JP5303944B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP5303944B2
JP5303944B2 JP2008025504A JP2008025504A JP5303944B2 JP 5303944 B2 JP5303944 B2 JP 5303944B2 JP 2008025504 A JP2008025504 A JP 2008025504A JP 2008025504 A JP2008025504 A JP 2008025504A JP 5303944 B2 JP5303944 B2 JP 5303944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal electrode
electrode
internal
end surface
multilayer capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008025504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009188122A (ja
Inventor
高哉 石垣
正明 富樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2008025504A priority Critical patent/JP5303944B2/ja
Publication of JP2009188122A publication Critical patent/JP2009188122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5303944B2 publication Critical patent/JP5303944B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、積層コンデンサに関する。
従来、積層コンデンサとして、例えば特許文献1記載のものが知られている。特許文献1記載の積層コンデンサは、絶縁体層が積層された積層体と、積層体内に絶縁体層を介して交互に配置された2種類の内部電極と、積層体の外表面に配置された2つの端子電極と、を備えている。2種類の内部電極はそれぞれ複数存在し、一方の種類の内部電極は一方の端子電極に接続され、他方の種類の内部電極は他方の端子電極に接続されている。この積層コンデンサでは、2種類の内部電極を互いに重なり合うように配置することで、静電容量が発生する領域を形成している。
特開平10−12478号公報
ところで近年、積層コンデンサにおいては、インダクタの品質を示すQ値の向上が望まれている。
特許文献1記載の積層コンデンサでは、2種類の内部電極をそれぞれ複数備えているので、抵抗が小さくなる。そのため、Q値の向上が期待できる。しかしながら、積層ずれが生じた場合に静電容量値のばらつきが大きくなるという問題が生じてしまう。
2種類の内部電極を一対のみ備える積層コンデンサも、従来から知られている。しかしながら、このような積層コンデンサの場合、内部電極の総厚みが薄くなり高抵抗となるため、Q値の向上が難しい。
そこで、本発明は、静電容量値のばらつきを抑制し、Q値の向上が可能な積層コンデンサを提供することを課題とする。
本発明の積層コンデンサは、複数の絶縁体層が積層された積層体と、積層体の外表面に設けられた第1及び第2の端子電極と、積層体内に設けられ、一端面が第1の端子電極に接続された内部電極と、積層体内に設けられ、一端面が第2の端子電極に接続された内部電極と、を備える積層コンデンサであって、一端面が第1の端子電極に接続された内部電極として、少なくとも第1及び第4の内部電極を備え、一端面が第2の端子電極に接続された内部電極として、少なくとも第2及び第3の内部電極を備え、第1の内部電極は、絶縁体層を挟んで第2の内部電極と隣り合うように配置され、第3の内部電極は、第2の内部電極から見たときに絶縁体層の積層方向において第1の内部電極とは反対側に、第2の内部電極との間に絶縁体層を挟んで配置され、第4の内部電極は、第3の内部電極と同一の層に、当該第4の内部電極の他端面と第3の内部電極の他端面とが対向するように配置され、一端面が第1の端子電極に接続された内部電極のうち、積層方向から見たときに、一端面が第2の端子電極に接続された内部電極と絶縁体層のみを間に挟んだ状態で重なる部分を有するのは、第1の内部電極のみであり、一端面が第2の端子電極に接続された内部電極のうち、積層方向から見たときに、一端面が第1の端子電極に接続された内部電極と絶縁体層のみを間に挟んだ状態で重なる部分を有するのは、第2の内部電極のみであり、第1及び第2の内部電極は一対のみであることを特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサでは、第1の端子電極に接続された内部電極と第2の端子電極に接続された内部電極との組み合わせにおいて、互いに重なり合うのは第1の内部電極と第2の内部電極との組み合わせのみであり、しかも第1及び第2の内部電極の対は1つのみである。よって、本発明に係る積層コンデンサにおいて、内部電極同士が重なり合うことで静電容量が発生する領域は、1つのみ存在することとなる。その結果、内部電極同士が重なり合う領域を複数有する積層コンデンサと比べて、静電容量値のばらつきを抑制することができる。
また、本発明に係る積層コンデンサでは、第2の端子電極に接続された第3の内部電極と第1の端子電極に接続された第4の内部電極とが同一の層に配されており、これらの内部電極の他端面は互いに対向している。そのため、第3及び第4の内部電極間は、静電容量が発生する領域となる。かかる領域は、同一の層に位置する内部電極間にあるので、重なり合う内部電極間にある静電容量の発生領域と比べて、積層ずれ等の影響を受けにくい。したがって、静電容量値のばらつきを更に抑制することができる。第3の内部電極の他端面と第4の内部電極の他端面とを対向させることで、比較的小さな値の静電容量を発生させることができる。よって、積層コンデンサとしての静電容量値を微調整することが可能となる。
更に、本発明に係る積層コンデンサでは、第1及び第4の内部電極は第1の端子電極に接続され、第2及び第3の内部電極は第2の端子電極に接続されている。よって、第1の端子電極には第1及び第4の内部電極が並列接続され、第2の端子電極には第2及び第3の内部電極が並列接続されることとなる。端子電極それぞれに複数の内部電極を並列接続することにより、直流抵抗を低減することができる。その結果、積層コンデンサのQ値を向上させることができる。
好ましくは、第1及び第2の内部電極の厚さは第3及び第4の内部電極の厚さよりも厚い。
