JP5304886B2 - 基地局および中継方法 - Google Patents

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Description

この発明は、移動端末のハンドオーバを行う基地局、通信装置、中継方法および通信方法に関する。
近年、屋内に設置し、周囲の移動端末と無線通信を行うフェムト基地局が検討されている。フェムト基地局は、たとえば、移動端末と移動通信網との間の通信を中継する。フェムト基地局は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)においても標準化作業が行われており、3GPPにおいてはHome NodeBあるいはHome eNodeBと呼ばれている。
従来のモバイルネットワークにおいては、SAE/LTE(Service Architecture Evolution/Long Term Evolution)におけるPDN−GW(Packet Data Network GateWay)をIP網におけるUE(User Equipment:移動端末)のアンカーポイントとして、GTP(GPRS Tunnelling Protocol)などのトンネルによってUEまでパケットをルーティングしている。また、3GPPにおいてはGGSN(Gateway GPRS Support Node)をアンカーポイントとする。
SAE/LTEにおいては、インターネットからUEにユーザデータを送る場合の経路は、PDN−GW、S−GW(Serving−GateWay)、eNodeB、UEの順である。逆に、UEからインターネットにパケットを送る場合の経路は、UE、eNodeB、S−GW、PDN−GWの順である。
フェムト基地局は、屋内のLAN(Local Area Network:構内通信網)からADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)やFTTH(Fiber To The Home)などのアクセス回線を利用してオペレータコア網の装置に接続される。
現在の3GPPにおける標準化によれば、フェムト基地局はIPsecトンネルを使用してオペレータ網に接続され、S−GWとはマクロ基地局と同様にS1インタフェースで接続される。フェムト基地局はADSLやFTTHなどを経由してオペレータ網に接続しているため、UEのフェムトセル在圏時に、オペレータ網のノードを介さずにUEが直接インターネットにパケットを送受信すればオペレータ網のノードの負担が軽くなる。
このような機能を持ったフェムト基地局の構成がすでに提案されている。たとえば、従来、PDN−GWが持っていたインターネットへのゲートウェイ装置としての機能をフェムト基地局に持たせる。このような構成においては、フェムト基地局からオペレータ網の基地局へ移動端末がハンドオーバした場合に移動端末のIPアドレスが変わるため、移動端末とインターネットとの間の通信が切断される。
インターネットへの接続ポイントが変わるハンドオーバの前後で通信を継続させる技術としては、たとえばMIP(Mobile IP)がある(たとえば、下記特許文献1参照。)。MIPにおいては、ホームエージェントと呼ばれるノードをアンカーとして使用し、ホームエージェントへ送られてきたパケットにパケット転送用のヘッダを付けてカプセリングを行い、ハンドオーバ先へパケットを転送することによって通信を継続させる。
特表2005−530456号公報
しかしながら、上述した従来技術では、パケット転送時にパケットがカプセル化されるため、オーバーヘッドが生じて情報量が増加するという問題がある。特に、VoIP(Voice over IP)におけるRTP(Real−time Transport Protocol)パケットのようにペイロードが小さいパケットの場合は、各パケットに転送用のヘッダを追加すると情報量が大幅に増大する。このため、パケットを転送する通信区間における帯域の利用効率が低下するという問題がある。
開示の基地局、通信装置、中継方法および通信方法は、上述した問題点を解消するものであり、転送パケットの情報量を削減することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この基地局は、周囲の無線エリアの移動端末と広域通信網との間の通信を中継する基地局において、前記広域通信網と接続された移動通信網において前記移動端末に対して割り当てられた第1アドレスと、前記無線エリアにおいて前記移動端末に対して割り当てられた第2アドレスと、を対応付けた対応情報を記憶する記憶手段と、前記第2アドレスを宛先とするパケットを前記広域通信網から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信されたパケットの宛先を、前記記憶手段によって記憶された対応情報に基づいて前記第2アドレスから前記第1アドレスに変換する変換手段と、前記移動端末が前記移動通信網に含まれる他の基地局へハンドオーバした場合に、前記変換手段によって宛先が変換されたパケットを前記移動通信網へ転送する転送手段と、を備える。
上記構成によれば、広域通信網は、移動端末と通信を行う場合に、移動端末のアドレスとして第2アドレスを用いることで、移動端末がハンドオーバしても通信を継続することができる。また、移動端末は、移動端末のアドレスとして第1アドレスを用いることで、他の基地局へハンドオーバしても通信を継続することができる。また、パケットをアドレス変換により転送することによって、転送パケットの情報量を削減することができる。
開示の基地局、通信装置、中継方法および通信方法によれば、転送パケットの情報量を削減することができる。
