JP5298944B2 - 液晶パネルの温度検出装置、液晶表示装置および電子機器。 - Google Patents

液晶パネルの温度検出装置、液晶表示装置および電子機器。 Download PDF

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Description

本発明は、液晶パネルの温度を、より正確に、より簡易に検出する技術に関する。
液晶パネルにおける液晶素子では、温度に応じて応答速度が変化して、表示品位が低下する。このため、液晶パネル近傍に温度センサーを設けるとともに、検出した温度に応じて各種の制御を行う技術が提案されている(特許文献1)。
特開平9−96796号公報(図2参照)
しかしながら、温度センサーでは、液晶パネル近傍の温度を検出することができるが、液晶パネル内部の温度を測定することができない。このため、温度センサーで検出される温度は、液晶パネル内部における実際の温度に対して誤差を伴いやすく、各種の制御を正確に実行することができない、という問題が懸念された。
また、温度センサーについては、外部温度の影響を受けにくい地点に設けなければならないが、表示装置に小型化・額縁狭小化などが要求される場合には、温度センサーを設ける地点が制限される、という難点もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の1つは、液晶パネルの内部の温度を、実装上の制限を受けることがなく、検出することを可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る液晶パネルの温度検出装置は、第1電極と第2電極とにより液晶層を挟持した液晶素子を備える液晶パネルの温度検出装置であって、前記液晶層に流れる電流を検出する電流検出素子と、前記電流検出素子によって検出された電流に基づいて前記液晶層の温度を出力する温度出力回路と、を具備することを特徴とする。液晶層は、温度が上昇するにつれて比抵抗が下がる特性を有する。本発明は、液晶層に流れる電流を検出するとともに、該特性を利用して、温度を出力しているので、液晶パネルの内部の温度を、検出することが可能となる。なお、液晶層に流れる電流を検出すれば良いので、電流検出素子を設ける地点に制限を受けにくい。
本発明において、前記液晶素子は、走査線とデータ線との交点に対応して設けられ、前記第1電極に、給電線を介して第1電圧が印加され、前記第2電極に、前記データ線を介して前記第1電圧とは異なる第2電圧が印加され、前記電流検出素子は、前記給電線に介挿された抵抗素子であり、前記温度出力回路は、前記抵抗素子の両端間に発生する電圧に基づいて前記液晶層の温度を出力する構成としても良い。
また、本発明において、前記温度出力回路は、電流に対する温度の関係を予め記憶したテーブルを有し、該テーブルを参照して、前記電流検出素子によって検出された電流を温度に変換する構成としても良い。この構成によれば、温度出力回路において演算等が不要となるので、構成の簡易化を図ることが可能となる。
なお、本発明は、液晶パネルの温度検出装置のほか、温度検出方法、液晶表示装置、該液晶表示装置を有する電子機器としても概念することが可能である。
実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 同液晶表示装置における画素の構成を示す図である。 同液晶表示装置における電流と温度との関係を示す図である。 同液晶表示装置における表示動作を示す図である。 同液晶表示装置における温度検出動作を示す図である。 同液晶表示装置を適用したプロジェクターを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図1は、実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。
この図に示されるように、液晶表示装置1は、走査制御回路20、データ処理回路30、A/D変換回路34、温度出力回路35、コモン電極駆動回路40、増幅回路50、抵抗素子60および液晶パネル100を含む。この液晶表示装置1には、映像信号Vdが上
位回路から同期信号Syncに同期して供給される。この映像信号Vdは、液晶パネル100の各画素に対し階調レベルをそれぞれ指定するデジタルでデータであり、同期信号Sync
に含まれる垂直走査信号、水平走査信号およびドットクロック信号(いずれも図示省略)にしたがって走査される画素の順で供給される。
