JP5302519B2 - ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット及びプローブ - Google Patents

ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット及びプローブ Download PDF

Info

Publication number
JP5302519B2
JP5302519B2 JP2007203677A JP2007203677A JP5302519B2 JP 5302519 B2 JP5302519 B2 JP 5302519B2 JP 2007203677 A JP2007203677 A JP 2007203677A JP 2007203677 A JP2007203677 A JP 2007203677A JP 5302519 B2 JP5302519 B2 JP 5302519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seq
probe
base sequence
primer
nucleotide sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007203677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009034081A5 (ja
JP2009034081A (ja
Inventor
篤 森下
功 宮川
和彦 小郷
明子 川上
直樹 尾川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2007203677A priority Critical patent/JP5302519B2/ja
Application filed by Kurashiki Spinning Co Ltd filed Critical Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority to EP08792119.3A priority patent/EP2192182B1/en
Priority to CN2008801096555A priority patent/CN101918550B/zh
Priority to US12/671,851 priority patent/US8455632B2/en
Priority to PCT/JP2008/063906 priority patent/WO2009020079A1/ja
Publication of JP2009034081A publication Critical patent/JP2009034081A/ja
Publication of JP2009034081A5 publication Critical patent/JP2009034081A5/ja
Priority to HK10110814.1A priority patent/HK1144205A1/xx
Priority to HK11105907.8A priority patent/HK1151828A1/xx
Application granted granted Critical
Publication of JP5302519B2 publication Critical patent/JP5302519B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/70Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving virus or bacteriophage
    • C12Q1/701Specific hybridization probes
    • C12Q1/708Specific hybridization probes for papilloma

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、ヒトパピローマウイルスを特異的に検出するためのプライマーセット及びプローブに関する。本発明はまた、これらを用いてヒトパピローマウイルスを特異的に検出するための方法に関する。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は約8000塩基対の環状2本鎖DNAをゲノムとする小型のウイルスであり、ヒト特異的に感染する。HPVについてこれまでに100種類以上のサブタイプが報告されており、それらは疣等の皮膚病変において検出されたもの(皮膚指向性HPV)、及び粘膜の病変において検出されたもの(粘膜指向性HPV)に大別される。更に粘膜指向性HPVは、子宮頸癌、肛門周囲癌、陰茎癌等の癌に関与しているハイリスク型(HPV16、HPV18等)と良性の尖圭コンジローマ等に関与しているローリスク型(HPV6、HPV11等)とに分類される。WHOは、世界の女性の悪性腫瘍の11%、約45万人にHPV感染が関わっており、世界には3億人のHPV感染キャリアが存在していると推定しており、これはHPVがごくありふれたウイルスであることを示唆している。特に子宮頸癌の患者の殆どからHPVが検出されている。
子宮頸癌は世界の女性の癌では2番目に多く、世界中では年間約25万人、日本国においては年間約2500人が子宮頸癌により死亡している。それゆえ、子宮頸癌の予防、診断、及び治療は女性保健において非常に重要な問題であると認識されている。幸いなことに、子宮頸癌は予防可能な癌である。その理由は、子宮頸癌の前癌病変である異形成は細胞診等によって発見可能であり、異形成は簡単な治療により完治することが出来るためである。また、異形成の開始はHPV感染に起因するものであるため、より早期かつより確実に子宮頸癌又は前癌病変を発見するためにHPV遺伝子の検査に対する重要性への認識が高まっている。
HPV遺伝子検査の方法は、HPVのDNAを直接検出する方法と、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を利用してHPVのDNAを増幅してから検出する方法に大別される。
PCRを利用しない方法の代表は、ハイブリッドキャプチャー法である。この方法は、RNAプローブを検体中のHPVのDNAとハイブリダイズさせ、生成したDNA/RNAハイブリッドを抗体を用いてイムノアッセイで検出するものである。この方法は手軽であるため現在主要なHPV遺伝子検査の方法となっている。しかし、この方法は感度が低く、またRNAプローブを利用するため安定性が低く、また汚染の可能性を排除出来ないため、信頼性が低い。また、この方法は感染しているHPVがハイリスク型なのかローリスク型なのかを識別するために利用されるが、そのサブタイプまで同定することは出来ない。
PCRを利用する方法において、増幅したDNAは、制限酵素で切断した後電気泳動してバンドを検出する方法、又はDNAマイクロアレイ上のプローブとハイブリダイズさせて検出する方法のいずれかにより検出される。電気泳動を利用する前者の検出方法は、通常の実験室設備により実施可能であり、経済性にも優れているとはいえ、煩雑な作業を要し、またサブタイプの同定が完全でないという欠点がある。一方プローブとのハイブリダイゼーションを利用する後者の検出方法は、検出感度が高くサブタイプ同定の特異性が高いが、迅速性・経済性の面で問題がある。
また、PCRによるDNA増幅について、型特異的プライマーを用いて型特異的にHPV遺伝子を増幅する方法と、ランダムプライマー又は型非特異的プライマーを用いて型非特異的にHPV遺伝子を増幅する方法がこれまで知られている。
特許文献1及び2で開示された方法は、型特異的プライマーを用いたPCRによりDNAを増幅する。増幅されたDNAは、特許文献1においてはプローブが増幅二本鎖DNAそのものであるDNAマイクロアレイとのハイブリダイゼーションに供され、また特許文献2においては電気泳動に供され、HPVのDNAの存在・非存在を検出する。これらの方法では、型特異的プライマーを用いることで高い特異性及び高い感度での増幅を達成しており、更に各プライマーを混合物として用いた場合でも特定の型のHPVを特異的に検出することが出来る。
一方、特許文献3で開示された方法は、型非特異的プライマーを用いてHPVのDNAを増幅した後、プローブが短い一本鎖オリゴDNAであるDNAマイクロアレイとハイブリダイズさせることによりHPVのDNAを検出するものである。この方法は、共通のプライマーを使用するため合成コストや設計の容易さにおいて利点を持つ。しかしながら、短いプローブを用いてハイブリダイゼーションの特異性を高めることによりPCRにおける特異性及び感度の低さをある程度克服しているとはいえ、全体としてみれば感度は低い。また、特許文献4で開示された方法は、HPVの型ごとにプライマーを作製しているとはいえ、それらのプライマー配列はほとんど同じ配列であるため、特許文献3の方法とほぼ同様のプライマー作製であると考えられる。
これらの状況から、複数の型のHPVを高い特異性及び感度で検出することが出来る、迅速性、簡易性及び経済性に優れた方法を開発する必要がある。
特開2004−121240 特開2006−345800 特表2005−503177 特表2005−519611
本発明は、複数の型のHPVを高い特異性及び感度で検出するためのプライマーセット及びプローブを提供することを目的とする。本発明はまた、前記プライマーセット及びプローブを利用して複数の型のHPVを高い特異性及び感度で検出するための方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、型特異的なプライマーを用いてHPV遺伝子をPCRにより増幅し、PCR増幅産物をDNAマイクロアレイとハイブリダイズさせて検出することを特徴とするHPV遺伝子の検出方法に着目し鋭意検討を重ねた結果、本発明のプライマーセット及びプローブを用いることで複数の型のHPVを高い特異性及び感度で迅速かつ簡易に検出することが出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1](1)配列番号1で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号1で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号2で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号2で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット1、
(2)配列番号3で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号3で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号4で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号4で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット2、
(3)配列番号5で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号5で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号6で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号6で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット3、
(4)配列番号7で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号7で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号8で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号8で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット4、
(5)配列番号9で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号9で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号10で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号10で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット5、
(6)配列番号11で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号11で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号12で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号12で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット6、
(7)配列番号13で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号13で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号14で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号14で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット7、
(8)配列番号15で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号15で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号16で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号16で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット8、
(9)配列番号17で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号17で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号18で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号18で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット9、
(10)配列番号19で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号19で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号20で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号20で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット10、
(11)配列番号21で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号21で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号22で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号22で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット11、
(12)配列番号23で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号23で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号24で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号24で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット12、
(13)配列番号25で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号25で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号26で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号26で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット13、
(14)配列番号27で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号27で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号28で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号28で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット14、
(15)配列番号29で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号29で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号30で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号30で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット15、
(16)配列番号31で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号31で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号32で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号32で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット16、
(17)配列番号33で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号33で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号34で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号34で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット17、
(18)配列番号35で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号35で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号36で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号36で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット18、
(19)配列番号37で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号37で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号38で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号38で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット19、
(20)配列番号39で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号39で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号40で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号40で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット20、
(21)配列番号41で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号41で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号42で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号42で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット21、
(22)配列番号43で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号43で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号44で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号44で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット22、及び
(23)配列番号45で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号45で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号46で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号46で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット23
からなる群より選択される少なくとも1種の、ヒトパピローマウイルス(HPV)遺伝子増幅用のPCRプライマーセット。
[2](1)配列番号49で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号49で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ1)、
(2)配列番号50で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号50で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号50で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号50で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ2)、
(3)配列番号51で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号51で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号51で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号51で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ3)、
(4)配列番号52で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号52で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号52で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号52で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ4)、
