JP3749335B2 - チョコレートおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、チョコレートおよびその製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、チョコレートはカカオマス、ココアバター、砂糖および粉乳を原料とし、他にレシチン、香料などを加えて製造される。
【0005】
チョコレートの分類方法はいろいろあり、原料配合上、規約上、製造法上、形態上による分類など多種多様である。
【0006】
中でも原料配合上での分類は、最も基礎となり他の方法へも応用がきく分類方法である。
【0007】
この原料配合上での分類に従うと、カカオマスを約40〜60%含むチョコレートをビターチョコレートというが、ダーク、ブラック、スイート、プレーンとも呼ばれている。本来は乳分を全く加えないものをビターチョコレートというが、特に5%の乳分を加えたものをビターチョコレートという場合もある。
【0008】
カカオマスを約30%含むものをセミミルクチョコレートというが、ミルクチョコレートとも呼ばれている。
【0009】
カカオマスを約10〜15%、乳分約20%のものをミルクチョコレートという。乳分には全脂粉乳、脱脂粉乳、クリーム粉乳が使用され、特にクリーム粉乳を使用したものをクリームチョコレートという。
【0010】
カカオマスを全く使わず、ココアバター、砂糖および粉乳だけでつくられるものをホワイトチョコレートという。
【0011】
また、製造法上での分類に従うと、型にチョコレート生地を流し込み冷却して固めた後に型から離したモールダーもの、チョコレートのセンターにクリームやジャム等を入れたシェルモールダーもの、果実類、ナッツ類、ビスケット等の菓子類の表面をチョコレートの比較的薄い層で被覆したエンローバーもの、ナッツやキャンデー等をレボルビングパンという回転容器の中でチョコレートの比較的厚い層で被覆したパンワークもの等がある。これらチョコレートの原料配合は採用される製造方法の違いによって様々である。
【0012】
チョコレートの製造は、基本的には▲1▼混合、▲2▼微粒子化(レファイニング)、▲3▼精練(コンチング)、▲4▼テンパリング、▲5▼成型の順で行われる。
【0013】
混合工程では、チョコレート原料であるカカオマス、ココアバターの一部、砂糖、粉乳などを混合機で混合し、均一なチョコレートペーストが出来上がるが、チョコレートペーストの脂肪含量は続く微粒子化工程の作業性とのかね合いで決定され、通常30%以下である。また、残りのココアバターは後の精練時に添加される。
【0014】
微粒子化工程では、上記チョコレートペースト中のカカオマス、ココアバター、砂糖、粉乳などの粒子をロールミル等で微粒子化し、フレーク状のチョコレートマスを得る。混合工程ではまだざらざらした食感があるが、ここで約15〜25μmに押しつぶすことで、このざらつき感はなくなる。
【0015】
ロールミルでの微粒子化では、ロール表面の温度がロール間の摩擦および粒子の圧縮熱によって上昇するために冷却しなければならない。この冷却が不十分な場合はチョコレートマスがココアバターの融解によってペースト状から液状になり、ロール間の隙間ですべり作業が不能となる。反対に、ロールを冷却しすぎるとチョコレートマスの送りが悪くなり、馬力を必要以上に要するにもかかわらず能率が上がらない。従って、ロール表面の温度調節は非常に重要である。
【0016】
精練工程は、チョコレートマスを練り合わせて組織をさらに細かくし、均質化することでなめらかにして、口当たりをよくする工程である。微粒子化工程で調製した油脂分の少ないチョコレートマスをドライコンチングした後、更にココアバターが加えられる。
【0017】
この工程では、チョコレートマスは加温されながら回転するので、余分な水は蒸発し、揮発性成分も除去され、呈味の熟成が行われる。
【0018】
この精練はチョコレート製造工程中で最も時間のかかる工程である。
【0019】
テンパリングは、ココアバターの安定結晶を得るために温度調節を行う工程である。テンパリングを行わない場合、ココアバターの結晶が粗大で不ぞろいになり、チョコレートは表面の光沢が悪く、口当たりも悪い商品価値の低いものになってしまう。
【0020】
テンパリングされたチョコレートは、型に充填された後に冷却工程を経て成型される。
【0021】
チョコレートに限らず一般に菓子類の甘味料にはその甘味質や物性の適性を理由に砂糖が広く使用されるが、砂糖は虫歯発生の原因となり、血糖値を上げ、高カロリーである等の理由で、ソルビトールやマルチトール等の糖アルコールを砂糖の代替物として使用する方法が数多く報告されている。
【0022】
特開平5−260894号公報には、全成分に対して32重量%よりも少ない脂肪量を有し、甘味料が結晶化マルチトール、ラクチトール、還元イソマルチュロースおよび低カロリーサッカライドポリマーからなる群より選択された少なくとも一つの物質に基づいた低カロリーチョコレートが記載されている。
【0023】
その実施例1では、純度99.3%のマルチトール結晶を砂糖の代替物として使用して、砂糖を使用した場合と同様の脂肪量32%のダークチョコレートが調製されている。
【0024】
更に、その実施例2では、純度99.3%のマルチトール結晶を使用して、チョコレートの最終全脂肪量を26.5〜27.5%まで減量できることが記載されている。
【0025】
しかし、当該特開平5−260894号公報の実施例2では、純度88.5%のマルチトールで砂糖を代替した場合には、精練工程で通常より多くの脂肪が必要となり、最終的には、砂糖でチョコレートを調製する場合よりも脂肪量を多く必要としている。
【0026】
脂肪のカロリー値は9kcal/g、砂糖は4kcal/gであり、高純度のマルチトールは砂糖の約50%のカロリー値である。
【0027】
従って、チョコレート中の砂糖を高純度のマルチトールで代替する場合にはチョコレートのカロリー値を低減することにつながるが、低純度のマルチトールを使用した場合には、砂糖の2倍以上のカロリーを有する脂肪を通常の配合より多く添加しなければならない為に、チョコレートのカロリー値を低減する目的を達成できないかまたは低い効果しか期待できない。
【0028】
更に、上記特開平5−260894号公報の実施例1及び実施例2では、ラクチトール無水物結晶および1水和物結晶を使用した脂肪量29.1%及び29.5%のダークチョコレートが調製されている。
【0029】
しかし、本発明者等は、砂糖を甘味料として使用した場合の通常のチョコレートの配合割合で砂糖のみをラクチトールで代替したチョコレートの調製を試みたところ、特に混合工程で混合物が粘土様の耳たぶ程度の硬さのペーストとならないために、通常より多くの脂肪添加を必要とし、結果として得られたチョコレートの脂肪量も砂糖使用の場合より多いものとなった。
【0030】
これと同様の結果は、特表平6−505970号公報にも記載されている。該公報に記載の発明は、ラクチトール無水物結晶およびその製法ならびに用途に関するものであり、その実施例4にはラクチトール無水物結晶を甘味料として用いたミルクチョコレートが調製されている。
【0031】
通常、砂糖を用いて調製するミルクチョコレートの脂肪量が33.3%であるのに対し、ここで調製されたミルクチョコレートは35.6%であり、ラクチトールで砂糖を代替したチョコレートを調製するのに、脂肪が多く必要とされる結果になっている。
【0032】
更に、特表平6−506586号公報には、砂糖の代替物としてラクチトールやマルチトールの糖アルコールを使用した場合には、製造加工工程でチョコレートの粘度が増加するため、それを補うために脂肪が追加使用され、従来の砂糖をベースとしたチョコレートよりも脂肪量が多くなることが指摘されている。
【0033】
特表平6−506586号公報記載の発明は、上記問題を解決することを目的に、カカオ成分をカカオバターと粉末カカオ、ミルク成分を低脂肪粉末ミルクと乳脂肪に置き換えることで糖アルコールを使用した場合の脂肪量の増加に伴うカロリー増加を防ぐ方法を提供している。
【0034】
【課題を解決するための手段】
【0035】
本発明者等は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、チョコレート中の砂糖の代替物として、単独で使用した場合には通常よりも多くの脂肪の追加を必要とする糖質である低純度のマルチトール、ラクチトール及び還元イソマルチュロースに、第二成分として特定の糖質を選定し、混合して使用することで、製造工程上の問題でこれまで必要とされてきた脂肪の追加を減少できることを見出し、更に、その効果が本発明で第二成分として選定したB群糖質では相乗的に得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0036】
即ち、本発明の課題を解決するための手段は、下記の通りである。
【0037】
第1に、マルチトール純度が88重量%以上かつ96.5重量%以下のマルチトール、ラクチトール及び還元イソマルチュロースからなるA群糖質より選択された少なくとも一つの糖質と、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトール、ポリデキストロース、キシリトール及びエリスリトールからなるB群糖質から選択された少なくとも一つの糖質の混合物を甘味料として使用するチョコレートの製造方法。
