JP2020192634A - 研磨ヘッドの高さを調整する方法および研磨方法 - Google Patents

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芳彦 前田
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Abstract

【課題】研磨装置のダウンタイムを小さくし、かつ研磨パッド交換時に必要とされるコストを下げることができる、研磨ヘッドの高さを調整する方法を提供する。【解決手段】本方法は、研磨テーブル12に支持された第1の研磨パッドの研磨面を押圧している、基板を保持した研磨ヘッド20の基準高さ、および第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているドレッサ50の基準高さを決定し、第1の研磨パッドが第2の研磨パッドに交換された後に、研磨テーブル12に支持された第2の研磨パッドの研磨面を押圧しているドレッサ50の初期高さを決定し、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の初期高さの差に基づいて、研磨ヘッド20の基準高さを補正する。【選択図】図3

Description

本発明は、ウェーハなどの基板を研磨する研磨装置の研磨ヘッドの高さを調整する方法に関する。また、本発明はウェーハなどの基板を研磨する研磨方法に関する。
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、下側の層の表面凹凸を踏襲しながら段差がより大きくなるので、配線層数が増加するに従って、薄膜形成における段差形状に対する膜被覆性(ステップカバレッジ)が悪くなる。したがって、多層配線するためには、このステップカバレッジを改善し、然るべき過程で平坦化処理しなければならない。また光リソグラフィの微細化とともに焦点深度が浅くなるため、半導体デバイスの表面の凹凸段差が焦点深度以下に収まるように半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing)である。この化学機械研磨(以下、CMPという)は、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッド上に供給しつつウェーハなどの基板を研磨面に摺接させて研磨を行うものである。
CMPを行うための研磨装置は、研磨面を有する研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を保持するための研磨ヘッドを備えている。このような研磨装置を用いて基板の研磨を行う場合には、研磨ヘッドにより基板を保持しつつ、この基板を研磨パッドの研磨面に対して所定の圧力で押圧する。さらに、研磨テーブルと研磨ヘッドとを相対運動させることにより基板が研磨面に摺接し、基板の表面が平坦かつ鏡面に研磨される。
このような研磨装置において、研磨中の基板と研磨パッドの研磨面との間の相対的な押圧力が基板の全面に亘って均一でない場合には、基板の各部分に与えられる押圧力に応じて研磨不足や過研磨が生じてしまう。基板に対する押圧力を均一化するために、研磨ヘッドの下部に弾性膜(メンブレン)から形成される圧力室を複数設け、この圧力室に空気などの気体を供給することでメンブレンを介して流体の圧力により基板を研磨パッドの研磨面に押圧して研磨することが行われている。
研磨ヘッドに保持された基板の面圧分布を精密に制御にするためには、研磨時の研磨ヘッドの研磨パッドに対する相対位置を一定に保つ必要がある。上述の研磨装置において、樹脂製の研磨パッドを用いて研磨を行った場合、ドレッシングや研磨時間の経過とともに研磨パッドが摩耗する。摩耗した研磨パッドは研磨テーブルから取り外され、新たな研磨パッドに交換される。しかしながら、研磨パッドの製造時に発生する研磨パッドの厚さのばらつきや、研磨パッドの研磨テーブルへの貼り付け作業のばらつきによって、研磨パッドの交換後の研磨ヘッドと研磨パッドとの相対位置が、研磨パッドの交換前の研磨ヘッドと研磨パッドとの相対位置と異なる場合がある。
このため、研磨時の研磨ヘッドの研磨パッドに対する相対位置を一定に保つ目的で、研磨パッドを交換する毎に、基板を保持した研磨ヘッドを下降させて基板を研磨パッドの研磨面に押圧したときの研磨ヘッドの位置を測定し、この測定された位置から研磨パッドの研磨面の高さを検出するパッドサーチという工程が行われる。
特開2008−207320号公報
しかしながら、パッドサーチを行うにはある程度の時間がかかり、パッドサーチが研磨装置のダウンタイムを増加させる要因となっていた。また、研磨パッドを交換する毎にパッドサーチ用の基板が消費され、コストアップの要因ともなっていた。
本発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたもので、研磨装置のダウンタイムを小さくし、かつ研磨パッド交換時に必要とされるコストを下げることができる、研磨ヘッドの高さを調整する方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、研磨装置のダウンタイムを小さくし、かつ研磨パッド交換時に必要とされるコストを下げることができる研磨方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの研磨面に押圧する研磨ヘッドと、前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッサとを備えた研磨装置における前記研磨ヘッドの高さを調整する方法であって、前記研磨テーブルに支持された第1の研磨パッドの研磨面を押圧している、基板を保持した前記研磨ヘッドの基準高さ、および第1の研磨パッドの研磨面を押圧している前記ドレッサの基準高さを決定し、前記第1の研磨パッドが第2の研磨パッドに交換された後に、前記研磨テーブルに支持された前記第2の研磨パッドの研磨面を押圧している前記ドレッサの初期高さを決定し、前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差に基づいて、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正することを特徴とする方法である。
