JP5304691B2 - 電動車両用バッテリシステム、電動車両、及び電動車両へのサブバッテリ搭載方法 - Google Patents

電動車両用バッテリシステム、電動車両、及び電動車両へのサブバッテリ搭載方法 Download PDF

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Description

本発明は、走行駆動源として機能するバッテリを備えた電動車両、特に、エンジン及びバッテリを走行駆動源としたハイブリッド自動車や、バッテリのみを走行駆動源とした電気自動車を対象としたバッテリシステムに関する。
特許文献1,2には、バッテリを駆動源として車両を走行させる電気自動車や、バッテリ及びエンジンの双方を駆動源として走行させるハイブリッド自動車が開示されている。以下、これらの自動車をまとめて電動車両と記載する。
特開平11−341608号公報 特開2008−12938号公報
上記電動車両に搭載されたバッテリの容量を選定するにあたり、例えば、バッテリを大容量にするほど車両の加速性や走行可能距離(航続距離)を向上できる。しかしその反面、バッテリが大型化して重量が大きくなり、車両本体重量が大きくなるため、車両の輸送コスト増大やCO2排出量の増大を招いてしまう。要するに、加速性及び航続距離といった車両走行性能の向上と、バッテリ小型化による車両本体重量の小型化とはトレードオフの関係にある。したがって、車両重量に見合ったバッテリ容量の選定(バッテリ容量の最適化)を図ることが、この種の電動車両では重要である。
特許文献1には、走行用のメインバッテリが搭載された車両本体に、サブバッテリが搭載されたトレーラを着脱自在に連結させる構成が提案されている。そして、サブバッテリをメインバッテリよりも優先して使用し、サブバッテリの残容量が空になると車両本体からトレーラを切り離してサブバッテリを充電させ、その充電期間中にはメインバッテリで車両本体を走行させる。これによれば、メインバッテリの小型化を図りつつ車両走行性能を向上させることができる。
しかしながら、トラック等の最大積載重量が大きい車両の場合には、積荷が最大重量である時と積荷が無い時とで車両の全体重量が大きく変化する。そのため、特許文献1の構成であっても上述した「バッテリ容量の最適化」を図ることはできない。つまり、積荷が多い状態では、車両全体重量に対してバッテリが過小のため走行性能を十分に確保できず、積荷が無い状態では、車両全体重量に対してバッテリが過大のため輸送コスト低減やCO2排出量の削減を十分に図ることができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、積載荷重に応じて変化する車両全体重量に見合ったバッテリ容量の選定を可能にした、電動車両用バッテリシステム、電動車両、及び電動車両へのサブバッテリ搭載方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明では、電動車両に常時搭載され、走行駆動源として機能するメインバッテリと、前記電動車両に対して着脱自在に搭載可能であり、前記電動車両に搭載された状態では走行駆動源として機能する複数のサブバッテリと、を備え、複数の前記サブバッテリは、前記電動車両の積載重量に応じた各々が異なるバッテリ容量に設定されていることを特徴とする「電動車両用バッテリシステム」である。
これによれば、バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリの中から、積載重量に応じて最適なサブバッテリを選定して電動車両に取り付けることができる。したがって、例えばメインバッテリを必要最小限の容量(例えば積荷が空の状態で最適な容量)に設定しておき、積載重量が大きい場合には大容量のサブバッテリを選定し、積載重量が小さい場合には小容量のサブバッテリを選定して電動車両に取り付けることができる。
よって、積載重量に応じて車両全体重量が大きく変化しても、サブバッテリを上述の如く選定することで、メインバッテリ及びサブバッテリの容量をその時の車両全体重量に見合った容量にできる(バッテリ容量を最適化できる)。よって、積荷が多い状態では大容量のサブバッテリを選定することで走行性能を十分に確保することができ、積荷が無い状態では小容量のサブバッテリを選定する(又はサブバッテリを電動車両から取り外す)ことで輸送コスト低減やCO2排出量の削減を十分に図ることができる。
さらに上記発明によれば、積載重量に応じた必要最小限の容量のサブバッテリを選定できるので、サブバッテリの小型化及び軽量化を図ることができる。よって、ユーザがサブバッテリを電動車両に搭載する作業を実施するにあたり、不必要に大型のサブバッテリを搭載する作業を廃止でき、その搭載作業性を向上できる。