第2に、ラクチトールが、ラクチトール無水物結晶またはラクチトール1水和物結晶である上記第1に記載のチョコレートの製造方法。
第3に、A群糖質とB群糖質の混合比率が、95:5〜40:60の混合物を甘味料として使用する、上記第1または2に記載のチョコレートの製造方法。
第4に、チョコレートがミルクチョコレートである、上記第1〜3の何れか一つに記載のチョコレートの製造方法。
第5に、マルチトール純度が88重量%以上かつ96.5重量%以下のマルチトール、ラクチトール及び還元イソマルチュロースからなるA群糖質より選択された少なくとも一つの糖質と、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトール、ポリデキストロース、キシリトール及びエリスリトールからなるB群糖質から選択された少なくとも一つの糖質の混合物を甘味料として使用したチョコレート。
第6に、ラクチトールが、ラクチトール無水物結晶またはラクチトール1水和物結晶である上記第5に記載のチョコレート。
第7に、A群糖質とB群糖質の混合比率が、95:5〜40:60の混合物を甘味料として使用した、上記第5または6に記載のチョコレート。
第8に、チョコレートがミルクチョコレートである、上記第5〜7の何れか一つに記載のチョコレート。
また、上記第1〜第8の手段をより限定したものとして、次の第1’〜第10’の手段を採用することもできる。
なお、第1’〜第10’の手段においては、A群糖質を糖質A、B群糖質を糖質Bと表現した。
第1’に、マルチトール純度が88重量%以上かつ96.5重量%以下のマルチトールである糖質Aと、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトール、ポリデキストロース、キシリトールから選択された糖質Bとの混合物を、甘味料として使用するチョコレートの製造方法。
第2’に、ラクチトール、還元イソマルチュロースから選択された糖質Aと、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトールである糖質Bとの混合物を、甘味料として使用するチョコレートの製造方法。
第3’に、ラクチトールが、ラクチトール無水物結晶またはラクチトール1水和物結晶である上記第2’に記載のチョコレートの製造方法。
第4’に、糖質Aと糖質Bの混合比率が、95:5〜40:60の混合物を甘味料として使用する、上記第1’〜3’の何れか一つに記載のチョコレートの製造方法。
第5’に、チョコレートがミルクチョコレートである、上記第1’〜4’の何れか一つに記載のチョコレートの製造方法。
第6’に、マルチトール純度が88重量%以上かつ96.5重量%以下のマルチトールである糖質Aと、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトール、ポリデキストロース、キシリトールから選択された糖質Bとの混合物を、甘味料として使用したチョコレート。
第7’に、ラクチトール、還元イソマルチュロースから選択された糖質Aと、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトールである糖質Bとの混合物を、甘味料として使用したチョコレート。
第8’に、ラクチトールが、ラクチトール無水物結晶またはラクチトール1水和物結晶である上記第7’に記載のチョコレート。
第9’に、糖質Aと糖質Bの混合比率が、95:5〜40:60の混合物を甘味料として使用する、上記第6’〜8’の何れか一つに記載のチョコレート。
第10’に、チョコレートがミルクチョコレートである、上記第6’〜9’の何れか一つに記載のチョコレート。
【0038】
本発明に係るチョコレートは、ビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート等全てのチョコレートを対象とする。
【0039】
また、本発明に係るミルクチョコレートは、カカオマスに乳分を添加して調製されるものが好ましく、乳分として全脂肪乳を使用した脂肪分32重量%以上のものがさらに好ましい。
【0040】
本発明に係るチョコレートの製造方法は、一般的な製法である▲1▼混合、▲2▼微粒子化(レファイニング)、▲3▼精練(コンチング)、▲4▼テンパリング、▲5▼成型の工程を経ることで実施でき、また、ビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート等全ての原料配合に適応する。
【0041】
なお、本発明に従って調製されたチョコレートは、モールダーもの、シェルモールダーもの、エンローバーもの、パンワークもの等に加工可能である。
【0042】
本発明のA群糖質のマルチトールは、固形物中のマルチトール純度が88重量%以上かつ96.5重量%以下の粉末マルチトールが使用される。
【0043】
マルチトールは、通常、触媒の存在下でマルトースを接触水素還元することにより得られるが、高純度のマルチトールを得るには高純度のマルトースが原料とされるため、商業的にはマルチトールの純度が高いほど高価格の商品となってしまう。
【0044】
従って、マルチトールの純度が低いものほど安価に砂糖の代替物として使用できるが、マルチトール純度が88重量%より低い場合には、チョコレート中の脂肪量を減量させるためにB群糖質の混合比率を高くしなければならず、その結果調製されるチョコレートの製造コストが高くなったり、時にはチョコレート本来の風味が損なわれたりするので好ましくない。
【0045】
本発明のA群糖質のラクチトールは、無水物結晶または1水和物結晶が使用される。ラクチトール結晶は、無水物および1水和物の他に2水和物および3水和物が知られているが、ラクチトールの2水和物または3水和物は、チョコレートの他の原料と混合した時にその結晶水が分離し、チョコレートペーストの生成を困難とするので好ましくない。
【0046】
本発明のA群糖質の還元イソマルチュロースは、高純度のイソマルチュロース(パラチノース)を還元したものであり、6-o-α-glucopyranosyl-D-mannitol(GPM)と1-o-α-glucopyranosyl-D-sorbitol(GPS)の等モルの混合物であり、通常約5重量%の結晶水を含有する。
【0047】
本発明のB群糖質のマルチトールは、固形物中のマルチトール純度が96.5重量%を越え、好ましくは98重量%以上のマルチトールが使用される。マルチトール純度の高いものほど、A群糖質と混合してチョコレートに配合した場合の脂肪必要量を減量する効果が高い。
【0048】
本発明のB群糖質のポリデキストロースは、グルコース、ソルビトールおよびクエン酸を原料として調製された食物せんいであり、既に食品用素材として広く使用されているものをそのまま使用することができる。
【0049】
本発明のB群糖質のキシリトールは、既に医薬品向けに販売されている粉末結晶品を使用することができる。
【0050】
本発明のB群糖質のエリスリトールは、通常、グルコースを原料に酵母の醗酵により産出される糖アルコールであり、特に飲料の甘味付けとして販売されているものを使用することができる。
【0051】
本発明のA群糖質から選択された少なくとも一つの糖質とB群糖質から選択された少なくとも一つの糖質の混合物を甘味料として使用するチョコレートは、通常実施されているチョコレートの基本的な製造工程に従って調製することができる。
【0052】
本発明の方法により調製されるチョコレートは、砂糖の代替に使用した糖質の混合物の甘味度が低い場合には、アスパルテーム、アセスルファムK、ステビア等の高甘味度甘味料を添加して総甘味度を調整することができる。
【0053】
【実施例】
【0054】
以下に実施例をあげて更に具体的に本発明の方法を説明するが、本発明の技術的範囲は以下の例に制限されるものではない。
【0055】
また、以下の例において、%は特に断らない限り重量%を表わすものとする。
【0056】
更に、以下の例において、A群糖質およびB群糖質として、以下のものを使用した。
【0057】
(A群糖質)
マルチトール純度が88重量%以上かつ96.5重量%以下のマルチトールとして、東和化成工業(株)より「アマルティ」の商標で販売されている粉末マルチトール、アマルティMR−50(マルチトール純度95.9%)、アマルティMR−100(マルチトール純度95.7%)を使用した。
【0058】
尚、アマルティMR−50とアマルティMR−100の粉末粒度分布は表1の通りであった。
【0059】
【表1】
【0060】
ラクチトールとして、東和化成工業(株)より「ミルヘン」の商標で販売されているラクチトール1水和物結晶を使用した。
【0061】
還元イソマルチュロースとして、三井製糖(株)製「粉末パラチニットPNP」を使用した。
【0062】
(B群糖質)
マルチトール純度が96.5重量%を越え、好ましくは98重量%以上のマルチトールとして、東和化成工業(株)より「レシス」の商標で販売されている粉末結晶マルチトール(マルチトール純度99.8%)を使用した。
【0063】
ポリデキストロースとして、カルターフードサイエンス(株)より販売されている「ライテスII」を使用した。
【0064】
キシリトールとして、東和化成工業(株)製「キシリットP」を使用した。
【0065】
エリスリトールとして、日研化学(株)製のエリスリトールを使用した。
【0066】