本発明の好ましい態様は、前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差に基づいて、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正する工程は、前記ドレッサの前記初期高さを、前記ドレッサの前記基準高さから減算することによって、前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差を算出し、前記算出された差を、前記研磨ヘッドの前記基準高さから減算することによって、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正する工程であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記研磨ヘッドの前記基準高さを決定する工程は、前記研磨ヘッドによって前記基板を前記第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの該研磨ヘッドの高さを、前記第1の研磨パッドの研磨面の異なる領域で複数回測定することで、前記研磨ヘッドの高さの複数の測定値を取得し、前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記研磨ヘッドの前記基準高さを決定する工程であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ドレッサの前記基準高さを決定する工程は、前記ドレッサを前記第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの、該ドレッサの高さを複数回測定することで、前記ドレッサの高さの複数の測定値を取得し、前記ドレッサの高さの前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記ドレッサの前記基準高さを決定する工程であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ドレッサの前記初期高さを決定する工程は、前記ドレッサを前記第2の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの、該ドレッサの高さを複数回測定することで、前記ドレッサの高さの複数の測定値を取得し、前記ドレッサの高さの前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記ドレッサの前記初期高さを決定する工程であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の研磨パッドの研磨面を押圧している前記研磨ヘッドに保持されている前記基板は、ダミー基板であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記補正された基準高さに、予め設定された高さを加えることで、前記研磨ヘッドの研磨位置を決定する工程をさらに含むことを特徴とする。
本発明の一態様は、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの研磨面に押圧する研磨ヘッドと、前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッサとを備えた研磨装置を用いた基板の研磨方法であって、前記研磨テーブルに支持された第1の研磨パッドの研磨面を押圧している、第1の基板を保持した前記研磨ヘッドの基準高さ、および第1の研磨パッドの研磨面を押圧している前記ドレッサの基準高さを決定し、前記第1の研磨パッドが第2の研磨パッドに交換された後に、前記研磨テーブルに支持された前記第2の研磨パッドの研磨面を押圧している前記ドレッサの初期高さを決定し、前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差に基づいて、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正し、前記補正された基準高さに基づいて、前記研磨ヘッドの研磨位置を決定し、前記研磨ヘッドを前記決定された研磨位置に配置し、前記研磨ヘッドに備えられた弾性膜を膨らませることによって、第2の基板を前記第2の研磨パッドの研磨面に押圧して、該第2の基板を研磨することを特徴とする研磨方法である。
本発明の好ましい態様は、前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差に基づいて、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正する工程は、前記ドレッサの前記初期高さを、前記ドレッサの前記基準高さから減算することによって、前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差を算出し、前記算出された差を、前記研磨ヘッドの前記基準高さから減算することによって、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正する工程であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記研磨ヘッドの前記基準高さを決定する工程は、前記研磨ヘッドによって前記第1の基板を前記第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの該研磨ヘッドの高さを、前記第1の研磨パッドの研磨面の異なる領域で複数回測定することで、前記研磨ヘッドの高さの複数の測定値を取得し、前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記研磨ヘッドの前記基準高さを決定する工程であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ドレッサの前記基準高さを決定する工程は、前記ドレッサを前記第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの、該ドレッサの高さを複数回測定することで、前記ドレッサの高さの複数の測定値を取得し、前記ドレッサの高さの前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記ドレッサの前記基準高さを決定する工程であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ドレッサの前記初期高さを決定する工程は、前記ドレッサを前記第2の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの、該ドレッサの高さを複数回測定することで、前記ドレッサの高さの複数の測定値を取得し、前記ドレッサの高さの前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記ドレッサの前記初期高さを決定する工程であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の基板は、ダミー基板であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記補正された基準高さに基づいて、前記研磨ヘッドの研磨位置を決定する工程は、前記補正された基準高さに、予め設定された高さを加えることで、前記研磨ヘッドの研磨位置を決定する工程であることを特徴とする。
本発明によれば、ドレッサの基準高さとドレッサの初期高さの差に基づいて、研磨ヘッドの高さが調整されるため、研磨パッドの交換毎のパッドサーチを必要としない。そのため、研磨装置のダウンタイムを小さくすることができる。さらに、パッドサーチ用のダミー基板を必要としないため、研磨パッド交換時に必要とされるコストを下げることができる。