(5)配列番号53で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号53で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号53で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号53で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ5)、
(6)配列番号54で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号54で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号54で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号54で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ6)、
(7)配列番号55で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号55で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号55で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号55で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ7)、
(8)配列番号56で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号56で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号56で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号56で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ8)、
(9)配列番号57で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号57で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号57で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号57で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ9)、
(10)配列番号58で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号58で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号58で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号58で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ10)、
(11)配列番号59で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号59で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号59で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号59で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ11)、
(12)配列番号60で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号60で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号60で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号60で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ12)、
(13)配列番号61で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号61で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号61で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号61で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ13)、
(14)配列番号62で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号62で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号62で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号62で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ14)、
(15)配列番号63で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号63で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号63で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号63で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ15)、
(16)配列番号64で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号64で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号64で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号64で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ16)、
(17)配列番号65で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号65で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号65で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号65で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ17)、
(18)配列番号66で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号66で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号66で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号66で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ18)、
(19)配列番号67で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号67で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号67で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号67で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ19)、
(20)配列番号68で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号68で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号68で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号68で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ20)、
(21)配列番号69で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号69で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号69で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号69で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ21)、
(22)配列番号70で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号70で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号70で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号70で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ22)、及び
(23)配列番号71で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号71で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号71で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号71で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ23)
からなる群より選択される少なくとも1種の、ヒトパピローマウイルス(HPV)検出用のプローブ。
[3](1)プライマーセット1とプローブ1との組み合わせ、(2)プライマーセット2とプローブ2との組み合わせ、(3)プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、(4)プライマーセット4とプローブ4との組み合わせ、(5)プライマーセット5とプローブ5との組み合わせ、(6)プライマーセット6とプローブ6との組み合わせ、(7)プライマーセット7とプローブ7との組み合わせ、(8)プライマーセット8とプローブ8との組み合わせ、(9)プライマーセット9とプローブ9との組み合わせ、(10)プライマーセット10とプローブ10との組み合わせ、(11)プライマーセット11とプローブ11との組み合わせ、(12)プライマーセット12とプローブ12との組み合わせ、(13)プライマーセット13とプローブ13との組み合わせ、(14)プライマーセット14とプローブ14との組み合わせ、(15)プライマーセット15とプローブ15との組み合わせ、(16)プライマーセット16とプローブ16との組み合わせ、(17)プライマーセット17とプローブ17との組み合わせ、(18)プライマーセット18とプローブ18との組み合わせ、(19)プライマーセット19とプローブ19との組み合わせ、(20)プライマーセット20とプローブ20との組み合わせ、(21)プライマーセット21とプローブ21との組み合わせ、(22)プライマーセット22とプローブ22との組み合わせ、及び(23)プライマーセット23とプローブ23との組み合わせ、並びに任意で(24)プライマーセット24とプローブ24との組み合わせを含む、ヒトパピローマウイルス(HPV)を検出するためのキット。
[4]上記(1)〜(23)の組み合わせからなる群から選択される組み合わせを2つ以上含むことを特徴とする、上記[3]に記載のキット。
[5]プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、及びプライマーセット4とプローブ4との組み合わせ、並びに任意でプライマーセット24とプローブ24との組み合わせを含む、上記[3]又は[4]に記載のキット。
[6]プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、プライマーセット4とプローブ4との組み合わせ、プライマーセット5とプローブ5との組み合わせ、プライマーセット6とプローブ6との組み合わせ、プライマーセット7とプローブ7との組み合わせ、プライマーセット9とプローブ9との組み合わせ、プライマーセット10とプローブ10との組み合わせ、プライマーセット13とプローブ13との組み合わせ、プライマーセット14とプローブ14との組み合わせ、プライマーセット15とプローブ15との組み合わせ、プライマーセット18とプローブ18との組み合わせ、プライマーセット19とプローブ19との組み合わせ、プライマーセット20とプローブ20との組み合わせ、及びプライマーセット23とプローブ23との組み合わせ、並びに任意でプライマーセット24とプローブ24との組み合わせを含む、上記[3]又は[4]に記載のキット。
[7]プライマーセット1とプローブ1との組み合わせ、プライマーセット2とプローブ2との組み合わせ、プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、プライマーセット4とプローブ4との組み合わせ、プライマーセット5とプローブ5との組み合わせ、プライマーセット6とプローブ6との組み合わせ、プライマーセット7とプローブ7との組み合わせ、プライマーセット8とプローブ8との組み合わせ、プライマーセット9とプローブ9との組み合わせ、プライマーセット10とプローブ10との組み合わせ、プライマーセット11とプローブ11との組み合わせ、プライマーセット12とプローブ12との組み合わせ、プライマーセット13とプローブ13との組み合わせ、プライマーセット14とプローブ14との組み合わせ、プライマーセット15とプローブ15との組み合わせ、プライマーセット16とプローブ16との組み合わせ、プライマーセット17とプローブ17との組み合わせ、プライマーセット18とプローブ18との組み合わせ、プライマーセット19とプローブ19との組み合わせ、プライマーセット20とプローブ20との組み合わせ、プライマーセット21とプローブ21との組み合わせ、プライマーセット22とプローブ22との組み合わせ、及びプライマーセット23とプローブ23との組み合わせ、並びに任意でプライマーセット24とプローブ24との組み合わせを含む、上記[3]又は[4]に記載のキット。
[8]上記[3]〜[7]のいずれか1つに記載のキットを用いて検体中のHPVの存在又は非存在を型特異的に検出するための方法であって、検体中から抽出したDNAを鋳型として、前記プライマーセットを用いてPCRを行う工程及び増幅されたDNA産物を検出する工程を含む、方法。
[9]上記[3]〜[7]のいずれか1つに記載のキットを用いて検体中のHPVの存在又は非存在を型特異的に検出するための方法であって、検体中から抽出したDNAを鋳型として、前記プライマーセットを用いてPCRを行う工程、増幅したDNA産物を一本鎖にする工程、及び一本鎖DNAを前記プローブとハイブリダイズさせて検出する工程を含む、方法。
[10]上記[2]に記載のプローブ1〜23からなる群から選択される少なくとも1種のプローブが固定化されている、HPVを検出するためのDNAマイクロアレイ。
[11]上記[2]に記載のプローブ1〜23からなる群から選択される2以上のプローブが固定化されている、上記[10]に記載のDNAマイクロアレイ。
[12]さらに、プローブ24が固定化されている上記[10]又は[11]に記載のDNAマイクロアレイ。
本発明は、複数の型のHPVを高い特異性及び感度で迅速かつ簡易に検出することが出来る、プライマーセット及びプローブを提供する。本発明はまた、前記プライマーセット及びプローブを利用して、複数の型のHPVを高い特異性及び感度で迅速かつ簡易に検出することが出来る方法を提供する。
本発明は、HPV遺伝子増幅用のPCRプライマーセット、特に型特異的なプライマーセットを提供する。プライマーセットとしては、以下(1)〜(23)に示すプライマーセットが挙げられる。
(1)配列番号1で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号1で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号2で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号2で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット1、
(2)配列番号3で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号3で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号4で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号4で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット2、
(3)配列番号5で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号5で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号6で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号6で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット3、
(4)配列番号7で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号7で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号8で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号8で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット4、
(5)配列番号9で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号9で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号10で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号10で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット5、
(6)配列番号11で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号11で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号12で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号12で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット6、
(7)配列番号13で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号13で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号14で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号14で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット7、
(8)配列番号15で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号15で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号16で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号16で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット8、
(9)配列番号17で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号17で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号18で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号18で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット9、
(10)配列番号19で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号19で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号20で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号20で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット10、
(11)配列番号21で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号21で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号22で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号22で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット11、
(12)配列番号23で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号23で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号24で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号24で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット12、
(13)配列番号25で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号25で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号26で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号26で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット13、
(14)配列番号27で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号27で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号28で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号28で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット14、
(15)配列番号29で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号29で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号30で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号30で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット15、
