JP5294677B2 - 接着剤の配合方法と該配合方法で配合された接着剤を用いた木質化粧板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、適量の主剤と、必要に応じて着色剤を添加した増強剤とを配合して得られる接着剤における前記各剤の配合方法と、該配合方法で配合された接着剤を用いて木質化粧板を製造する方法に関する。
木質系基板の表面に化粧単板を貼着して木質化粧板とすることが行われる。化粧単板が1mmを越える厚みのものである場合には生じないが、厚さが1mm程度以下である薄突き化粧単板の場合に、木質系基板の表面に塗布した接着剤が、貼着した化粧単板の導管部分から表面に滲み出すことがある。貼着した化粧単板の表面に着色剤を塗布することが行われるが、接着剤が滲み出た薄突き化粧単板に着色剤を塗布すると、接着剤が滲み出た箇所では着色剤がはじいてしまい、色抜けしたような状態となる。
その不都合を解決するために、接着剤として、化粧単板の表面に塗布しようとする着色剤と同色あるいはよく似た色の着色剤を予め添加した接着剤を用い、薄突き化粧単板貼りの木質化粧板を製造することが特許文献1あるいは特許文献2に記載されている。
特公昭60−48334号公報 特公平3−4028号公報
特許文献1あるいは特許文献2に記載される製造方法を用いることにより、化粧単板に塗布した着色剤が接着剤が滲み出た箇所ではじけてしまったとしても、滲み出た接着剤には塗布した着色剤と同系色の色が付いているので、色抜けしたような感じを見る者に与えない。
一方、実際の木質化粧板の製造において、製造品種は多種に亘っており、同じ製造ラインにおいて、比較的短いインターバルで、貼着した化粧単板に塗布する着色剤の色相(例えば、濃色系と淡色系など)を変えることが必要となる場合がある。そのような場合、例えば、塗布する着色剤を濃色系から淡色系の色に変更したときに、化粧単板の貼着に用いる接着剤には濃色系の色が付いた接着剤をそのまま使用すると、化粧単板の導管から滲み出た接着剤によって、その部分が異なる色相となってしまうので好ましくなく、化粧単板に塗布する着色剤の色相を変えると同時に、接着剤に添加する着色剤も同じものに変更することが必要となる。
このような接着剤の仕様の変更は、収容タンク内に残っている接着剤の廃棄作業や収容タンクの清浄作業を必要とし、木質化粧板の生産プロセスの途中で接着剤の仕様の変更を行うことは、材料と生産時間のロスを発生させており、改善することが求められている。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、生産途中で接着剤の仕様を変更することが必要とされる場合でも、材料の無駄をより少なくし、また従来よりも短時間で行うことででき、結果として生産の効率化を可能とする、より改良された接着剤の配合方法と、該配合方法で配合された接着剤を用いた木質化粧板の製造方法を開示することを課題とする。
上記の課題を解決するための本発明による接着剤の配合方法の第1の態様は、適量の主剤と必要に応じて着色剤を添加した増強剤とを配合する接着剤の配合方法であって、前記主剤を第1のタンクに収容する工程と、前記増強剤を第1のタンクよりも容積の小さい第2のタンクに収容する工程と、第1のタンクから取り出した主剤の所定量と第2のタンクから取り出した増強剤の所定量を第1のタンクよりも容積の小さい第3のタンクに収容する工程と、収容された主剤と増強剤とを第3のタンク内で攪拌混合する工程と、を少なくとも備えることを特徴とする(請求項1)。
上記の課題を解決するための本発明による接着剤の配合方法の第2の態様は、適量の主剤と必要に応じて着色剤を添加した増強剤とを配合する接着剤の配合方法であって、前記主剤を第1のタンクに収容する工程と、前記増強剤を第2のタンクに収容する工程と、第1のタンクから取り出した少量の主剤と第2のタンクから取り出した少量の増強剤とを第3タンクに収容する工程と、収容された主剤と増強剤の混合物を第3のタンク内で少量単位で攪拌混合する工程と、を少なくとも備えることを特徴とする(請求項2)。
通常、木質化粧板等の製造に用いられる接着剤は、主剤と増強剤(硬化剤)との配合物であり、主剤の量に対して増強剤は少量である。使用される場合に、着色剤の量は増強剤と比較して少量である。従来、大きなタンクに、主剤と、必要に応じて着色剤を添加した増強剤とを、例えば10Kg単位で、同時に収容し攪拌混合することにより、所要の接着剤の配合を行っており、配合の仕様を変更するときには、タンク内に残存する接着剤を廃棄した後、新たな配合仕様の接着剤を、やはり10Kg単位で、作るようにしている。そのために、材料の無駄が生じやすい。また、残存する接着剤を廃棄後、新たな仕様の接着剤の配合を行う前に、大きなタンク内を洗浄することが必要であり、長い洗浄時間と多量の洗浄水を必要としている。