研磨装置の一実施形態を示す模式図である。 図1に示す研磨ヘッドの断面図である。 基板の研磨プロセスを説明するフローチャートである。 基板の研磨プロセスを説明するフローチャートである。 基板の研磨プロセスを説明するフローチャートである。 基板の研磨プロセスを説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、研磨装置の一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、研磨装置は、研磨パッド22を支持する研磨テーブル12と、支軸14の上端に連結された研磨ヘッド揺動アーム16と、研磨ヘッド揺動アーム16の自由端に取り付けられた研磨ヘッドシャフト18と、研磨ヘッドシャフト18の下端に連結された研磨ヘッド20と、動作制御部47とを備えている。動作制御部47は、図示しないが、データおよびプログラムを記憶する記憶部と、該データを処理する演算処理部とを有している。動作制御部47は、その内部に記憶されたプログラムに含まれる命令に従って動作する。動作制御部47として、少なくとも1台のコンピュータを使用することができる。
研磨ヘッドシャフト18は、研磨ヘッド揺動アーム16内に配置された研磨ヘッド回転モータ(図示せず)に連結されており、研磨ヘッドシャフト18は研磨ヘッド回転モータにより回転されるようになっている。この研磨ヘッドシャフト18の回転により、研磨ヘッド20が矢印で示す方向に研磨ヘッドシャフト18を中心に回転するようになっている。
研磨テーブル12は、テーブル軸12aを介してその下方に配置されるテーブル回転モータ70に連結されている。このテーブル回転モータ70により研磨テーブル12がテーブル軸12aを中心に矢印で示す方向に回転されるようになっている。この研磨テーブル12の上面には研磨パッド22が貼り付けられている。研磨パッド22の上面はウェーハなどの基板Wを研磨する研磨面22aを構成している。
研磨ヘッドシャフト18は、昇降機構24により研磨ヘッド揺動アーム16に対して相対的に上下動可能であり、この研磨ヘッドシャフト18の上下動により研磨ヘッド20が研磨ヘッド揺動アーム16に対して相対的に上下動可能となっている。研磨ヘッドシャフト18の上端にはロータリージョイント25が取り付けられている。
研磨ヘッド20は、その下面にウェーハなどの基板Wを保持できるように構成されている。研磨ヘッド揺動アーム16は支軸14を中心として旋回可能に構成されており、下面に基板Wを保持した研磨ヘッド20は、研磨ヘッド揺動アーム16の旋回により、基板Wの図示しない受取位置と研磨テーブル12の上方位置との間を移動される。
研磨ヘッドシャフト18および研磨ヘッド20を昇降させる昇降機構24は、研磨ヘッドシャフト18を回転可能に支持する軸受26と、軸受26が固定されたブリッジ28と、ブリッジ28に取り付けられたボールねじ機構32と、支柱30により支持された支持台29と、支持台29に固定されたサーボモータ38とを備えている。サーボモータ38を支持する支持台29は、支柱30を介して研磨ヘッド揺動アーム16に連結されている。
ボールねじ機構32は、サーボモータ38に連結されたねじ軸32aと、このねじ軸32aが螺合するナット32bとを備えている。ナット32bはブリッジ28に固定されている。研磨ヘッドシャフト18は、ブリッジ28と一体となって昇降(上下動)するようになっている。したがって、サーボモータ38を駆動すると、ボールねじ機構32を介してブリッジ28が上下動し、これにより研磨ヘッドシャフト18および研磨ヘッド20が上下動する。
基板Wの研磨は次のようにして行われる。研磨ヘッド20および研磨テーブル12をそれぞれ回転させながら、研磨テーブル12の上方に設けられたスラリー供給ノズル(図示せず)からスラリーを研磨パッド22上に供給する。研磨ヘッド20は昇降機構24により所定の研磨位置まで下降される。さらに、研磨ヘッド20は上記研磨位置で基板Wを研磨パッド22の研磨面22aに押圧する。スラリーが研磨パッド22の研磨面22a上に存在した状態で、基板Wは研磨パッド22の研磨面22aに摺接される。基板Wの表面は、スラリーの化学成分による化学的作用と、スラリーに含まれる砥粒の機械的作用との組み合わせにより、研磨される。
サーボモータ38は、モータドライバ48に接続されている。モータドライバ48はサーボモータ38の回転角度および回転回数を制御する。サーボモータ38はボールねじ機構32に連結されており、ボールねじ機構32は、ブリッジ28および研磨ヘッドシャフト18を介して研磨ヘッド20に連結されている。したがって、研磨ヘッド20の高さ(すなわち縦方向の位置)は、サーボモータ38の回転角度および回転回数によって決まる。モータドライバ48は、動作制御部47に接続されており、サーボモータ38の回転角度および回転回数を動作制御部47に送るように構成されている。動作制御部47はサーボモータ38の回転角度および回転回数から研磨ヘッド20の高さ(すなわち縦方向の位置)を算出するように構成されている。
研磨装置は、研磨パッド22の研磨面22aをドレッシングするドレッシングユニット40を備えている。このドレッシングユニット40は、研磨パッド22の研磨面22aに摺接されるドレッサ50と、ドレッサ50が連結されるドレッサシャフト51と、ドレッサシャフト51の上端に設けられたエアシリンダ53と、ドレッサシャフト51を回転自在に支持するドレッサ揺動アーム55とを備えている。ドレッサ50の下面はドレッシング面50aを構成し、このドレッシング面50aは砥粒(例えば、ダイヤモンド粒子)から構成されている。エアシリンダ53は、支柱56により支持された支持台57上に配置されており、これらの支柱56はドレッサ揺動アーム55に固定されている。
支軸58に連結された図示しないモータを駆動すると、ドレッサ揺動アーム55は支軸58を中心として旋回する。ドレッサシャフト51は、ドレッサ揺動アーム55内に配置された図示しないドレッサモータの駆動により回転し、このドレッサシャフト51の回転により、ドレッサ50はドレッサシャフト51を中心に矢印で示す方向に回転するようになっている。エアシリンダ53は、ドレッサシャフト51を介してドレッサ50に連結されている。エアシリンダ53は、ドレッサシャフト51およびドレッサ50を一体に上下動させ、ドレッサ50のドレッシング面50aを所定の押圧力で研磨パッド22の研磨面22aに押圧する。
研磨パッド22の研磨面22aのドレッシングは次のようにして行われる。研磨パッド22は研磨テーブル12とともにテーブル回転モータ70によって回転されながら、図示しない純水供給ノズルから純水が研磨面22aに供給される。ドレッサ50は、ドレッサシャフト51を中心に回転しながら、ドレッサ50のドレッシング面50aはエアシリンダ53により研磨面22aに押圧される。研磨面22a上に純水が存在した状態で、ドレッサ50は研磨面22aに摺接される。ドレッサ50の回転中、ドレッサ揺動アーム55を支軸58を中心に旋回させてドレッサ50を研磨面22aの半径方向に移動させる。このようにして、ドレッサ50により研磨パッド22が削り取られ、研磨面22aがドレッシング(再生)される。
