JP5304413B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、背凭れ部と着座部とを有するシート本体がフロア上に固定されたベース体に回転移動可能に連結された車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シート本体を後方側に沈み込ませるように傾けて上方側に向かせることにより、着座乗員の姿勢を通常の着座姿勢から安楽姿勢に切り換えられるようになっている技術が知られている。ここで、下記特許文献1には、上記したシート本体の姿勢の切り換えの操作を、ピストンロッドの伸張量の調整操作によって行うようになっている技術が開示されている。
特許3325112号公報
しかし、上記開示の従来技術では、ピストンロッドの伸張量を調整操作する構造となっているため、シート本体の傾き姿勢を微調整する構成には向いているが、シート本体の傾き姿勢をワンタッチで素早く簡単に切り換えるには不向きな構成となっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート本体の姿勢を通常姿勢から安楽姿勢に切り換える操作をワンタッチで素早く且つ簡単に行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、背凭れ部と着座部とを有するシート本体がフロア上に固定されたベース体に回転移動可能に連結された車両用シートである。シート本体は、着座部の前部とベース体とを軸連結した連結点を中心に、着座部と背凭れ部とを一体的とした状態で上下に揺動回転することのできる構成とされている。シート本体とベース体との間には、第1のロック装置と第2のロック装置とを有したリンク機構が設けられている。第1のロック装置は、シート本体の上方回転時にリンク機構をリンク運動させることにより、第1のロック装置に対して相対変位する部材に設けられたフレーム状の第1のストライカと係合ロックして、シート本体を通常の着座姿勢の状態に保持する。第2のロック装置は、シート本体の下方回転時にリンク機構をリンク運動させることにより、第2のロック装置に対して相対変位する部材に設けられたフレーム状の第2のストライカと係合ロックして、シート本体を通常の着座姿勢よりも後傾した安楽姿勢の状態に切り換えて保持する。各ロック装置は、リンク機構に対して互いに前後に並んで配置され、リンク機構のリンク運動に伴ってそれぞれ上下動して、一方が対応するストライカと係合ロックする。
この第1の発明によれば、シート本体は、その上方回転時に、リンク機構をリンク運動させて第1のロック装置を第1のストライカと係合ロックさせることにより、通常の着座使用される姿勢状態に保持される。そして、シート本体は、上記した係合ロックを外して、その下方回転時に、リンク機構をリンク運動させて第2のロック装置を第2のストライカと係合ロックさせることにより、通常の着座姿勢から後傾した安楽姿勢の状態に切り換えられて保持される。このように、シート本体の姿勢を通常姿勢から安楽姿勢に切り換える操作を、シート本体を重力方向に落とし込む動作に合わせてリンク機構をリンク運動させる簡単な操作によって、ワンタッチで素早く且つ簡単に行うことができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、リンク機構は、シート本体に回転可能に軸連結された第1のリンクとベース体に回転可能に軸連結された第2のリンクとが互いに回転可能に軸連結された構成とされている。第1のリンクと第2のリンクは、シート本体の上下回転に伴って、互いの形を屈伸させる態様でリンク運動して、第1のロック装置と第2のロック装置とをそれぞれ上下動させるようになっている。
この第2の発明によれば、リンク機構は、シート本体が回転する動きに連動して、第1のリンクと第2のリンクとが屈伸する態様でリンク運動する。これにより、第1のロック装置と第2のロック装置とがそれぞれ上下動して、一方が対応するストライカに係合ロックする。このように、リンク機構がシート本体の回転運動に連動してリンク運動して、一方のロック装置を対応するストライカに係合ロックさせられる構成としたことにより、シート本体を通常姿勢と安楽姿勢との間で切り換える操作をワンタッチで素早く且つ簡単に行うことができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、両ロック装置は、第2のリンクに設けられており、第2のリンクとベース体との軸連結部を間に挟んだ配置とされている。
この第3の発明によれば、各ロック装置を第2のリンクの軸連結部を間に挟んで配置したことにより、各ロック装置を第2のリンクの揺動回転に伴って効率的に上下動させることができる。また、各ロック装置と第2のリンクの軸連結部との間の距離を短く設定することができるため、ロック時の支持強度の高い構成を得ることができる。