上記した本発明による第1の態様による配合方法によれば、量的に多くを必要とするが仕様が変わっても共通して使用することのできる主剤は容積の大きな第1のタンク内に収容し、主剤と比較して量的に少なくてすむ増強剤は、例えば第1のタンクの1/10以下程度の容積である、容積の小さな第2のタンク内に収容しておく。そして、接着作業を開始するときに、第1のタンクから所定量の主剤を取り出し、また、第2のタンクから所定量の増強剤を取り出し、その両者を、例えばやはり第1のタンクの1/10以下程度の容積である、容積の小さい第3のタンクに導入し、そこで攪拌混合して、実際に使用する配合仕様の接着剤を用意する。
そのために、配合仕様の異なる接着剤が必要となった場合にも、第2のタンク内に残っている少量の増強剤、および第3のタンクに残っているやはり少量の主剤と増強剤の配合物である接着剤を廃棄すればよく、材料のロスを小さくすることができる。同時に、廃棄処理に要する時間も短縮する。また、第2および第3のタンクは第1のタンクと比較して小容積であり、洗浄に要する時間も短く、洗浄後の廃水量も少なくなり、環境保全の観点からも好ましい。
上記した本発明による第2の態様による配合方法では、第1のタンクから取り出した少量の主剤と第2のタンクから取り出した少量の増強剤とを第3のタンクに収容し、そこで少量単位で攪拌混合する。この場合でも、配合仕様の異なる接着剤が必要となった場合に、第3のタンクに残っている少量の接着剤を廃棄すればよく、材料のロスを小さくすることができる。上記第2の態様では、第1のタンク、第2のタンクおよび第3のタンクの大きさは任意であり、第1のタンクと同程度の大きさの第2のタンクおよび第3のタンクを用いてもよい。より好ましくは、第3のタンクとして、その容積が第1のタンクよりも小さいものを用いる。この場合には、仕様変更時での洗浄に要する時間を短縮できる利点も生じる。上記第2の態様において、少量単位とは、第1のタンク内で主剤と増強剤とを配合して接着剤を調整する場合の量と比較して少量の単位であることをいっており、例えば第1のタンク内で接着剤を調整する場合の量を10とした場合、第3のタンクで混合する主剤と増強剤の混合物の量は、その1/10以下の量であることが好ましい。
本発明による接着剤の配合方法の好ましい態様において、前記主剤が10Pa・s/20℃以上の粘度の高い主剤であり、前記必要に応じて着色剤を添加した増強剤は前記主剤より粘度の低い増強剤であることを特徴とする(請求項3)。増強剤として主剤より粘度の低い増強剤を用いることにより、配合した接着剤の粘度を低くすることができ、第2および第3のタンクでの入れ替え作業が一層容易となる。
本発明による接着剤の配合方法において、接着剤、増強剤および用いる場合での着色剤に特に制限はないが、一例として、前記主剤が尿素メラミン樹脂、酢酸ビニルエマルジョン樹脂またはアクリルエマルジョン樹脂の1種または2種以上の組み合わせであり、前記増強剤が尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物混合水溶液等の、水性着色剤と混和可能な水溶性化合物の1種または2種以上の組み合わせであり、用いる場合での前記着色剤が無機系着色剤または有機系着色剤のいずれかであるものを挙げることができる(請求項4)。
添加する場合に、着色剤は、例として、ジスアゾ系顔料、縮合アゾ系顔料、カーボンブラック、弁柄などが挙げられる。着色剤として弁柄のような金属類を含む無機系着色剤を用いる場合に、金属類と主剤が反応して接着剤の粘度が高くなる場合がある。それを避けるために、無機系着色剤を用いる場合には、金属類を含まない無機系着色剤を用いることは好ましい。
本発明による接着剤の配合方法において、配合剤として、メチレン・ジフェニル・ジイソシアネート(MDI)をさらに配合してもよい(請求項5)。これにより、木質系基板と化粧単板の貼着後の耐水性向上の効果がもたらされる。
