JP5299181B2 - 内燃機関の筒内ガス温度推定装置 - Google Patents
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Description
図1は、係る内燃機関の制御装置の第1実施形態を4気筒内燃機関(ディーゼル機関)10に適用したシステム全体の概略構成を示している。このシステムは、燃料供給系統を含むエンジン本体20、エンジン本体20の各気筒の燃焼室(筒内)にガスを導入するための吸気系統30、エンジン本体20からの排ガスを放出するための排気系統40、排気還流を行うためのEGR装置50、及び電気制御装置60を含んでいる。
図2に示すように、上記のように構成された本発明による筒内ガス温度推定装置の第1実施形態(以下、「本装置」と呼ぶ。)では、各気筒のシリンダは、直径D1の円筒状の内壁(シリンダ側壁)を備えている。各シリンダにはピストンが同軸的に往復運動可能に勘合されている。各ピストンの頂部には、上方に開口する円柱状のキャビティ(凹部)がシリンダ側壁と同軸的に形成されている。各キャビティは、直径D2(<D1)の円筒状の内壁(キャビティ側壁)により囲まれている。
次に、本装置による筒内ガス温度の推定方法について説明する。筒内ガスには、吸気管32の先端部からスロットル弁33を介して吸入された新気と、排気還流管51からEGR制御弁52を介して吸入されたEGRガスが含まれる。筒内ガスは吸気弁の閉弁により燃焼室に密閉される。その後、筒内ガスは、圧縮行程においてピストンの上昇(燃焼室の容積の減少)に伴って圧縮され、膨張行程においてピストンの下降(燃焼室の容積の増大)に伴って膨張する。
S2=π・D2・H2 …(10)
次に、本発明による内燃機関の筒内ガス温度推定装置の第2実施形態について説明する。上述した図5〜図9にそれぞれ対応する図11〜図15に示すように、第2実施形態では、クランク角度がCA1〜CA2の範囲の内外によらず筒内ガスがキャビティの内外(即ち、燃焼室の全体)に亘って存在すると仮定される。
Claims (6)
- 少なくとも内燃機関のシリンダと、頂部にキャビティが形成されたピストンとにより画定された燃焼室内に吸入されている筒内ガスの温度を推定する内燃機関の筒内ガス温度推定装置であって、
クランク角度が圧縮上死点を含む所定範囲の外では第1熱伝達率を用いて算出される前記筒内ガスと前記シリンダの壁との間の熱伝達の量に基づいて前記筒内ガスの熱損失量を算出し、クランク角度が前記所定範囲内では前記第1熱伝達率よりも大きい第2熱伝達率を用いて算出される前記筒内ガスと前記キャビティの壁との間の熱伝達の量に基づいて前記筒内ガスの熱損失量を算出する熱損失量推定手段と、
前記筒内ガスの熱損失量に基づいて前記筒内ガスの温度を推定する筒内ガス温度推定手段と、
を備えた、内燃機関の筒内ガス温度推定装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の筒内ガス温度推定装置において、
前記熱損失量推定手段は、
前記クランク角度が前記所定範囲外では、前記第1熱伝達率を用いて算出される前記筒内ガスと前記シリンダの壁との間の熱伝達の量を前記筒内ガスの熱損失量として使用し、前記クランク角度が前記所定範囲内では、前記第2熱伝達率を用いて算出される前記筒内ガスと前記キャビティの壁との間の熱伝達の量を前記筒内ガスの熱損失量として使用するように構成された内燃機関の筒内ガス温度推定装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の筒内ガス温度推定装置において、
前記熱損失量推定手段は、
前記クランク角度が前記所定範囲外では、前記第1熱伝達率を用いて算出される前記筒内ガスと前記シリンダの壁との間の熱伝達の量と前記第1熱伝達率を用いて算出される前記筒内ガスと前記キャビティの壁との間の熱伝達の量との和を前記筒内ガスの熱損失量として使用し、前記クランク角度が前記所定範囲内では、前記第1熱伝達率を用いて算出される前記筒内ガスと前記シリンダの壁との間の熱伝達の量と前記第2熱伝達率を用いて算出される前記筒内ガスと前記キャビティの壁との間の熱伝達の量との和を前記筒内ガスの熱損失量として使用するように構成された内燃機関の筒内ガス温度推定装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の内燃機関の筒内ガス温度推定装置において、
前記熱損失量推定手段は、
前記所定範囲として、前記シリンダに対する前記ピストンの移動に伴って前記燃焼室内にて発生する前記筒内ガスのスキッシュ流における前記キャビティへ流入する方向の流速が最大となるクランク角度から前記スキッシュ流における前記キャビティから流出する方向の流速が最大となるクランク角度までの範囲を使用するように構成された内燃機関の筒内ガス温度推定装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の内燃機関の筒内ガス温度推定装置において、
前記シリンダは第1直径を有する円筒状の側壁を備えるとともに、前記キャビティは前記第1直径よりも小さい第2直径を有するとともに前記シリンダ側壁と同軸的に配置された円筒状の側壁により囲まれていて、
前記熱損失量推定手段は、
前記シリンダ側壁に対する前記筒内ガスのスワール流の相対流速である第1流速に基づいて前記第1熱伝達率を決定するとともに、前記キャビティ側壁に対する前記スワール流の相対流速である第2流速に基づいて前記第2熱伝達率を決定し、
前記第2流速を、前記第1流速に前記第2直径に対する前記第1直径の割合を乗じた値に決定するように構成された内燃機関の筒内ガス温度推定装置。 - 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の内燃機関の筒内ガス温度推定装置において、
前記熱損失量推定手段は、
クランク角度が微小クランク角度だけ進行する毎に前記微小クランク角度分に対応する前記筒内ガスの熱損失量を逐次算出し、
前記筒内ガス温度推定手段は、
クランク角度が前記微小クランク角度だけ進行する毎に、前記燃焼室の容積の変化に基づく前記筒内ガス温度の第1変化分と、前記微小クランク角度分に対応する前記筒内ガスの熱損失量に基づく前記筒内ガス温度の第2変化分とを逐次算出するとともに、前記第1、第2変化分に基づいて前記筒内ガスの温度変化量を逐次算出し、
クランク角度が前記微小クランク角度だけ進行する毎に、前記温度変化量を逐次積算していくことにより前記筒内ガスの温度を逐次推定していくように構成された内燃機関の筒内ガス温度推定装置。
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