実施例1の車両用シートの構成を表した側面図である。 シート本体を安楽姿勢に切り換えた状態を表した側面図である。 図1のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 第1のロック装置(第2のロック装置)のロック状態を表した拡大図である。 第1のロック装置(第2のロック装置)のロックを解除した状態を表した拡大図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例の車両用シートは、図1に示されるように、車両の運転座席後ろの2列目の座席用シートとして構成されており、シート本体1が、背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有して構成されている。このシート本体1は、シートクッション3の左右両側の前部(連結軸3B)が、フロアF上に固定設置された支持台5(本発明のベース体に相当する。)の支持フレーム5Aに回転可能に軸連結されて設けられている。
これにより、シート本体1は、上記した支持フレーム5Aとの連結点(連結軸3B)を中心に、シートバック2とシートクッション3とを一体的にした状態で、支持台5(フロアF)に対して上下に揺動回転することのできる構成とされている。ここで、上記したシート本体1は、シートクッション3の左右両側の後部が、互いに回転可能に軸連結された第1のリンク6と第2のリンク7とから成るリンク機構を介して、支持台5の後部とリンク連結されている。
上記した第1のリンク6と第2のリンク7は、図1と図2とを対比して分かるように、シート本体1が回転する動きに連動して、互いの形を屈伸させる態様でリンク運動するようになっている。詳しくは、図1に示されるように、各リンク6,7は、シート本体1を通常の着座姿勢位置に向けて上方回転させることにより、第1のリンク6を第2のリンク7に対して起こし上げる格好でリンク運動するようになっている。また、図2に示されるように、各リンク6,7は、シート本体1を後傾姿勢位置に向けて下方回転させることにより、第1のリンク6を第2のリンク7に重ねるように倒し込む格好でリンク運動するようになっている。
ここで、上記した各側の第2のリンク7には、シート本体1を図1に示される通常姿勢位置まで上方回転させることにより、第1のリンク6に一体的に設けられたフレーム状の第1のストライカ6Cと係合ロックしてシート本体1を回転留めする第1のロック装置10と、この係合ロックを解除して、シート本体1を図2に示される後傾姿勢位置まで下方回転させることにより、シートクッション3に一体的に設けられたフレーム状の第2のストライカ3Cと係合ロックしてシート本体1を回転止めする第2のロック装置20とが設けられている。
これらロック装置10,20は、第2のリンク7と支持台5との軸連結部(連結軸7A)を間に挟んだ配置とされており、シート本体1の回転運動に伴って各リンク6,7を屈伸運動させることにより、第1のストライカ6C或いは第2のストライカ3Cの接近移動を受けて、これらストライカ6C,3Cによって押動されながらこれらストライカ6C,3Cと係合ロックする作動構造となっている。そして、上記した各ロック装置10,20の各ストライカ6C,3Cに対する係合ロック状態は、シート本体1に設けられた図示しない解除レバーの操作を行うことによって解除されるようになっている。
したがって、上記構成のシート本体1は、図1に示されるように、常時は、第1のストライカ6Cを第1のロック装置10と係合ロックさせることにより、車両走行時等の通常時の着座乗員の着座姿勢を支えることのできる通常の着座姿勢の状態とされて保持される。そして、シート本体1は、図2に示されるように、上記した解除レバーの操作を行って上記した係合ロック状態を解除して、シート本体1を重力方向に落とし込むように下方側に回転させ、第2のストライカ3Cを第2のロック装置20と係合ロックさせることにより、上記した通常の着座姿勢よりも後傾した安楽姿勢の状態に切り換えられて保持される。
なお、上記した安楽姿勢に切り換えられたシート本体1を再び通常の着座姿勢の状態に戻す場合には、上記と同じように解除レバーの操作を行えばよい。これにより、シート本体1が、第2のリンク7と支持台5との連結部(連結軸7A)に巻装された渦巻きバネ7Bの附勢力により上方側に跳ね上げられて、第1のストライカ6Cが、これら渦巻きバネ7Bの附勢力によって第1のロック装置10に押し込まれて係合ロックされた状態となる。
