JP5296226B2 - 光通信システム、光送信器、光受信器及び光トランスポンダ - Google Patents

光通信システム、光送信器、光受信器及び光トランスポンダ Download PDF

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Description

本発明は、光通信システム、光送信器、光受信器及び光トランスポンダに係り、特に、光OFDM通信システム及びマルチキャリアを用いた光通信システムに関し、より具体的には、光OFDM(Orthogola Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重)通信システムにおいてPAPR(Peak−to−Average Power Ratio、ピーク電力対平均電力比)を低減する光通信システム、光送信器、光受信器及び光トランスポンダに関する。
今まで実用化されてきた光通信システムは、光の強度を用いた2値の変復調技術を適用している。具体的には、送信側でディジタル情報の「0」と「1」を光の強度のオン−オフに変換して光ファイバに送信し、光ファイバを伝播した光は受信側で光電変換されてもとの情報を復元している。近年、インターネットの爆発的普及に伴い、光通信システムに要求される通信容量は飛躍的に伸びている。通信容量の大容量化の要請に対して今までは、光のオン−オフする速度、つまり変調速度を上昇させることで対応してきた。しかしながら、この変調速度を上昇させて大容量化を実現するという手法では一般に、次に述べる課題がある。
変調速度を上昇させると、光ファイバの波長分散によって制限される伝送可能な距離は短くなる、という課題がある。一般に波長分散によって制限される伝送距離はビットレートの二乗で短くなる。つまり、ビットレートが2倍になると、波長分散により制限される伝送距離は1/4になる。同様に変調速度を上昇させると、光ファイバの偏波分散により制限される伝送可能な距離が短くなる、という課題もある。一般にビットレートが2倍になると、偏波分散によって制限される伝送距離は1/2になる。波長分散の影響を具体的に示すと、ビットレートが10Gbpsで通常分散ファイバを用いると波長分散で制限される伝送距離は60kmであるが、ビットレートが40Gbpsのシステムになると、其の距離はおよそ4kmと短くなる。さらに次世代の100Gbpsシステムの場合は波長分散によって制限される伝送距離は0.6kmとなり、このままでは、伝送距離が500km程度の幹線光通信システムを実現することはできない。超高速な幹線光通信システムを構築するために現在は、伝送路の波長分散を打ち消すために負の波長分散を持ったいわゆる分散補償ファイバという特殊な光ファイバを中継器や送受信機に設置している。
この特殊ファイバは高価であり、またその分散補償ファイバを各サイトにどれだけ(分散補償ファイバの長さ)設置するかという高度な設計が必要になり、これら両者が光通信システムの価格を押し上げている。
そこで最近、通信容量を増加させる光変復調方式として、OFDM技術を用いた光通信システムの研究が脚光を浴びている。OFDM技術は、1シンボル時間内で直交する、つまり1シンボル時間の逆数の整数倍の周波数を持つ、多数の正弦波(これをサブキャリアと呼ぶ)のそれぞれの振幅と位相を所定の値に設定することによって情報を乗せ(変調し)、これらのサブキャリアを束ねた信号でキャリアを変調し送信する技術である。このOFDM技術は、電話局と家庭の間で通信するVDSL(Very high bit rate Digital Subscriber Line)システムや、家庭内での電力線通信システム、さらには地上波ディジタルTVシステムで用いられ、実用化されている。さらには次世代の携帯電話システムでも用いられる予定である。
光OFDM通信システムは、光をキャリアとしてOFDM技術を適用した通信システムである。OFDM技術では、前述のように多数のサブキャリアを用いており、さらにおのおののサブキャリアの変調方式は、例えば、4−QAM、8−PSK、あるいは16−QAMなど多値変調方式が適用可能なため、1シンボル時間がビットレートの逆数より非常に長くなる。その結果として前述の波長分散や偏波分散によって制限される伝送距離が、光通信システムで想定される伝送距離(例えば、国内の幹線システムでは500km)より十分長くなり、前述の分散補償ファイバが不要となる又はその数が削減できる。その結果、低コスト光通信システムが実現できる可能性がある。
図2に、直接検波方式を用いた従来の光OFDM通信システムの構成図を示す。
光送信器1−1と光受信器2−1は光ファイバ3で接続されている。本来通信すべきデータが光送信器1−1に入力端子4より入力すると、光送信器1−1の内部の送信信号処理部100でベースバンドOFDM信号に変換され、この信号はドライバアンプ13で増幅され光変調器12でキャリアである光を電界変調あるいは強度変調することによって光OFDM信号が生成される。この光OFDM信号は伝送路である光ファイバ3を通って光受信器2−1に到達する。光OFDM信号はフォトダイオード21で直接検波受信されて電気信号に変換される。この電気信号は理想的には前述のベースバンドOFDM信号であり、この信号はプリアンプ22で増幅されて受信信号処理部200で本来通信すべきデータに復調されて出力端子5より出力される。
図3に、送信信号処理部100の機能構成図を示す。また、図4に、受信信号処理部200の機能構成図を示す。
