JP5301840B2 - 研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨装置に係り、特に半導体ウエハなどの研磨対象物(基板)を研磨して平坦化する研磨装置に関するものである。
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、下側の層の表面凹凸を踏襲しながら段差がより大きくなるので、配線層数が増加するに従って、薄膜形成における段差形状に対する膜被覆性(ステップカバレッジ)が悪くなる。したがって、多層配線するためには、このステップカバレッジを改善し、然るべき過程で平坦化処理しなければならない。また光リソグラフィの微細化とともに焦点深度が浅くなるため、半導体デバイスの表面の凹凸段差が焦点深度以下に収まるように半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学的機械研磨(CMP(Chemical Mechanical Polishing))である。この化学的機械的研磨は、研磨装置を用いて、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッド等の研磨面上に供給しつつ半導体ウエハなどの基板を研磨面に摺接させて研磨を行うものである。
この種の研磨装置は、研磨パッドからなる研磨面を有する研磨テーブルと、半導体ウエハを保持するためのトップリング又は研磨ヘッド等と称される基板保持装置とを備えている。このような研磨装置を用いて半導体ウエハの研磨を行う場合には、基板保持装置により半導体ウエハを保持しつつ、この半導体ウエハを研磨面に対して所定の圧力で押圧する。このとき、研磨テーブルと基板保持装置とを相対運動させることにより半導体ウエハが研磨面に摺接し、半導体ウエハの表面が平坦かつ鏡面に研磨される。
このような研磨装置において、研磨中の半導体ウエハと研磨パッドの研磨面との間の相対的な押圧力が半導体ウエハの全面に亘って均一でない場合には、半導体ウエハの各部分に与えられる押圧力に応じて研磨不足や過研磨が生じてしまう。半導体ウエハに対する押圧力を均一化するために、基板保持装置の下部に弾性膜から形成される圧力室を設け、この圧力室に空気などの流体を供給することで弾性膜を介して流体圧により半導体ウエハを押圧することが行われている。
上述の研磨装置において、樹脂製の研磨パッドを用いて研磨を行った場合、ドレッシングや研磨時間の経過とともに研磨パッドが摩耗する。この場合において、トップリング又は研磨ヘッドに保持された半導体ウエハの面圧分布が変化しないようにするためには、研磨時のトップリング又は研磨ヘッドと研磨パッドとの距離を一定に保つ必要がある。
そのため、特開2004−154933号公報(特許文献1)に記載の研磨装置においては、半導体ウエハ等の基板を保持した基板ヘッドを下降させて研磨ヘッドおよび基板の被研磨面を研磨パッドに接地(接触)させ、研磨ヘッド内のサブキャリアの下面と弾性膜の上面とを接触させ、このときの研磨ヘッドの高さ位置をセンサにより検知し、この高さ位置から研磨ヘッドを所定距離だけ持ち上げて、研磨時のサブキャリアの下面と弾性膜の上面との間の距離、すなわちサブキャリアの下面と研磨パッドとの間の距離を一定に保っている。なお、研磨ヘッドの高さ位置は、研磨ヘッドを固定するシャフトにセンサを設け、研磨ヘッド全体を保持するサポートアーム(固定部)にストッパを設け、センサとストッパとの間の距離をセンサにより測定することにより検知している。
また、特開2006−128582号公報(特許文献2)に記載の研磨装置においては、半導体ウエハを保持したトップリングを下降させてトップリングの下面を研磨パッドの表面(研磨面)に接地(接触)させたときのトップリングの位置をセンサ等により検出し、この検出された位置から研磨パッドの表面の高さを把握するパッドサーチという工程を行い、この把握された研磨パッドの表面の高さから研磨時のトップリングの最適な位置を算出する。そして、研磨時には、当該研磨以前に行われた研磨やドレッシング等によって研磨パッドが摩耗(減耗)するため、研磨パッドの摩耗量(減耗量)を測定し、この研磨パッドの摩耗量から研磨時のトップリングの最適な高さ設定位置を算出し、トップリングを昇降させるサーボモータを駆動してトップリングを下降させ、トップリングが最適な位置に達したところでサーボモータを停止・保持させ、トップリングと研磨パッドの研磨面との距離が一定となるように制御している。
特開2004−154933号公報 特開2006−128582号公報
上述した特開2004−154933号公報に記載の研磨装置においては、サブキャリアの下面と弾性膜の上面との間の距離、すなわちサブキャリアの下面と研磨パッドとの間の距離を一定に保つためには、研磨開始前に基板を保持した研磨ヘッドを下げて研磨ヘッドおよび基板の被研磨面を研磨パッドに接地(接触)させて、この接地時の研磨ヘッドの高さを測定してから研磨ヘッドを所定距離持ち上げる必要があり、この研磨ヘッドの接地および研磨ヘッドの持ち上げに要する時間が全体の研磨時間を増大させて、スループットを低下させる要因となっていた。
一方、特開2006−128582号公報に記載の研磨装置においては、半導体ウエハを保持したトップリングを下げてトップリングの下面を研磨パッドの表面(研磨面)に接触させたときのトップリングの位置をセンサ等により検出し、この検出された位置から研磨パッドの表面の高さを把握するパッドサーチという工程を行い、この把握された研磨パッドの表面の高さから研磨時のトップリングの最適な位置を算出する。そして、研磨時には、当該研磨以前に行われた研磨やドレッシング等によって研磨パッドが摩耗するため、研磨パッドの摩耗量を測定し、この研磨パッドの摩耗量から当該研磨時のトップリングの最適な位置を算出し、トップリングと研磨パッドの研磨面との距離が一定になるように制御している。そのため、研磨開始前にトップリングの高さ位置を制御するために要する時間は、特開2004−154933号公報に記載の研磨装置に比べて飛躍的に短くすることができる。このため、本件出願人は、研磨パッドの摩耗量に基づいて研磨開始前のトップリングの最適な高さ位置を算出して制御する方式を採用してきたが、研磨装置の連続運転によって基板の研磨枚数が増えて累積研磨時間が長くなるにつれて基板の研磨プロファイルが変化するという現象が生じてきた。
本発明者らは、装置の連続運転によって基板の研磨プロファイルが変化する原因をつきとめるために、種々の実験を行うとともに実験結果の解析を進めた結果、トップリングを保持して昇降させるトップリングシャフトが回転保持部の摩擦による温度上昇によって伸び、トップリングが算出された最適な高さ位置より下方位置にあることが原因であることを究明した。
また、特開2004−154933号公報および特開2006−128582号公報に記載のいずれの研磨装置においても、研磨時の研磨ヘッド又はトップリングの最適な高さ位置(研磨時設定位置)を得るために、半導体ウエハを保持した研磨ヘッド又はトップリングを研磨パッドに接地(接触)するパッドサーチを行っているが、このパッドサーチの際に、弾性膜(メンブレン)を介して半導体ウエハとサブキャリア(チャッキングプレート)とが接触して半導体ウエハに最大で1500N程度の力が局所的に加わるため、半導体ウエハ上に形成されたデバイスを破壊する可能性がある。
すなわち、トップリング又は研磨ヘッドを昇降させるトップリングシャフトは、ボールネジとモータとギヤで駆動して精密送りをするため、ギヤ、ボールネジ、その他の部品の機械的損失が大きい。トップリングシャフトに精密送りをかける際には、モータにトルクリミットを設定しているが、低トルクで送りをかけようとすると、瞬間的に機械損失が大きくなるところがあり、モータが途中で止まってしまう。トップリングシャフトの確実な送りができるトルクは最大トルク値の25%〜30%程度であり、30%のトルクで送りをかけた場合に、トップリングが研磨パッドに接地するとトップリングシャフトには最大で1500N程度の荷重が発生する。弾性膜の圧力室でウエハを均一に加圧する場合と異なり、この荷重は製品ウエハ全体ではなく局所的に加わる為、デバイスが破損してしまうことがある。そのため、この接地作業の際には、製品ウエハに代えてダミーウエハを用いることも行われているが、ダミーウエハを研磨ヘッド又はトップリングに着脱させる等の余分な作業が必要となり、スループットを低下させる要因となる。したがって、研磨時の研磨ヘッド又はトップリングの最適な高さ位置を得るためのトップリングによるパッドサーチ動作を可能な限り省略することができる研磨装置が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シャフトの温度上昇による研磨処理中の変化にも対応しながら、研磨開始前にトップリングの高さ(又は研磨面の高さ)を検知するためにトップリングを研磨面に接地(接触)させる動作を可能な限り省略してスループットを高め、かつトップリングを保持するトップリングシャフトが温度上昇によって伸びても研磨時にトップリングを最適な位置に保つことができる研磨装置を提供することを目的とする。
また本発明は、装置を連続運転してもトップリングを保持するトップリングシャフトの温度上昇を防止することができる研磨装置を提供することを目的とする。
また、本発明は研磨パッドが摩耗することによる弾性の変化に対して研磨プロファイルを一定に保つ研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様によれば、研磨面を有した研磨テーブルと、基板を保持して前記研磨面に押圧するトップリングと、前記トップリングを昇降させる昇降軸であるトップリングシャフトと、前記トップリングシャフトを昇降させる昇降機構と、前記トップリングシャフトの伸び量を検知する伸び量検知手段と、研磨時の前記トップリングの高さ位置を設定し、この設定された高さ位置である研磨時設定位置まで前記昇降機構を制御して前記トップリングを下降させる制御部とを備え、前記トップリングは、圧縮空気が供給される圧力室を形成するとともに基板に当接する弾性膜を備え、前記圧力室に圧縮空気を供給することで前記弾性膜を介して空気圧により前記基板を前記研磨面に押圧するように構成され、前記制御部は、前記伸び量検知手段により検知された前記トップリングシャフトの伸び量に基づいて前記設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正することを特徴とする。
本発明によれば、研磨時のトップリングの研磨時設定位置に影響を与える要素であるトップリングシャフトの伸び量を検知し、この検知したトップリングシャフトの伸び量を相殺するように先に設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正するようにしたので、研磨時に常にトップリングを最適な位置に保つことができる。したがって、トップリングに保持された基板に加わる面圧を均一に維持することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記トップリングの下面または前記トップリングに保持された基板の下面が前記研磨面に接触したときの前記トップリングの位置を検出する位置検出手段を備え、前記制御部は、前記位置検出手段により検出された前記トップリングの位置から前記研磨時設定位置を算出して設定することを特徴とする。