請求項2記載の発明では、前記電動車両の積載重量を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された積載重量に基づき、バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリのうちいずれのサブバッテリが最適であるかの情報、或いは積載重量の情報をユーザに報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
これによれば、車両全体重量に見合った容量のサブバッテリをユーザが選定するにあたり、その選定判断の一助として報知手段による報知情報を利用することができ、選定判断を容易にできる。
請求項3,7記載の発明では、前記算出手段は、前記電動車両が要求される走行加速度と実際の走行加速度との差分に基づき、前記積載重量を算出することを特徴とする。また、請求項4,8記載の発明では、前記算出手段は、前記電動車両が有するサスペンションの弾性変形量に基づき、前記積載重量を算出することを特徴とする。
ここで、トラックの積載重量を計測するには、ドライバがトラックを重量計の上に移動させて計測するのが一般的である。これに対し上記発明によれば、このようなドライバによる移動作業を不要にできるので、積載重量を容易に取得することができる。
請求項5,9記載の発明では、前記メインバッテリは、前記積載重量を除いた電動車両本体の重量分の駆動に必要な容量(以下、「本体分容量」と記載)に設定されていることを特徴とする。
上記発明に反し、メインバッテリを本体分容量よりも小さく設定すると、積荷が空の場合であっても本体分容量に対するメインバッテリ容量の不足分をサブバッテリで補うことを要するので、サブバッテリを電動車両に取り付けることを止めて車両の本体重量の軽量化を十分に図ることができない。一方、メインバッテリを本体分容量よりも大きく設定すると、積荷が空の場合にサブバッテリを電動車両に取り付けることを止めたとしても、メインバッテリの容量は過大になっていると言える。
これに対し上記発明では、メインバッテリを本体分容量に設定するので、積荷が空の場合において、サブバッテリを電動車両に取り付けることを止めることを可能にしつつ、メインバッテリ容量が過大にならないよう最適化できる。
請求項6記載の発明は、常時搭載されて走行駆動源として機能するメインバッテリと、着脱自在な状態で搭載されて走行駆動源として機能するサブバッテリと、を備えた電動車両であって、前記電動車両の積載重量を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された積載重量に基づき、バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリのうちいずれのサブバッテリが最適であるかの情報、或いは積載重量の情報をユーザに報知する報知手段と、を備えることを特徴とする「電動車両」である。
これによれば、バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリの中から、積載重量に応じて最適なサブバッテリを選定して電動車両に取り付けることができる。したがって、例えばメインバッテリを必要最小限の容量(例えば積荷が空の状態で最適な容量)に設定しておき、積載重量が大きい場合には大容量のサブバッテリを選定し、積載重量が小さい場合には小容量のサブバッテリを選定して電動車両に取り付けることができる。
よって、積載重量に応じて車両全体重量が大きく変化しても、サブバッテリを上述の如く選定することで、メインバッテリ及びサブバッテリの容量をその時の車両全体重量に見合った容量にできる(バッテリ容量を最適化できる)。よって、積荷が多い状態では大容量のサブバッテリを選定することで走行性能を十分に確保することができ、積荷が無い状態では小容量のサブバッテリを選定する(又はサブバッテリを電動車両から取り外す)ことで輸送コスト低減やCO2排出量の削減を十分に図ることができる。
しかも、積載重量に応じた最適なサブバッテリをユーザに報知(或いは積載重量を報知)する報知手段を備えるので、車両全体重量に見合った容量のサブバッテリをユーザが選定するにあたり、その選定判断の一助として報知手段による報知情報を利用することができ、選定判断を容易にできる。
さらに上記発明によれば、積載重量に応じた必要最小限の容量のサブバッテリを選定できるので、サブバッテリの小型化及び軽量化を図ることができる。よって、ユーザがサブバッテリを電動車両に搭載する作業を実施するにあたり、不必要に大型のサブバッテリを搭載する作業を廃止でき、その搭載作業性を向上できる。