(16)配列番号31で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号31で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号32で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号32で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット16、
(17)配列番号33で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号33で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号34で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号34で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット17、
(18)配列番号35で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号35で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号36で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号36で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット18、
(19)配列番号37で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号37で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号38で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号38で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット19、
(20)配列番号39で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号39で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号40で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号40で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット20、
(21)配列番号41で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号41で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号42で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号42で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット21、
(22)配列番号43で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号43で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号44で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号44で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット22、及び
(23)配列番号45で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号45で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号46で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号46で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなるプライマーセット23。
プライマーセット1における、「配列番号1で示される塩基配列からなるプライマー」及び「配列番号2で示される塩基配列からなるプライマー」とは、それぞれ「配列番号1で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド」及び「配列番号2で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド」と同義であり、以下、便宜上、それぞれ「配列番号1のプライマー」及び「配列番号2のプライマー」とも称する。
「配列番号1で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体」とは、上記配列番号1で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるオリゴヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするオリゴヌクレオチドであって、配列番号1で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと同様のプライマーとしての機能、すなわち配列番号2で示される塩基配列からなるプライマーと組み合わせることによってHPV6遺伝子の特定の領域をPCR増幅させることのできる機能を有する。以下、当該変異体を、便宜上、「配列番号1のプライマーの変異体」とも称する。同様に「配列番号2で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体」とは、上記配列番号2で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるオリゴヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするオリゴヌクレオチドであって、配列番号2で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと同様のプライマーとしての機能、すなわち配列番号1で示される塩基配列からなるプライマーと組み合わせることによってHPV6遺伝子の特定の領域をPCR増幅させることのできる機能を有する。以下、便宜上、「配列番号2のプライマーの変異体」とも称する。「変異体」は、プライマーとしての機能が維持される範囲で、もととなるオリゴヌクレオチドから1個又は複数個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されている。
ハイブリダイゼーション時のストリンジェンシーは、温度、塩濃度、プライマーの鎖長、プライマーのヌクレオチド配列のGC含量及びハイブリダイゼーション緩衝液中のカオトロピック剤の濃度の関数であることが知られている。ストリンジェントな条件としては、例えば、Sambrook, J. et al. (1998) Molecular Cloning: A Laboratory Manual (2nd ed.), Cold Spring Harbor Laboratory Press, New Yorkに記載された条件などを用いることができる。ストリンジェントな温度条件は、約30℃以上、より好ましくは約37℃以上、最も好ましくは約42℃以上である。その他の条件としては、ハイブリダイゼーション時間、洗浄剤(例えば、SDS)の濃度、及びキャリアDNAの存否等であり、これらの条件を組み合わせることによって、様々なストリンジェンシーを設定することができる。当業者は、所望するHPV遺伝子増幅用のPCRプライマーとしての機能を有する変異体を得るための条件を適宜決定することができる。
プライマーセット1は、「配列番号1のプライマー」又は「配列番号1のプライマーの変異体」と「配列番号2のプライマー」又は「配列番号2のプライマーの変異体」とから構成され、好ましくは「配列番号1のプライマー」と「配列番号2のプライマー」から構成される。
プライマーセット1と同様にしてプライマーセット2〜23における各プライマーを定義付けることができる。すなわち、
プライマーセット2は「配列番号3のプライマー」又は「配列番号3のプライマーの変異体」と「配列番号4のプライマー」又は「配列番号4のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号3のプライマー」と「配列番号4のプライマー」とから構成され、HPV11遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット3は「配列番号5のプライマー」又は「配列番号5のプライマーの変異体」と「配列番号6のプライマー」又は「配列番号6のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号5のプライマー」と「配列番号6のプライマー」とから構成され、HPV16遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット4は「配列番号7のプライマー」又は「配列番号7のプライマーの変異体」と「配列番号8のプライマー」又は「配列番号8のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号7のプライマー」と「配列番号8のプライマー」とから構成され、HPV18遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット5は「配列番号9のプライマー」又は「配列番号9のプライマーの変異体」と「配列番号10のプライマー」又は「配列番号10のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号9のプライマー」と「配列番号10のプライマー」とから構成され、HPV30遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット6は「配列番号11のプライマー」又は「配列番号11のプライマーの変異体」と「配列番号12のプライマー」又は「配列番号12のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号11のプライマー」と「配列番号12のプライマー」とから構成され、HPV31遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット7は「配列番号13のプライマー」又は「配列番号13のプライマーの変異体」と「配列番号14のプライマー」又は「配列番号14のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号13のプライマー」と「配列番号14のプライマー」とから構成され、HPV33遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット8は「配列番号15のプライマー」又は「配列番号15のプライマーの変異体」と「配列番号16のプライマー」又は「配列番号16のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号15のプライマー」と「配列番号16のプライマー」とから構成され、HPV34遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット9は「配列番号17のプライマー」又は「配列番号17のプライマーの変異体」と「配列番号18のプライマー」又は「配列番号18のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号17のプライマー」と「配列番号18のプライマー」とから構成され、HPV35遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット10は「配列番号19のプライマー」又は「配列番号19のプライマーの変異体」と「配列番号20のプライマー」又は「配列番号20のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号19のプライマー」と「配列番号20のプライマー」とから構成され、HPV39遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット11は「配列番号21のプライマー」又は「配列番号21のプライマーの変異体」と「配列番号22のプライマー」又は「配列番号22のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号21のプライマー」と「配列番号22のプライマー」とから構成され、HPV40遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット12は「配列番号23のプライマー」又は「配列番号23のプライマーの変異体」と「配列番号24のプライマー」又は「配列番号24のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号23のプライマー」と「配列番号24のプライマー」とから構成され、HPV42遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット13は「配列番号25のプライマー」又は「配列番号25のプライマーの変異体」と「配列番号26のプライマー」又は「配列番号26のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号25のプライマー」と「配列番号26のプライマー」とから構成され、HPV45遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット14は「配列番号27のプライマー」又は「配列番号27のプライマーの変異体」と「配列番号28のプライマー」又は「配列番号28のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号27のプライマー」と「配列番号28のプライマー」とから構成され、HPV51遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット15は「配列番号29のプライマー」又は「配列番号29のプライマーの変異体」と「配列番号30のプライマー」又は「配列番号30のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号29のプライマー」と「配列番号30のプライマー」とから構成され、HPV52遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット16は「配列番号31のプライマー」又は「配列番号31のプライマーの変異体」と「配列番号32のプライマー」又は「配列番号32のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号31のプライマー」と「配列番号32のプライマー」とから構成され、HPV53遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット17は「配列番号33のプライマー」又は「配列番号33のプライマーの変異体」と「配列番号34のプライマー」又は「配列番号34のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号33のプライマー」と「配列番号34のプライマー」とから構成され、HPV54遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット18は「配列番号35のプライマー」又は「配列番号35のプライマーの変異体」と「配列番号36のプライマー」又は「配列番号36のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号35のプライマー」と「配列番号36のプライマー」とから構成され、HPV56遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット19は「配列番号37のプライマー」又は「配列番号37のプライマーの変異体」と「配列番号38のプライマー」又は「配列番号38のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号37のプライマー」と「配列番号38のプライマー」とから構成され、HPV58遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット20は「配列番号39のプライマー」又は「配列番号39のプライマーの変異体」と「配列番号40のプライマー」又は「配列番号40のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号39のプライマー」と「配列番号40のプライマー」とから構成され、HPV59遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット21は「配列番号41のプライマー」又は「配列番号41のプライマーの変異体」と「配列番号42のプライマー」又は「配列番号42のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号41のプライマー」と「配列番号42のプライマー」とから構成され、HPV61遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット22は「配列番号43のプライマー」又は「配列番号43のプライマーの変異体」と「配列番号44のプライマー」又は「配列番号44のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号43のプライマー」と「配列番号44のプライマー」とから構成され、HPV66遺伝子の特定の領域を増幅することができ、
プライマーセット23は「配列番号45のプライマー」又は「配列番号45のプライマーの変異体」と「配列番号46のプライマー」又は「配列番号46のプライマーの変異体」とから、好ましくは「配列番号45のプライマー」と「配列番号46のプライマー」とから構成され、HPV68遺伝子の特定の領域を増幅することができる。
各プライマーセットの一例を表1に示す。なお、後述するように、本発明では、内部標準として利用されるG3PDH(グリセルアルデヒド三リン酸脱水素酵素)遺伝子を増幅するためのプライマーセットを任意で用いることができる。G3PDH遺伝子を増幅するためのプライマーセット(プライマーセット24)は、配列番号47で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号47で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体と、配列番号48で示される塩基配列からなるプライマー又は配列番号48で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプライマーとしての機能を有するその変異体とからなる。
なお、上記表1において、各プライマーが結合する、各ウイルスタイプ及びG3PDHのゲノム上の位置(nt)は、表2に示す各遺伝子のGenBank(NCBI;National Center for Biotechnology Information)登録番号の遺伝子配列における位置である。
本発明のプライマーは、各HPV遺伝子との特異性が高くなるよう(100%の相補性)、他の型のHPVと相同性の高い配列を有さないよう、及びTm値がプライマーセット間で近くなるように設計されているため、これらを混合して1つの試験管内でマルチプレックスPCRを行った場合に、試料中に存在する特定の型のHPV遺伝子を特異的に増幅することが可能である。
各プライマーの変異体の配列は、表1に記載される各プライマーの情報に基づいて設計することができる。具体的には、配列番号1のプライマーの変異体は、配列番号2のプライマー(又は配列番号2のプライマーの変異体)とのPCR反応によって、配列番号1のプライマーと配列番号2のプライマーとのPCR反応によって得られるPCR産物と同一の、或いは相同性の高いPCR産物を得ることができるように設計される。相同性の高さは、80%以上、好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上である。配列番号1のプライマーの5’末端は、HPV6(GenBank登録番号:AF092932)ゲノム上7251位に結合するが、±50位、好ましくは±20位、特に好ましくは±10位に結合するようなプライマーも配列番号1のプライマーの変異体として本発明の範疇である。
相同性(%)は、当該分野で慣用のホモロジー検索プログラム(例えば、BLAST、FASTA等)を初期設定で用いて決定することができる。また、別の局面では、相同性(%)は、当該分野で公知の任意のアルゴリズム、例えば、Needlemanら(1970)(J.Mol.Biol.48:444−453)、Myers及びMiller(CABIOS,1988,4:11−17)のアルゴリズム等を使用して決定することができる。Needlemanらのアルゴリズムは、GCGソフトウェアパッケージ(www.gcg.comで入手可能)のGAPプログラムに組み込まれており、相同性(%)は、例えば、BLOSUM 62 matrix又はPAM250 matrix、並びにgap weight:16、14、12、10、8、6若しくは4、及びlength weight:1、2、3、4、5若しくは6のいずれかを使用することによって決定することができる。また、Myers及びMillerのアルゴリズムは、GCG配列アラインメントソフトウェアパッケージの一部であるALIGNプログラムに組み込まれている。アミノ酸配列を比較するためにALIGNプログラムを利用する場合、例えば、PAM120 weight residue table、gap length penalty 12、gap penalty 4を用いることができる。
本発明のプライマーセットの各ヌクレオチドは、例えば汎用のDNA合成装置(例えば、Applied Biosystems社製 Model 394)を用いて化学的に合成することが出来る。オリゴヌクレオチドは、当該技術分野において良く知られる他の方法のいずれかを用いて合成しても良い。
本発明は、前記PCR増幅産物と特異的にハイブリダイズするプローブも提供する。該プローブは、各PCR増幅産物の塩基配列に含まれる一本鎖DNAであり、センス鎖DNA又はアンチセンス鎖DNAのいずれであっても良い。具体的には、以下(1)〜(23)に示すプローブが挙げられる。
(1)配列番号49で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号49で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ1)、
(2)配列番号50で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号50で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号50で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号50で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ2)、
(3)配列番号51で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号51で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号51で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号51で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ3)、
(4)配列番号52で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号52で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号52で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号52で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ4)、