以下の例において、カカオマス555g、ココアバター740g(使用合計量換算)、全脂粉乳740g、砂糖1665g、カカオマス・ココアバター・全脂粉乳・砂糖の重量合計(3700g)に対して、0.4%の外割添加量のレシチンによる配合割合のミルクチョコレートを標準とした。
【0067】
該標準ミルクチョコレートの油脂量は、カカオマスの油脂量を55%、ココアバターの油脂量を100%、全脂粉乳の油脂量を25%とすると、33.3%となる。
【0068】
また、標準ミルクチョコレートにおける配合に対して、ココアバターを追加し、該ココアバターの使用合計量を変えることで、他の油脂量のミルクチョコレートを調製した。
【0069】
標準ミルクチョコレートは、上記の標準の配合割合の原料を用い、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0070】
まず、混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター544.3g、全脂粉乳740.0g、砂糖1665.0g、合計3504.3gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量29.5%、水分1.3%のチョコレートペーストを得た。
【0071】
該チョコレートペーストを、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目15分16秒、2回目3分39秒、合計18分55秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0072】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター160.6g、レシチン11.8g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0073】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%の標準ミルクチョコレートを製造した。
【0074】
該標準ミルクチョコレートの物性は、粒度20μm、粘度326.0pであり、色差はL値38.3、a値12.5、b値21.6、WB値4.7であった。
【0075】
なお、チョコレート中の水分測定は、以下の例中でも同様に、温度105℃で一晩減圧乾燥した後の重量減少より算出した。
【0076】
また、チョコレートの粒度は、以下の例中でも同様に、クラインドゲージNo.3(ドイツ、エリクセン社製)を用いて測定し、チョコレートの粘度は、以下の例中でも同様に、BH型粘度計((株)トキメック製)により、温度40℃、No.6ローターを用いて10rpmで測定した。
【0077】
さらに、チョコレートの色差測定は、以下の例中でも同様に、測色色差計Z−1001DP(日本電色工業(株)製)にて、L値(明るさ)、a値(赤色度)、b値(黄色度)およびWB値(白度)を測定した。
【0078】
脂肪量33.3%の標準ミルクチョコレートに加えて、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造し、脂肪量33.3%のものを含めて基本区とした。
【0079】
加えて製造した各ミルクチョコレートについて、粘度(単位:poise)を測定したところ、脂肪量34%のものは280.0p、35%のものは224.0p、36%のものは179.0p、37%のものは148.0p、38%のものは123.0pであった。
【0080】
【実施例1】
【0081】
本発明区1として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−50、B群糖質のマルチトールにレシスを、50:50の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0082】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター567.9g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3527.9gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量30.0%、水分1.3%のチョコレートペーストを得た。
【0083】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目11分13秒、2回目3分40秒、合計14分53秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0084】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター138.7g、レシチン11.8g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0085】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを製造した。
【0086】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度25μm、粘度329.0pであり、色差はL値39.7、a値12.6、b値21.6、WB値5.1であった。
【0087】
本発明区1においては、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0088】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量34%のものは273.0p、35%のものは217.0p、36%のものは172.0p、37%のものは138.0p、38%のものは117.0pであった。
【0089】
【実施例2】
【0090】
本発明区2として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−50、B群糖質のマルチトールにレシスを、80:20の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量34.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0091】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター619.4g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3579.4gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量31.0%、水分1.3%のチョコレートペーストを得た。
【0092】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目11分39秒、2回目4分02秒、合計15分41秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0093】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター127.4g、レシチン11.7g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0094】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量34.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0095】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度28μm、粘度384.0pであり、色差はL値40.0、a値12.6、b値22.9、WB値5.0であった。
【0096】
本発明区2においては、脂肪量が35%、36%、37%、38%、39%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0097】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量35%のものは299.0p、36%のものは226.0p、37%のものは181.0p、38%のものは148.0p、39%のものは114.0pであった。
【0098】
【実施例3】
【0099】
本発明区3として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−50、B群糖質のポリデキストロースにライテスIIを、70:30の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量35.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0100】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター619.1g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3579.1gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量31.0%、水分2.0%のチョコレートペーストを得た。
