JP5295656B2 - 芳香族ポリカーボネート重合体 - Google Patents

芳香族ポリカーボネート重合体 Download PDF

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Description

本発明は、芳香族ポリカーボネート重合体に関し、さらに詳しくは、高度な難燃性を有する芳香族ポリカーボネート重合体に関する。
ポリカーボネート樹脂は機械的強度、電気特性、透明性などに優れ、ガラス代替材料、エンジニアリングプラスチックとしてOA機器、電気・電子分野、自動車分野、建築分野等様々な分野において幅広く利用されている。そしてこれらの利用分野の中でも、OA機器、電気・電子分野を中心として、高度の難燃性が要求される分野がある。
ポリカーボネート樹脂は各種熱可塑性樹脂の中では酸素指数が高く、一般的に自己消火性を有する樹脂であるが、さらに難燃性を向上させることを目的として、ハロゲン系、硫黄系、リン系などの種々の難燃剤を添加することが提案されている。例えば、特許文献1及び2には、臭素を含有するコモノマーを用いたポリカーボネート共重合体が開示されているが、これらのハロゲンを含有するポリカーボネート樹脂は、焼却時に有害物質を発生する危険性がある。また、たとえば特許文献3には、ハロゲンを含まないコモノマーを用いたポリカーボネート共重合体が開示されているが、その難燃性は未だ十分ではない。
特開平5−279467号公報 特開平9−87377号公報 特開平5−117382号公報
本発明は、上記のような状況下で、焼却時に有害物質を発生する虞のあるハロゲン等を含まず、難燃性の高い芳香族ポリカーボネート重合体を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、特定の繰り返し単位より構成される芳香族ポリカーボネート重合体により、上記課題を解決し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち本発明は、
1. 主鎖が、下記一般式(I)で表される繰り返し単位を含むことを特徴とする芳香族ポリカーボネート重合体、
Figure 0005295656
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立に、アリール基を示し、Yは、単結合又は−C(CH32−で示される連結基を示す。)
2. 前記一般式(I)で表される繰り返し単位より構成される、あるいは、前記一般式(I)で表される繰り返し単位及び下記一般式(II)で表される繰り返し単位より構成される上記1記載の芳香族ポリカーボネート重合体、
Figure 0005295656
(式中、Xは、単結合、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−CO−、−CR34−、あるいは下記一般式(III)、(IV)又は(V)で表される連結基を示し、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置換もしくは無置換のアリール基を示す。)
Figure 0005295656
3. 上記一般式(I)で表される繰り返し単位と、上記一般式(II)で表される繰り返し単位のモル比が100:0〜1:99である上記1又は2記載の芳香族ポリカーボネート重合体、
4. 粘度平均分子量が10,000〜50,000である上記1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート重合体、
5. R1及びR2がフェニル基であり、Yが単結合である上記1〜4のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート重合体、及び
6. R1及びR2がフェニル基であり、Yが−C(CH32−で示される連結基である上記1〜4のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート重合体、
を提供するものである。
本発明の芳香族ポリカーボネート重合体は、焼却時に有害物質を発生する虞のあるハロゲン等を含有せず、かつ、高度な難燃性を有する。
本発明の芳香族ポリカーボネート重合体は、上述のように、主鎖が上記一般式(I)で表される繰り返し単位を含むものであればよく、主鎖が上記一般式(I)で表される繰り返し単位より構成される、あるいは、上記一般式(I)で表される繰り返し単位及び上記一般式(II)で表される繰り返し単位より構成されるものであれば好ましい。上記一般式(I)で表される繰り返し単位及び上記一般式(II)で表される繰り返し単位としては、それぞれ、二種以上の繰り返し単位が混在していてもよい。その製造方法は特に限定されないが、例えば、塩化メチレン等の不活性有機溶媒中において、触媒や分子量調節剤の存在下、さらに必要により分岐剤を添加し、二価フェノールと、ホスゲン等のカーボネート前駆体との反応により製造することができ、また、二価フェノールと炭酸エステル化合物のようなカーボネート前駆体とのエステル交換反応などによっても製造することができる。
本発明の芳香族ポリカーボネート重合体の製造に用いる二価フェノールとしては、上記一般式(I)で表される繰り返し単位の原料として用いられる二価フェノール(以下、二価フェノールAとする。)と、上記一般式(II)で表される繰り返し単位の原料として用いられる二価フェノール(以下、二価フェノールBとする。)とが挙げられる。
上記二価フェノールAとしては、下記一般式(A)で表される二価フェノールが挙げられる。
