〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について、図1から図11に基づいて説明すると以下の通りである。
〔遠隔操作システム100の概要〕
図2は、遠隔操作システム100の要部構成を示すブロック図である。図示のように、遠隔操作システム100は、操作対象装置200及び遠隔操作装置300を備えている。遠隔操作システム100は、操作対象装置200を遠隔操作装置300にて操作するシステムである。ここでは、遠隔操作装置300が携帯電話機であり、操作対象装置200がテレビジョン受像機であることを想定している。
なお、遠隔操作システム100は、遠隔操作装置300にて操作対象装置200を操作可能なシステムであればよく、この例に限定されない。例えば、遠隔操作装置300は、操作信号を送信して操作対象装置200を操作する機能を備えていればよく、PDA、PHS(Personal handy Phone System)、ノート型パソコン、携帯型ゲーム機等であってもよい。もちろん、遠隔操作装置300は、操作対象装置200を操作するための専用リモコンであってもよい。また、操作対象装置200は、遠隔操作装置300が送信する操作信号を受信して動作制御されるものであればよく、例えばパーソナルコンピュータ、録画装置、音楽プレーヤー、エアーコンディショナー等であってもよい。
〔操作対象装置200の構成〕
操作対象装置200は、図示のように、チューナ201、音声出力部202、操作対象装置制御部203、表示部204、操作部205、一時記憶部206、操作対象装置記憶部207、被操作側第1通信部208、被操作側第2通信部209、及びWeb通信部210を備えている。
チューナ201は、操作対象装置制御部203が指定するチャンネルの放送波を選択して受信し、これを所定の信号に変換して出力する。操作対象装置200は、この信号にデコード等の処理を施すことによって、受信したチャンネルの映像や音声を出力する。なお、チューナ201は、放送波の受信及び受信した放送波の所定の信号への変換機能を備えていればよく、例えば地上デジタルチューナ、BS、CSチューナ等、必要に応じて従来の一般的なものを適用することもできる。
音声出力部202は、チューナ201の出力及び操作対象装置制御部203の指示に基づいて音声を操作対象装置200の外部に出力する。音声出力部202は、例えばスピーカで構成することができる。
操作対象装置制御部203は、操作対象装置200の動作を統括して制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)等で構成することができる。操作対象装置制御部203は、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一時記億部206を作業領域として動作する。なお、操作対象装置制御部203が行う処理の詳細については、後に詳しく説明する。
表示部204は、チューナ201の出力及び操作対象装置制御部203の指示に基づいて映像を表示する表示装置である。例えば、LC(Liquid Crystal)表示パネルやEL(Electro Luminescence)表示パネル、CRT(cathode-ray tube)表示装置等を表示部204として適用することができる。
操作部205は、ユーザが操作対象装置200に操作入力を行うためのものである。操作部205は、ユーザが所望の操作入力を行えるものであればよく、特に限定されない。ここでは、操作部205として各種操作入力に対応する操作キーが設けられていることを想定している。具体的には、チャンネルの変更、音量の増減、操作対象装置200の電源のオン/オフ等の操作入力用の操作キーがそれぞれ設けられていることを想定している。
操作対象装置記憶部207は、図示のように、プログラム及びデータを格納している。操作対象装置200は、操作対象装置記憶部207に格納されているプログラムを、操作対象装置制御部203が一時記憶部206に読み出して実行することによって予め定められた動作を実行する。
被操作側第1通信部208及び被操作側第2通信部209は、操作対象装置200が外部の機器と通信を行うためのものである。被操作側第1通信部208は、操作側第1通信部301と通信可能に構成されており、被操作側第2通信部209は、操作側第2通信部302と通信可能に構成されている。被操作側第1通信部208及び被操作側第2通信部209の詳細については後述する。
Web通信部210は、ネットワークに接続して通信を行うためのものである。なお、ここではWeb通信部210は、インターネットに接続して通信を行うことを想定しているが、Web通信部210は、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、または電話回線網等に接続して通信を行うものであってもよい。
〔遠隔操作装置300の構成〕
遠隔操作装置300は、図示のように、操作側第1通信部301、操作側第2通信部302、電話・Web通信部303、音声入力部304、音声出力部305、遠隔操作装置制御部306、表示部307、操作部308、一時記憶部309、及び遠隔操作装置記憶部310を備えている。
操作側第1通信部301及び操作側第2通信部302は、遠隔操作装置300が外部の機器と通信を行うためのものである。操作側第1通信部301は、被操作側第1通信部208と通信可能に構成されており、操作側第2通信部302は、被操作側第2通信部209と通信可能に構成されている。操作側第1通信部301及び操作側第2通信部302の詳細については後述する。
電話・Web通信部303は、携帯電話網等を介して、他の携帯電話機や一般電話機と通話を行ったり、インターネットに接続して通信を行ったりするためのものである。これらの機能は図示しない電話網通信部及び携帯回線部によって実現される。電話・Web通信部303は、少なくとも通話機能を備えているものであればよく、従来の携帯電話機等で使用されているものを適用することもできる。
音声入力部304は、例えば通話時等において遠隔操作装置300に音声信号を入力するためのものであり、音声出力部305は、通話時等において電話・Web通信部303が受信した音声信号等に基づいて音声を出力するためのものである。また、音声出力部305は、電話やメール等の着信を示す音声等も出力する。音声入力部304及び音声出力部305は、それぞれ音声の入力及び出力ができるものであればよく、従来の携帯電話機等で使用されているものを適用することもできる。
遠隔操作装置制御部306は、遠隔操作装置300の動作を統括して制御するものであり、例えばCPU等で構成することができる。遠隔操作装置制御部306は、例えばRAM等で構成される一時記億部309を作業領域として動作する。なお、遠隔操作装置制御部306が行う処理の詳細については、後に詳しく説明する。
表示部307は、遠隔操作装置制御部306の指示に従って画像を表示するものであり、図示していないが、遠隔操作装置制御部306と表示部307との間には、VDP(Video Display Processor)及びVRAM(video RAM)等の画像を表示するために必要な構成が適宜設けられている。表示部307は、例えばLC表示パネルやEL表示パネル等で構成することができる。
操作部308は、遠隔操作装置300のユーザが遠隔操作装置300に操作入力を行うためのものであり、ユーザが所望の操作入力を行えるものであれば特に限定されない。なお、ここでは、操作部308は、遠隔操作装置300の本体表面に設けられた操作キーであることを想定している。具体的には、操作キーとして、メールに関連するメニュー画面やインターネット接続に関するメニュー画面等を表示部307に表示させる各種メニューキーや、表示部307に表示される項目を選択するための上下左右の方向キー、選択された項目を決定する決定キー、数字や文字を入力するための文字入力キー等を含む複数の操作キーを備えていることを想定している。
遠隔操作装置記憶部310は、図示のように、プログラム及びデータを格納している。遠隔操作装置300は、遠隔操作装置記憶部310に格納されているプログラムを、遠隔操作装置制御部306が一時記憶部309に読み出して実行することによって予め定められた動作を実行する。また、例えば電話・Web通信部303が受信したメール等のデータや、遠隔操作装置300のユーザが記録した電話番号やメールアドレス等のデータが遠隔操作装置記憶部310に格納されるようになっている。
〔発明の前提〕
操作対象装置200は、動作予約を行うことによって動作予約された時刻に予め定めた動作を実行する。なお、ここでは、動作予約はテレビ番組の視聴予約または録画予約であることを想定している。視聴予約とは、予め設定した時刻に予め設定したチャンネルのテレビ番組を操作対象装置200に出力させる設定である。また、録画予約とは、予め設定した時刻に予め設定したチャンネルのテレビ番組を録画する設定である。ここでは、録画予約された時刻に操作対象装置200が、該操作対象装置200とデータ送受信可能に接続された録画装置に指示を送り、該録画装置にて録画を実行させることを想定しているが、操作対象装置200が録画機能を備えている構成としてもよい。また、操作対象装置200は、Web通信部210を備えているので、ネットワークを介して配信されるコンテンツを所定の時間に出力するように予約することもできる。
なお、動作予約は、操作対象装置200または操作対象装置200に接続された機器に所定の時刻に所定の動作を実行させるものであればよく、上記の例に限られない。例えば、例えば、操作対象装置200が音楽プレーヤーである場合には、予め設定した時刻に音楽を出力させる設定、及びラジオ等の放送を出力させる設定も動作予約に含まれる。さらに、空調装置を予め設定した時刻に動作開始または動作終了させる設定、炊飯器等の調理装置や洗濯機等を予め設定した時刻に動作開始または動作終了させる設定も動作予約に含まれる。すなわち、操作対象装置200は、予め設定した時刻に予め定めた動作を実行するように設定する動作予約設定を行うことができるものであればよい。