なお、このとき、着座乗員がシート本体1から体を浮かせるなどして、シート本体1にかかる自重負荷を軽減させることにより、シート本体1の跳ね上げ動作をスムーズに行わせることができ、好適である。ところで、前述したシート本体1は、背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とが、互いに回転留め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置4を介して連結されている。これらリクライニング装置4は、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2Aの左右両サイドの下端部と、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3Aの左右両サイドの後端部とをそれぞれ同軸回りに回転可能となるように連結している。
これらリクライニング装置4は、常時は附勢によってシートバック2の背凭れ角度を固定した(回転留めした)ロック作動状態に保持されている。そして、各リクライニング装置4は、これらに連結された操作レバー4Rの引き上げ操作を行うことによって、それらのロック状態が一斉に解除操作され、シートバック2の背凭れ角度の調整操作を行うことのできる状態となる。そして、シートバック2の背凭れ角度を所望の角度位置に調整し、操作レバー4Rの操作をやめることにより、各リクライニング装置4が再び附勢によってロックした作動状態に戻されて、シートバック2がその調整された背凭れ角度位置に固定される。
したがって、シート本体1を通常の着座姿勢から安楽姿勢に切り換える操作に加えて、上記したシートバック2の背凭れ角度を調整する操作を行うことにより、着座乗員の着座姿勢をより安楽な姿勢に切り換えることができて好適である。
以下、上記したシート本体1の支持台5への連結構造、及び各ロック装置10,20のロック構造について詳しく説明していく。ここで、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3Aの前部には、その両サイドのフレーム間に、丸パイプ状の連結軸3Bが架け渡されて一体的に結合されている。そして、この連結軸3Bが、支持台5から上方側に延出した支持フレーム5Aに回転可能に軸連結されていることにより、シート本体1が支持台5に対して回転可能に連結されている。
そして、クッションフレーム3Aの両サイドフレームの後部には、第1のリンク6の一端部が連結軸6Aによって回転可能に軸連結されている。そして、この第1のリンク6の他端部には、第1のリンク6よりも大型の第2のリンク7の一端部が連結軸6Bによって回転可能に軸連結されている。この第2のリンク7は、そのリンク形状の中央部が、連結軸7Aによって、支持台5に固定設置された支持ブラケット5Bに回転可能に軸連結されている。
ここで、図3に示されるように、上記した第1のリンク6と第2のリンク7は、それぞれ、二枚一組の板部材によって構成されており、第2のリンク7を構成する板部材の両外側に第1のリンク6を構成する二枚の板部材が挟み込むように組み付けられて、これらが連結軸6Bによって互いに相対回転可能となるように軸連結された構成となっている。そして、上記した第1のリンク6には、U字形状の第1のストライカ6Cの両端部が一体的に溶着されている。
詳しくは、第1のストライカ6Cは、そのU字の両端部が、第1のリンク6を構成する板部材の両外面に当てがわれて溶着されて固定されている。これにより、図1と図2とを参照して分かるように、第1のストライカ6Cは、第1のリンク6の回転運動に伴ってこれと一体的となって回転して、その枠部を第1のロック装置10に押し込んだり引き離したりするようになっている。続いて、第2のリンク7は、前述したように連結軸7Aによって支持台5に回転可能に軸連結されているが、この連結軸7Aは、支持台5の支持ブラケット5Bに一体的に結合されている。
そして、この連結軸7Aに第2のリンク7が回転可能に軸連結されており、更に、連結軸7Aと第2のリンク7との間に渦巻きバネ7Bが掛着されている(図4参照)。この渦巻きバネ7Bは、予め捩り込まれた状態として、その内端部が連結軸7Aに掛着されて固定され、外端部が第2のリンク7に形成された掛ピン7Cに掛着されて固定されている。これにより、図1に示されるように、第2のリンク7が渦巻きバネ7Bの附勢力によって常時図示反時計回り方向に回転附勢されており、この回転附勢力によって、第1のリンク6が起こし上げられる方向に回転附勢され、シート本体1が浮き上がる方向に回転附勢されている。
そして、図1及び図4に示されるように、前述したシートクッション3のクッションフレーム3Aの両サイドフレームには、棒状の第2のストライカ3Cが一体的に溶着されている。この第2のストライカ3Cは、図1と図2とを参照して分かるように、シート本体1の回転移動に伴ってこれと一体的となって移動して、第2のロック装置20に押し込まれたり引き離されたりするようになっている。
