JP5306666B2 - クレーンゲーム機 - Google Patents

クレーンゲーム機 Download PDF

Info

Publication number
JP5306666B2
JP5306666B2 JP2008027924A JP2008027924A JP5306666B2 JP 5306666 B2 JP5306666 B2 JP 5306666B2 JP 2008027924 A JP2008027924 A JP 2008027924A JP 2008027924 A JP2008027924 A JP 2008027924A JP 5306666 B2 JP5306666 B2 JP 5306666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catcher
unit
setting
range
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008027924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009183554A (ja
Inventor
和顕 神尾
Original Assignee
株式会社タイトー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タイトー filed Critical 株式会社タイトー
Priority to JP2008027924A priority Critical patent/JP5306666B2/ja
Publication of JP2009183554A publication Critical patent/JP2009183554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5306666B2 publication Critical patent/JP5306666B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、景品フロアに載置された景品をキャッチャー部によって把持させることでプレイヤに景品を取得させるクレーンゲーム機に関する。
クレーンゲーム機では、プレイヤによって操作されるキャッチャー部を、景品フロアに載置された目的とする景品の位置まで移動させ、キャッチャーアーム(把持爪)の動作によってうまく把持させて景品落とし口にまで搬送されることができた場合に、景品取り出し口から景品を取り出すことができる。通常、クレーンゲーム機では、キャッチャー部を搬送可能な範囲が規定されており、プレイヤは、その範囲内でキャッチャー部を移動させることができる。
これに対して、従来では、景品フロアに用意される景品の大きさに応じて、キャッチャー部(クレーン)が移動できる範囲を変更することができる機能を有したクレーンゲーム機が考えられている(例えば、特許文献1)。クレーンゲーム機において取り扱われる景品には、キーホルダーのような小型の景品から、ぬいぐるみ等の大型の景品まで様々な種類があり、景品が載置される範囲が景品によって異なるために、これに合わせてキャッチャー部の移動範囲を変更する。
特許文献1に記載されたクレーンゲーム機では、スライドシャフトに沿ってクレーンを移動させるユニット(移動体)を設け、このユニットにマイクロスイッチを設け、ハウジング内面にマイクロスイッチをオンすることが可能なリミッタを列状に複数配置しておくことで、マイクロスイッチをオンさせたリミッタの位置をもとにユニットの移動位置を検出できる構成としている。また、文献1のクレーンゲーム機では、リミッタに替えてハウジング内面に沿って複数のフォトセンサを配置し、フォトセンサから出る光を遮る遮光部材をユニットに設ける構成とすることもできる。
このように従来のクレーンゲーム機では、ハウジングの内面にクレーン(キャッチャー部)の位置を検出するためのリミッタ、あるいはフォトセンサを列状に複数配置する構成となっていた。従って、クレーンの移動範囲は、リミッタあるいはフォトセンサが配置された位置単位で調整されることになり微調整することができなかった。微調整をするためには、リミッタあるいはフォトセンサの配置位置を移動させるなどの作業が必要であり、作業が容易ではなく限界があった。
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、キャッチャー部の位置を検知するためのセンサなどを搬送範囲に合わせて筐体に設置することなく、キャッチャー部の搬送範囲を容易に微調整することが可能なクレーンゲーム機を提供することにある。