本発明によれば、半導体ウエハを保持したトップリングを下降させてトップリングの下面又は基板の下面を研磨パッドの表面(研磨面)に接地(接触)させたときのトップリングの位置をセンサ等からなる位置検出手段により検出し、この検出された位置から研磨パッドの表面の高さを検知するパッドサーチという工程を行い、検知された研磨パッドの表面の高さから研磨時のトップリングの研磨時設定位置を算出して設定することができるので、研磨パッドを交換した際に、研磨時のトップリングの研磨時設定位置を正確に設定することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記研磨面は研磨パッドから構成され、研磨パッドをドレッシングするドレッサと、前記研磨パッドの摩耗量を検知する摩耗量検知手段とを備え、前記制御部は、前記摩耗量検知手段により検知された前記研磨パッドの摩耗量と前記トップリングシャフトの伸び量に基づいて前記設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正することを特徴とする。
本発明によれば、研磨時のトップリングの高さ位置に影響を与える要素である研磨パッドの摩耗量とトップリングシャフトの伸び量の両方を検知し、この検知した研磨パッドの摩耗量とトップリングシャフトの伸び量を相殺するように先に設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正するようにしたので、研磨時に常にトップリングを最適な位置に保つことができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記研磨パッドの摩耗量と前記トップリングシャフトの伸び量に基づいて補正されたトップリングの研磨時設定位置(Hpost−best)は、パッドが摩耗する前に前記設定されたトップリングの研磨時設定位置をHinitial−bestとし、前記研磨パッドの摩耗量をΔHとし、前記トップリングシャフトの伸び量をΔLとすると、Hpost−best=Hinitial−best+ΔH−ΔLで表されることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記ΔHを、ΔHに0≦C<1又は1<C≦2の調整係数(C)を掛けたCΔHに代えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記設定されたトップリングの研磨時設定位置および前記補正後のトップリングの研磨時設定位置は、前記圧力室に圧縮空気が供給される前に前記トップリングに保持された基板の下面と前記研磨面との間に間隙が形成される位置であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記伸び量検知手段は、前記トップリングシャフトの温度を測定する温度センサと、前記温度センサにより測定された温度変化から前記トップリングシャフトの伸び量を算出する算出手段とからなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記伸び量検知手段は、測距離センサからなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記測距離センサは、前記トップリングシャフトを支持するトップリングヘッドに固定され、該測距離センサと前記トップリングの上面との間の距離を測定することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記測距離センサは、前記トップリングとの間で基板を受け渡す基板受渡し装置又は基板受渡し装置の近傍に設けられ、基板受け渡し時に前記トップリングの位置を測定することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記摩耗量検知手段は、前記ドレッサが前記研磨パッドに接触しているときの前記ドレッサの高さ位置を検知するセンサからなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記摩耗量検知手段は、ドレッサシャフトの伸びを考慮して前記研磨パッドの摩耗量を検知することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記位置検出手段は、前記トップリングシャフトを昇降させるモータの電流値を検知し、この電流値の変化により前記トップリングの下面または前記トップリングに保持された基板の下面が前記研磨面に接触したことを検出する電流検出器からなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記位置検出手段により、前記トップリングの位置を検出するときに、基板としてダミーウエハを前記トップリングに保持することを特徴とする。
本発明の実施態様によれば、研磨パッドを有した研磨テーブルと、基板を保持して前記研磨面に押圧するトップリングと、前記トップリングを昇降させる昇降軸であるトップリングシャフトと、前記トップリングシャフトを昇降させる昇降機構と、前記研磨パッドの摩耗量を検知する摩耗量検知手段と、研磨時の前記トップリングの高さ位置を設定し、この設定された高さ位置である研磨時設定位置まで前記昇降機構を制御して前記トップリングを下降させる制御部とを備え、前記制御部は、前記摩耗量検知手段により検知された前記研磨パッドの摩耗量に0≦C<1又は1<C≦2の調整係数(C)を掛けた値に基づいて前記設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正する。
本発明の実施態様によれば、研磨パッドの種類や研磨プロセスに応じて0≦C<1又は1<C≦2の調整係数(C)を研磨パッドの摩耗量(ΔH)に掛けてCΔHを求め、研磨パッドの実際の摩耗量(ΔH)よりも小さい値又は大きい値であるCΔHを用いて先に設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正するようにしたので、研磨パッドの弾性変化にも対応でき、研磨時に常にトップリングを最適な位置に保ことができる。
本発明の実施態様によれば、前記トップリングの下面または前記トップリングに保持された基板の下面が前記研磨面に接触したときの前記トップリングの位置を検出する位置検出手段を備え、前記制御部は、前記位置検出手段により検出された前記トップリングの位置から前記研磨時設定位置を算出して設定する。
本発明の実施態様によれば、前記調整係数(C)の値は、研磨パッドの厚さ、研磨パッドの種類、研磨対象膜種、研磨圧力のいずれか1つ以上によって変更する。
本発明の実施態様によれば、基板を保持して前記研磨面に押圧するトップリングと、前記トップリングを昇降させる昇降軸であるトップリングシャフトと、前記トップリングシャフトを昇降させる昇降機構と、前記トップリングシャフトを冷却する冷却手段と、研磨時の前記トップリングの高さ位置を設定し、この設定された高さ位置である研磨時設定位置まで前記昇降機構を制御して前記トップリングを下降させる制御部とを備えた。
本発明の実施態様によれば、装置を連続運転してもトップリングを保持するトップリングシャフトの温度上昇を防止することができるため、研磨時に常にトップリングを最適な位置に保つことができる。
本発明の実施態様によれば、前記トップリングの下面または前記トップリングに保持された基板の下面が前記研磨面に接触したときの前記トップリングの位置を検出する位置検出手段を備え、前記制御部は、前記位置検出手段により検出された前記トップリングの位置から前記研磨時設定位置を算出して設定する。
本発明の実施態様によれば、前記研磨面は研磨パッドから構成され、研磨パッドをドレッシングするドレッサと、前記研磨パッドの摩耗量を検知する摩耗量検知手段とを備え、前記制御部は、前記摩耗量検知手段により検知された前記研磨パッドの摩耗量に基づいて前記設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正する。
本発明の実施態様によれば、前記冷却手段は、前記トップリングシャフト内に形成された流路に冷却水を供給する手段からなる。
本発明の実施態様によれば、研磨面を有した研磨テーブルと、前記研磨面をドレッシングするドレッサと、前記ドレッシング工程毎に前記研磨面の摩耗量を検知する摩耗量検知手段とを備え、前記摩耗量検知手段は、(n−m)回目〜n回目までのドレッシング工程で得られた研磨面の摩耗量を平均することにより、n回目の研磨面摩耗量を得る。
望ましくは、ドレッシング工程は、基板を1枚研磨するごとに行われる。
本発明の実施態様によれば、前記摩耗量検知手段は、前記ドレッサが研磨面へ接触する際の前記ドレッサの高さ位置の変化により研磨面の摩耗量を得る。
本発明の実施態様によれば、研磨面を有した研磨テーブルと、基板を保持して前記研磨面に押圧するトップリングと、前記トップリングを昇降させる昇降軸であるトップリングシャフトと、前記トップリングシャフトを昇降させる昇降機構と、前記トップリングの下面または前記トップリングに保持された基板の下面が前記研磨面に接触したときの前記トップリングの高さ位置を検出する位置検出手段を備え、前記トップリングを前記研磨面に接地させる接地動作を前記研磨面上の複数の異なった位置で行い、複数回の接地動作で得られた前記研磨面の高さ位置を平均して前記研磨面の高さ位置を求める。
本発明の実施態様によれば、研磨面を有した研磨テーブルと、前記研磨面をドレッシングするドレッサと、前記ドレッサを昇降させる昇降軸であるドレッサシャフトと、前記ドレッサシャフトを昇降させる昇降機構と、前記ドレッサの下面が前記研磨面に接触したときの前記ドレッサの高さ位置を検出する位置検出手段を備え、前記ドレッサを前記研磨面に接地させる接地動作を前記研磨面上の複数の異なった位置で行い、複数回の接地動作で得られた前記研磨面の高さ位置を平均して前記研磨面の高さ位置を求める。
本発明によれば、研磨時のトップリングの高さ位置に影響を与える要素であるトップリングシャフトの伸び量を検知し、この検知したトップリングシャフトの伸び量を相殺するように先に設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正するようにしたので、研磨時に常にトップリングを最適な位置に保つことができる。したがって、研磨装置の連続運転によって基板の研磨枚数が増えて累積研磨時間が長くなるにつれて基板の研磨プロファイルが変化するという、従来の研磨装置の持つ問題点を解決することができる。
また、この発明によって従来はトップリングの伸びを調整する場合は、トップリングの研磨面への接地(接触)動作が必要なパッドサーチによって補正していたが、これを省略することができる。
また本発明によれば、研磨時のトップリングの高さ位置に影響を与える要素である研磨パッドの摩耗量とトップリングシャフトの伸び量の両方を検知し、この検知した研磨パッドの摩耗量とトップリングシャフトの伸び量を相殺するように先に設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正するようにしたので、研磨時に常にトップリングを最適な位置に保つことができる。
さらに本発明によれば、装置を連続運転してもトップリングを保持するトップリングシャフトの温度上昇を防止することができるため、研磨時に常にトップリングを最適な位置に保つことができる。したがって、装置を連続運転しても基板の研磨プロファイルの変化を防止することができる。
