の回転速度を「M/G回転速度Nm」と称呼する。また、E/Gトルクに基づくT/M20の出力軸A3に伝達されるトルクを「E/G側駆動トルクTe」と称呼し、M/Gトルクに基づくT/M20の出力軸A3に伝達されるトルクを「M/G側駆動トルクTm」と称呼する。E/G側駆動トルクTeは、(C/T30が完全接合状態にある場合において)E/Gトルクに変速機減速比Gtmを乗じた値である。M/G側駆動トルクTmは、IN接続状態では、M/GトルクにIN接続減速比Ginを乗じた値であり、OUT接続状態では、M/GトルクにOUT接続減速比Goutを乗じた値である。M/G側駆動トルクTmは、M/Gトルクの調整により調整され得、E/G側駆動トルクTeは、E/Gトルク、或いはクラッチトルクの調整により調整され得る。また、TmとTeとの和を「合計トルクTs」と呼ぶ。
本装置では、通常、周知の手法の1つに従って、E/G側駆動トルクTeとM/G側駆動トルクTmの和が要求トルクTrと一致するように、E/GトルクとM/Gトルクとの配分が調整される。具体的には、例えば、TeとTmとは予め作製された定常マップに基づいて調整される。定常マップとは、要求トルクTr及び車速V等(の組み合わせ)と、要求トルクTr及び車速V等が(その組み合わせで)一定の場合において適合されたE/G側駆動トルクの定常適合値及びM/G側駆動トルクの定常適合値と、の関係を規定するマップ(テーブル)である。この定常マップは、要求トルクTr及び車速V(の組み合わせ)が一定に維持された定常状態で車両全体としての総合的なエネルギ効率(燃費)を最適とする等の観点に基づいてE/G側駆動トルクTe及びM/G側駆動トルクTmを適合する(定常適合値を決定する)実験を、要求トルクTr及び車速Vの組み合わせを種々変更しながら繰り返し行うことで得られる。
この定常マップと、要求トルクTrの現在値及び車速Vの現在値とから(即ち、定常マップの検索結果から)、現在の走行状態(即ち、要求トルクTrの現在値及び車速Vの現在値)に対応するE/G側駆動トルクの定常適合値(E/G側適合値)、及びM/G側駆動トルクの定常適合値(M/G側適合値)が得られる。E/G側駆動トルクTe及びM/G側駆動トルクTmはそれぞれ、E/G側適合値及びM/G側適合値に一致するように調整される。この結果、E/G側駆動トルクTe及びM/G側駆動トルクTmが、車両全体としての総合的なエネルギ効率(燃費)を最適とする等の所望の目的が達成されるように、且つ合計トルクTsが要求トルクTrと一致するように、調整・配分される。
(OUT接続状態での変速作動の実行)
以下、変速(変速段の変更、変速機減速比Gtmの変更)がなされる場合について説明する。本装置では、OUT接続状態以外の接続状態(即ち、IN接続状態、又はニュートラル状態)にて変速条件が成立した場合、先ず、切替機構50を制御してM/G接続状態をOUT接続状態に切り替える切り替え作動が行われる。次いで、その切り替え作動の終了後、OUT接続状態にてT/M20を制御して変速機減速比Gtm(変速段)を変更する変速作動が行われる。一方、OUT接続状態にて変速条件が成立した場合、OUT接続状態に維持した状態でT/M20を制御して変速作動が行われる。
このように、本装置では、OUT接続状態にて変速作動が行われる。従って、変速作動中においてM/G側駆動トルクTm(>0)を発生させることで、変速作動中においてもM/GトルクをT/M20の出力軸A3(従って、駆動輪)へ連続して出力し続けることができる。これにより、上述した「OUT接続状態での変速ショック低減効果」が発揮され得る。
ここで、変速条件が成立したか否かは、例えば、駆動トルクTrと車速Vとの組み合わせから決定される予め作製された変速パターン(マップ)に基づいて、或いは、M/G側駆動トルクTmが所定値を超えたか否か、E/G側駆動トルクTeが所定値を超えたか否か、E/G回転速度が所定値を超えたか否か等に基づいて判定され得る。
(変速作動がなされる場合における合計トルクの調整)
次に、OUT接続状態にて変速作動がなされる場合における合計トルクTsの調整について図3を参照しながら説明する。図3は、M/G接続状態がOUT接続状態にあり、且つ、T/M20の変速段が「2速」にある状態で、合計トルクTs(=Te+Tm)が要求トルクTrに一致するようにTe及びTmがE/G側適合値及びM/G側適合値にそれぞれ調整されて車両が走行中において、時刻t1にて、「2速」から「3速」への変速条件が成立した場合の作動の一例を示す。この例では、OUT接続減速比Goutが「2速」に対応するGtmと等しい場合が想定されている。従って、OUT接続状態、且つT/M20の変速段が「2速」である場合、M/G回転速度NmがE/G回転速度Neと一致する。