図1は、実施の形態にかかる通信システムを示すブロック図(その1)である。 図2は、実施の形態にかかる通信システムを示すブロック図(その2)である。 図3は、フェムト基地局の具体的な構成例を示すブロック図である。 図4は、フェムト基地局が記憶する対応情報の一例を示す図である。 図5は、フェムト基地局が記憶する在圏情報の一例を示す図である。 図6は、DLパケット受信時におけるフェムト基地局の動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、ULパケット受信時におけるフェムト基地局の動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、オペレータ網の具体的な構成例を示すブロック図である。 図9は、通信装置が記憶する対応情報の一例を示す図である。 図10は、通信装置が記憶するセッション情報の一例を示す図である。 図11は、DLパケット受信時におけるオペレータ網の動作の一例を示すフローチャートである。 図12は、ULパケット受信時におけるオペレータ網の動作の一例を示すフローチャートである。 図13は、通信システムのアタッチシーケンスの一例を示すシーケンス図である。 図14は、通信システムのハンドオーバシーケンスの一例を示すシーケンス図である。
以下に添付図面を参照して、この基地局、通信装置、中継方法および通信方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。この基地局、通信装置、中継方法および通信方法は、フェムトセルから移動通信網へハンドオーバした移動端末が送受信するパケットをアドレス変換により転送することで、パケットの情報量を削減する。
(実施の形態)
(ハンドオーバ前における通信システムの構成)
図1は、実施の形態にかかる通信システムを示すブロック図(その1)である。図1に示すように、実施の形態にかかる通信システム100は、インターネット101と、LAN102と、オペレータ網103と、を含んでいる。インターネット101は、ウェブサーバ110を含む広域通信網である。なお、広域通信網としては、インターネット101に代えて他のネットワークを用いてもよい。
LAN102は、インターネット101に接続された構内通信網である。LAN102は、フェムト基地局120を含んでいる。オペレータ網103は、インターネット101に接続された移動通信網である。オペレータ網103は、アドレス変換装置131と、ゲートウェイ装置132と、マクロ基地局133と、を含んでいる。
LAN102のフェムト基地局120は、アドレス変換部121と、ゲートウェイ機能部122と、eNodeB機能部123と、を備えている。フェムト基地局120は、周囲に形成したフェムトセルの移動端末とインターネット101との間の通信を中継する。たとえば、フェムト基地局120は、LAN102が構築された屋内に位置するUE105と無線通信を行い、UE105とインターネット101との間の通信を中継する。
なお、周囲の無線エリアの移動端末と広域通信網との間の通信を中継する基地局としては、フェムト基地局120に代えて他の形式の基地局を用いてもよい。UE105は、オペレータ網103において割り当てられた第1アドレスと、フェムト基地局120のフェムトセル(またはLAN102)において割り当てられた第2アドレスと、を有する。
(フェムト基地局のダウンリンクに関する処理)
つぎに、ウェブサーバ110からUE105へ送信されるDL(Down Link)パケットに関するフェムト基地局120の処理について説明する。アドレス変換部121には、ウェブサーバ110から送信されたDLパケットが入力される。
ウェブサーバ110から送信されるDLの宛先(たとえばヘッダのDSTフィールド)は、UE105に割り当てられた第2アドレスである。アドレス変換部121は、入力されたパケットの宛先を第2アドレスから第1アドレスへ変換し、宛先を変換したDLパケットをゲートウェイ機能部122へ出力する。
ゲートウェイ機能部122は、フェムト基地局120とインターネット101との間の通信(たとえばIP通信)を、フェムト基地局120とUE105との間の通信(たとえば3GPP規格通信)のプロトコルにカプセリングする。具体的には、ゲートウェイ機能部122は、アドレス変換部121から出力されたDLパケットを3GPPのプロトコルのペイロードへ格納し、格納したDLパケットをeNodeB機能部123へ出力する。
eNodeB機能部123は、たとえば3GPPにおけるHome eNodeBに相当する機能部である。eNodeB機能部123は、ゲートウェイ機能部122から出力されたDLパケットをUE105へ無線送信する。eNodeB機能部123から無線送信されたDLパケットはUE105によって無線受信される。
以上の構成により、インターネット101のウェブサーバ110は、UE105の第2アドレスを宛先としたDLパケットをフェムト基地局120へ送信することで、DLパケットをUE105に受信させることができる。また、UE105は、ウェブサーバ110から送信されたDLパケットを、第1アドレスを宛先として受信することができる。
(フェムト基地局のアップリンクに関する処理)
つぎに、UE105からウェブサーバ110へ送信されるUL(Up Link)パケットに関するフェムト基地局120の処理について説明する。eNodeB機能部123は、ウェブサーバ110を宛先とするULパケットをUE105から無線受信し、無線受信したULパケットをゲートウェイ機能部122へ出力する。
UE105から無線送信され、eNodeB機能部123によって無線受信されるULパケットの送信元(たとえばヘッダのSRCフィールド)は、UE105の第1アドレスである。ゲートウェイ機能部122は、eNodeB機能部123から出力されたULパケットのデカプセリングを行ってアドレス変換部121へ出力する。
アドレス変換部121は、ゲートウェイ機能部122から出力されたULパケットの送信元を第1アドレスから第2アドレスへ変換する。アドレス変換部121は、送信元を変換したULパケットを出力する。アドレス変換部121から出力されたULパケットは、インターネット101のウェブサーバ110へ送信される。
以上の構成により、ウェブサーバ110は、UE105から送信されたULパケットを、送信元アドレスを第2アドレスとして受信することができる。また、UE105は、第1アドレスを送信元とするULパケットをフェムト基地局120へ送信することで、第2アドレスを送信元とするULパケットをウェブサーバ110に受信させることができる。
したがって、ウェブサーバ110は、UE105の第1アドレスをUE105のアドレスとして認識することで、UE105へのDLパケットの送信と、UE105からのULパケットの受信と、を行うことができる。一方、UE105は、UE105の第2アドレスをUE105のアドレスとして認識することで、ウェブサーバ110からのDLパケットの受信と、ウェブサーバ110へのULパケットの送信と、を行うことができる。