また本発明によれば、研磨パッドの厚み変化により、弾性が変化することによってパッドのリバウンドが変化することに伴うウエハへの圧力分布の変化に対応できる。この場合、研磨パッドの種類、研磨対象膜種、及び研磨圧力ごとに、パッドが摩耗した際にそれぞれ適したトップリングの研磨時高さ位置に調整できる。
以下、本発明に係る研磨装置の実施形態について図1から図22を参照して詳細に説明する。なお、図1から図22において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態における研磨装置10を示す模式図である。図1に示すように、研磨装置10は、研磨テーブル12と、支軸14の上端に連結されたトップリングヘッド16と、トップリングヘッド16の自由端に取り付けられたトップリングシャフト18と、トップリングシャフト18の下端に連結された略円盤状のトップリング20とを備えている。なお、トップリングシャフト18は、タイミングベルト等の連結手段を介してトップリング回転モータに連結されて回転駆動されるようになっているが、図1においては、トップリング回転モータおよびタイミングベルト等は図示を省略している。
研磨テーブル12は、テーブル軸12aを介してその下方に配置されるモータ(図示せず)に連結されており、そのテーブル軸12a周りに回転可能になっている。この研磨テーブル12の上面には研磨パッド22が貼付されており、研磨パッド22の表面22aが半導体ウエハWを研磨する研磨面を構成している。
なお、市場で入手できる研磨パッドとしては種々のものがあり、例えば、ロデール社製のSUBA800、IC−1000、IC−1000/SUBA400(二層クロス)、フジミインコーポレイテッド社製のSurfin xxx−5、Surfin 000等がある。SUBA800、Surfin xxx−5、Surfin 000は繊維をウレタン樹脂で固めた不織布であり、IC−1000は硬質の発泡ポリウレタン(単層)である。発泡ポリウレタンは、ポーラス(多孔質状)になっており、その表面に多数の微細なへこみまたは孔を有している。
トップリングシャフト18は、図示しないモータの駆動により回転するようになっている。このトップリングシャフト18の回転により、トップリング20がトップリングシャフト18周りに回転するようになっている。また、トップリングシャフト18は、上下動機構24によりトップリングヘッド16に対して上下動するようになっており、このトップリングシャフト18の上下動によりトップリング20がトップリングヘッド16に対して上下動するようになっている。なお、トップリングシャフト18の上端にはロータリージョイント25が取り付けられている。
トップリング20は、その下面に半導体ウエハWなどの基板を保持できるようになっている。トップリングヘッド16は支軸14を中心として旋回可能に構成されており、下面に半導体ウエハWを保持したトップリング20は、トップリングヘッド16の旋回により半導体ウエハWの受取位置から研磨テーブル12の上方に移動される。そして、トップリング20を下降させて半導体ウエハWを研磨パッド22の表面(研磨面)22aに押圧する。このとき、トップリング20および研磨テーブル12をそれぞれ回転させ、研磨テーブル12の上方に設けられた研磨液供給ノズル(図示せず)から研磨パッド22上に研磨液を供給する。このように、半導体ウエハWを研磨パッド22の研磨面22aに摺接させて半導体ウエハWの表面を研磨する。
トップリングシャフト18およびトップリング20を昇降させる昇降機構24は、軸受26を介してトップリングシャフト18を回転可能に支持するブリッジ28と、ブリッジ28に取り付けられたボールねじ32と、支柱30により支持された支持台29と、支持台29上に設けられたACサーボモータ38とを備えている。サーボモータ38を支持する支持台29は、支柱30を介してトップリングヘッド16に固定されている。
ボールねじ32は、サーボモータ38に連結されたねじ軸32aと、このねじ軸32aが螺合するナット32bとを備えている。トップリングシャフト18は、ブリッジ28と一体となって昇降(上下動)するようになっている。したがって、サーボモータ38を駆動すると、ボールねじ32を介してブリッジ28が昇降(上下動)し、これによりトップリングシャフト18およびトップリング20が昇降(上下動)する。研磨装置10は、サーボモータ38をはじめとする装置内の各機器を制御する制御部47を備えている。
この研磨装置10は、研磨テーブル12の研磨面22aをドレッシングするドレッシングユニット40を備えている。このドレッシングユニット40は、研磨面22aに摺接されるドレッサ50と、ドレッサ50が連結されるドレッサシャフト51と、ドレッサシャフト51の上端に設けられたエアシリンダ53と、ドレッサシャフト51を回転自在に支持する揺動アーム55とを備えている。ドレッサ50の下部はドレッシング部材50aにより構成され、このドレッシング部材50aの下面には針状のダイヤモンド粒子が付着している。エアシリンダ53は、支柱56により支持された支持台57上に配置されており、これらの支柱56は揺動アーム55に固定されている。
揺動アーム55は図示しないモータに駆動されて、支軸58を中心として旋回するように構成されている。ドレッサシャフト51は、図示しないモータの駆動により回転し、このドレッサシャフト51の回転により、ドレッサ50がドレッサシャフト51周りに回転するようになっている。エアシリンダ53は、ドレッサシャフト51を介してドレッサ50を上下動させ、ドレッサ50を所定の押圧力で研磨パッド22の研磨面22aに押圧する。
研磨パッド22の研磨面22aのドレッシングは次のようにして行われる。ドレッサ50はエアシリンダ53により研磨面22aに押圧され、これと同時に図示しない純水供給ノズルから純水が研磨面22aに供給される。この状態で、ドレッサ50がドレッサシャフト51周りに回転し、ドレッシング部材50aの下面(ダイヤモンド粒子)を研磨面22aに摺接させる。このようにして、ドレッサ50により研磨パッド22が削り取られ、研磨面22aがドレッシングされる。
本実施形態の研磨装置10では、このドレッサ50を利用して研磨パッド22の摩耗量を測定する。すなわち、ドレッシングユニット40はドレッサ50の変位を測定する変位センサ60を備えている。この変位センサ60は、研磨パッド22の摩耗量を検知する摩耗量検知手段を構成し、揺動アーム55の上面に設けられている。ドレッサシャフト51にはターゲットプレート61が固定されており、ドレッサ50の上下動にともなって、ターゲットプレート61が上下動するようになっている。変位センサ60はこのターゲットプレート61を挿通するように配置されており、ターゲットプレート61の変位を測定することによりドレッサ50の変位を測定する。なお、変位センサ60としては、リニアスケール、レーザ式センサ、超音波センサ、もしくは渦電流式センサなどのあらゆるタイプのセンサが用いられる。
本実施形態では、次のようにして研磨パッド22の摩耗量が測定される。まず、エアシリンダ53を駆動させてドレッサ50を、初期目立て済の研磨パッド22の研磨面22aに当接させる。この状態で、変位センサ60はドレッサ50の初期位置(高さ初期値)を検知し、その初期位置(高さ初期値)を制御部(演算部)47に記憶する。そして、1つの、または複数の半導体ウエハWの研磨処理が終了した後、再びドレッサ50を研磨面22aに当接させ、この状態でドレッサ50の位置を測定する。ドレッサ50の位置は研磨パッド22の摩耗量に応じて下方に変位するため、制御部47は、上記初期位置と研磨後のドレッサ50の位置との差を求めることで、研磨パッド22の摩耗量を求めることができる。このようにして、ドレッサ50の位置に基づいて研磨パッド22の摩耗量が求められる。
ドレッシングは半導体ウエハWよりも大径のドレッサにより研磨面上の固定位置でドレッシングを行う場合と、半導体ウエハWよりも小径のドレッサを研磨面上を揺動させながらドレッシングを行う場合がある。以下、小径のドレッサを研磨面上を揺動させながら行うドレッシングをスキャンドレッシングと称す。
次に、スキャンドレッシングの際における研磨パッド22の摩耗量の測定方法について説明する。
図19は、スキャンドレッシングを行う場合のドレッシングユニット40の構成を示す模式的断面図である。図19に示すように、変位センサ60はエアシリンダ53により上下動されるサポートブロック59に固定されており、サポートブロック59にはドレッサシャフト51も固定されている。ドレッサ50はドレッサ回転モータ52により回転駆動される。エアシリンダ53を駆動することにより、ドレッサ50、ドレッサシャフト51、サポートブロック59および変位センサ60が一体に上下動するようになっている。支軸58内には、揺動アーム55を揺動させるためのドレッサ揺動モータ63が設けられている。ターゲットプレート61は揺動アーム55の上面に設けられており、ターゲットプレート61の高さ方向の位置は固定で変わらないようになっている。また、揺動アーム55の上面には、ドレッサシャフト51の温度を測定する温度センサ62が設けられている。温度センサ62は、放射温度センサからなり、ドレッサシャフト51に対向するように設置されている。図19に示すドレッシングユニット40の他の構成は図1に示すドレッシングユニット40の構成と同じである。
図19に示すドレッシングユニット40は、半導体ウエハWを1枚研磨する毎に研磨パッド22のドレッシングを行う。図20は、図19に示すドレッサ50により研磨パッド22のドレッシングを行う方法を示す模式的平面図である。ドレッサ50は、ドレッサ揺動モータ63により、ドレッシング中揺動(スキャン)し、図20に示すように円弧を描きながら研磨パッド22上を移動する。なお、図20では、研磨テーブル12の回転も考慮して、ドレッサ50の軌跡が模式的に描かれている。例えば、1分間ドレッシングを行う場合、ある程度ドレッシングを行った後、最新の情報を得るために、最後の数回のスキャン分でドレッサ50の高さを測定する。例えば最後の6スキャン分でドレッサ50の高さを測定することにより、より正確な研磨パッド22の摩耗量を測定する。
パッド摩耗量(パッド高さ)の測定位置としては、ドレッサ50が揺動端(図20において、位置a,b)に到達する毎に、変位センサ60によりドレッサ50の高さ位置を測定する。そして、この揺動端(a,b)のドレッサ50の高さ位置の測定結果、例えば計6回の測定結果を平均することにより、1枚目のウエハ研磨後の研磨パッド22の摩耗量(研磨パッドの高さ位置)を把握する。この研磨パッド摩耗量のデータをNo.1とする。なお、ドレッサ50がドレッサ50の軌跡の揺動中心(図20において、位置c)を通過する際にドレッサ50の高さ位置を測定し、6回のスキャン分の測定結果を平均して、研磨パッド22の摩耗量を判断するようにしてもよい。
続いて、2枚目の半導体ウエハWの研磨後に、同様に、スキャンドレッシングの最後の6回のスキャン分におけるドレッサ50の高さの測定結果を平均して、データNo.2を得る。以下、同様にデータNo.3、データNo.4、・・・データNo.nを得る。
このようにして得られた連続した摩耗量のデータを複数個取り出し、平均することにより、ドレッシング工程毎の誤差を無くし、より正確なパッド摩耗量を測定することができる。連続した3回分のデータを平均する場合は、