【0101】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目12分19秒、2回目4分13秒、合計16分32秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0102】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター172.3g、レシチン11.9g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0103】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量35.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0104】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度24μm、粘度312.0pであり、色差はL値38.3、a値12.8、b値22.7、WB値4.5であった。
【0105】
本発明区3においては、脂肪量が36%、37%、38%、39%、40%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0106】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量36%のものは234.0p、37%のものは180.0p、38%のものは150.0p、39%のものは122.0p、40%のものは100.0pであった。
【0107】
【実施例4】
【0108】
本発明区4として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−50、B群糖質のキシリトールにキシリットPを、50:50の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0109】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター543.3g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3503.3gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量29.5%、水分1.1%のチョコレートペーストを得た。
【0110】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目13分59秒、2回目3分49秒、合計17分48秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0111】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター159.6g、レシチン11.8g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0112】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを製造した。
【0113】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度20μm、粘度382.0pであり、色差はL値37.8、a値12.5、b値22.7、WB値4.3であった。
【0114】
本発明区4においては、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0115】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量34%のものは311.0p、35%のものは239.0p、36%のものは188.0p、37%のものは138.0p、38%のものは117.0pであった。
【0116】
【実施例5】
【0117】
本発明区5として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−50、B群糖質のキシリトールにキシリットPを、80:20の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0118】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター619.2g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3579.2gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量31.0%、水分1.3%のチョコレートペーストを得た。
【0119】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目12分29秒、2回目4分07秒、合計16分36秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0120】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター96.6g、レシチン11.6g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0121】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを製造した。
【0122】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度30μm、粘度354.0pであり、色差はL値37.7、a値12.6、b値23.0、WB値4.2であった。
【0123】
本発明区5においては、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0124】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量34%のものは324.0p、35%のものは244.0p、36%のものは196.0p、37%のものは146.0p、38%のものは116.0pであった。
【0125】
【実施例6】
【0126】
本発明区6として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−50、B群糖質のエリスリトールに日研化学(株)のエリスリトールを、80:20の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0127】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター620.0g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3580.0gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量31.0%、水分1.1%のチョコレートペーストを得た。
【0128】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目11分44秒、2回目4分26秒、合計16分10秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0129】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター96.5g、レシチン11.6g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0130】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを製造した。
【0131】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度33μm、粘度294.0pであり、色差はL値38.8、a値12.3、b値23.0、WB値4.3であった。
【0132】
本発明区6においては、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0133】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量34%のものは251.0p、35%のものは193.0p、36%のものは144.0p、37%のものは124.0p、38%のものは109.0pであった。
【0134】
【実施例7】
【0135】
本発明区7として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−100、B群糖質のマルチトールにレシスを、50:50の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量35.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0136】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター726.2g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3586.2gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量33.0%、水分1.1%のチョコレートペーストを得た。