(ハンドオーバ後における通信システムの構成)
図2は、実施の形態にかかる通信システムを示すブロック図(その2)である。図2において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図2は、図1に示した通信システム100において、たとえばUE105が屋外に出るなどして、フェムト基地局120のフェムトセルからオペレータ網103に含まれるマクロ基地局133へUE105がハンドオーバした状態を示している。
(オペレータ網のダウンリンクに関する処理)
つぎに、ウェブサーバ110からUE105へ送信されるDLパケットに関するオペレータ網103の処理について説明する。UE105がマクロ基地局133へハンドオーバした場合は、アドレス変換部121によって宛先が第1アドレスへ変換されたDLパケットはインターネット101へ転送される。
第1アドレスはオペレータ網103において割り当てられたアドレスであるため、インターネット101へ転送されたDLパケットは、インターネット101上の経路交換機によってオペレータ網103へ転送される。
ゲートウェイ装置132には、インターネット101から転送されたDLパケットが入力される。ゲートウェイ装置132は、オペレータ網103とインターネット101との間の通信(たとえばIP通信)と、オペレータ網103とUE105との間の通信(たとえば3GPP規格通信)と、のカプセリング/デカプセリングを行う。具体的には、ゲートウェイ機能部122は、入力されたDLパケットのカプセリングを行い、カプセリングを行ったDLパケットをマクロ基地局133へ送信する。
マクロ基地局133は、ゲートウェイ装置132から送信されたDLパケットをUE105へ無線送信する。マクロ基地局133から無線送信されたDLパケットはUE105によって無線受信される。
以上の構成により、ウェブサーバ110は、UE105がマクロ基地局133へハンドオーバした後も、UE105の第2アドレスを宛先としたDLパケットをフェムト基地局120へ送信することで、DLパケットをUE105に受信させることができる。また、UE105は、マクロ基地局133へハンドオーバした後も、UE105の第1アドレスを宛先としたDLパケットを受信することができる。
(オペレータ網のアップリンクに関する処理)
つぎに、UE105からウェブサーバ110へ送信されるULパケットに関するオペレータ網103の処理について説明する。マクロ基地局133は、ウェブサーバ110を宛先とするULパケットをUE105から無線受信する。
UE105から無線送信され、マクロ基地局133によって無線受信されるULパケットの送信元は、UE105の第1アドレスである。マクロ基地局133は、無線受信したULパケットをゲートウェイ装置132へ送信する。ゲートウェイ機能部122は、マクロ基地局133から送信されたULパケットのデカプセリングを行い、デカプセリングを行ったULパケットをアドレス変換装置131へ送信する。
アドレス変換装置131は、ゲートウェイ装置132から送信されたULパケットの送信元を第1アドレスから第2アドレスへ変換する。アドレス変換装置131は、送信元を変換したULパケットをインターネット101のウェブサーバ110へ送信する。
以上の構成により、インターネット101のウェブサーバ110は、UE105がマクロ基地局133へハンドオーバした後も、UE105の第2アドレスを宛先としたULパケットを受信することができる。また、UE105は、第1アドレスを送信元とするULパケットをマクロ基地局133へ送信することで、第2アドレスを送信元とするULパケットをウェブサーバ110に受信させることができる。
したがって、ウェブサーバ110は、UE105の第1アドレスをUE105のアドレスとして認識することで、UE105へのDLパケットの送信と、UE105からのULパケットの受信と、を行うことができる。一方、UE105は、UE105の第2アドレスをUE105のアドレスとして認識することで、ウェブサーバ110からのDLパケットの受信と、ウェブサーバ110へのULパケットの送信と、を行うことができる。
図1,2に示したように、ウェブサーバ110は、UE105がフェムト基地局120のフェムトセルに在圏の場合と、UE105がマクロ基地局133へハンドオーバした場合と、のいずれにおいても第2アドレスを用いてUE105と通信を行うことができる。
一方、UE105は、フェムト基地局120のフェムトセルに在圏の場合と、マクロ基地局133へハンドオーバした場合と、のいずれにおいても第1アドレスを用いてウェブサーバ110と通信を行うことができる。このため、UE105がフェムト基地局120からマクロ基地局133へハンドオーバしても、UE105とウェブサーバ110との間の通信を継続することができる。
(フェムト基地局の具体的な構成)
図3は、フェムト基地局の具体的な構成例を示すブロック図である。図3において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図3に示すように、フェムト基地局120は、アドレス変換部121と、ゲートウェイ機能部122と、eNodeB機能部123と、LANインタフェース310と、転送制御部320と、対応情報記憶部330と、在圏情報記憶部340と、を備えている。
LANインタフェース310は、LAN102との通信インタフェースである。具体的には、LANインタフェース310は、ウェブサーバ110からLAN102を介して送信されたDLパケットを受信する。LANインタフェース310は、受信したDLパケットをアドレス変換部121へ出力する。
また、LANインタフェース310は、アドレス変換部121から出力されたULパケットを、LAN102を介してウェブサーバ110へ送信する。また、LANインタフェース310は、転送制御部320から出力されたDLパケットを、LAN102を介してインターネット101へ転送する。