本発明は、景品フロア上に載置された景品を把持するための機構が設けられたキャッチャー部と、前記キャッチャー部を前記景品フロア上で第1速度あるいは前記第1速度よりも低い第2速度により搬送させる搬送機構と、前記搬送機構による前記キャッチャー部の搬送量を検知する搬送量検知手段と、前記キャッチャー部の前記第1速度での移動を指示する第1移動指示手段と、前記キャッチャー部の前記第2速度での移動を指示する第2移動指示手段と、前記キャッチャー部を搬送可能な範囲の設定を指示する設定指示手段と、前記設定指示手段による指示に対して、前記第1移動指示手段による指示に応じて前記搬送機構により前記第1速度により前記キャッチャー部を搬送させ、前記第2移動指示手段による指示に応じて前記搬送機構により前記第2速度により前記キャッチャー部を搬送させ、前記キャッチャー部の搬送時に前記搬送量検知手段により検知された搬送量をもとに前記キャッチャー部の搬送可能な範囲を設定する範囲設定手段と、前記搬送量検知手段によって検知される搬送量をもとに、前記範囲設定手段によって設定された範囲内で前記搬送機構により前記キャッチャー部を搬送させてキャッチャーゲームを実行するゲーム処理手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、設定指示手段による指示に対して、範囲設定手段によりキャッチャー部の搬送可能な範囲を設定しておき、キャッチャーゲームを実行する際には、この設定された範囲内で搬送機構によりキャッチャー部を搬送させるので、キャッチャー部の位置を検知するためのセンサなどを搬送範囲に合わせて筐体に設置する必要がなく、また移動範囲を詳細に設定することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるクレーンゲーム機10の外観構成を示す斜視図である。クレーンゲーム機10は、ゲームフィールド内に複数の景品を積載して、ユーザ操作によって駆動されるキャッチャー部29により景品を取得させるゲーム機である。
図1に示すように、クレーンゲーム機10は、下部筐体12と上部筐体14から構成されている。上部筐体14は、前面と側面の一部がアクリル板などの透明板15に覆われており、透明板15を通じて筐体内部のゲームフィールドが視認できるようになっている。透明板15は、例えば正面側が開放可能に構成されており、景品の入れ替えや補充をする場合に開放することができる。
下部筐体12の正面側には、景品取出口20やプレイヤによって操作が行われるコンパネ部21が設けられている。景品取出口20は、ゲームフィールド内から景品を外部に取り出すためのもので、筐体内に設けられた景品落とし口28と連通している。キャッチャー部29によって景品が景品落とし口28に落下されることにより、景品取り出し口21から景品を取り出すことができる。
コンパネ部21には、ゲームフィールドの上方に設けられたキャッチャー部29を操作するためのジョイスティック22やボタン23、コイン投入口24、7セグ表示器25等が設けられている。また、下部筐体12には、ゲーム実行中の効果音や音楽、説明音声などを出力するためのスピーカ26が設けられている。
上部筐体14内のゲームフィールド上方には、キャッチャー部29と、キャッチャー部29をゲームフィールドの上部において、例えばX軸方向(左右方向)、Y軸方向(上下方向)、及びZ軸方向(奥行方向)に移動させるための搬送機構部(図示せず)が設けられている。キャッチャー部29は、ジョイスティック22やボタン23に対するユーザ操作に応じて制御される搬送機構部によってXZ軸方向で所定の位置に移動されると、ゲームフィールド上の景品を把持するために下方に移動される。キャッチャー部29の先端部には、景品を把持するための2本の把持爪(アーム)が設けられている(なお、3本あるいは4本の把持爪を設けても良い)。
図2は、本実施形態におけるクレーンゲーム機10の構成を示すブロック図である。クレーンゲーム機10は、コンピュータの機能が搭載されることにより実現される。
図2に示すように、クレーンゲーム機10には、中央制御装置30、プログラム記憶部31、限界点座標記憶部32、キャッチャー制御部33、出力制御部34、入力制御部35が設けられている。
中央制御装置30は、プロセッサやメモリ等により構成されるもので、クレーンゲーム機10全体の制御を司る。中央制御装置30は、プログラム記憶部31に記憶された各種プログラムを実行することによって各種の機能を実現する。中央制御装置30は、プログラム記憶部31に記憶されたプログラムを実行することにより、キャッチャー移動限界点設定部30a、ゲーム処理部30b、搬送量検知部30cの機能を実現する。