(5)配列番号53で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号53で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号53で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号53で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ5)、
(6)配列番号54で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号54で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号54で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号54で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ6)、
(7)配列番号55で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号55で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号55で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号55で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ7)、
(8)配列番号56で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号56で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号56で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号56で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ8)、
(9)配列番号57で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号57で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号57で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号57で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ9)、
(10)配列番号58で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号58で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号58で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号58で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ10)、
(11)配列番号59で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号59で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号59で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号59で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ11)、
(12)配列番号60で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号60で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号60で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号60で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ12)、
(13)配列番号61で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号61で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号61で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号61で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ13)、
(14)配列番号62で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号62で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号62で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号62で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ14)、
(15)配列番号63で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号63で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号63で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号63で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ15)、
(16)配列番号64で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号64で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号64で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号64で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ16)、
(17)配列番号65で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号65で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号65で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号65で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ17)、
(18)配列番号66で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号66で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号66で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号66で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ18)、
(19)配列番号67で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号67で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号67で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号67で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ19)、
(20)配列番号68で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号68で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号68で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号68で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ20)、
(21)配列番号69で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号69で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号69で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号69で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ21)、
(22)配列番号70で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号70で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号70で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号70で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ22)、及び
(23)配列番号71で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号71で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号71で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号71で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体(プローブ23)。
プローブ1における、「配列番号49で示される塩基配列からなるプローブ」とは、「配列番号49で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド」と同義である。以下、便宜上、「配列番号49のプローブ」とも称する。
「配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体」とは、上記配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるオリゴヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするオリゴヌクレオチドであって、配列番号49で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと同様のプローブとしての機能、すなわちHPV6遺伝子の特定の領域を検出することのできる機能を有する。以下、当該変異体を、便宜上、「配列番号49のプローブの変異体」とも称する。「変異体」は、プローブとしての機能が維持される範囲で、もととなるオリゴヌクレオチドから1個又は複数個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されている。
「配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ」とは、「配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるオリゴヌクレオチド」と同義である。以下、便宜上、「配列番号49と相補的なプローブ」とも称する。
「配列番号49で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体」とは、上記配列番号49で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするオリゴヌクレオチドであって、配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと同様のプローブとしての機能、すなわちHPV6遺伝子の特定の領域を検出することのできる機能を有する。以下、当該変異体を、便宜上、「配列番号49と相補的なプローブの変異体」とも称する。「変異体」は、プローブとしての機能が維持される範囲で、もととなるオリゴヌクレオチドから1個又は複数個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されている。
ハイブリダイゼーション時のストリンジェンシーは、温度、塩濃度、プローブの鎖長、プローブのヌクレオチド配列のGC含量及びハイブリダイゼーション緩衝液中のカオトロピック剤の濃度の関数であることが知られている。ストリンジェントな条件としては、例えば、Sambrook, J. et al. (1998) Molecular Cloning: A Laboratory Manual (2nd ed.), Cold Spring Harbor Laboratory Press, New Yorkに記載された条件などを用いることができる。ストリンジェントな温度条件は、約30℃以上、より好ましくは約37℃以上、最も好ましくは約42℃以上である。その他の条件としては、ハイブリダイゼーション時間、洗浄剤(例えば、SDS)の濃度、及びキャリアDNAの存否等であり、これらの条件を組み合わせることによって、様々なストリンジェンシーを設定することができる。当業者は、所望するHPV遺伝子検出用のプローブとしての機能を有する変異体を得るための条件を適宜決定することができる。
プローブ1は、「配列番号49のプローブ」、「配列番号49のプローブの変異体」、「配列番号49と相補的なプローブ」、又は「配列番号49と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号49のプローブ」又は「配列番号49と相補的なプローブ」である。
プローブ1と同様にしてプローブ2〜23を定義付けることができる。すなわち、
プローブ2は、「配列番号50のプローブ」、「配列番号50のプローブの変異体」、「配列番号50と相補的なプローブ」、又は「配列番号50と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号50のプローブ」又は「配列番号50と相補的なプローブ」であり、HPV11遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ3は、「配列番号51のプローブ」、「配列番号51のプローブの変異体」、「配列番号51と相補的なプローブ」、又は「配列番号51と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号51のプローブ」又は「配列番号51と相補的なプローブ」であり、HPV16遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ4は、「配列番号52のプローブ」、「配列番号52のプローブの変異体」、「配列番号52と相補的なプローブ」、又は「配列番号52と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号52のプローブ」又は「配列番号52と相補的なプローブ」であり、HPV18遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ5は、「配列番号53のプローブ」、「配列番号53のプローブの変異体」、「配列番号53と相補的なプローブ」、又は「配列番号53と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号53のプローブ」又は「配列番号53と相補的なプローブ」であり、HPV30遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ6は、「配列番号54のプローブ」、「配列番号54のプローブの変異体」、「配列番号54と相補的なプローブ」、又は「配列番号54と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号54のプローブ」又は「配列番号54と相補的なプローブ」であり、HPV31遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ7は、「配列番号55のプローブ」、「配列番号55のプローブの変異体」、「配列番号55と相補的なプローブ」、又は「配列番号55と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号55のプローブ」又は「配列番号55と相補的なプローブ」であり、HPV33遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ8は、「配列番号56のプローブ」、「配列番号56のプローブの変異体」、「配列番号56と相補的なプローブ」、又は「配列番号56と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号56のプローブ」又は「配列番号56と相補的なプローブ」であり、HPV34遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ9は、「配列番号57のプローブ」、「配列番号57のプローブの変異体」、「配列番号57と相補的なプローブ」、又は「配列番号57と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号57のプローブ」又は「配列番号57と相補的なプローブ」であり、HPV35遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ10は、「配列番号58のプローブ」、「配列番号58のプローブの変異体」、「配列番号58と相補的なプローブ」、又は「配列番号58と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号58のプローブ」又は「配列番号58と相補的なプローブ」であり、HPV39遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ11は、「配列番号59のプローブ」、「配列番号59のプローブの変異体」、「配列番号59と相補的なプローブ」、又は「配列番号59と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号59のプローブ」又は「配列番号59と相補的なプローブ」であり、HPV40遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ12は、「配列番号60のプローブ」、「配列番号60のプローブの変異体」、「配列番号60と相補的なプローブ」、又は「配列番号60と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号60のプローブ」又は「配列番号60と相補的なプローブ」であり、HPV42遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ13は、「配列番号61のプローブ」、「配列番号61のプローブの変異体」、「配列番号61と相補的なプローブ」、又は「配列番号61と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号61のプローブ」又は「配列番号61と相補的なプローブ」であり、HPV45遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ14は、「配列番号62のプローブ」、「配列番号62のプローブの変異体」、「配列番号62と相補的なプローブ」、又は「配列番号62と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号62のプローブ」又は「配列番号62と相補的なプローブ」であり、HPV51遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ15は、「配列番号63のプローブ」、「配列番号63のプローブの変異体」、「配列番号63と相補的なプローブ」、又は「配列番号63と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号63のプローブ」又は「配列番号63と相補的なプローブ」であり、HPV52遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ16は、「配列番号64のプローブ」、「配列番号64のプローブの変異体」、「配列番号64と相補的なプローブ」、又は「配列番号64と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号64のプローブ」又は「配列番号64と相補的なプローブ」であり、HPV53遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ17は、「配列番号65のプローブ」、「配列番号65のプローブの変異体」、「配列番号65と相補的なプローブ」、又は「配列番号65と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号65のプローブ」又は「配列番号65と相補的なプローブ」であり、HPV54遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ18は、「配列番号66のプローブ」、「配列番号66のプローブの変異体」、「配列番号66と相補的なプローブ」、又は「配列番号66と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号66のプローブ」又は「配列番号66と相補的なプローブ」であり、HPV56遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ19は、「配列番号67のプローブ」、「配列番号67のプローブの変異体」、「配列番号67と相補的なプローブ」、又は「配列番号67と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号67のプローブ」又は「配列番号67と相補的なプローブ」であり、HPV58遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ20は、「配列番号68のプローブ」、「配列番号68のプローブの変異体」、「配列番号68と相補的なプローブ」、又は「配列番号68と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号68のプローブ」又は「配列番号68と相補的なプローブ」であり、HPV59遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ21は、「配列番号69のプローブ」、「配列番号69のプローブの変異体」、「配列番号69と相補的なプローブ」、又は「配列番号69と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号69のプローブ」又は「配列番号69と相補的なプローブ」であり、HPV61遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ22は、「配列番号70のプローブ」、「配列番号70のプローブの変異体」、「配列番号70と相補的なプローブ」、又は「配列番号70と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号70のプローブ」又は「配列番号70と相補的なプローブ」であり、HPV66遺伝子の特定の領域を検出することができ、
プローブ23は、「配列番号71のプローブ」、「配列番号71のプローブの変異体」、「配列番号71と相補的なプローブ」、又は「配列番号71と相補的なプローブの変異体」のいずれかであり、好ましくは「配列番号71のプローブ」又は「配列番号71と相補的なプローブ」であり、HPV68遺伝子の特定の領域を検出することができる。