通信すべきデータは、まずシリアル−パラレル変換部110で2N個のパラレルデータに変換される。ここでNはデータを乗せるサブキャリアの本数である。サブキャリアの変調が4−QAMの場合は2N個のパラレルデータであるが、これが例えば16−QAMの場合は4N個となる。つまりシリアルデータは、「1シンボルのビット数×サブキャリアの本数」個のパラレルデータに変換する。サブキャリア変調部120は、このパラレルデータを用いてN本のサブキャリアに変調をかける。この変調されたサブキャリアは逆FFT部130で時間軸のデータに変換され、パラレル−シリアル変換部140でシリアルデータに変換される。このシリアルデータはサイクリックプリフィックス挿入部150でサイクリックプリフィックスが挿入され、D/A変換部160を通過してアナログ信号としてドライバアンプへ信号を送出する。
受信信号処理部200では、プリアンプで増幅された受信電気信号をA/D変換部210でディジタル信号に変換し、サイクリックプリフィックス削除部220でサイクリックプリフィックスが削除され、シリアルーパラレル変換部230でN本のパラレルデータに変換される。これらのパラレルデータはFFT部240においてN本のサブキャリア信号に分離され、サブキャリア復調部250にて各サブキャリアに乗っているデータが復調され、パラレル−シリアル変換部260にてシリアルデータに変換される。
光通信システムにおいても無線通信システムにおいても、OFDM信号のPAPR(ピーク電力対平均電力比)が大きい点が課題となる。無線通信の場合は、送信アンテナを駆動するパワアンプの線形性が悪い場合、ピーク電力時に信号が歪み、受信感度劣化、あるいは信号スペクトルの広がりによる隣接無線チャネルへの干渉を引き起こす。
光通信システムでは、無線通信システムには無い光ファイバ通信固有の、PAPRが大きい事に起因する課題がある。それはピーク電力が大きい時刻で光の位相が他の時刻の位相より余計に回転する非線形位相回転という現象である。これは、伝送路である光ファイバが弱い非線形性を示す事に起因する現象である。光ファイバの持つ非線形光学効果、所謂Kerr効果は次式で記述できる。
Figure 0005296226
ここで、φは線形位相、φNL(t)は非線形位相、γは光ファイバの非線形定数、αは光ファイバの損失係数、P(t)は光パワ、Paveは平均光パワ、PAPR(t)は各時刻でのピーク対平均電力比(PAPR)をそれぞれ表す。なお、数式中斜字で示す記号は、便宜上本明細書中においては通常の書式で示す。この式からわかるように、光の非線形位相はPAPRに比例して回転する。単一波長の光を用いた光通信システムでは、信号自身のピークパワによって位相回転が起こり(自己位相変調効果)、これが波長分散によって波形ひずみを引き起こし、誤り率を増加させる。また、波長多重光通信システムでは、隣接波長の信号のピークパワによって位相回転が誘起され(相互位相変調効果)、自己位相変調効果と同様に誤り率を増加させる。これらの位相回転は、OFDM信号のサブキャリアの位相回転を引き起こす。より正確に述べると、平均パワによって決まる固定の位相回転の周りにPAPRに応じたランダムな位相回転が誘起される。このランダムな位相回転が、シンボル判定の閾値を越えるとそのシンボルは誤りと判定される。例えばサブキャリアの変調をQPSKとすると、理想シンボル点から±π/4位相回転が起こるとシンボル判定を誤る。したがって、PAPRを極力小さく抑えた信号を用いて光伝送を行うことが誤り率を低減する観点で重要である。
無線伝送システムではPAPR低減化技術は数々提案されており、主なものとしては、例えば、(1)ハードリミッタで強制的にPAPRをある一定値以下に保ちながらフィルタで隣接無線チャネルへのスペクトルの干渉を抑制する、(2)サブキャリアへのデータのマッピング(つまり変調)を複数回試しPAPRが少ない変調を選択する、(3)プリコーディング(トレリス符号化など)を用いて冗長性を持たせ、これによってPAPRが小さな信号を生成する、などがある。非特許文献1にはこれらの方式の原理、長所と欠点がまとめて記載されている。また、非特許文献2に記載されているように、最近位相変調を用い無線信号の包絡線を一定に保つ(PAPR=0dB)方式の検討も行われている。
これらのPAPR低減策を光OFDM通信システムに適用した研究も、すでに発表されている(非特許文献3、4)。さらに特開2009−188510号公報(特許文献1)では、上述の位相変調を用いて包絡線を一定に保つ光OFDM通信システムも考案されている。
特開2009−188510号公報
S.H.Han、 and J.H.Lee、「An Overview of Peak−to−Average Power Ratio Reduction Techniques for Multicarrier Transmission」、IEEE Wireless Communications、April 2005, pp.56−65 S.C.Thompson、A.U.Ahmed、and J.G.Proakis、et al、「Constant Envelop OFDM」、IEEE Transactionson Communications、Vol.56、No.8、August 2008、pp.1300−1312 B.Goebel、S.Hellerbrand、N.Haufe、et al、「PAPR Reduction Techniques for Coherent Optical OFDM Transmission」、ICTON2009、Mo.B2.4、2009 B.Goebel、S.Hellerbrand、N.Haufe、et al、「Nonlinear Limits for High Bit−Rate O−OFDM Systems」、IEEE Summer Topical Meeting2009、MC4.2、2009
