JP5300437B2 - 埋込型照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、埋込型照明器具に関する。
従来、天井板や側壁板等の空間の仕上げ板に形成された埋込孔に埋め込まれて設置される埋込型照明器具が知られている。このような埋込型照明器具として、開放部を有する器具本体と、器具本体の開放部から内側に挿入され、器具本体に対する装着位置で固定される反射板と、を備えた埋込型照明器具が知られている。そして、光源ランプは反射板を貫通するようにして器具本体に装着され、反射板の内側で点灯するように構成されている。
また、器具本体に対する反射板の位置決めを確実に行うため、位置決め機構を備えたものも知られている。例えば、器具本体側において、天井板の埋込孔周囲に密着される枠部に貫通孔を設け、反射板の開口縁のフランジ上部に、前記貫通孔と嵌合する突起部を設けたものが知られている(特許文献1参照。)。
上記従来の位置決め機構を備えた埋込型照明器具を取付板部に設置する手順は、まず作業者が器具本体を天井板に設けられた埋込孔に挿入する。次いで、器具本体の開放部から内側に反射板を挿入させ、反射板の上部に突設された螺子を、器具本体側に設けられた螺子孔に挿入させて螺合させる。そして、反射板の開口縁のフランジ上部に形成された突起部を、器具本体の枠部に設けられた貫通孔に嵌合させる。このようにして、反射板を器具本体に対して位置決めしている。また、器具本体の内側奥に貫通孔を設け、反射板の上部に前記貫通孔と嵌合する突起部を設けたものも知られている(特許文献2参照。)。
特開2005−276703号公報 実開平5−2309号公報
しかしながら、作業者が反射板を器具本体に挿入する際、作業者は反射板を斜め下方より目視しながら器具本体に対して挿入することが多い。このため、上記従来の埋込型照明器具では、反射板を器具本体に挿入する際に、器具本体と反射板を固定する螺子や、フランジ部上部あるいは器具本体の内側奥に形成された突起部は、反射板自体の影に隠れ、目視し難いため、螺子と螺子孔の位置や、突起部と貫通孔との位置関係を把握し難い状態となる。よって、手探りで螺子と螺子孔の位置や、突起部と貫通孔との位置に合わせることとなり、反射板を器具本体に対して、正確な装着位置に位置決めしながら挿入することは困難であった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、反射板を器具本体に対して、正確な装着位置に位置決めしながら挿入することを容易とする埋込型照明器具を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明においては、開放部を有する器具本体と、前記開放部から内側に挿入され、前記器具本体に対する装着位置で固定される反射板と、を備えた埋込型照明器具であって、
前記器具本体は、内側に前記反射板を収容する収容部と、前記収容部の内側の面に、前記反射板の挿入方向に沿って前記開放部付近から形成されるスリットである案内溝部と、を備え、
前記反射板は、開口部の周縁から立ち上がる周壁と、前記収容部と対峙する前記周壁の上端付近から前記反射板の挿入方向に沿って設けられ、前記案内溝部に差し込まれて案内される突起部とを、備え、
前記案内溝部は、前記開放部側での幅は、前記反射板の挿入方向に対して交差する方向への前記反射板の回動を許容する幅であり、前記反射板が装着位置にある状態における前記突起部の位置での幅は、前記反射板の挿入方向に対して交差する方向への前記反射板の回動を規制する幅であり、
前記装着位置の手前で前記反射板の前記突起部を前記器具本体の前記案内溝部に差し込むとともに、前記反射板を前記器具本体に対して挿入するに従い、前記案内溝部は、前記反射板を前記装着位置に案内することを特徴とする埋込型照明器具とする。
第2の発明においては、前記反射板は、前記反射板の中心線が前記器具本体の中心線に対して傾斜するように、装着位置で固定される形状であって、前記器具本体の中心線と前記反射板の中心線とを含む平面と、前記反射板における前記収容部と対峙する面とが交差する位置であって、かつ前記反射板の中心線が傾斜する方向に前記突起部を備え、