液晶パネル100は、例えばアクティブマトリクス型の透過型であり、その表示領域では、480行の走査線112が図においてX(横)方向に延在し、また、640列のデータ線114が図においてY(縦)方向に延在し、かつ、各走査線112と互いに電気的に絶縁を保つように設けられるとともに、これらの走査線112とデータ線114との交差の各々に対応して、それぞれ画素110が配設されている。したがって、本実施形態では、画素110が、縦480行×横640列でマトリクス状に配設することになる。なお、画素110の配設領域が、表示領域101となる。
次に、画素110について図2を参照して説明する。この図に示されるように、画素110は、薄膜トランジスター(thin film transistor:以下単に「TFT」と略称する)116と液晶素子120との組を含む。
このうち、TFT116のソース電極は、データ線114に接続され、ドレイン電極が画素電極118に接続される一方、ゲート電極が走査線112に接続されている。コモン電極108と画素電極118との間に液晶層105が挟持され、これにより液晶素子120が構成される。このため、画素110毎に、画素電極118、コモン電極108および液晶105からなる液晶素子120が設けられることになる。
画素電極118は、画素毎に設けられるのに対して、コモン電極108は、画素電極118に対向するように全画素に対して共通に設けられる。このコモン電極108には、電圧LCcomがコモン電極駆動回路40によって印加されている。
このような構成の液晶素子120は、コモン電極108および画素電極118の間で電圧を保持するとともに、透過型であれば、保持した電圧の実効値に応じた透過率となる。
なお、破線で示す抵抗RLCは、液晶素子120における液晶層105の抵抗成分を示す。また、画素110には、補助容量Csが設けられている。この補助容量Csは、その一端が画素電極118に接続され、他端が補助容量電極119に共通接続されている。
説明を図1に戻すと、液晶パネル100において、表示領域101の周辺には、走査線駆動回路130およびデータ線駆動回路140が、それぞれ設けられている。
このうち、走査線駆動回路130は、走査制御回路20による制御信号Yctrにしたが
って走査線112の1、2、3、…、480行目の各々に、走査信号G1、G2、G3、…
、G480をそれぞれ供給するものである。
データ線駆動回路140は、走査制御回路20による制御信号Xctrにしたがって、デ
ータ信号dsを、走査線駆動回路130によって選択される行の画素110の各々に対し
、それぞれ1〜640列目のデータ線114を介して供給するものである。なお、1、2、3、…、640列目のデータ線114に供給されるデータ信号を、それぞれd1、d2、d3、…、d480と表記する。
コモン電極駆動回路40は、電圧LCcomを、給電線70を介してコモン電極108に
印加するものである。抵抗素子60は、給電線70に介挿された電流検出素子である。増幅回路50は、抵抗素子60の両端間に発生する電圧を係数αにて増幅するものである。
A/D変換回路(A/D)34は、増幅回路50による出力電圧をデジタル値に変換するものであり、温度出力回路35は、デジタル値に変換された電圧から、液晶パネル100の内部温度を出力するものである。
データ処理回路30は、検出された内部温度に応じて映像信号Vdを補償したデータ信
号dsを出力するものであり、フレームメモリー31、ルックアップテーブル(LUT)
32およびD/A変換回路(D/A)33を含む。
フレームメモリー31は、映像信号Vdを一旦記憶するとともに、1フレーム経過後に
映像信号を読み出して、Pdとして出力するものである。したがって、上位回路から同期
信号Syncに同期して、ある画素の映像信号Vdが供給されたとき、フレームメモリー31からは、同じ画素であって、1フレーム前の映像信号Pdが読み出されて出力される構成
となっている。
なお、フレームとは、液晶パネル100を駆動することによって、画像の1コマ分を表示させるのに要する期間をいい、同期信号Syncに含まれる垂直走査信号の周波数が60
Hzであれば、その逆数である16.7ミリ秒である。
ルックアップテーブル32は、液晶の応答性を補償するための、いわゆるオーバードライブ変換を行うものであり、本実施形態では、温度に応じて低温域用、常温域用、高温域用の3種類を有する。ここで、ある温度域のルックアップテーブルは、映像信号Vdで指
