JP5299293B2 - 燃料噴射弁およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、噴孔から燃料を噴射する燃料噴射弁およびその製造方法に関するものである。
近年、圧縮着火式内燃機関の排気性能向上の為に、燃料噴射弁の噴孔径を小さくし、噴霧の微粒化が進められている。そして、燃料噴射弁においては、噴孔加工後に流体研磨を行い、噴孔の縁に丸みを付けて流量係数を上げることが広く行われている(例えば、特許文献1参照)。
特表平11−510437号公報
しかしながら、従来の燃料噴射弁においては、噴孔加工後に流体研磨を行う際に異物や流体研磨のスラリーなどで噴孔が詰まる可能性が上がり、製品の直行率が低下するという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、流量係数が大きく且つ直行率が高い燃料噴射弁を得ることを目的とする。
本発明は、クロムめっき層は放電加工時に縁がダレやすい(すなわち、エッジ部が溶解して丸みが付きやすい)という知見に基づいてなされたもので、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、燃料の出口となる噴孔(24)が形成されたボデー(1)と、ボデー(1)内に摺動自在に収容されたニードル(22)とを備え、ニードル(22)のニードルシート部(21b)がボデー(1)のボデーシート面(25)と接離して噴孔(24)が開閉される燃料噴射弁において、ボデー(1)の内周面に形成されたクロムめっき層(7)を有し、噴孔(24)は、放電加工によりボデー(1)およびクロムめっき層(7)に孔を開けて形成されていることを特徴とする。
これによると、噴孔(24)における燃料入口側の縁はクロムめっき層(7)であるため、放電加工により噴孔(24)における燃料入口側の縁に丸みが付き、流量係数が大きくなる。そして、噴孔(24)は放電加工により形成されるため、流体研磨のようにスラリーなどで噴孔(24)が詰まる虞がない。したがって、流量係数が大きく且つ直行率が高い燃料噴射弁を得ることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の燃料噴射弁において、クロムめっき層(7)は、噴孔(24)の開口部周囲およびボデーシート面(25)に設けられていることを特徴とする。
これによると、めっきは母材よりも不純物が少ないため、ボデーシート面(25)の強度が向上し、噴射圧の高圧化にも容易に対応することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の燃料噴射弁において、クロムめっき層(7)は、ボデー(1)の内周面全域に設けられていることを特徴とする。
これによると、ボデー(1)の内周面のうち一部のみにクロムめっき層(7)を設ける場合よりも、めっき処理が容易である。さらに、ボデー内面の錆を防ぐ事も出来、ボデー(1)の長期保管が可能になる。
請求項4に記載の発明のように、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁において、クロムめっき層(7)のうち放電加工により孔が形成された部位は断面が円弧形状になっており、断面が円弧形状の部位の曲率半径をR、クロムめっき層(7)の膜厚をtとしたとき、R<tとすることができる。
請求項5に記載の発明では、燃料の出口となる噴孔(24)が形成されたボデー(1)と、ボデー(1)内に摺動自在に収容されたニードル(22)とを備え、ニードル(22)のニードルシート部(21b)がボデー(1)のボデーシート面(25)と接離して噴孔(24)が開閉される燃料噴射弁の製造方法であって、ボデー(1)の内周面にクロムめっき層(7)を形成した後に、放電加工によりボデー(1)およびクロムめっき層(7)に孔を開けて噴孔(24)を形成することを特徴とする。