請求項10記載の発明は、走行駆動源として機能するメインバッテリが常時搭載された電動車両へのサブバッテリ搭載方法であって、前記電動車両のユーザにより着脱自在に搭載可能であり、前記電動車両の積載重量に応じて各々が異なるバッテリ容量に設定された複数のサブバッテリを準備し、前記電動車両の積載重量を確認し、前記複数のサブバッテリの中から、確認した前記積載重量に応じたバッテリ容量のサブバッテリを選択し、選択した前記サブバッテリを前記電動車両に搭載することを特徴とする「電動車両へのサブバッテリ搭載方法」である。
これによれば、バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリの中から、積載重量に応じて最適なサブバッテリを選定して電動車両に取り付けることができる。したがって、例えばメインバッテリを必要最小限の容量(例えば積荷が空の状態で最適な容量)に設定しておき、積載重量が大きい場合には大容量のサブバッテリを選定し、積載重量が小さい場合には小容量のサブバッテリを選定して電動車両に取り付けることができる。
よって、積載重量に応じて車両全体重量が大きく変化しても、サブバッテリを上述の如く選定することで、メインバッテリ及びサブバッテリの容量をその時の車両全体重量に見合った容量にできる(バッテリ容量を最適化できる)。よって、積荷が多い状態では大容量のサブバッテリを選定することで走行性能を十分に確保することができ、積荷が無い状態では小容量のサブバッテリを選定する(又はサブバッテリを電動車両から取り外す)ことで輸送コスト低減やCO2排出量の削減を十分に図ることができる。
さらに上記発明によれば、積載重量に応じた必要最小限の容量のサブバッテリを選定できるので、サブバッテリの小型化及び軽量化を図ることができる。よって、ユーザがサブバッテリを電動車両に搭載する作業を実施するにあたり、不必要に大型のサブバッテリを搭載する作業を廃止でき、その搭載作業性を向上できる。
本発明の一実施形態にかかる電動車両(ハイブリッド自動車)を示す図。 図1の電動車両を含んだ、電動車両用バッテリシステムを示す図。 車両加速度に基づき積載重量の算出手法を説明する図。 サスペンションの沈み量に基づき積載重量の算出手法を説明する図。 本発明の一実施形態にかかる電動車両(電気自動車)を示す図。
以下、本発明にかかる電動車両、その電動車両(以下、単に「車両」と記載)を含むバッテリシステム、及びその車両へサブバッテリを搭載する方法の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかる車両10には、エンジン21(内燃機関)及びメインバッテリ22等を有して構成されたハイブリッドユニット(HVユニット20)が搭載されている。つまり、この車両10は、エンジン21及びバッテリ(メインバッテリ22及び後述するサブバッテリ30a)を走行駆動源としたハイブリッド自動車である。
また、車両10には、メインバッテリ22(HVユニット20)とは別体に構成されたサブバッテリ30aが搭載されている。メインバッテリ22は、車両10に常時搭載され、ユーザにより取り外されないことを前提として車両10に搭載されている。一方、サブバッテリ30aは、ユーザにより他のサブバッテリ30b,30c(図2参照)と付け替えることができるよう、車両10に対して着脱自在に搭載されている。
また、本実施形態にかかる車両10には、例えば5トン以上、或いは10トン以上の荷物を積載可能なトラック、トレーラ、バス等の大型車両を想定している。要するに、積荷が最大重量である時と積荷が無い時とで車両の全体重量が大きく変化する車両を想定している。
図2に示すように、HVユニット20は、エンジン21及びメインバッテリ22の他に、動力分割機構として機能するプラネタリギア23、第1モータジェネレータ24a、第2モータジェネレータ24b、及びインバータ25等を有している。エンジン21の出力は、プラネタリギア23及びギア機構26を介して走行駆動輪へ伝達される。
サブバッテリ30aが車両10に搭載された状態では、サブバッテリ30a及びメインバッテリ22はインバータ25に対して並列に電気接続されている。両バッテリ22,30aから出力される直流電流は、インバータ25により交流電流に変換されて第2モータジェネレータ24bへ供給される。この電力供給により第2モータジェネレータ24bは車輪を駆動させる。
インバータ25は、両バッテリ22,30aのうちいずれのバッテリから第2モータジェネレータ24bへ電力供給するかを切替制御する放電切替手段を有している。これにより、両バッテリ22,30aから電力供給する状態、メインバッテリ22から電力供給する状態、及びサブバッテリ30aから電力供給する状態のいずれかに切り替えることができる。