この場合、第1及び第2の内部電極の厚さを比較的厚くできるので、直流抵抗を更に下げることが可能となり、積層コンデンサのQ値をいっそう向上させることができる。また、第3及び第4の内部電極の厚さを比較的薄くできるので、第3及び第4の内部電極の端面間にて発生する静電容量の値をより小さくすることができる。よって、静電容量値の微調整がより確実に可能となる。
好ましくは、一端面が第1の端子電極に接続された内部電極として、第5の内部電極を更に備え、第5の内部電極は、第2の内部電極と同一の層に、当該第5の内部電極の他端面と第2の内部電極の他端面とが対向するように配置されている。
この場合、第5の内部電極の端面と第2の内部電極の端面とを対向させることで、これらの間に静電容量が発生する領域を形成することができ、しかも静電容量値を比較的小さなものとすることができる。その結果、静電容量値の微調整が可能となる。
好ましくは、積層方向から見たときに、第2の内部電極の他端面と第4の内部電極の他端面との間の距離は、第2の内部電極の他端面と第5の内部電極の他端面との間の距離よりも長い。
この場合、第4の内部電極の他端面を第2の内部電極の他端面からより遠ざけることとなる。これにより、積層ずれ等が生じた際に、第2の内部電極と第4の内部電極とが重なり合って、第2の内部電極と第4の内部電極とで静電容量を発生してしまう可能性を低減できる。よって、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
好ましくは、積層方向から見たときに、第5の内部電極の他端面と第3の内部電極の他端面との間の距離は、第5の内部電極の他端面と第2の内部電極の他端面との間の距離よりも長い。
この場合、第3の内部電極の他端面を第5の内部電極の他端面からより遠ざけることとなる。これにより、積層ずれ等が生じた際に、第1の内部電極と第3の内部電極とが第2の内部電極を介さずに重なり合って、第1の内部電極と第3の内部電極とが静電容量を発生してしまう可能性を低減できる。よって、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
好ましくは、一端面が第2の端子電極に接続された内部電極として、第6の内部電極を更に備え、第6の内部電極は、第1の内部電極と同一の層に、当該第6の内部電極の他端面と第1の内部電極の他端面とが対向するように配置されている。
この場合、第6の内部電極の端面と第1の内部電極の端面とを対向させることで、これらの間に静電容量が発生する領域を形成することができ、しかも静電容量値を比較的小さなものとすることができる。その結果、静電容量値の微調整が可能となる。
好ましくは、一端面が第1の端子電極に接続された内部電極として、第7の内部電極を更に備え、一端面が第2の端子電極に接続された内部電極として、第8の内部電極を更に備え、第7の内部電極は、第1の内部電極から見たときに積層方向において第2の内部電極とは反対側に、第1の内部電極との間に絶縁体層を挟んで配置され、第8の内部電極は、第7の内部電極と同一の層に、当該第8の内部電極の他端面と第7の内部電極の他端面とが対向するように配置されている。
この場合、第7の内部電極の端面と第8の内部電極の端面とを対向させることで、これらの間に静電容量が発生する領域を形成することができ、しかも静電容量値を比較的小さなものとすることができる。その結果、静電容量値の微調整が可能となる。
本発明によれば、静電容量値のばらつきを抑制し、Q値の向上が可能な積層コンデンサを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。図3は、第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の分解斜視図である。
積層コンデンサC1は、図1に示されるように、積層体1と、積層体1の外表面に配置された第1及び第2の端子電極10,11とを備えている。
積層体1は略直方体であって、側面4〜9を有している。側面4は側面5と対向し、側面6は側面7と対向し、側面8は側面9と対向している。側面4,5は長方形状を呈しており、側面6,7は、側面4,5を連結するように側面4,5の短辺方向に沿って伸びている。側面8,9は、側面4,5を連結するように側面4,5の長辺方向に沿って伸びている。
第1及び第2の端子電極10,11は、互いに絶縁されている。第1の端子電極10は、側面6を覆うように配置されている。第2の端子電極11は、側面7を覆うように配置されている。第1及び第2の端子電極10,11は、例えば、導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストを積層体1の対応する外表面に付与し、焼き付けることによって形成される。なお必要に応じて、焼き付けられた電極の上にめっき層が形成されることもある。
積層体1は、図2及び図3に示されるように、複数(本実施形態では7層)の絶縁体層20が積層されたものである。先述した積層体1の側面6〜9は絶縁体層20の積層方向に沿って伸びる面であり、側面4,5は絶縁体層20の積層方向と直交する方向に伸びる面である。各絶縁体層20は、例えば誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の積層コンデンサC1では、各絶縁体層20は、絶縁体層20の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
積層コンデンサC1は積層体1内に、複数(本実施形態では12個)の内部電極を備えている。複数の内部電極は、1つの第1の内部電極21と、1つの第2の内部電極22と、複数(本実施形態では2つ)の第3の内部電極23と、複数(本実施形態では2つ)の第4の内部電極24と、1つの第5の内部電極25と、1つの第6の内部電極26と、複数(本実施形態では2つ)の第7の内部電極27と、複数(本実施形態では2つ)の第8の内部電極28とからなる。第1〜第8の内部電極21〜28は、導電性ペーストの焼結体から構成される。
第1,第4,第5,及び第7の内部電極21,24,25,27は、一端面が第1の端子電極10に接続されている。また、第2,第3,第6,及び第8の内部電極22,23,26,28は、一端面が第2の端子電極11に接続されている。第1,第4,第5,及び第7の内部電極21,24,25,27のうち、一端面が第2の端子電極11に接続された内部電極と、絶縁体層20の積層方向から見たときに絶縁体層20のみを間に挟んで重なる部分を有するのは、第1の内部電極21だけである。第2,第3,第6,及び第8の内部電極22,23,26,28のうち、一端面が第1の端子電極10に接続された内部電極と、絶縁体層20の積層方向から見たときに絶縁体層20のみを間に挟んで重なる部分を有するのは、第2の内部電極22だけである。以下、第1〜第8の内部電極21〜28の構成について、より詳しく述べる。