キャッチャー移動限界点設定部30aは、キャッチャーゲームを実行する際のキャッチャー部29を搬送可能な範囲を設定するもので、キャッチャー部29の移動可能な限界点(座標)をキャッチャー部29の移動可能な方向のそれぞれについて設定する。キャッチャー移動限界点設定部30aは、搬送量検知部30cによって検知されたキャッチャー部29に対する搬送量をもとに限界点を設定し、この限界点を限界点座標記憶部32に記憶させておく。
ゲーム処理部30bは、プレイヤのコンパネ部21に設けられた各部に対する操作に応じてクレーンゲームを実行する。本実施形態におけるクレーンゲーム機10では、キャッチャー部29を例えばX軸方向(左右方向)とZ方向(奥行方向)に搬送する搬送機構が設けられている。ゲーム処理部30bは、プレイヤのジョイスティック22あるいはボタン23に対する操作に応じて、キャッチャー制御部33によりX軸モータ42またはZ軸モータ44を駆動して、キャッチャー部29を指示に応じた方向に搬送させる。ゲーム処理部30bは、キャッチャー部29を搬送させる際に、キャッチャー移動限界点設定部30aによって限界点座標記憶部32に記憶された限界点をもとにキャッチャー部29の移動範囲を制限する。
搬送量検知部30cは、キャッチャー制御部33を通じて入力される、X軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44のそれぞれに設けられたエンコーダ42a,43a,44aからの信号をもとにキャッチャー部29の搬送量を検知する。搬送量検知部30cは、各モータの回転量に伴うエンコーダ42a,43a,44aからの信号をもとにして搬送量を検知する。従って、キャッチャー移動限界点設定部30aは、搬送量検知部30cによって検知された搬送量をもとに、キャッチャー部29の移動限界点を微小な単位で設定することができる。
プログラム記憶部31は、ハードディスク装置などにより構成されるもので、各種のプログラムやデータを記憶する。プログラム記憶部31に記憶されるプログラムには、中央制御装置30においてキャッチャー移動限界点設定部30a、ゲーム処理部30b、搬送量検知部30cを実現するための各プログラムが含まれる。
キャッチャー制御部33は、中央制御装置30の制御のもとで、キャッチャー部29を移動させるためのX軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44を駆動し、またキャッチャー部29による景品を把持するための動作を制御する。キャッチャー制御部33は、ユーザによるジョイスティック22あるいはボタン23に対する操作に応じて、X軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44を選択的に駆動し、またクレーンアーム13を景品フロア27に載置された景品を把持するように動作させる。
X軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44は、エンコーダ仕様となっており、それぞれにエンコーダ42a,43a,44aが実装されている。キャッチャー制御部33は、エンコーダ42a,43a,44aから、それぞれのモータの回転数に応じたパルス信号を入力し、パルス数をカウントして中央制御装置30に出力する。中央制御装置30(搬送量検知部30c)は、キャッチャー制御部33によりカウントされたパルス数をもとに、それぞれのX軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44によるキャッチャー部29の搬送量を検知する。
出力制御部34は、中央制御装置30の制御のもとで、スピーカ26からの音声出力、及び7セグ表示器25による数字(残りプレイ時間等)の表示を制御する。
入力制御部35は、各種入力デバイスからの入力を制御するもので、ジョイスティック22、ボタン23、コインセンサ46、モード設定ボタン48からの入力を制御し、入力されたデータを中央制御装置30に通知する。コインセンサ46は、コイン投入口24の奥に設置されるもので、コイン投入口24から投入されたコインの種類(投入された金額)を検知する。モード設定ボタン48は、ゲーム処理時におけるキャッチャー部29の移動範囲を設定するための「キャッチャー移動限界点設定モード」への移行を指示するためのボタンである。モード設定ボタン48は、例えばメンテナンス用のコントロールボックス(基板)に設けられており、クレーンゲーム機10を管理する管理者によって操作される。
次に、本実施形態におけるキャッチャー移動限界点設定処理について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、キャッチャー移動限界点設定処理において設定可能な範囲について説明する。図4は、クレーンゲーム機10の景品フロア27を上方から見た図である。
