JP5303423B2 - チョコレートの製造方法 - Google Patents

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本発明は、チョコレートの製造方法に関するものであり、特に、リファイニング工程に特徴を有するチョコレートの製造方法に関するものである。
チョコレートは、一般的に以下の(1)〜(5)の工程を経て製造される。
(1)ミキシング(混合)
原料(カカオマス、ココアバター、糖類、粉乳、植物油脂等)をミキサーで適温状態に加熱しながら均質になるように混合し、チョコレート生地を得る。
(2)リファイニング(微粒化)
得られたチョコレート生地(混合したチョコレート原料)をロールリファイナーで磨り潰し、粒度20μm程度まで微粒化する。リファイニング(微粒化)は、通常、プレリファイニングとエンドリファイニングの2段階の工程からなり、プレリファイニングとして2本のロールを有するリファイナーで粒度100〜130μmまで微粒化した後、エンドリファイニングとして5本のロールを有するリファイナーで粒度20μm程度まで微粒化する。微粒化することにより食感がザラつきのないものとなる。
(3)コンチング(精練)
リファイニングしたチョコレート生地を、コンチングマシンにより長時間かけて練り込み、チョコレート原液とする。コンチングにより原料に含まれる水分、酸性成分等の揮発成分が取り除かれ、得られるチョコレートはマイルドで滑らかな状態となる。コンチングは風味や品質に影響する工程である。なお、通常、コンチングでは原料として油脂や乳化剤等が追加で添加されることが多い。これらの追加原料はチョコレート生地に混合分散させる。
(4)テンパリング(調温)
コンチングにより得られたチョコレート原液の温度を調整しながらかき混ぜ、チョコレート中の油脂の結晶を安定した結晶にし、チョコレート表面に艶が出るようにする。配合する油脂によってはテンパリングを行わない場合もある。
(5)成形・冷却
チョコレート原液を型に流し込み成形した後、チョコレート原液を冷却して固める。
上記の通り、通常、エンドリファイニングは5本ロールのリファイナーを用いて行われている(例えば、特許文献1参照)。
通常、チョコレートは、30〜65質量%程度の油分を含むが、5本ロールのリファイナーを用いたエンドリファイニングにおいては、通常、ロールで処理しやすくするため、ロールに投入するチョコレート生地の油分を25〜28質量%程度に調整している。そのため、残りの油分は、リファイニング工程後のコンチング工程で添加している。
特開昭60−237944号公報
特許文献1に記載の5本ロールのリファイナーを用いたエンドリファイニングによれば、チョコレート生地の油分が25〜28質量%程度の低油分にてリファイニング工程を行うため粉体が装置の周辺に飛散しやすいという問題があり、また、残りの油分をリファイニング工程後のコンチング工程で添加するため当該油分とリファイニング工程後の生地(粉体)とが混ざりにくく、その混合分散に要する時間が長時間化するという問題がある。
また、口溶けがよく食感に優れたチョコレートの製造方法の開発が望まれているが、上記特許文献1には当該効果を奏するチョコレートの製造方法に関する発明は開示されていない。
従って、本発明の目的は、高油分のチョコレート生地のリファイニングが実施可能であり、口溶けがよく食感に優れたチョコレートの製造方法を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、第1ロール、第2ロール及び第3ロールを備えた3本ロールリファイナーを用いて、前記第1ロールと前記第2ロールの間及び前記第2ロールと前記第3ロールの間にチョコレート生地を順次、通して微粒化する工程を含み、当該工程において、前記第1ロールの表面温度が47〜63℃、前記第2ロールの表面温度が48〜56℃、前記第3ロールの表面温度が25〜35℃となるように設定することを特徴とするチョコレートの製造方法を提供する。