ドレッシングユニット40はドレッサ50の高さ(すなわちドレッサ50の縦方向の位置)を測定する変位センサ60と、ターゲットプレート61と、センサホルダ63とをさらに備えている。センサホルダ63はドレッサシャフト51に固定されており、センサホルダ63は、ドレッサシャフト51およびドレッサ50と一体に上下動する。変位センサ60は、センサホルダ63に固定されている。ターゲットプレート61は、ドレッサ揺動アーム55に固定されていて、ターゲットプレート61の高さは不変である。変位センサ60は、ドレッサシャフト51,ドレッサ50,センサホルダ63と一体に上下動する。変位センサ60のターゲットプレート61に対する変位は、変位センサ60によって測定される。変位センサ60は、変位センサ60のターゲットプレート61に対する変位を測定することにより、ドレッサ50の高さを間接的に測定することができる。
本実施形態では、変位センサ60として、ターゲットプレート61に接触する接触式変位センサが用いられているが、ターゲットプレート61に接触しない非接触式変位センサを用いてもよい。具体的には、リニアスケール、レーザ式センサ、超音波センサ、または渦電流式センサなどを変位センサ60として用いることができる。
図2は、図1に示す研磨ヘッド20の断面図である。研磨ヘッド20は、研磨ヘッドシャフト18の端部に固定されたヘッド本体71と、ヘッド本体71の下部に取り付けられたメンブレン(弾性膜)74と、ヘッド本体71の下方に配置されたリテーナリング72とを備えている。リテーナリング72は、メンブレン74の周囲に配置されており、基板Wの研磨中に基板Wが研磨ヘッド20から飛び出さないようにするために基板Wの周縁部を保持する環状の構造体である。
メンブレン74とヘッド本体71との間には、4つの圧力室C1,C2,C3,C4が設けられている。圧力室C1,C2,C3,C4はメンブレン74とヘッド本体71によって形成されている。中央の圧力室C1は円形であり、他の圧力室C2,C3,C4は環状である。これらの圧力室C1,C2,C3,C4は、同心上に配列されている。
圧力室C1,C2,C3,C4にはそれぞれ気体移送ラインF1,F2,F3,F4が接続されている。気体移送ラインF1,F2,F3,F4の一端は、研磨装置が設置されている工場に設けられたユーティリティとしての圧縮気体供給源(図示せず)に接続されている。圧縮空気等の圧縮気体は、気体移送ラインF1,F2,F3,F4を通じて圧力室C1,C2,C3,C4にそれぞれ供給されるようになっている。
圧力室C1,C2,C3,C4にそれぞれ連通する気体移送ラインF1,F2,F3,F4は、図示しない真空ラインに接続されており、圧力室C1,C2,C3,C4内に真空を形成することが可能となっている。圧力室C3を構成する、メンブレン74の部位には開口が形成されており、圧力室C3に真空を形成することにより基板Wが研磨ヘッド20に吸着保持される。また、この圧力室C3に圧縮気体を供給することにより、基板Wが研磨ヘッド20からリリースされる。
ヘッド本体71とリテーナリング72との間には、環状のメンブレン(ローリングダイヤフラム)76が配置されおり、このメンブレン76によって圧力室C5が形成されている。圧力室C5は、気体移送ラインF5を介して上記圧縮気体供給源に連結されている。圧縮気体は、気体移送ラインF5を通じて圧力室C5内に供給され、圧力室C5はリテーナリング72を研磨パッド22に対して押圧する。
気体移送ラインF1,F2,F3,F4,F5は、研磨ヘッドシャフト18に取り付けられたロータリージョイント25を経由して延びている。圧力室C1,C2,C3,C4,C5に連通する気体移送ラインF1,F2,F3,F4,F5には、それぞれ圧力レギュレータR1,R2,R3,R4,R5が設けられている。圧縮気体供給源からの圧縮気体は、圧力レギュレータR1〜R5を通って圧力室C1〜C5内にそれぞれ独立に供給される。圧力レギュレータR1〜R5は、圧力室C1〜C5内の圧縮気体の圧力を調節するように構成されている。
圧力レギュレータR1〜R5は、圧力室C1〜C5の内部圧力を互いに独立して変化させることが可能であり、これにより、基板Wの対応する4つの領域、すなわち、中央部、内側中間部、外側中間部、およびエッジ部に対する研磨圧力、およびリテーナリング72の研磨パッド22への押圧力を独立に調節することができる。気体移送ラインF1,F2,F3,F4,F5は大気開放弁(図示せず)にもそれぞれ接続されており、圧力室C1〜C5を大気開放することも可能である。本実施形態では、メンブレン74は、4つの圧力室C1〜C4を形成するが、一実施形態では、メンブレン74は4つよりも少ない、または4つよりも多い圧力室を形成してもよい。
次に、研磨パッドの研磨テーブル12への設置、および基板の研磨を含むプロセスについて、図3乃至図6を参照して説明する。まず初めに、第1の研磨パッドを研磨テーブル12に貼り付ける(ステップ1)。そして、ドレッサ50で第1の研磨パッドの研磨面のドレッシングを行う(ステップ2)。
次に、第1の基板を用いてパッドサーチを行い、研磨ヘッド20の基準高さを決定する(ステップ3)。研磨ヘッド20の基準高さとは、第1の基板を保持した研磨ヘッド20が第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときの研磨ヘッド20のある原点位置からの高さのことである。より具体的には、研磨ヘッド20の基準高さとは、第1の基板を保持した研磨ヘッド20が、ステップ2におけるドレッシング後の第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときの研磨ヘッド20のある原点位置からの高さのことである。第1の基板は、研磨ヘッド20の基準高さを決定するときに使用される基板である。第1の基板としては、製品基板ではなく、ダミー基板を用いてもよい。ダミー基板の例として、膜が表面に形成されていないベアシリコン基板や、シリコン基板の表面の全体に酸化膜等の膜が均一に形成されたブランケット基板等が挙げられる。
ステップ3の具体的な工程は、以下の通りである。第1の基板を研磨ヘッド20の下部に保持させ、第1の基板を保持した研磨ヘッド20を研磨テーブル12の上方位置に移動させる。そして、研磨テーブル12の上方に設けられた純水供給ノズル(図示せず)から第1の研磨パッドの研磨面に純水を供給しながら、研磨ヘッド20を下降させ、第1の基板を第1の研磨パッドの研磨面に押圧する。研磨ヘッド20が第1の基板を第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているとき、研磨ヘッド20のリテーナリング72の下面は、第1の研磨パッドの研磨面に押圧される。このとき、研磨ヘッド20および研磨テーブル12は回転させない。研磨ヘッド20が第1の基板およびリテーナリング72を第1の研磨パッドの研磨面に押圧している間、圧力室C1,C2,C3,C4,C5は大気開放される。