定される階調レベルと、1フレーム前の映像信号Pdで指定される階調レベルとの組み合
わせに対応して、その温度域において最適な補償映像信号Vdaを予め記憶する二次元テーブルである。このため、ルックアップテーブルは、映像信号Vdと映像信号Pdとが入力されたときに、これら2つのデータで指定される階調レベルの組み合わせに対応した補償映像信号Vdaを読み出して出力する。
なお、いずれの温度域のルックアップテーブルが選択されるかについては、温度出力回路35により出力される温度によって次のように決定される。すなわち、温度出力回路35により出力された温度が、T1以下であれば低温域用のルックアップテーブルが選択さ
れ、T1を上回りT2以下であれば常温域用のルックアップテーブルが選択され、T2を上
回れば高温域用のルックアップテーブルが選択される。
D/A変換回路33は、ルックアップテーブル32から出力される補償映像信号Vdaを、信号Frpで指定される極性のアナログ電圧に変換し、該変換した信号をデータ信号ds
として出力する。
なお、データ信号dsの極性については、ビデオ振幅中心電圧(基準電圧)Vcに対して高位側を正極性とし、低位側を負極性としている。また、信号Frpは、Hレベルであるときに正極性を指定し、Lレベルであるときに負極性を指定するものとする。この信号Frpは、例えば走査制御回路20から、図4および図5に示されるように供給される。
なお、上述した走査制御回路20、データ処理回路30、A/D変換回路34、温度出力回路35、コモン電極駆動回路40および増幅回路50は、モジュール化されるとともに、液晶パネル100とはFPC(flexible printed circuit)基板を介して接続される
。このFPC基板には、抵抗素子60および給電線70が含まれる。
次に、実施形態に係る液晶表示装置1の動作について説明する。
はじめに、液晶表示装置1における表示動作について図4を参照して説明する。なお、図において、nフレームとは、正極性書込が指定されるフレームとし、(n+1)フレームとは、負極性書込が指定されるフレームとする。
各フレームは、垂直有効走査期間Faと垂直帰線期間Fbとに分けられ、このうち、垂直有効走査期間Faにわたって、上位回路から映像信号Vdが1行1列〜1行640列、2行1列〜2行640列、3行1列〜3行640列、…、480行1列〜480行640列の画素の順番で供給される。一方、垂直帰線期間Fbの途中で、信号Frpの論理レベルが切
り替わる。
さて、走査線駆動回路130は、1行1列〜1行640列、すなわち1行目の画素に対応する映像信号Vdが供給される水平走査期間(H)において、走査制御回路20による
制御にしたがって走査信号G1をHレベルにする。また、データ処理回路30は、nフレ
ームにおいて該映像信号Vdを正極性のデータ信号dsに変換する一方、データ線駆動回路140は、該データ信号dsを、走査制御回路20による制御にしたがって1、2、3、
…、640列目のデータ線114にデータ信号d1、d2、d3、…、d640としてサンプリングする。走査信号G1がHレベルであると、1行目のTFT116がオン状態となるの
で、データ線114にサンプリングされたデータ信号は、オン状態にあるTFT116を介して画素電極118に印加される。このため、1行1列〜1行640列の液晶素子120には、それぞれ階調変化に応じて応答性が補償された正極性電圧が書き込まれる。
走査線駆動回路130は、2行目の画素に対応する映像信号Vdが供給される水平走査
期間において走査信号G2をHレベルにする一方、データ線駆動回路140は、2行目の
画素に対応する映像信号Vdを変換したデータ信号dsを、1、2、3、…、640列目のデータ線114にサンプリングする。2行目のTFT116がオン状態となるので、データ線114にサンプリングされたデータ信号は、該TFT116を介して画素電極118に印加され、これにより、2行1列〜2行640列の液晶素子120には、それぞれ階調変化に応じて応答性が補償された正極性電圧が書き込まれる。
以下同様な動作が、3、4、…、480行目に対して実行され、これにより、各液晶素子に、階調変化に応じて応答性が補償された正極性電圧が書き込まれて、nフレームにおける透過像が作成されることなる。
次の(n+1)フレームにおいては、信号Frpの論理レベルが反転するので、映像信号Vdが負極性となるが、それ以外については、nフレームと同様な書込動作が実行される