本発明によると、高油分のチョコレート生地のリファイニングが実施可能であり、口溶けがよく食感に優れたチョコレートの製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態において使用する3本ロールリファイナーの正面概略図である。 図1における3本ロールの側面概略図である。 ロールクラウンを説明するための図である。
〔チョコレートの製造方法〕
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の実施の形態に係るチョコレートの製造方法は、第1ロール、第2ロール及び第3ロールを備えた3本ロールリファイナーを用いて、前記第1ロールと前記第2ロールの間及び前記第2ロールと前記第3ロールの間にチョコレート生地を順次、通して微粒化する工程を含み、当該工程において、前記第1ロールと前記第2ロールの表面温度を45〜65℃に設定することを特徴とする。リファイナーとは、微粒化機を意味する。
すなわち、本発明の実施の形態は、微粒化する工程(以下、リファイニング工程という。)に特徴を有し、その他の工程については通常行われている方法により行うことができる。
本発明においてチョコレートとは、規約(チョコレート類の表示に関する公正競争規約)又は法規上の規定に限定させるものではなく、カカオ豆由来の成分を用いたチョコレート類をいう。さらに、この中には、チョコレート類の表示に関する公正競争規約(全国チョコレート業公正取引協議会)にいうチョコレート及び準チョコレートが含まれる。また、本発明ではダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、更にホワイトチョコレートをベースに所望の色をつけたカラーチョコレート等にすることができる。
本発明におけるチョコレートには、通常、チョコレートに配合される成分を配合することができる。通常、チョコレートに配合される成分としては、例えば、カカオマス、カカオパウダー、糖類(砂糖、乳糖等)、粉乳(全脂粉乳、脱脂粉乳等)、油脂(ココアバター、カカオ代用脂等)、乳化剤、香料等が挙げられる。後述するエンドリファイニング工程において、3本ロールリファイナーへ投入するチョコレート生地の油分含量については後述する通りであるが、それ以外については、通常、チョコレートに配合される量を配合することができる。
(リファイニング工程)
本実施の形態に係るリファイニング工程は、上記3本ロールリファイナー10の第1ロール11と第2ロール12の間及び第2ロール12と第3ロール13の間にチョコレート生地を順次、通して微粒化する工程を含む。
本実施の形態に係るリファイニング工程では、上記3本ロールリファイナー10によりチョコレート生地を微粒化する工程をエンドリファイニングとして行い、当該エンドリファイニング工程の前に2本のロールを備えた2本ロールリファイナーによりチョコレート生地を微粒化するプレリファイニング工程を行うことが好ましい。プレリファイニング工程により粒度80〜90μmまで微粒化した後、エンドリファイニング工程により粒度20μm程度まで微粒化する。エンドリファイニング工程では、粒度16〜21μm程度まで微粒化することが好ましく、粒度17〜20μm程度まで微粒化することがより好ましい。
(プレリファイニング工程)
プレリファイニング工程は、2本ロールリファイナーを使用して以下に説明する条件で行うことができる。
2本ロールリファイナーの各ロール径は、100〜500mmが好ましく、350〜450mmがより好ましい。また、2本ロールリファイナーの各ロール長さは、300〜1800mmが好ましく、800〜1000mmがより好ましい。また、2本ロールリファイナーの各ロールクラウンは、10〜60μmが好ましく、15〜50μmがより好ましく、30〜40μmであることが更に好ましい。ロールクラウンは、後述する通り、ロール中央部の最大径−ロール端部の最小径により求められる。
また、2本ロールリファイナーの各ロール表面温度は、18℃〜30℃であることが好ましく、18℃〜22℃であることがより好ましい。また、各ロールの周速は、第1ロールが2.0〜3.2m/秒であり、第2ロールが5.0〜6.2m/秒であることが好ましく、第1ロールが2.5〜3.0m/秒であり、第2ロールが5.5〜6.0m/秒であることがより好ましい。また、ロール間の周速差は、2.5〜3.5m/秒であることが好ましく、2.8〜3.2m/秒であることがより好ましい。更に、各ロールギャップ(第1ロールと第2ロールの隙間)は、70〜80μmであることが好ましく、70〜75μmであることがより好ましい。