遠隔操作装置300は、操作信号を送信して操作対象装置200を遠隔操作する装置である。具体的には、遠隔操作装置300は、操作側第2通信部302を介して操作対象装置200に操作信号を送信することによって、操作対象装置200を遠隔操作する。
また、遠隔操作装置300が操作対象装置200を遠隔操作可能な状態にあるか否かを操作対象装置200側から判断できるようになっている。具体的には、遠隔操作装置300は、操作対象装置200から応答要求を受信したときに、該操作対象装置200に応答を返す。なお、この応答要求の受信及び応答の送信は、操作対象装置200を操作するための操作信号の送信に用いる操作側第2通信部302を介して行う。
遠隔操作装置300が応答要求を受信し、それに対して返答を送信できるということは、遠隔操作装置300と操作対象装置200とが操作側第2通信部302を介して通信可能であることを示している。すなわち、操作対象装置200は、応答が返ってきたときには遠隔操作装置300が当該操作対象装置200を操作可能な状態にあると判断することができ、応答が返ってこないときには操作可能な状態にはないと判断することができる。
このように、操作信号の送信に用いる操作側第2通信部302を介した通信の可否によって、遠隔操作装置300が操作対象装置200を操作可能な状態にあるか否かを判断する場合には、遠隔操作装置300が操作対象装置200を操作可能な状態にあるか否かを判断するための手段を別途設ける必要がないので好ましい。
また、操作側第2通信部302は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離〜中距離(半径30m以内程度)の通信可能範囲を有する通信手段で構成することが好ましい。本発明では、操作側第2通信部302を介した通信の可否によって、ユーザが操作対象装置200の近辺に居るか否かを判定するためである。本実施形態では、操作側第2通信部302がBluetoothにて通信を行うことを想定しているが、操作側第2通信部302は、操作対象装置200と信号の送受信を行うことができるものであればよく、ZigBee、UWB(Ultra Wide Band)、802.11無線(例えば無線LAN)等を適用することもできる。
なお、遠隔操作システム100では、遠隔操作装置300が操作対象装置200を操作可能な状態にあるか否かを操作対象装置200側から判断できるようになっていればよく、遠隔操作装置300が操作対象装置200を操作可能な状態にあるか否かを判断する方法は上記の例に限られない。
例えば、遠隔操作装置300が応答要求を送信し、操作対象装置200がそれに対して応答を返し、その応答に対して遠隔操作装置300がさらに応答受信通知を返すようにしてもよい。この場合には、操作対象装置200は、応答受信通知を受信したときに、遠隔操作装置300が操作対象装置200を操作可能な状態にあると判断することができる。
また、操作対象装置200の設置場所が固定されている場合には、遠隔操作装置300にGPS(Global Positioning System)を搭載し、GPSにて遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲に入ったことを検出する方法も適用可能である。この場合には、遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲に入ったことを検出したときに、遠隔操作装置300から操作対象装置200にその旨を通知することで、遠隔操作装置300が操作対象装置200を操作可能な状態にあると判断することができる。
そして、ここでは、操作側第2通信部302を介して遠隔操作装置300が操作対象装置200を操作可能な状態にあるか否かを判断すると共に、操作側第2通信部302を介して操作対象装置200を操作する例について説明するが、操作対象装置200を操作するための通信手段が別途設けられていてもよい。
例えば、操作側第2通信部302にて遠隔操作装置300が操作対象装置200を操作可能な状態にあるか否かを判断し、操作側第1通信部301にて操作対象装置200を操作してもよい。なお、この場合には、操作側第1通信部301は、従来の一般的なリモコンで用いられている赤外線通信を行うことが好ましい。これにより、一般に広く用いられている赤外線リモコンの構成をそのまま流用することができるので、操作対象装置200及び遠隔操作装置300の製造コストを低く抑えることができる。
〔発明の概要〕
続いて、操作対象装置200及び遠隔操作装置300の具体的な動作例を示す図3〜5に基づいて、本発明の概要について説明する。図3は、予約の開始時刻または予約開始時刻の一定時間前に、遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲に存在する場合の動作例を示す図である。なお、ここでは、予約が視聴予約である例について説明する。
操作対象装置200は、予約の開始時刻または予約開始時刻の一定時間前に、遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲に存在するか否かを確認する。そこで、以下では、予約の開始時刻または予約開始時刻の一定時間前を「確認時刻」と呼ぶ。
詳細については後述するが、確認時刻に遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲に存在するか否かの確認が行われ、確認の結果に基づいて予約動作の実行制御が行われる。したがって、確認時刻は、遅くとも予約開始時刻に等しい時刻に設定する必要がある。なお、確認時刻は、遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲に存在するか否かの確認、及び該確認の結果に基づいて実行される予約動作の実行制御が予約開始時刻までに完了するように設定することが好ましい。例えば、確認時刻は、予約開始時刻の1分前〜5分前に設定すればよい。無論、確認時刻はこの例に限られず、必要に応じて適宜設定、変更することができる。
図示のように、確認時刻になると、操作対象装置200は、遠隔操作装置300に応答要求を送信する。図示の例では、遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲に存在するので、遠隔操作装置300から操作対象装置200に応答が送信される。
ここで、図示のように、遠隔操作装置300から操作対象装置200に応答と共に端末IDが送信される。端末IDは、遠隔操作装置300を識別するための識別情報である。操作対象装置200は、応答と端末IDを受信すると、予め予約に対応付けて記憶している端末IDと上記受信した端末IDとを照合し、両者が一致するか否かを確認する。
そして、図示のように、端末IDが一致した場合には、予約動作を実行する。すなわち、この場合には、予め設定されていた視聴予約が予め設定されていた通りの時刻に実行される。図示の例では、テレビの表示がONになり、視聴予約されていたチャンネルの番組が表示される。
また、図示のように、操作対象装置200は、端末IDが一致した場合に、応答受信通知を遠隔操作装置300に送信する。応答受信通知を受信した遠隔操作装置300では、リモコンアプリが起動され、これにより遠隔操作装置300は、操作対象装置200を遠隔操作できるようになる。
ここで、リモコンアプリについて説明する。遠隔操作装置300は、通常は携帯電話機として動作するが、所定のアプリケーションプログラム(リモコンアプリ)を起動することによって操作対象装置200を操作することができるようになる。このように、リモコンアプリをインストールすることによって、様々な電子機器を遠隔操作装置300として動作させることが可能になる。
以上のように、操作対象装置200は、確認時刻になると遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲に存在するか否かを確認し、存在することが確認された場合に、遠隔操作装置300を操作対象装置200のリモコンとして機能させる。したがって、遠隔操作装置300のユーザは、視聴予約を行った番組の開始時刻に操作対象装置200の操作可能範囲に居るだけで、視聴予約した番組を視聴できると共に、何ら操作を行うことなく、遠隔操作装置300にて操作対象装置200を遠隔操作することができる。
また、操作対象装置200は、予約に対応付けられている端末IDと、応答と共に受信した端末IDとが一致する場合に上記予約を実行している。したがって、予約を行うときに、該予約と共に遠隔操作装置300の端末IDを記憶させておくことにより、確認時刻に上記端末IDを有する遠隔操作装置300が存在する場合にのみ操作対象装置200に予約を実行させることができる。
これにより、遠隔操作装置300が複数存在し、予約を設定した遠隔操作装置300以外の遠隔操作装置300が確認時刻に操作対象装置200の操作可能範囲に存在する場合に、視聴予約が実行されてしまうことを防ぐことができる。
続いて、予約の設定を行った遠隔操作装置300が確認時刻に操作対象装置200の操作可能範囲に存在せず、上記遠隔操作装置300以外の遠隔操作装置が操作対象装置200の操作可能範囲に存在する場合の動作例について図4に基づいて説明する。
この場合には、予約の設定を行った遠隔操作装置300が確認時刻に操作対象装置200の操作可能範囲に存在しないが、他の遠隔操作装置が操作対象装置200の操作可能範囲に存在するので、操作対象装置200が送信した応答要求に対して上記他の遠隔操作装置が応答及び端末IDを返す。
操作対象装置200は、上記応答及び端末IDを受信すると、予め予約に対応付けて記憶している端末ID、すなわち遠隔操作装置300の端末IDと上記受信した端末IDとを照合し、両者が一致するか否かを確認する。
ここで操作対象装置200が受信した端末IDは、上記他の遠隔操作装置の端末IDであるから、端末IDは一致しない。この場合に、予約の開始時刻になっても視聴予約は実行されず、視聴予約されていた番組の録画が実行される。