第1の内部電極21は、絶縁体層20に挟まれている。第1の内部電極21の一端面は、積層体1から露出して第1の端子電極10に接続されている。より具体的には、第1の内部電極21は、その一端部が積層体1の側面6側に位置しており、当該一端部の端面は積層体1の側面6から露出している。
第6の内部電極26は、第1の内部電極21と同一の層に位置している。第6の内部電極26の一端面は、積層体1から露出して第2の端子電極11に接続されている。より具体的には、第6の内部電極26は、その一端部が積層体1の側面7側に位置しており、当該一端部の端面は積層体1の側面7から露出している。第6の内部電極26と第1の内部電極21とは、他端部の端面同士が対向している。これにより、積層体1は、第1の内部電極21と第6の内部電極26とで挟まれる容量形成領域1aを含むこととなる。容量形成領域1aは、絶縁体層20のうち、第1の内部電極21と第6の内部電極26との間に位置する部分であり、積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域である。
第2の内部電極22は、絶縁体層20を挟んで第1の内部電極21と隣り合うように配置されている。第2の内部電極22の一端面は、積層体1から露出して第2の端子電極11に接続されている。より具体的には、第2の内部電極22は、その一端部が積層体1の側面7側に位置しており、当該一端部の端面は積層体1の側面7から露出している。また、第2の内部電極22は、絶縁体層20の積層方向から見たときに、第1の内部電極21と重なる領域を有している。より具体的には、第2の内部電極22の他端部は、第1の内部電極21の他端部と絶縁体層20の積層方向から見たときに重なっている。これにより、積層体1は、第1の内部電極21と第2の内部電極22とで挟まれる容量形成領域1bを含むこととなる。容量形成領域1bは、絶縁体層20のうち、第1の内部電極21と第2の内部電極22とに重なる部分であり、積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域である。
第5の内部電極25は、第2の内部電極22と同一の層に位置している。第5の内部電極25の一端面は、積層体1から露出して第1の端子電極10に接続されている。より具体的には、第5の内部電極25は、その一端部が積層体1の側面6側に位置しており、当該一端部の端面は積層体1の側面6から露出している。第5の内部電極25と第2の内部電極22とは、他端部の端面同士が対向している。これにより、積層体1は、第2の内部電極22と第5の内部電極25とで挟まれる容量形成領域1cを含むこととなる。容量形成領域1cは、絶縁体層20のうち、第2の内部電極22と第5の内部電極25との間に位置する部分であり、積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域である。なお、第5の内部電極25は、絶縁体層20の積層方向から見たときに、第6の内部電極26と重なりを有していない。
第3の内部電極23は、第2の内部電極22から見たときに、絶縁体層20の積層方向において第1の内部電極21とは反対側に配置されている。第3の内部電極23は、第2の内部電極22との間に絶縁体層20を挟んで配置されている。第3の内部電極23の一端面は、積層体1から露出して第2の端子電極11に接続されている。より具体的には、第3の内部電極23は、その一端部が積層体1の側面7側に位置しており、当該一端部の端面は積層体1の側面7から露出している。
第3の内部電極23は、絶縁体層20の積層方向から見たときに第2の内部電極22からはみ出さないように配置されている。より具体的には、第3の内部電極23は、第2の内部電極22と同じ大きさを有している。このように配置された第3の内部電極23と第1の内部電極21との間には、第2の内部電極22を介さずに重なり合う領域、すなわち積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域が形成されない。
第4の内部電極24は、第3の内部電極23と同一の層に位置している。第4の内部電極24の一端面は、積層体1から露出して第1の端子電極10に接続されている。より具体的には、第4の内部電極24は、その一端部が積層体1の側面6側に位置しており、当該一端部の端面は積層体1の側面6から露出している。第4の内部電極24と第3の内部電極23とは、他端部の端面同士が対向している。これにより、積層体1は、第3の内部電極23と第4の内部電極24とで挟まれる容量形成領域1dを含むこととなる。容量形成領域1dは、絶縁体層20のうち、第3の内部電極23と第4の内部電極24との間に位置する部分であり、積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域である。
第4の内部電極24は、絶縁体層20の積層方向から見たときに第5の内部電極25からはみ出さないように配置されている。より具体的には、第4の内部電極24は、第5の内部電極25と同じ大きさを有している。このように第4の内部電極24を配置することにより、第4の内部電極24と第2の内部電極22との間に、積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域が形成されることを防げる。
第7の内部電極27は、第1の内部電極21から見たときに、絶縁体層20の積層方向において第2の内部電極22とは反対側に配置されている。第7の内部電極27は、第1の内部電極21との間に絶縁体層20を挟んで配置されている。第7の内部電極27の一端面は、積層体1から露出して第1の端子電極10に接続されている。より具体的には、第7の内部電極27は、その一端部が積層体1の側面6側に位置しており、当該一端部の端面は積層体1の側面6から露出している。
第7の内部電極27は、絶縁体層20の積層方向から見たときに第1の内部電極21からはみ出さないように配置されている。より具体的には、第7の内部電極27は、第1の内部電極21と同じ大きさを有している。このように配置された第7の内部電極27と第2の内部電極22との間には、第1の内部電極21を介さずに重なり合う領域、すなわち積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域が形成されない。
第8の内部電極28は、第7の内部電極27と同一の層に位置している。第8の内部電極28の一端面は、積層体1から露出して第2の端子電極11に接続されている。より具体的には、第8の内部電極28は、その一端部が積層体1の側面7側に位置しており、当該一端部の端面は積層体1の側面7から露出している。第8の内部電極28と第7の内部電極27とは、他端部の端面同士が対向している。これにより、積層体1は、第7の内部電極27と第8の内部電極28とで挟まれる容量形成領域1eを含むこととなる。容量形成領域1eは、絶縁体層20のうち、第7の内部電極27と第8の内部電極28との間に位置する部分であり、積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域である。