本実施形態では、メインバッテリ22よりも優先してサブバッテリ30aから電力供給するよう制御する。そして、サブバッテリ30aの充電容量がゼロ或いは所定値以下になった後に、メインバッテリ22から電力供給するよう制御する。但し、ドライバによるアクセルペダル踏み込み時等、第2モータジェネレータ24bに要求される出力トルクに対してサブバッテリ30aからの電力供給が不足する場合には、両バッテリ22,30aから同時に電力供給するよう制御する。
次に、両バッテリ22,30aへの充電について説明する。エンジン21の出力により第1モータジェネレータ24aで発電された電力は、インバータ25により直流に変換されてメインバッテリ22及びサブバッテリ30aへ供給(充電)される。
インバータ25は、両バッテリ22,30aのうちいずれのバッテリを充電するかを切替制御する充電切替手段を有している。これにより、両バッテリ22,30aを充電する状態、メインバッテリ22を充電する状態、及びサブバッテリ30aを充電する状態のいずれかに切り替えることができる。
本実施形態では、サブバッテリ30aよりも優先してメインバッテリ22を充電するよう制御する。そして、メインバッテリ22の充電容量が100%或いは所定値以上になった後に、サブバッテリ30aを充電するよう制御する。但し、例えば回生電力が大きい場合等、両バッテリ22,30aを同時に充電させる場合もある。
また、車両10には、HVユニット20とは別体に構成された発電器31及び充電器32が搭載されている。発電器31は、車両走行中にエンジン21を駆動源として発電可能に構成され、発電器31による電力はサブバッテリ30aへ供給(充電)される。充電器32は、車両10を駐車させている時に、外部からの交流電力(例えば家庭用100V又は200Vの電力)を直流に変換してサブバッテリ30aへ供給(充電)するよう機能するものである。
図2は、上記構成の車両10が駐車された駐車場Pを模式的に示しており、当該駐車場Pには、車両10に搭載されているサブバッテリ30aとは別のサブバッテリ30b,30cが、フル充電状態に準備されて備えられている。これらのサブバッテリ30a,30b,30cは、各々が異なるバッテリ容量に設定されている。
ここで、メインバッテリ22及びサブバッテリ30a,30b,30cを大容量にするほど車両10の加速性や走行可能距離(航続距離)を向上できる。しかしその反面、バッテリが大型化して重量が大きくなり、車両本体重量が大きくなるため、車両10の輸送コスト増大やCO2排出量の増大を招いてしまう。したがって、車両重量に見合ったバッテリ容量の選定(バッテリ容量の最適化)を図ることが、この種の電動車両では重要である。しかし、車両10の全体重量は積載重量に応じて大きく変化する。
そこで本実施形態では、メインバッテリ22を、積載重量を除いた車両本体の重量分の駆動に必要な容量に設定している。つまり、積荷がない又は所定未満の小重量であれば、サブバッテリを搭載させることなくメインバッテリ22で走行させる場合において、最適な容量となるようメインバッテリ22は設定されている。一方、サブバッテリ30a,30b,30cについては各々が異なるバッテリ容量に設定されているので、その時の積載重量に合わせて最適な容量のサブバッテリを選択して車両10に搭載させればよい。要するに、メインバッテリ22は車両本体の重量分に要する電力供給を担い、サブバッテリ30a,30b,30cは積載重量分に要する電力供給を担うよう設定されている。
車両10には、積載重量を算出する算出手段40と、複数のサブバッテリ30a,30b,30cのうちいずれのサブバッテリが最適であるかを、算出された積載重量に基づき決定してユーザに報知する報知手段41と、が備えられている。例えば、算出された積載重量が1トン以上4トン未満であれば小容量サブバッテリ30aを、4トン以上7トン未満であれば中容量サブバッテリ30bを、7トン以上であれば大容量サブバッテリ30cを最適な容量のサブバッテリであると決定する。また、算出された積載重量が1トン未満であれば、サブバッテリを搭載しないのが最適であると決定する。そして、このように決定した内容を表示装置等の報知手段41によりユーザに報知する。なお、上述の如く最適サブバッテリを報知することに替え、算出手段40により算出された積載重量を報知手段41により報知するようにしてもよい。
次に、算出手段40による積載重量の算出手法について説明する。
積載重量が大きいほど、車両10が要求される走行加速度に対して実際の走行加速度が低くなる筈である。そこで、車両10が要求される走行加速度と実際の走行加速度との差分に基づき積載重量を算出する。具体的には、算出手段40は、ドライバのアクセル踏込量に基づき要求される走行加速度を算出するとともに、車両10に搭載された車速センサ42や加速度センサ等の検出値に基づき実際の走行加速度を算出する。