本実施形態の遠隔操作装置300は、携帯電話機であることを想定しているので、操作対象装置200を使用する各ユーザのそれぞれが遠隔操作装置300を所有しているような場合も想定される。このような場合に、上記特許文献2の技術を適用すると、視聴予約を行っていないユーザが操作対象装置200の操作可能範囲に居る場合に、視聴予約が実行されてしまい、番組の録画が行われないことになる。
すなわち、この場合には、視聴予約を行っていないユーザは、不意に操作対象装置200のテレビ表示がONになり、見ようとも思っていない番組が出力されるので、戸惑うことになり、視聴予約を行ったユーザは視聴予約していた番組を見逃してしまう。
そこで、操作対象装置200では、送信した応答要求に対する応答の受信の有無を確認すると共に、応答と共に送られてくる端末IDと、予め予約に対応付けて記憶した端末IDとの照合を行う。そして、端末IDが一致しない場合には、視聴予約された番組の録画を行う。
これにより、視聴予約を行ったユーザが確認時刻に操作対象装置200の操作可能範囲内に居る場合にのみ視聴予約が実行され、それ以外の場合には視聴予約された番組の録画が行われる。したがって、視聴予約を行っていないユーザが操作対象装置200の操作可能範囲に居る場合に視聴予約が実行されること、及び視聴予約を行ったユーザが視聴予約していた番組を見逃してしまうことを防ぐことができる。
続いて、確認時刻において、遠隔操作装置300も他の遠隔操作装置も操作対象装置200の操作可能範囲に存在しない場合の動作例について図5に基づいて説明する。この場合には、図示のように、操作対象装置200が送信した応答要求に対して応答が返ってこない。そこで、この場合には、視聴予約の開始時刻になると、該視聴予約された番組の録画を行う。これにより、視聴予約を行ったユーザが該視聴予約された番組を見逃すことを防ぐことができる。
〔予約の設定方法〕
上述のように、操作対象装置200では、予約に対応付けて記憶された端末IDと応答と共に受信した端末IDとの照合結果に基づいて、予約動作の実行制御を行う。したがって、操作対象装置200は、予約を受け付ける場合に、該予約と予約を行った遠隔操作装置300の端末IDとを対応付けて記憶する必要がある。ここでは、操作対象装置200における予約の設定方法について図6に基づいて説明する。
図6は、操作対象装置200における予約の設定方法を示す図である。1つ目の方法として、操作対象装置200に対して遠隔操作装置300から直接に視聴予約または録画予約を行い、その際に端末IDも送信する方法が挙げられる。この場合には、図示のように、操作対象装置200に番組表を表示させ、表示させた番組表から視聴予約または録画予約する番組を選択できるようにすることが好ましい。これにより、ユーザは、視聴予約または録画予約する番組の入力を容易に行うことができる。また、視聴予約または録画予約時に、自動的に端末IDが送信されるようにすることで、ユーザは端末IDを入力するための余分な操作を行う必要がなくなるので好ましい。
そして、このようにして入力された視聴予約または録画予約及び端末IDは、例えば操作対象装置記憶部207等に格納しておけばよい。なお、ここでは、視聴予約または録画予約と端末IDとが対応付けられたデータを予約情報と呼ぶ。予約情報の詳細については後述する。
なお、上記の予約操作は、遠隔操作装置300が備えるリモコンアプリにて実行できるようにすればよい。これについて、図7(a)〜(d)に基づいて説明する。図7(a)〜(d)は、リモコンアプリ起動時に遠隔操作装置300に表示される表示画面例を示す図である。
遠隔操作装置300では、操作部308に所定の入力操作が行われた場合に、リモコンアプリが起動されるようになっている。ここでは、リモコンアプリが起動されると、同図(a)に示すように、テレビ操作用の画面が表示部307に表示されることを想定している。
図示の画面例は、いわゆるソフトウェアキーボード表示(ソフトキー表示)と呼ばれるものである。ソフトキー表示は、各操作キーの配置と、各操作キーに割り当てられた機能とを画面表示するものであり、ソフトキー表示中に操作キーに入力操作が行われたときには、画面表示されている機能が実行される。ソフトキー表示によれば、同一の操作キーに様々な機能を割り当てることができるので、限られた操作キーにて多様な機能を実行させることが可能になる。
すなわち、操作部308には、図7(a)と同じ配置で操作キーが配列しており、操作部308において、表示部307に表示されているキーに対応する操作キーの入力を行うことによって、表示されている機能に対応する処理が実行される。例えば、図7(a)において、「音量+」と表示されているキーに対応する、操作部308の操作キーに入力を行うことによって、テレビの音量が上がるようになっている。
これにより、遠隔操作装置300のユーザは、同一の操作キーにて遠隔操作装置300に携帯電話機としての機能を実行させることができると共に、操作対象装置200のリモコンとしての機能も実行させることができる。
なお、遠隔操作装置300は、リモコンとしての入力操作が行えるようになっていればよく、上記の例に限られない。例えば、遠隔操作装置300の表示部307及び操作部308をタッチパネルで構成して、表示部307に遠隔操作用の画面を表示し、表示された画面に応じた入力操作を受け付けるようにしてもよい。
図7(a)の画面が表示部307に表示されている状態にて、操作部308の図示の「メニュー」に対応する操作キーに入力を行った場合には、例えば同図(b)に示すようなメニュー画面が表示される。同図(b)の例では、メニュー画面に「テレビを見る」、「番組を予約する」、及び「録画番組を見る」の3つの項目が表示されており、これらの項目は、操作部308への入力操作によって選択できるようになっている。また、同図(b)では、同図(a)において「メニュー」と表示されていた位置には、「閉じる」と表示されている。「閉じる」に対応する操作キーに入力操作を行った場合には、メニュー画面が閉じられて同図(a)の表示状態に戻る。
図7(b)の画面が表示部307に表示されている状態にて、「番組を予約する」との項目を選択する入力操作を行った場合には、例えば同図(c)に示すような画面が表示される。図示の例のように、「番組を予約する」との項目を選択した場合には、番組表操作用の画面が表示される。
同図(c)の画面が表示されている状態にて、「5.番組表」と表示されているキーに対応する操作部308の操作キーに入力を行うことにより、操作対象装置200の表示部204に番組表を表示させることができる。そして、表示部307に表示されている上下左右の方向キー、及び決定キーに対応する操作部308の操作キーに入力操作を行うことにより、操作対象装置200に表示させた番組表から視聴予約または録画予約を行う番組を選択することができるようになっている。なお、表示部307に表示されている「1.終了」は、操作対象装置200に表示させた番組表を閉じるための操作キーの配置を示し、「3.戻る」は1つ前の表示画面(この場合には図7(b))に戻るための操作キーの配置を示している。
同図(c)の画面が表示されている状態にて、「メニュー」と表示されているキーに対応する操作部308の操作キーに入力を行った場合には、例えば同図(d)に示すような画面が表示される。図示のように、同図(b)と同様のメニュー画面が表示されている。このメニュー画面から、「テレビを見る」を選択することにより、画面は同図(a)の状態に戻り、チャンネル変更や音量変更のような操作対象装置200のテレビ機能の制御を行うことができるようになる。
また、遠隔操作装置300では、図6に示すように、通信ネットワークを介して操作対象装置200の動作予約を行うこともできる。これにより、操作対象装置200の操作可能範囲外からでも遠隔操作装置300から操作対象装置200の動作予約を行うことができる。遠隔操作装置300は、電話・Web通信部303を備えているので、電話・Web通信部303を介して操作対象装置200に予約情報を送信することができる。
なお、通信ネットワークは、遠隔操作装置300が送信する予約情報を操作対象装置200に伝達できるものであればよく、例えばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等の公知のものも上記通信ネットワークとして適用することができる。なお、通信ネットワークには、ルータやアクセスポイント、ネットワークサーバ等のデータ中継装置が含まれていてもよい。
なお、予約の設定方法は、予約と該予約の設定元を示す端末IDとが操作対象装置200に入力されるようになっていればよく、上記の例に限られない。例えば、操作対象装置200を操作するための専用リモコンや、操作対象装置200の本体表面に設けられている操作キーである操作部205(図2参照)を使って予約を行うときに、予約を行うユーザの使用する遠隔操作装置300の端末IDの入力を要求するようにしてもよい。また、例えば操作対象装置200に、端末IDの候補を予め登録しておき、予約時に上記登録された端末IDの中から予約と対応付けて記憶する端末IDをユーザに選択させるようにしてもよい。
さらに、操作対象装置200は、Web通信部210を備えているので、予約情報をインターネットのサービスを提供しているサーバーから操作対象装置200に配信することもできる。この場合には、予めユーザがサービスに対して、使用する操作対象装置200と遠隔操作装置300とを登録することにより、遠隔操作装置300の端末IDを含む予約情報を操作対象装置200に配信することができる。
これにより、例えばサービスが推薦するテレビ番組を、自動的に操作対象装置200に予約させ、予約されたテレビ番組を遠隔操作装置300のユーザに確実に視聴させるサービスが実現できる。
なお、この場合には、ユーザの意図しない番組の出力または録画が自動的に行われる可能性がある。そこで、サービスは、推薦する番組のリストを遠隔操作装置300に配信し、該配信されたリストから遠隔操作装置300のユーザが選択した番組の予約情報と当該遠隔操作装置300の端末IDとを操作対象装置200に送信することが好ましい。これにより、遠隔操作装置300のユーザは、サービスが推薦する番組の中から選択した所望の番組を確実に視聴することができる。