非特許文献3、4に記述されている対策を用いた場合、PAPRは6dB以上であり従来のOOKを用いた光通信システムよりPAPRは大きく、効果は限定的である。また特開2009−188510号公報の技術では、受信方式がコヒーレント受信方式に限定されており、直接検波受信方式と比較して受信器構成が4倍で受信信号処理部も複雑となり、したがって直接検波受信方式より高コストな通信システムとなる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、光OFDM通信システムにおいて、伝送路内部での光電力が大きい箇所でそのPAPRが従来の光通信システムのPAPR(である6dB)より小さく、かつ直接検波受信方式にも適用できる光通信システム、光送信器、光受信器及び光トランスポンダを提供することを目的とする。本発明は、PAPRが6dBより小さい光通信システム、光送信器、光受信器及び光トランスポンダを提供することを目的のひとつとする。
本発明では、RF正弦波の位相をベースバンドOFDM信号で変調し、この正弦波を用いて光波を変調し、光ファイバで伝送した後、光−電気変換し、得られた電気信号を前記RF正弦波で同期検波することによってベースバンドOFDM信号を再生する。
本発明の第1の解決手段によると、
ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、光ファイバを介して光信号を送信する光送信器と、
該光ファイバを伝播した光信号を光電変換し、各サブキャリア信号を復調して元のディジタルデ−タを再生する光受信器と
を備え、
前記光送信器は、
ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、変調された該サブキャリア信号を逆FFT演算してベ−スバンドOFDM信号を生成する送信信号処理部と、
予め定められた周波数の正弦波を出力する第1発振器と、
該ベ−スバンドOFDM信号を、前記第1発振器の出力である正弦波に位相変調する位相変調部と、
前記位相変調部から出力された正弦波を光信号に変換する電気−光変換部と
を有し、
前記光受信器は、
前記光ファイバを介して前記光送信器から受信した光信号を電気信号に変換する光−電気変換部と、
前記第1発振器と略一致する周波数の正弦波を生成する第2発振器と、
前記光−電気変換部の出力を前記第2発振器の出力である正弦波で同期検波する同期検波部と、
前記同期検波部の出力をFFT変換したサブキャリア信号から元のディジタルデ−タを再生する受信信号処理部と
を有する光通信システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、光ファイバを介して光信号を送信する光送信器と、該光ファイバを伝播した光信号を光電変換し、各サブキャリア信号を復調して元のディジタルデ−タを再生する光受信器とを備えた光通信システムにおける前記光送信器であって、
ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、変調された該サブキャリア信号を逆FFT演算してベ−スバンドOFDM信号を生成する送信信号処理部と、
予め定められた周波数の正弦波を出力する発振器と、
該ベ−スバンドOFDM信号を、前記発振器の出力である正弦波に位相変調する位相変調部と、
前記位相変調部から出力された正弦波を光信号に変換する電気−光変換部と
を備えた光送信器が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、光ファイバを介して光信号を送信する光送信器と、該光ファイバを伝播した光信号を光電変換し、各サブキャリア信号を復調して元のディジタルデ−タを再生する光受信器とを備えた光通信システムにおける前記光受信器であって、
前記光受信器は、
ベ−スバンドOFDM信号が予め定められた周波数の正弦波に位相変調された光信号を、前記光ファイバを介して受信して電気信号に変換する光−電気変換部と、
前記周波数と略一致する周波数が予め設定され、該周波数の正弦波を生成する発振器と、
前記光−電気変換部の出力を前記発振器の出力である正弦波で同期検波する同期検波部と、
前記同期検波部の出力をFFT変換したサブキャリア信号から元のディジタルデ−タを再生する受信信号処理部と
を有する光受信器が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、変調された該サブキャリア信号を逆FFT演算してベ−スバンドOFDM信号を生成する送信信号処理部、
予め定められた周波数の正弦波を出力する第1発振器、
該ベ−スバンドOFDM信号を、前記第1発振器の出力である正弦波に位相変調する位相変調部、及び
前記位相変調部から出力された正弦波を光信号に変換する電気−光変換部
を有する送信部と、
前記光ファイバを介して受信した光信号を電気信号に変換する光−電気変換部、
前記第1発振器と略一致する周波数の正弦波を生成する第2発振器、
前記光−電気変換部の出力を前記第2発振器の出力である正弦波で同期検波する同期検波部、及び
前記同期検波部の出力をFFT変換したサブキャリア信号から元のディジタルデ−タを再生する受信信号処理部
を有する受信部と
を備えた光トランスポンダが提供される。