Figure 0005295656
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立に、アリール基を示し、Yは、単結合又は−C(CH32−で示される連結基を示す。)
上記一般式(I)及び一般式(A)におけるアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、スチリル基、p−ニトロフェニル基、p−メトキシフェニル基、p−エトキシフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラニル基、ターフェニル基、ピレニル基などが挙げられ、炭素数6〜12のものが好ましく用いられ、フェニル基であるとより好ましい。
上記二価フェノールAとしては、上記一般式(A)で表されるものから一種又は二種以上を用いることができる。
上記一般式(A)で表される二価フェノールAとしては、3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノール、2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパンが好ましい。
上記二価フェノールBとしては、下記一般式(B)で表される二価フェノールが挙げられる。
Figure 0005295656
(式中、Xは、単結合、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−CO−、−CR34−、あるいは下記一般式(III)、(IV)又は(V)で表される連結基を示し、好ましくは−CR34−で示される連結基を示す。R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置換もしくは無置換のアリール基を示し、好ましくはメチル基を示す。)
Figure 0005295656
上記一般式(II)及び一般式(B)における炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などのアルキル基が挙げられる。
上記一般式(II)及び一般式(B)における炭素数6〜12の置換もしくは無置換のアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、スチリル基、p−ニトロフェニル基、p−メトキシフェニル基、p−エトキシフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基などが挙げられる。
上記二価フェノールBとしては、上記一般式(B)で表されるものから一種又は二種以上を用いることができる。
上記一般式(B)で表される二価フェノールBとしては、2,2−ビス(4’―ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)が好ましい。
前記カーボネート前駆体としては、一般的なポリカーボネートの界面重縮合で用いられるホスゲンをはじめ、トリホスゲン、ブロモホスゲン、ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)カーボネート、ビス(2,4−ジクロロフェニル)カーボネート、ビス(2−シアノフェニル)カーボネート、クロロギ酸トリクロロメチルなどが挙げられる。またはエステル交換反応で用いられる炭酸ジアリール化合物、炭酸ジアルキル化合物、炭酸アルキルアリール化合物を挙げることができる。炭酸ジアリール化合物の具体例としては、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネート、ビスフェノールAビスフェニルカーボネート等が、炭酸ジアルキル化合物の具体例としては、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート、ビスフェノールAビスメチルカーボネート等が、炭酸アルキルアリール化合物の具体例としては、メチルフェニルカーボネート、エチルフェニルカーボネート、ブチルフェニルカーボネート、シクロヘキシルフェニルカーボネート、ビスフェノールAメチルフェニルカーボネート等が挙げられる。
前記分子量調節剤としては、通常ポリカーボネートの重合に用いられるものから各種のものを用いることができる。具体的には、一価フェノールとして、例えばフェノール、p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−クミルフェノール、p−ノニルフェノール、ドコシルフェノール、テトラコシルフェノール、ヘキサコシルフェノール、オクタコシルフェノール、トリアコンチルフェノール、ドトリアコンチルフェノール、テトラトリアコンチルフェノール等を挙げることができる。これらの一価フェノールの中では、p−tert−ブチルフェノールp−クミルフェノールなどが好ましく用いられる。これらは一種でもよく、二種以上を混合したものでもよい。また、これらの分子量調節剤は、本発明の効果を損ねない範囲で他のフェノール化合物等を併用しても差し支えない。