データNo.3R=(データNo.1+データNo.2+データNo.3)/3
データNo.4R=(データNo.2+データNo.3+データNo.4)/3
となる。平均するデータの個数は、適宜設定すればよいが、例えば3個でも、4個でもよい。
本実施形態の研磨装置10は、トップリングシャフト18の温度を測定する温度センサ70を備えている。温度センサ70は、放射温度センサからなり、トップリングシャフト18に対向するようにトップリングヘッド16の上面に固定されている。
図2は、トップリング20を支持するトップリングシャフト18、トップリングシャフト18を回転可能に支持する軸受71および温度センサ70等を模式的に示す概略図である。図2に示すように、トップリングシャフト18は軸受71を介してトップリングヘッド16により支持されている。トップリングシャフト18はタイミングベルト72を介してトップリング回転モータ73に連結されており、トップリングシャフト18はトップリング回転モータ73を駆動することにより回転するようになっている。そして、半導体ウエハWを保持するトップリング20を支持しているトップリングシャフト18には、研磨時にスラスト方向の比較的大きな力が加わるため、トップリングシャフト18を回転可能に支持する軸受71には耐荷重の大きな軸受が用いられている。軸受71は、球やころなどの転動体の転がり接触運動によって回転の案内をする機械要素であるため、摩擦熱により発熱する。そのため、軸受71の内輪に固定されたトップリングシャフト18は、温度上昇によって伸び、トップリング20は算出され設定されたトップリングの高さ位置である研磨時設定位置より下方位置になってしまう。
本実施形態の研磨装置10においては、装置の運転中に、トップリングシャフト18の温度を温度センサ70により測定し、この測定値を制御部47内の算出部(算出手段)に入力することにより、温度上昇によるトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)を算出するようにしている。そして、このトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)に基づいて前記設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正し、研磨時にトップリング20が最適な位置になるように制御している(後述する)。
図1および図2に示す研磨装置10を用いて半導体ウエハWの研磨を行う場合、ドレッシングやパッド交換などにより、研磨パッド22の厚さが常に変化する。弾性膜を膨らましてウエハを加圧する研磨装置においては、弾性膜とウエハの距離によってウエハ外周部における弾性膜の接触範囲と面圧分布が変化する。この場合において、研磨の進行に伴い半導体ウエハWの面圧分布が変化しないようにするためには、研磨時のトップリング20と研磨パッド22の表面(研磨面)との距離を一定に維持する必要がある。このように、トップリング20と研磨パッド22の表面との距離を一定にするためには、例えば、研磨パッド22を交換して、研磨パッド22のドレッサ50による初期目立て(後述する)を行った後に、研磨パッド22の表面の高さ(位置)を検知してトップリング20の下降位置を調整する必要がある。以下、この研磨パッド22の表面の高さ(位置)を検知する工程をトップリングによるパッドサーチという。
トップリングによるパッドサーチは、トップリング20の下面(又は半導体ウエハWの下面)を研磨パッド22の表面(研磨面)に接触させたときのトップリング20の高さ位置を検知することにより行われる。すなわち、トップリングによるパッドサーチ時には、サーボモータ38を駆動して、エンコーダにより回転数を積算しながらトップリング20を下降させる。トップリング20の下面が研磨パッド22の表面に接触すると、サーボモータ38に対する負荷が増し、サーボモータ38に流れる電流が大きくなる。したがって、制御部47の電流検出器によりサーボモータ38に流れる電流を検出し、電流が大きくなったときに、トップリング20の下面が研磨パッド22の表面に接触したと判断する。トップリング20の下面が研磨パッド22の表面に接触したと判断されると、制御部47は、サーボモータ38のエンコーダの積算値からトップリング20の下降距離(位置)を算出し、この下降距離を記憶する。このトップリング20の下降距離から研磨パッド22の表面の高さを得て、制御部47は、この研磨パッド22の表面の高さから研磨時のトップリング20の研磨時設定位置を算出する。
この場合において、トップリングによるパッドサーチ時に使用する半導体ウエハWとしては、製品ウエハではなく、パッドサーチ用のダミーウエハを用いるのが好ましい。製品ウエハでパッドサーチを行ってよい場合もあるが、パッドサーチ用のダミーウエハを用いることにより、製品ウエハの場合に生ずるデバイスの破壊を防止することができる。
また、サーボモータ38としては、モータの最大電流が可変なものを使用することが好ましい。このようなサーボモータを用いることで、例えば、トップリングによるパッドサーチ時にモータの最大電流値を25%〜30%程度に設定しておくことにより、トップリング20の下面または半導体ウエハ(ダミーウエハ)Wの表面が研磨パッド22に接触したときに、半導体ウエハ(ダミーウエハ)W、トップリング20、研磨パッド22などに極端に大きな負荷がかかることを防止することができる。また、この場合において、トップリング20の下降時間や下降距離から、トップリング20が研磨パッド22に接触するときをある程度予測できるので、トップリング20が研磨パッド22に接触する前にサーボモータ38の最大電流値を下げることが好ましい。このようにすれば、速やかで確実な下降動作ができる。
研磨パッド22自体のうねりや取り付け方のばらつき、研磨テーブル12の表面の加工精度等により、研磨面(研磨パッドの表面)22aは完全な平坦とならないことがある。トップリングによるパッドサーチの精度を向上させるために、トップリング20の研磨パッド22の表面への接地動作をトップリング20を研磨パッド22上で位相をずらして、複数箇所で行うことが考えられる。図21は、トップリング20の接地動作を研磨パッド22上の複数箇所で行う場合を示す模式的平面図である。図21に示すように、研磨パッド22の同心円上の例えば8箇所でトップリング20によるパッドサーチを行い、それらのデータを平均し、初期の研磨パッド22の高さ位置を把握する。
なお、後述するドレッサ50によるパッドサーチも同様に、研磨パッド22上の複数箇所で行い、それらの測定結果を平均してもよい。
次に、図1および図2に示すように構成された研磨装置10による一連の研磨処理工程について図3を参照して説明する。図3は本実施形態の研磨装置10により実施される一連の研磨処理工程を示すフローチャートである。図3に示すように、研磨処理工程は、研磨パッドの交換から始まる(ステップS101)。すなわち、研磨により消耗した研磨パッドを研磨テーブル12から取り外し、新たな研磨パッド22を研磨テーブル12に取り付ける。
この場合、卸し立ての研磨パッドは、表面が荒れていないため研磨能力に欠け、また研磨テーブルへの取り付け方法によって及び製品ごとの個体差によって研磨パッド表面にはうねりがあるため、それらを是正して研磨に使える状態にするために、切削能力が大きくなるようにパッド表面を荒らす表面調整(ドレッシング)をする必要がある。この初期表面調整(ドレッシング)を初期目立て(ステップS102)と称する。
次に、パッドサーチ用のダミーウエハを用いてトップリング20によるパッドサーチを行う(ステップS103)。上述したように、パッドサーチは研磨パッド22の表面の高さ(位置)を検知する工程である。
トップリングによるパッドサーチは、トップリング20の下面を研磨パッド22の表面(研磨面)に接触させたときのトップリング20の高さ位置を検知することにより行われる。すなわち、パッドサーチ時には、サーボモータ38を駆動して、エンコーダにより回転数を積算しながらトップリング20を下降させる。トップリング20の下面が研磨パッド22の表面に接触すると、サーボモータ38に対する負荷が増し、サーボモータ38に流れる電流が大きくなる。したがって、制御部47の電流検出器によりサーボモータ38に流れる電流を検出し、電流が大きくなったときに、トップリング20の下面が研磨パッド22の表面に接触したと判断する。トップリング20の下面が研磨パッド22の表面に接触したと判断されると、制御部47は、サーボモータ38のエンコーダの積算値からトップリング20の下降距離(位置)を算出し、この下降距離を記憶する。このトップリング20の下降距離から研磨パッド22の表面の高さを得て、制御部47は、この研磨パッド22の表面の高さから研磨時のトップリング20の最適な位置を算出する。そして、本実施形態においては、トップリング20によるパッドサーチの際に、温度センサ70によりトップリングシャフト18の温度測定を行い、シャフト温度Tinitialを求める。
本実施形態においては、図4(a)に示すように、研磨時のトップリング20の最適な位置は、トップリング20に保持された製品ウエハとしての半導体ウエハWの下面(被研磨面)と研磨パッド22の表面(研磨面)とにわずかな間隙(g)(例えば、約1mm)があるような位置である。この場合、半導体ウエハWの裏面に当接する弾性膜(メンブレン)314には圧縮空気等の圧力流体が供給されておらず、弾性膜314が膨らむ前の状態である。なお、符号302は半導体ウエハWの外周部を保持するリテーナリングである。
すなわち、研磨対象の製品ウエハとしての半導体ウエハWの下面(被研磨面)が研磨パッド22の表面(研磨面)に接触することなく、半導体ウエハWの下面(被研磨面)と研磨パッド22の表面(研磨面)との間にわずかな間隙(g)がある状態のトップリングの高さ位置を、トップリング20の研磨時設定位置(Hinitial−best)として制御部47に設定する(ステップS103)。なお、図4(a)では、研磨時のトップリング20の研磨時設定位置(Hinitial−best)は、トップリング20が最も上昇した位置を基準位置(ゼロ点)としてこの基準位置(ゼロ点)からの距離として表している。そして、トップリング20の研磨時設定位置(Hinitial−best)は弾性膜314の下面が基準となる。
次に、ドレッサ50によるパッドサーチを行う(ステップS104)。ドレッサによるパッドサーチはドレッサ50の下面を所定の圧力で研磨パッド22の表面(研磨面)に接触させたときのドレッサ50の高さ位置を検知することにより行われる。すなわち、エアシリンダ53を駆動させてドレッサ50を、初期目立て済みの研磨パッド22の研磨面22aに当接させる。この状態で、変位センサ60はドレッサ50の初期位置(高さ初期値)を検知し、この初期位置(高さ初期値)を制御部(演算部)47に記憶する。なお、ステップS102の初期目立てとステップS104のドレッサによるパッドサーチとを兼用させることもできる。すなわち、初期目立ての最終工程としてドレッサ50の高さ位置(初期位置)を検知し、この初期位置(高さ初期値)を制御部(演算部)47に記憶する。
このように、ステップS102の初期目立てとステップS104のドレッサによるパッドサーチとを兼用した場合には、この後にステップS103のトップリングによるパッドサーチを行う。