本実施形態のクレーンゲーム機10では、図4に示すように、プレイヤが操作を行うコンパネ部21側の中央付近に景品落とし口28が設けられており、通常、この景品落とし口28の周囲に景品が載置される。従って、景品の大きさや量によって、景品落とし口28の周囲の景品が載置される範囲が異なり、その範囲に合わせてキャッチャー部29の移動範囲が設定されることが好ましい。
本実施形態では、例えば図中Aに破線で示す範囲から図中Bに破線で示す範囲の間で、キャッチャー部29の移動可能範囲を規定する移動限界点が設定されるものとする(すなわち、図中Aに示す範囲を越えて景品が景品フロア27に載置される)。
キャッチャー移動限界点設定処理は、例えば管理者がコントロールボックスに設けられたモード設定ボタン48を操作することによって開始される。中央制御装置30は、入力制御部35を介して、キャッチャー移動限界点設定処理の開始が指示されると、通常のゲームモードからキャッチャー移動限界点設定モードに移行させる。
まず、キャッチャー移動限界点設定部30aは、キャッチャー制御部33によってX軸モータ42及びZ軸モータ44を駆動し、キャッチャー部29をホームポジションから設定用原点へ移動させる。ホームポジションは、ゲーム開始前のキャッチャー初期待機箇所であり、別途設定により、例えば筐体右側前面、筐体左側前面、筐体中央前面、筐体中央奥の何れかに設定されている。通常時では、キャッチャー部29をホームポジションに待機させているが、キャッチャー移動限界点設定モードへの移行に伴って設定用原点の位置に移動させる。
例えば、図5(1)に示すように、ホームポジションが筐体左側前面に設定されており、この位置にキャッチャー部29があった場合に、図5(2)に示すように、設定用原点の位置に移動させる。図5に示す例では、設定用原点を筐体中央前面としている。なお、その他の位置を設定用原点とすることも可能である。
次に、設定用原点から右方向への移動限界点の設定を行う。中央制御装置30は、キャッチャー部29を右方向へ移動させるための入力操作を受け付ける。その他の方向へ移動させるための入力操作については受け付けない。ここで、ジョイスティック22あるいはボタン23の操作によって右方向への移動指示が入力されると、キャッチャー移動限界点設定部30aは、キャッチャー制御部33を介してX軸モータ42を駆動して、図5(3)に示すように、キャッチャー部29を右方向に移動させる(ステップA2)。この際、キャッチャー制御部33は、X軸モータ42のエンコーダ42aから出力される、モータの回転数に応じたパルス信号を入力し、パルス数をカウントして中央制御装置30に出力する。搬送量検知部30cは、キャッチャー制御部33から通知されるパルス数をもとにキャッチャー部29が搬送された搬送量を検知する。搬送量検知部30cは、エンコーダ42aから出力される信号をもとに搬送量を検知するので連続的な微小な単位で搬送量を検知することができる。
管理者は、ジョイスティック22あるいはボタン23を操作しながら、実際にキャッチャー部29が搬送された位置を確認し、右方向限界点とする位置までキャッチャー部29を移動させる。なお、キャッチャー移動限界点設定処理では、ジョイスティック22あるいはボタン23に対する操作に対して、ゲーム実行時と同じようにキャッチャー部29を移動させるのではなく、微調整移動操作によって位置決めを微調整できるようにしても良い。例えば、ジョイスティック22あるいはボタン23に対する右方向への移動指示に対して、ゲーム実行時より速度を下げて(X軸モータ42の回転速度を下げて)、あるいは微小な単位でステップキャッチャー部29を移動させる。なお、全ての範囲において移動速度を下げるのではなく、所定のボタン操作などが行われた場合のみキャッチャー部29の移動速度を下げるようにして、最終的な位置決めのみにおいて微調整操作を可能としても良い。
図5(4)に示すように、キャッチャー部29が右方向限界点とする位置まで移動され、所定のボタン23(決定ボタン)に対する操作が行われると、キャッチャー移動限界点設定部30aは、右方向限界点の位置を確定する。すなわち、キャッチャー移動限界点設定部30aは、設定用原点からの搬送量検知部30cによって検出された搬送量をもとに、キャッチャー部29が位置している右方向限界点座標を求め、この限界点座標を限界点座標記憶部32に記憶させる(ステップA4)。
キャッチャー移動限界点設定部30aは、右方向限界点の設定が完了すると、キャッチャー制御部33によってX軸モータ42を駆動して、図5(5)に示すように、キャッチャー部29を右方向限界点の位置から設定用原点へ移動させる(ステップA5)。
次に、設定用原点から左方向への移動限界点の設定を行う。中央制御装置30は、キャッチャー部29を左方向へ移動させるための入力操作を受け付ける。その他の方向へ移動させるための入力操作については受け付けない。ここで、ジョイスティック22あるいはボタン23の操作によって左方向への移動指示が入力されると、キャッチャー移動限界点設定部30aは、キャッチャー制御部33を介してX軸モータ42を駆動して、図5(6)に示すように、キャッチャー部29を左方向に移動させる(ステップA6)。