図3に示すように、変速条件が成立すると(時刻t1)、E/G側駆動トルクTeがE/G側適合値からゼロに向けて減少させられ、且つ、M/G側駆動トルクTmがM/G側適合値から所定値T1(>0)に向けて減少させられる(時刻t1〜t2)。これにより、時刻t1〜t2において、合計トルクTsが要求トルクTrから所定値T1まで減少する。ここで、所定値T1は、要求トルクTrよりも小さい正の値である。所定値T1は一定であってもよいし、要求トルクTr等に応じた値としてもよい(例えば、Trが大きいほどT1がより大きい)。
Teがゼロに達すると(及び、TmがT1に達すると)(時刻t2)、「2速」から「3速」への変速作動が開始される。この変速作動は時刻t4にて終了している。これに伴い、変速作動中(時刻t2〜t4)に亘って、Teがゼロに維持される。一方、Tmは、変速作動の開始から変速作動の途中の第1時点まで(時刻t2〜t3)において所定値T1で一定に維持され、第1時点から変速作動の終了まで(時刻t3〜t4)において所定値T1から増大させられる。これにより、時刻t2〜t3において、合計トルクTsが所定値T1で一定に維持され、時刻t3〜t4において、合計トルクTsが所定値T1から増大する。ここで、時刻t3〜t4におけるTm(従って、Ts)の増加勾配を「G1」とする。第1時点は、変速作動中(時刻t2〜t4)における前半であっても後半であってもよい。また、第1時点は、要求トルクTr等に応じた時点としてもよい(例えば、Trが大きいほど第1時点がより早い)。
なお、変速作動中(時刻t2〜t4)において、E/G回転速度Neが、「2速」における「車速に対応する回転速度」から「3速」における「車速に対応する回転速度」まで減少させられる。このE/G回転速度Neの減少調整は、C/T30が遮断状態に維持された状態で、E/G10の出力軸A1を空回りさせながら行われる。
この例では、「2速」から「3速」への変速作動が終了すると(時刻t4)、E/G側駆動トルクTeがゼロからE/G側適合値に向けて増大させられる(時刻t4〜t5)。TeがE/G側適合値に達する時点(時刻t5)を「第2時点」と呼ぶ。一方、M/G側駆動トルクTmは、時刻t4での値から僅かに増大させられる(時刻t4〜t5)。このTmの増加勾配は、増加勾配G1よりも小さい。なお、時刻t4〜t5において、Tmが一定であってもよい。これにより、時刻t4〜t5において、合計トルクTsは、時刻t4での値から増大する。ここで、時刻t4〜t5におけるTsの増加勾配を「G2」とする。
E/G側駆動トルクTeがE/G側適合値に達すると(時刻t5、第2時点)、TeがE/G側適合値に一致するように調整開始される。一方、M/G側駆動トルクTmは、時刻t5での値からM/G側適合値に向けて増大させられる(時刻t5〜t6)。TmがM/G側適合値に達する時点(時刻t6)を「第3時点」と呼ぶ。これにより、時刻t5〜t6において、合計トルクTsは、時刻t5での値から増大する。ここで、時刻t5〜t6におけるTsの増加勾配を「G3」とする。なお、時刻t5〜t6におけるTmの増加勾配は、時刻t4〜t5におけるTeの増加勾配よりも大きい。
M/G側駆動トルクTmがM/G側適合値に達すると(時刻t6、第3時点)、TeがE/G側適合値に一致するように引き続き調整されることに加え、TmがM/G側適合値に一致するように調整開始される。これにより、時刻t1以前と同様、合計トルクTsが要求トルクTrと一致するように再び制御されていく。
以上のように、変速条件成立時点から第3時点まで(時刻t1〜t6)において、合計トルクTsが要求トルクTrよりも小さい値で推移する。即ち、合計トルクTsの谷が敢えて形成される。この結果、僅かな変速ショックが敢えて作り出される。この結果、変速作動中に亘ってTsがTrに維持されて変速ショックが発生しない場合に比して、変速時における運転者のフィーリングが向上し得る。
更には、変速作動の途中(時刻t3、第1時点)から合計トルクTs(=M/G側駆動トルクTm)が所定値T1から増大する。従って、変速作動中(時刻t2〜t4)に亘ってTsがT1に維持される場合に比して、TsがT1に維持される期間が短くなる。これにより、変速時における運転者のフィーリングが更に向上する。