図3(a)の横軸は、車両の駆動電力、すなわちメインバッテリ22及びサブバッテリからの供給電力を示し、縦軸は、要求される走行加速度に対する、最大供給電力により走行した時の実際の加速度の比率を示す。そして、図中の実線は積荷がない空積載時の加速性能を示し、点線は積荷がある時の加速性能を示す。このように車両駆動電力が大きければ加速性能は向上するが、空積載時に比べれば積載が有る場合には加速性能は低下する。
図3(b)の横軸は、図3(a)に示す加速性能の低下分を示し、縦軸は、以下に説明する「サブバッテリ増加率」を示す。すなわち、空積載であればサブバッテリを車両10に搭載させずに済むが、積載重量が大きいほど大きい容量のサブバッテリを車両10に搭載させることが、走行性能及び輸送コスト等を最適にする点で望ましい。そこで、メインバッテリ22のバッテリ容量を1とした場合に、どれだけの容量のサブバッテリをメインバッテリ22に追加するかを示した数値が「サブバッテリ増加率」である。例えば、メインバッテリ22と同じ容量のサブバッテリを追加すれば最適になる場合には、サブバッテリ増加率は2となる。
以上の点を鑑みて、算出手段40は、実際の走行加速度に基づき図3(a)に示す性能低下分を算出するとともに、その性能低下分に基づきサブバッテリ増加率を算出する。そして、算出したサブバッテリ増加率に最も近い容量のサブバッテリを最適容量のサブバッテリとして決定する。
次に、駐車場Pにおいて車両10のユーザがサブバッテリを車両10に搭載する手順(方法)について説明する。
先ず、容量が異なる複数のサブバッテリ30a,30b,30cを、フル充電状態にして駐車場Pに準備して備えておく。次に、目的地まで運搬する予定の積荷が載せられた状態の車両10(トラック)を駐車場Pに搬入し、その状態で積載重量に見合ったサブバッテリ30aがいずれであるかの情報、或いは積載重量の情報を、報知手段41を用いて確認する。
次に、報知手段41から取得した情報に基づき、予め準備しておいた複数のサブバッテリ30a,30b,30cの中から積載重量に応じた最適なバッテリ容量のサブバッテリを選択する。次に、選択したサブバッテリを車両10に搭載し、搭載したサブバッテリをHVユニット20に電気接続する。以上により、サブバッテリの車両への搭載が完了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)メインバッテリ22とは別のサブバッテリを車両10に着脱自在に搭載可能にするとともに、前記サブバッテリとして、バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリ30a,30b,30cを準備しておく。そのため、積載重量に応じて最適なサブバッテリを選定して車両10に取り付けることができるので、積載重量に応じて車両全体重量が大きく変化しても、メインバッテリ22及びサブバッテリの容量をその時の車両全体重量に見合った容量にできる(バッテリ容量を最適化できる)。よって、積載重量が大きい場合には大容量サブバッテリ30cを選定することで走行性能を十分に確保することができ、積載重量が小さい場合には小容量サブバッテリ30aを選定する(又はサブバッテリを車両10に搭載しない)ことで輸送コスト低減やCO2排出量の削減を十分に図ることができる。
(2)積載重量に応じた必要最小限の容量のサブバッテリを選定できるので、サブバッテリの小型化及び軽量化を図ることができる。よって、ユーザがサブバッテリを車両10に搭載する作業を実施するにあたり、不必要に大型のサブバッテリを搭載する作業を廃止でき、その搭載作業性を向上できる。
(3)バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリのうちいずれのサブバッテリが最適であるかの情報、或いは積載重量の情報を報知する報知手段41を備えるので、積載重量に見合った容量のサブバッテリをユーザが選定するにあたり、その選定判断を容易にできる。
(4)車両10が要求される走行加速度と実際の走行加速度との差分に基づき、積載重量を算出するので、トラックを重量計の上に移動させて積載重量を計測する場合に比べて、ドライバによる上記移動作業を不要にできるので積載重量を容易に取得することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記実施形態にかかる算出手段40は、実際の走行加速度に基づき積載重量を算出しているが、車両10が有するサスペンションのしずみ量(弾性変形量)をセンサ43(図2参照)で検出し、その検出値に基づき積載重量を算出するようにしてもよい。図4は、サスペンションのしずみ量とサブバッテリ増加率との関係を示しており、しずみ量が大きいほど積載重量が大きいのでサブバッテリ増加率を大きくする必要があることを示している。