以下、前述した右方向限界点座標の設定と同様にして、左方向限界点座標の設定を行う。
図5(7)に示すように、キャッチャー部29が右方向限界点とする位置まで移動され、所定のボタン23(決定ボタン)に対する操作が行われると、キャッチャー移動限界点設定部30aは、左方向限界点の位置を確定する。すなわち、キャッチャー移動限界点設定部30aは、設定用原点からの搬送量検知部30cによって検出された左方向への搬送量をもとに、キャッチャー部29が位置している左方向限界点座標を求め、この左方向限界点座標を限界点座標記憶部32に記憶させる(ステップA8)。
キャッチャー移動限界点設定部30aは、左方向限界点の設定が完了すると、キャッチャー制御部33によってX軸モータ42を駆動して、図5(8)に示すように、キャッチャー部29を左方向限界点の位置から設定用原点へ移動させる(ステップA9)。
次に、設定用原点から奥方向への移動限界点の設定を行う。中央制御装置30は、キャッチャー部29を奥方向(Z軸方向)へ移動させるための入力操作を受け付ける。その他の方向へ移動させるための入力操作については受け付けない。ここで、ジョイスティック22あるいはボタン23の操作によって奥方向への移動指示が入力されると、キャッチャー移動限界点設定部30aは、キャッチャー制御部33を介してZ軸モータ44を駆動して、図5(9)に示すように、キャッチャー部29を奥方向に移動させる(ステップA10)。
以下、前述した右方向限界点座標の設定と同様にして、左方向限界点座標の設定を行う。
図5(10)に示すように、キャッチャー部29が奥方向限界点とする位置まで移動され、所定のボタン23(決定ボタン)に対する操作が行われると、キャッチャー移動限界点設定部30aは、奥方向限界点の位置を確定する。すなわち、キャッチャー移動限界点設定部30aは、設定用原点からの搬送量検知部30cによって検出された奥方向への搬送量をもとに、キャッチャー部29が位置している奥方向限界点座標を求め、この奥方向限界点座標を限界点座標記憶部32に記憶させる(ステップA12)。
キャッチャー移動限界点設定部30aは、左方向限界点の設定が完了すると、キャッチャー制御部33によってX軸モータ42を駆動して、図5(8)に示すように、キャッチャー部29を左方向限界点の位置から設定用原点へ移動させる(ステップA9)。
キャッチャー移動限界点設定部30aは、奥右方向限界点の設定が完了すると、キャッチャー制御部33によってZ軸モータ44を駆動して、図5(11)に示すように、キャッチャー部29を奥方向限界点の位置から設定用原点へ移動させる。そして、キャッチャー移動限界点設定処理の終了が例えばボタン23に対する操作によって指示されると、キャッチャー移動限界点設定部30aは、キャッチャー部29をホームポジションに移動させた後(ステップA13)、キャッチャー移動限界点設定モードを終了して通常のゲームモードに戻る。
なお、前述した説明では、右方向、左方向、奥方向のそれぞれに対して移動限界点の設定を1回のみ実行しているが、各方向の移動限界点の設定を繰り返して実行できるようにして容易に修正できるようにしても良い。
図6には、キャッチャー移動限界点設定処理によって設定されるキャッチャー部29の移動可能範囲の一例を示している。
図6中のAに示す範囲は、例えば左右方向については全範囲でキャッチャー部29を搬送可能とし、奥方向を途中まで搬送可能となるように設定した例である。図6中のBに示す範囲は、例えば右方向と奥方向については全範囲を搬送可能とし、左方向を途中まで搬送可能となるように設定した例である。
前述したように、キャッチャー部29のX軸方向(左右方向)とZ軸方向(奥方向)のそれぞれに対して限界点座標を設定することで、図6中A,Bに示すように、キャッチャー部29の移動可能範囲を任意に決めることができる。本実施形態におけるキャッチャー移動限界点処理では、X軸モータ42、Z軸モータ44に設けられたエンコーダ42a,44aからの信号をもとにして、搬送量検知部30cにより検知された搬送量を用いて限界点を設定するので、センサ等の取り付け位置を変更するといった作業を行うことなく、無段階で移動範囲を詳細に設定することができる。また、キャッチャー移動限界点設定処理では、実際にキャッチャー部29を搬送して、視覚的に確認しながら限界点を設定するので、例えば景品フロア27の上に実際に載置されている景品に合わせて設定するといった、実際の運用に合った設定が可能である。こうして、景品の置き場所によってキャッチャー部29の移動可能範囲を設定することで、プレイヤの景品を取得する意欲を高めることができる。また、キャッチャー部29が搬送されない範囲を設けることで、その範囲に景品を展示してプレイヤにアピールするといったことも可能である。