第8の内部電極28は、絶縁体層20の積層方向から見たときに第6の内部電極26からはみ出さないように配置されている。より具体的には、第8の内部電極28は、第6の内部電極26と同じ大きさを有している。このように第8の内部電極28を配置することにより、第8の内部電極28と第1の内部電極21との間に、積層コンデンサC1の静電容量を実質的に生じさせる領域が形成されることを防げる。
以上述べた構成を有する第1実施形態に係る積層コンデンサC1によれば、重なり合う内部電極による容量形成領域は、容量形成領域1bのみである。しかも、第1及び第2の内部電極21,22を1対しか備えないので、容量形成領域1bは1つのみとなる。したがって、第1実施形態に係る積層コンデンサC1では、重なり合う内部電極による容量形成領域は1つしか存在しないこととなる。そのため、重なり合う内部電極による容量形成領域を複数有する積層コンデンサと比べて、静電容量値のばらつきを抑制することができる。
また第1実施形態に係る積層コンデンサC1は、第1及び第6の内部電極21,26による容量形成領域1aと、第2及び第5の内部電極22,25による容量形成領域1cと、第3及び第4の内部電極23,24による容量形成領域1dと、第7及び第8の内部電極27,28による容量形成領域1eとを有している。容量形成領域1a,1c,1d,1eは、同一の層に位置する2つの内部電極間にあるため、重なり合う2つの内部電極による容量形成領域1bと比べて、積層ずれ等の影響を受けにくい。したがって、積層コンデンサC1における静電容量値のばらつきを更に抑えることができる。容量形成領域1a,1c,1d,1eは、2つの内部電極の端面間に生じるものであるため、容量形成領域1bと比べて静電容量値が小さくなる。よって、積層コンデンサC1としての静電容量値を微調整することが可能となる。
また、第1実施形態に係る積層コンデンサC1では、第1の端子電極10には第1、第4、第5、及び第7の内部電極21,24,25,27が並列接続され、第2の端子電極11には第2、第3、第6、及び第8の内部電極22,23,26,28が並列接続されている。第1及び第2の端子電極10,11それぞれに複数の内部電極を並列接続することで、直流抵抗を低減することができる。その結果、積層コンデンサのQ値を向上させることができる。
続いて、図4(a)に基づいて、第1実施形態の変形例について説明する。図4(a)は、第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第3及び第7の内部電極23,27の形状が第1実施形態と異なっている。
本変形例の第3の内部電極23は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第2の内部電極22よりも長さが短い。そのため、絶縁体層20の積層方向から見たときに、第5の内部電極25の他端面と第3の内部電極23の他端面との間の距離は、第5の内部電極25の他端面と第2の内部電極22の他端面との間の距離よりも長くなる。第3の内部電極23と第2の内部電極22が同じ長さの場合、大きな積層ずれ等が発生した際に、絶縁体層20の積層方向において第2の内部電極22と第5の内部電極25との間から第3の内部電極23がはみ出てしまう可能性が生じる。第3の内部電極23がはみ出ると、第3の内部電極23と第1の内部電極21との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域ができてしまうおそれがある。本変形例では、第3の内部電極23を第2の内部電極22よりも短くすることにより、積層ずれ等が発生した際に、静電容量を実質的に生じさせる領域が新たに形成されるのを未然に防いでいる。
本変形例の第7の内部電極27は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第1の内部電極21よりも長さが短い。そのため、絶縁体層20の積層方向から見たときに、第7の内部電極27の他端面と第6の内部電極26の他端面との間の距離は、第1の内部電極21の他端面と第6の内部電極26の他端面との間の距離よりも長くなる。第7の内部電極27と第1の内部電極21が同じ長さの場合、大きな積層ずれ等が発生したときに、絶縁体層20の積層方向において第1の内部電極21と第6の内部電極26との間から第7の内部電極27がはみ出て、第7の内部電極27と第2の内部電極22との間に静電容量を実質的に生じさせる領域ができてしまうおそれがある。本変形例では、第7の内部電極27を第1の内部電極21よりも短くすることにより、積層ずれ等が発生した際に、静電容量を実質的に生じさせる領域が新たに形成されるのを未然に防いでいる。
このような積層コンデンサでは、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じ効果を得ることができる。また、第3の内部電極23を第2の内部電極22よりも短くし、第7の内部電極27を第1の内部電極21よりも短くしたので、積層ずれ等が発生した際に、静電容量を実質的に生じさせる領域が新たに形成されるのを抑制できる。よって、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
続いて、図4(b)に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図4(b)は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第4及び第8の内部電極24,28の形状が第1実施形態と異なっている。
本変形例の第4の内部電極24は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第5の内部電極25よりも長さが短い。そのため、絶縁体層20の積層方向から見たときに、第2の内部電極22の他端面と第4の内部電極24の他端面との間の距離は、第2の内部電極22の他端面と第5の内部電極25の他端面との間の距離よりも長くなる。これにより、大きな積層ずれ等が発生した際に、絶縁体層20の積層方向において第4の内部電極24が第5の内部電極25からはみ出る可能性を低減できる。その結果、第4の内部電極24と第2の内部電極22との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域ができてしまう可能性を低減できる。