〔操作対象装置200のより詳細な構成〕
続いて、図1に基づいて操作対象装置200及び遠隔操作装置300のより詳細な構成について説明する。図1は、操作対象装置200及び遠隔操作装置300の要部構成を示すブロック図である。ここでは、まず、操作対象装置200の構成について説明し、次に遠隔操作装置300の構成について説明する。
図示のように、操作対象装置200の操作対象装置制御部203には、予約実行部(予約実行手段、記録制御手段)1、予約元照合部(予約元照合手段、予約実行制御手段、操作信号受信可否判断手段、遠隔操作開始手段)2、及び予約元有無確認部3が含まれており、操作対象装置記憶部(予約情報記憶部)207には予約情報4が格納されている。
予約実行部1は、予め設定された予約時刻に予め設定した動作を操作対象装置200に実行させる。具体的には、予約実行部1は、予約情報4を参照し、予約の開始時刻になったときに予め設定された動作を実行する。ここでは、予約が視聴予約または録画予約であることを想定しているので、予約実行部1は、視聴予約の開始時刻になると、予約されたチャンネルの番組をチューナ201に受信させる。これにより、予約されたチャンネルの番組が音声出力部202及び表示部204から出力される。また、予約実行部1は、予約が録画予約である場合には、予約の開始時刻に録画装置400に指示して録画を実行させる。
予約元照合部2は、予約を実行するときに該予約を行った遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲にあるか否かを確認し、該確認結果に基づいて予約実行部1が実行する予約動作を制御する。
予約元有無確認部3は、予約元照合部2の指示に従って遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲にあるか否かを確認する。具体的には、予約元有無確認部3は、被操作側第2通信部209を介して応答要求を送信し、該応答要求に対して応答が返ってくるか否かに基づいて遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲にあるか否かを確認する。予約元有無確認部3の確認結果は、予約元照合部2に送られて、予約元照合部2が、予約元の遠隔操作装置300が操作対象装置200の操作可能範囲にあるか否かを判断するために用いられる。
予約情報4は、操作対象装置200に設定された録画予約及び視聴予約を示すデータであり、各予約には該予約を行った遠隔操作装置300の端末IDが対応付けられている。すなわち、予約情報4は、予約時刻と該予約を設定した遠隔操作装置300とを対応付けたデータである。予約情報4は、例えば図8に示すようなデータとすることができる。図8は、予約情報4の一例を示す図である。
図示のように、予約情報4には、予約動作の開始日時、終了日時、予約チャンネル、予約された番組のタイトル、及び内容が含まれている。また、予約情報4には、各予約の種別(録画予約か視聴予約か)、予約を行ったユーザ、及び該ユーザの使用している遠隔操作装置300の端末IDが含まれている。なお、タイトル、内容、及びユーザは、予約情報4に必ずしも含まれていなくてもよい。
また、図示の例では、ユーザと端末IDとが1対1に対応している例を示しているが、ユーザと端末IDとは、1対1に対応していなくてもよい。例えば、1人のユーザが携帯電話機及びPDAを所有しており、上記携帯電話機及びPDAの両方が遠隔操作装置300としての機能を有している場合には、複数の端末IDを1人のユーザに対応付けるようにしてもよい。この場合には、携帯電話機及びPDAの少なくとも一方が操作対象装置200の操作範囲内にあるときに視聴予約が実行される。
〔遠隔操作装置300のより詳細な構成〕
次に、遠隔操作装置300のより詳細な構成について、図1に基づいて説明する。図示のように、遠隔操作装置300の遠隔操作装置制御部306には、応答送信部11、応答要求対応処理実行部(実行可否選択手段)12、及びリモコンアプリ13が含まれており、遠隔操作装置記憶部310には、端末ID14が格納されている。なお、リモコンアプリ13は遠隔操作装置記憶部310に格納されていてもよい。
応答送信部11は、応答要求を受信した場合に、該応答要求に対する応答と端末ID14とを操作側第2通信部302を介して操作対象装置200に送信する。また、応答送信部11は、応答要求を受信したときに、応答要求を受信した旨を応答要求対応処理実行部12に伝達する。
応答要求対応処理実行部12は、応答送信部11から応答要求を受信した旨の伝達を受けた場合に、予め定められた処理を実行する。具体的には、応答要求対応処理実行部12は、応答要求を受信した旨の伝達を受けたときに、応答要求を受信したことをユーザに報知する。
応答要求の受信をユーザに報知する方法は、特に限定されないが、例えば音や光及び振動等で報知するようにすればよい。遠隔操作装置300は、携帯電話機の機能を有しているので、図2には示していないが、例えば電話やメール等の着信時に用いる着信音発生機能やバイブレーション機能等を備えている。したがって、例えばこれらの機能を流用して、応答要求の受信をユーザに報知することもできる。
また、応答要求対応処理実行部12は、上記受信した応答要求が、操作対象装置200が録画予約を実行する際に送信した応答要求(以下、応答要求(録画)と呼ぶ)であるか、あるいは視聴予約を実行する際に送信した応答要求(以下、応答要求(視聴)と呼ぶ)であるかを判断する。なお、応答要求(録画)と応答要求(視聴)とは、応答要求対応処理実行部12が両者を識別可能な信号である。
そして、応答要求対応処理実行部12は、受信した応答要求が応答要求(録画)であるか応答要求(視聴)であるかの判断結果に基づいて予め定められた処理を行う。なお、この処理の詳細については後述する。
リモコンアプリ13は、上述のように遠隔操作装置300をリモコンとして機能させるためのものである。すなわち、リモコンアプリ13の起動時は、遠隔操作装置300にて操作対象装置200を操作することができ、リモコンアプリ13が起動していない間は、遠隔操作装置300は通常の携帯電話機として機能する。リモコンアプリ13は、操作部308への所定の入力操作で起動すると共に、応答要求対応処理実行部12から指示が有った場合にも起動する。
端末ID14は、遠隔操作装置300を識別するための識別情報である。端末ID14は、操作対象装置200が遠隔操作装置300を識別できるものであればよい。例えば、遠隔操作装置300に割り当てられた識別番号の他、遠隔操作装置300の電話番号やSIM(Subscriber Identity Module)カードID等を端末ID14として用いてもよい。また、リモコンアプリ13にIDが割り当てられている場合には、リモコンアプリ13のIDを端末ID14として用いることもできる。
〔遠隔操作システム100における処理の流れ(操作対象装置200側)〕
以上の構成を備える操作対象装置200と遠隔操作装置300とを含む遠隔操作システム100における処理の流れについて、図9及び図10に基づいて説明する。図9は、遠隔操作システム100において、操作対象装置200が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
予約元照合部2は、予約情報4を定期的に確認し、予約開始時刻のt分前になる予約があるか否かを確認する(S1)。なお、予約開始時刻のt分前が、上記確認時刻に相当する。tは例えば1〜5程度に設定すればよい。
予約開始時刻のt分前になる予約がある場合(S1でYES)には、予約元照合部2は、当該予約が録画予約であるか否かを確認する(S2)。録画予約である場合(S2でYES)には、予約元照合部2は、予約元有無確認部3に指示して、応答要求(録画)を送信させる。一方、録画予約ではない場合(S2でNO)には、当該予約は視聴予約ということになるので、予約元照合部2は、予約元有無確認部3に指示して、応答要求(視聴)を送信させる(S4)。
応答要求(録画)または応答要求(視聴)を送信した予約元有無確認部3は、応答の受信を待ち受ける。ここでは、遠隔操作装置300が、応答要求(録画)または応答要求(視聴)を受信した場合に、応答と共に端末IDを送信することを想定しているので、予約元有無確認部3は、応答及び端末IDの受信を待ち受ける(S5)。
応答及び端末IDの受信を確認した場合(S5でYES)には、予約元有無確認部3は、その旨を予約元照合部2に伝達し、伝達を受けた予約元照合部2は、受信した端末IDと、予約情報4において当該予約と対応付けて記憶されている端末IDとが一致するか否かを確認する(S6)。
応答及び端末IDの受信が確認されない場合(S5でNO)、及び受信した端末IDと予約と対応付けて記憶されている端末IDとが一致しない場合(S6でNO)には、予約元照合部2は、予約の開始時刻になったか否かを確認する(S7)。
開始時刻になっていない場合(S7でNO)には、処理はS5に戻り、予約元照合部2は、引き続き応答及び端末IDを受信した旨の伝達を待ち受ける。一方、開始時刻になっている場合(S7でYES)に、当該予約が視聴予約であれば、予約元照合部2は、予約実行部1に指示して予約されている番組の録画を実行させる(S8)。すなわち、この場合には、予約元照合部2は、予約実行部1が実行する動作を視聴予約から録画へと変更する。
一方、応答及び端末IDを受信した旨の伝達を受け、受信した端末IDと当該予約に対応付けられた端末IDとが一致した場合(S6でYES)には、予約元照合部2は、当該予約が録画予約であるか否かを確認する(S9)。録画予約である場合(S9でYES)には、予約の開始時刻に予約実行部1が録画装置400に指示を送り(S10)、予約通りに録画が実行される。
ここで、予約が視聴予約である場合(S9でNO)には、予約実行部1が予約通りに操作対象装置200の電源制御及びチャンネル変更を行う(S11)。なお、操作対象装置200の電源制御及びチャンネル変更とは、操作対象装置200を、テレビ番組を表示可能な動作状態に移行させると共に、その出力チャンネルを予約された番組のチャンネルに設定する処理を指す。すなわち、S11では、視聴予約に対応する処理が実行される。