次に、トップリング20は、基板受渡し装置から製品ウエハとしての半導体ウエハWを受け取って保持した後に、ステップS103によるトップリングによるパッドサーチで得たトップリングの研磨時設定位置(Hinitial−best)まで下降する。この研磨時設定位置(Hinitial−best)では、研磨前は、ウエハをトップリングで吸着保持しているので半導体ウエハWの下面(被研磨面)と研磨パッド22の表面(研磨面)との間には、わずかな間隙(例えば、約1mm)がある。このとき、研磨テーブル12およびトップリング20は、ともに回転駆動されている。この状態で、半導体ウエハWの裏面側にある弾性膜314を膨らませ、半導体ウエハWの下面(被研磨面)を研磨パッド22の表面(研磨面)に当接させ、研磨テーブル12とトップリング20とを相対運動させることにより、半導体ウエハWの表面(被研磨面)が所定の状態(例えば、所定の厚膜)になるまで研磨する(ステップS105)。
ステップS105における研磨が終了したら、トップリング20は、基板受渡し装置(プッシャ)に研磨済の半導体ウエハWを受け渡すとともに基板受渡し装置(プッシャ)から新たな研磨対象である半導体ウエハWを受け取る。トップリング20による研磨済みのウエハから研磨前のウエハへの交換作業の間に、ドレッサ50による研磨パッド22のドレッシングが行われる(ステップS106)。
研磨パッド22の研磨面22aのドレッシングは次のようにして行われる。ドレッサ50はエアシリンダ53により研磨面22aに押圧され、これと同時に図示しない純水供給ノズルから純水が研磨面22aに供給される。この状態で、ドレッサ50がドレッサシャフト51周りに回転し、ドレッシング部材50aの下面(ダイヤモンド粒子)を研磨面22aに摺接させる。このようにして、ドレッサ50により研磨パッド22が削り取られ、研磨面22aがドレッシングされる。
前記ドレッシングの終了後に、ドレッサ50によるパッドサーチを行う(ステップS106)。このドレッサによるパッドサーチは、ステップS104で述べたとおりである。なお、ドレッシングの終了後にドレッサによるパッドサーチを別途行うようにしてもよいが、ドレッシングの最終工程として、そのまま測定すれば、ドレッシング兼パッドサーチを同時に行うことができる。よって、ステップS104のドレッサと研磨テーブルの回転数、ドレッサの荷重条件もこれと同じにすることが望ましい。このように、ドレッサ50によるパッドサーチにより、ドレッシング後のドレッサ50の高さ位置を検知する(ステップS106)。
次に、ステップS104で求めたドレッサ50の初期位置(高さ初期値)とステップS106で求めたドレッシング後のドレッサ50の高さ位置との差を求めることで、研磨パッド22の摩耗量(ΔH)を求める。これと併行して温度センサ70によりトップリングシャフト18の温度測定を行ってシャフト温度Tpostを求め、このシャフト温度Tpostからパッドサーチ時に求めたシャフト温度Tinitialを減算してパッドサーチ以後のシャフト温度の変化(ΔT)を求め(式(1)で示す)、さらにこの温度変化(ΔT)からトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)を算出する(式(2)で示す)。温度センサ70によるトップリングシャフト18の温度測定は、例えば、基板受渡し装置(プッシャ)の位置においてトップリング20の上昇中に行う。温度変化(ΔT)の算出及び温度変化(ΔT)からトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)の算出は、制御部47の算出部(算出手段)で行う。
ΔT=Tpost−Tinitial(Tpost:変化後のシャフト温度)…(1)
ΔL=α・Linitial・ΔT(α:線膨張係数Linitial:シャフトの元の長さ)…(2)
制御部47は、このようにして求めた研磨パッド22の摩耗量(ΔH)およびトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)と、ステップS103のトップリング20によるパッドサーチで求めた、研磨時のトップリング20の研磨時設定位置(Hinitial−best)とから、式(3)に基づいて次の半導体ウエハWを研磨するためのトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を算出する(ステップS107)。
post−best=Hinitial−best+ΔH−ΔL…(3)
すなわち、図4(b)に示すように、研磨時のトップリングの高さ位置に影響を与える要素である研磨パッドの摩耗量(ΔH)とトップリングシャフトの伸び量(ΔL)とを検知し、この検知した研磨パッドの摩耗量(ΔH)とトップリングシャフトの伸び量(ΔL)に基づいて、先に設定した研磨時のトップリング20の研磨時設定位置(Hinitial−best)を補正し、次の半導体ウエハWを研磨するためのトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を求めることにより、研磨時にトップリングが常に最適な高さ位置になるように制御する。
次に、サーボモータ38を駆動して半導体ウエハWを保持したトップリング20をステップS107において求めたトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)まで下降させ、トップリング20の高さ調整を行う(ステップS108)。この後、ステップS105〜ステップS108までの工程が研磨パッドが消耗するまで繰り返されて、多数の半導体ウエハWが研磨される。その後、再び、研磨パッドが交換されるステップS101が実行される。なお、ステップS107において、式(1)および式(2)に基づいてトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)を算出したが、トップリングシャフト18の伸び量をシャフト温度の変化(ΔT)に応じて下記のような固定のシャフト伸び量ΔL〜ΔLとしてもよい。
すなわち、ΔT≦−20℃の時はΔL、−20℃<ΔT≦−15℃の時はΔL、−15<ΔT≦−10℃の時はΔL3、−10℃<ΔT≦−5℃の時はΔL4、5℃≦ΔT<10℃の時はΔL、10℃≦ΔT<15℃の時はΔL、15℃≦ΔT<20℃の時はΔL、20℃≦ΔTの時はΔLとし、ステップS107における式(3)を以下のように書換えてもよい。
post−best=Hinitial−best+ΔH−(ΔL〜ΔL
なお、−5℃<ΔT<5℃の場合は、シャフトの伸縮は無視できるほど小さいため、修正の必要はない。
図3に示すフローチャートで説明したように、本実施形態においては、装置の運転中に、研磨時のトップリングの高さ位置に影響を与える要素である研磨パッドの摩耗量(ΔH)とトップリングシャフトの伸び量(ΔL)とを検知し、この検知した研磨パッドの摩耗量(ΔH)とトップリングシャフトの伸び量(ΔL)に基づいて、先に設定した研磨時のトップリング20の研磨時設定位置(Hinitial−best)を補正し、次の半導体ウエハWを研磨するためのトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を求めることにより、研磨時にトップリングが常に研磨時設定の高さ位置になるように制御することができる。したがって、研磨時のトップリングの研磨時設定位置を、トップリングが直接得るためのトップリングによるパッドサーチは、研磨パッドを交換したときのみ行えば済み、スループットを飛躍的に高めることができる。
なお、図4(a)及び図4(b)においては、Hinitial−bestの基準位置(ゼロ点)をトップリング20が最も上昇した位置としたが、Hinitial−bestの基準位置(ゼロ点)を研磨面22aの位置としてもよい。この場合には、Hinitial−bestは研磨面22aから弾性膜314までの距離になり、Hpost−bestを求める(3)式は同一である。
図5は、トップリングシャフト18の伸び量を直接に測定する非接触式測距離センサ80を設けた実施形態を示す概略図である。図5に示す実施形態においては、測距離センサ80がトップリングヘッド16の上面に固定されている。トップリングヘッド16の高さ方向の位置は温度変化等により影響を受けない固定高さ位置として見なせるため、測距離センサ80はトップリングヘッド16の上面に固定されている。測距離センサ80は、レーザ式センサ、超音波センサ等からなり、測距離センサ80からトップリング20の上面までの距離を測定するようになっている。
図5に示す構成において、前記ステップS103におけるトップリングによるパッドサーチ時にトップリング20が研磨時設定位置(Hinitial−best)にあるときに、測距離センサ80により、トップリング20の上面までの距離(Linitial)を測定する。次に、前記ステップS107における温度測定に代わって、測距離センサ80により、トップリング20の上面までの距離(Lpost)を測定し、この測定値(Lpost)からトップリングによるパッドサーチ時に求めた測定値(Linitial)を減算してパッドサーチ以後のシャフト温度の上昇によるトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)を算出する(式(4)で示す)。
ΔL=Lpost−Linitial…(4)
その後、式(3)を用いて次の半導体ウエハを研磨するためのトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を算出するステップは、前記ステップS107に記載した手順と同様に行われる。また、ステップS101,S102,S104,S105,S106,S108も同様の手順で行われる。
図5に示す実施形態によれば、温度上昇によるトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)を測距離センサ80により直接検知することができるため、研磨時のトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)の制御を正確に行うことができる。
図6(a)および図6(b)は、トップリングシャフト18の伸び量を直接に測定する接触式測距離センサ90を設けた実施形態を示す概略図であり、図6(a)はトップリング20を支持するトップリングシャフト18、トップリングヘッド16および測距離センサ90等を模式的に示す概略図であり、図6(b)は測距離センサ90の接触子部分を示す概略図である。図6(a)および図6(b)に示す実施形態においては、測距離センサ90はトップリングヘッド16の側面に固定されている。測距離センサ90は、リニアスケールや渦電流式センサ等からなり、センサ本体91から下方に伸びる接触用ロッド92と、接触用ロッド92の先端に取り付けられたローラからなる接触子93とを備えている。測距離センサ90は、接触子93がトップリング20の上面に接触することにより、センサ本体91からトップリング20の上面までの距離を測定するようになっている。図6に示す測距離センサ90を用いて実施される各ステップは、図5に示す実施形態における各ステップと同様である。なお、図6に示す測距離センサ90においては、トップリングの回転に対応するようにローラからなる接触子93を用いているが、測定時のみ接触用ロッド92が下方に伸びる構成にすれば、トップリングの回転時に接触させる必要がないので、ローラを省略できる。