プレリファイニング工程を終えたチョコレート生地はポンプ搬送等により、3本ロールリファイナーの投入口へ搬送される。
(エンドリファイニング工程)
エンドリファイニング工程は、3本ロールリファイナーを使用して以下に説明する条件で行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態において使用する3本ロールリファイナーの正面概略図である。また、図2は、図1における3本ロールの側面概略図である。
本実施の形態において使用する3本ロールリファイナー10は、第1ロール11、第2ロール12及び第3ロール13を備え、更に少なくとも図示していない制御部を備える。制御部は、第1ロール11、第2ロール12及び第3ロールの周速、ロール表面温度、及びロール圧力を制御する機能を有する。なお、制御部は、3本ロールリファイナーの内部に設けずに外部に設けられていてもよい。
第1ロール11、第2ロール12及び第3ロール13のロール径は、100〜500mmが好ましく、350〜450mmがより好ましい。また、第1ロール11、第2ロール12及び第3ロール13のロール長さは、300〜2500mmが好ましく、1200〜1400mmがより好ましい。
図3は、ロールクラウンを説明するための図である。ロールクラウンは、図3に示されるように、ロール中央部の最大径(A)−ロール端部の最小径(B)により求められる。
第1ロール11、第2ロール12及び第3ロール13のロールクラウンは、35〜100μmが好ましく、37〜47μmがより好ましく、43〜47μmが更に好ましい。
(ロールの表面温度)
上記エンドリファイニング工程において、第1ロール11と第2ロール12の表面温度が45〜65℃となるように設定する。3本ロールリファイナー10のロール表面温度を当該範囲に設定することにより、高油分の生地のリファイニングが実施可能となり、口溶けがよく食感に優れたチョコレートの製造が可能となる。
上記エンドリファイニング工程において、第1ロール11の表面温度が47〜63℃、第2ロール12の表面温度が48〜56℃となるように設定することが好ましい。より好ましくは、第1ロール11の表面温度を48〜61.5℃、第2ロール12の表面温度が50〜54.5℃となるように設定する。
また、上記エンドリファイニング工程において、第3ロール13の表面温度が25〜45℃となるように設定することが好ましく、30〜35℃となるように設定することがより好ましい。また、第1ロール11の表面温度>第3ロール13の表面温度、かつ、第2ロール12の表面温度>第3ロール13の表面温度となるように設定することが更に好ましい。
(ロールの周速)
上記エンドリファイニング工程において、第1ロール11の周速は、2.0〜3.5m/秒が好ましく、2.0〜3.2m/秒がより好ましい。第2ロール12の周速は、4.0〜6.0m/秒が好ましく、4.4〜5.6m/秒がより好ましい。第3ロール13の周速は、7.0〜8.5m/秒が好ましく、7.5〜8.0m/秒がより好ましい。
(ロールの周速差)
上記エンドリファイニング工程において、第1ロール11と第3ロール13の周速差が4.0〜6.0m/秒となるように設定することが好ましく、4.5〜5.6m/秒となるように設定することがより好ましい。また、第1ロール11と第2ロール12の周速差が2.0〜2.5m/秒となるように設定することが好ましく、2.2〜2.4m/秒に設定することがより好ましい。また、第2ロール12と第3ロール13の周速差が2.0〜3.5m/秒となるように設定することが好ましく、2.2〜3.3m/秒となるように設定することがより好ましい。なお、ロールの周速差は、ロールギヤ比に関係している。片方のロール回転数が同じ場合、ロールギヤ比が高いとロール間の周速差は大きくなる。
(ロールの圧力)
上記エンドリファイニング工程において、上記3本ロールリファイナーのロール圧力は低圧で実施可能である。ロール圧力が低圧であると、流動性の高い高油分のチョコレート生地であってもロールに入り込みやすくなる。