また、予約元照合部2は、予約が録画予約である場合(S9でYES)にも、予約実行部1に指示して、操作対象装置200の電源制御及びチャンネル変更を実行させる(S11)。すなわち、操作対象装置200では、録画予約が設定されている場合に、該録画予約の開始時刻に該録画予約を行ったユーザが操作対象装置200の操作可能範囲に居るときには、録画が実行されると共に、録画予約された番組が操作対象装置200から出力される。これにより、ユーザは、録画予約した番組の放送時刻に操作対象装置200の付近に居る場合には、何ら操作を行うことなくその番組を視聴及び録画することができる。
なお、詳細については後述するが、遠隔操作システム100では、録画と視聴とを同時に行うか否かは、遠隔操作装置300がユーザに選択させる。そして、録画と視聴とを同時に行う旨の選択があった場合に、操作対象装置200にて録画と録画中の番組の出力とが同時に実行されるようになっている。したがって、ユーザが録画と視聴とを同時に行うことを希望していない場合には、録画と録画中の番組の出力とが同時に実行されない。
そして、予約元照合部2は、予約元有無確認部3に指示して操作対象装置200が応答を受信したことを示す応答受信通知を送信させる(S12)。なお、応答受信通知は、S6にて予約の端末IDと一致することが確認された後であればどのようなタイミングで送信してもよく、図示の例に限られない。
遠隔操作装置300では、上記応答受信通知を受信したときに、リモコンアプリが起動するようになっている。すなわち、操作対象装置200は、上記応答受信通知を送信することによって、遠隔操作装置300を、操作対象装置200の遠隔操作が不能な状態から可能な状態へと遷移させている。
〔遠隔操作システム100における処理の流れ(遠隔操作装置300側)〕
次に、図10に基づいて遠隔操作装置300が実行する処理の流れについて説明する。図10は、遠隔操作装置300が実行する処理の一例を示すフローチャートである。まず応答送信部11は、応答要求の受信を待ち受ける(S21)。応答要求の受信を確認した場合(S21でYES)には、応答送信部11は、応答要求を受信した旨を応答要求対応処理実行部12に伝達する。
伝達を受けた応答要求対応処理実行部12は、振動や音等で応答要求の受信をユーザに報知する(S22)。続いて、応答要求対応処理実行部12は、上記受信した応答要求が応答要求(録画)であるか否かを確認する(S23)。応答要求(録画)である場合(S23でYES)には、応答要求対応処理実行部12は、録画予約された番組を視聴するか否かをユーザに選択させる選択画面を表示させる(S24)。
選択画面は、録画予約された番組を視聴するか否かの選択をユーザに促すものであればよく、特に限定されないが、例えば図11に示すような画面を表示部307に表示すればよい。図11は、録画予約された番組を視聴するか否かの選択をユーザに促す表示画面の一例を示す図である。
上記選択画面が表示されている状態において、応答要求対応処理実行部12は、録画予約された番組を視聴する旨の入力操作が行われたか否かを確認する(S25)。そして、応答要求対応処理実行部12は、録画予約された番組を視聴する旨の入力操作が行われたことが確認できなかった場合には(S25でNO)、録画予約された番組を視聴しない旨の入力操作が行われたか否かを確認する(S26)。
S25及びS26の処理は、録画予約された番組を視聴する入力操作、または視聴しない旨の入力操作が確認されるまで繰り返され、録画予約された番組を視聴する入力操作が確認された場合(S25でYES)には、処理はS27に進む。一方、視聴しない旨の入力操作が確認された場合(S26でYES)には、処理はS21に戻る。
このように、応答要求対応処理実行部12は、録画予約された番組を視聴するか否かをユーザに選択させ、視聴しないことが選択された場合には、応答を送信しない。したがって、この場合には、図9のS5、S7及びS8の処理によって、録画予約された番組録画のみが行われ、録画予約された番組の出力が行われることはない。これにより、ユーザが録画と視聴とを同時に行うことを希望していない場合には、録画と録画中の番組の出力とが同時に実行されない。
録画予約された番組を視聴する入力操作が確認された場合(S25でYES)またはS23にて応答要求が応答要求(視聴)であると確認された場合(S23でNO)には、応答要求対応処理実行部12は、応答送信部11に指示して応答及び自機の端末IDを送信させる(S27)。指示を受けた応答送信部11は、遠隔操作装置記憶部310から読み出した端末ID14と応答とを操作側第2通信部302を介して操作対象装置200に送信する。
応答要求対応処理実行部12は、応答送信部11に応答及び自機の端末IDの送信指示を出した後、応答受信通知の受信を待ち受ける(S28)。上記送信指示後、一定時間経過するまでに応答受信通知の受信が確認できない場合(S29でYES)には、処理はS21に戻り、応答要求対応処理実行部12は、応答要求の受信を待ち受ける。
一方、上記送信指示後、一定時間経過するまでに応答受信通知の受信が確認できた場合(S28でYES)には、応答要求対応処理実行部12は、リモコンアプリ13を起動させる(S30)。これにより、ユーザは、遠隔操作装置300を用いて操作対象装置200の操作を行うことができるようになる。
〔実施の形態2〕
本実施形態の操作対象装置200’及び遠隔操作装置300’について図12〜図27に基づいて説明する。なお、上記実施形態と同一の構成及び処理については、同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
ここでは、まず操作対象装置200’及び遠隔操作装置300’と、上記実施形態の操作対象装置200及び遠隔操作装置300との相違点、及び操作対象装置200’及び遠隔操作装置300’の特徴点について図12〜図17に示す具体例に基づいて説明する。なお、ここでは、予約が視聴予約である例について説明する。
〔上記実施形態との相違点〕
図12は、予約の開始時刻または予約開始時刻の一定時間前、すなわち確認時刻に、遠隔操作装置300’が操作対象装置200’の操作可能範囲に存在する場合の動作例を示す図である。図示のように、操作対象装置200’は、確認時刻になると、応答要求と共に、当該予約に対応付けて記憶された端末IDを送信する。そして、遠隔操作装置300’は、応答要求及び端末IDを受信すると、受信した端末IDと自機の端末IDとが一致するか否か判断する。なお、確認時刻には、応答要求と端末IDとが操作対象装置200’から遠隔操作装置300’へと送信されるようになっていればよく、応答要求と端末IDとは同時に送信しても順に送信しても、いずれでもよい。
そして、受信した端末IDと自機の端末IDとが一致した場合に、遠隔操作装置300’は、上記受信した応答要求に対して応答を返す。操作対象装置200’は、応答を受信した場合に、予約の開始時刻になったときには、予定通り視聴予約を実行する。すなわち、図示のように、予約の開始時刻には操作対象装置200のテレビ表示がONになり、チャンネルが予約されたチャンネルに切り換わる。
また、受信した端末IDと自機の端末IDとが一致した場合に、遠隔操作装置300’ではリモコンアプリが起動され、これにより遠隔操作装置300’にて操作対象装置200’を操作することができるようになる。
次に、確認時刻に、遠隔操作装置300’が操作対象装置200の操作可能範囲に存在しない場合の動作例について図13に基づいて説明する。この場合には、図示のように、操作対象装置200が送信した応答要求に対して応答が返ってこない。また、遠隔操作装置300’が操作対象装置200の操作可能範囲に存在している場合であっても、端末IDが不一致である時には、遠隔操作装置300’は応答を返さない。
そして、遠隔操作装置300’から応答が返ってこない状態で、予約開始時刻になったときには、図示のように、操作対象装置200’は、視聴予約された番組の録画を行う。
すなわち、上記実施形態では、遠隔操作装置300が送信した端末IDの照合を操作対象装置200で行っていたのに対し、本実施形態では操作対象装置200’が送信した端末IDの照合を遠隔操作装置300’で行う。操作対象装置200’が送信した端末IDの照合を遠隔操作装置300’で行う場合であっても、視聴予約を行っていないユーザが操作対象装置200の操作可能範囲に居る場合に視聴予約が実行されること、及び視聴予約を行ったユーザが視聴予約していた番組を見逃してしまうことを防ぐことができる。
また、遠隔操作装置300’のユーザが操作対象装置200’の操作可能範囲に居ない場合は、視聴予約の開始時刻になると、該視聴予約された番組の録画が行われる。従って、視聴予約を行ったユーザが視聴予約した番組を見逃すことを防ぐことができる。
〔追加の構成(1)(予約開始時の操作対象装置200’の状態に応じて制御)〕
本実施形態の操作対象装置200’及び遠隔操作装置300’は、上記の構成に加えて、予約開始時の操作対象装置200’の状態に応じた制御を行うという特徴点を備えている。これについて、図14に基づいて説明する。図14は、確認時刻に操作対象装置200’にてテレビ番組の視聴が行われている場合に、遠隔操作装置300’が操作対象装置200’の操作可能範囲に存在するときの動作例を示す図である。
図示のように、操作対象装置200’にてテレビ番組の視聴が行われている場合であっても、確認時刻になると操作対象装置200’は、応答要求及び端末IDを送信する。ここで、図示のように、操作対象装置200’は、応答要求及び端末IDに加えてステータス情報を送信する。
ステータス情報は、操作対象装置200’の動作状態を示すものである。図示の例では操作対象装置200’がテレビ番組の出力中であることを示すステータス情報が送信される。遠隔操作装置300’は、このステータス情報を受信することにより、操作対象装置200’がテレビ番組の出力中であることを認識することができるので、操作対象装置200’の動作状態に応じて柔軟な対応を採ることができる。