図7(a)および図7(b)は、トップリングシャフト18の伸び量を測定する接触式測距離センサ100を基板受渡し装置(プッシャ)に設けた実施形態を示す概略図であり、図7(a)はトップリングシャフト18が膨張する前の状態を示す図であり、図7(b)はトップリングシャフト18が膨張した後の状態を示す図である。図7(a)および図7(b)に示すように、プッシャ101は、半導体ウエハWを載置するプッシャアーム102と、プッシャアーム102を昇降させるプッシャシャフト103と、プッシャシャフト103を昇降させるとともに半導体ウエハWをトップリング20に対して押し付けるウエハ押し付けシリンダ104とを備えている。プッシャシャフト103には、被測定アーム105が固定されている。そして、ウエハ押し付けシリンダ104に隣接して接触式測距離センサ100が設置されており、接触式測距離センサ100の接触用ロッド100aは被測定アーム105に接触して、プッシャシャフト103の高さ位置を検知することができるようになっている。
図7(a)に示すように、前記ステップS103におけるトップリングによるパッドサーチ時に、プッシャ101がトップリング20にダミーウエハを受け渡す際に、接触式測距離センサ100によりプッシャシャフト103の高さ位置を検知する。ウエハをプッシャ101からトップリング20に受け渡す際には、トップリング20、ダミーウエハWおよびプッシャアーム102が互いに接触し、トップリング20は所定の下降位置にあって、プッシャシャフト103は所定の上昇位置にある。したがって、接触式測距離センサ100によりプッシャシャフト103の高さ位置を検知することによりトップリング20の高さ位置を検知することになる。この時、トップリングシャフト18には温度上昇による伸びがないため、接触式測距離センサ100によりトップリングシャフト18の初期長さ(Linitial)を間接的に測定していることになる。
次に、図7(b)に示すように、製品ウエハとしての半導体ウエハWをトップリング20に受け渡す際には、トップリング20、ダミーウエハおよびプッシャアーム102が互いに接触し、トップリング20は所定の下降位置にあって、プッシャシャフト103は所定の上昇位置にある。したがって、接触式測距離センサ100によりプッシャシャフト103の高さ位置を検知することによりトップリング20の高さ位置を検知することになる。この時、トップリングシャフト18には温度上昇による伸びがあるため、接触式測距離センサ100によりトップリングシャフト18の熱膨張後の長さ(Lpost)を間接的に測定していることになり、この測定値(Lpost)からパッドサーチ時に求めた測定値(Linitial)を減算してパッドサーチ以後のシャフトの温度上昇によるトップリングシャフト18の伸び量(ΔL)を算出する。その後、式(3)を用いて次の半導体ウエハを研磨するためのトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を算出するステップは、前記ステップS107に記載した手順と同様に行われる。また、ステップS101,S102,S104,S105,S106,S108も同様の手順で行われる。
図7においては、接触式測距離センサを設けた例を示したが、接触式測距離センサを非接触式測距離センサに代え、この接触式測距離センサを基板受渡し装置の近傍に設け、基板受け渡し時にプッシャアーム102の位置を検知するようにしてもよい。
図1乃至図7に示す実施形態では、トップリングシャフトの伸び量に基づいてトップリングの研磨時設定位置を補正する例を示したが、ドレッサ50を用いてパッド摩耗量を測定する際におけるドレッサシャフトの伸び量を考慮することもできる。図22は、ドレッサ50によるパッド摩耗量の測定の際に、ドレッサシャフトの伸び量を考慮する場合の実施形態を示す模式図である。
ドレッサシャフト51の伸び量の算出又は検出は、トップリングシャフトの伸び量の算出又は検出と同様の方法を用いて求められる。
温度変化ΔTd=Tdpost−Tdinitial(Tdpost:変化後のドレッサシャフト温度)
ドレッサシャフトの伸び量ΔLd=β・Ldinitial・ΔTd(β:線膨張係数、Ldinitial:ドレッサシャフトの元の長さ)
パッド摩耗量ΔH=Hi−Hw−ΔLd(Hi:パッド初期の変位センサ60とターゲットプレート61の距離、Hw:研磨パッドの摩耗後の変位センサ60とターゲットプレート61の距離)で得られる。ドレッサシャフトの伸び量の検出は、温度センサ以外にも、トップリングシャフトの場合と同様、リニアスケールセンサや渦電流式センサ等の接触式測距離センサを用いてもよい。
図1乃至図7に示す実施形態においては、研磨時のトップリングの高さ位置に影響を与える要素である研磨パッドの摩耗量(ΔH)とトップリングシャフトの伸び量(ΔL)とを検知し、この検知した研磨パッドの摩耗量(ΔH)とトップリングシャフトの伸び量(ΔL)に基づいて、先に設定した研磨時のトップリング20の研磨時設定位置(Hinitial−best)を補正し、次の半導体ウエハWを研磨するためのトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を求めることにより、研磨時にトップリングが常に最適な高さ位置になるように制御するようにしたが、図8に示す実施形態においては、トップリングシャフトを冷却することにより、研磨装置の運転中にトップリングシャフトが熱膨張によって伸びることがないようにしたものである。
図8に示すように、トップリングシャフト18内には冷却水流路18aが形成されており、研磨装置10の運転中に、所定温度の冷却水を冷却水流路18aに流すことにより、トップリングシャフト18の温度上昇を防止することができる。したがって、本実施形態においては、図3に示すステップS107におけるトップリングシャフトの伸び量(ΔL)=0として、図3のフローチャートと同様の各ステップを実施すればよい。すなわち、ステップS107における式(3)は以下のように書換えられる。
post−best=Hinitial−best+ΔH
次に、図3のフローチャートに示すステップS107において求めた研磨パッド22の摩耗量(ΔH)を調整した後にトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を算出する実施形態について説明する。
研磨パッド22が単層パッドの場合には、前記ステップS107で求めた研磨パッドの摩耗量(ΔH)を式(3)に直接に代入してトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を算出することができる。しかしながら、研磨パッド22が二層パッド等の積層パッドの場合には、上層のIC層(硬質層)が摩耗して薄くなっていくと、下層のSUBA層(軟質層)の影響が強くなる。この影響は、リテーナリングに押圧された研磨パッドの部分のやや内側にある研磨パッドの部分のリバウンド(はねかえり又はもりあがり)として現れる。なお、リテーナリングは、図4において、符号302として示されている。
積層パッドとしての柔軟性は、上層のIC層と下層のSUBA層からなる二つの層の合計であるので、パッドが摩耗すると、下層のSUBA層は柔軟なので、上層の硬いIC層が薄くなると、前記リテーナリングのやや内側の研磨パッドの部分のリバウンドが大きくなる。半導体ウエハWのエッジのプロファイルコントロールは、研磨パッドのリバウンドを利用しているので、研磨パッドの摩耗に対して最適なエッジプロファイルを確保するには、この増加したパッドのリバウンド分だけトップリングを持ち上げてウエハを逃がしてやればよい。このような場合には、ステップS107で求めた研磨パッド22の摩耗量(ΔH)に対して0≦C<1又は1<C≦2の調整係数(C)を掛けてCΔHを求め、式(3)においてΔHをCΔHに代えてトップリング20の研磨時設定位置(Hpost−best)を算出すればよい。すなわち、ステップS107における式(3)は以下のように書換えられる。
post−best=Hinitial−best+CΔH−ΔL
次に、研磨パッド22の摩耗量(ΔH)の調整係数(C)を、例えば、1.0(調整なし)→0.8→0.6などのように切り替える場合の、切り替えのタイミングと切り替えの傾向について説明する。
研磨パッド22の摩耗量(ΔH)の調整係数(C)の切り替えは、パッドの種類、研磨プロセスの種類に依る。パッド種類は、単層パッドか積層パッドかによって調整係数(C)は異なる。積層パッドであれば、上層と下層の材質、及びそれぞれの厚みによって調整係数(C)は異なる。単層パッドの場合、調整係数(C)は基本的に1.0で良い。
プロセスは、研磨レートがケミカル要素(化学的研磨)が支配的であるか、機械的要素(機械的研磨)が支配的であるかで、大きく変わる。機械的要素が支配的である場合の方が、調整係数(C)が有効になる。研磨途中で調整係数(C)を切り替える場合もある。パッドの限界摩耗量が、例えば、0.6mmであれば、摩耗量が限界摩耗量に達する前の0.3mmで切り替えてもよい。切り替えは、1→0.8又は0.8→0.6のように、パッドが摩耗するにつれて調整係数(C)が小さくなるように行なう。
なお、上述した研磨パッドの摩耗量の調整については、図8に示す実施形態にも適用可能であり、また図8に示す実施形態に限らずトップリングシャフトの伸びを防止でき、又は無視できるようにした態様にも適用可能である。この場合、ステップS107における式(3)は以下のように書換えられる。
post−best=Hinitial−best+CΔH
さらに、例えば研磨パッド表面の溝が浅くなることによりエッジスローになる(ウエハのエッジ部分が削れにくくなる)特性を有する研磨パッドや研磨プロセスの場合には、調整係数Cを1より大きくすると有効になる場合もある。その場合は、1<C≦2の調整係数を掛けると良い。
次に、上述した図1乃至図8に示す実施形態において好適に使用できるトップリング20についてより詳細に説明する。図9乃至図12は、このようなトップリング20の断面図であり、複数の半径方向に沿って切断した図である。図13は図9乃至図12に示す下部材の平面図である。
図9から図12に示すように、トップリング20は、半導体ウエハWを研磨面22aに対して押圧するトップリング本体200と、研磨面22aを直接押圧するリテーナリング302とから基本的に構成されている。トップリング本体200は、円盤状の上部材300と、上部材300の下面に取り付けられた中間部材304と、中間部材304の下面に取り付けられた下部材306とを備えている。リテーナリング302は、上部材300の外周部に取り付けられている。上部材300は、ボルト308によりトップリングシャフト18に連結されている。また、中間部材304は、ボルト(図示せず)を介して上部材300に固定されており、下部材306はボルト(図示せず)を介して上部材300に固定されている。上部材300、中間部材304、および下部材306から構成される本体部は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。
下部材306の下面には、半導体ウエハの裏面に当接する弾性膜314が取り付けられている。この弾性膜314は、外周側に配置された環状のエッジホルダ316と、エッジホルダ316の内方に配置された環状のリプルホルダ318,319とによって下部材306の下面に取り付けられている。弾性膜314は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