動作制御部47は、第1の基板およびリテーナリング72を第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの研磨ヘッド20の高さを測定する。より具体的には、動作制御部47は、第1の基板およびリテーナリング72を第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの研磨ヘッド20の高さを、サーボモータ38の回転角度および回転回数から算出する。
研磨ヘッド20の高さは、第1の研磨パッドの研磨面の異なる領域で複数回測定されてもよい。研磨ヘッド20の高さの複数の測定値は動作制御部47によって取得される。具体的には、第1の研磨パッドの研磨面の第1の領域で研磨ヘッド20の高さを測定した後、研磨ヘッド20および第1の基板を第1の研磨パッドから離間させる。その後、研磨テーブル12を所定の角度だけ回転させ、研磨ヘッド20は、第1の基板およびリテーナリング72を第1の研磨パッドの研磨面の第2の領域に押圧する。動作制御部47は、第1の基板およびリテーナリング72を第1の研磨パッドの研磨面の第2の領域に押圧しているときの研磨ヘッド20の高さを測定する。同様に、動作制御部47は、研磨テーブル12が1回転するまで複数の異なる領域で研磨ヘッド20の高さを測定してもよい。動作制御部47は、研磨ヘッド20の高さの複数の測定値の平均値を算出し、算出された平均値である研磨ヘッド20の基準高さを決定する。
次に、ドレッサ50の基準高さを決定する(ステップ4)。ドレッサ50の基準高さとは、ドレッサ50が第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときのドレッサ50のある原点位置からの高さのことである。より具体的には、ドレッサ50の基準高さとは、ドレッサ50が、ステップ2におけるドレッシング後の第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときのドレッサ50のある原点位置からの高さのことである。ドレッサ50の高さは、上述したように変位センサ60によって測定される。
ステップ4の具体的な工程は以下の通りである。第1の研磨パッドを研磨テーブル12とともにテーブル回転モータ70によって回転させながら、図示しない純水供給ノズルから純水を第1の研磨パッドの研磨面に供給する。この状態で、ドレッサ50をドレッサシャフト51を中心に回転させながら、ドレッサ50のドレッシング面50aを、エアシリンダ53により第1の研磨パッドの研磨面に押圧する。第1の研磨パッドの研磨面上に純水が存在した状態で、ドレッサ50は第1の研磨パッドの研磨面に摺接される。ドレッサ50の回転中、ドレッサ揺動アーム55を支軸58を中心として旋回させてドレッサ50を第1の研磨パッドの研磨面の半径方向に揺動させる。このように、ドレッサ50は、円弧を描きながら第1の研磨パッドの研磨面上を移動する。したがって、ドレッサ50は、第1の研磨パッドの研磨面の全体と接触する。
変位センサ60は、ドレッサ50が第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときのドレッサ50の高さを測定する。動作制御部47は、ドレッサ50の高さの測定値を変位センサ60から取得し、この測定値をドレッサ50の基準高さとして決定する。ドレッサ50の高さの測定位置は、ドレッサ50の揺動範囲の端部としてもよい。
ドレッサ50の高さは、ドレッサ50のドレッシング面50aを第1の研磨パッドの研磨面に押圧している間に、複数回測定されてもよい。この場合は、動作制御部47は、ドレッサ50の高さの複数の測定値を変位センサ60から取得し、ドレッサ50の高さの複数の測定値の平均値を算出し、算出された平均値であるドレッサ50の基準高さを決定する。上述のように、ドレッサ50は、第1の研磨パッドの研磨面の全体と接触するため、第1の研磨パッドの研磨面の複数の異なる領域における複数の測定値が取得される。動作制御部47は、これら測定値の平均値を算出し、算出した平均値であるドレッサ50の基準高さを決定する。ドレッサ50の高さの測定位置は、ドレッサ50の揺動範囲の端部としてもよい。
ステップ4の工程は、第1の研磨パッドの研磨面をドレッシングする目的ではなく、第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときのドレッサ50の高さを測定するために行われる。ステップ4におけるドレッサ50の第1の研磨パッドの研磨面に対する押圧力は、研磨面のドレッシング時におけるドレッサ50の押圧力と同じである。ドレッサ50のドレッシング面50aを第1の研磨パッドの研磨面に押圧する時間は、研磨面をドレッシングするときの時間と同じであることが望ましい。
ステップ3からステップ4までの工程は、複数回繰り返してもよい。研磨ヘッド20の基準高さは、ステップ3からステップ4までの工程を繰り返すことによって得られた研磨ヘッド20の複数の基準高さの平均値とすることができる。同様に、ドレッサ50の基準高さは、ステップ3からステップ4までの工程を繰り返すことによって得られたドレッサ50の複数の基準高さの平均値とすることができる。ステップ3とステップ4の順番は入れ替えてもよい。すなわち、ステップ4の工程を実施した後、ステップ3の工程を実施してもよく、ステップ4からステップ3までの工程を複数回繰り返してもよい。
ステップ4の終了後、第1の研磨パッドの使用限界まで第1の研磨パッドを用いて複数の製品基板を研磨してもよい。次に、第1の研磨パッドを用いて製品基板を研磨するプロセスを説明する(ステップ5〜ステップ11)。本実施形態では、第2の基板は製品基板である。第2の基板は、図1に示す基板Wである。動作制御部47は、研磨ヘッド20の基準高さに、予め設定された高さを加えることで、研磨ヘッド20の研磨位置を決定する(ステップ5)。予め設定された高さとは、研磨時にメンブレン74,76を膨らませたときのメンブレン74,76の高さに基づいて予め定められる高さのことである。研磨ヘッド20の基準高さは、メンブレン74,76が膨らんでいないときに、第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときの研磨ヘッド20の高さに基づいて決定されるため、研磨ヘッド20の基準高さに上述の予め設定された高さを加えることで研磨ヘッド20の研磨位置が決定される。
次に、研磨ヘッド20は、第2の基板を第1の研磨パッドの研磨面に押圧し、第2の基板を研磨する(ステップ6)。ステップ6の具体的な工程は、以下の通りである。研磨ヘッド20は、図示しない基板受け渡し装置から第2の基板を受け取って研磨ヘッド20の下部に保持する。研磨ヘッド20は、ステップ4の工程中に、第2の基板を受け取ってもよい。そして、第2の基板を保持した研磨ヘッド20を研磨テーブル12の上方位置に移動させ、研磨ヘッド20および研磨テーブル12をそれぞれ回転させながら、研磨テーブル12の上方に設けられたスラリー供給ノズル(図示せず)からスラリーを研磨パッド22上に供給する。