本発明による接着剤の配合方法において、より好ましい態様は、主剤が40Pa・s/20℃以上の粘度の高い酢酸ビニルエマルジョン樹脂であり、増強剤が低粘度の尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物混合水溶液である。必要な場合には、さらに、非水溶性のメチレン・ジフェニル・ジイソシアネート(MDI)を配合する(請求項6)。通常、主剤は高粘度(例えば、10Pa・s/20℃以上)であり、前記したように、仕様変更時での第2あるいは第3のタンクの洗浄作業を容易化するために、比較してより低粘度の増強剤を添加することが望ましいが、前記した尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物混合水溶液は、水と同程度に低粘度であることから、添加する増強剤として特に好適である。
本発明による接着剤の配合方法において、主剤100部に対して増強剤を20部以下の割合でそれぞれを第3のタンクに導入して、攪拌混合することは好ましい(請求項7)。この態様では、第2のタンクとして、容積のより小さいものを用いることができ、仕様変更時での増強剤の入れ替え作業をより迅速化することができる。
本発明による接着剤の配合方法は、適量の主剤と増強剤と着色剤(着色剤の配合量が0の場合も含む)とを配合する接着剤であって、塗布作業の過程で配合仕様の変更が必要となるような用途に用いられる任意の接着剤の配合方法に適用することができる。そのような例の1つは、前記した、木質系基板の表面に化粧単板を貼着した木質化粧板を製造するときに使用する接着剤である。従って、本発明は、さらに、木質系基板の表面に化粧単板を貼着した木質化粧板の製造方法であって、上記した配合方法で配合された接着剤を木質基材の表面に塗布する工程と、接着剤が塗布された木質系基板の表面に厚さが0.1〜1.0mmの薄突き化粧単板を貼着する工程と、貼着した化粧単板の表面に着色剤による塗装を施す工程と、を少なくとも備えることを特徴とする木質化粧板の製造方法をも開示する(請求項9)。
上記の木質化粧板の製造方法では、木質系基板の表面に貼着する化粧単板として、厚さが0.1〜1.0mmの薄突き化粧単板を用いており、木質系基板の表面に塗布した接着剤の色が、薄突き化粧単板の導管部分を通して、その表面に滲み出る恐れがある。そのために、貼着した薄突き化粧単板の表面に塗装する着色剤の色あるいは色相に応じて、接着剤に添加する着色剤の色あるいは色相を代えることが求められる。本発明の製造方法では、配合仕様の変更を短いサイクルで行うことが求められるような場合であっても、前記配合方法において説明したように、材料ロスが少なく、短い処理時間で、かつ環境に優しい状態で、その変更を行うことが可能であり、結果として、低コストでの木質化粧板の製造が可能となる。
本発明の木質化粧板の製造方法において、木質系基板は任意であり特に制限はない。合板やMDF等の木質繊維板を適宜用いることができる。合板と木質繊維板の複合基材であってもよい。厚さが0.1〜1.0mmの薄突き化粧単板の例としては、オーク単板、チーク単板、サペリ単板、ウォルナット単板、等が挙げられる。
本発明による木質化粧板の製造方法において、着色剤を添加しなくても、接着剤が、貼着した薄突き化粧単板の表面に塗装する着色剤の色あるいは色相と同等の色あるいは色相を有している場合には、着色剤を添加することを要しない。
なお、本発明の木質化粧板の製造方法においても、前記接着剤の配合方法において説明したと同様に、接着剤の主剤100部に対して増強剤と着色剤の混合物を20部以下の割合でそれぞれを第3のタンクに導入し攪拌混合することが実際的であり、かつ好ましい。より具体的には、接着剤として、酢酸ビニルエマルジョン樹脂100部に対して、有機系着色剤3〜5%を添加した尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物混合水溶液6〜10部、メチレン・ジフェニル・ジイソシアネート10部の割合で、上記したいずれかの配合方法で配合された接着剤を用いることが好ましい(請求項10)。
本発明によれば、生産途中で接着剤の仕様を変更することが必要とされる場合、計画生産量に対して接着剤の残量が合わずに、残った接着剤を廃棄せざるを得ないときであっても、廃棄する接着剤の量を極力少なくして材料の無駄をより少なくすることができる。また、仕様の変更や廃棄処理に要する時間を従来よりも短時間で行うことができ、結果として生産の効率化が可能となる。また、接着剤収容タンクを洗浄するに要する水量も低減することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施の形態に基づき説明する。図1は本発明による接着剤の配合方法と、それを用いた木質化粧板の製造方法での一例を説明する模式図である。