これによると、流量係数が大きく且つ直行率が高い燃料噴射弁を製造することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁を備える燃料噴射装置の全体構成を模式的に示す図である。 図1のボデーの先端側部位の拡大断面図である。 図1のボデーの噴孔周辺の拡大断面図である。 噴孔のR面取りの曲率半径Rと噴孔の流量係数との関係を示す図である。 第1実施形態の変形例を示す要部の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射弁におけるボデーの先端側部位の断面図である。 図6のボデーの噴孔周辺の拡大断面図である。 第2実施形態の変形例を示す要部の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料噴射弁を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁を備える燃料噴射装置の全体構成を模式的に示す図、図2は図1のボデーの先端側部位の拡大断面図、図3は図1のボデーの噴孔周辺の拡大断面図である。
燃料噴射弁は、内燃機関(より詳細には圧縮着火式内燃機関、図示せず)のシリンダヘッドに装着され、蓄圧器(図示せず)内に蓄えられた高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射するものである。
図1に示すように、燃料噴射弁のボデー1は、蓄圧器からの高圧燃料が導入される燃料入口部11と、燃料噴射弁内部の燃料を燃料タンク100に向けて流出させる燃料出口部12とを備えている。
ボデー1の軸方向一端側(先端側)に、開弁時に燃料を噴射するノズル2が配置されている。このノズル2は、ボデー1内に摺動自在に収容されたノズルニードル21と、ノズルニードル21を閉弁向きに付勢するノズルスプリング22と、ノズルニードル21のピストン部21aが挿入されたノズルシリンダ23とを有している。
ボデー1の軸方向一端には、高圧燃料通路13を介して燃料入口部11と連通する噴孔24が形成され、この噴孔24から高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴出させるようになっている。この噴孔24の上流側にテーパ状のボデーシート面25が形成されており、ノズルニードル21に形成されたニードルシート部21bがボデーシート面25に接離することにより噴孔24が開閉される。
ピストン部21aは、ノズルシリンダ23に摺動自在に且つ液密的に挿入されており、ピストン部21aとノズルシリンダ23とにより、内部の燃料圧力が高圧と低圧に切り替えられる制御室26が形成されている。そして、ノズルニードル21は、制御室26内の燃料圧力により閉弁向きに付勢されるとともに、燃料入口部11から高圧燃料通路13を介して噴孔24側に導かれる高圧燃料により開弁向きに付勢される。
ボデー1の軸方向中間部には、制御室26の圧力を制御する制御弁3が収納される弁室14が形成されている。この弁室14は、連絡通路15を介して制御室26と常時連通している。弁室14には、高圧燃料通路13から分岐された高圧連絡通路13aが接続されている。また、弁室14は、低圧燃料通路16を介して燃料出口部12に接続されている。
制御弁3は、弁室14と高圧連絡通路13aとの間および弁室14と低圧燃料通路16との間を開閉する弁体31と、弁室14と高圧連絡通路13aとの間が開かれるとともに弁室14と低圧燃料通路16との間が閉じられる向きに弁体31を付勢するバルブスプリング32とを有している。
ボデー1の軸方向他端側には、制御弁3を駆動するアクチュエータ4が収納されるアクチュエータ室17が形成されている。このアクチュエータ室17は、低圧連絡通路16aを介して低圧燃料通路16に接続されている。
アクチュエータ4は、ピエゾ素子が多数積層されて電荷の充放電により伸縮するピエゾスタック41と、ピエゾスタック41の伸縮変位を制御弁3の弁体31に伝達する伝達部とを備えている。
伝達部は以下のように構成されている。アクチュエータシリンダ42に第1ピストン43および第2ピストン44が摺動自在に且つ液密的に挿入されており、第1ピストン43と第2ピストン44との間には、燃料が充填された液室45が形成されている。
第1ピストン43は、第1スプリング46によりピエゾスタック41側に向かって付勢されており、ピエゾスタック41により直接駆動されるようになっている。そして、ピエゾスタック41の伸長時には、第1ピストン43により液室45の圧力が高められるようになっている。