そして、研磨ヘッド20は、ステップ5で決定された研磨位置まで昇降機構24により下降される。研磨ヘッド20を研磨位置に配置した後、圧力室C1〜C5に圧縮気体を供給し、メンブレン74,76を膨らませることによって、第2の基板およびリテーナリング72を第1の研磨パッドの研磨面に押圧して、第2の基板を研磨する。第2の基板の研磨が終了したら、研磨ヘッド20は、研磨された第2の基板を図示しない基板受け渡し装置に渡す。引き続き新たな第2の基板を研磨する場合は、その新たな第2の基板を研磨する前にドレッサ50で第1の研磨パッドの研磨面のドレッシングを行い、ドレッサ50の現状高さを決定する(ステップ7)。ステップ7で決定されるドレッサ50の現状高さとは、新たな第2の基板の研磨前にドレッサ50が第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときのドレッサ50のある原点位置からの高さのことである。
特に説明しないステップ7のドレッサ50の現状高さを決定する工程は、ステップ4を参照して説明したドレッサ50の基準高さを決定する工程と同じであるのでその重複する説明を省略する。ステップ7は、第1の研磨パッドの研磨面をドレッシングする目的と、第1の研磨パッドの研磨面を押圧しているときのドレッサ50の高さを測定する目的を兼ねている点でステップ4と異なっている。ステップ7においても、ドレッサ50の高さは、複数回測定されてもよい。この場合は、動作制御部47は、ドレッサ50の高さの複数の測定値の平均値を算出し、算出された平均値であるドレッサ50の現状高さを決定する。
次に、動作制御部47は、第1の研磨パッドの摩耗量を、予め設定されたしきい値と比較する(ステップ8)。ステップ8の具体的な工程は、以下の通りである。動作制御部47は、ステップ7で決定されたドレッサ50の現状高さを、ステップ4で決定されたドレッサ50の基準高さから減算することによって、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の現状高さの差を算出する。この差は、第1の研磨パッドの摩耗量に相当する。基板の研磨および第1の研磨パッドのドレッシングが繰り返されるにつれて、第1の研磨パッドは徐々に摩耗する。第1の研磨パッドの摩耗量(すなわち、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の現状高さとの差)が予め設定されたしきい値を超えていない場合は、動作制御部47は、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の現状高さの差に基づいて、研磨ヘッド20の基準高さを更新する(ステップ9)。
ステップ9の具体的な工程は、以下の通りである。動作制御部47は、ステップ8で算出された上記差(すなわち、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の現状高さの差)を、研磨ヘッド20の基準高さから減算することによって、研磨ヘッド20の基準高さを更新する。そして、動作制御部47は、研磨ヘッド20の更新された基準高さに、予め設定された高さを加えることで、研磨ヘッド20の研磨位置を更新する(ステップ10)。
次に、研磨ヘッド20は、新たな第2の基板を第1の研磨パッドの研磨面に押圧し、新たな第2の基板を研磨する(ステップ11)。その第2の基板の研磨が終了したら、研磨ヘッド20は、研磨された第2の基板を図示しない基板受け渡し装置に渡す。引き続き新たな第2の基板を研磨する場合は、ステップ7からステップ11が繰り返される。ステップ8からステップ10は、新たな第2の基板の研磨前に毎回行ってもよく、複数の第2の基板が研磨される毎に行ってもよい。
上記ステップ8において、第1の研磨パッドの摩耗量が予め設定されたしきい値を超えている場合は、第1の研磨パッドを未使用の新たな研磨パッド(第2の研磨パッド)に交換する(ステップ12)。具体的には、第1の研磨パッドを研磨テーブル12から取り外し、第2の研磨パッドを研磨テーブル12に取り付ける。第2の研磨パッドは研磨テーブル12に支持される。そして、ドレッサ50で第2の研磨パッドの研磨面のドレッシングを行い、ドレッサ50の初期高さを決定する(ステップ13)。ドレッサ50の初期高さとは、ドレッサ50が未使用の第2の研磨パッドの研磨面を押圧しているときのドレッサ50のある原点位置からの高さのことである。本明細書において、未使用の第2の研磨パッドとは、製品基板の研磨に使用していない状態の第2の研磨パッドと定義される。ドレッサ50の初期高さの決定は、最初の基板を上記未使用の第2の研磨パッド上で研磨する前に行われる。
特に説明しないステップ13のドレッサ50の初期高さを決定する工程は、ステップ7を参照して説明したドレッサ50の現状高さを決定する工程と同じであるのでその重複する説明を省略する。ドレッシングの対象は第2の研磨パッドであるという点で、ステップ13はステップ7と異なっている。ステップ13においても、ドレッサ50の高さは、複数回測定されてもよい。この場合は、動作制御部47は、ドレッサ50の高さの複数の測定値の平均値を算出し、算出された平均値であるドレッサ50の初期高さを決定する。
次に、動作制御部47は、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の初期高さの差に基づいて、ステップ3で決定された研磨ヘッド20の基準高さ(すなわち、第1の研磨パッドで第2の基板を研磨する前の研磨ヘッド20の基準高さ)を補正する(ステップ14)。第1の研磨パッドと第2の研磨パッドが同じタイプの研磨パッドであっても、研磨パッドの製造時に発生する研磨パッドの厚さのばらつきや、研磨パッドの研磨テーブル12への貼り付け作業のばらつきによって、研磨ヘッド20の第2の研磨パッドに対する相対位置が研磨ヘッド20の第1の研磨パッドに対する相対位置と異なる場合がある。この相対位置の差異は、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の初期高さの差に相当する。そこで、研磨時の研磨ヘッド20の研磨パッドに対する相対位置を一定に保つために、動作制御部47は、上述の差に基づいてステップ3で決定された研磨ヘッド20の基準高さを補正し、研磨ヘッド20の補正された基準高さに基づいて、研磨ヘッド20の研磨位置を決定する。
ステップ14の具体的な工程は、以下の通りである。動作制御部47は、ステップ13で決定されたドレッサ50の初期高さを、ステップ4で決定されたドレッサ50の基準高さから減算することによって、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の初期高さの差を算出する。そして、動作制御部47は、算出されたドレッサ50の基準高さとドレッサ50の初期高さの差を、ステップ3で決定された研磨ヘッド20の基準高さから減算することによって、研磨ヘッド20の基準高さを補正する。そして、動作制御部47は、研磨ヘッド20の補正された基準高さに、予め設定された高さを加えることで、研磨ヘッド20の研磨位置を決定する(ステップ15)。