本変形例の第8の内部電極28は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第6の内部電極26よりも長さが短い。そのため、絶縁体層20の積層方向から見たときに、第8の内部電極28の他端面と第1の内部電極21の他端面との間の距離は、第6の内部電極26の他端面と第1の内部電極21の他端面との間の距離よりも長くなる。これにより、積層ずれ等が発生した際に、絶縁体層20の積層方向において第8の内部電極28が第6の内部電極26からはみ出る可能性を低減できる。その結果、第8の内部電極28と第1の内部電極21との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域ができてしまう可能性を低減できる。
このような積層コンデンサでは、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じ効果を得ることができる。また、第4の内部電極24を第5の内部電極25よりも短くし、第8の内部電極28を第6の内部電極26よりも短くしたので、積層ずれ等が発生した際に、静電容量を実質的に生じさせる領域が新たに形成されるのを抑制できる。よって、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
続いて、図4(c)に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図4(c)は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第3、第4、第7、及び第8の内部電極23,24,27,28の形状が第1実施形態と異なっている。
積層体1の側面6,7が対向する方向において、本変形例の第3の内部電極23は第2の内部電極22よりも長さが短く、第4の内部電極24は第5の内部電極25よりも長さが短く、第7の内部電極27は第1の内部電極21よりも長さが短く、第8の内部電極28は第6の内部電極26よりも長さが短い。これにより、大きな積層ずれ等が発生した際に、第1の内部電極21と第3及び第8の内部電極23,28との間、及び、第2の内部電極22と第4及び第7の内部電極24,27との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域ができてしまう可能性を低減できる。
このような積層コンデンサでは、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じ効果を得ることができる。また、第3、第4、第7、及び第8の内部電極23,24,27,28を短くしたので、積層ずれ等が発生した際に、静電容量を実質的に生じさせる領域が新たに形成されるのを抑制でき、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
(第2実施形態)
図5(a)は、第2実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。
第2実施形態に係る積層コンデンサは、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、略直方体の積層体1と、第1及び第2の端子電極10,11とを備えている。
積層体1は、複数(本実施形態では7層)の絶縁体層20が積層されたものである。第2実施形態に係る積層コンデンサは、積層体1内に、複数(本実施形態では12個)の内部電極を備えている。複数の内部電極は、1つの第1の内部電極21と、1つの第2の内部電極22と、複数(本実施形態では4つ)の第3の内部電極23と、複数(本実施形態では4つ)の第4の内部電極24と、1つの第5の内部電極25と、1つの第6の内部電極26とからなる。第1〜第6の内部電極21〜26は、第1実施形態に係る積層コンデンサが備える第1〜第6の内部電極21〜26と同一の構成を有している。
第2実施形態に係る積層コンデンサによれば、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同様に、重なり合う内部電極に挟まれた容量形成領域は、第1の内部電極21と第2の内部電極22とで挟まれた容量形成領域のみであり、当該容量形成領域は1つしか存在しない。そのため、重なり合う内部電極に挟まれた容量形成領域を複数有する積層コンデンサと比べて、静電容量値のばらつきを抑えることができる。また、第1の内部電極21と第6の内部電極26とで挟まれる容量形成領域と、第2の内部電極22と第5の内部電極25とで挟まれる容量形成領域と、第3の内部電極23と第4の内部電極24とで挟まれる容量形成領域とを有し、これらの容量形成領域は、第1の内部電極21と第2の内部電極21とで挟まれた容量形成領域と比べて積層ずれ等の影響を受けにくい。よって、積層コンデンサC1における静電容量値のばらつきをいっそう抑えることができる。更に、第1の端子電極10には第1、第4、及び第5の内部電極21,24,25が並列接続され、第2の端子電極11には第2、第3、及び第6の内部電極22,23,26が並列接続されているので、直流抵抗を低減することができ、積層コンデンサのQ値を向上させることができる。
続いて、図5(b)に基づいて、第2実施形態の変形例について説明する。図5(b)は、第2実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第3の内部電極23の形状が第2実施形態と異なっている。
本変形例の第3の内部電極23は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第2の内部電極22よりも長さが短い。これにより、積層ずれ等が発生した際に、絶縁体層20の積層方向において第2の内部電極22と第5の内部電極25との間から第3の内部電極23がはみ出る可能性を低減できる。その結果、第3の内部電極23と第1の内部電極21との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域が形成される可能性を低減できる。
このような積層コンデンサでは、第2実施形態に係る積層コンデンサと同じ効果を得ることができる。また、第3の内部電極23を第2の内部電極22よりも短くしたので、積層ずれ等が発生した際に、静電容量を実質的に生じさせる領域が新たに形成されるのを抑制でき、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
続いて、図6(a)に基づいて、第2実施形態の他の変形例について説明する。図6(a)は、第2実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第4の内部電極24の形状が第2実施形態と異なっている。