対応情報記憶部330は、オペレータ網103においてUE105に対して割り当てられた第1アドレスと、フェムト基地局120においてUE105に対して割り当てられた第2アドレスと、を対応付けた対応情報を記憶する。在圏情報記憶部340は、UE105が、フェムト基地局120のフェムトセルに在圏か、あるいはUE105がマクロ基地局133へハンドオーバしたかを示す在圏情報を記憶する。
アドレス変換部121は、対応情報記憶部330から対応情報を読み出す。そして、アドレス変換部121は、LANインタフェース310から出力されたDLパケットの宛先を、読み出した対応情報に基づいて第2アドレスから第1アドレスへ変換する。そして、アドレス変換部121は、宛先を変換したDLパケットを転送制御部320へ出力する。
また、アドレス変換部121は、ゲートウェイ機能部122から出力されたULパケットの宛先を、対応情報記憶部330から読み出した対応情報に基づいて第1アドレスから第2アドレスへ変換する。そして、アドレス変換部121は、宛先を変換したULパケットをLANインタフェース310へ出力する。
転送制御部320は、在圏情報記憶部340から在圏情報を読み出し、読み出した在圏情報に基づいて、UE105がフェムト基地局120のフェムトセルに在圏か、あるいはUE105がマクロ基地局133へハンドオーバしたかを判断する。
転送制御部320は、UE105がフェムト基地局120のフェムトセルに在圏と判断した場合は、アドレス変換部121から出力されたDLパケットをゲートウェイ機能部122へ出力する。これにより、DLパケットが、ゲートウェイ機能部122およびeNodeB機能部123を介してUE105へ送信される。
また、転送制御部320は、UE105がオペレータ網103のマクロ基地局133へハンドオーバしたと判断した場合に、アドレス変換部121から出力されたDLパケットをLANインタフェース310へ出力する。これにより、DLパケットが、インターネット101を介してオペレータ網103へ転送される。
ゲートウェイ機能部122は、転送制御部320から出力されたDLパケットをカプセリングし、カプセリングしたDLパケットをeNodeB機能部123へ出力する。また、ゲートウェイ機能部122は、eNodeB機能部123から出力されたDLパケットをデカプセリングしてアドレス変換部121へ出力する。
eNodeB機能部123は、上述したDLパケットの無線送信およびULパケットの無線受信を行うとともに、フェムト基地局120のフェムトセルにおけるUE105の在圏状態を監視する。eNodeB機能部123は、UE105の在圏状態の監視結果を在圏情報記憶部340に記憶させる。また、eNodeB機能部123は、UE105がマクロ基地局133へハンドオーバする場合に、UE105へ割り当てた第2アドレスを、LANインタフェース310を介してオペレータ網103へ通知する。
上記の構成において、LANインタフェース310(受信手段)は、受信したパケットをメモリ(不図示)に記憶する。アドレス変換部121(変換手段)は、CPU(Central Processing Unit)などの演算手段によって実現される。アドレス変換部121は、LANインタフェース310によってメモリに記憶されたパケットを読み出し、読み出したパケットの宛先を第1アドレスに変換し、宛先を変換したパケットをメモリに記憶する。転送制御部320(転送手段)は、アドレス変換部121によってメモリに記憶されたパケットを読み出し、読み出したパケットを転送する。
また、eNodeB機能部123(無線受信手段)は、無線受信したパケットをメモリに記憶する。アドレス変換部121(変換手段)は、eNodeB機能部123によってメモリに記憶されたパケットを読み出し、読み出したパケットの宛先を第2アドレスに変換し、宛先を変換したパケットをメモリに記憶する。LANインタフェース310(送信手段)は、アドレス変換部121によってメモリに記憶されたパケットを読み出し、読み出したパケットを送信する。
図4は、フェムト基地局が記憶する対応情報の一例を示す図である。図3に示した対応情報記憶部330には、第1アドレスと第2アドレスとを対応付けた対応情報として、たとえば図4に示すテーブル400が記憶されている。テーブル400においては、UE(1,2,3,…)ごとに第1アドレスと第2アドレスとが対応付けられている。
たとえば、フェムト基地局120のアドレス変換部121は、ウェブサーバ110から送信されたDLパケットの宛先が第2アドレス「100.200.1.1」である場合は、DLパケットの宛先を第1アドレス「200.200.2.2」に変換する。
また、アドレス変換部121は、UE105から送信されたULパケットの宛先が第1アドレス「200.200.34.56」である場合は、ULパケットの宛先を第2アドレス「100.200.1.2」に変換する。
図5は、フェムト基地局が記憶する在圏情報の一例を示す図である。図3に示した在圏情報記憶部340には、在圏情報として、たとえば図5に示すテーブル500が記憶されている。テーブル500においては、UE(1,2,3,…)ごとに、第1アドレスと在圏フラグが対応付けられている。在圏フラグは、UE105がフェムト基地局120のフェムトセルに在圏か否かを示している。
たとえば、UE105がフェムト基地局120のフェムトセルに在圏の場合は、対応する在圏フラグがeNodeB機能部123によって「True」に設定される。また、UE105がマクロ基地局133へハンドオーバした場合は、対応する在圏フラグがeNodeB機能部123によって「False」に設定される。
転送制御部320は、アドレス変換部121から出力されたDLパケットの宛先の第1アドレスに対応する在圏フラグが「True」の場合は、DLパケットをゲートウェイ機能部122へ出力する。これにより、フェムト基地局120のフェムトセルに在圏のUE105へDLパケットが無線送信される。
また、転送制御部320は、アドレス変換部121から出力されたDLパケットの宛先の第1アドレスに対応する在圏フラグが「False」の場合は、LANインタフェース310を介してDLパケットをインターネット101へ転送する。これにより、マクロ基地局133へハンドオーバしたUE105へDLパケットが転送される。
(フェムト基地局の動作)
図6は、DLパケット受信時におけるフェムト基地局の動作の一例を示すフローチャートである。まず、LANインタフェース310が、ウェブサーバ110から送信された第2アドレスを宛先とするDLパケットを受信する(ステップS601)。つぎに、アドレス変換部121が、ステップS601によって受信されたDLパケットの宛先の第2アドレスを取得する(ステップS602)。