前記触媒としては、相間移動触媒、例えば三級アミン又はその塩、四級アンモニウム塩、四級ホスホニウム塩などを好ましく用いることができる。三級アミンとしては、例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ピリジン、ジメチルアニリンなどが挙げられ、また三級アミン塩としては、例えばこれらの三級アミンの塩酸塩、臭素酸塩などが挙げられる。四級アンモニウム塩としては、例えばトリメチルベンジルアンモニウムクロリド、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド、トリブチルベンジルアンモニウムクロリド、トリオクチルメチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムブロミドなどが、四級ホスホニウム塩としては、例えばテトラブチルホスホニウムクロリド、テトラブチルホスホニウムブロミドなどが挙げられる。これらの触媒は、それぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。前記触媒の中では、三級アミンが好ましく、特にトリエチルアミンが好適である。
前記不活性有機溶媒としては、各種のものがある。例えば、ジクロロメタン(塩化メチレン);トリクロロメタン;四塩化炭素;1,1−ジクロロエタン;1,2−ジクロロエタン;1,1,1−トリクロロエタン;1,1,2−トリクロロエタン;1,1,1,2−テトラクロロエタン;1,1,2,2−テトラクロロエタン;ペンタクロロエタン;クロロベンゼンなどの塩素化炭化水素が挙げられる。これらの有機溶剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、二種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中では、特に塩化メチレンが好適である。
前記分岐剤として、例えば、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;4,4’−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール;α,α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン;1−[α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル]−4−[α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン;フロログリシン,トリメリト酸,イサチンビス(o−クレゾール)等の官能基を3つ以上有する化合物を用いることもできる。
本発明の芳香族ポリカーボネート重合体においては、上記一般式(I)で表される繰り返し単位と、上記一般式(II)で表される繰り返し単位のモル比が100:0〜1:99であることが好ましく、100:0〜2:98であるとより好ましい。上記一般式(I)で表される繰り返し単位が上記範囲より少ないと、難燃性の点で好ましくない。
本発明に係る芳香族ポリカーボネート重合体としては、機械的特性及び成形性の点から、その粘度平均分子量が10,000〜50,000のものが好ましく、11,000〜30,000のものがより好ましく、13,000〜25,000のものが特に好ましい。
以下、本発明の芳香族芳香族ポリカーボネート重合体を、実施例及び比較例を示して具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
製造例1(3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールの合成)
アルゴン雰囲気下で4,4’−ビフェノール(98.9グラム)及び安息香酸(135.7グラム)をベンゼン(493ミリリットル)に溶かし、この懸濁液に塩化ホスホリル(145.6ミリリットル)を加えて、80℃で3時間攪拌した。放冷後、この白色懸濁溶液を氷水に移し、ろ過した。イオン交換水(1リットル)で2度洗浄し、乾燥して白色結晶を得た。この白色結晶(190グラム)にo−ジクロロベンゼン(2850ミリリットル)を加え、塩化アルミニウム(136.8グラム)を加えて3時間加熱還流した。放冷後、懸濁溶液に水、水酸化ナトリウム水溶液(2モル/リットル)を加えた。さらに懸濁溶液を濃塩酸で中和し、析出した結晶をろ過した。この粗結晶をメタノール(1リットル)で二度洗浄後、この結晶を酢酸エチルで再結晶によって精製した。
製造例2(2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパンの合成)
製造例1において4,4’−ビフェノール(98.9グラム)を2,2−ビス(4’―ヒドロキシフェニル)プロパン(121.1グラム)に変更した以外は製造例1と同様にして行った。
実施例1
(1)ポリカーボネートオリゴマー合成工程
5.6質量%水酸化ナトリウム水溶液に、後に溶解するビスフェノールA(以下、BPAと略記することがある)に対して2000質量ppmの亜二チオン酸ナトリウムを加え、これにビスフェノールA濃度が13.5質量%になるようにビスフェノールAを溶解し、ビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液を調製した。このビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液40リットル/hrと塩化メチレン15リットル/hrおよびホスゲン4.0kg/hrを、内径6mm、管長30mの管型反応器に連続的に通した。管型反応器はジャケット部分を有しており、ジャケットに冷却水を通して反応液の温度を40℃以下に保った。
管型反応器を出た反応液は後退翼を備えた内容積40リットルのバッフル付き槽型反応器へ連続的に導入し、これに更にビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液2.8リットル/hr、25質量%水酸化ナトリウム水溶液0.07リットル/hr、水17リットル/hrおよび1質量%トリエチルアミン水溶液を0.64リットル/hrを添加して反応を行なった。