図1において、1は、例えば10kg程度以上の主剤を収容できる容積を持つ第1のタンクであり、2は、例えば1kg程度の増強剤と着色剤を収容できる容積を持つ第1のタンクと比較して小さな容積の第2のタンクであり、3は、第2のタンク2とほぼ同じ大きさの第3のタンクである。第3のタンク3には、適宜の攪拌手段4が備えてある。
第1のタンク1には、例えば粘度40Pa・s/20℃の酢酸ビニルエマルジョン樹脂である主剤5が収容され、第2のタンク2には、増強剤6として機能する尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物混合水溶液と増強剤6の数%程度の着色剤7が収容されている。さらに、図示しない第2のタンク2とは別のタンクには水溶性でないMDIが収容されている。
作業開始に当たり、第1のタンク1から例えば100部の主剤が取り出されて第3のタンク3に送られ、第2のタンク2からは例えば6〜10部程度の増強剤6と着色剤7との混合物が第3のタンク3に送られ、さらに別のタンクから例えば10部程度のMDIが第3のタンクに送られる。主剤5と増強剤6と着色剤7とMDIとの混合物は第3のタンク3で攪拌と混合を受け、接着剤8として配合される。なお、第3のタンク3で配合される接着剤8は1kg程度の少量とする。上記の第1から第3のタンクからなる装置により、本発明による接着剤の配合方法が実行される。
図1で、10は適宜の搬送装置であり、その上を木質化粧板Aを構成する木質系基板20が移動する。搬送装置10の搬送路の途中には、ロールコーター等の接着剤塗布装置11が設けられており、該接着剤塗布装置11には前記第3のタンク3内で適宜仕様に配合された接着剤8が導入される。前記接着剤塗布装置11の下流には、木質単板貼着手段12、および着色剤塗布手段13が配置される。
搬送装置10上を送られてくる木質系基板20の表面に、最初に、前記接着剤塗布装置11によって前記接着剤8が塗布され、次に、木質単板貼着手段12により0.1〜1.0mmの薄突き化粧単板21が貼着され、必要な場合には図示しないホットプレスによる熱圧成形の後、貼着した薄突き化粧単板21の上に、着色剤塗布手段13によって適宜の塗装が施されて塗膜22が形成され、木質化粧板Aとされる。
上記の装置において、木質化粧板の製造過程において、前記したように、着色剤塗布手段13によって薄突き化粧単板21の表面に塗布する着色剤の色合い等の関係で、接着剤8中の着色剤7の種類を替えることが必要になったと仮定する。接着剤8の配合量が計画生産量とほぼ一致していて、接着剤仕様を変更する時点で、第2のタンク2と第3のタンク3の双方で残量がほぼ0となっている場合もあり、ある程度の量の材料が残存している場合もある。いずれの場合も、残っている材料を廃棄し、タンクを水により洗浄することが必要となる。
前記したように、上記の配合装置では、主剤5を収容する第1のタンクの容積に比較して、第2および第3のタンクの容積は、例えば1/10以下ときわめて小さい。そのために、仕様変更時に廃棄することとなる、増強剤6と着色剤7およびその混合物と、主剤5と混合物とを配合した後の接着剤8は、いずれも少量であり、従来のように第1のタンク1内で所要の配合を行っている態様と比較して、廃棄する材料の量はきわめて少なくすむ。また、廃棄量が少ないことから、廃棄に要する時間も短縮できる。さらに、主剤に比べて低粘度の増強剤に着色剤を添加したものを、第1のタンクとは別の第2のタンクで貯蔵するので、タンク内の入れ替え作業が容易である。さらに、第2および第3のタンクの容積は第1のタンクの容積に比べて小さく、洗浄に要する水の量も第1のタンク1を洗浄する場合と比較して充分に小さくすることができ、廃水量が少ないことから環境負荷も小さくなる。
なお、上記の説明では、第2のタンク2および第3のタンク3の容積を第1のタンク1の1/10程度のものとしたが、第2のタンク2および第3のタンク3の大きさが第1のタンクと同程度のものであっても差し支えない。但し、その場合には、第3のタンク3内には、少量単位の接着剤、例えば1kg程度の接着剤8が調整されるだけの少量の主剤および着色剤を添加した増強剤を、第1のタンク1および第2のタンク2から供給するようにする。
また、上記の説明では、搬送装置10上を送られる木質系基板20に対して、連続的に、接着剤の塗布工程、薄突き化粧単板21の貼着工程、着色剤塗布手段13による着色剤塗布工程を行うようにしたが、着色剤塗布手段13はバッチ処理で行うようにしてもよい。また、適宜、ロールコーター等により合板から放散されるホルムアルデヒドを捕集するキャッチャー剤を塗布することも推奨される。
本発明による接着剤の配合方法と、それを用いた木質化粧板の製造方法での一例を説明する模式図。