次に、研磨ヘッド20は、第2の基板を第2の研磨パッドの研磨面に押圧し、第2の基板を研磨する(ステップ16)。第2の基板の研磨が終了したら、研磨ヘッド20は、研磨された第2の基板を図示しない基板受け渡し装置に渡す。引き続き新たな第2の基板を研磨する場合は、その第2の基板を研磨する前にドレッサ50で第2の研磨パッドの研磨面のドレッシングを行い、ドレッサ50の現状高さを決定する(ステップ17)。ステップ17で決定されるドレッサ50の現状高さとは、新たな第2の基板の研磨前にドレッサ50が第2の研磨パッドの研磨面を押圧しているときのドレッサ50のある原点位置からの高さのことである。
特に説明しないステップ17のドレッサ50の現状高さを決定する工程は、ステップ13を参照して説明したドレッサ50の初期高さを決定する工程と同じであるのでその重複する説明を省略する。ステップ17においても、ドレッサ50の高さは、複数回測定されてもよい。この場合は、動作制御部47は、ドレッサ50の高さの複数の測定値の平均値を算出し、算出された平均値であるドレッサ50の現状高さを決定する。
次に、動作制御部47は、第2の研磨パッドの摩耗量を予め設定されたしきい値と比較する(ステップ18)。ステップ18の具体的な工程は、以下の通りである。動作制御部47は、ステップ17で決定されたドレッサ50の現状高さを、ステップ13で決定されたドレッサ50の初期高さから減算することによって、ドレッサ50の初期高さとドレッサ50の現状高さの差を算出する。この差は、第2の研磨パッドの摩耗量に相当する。基板の研磨および第2の研磨パッドのドレッシングが繰り返されるにつれて、第2の研磨パッドは徐々に摩耗する。第2の研磨パッドの摩耗量(すなわち、ドレッサ50の初期高さとドレッサ50の現状高さとの差)が予め設定されたしきい値を超えていない場合は、動作制御部47は、ドレッサ50の初期高さとドレッサ50の現状高さの差に基づいて、研磨ヘッド20の基準高さを更新する(ステップ19)。
ステップ19の具体的な工程は、以下の通りである。動作制御部47は、ステップ18で算出された上記差(すなわち、ドレッサ50の初期高さとドレッサ50の現状高さの差)を、ステップ14で補正された研磨ヘッド20の基準高さから減算することによって、ステップ14で補正された研磨ヘッド20の基準高さを更新する。そして、動作制御部47は、研磨ヘッド20の更新された基準高さに、予め設定された高さを加えることで、研磨ヘッド20の研磨位置を更新する(ステップ20)。
次に、研磨ヘッド20は、新たな第2の基板を第2の研磨パッドの研磨面に押圧し、その新たな第2の基板を研磨する(ステップ21)。その第2の基板の研磨が終了したら、研磨ヘッド20は、研磨された第2の基板を図示しない基板受け渡し装置に渡す。
引き続き新たな第2の基板を研磨する場合は、ステップ17からステップ21が繰り返される。ステップ18からステップ20は、新たな第2の基板の研磨前に毎回行ってもよく、複数の第2の基板が研磨される毎に行ってもよい。上記ステップ18において、第2の研磨パッドの摩耗量が予め設定されたしきい値を超えている場合は、第2の研磨パッドを未使用の新たな研磨パッドに交換する(ステップ22)。研磨パッドが新しい研磨パッドに交換される度に上記ステップ13からステップ21が実行される。研磨パッドの厚さにばらつきがある場合であっても、研磨ヘッド20の基準高さは、ドレッサ50の基準高さと、研磨パッドの交換後に測定されたドレッサ50の初期高さとの差に基づいて補正される。したがって、研磨パッドの厚さのばらつきが基板研磨に与える影響を排除することができる。
上述した各実施形態では、ドレッサ50の基準高さとドレッサ50の初期高さの差に基づいて、研磨ヘッド20の高さが調整されるため、研磨パッドの交換毎のパッドサーチを必要としない。そのため、研磨装置のダウンタイムを小さくすることができる。さらに、パッドサーチ用のダミー基板を必要としないため、研磨パッド交換時に必要とされるコストを下げることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
12 研磨テーブル
12a テーブル軸
14 支軸
16 研磨ヘッド揺動アーム
18 研磨ヘッドシャフト
20 研磨ヘッド
22 研磨パッド
22a 研磨面
24 昇降機構
25 ロータリージョイント
26 軸受
28 ブリッジ
29 支持台
30 支柱
32 ボールねじ機構
32a ねじ軸
32b ナット
38 サーボモータ
40 ドレッシングユニット
47 動作制御部
48 モータドライバ
50 ドレッサ
50a ドレッシング面
51 ドレッサシャフト
53 エアシリンダ
55 ドレッサ揺動アーム
56 支柱
57 支持台
58 支軸
60 変位センサ
61 ターゲットプレート
63 センサホルダ
70 テーブル回転モータ
71 ヘッド本体
72 リテーナリング
74 メンブレン
76 メンブレン
C1,C2,C3,C4,C5 圧力室
F1,F2,F3,F4,F5 気体移送ライン
R1,R2,R3,R4,R5 圧力レギュレータ

Claims (14)

  1. 研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    基板を前記研磨パッドの研磨面に押圧する研磨ヘッドと、
    前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッサとを備えた研磨装置における前記研磨ヘッドの高さを調整する方法であって、
    前記研磨テーブルに支持された第1の研磨パッドの研磨面を押圧している、基板を保持した前記研磨ヘッドの基準高さ、および第1の研磨パッドの研磨面を押圧している前記ドレッサの基準高さを決定し、
    前記第1の研磨パッドが第2の研磨パッドに交換された後に、前記研磨テーブルに支持された前記第2の研磨パッドの研磨面を押圧している前記ドレッサの初期高さを決定し、
    前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差に基づいて、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正することを特徴とする方法。
  2. 前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差に基づいて、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正する工程は、
    前記ドレッサの前記初期高さを、前記ドレッサの前記基準高さから減算することによって、前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差を算出し、
    前記算出された差を、前記研磨ヘッドの前記基準高さから減算することによって、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正する工程であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記研磨ヘッドの前記基準高さを決定する工程は、