本発明によると、光OFDM通信システムにおいて、伝送路内部で光電力が高い箇所でのPAPRを小さくでき、受信感度劣化を低減できる光通信システム、光送信器、光受信器及び光トランスポンダを提供することができる。また、PAPRを小さくできることにより、長距離伝送が可能な光通信システム、光送信器、光受信器及び光トランスポンダを提供することができる。
例えば、本発明のPAPRが3dBの光通信システムにおいて、PAPRによって誘起される非線形位相雑音で決まる伝送距離は、従来の光OFDM通信システムのそれと比べるとおよそ3倍となる。
本発明の光通信システムの機能ブロック図。 従来の光OFDM通信システムの機能ブロック図。 OFDM通信システムの送信信号処理部の機能ブロック図。 OFDM通信システムの受信信号処理部の機能ブロック図。 第一の実施の形態を示す光通信システムの機能ブロック図。 直接変調を用いた光通信システムの機能ブロック図。 MZ変調器を用いた光通信システムの機能ブロック図。 第二の実施の形態で狭帯域光フィルタを用いる光通信システムの機能ブロック図。 光OFDM信号と直接検波受信で発生する電気信号のスペクトルの模式図。 第二の実施の形態で光IQ変調器を用いる光通信システムの機能ブロック図。 第二の実施の形態で小信号位相変調の場合の光IQ変調器を用いる光通信システムの機能ブロック図。 第二の実施の形態で第二の小信号位相変調の場合の光IQ変調器を用いる光通信システムの機能ブロック図。 第三の実施の形態を示す光通信システムの機能ブロック図。 OFDM通信システムの第二の受信信号処理部の機能ブロック図。 同期検波部の構成図。 小信号位相変調部の構成図。 第四の実施の形態を示す光トランスポンダの機能ブロック図。 第四の実施の形態を示す第二の光トランスポンダの機能ブロック図。
1.原理及び概要
図1を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態の光通信システムは、光送信器1と光受信器2が光ファイバ3で接続されている。光送信器1内部の送信信号処理部100では、入力端4から入力された通信するデータを、ベースバンドOFDM信号に変換する。光送信器内部のRF発振器(第1発振器)6からの周波数fの正弦波の位相を上記ベースバンドOFDM信号によって位相変調部8で位相変調する。この位相変調された正弦波は電気−光変換部10によって光信号に変換される。この電気−光変換部10では、上記正弦波は光の電力あるいは電界に変換される。この光信号は、伝送路である光ファイバ3を伝播し、光受信器2に入射する。光受信器2では、光−電気変換部20で電気信号に変換される。この電気信号は、光受信器2内部のRF発振器(第2発振器)7からの正弦波と同期検波され、その出力信号は、受信信号処理部200で通信データに再生され、出力端5から出力される。
本実施の形態に関わる信号について数式を用いて以下に説明する。図1の送信信号処理部100の出力信号であるベースバンドOFDM信号は、位相変調に適するように実数である必要がある。実数とするためには、複素OFDM信号の実部、あるいは虚部を用いるか、サブキャリアへのマッピングを負の周波数成分が正の周波数成分のエルミート共役になるように工夫する必要がある。例えば、複素OFDM信号の実部を用いる場合を例に挙げると、ベースバンドOFDM信号は次式で表せる。
Figure 0005296226
ここで、Cはデータ(信号空間座標。例えばサブキャリア変調が4−QPSKの場合なら±1±iの4点)をあらわす。またNはサブキャリア数、Δfはサブキャリア周波数間隔、tは時間、Tsは1シンボル時間である。
この信号を変調信号として、RF発振器6の出力である周波数fの正弦波を位相変調すると位相変調部8の出力信号は次式(2)で表せる。
Figure 0005296226
ここで、hは位相変調の変調度である。
この位相変調が施された正弦波を電気−光変換部10で光信号に変換する。例えば電気−光変換素子として直接変調用の半導体レーザを用いた場合は、半導体レーザに印加する電流を式(2)に比例させ、適当なバイアス電流に重畳させると、この半導体レーザの出力光電力は式(3)であらわせる。
Figure 0005296226
ここでPは平均光電力である。
式(3)から分かるように、この場合PAPRは3dBであり、従来の光OFDM通信の場合のPAPRより大きく低減できる。
式(3)の光信号は、伝送路である光ファイバ3を伝播して、光受信器2に到達する。光受信器2では光−電気変換部20で光信号の電力(3)に比例した電流に変換され、さらにこの電流は電圧に変換され増幅される。この光−電気変換部20の出力信号は、RF発振器7の出力である正弦波と同期検波部9で同期検波される。この正弦波の周波数は送信器1の内部にあるRF発振器6と同一(又は略同一)の周波数fである。また、同期検波部9の構成例としては図15に示すように、ミキサー90と低域通過フィルタ91の組み合わせからなり、低域通過フィルタによって周波数2×fの成分は出力されない構成となっている。この場合、同期検波部9の動作は式(4)で表せる。
Figure 0005296226
式(4)の左辺第一項は同期検波部9の入力のAC成分を、第二項はRF発振器7の出力を表し、左辺全体がミキサー90の動作を表している。この信号が同期検波部9の低域通過フィルタ91を通過して出力されるが、この出力信号は式(4)の中辺で表せる。ここで位相変調が小信号の場合(h<1)はさらに式(4)の右辺として表せるが、これは式(1)のベースバンドOFDM信号に比例している。この信号を光受信器2内部の受信信号処理部200で復調することにより通信データが出力端子5から出力される。これが本実施の形態の基本原理である。