【0137】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目18分12秒、2回目4分30秒、合計22分42秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0138】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター88.3g、レシチン11.5g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0139】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量35.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0140】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度18μm、粘度304.5pであり、色差はL値40.0、a値12.8、b値22.6、WB値5.1であった。
【0141】
本発明区7においては、脂肪量が36%、37%、38%、39%、40%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0142】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量36%のものは248.0p、37%のものは194.0p、38%のものは160.0p、39%のものは128.0p、40%のものは112.0pであった。
【0143】
【実施例8】
【0144】
本発明区8として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−100、B群糖質のマルチトールにレシスを、80:20の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量36.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0145】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター844.6g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3804.6gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量35.1%、水分1.7%のチョコレートペーストを得た。
【0146】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目18分04秒、2回目5分38秒、合計23分42秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0147】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター39.4g、レシチン11.4g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0148】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量36.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0149】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度24μm、粘度284.0pであり、色差はL値40.6、a値12.6、b値23.1、WB値5.2であった。
【0150】
本発明区8においては、脂肪量が37%、38%、39%、40%、41%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0151】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量37%のものは222.0p、38%のものは176.0p、39%のものは141.0p、40%のものは111.0p、41%のものは93.0pであった。
【0152】
【実施例9】
【0153】
本発明区9として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−100、B群糖質のポリデキストロースにライテスIIを、70:30の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量36.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0154】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター782.2g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3742.2gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量34.0%、水分2.1%のチョコレートペーストを得た。
【0155】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目18分41秒、2回目4分27秒、合計23分08秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0156】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター87.6g、レシチン11.6g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0157】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量36.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0158】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度19μm、粘度252.0pであり、色差はL値39.2、a値12.8、b値22.6、WB値4.8であった。
【0159】
本発明区9においては、脂肪量が37%、38%、39%、40%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0160】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量37%のものは197.0p、38%のものは163.0p、39%のものは132.0p、40%のものは109.0pであった。
【0161】
【実施例10】
【0162】
本発明区10として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−100、B群糖質のキシリトールにキシリットPを、50:50の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量34.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0163】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター698.8g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3658.8gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量32.5%、水分1.4%のチョコレートペーストを得た。
【0164】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目15分36秒、2回目4分56秒、合計20分32秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0165】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター63.6g、レシチン11.5g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0166】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量34.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0167】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度24μm、粘度276.0pであり、色差はL値35.7、a値13.1、b値23.1、WB値3.6であった。
【0168】
本発明区10においては、脂肪量が35%、36%、37%、38%、39%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0169】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量35%のものは223.0p、36%のものは172.0p、37%のものは136.0p、38%のものは109.0p、39%のものは88.0pであった。