次に、図1〜図2及び図5〜図6を用いて、各側の第2のリンク7に配された第1のロック装置10及び第2のロック装置20の構成について説明する。なお、各側の第1のロック装置10及び第2のロック装置20は、互いに第1のストライカ6C或いは第2のストライカ3Cを受け入れる方向が異なる配置とされているが、互いの基本的構成は同じものとなっている。したがって、以下ではこれらを代表して、第1のロック装置10の構成についてのみ詳しく説明することとする。なお、第2のロック装置20の構成については、図5〜図6において第1のロック装置10の構成の説明中、構成が対応しているものにそれぞれ括弧書きで説明を加えたり符号を付したりして説明することとする。
すなわち、図1に示されるように、第1のロック装置10(第2のロック装置20)は、前述した第2のリンク7に連結されて設けられており、第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)に対して係合ロックしたり外れたりすることのできる作動構造を備えている。具体的には、図5に示されるように、第1のロック装置10(第2のロック装置20)は、第2のリンク7に回転可能に軸連結されたラッチ12(22)及びポール13(23)と、これらラッチ12(22)とポール13(23)との間に掛着された引張バネ14(24)と、を有する。
詳しくは、図5と図6とを対比して分かるように、ラッチ12(22)は、第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)がシート本体1の跳ね上がり回転(沈み込み回転)によって第2のリンク7に形成された受入口7D1(7D2)の内部に入り込んでくる動きに伴って、上顎12A(22A)が第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)によって押し回されながら、下顎12B(22B)が第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)の背後側に回り込むかたちで受入口7D1(7D2)を塞ぎ込む構成となっている。
また、ポール13(23)は、同じく図5と図6とを対比して分かるように、ラッチ12(22)の上顎12A(22A)が第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)に押し回されて下顎12B(22B)によって受入口7D1(7D2)を塞ぎ込む位置まで押し回されることにより、このラッチ12(22)との間に掛着された引張バネ14(24)の附勢力によって、ラッチ12(22)に突き当てられて、ラッチ12(22)を回転留めした状態にロックする構成となっている。
具体的に説明すると、前述したラッチ12(22)は、支軸12E(22E)によって第2のリンク7に回転可能に軸連結されている。そして、ラッチ12(22)は、第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)と係合ロックする前の常時は、その図示左端側に突出した掛部12C(22C)とポール13(23)の掛部13C(23C)との間に掛着された引張バネ14(24)の附勢力によって、図示反時計回り方向に回転附勢された状態として、第2のリンク7に形成された図示しないストッパと当接した初期の回転姿勢状態(図6の状態)に保持されている。
上記したラッチ12(22)には、上記した初期の回転姿勢状態の時に、第2のリンク7の受入口7D1(7D2)の口内に張り出す上顎12A(22A)と、ラッチ12(22)が第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)によって引張バネ14(24)の附勢に抗して図示時計回り方向に回転操作されたとき(図5の状態)に、受入口7D1(7D2)を塞ぐように回し込まれる下顎12B(22B)とが形成されている。また、ラッチ12(22)には、ラッチ12(22)が第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)によって図示時計回り方向に押し回されたときに、ポール13(23)に形成された角部13A(23A)に突き当てられて回転留めされる角部12D(22D)が形成されている。
一方、ポール13(23)は、前述したラッチ12(22)の支軸12E(22E)と平行向きに配された支軸13D(23D)によって、第2のリンク7に回転可能に軸連結されている。そして、ポール13(23)は、図6に示されるように、前述したラッチ12(22)との間に掛着された引張バネ14(24)の附勢力によって、常時は図示時計回り方向に回転附勢されており、その図示上方側に突出した角部13A(23A)をラッチ12(22)の角部12D(22D)に乗り上げさせた初期の回転姿勢状態に保持されている。