槽型反応器から溢れる反応液を連続的に抜出し、静置することで水相を分離除去し、塩化メチレン相を採取した。得られたポリカーボネートオリゴマーは濃度321g/リットル、クロロホーメート基濃度は0.73mol/リットルであった。
(2)ポリカーボネートの重合工程
邪魔板、パドル型攪拌翼及び冷却用ジャケットを備えた1リットル槽型反応器に、オリゴマー溶液142ミリリットル、3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールのクロロホルム溶液(3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノール4.82gをクロロホルム62ミリリットルに溶かしたもの)、トリエチルアミン28.4マイクロリットル、水酸化ナトリウム水溶液(NaOH 2.69gを水39.3ミリリットルに溶解した水溶液)を加え、20分間ポリカーボネートオリゴマーと3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールの反応を行った。
この重合液に、p−tert−ブチルフェノール(PTBP)の塩化メチレン溶液(塩化メチレン40mlにPTBP 866mg溶解させたもの)と、BPAの水酸化ナトリウム水溶液(NaOH 15.3gと後に溶解するBPAに対して2000質量ppmの亜二チオン酸ナトリウムを水78.1ミリリットルに溶解した水溶液にBPA 7.87gを溶解させたもの)を添加し40分間重合反応を実施した。
希釈のため塩化メチレン200ミリリットルを加えた後、ポリカーボネートを含む有機相と過剰のビスフェノールA及びNaOHを含む水相に分離し、有機相を単離した。得られたポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を、その溶液に対し順次15容量%の0.03mol/L・NaOH水溶液と0.2mol/リットル塩酸で洗浄し、次いで洗浄後の水相中の電気伝導度が0.05μS/m以下になるまで純水で洗浄を繰り返した。洗浄により得られたポリカーボネート共重合体の塩化メチレン溶液を濃縮・粉砕し、得られたフレークを減圧下、100℃で乾燥し、芳香族ポリカーボネート共重合体を得た。13C−NMR、1H−NMRにより求めた3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールに由来する繰返し単位とBPAに由来する繰返し単位のモル比は8:92であった。
実施例2
実施例1の(2)ポリカーボネートの重合工程において3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールを9.24グラムに変更し、BPAの水酸化ナトリウム水溶液をNaOH 4.44gを水65ミリリットルに溶解した水溶液にBPAを5.11グラム溶解した水溶液に変更した以外は実施例1と同様に行った。得られたポリカーボネートを13C−NMR、1H−NMRにより3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールに由来する繰返し単位とBPAに由来する繰返し単位のモル比を求めたところ13:87であった。
実施例3
(1)ポリカーボネートオリゴマー合成工程
濃度5.6質量%水酸化ナトリウム水溶液に、後に溶解するBPA及び3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノール合計量に対して0.2質量%の亜二チオン酸ナトリウムを加え、ここにBPA:3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノール=75:25(モル比)でBPA及び3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノール合計濃度が13.5質量%になるように溶解し、モノマーの水酸化ナトリウム水溶液を調製した。内径6mm、管径30mの管型反応器に、上記モノマーの水酸化ナトリウム水溶液を40L/hr及び塩化メチレンを35L/hrの流量で連続的に通すと共に、ホスゲンを4.0kg/hrの流量で連続的に通した。管型反応器はジャケット部分を有しており、ジャケットに冷却水を通して反応液の温度を40℃以下に保った。
管型反応器から送出された反応液は、静置することで水相を分離除去し、塩化メチレン相を採取した。このようにして得られたポリカーボネートオリゴマー溶液は、オリゴマー濃度258g/L、クロロホーメート基濃度0.73mol/L、3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノール含有量は25mol%だった。
(2)ポリカーボネートの重合工程
邪魔板、パドル型撹拌翼を備えた内容積1リットルの槽型反応器に上記オリゴマー溶液174ミリリットル、塩化メチレン51ミリリットル、3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールのクロロホルム溶液(3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノール10.4gをクロロホルム62ミリリットルに溶かしたもの)を仕込み、トリエチルアミン35.4マイクロリットル、水酸化ナトリウム水溶液(NaOH 3.36gを水49.2ミリリットルに溶解した水溶液)を加え、20分間ポリカーボネートオリゴマーと3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールの反応を行った。