エッジホルダ316はリプルホルダ318により保持され、リプルホルダ318は複数のストッパ320により下部材306の下面に取り付けられている。リプルホルダ319は複数のストッパ322により下部材306の下面に取り付けられている。図13に示すように、ストッパ320およびストッパ322はトップリング20の円周方向に均等に設けられている。
図9に示すように、弾性膜314の中央部にはセンター室360が形成されている。リプルホルダ319には、このセンター室360に連通する流路324が形成されており、下部材306には、この流路324に連通する流路325が形成されている。リプルホルダ319の流路324および下部材306の流路325は、図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体が流路325および流路324を通ってセンター室360に供給されるようになっている。
リプルホルダ318は、弾性膜314のリプル314bおよびエッジ314cをそれぞれ爪部318b,318cで下部材306の下面に押さえつけるようになっており、リプルホルダ319は、弾性膜314のリプル314aを爪部319aで下部材306の下面に押さえつけるようになっている。
図10に示すように、弾性膜314のリプル314aとリプル314bとの間には環状のリプル室361が形成されている。弾性膜314のリプルホルダ318とリプルホルダ319との間には隙間314fが形成されており、下部材306にはこの隙間314fに連通する流路342が形成されている。また、中間部材304には、下部材306の流路342に連通する流路344が形成されている。下部材306の流路342と中間部材304の流路344との接続部分には、環状溝347が形成されている。この下部材306の流路342は、環状溝347および中間部材304の流路344を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってリプル室361に供給されるようになっている。また、この流路342は、図示しない真空ポンプにも切替可能に接続されており、真空ポンプの作動により弾性膜314の下面に半導体ウエハを吸着できるようになっている。
図11に示すように、リプルホルダ318には、弾性膜314のリプル314bおよびエッジ314cによって形成される環状のアウター室362に連通する流路326が形成されている。また、下部材306には、リプルホルダ318の流路326にコネクタ327を介して連通する流路328が、中間部材304には、下部材306の流路328に連通する流路329がそれぞれ形成されている。このリプルホルダ318の流路326は、下部材306の流路328および中間部材304の流路329を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってアウター室362に供給されるようになっている。
図12に示すように、エッジホルダ316は、弾性膜314のエッジ314dを押さえて下部材306の下面に保持するようになっている。このエッジホルダ316には、弾性膜314のエッジ314cおよびエッジ314dによって形成される環状のエッジ室363に連通する流路334が形成されている。また、下部材306には、エッジホルダ316の流路334に連通する流路336が、中間部材304には、下部材306の流路336に連通する流路338がそれぞれ形成されている。このエッジホルダ316の流路334は、下部材306の流路336および中間部材304の流路338を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってエッジ室363に供給されるようになっている。
このように、本実施形態におけるトップリング20においては、弾性膜314と下部材306との間に形成される圧力室、すなわち、センター室360、リプル室361、アウター室362、およびエッジ室363に供給する流体の圧力を調整することにより、半導体ウエハを研磨パッド22に押圧する押圧力を半導体ウエハの部分ごとに調整できるようになっている。
図14は図9に示すリテーナリングの拡大図である。リテーナリング302は半導体ウエハの外周縁を保持するものであり、図14に示すように、上部が閉塞された円筒状のシリンダ400と、シリンダ400の上部に取り付けられた保持部材402と、保持部材402によりシリンダ400内に保持される弾性膜404と、弾性膜404の下端部に接続されたピストン406と、ピストン406により下方に押圧されるリング部材408とを備えている。リング部材408の外周面とシリンダ400の下端との間には上下方向に伸縮自在な接続シート420が設けられている。この接続シート420は、リング部材408とシリンダ400との間の隙間を埋めることで研磨液(スラリー)の浸入を防止する役割を持っている。
弾性膜314のエッジ(外周縁)314dには、弾性膜314とリテーナリング302とを接続する、上方に屈曲した形状のシール部材422が形成されている。このシール部材422は弾性膜314とリング部材408との隙間を埋めるように配置されており、変形しやすい材料から形成されている。シール部材422は、トップリング本体200とリテーナリング302との相対移動を許容しつつ、弾性膜314とリテーナリング302との隙間に研磨液が浸入してしまうことを防止するために設けられている。本実施形態では、シール部材422は弾性膜314のエッジ314dに一体的に形成されており、断面U字型の形状を有している。
ここで、接続シート420やシール部材422を設けない場合は、研磨液がトップリング20内に浸入してしまい、トップリング20を構成するトップリング本体200やリテーナリング302の正常な動作を阻害してしまう。本実施形態によれば、接続シート420やシール部材422によって研磨液のトップリング20への浸入を防止することができ、これによりトップリング20を正常に動作させることができる。なお、弾性膜404、接続シート420、およびシール部材422は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
リング部材408は、ピストン406に当接する上リング部材408aと、研磨面22aに接触する下リング部材408bとに分割されている。この上リング部材408aの外周面および下リング部材408bの外周面には、周方向に伸びるフランジ部がそれぞれ形成されている。これらのフランジ部はクランプ430により把持されており、これにより上リング部材408aと下リング部材408bとが締結されている。図15は図14に示すクランプ430の平面図である。このクランプ430はたわみやすい材料から構成されている。クランプ430の初期形状はほぼ直線状であり、クランプ430をリング部材408のフランジ部に取り付けることにより、図15に示すような一部に切り欠きが形成された略環状となる。
図16(a)はクランプ430の他の構成例を示す図である。この例では、硬質の材料から形成された複数のクランプ430が使用される(図16(a)では1つのクランプのみを示す)。上リング部材408aおよび下リング部材408bの外周面には、外側に突出する複数のフランジ部431a,431bがそれぞれ形成されている。クランプ430はリング部材408の外周面に沿ってカーブした形状を有している。
このクランプ430は次のようにしてリング部材408に取り付けられる。まず、フランジ部431a,431bの位置が一致するように上リング部材408aと下リング部材408bとを重ね合わせる。次に、隣接するフランジ部の間の隙間にクランプ430を位置させる。そして、クランプ430を横方向にスライドさせ、フランジ部431a,431bをクランプ430により把持させる。これにより上リング部材408aと下リング部材408bとがクランプ430により締結される。この例では、図16(b)に示すように、接続シート420の内周面に、上記フランジ部間の隙間に嵌合する複数の突起部420aが形成されている。これらの突起部420aがフランジ部の間の隙間に嵌合するように接続シート420がリング部材408に取り付けられ、これによりクランプ430の位置が固定される。
図14に示すように、保持部材402には、弾性膜404によって形成される室410に連通する流路412が形成されている。また、シリンダ400の上部には、保持部材402の流路412に連通する流路414が形成され、上部材300には、シリンダ400の流路414に連通する流路416が形成されている。この保持部材402の流路412は、シリンダ400の流路414および上部材300の流路416を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通って室410に供給されるようになっている。したがって、室410に供給する流体の圧力を調整することにより、弾性膜404を伸縮させてピストン406を上下動させ、リテーナリング302のリング部材408を所望の圧力で研磨パッド22に押圧することができる。
図示した例では、弾性膜404としてローリングダイヤフラムを用いている。ローリングダイヤフラムは、屈曲した部分をもつ弾性膜からなるもので、ローリングダイヤフラムで仕切る室の内部圧力の変化等により、その屈曲部が転動することにより室の空間を広げることができるものである。室が広がる際にダイヤフラムが外側の部材と摺動せず、ほとんど伸縮しないため、摺動摩擦が極めて少なくてすみ、ダイヤフラムを長寿命化することができ、また、リテーナリング302が研磨パッド22に与える押圧力を精度よく調整することができるという利点がある。
このような構成により、リテーナリング302のリング部材408だけを下降させることができる。したがって、リテーナリング302のリング部材408が摩耗しても、下部材306と研磨パッド22との距離を一定に維持することが可能となる。また、研磨パッド22に接触するリング部材408とシリンダ400とは変形自在な弾性膜404で接続されているため、荷重点のオフセットによる曲げモーメントが発生しない。このため、リテーナリング302による面圧を均一にすることができ、研磨パッド22に対する追従性も向上する。
図13および図14に示すように、上リング部材408aの内側面には縦方向に伸びるV字状溝418が均等に複数形成されている。また、下部材306の外周部には、外方に突出する複数のピン349が設けられており、このピン349がリング部材408のV字状溝418に係合するようになっている。V字状溝418内でリング部材408とピン349が相対的に上下方向にスライド可能になっているとともに、このピン349により上部材300および下部材306を介してトップリング本体200の回転がリテーナリング302に伝達され、トップリング本体200とリテーナリング302は一体となって回転する。このような構成により、弾性膜(ローリングダイヤフラム)404のねじれを防止し、研磨中にリング部材408を研磨面22aに対して円滑に均一に押圧することができる。また弾性膜の寿命を長くすることができる。