なお、位相変調において小信号近似が成り立たない場合は、同期検波部9の出力は式(4)の中辺となるが、受信信号処理部200を図14に示す200−1に変えることによって通信データを得ることができる。受信信号処理部200−1は、A/D変換の後、逆正弦関数(あるいは、RF発振器7の出力を上記のsin(2π・f・t)ではなくcos(2π・f・t)に設定した場合は逆余弦関数)を実行する信号処理部270を受信信号処理部200に挿入した構成である。
以上の解決手段は、電気−光変換部10において図6のような半導体レーザの直接変調を利用した場合を記述しているが、MZ変調器を用いた電界変調を利用しても同じ動作が実現できる。この場合について図7を用いて詳細に記述する。
図7のMZ変調器12−1は入力する電気信号に比例した光の電界を出力する。これを電界変調と呼ぶ。MZ変調器12−1の入力電気信号は実ベースバンドOFDM信号で位相変調された周波数fの正弦波をドライバアンプ13−2で増幅した信号である。つまり式(2)がMZ変調器への入力する電気信号である。図7のレーザ11−2からの周波数fの連続光はMZ変調器12−1で電界変調され、その光は次式で表現できる。
Figure 0005296226
式(5)の第一項目は電界変調された光の電界を、第二項目は変調を受けていない連続光の電界を表現している。
電界変調と直接検波受信を組み合わせた光通信システムでは、電界変調された光と連続光を同時に光ファイバ伝送し、直接検波受信すると、電界変調された光と連続光のビートが起こり、これが電気信号となる。なお、この場合受信器内部の光−電気変換部の出力には2×fを中心周波数とする式(2)の2倍の高調波を遮断する帯域通過フィルタあるいは低域通過フィルタを設置する必要がある。
上記の直接検波受信で発生する、電界変調された光と連続光とのビートで発生する電気信号を効率よく取り出すためには、K1はおおよそ1+√2/2=約1.7に設定すると良い。この場合、式(5)の光は、光ファイバ3内部の光電力が大きい箇所でPAPRは6dB以下であり、本方式が課題を解決する手段であることがわかる。
なお、連続光の電界強度を式(5)のように設定する方法としては、MZ変調器12−1の直流バイアスを調整する方法がある。
さらに別の解決手段は、電気−光変換部10において、光SSB(Single Side Band、シングルサイドバンド)変調を用いて実現する方法がある。光SSB変調を用いた場合の送信器出力光の電界は次式で表現できる。
Figure 0005296226
式(6)の第一項目は上側帯波を、第二項目は連続光の電界をそれぞれ表現している。ここでの議論は上側帯波で行うが、下側帯波を用いる場合も同じである。
式(6)の光を直接検波受信すると、連続光と上側帯波のビートが起こり、これが信号として取り出される。この信号を効率よく取り出すためには、式(6)の第二項目の振幅Kをおおよそ1.0に設定すると良い。
この場合、式(6)のPAPRは3dBと求まる。光ファイバ内部で光電力が大きい箇所でPAPRが3dBとなり、光SSB変調を用いる上述の手段は課題解決の一手段であることがわかる。
光SSB変調を実現する手段としては、図8に示すように、上記半導体レーザを直接変調した場合も、MZ変調器を用いた場合も、その出力光を狭帯域光フィルタ14に通過させることにより、不要なサイドバンドを遮断して実現できる。なお、この場合も光−電気変換部20において直接検波受信を利用する場合は、適当な量の連続光も同時に狭帯域光フィルタを通過させて送信する。
光SSB変調を実現する他の手段は、図10に示すように、電気−光変換部10−4として、光IQ変調器12−2を用い、Q成分の変調信号としてI成分の変調信号のヒルベルト変換された信号を使用する手法がある。この場合前述の狭帯域光フィルタは不要である。なお、この場合も光−電気変換部20において直接検波受信を利用する場合は、適当な量の連続光も同時に光IQ変調器から出力する。
上述の解決手段は直接検波受信を使用している。これら解決手段のうち、MZ変調器あるいは光SSB変調と直接検波受信を用いた解決手段では、直接検波において連続光と変調光がビートを起こし、電気信号に変換されることを上述したが、OFDM信号のサブキャリア間のビートも起こり電気信号が発生する。これは周波数軸上で直流から2×Bの範囲に発生する。ここでBはベースバンドOFDM信号の帯域幅であり、式(1)の記号を用いると、B=(N+1)×Δfと表せる。このサブキャリア間のビート信号が本来の連続光と変調光とのビート信号に干渉を起こし、受信誤り率の劣化を起こす。
そこで、連続光の周波数fと変調光の周波数の間にガードバンドを設ける。図9にその様子を示す。図9(a)は、光信号のスペクトル配置を示しており、この光信号を直接検波受信したときに得られる電気信号のスペクトルを図9(b)に示す。この図からわかるように、サブキャリア間のビート信号は電気のスペクトルで観測すると高周波側ほど小さくなるので、この干渉を避けるためには、少なくともf>2B、この干渉を完全に避けるためにはf>3Bを満足する必要がある。
上述の解決手段は直接検波受信を主に記述したが、本実施の形態の受信器の光−電気変換部は、これに限るものではなく、図13に示すコヒーレント受信を用いた場合も適用できる。
2.第1の実施の形態
図1等を参照して第1の実施の形態を説明する。ここでは説明のためサブキャリアの変調は4−QAMと仮定するが、本実施の形態はこれに制限されるものではなく、任意のサブキャリア変調方式に対して適用可能である。またサブキャリアの本数はN本(Nは整数)とする。
図1に、光OFDM通信システムの構成図を示す。
