JP5304997B2 - サージアブソーバ - Google Patents
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Description
上述したように、表面実装可能な種々のサージアブソーバが提案、開発され、製品化されているが、市場においては、より低価格で小型化され、サージ耐量、寿命、電子機器の保護性能等のさらなる高性能化が望まれている。
また、従来、電源電圧が加わっている回路での使用の場合、放電タイプのサージアブソーバでは、アーク維持電圧が低く、放電が止まらず続流の危険性があるという不都合があった。
すなわち、本発明に係るサージアブソーバによれば、内部空間毎に絶縁性基板上に形成され互いに放電間隙を隔てて対向配置された一対の放電電極で構成された複数のアブソーバ素子が、電気的に直列に接続されているので、別々の内部空間にある複数のアブソーバ素子が直列に接続されて、アーク維持電圧を高くすることができる。このため、続流を抑制することができると共に寿命も向上させることができ、さらに一方のアブソーバ素子が破壊されても他方のアブソーバ素子に影響せず、ショートを防ぐことができる。したがって、本発明のサージアブソーバは、電源電圧が加わっている回路等に用いられる電源用サージアブソーバとして好適である。
また、第1の放電電極4Aと第2の放電電極4Bとは、第1の内部空間S1内で第1の放電間隙を隔てて互いに対向配置されて第1のアブソーバ素子5Aを構成すると共に、第2の放電電極4Bと第3の放電電極4Cとが、第2の内部空間S2内で第2の放電間隙を隔てて互いに対向配置されて第2のアブソーバ素子5Bを構成している。すなわち、第1のアブソーバ素子5Aと第2のアブソーバ素子5Bとは、共通した放電電極である第2の放電電極4Bによって電気的に直列に接続されている。
また、第2の放電電極4B及び第3の放電電極4Cは、第2の内部空間S2内に第2の放電間隙を隔てて互いに対向配置された一対の第2のトリガ電極8Bをそれぞれ備えている。これら第2のトリガ電極8Bの一方は、基端側を第2の主放電電極7B上に積層状態に成膜され、他方は、基端側を第3の主放電電極7C上に積層状態に成膜されている。
上記第1の主放電電極7A〜第3の主放電電極7Cは、例えばAgペースト等の導電性ペーストを絶縁性基板2上にそれぞれ長方形状にスクリーン印刷して、乾燥、焼成して形成したものである。なお、第1の主放電電極7A及び第3の主放電電極7Cの基端は、絶縁性基板2の端面まで形成されて端子電極6に電気的に接続されている。
なお、一対の第1のトリガ電極8Aの間隙(第1の放電間隙)及び一対の第2のトリガ電極8Bの間隙(第2の放電間隙)は、それぞれグロー放電がトリガ可能な放電ギャップとして所定距離に設定されている。
なお、内部空間Sを2つに分離することで放電空間が半分になっても、バリスタ等の他の形態のサージアブソーバに比較して、放電タイプの本実施形態のサージアブソーバ1では、サージ耐量に与える影響が少なく、実使用上問題はない。
上記検査用電極26は、端子電極6と同様の材料で形成されている。
また、上記各実施形態では、第1の内部空間と第2の内部空間とを同様の内部空間としているが、互いに異なる容積の内部空間に設定しても構わない。また、第1のアブソーバ素子と第2のアブソーバ素子とで、同様の主放電電極及びトリガ電極を採用しているが、互いに材料やサイズの異なる主放電電極及びトリガ電極を採用しても構わない。
Claims (3)
- 絶縁性基板と、
該絶縁性基板上に固定されて互いに隔絶された複数の内部空間を有してこれらに放電ガスが封入された箱状蓋体と、
前記内部空間毎に前記絶縁性基板上に形成され互いに放電間隙を隔てて対向配置された一対の放電電極で構成された複数のアブソーバ素子と、を備え、
これらの前記アブソーバ素子が、共通した前記放電電極によって電気的に直列に接続され、
前記複数の内部空間が、共通した前記放電電極上に配された絶縁性の壁部で隔絶されていることを特徴とするサージアブソーバ。 - 請求項1に記載のサージアブソーバにおいて、
前記内部空間として、第1の内部空間及び第2の内部空間を有し、
前記放電電極として、第1の放電電極、第2の放電電極及び第3の放電電極と、を備え、
前記第1の放電電極と前記第2の放電電極とが、前記第1の内部空間内で第1の放電間隙を隔てて互いに対向配置されて第1のアブソーバ素子を構成すると共に、前記第2の放電電極と前記第3の放電電極とが、前記第2の内部空間内で第2の放電間隙を隔てて互いに対向配置されて第2のアブソーバ素子を構成することを特徴とするサージアブソーバ。 - 請求項1又は2に記載のサージアブソーバにおいて、
直列に接続された複数の前記アブソーバ素子の前記放電電極のうち両端に配されたものに電気的に接続されていると共に前記箱状蓋体及び前記絶縁性基板の少なくとも一方の外面に形成された一対の端子電極と、
前記端子電極に接続された前記放電電極以外の前記放電電極に電気的に接続され前記箱状蓋部及び前記絶縁性基板の少なくとも一方の外面に形成された検査用電極と、を備えていることを特徴とするサージアブソーバ。
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JP2008263293A JP5304997B2 (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | サージアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008263293A JP5304997B2 (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | サージアブソーバ |
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ID=42255299
Family Applications (1)
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JP2008263293A Active JP5304997B2 (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | サージアブソーバ |
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- 2008-10-09 JP JP2008263293A patent/JP5304997B2/ja active Active
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