例えば、図示の例では、操作対象装置200’がテレビ番組の出力中であることから、ユーザまたはユーザ以外の人物が操作対象装置200’にてテレビ番組を視聴している状態であると考えられる。
そこで、遠隔操作装置300’は、視聴予約の実行時刻になったときに、視聴予約の実行可否を遠隔操作装置300’のユーザに選択させる。ここで、図示の例のように、視聴予約を実行することが選択された場合には、応答と共に視聴予約の実行指示が操作対象装置200’に送られ、これにより視聴予約の実行時刻に予約されたチャンネルに自動的に切り換わる。また、視聴予約を実行しないことが選択された場合には、例えば応答を送信しないようにすることで、視聴予約が実行されず、操作対象装置200’を使用しているユーザのテレビ視聴が妨げられない。
〔追加の構成(2)(タイムシフト再生)〕
操作対象装置200’では、視聴予約が設定されている状態にて、予約開始時に操作対象装置200’の操作可能範囲に遠隔操作装置300’が存在しない場合や、録画予約が行われている場合には、番組の録画を行う。したがって、遠隔操作装置300’のユーザが、予約した番組を見ようと操作対象装置200’の操作可能範囲に入ったときに、すでに予約番組の開始時刻を過ぎている場合には、予約した番組は録画されているが、操作対象装置200’から出力はされていない状態となる。
このような場合には、ユーザは、予約した番組を見ようと考えて操作対象装置200’に近寄ったのであるから、即座に予約した番組が操作対象装置200’から出力されることが好ましい。ただし、予約開始時刻に遅れているので、単に予約した番組を操作対象装置200’に出力させたのであっては、ユーザは番組の途中から視聴することになってしまう。
そこで、操作対象装置200’では、遠隔操作装置300’が、予約した番組の開始時刻に遅れて操作可能範囲に入った場合には、上記予約した番組を最初から視聴できるようにしている。これについて、図15に基づいて説明する。図15は、録画中に遠隔操作装置300’が操作対象装置200’の操作可能範囲に入ってきたときの動作例を示す図である。
図示のように、操作対象装置200’は、録画の実行中にも定期的に応答要求及び端末IDの送信を行う。そして、応答要求及び端末IDを受信した遠隔操作装置300’では、端末IDの照合が行われ、受信した端末IDと自機の端末IDとが一致した場合には、タイムシフト再生を行うか否かをユーザに選択させる。
ここで、タイムシフト再生を行う旨の選択があった場合には、図示のように、応答及び再生指示が遠隔操作装置300’から操作対象装置200’に送信される。これにより、操作対象装置200’では、現在録画中の番組を最初から再生するタイムシフト再生を行う。これにより、ユーザは、予約時刻に遅れて操作対象装置200’の操作可能範囲に入った場合であっても、予約した番組を最初から視聴することができる。
また、図示のように、タイムシフト再生を行う旨の選択があった場合には、遠隔操作装置300’では、リモコンアプリが起動される。ここでは、録画した番組の再生が行われるので、リモコンアプリは、録画再生操作用の入力操作を受け付け、録画再生操作用の操作信号を生成させる。これにより、ユーザが何ら特別な操作を行うことなく、録画再生操作を行うことができるようになる。
〔追加の構成(3)(予約終了時の制御)〕
上記の構成に加えて、操作対象装置200’は、予約の終了時刻にも応答要求の送信を行い、返答が返ってくるか否かに応じて動作制御されるようになっている。これについて、図16及び図17に基づいて説明する。
図16は、予約の終了時刻に遠隔操作装置300’が操作対象装置200’の操作可能範囲に存在する場合の動作例を示す図である。図示のように、予約の終了時刻になると、操作対象装置200’は、応答要求を送信する。そして、遠隔操作装置300’は、応答要求を受信すると応答を返す。
この場合には、図示のように、操作対象装置200’は、テレビの表示を継続する。なお、ここでは端末IDの照合は行わないことが好ましい。予約を行った遠隔操作装置300’以外の遠隔操作装置300’のユーザがテレビを視聴している可能性があるからである。
一方、図17は、予約の終了時刻に遠隔操作装置300’が操作対象装置200’の操作可能範囲に存在しない場合の動作例を示す図である。図示のように、予約の終了時刻になると、操作対象装置200’は、応答要求を送信するが、遠隔操作装置300’は操作対象装置200’の操作可能範囲に存在しない。したがって、この場合には、応答は返されない。
この場合には、図示のように、操作対象装置200’は、テレビの表示をオフにする。すなわち、予約を行った遠隔操作装置300’も、予約を行っていない遠隔操作装置300’も操作対象装置200’の操作可能範囲に存在しない場合には、自動的にテレビの表示がオフとなる。したがって、ユーザが操作対象装置200’の近くに居ない場合に、無駄に表示オン状態が維持されることを防ぐことができる。
〔操作対象装置200’のより詳細な構成〕
続いて、図18に基づいて操作対象装置200’及び遠隔操作装置300’のより詳細な構成について説明する。図18は、操作対象装置200’及び遠隔操作装置300’の要部構成を示すブロック図である。ここでは、まず、操作対象装置200’の構成について説明し、次に遠隔操作装置300’の構成について説明する。
図示のように、操作対象装置200’の操作対象装置制御部203’は、図1の予約元照合部2の代わりに予約実行制御部(予約元照合手段、予約実行制御手段、操作信号受信可否判断手段、遠隔操作開始手段)21を備えており、さらにステータス判断部22、録画中制御実行部(記録中制御実行手段)23、及び予約終了時制御実行部(予約終了時制御実行手段)24を備えている。
予約実行制御部21は、予約開始時刻の所定時間前に、操作対象装置200’が、当該予約に対応付けられている遠隔操作装置300’の操作可能範囲にあるか否かを判断すると共に、該判断結果に基づいて、予約実行部1による上記予約の実行を制御する。具体的には、予約実行制御部21は、予約元有無確認部3に指示して、被操作側第2通信部209から応答要求を送信させる。そして、該応答要求に対して応答が返ってくるか否かに基づいて遠隔操作装置300’が操作対象装置200の’操作可能範囲にあるか否かを確認する。
ステータス判断部22は、操作対象装置200’の動作状態に基づいてステータス情報を生成する。ここでは、ステータス情報は、操作対象装置200’の動作状態がテレビ出力中であるか否かを示すデータであることを想定している。なお、ステータス情報は、操作対象装置200’の出力チャンネルや出力音量等の様々な動作状態を含んでいてもよい。ステータス情報を操作対象装置200’の詳細な動作状態を示すものとすることにより、遠隔操作装置300’は、操作対象装置200’の詳細な動作状態に応じたより細やかな制御を行うことができる。
録画中制御実行部23は、視聴予約または録画予約によって録画が実行されている間に、当該視聴予約または録画予約に対応付けられている遠隔操作装置300’が操作対象装置200’の操作可能範囲に入った場合に、上記録画されている番組を、録画されたデータの先頭から再生させる。
予約終了時制御実行部24は、予約の終了時刻に、操作対象装置200’を操作可能な装置が検出されない場合に、操作対象装置200’のテレビ番組出力を停止させる。
〔遠隔操作装置300’のより詳細な構成〕
次に、図18に基づいて遠隔操作装置300’のより詳細な構成について説明する。図示のように、遠隔操作装置300’は、ID照合部31、応答要求対応処理実行部(遠隔操作可否判断手段、実行可否選択手段、チャンネル情報取得手段)32、リモコンアプリ33、及びワンセグチューナ34を備えている。
ID照合部31は、応答要求及び端末IDを受信した場合に、受信した端末IDと遠隔操作装置記憶部310に格納されている自機の端末ID14とが一致するか否かを判断する。そして、両者が一致した場合に、上記応答要求に対する応答を、操作側第2通信部302を介して操作対象装置200’に送信する。また、応答送信部11は、受信した端末IDと端末ID14とが一致したときに、その旨を応答要求対応処理実行部32に伝達する。さらに、ここでは操作対象装置200’から、該操作対象装置200’の動作状態を示すステータス情報が送られてくるので、ID照合部31は、ステータス情報の受信を確認したときには、その旨を応答要求対応処理実行部32に伝達する。
応答要求対応処理実行部32は、ID照合部31から、自機の端末ID14と同じ端末IDが付された応答要求を受信した旨の伝達を受けた場合に、予め定められた処理を実行する。具体的には、応答要求対応処理実行部12は、上記の場合に、応答要求を受信したことをユーザに報知する。
応答要求の受信をユーザに報知する方法は、特に限定されないが、例えば音や光及び振動等で報知するようにすればよい。遠隔操作装置300’は、携帯電話機の機能を有しているので、図2には示していないが、例えば電話やメール等の着信時に用いる着信音発生機能やバイブレーション機能等を備えている。したがって、例えばこれらの機能を流用して、応答要求の受信をユーザに報知することもできる。
また、応答要求対応処理実行部12は、上記受信した応答要求が、応答要求(録画)であるか、あるいは応答要求(視聴)であるかを判断する。そして、応答要求対応処理実行部32は、受信した応答要求が応答要求(録画)であるか応答要求(視聴)であるかの判断結果に基づいて予め定められた処理を行う。なお、この処理の詳細については後述する。
リモコンアプリ33は、遠隔操作装置300’をリモコンとして機能させるためのものである。すなわち、リモコンアプリ33の起動時は、遠隔操作装置300’にて操作対象装置200’を操作することができ、リモコンアプリ33が起動していない間は、遠隔操作装置300’は通常の携帯電話機として機能する。リモコンアプリ33は、操作部308への所定の入力操作で起動すると共に、応答要求対応処理実行部32から指示が有った場合にも起動する。