。これにより、各液晶素子には、それぞれ階調変化に応じて応答性が補償された負極性電圧が書き込まれて、(n+1)フレームにおける透過像が作成されることになる。
なお、図4では、コモン電極108に印加する電圧LCcomについては、ビデオ振幅中
心である基準電圧Vcに対して基準電圧Vcよりも若干低位側にオフセットされている。これは、TFT116では、オンからオフした瞬間にドレイン電極、すなわち画素電極118の電圧を低下させるフィールドスルー(プッシュダウン、突き抜け)が発生する。このため、電圧LCcomを、正負振幅の基準電圧Vcに一致させると、液晶素子に印加される電圧の実効値は、フィールドスルーのために、負極性の方が正極性よりも大きくなるので、これを相殺するためである。
また、走査信号G1〜G480におけるHレベルは、選択電圧Vであり、Lレベルは非選択電圧Vである。
さらに、図4においては、j列目(jは1≦j≦640を満たす整数)のデータ線に供給されるデータ信号djについても示している。本実施形態において液晶素子120をノ
ーマリーホワイトモードとしたとき、データ信号djは、正極性であれば、白レベルの低
位電圧Vw(+)から黒レベルの高位電圧Vb(+)までの範囲をとり、負極性であれば、正極性の電圧範囲を、基準電圧Vcを中心にして対称とした範囲、つまり白レベルの高位電圧Vw(-)から黒レベルの低位電圧Vb(-)までの範囲をとる。このとき、垂直帰線期間Fbでは、タイミングズレ等によって書き込まれたとしても表示に寄与させない等の理由により、黒レベルに表示とさせる電圧Vb(+)、Vb(-)となっている。
次に、液晶表示装置1における温度検出動作について図5を参照して説明する。
この温度検出動作は、例えば、走査制御回路20が上位回路から指示される場合、または、自発的に指示する場合に実行される。なお、上位回路から指示される場合としては、例えば、階層的なメニュー画面を表示している場合に異なるメニュー画面への表示切り替えが指定されたときが考えられる。また、走査制御回路20が自発的に指示する場合としては、電源投入直後における初期動作や、一定期間(例えば30分)毎などが考えられる。
温度検出動作において、走査制御回路20は、走査線駆動回路130に対して、走査信号G1〜G480を例えば水平走査期間(H)に相当する期間だけHレベルとなるように制御する一方、データ線駆動回路140に対して、走査信号G1〜G480をHレベルとさせる期間において、データ信号dsにかかわらず、データ信号d1〜d640を、黒レベルに相当す
る正極性の電圧Vb(+)にするように制御する。したがって、すべての液晶素子120では、画素電極118に、電圧Vb(+)が印加されることになる。
一方、コモン電極108には、電圧LCcomが印加されている。
このため、すべての液晶素子120では、液晶層105の抵抗成分RLCを介して、画素電極118からコモン電極108に向かう方向に電流が流れる。このため、電圧LCcomの給電線70に介挿された抵抗素子60の両端には、すべての液晶素子120の液晶層
105に流れた電流の総計値と、該抵抗素子60の抵抗値Rとの積で示される電圧が表れる。
抵抗素子60の両端電圧は、増幅回路50によって係数αで電圧増幅された後、A/D変換回路34によってデジタル値に変換される。
温度出力回路35は、第1に、デジタル値に変換された電圧を、抵抗値Rおよび係数αで除して、すべての液晶素子120の液晶層105に流れた電流の総計値を求める。
液晶層は、温度が上昇するにつれて比抵抗が下がり、逆に温度が下降するにつれて比抵抗が上がる、という半導体に似た性質を有する。このため、液晶層105に流れた電流の総計値についても、温度の上昇にほぼ比例して増加する特性となる。したがって、該特性を利用すれば、電流の総計値から、液晶層105における温度を求めることができる。
このため、本実施形態では、液晶パネル100における液晶層105について、図3の(a)に示されるような、温度に対する電流の総計値の特性を、実験等により予め求めておくとともに、その特性情報(傾き、切片)を、温度出力回路35に記憶させておく。そして、温度出力回路35は、第2に、求めた電流の総計値から、特性情報を用いて、温度を算出して出力する。