第2ピストン44は、第2スプリング47により制御弁3の弁体31側に付勢されており、液室45の圧力を受けて作動して弁体31を駆動するようになっている。そして、第2ピストン44は、ピエゾスタック41の伸長時には、高圧化された液室45の圧力を受けて作動して、弁室14と高圧連絡通路13aとの間が閉じられるとともに弁室14と低圧燃料通路16との間が開かれる位置に弁体31を駆動する。一方、ピエゾスタック41の収縮時、すなわち液室45の圧力が低いときには、第2ピストン44は、第2スプリング47に抗して制御弁3のバルブスプリング32により第1ピストン43側に押し戻される。第2ピストン44は、第1ピストン43よりも小径である。したがって、ピエゾスタック41の伸縮変位量が伝達部で拡大されて制御弁3の弁体31に伝達される。
燃料タンク100と燃料出口部12とを接続するリターン経路110には、低圧燃料通路16側の圧力を制御する背圧弁120が配置されている。因みに、蓄圧器内に蓄えられた高圧燃料の圧力が100MPa以上であるのに対し、背圧弁120は低圧燃料通路16側の圧力を1MPa程度に制御する。
ピエゾスタック41には、ピエゾ駆動回路130を介して電力が供給されるようになっている。このピエゾ駆動回路130は、ピエゾスタック41の伸び量を変化させるために、ピエゾスタック41への印加電圧を制御可能になっている。また、ピエゾ駆動回路130は、ピエゾスタック41への印加電圧およびピエゾスタック41への通電タイミングが、電子制御回路(以下、ECUという)140により制御される。
ECU140は、図示しないCPU、ROM、EEPROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータに記憶したプログラムに従って演算処理を行うものである。そして、ECU140には、吸入空気量、アクセルペダルの踏み込み量、内燃機関回転数、蓄圧器内の燃料圧等を検出する各種センサ(図示せず)から信号が入力される。
図2、図3に示すように、ボデーシート面25の下流側に、略半球状の空間であるサック部27が形成されている。そして、このサック部27に、噴孔24における燃料入口側(すなわち、上流側端部)が開口している。
例えばSCMよりなるボデー1の内周面には、硬質クロムをめっきしたクロムめっき層7が形成されている。より詳細には、クロムめっき層7は、ボデー1の内周面のうちサック部27のみに形成されている。
噴孔24は、次のようにして形成される。まず、ボデー1の内周面にクロムめっき層7を形成した後に、放電加工機の電極8をボデー1の外周側から内周面に向かって進めることによりボデー1およびクロムめっき層7に孔を開けて噴孔24を形成する。
前述したようにクロムめっき層7は放電加工時に縁がダレやすいため、図3に示すように、噴孔24における燃料入口側の縁(すなわち、クロムめっき層7のうち放電加工により孔が形成された部位)は丸みが付いて断面が円弧形状(いわゆる、R面取りまたは丸み面取り)になる。ここで、図4は噴孔24における燃料入口側のR面取りの曲率半径Rと、噴孔24の流量係数との関係を示すもので、R面取りを設けることにより流量係数が大きくなる。
なお、クロムめっき層7の膜厚をtとしたとき、R面取りに関する設計値の最小曲率半径よりも膜厚tを大きくすることにより、放電加工後のR面取りの曲率半径Rを設計値の最小曲率半径よりも確実に大きくすることができる。
次に、上記燃料噴射装置の作動を説明する。まず、ピエゾアクチュエータ41に通電されると、ピエゾアクチュエータ41が伸長して第1ピストン43が駆動され、第1ピストン43により液室45の圧力が高められる。高圧化された液室45の圧力により第2ピストン44が制御弁3の弁体31側に向かって駆動される。そして、第2ピストン44にて弁体31が駆動されることにより、弁室14と高圧連絡通路13aとの間が閉じられると
これによると、めっきは母材よりも不純物が少ないため、ボデーシート面(25)の強度が向上し、噴射圧の高圧化にも容易に対応することができる。
ともに、弁室14と低圧燃料通路16との間が開かれる。
これにより、制御室26の圧力が低下してノズルニードル21を閉弁向きに付勢する力が小さくなるため、ノズルニードル21が開弁向きに移動し、ニードルシート部21bがボデーシート面25から離れて噴孔24が開かれ、噴孔24から内燃機関の気筒内に燃料が噴射される。
その後、ピエゾアクチュエータ41への通電が停止されると、ピエゾアクチュエータ41が縮むため第1ピストン43は第1スプリング46によりピエゾアクチュエータ41側に戻される。また、バルブスプリング32により、弁体31および第2ピストン44が第1ピストン43側に戻される。