光OFDM通信システムは、例えば、送信器(光送信器)1と、光ファイバ3と、受信器(光受信器)2とを備える。送信器1は、例えば、送信信号処理部100と、RF発振器6と、電気−光変換部10とを有する。送信器1は、入力端子4を備えてもよい。受信器2は、光−電気変換部20と、受信信号処理部200とを有する。受信器2は、出力端子8を備えてもよい。送信器1と受信器2は、光ファイバ3を介して接続される。なお、送信器1の電気−光変換部10は、例えば、図6に示すようにドライバアンプ13−1及び直接変調用半導体レーザ11−1で実現しても良いし、あるいは図7に示すようにドライバアンプ13−2とレーザ11−2及びMZ変調器12−1を備えてもよい。
図3は、第1の実施の形態における送信信号処理部100の構成図を示す。
送信信号処理部100は、例えば、シリアル−パラレル変換部(S/P)110と、サブキャリア変調部120と、逆FFT部(逆フーリエ変換部)130と、パラレル−シリアル変換部(P/S)140と、サイクリックプリフィックス挿入部(CPI)150と、ディジタル−アナログ変換部(D/A変換部)160を備える。
本来通信すべきデータは、シリアル−パラレル変換部110で2N個のパラレルデータに変換される。サブキャリア変調部120は、このパラレルデータを用いてN本のサブキャリアに変調をかける。この変調されたサブキャリア(c、k=1、2、・・・N)は逆FFT部130に入力される。入力された信号は、逆FFT部130で時間軸のデータに変換され、パラレルーシリアル変換部140でシリアルデータに変換される。このシリアルデータはサイクリックプリフィックス挿入部150でサイクリックプリフィックスが挿入され、D/A変換部160を通過してアナログ信号として出力される。この信号をベースバンドOFDM信号と呼ぶ。
図1のRF発振器6の出力である正弦波は、位相変調部8において、上述のベースバンドOFDM信号で位相変調された後、電気−光変換部10で光信号となって、光ファイバ3に出射される。位相変調部は例えばVCO(Voltage−Controlled Oscillator)などで実現できる。
また、位相変調が小信号近似できる場合を考えてみる。一般に位相変調信号は、
Figure 0005296226
で記述できる。ここで、ωはRF発振器の発振角周波数を、φ(t)はベースバンドOFDM信号を表す。
ここで位相変調の小信号近似を行うと、式(A)は、
Figure 0005296226
と表現できる。これを回路で実現すると、図16となる。つまり小信号近似での位相変調回路8は、図16となる。
電気−光変換部10の構成は、例えば、上述のように直接変調(図6)やMZ変調(図7)を用いることができる。
この光信号は伝送路である光ファイバ3を通って受信器2に入射する。ここで光−電気変換部20によって電気信号に変換される。この電気信号は、RF発振器7の出力である正弦波によって同期検波部9で同期検波される。その出力信号は、受信信号処理部200で復調されシリアルデータとして出力端子10から取り出される。受信信号処理部200の構成は例えば図4に示される構成と同様であり、通常のOFDM信号処理構成を用いることができる。
同期検波部9の構成は、例えば図15に示すとおりである。つまり、プリアンプ出力の電気信号と、発振周波数が送信器のRF発振器6の発振周波数fと略一致したRF信号を出力する発振器7の出力とをミキサー90で掛け算を行い、その出力のうち低周波成分(発振周波数f以下)を抽出する低域通過フィルタ91を通すことによって同期検波が実現する。
なお、受信信号処理としては図14の受信信号処理部200−1を用いることもできる。この受信信号処理部200−1は、A/D変換部210の後段に逆正弦関数あるいは逆余弦関数を実行する信号処理部270を設置したところが受信信号処理部200と異なる点である。この信号処理部270を導入することにより、大きな位相変調度の場合により正確な復調が可能になる、という特徴がある。
図5に、本実施の形態において光−電気変換部20−1に直接検波受信方式を用いた構成図を示す。光−電気変換部20−1は、例えば、フォトダイオード21とプリアンプ22とを備える。
3.第2の実施の形態
第2の実施の形態を図8等を参照して説明する。図8は、第2の実施の形態のシステム構成図を示す。第1の実施の形態との違いは、送信器1−4の内部の電気−光変換部10の光出力に狭帯域光フィルタ14が設置されている点である。この狭帯域光フィルタによって、電気−光変換部10の出力光信号の側帯波を遮断し、光SSB(Single Side Band)信号が生成される。光SSB信号は、光ファイバの波長分散特性による波形劣化を生じさせないことが知られており、長距離通信システムに適した信号である。
第2の実施の形態における電気−光変換部10は、図6の10−2あるいは、図7の10−3である。また、光−電気変換部20は図5の20−1である。
光SSB信号を発生する他の手段として、図10は電気−光変換部10−4の内部にレーザ11−2と光IQ変調器とヒルベルト変換部15とドライバアンプ13−2を備える構成図である。本実施の形態では、上述の狭帯域光フィルタ14を用いていないため、半導体レーザの波長を任意に選択できるという特徴がある。
また、位相変調が小信号近似できる場合、図10のヒルベルト変換部15は次のように考えることができる。図10の位相変調器8の出力、すなわちヒルベルト変換部15への入力信号は、
Figure 0005296226
で表せる。ここで位相変調が小信号近似できるとすると、式(9)は式(10)で表せる。
Figure 0005296226