つぎに、アドレス変換部121が、ステップS602によって取得された第2アドレスに対応する第1アドレスを、対応情報記憶部330に記憶された対応情報から検索する(ステップS603)。つぎに、アドレス変換部121が、ステップS601によって受信されたDLパケットの宛先を、ステップS603によって検索された第1アドレスに変換する(ステップS604)。
つぎに、転送制御部320が、在圏情報記憶部340に記憶された在圏情報を参照し、ステップS603によって検索された第1アドレスに対応するUE105がフェムトセルに在圏か否かを判断する(ステップS605)。UE105がフェムトセルに在圏の場合(ステップS605:Yes)は、eNodeB機能部123が、ステップS604によって宛先を変換されたDLパケットをUE105へ無線送信する(ステップS606)。
ステップS605において、UE105がフェムトセルに在圏でない場合(ステップS605:No)は、転送制御部320が、ステップS604によって宛先を変換されたDLパケットをインターネット101へ転送する(ステップS607)。そして、DLパケット受信時における一連の動作を終了する。
図7は、ULパケット受信時におけるフェムト基地局の動作の一例を示すフローチャートである。まず、eNodeB機能部123が、UE105から無線送信された第1アドレスを送信元とするULパケットを無線受信する(ステップS701)。つぎに、アドレス変換部121が、ステップS701によって無線受信されたULパケットの送信元の第1アドレスを取得する(ステップS702)。
つぎに、アドレス変換部121が、ステップS702によって取得された第1アドレスに対応する第2アドレスを、対応情報記憶部330に記憶された対応情報から検索する(ステップS703)。つぎに、アドレス変換部121が、ステップS701によって無線受信されたULパケットの送信元を、ステップS703によって検索された第2アドレスに変換する(ステップS704)。
つぎに、LANインタフェース310が、ステップS704によって送信元を変換されたULパケットをウェブサーバ110へ送信し(ステップS705)、ULパケット受信時における一連の動作を終了する。
(オペレータ網の具体的な構成)
図8は、オペレータ網の具体的な構成例を示すブロック図である。図8において、図2に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図8に示すように、オペレータ網103は、通信装置810と、マクロ基地局133と、位置管理装置820と、を含んでいる。通信装置810は、通信インタフェース811と、対応情報記憶部812と、セッション情報記憶部813と、アドレス変換装置131と、ゲートウェイ装置132と、を備えている。
通信インタフェース811は、インターネット101との通信インタフェースである。通信インタフェース811は、フェムト基地局120からインターネット101を介して転送されたDLパケットを受信し、受信したDLパケットをゲートウェイ装置132へ出力する。また、通信インタフェース811は、アドレス変換装置131またはゲートウェイ装置132から出力されたULパケットをウェブサーバ110へ送信する。
セッション情報記憶部813は、UE105のセッション状態を記憶する。ゲートウェイ装置132は、通信インタフェース811から出力されたDLパケットのプロトコル変換を行い、プロトコル変換を行ったDLパケットをマクロ基地局133へ送信する。また、ゲートウェイ装置132は、マクロ基地局133から送信されたULパケットのプロトコル変換を行ってアドレス変換装置131へ出力する。
また、ゲートウェイ装置132は、ゲートウェイ装置132を通過するDLパケットおよびULパケットに基づいてUE105のセッション状態を監視し、セッション状態の監視結果をセッション情報記憶部813に記憶させる。また、ゲートウェイ装置132は、セッション情報記憶部813に記憶されたセッション情報を読み出し、読み出したセッション情報に基づいて、フェムト基地局120を介したウェブサーバ110とUE105との間のセッション終了を検出する。
ゲートウェイ装置132は、UE105のセッション終了を検出すると、プロトコル変換を行ったULパケットを、アドレス変換装置131を介さずに通信インタフェース811へ出力する。これにより、フェムト基地局120を介したウェブサーバ110とUE105との間のセッション終了の後は、UE105からのULパケットが、アドレス変換されずにウェブサーバ110へ送信される。
位置管理装置820は、UE105の位置登録管理を行うMME(Mobility Management Entity)である。位置管理装置820は、インターネット101および通信装置810の通信インタフェース811に接続されている。
図9は、通信装置が記憶する対応情報の一例を示す図である。図8に示した対応情報記憶部812には、第1アドレスと第2アドレスとを対応付けた対応情報として、たとえば図9に示すテーブル900が記憶されている。テーブル900においては、UE(1,2,…)ごとに第1アドレスと第2アドレスとが対応付けられている。
たとえば、アドレス変換装置131は、UE105から送信されたULパケットの送信元が第1アドレス「200.200.2.2」である場合は、ULパケットの送信元を第2アドレス「100.200.1.1」に変換する。
また、アドレス変換装置131は、UE105から送信されたULパケットの送信元が第1アドレス「100.200.1.1」である場合は、ULパケットの送信元を第2アドレス「100.200.123.45」に変換する。
図10は、通信装置が記憶するセッション情報の一例を示す図である。図8に示したセッション情報記憶部813には、セッション状態を示すセッション情報として、たとえば図10に示すテーブル1000が記憶されている。テーブル1000においては、各UE(1,2,…)のセッション情報として、第1アドレス1010と、ポート番号1020と、プロトコル1030と、受信アドレス1040と、受信ポート番号1050と、最終使用時刻1060と、が対応付けられている。