    前記研磨ヘッドによって前記基板を前記第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの該研磨ヘッドの高さを、前記第1の研磨パッドの研磨面の異なる領域で複数回測定することで、前記研磨ヘッドの高さの複数の測定値を取得し、
    前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記研磨ヘッドの前記基準高さを決定する工程であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記ドレッサの前記基準高さを決定する工程は、
    前記ドレッサを前記第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの、該ドレッサの高さを複数回測定することで、前記ドレッサの高さの複数の測定値を取得し、
    前記ドレッサの高さの前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記ドレッサの前記基準高さを決定する工程であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ドレッサの前記初期高さを決定する工程は、
    前記ドレッサを前記第2の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの、該ドレッサの高さを複数回測定することで、前記ドレッサの高さの複数の測定値を取得し、
    前記ドレッサの高さの前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記ドレッサの前記初期高さを決定する工程であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1の研磨パッドの研磨面を押圧している前記研磨ヘッドに保持されている前記基板は、ダミー基板であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記補正された基準高さに、予め設定された高さを加えることで、前記研磨ヘッドの研磨位置を決定する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    基板を前記研磨パッドの研磨面に押圧する研磨ヘッドと、
    前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッサとを備えた研磨装置を用いた基板の研磨方法であって、
    前記研磨テーブルに支持された第1の研磨パッドの研磨面を押圧している、第1の基板を保持した前記研磨ヘッドの基準高さ、および第1の研磨パッドの研磨面を押圧している前記ドレッサの基準高さを決定し、
    前記第1の研磨パッドが第2の研磨パッドに交換された後に、前記研磨テーブルに支持された前記第2の研磨パッドの研磨面を押圧している前記ドレッサの初期高さを決定し、
    前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差に基づいて、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正し、
    前記補正された基準高さに基づいて、前記研磨ヘッドの研磨位置を決定し、
    前記研磨ヘッドを前記決定された研磨位置に配置し、
    前記研磨ヘッドに備えられた弾性膜を膨らませることによって、第2の基板を前記第2の研磨パッドの研磨面に押圧して、該第2の基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  9. 前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差に基づいて、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正する工程は、
    前記ドレッサの前記初期高さを、前記ドレッサの前記基準高さから減算することによって、前記ドレッサの前記基準高さと前記ドレッサの前記初期高さの差を算出し、
    前記算出された差を、前記研磨ヘッドの前記基準高さから減算することによって、前記研磨ヘッドの前記基準高さを補正する工程であることを特徴とする請求項8に記載の研磨方法。
  10. 前記研磨ヘッドの前記基準高さを決定する工程は、
    前記研磨ヘッドによって前記第1の基板を前記第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの該研磨ヘッドの高さを、前記第1の研磨パッドの研磨面の異なる領域で複数回測定することで、前記研磨ヘッドの高さの複数の測定値を取得し、
    前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記研磨ヘッドの前記基準高さを決定する工程であることを特徴とする請求項8または9に記載の研磨方法。
  11. 前記ドレッサの前記基準高さを決定する工程は、
    前記ドレッサを前記第1の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの、該ドレッサの高さを複数回測定することで、前記ドレッサの高さの複数の測定値を取得し、
    前記ドレッサの高さの前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記ドレッサの前記基準高さを決定する工程であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の研磨方法。
  12. 前記ドレッサの前記初期高さを決定する工程は、
    前記ドレッサを前記第2の研磨パッドの研磨面に押圧しているときの、該ドレッサの高さを複数回測定することで、前記ドレッサの高さの複数の測定値を取得し、
    前記ドレッサの高さの前記複数の測定値の平均値を算出することによって、前記ドレッサの前記初期高さを決定する工程であることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の研磨方法。
  13. 前記第1の基板は、ダミー基板であることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一項に記載の研磨方法。
  14. 前記補正された基準高さに基づいて、前記研磨ヘッドの研磨位置を決定する工程は、
    前記補正された基準高さに、予め設定された高さを加えることで、前記研磨ヘッドの研磨位置を決定する工程であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載の研磨方法。
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