なお、前述した説明では、クレーンゲーム機10のゲームフィールド(景品フロア27)の底部の形状を方形としているため、キャッチャー部29を搬送機構によってX軸方向とZ軸方向に移動させることができるとしているが、クレーンゲーム機10に設けられるゲームフィールドの形状によっては、XZ軸方向以外の方向にキャッチャー部29を搬送させるようにしても良い。この場合、キャッチャー部29の搬送方向に応じて、それぞれの方向に対する移動方向限界点を設定する。
例えば、図7に示すように、クレーンゲーム機に設けられるゲームフィールドの形状を扇形とすることができる。このクレーンゲーム機に設けられるキャッチャー部29の搬送機構では、キャッチャー部29を直線的に水平方向に搬送させるキャッチャーレールを、一方の端部を基点(回転軸)として水平方向に旋回させる機構が設けられている。従って、キャッチャー部29の移動可能範囲は、キャッチャーレールの旋回方向(周方向)についての限界点と、キャッチャーレールにおける移動可能な限界点の組み合わせによって設定することができる。
図7中のAに示す移動可能範囲は、キャッチャーレールの全旋回範囲と、キャッチャーレールの全範囲を移動可能とすることで設定された移動可能範囲を示している。これに対して、図7中Bに示す範囲では、キャッチャーレールの旋回方向に対して限界点を設定し、またキャッチャーレールの搬送方向に対して限界点を設定することで、移動可能範囲を限定している。
このように、キャッチャー部29の搬送機構に応じて移動限界点を設定することで、キャッチャー部29の移動可能範囲を設定することができる。何れの構成においても搬送機構に設けられたエンコーダ仕様のモータからの信号をもとに搬送量を検知することで詳細に移動可能範囲を設定することが可能となる。
次に、キャッチャー移動限界点設定処理によって設定された移動限界点をもとにキャッチャー部29の移動を制御するゲーム処理について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、コイン投入口24からコインが投入されてゲームの開始が指示されると、中央制御装置30は、ゲーム処理部30bによりゲーム処理を開始させる。
ゲーム処理部30bは、限界点座標記憶部32に記憶された各方向に対する限界点座標を読み出して設定する(ステップB1)。
その後、プレイヤによってジョイスティック22あるいはボタン23に対する操作によって、キャッチャー部29の移動が指示されると(ステップB2)、ゲーム処理部30bは、この指示に応じてキャッチャー制御部33により、X軸モータ42あるいはZ軸モータ44を駆動してキャッチャー部29を水平方向に移動させる(ステップB3)。
搬送量検知部30cは、キャッチャー部29が搬送されている間、X軸モータ42あるいはZ軸モータ44のエンコーダ42a,44aからの信号をもとに搬送量を検知している。ゲーム処理部30bは、搬送量検知部30cにより検知されている搬送量をもとに、キャッチャー部29の搬送位置が限界点座標に到達したかを判別する(ステップB4)。
キャッチャー部29が限界点まで到達していなければ、ゲーム処理部30bは、プレイヤからの移動の指示に応じて、継続してキャッチャー部29を指示された方向に移動させる。
移動させる指示入力が終了する前に、キャッチャー部29が限界点に到達した場合には(ステップB4、Yes)、ゲーム処理部30bは、キャッチャー制御部33によりX軸モータ42あるいはZ軸モータ44の駆動を停止させて、キャッチャー部29を停止させる(ステップB5)。
ゲーム処理部30bは、X軸方向とZ軸方向のそれぞれに対する移動させる指示入力が終了し(ステップB6、Yes)、キャッチャー部29の位置決めが完了すると、キャッチャー制御部33によりY軸モータ43を駆動してキャッチャー部29の把持部を下降させると共に、景品を捕獲するためにアームを閉じる動作を実行させる(ステップB7)。
その後、ゲーム処理部30bは、キャッチャー部29を景品落とし口28まで移動させて把持部のアームを開放させる(ステップB8)。景品が把持部のアームにより捕獲されていた場合には、景品落とし口28に落下し、景品取出口20から取り出すことができる。ゲーム処理部30bは、キャッチャー部29をホームポジションに移動させてゲーム処理を終了する(ステップB9)。