(生地の油分含量)
上記エンドリファイニング工程よれば、高油分のチョコレート生地(油分含量が30質量%以上のチョコレート生地)でもリファイニングが実施可能である。上記エンドリファイニング工程において、3本ロールリファイナー10へ投入するチョコレート生地の油分含量が25〜40質量%であることが好ましく、30〜40質量%であることがより好ましく、33〜38質量%であることが更に好ましい。チョコレート生地の油分含量が当該範囲内の数値になるように、ミキシング(混合)工程における原料の配合割合を調整し、プレリファイニング工程におけるロール温度条件等を調整する。
油分含量が25〜28質量%程度の低油分のチョコレート生地に関しても、レシチン等の乳化剤を添加等することにより微粒化可能である。
(ロールへの生地供給量)
上記エンドリファイニング工程において、高油分のチョコレート生地を3本ロールリファイナー10へ投入する場合、濃度偏差が起こり易いため、ロールへ少量ずつ生地が供給されるよう投入する生地の供給量を調整することが望ましい。
(コンチング工程)
本発明の実施の形態においては、高油分のチョコレート生地をリファイニング工程に用いているため、コンチング工程において添加する油脂量を減らすことができ、その結果として、コンチング(精練)工程におけるチョコレート生地(粉体)に油脂を混合分散させるための時間を短縮できる。また、チョコレートの配合によっては、コンチング工程における油脂の添加をなくすことができる。
〔本発明の実施の形態の効果〕
本発明の実施の形態によれば、高油分のチョコレート生地でもリファイニングが実施可能であり、口溶けがよく食感に優れたチョコレートの製造方法を提供することできる。
また、高油分のチョコレート生地のリファイニングが実施可能であるため、リファイニング工程において、装置周辺への粉塵の飛散が少なく、清掃し易く、製品切り替えが容易である。また、コンチング(精練)工程における油脂の添加量が相対的に減るため、チョコレート生地(粉体)に油脂を混合分散させるための時間を短縮できる。
また、エンドリファイニング工程において3本ロールリファイナーを使用するため、装置の小型化を図ることができる。
次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
〔ロール温度評価1〕
下記の表1に記載の配合割合で常法によりチョコレート原料を混合した後、常法により2本ロールリファイナーを用いて、(ロール径 400mm、ロール長さ 900mm、ロールクラウン 30〜40μm)を用いて、第1ロールの周速 2.72m/秒、第2ロールの周速 5.80m/秒、第1及び第2ロールの各ロール圧力:左50バール・右50バール(ロールの左側及び右側で測定、以下同じ)となるように設定し(第1ロールと第2ロールの周速差 3.08m/秒)、第1ロール温度19℃、第2ロール温度20℃でプレリファイニング(微粒化)を行った。プレリファイニング後、得られたチョコレート生地(油分含量:34質量%)を、3本ロールリファイナー(ロール径 400mm、ロール長さ 1300mm、ロールクラウン 45μm)を用いて、第1ロールの周速 3.18m/秒、第2ロールの周速 5.51m/秒、第3ロールの周速 7.81m/秒、第1〜第3ロールの各ロール圧力:左33バール・右37バールとなるように設定し(第1ロールと第2ロールの周速差 2.33m/秒、第2ロールと第3ロールの周速差 2.30m/秒、第1ロールと第3ロールの周速差 4.63m/秒)、下記の表2に記載の温度条件でリファイニング(極微粒化)を行った。リファイニング後、得られたチョコレート生地を、常法によりコンチング(精錬)、テンパリング(調温)及び冷却を行うことにより、実施例1〜3及び比較例1〜2のチョコレートを得た。
得られたチョコレートの食感を下記方法により評価した。評価結果を表2に示した。
〔食感の評価〕
チョコレートを食したときの食感を下記評価基準により評価した。食感の評価は、3名のパネラーにおける評価結果の平均値を下記の基準に従い総合判定とした。
〔食感の評価基準〕