これにより、弁室14と高圧連絡通路13aとの間が開かれるとともに、弁室14と低圧燃料通路16との間が閉じられる。したがって、蓄圧器からの高圧燃料が、高圧燃料通路13、高圧連絡通路13a、弁室14、および連絡通路15を介して制御室26に導入される。
これにより、制御室26の圧力が上昇してノズルニードル21を閉弁向きに付勢する力が大きくなるため、ノズルニードル21が閉弁向きに移動し、ニードルシート部21bがボデーシート面25に着座して噴孔24が閉じられ、燃料噴射が終了する。
そして、本実施形態では、ボデー1の内周面にクロムめっき層7を形成した後に、放電加工によりボデー1およびクロムめっき層7に孔を開けて噴孔24を形成するため、噴孔24における燃料入口側の縁に丸みが付き、流量係数が大きくなる。また、噴孔24を放電加工により形成するため、流体研磨のようにスラリーなどで噴孔24が詰まる虞がない。したがって、流量係数が大きく且つ直行率が高い燃料噴射弁を得ることができる。
なお、上記第1実施形態においては、クロムめっき層7をボデー1の内周面のうちサック部27のみに形成したが、図5に示す第1実施形態の変形例のように、クロムめっき層7は、ボデー1の内周面全域に設けてもよい。これによると、めっきは母材よりも不純物が少ないため、ボデーシート面25の強度が向上する。また、ボデー1の内周面のうち一部のみにクロムめっき層7を設ける場合よりも、めっき処理が容易である。さらに、ボデー内面の錆を防ぐ事も出来、ボデー1の長期保管が可能になる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図6は本発明の第2実施形態に係る燃料噴射弁におけるボデーの先端側部位の断面図、図7は図6のボデーの噴孔周辺の拡大断面図である。
本実施形態は、噴孔24の形成位置、およびクロムめっき層7の形成位置が、第1実施形態と異なっている。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図6、図7に示すように、クロムめっき層7は、ボデー1の内周面のうちボデーシート面25のみに形成されている。また、このボデーシート面25のうち、ニードルシート部21b(図1参照)が接離する部位よりも下流側に、噴孔24における燃料入口側が開口している。
そして、第1実施形態と同様に、ボデー1の内周面にクロムめっき層7を形成した後に、放電加工によりボデー1およびクロムめっき層7に孔を開けて噴孔24を形成するため、流量係数が大きく且つ直行率が高い燃料噴射弁を得ることができる。
なお、上記第2実施形態においては、クロムめっき層7をボデー1の内周面のうちボデーシート面25のみに形成したが、図8に示す第2実施形態の変形例のように、クロムめっき層7は、ボデー1の内周面全域に設けてもよい。これによると、ボデー1の内周面のうち一部のみにクロムめっき層7を設ける場合よりも、めっき処理が容易である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図9は本発明の第3実施形態に係る燃料噴射弁を模式的に示す図である。
第1実施形態では、ピエゾスタック41を有するアクチュエータ4により制御弁3の弁体31を駆動して制御室26の圧力を制御するようにしたが、本実施形態は、電磁弁により制御室の圧力を制御するようにしたものである。そして、上記各実施例で示したような、放電加工によりボデーおよびクロムめっき層に孔を開けて形成された噴孔を有する構成を、本実施形態の形式の燃料噴射弁にも適用することができる。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図9に示すように、ニードル2には、噴孔24側から反噴孔側に向かって順に、テーパ状のニードルシート部21b、小径円柱部21c、受圧部21d、大径円柱部21e、およびピン部21fが形成されている。受圧部21dには高圧燃料の圧力が作用し、これにより、ニードル2が開弁向きに付勢される。ニードル2は、大径円柱部21eにおいてボデー1に摺動自在にかつ液密に保持されている。ノズルスプリング22が配置された空間は、低圧燃料通路16を介して図示しない燃料タンクに接続されている。
ボデー1における軸方向中間部には、円柱状のコマンドピストン5が配置されており、このコマンドピストン5はボデー1に摺動自在に保持されている。コマンドピストン5の反噴孔側の空間が制御室26となっている。この制御室26は、高圧燃料通路13と常時連通している。また、制御室26は、ボデー1にに形成された排出通路18を介して低圧燃料通路16に連通可能になっている。そして、コマンドピストン5は制御室26の圧力を受けてニードル2を閉弁向きに付勢するようになっている。