この重合液に、PTBPの塩化メチレン溶液(塩化メチレン40mlにPTBP 1.36グラム溶解させたもの)と、BPAの水酸化ナトリウム水溶液(NaOH 5.76グラムと後に溶解するBPAに対して2000質量ppmの亜二チオン酸ナトリウムを水84.2ミリリットルに溶解した水溶液にBPA 6.97グラムを溶解させたもの)を添加し40分間重合反応を実施した。
希釈のため塩化メチレン200ミリリットルを加えた後、ポリカーボネートを含む有機相と過剰のビスフェノールA及びNaOHを含む水相に分離し、有機相を単離した。得られたポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を、その溶液に対し順次15容量%の0.03mol/L・NaOH水溶液と0.2mol/L塩酸で洗浄し、次いで洗浄後の水相中の電気伝導度が0.05μS/m以下になるまで純水で洗浄を繰り返した。洗浄により得られたポリカーボネート共重合体の塩化メチレン溶液を濃縮・粉砕し、得られたフレークを減圧下、100℃で乾燥し、芳香族ポリカーボネート共重合体を得た。13C−NMR、1H−NMRにより求めた3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールに由来する繰返し単位とBPAに由来する繰返し単位のモル比は30:70であった。
実施例4
(2)ポリカーボネートの重合工程
実施例1の(2)ポリカーボネートの重合工程において、3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールに代えて、2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパンを5.34グラム使用した以外は実施例1と同様に行った。13C−NMR、1H−NMRにより求めた2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパンに由来する繰返し単位とBPAに由来する繰返し単位のモル比は8:92であった。
実施例5
実施例2の(2)ポリカーボネートの重合工程において3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールに代えて、2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパンを10.23グラム使用した以外は実施例2と同様に行った。得られた芳香族ポリカーボネート共重合体について、13C−NMR、1H−NMRにより3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールに由来する繰返し単位とBPAに由来する繰返し単位のモル比を求めたところ13:87であった。
実施例6
(1)ポリカーボネートオリゴマー合成工程
濃度5.6質量%水酸化ナトリウム水溶液に、後に溶解するBPA及び2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパン合計量に対して0.2質量%の亜二チオン酸ナトリウムを加え、ここにBPA:2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパン=75:25(モル比)でBPA及び(2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパン合計濃度が13.5質量%になるように溶解し、モノマーの水酸化ナトリウム水溶液を調製した。内径6mm、管径30mの管型反応器に、上記モノマーの水酸化ナトリウム水溶液を40L/hr及び塩化メチレンを35L/hrの流量で連続的に通すと共に、ホスゲンを4.0kg/hrの流量で連続的に通した。管型反応器はジャケット部分を有しており、ジャケットに冷却水を通して反応液の温度を40℃以下に保った。
管型反応器から送出された反応液は、静置することで水相を分離除去し、塩化メチレン相を採取した。このようにして得られたポリカーボネートオリゴマー溶液は、オリゴマー濃度258g/L、クロロホーメート基濃度0.73mol/L、2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパン含有量は25mol%だった。
(2)ポリカーボネートの重合工程
邪魔板、パドル型撹拌翼を備えた内容積1Lの槽型反応器に上記オリゴマー溶液174ミリリットル、塩化メチレン51ミリリットル、2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのクロロホルム溶液(2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパン 11.11gをクロロホルム62ミリリットルに溶かしたもの)を仕込み、トリエチルアミン35.4マイクロリットル、水酸化ナトリウム水溶液(NaOH 3.36gを水49.2ミリリットルに溶解した水溶液)を加え、20分間ポリカーボネートオリゴマーと2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパンの反応を行った。
この重合液に、PTBPの塩化メチレン溶液(塩化メチレン40mlにPTBP 1.36グラム溶解させたもの)と、BPAの水酸化ナトリウム水溶液(NaOH 5.76グラムと後に溶解するBPAに対して2000質量ppmの亜二チオン酸ナトリウムを水84.2ミリリットルに溶解した水溶液にBPA 6.97グラムを溶解させたもの)を添加し40分間重合反応を実施した。