このようにして、ゲーム処理では、キャッチャー移動限界点設定処理によって設定された限界点までしかキャッチャー部29を移動させないので、景品フロア27に載置された景品に対応させた搬送が可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本実施形態におけるクレーンゲーム機10の外観構成を示す斜視図。 本実施形態におけるクレーンゲーム機10の構成を示すブロック図。 本実施形態におけるキャッチャー移動限界点設定処理について示すフローチャート。 クレーンゲーム機10の景品フロア27を上方から見た図。 キャッチャー移動限界点処理におけるキャッチャー部29の移動を説明するための図。 キャッチャー移動限界点設定処理によって設定されるキャッチャー部29の移動可能範囲の一例を示す図。 クレーンゲーム機に設けられるゲームフィールドの形状を扇形にした場合のキャッチャー部29の移動可能範囲の一例を示す図。 移動限界点をもとにキャッチャー部29の移動を制御するゲーム処理について示すフローチャート。
符号の説明
10…クレーンゲーム機、12…下部筐体、14…上部筐体、15…透明板、20…景品取出口、21…コンパネ部、22…ジョイスティック、23…ボタン、24…コイン投入口、25…7セグ表示器、26…スピーカ、27…景品フロア、28…景品落とし口、29…キャッチャー部、30…中央制御装置、30a…キャッチャー移動限界点設定部、30b…ゲーム処理部、30c…搬送量検知部、31…プログラム記憶部、32…限界点座標記憶部、33…キャッチャー制御部、34…出力制御部、42…X軸モータ、43…Y軸モータ、44…Z軸モータ、42a,43a,44a…エンコーダ、46…コインセンサ、48…モード設定ボタン。

Claims (5)

  1. 景品フロア上に載置された景品を把持するための機構が設けられたキャッチャー部と、
    前記キャッチャー部を前記景品フロア上で第1速度あるいは前記第1速度よりも低い第2速度により搬送させる搬送機構と、
    前記搬送機構による前記キャッチャー部の搬送量を検知する搬送量検知手段と、
    前記キャッチャー部の前記第1速度での移動を指示する第1移動指示手段と、
    前記キャッチャー部の前記第2速度での移動を指示する第2移動指示手段と、
    前記キャッチャー部を搬送可能な範囲の設定を指示する設定指示手段と、
    前記設定指示手段による指示に対して、前記第1移動指示手段による指示に応じて前記搬送機構により前記第1速度により前記キャッチャー部を搬送させ、前記第2移動指示手段による指示に応じて前記搬送機構により前記第2速度により前記キャッチャー部を搬送させ、前記キャッチャー部の搬送時に前記搬送量検知手段により検知された搬送量をもとに前記キャッチャー部の搬送可能な範囲を設定する範囲設定手段と、
    前記搬送量検知手段によって検知される搬送量をもとに、前記範囲設定手段によって設定された範囲内で前記搬送機構により前記キャッチャー部を搬送させてキャッチャーゲームを実行するゲーム処理手段と
    を具備したことを特徴とするクレーンゲーム機。
  2. 前記搬送機構は、エンコーダ仕様の移動用モータを動力として前記キャッチャー部を搬送し、
    前記搬送量検知手段は、前記移動用モータのエンコーダからの信号をもとに搬送量を検知することを特徴とする請求項1記載のクレーンゲーム機。
  3. 前記搬送機構は、前記景品フロア上において、前記キャッチャー部を直行する2方向に搬送させるもので、
    前記範囲設定手段は、2方向のそれぞれに対する搬送可能な範囲を設定することを特徴とする請求項1記載のクレーンゲーム機。
  4. 前記搬送機構は、前記キャッチャー部を搬送するためのレールを、一方の端部を基点にして水平方向に旋回させると共に、前記レールに前記キャッチャー部を搬送させるもので、
    前記範囲設定手段は、前記レールに対する旋回範囲と、前記レールにおける前記キャッチャー部の搬送可能な範囲を設定することを特徴とする請求項1記載のクレーンゲーム機。
  5. 前記範囲設定手段は、前記設定指示手段による指示に対して、前記搬送機構により前記キャッチャー部を予め設定された設定用原点位置に移動させ、前記設定用原点位置からの各方向に対する前記キャッチャー部の搬送量をもとに範囲を設定することを特徴とする請求項1記載のクレーンゲーム機。
JP2008027924A 2008-02-07 2008-02-07 クレーンゲーム機 Active JP5306666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008027924A JP5306666B2 (ja) 2008-02-07 2008-02-07 クレーンゲーム機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008027924A JP5306666B2 (ja) 2008-02-07 2008-02-07 クレーンゲーム機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009183554A JP2009183554A (ja) 2009-08-20