ボデー1における反噴孔側には、制御室26の圧力を制御する電磁弁6が配置されている。電磁弁6は、通電時に磁界を形成するコイル61、コイル61により励磁されて電磁力を発生するステータ62、その電磁力により吸引されるアーマチャ63、このアーマチャ63に接合されて排出通路18を開閉する弁体64、アーマチャ63を付勢するバルブスプリング65を備えている。
次に、上記燃料噴射弁の作動を説明する。コイル61に駆動電流が供給されると、アーマチャ63および弁体64がステータ62に吸引されて排出通路18が開かれ、制御室26の燃料は、排出通路18および低圧燃料通路16を介して燃料タンクへ戻される。
これにより、制御室26の圧力が低下し、コマンドピストン5を介してニードル2を閉弁向きに付勢する力が小さくなるため、受圧部21dに作用する燃料の圧力によってニードル2が開弁向きに駆動され、ニードルシート部21bがボデーシート面25から離れて噴孔24が開かれ、噴孔24から内燃機関の気筒内に燃料が噴射される。
その後、コイル61への駆動電流の供給が停止されると、ステータ62の吸引力が消滅するため、アーマチャ63および弁体64がバルブスプリング65の付勢力により駆動されて排出通路18が閉じられる。
これにより、高圧燃料通路13から供給される高圧燃料により制御室26の圧力が上昇し、コマンドピストン5を介してニードル2を閉弁向きに付勢する力が大きくなるため、ニードル2が閉弁向きに駆動され、ニードルシート部21bがボデーシート面25に着座して噴孔24が閉じられ、燃料噴射が終了する。
そして、上記各実施例で示したような、放電加工によりボデーおよびクロムめっき層に孔を開けて形成された噴孔を有する構成を、本実施形態の形式の燃料噴射弁に適用することにより、流量係数が大きく且つ直行率が高い燃料噴射弁を得ることができる。
なお、上記各実施形態は、実施可能な範囲で任意に組み合わせが可能である。
1 ボデー
7 クロムめっき層
22 ニードル
24 噴孔
25 ボデーシート面
21b ニードルシート部

Claims (5)

  1. 燃料の出口となる噴孔(24)が形成されたボデー(1)と、
    前記ボデー(1)内に摺動自在に収容されたニードル(22)とを備え、
    前記ニードル(22)のニードルシート部(21b)が前記ボデー(1)のボデーシート面(25)と接離して前記噴孔(24)が開閉される燃料噴射弁において、
    前記ボデー(1)の内周面に形成されたクロムめっき層(7)を有し、
    前記噴孔(24)は、放電加工により前記ボデー(1)および前記クロムめっき層(7)に孔を開けて形成されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記クロムめっき層(7)は、前記噴孔(24)の開口部周囲および前記ボデーシート面(25)に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記クロムめっき層(7)は、前記ボデー(1)の内周面全域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記クロムめっき層(7)のうち放電加工により孔が形成された部位は断面が円弧形状になっており、前記断面が円弧形状の部位の曲率半径をR、前記クロムめっき層(7)の膜厚をtとしたとき、R<tであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  5. 燃料の出口となる噴孔(24)が形成されたボデー(1)と、
    前記ボデー(1)内に摺動自在に収容されたニードル(22)とを備え、
    前記ニードル(22)のニードルシート部(21b)が前記ボデー(1)のボデーシート面(25)と接離して前記噴孔(24)が開閉される燃料噴射弁の製造方法であって、
    前記ボデー(1)の内周面にクロムめっき層(7)を形成した後に、放電加工により前記ボデー(1)および前記クロムめっき層(7)に孔を開けて前記噴孔(24)を形成することを特徴とする燃料噴射弁の製造方法。
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