・上記実施形態では、本発明にかかる電動車両を、エンジン21が搭載されたハイブリッド自動車(車両10)に適用させているが、図5に示すように、バッテリのみを走行駆動源とした電気自動車(車両10A)に適用させてもよい。なお、図5に記載の電動ユニット(EVユニット20A)は、概略、図2に示すHVユニット20からエンジン21、プラネタリギア23、及び第1モータジェネレータ24aを取り除いた状態の構成であり、メインバッテリ22、インバータ25及びモータジェネレータ24b等を有して構成される。
10…ハイブリッド自動車(電動車両)、10A…電気自動車(電動車両)、22…メインバッテリ、30a,30b,30c…サブバッテリ、40…算出手段、41…報知手段。

Claims (10)

  1. 電動車両に常時搭載され、走行駆動源として機能するメインバッテリと、
    前記電動車両に対して着脱自在に搭載可能であり、前記電動車両に搭載された状態では走行駆動源として機能する複数のサブバッテリと、
    を備え、
    複数の前記サブバッテリは、前記電動車両の積載重量に応じて各々が異なるバッテリ容量に設定されていることを特徴とする電動車両用バッテリシステム。
  2. 前記電動車両の積載重量を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された積載重量に基づき、バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリのうちいずれのサブバッテリが最適であるかの情報、或いは積載重量の情報をユーザに報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電動車両用バッテリシステム。
  3. 前記算出手段は、前記電動車両が要求される走行加速度と実際の走行加速度との差分に基づき、前記積載重量を算出することを特徴とする請求項2に記載の電動車両用バッテリシステム。
  4. 前記算出手段は、前記電動車両が有するサスペンションの弾性変形量に基づき、前記積載重量を算出することを特徴とする請求項2に記載の電動車両用バッテリシステム。
  5. 前記メインバッテリは、前記積載重量を除いた電動車両本体の重量分の駆動に必要な容量に設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の電動車両用バッテリシステム。
  6. 常時搭載されて走行駆動源として機能するメインバッテリと、
    着脱自在な状態で搭載されて走行駆動源として機能するサブバッテリと、
    を備えた電動車両であって、
    前記電動車両の積載重量を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された積載重量に基づき、バッテリ容量が異なる複数のサブバッテリのうちいずれのサブバッテリが最適であるかの情報、或いは積載重量の情報をユーザに報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする電動車両。
  7. 前記算出手段は、前記電動車両が要求される走行加速度と実際の走行加速度との差分に基づき、前記積載重量を算出することを特徴とする請求項6に記載の電動車両。
  8. 前記算出手段は、前記電動車両が有するサスペンションの弾性変形量に基づき、前記積載重量を算出することを特徴とする請求項6に記載の電動車両。
  9. 前記メインバッテリは、前記積載重量を除いた電動車両本体の重量分の駆動に必要な容量に設定されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の電動車両。
  10. 走行駆動源として機能するメインバッテリが常時搭載された電動車両へのサブバッテリ搭載方法であって、
    前記電動車両のユーザにより着脱自在に搭載可能であり、前記電動車両の積載重量に応じて各々が異なるバッテリ容量に設定された複数のサブバッテリを準備し、
    前記電動車両の積載重量を確認し、
    前記複数のサブバッテリの中から、確認した前記積載重量に応じたバッテリ容量のサブバッテリを選択し、
    選択した前記サブバッテリを前記電動車両に搭載することを特徴とする電動車両へのサブバッテリ搭載方法。
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