本変形例の第4の内部電極24は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第5の内部電極25よりも長さが短い。これにより、積層ずれ等が発生した際に、絶縁体層20の積層方向において第4の内部電極24が第5の内部電極25からはみ出す可能性を低減できる。その結果、第2の内部電極22と第4の内部電極24との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域が形成される可能性を低減できる。
このような積層コンデンサでは、第2実施形態に係る積層コンデンサと同じ効果を得ることができる。また、第4の内部電極24を第5の内部電極25よりも短くしたので、積層ずれ等が発生した際に、静電容量を実質的に生じさせる領域が新たに形成されるのを抑制でき、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
続いて、図6(b)に基づいて、第2実施形態の他の変形例について説明する。図6(b)は、第2実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第3及び第4の内部電極23,24の形状が第2実施形態と異なっている。
積層体1の側面6,7が対向する方向において、本変形例の第3の内部電極23は第2の内部電極22よりも長さが短く、第4の内部電極24は第5の内部電極25よりも長さが短い。これにより、積層ずれ等が発生した際に、絶縁体層20の積層方向において、第2の内部電極22から第3の内部電極23がはみ出る可能性、及び、第5の内部電極25から第4の内部電極24がはみ出る可能性を低減できる。その結果、第1の内部電極21と第3の内部電極23との間、及び、第2の内部電極22と第4の内部電極24との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域が形成される可能性を低減できる。
このような積層コンデンサでは、第2実施形態に係る積層コンデンサと同じ効果を得ることができる。また、第3及び第4の内部電極23,24をより小さくしたので、積層ずれ等が発生した際に、静電容量を実質的に生じさせる領域が新たに形成される可能性を抑制でき、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。
第3実施形態に係る積層コンデンサは、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、略直方体の積層体1と、第1及び第2の端子電極10,11とを備えている。
積層体1は、複数(本実施形態では7層)の絶縁体層20が積層されたものである。第3実施形態に係る積層コンデンサは、積層体1内に、複数(本実施形態では12個)の内部電極を備えている。複数の内部電極は、1つの第1の内部電極21と、1つの第2の内部電極22と、複数(本実施形態では2つ)の第3の内部電極23と、複数(本実施形態では2つ)の第4の内部電極24と、1つの第5の内部電極25と、1つの第6の内部電極26と、複数(本実施形態では2つ)の第7の内部電極27と、複数(本実施形態では2つ)の第8の内部電極28とからなる。
絶縁体層20の積層方向から見た第1〜第8の内部電極21〜28の形状は、第1実施形態に係る積層コンデンサC1が備える第1〜第8の内部電極21〜28と同一である。ただし、第1、第2、第5、及び第6の内部電極21,22,25,26は、第3、第4、第7、及び第8の内部電極23,24,27,28と比べて、厚くなっている。
第3実施形態に係る積層コンデンサによれば、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同様の効果を得ることができる。更に、第3実施形態に係る積層コンデンサでは、第1、第2、第5、及び第6の内部電極21,22,25,26の厚さを比較的厚くできるので、直流抵抗を更に下げることが可能となり、積層コンデンサのQ値をいっそう向上させることができる。また、端面間が対向する第3、第4、第7、及び第8の内部電極23,24,27,28の厚さを比較的薄くできるので、静電容量値が小さい容量形成領域をより確実に得ることができる。よって、静電容量値の微調整がより確実に可能となる。
続いて、図8(a)に基づいて、第3実施形態の変形例について説明する。図8(a)は、第3実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第3及び第7の内部電極23,27の形状が第3実施形態と異なっている。
本変形例の第3の内部電極23は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第2の内部電極22よりも長さが短い。本変形例の第7の内部電極27は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第1の内部電極21よりも長さが短い。
このような積層コンデンサでは、第3実施形態に係る積層コンデンサと同じ効果を得ることができる。また、第3の内部電極23を第2の内部電極22よりも短くし、第7の内部電極27を第1の内部電極21よりも短くしたので、大きな積層ずれ等が発生した際に、第1の内部電極21と第3の内部電極23との間、及び、第2の内部電極22と第7の内部電極27との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域が形成される可能性を低減できる。よって、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
続いて、図8(b)に基づいて、第3実施形態の他の変形例について説明する。図8(b)は、第3実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第4及び第8の内部電極24,28の形状が第3実施形態と異なっている。
本変形例の第4の内部電極24は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第5の内部電極25よりも長さが短い。本変形例の第8の内部電極28は、積層体1の側面6,7が対向する方向において、第6の内部電極26よりも長さが短い。
このような積層コンデンサでは、第3実施形態に係る積層コンデンサと同じ効果を得ることができる。また、第4の内部電極24を第5の内部電極25よりも短くし、第8の内部電極28を第6の内部電極26よりも短くしたので、積層ずれ等が発生した際に、第2の内部電極22と第4の内部電極24との間、及び、第1の内部電極21と第8の内部電極28との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域が形成される可能性を低減でき、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