【0170】
【実施例11】
【0171】
本発明区11として、A群糖質のマルチトールにアマルティMR−100、B群糖質のキシリトールにキシリットPを、80:20の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量36.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0172】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター839.7g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3799.7gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量35.0%、水分1.2%のチョコレートペーストを得た。
【0173】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目17分48秒、2回目5分58秒、合計23分46秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0174】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター44.4g、レシチン11.4g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0175】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量36.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0176】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度25μm、粘度311.0pであり、色差はL値38.3、a値12.5、b値23.7、WB値4.3であった。
【0177】
本発明区11においては、脂肪量が37%、38%、39%、40%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0178】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量37%のものは237.0p、38%のものは183.0p、39%のものは141.0p、40%のものは109.0pであった。
【0179】
【実施例12】
【0180】
本発明区12として、A群糖質のラクチトールにラクチトール1水和物結晶であるミルヘン、B群糖質のマルチトールにレシスを、50:50の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0181】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター594.7g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3554.7gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量30.5%、水分2.6%のチョコレートペーストを得た。
【0182】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目19分04秒、2回目3分47秒、合計22分51秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0183】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター116.8g、レシチン11.7g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0184】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを製造した。
【0185】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度14μm、粘度428.0pであり、色差はL値38.8、a値12.8、b値22.6、WB値4.7であった。
【0186】
本発明区12においては、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0187】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量34%のものは341.0p、35%のものは270.0p、36%のものは217.0p、37%のものは175.0p、38%のものは149.0pであった。
【0188】
【実施例13】
【0189】
本発明区13として、A群糖質のラクチトールにラクチトール1水和物結晶であるミルヘン、B群糖質のマルチトールにレシスを、80:20の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0190】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター619.4g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3579.4gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量31.0%、水分3.1%のチョコレートペーストを得た。
【0191】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目17分22秒、2回目3分58秒、合計21分20秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0192】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター96.8g、レシチン11.6g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0193】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを製造した。
【0194】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度16μm、粘度401.0pであり、色差はL値37.5、a値12.7、b値22.5、WB値4.3であった。
【0195】
本発明区13においては、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0196】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量34%のものは339.0p、35%のものは267.0p、36%のものは213.0p、37%のものは177.0p、38%のものは142.0pであった。
【0197】
【実施例14】
【0198】
本発明区14として、A群糖質のラクチトールにラクチトール1水和物結晶であるミルヘン、B群糖質のポリデキストロースにライテスIIを、70:30の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0199】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター619.4g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3579.4gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量31.0%、水分3.2%のチョコレートペーストを得た。
【0200】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目16分38秒、2回目4分01秒、合計20分39秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0201】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター96.6g、レシチン11.6g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0202】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを製造した。
【0203】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度18μm、粘度377.0pであり、色差はL値35.4、a値12.9、b値22.5、WB値3.6であった。
【0204】
本発明区14においては、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0205】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量34%のものは317.0p、35%のものは239.0p、36%のものは195.0p、37%のものは158.0p、38%のものは128.0pであった。