前記器具本体は、前記器具本体の中心線と前記反射板の中心線とを含む平面と、前記収容部とが交差する位置であって、かつ前記反射板の前記突起部と対峙する位置に、前記案内溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載の埋込型照明器具とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、器具本体は、反射板の挿入方向に沿って開放部付近から形成されるスリットである案内溝部を備え、反射板は、収容部と対峙する周壁の上端付近から反射板の挿入方向に沿って設けられ、案内溝部に差し込まれて案内される突起部を備える。このため、反射板を器具本体に僅かに挿入して、装着位置の手前で反射板の突起部を器具本体の案内溝部に差し込んだ状態とすることができ、作業者が反射板を斜め下方より目視しながら器具本体に対して挿入する場合であっても、案内溝部と突起部の位置を把握し易い。また、反射板の突起部を器具本体の案内溝部に差し込んだ状態で、反射板を器具本体に対して挿入することにより、案内溝部は、反射板を装着位置に案内するため、反射板を器具本体に対して、正確な装着位置に位置決めしながら容易に挿入することができる。
また、反射板は、反射板の突起部が器具本体の案内溝部に差し込まれた状態で器具本体に装着されるため、器具本体に対する反射板の回動を規制することができる。
また、案内溝部は、開放部側ではその幅が、反射板の挿入方向に対して交差する方向への反射板の回動を許容する幅であり、幅広に形成されている。このため、装着位置の手前では、反射板の突起部を器具本体の案内溝部に容易に差し込むことができる。一方、反射板が装着位置にある状態における突起部の位置では、その幅は、反射板の挿入方向に対して交差する方向への反射板の回動を規制する幅であるため、器具本体に対する反射板の回動が規制されることとなる。すなわち、器具本体の案内溝部に、反射板の突起部を容易に差し込むことができ、これにより反射板を器具本体に対して正確な装着位置に案内するとともに、反射板の回動を規制することができる。
第2の発明によれば、器具本体と反射板とが最も接近している位置に案内溝部と突起部とを形成しているため、突起部の突出寸法が短くても案内溝部に差し込むことができ、突起部の突出寸法を短くすることができる。このため、突起部の形成が容易となる。また、反射板の中心線が傾斜する方向と突起部が形成されている位置とを関連付けることができるため、作業者が突起部の位置を把握し易く、器具本体の案内溝部に、反射板の突起部を容易に差し込むことができる。
次に、発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る埋込型照明器具1の概略構成を示した分解斜視図であり、図2は器具本体5に反射板9を装着する手順を示す斜視図であり、図3は器具本体5に反射板9を装着した状態を示す斜視図であり、図4は反射板9の側面図であり、図5は反射板9の平面図であり、図6は反射板9の図5の6−6線における断面図であり、図7は反射板9の底面図であり、図8は器具本体5に反射板9を装着した状態を示す背面図であり、図9は図8の9−9線における断面図である。
本発明の第1実施形態に係る埋込型照明器具1は、空間の仕上げ板としての天井板2に形成された丸型の埋込孔3に埋め込まれて設置される埋込型照明器具であり、特に傾斜した天井板2に設置される傾斜天井用の埋込型照明器具1である。図1に示すように、埋込型照明器具1は、開放部20を有する器具本体5と、開放部20から内側に挿入され、器具本体5に対する装着位置で固定される反射板9と、を備えている。そして、図1に示すように、器具本体5と反射板9とが分解された状態から、図2に示すように、器具本体5に対して反射板9が図示上方に挿入されていき、図3に示すように、器具本体5に対して反射板9が装着され、組み立てられた状態とされるのである。尚、以下では、図3に示すように、器具本体5に対して反射板9が装着された状態における反射板9の位置を装着位置とし、図2に示すように、器具本体5に対して反射板9が装着位置に達する前の状態における反射板9の位置を、装着位置の手前とする。