希釈のため塩化メチレン200ミリリットルを加えた後、ポリカーボネートを含む有機相と過剰のビスフェノールA及びNaOHを含む水相に分離し、有機相を単離した。得られたポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を、その溶液に対し順次15容量%の0.03mol/L・NaOH水溶液と0.2mol/L塩酸で洗浄し、次いで洗浄後の水相中の電気伝導度が0.05μS/m以下になるまで純水で洗浄を繰り返した。洗浄により得られたポリカーボネート共重合体の塩化メチレン溶液を濃縮・粉砕し、得られたフレークを減圧下、100℃で乾燥し、ポリカーボネートを得た。13C−NMR、1H−NMRにより求めた2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパンに由来する繰返し単位とBPAに由来する繰返し単位のモル比は30:70であった。
比較例1
実施例1の(2)ポリカーボネートの重合工程において3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノールを4,4’−ビフェノール4.35グラムに変更した以外は実施例1と同様に行った。13C−NMR、1H−NMRにより求めた4,4’−ビフェノールに由来する繰返し単位とBPAに由来する繰返し単位のモル比は10:92であった。
比較例2
実施例で得られた芳香族ポリカーボネート共重合体に代えて、ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂(商品名:タフロンFN1700A、出光興産社製、分子量17000)を用いた。
実施例1〜6で得られた芳香族ポリカーボネート共重合体、並びに比較例1及び比較例2のポリカーボネートを用いて、以下に示すようにして粘度平均分子量、共重合量の測定、熱重量残渣の測定、限界酸素指数の測定を実施した。結果を第1表に示す。
(粘度平均分子量の測定)
ウベローデ型粘度計を用いて、20℃における塩化メチレン溶液の粘度を測定し、これより極限粘度[η]を求め、[η]=1.23×10-5Mv0.83の式により、粘度平均分子量(Mv)を算出した。
(共重合量の測定)
日本電子株式会社製;JNM−LA500を用い、1H−NMRを測定し、共重合量を算出した。
(熱重量残渣の測定)
100℃で8時間以上乾燥した共重合体を熱質量天秤(パーキン・エルマー社製,TGA7)を用い、窒素気流中、20℃/分の条件でポリカーボネートを昇温し、700℃での重量残渣(重量%)を測定した。
(限界酸素指数の測定)
ポリカーボネートを成形し、JIS K 7201 に準拠し(長さ80mm、幅10mm、厚さ4mm)測定した。
限界酸素指数とは、被験材料が燃焼を維持するのに必要な最低酸素濃度を空気中の容量%で示した値である。この値が大きいほど、その材料の難燃性能が高いことを示す。
Figure 0005295656
二価フェノールA−1:3,3’−ジベンゾイル−4,4’−ビフェノール
二価フェノールA−2:(2,2−ビス(3’−ベンゾイル−4’−ヒドロキシフェニル)プロパン
以上のように、本発明に係る芳香族ポリカーボネート重合体は、特有の構造を有し、特に難燃性に優れるため、OA機器、電気・電子分野、自動車分野、建築分野等様々な分野において幅広く利用可能である。

Claims (6)

  1. 主鎖が、下記一般式(I)で表される繰り返し単位を含むことを特徴とする芳香族ポリカーボネート重合体。
    Figure 0005295656
    (式中、R1及びR2は、それぞれ独立に、アリール基を示し、Yは、単結合又は−C(CH32−で示される連結基を示す。)
  2. 主鎖が、前記一般式(I)で表される繰り返し単位より構成される、あるいは、前記一般式(I)で表される繰り返し単位及び下記一般式(II)で表される繰り返し単位より構成される請求項1記載の芳香族ポリカーボネート重合体。
    Figure 0005295656
    (式中、Xは、単結合、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−CO−、−CR34−、あるいは下記一般式(III)、(IV)又は(V)で表される連結基を示し、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12の置換もしくは無置換のアリール基を示す。)
    Figure 0005295656
  3. 上記一般式(I)で表される繰り返し単位と、上記一般式(II)で表される繰り返し単位のモル比が100:0〜1:99である請求項1又は2記載の芳香族ポリカーボネート重合体。
  4. 粘度平均分子量が10,000〜50,000である請求項1〜3のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート重合体。
  5. 1及びR2がフェニル基であり、Yが単結合である請求項1〜4のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート重合体。
  6. 1及びR2がフェニル基であり、Yが−C(CH32−で示される連結基である請求項1〜4のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネート重合体。
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