符号の説明
1…容積の大きな第1のタンク(主剤用)、2…第1のタンクと比較して小さな容積の第2のタンク(増強剤+着色剤用)、3…第2のタンクとほぼ同じ大きさの第3のタンク(配合用)、5…主剤、6…増強剤、7…着色剤、8…配合された接着剤、10…搬送装置、11…接着剤塗布装置、12…木質単板貼着手段、13…着色剤塗布手段、20…木質系基板、21…0.1〜1.0mmの薄突き化粧単板、22…塗膜、A…木質化粧板

Claims (9)

  1. 適量の主剤と必要に応じて着色剤を添加した硬化剤とを配合する接着剤の配合方法であって、
    前記主剤を第1のタンクに収容する工程と、
    前記硬化剤を第1のタンクに対して1/10以下の容積を有した第2のタンクに収容する工程と、
    前記第1のタンクから取り出した主剤の所定量と前記第2のタンクから取り出した硬化剤の所定量を前記第1のタンクに対して1/10以下の容積を有した第3のタンクに収容する工程と、
    収容された主剤と硬化剤とを前記第3のタンク内で攪拌混合する工程と、を少なくとも備えることを特徴とする接着剤の配合方法。
  2. 適量の主剤と必要に応じて着色剤を添加した硬化剤とを配合する接着剤の配合方法であって、
    前記主剤を第1のタンクに収容する工程と、
    前記硬化剤を第2のタンクに収容する工程と、
    前記第1のタンクにはじめに収容された主剤に対して1/10以下の量の主剤を第1のタンクから取り出し、該主剤と、この主剤の量に応じて前記第2のタンクから取り出した硬化剤とを、第3のタンクに収容する工程と、
    収容された主剤と硬化剤の混合物を前記第3のタンク内で攪拌混合する工程と、を少なくとも備えることを特徴とする接着剤の配合方法。
  3. 前記主剤が10Pa・s/20℃以上の粘度の高い主剤であり、前記必要に応じて着色剤を添加した硬化剤は前記主剤より粘度の低い硬化剤であることを特徴とする請求項1または2に記載の接着剤の配合方法。
  4. 前記主剤が尿素メラミン樹脂、酢酸ビニルエマルジョン樹脂またはアクリルエマルジョン樹脂の1種または2種以上の組み合わせであり、前記硬化剤が尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物混合水溶液、水性着色剤と混和可能な水溶性化合物の1種または2種以上の組み合わせであり、用いる場合での前記着色剤が無機系着色剤または有機系着色剤のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の接着剤の配合方法。
  5. 配合剤として、さらにメチレン・ジフェニル・ジイソシアネートを配合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の接着剤の配合方法。
  6. 前記主剤が40Pa・s/20℃以上の粘度の高い酢酸ビニルエマルジョン樹脂であり、前記硬化剤が尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物混合水溶液であることを特徴とする請求項4または5に記載の接着剤の配合方法。
  7. 前記主剤100部に対して前記硬化剤を20部以下の割合でそれぞれを前記第3のタンクに供給し攪拌混合することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の接着剤の配合方法。
  8. 木質系基板の表面に化粧単板を貼着した木質化粧板の製造方法であって、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の配合方法で配合された接着剤を木質基材の表面に塗布する工程と、
    接着剤が塗布された木質系基板の表面に厚さが0.1〜1.0mmの薄突き化粧単板を貼着する工程と、
    貼着した化粧単板の表面に着色剤による塗装を施す工程と、
    を少なくとも備えることを特徴とする木質化粧板の製造方法。
  9. 請求項に記載の木質化粧板の製造方法で用いる接着剤として、酢酸ビニルエマルジョン樹脂100部に対して、有機系着色剤3〜5%を添加した尿素・グリオキザール・アクリルアミド重縮合物混合水溶液6〜10部、メチレン・ジフェニル・ジイソシアネート10部の割合で、請求項1〜のいずれか1項に記載の配合方法で配合された接着剤を用いること特徴とする請求項に記載の木質化粧板の製造方法。
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