続いて、図8(c)に基づいて、第3実施形態の他の変形例について説明する。図8(c)は、第3実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。本変形例に係る積層コンデンサでは、第3、第4、第7、及び第8の内部電極23,24,27,28の形状が第3実施形態と異なっている。
積層体1の側面6,7が対向する方向において、本変形例の第3の内部電極23は第2の内部電極22よりも長さが短く、第4の内部電極24は第5の内部電極25よりも長さが短く、第7の内部電極27は第1の内部電極21よりも長さが短く、第8の内部電極28は、第6の内部電極26よりも長さが短い。
このような積層コンデンサでは、第3実施形態に係る積層コンデンサと同じ効果を得ることができる。また、第3の内部電極23を第2の内部電極22よりも短くし、第4の内部電極24を第5の内部電極25よりも短くし、第7の内部電極27を第1の内部電極21よりも短くし、第8の内部電極28を第6の内部電極26よりも短くしたので、大きな積層ずれ等が発生した際に、第1の内部電極21と第3及び第8の内部電極23,28との間、及び、第2の内部電極22と第4及び第7の内部電極24,27との間に、静電容量を実質的に生じさせる領域が形成される可能性を低減でき、静電容量値のばらつきが少ない積層コンデンサをより確実に得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨が逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、第3、第4、第7、及び第8の内部電極23,24,27,28の枚数は上記実施形態に示したものに限られない。ただし、第1及び第2の内部電極21,22については一対のみとする。
また上に示した各変形例では、第3の内部電極23が短いときには第7の内部電極27も短く、第4の内部電極24が短いときには第8の内部電極28も短くなっているが、必ずしもそうでなくてもよい。すなわち、第3の内部電極23、第7の内部電極27、第4の内部電極24、及び第8の内部電極28の長さは、別々に設定することができる。
第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の分解斜視図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。 第2実施形態及び第2実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。 第2実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。 第3実施形態に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。 第3実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える積層体の断面図である。
符号の説明
C1・・・積層コンデンサ、1・・・積層体、10・・・第1の端子電極、11・・・第2の端子電極、20・・・絶縁体層、21・・・第1の内部電極、22・・・第2の内部電極、23・・・第3の内部電極、24・・・第4の内部電極、25・・・第5の内部電極、26・・・第6の内部電極、27・・・第7の内部電極、28・・・第8の内部電極。

Claims (6)

  1. 複数の絶縁体層が積層された積層体と、
    前記積層体の外表面に設けられた第1及び第2の端子電極と、
    前記積層体内に設けられ、一端面が前記第1の端子電極に接続された内部電極と、
    前記積層体内に設けられ、一端面が前記第2の端子電極に接続された内部電極と、
    を備える積層コンデンサであって、
    一端面が前記第1の端子電極に接続された内部電極として、少なくとも第1及び第4の内部電極を備え、
    一端面が前記第2の端子電極に接続された内部電極として、少なくとも第2及び第3の内部電極を備え、
    前記第1の内部電極は、前記絶縁体層を挟んで前記第2の内部電極と隣り合うように配置され、
    前記第3の内部電極は、前記第2の内部電極から見たときに前記絶縁体層の積層方向において前記第1の内部電極とは反対側に、前記第2の内部電極との間に前記絶縁体層を挟んで配置され、
    前記第4の内部電極は、前記第3の内部電極と同一の層に、当該第4の内部電極の他端面と前記第3の内部電極の他端面とが対向するように配置され、
    一端面が前記第1の端子電極に接続された内部電極のうち、前記積層方向から見たときに、一端面が前記第2の端子電極に接続された内部電極と前記絶縁体層のみを間に挟んだ状態で重なる部分を有するのは、前記第1の内部電極のみであり、
    一端面が前記第2の端子電極に接続された内部電極のうち、前記積層方向から見たときに、一端面が前記第1の端子電極に接続された内部電極と前記絶縁体層のみを間に挟んだ状態で重なる部分を有するのは、前記第2の内部電極のみであり、
    前記第1及び第2の内部電極は一対のみであり、
    前記第2の内部電極と前記第3の内部電極とは、同じ大きさを有し、
    前記第3の内部電極の前記他端面と前記第4の内部電極の前記他端面とで、静電容量を発生させていることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 前記第1及び第2の内部電極の厚さは前記第3及び第4の内部電極の厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1記載の積層コンデンサ。
  3. 一端面が前記第1の端子電極に接続された内部電極として、第5の内部電極を更に備え、
    前記第5の内部電極は、前記第2の内部電極と同一の層に、当該第5の内部電極の他端面と前記第2の内部電極の他端面とが対向するように配置され
    前記第2の内部電極の前記他端面と前記第5の内部電極の前記他端面とで、静電容量を発生させていることを特徴とする請求項1又は2記載の積層コンデンサ。
  4. 前記積層方向から見たときに、前記第2の内部電極の他端面と前記第4の内部電極の他端面との間の距離は、前記第2の内部電極の他端面と前記第5の内部電極の他端面との間の距離よりも長いことを特徴とする請求項3記載の積層コンデンサ。
  5. 一端面が前記第2の端子電極に接続された内部電極として、第6の内部電極を更に備え、
    前記第6の内部電極は、前記第1の内部電極と同一の層に、当該第6の内部電極の他端面と前記第1の内部電極の他端面とが対向するように配置され
    前記第1の内部電極の前記他端面と前記第6の内部電極の前記他端面とで、静電容量を発生させていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載の積層コンデンサ。