また、変速作動の終了後(時刻t4以降)において、変速作動の終了から第2時点までの間(時刻t4〜t5)は、主としてE/G側駆動トルクTeが増大することで合計トルクTsが増大し、第2時点から第3時点までの間(時刻t5〜t6)は、主としてM/G側駆動トルクTmが増大することで合計トルクTsが増大する。即ち、TeとTmとが順に(シーケンシャルに)増大させられる。これにより、TeとTmとが同時に増大させられる場合に比して、変速作動の終了後における合計トルクTsの増大の推移を滑らかにすることができる。この結果、変速時における運転者のフィーリングがより一層向上する。
加えて、増加勾配G2≧増加勾配G1、且つ、増加勾配G3≧増加勾配G2という関係が成立している。これにより、変速作動の途中の第1時点(時刻t3)以降における合計トルクTsの増大の推移を非常に滑らかにすることができる。この結果、変速時における運転者のフィーリングが更により一層向上する。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態(図3に示す例)では、変速作動の開始時点(時刻t2)でE/G側駆動トルクTeがゼロに達しているが、変速作動の開始時点(時刻t2)よりも前の時点でE/G側駆動トルクTeがゼロに達するようにTeが調整されてもよい。同様に、変速作動の開始時点(時刻t2)でM/G側駆動トルクTmが所定値T1に達しているが、変速作動の開始時点(時刻t2)よりも前の時点でM/G側駆動トルクTmが所定値T1に達するようにTmが調整されてもよい。
同様に、上記実施形態(図3に示す例)では、変速作動の終了時点(時刻t4)でE/G側駆動トルクTeがゼロから増大開始しているが、変速作動の終了時点(時刻t4)よりも後の時点でE/G側駆動トルクTeがゼロから増大開始するようにTeが調整されてもよい。同様に、第2時点(時刻t5)でM/G側駆動トルクTmがM/G側適合値に向けて増大開始しているが、第2時点(時刻t5)よりも後の時点でM/G側駆動トルクTmがM/G側適合値に向けて増大開始するようにTmが調整されてもよい。
加えて、上記実施形態では、切替機構50として、IN接続状態、OUT接続状態、及びニュートラル状態の何れにも切り替え可能なものが使用されているが、切替機構50として、OUT接続状態、及びニュートラル状態のみに切り替え可能なものが使用されてもよい。また、切替機構50そのものが省略されて、OUT接続状態(即ち、T/M20の出力軸A3とM/G40の出力軸A4との間で動力伝達系統が形成された状態)が常時達成されていてもよい。
加えて、上記実施形態では、変速機としてトルクコンバータを備えない多段変速機を使用した所謂オートメイティッド・マニュアル・トランスミッションが使用されているが、変速機として、トルクコンバータを備えるとともに車両の走行状態に応じて変速作動が自動的に実行される多段変速機又は無段変速機(所謂オートマチックトランスミッション(AT))が使用されてもよい。この場合、C/T30が省略され得る。
10…エンジン、20…変速機、30…クラッチ、40…モータジェネレータ、50…切替機構、54…スリーブ、61…車輪速度センサ、62…アクセル開度センサ、63…シフト位置センサ、64…ブレーキセンサ、70…ECU、AP…アクセルペダル、BP…アクセルペダル、SF…シフトレバー

Claims (4)

  1. 動力源として内燃機関と電動機とを備えた車両に適用される車両の動力伝達制御装置であって、
    前記内燃機関の出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、前記車両の駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸とを備え、前記出力軸の回転速度に対する前記入力軸の回転速度の割合である変速機減速比を調整可能な変速機であって、前記変速機の出力軸と前記電動機の出力軸との間で前記変速機を介することなく動力伝達系統が形成された変速機と、
    前記車両の運転者による加速操作部材の操作に基づいて得られる前記運転者が要求する駆動トルクである要求トルクを取得する取得手段と、
    前記要求トルクに少なくとも基づいて、前記内燃機関及び前記電動機を制御して前記内燃機関の出力軸のトルクに基づく前記変速機の出力軸に伝達されるトルクである内燃機関側駆動トルクと前記電動機の出力軸のトルクに基づく前記変速機の出力軸に伝達されるトルクである電動機側駆動トルクとを調整するとともに、前記変速機を制御して前記変速機減速比を調整する制御手段と、
    前記変速機減速比を変更する条件である変速条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
    を備えた車両の動力伝達制御装置において、
    前記制御手段は、