ポート番号1020は、各UEが使用しているポート番号を示している。プロトコル1030は、各UEが使用しているプロトコル(TCPなど)を示している。受信アドレス1040は、各UEの通信先のアドレスを示している。受信ポート番号1050は、各UEの通信先が使用しているポート番号を示している。最終使用時刻1060は、各UEが送受信するパケットがゲートウェイ装置132を最後に通過した時刻を示している。
ゲートウェイ装置132は、通信インタフェース811からDLパケットが出力されると、出力されたDLパケットの宛先の第1アドレスに該当するセッション情報をテーブル1000から検索する。ゲートウェイ装置132は、該当するセッション情報が見つかった場合は、該当するセッション情報の最終使用時刻1060を更新する。
また、ゲートウェイ装置132は、マクロ基地局133からULパケットが送信されると、送信されたULパケットの送信元の第1アドレスに該当するセッション情報をテーブル1000から検索する。ゲートウェイ装置132は、該当するセッション情報が見つかった場合は、該当するセッション情報の最終使用時刻1060を更新する。
また、ゲートウェイ装置132は、テーブル1000の最終使用時刻1060を監視し、一定時間(たとえば1時間)以上更新されていないセッション情報をテーブル1000から消去する。または、ゲートウェイ装置132は、ゲートウェイ装置132を通過するパケットのTCPヘッダ(FINフラグなど)に基づいてセッション終了を検出したときに、該当するセッション情報をテーブル1000から消去するようにしてもよい。
(オペレータ網の動作)
図11は、DLパケット受信時におけるオペレータ網の動作の一例を示すフローチャートである。まず、通信インタフェース811が、フェムト基地局120からインターネット101を介して転送された、第1アドレスを宛先とするDLパケットを受信する(ステップS1101)。つぎに、ゲートウェイ装置132が、ステップS1101によって受信されたDLパケットの宛先の第1アドレスを取得する(ステップS1102)。
つぎに、ゲートウェイ装置132が、ステップS1102によって取得された第1アドレスに対応するセッション情報(最終使用時刻1060)を更新する(ステップS1103)。つぎに、マクロ基地局133が、ステップS1101によって受信されたDLパケットをUE105へ無線送信し(ステップS1104)、一連の動作を終了する。
図12は、ULパケット受信時におけるオペレータ網の動作の一例を示すフローチャートである。まず、マクロ基地局133が、UE105から無線送信された第1アドレスを送信元とするULパケットを無線受信する(ステップS1201)。つぎに、ゲートウェイ装置132が、ステップS1201によって無線受信されたULパケットの送信元の第1アドレスを取得する(ステップS1202)。
つぎに、ゲートウェイ装置132が、セッション情報記憶部813に記憶されたセッション情報を参照し、ステップS1202によって取得された第1アドレスに対応するセッションが継続中であるか否かを判断する(ステップS1203)。セッションが継続中でない場合(ステップS1203:No)は、ステップS1206へ移行する。
セッションが継続中である場合(ステップS1203:Yes)は、アドレス変換装置131が、ステップS1202によって取得された第1アドレスに対応する第2アドレスを、対応情報記憶部812に記憶された対応情報から検索する(ステップS1204)。
つぎに、アドレス変換装置131が、ステップS1201によって受信されたULパケットの送信元を、ステップS1204によって検索された第2アドレスに変換する(ステップS1205)。つぎに、通信インタフェース811が、ULパケットをウェブサーバ110へ送信し(ステップS1206)、一連の動作を終了する。
(通信システムの動作)
図13は、通信システムのアタッチシーケンスの一例を示すシーケンス図である。通信システム100において、UE105がフェムト基地局120のフェムトセルに入ると以下のようなアタッチシーケンスを行う。まず、UE105が、アタッチリクエストを、フェムト基地局120を介して位置管理装置820へ送信する(ステップS1301)。
つぎに、位置管理装置820が、ベアラ設定要求をゲートウェイ装置132へ送信する(ステップS1302)。つぎに、ゲートウェイ装置132が、UE105に対して第1アドレスを割り当てる(ステップS1303)。つぎに、ゲートウェイ装置132が、ステップS1303によって割り当てられた第1アドレスを含むベアラ設定通知を位置管理装置820へ送信する(ステップS1304)。
つぎに、位置管理装置820が、ステップS1304によって送信されたベアラ設定通知に含まれる第1アドレスを含む無線設定要求をフェムト基地局120へ送信する(ステップS1305)。つぎに、フェムト基地局120が、ステップS1305によって送信された無線設定要求に含まれる第1アドレスと第2アドレスとを対応付けた対応情報を対応情報記憶部812に記憶するアドレス変換設定を行う(ステップS1306)。
ステップS1306における第2アドレスは、フェムト基地局120がUE105に割り当てた第2アドレスである。つぎに、フェムト基地局120が、ステップS1305によって送信された無線設定要求に含まれる第1アドレスを含む無線設定要求をUE105へ送信する(ステップS1307)。UE105は、ステップS1307によって送信された無線設定要求に含まれる第1アドレスをUE105のアドレスとして設定する。
つぎに、UE105が、無線設定を行った旨の無線設定通知をフェムト基地局120へ送信する(ステップS1308)。つぎに、フェムト基地局120が、無線設定を行った旨の無線設定通知を位置管理装置820へ送信する(ステップS1309)。つぎに、フェムト基地局120の中継によって、UE105とウェブサーバ110との間でパケットの送受信を開始し(ステップS1310)、一連のアタッチシーケンスを終了する。
ステップS1310によって開始したパケットの送受信においては、フェムト基地局120によって第1アドレスと第2アドレスとの相互変換を行う。また、ステップS1310によって開始したパケットの送受信においては、フェムト基地局120のゲートウェイ機能部122のカプセリング/デカプセリングによって、オペレータ網103を介さずにフェムト基地局120とウェブサーバ110との間で通信を行う。