ワンセグチューナ34は、ワンセグ放送を受信するためのチューナである。ワンセグチューナ34は、操作部308への入力操作に従って、指定されたチャンネルの放送波を受信し、これを所定の信号に変換して出力する。そして出力された信号は、デコード等の処理を施が施され、受信したチャンネルの映像や音声が音声出力部305及び表示部307から出力される。なお、本実施形態では、遠隔操作装置300’がワンセグ放送を受信するチューナを備えている例について説明するが、遠隔操作装置300’は、操作対象装置200’が受信可能な放送と同様の内容の放送を受信し、出力することができるようになっていればよく、この例に限られない。例えば、遠隔操作装置300’は、ワンセグチューナ34の代わりに、地上デジタルチューナ等を備えていてもよい。
〔遠隔操作システム100’における処理の流れ(操作対象装置200’側)〕
以上の構成を備える操作対象装置200’が実行する処理の流れについて、図19に基づいて説明する。図19は、操作対象装置200’が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、予約実行制御部21は、予約情報4を参照して開始時刻のt分前になる予約があるか確認し(S1)、開始時刻のt分前になる予約がある場合には、その予約が録画予約であるか否かを確認する(S2)。
予約が録画予約である場合(S2でYES)には、予約実行制御部21は、予約元有無確認部3に指示して、応答要求(録画)、端末ID、及びステータス情報を送信させる。そして、指示を受けた予約元有無確認部3は、被操作側第2通信部209を介して上記応答要求(録画)、端末ID、及びステータス情報を送信する(S41)。なお、端末IDは遠隔操作装置記憶部310から読み出した端末ID14であり、ステータス情報はステータス判断部22に指示して生成させたものである。
一方、予約が録画予約ではない場合(S2でNO)には、予約実行制御部21は、予約元有無確認部3に指示して、応答要求(視聴)、端末ID、及びステータス情報を送信させる。そして、指示を受けた予約元有無確認部3は、被操作側第2通信部209を介して上記応答要求(視聴)、端末ID、及びステータス情報を送信する(S42)。なお、応答要求(視聴)は遠隔操作装置300’が応答要求(録画)と識別可能なデータであり、端末IDは遠隔操作装置記憶部310から読み出した端末ID14であり、ステータス情報はステータス判断部22に指示して生成させたものである。
S41またはS42にて応答要求等を送信した予約元有無確認部3は、応答の受信を待ち受ける(S43)。応答の受信を確認した場合(S43でYES)には、予約元有無確認部3は、その旨を予約実行制御部21に伝達する。
応答を受信した旨の伝達を受けた予約実行制御部21は、予約が録画予約であるか否かを確認する(S9)。録画予約であれば予約実行部1によって予約開始時刻に録画が実行される(S10)。
続いて、予約実行制御部21は、ステータス判断部22から現在の操作対象装置200’の動作状態を示すステータス情報を取得し、操作対象装置200’の動作状態が待機状態であるか否かを確認する(S44)。待機状態である場合(S44でYES)には、予約実行制御部21は、電源制御及びチャンネル変更を実行する(S11)。すなわち、この場合には、操作対象装置200’の動作状態が待機状態からテレビ出力状態に移行し、その出力チャンネルが予約したチャンネルに切り換わる。
一方、操作対象装置200’の動作状態が待機状態ではない場合(S44でNO)には、操作対象装置200’の動作状態が既にテレビ出力状態であるから、予約実行制御部21は、チャンネル変更を行う(S45)。S11またはS45の終了後、処理はS1に戻り、予約実行制御部21は、開始時刻のt分前になる予約の有無を確認する。
ここで、S43にて、応答の受信が確認されない場合(S43でNO)には、予約実行制御部21は、チャンネル情報要求を受信したか否かを確認する(S46)。チャンネル情報要求の受信が確認されなかった場合(S46でNO)には、予約実行制御部21は、予約の開始時刻になったか否かを確認する(S7)。
予約の開始時刻になっている場合(S7でYES)であって、予約が録画予約である場合には、予約実行部1によって予約時刻に録画が実行される(S8)。一方、予約の開始時刻になっている場合(S7でYES)であって、予約が視聴予約である場合には、予約実行制御部21は、予約実行部1に指示して予約時刻に録画を実行させる(S8)。なお、予約の開始時刻になっていない場合(S7でNO)には、処理はS43に戻り、予約実行制御部21は、応答を受信したか否かを確認する。
チャンネル情報要求の受信が確認された場合(S46でYES)には、予約実行制御部21は、予約情報4から予約されているチャンネルを読み出し、読み出したチャンネルをチャンネル情報として遠隔操作装置300’に送信する(S47)。
そして、予約が録画予約である場合には(S48でYES)、予約実行部1によって予約時刻に録画が実行される(S8)。一方、予約が録画予約ではない場合(S48でNO)には、処理はS1に戻り、予約実行制御部21は、開始時刻のt分前になる予約の有無を確認する。
〔遠隔操作システム100’における処理の流れ(遠隔操作装置300’側)〕
続いて、遠隔操作装置300’が実行する処理の流れについて、図20に基づいて説明する。図20は、遠隔操作装置300’が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ID照合部31は、応答要求、端末ID、及びステータス情報の受信を待ち受け(S51)、応答要求、端末ID、及びステータス情報の受信を確認すると(S52)、受信した端末IDが自機のものであるか否かを確認する(S52)。具体的には、ID照合部31は、受信した端末IDと遠隔操作装置記憶部310に格納されている端末ID14とが一致するか否かを確認し、一致した場合に受信した端末IDが自機のものであると判断する。なお、受信した端末IDが自機のものであることが確認されなかった場合(S52でNO)には、ID照合部31は、S51に戻って応答要求、端末ID、及びステータス情報の受信を待ち受ける。
受信した端末IDが自機のものであることが確認された場合(S52でYES)には、ID照合部31は、応答要求、端末ID、及びステータス情報を受信した旨を応答要求対応処理実行部32に伝達する。伝達を受けた応答要求対応処理実行部32は、応答要求の受信を音や振動、光等で遠隔操作装置300’のユーザに報知する(S22)。
続いて、応答要求対応処理実行部32は、受信した応答要求が応答要求(録画)であるか否かを確認し(S23)、応答要求(録画)である場合には、録画予約された番組を視聴するか視聴しないかをユーザに選択させる選択画面を表示する(S24)。ここで、視聴しない旨の入力操作が行われた場合(S26でYES)には、処理はS51に戻る。
一方、視聴する旨の入力操作が行われた場合(S25でYES)には、処理はS54に進む。S54では、応答要求対応処理実行部32は、ID照合部31に指示して操作対象装置200’に応答を送信させ(S54)、リモコンアプリ33を起動させる(S30)。
ここで、S23において、受信した応答要求が応答要求(録画)ではなく、応答要求(視聴)であることが確認された場合(S23でNO)には、応答要求対応処理実行部32は、応答要求及び端末IDと共に受信したステータス情報が待機状態であるか否かを確認する(S53)。
ステータス情報が待機状態である場合(S53でYES)には、応答要求対応処理実行部32は、ID照合部31に指示して操作対象装置200’に応答を送信させ(S54)、リモコンアプリ33を起動させる(S30)。
一方、ステータス情報が待機状態ではない場合(S53でNO)には、応答要求対応処理実行部32は、ワンセグ視聴を行うか、視聴予約を実行するか、あるいは予約番組の視聴を取り消すかをユーザに選択させる選択画面を表示する(S55)。
この選択画面は、ユーザにワンセグ視聴を行うか、視聴予約を実行するか、あるいは予約番組の視聴を取り消すかの入力を促すものであればよく、特に限定されないが、例えば図21に示すような画像を表示すればよい。図21は、ワンセグ視聴を行うか、視聴予約を実行するか、あるいは予約番組の視聴を取り消すかをユーザに選択させる選択画面の一例を示す図である。
選択画面が表示されると、応答要求対応処理実行部32は、ワンセグ視聴、視聴予約の実行、または取り消しの何れかが選択されるのを待ち受ける(S56〜S58)。視聴予約の実行が選択された場合(S57でYES)には、応答要求対応処理実行部32は、ID照合部31に指示して操作対象装置200’に応答を送信させ(S54)、リモコンアプリ33を起動させる(S30)。また、取り消しが選択された場合(S58でYES)には、処理はS51に戻る。
一方、ワンセグ視聴が選択された場合(S56でYES)には、応答要求対応処理実行部32は、操作側第2通信部302を介して操作対象装置200’にチャンネル情報要求を送信する(S59)。
チャンネル情報要求を送信した場合には、図19のS46及びS47の処理により、視聴予約されていた番組のチャンネル情報が操作対象装置200’から送信されるので、応答要求対応処理実行部32は、操作側第2通信部302を介してチャンネル情報を受信する(S60)。
そして、応答要求対応処理実行部32は、ワンセグチューナ34を起動させると共に、上記受信したチャンネル情報に基づいて、視聴予約されていた番組と同じ内容の番組がワンセグ放送にて受信されるように、ワンセグチューナ34の受信チャンネルを切り換える(S61)。
〔録画中の制御(操作対象装置200’側)〕
続いて、録画中に操作対象装置200’が実行する処理の流れについて、図22に基づいて説明する図22は、録画中に操作対象装置200’が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
録画中制御実行部23は、録画中であるか否かを確認し(S71)、録画中である場合には、ステータス判断部22にステータス情報を生成させ、生成されたステータス情報に基づいて操作対象装置200’が待機状態であるか否かを判断する(S72)。待機状態ではない場合(S72でNO)には、操作対象装置200’がテレビ番組を出力中であるから、そのままテレビ番組を継続表示させる(S73)。