【0206】
【実施例15】
【0207】
本発明区15として、A群糖質の還元イソマルチュロースに粉末パラチニットPNP、B群糖質のマルチトールにレシスを、80:20の配合割合で混合したものを甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0208】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター619.5g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3579.5gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量31.0%、水分3.0%のチョコレートペーストを得た。
【0209】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目11分19秒、2回目4分53秒、合計16分12秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0210】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター96.7g、レシチン11.6g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0211】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量33.3%のミルクチョコレートを製造した。
【0212】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度27μm、粘度260.0pであり、色差はL値34.9、a値12.6、b値22.3、WB値3.5であった。
【0213】
本発明区15においては、脂肪量が34%、35%、36%、37%、38%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0214】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量34%のものは232.0p、35%のものは182.0p、36%のものは138.0p、37%のものは114.0p、38%のものは102.0pであった。
【0215】
【比較例1】
【0216】
対照区1として、アマルティMR−50を単独で甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量37.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0217】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター671.8g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3631.8gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量32.0%、水分1.9%のチョコレートペーストを得た。
【0218】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目13分22秒、2回目4分10秒、合計17分32秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0219】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター222.1g、レシチン12.1g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0220】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量37.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0221】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度30μm、粘度324.0pであり、色差はL値41.1、a値12.5、b値23.3、WB値5.3であった。
【0222】
本対照区1においては、脂肪量が38%、39%、40%、41%、42%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0223】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量38%のものは246.0p、39%のものは191.0p、40%のものは153.0p、41%のものは119.0p、42%のものは99.0pであった。
【0224】
【比較例2】
【0225】
対照区2として、アマルティMR−100を単独で甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量38.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0226】
混合工程において、カカオマス525.0g、ココアバター687.9g、全脂粉乳700.0g、甘味料1575.0g、合計3487.9gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量33.0%、水分2.1%のチョコレートペーストを得た。
【0227】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目21分31秒、2回目4分49秒、合計26分20秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0228】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター226.0g、レシチン12.1g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0229】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量38.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0230】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度30μm、粘度272.0pであり、色差はL値42.4、a値12.3、b値22.2、WB値6.1であった。
【0231】
本対照区2においては、脂肪量が39%、40%、41%、42%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0232】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量39%のものは215.0p、40%のものは163.0p、41%のものは137.0p、42%のものは114.0pであった。
【0233】
【比較例3】
【0234】
対照区3として、ラクチトール1水和物結晶であるミルヘンを単独で甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量35.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0235】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター726.1g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3686.1gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量33.0%、水分3.3%のチョコレートペーストを得た。
【0236】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目19分00秒、2回目4分14秒、合計23分14秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0237】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター87.3g、レシチン11.5g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0238】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量35.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0239】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度16μm、粘度332.0pであり、色差はL値37.0、a値12.8、b値21.6、WB値4.3であった。
【0240】