まず器具本体5について説明すると、図1に示すように、器具本体5は、板金を折曲して構成されており、収容部16を備えている。収容部16は、挿入される反射板9を内側に収容する部分である。収容部16は、器具本体5の上部を構成する天板部15、天板部15に延設されて器具本体5の側部を構成する第1挟持部材18・18、及び、第2挟持部材19とで構成される。第1挟持部材18・18、及び第2挟持部材19は、収容される反射板9を取り囲むように配置されており、第1挟持部材18・18は、相互に対向するように天板部15に設けられ、第2挟持部材19は、第1挟持部材18・18と直交する位置に設けられている。
収容部16を構成する第2挟持部材19の内側の面には、案内溝部10が設けられている。案内溝部10は、後記説明する反射板9の突起部11が差し込まれる部分であり、図2に示すように、反射板9が装着位置の手前にある状態で、反射板9の突起部11が差し込まれ、反射板9を器具本体5に対して挿入するに従い、反射板9を装着位置に案内するものである(図3参照。)。
図1、図2、図3に示すように、案内溝部10は、第2挟持部材19に形成されるスリットであり、開放部20側から反射板9の挿入方向に沿って、すなわち、図示下方から上方に向けて形成されている。案内溝部10の開放部20側での幅は、図1、図8に示すように、反射板9の挿入方向に対して交差する方向、すなわち第2挟持部材19から第1挟持部材18に向かう方向への反射板9の回動を許容する幅として、後記説明する反射板9の突起部11の幅より幅広に形成されている。また、図3、図8に示すように、反射板9が装着位置にある状態における突起部11の位置での幅は、反射板9の回動を規制する幅とされており、反射板9の挿入方向に対して交差する方向への反射板9の回動を規制する幅、すなわち、案内溝部10の幅は突起部11の幅と略同一とされている。
図1に示すように、第1挟持部材18・18及び第2挟持部材19の自由端部には係止片21・21・21が形成されている。係止片21・21・21は、器具本体5を埋込孔3に挿入した際に埋込孔3の外側の周縁部に当接するものであり、第1挟持部材18・18及び第2挟持部材19に対して外向きに形成されている。第1挟持部材18・18には、取付手段4が設けられている。取付手段4は、器具本体5を埋込孔3に挿入した際に、埋込孔3の内側の周縁部に当接し、係止片21・21・21との間で埋込孔3の周縁部を挟持して、器具本体5を埋込孔3に固定するものである(図8参照。)。取付手段4は、図1に示すように、第1挟持部材18・18に沿って形成されるT字型のスリット22と、スリット22に摺動可能に装着された取付具23とで構成されている。
図1に示すように、天板部15には、第2挟持部材19に対向する位置に支持部材12が設けられ、支持部材12には、ランプ14が装着されるソケット13が器具本体5の内側に突出するように設けられている。従って、ソケット13は、案内溝部10と対向する位置に設けられることとなる。天板部15には、反射板9を固定するための取付ボルト7が設けられている。取付ボルト7は、器具本体5の中心線CL1上に設けられており、器具本体5に反射板9が装着された際に、反射板9の開口部6の中心線CL2と一致するようにされている。また、天板部15には端子台17が設置されており、端子台17とソケット13とは電気的に接続されている。電源からの電流は端子台17及びソケット13を介してランプ14を点灯させる。ランプ14は、発光管をらせん状等に形成した電球形蛍光灯を用いる(図9参照。)。
続いて、反射板9について説明する。図1、図3に示すように、反射板9は、器具本体5に装着されて、ランプ14の光を反射して空間へ照射させるものであり、合成樹脂素材を用いて一体的に形成されている。合成樹脂素材としては例えば、耐熱性を備えたPBT(ポリブチレンテレフタレート)等を用いることができる。図4、図5、図6に示すように、反射板9は、円形の開口部6の周縁から立ち上がる略椀形状の周壁24と、開口部6の周縁から開口部6の半径方向外側に延設される円環状の鍔部25と、周壁24の上端から一体的に接続される上壁26とを備えている。本実施形態における反射板9は、傾斜天井用であるため、周壁24の中心線(反射板9の中心線)CL3が開口部6の中心線CL2に対して傾斜した形状とされている。従って、反射板9は、反射板9の中心線CL3が器具本体5の中心線CL1に対して傾斜するように、装着位置で固定される。中心線CL2と直交する方向での周壁24の各断面形状は略円形である。