5点(非常に良い食感):非常に口溶けが良く、ザラつきがない
4点(良い食感):口溶けが良く、ザラつきがない
3点(良くも悪くもない食感):口溶け及びザラつきともに許容できる範囲
2点(悪い食感):口溶けが悪い又はザラつきがある
1点(非常に悪い食感):口溶けが非常に悪い又は非常にザラつきがある
〔食感の総合判定〕
◎ :平均値4.0以上5.0以下
○ :平均値3.0以上4.0未満
△ :平均値2.0以上3.0未満
× :平均値1.0以上2.0未満
Figure 0005303423
Figure 0005303423
表2から分かるように、第1ロール及び第2ロールの表面温度が規定範囲である実施例1〜3は、食感が良好であった。一方、第1ロール及び/又は第2ロールの表面温度が規定範囲を外れている比較例1〜2は、食感が劣るものであった。
〔ロール温度評価2〕
上記の表1に記載の配合割合で常法によりチョコレート原料を混合した後、常法により2本ロールリファイナーを用いて、(ロール径 400mm、ロール長さ 900mm、ロールクラウン 30〜40μm)を用いて、第1ロールの周速 2.72m/秒、第2ロールの周速 5.80m/秒、第1〜第2ロールの圧力:左50バール・右50バールとなるように設定し(第1ロールと第2ロールの周速差 3.08m/秒)、第1ロール温度19℃、第2ロール温度20℃でプレリファイニング(微粒化)を行った。プレリファイニング後、得られたチョコレート生地(油分含量:34質量%)を、3本ロールリファイナー(ロール径 400mm、ロール長さ 1300mm、ロールクラウン 46μm)を用いて、第1ロールの周速 2.10m/秒、第2ロールの周速 4.48m/秒、第3ロールの周速 7.70m/秒、第1〜第3ロールの圧力:左30バール・右30バールとなるように設定し(第1ロールと第2ロールの周速差 2.38m/秒、第2ロールと第3ロールの周速差 3.22m/秒、第1ロールと第3ロールの周速差 5.60m/秒)、下記の表3に記載の温度条件でリファイニング(極微粒化)を行った。リファイニング後、得られたチョコレート生地を、常法によりコンチング(精錬)、テンパリング(調温)及び冷却を行うことにより、実施例4〜5及び比較例3〜4のチョコレートを得た。
得られたチョコレートの食感を上記方法により評価した。評価結果を表3に示した。
Figure 0005303423
表3から分かるように、第1ロール及び第2ロールの表面温度が規定範囲である実施例4〜5は、食感が良好であった。一方、第1ロール及び/又は第2ロールの表面温度が規定範囲を外れている比較例3〜4は、食感が劣るものであった。
10:3本ロールリファイナー
11:第1ロール、12:第2ロール、13:第3ロール

Claims (4)

  1. 第1ロール、第2ロール及び第3ロールを備えた3本ロールリファイナーを用いて、前記第1ロールと前記第2ロールの間及び前記第2ロールと前記第3ロールの間にチョコレート生地を順次、通して微粒化する工程を含み、
    当該工程において、前記第1ロールの表面温度が47〜63℃、前記第2ロールの表面温度が48〜56℃、前記第3ロールの表面温度が25〜35℃となるように設定することを特徴とするチョコレートの製造方法。
  2. 前記微粒化する工程において、前記第1ロールと前記第3ロールの周速差が4.0〜6.0m/秒となるように設定することを特徴とする請求項1記載のチョコレートの製造方法。
  3. 前記微粒化する工程において、前記3本ロールリファイナーへ投入する前記チョコレート生地の油分含量が30〜40質量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチョコレートの製造方法。
  4. 前記3本ロールリファイナーを用いて微粒化する工程の前に、2本のロールを備えた2本ロールリファイナーを用いて前記チョコレート生地を微粒化するプレリファイニング工程が行われることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のチョコレートの製造方法。
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