一方、操作対象装置200’が待機状態である場合(S72でYES)には、録画中制御実行部23は、予約元有無確認部3に指示して、応答要求(録画中)及び録画中の番組に対応する端末IDを送信させる(S74)。なお、応答要求(録画中)は、操作対象装置200’が録画中であることを示す応答要求であり、遠隔操作装置300’が応答要求(録画)及び応答要求(視聴)と識別可能な信号である。
応答要求(録画中)及び端末IDを送信した予約元有無確認部3は、応答を受信したときに、応答の受信を録画中制御実行部23に通知するので、録画中制御実行部23は、応答の受信が通知されるのを待ち受ける(S75)。
応答の受信が確認できなかった場合(S75でNO)には、録画中制御実行部23は、応答要求(録画中)及び端末IDの送信から一定時間が経過したか否かを確認し(S76)、一定時間を経過していた場合(S76でYES)にはS71に戻って録画中であるか否かを確認する。一方、一定時間が経過していない場合(S76でNO)には、処理はS75に戻り、録画中制御実行部23は、応答の受信を確認する。
ここで、S75にて応答の受信が確認された場合(S75でYES)には、録画中制御実行部23は、受信した応答が再生の応答であるか否かを確認する(S77)。再生の応答である場合(S77でYES)には、録画中制御実行部23は、操作対象装置200’の表示をONにすると共に、録画装置400に指示して現在録画中の番組を録画データの先頭から再生させる(S78)。
受信した応答が再生の応答ではない場合(S77でNO)には、録画中制御実行部23は、予約元有無確認部3に指示して応答要求(録画中)及び端末IDの送信を終了させる(S79)。
〔録画中の制御(遠隔操作装置300’側)〕
続いて、録画中に遠隔操作装置300’が実行する処理の流れについて、図23に基づいて説明する図23は、録画中に遠隔操作装置300’が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
ID照合部31は、応答要求(録画中)及び端末IDの受信を待ち受け(S81)、受信が確認された場合には、受信した端末IDが自機のものであるか否かを確認する(S82)。そして、応答要求(録画中)及び端末IDの受信を確認し、かつ受信した端末IDが自機のものであることが確認された場合(S82でYES)には、ID照合部31は、その旨を応答要求対応処理実行部32に伝達する。
上記伝達を受けた応答要求対応処理実行部32は、応答要求の受信を音、振動、光等でユーザに報知する(S83)。また、応答要求対応処理実行部32は、録画中の番組を再生するか、または録画中の番組を再生せずに処理を終了するかをユーザに選択させる選択画面を表示する(S84)。
上記選択画面は、ユーザに録画中の番組を再生するか、または録画中の番組を再生せずに処理を終了するかの入力を促すものであればよく、特に限定されないが、例えば図24に示すような画像を表示すればよい。図24は、録画中の番組を再生するか、または録画中の番組を再生せずに処理を終了するかをユーザに選択させる選択画面の一例を示す図である。
選択画面が表示されると、応答要求対応処理実行部32は、再生または終了の何れかが選択されるのを待ち受ける(S85、S88)。再生が選択された場合(S85でYES)には、応答要求対応処理実行部32は、ID照合部31に指示して操作対象装置200’に録画中番組の再生を指示する応答を送信させる(S86)と共に、リモコンアプリ33を起動させる(S87)。
なお、S87では、応答要求対応処理実行部32は、録画再生操作用の画面が表示されるようにリモコンアプリ33に指示する。これにより、例えば図25に示すような画像が表示され、遠隔操作装置300’への操作入力により、録画番組の再生に関する操作を実行できるようになる。
図25は、リモコンアプリ33が表示させる表示画面の一例を示す図であり、録画再生操作用の画面例を示す図である。図示の例では、遠隔操作装置300’の操作部308における上下の方向キーへの入力操作によって、再生されている番組の音量が増減し、左右の方向キーへの入力操作によって、早戻しまたは早送りが実行され、「2.消音」に対応する操作キーへの入力操作によって、再生されている番組の出力音量がゼロに設定され、「5.停止」に対応する操作キーへの入力操作によって、再生が停止されることを想定している。無論、これは表示画面の一例を示すものであり、操作可能な処理の種類、キー配置等は適宜変更することができる。
なお、S87では、リモコンアプリ33は、図7(a)に示すような、テレビ操作用の表示画面を表示するようにしてもよい。この場合には、図7(b)のメニュー画面から「録画番組を見る」を選択することによって、図25に示すような録画再生操作用の表示画面が表示されるので、ユーザは録画再生操作を行うことができる。
しかしながら、本実施形態のように、S87にて録画再生画面を表示させることで、ユーザがなんら操作を行うことなく、録画再生操作を行うことができるので、S87では録画再生画面を表示させることが好ましい。
〔予約終了時の制御〕
次に、操作対象装置200’において、録画予約または視聴予約がその終了時刻となったときに実行される処理について図26及び図27に基づいて説明する。ここでは、まず、図26に基づいて予約終了時に操作対象装置200’にて実行される処理の流れについて説明し、続いて図27に基づいて予約終了時に遠隔操作装置300’にて実行される処理の流れについて説明する。
図26は、予約終了時に操作対象装置200’にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。予約終了時制御実行部24は、予約情報4を参照し、終了時刻になる予約があるかを一定時間毎に確認する(S91)。そして、終了時刻になる予約がある場合(S91)には、予約終了時制御実行部24は、予約元有無確認部3に指示して応答要求(終了)を送信させる。なお、応答要求(終了)は、予約の終了時刻であることを示す応答要求であり、他の応答要求(応答要求(視聴)等)と識別可能な信号である。
そして、応答要求(終了)を送信すると、予約元有無確認部3から予約終了時制御実行部24へとその旨が伝達されるので、予約終了時制御実行部24は、応答要求(終了)の送信から一定時間内に応答を受信したか否かを確認する(S93、S95)。
一定時間内に応答の受信が確認された場合(S93でYES)には、操作対象装置200’の操作可能範囲内に遠隔操作装置300’が存在しているので、この場合には操作対象装置200’にてテレビ視聴を行っているユーザが居ると考えられる。したがって、この場合には、予約終了時制御実行部24は、テレビ表示を継続させる(S94)。
一方、応答要求の送信から一定時間内に応答の受信が確認できなかった場合(S93でNOかつS95でYES)には、操作対象装置200’の操作可能範囲内に遠隔操作装置300’が存在しておらず、操作対象装置200’の近辺にユーザは不在であると考えられるので、予約終了時制御実行部24は、電源制御を行い、操作対象装置200’のテレビ表示をOFFにする(S96)。
続いて、予約終了時に遠隔操作装置300’にて実行される処理の流れについて図27に基づいて説明する。図27は、予約終了時に遠隔操作装置300’にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。ID照合部31は、応答要求(終了)の受信を待ち受け(S101)、応答要求(終了)の受信を確認した場合(S101)に操作側第2通信部302を介して操作対象装置200’に応答を送信する。
なお、上記予約終了時の制御を行う場合には、以下のような問題が発生する可能性がある。すなわち、視聴予約の実行中に遠隔操作装置300’のユーザが操作対象装置200’の操作可能範囲から出てしまい、視聴予約の終了時刻に操作対象装置200’の操作可能範囲に、操作対象装置200’が送信する応答要求(終了)に返答を返す機器がない場合であっても、例えば従来の一般的なリモコンを使用して操作対象装置200’にてテレビ視聴を行っているユーザが存在することも考えられる。この場合には、一般的なリモコンを使用してテレビ視聴を行っているユーザのテレビ視聴が妨げられるので好ましくない。
そこで、例えば視聴予約の実行中に、応答を返す機能を有していないリモコンからの操作があった場合には、該視聴予約の終了時刻になっても、テレビ出力を継続し、応答要求(終了)の送信も行わないようにしてもよい。これにより、一般的なリモコンを使用してテレビ視聴を行っているユーザのテレビ視聴が妨げられることがなくなる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、操作対象装置200、遠隔操作装置300、操作対象装置200’、及び遠隔操作装置300’の各ブロック、特に操作対象装置制御部203、遠隔操作装置制御部306、操作対象装置制御部203’、及び遠隔操作装置制御部306’は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、操作対象装置200、遠隔操作装置300、操作対象装置200’、または遠隔操作装置300’は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである操作対象装置200、遠隔操作装置300、操作対象装置200’、及び遠隔操作装置300’の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記操作対象装置200、遠隔操作装置300、操作対象装置200’、または遠隔操作装置300’に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、操作対象装置200、遠隔操作装置300、操作対象装置200’、または遠隔操作装置300’を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。