このように、フェムト基地局120の対応情報記憶部330は、UE105がフェムト基地局120のフェムトセルにアタッチするときにオペレータ網103から通知される第1アドレスを記憶する。
図14は、通信システムのハンドオーバシーケンスの一例を示すシーケンス図である。通信システム100において、UE105がフェムト基地局120のフェムトセルからマクロ基地局133の管理セルに移動すると以下のハンドオーバシーケンスを行う。まず、フェムト基地局120が、位置管理装置820へ、UE105の第2アドレスを含むハンドオーバリクエストを送信する(ステップS1401)。
つぎに、位置管理装置820が、ステップS1401によって送信されたハンドオーバリクエストに含まれる第2アドレスを含むベアラ設定要求をゲートウェイ装置132へ送信する(ステップS1402)。つぎに、ゲートウェイ装置132が、ステップS1402によって送信されたベアラ設定要求に含まれる第2アドレスと、第1アドレスと、を含むアドレス変換要求をアドレス変換装置131へ送信する(ステップS1403)。
ステップS1403における第1アドレスは、図13のステップS1303によってUE105に割り当てられた第1アドレスである。つぎに、アドレス変換装置131が、ステップS1403によって送信されたアドレス変換要求に含まれる第2アドレスと、UE105の第1アドレスと、を対応付けた対応情報を対応情報記憶部812に記憶するアドレス変換設定を行う(ステップS1404)。
つぎに、ゲートウェイ装置132が、ベアラ設定を行った旨のベアラ設定通知を位置管理装置820へ送信する(ステップS1405)。つぎに、位置管理装置820が、ハンドオーバの実行指示を示すハンドオーバコマンドをフェムト基地局120へ送信する(ステップS1406)。つぎに、フェムト基地局120が、UE105の在圏フラグを「False」に設定する転送先設定を行う(ステップS1407)。
つぎに、フェムト基地局120が、ハンドオーバコマンドをUE105へ送信する(ステップS1408)。UE105は、ステップS1408によって送信されたハンドオーバコマンドに基づいて、フェムト基地局120からマクロ基地局133へのハンドオーバを行う。つぎに、UE105が、ハンドオーバを行った旨のハンドオーバ通知を、マクロ基地局133を介して位置管理装置820へ送信する(ステップS1409)。
つぎに、UE105とウェブサーバ110との間でパケットの送受信を開始し(ステップS1410)、一連のハンドオーバシーケンスを終了する。ステップS1410によって開始したパケットの送受信においては、DLパケットに対して、フェムト基地局120によってアドレス変換および転送が行われる。また、ULパケットに対して、アドレス変換装置131によってアドレス変換が行われる。
このように、フェムト基地局120は、UE105がマクロ基地局133へハンドオーバする場合に、UE105へ割り当てた第2アドレスをオペレータ網103へ通知する通知手段(eNodeB機能部123)を備えている。これにより、オペレータ網103においてのアドレス変換装置131において、UE105からのULパケットの宛先を第1アドレスから第2アドレスへ変換することが可能になる。
以上説明したように、開示の基地局、通信装置、中継方法および通信方法によれば、フェムト基地局120のフェムトセルからマクロ基地局133へハンドオーバしたUE105が送受信するパケットをアドレス変換により転送することができる。
これにより、インターネット101のウェブサーバ110は、UE105と通信を行う場合に、UE105のアドレスとして第2アドレスを用いることで、UE105がハンドオーバしても通信を継続することができる。また、UE105は、UE105のアドレスとして第1アドレスを用いることで、フェムト基地局120のフェムトセルからマクロ基地局133へハンドオーバしても通信を継続することができる。
また、パケットをアドレス変換により転送することによって、転送パケットの情報量を削減することができる。たとえば、MIPのようにパケットのカプセリングによってパケットを転送する場合と異なり、転送パケットのヘッダ情報の増大を回避することができるため、転送パケットの情報量を削減することができる。
オペレータ網103において、フェムト基地局120から転送されたDLパケットを受信した場合は、受信したDLパケットをそのままUE105へ無線送信することができる。このため、たとえばMIPのように、転送パケットのカプセリングを解除するなどの処理が必要ない。このため、通信の高速化および処理負担の低減を図ることができる。
なお、上述の実施の形態においては、UE105がインターネット101上のウェブサーバ110と通信を行う場合について説明したが、UE105の通信先は、インターネット101を介して接続された他の通信装置であってもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)周囲の無線エリアの移動端末と広域通信網との間の通信を中継する基地局において、
前記広域通信網と接続された移動通信網において前記移動端末に対して割り当てられた第1アドレスと、前記無線エリアにおいて前記移動端末に対して割り当てられた第2アドレスと、を対応付けた対応情報を記憶する記憶手段と、
前記第2アドレスを宛先とするパケットを前記広域通信網から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたパケットの宛先を、前記記憶手段によって記憶された対応情報に基づいて前記第2アドレスから前記第1アドレスに変換する変換手段と、
前記移動端末が前記移動通信網に含まれる他の基地局へハンドオーバした場合に、前記変換手段によって宛先が変換されたパケットを前記移動通信網へ転送する転送手段と、
を備えることを特徴とする基地局。
(付記2)前記移動端末が前記無線エリアに在圏の場合に、前記変換手段によって宛先が変換されたパケットを前記移動端末へ無線送信する無線送信手段を備えることを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記3)前記第1アドレスを送信元とするパケットを前記移動端末から無線受信する無線受信手段と、