各プローブの一例(プローブがセンス鎖DNAの場合)を表3に示す。なお、後述するように、本発明では、内部標準として利用されるG3PDH遺伝子を検出するためのプローブを任意で用いることができる。G3PDH遺伝子を検出するためのプローブ(プローブ24)は、配列番号72で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号72で示される塩基配列に相補的な塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体、或いは配列番号72で示される塩基配列に相補的な塩基配列を有するプローブ又は配列番号72で示される塩基配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を有し同様にプローブとしての機能を有するその変異体である。
各プローブの塩基配列、Tm値、サイズ、及びゲノム上の位置を表3に示す。
位置(nt)は、センス鎖DNAであるプローブの、各ウイルスタイプ及びG3PDHのゲノム上の位置(5’→3’)を示している。なお、位置は、表2に示す各遺伝子のGenBank登録番号の遺伝子配列における位置で示している。
該プローブは、長さが69〜71bpと比較的短く、かつ、他の型のHPVと相同性の高い配列を有さないように設計されているため、各PCR増幅産物と非常に高い特異性でハイブリダイズする。例えば、PCR増幅産物を各HPVに特異的なプローブが支持体上に固定されている検出用DNAマイクロアレイとハイブリダイズさせることにより、試料中における各HPVの存在又は非存在を検出することが出来る。
各プローブの変異体の配列は、表3に記載される各プローブの情報に基づいて設計することができる。具体的には、配列番号49のプローブの変異体は、HPV6のゲノム上7519位〜7588位の塩基配列に相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし得る程度に相同性の高いオリゴヌクレオチドとなるように設計される。相同性の高さは、80%以上、好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上である。配列番号49のプローブは、HPV6(GenBank登録番号:AF092932)ゲノム上7519位〜7588位領域に相当するが、HPV6遺伝子を特異的に検出することができる場合には、5’末端側及び3’末端側のいずれも±50位、好ましくは±20位、特に好ましくは±10位変動してもよい。
プローブがアンチセンス鎖DNAの場合は、表3に記載される各HPV遺伝子特異的配列に相補的な配列に基づいて、所望するHPV型特異的なプローブを設計することができる。
相同性(%)は、当該分野で慣用のホモロジー検索プログラム(例えば、BLAST、FASTA等)を初期設定で用いて決定することができる。また、別の局面では、相同性(%)は、当該分野で公知の任意のアルゴリズム、例えば、Needlemanら(1970)(J.Mol.Biol.48:444−453)、Myers及びMiller(CABIOS,1988,4:11−17)のアルゴリズム等を使用して決定することができる。Needlemanらのアルゴリズムは、GCGソフトウェアパッケージ(www.gcg.comで入手可能)のGAPプログラムに組み込まれており、相同性(%)は、例えば、BLOSUM 62 matrix又はPAM250 matrix、並びにgap weight:16、14、12、10、8、6若しくは4、及びlength weight:1、2、3、4、5若しくは6のいずれかを使用することによって決定することができる。また、Myers及びMillerのアルゴリズムは、GCG配列アラインメントソフトウェアパッケージの一部であるALIGNプログラムに組み込まれている。アミノ酸配列を比較するためにALIGNプログラムを利用する場合、例えば、PAM120 weight residue table、gap length penalty 12、gap penalty 4を用いることができる。
該プローブの各ヌクレオチドは、例えば汎用のDNA合成装置(例えば、Applied Biosystems社製 Model 394)を用いて化学的に合成することが出来る。オリゴヌクレオチドは、当該技術分野において良く知られる他の方法のいずれかを用いて合成しても良い。
本発明の一つの側面として、HPVの型特異的なプライマーセットとプローブとの組み合わせを1種類以上、好ましくは2種類以上含有する、HPV検出用のキットが提供される。該キットを用いたHPVの検出は、型特異的なプライマーセットを用いて対応する型のHPV遺伝子をPCRにより増幅すること、及び各増幅産物に特異的にハイブリダイズするプローブを用いてHPVの存在を検出すること、を含む。本発明のプライマーセットはそれぞれのTm値が近似するように設計されており、従って、特に複数のプライマーセットを混合して用いるマルチプレックスPCR反応を行なうのに好適である。
プライマーセット1〜23によって得られるPCR増幅産物は、それぞれプローブ1〜23によって型特異的に検出される。例えばプライマーセット1を用いた場合にはそのPCR増幅産物の検出にはプローブ1が用いられる。
本発明のキットを用いたHPVの検出のために、試料中のDNAが抽出され、該DNAが前記プライマーセットを用いたPCRに付される。試料としては、HPVに感染していると疑われる被験者から得られた組織試料、生検、スメア等を用いることが出来る。更に、採取した細胞から密度勾配遠心操作により、通常HPVが感染する子宮頸部扁平上皮細胞を濃縮して用いることも出来る。或いは、培養細胞、例えばHeLa細胞等を用いても良い。本発明に従ってHPV遺伝子の存在を検出することが有用であると考えられる対象疾病には、疣、上皮内新生物、皮膚癌、口腔・口咽頭癌、性器新生物、子宮頸癌、コンジローム、乳頭種等が含まれる。
試料からDNAを抽出する方法は当該技術分野において良く知られており、例えば、フェノール・クロロホルムによる抽出や、市販のDNA抽出試薬を用いる抽出により行うことが出来る。或いは、カラムキット(GENERATION(登録商標) Capture Column Kit Gentra)による抽出を行っても良い。
このようにして試料から抽出されたDNAをテンプレートとして、前記プライマーセットを用いてPCRを行い、各型のHPV遺伝子を増幅する。PCRの方法自体は、当該技術分野において周知であり(Saiki et al.,Science,239,487-491,1988)、センス鎖にハイブリダイズするプライマー(リバースプライマー)とアンチセンス鎖にハイブリダイズするプライマー(フォワードプライマー)とを用い、これらのプライマー、鋳型DNA(即ち、HPV遺伝子)及び耐熱性DNAポリメラーゼの存在下で、アニーリング、伸長、変性の工程から成るサイクルを20回ないし40回程度繰り返すことにより行うことができる。本発明のキットを用いたHPV検出において、前記DNAポリメラーゼとしては、例えば、FastStart Taq DNA Polymerase(Roche)、Ex Taq(登録商標)(Takara)、Z−Taq、AccuPrime Taq DNA Polymerase、M−PCRキット(QIAGEN)に含まれるポリメラーゼ等を用いることが出来る。プライマーのTm値に基づいて適当なPCR反応条件を選択する方法は当該技術分野において良く知られており、当業者は、プライマーの長さやGC含量、目的とする特異性や感度、用いるポリメラーゼの特性等に基づいて、最適な条件を選択することが出来る。例えば、下記の実施例においては、95℃で4分間、次に95℃で30秒間、60℃で30秒間、72℃で1分間を30サイクル、次に72℃で7分間でPCRを実施した。また、所定の検出感度を達成し、かつ、ウイルスの型による検出感度のばらつきが少なくなるように、PCR溶液に含めるプライマーの量を適宜調節することが出来る。
PCRによって増幅されたDNA産物に対して、対応する型特異的にHPVを検出することができる本発明のプローブを用いてハイブリダイゼーション反応を実施する。ハイブリダイゼーションは、例えば、標識プローブやマイクロアレイを用いて簡便かつ高精度で行うことができる。標識DNAプローブを用いたハイブリダイゼーション法としては、具体的には、例えばAllele-specific Oligonucleotide Probe法、Oligonucleotide Ligation Assay法、Invader法等の公知の方法を採用することができる。また、マイクロアレイでの診断は、例えば以下のとおりに行うことができる。すなわち、被験者の生体試料(例えば血液等)から単離したDNAを各型特異的なプライマーセットを用いてPCR増幅する(DNA増幅産物)。その際に、標識dNTPを取り込ませて標識DNAとする。この標識DNAをマイクロアレイに接触させ、マイクロアレイにあらかじめ固定化されているプローブにハイブリダイズしたDNAを検出する。ハイブリダイゼーションは、0.2ml若しくは1.5mlプラスチックチューブに分注して標識DNA水溶液を、マイクロアレイ上に点着することによって実施することができる。点着の量は、5〜100μl程度とすることができる。ハイブリダイゼーションは、室温〜70℃の温度範囲で、0.5〜20時間の範囲で実施することが好ましい。ハイブリダイゼーション終了後、界面活性剤と緩衝液との混合溶液を用いて洗浄を行い、未反応の標識DNAを除去する。界面活性剤としては、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)又はポリエチレン20ソルビタンモノラウレート(Tween20)を用いることが好ましい。緩衝液としては、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、トリス緩衝液、グッド緩衝液等を用いることができるが、クエン酸緩衝液を用いることが好ましい。
複数のDNA増幅産物を同時にプローブ生体高分子とハイブリダイズさせるための方法としては、例えば特許第3860174号で開示された方法を用いることができる。
本発明は、プローブ1〜23からなる群から選択される少なくとも1種、好ましくは2又はそれ以上が固定化されている、HPVを検出するためのDNAマイクロアレイを提供する。該DNAマイクロアレイは任意で内部標準としてプローブ24を固定化していてもよい。
マイクロアレイの作製方法としては、支持体表面で直接オリゴヌクレオチドを合成する方法(オン・チップ法)と、予め調製したオリゴヌクレオチドを支持体表面に固定する方法とが知られている。本発明のマイクロアレイは、このいずれの方法でも作製することができるが、簡便には後者である。オン・チップ法としては、光照射で選択的に除去される保護基の使用と、半導体製造に利用されるフォトリソグラフィー技術及び固相合成技術とを組み合わせて、微少なマトリックスの所定の領域での選択的合成を行う方法(マスキング技術:例えば、Fodor, S.P.A. Science 251:767, 1991)等によって行うことができる。一方、予め調製したオリゴヌクレオチドを固相担体表面に固定する場合には、表面処理した支持体表面にオリゴヌクレオチドを点着し、イオン結合又は共有結合させる(例えば、Lamture, J.B. et al. Nucl. Acids Res. 22:2121-2125, 1994; Guo, Z. et al. Nucl. Acids Res. 22:5456-5465, 1994)。オリゴヌクレオチドは、一般的には、表面処理した支持体にスペーサーやクロスリンカーを介して共有結合させる。ガラス表面にポリアクリルアミドゲルの微小片を整列させ、そこに合成オリゴヌクレオチドを共有結合させる方法も知られている(Yershov, G. et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94:4913, 1996)。また、ポリ−L−リジン又はアミノプロピルシランをコーティングしたガラス表面を支持体として用いることもできる。支持体としては、例えば、ナイロン膜、ニトロセルロース膜、ガラス、シリコンチップ等が挙げられる。また、プローブの固定は、当該技術分野で利用される任意の方法に従ってなされ得るが、通常、スポッター等を用いて支持体上にDNAを固定すれば良い。
本発明のキットを用いてHPVを検出するためにDNAマイクロアレイを用いる場合には、ハイブリダイゼーションに供する前に増幅DNA産物を予め標識しておくことが好ましく、増幅時に標識を行うことが特に好ましい。該標識方法としては、PCR増幅産物を作製する際、DNAポリメラーゼ酵素の基質となるATCG4種のデオキシヌクレオチド(dATP、dCTP、dGTP、dTTP:総称してdNTP)と標識付きデオキシヌクレオチド(例えば、Cy3−dUTP)をそれぞれ調製して、各dNTPの終濃度を揃えることで、作製される増幅産物中に標識付きデオキシヌクレオチドを取り込ませる方法、及び予め標識されたプライマーを用いてPCR反応を行いDNAを標識する方法の二つを挙げることが出来る。
標識物質としては、蛍光物質又はビオチンのいずれか一つを含んでいることが、検出感度及び標識の簡便さの点から好ましい。好ましい蛍光物質としては、例えば、FITC、FAM、Cy3、Cy5、Cy5.5、Cy7、TAMRA、Dabcyl、ROX、TET、Rhodamine、Texas Red、HEX、Cyber Green等が挙げられ、特に好ましい蛍光物質はCy3である。ビオチン及びジゴキシゲニンの場合は、各種ビオチン結合型の標識酵素タンパク質を反応させ、かかる標識酵素タンパク質の酵素活性を指標として、検出を可能とする。蛍光標識して利用される各種蛍光物質は、かかる蛍光物質に由来する蛍光強度を観測する光学的検出手段を利用することで、高感度の検出を可能とする。また、前記標識酵素タンパク質の酵素活性を指標とする検出法も、酵素活性は、各種発色反応を利用するものとすることで、光学的検出手段の利用が可能であり、高感度の検出を可能とする。該光学的検出手段としては、共焦点、非共焦点レーザースキャナー又はCCDスキャナーを用いて蛍光強度値を読み取れば良い。
増幅産物をDNAマイクロアレイとハイブリダイズさせるに当たって、二本鎖DNA産物をDNAマイクロアレイとのハイブリダイゼーション反応に供しても良いし、ハイブリダイゼーション反応前に増幅二本鎖DNA産物から一本鎖DNAを単離する工程を加えても良いが、検出感度の観点から、一本鎖DNAに単離する工程を加えることが好ましい。
二本鎖DNAからの一本鎖DNAの単離の方法は特に限定されないが、例えば、特開2006−230342で開示された方法を挙げることが出来る。即ち、以下の手順に従って一本鎖DNAは単離される。検出しない側のタグ鎖を合成するためのプライマーの5’端にビオチンを標識しておく。増幅後、ビオチンをストレプトアビジンが固定化されている磁気ビーズと結合させ、増幅DNA産物−磁気ビーズの複合体を形成させる。複合体にNaOH水溶液などのアルカリ溶液を加えて反応させることにより、増幅DNA産物の二本鎖を一本鎖に乖離させる。その後、磁気ビーズをマグネットに吸着させることにより、ビオチン標識されていないプライマーにより伸長した一本鎖DNAのみを選択的に単離することが出来る。なお、磁気ビーズを用いてアンチセンス鎖DNAを単離する工程の概要を図1に示した。図1記載の工程において、5’末端をビオチン修飾したフォワードプライマーの代わりに、5’末端をビオチン修飾したリバースプライマーを用いれば、磁気ビーズを用いたセンス鎖DNAの単離も同様になされ得る。
HPV遺伝子検査は、臨床サンプルを用いた検査であるため、実験的な精度管理が非常に重要である。そのために、内部標準となる遺伝子(内部標準遺伝子)を設定することが望ましい。本明細書において内部標準遺伝子とは、検体由来のDNAと共にマルチプレックスPCRに供され、該増幅産物を認識するプローブとハイブリダイズさせて検出することにより、偽の負の反応を検出するために利用される遺伝子を言う。この目的のために、細胞内での発現量が比較的多く、またその変動が少ない、ハウスキーピング遺伝子が利用されることが多い。具体的には、例えば、G3PDH、β−アクチン等が挙げられる。
本発明のキットは内部標準としてG3PDHを採用しており、G3PDH用のプライマーセット(プライマーセット24)とプローブ(プローブ24)との組み合わせを任意で含む(上記表1及び表3を参照)。該プライマーセットとプローブとの組み合わせは、様々な型のHPV遺伝子に対する増幅反応若しくはハイブリダイゼーション反応と同時かつ同じ効率で増幅若しくはハイブリダイズするように設計されている。
一つの実施態様において、本発明のキットは、前記24種類のプライマーセットとプローブとの組み合わせのうち、プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、プライマーセット4とプローブ4との組み合わせ、及び任意でプライマーセット24とプローブ24との組み合わせを含有する。この場合、該キットは、HPV16及びHPV18の検出を可能とするが、これらのHPVサブタイプは、子宮頸癌の発症について特にハイリスクである。
別の実施態様において、本発明のキットは、前記24種類のプライマーセットとプローブとの組み合わせのうち、プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、プライマーセット4とプローブ4との組み合わせ、プライマーセット5とプローブ5との組み合わせ、プライマーセット6とプローブ6との組み合わせ、プライマーセット7とプローブ7との組み合わせ、プライマーセット9とプローブ9との組み合わせ、プライマーセット10とプローブ10との組み合わせ、プライマーセット13とプローブ13との組み合わせ、プライマーセット14とプローブ14との組み合わせ、プライマーセット15とプローブ15との組み合わせ、プライマーセット18とプローブ18との組み合わせ、プライマーセット19とプローブ19との組み合わせ、プライマーセット20とプローブ20との組み合わせ、プライマーセット23とプローブ23との組み合わせ、及び任意でプライマーセット24とプローブ24との組み合わせを含有する。この場合、該キットは、HPV16、HPV18、HPV30、HPV31、HPV33、HPV35、HPV39、HPV45、HPV51、HPV52、HPV56、HPV58、HPV59及びHPV68の検出を可能とするが、これらのHPVサブタイプは、子宮頸癌の発症についてハイリスク群に分類される。
更なる実施態様において、本発明のキットは、HPVを検出するための前記23種類のプライマーセットとプローブとの組み合わせの全て、及び任意でプライマーセット24とプローブ24との組み合わせを含有する。
本発明のキットは、前記各プライマーセットとプローブとの組み合わせ以外に、以下の試薬全て、又はそれらの任意の組み合わせ、及びその他の試薬を含有し得る:緩衝液、耐熱性DNAポリメラーゼ、ポジティブコントロールHPV DNA、非HPV DNA、内部標準G3PDH DNA、dNTP、蛍光色素標識塩基(例、Cy3−dUTP)、及びストレプトアビジンが固定されている磁気ビーズ。
本発明の別の側面として、上述した本発明のキットを用いて検体中のHPVの存在又は非存在を型特異的に検出するための方法が提供される。該方法は、検体中から抽出したDNAを鋳型として、前記プライマーセットを用いてPCRを行う工程及び増幅されたDNA産物を検出する工程を含む。
別の実施態様において、該方法は、検体中から抽出したDNAを鋳型として、前記プライマーセットを用いてPCRを行う工程、増幅したDNA産物を一本鎖にする工程、及び一本鎖DNAを前記プローブとハイブリダイズさせて検出する工程を含む。各工程における実際の手順は、特に限定されないが、キットの説明において記述した方法を適宜用いることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記実施例等に何ら制限されるものではない。
本実施例で用いる、各試薬(緩衝液、酵素、溶液、化合物等)は、特に指定のない限り、当分野で通常用いられているものであり、商業的に入手可能であるか、以前に報告されたようにして調製することができる。
実施例1 プライマーの設計及び特異性の確認
HPV及び内部標準として用いるG3PDH(グリセルアルデヒド三リン酸脱水素酵素)の遺伝子配列は公共データベースから入手した。本発明において用いた24種類の遺伝子配列のGenBank登録番号は、表2に示されている。
各遺伝子の配列に基づいて、以下の基準を満たすプライマーセットを設計した:融解温度(Tm)が60〜70℃の範囲内(Nearest Neighbor methodを用いた場合。Na Conc.:50mM)であること;増幅産物の長さが100〜500bpの範囲内であること;GC含量が50〜60%の範囲内であること;他の種類のHPVと相同性の高い配列を有しないこと;分子内で二次構造を形成しないこと;及び、プライマー同士がハイブリダイズしないこと。このようにして、各HPV及びG3PDHに特異的なプライマーセットを設計した。
表1に示されるプライマーセットの配列に基づいて、DNA合成機によりオリゴヌクレオチドDNAを合成した。
HPV6、HPV11、HPV16、HPV18、HPV30、HPV31、HPV33、HPV34、HPV35、HPV39、HPV40、HPV42、HPV45、HPV51、HPV52、HPV53、HPV54、HPV56、HPV58、HPV59、HPV61、HPV66及びHPV68をコードするDNAをそれぞれプラスミドpUC18内に導入して、23種類のテンプレート用のプラスミドを作製した。
次に、23種類のHPVテンプレート用のプラスミド及びJurkat細胞(ヒト白血病Tリンパ腫)由来のゲノムの各DNAに対し、上述した通り作製した各々のプライマーセットを用いて、個々にPCR反応を行った。反応液の組成は以下の通りである:
用いたPCRの反応条件は次のとおりである:95℃で4分間、次に95℃で30秒間、60℃で30秒間、72℃で1分間を30サイクル、次に72℃で7分間の後に4℃で保存。得られた増幅DNA産物をアガロースゲル電気泳動により分離した。いずれのプライマーセットについても、予測される長さの増幅産物が得られ、非特異的なハイブリダイズに起因する夾雑増幅物がないことを確認した。
次に、24種類のプライマーセットの混合物を用いて、23種類のHPVテンプレート用のプラスミド及びJurkat細胞から抽出したゲノムを各々、PCR反応に用いた。なお、各プライマーセットの増幅効率がほぼ同程度となるように濃度を2パターンに分けて混合した。反応液の組成は以下のとおりであった。
用いたPCRの反応条件は次のとおりであった:95℃で4分間、次に95℃で30秒間、60℃で30秒間、72℃で1分間を30サイクル、次に72℃で7分間の後に4℃で保存。得られた増幅DNA産物をアガロースゲル電気泳動により分離した結果を図2に記載した。いずれのテンプレートについても、予測される長さの増幅産物が得られたことから、プライマーを混合した場合においても非特異的なハイブリダイズに起因する夾雑増幅物がないことを確認した。
実施例2 プローブの設計
23種類のHPV及びG3PDHの各PCR増幅領域内に、以下の基準を満たすプローブ(センス鎖DNA)を設計した:融解温度(Tm)が72〜78℃の範囲内(GC% methodを用いた場合。Na Conc.:50mM)であること;プローブの長さが69〜71bpの範囲内であること;GC含量が45〜55%の範囲内であること;他の型のHPVと相同性の高い配列を有しないこと;及び、分子内で二次構造を形成しないこと。このようにして、各HPV及びG3PDHに特異的なプローブを設計した(表3)。
表3に示されるプローブの配列に基づいて、DNA合成機によりオリゴヌクレオチドDNAを合成した。
実施例3 DNAマイクロアレイの作製
実施例2で合成した24種類のプローブ各々について、表6のように混合し、接触又は非接触型の市販スポッター(SpotArray又はPiezorray:PerkinElmer社)にてポリ−L−リジンがコーティングされたガラス基板に、図3に示す配置で各プローブについて2箇所ずつスポッティングを行い、検出用DNAマイクロアレイを作製した。
実施例4 HPVの増幅及び検出
(1)HPV及びG3PDHの増幅・標識
24種類のプライマーセットの混合物(プライマーミックス)を用いて、23種類のHPVテンプレート用のプラスミド及びJurkat細胞から抽出したゲノムに対して各々、表7に示す反応液の組成でPCR反応を行った。24種類のプライマーセットは、各プライマーセットの増幅効率がほぼ同程度となるように濃度を2パターンに分けて混合した。なお、PCR反応液にはHPV感染の有無をDNAマイクロアレイ上で蛍光強度として検出するために、蛍光色素標識塩基(Cy3−dUTP:GEヘルスケアバイオサイエンス社)を一緒に加えた。