図1、図4、図5、図6に示すように、反射板9には、器具本体5の案内溝部10に差し込まれて案内される突起部11が設けられている。突起部11は、反射板9が器具本体5に装着された状態で収容部16と対峙する面、すなわち、第2挟持部材19に対峙する反射板9の周壁24に設けられている。また、突起部11が設けられる位置は、器具本体5の中心線CL1と反射板9の中心線CL3とを含む平面と、反射板9における収容部16と対峙する面とが交差する位置、すなわち、開口部6の中心線CL2と反射板9の中心線CL3とを含む平面と、周壁24とが交差する位置である(図4、図5参照。)。
突起部11は、反射板9の周壁24に一体的に設けられたリブ形状の突起である。突起部11を反射板9と一体的に設けることで、部品点数が少なく、安価に突起部11を設けることができる。突起部11の形状は、器具本体5に対する反射板9の挿入方向には長細く形成している。また、突起部11の幅は、前述したように、案内溝部10の開放部20側の幅より狭くして、反射板9の回動が許容されるようにし、反射板9が装着位置にある状態では、突起部11の上端部と案内溝部10とが接する幅として、反射板9の回動が規制されるようにする。また、突起部11の突出寸法は、図1に示すように、装着位置の手前で突起部11を器具本体5の案内溝部10に差し込むことができる寸法とする。尚、本実施形態においては、器具本体5と反射板9とが最も接近している位置、すなわち、第2挟持部材19とこれに対峙する周壁24に案内溝部10と突起部11とを形成しているため、突起部11の突出寸法が短くても案内溝部10に差し込むことができ、突起部11の突出寸法を短くすることができる。
反射板9の周壁24には、開口部6の中心線CL2に対して、突起部11の反対側に、ソケット13が挿通されるソケット孔27が形成されている。従って、器具本体5に反射板9が装着された状態では、反射板9は、器具本体5に対しては突起部11と案内溝部10だけでなく、ソケット孔27とソケット13によっても回動方向に位置決めされることとなる。
反射板9の上壁26には取付ボルト7が挿通される孔29が形成されている。孔29は、上壁26の他の部分より上方に突出して形成された凸部30の略中央に形成されており、孔29の周縁31は、孔29向かって傾斜するすり鉢状の傾斜面に形成されている。このため、反射板9を装着した際に、器具本体5の取付ボルト7が傾斜面に当接し、孔29に導かれることとなり、取付ボルト7と孔29とを容易に位置合わせすることができる。鍔部25には、円周上に等間隔にパッキン係止部32・32・32・32が形成されている。反射板9の内周面には、ランプ14の光を反射して空間へ好適に導く反射面が形成されている。
反射板9は、器具本体5のソケット13と反射板9の孔27との隙間を塞ぐためのソケットパッキン34と、鍔部25と天井板2との隙間を塞ぐための枠パッキン35とを備えている(図9参照。)。ソケットパッキン34は、ソケット13を挿入する孔27の外周縁を覆うように、環状に形成されている。枠パッキン35は、図5に示すように、略環状に形成され、内周縁には、反射板9の鍔部25に形成されたパッキン係止部32・32・32・32と嵌合する凹部36・36・36・36が形成されている。また、枠パッキン35の上面には、器具本体5の第1挟持部材18・18、第2挟持部材19の先端に形成された係止片21・21・21が嵌合する窪み37・37・37が形成されている。第1挟持部材18・18及び第2挟持部材19の先端の係止片21・21・21は、枠パッキン35の上面に形成された窪み37・37・37に嵌合する。
尚、本実施形態に係る埋込型照明器具1は、電球形蛍光灯専用であるが、ソケット13は白熱電球も装着可能な形状となっている。このため、ランプの誤装着を防止する必要があり、図6、図7に示すように、反射板9の内周面において、ソケット13が挿入される孔27付近には、ランプの誤装着を防止する突起33・33を設けている。例えば、電球形蛍光灯と白熱電球は口金の形状は同一であるが、ガラス部分の形状は、電球形蛍光灯ではやや細く、白熱電球ではやや太くなっている。このため、ソケット13が挿入される孔27付近に突起33・33を設けることで、白熱電球を誤装着しようとした場合には、白熱電球のガラス部が突起33・33に干渉し、白熱電球を装着することができない。よって、突起33・33により、ランプの誤装着を防止することができる。