そして、ポール13(23)は、図5と図6とを対比して分かるように、ラッチ12(22)の上顎12A(22A)が第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)によって図示時計回り方向に押し回されて、角部13A(23A)がラッチ12(22)の角部12D(22D)の段差下に落ち込むことにより、ラッチ12(22)の反時計回り方向への回転移動を阻止した状態(ロック状態)となる。すなわち、ポール13(23)は、上記したラッチ12(22)の回転移動によって、角部13A(23A)とラッチ12(22)の角部12D(22D)との当接が外されることにより、角部13A(23A)が引張バネ14(24)の附勢力によってラッチ12(22)の角部12D(22D)の段差下に入り込むように回されるからである。
そして、この落ち込んだ状態となるときには、ラッチ12(22)は、その下顎12B(22B)によって、受入口7D1(7D2)を塞ぎ込んだ回転姿勢状態となる。したがって、この状態から、ラッチ12(22)が引張バネ14(24)の附勢力によって、図示反時計回り方向に回されようとしても、角部12D(22D)がポール13(23)の角部13A(23A)に突き当たるため、ラッチ12(22)が回転留めされた状態(ロック状態)に保持されることとなる。
これにより、第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)は、上記した回転留めされたラッチ12(22)の下顎12B(22B)によって、受入口7D1(7D2)の内部に留められて抜止めされた状態(ロック状態)となって保持されることとなる。そして、上記した第1のロック装置10(第2のロック装置20)による第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)の係合ロック状態は、前述した図示しない解除レバーの操作によって解除されるようになっている。
ここで、上記した解除レバー(図示省略)は、その操作が行われることにより、ポール13(23)の掛部13B(23B)との間に繋がれた解除ケーブル(図示省略)を牽引操作して、ポール13(23)をラッチ12(22)との係合状態から外すように回転操作する構成となっている。具体的には、図5に示されるように、解除レバーの操作によって解除ケーブルが牽引操作されると、ポール13(23)が図示反時計回り方向に回されて、ポール13(23)の角部13A(23A)がラッチ12(22)の角部12D(22D)に突き合わされた状態から外される。
これにより、図6に示されるように、ラッチ12(22)が引張バネ14(24)の附勢力によって図示反時計回り方向に回されて、上顎12A(22A)が第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)を受入口7D1(7D2)の外へと押し出すと共に、角部12D(22D)が角部13A(23A)に乗り上がった状態に戻される。これにより、第1のロック装置10(第2のロック装置20)が第1のストライカ6C(第2のストライカ3C)と係合ロックする前の初期位置の状態に戻される。
このように、本実施例の車両用シートの構成によれば、シート本体1を支持台5(ベース体)にリンク連結する第1のリンク6と第2のリンク7は、シート本体1が回転する動きに連動して、互いが屈伸する態様でリンク運動し、第1のロック装置10と第2のロック装置20とをそれぞれ上下動させて、一方を対応する第1のストライカ6C或いは第2のストライカ3Cに係合ロックさせてシート本体1の姿勢を通常姿勢或いは安楽姿勢の状態に保持できるようにする。したがって、シート本体1を通常姿勢と安楽姿勢との間で切り換える操作をワンタッチで素早く且つ簡単に行うことができる。
また、各ロック装置10,20を第2のリンク7の支持台5との軸連結部(連結軸7A)を間に挟んで配置したことにより、各ロック装置10,20を第2のリンク7の揺動回転に伴って効率的に上下動させることができる。また、各ロック装置10,20と第2のリンク7の軸連結部(連結軸7A)との間の距離を短く設定することができるため、ロック時の支持強度の高い構成を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、シート本体とベース体との間に設けられるリンク機構は、シート本体の回転移動に連動しないものであってもよい。具体的には、例えば、シート本体が通常の着座姿勢や安楽姿勢の状態となる時に、シート本体に設けられた部材によって押引されるなどしてリンク運動するものや、リンク運動を別途手動操作などによって行うようになっているものであってもよい。