この式(10)をヒルベルト変換すると、ベースバンドOFDM信号φ(t)が実(位相変調を行う場合は、実数)であることを考慮すると、
Figure 0005296226
と近似できる。式(11)の右辺を図10のヒルベルト変換部15に適用した図が図11である。すなわち、発振器6の出力cos(w・t)を−π/2だけ位相をずらしてsin(w・t)をつくり、この正弦波に位相変調器8でベースバンド信号φ(t)による位相変調をかけることによってヒルベルト変換が実現でき、図10と同じ光SSB信号を発生することができる。
さらに、図11のヒルベルト変換部に対応する位相変調部を式(11)の左辺で構成し、I側の位相変調部に図16(式(8))を用いると、小信号近似の下で図10は図12となる。すなわち図12によって、図10と同じ光SSB信号を発生することができる。
4.第3の実施の形態
第3の実施の形態を図13を参照して説明する。図13は、第3の実施の形態の通信システム全体の構成図である。
第3の実施の形態の受信器2−3は、例えば、光−電気変換部20−2と、RF発振器7−1と、同期検波部9と、受信信号処理部200と、局発用半導体レーザ50と、光合波部60を有する。送信器1から光ファイバ3を伝播してきた光信号は、受信器2−3に入射する。この光信号は、受信器2−3内部に設置された局発用半導体レーザ50の出力光と光合波部60で合波され、光−電気変換部20−2でいわゆるコヒーレント受信され、電気信号に変換される。この信号は受信器2−3内部のRF発振器7−1の出力である正弦波によって同期検波部9で検波され、その出力は受信信号処理200で復調されデータとして端子5から出力される。
本実施の形態の光合波部60は、光カプラあるいは光90度ハイブリッド、あるいは偏波ダイバーシティ対応の偏波分離素子(PBS)と2台の光90度ハイブリッドでも良い。また、フォトダイオード21は、よく知られているように、光合成部60の構成に対応してバランスドフォトダイオード、あるいはフォトダイオード対である。
5.トランスポンダ
他の実施形態としては図17に示す光トランスポンダ300がある。この光トランスポンダ300はひとつの筐体あるいはボードに送信器1と受信器2を搭載したものである。したがって、光トランスポンダ300は2つの光ファイバ3−1と3−2を持つ。光ファイバ3−1は光信号を送信するために用い、光ファイバ3−2は光信号を受信するために使用する。光トランスポンダ300の送信器1、受信器2は、上述の各実施の形態の適宜のものを用いることができる。
なお、この実施形態の場合、送信器1と受信器2に搭載されているRF発振器を共用することが可能であり、例えば図18のように送信器1に搭載されたRF発振器の出力の一部を受信器2で用いることが可能である。図18は送信器1内部のRF発振器を用いた図であるが、RF発振器は光トランスポンダ300−1の内部であればどこに搭載されていてもかまわない。
本実施の形態は、例えば、光通信システムに利用可能である。
1、1−1、1−2、1−3、1−4、1−5、1−6、1−7 送信器(光送信器)
2、2−1、2−2、2−3 受信器(光受信器)
3、3−1、3−2 光ファイバ
4 入力端子
5 出力端子
6、7 RF発振器
8 位相変調部
9 同期検波部
10、10−1、10−2、10−3、10−4、10−5 電気−光変換部
11、11−2 レーザ、
11−1 直接変調用半導体レーザ
12 光変調器
12−1 MZ変調器
12−2 光IQ変調器
13、13−1、13−2 ドライバアンプ
14 狭帯域光フィルタ
15 ヒルベルト変換部
16 −π/2移相回路
16−1 +π/2移相回路
20、20−1、20−2 光−電気変換部
21 フォトダイオード
22 プリアンプ
30 光フィルタ
50 局発用レーザ
60 光合波部
90 ミキサー
91 低域通過フィルタ
92 加算器
100 送信信号処理部
110、230 シリアル−パラレル変換部
120 サブキャリア変調部
130 逆FFT部
140、260 パラレル−シリアル変換部
150 サイクリックプリフィックス挿入部
160 ディジタル−アナログ変換部
200、200−1 受信信号処理部
210 アナログ−ディジタル変換部
220 サイクリックプリフィックス削除部
240 FFT部
250 サブキャリア復調部
270 逆正弦関数(あるいは逆余弦関数)部
300、301 光トランスポンダ

Claims (15)

  1. ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、光ファイバを介して光信号を送信する光送信器と、
    該光ファイバを伝播した光信号を光電変換し、各サブキャリア信号を復調して元のディジタルデ−タを再生する光受信器と
    を備え、
    前記光送信器は、
    ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、変調された該サブキャリア信号を逆FFT演算してベ−スバンドOFDM信号を生成する送信信号処理部と、
    予め定められた周波数の正弦波を出力する第1発振器と、
    該ベ−スバンドOFDM信号を、前記第1発振器の出力である正弦波に位相変調する位相変調部と、
    前記位相変調部から出力された正弦波を光信号に変換する電気−光変換部と
    を有し、
    前記光受信器は、
    前記光ファイバを介して前記光送信器から受信した光信号を電気信号に変換する光−電気変換部と、
    前記第1発振器と略一致する周波数の正弦波を生成する第2発振器と、