前記無線受信手段によって無線受信されたパケットの送信元を、前記記憶手段によって記憶された対応情報に基づいて前記第1アドレスから前記第2アドレスに変換する第2変換手段と、
前記第2変換手段によって送信元が変換されたパケットを前記広域通信網へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記4)前記記憶手段は、前記移動端末が前記無線エリアにアタッチするときに前記移動通信網から通知される前記第1アドレスを記憶することを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記5)前記移動端末が前記他の基地局へハンドオーバするときに前記第2アドレスを前記移動通信網へ通知する通知手段を備えることを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記6)前記受信手段は、受信したパケットをメモリに記憶し、
前記変換手段は、前記受信手段によってメモリに記憶されたパケットを読み出し、読み出したパケットの宛先を変換し、宛先を変換したパケットをメモリに記憶する演算手段であり、
前記転送手段は、前記変換手段によってメモリに記憶されたパケットを読み出し、読み出したパケットを転送することを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記7)周囲の無線エリアの移動端末と広域通信網との間の通信を中継する基地局において、
前記広域通信網と接続された移動通信網において前記移動端末に対して割り当てられた第1アドレスと、前記無線エリアにおいて前記移動端末に対して割り当てられた第2アドレスと、を対応付けた対応情報を記憶する記憶手段と、
前記第1アドレスを送信元とするパケットを前記移動端末から無線受信する無線受信手段と、
前記無線受信手段によって無線受信されたパケットの送信元を、前記記憶手段によって記憶された対応情報に基づいて前記第1アドレスから前記第2アドレスに変換する変換手段と、
前記変換手段によって送信元が変換されたパケットを前記広域通信網へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする基地局。
100 通信システム
101 インターネット
102 LAN
103 オペレータ網
105 UE
110 ウェブサーバ
120 フェムト基地局
121 アドレス変換部
122 ゲートウェイ機能部
123 eNodeB機能部
131 アドレス変換装置
132 ゲートウェイ装置
133 マクロ基地局
310 LANインタフェース
320 転送制御部
330,812 対応情報記憶部
340 在圏情報記憶部
400,500,900,1000 テーブル
810 通信装置
811 通信インタフェース
813 セッション情報記憶部
820 位置管理装置

Claims (6)

  1. 周囲の無線エリアの移動端末と広域通信網との間の通信を中継する基地局において、
    前記広域通信網と接続された移動通信網において前記移動端末に対して割り当てられた第1アドレスと、前記無線エリアにおいて前記移動端末に対して割り当てられた第2アドレスと、を対応付けた対応情報を記憶する記憶手段と、
    前記第2アドレスを宛先とするパケットを前記広域通信網から受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されたパケットの宛先を、前記記憶手段によって記憶された対応情報に基づいて前記第2アドレスから前記第1アドレスに変換する変換手段と、
    前記移動端末が前記移動通信網に含まれる他の基地局へハンドオーバした場合に、前記変換手段によって宛先が変換されたパケットを前記移動通信網へ転送する転送手段と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記移動端末が前記無線エリアに在圏の場合に、前記変換手段によって宛先が変換されたパケットを前記移動端末へ無線送信する無線送信手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記第1アドレスを送信元とするパケットを前記移動端末から無線受信する無線受信手段と、
    前記無線受信手段によって無線受信されたパケットの送信元を、前記記憶手段によって記憶された対応情報に基づいて前記第1アドレスから前記第2アドレスに変換する第2変換手段と、
    前記第2変換手段によって送信元が変換されたパケットを前記広域通信網へ送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記記憶手段は、前記移動端末が前記無線エリアにアタッチするときに前記移動通信網から通知される前記第1アドレスを記憶することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  5. 前記移動端末が前記他の基地局へハンドオーバするときに前記第2アドレスを前記移動通信網へ通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  6. 周囲の無線エリアの移動端末と広域通信網との間の通信を中継する中継方法において、
    前記広域通信網と接続された移動通信網において前記移動端末に対して割り当てられた第1アドレスと、前記無線エリアにおいて前記移動端末に対して割り当てられた第2アドレスと、を対応付けた対応情報を記憶する記憶工程と、
    前記第2アドレスを宛先とするパケットを前記広域通信網から受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信されたパケットの宛先を、前記記憶工程によって記憶された対応情報に基づいて前記第2アドレスから前記第1アドレスに変換する変換工程と、
    前記移動端末が前記移動通信網に含まれる他の基地局へハンドオーバした場合に、前記変換工程によって宛先が変換されたパケットを前記移動通信網へ転送する転送工程と、
    を含むことを特徴とする中継方法。
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