また、リンク機構は、上記実施例で示したタイプのリンク構造に限定されるものではなく、スライダリンク機構等の他の様々なリンク構造を適用することができる。また、上記実施例では、第1のロック装置10及び第2のロック装置20が第2のリンク7に設けられたものを例示したが、これらロック装置は、第1のリンクに設けられていてもよく、また、第1のリンクと第2のリンクとに分かれて設けられていてもよい。
また、第1のストライカや第2のストライカも、第1のロック装置や第2のロック装置に対して相対変位する部材に設けられていればよく、その配設される箇所は特に限定されない。また、上記実施例では、第1のロック装置10と係合ロックする第1のストライカ6Cと、第2のロック装置20と係合ロックする第2のストライカ3Cとに分かれて構成されたものを例示したが、一つのストライカによって双方のロック装置にロック対応させるように構成してもよい。
また、上記実施例では、第2のリンクの支持台に対する軸連結部(連結軸)に渦巻きバネを配設してシート本体を常時浮き上がらせる方向に回転附勢するようにした構成を示したが、この附勢バネは、第2のリンクと第1のリンクとの軸連結部(連結軸)や、第1のリンクとシート本体との軸連結部(連結軸)に設けられていてもよい。また、上記した各軸連結部に附勢バネを複数設定することにより、個々の附勢バネを大型化することなくシート本体を浮き上がらせる方向への附勢力を高めることができる。
1 シート本体
2 シートバック(背凭れ部)
2A バックフレーム
3 シートクッション(着座部)
3A クッションフレーム
3B 連結軸
3C 第2のストライカ
4 リクライニング装置
4R 操作レバー
5 支持台(ベース体)
5A 支持フレーム
5B 支持ブラケット
6 第1のリンク
6A 連結軸
6B 連結軸
6C 第1のストライカ
7 第2のリンク
7A 連結軸
7B 渦巻きバネ
7C 掛ピン
7D1 受入口
7D2 受入口
10 第1のロック装置
12 ラッチ
12A 上顎
12B 下顎
12C 掛部
12D 角部
12E 支軸
13 ポール
13A 角部
13B 掛部
13C 掛部
13D 支軸
14 引張バネ
20 第2のロック装置
22 ラッチ
22A 上顎
22B 下顎
22C 掛部
22D 角部
22E 支軸
23 ポール
23A 角部
23B 掛部
23C 掛部
23D 支軸
24 引張バネ
F フロア

Claims (3)

  1. 背凭れ部と着座部とを有するシート本体がフロア上に固定されたベース体に回転移動可能に連結された車両用シートであって、
    前記シート本体は前記着座部の前部と前記ベース体とを軸連結した連結点を中心に前記着座部と前記背凭れ部とを一体的とした状態で上下に揺動回転することのできる構成とされ、前記シート本体と前記ベース体との間には第1のロック装置と第2のロック装置とを有したリンク機構が設けられ、前記第1のロック装置は前記シート本体の上方回転時に前記リンク機構をリンク運動させることにより前記第1のロック装置に対して相対変位する部材に設けられたフレーム状の第1のストライカと係合ロックして前記シート本体を通常の着座姿勢の状態に保持し、前記第2のロック装置は前記シート本体の下方回転時に前記リンク機構をリンク運動させることにより前記第2のロック装置に対して相対変位する部材に設けられたフレーム状の第2のストライカと係合ロックして前記シート本体を通常の着座姿勢よりも後傾した安楽姿勢の状態に切り換えて保持し、前記各ロック装置は前記リンク機構に対して互いに前後に並んで配置され、該リンク機構のリンク運動に伴ってそれぞれ上下動して一方が対応するストライカと係合ロックすることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記リンク機構は前記シート本体に回転可能に軸連結された第1のリンクと前記ベース体に回転可能に軸連結された第2のリンクとが互いに回転可能に軸連結された構成とされ、当該第1のリンクと第2のリンクは前記シート本体の上下回転に伴って互いの形を屈伸させる態様でリンク運動して前記第1のロック装置と前記第2のロック装置とをそれぞれ上下動させるようになっていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記両ロック装置は、前記第2のリンクに設けられて該第2のリンクと前記ベース体との軸連結部を間に挟んだ配置とされていることを特徴とする車両用シート。
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