    前記光−電気変換部の出力を前記第2発振器の出力である正弦波で同期検波する同期検波部と、
    前記同期検波部の出力をFFT変換したサブキャリア信号から元のディジタルデ−タを再生する受信信号処理部と
    を有する光通信システム。
  2. 前記光−電気変換部は、フォトダイオ−ドを用いて直接検波受信することを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記第1及び第2発振器から出力される正弦波の周波数fは、前記ベ−スバンドOFDM信号の帯域Bとf>2Bなる関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の光通信システム。
  4. 前記電気−光変換部は、光SSB(Single Side Band)信号を発生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光通信システム。
  5. 前記光SSB信号を発生させる手段として、前記電気−光変換部は、前記位相変調部の出力をI成分の変調信号とし、該I成分の変調信号をヒルベルト変換した信号をQ成分の変調信号とする光IQ変調器を有する請求項4に記載の光通信システム。
  6. 前記光−電気変換部は、
    局発用レ−ザと合波用光カプラ部とフォトダイオ−ドを備え、コヒ−レント検波受信することを特徴とする請求項1、3、4及び5のいずれかに記載の光通信システム。
  7. ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、光ファイバを介して光信号を送信する光送信器と、該光ファイバを伝播した光信号を光電変換し、各サブキャリア信号を復調して元のディジタルデ−タを再生する光受信器とを備えた光通信システムにおける前記光送信器であって、
    ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、変調された該サブキャリア信号を逆FFT演算してベ−スバンドOFDM信号を生成する送信信号処理部と、
    予め定められた周波数の正弦波を出力する発振器と、
    該ベ−スバンドOFDM信号を、前記発振器の出力である正弦波に位相変調する位相変調部と、
    前記位相変調部から出力された正弦波を光信号に変換する電気−光変換部と
    を備えた光送信器。
  8. 前記発振器から出力される正弦波の周波数fは、前記ベ−スバンドOFDM信号の帯域Bとf>2Bなる関係を満たすことを特徴とする請求項7に記載の光送信器。
  9. 前記電気−光変換部は、光SSB(Single Side Band)信号を発生することを特徴とする請求項7又は8に記載の光送信器。
  10. 前記光SSB信号を発生させる手段として、前記電気−光変換部は、前記位相変調部の出力をI成分の変調信号とし、該I成分の変調信号をヒルベルト変換した信号をQ成分の変調信号とする光IQ変調器を有する請求項9に記載の光送信器。
  11. ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、光ファイバを介して光信号を送信する光送信器と、該光ファイバを伝播した光信号を光電変換し、各サブキャリア信号を復調して元のディジタルデ−タを再生する光受信器とを備えた光通信システムにおける前記光受信器であって、
    前記光受信器は、
    ベ−スバンドOFDM信号が予め定められた周波数の正弦波に位相変調された光信号を、前記光ファイバを介して受信して電気信号に変換する光−電気変換部と、
    前記周波数と略一致する周波数が予め設定され、該周波数の正弦波を生成する発振器と、
    前記光−電気変換部の出力を前記発振器の出力である正弦波で同期検波する同期検波部と、
    前記同期検波部の出力をFFT変換したサブキャリア信号から元のディジタルデ−タを再生する受信信号処理部と
    を有する光受信器。
  12. 前記光−電気変換部は、フォトダイオ−ドを用いて直接検波受信することを特徴とする請求項11に記載の光受信器。
  13. 前記光−電気変換部は、
    局発用レ−ザと光合波部とフォトダイオ−ドを備え、コヒ−レント検波受信することを特徴とする請求項11に記載の光受信器。
  14. ディジタルデ−タをシンボル時間にわたって互いに直交する複数のサブキャリアにマッピングして変調し、変調された該サブキャリア信号を逆FFT演算してベ−スバンドOFDM信号を生成する送信信号処理部、
    予め定められた周波数の正弦波を出力する第1発振器、
    該ベ−スバンドOFDM信号を、前記第1発振器の出力である正弦波に位相変調する位相変調部、及び
    前記位相変調部から出力された正弦波を光信号に変換する電気−光変換部
    を有する送信部と、
    前記光ファイバを介して受信した光信号を電気信号に変換する光−電気変換部、
    前記第1発振器と略一致する周波数の正弦波を生成する第2発振器、
    前記光−電気変換部の出力を前記第2発振器の出力である正弦波で同期検波する同期検波部、及び
    前記同期検波部の出力をFFT変換したサブキャリア信号から元のディジタルデ−タを再生する受信信号処理部
    を有する受信部と
    を備えた光トランスポンダ。
  15. 前記送信部の第1発振器と前記受信部の第2発振器を一台の発振器で共用したことを特徴とする請求項14に記載の光トランスポンダ。
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