用いたPCRの反応条件は次の通りである:95℃で4分間、次に95℃で30秒間、60℃で30秒間、72℃で1分間を30サイクル、次に72℃で7分間の後に4℃で保存。
以上により、Cy3標識された増幅DNA産物を得た。
PCR反応後、市販PCR精製カラムを用いて反応に用いられなかった余分な酵素、蛍光色素標識塩基、プライマーの除去を行い、Cy3標識された増幅DNA産物を精製した。
(2)DNAマイクロアレイを用いたHPVの検出
精製されたCy3標識増幅DNA産物を、表8に記載したハイブリダイゼーション溶液と混和し、95℃で2分間加熱変性、次に氷上で3分間静置した後、8μLをDNAマイクロアレイとのハイブリダイゼーションに用いた。
ハイブリダイゼーション反応は、特許第3860174号で開示された方法を用いて、65℃の恒温槽で1時間行った。
ハイブリダイゼーション反応後は、DNAマイクロアレイを2×SSC−0.1%SDS溶液、0.2×SSC−0.1%SDS溶液で各5分間洗浄し、次に0.2×SSC、0.05×SSCでリンスを行い、窒素ガスエアーガン又はスライド遠心機を用いて乾燥させた。
これを市販マイクロアレイスキャナー(GenePix4000B:Axon Instruments社)を用いてスキャンを行った。波長532nmにおけるスポットの蛍光強度値及びスポット周縁のバックグランド値から検出可否を判定した。
いずれのテンプレートについても、非特異的なハイブリダイズに起因する蛍光スポットは検出されず、HPVの型特異的に蛍光スポットを検出出来ることを確認した。
実施例5 磁気ビーズを用いた一本鎖DNAの単離工程を追加したHPVの検出(図1参照)
実施例1で設計した各プライマーセットのうちプライマーFのみ、5’末端にビオチンを付加したものを新たに作製した。実際の合成は、受託DNA合成メーカーに発注し、汎用のDNA合成装置を用いて化学的に合成された。これを用いて実施例4の(1)に記載しているHPV及びG3PDHの増幅・標識工程を同様に行い、Cy3標識増幅DNA産物を得た。
次に、1.5mLチューブ内でCy3標識増幅DNA産物の溶液をストレプトアビジンが固定化されている磁気ビーズ(Dynabeads MyOne Streptavidin C1、Invtrogen社)と15分間反応させ、増幅DNA産物−磁気ビーズの複合体を形成させた。反応液の組成は以下のとおりである:

その後、マグネットに複合体を吸着させながら反応液を完全に除去した。次にマグネットを外し、複合体に10μLの0.1N NaOH(アルカリ)溶液を加えて10分間反応させることにより、増幅DNA産物の二本鎖を一本鎖に乖離させた。その後、再度マグネットにより表1のプライマーFによりPCR反応で伸長したセンス鎖の(一本鎖)DNAのみを吸着させ、アルカリ溶液を採取することによりプライマーRによりPCR反応で伸長したアンチセンス鎖DNAのみを選択的に単離した。単離したアンチセンス鎖の(一本鎖)DNAに3M酢酸Naを1μL加えて中和した後、氷上で5分間静置した。
次に、単離したアンチセンス鎖(一本鎖)DNAを、実施例4の(2)に記載したDNAマイクロアレイとのハイブリダイゼーション反応に用いた。なお、表8に記載した反応組成のCy3標識された増幅DNA産物をアンチセンス鎖(一本鎖)DNAに置き換える以外は、すべて実施例4の(2)と同様に行った。
スキャン画像を図4に記載する。いずれのテンプレートについても、非特異的なハイブリダイズに起因する蛍光スポットは検出されず、HPVの型特異的に蛍光スポットを検出出来ることを確認した。さらに、磁気ビーズを用いた一本鎖DNAの単離工程を追加したことで実施例4の場合に比べて、いずれのテンプレートについてもより高感度に検出できることが確認できた(図5)。
以上の結果より、本発明のプライマーセット及びプローブ、並びに本発明のHPVの検出方法を利用することにより、HPVを高い特異性及び感度で検出出来ることが示された。
配列番号1:HPV6遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号2:HPV6遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号3:HPV11遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号4:HPV11遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号5:HPV16遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号6:HPV16遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号7:HPV18遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号8:HPV18遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号9:HPV30遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号10:HPV30遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号11:HPV31遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号12:HPV31遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号13:HPV33遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号14:HPV33遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号15:HPV34遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号16:HPV34遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号17:HPV35遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号18:HPV35遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号19:HPV39遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号20:HPV39遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号21:HPV40遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号22:HPV40遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号23:HPV42遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号24:HPV42遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号25:HPV45遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号26:HPV45遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号27:HPV51遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号28:HPV51遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号29:HPV52遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号30:HPV52遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号31:HPV53遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号32:HPV53遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号33:HPV54遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号34:HPV54遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号35:HPV56遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号36:HPV56遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号37:HPV58遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号38:HPV58遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号39:HPV59遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号40:HPV59遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号41:HPV61遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号42:HPV61遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号43:HPV66遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号44:HPV66遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号45:HPV68遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号46:HPV68遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号47:G3PDH遺伝子増幅用フォワードPCRプライマー
配列番号48:G3PDH遺伝子増幅用リバースPCRプライマー
配列番号49:HPV6遺伝子検出用プローブ
配列番号50:HPV11遺伝子検出用プローブ
配列番号51:HPV16遺伝子検出用プローブ
配列番号52:HPV18遺伝子検出用プローブ
配列番号53:HPV30遺伝子検出用プローブ
配列番号54:HPV31遺伝子検出用プローブ
配列番号55:HPV33遺伝子検出用プローブ
配列番号56:HPV34遺伝子検出用プローブ
配列番号57:HPV35遺伝子検出用プローブ
配列番号58:HPV39遺伝子検出用プローブ
配列番号59:HPV40遺伝子検出用プローブ
配列番号60:HPV42遺伝子検出用プローブ
配列番号61:HPV45遺伝子検出用プローブ
配列番号62:HPV51遺伝子検出用プローブ
配列番号63:HPV52遺伝子検出用プローブ
配列番号64:HPV53遺伝子検出用プローブ
配列番号65:HPV54遺伝子検出用プローブ
配列番号66:HPV56遺伝子検出用プローブ
配列番号67:HPV58遺伝子検出用プローブ
配列番号68:HPV59遺伝子検出用プローブ
配列番号69:HPV61遺伝子検出用プローブ
配列番号70:HPV66遺伝子検出用プローブ
配列番号71:HPV68遺伝子検出用プローブ
配列番号72:G3PDH遺伝子検出用プローブ
磁気ビーズを用いた一本鎖DNAの単離工程(アンチセンス鎖DNAを単離する場合)の概念図である。 増幅DNA産物をアガロースゲル電気泳動した結果を示す図である。 作製したDNAマイクロアレイ上のスポット配置を示す図である。 単離した標識一本鎖DNAとDNAマイクロアレイとのハイブリダイゼーションの結果を検出したスキャン画像を示す図である。 磁気ビーズを用いた一本鎖DNAの単離工程を行わない場合と行う場合との間の、HPV検出感度の違いを示す図である。

Claims (10)

  1. (3)配列番号5で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号6で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット3と、配列番号51で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号51で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号51で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号51で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ3)との組み合わせ、
    (4)配列番号7で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号8で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット4と、配列番号52で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号52で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号52で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号52で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ4)との組み合わせ、
    (6)配列番号11で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号12で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット6と、配列番号54で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号54で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号54で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号54で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ6)との組み合わせ、
    (7)配列番号13で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号14で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット7と、配列番号55で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号55で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号55で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号55で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ7)との組み合わせ、
    (9)配列番号17で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号18で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット9と、配列番号57で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号57で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号57で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号57で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ9)との組み合わせ、
    (10)配列番号19で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号20で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット10と、配列番号58で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号58で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号58で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号58で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ10)との組み合わせ、
    (13)配列番号25で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号26で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット13と、配列番号61で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号61で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号61で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号61で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ13)との組み合わせ、
    (14)配列番号27で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号28で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット14と、配列番号62で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号62で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号62で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号62で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ14)との組み合わせ、
    (15)配列番号29で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号30で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット15と、配列番号63で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号63で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号63で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号63で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ15)との組み合わせ、
    (18)配列番号35で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号36で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット18と、配列番号66で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号66で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号66で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号66で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ18)との組み合わせ、
    (19)配列番号37で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号38で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット19と、配列番号67で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号67で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号67で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号67で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ19)との組み合わせ、
    (20)配列番号39で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号40で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット20と、配列番号68で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号68で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号68で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号68で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ20)との組み合わせ、
    (22)配列番号43で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号44で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット22と、配列番号70で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号70で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号70で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号70で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ22)との組み合わせ、
    (23)配列番号45で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号46で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット23と、配列番号71で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号71で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号71で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号71で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ23)との組み合わせ、
    (1)配列番号1で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号2で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット1と、配列番号49で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号49で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ1)との組み合わせ、