次に、本実施形態に係る埋込型照明器具1を天井板2に設置する手順について説明する。まず、作業者は、図1に示すように、天井板2に形成された埋込孔3に器具本体5を挿入し(天井板2及び埋込孔3は図示省略)、第1挟持部材18・18、及び第2挟持部材19の係止片21・21・21を天井板2に当接させる。天井板2が傾斜している場合には、傾斜方向下側にソケット13を位置させる。挿入された器具本体5の収容部16の内側から手指を挿入し、取付手段4の取付具23をスリット22に沿って移動させ、係止片21と取付具23とで天井板2を挟持した状態で取付具23を固定し、天井板2に対して器具本体5を固定する。
次に、枠パッキン35及びソケットパッキン34を装着した反射板9を開口部6が下向きになるように器具本体5に挿入する。図2に示すように、反射板9を器具本体5に僅かに挿入して、装着位置の手前で反射板9の突起部11を器具本体5の案内溝部10に差し込んだ状態とする。この時、器具本体5の案内溝部10は器具本体5の開放部20側から反射板9の挿入方向に沿って形成されており、また、反射板9の突起部11は収容部16と対峙する周壁24に形成されているため、作業者が反射板9を斜め下方より目視しながら器具本体5に対して挿入する場合であっても、案内溝部10と突起部11の位置を把握し易い。また、案内溝部10は、開放部20側では幅広に形成されている。このため、装着位置の手前では、反射板9の突起部11を器具本体5の案内溝部10に容易に差し込むことができる。また、反射板9の中心線CL3が傾斜する方向と、突起部11が形成されている位置とが一致しており、反射板9の中心線CL3が傾斜する方向と突起部11の位置とを関連付けることができるため、作業者が突起部11の位置を把握し易く、器具本体5の案内溝部10に、反射板9の突起部11を容易に差し込むことができる。
そして、反射板9の突起部11を器具本体5の案内溝部10に差し込んだ状態のまま、反射板9を器具本体5に対して挿入する。この時、図3に示すように、案内溝部10は、反射板9が装着位置となるように案内するため、反射板9は器具本体5に対して、正確な装着位置に位置決めされながら挿入される。反射板9が装着位置にある状態では、突起部11の上端部と案内溝部10とが接するため、器具本体5に対する反射板9の回動を規制することができる。そして、器具本体5に対する反射板9の挿入が完了した状態において、反射板9の孔29を挿通した取付ボルト7に取付ナット8を螺合させる。以上の手順によって反射板9は器具本体5に対して、正確な装着位置に装着され、器具本体5と反射板9の装着が完了する。
次に本発明の第2実施形態について説明する。図10は、本発明の第2実施形態に係る埋込型照明器具101の概略構成を示した断面図である。第2実施形態に係る埋込型照明器具101は、基本的な構成は第1実施形態に係る埋込型照明器具1と共通し、異なる点を中心に説明する。第1実施形態と同一部分には、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
第2実施形態に係る埋込型照明器具101は、器具本体105及び反射板109の形状が第1実施形態に係る埋込型照明器具1と異なっている。第2実施形態における反射板109は、水平天井用であり、反射板109の中心線が傾斜しない形状とされている。また、器具本体105は、反射板109の外周面全体を覆うように、椀形状に形成されており、器具本体105は、開口141の周縁から器具本体105が埋設される方向に立ち上がる収容部116と、収容部116の上端から一体的に接続される天板部115と、開口141の周縁から開口141の半径方向外側に延設される円環状の鍔部143とを備えている。収容部116には、ソケット113が挿通されるソケット孔127と、反射板109を案内する案内溝部110が形成されている。案内溝部110は、ソケット113が挿通されるソケット孔127と、直径方向に略対向する位置に設けられている。