上記した構成例では、トップリング本体200に設けられたピン349がリテーナリング302のV字状溝418に係合することでトップリング本体200の回転がリテーナリング302に伝達される。このため、ピン349がV字状溝418に擦れてV字状溝418の表面に凹部が形成されてしまうことがある。このような凹部はピン349を強制的に位置決めしてしまい、結果としてリテーナリング302の動きが不安定となるおそれがある。図17及び図18はこのような不都合を防止することができるトップリングの部分断面図である。
図17はトップリングの他の構成例を示す部分断面図であり、図18はこの構成例における下部材の平面図である。図17及び図18に示すように、トップリング本体200の下部材306には、環状のシート部材440がピン441により固定されている。このシート部材440の外周部には複数のスライドリング444が等間隔に取り付けられている。リテーナリング302の上リング部材408aには、上下方向に伸びる複数のドライブピン442が等間隔に設けられている。これらのドライブピン442はスライドリング444にそれぞれスライド可能に嵌合されている。トップリング本体200の回転は、シート部材440、スライドリング444、およびドライブピン442を介してリテーナリング302に伝達され、トップリング本体200とリテーナリング302とは一体となって回転する。
この構成例では、ドライブピン442とスライドリング444との接触面積が大きいため、ドライブピン442およびスライドリング444の摩耗を防止することができる。したがって、リング部材408は自由に上下動することができ、リテーナリング302の正常な動作を確保することができる。なお、シート部材440の材料にはゴムが好適に使用される。ゴム製のシート部材440を用いることにより、トップリング本体200とリテーナリング302との間で伝達される振動を減衰させることができる。
弾性膜314のセンター室360、リプル室361、アウター室362、およびエッジ室363に供給する圧力により半導体ウエハに対する押圧力を制御するので、研磨中には下部材306は研磨パッド22から上方に離れた位置にする必要がある。しかしながら、リテーナリング302が摩耗すると、半導体ウエハと下部材306との間の距離が変化し、弾性膜314の変形の仕方も変わるため、半導体ウエハに対する面圧分布も変化することになる。このような面圧分布の変化は、プロファイルが不安定になる要因となっていた。
本実施形態では、リテーナリング302を下部材306とは独立して上下動させることができるので、リテーナリング302のリング部材408が摩耗しても、半導体ウエハと下部材306との間の距離を一定に維持することができる。したがって、研磨後の半導体ウエハのプロファイルを安定化させることができる。
なお、上述した例では、半導体ウエハの略全面に弾性膜314が配置されているが、これに限られるものではなく、弾性膜314は半導体ウエハの少なくとも一部に当接するものであればよい。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態における研磨装置を示す模式図である。 トップリングを支持するトップリングシャフト、トップリングシャフトを回転可能に支持する軸受および温度センサ等を模式的に示す概略図である。 本実施形態の研磨装置により実施される一連の研磨処理工程を示すフローチャートである。 研磨時のトップリングの研磨時設定位置を補正する方法を模式的に示す図である。 トップリングシャフトの伸び量を直接に測定する非接触式測距離センサを設けた実施形態を示す概略図である。 図6(a)はトップリングを支持するトップリングシャフト、トップリングヘッドおよび測距離センサ等を模式的に示す概略図であり、図6(b)は測距離センサの接触子部分を示す概略図である。 トップリングシャフトの伸び量を測定する接触式測距離センサを基板受渡し装置(プッシャ)に設けた実施形態を示す概略図である。 トップリングシャフトを冷却する実施形態を示す断面図である。 図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図9乃至図12に示す下部材の平面図である。 図9に示すリテーナリングの拡大図である。 図14に示すクランプの平面図である。 図16(a)はクランプの他の構成例を示す斜視図である。図16(b)はこの構成例で用いられる接続シートの平面図である。 トップリングの他の構成例を示す部分断面図である。 図17に示す構成例における下部材の平面図である。 スキャンドレッシングを行う場合のドレッシングユニットの構成を示す模式的断面図である。 ドレッサにより研磨パッドのドレッシングを行う方法を示す模式的平面図である。 トップリングの接地動作を複数箇所で行う場合を示す模式的平面図である。 ドレッサによるパッド摩耗量の測定に、ドレッサシャフトの伸び量を考慮する際の実施形態を示す模式図である。
符号の説明
10 研磨装置
12 研磨テーブル
12a テーブル軸
14,58 支軸
16 トップリングヘッド
18 トップリングシャフト
18a 冷却水流路
20 トップリング
22 研磨パッド
22a 研磨面
24 昇降機構
25 ロータリージョイント
28 ブリッジ
29,57 支持台
30,56 支柱
32 ボールねじ
32a ねじ軸
32b ナット
38 ACサーボモータ
40 ドレッシングユニット
47 制御部(演算部)
50 ドレッサ
50a ドレッシング部材
51 ドレッサシャフト
52 ドレッサ回転モータ
53 エアシリンダ
55 揺動アーム
56 支柱
57 支持台
58 支軸
59 サポートブロック
60 変位センサ
61 ターゲットプレート
62 温度センサ
63 ドレッサ揺動モータ
70 温度センサ
71 軸受
72 タイミングベルト
73 トップリング回転モータ
90,100 接触式測距離センサ
91 センサ本体
92 接触用ロッド
93 接触子
101 プッシャ
102 プッシャアーム
103 プッシャシャフト
104 ウエハ押し付けシリンダ
105 被測定アーム
200 トップリング本体
300 上部材
302 リテーナリング
304 中間部材
306 下部材
314,404 弾性膜
316 エッジホルダ
318,319 リプルホルダ
320,322 ストッパ
400 シリンダ
402 保持部材
406 ピストン
408 リング部材
420 接続シート
422 シール部材
W 半導体ウエハ

Claims (14)

  1. 研磨面を有した研磨テーブルと、
    基板を保持して前記研磨面に押圧するトップリングと、
    前記トップリングを昇降させる昇降軸であるトップリングシャフトと、
    前記トップリングシャフトを昇降させる昇降機構と、
    前記トップリングシャフトの伸び量を検知する伸び量検知手段と、
    研磨時の前記トップリングの高さ位置を設定し、この設定された高さ位置である研磨時設定位置まで前記昇降機構を制御して前記トップリングを下降させる制御部とを備え、
    前記トップリングは、圧縮空気が供給される圧力室を形成するとともに基板に当接する弾性膜を備え、前記圧力室に圧縮空気を供給することで前記弾性膜を介して空気圧により前記基板を前記研磨面に押圧するように構成され、
    前記制御部は、前記伸び量検知手段により検知された前記トップリングシャフトの伸び量に基づいて前記設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正することを特徴とする研磨装置。
  2. 前記トップリングの下面または前記トップリングに保持された基板の下面が前記研磨面に接触したときの前記トップリングの位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記制御部は、前記位置検出手段により検出された前記トップリングの位置から前記研磨時設定位置を算出して設定することを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  3. 前記研磨面は研磨パッドから構成され、研磨パッドをドレッシングするドレッサと、
    前記研磨パッドの摩耗量を検知する摩耗量検知手段とを備え、
    前記制御部は、前記摩耗量検知手段により検知された前記研磨パッドの摩耗量と前記トップリングシャフトの伸び量に基づいて前記設定されたトップリングの研磨時設定位置を補正することを特徴とする請求項1または2記載の研磨装置。
  4. 前記研磨パッドの摩耗量と前記トップリングシャフトの伸び量に基づいて補正されたトップリングの研磨時設定位置(Hpost−best)は、パッドが摩耗する前に前記設定されたトップリングの研磨時設定位置をHinitial−bestとし、前記研磨パッドの摩耗量をΔHとし、前記トップリングシャフトの伸び量をΔLとすると、Hpost−best=Hinitial−best+ΔH−ΔLで表されることを特徴とする請求項3記載の研磨装置。
  5. 前記ΔHを、ΔHに0≦C<1又は1<C≦2の調整係数(C)を掛けたCΔHに代えることを特徴とする請求項4記載の研磨装置。
  6. 記設定されたトップリングの研磨時設定位置および前記補正後のトップリングの研磨時設定位置は、前記圧力室に圧縮空気が供給される前に前記トップリングに保持された基板の下面と前記研磨面との間に間隙が形成される位置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の研磨装置。
  7. 前記伸び量検知手段は、前記トップリングシャフトの温度を測定する温度センサと、前記温度センサにより測定された温度変化から前記トップリングシャフトの伸び量を算出する算出手段とからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の研磨装置。
  8. 前記伸び量検知手段は、測距離センサからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の研磨装置。
  9. 前記測距離センサは、前記トップリングシャフトを支持するトップリングヘッドに固定され、該測距離センサと前記トップリングの上面との間の距離を測定することを特徴とする請求項8記載の研磨装置。
  10. 前記測距離センサは、前記トップリングとの間で基板を受け渡す基板受渡し装置又は基板受渡し装置の近傍に設けられ、基板受け渡し時に前記トップリングの位置を測定することを特徴とする請求項8記載の研磨装置。
  11. 前記摩耗量検知手段は、前記ドレッサが前記研磨パッドに接触しているときの前記ドレッサの高さ位置を検知するセンサからなることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の研磨装置。
  12. 前記摩耗量検知手段は、ドレッサシャフトの伸びを考慮して前記研磨パッドの摩耗量を検知することを特徴とする請求項11記載の研磨装置。
  13. 前記位置検出手段は、前記トップリングシャフトを昇降させるモータの電流値を検知し、この電流値の変化により前記トップリングの下面または前記トップリングに保持された基板の下面が前記研磨面に接触したことを検出する電流検出器からなることを特徴とする請求項2記載の研磨装置。
  14. 前記位置検出手段により、前記トップリングの位置を検出するときに、基板としてダミーウエハを前記トップリングに保持することを特徴とする請求項2記載の研磨装置。
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