    (2)配列番号3で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号4で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット2と、配列番号50で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号50で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号50で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号50で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ2)との組み合わせ、
    (5)配列番号9で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号10で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット5と、配列番号53で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号53で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号53で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号53で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ5)との組み合わせ、
    (8)配列番号15で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号16で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット8と、配列番号56で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号56で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号56で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号56で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ8)との組み合わせ、
    (11)配列番号21で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号22で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット11と、配列番号59で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号59で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号59で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号59で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ11)との組み合わせ、
    (12)配列番号23で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号24で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット12と、配列番号60で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号60で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号60で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号60で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ12)との組み合わせ、
    (16)配列番号31で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号32で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット16と、配列番号64で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号64で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号64で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号64で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ16)との組み合わせ、
    (17)配列番号33で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号34で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット17と、配列番号65で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号65で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号65で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号65で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ17)との組み合わせ、及び
    (21)配列番号41で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号42で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット21と、配列番号69で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号69で示される塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体、或いは配列番号69で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は配列番号69で示される塩基配列に相補的な塩基配列に対して95%以上の相同性を有する塩基配列を有するその変異体(プローブ21)との組み合わせ
    からなる群から選択される以上の前記組み合わせを含む、ヒトパピローマウイルス(HPV)を検出するためのキット。
  2. (3)配列番号5で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号6で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット3と、配列番号51で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号51で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ3)との組み合わせ、
    (4)配列番号7で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号8で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット4と、配列番号52で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号52で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ4)との組み合わせ、
    (6)配列番号11で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号12で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット6と、配列番号54で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号54で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ6)との組み合わせ、
    (7)配列番号13で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号14で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット7と、配列番号55で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号55で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ7)との組み合わせ、
    (9)配列番号17で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号18で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット9と、配列番号57で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号57で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ9)との組み合わせ、
    (10)配列番号19で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号20で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット10と、配列番号58で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号58で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ10)との組み合わせ、
    (13)配列番号25で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号26で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット13と、配列番号61で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号61で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ13)との組み合わせ、
    (14)配列番号27で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号28で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット14と、配列番号62で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号62で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ14)との組み合わせ、
    (15)配列番号29で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号30で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット15と、配列番号63で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号63で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ15)との組み合わせ、
    (18)配列番号35で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号36で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット18と、配列番号66で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号66で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ18)との組み合わせ、
    (19)配列番号37で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号38で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット19と、配列番号67で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号67で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ19)との組み合わせ、
    (20)配列番号39で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号40で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット20と、配列番号68で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号68で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ20)との組み合わせ、
    (22)配列番号43で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号44で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット22と、配列番号70で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号70で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ22)との組み合わせ、
    (23)配列番号45で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号46で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット23と、配列番号71で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号71で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ23)との組み合わせ、
    (1)配列番号1で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号2で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット1と、配列番号49で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ1)との組み合わせ、
    (2)配列番号3で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号4で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット2と、配列番号50で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号50で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ2)との組み合わせ、
    (5)配列番号9で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号10で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット5と、配列番号53で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号53で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ5)との組み合わせ、
    (8)配列番号15で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号16で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット8と、配列番号56で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号56で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ8)との組み合わせ、
    (11)配列番号21で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号22で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット11と、配列番号59で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号59で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ11)との組み合わせ、
    (12)配列番号23で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号24で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット12と、配列番号60で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号60で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ12)との組み合わせ、
    (16)配列番号31で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号32で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット16と、配列番号64で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号64で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ16)との組み合わせ、
    (17)配列番号33で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号34で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット17と、配列番号65で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号65で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ17)との組み合わせ、及び
    (21)配列番号41で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号42で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット21と、配列番号69で示される塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体、或いは配列番号69で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ又は該プローブに対して1個のヌクレオチドが置換、欠失、挿入又は付加されているその変異体(プローブ21)との組み合わせ
    からなる群から選択される2以上の前記組み合わせを含む、請求項1に記載のキット。
  3. (3)配列番号5で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号6で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット3と、配列番号51で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号51で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ3)との組み合わせ、
    (4)配列番号7で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号8で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット4と、配列番号52で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号52で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ4)との組み合わせ、
    (6)配列番号11で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号12で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット6と、配列番号54で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号54で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ6)との組み合わせ、
    (7)配列番号13で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号14で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット7と、配列番号55で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号55で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ7)との組み合わせ、
    (9)配列番号17で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号18で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット9と、配列番号57で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号57で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ9)との組み合わせ、
    (10)配列番号19で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号20で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット10と、配列番号58で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号58で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ10)との組み合わせ、
    (13)配列番号25で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号26で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット13と、配列番号61で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号61で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ13)との組み合わせ、