  6. 一端面が前記第1の端子電極に接続された内部電極として、第7の内部電極を更に備え、
    一端面が前記第2の端子電極に接続された内部電極として、第8の内部電極を更に備え、
    前記第7の内部電極は、前記第1の内部電極から見たときに前記積層方向において前記第2の内部電極とは反対側に、前記第1の内部電極との間に前記絶縁体層を挟んで配置され、
    前記第8の内部電極は、前記第7の内部電極と同一の層に、当該第8の内部電極の他端面と前記第7の内部電極の他端面とが対向するように配置され、
    前記第1の内部電極と前記第7の内部電極とは、同じ大きさを有し、
    前記第7の内部電極の前記他端面と前記第8の内部電極の前記他端面とで、静電容量を発生させていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載の積層コンデンサ。
JP2008025504A 2008-02-05 2008-02-05 積層コンデンサ Active JP5303944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025504A JP5303944B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 積層コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025504A JP5303944B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 積層コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009188122A JP2009188122A (ja) 2009-08-20
JP5303944B2 true JP5303944B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=41071090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008025504A Active JP5303944B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 積層コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5303944B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61183913A (ja) * 1985-02-08 1986-08-16 株式会社村田製作所 積層コンデンサ
JPH0547591A (ja) * 1991-08-09 1993-02-26 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミツク電子部品の製造方法
JP3268921B2 (ja) * 1993-11-29 2002-03-25 株式会社村田製作所 積層コンデンサ
JPH09190947A (ja) * 1996-01-11 1997-07-22 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品
JP2000124057A (ja) * 1998-10-12 2000-04-28 Tdk Corp 積層型セラミックコンデンサ
JP2003272903A (ja) * 2002-03-15 2003-09-26 Oizumi Seisakusho:Kk 積層型チップサーミスタと積層型チップサーミスタの抵抗値制御方法
DE10313891A1 (de) * 2003-03-27 2004-10-14 Epcos Ag Elektrisches Vielschichtbauelement

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009188122A (ja) 2009-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4374041B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4645637B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2007142295A (ja) 積層コンデンサ
JP2007142296A (ja) 積層コンデンサ
JP2007317786A (ja) 積層コンデンサ
JP4462194B2 (ja) 積層型貫通コンデンサアレイ
JP2009218363A (ja) 貫通型積層コンデンサ
JP4513855B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4146858B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4475338B2 (ja) 積層コンデンサ
JP6111768B2 (ja) 貫通型コンデンサ
JP5278476B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2006190774A (ja) 積層セラミック電子部品
JP5251834B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2009164244A (ja) 積層コンデンサ
JP2009033044A (ja) 貫通型積層コンデンサ
JP2013258230A (ja) セラミック電子部品
JP2007299984A (ja) 積層セラミック電子部品
JP5861531B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5093044B2 (ja) 積層コンデンサ
JP6459717B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP5303944B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4600561B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5321630B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4710998B2 (ja) 積層コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5303944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150