    前記要求トルクを含む前記車両の走行状態と、前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクのそれぞれの適合値である内燃機関側適合値及び電動機側適合値との予め定められた関係を記憶していて、前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクを、現在の前記走行状態と前記関係とに基づいて得られる前記内燃機関側適合値及び前記電動機側適合値にそれぞれ一致するように調整することで前記合計トルクが前記要求トルクに一致するよう構成されていて、
    前記制御手段は、
    前記変速条件が成立したことに基づいて、前記変速機減速比を変更する変速作動を行うとともに、前記変速条件の成立後且つ前記変速作動の開始前において、前記内燃機関側駆動トルクを前記内燃機関側適合値からゼロまで減少し且つ前記電動機側駆動トルクを前記電動機側適合値からゼロより大きく且つ前記要求トルクより小さい所定値まで減少し、前記変速作動中において、前記内燃機関側駆動トルクをゼロに維持し且つ前記電動機側駆動トルクを前記変速作動の開始から前記変速作動の終了前の第1時点まで前記所定値で一定に維持して前記第1時点から前記変速作動の終了までは前記所定値から前記電動機側適合値より小さい第1値まで増大し、前記変速作動の終了後において、前記内燃機関側駆動トルクをゼロから前記内燃機関側適合値まで増大し且つ前記電動機側駆動トルクを前記内燃機関側駆動トルクが前記内燃機関側適合値に達する第2時点まで前記第1値で一定に維持し又は前記第1値から前記電動機側適合値より小さく且つ前記第1値より大きい第2値まで増大し、前記第2時点以降、前記内燃機関側駆動トルクを前記内燃機関側適合値に一致するように調整し且つ前記電動機側駆動トルクを前記電動機側適合値まで増大し、前記電動機側駆動トルクが前記電動機側適合値に達する第3時点以降、前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクを前記内燃機関側適合値及び前記電動機側適合値にそれぞれ一致するように調整するよう構成された車両の動力伝達制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の動力伝達制御装置において、
    前記制御手段は、
    前記第1時点から前記変速作動の終了までの間、前記変速作動の終了から前記第2時点までの間、及び、前記第2時点から前記第3時点までの間、における前記合計トルクの増加勾配をそれぞれ、第1増加勾配、第2増加勾配、及び、第3増加勾配としたとき、前記第2増加勾配が前記第1増加勾配以上、且つ前記第3増加勾配が前記第2増加勾配以上という関係が成立するように前記内燃機関側駆動トルク及び前記電動機側駆動トルクを調整するよう構成された車両の動力伝達制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両の動力伝達制御装置であって、
    前記電動機の出力軸の接続状態を、前記電動機の出力軸と前記変速機の入力軸との間で動力伝達系統が形成される入力側接続状態と、前記電動機の出力軸と前記変速機の出力軸との間で前記変速機を介することなく動力伝達系統が形成される出力側接続状態と、前記電動機の出力軸と前記変速機の入力軸との間も前記電動機の出力軸と前記変速機の出力軸との間も動力伝達系統が形成されない非接続状態と、のうちで少なくとも前記出力側接続状態を含む2以上の状態に切り替え可能な切替機構を備え、
    前記制御手段は、
    前記切替機構により前記電動機の出力軸の接続状態が前記出力側接続状態に維持された状態で、前記変速作動を行うように構成された車両の動力伝達制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の車両の動力伝達制御装置であって、
    前記内燃機関の出力軸と前記変速機の入力軸との間に介装され、前記内燃機関の出力軸と前記変速機の入力軸との間で動力を伝達する接合状態と、前記動力を伝達しない遮断状態とに調整可能なクラッチ機構を備え、
    前記変速機は、
    トルクコンバータを備えておらず、且つ、前記変速機減速比として予め定められた異なる複数の減速比を設定可能な多段変速機であり、
    前記制御手段は、
    前記車両の走行状態に応じて、前記クラッチ機構の状態、及び前記変速機の変速段を制御するように構成された車両の動力伝達制御装置。
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