JP5306666B2 true JP5306666B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=41067471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008027924A Active JP5306666B2 (ja) 2008-02-07 2008-02-07 クレーンゲーム機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5306666B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7259931B1 (ja) * 2021-12-28 2023-04-18 株式会社セガ 景品取得ゲーム装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0736707Y2 (ja) * 1989-05-26 1995-08-23 株式会社セガ・エンタープライゼス クレーン遊戯機
JPH0749986Y2 (ja) * 1991-09-30 1995-11-15 株式会社セガ・エンタープライゼス 景品掴み取りゲーム機
JPH05277253A (ja) * 1992-03-31 1993-10-26 Yahata Denki Seiko Kk 景品つかみ取りゲーム装置
JP3880322B2 (ja) * 2001-02-20 2007-02-14 アルゼ株式会社 クレーンゲーム機
JP3933570B2 (ja) * 2002-12-20 2007-06-20 株式会社バンダイナムコゲームス 遊戯装置
JP3992283B2 (ja) * 2003-09-08 2007-10-17 株式会社タイトー マルチクレーンゲーム装置
JP4007505B2 (ja) * 2003-09-10 2007-11-14 株式会社タイトー クレーンゲーム機
JP4131963B2 (ja) * 2003-12-25 2008-08-13 株式会社バンダイナムコゲームス 景品獲得ゲーム装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009183554A (ja) 2009-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021013832A (ja) 遊技機
JP2008246074A (ja) 景品取得ゲーム機及び物体把持装置
JP2015221117A (ja) 釣りゲーム装置、ゲーム装置、釣りゲームプログラムおよびゲームプログラム
JP2021013823A (ja) 遊技機
JP5306666B2 (ja) クレーンゲーム機
JP2017148428A (ja) 弾球遊技機
JP2006263130A (ja) 遊技機
JP2021013828A (ja) 遊技機
JP5731142B2 (ja) クレーンゲーム機
JP2009201846A (ja) 遊技機
JP3219612U (ja) クレーンゲーム機
JP2021013829A (ja) 遊技機
JP2021013827A (ja) 遊技機
JP6252848B2 (ja) 景品取得ゲーム装置及び景品取得ゲーム装置の作動方法
JP2021013830A (ja) 遊技機
JP6310983B2 (ja) クレーンゲーム機
JP6021990B2 (ja) クレーンゲーム機
JP2012029876A (ja) 景品取得ゲーム機
JP5740499B2 (ja) クレーンゲーム機
JP2004202106A (ja) ネットワークを使用するプライズゲーム機の遊技方法
JP6349349B2 (ja) クレーンゲーム機
JP5960866B2 (ja) クレーンゲーム機
JP5491317B2 (ja) クレーンゲーム機
JP6496961B2 (ja) 遊技機
JP2024026955A (ja) ゲーム機、それに用いるコンピュータプログラム、及び制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100408

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100415

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5306666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150