なお、画素電極118が電圧Vb(+)となる状態を放置すると、液晶層105に直流成分が印加されてしまう。このため、データ線駆動回路140は、図5に示されるように、次のフレームに相当する期間では、データ信号d1〜d640を、黒レベルに相当する負極性の電圧Vb(-)とする。すでに、データ信号d1〜d640を電圧Vb(+)としたときに電流を検出しているので、データ信号d1〜d640を負極性の電圧Vb(-)としたときには、電流を検出しなくても良い。なお、電圧Vb(+)、Vb(-)としたときの電流をそれぞれ検出し、その平均値で温度を算出して、誤差を小さくするようにしても良い。
また、温度検出動作において、走査信号G1〜G480をHレベルにして、画素電極に電圧Vb(+)を印加した直後では、充放電に伴う過渡的な電流が液晶層105に流れる可能性がある。このため、抵抗素子60の両端電圧をサンプリングするタイミングとしては、過渡的な電流が収束するタイミング、すなわち、走査信号G1〜G480をHレベルとする期間の末期とすることが好ましい。
さて、ルックアップテーブル32は、温度出力回路35によって出力された温度を含む温度域のテーブルを選択する。これにより、本実施形態では、液晶パネル100の内部温度に応じて適切なルックアップテーブル32が選択されるので、動画の表示特性が温度に依存して変化するという状況を改善することが可能となる。
なお、本実施形態では、液晶層105に流れた電流を、給電線70に介挿された抵抗素子60によって電圧に変換し、該電圧から温度に算出して出力する構成としたが、抵抗素子60に限られず、ホール素子や、カレント・トランスによって液晶層に流れる電流を検出する構成としても良い。
液晶層105に流れる電流は、個別でみれば測定が困難な程度に微少であるが、本実施形態では、すべての走査信号G1〜G480を同時にHレベルとして、データ信号d1〜d640を、黒レベルに相当する正極性の電圧Vb(+)にすることで、すべての画素において流れる電流の総計値を検出しているので、測定が十分可能である。
また、本実施形態では、TFT116をオンさせたときに、データ信号を黒レベルに相当する電圧Vb(+)として最高レベルとしているので、TFT116の温度依存性による影響が小さくなり、より高精度の電流検出が可能となっている。
くわえて、本実施形態では、検出した電流の総計値から液晶層の温度を求めるので、液晶パネル100の近傍に温度センサーを設ける構成と比較して、検出する温度の誤差を小さく済ませることが可能である。さらに、抵抗素子60についても給電線70に介挿すれば良いので、上記FPC基板等に設ければ済む。このため、抵抗素子60を設けるにあたって、実装上の制限もほとんどない。
ところで、上記特許文献1には、補助容量(蓄積容量)電極に交流電源を接続するとともに、該補助容量電極に流れる電流を交流電流計により測定し、該補助容量電極の抵抗値を求めて、該抵抗値から液晶パネル100の温度を算出する点も記載されている。
しかしながら、補助容量電極の抵抗値は、電極という性格上、かなり小さく、ほとんどゼロに近い。このため、温度に応じて補助容量電極の抵抗値が変化しても、その抵抗変化が、交流電流計の内部抵抗に比べて小さいので、実際には、かなりの測定誤差を伴うと考えられる。
また、補助容量電極に、抵抗測定用の交流電源を接続するにあたっては、液晶層が応答しないように周波数を高くする必要がある(1〜2MHz程度)。このように高周波数の電流を測定するには、少なくとも2倍以上のサンプリング周波数が必要となるので、交流電流計の構成も複雑化する。
これに対して、本実施形態では、電圧LCcomを供給する給電線70に流れる電流を、
抵抗素子60によって電圧に変換して検出しているだけなので、測定誤差も小さいし、高周波数に対応するための複雑な交流電流計も不要である。
また、求めた温度にしたがった制御としては、液晶の応答性を補償するために用いるルックアップテーブルの選択のほか、例えば液晶パネル100を冷却するファンの回転数制御に用いても良い。
一方、実施形態では、温度出力回路35は、特性情報を用いて、電流の総計値から温度を算出する構成としたが、電流の総計値に対する温度を、例えば図3の(b)に示されるように予めテーブルとして記憶しておくとともに、電流の総計値から、該テーブルを参照
して、温度を求める構成としても良い。このようにテーブルを用いて温度を求める構成とすれば、温度出力回路35において演算の必要がなくなり、構成の簡易化を図ることが可能となる。
さらに、実施形態では、電流検出動作において、すべての液晶素子120に流れる電流の総計値を検出する構成としたが、例えば、表示領域101外に、ダミーの走査線と画素とを設けるとともに、垂直帰線期間Fbに該ダミーの走査線に選択電圧を印加する一方、