    (14)配列番号27で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号28で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット14と、配列番号62で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号62で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ14)との組み合わせ、
    (15)配列番号29で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号30で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット15と、配列番号63で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号63で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ15)との組み合わせ、
    (18)配列番号35で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号36で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット18と、配列番号66で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号66で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ18)との組み合わせ、
    (19)配列番号37で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号38で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット19と、配列番号67で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号67で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ19)との組み合わせ、
    (20)配列番号39で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号40で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット20と、配列番号68で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号68で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ20)との組み合わせ、
    (22)配列番号43で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号44で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット22と、配列番号70で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号70で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ22)との組み合わせ、
    (23)配列番号45で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号46で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット23と、配列番号71で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号71で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ23)との組み合わせ、
    (1)配列番号1で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号2で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット1と、配列番号49で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号49で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ1)との組み合わせ、
    (2)配列番号3で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号4で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット2と、配列番号50で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号50で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ2)との組み合わせ、
    (5)配列番号9で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号10で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット5と、配列番号53で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号53で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ5)との組み合わせ、
    (8)配列番号15で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号16で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット8と、配列番号56で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号56で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ8)との組み合わせ、
    (11)配列番号21で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号22で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット11と、配列番号59で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号59で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ11)との組み合わせ、
    (12)配列番号23で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号24で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット12と、配列番号60で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号60で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ12)との組み合わせ、
    (16)配列番号31で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号32で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット16と、配列番号64で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号64で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ16)との組み合わせ、
    (17)配列番号33で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号34で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット17と、配列番号65で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号65で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ17)との組み合わせ、及び
    (21)配列番号41で示される塩基配列からなるプライマーと配列番号42で示される塩基配列からなるプライマーとからなるプライマーセット21と、配列番号69で示される塩基配列からなるプローブ又は配列番号69で示される塩基配列に相補的な塩基配列からなるプローブ(プローブ21)との組み合わせ
    からなる群から選択される2以上の前記組み合わせを含む、請求項1又は2に記載のキット。
  4. プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、及びプライマーセット4とプローブ4との組み合わせを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のキット。
  5. プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、プライマーセット4とプローブ4との組み合わせ、プライマーセット6とプローブ6との組み合わせ、プライマーセット7とプローブ7との組み合わせ、プライマーセット9とプローブ9との組み合わせ、プライマーセット10とプローブ10との組み合わせ、プライマーセット13とプローブ13との組み合わせ、プライマーセット14とプローブ14との組み合わせ、プライマーセット15とプローブ15との組み合わせ、プライマーセット18とプローブ18との組み合わせ、プライマーセット19とプローブ19との組み合わせ、プライマーセット20とプローブ20との組み合わせ、プライマーセット22とプローブ22との組み合わせ、及びプライマーセット23とプローブ23との組み合わせを含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のキット。
  6. プライマーセット1とプローブ1との組み合わせ、プライマーセット2とプローブ2との組み合わせ、プライマーセット3とプローブ3との組み合わせ、プライマーセット4とプローブ4との組み合わせ、プライマーセット5とプローブ5との組み合わせ、プライマーセット6とプローブ6との組み合わせ、プライマーセット7とプローブ7との組み合わせ、プライマーセット8とプローブ8との組み合わせ、プライマーセット9とプローブ9との組み合わせ、プライマーセット10とプローブ10との組み合わせ、プライマーセット11とプローブ11との組み合わせ、プライマーセット12とプローブ12との組み合わせ、プライマーセット13とプローブ13との組み合わせ、プライマーセット14とプローブ14との組み合わせ、プライマーセット15とプローブ15との組み合わせ、プライマーセット16とプローブ16との組み合わせ、プライマーセット17とプローブ17との組み合わせ、プライマーセット18とプローブ18との組み合わせ、プライマーセット19とプローブ19との組み合わせ、プライマーセット20とプローブ20との組み合わせ、プライマーセット21とプローブ21との組み合わせ、プライマーセット22とプローブ22との組み合わせ、及びプライマーセット23とプローブ23との組み合わせを含む、請求項1〜のいずれか1項に記載のキット。
  7. DNA増幅産物を一本鎖に単離するための手段を更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のキット。
  8. 前記手段が磁気ビーズを含むものである、請求項7に記載のキット。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載のキットを用いて検体中のHPVの存在又は非存在を型特異的に検出するための方法であって、検体中から抽出したDNAを鋳型として、前記プライマーセットを用いてPCRを行う工程及び増幅されたDNA産物を前記プローブを用いて検出する工程を含む、方法。
  10. 請求項7または8に記載のキットを用いて検体中のHPVの存在又は非存在を型特異的に検出するための方法であって、検体中から抽出したDNAを鋳型として、前記プライマーセットを用いてPCRを行う工程、増幅したDNA産物を一本鎖にする工程、及び一本鎖DNAを前記プローブとハイブリダイズさせて検出する工程を含む、方法。
JP2007203677A 2007-08-03 2007-08-03 ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット及びプローブ Active JP5302519B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007203677A JP5302519B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット及びプローブ
CN2008801096555A CN101918550B (zh) 2007-08-03 2008-08-01 用于检测人乳头瘤病毒的引物组和探针
US12/671,851 US8455632B2 (en) 2007-08-03 2008-08-01 Primer set and probe for detection of human papillomavirus
PCT/JP2008/063906 WO2009020079A1 (ja) 2007-08-03 2008-08-01 ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット及びプローブ
EP08792119.3A EP2192182B1 (en) 2007-08-03 2008-08-01 Primer set and probe for detection of human papillomavirus
HK10110814.1A HK1144205A1 (en) 2007-08-03 2010-11-19 Primer set and probe for detection of human papillomavirus
HK11105907.8A HK1151828A1 (en) 2007-08-03 2011-06-10 Primer set and probe for detection of human papillomavirus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007203677A JP5302519B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット及びプローブ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009034081A JP2009034081A (ja) 2009-02-19
JP2009034081A5 JP2009034081A5 (ja) 2010-08-12
JP5302519B2 true JP5302519B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=40341313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007203677A Active JP5302519B2 (ja) 2007-08-03 2007-08-03 ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット及びプローブ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8455632B2 (ja)
EP (1) EP2192182B1 (ja)
JP (1) JP5302519B2 (ja)
CN (1) CN101918550B (ja)
HK (2) HK1144205A1 (ja)
WO (1) WO2009020079A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9120855B2 (en) 2010-02-10 2015-09-01 Novartis Ag Biologic compounds directed against death receptor 5
KR101239387B1 (ko) * 2010-06-17 2013-03-11 문우철 인유두종바이러스의 유전자형 분석용 dna 칩, 이를 포함하는 키트 및 유전자형 분석방법
JP5651029B2 (ja) * 2010-09-09 2015-01-07 邦明 成澤 発がん性ヒトパピローマウイルス遺伝子型を同定するための混合プライマーセット及び同定方法
CN102409110B (zh) * 2011-12-12 2013-08-14 泰普生物科学(中国)有限公司 一种人乳头瘤病毒型原位杂交检测试剂盒及其方法
WO2013168832A1 (ko) * 2012-05-08 2013-11-14 (주)진매트릭스 고위험군 인유두종바이러스 유전자 분석용 키트 및 그 분석방법
CN103409560A (zh) * 2013-08-19 2013-11-27 潘晓静 一种广谱、高效、经济的高危人乳头状瘤病毒的pcr检测方法
CN104561385A (zh) * 2015-01-24 2015-04-29 中国农业科学院兰州兽医研究所 检测乳头瘤状病毒hpv6型的pcr试剂盒
CN112921033A (zh) * 2021-04-07 2021-06-08 深圳市刚竹医疗科技有限公司 核酸组合物和检测试剂盒

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6001612A (en) 1998-11-06 1999-12-14 Yang; Robert Che-An Heteroduplex PCR cloning
KR100452163B1 (ko) 2001-09-14 2004-10-12 주식회사 바이오메드랩 인유두종 바이러스의 감염을 진단하기 위한 유전형 분석키트
HUP0200981A3 (en) 2002-03-14 2004-06-28 Genoid Kft Pcr reactions with hybridizing probes using primers with broad genotype-specificity for detection of human papilloma-viruses and typing amplificates by using specifically hybridizing oligonucleotides
JP3600616B2 (ja) * 2002-09-12 2004-12-15 株式会社ジェネティックラボ ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット、検出方法および検出用dnaアレイ
WO2005033333A2 (en) * 2003-10-07 2005-04-14 Dako Denmark A/S Methods and compositions for the diagnosis of cancer
GB0500996D0 (en) 2005-01-18 2005-02-23 Delfts Diagnostic Labaratory B Detection method and materials therefor
JP4225986B2 (ja) 2005-06-17 2009-02-18 株式会社ジェネティックラボ ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット
CN100582239C (zh) * 2005-10-10 2010-01-20 上海透景生命科技有限公司 一种人乳头瘤病毒检测分型试剂盒
US7910719B2 (en) * 2005-12-08 2011-03-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of detecting human papilloma virus by using nucleic acid amplification method and nucleic acid chain-immobilized carrier

Also Published As

Publication number Publication date
EP2192182A1 (en) 2010-06-02
US8455632B2 (en) 2013-06-04
HK1144205A1 (en) 2011-02-02
US20100240553A1 (en) 2010-09-23
CN101918550B (zh) 2013-12-25
JP2009034081A (ja) 2009-02-19
HK1151828A1 (en) 2012-02-10
EP2192182A4 (en) 2010-09-08
CN101918550A (zh) 2010-12-15
EP2192182B1 (en) 2014-10-08
WO2009020079A1 (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5302519B2 (ja) ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット及びプローブ
US5705627A (en) Detection of human papillomavirus by the polymerase chain reaction using specific L1, and E6 probes
EP0746627B1 (en) Human papilloma virus detection in a nucleic acid amplification process using general primers
EP0433396B1 (en) Detection of human papillomavirus by the polymerase chain reaction
CA2302146C (en) Detection and identification of human papillomavirus by pcr and type-specific reverse hybridization
US10988816B2 (en) Compositions and methods for detecting human papillomavirus nucleic acid
KR20070112781A (ko) Hpv를 검출하기 위한 방법, 프로브, 프라이머 및 키트
JP2001502546A (ja) 発癌性ヒトパピローマウイルスを検出するための核酸プライマー及びプローブ
KR20080084809A (ko) 병원체를 검출하는 방법
WO2009105739A2 (en) Dna detection by dna chip
US8399652B2 (en) Primers and probes for detecting genital HPV genotypes
JP5898831B2 (ja) ヒトパピローマウイルスの検出
JP3600616B2 (ja) ヒトパピローマウイルスを検出するためのプライマーセット、検出方法および検出用dnaアレイ
EP2362916B1 (en) Hpv types and variants associated with cervical cancer and the uses thereof
JP2001321168A (ja) Hpv感染型の同定方法
MX2008006322A (es) Èmetodo para detectar patògenos

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100623

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5302519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250