本対照区3においては、脂肪量が36%、37%、38%、39%、40%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0241】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量36%のものは256.0p、37%のものは211.0p、38%のものは166.0p、39%のものは136.0p、40%のものは117.0pであった。
【0242】
【比較例4】
【0243】
対照区4として、ラクチトール1水和物結晶であるミルヘンを乾燥して調製したラクチトール無水物を単独で甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量35.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0244】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター659.3g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3619.3gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量31.8%、水分1.3%のチョコレートペーストを得た。
【0245】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目17分48秒、2回目4分22秒、合計22分10秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0246】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター140.1g、レシチン11.7g、バニリン1.5gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0247】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量35.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0248】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度20μm、粘度371.0pであり、色差はL値43.7、a値11.8、b値21.7、WB値6.7であった。
【0249】
【比較例5】
【0250】
対照区5として、粉末パラチニットPNPを単独で甘味料として使用し、該甘味料を基本区における砂糖の全量と同量置き換えて、脂肪量34.0%のミルクチョコレートを、基本区と同様に、一般的なチョコレートの製法に従い、混合、微粒子化、精練、テンパリング、成型の各工程を経て、以下のように製造した。
【0251】
混合工程において、カカオマス555.0g、ココアバター698.7g、全脂粉乳740.0g、甘味料1665.0g、合計3658.7gの原料を、約50〜60℃で20分間混合し、脂肪量32.5%、水分3.3%のチョコレートペーストを得た。
【0252】
そして、微粒子化工程において、3本ローラーによる装置を用いて、1回目11分38秒、2回目5分05秒、合計16分43秒間微粒子化し、チョコレートマスを得た。
【0253】
次に、精練工程において、上記で得たチョコレートマス2800.0gについて、ココアバター63.7g、レシチン11.5g、バニリン1.4gを追加し、55℃にて16時間精練した。
【0254】
精練後に、テンパリングを行い、成型することで、脂肪量34.0%のミルクチョコレートを製造した。
【0255】
該ミルクチョコレートの物性は、粒度26μm、粘度282.0pであり、色差はL値34.6、a値12.3、b値21.9、WB値3.5であった。
【0256】
本対照区5においては、脂肪量が35%、36%、37%、38%、39%となるように、精練工程においてココアバターの量を各々調整して追加したものについても、上記と他は同様の条件でミルクチョコレートを製造した。
【0257】
上記脂肪量の各ミルクチョコレートについて、粘度を測定したところ、脂肪量35%のものは220.0p、36%のものは167.0p、37%のものは129.0p、38%のものは109.0p、39%のものは89.0pであった。
【0258】
【結果の考察】
【0259】
上記実施例及び比較例で測定した結果を、下記の表2〜表5に示す。なお、表2及び表3は、各脂肪量における粘度(p)を表したものであり、表4及び表5は代表脂肪量における粒度(μm)、粘度(p)、色差(L値,a値,b値,WB値)を表したものである。
【0260】
【表2】
【0261】
【表3】
【0262】
【表4】
【0263】
【表5】
【0264】
上記表2〜表5を参照しながら、上記各例中のデータ等について考察する。
【0265】
ミルクチョコレート中の砂糖を同量のアマルティMR−50、アマルティMR−100、ミルヘンおよびパラチニットに置き換えた対照区の場合には、砂糖を使用した標準ミルクチョコレートと同程度の粘度を得るには、ミルクチョコレート中の脂肪量を標準のミルクチョコレートと比較して2〜4%も追加しなければならないことが確認された。
【0266】
しかし、A群糖質とB群糖質の混合物で砂糖を代替した本発明区の場合には、この脂肪量の追加を減少させるかまたは砂糖使用の場合と同程度の粘度に調整することができることが確認された。しかも、A群糖質とB群糖質の混合物を使用する効果は相乗的であることが確認された。
【0267】
特に、アマルティMR−50とキシリットPとの混合物を甘味料とした発明区は、本発明の効果が顕著であり、アマルティMR−50の20%をキシリトールで置き換えるのみで、砂糖を使用したミルクチョコレートと同等の脂肪含量のミルクチョコレートを調製することができた。
【0268】
また、A群糖質としてアマルティMR−50を使用した場合、微粒子化の所要時間を短縮することができた。その効果は、アマルティMR−50とレシスの混合物を使用したときに顕著であった。
【0269】
甘味料中のアマルティMR−50の比率が高いほどチョコレートはやや白いものとなったが、B群糖質を混合することにより標準の砂糖使用ミルクチョコレートの色に近づいた。
【0270】
甘味料としてアマルティMR−100を単独で使用した場合は、微粒子化工程でチョコレートマスがロール上で滑ってしまい、通常より長い微粒子化工程時間が必要であったが、B群糖質を混合して用いることで、その時間を短縮することができた。
【0271】
甘味料としてラクチトールを単独で使用した場合も、アマルティMR−100を単独で使用した場合と同様に、通常より長い微粒子化工程時間が必要であったが、B群糖質を混合して用いることで、その時間を短縮することができた。
【0272】
また、甘味料としてラクチトール1水和物を使用した場合とラクチトール無水物を使用した場合のミルクチョコレートに何ら差はみとめられなかった。
【0273】
甘味料としてパラチニットを単独で使用した場合は、混合工程で多くの脂肪量を必要とした。しかし、パラチニットに20%のレシスを混合することにより、砂糖を使用した標準ミルクチョコレートとほぼ同様の製造条件でミルクチョコレートを製造することができた。
【0274】
【発明の効果】
【0275】
本発明によると、砂糖の代わりに甘味料として糖アルコールを用いてチョコレートを調製する際でも、通常より多くの脂肪添加を必要としない。
Claims (10)
- マルチトール純度が88重量%以上かつ96.5重量%以下のマルチトールである糖質Aと、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトール、ポリデキストロース、キシリトールから選択された糖質Bとの混合物を、甘味料として使用するチョコレートの製造方法。
- ラクチトール、還元イソマルチュロースから選択された糖質Aと、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトールである糖質Bとの混合物を、甘味料として使用するチョコレートの製造方法。
- ラクチトールが、ラクチトール無水物結晶またはラクチトール1水和物結晶である請求項2に記載のチョコレートの製造方法。
- 糖質Aと糖質Bの混合比率が、95:5〜40:60の混合物を甘味料として使用する、請求項1〜3の何れか一つに記載のチョコレートの製造方法。
- チョコレートがミルクチョコレートである、請求項1〜4の何れか一つに記載のチョコレートの製造方法。
- マルチトール純度が88重量%以上かつ96.5重量%以下のマルチトールである糖質Aと、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトール、ポリデキストロース、キシリトールから選択された糖質Bとの混合物を、甘味料として使用したチョコレート。
- ラクチトール、還元イソマルチュロースから選択された糖質Aと、マルチトール純度が96.5重量%を越えるマルチトールである糖質Bとの混合物を、甘味料として使用したチョコレート。
- ラクチトールが、ラクチトール無水物結晶またはラクチトール1水和物結晶である請求項7に記載のチョコレート。
- 糖質Aと糖質Bの混合比率が、95:5〜40:60の混合物を甘味料として使用する、請求項6〜8の何れか一つに記載のチョコレート。
- チョコレートがミルクチョコレートである、請求項6〜9の何れか一つに記載のチョコレート。
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