データ線114に黒レベル相当電圧Vb(+)、Vb(-)をデータ信号として供給する構成としても良い。垂直帰線期間Fbでは、表示領域101が保持期間であり、画素電極118が
電気的にどの部分にも接続されない状態であるので、TFT116のオフリークが無視できる程度に小さければ、表示領域101に属する液晶素子120には電流が流れず、ダミーの走査線に対応する液晶素子120だけに電流が流れることになる。このため、抵抗素子60に流れる電流は、該ダミーの走査線に対応する液晶素子の液晶層に限定されるので、量的には少なくなるが、表示動作において表示領域101による表示画面に影響を与えることなく、電流を検出することが可能となる。
<電子機器>
次に、実施形態に係る液晶表示装置1を用いた電子機器の一例を説明する。図6は、液晶表示装置1における液晶パネル100をライトバルブとして用いたプロジェクターの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクター2100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、Bは、他のRやGと比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
このプロジェクター2100では、液晶パネル100を含む電気光学装置が、R、G、Bの各色に対応して3組設けられる。そして、R、G、Bの各色成分に対応する映像信号がそれぞれ外部上位回路から供給されて、フレームメモリーに記憶される構成となっている。ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した液晶パネル100と同様である。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、RおよびBの光は90度に屈折する一方、Gの光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、投射レンズ2114によってカラー画像がスクリーン2120に投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構成となっている。
電子機器としては、図6を参照して説明した他にも、テレビジョンや、ビューファインダー型・モニタ直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末
、ディジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、上記電気光学装置が適用可能なのは言うまでもない。
1…液晶表示装置、20…走査制御回路、30…データ処理回路、31…フレームメモリー、32…ルックアップテーブル、35…温度出力回路、40…コモン電極駆動回路、60…抵抗素子、70…給電線、100…液晶パネル、108…コモン電極、110…画素、112…走査線、114…データ線、116…TFT、120…液晶素子、130…走査線駆動回路、140…データ線駆動回路、2100…プロジェクター

Claims (3)

  1. 第1電極と第2電極とにより液晶層を挟持した液晶素子を備え、前記第1電極に、給電線を介して第1電圧が印加され、前記第2電極に、データ線を介して前記第1電圧とは異なる第2電圧が印加される液晶パネルの温度検出装置であって、
    前記液晶層に流れる電流を検出する電流検出素子と、
    前記電流検出素子によって検出された電流に基づいて前記液晶層の温度を出力する温度出力回路とを具備し、
    前記電流検出素子は、前記給電線に介挿された抵抗素子であり、
    前記温度出力回路は、前記液晶層に流れる電流に対する温度の関係を記憶したテーブルを有し、前記抵抗素子の両端間に発生する電圧に基づいて前記液晶層に流れる電流を検出し、前記テーブルを参照して、前記検出された前記液晶層に流れる電流を温度に変換する
    ことを特徴とする液晶パネルの温度検出装置。
  2. 前記請求項1に記載の液晶パネルの温度検出装置を具備することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項に記載の液晶表示装置を有することを特徴とする電子機器。
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