上記のように構成される埋込型照明器具101では、埋込型照明器具1と同様に、案内溝部110は、反射板109を装着位置に案内するため、反射板109を器具本体105に対して、正確な装着位置に位置決めしながら容易に挿入することができる。よって、埋込型照明器具101を天井板等に埋設する際の施工性を向上させることができるとともに、器具本体105自体の気密性が高いことから、例えば、高気密住宅向けの製品においては、気密性をより向上することが出来る。
尚、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように変更することができる。
上記各実施形態では、案内溝部の形状は、収容部を貫通するスリットとしたが、突起部が差し込まれて案内される形状であればよく、例えば、細長い窪み状(溝状)に形成してもよい。
上記各実施形態では、反射板の突起部をリブ形状としているが、器具本体の案内溝部に案内される形状であれば、リブ形状でなくてもよい。
上記各実施形態では、反射板の突起部は、ソケットが挿通される位置と、直径方向に略対向する位置に設けられているが、器具本体のソケットや取付手段の位置との関係により、他の位置に設けてもよい。
上記各実施形態では、突起部を反射板に一体的に形成した構成としているが、突起部を反射板と一体に形成せず、別体の突起部を反射板に装着してもよい。
上記各実施形態では、ランプは電球形蛍光灯としたが、発光管の形状はらせん状でなくても良く、また、反射板に挿入される形状のランプであればよい。
以上説明した本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態の形状に限定されない。本発明の技術的範囲は、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
本発明の第1実施形態に係る埋込型照明器具1の概略構成を示した分解斜視図。 器具本体5に反射板9を装着する手順を示す斜視図。 器具本体5に反射板9を装着した状態を示す斜視図。 反射板9の側面図。 反射板9の平面図。 反射板9の図5の6−6線における断面図。 反射板9の底面図。 器具本体5に反射板9を装着した状態を示す背面図。 図8の9−9線における断面図。 本発明の第2実施形態に係る埋込型照明器具101の概略構成を示した断面図。
符号の説明
1 埋込型照明器具
5 器具本体
6 開口部
9 反射板
10 案内溝部
11 突起部
15 天板部
16 収容部
20 開放部

Claims (2)

  1. 開放部を有する器具本体と、前記開放部から内側に挿入され、前記器具本体に対する装着位置で固定される反射板と、を備えた埋込型照明器具であって、
    前記器具本体は、内側に前記反射板を収容する収容部と、前記収容部の内側の面に、前記反射板の挿入方向に沿って前記開放部付近から形成されるスリットである案内溝部と、を備え、
    前記反射板は、開口部の周縁から立ち上がる周壁と、前記収容部と対峙する前記周壁の上端付近から前記反射板の挿入方向に沿って設けられ、前記案内溝部に差し込まれて案内される突起部とを、備え、
    前記案内溝部は、前記開放部側での幅は、前記反射板の挿入方向に対して交差する方向への前記反射板の回動を許容する幅であり、前記反射板が装着位置にある状態における前記突起部の位置での幅は、前記反射板の挿入方向に対して交差する方向への前記反射板の回動を規制する幅であり、
    前記装着位置の手前で前記反射板の前記突起部を前記器具本体の前記案内溝部に差し込むとともに、前記反射板を前記器具本体に対して挿入するに従い、前記案内溝部は、前記反射板を前記装着位置に案内することを特徴とする埋込型照明器具。
  2. 前記反射板は、前記反射板の中心線が前記器具本体の中心線に対して傾斜するように、装着位置で固定される形状であって、前記器具本体の中心線と前記反射板の中心線とを含む平面と、前記反射板における前記収容部と対峙する面とが交差する位置であって、かつ前記反射板の中心線が傾斜する方向に前記突起部を備え、
    前記器具本体は、前記器具本体の中心線と前記反射板の中心線とを含む平面と、前記収容部とが交差する位置であって、かつ前記反射板の前記突起部と対峙する位置に、前記案内溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載の埋込型照明器具。
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