JP5865609B2 - 木質化粧板とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、床、壁、扉等の住宅用建材等に用いられる木質化粧板とその製造方法に関し、さらに詳しくは、窒素化合物を含有する木質板の表面に化粧単板を貼着した木質化粧板とその製造方法に関する。
従来、床、壁、扉等の住宅用建材の基材として、合板の他にパーティクルボード、MDF(中密度繊維板)等の木質板が一般に広く用いられている。
パーティクルボード、MDF等の木質板は、木質エレメントと接着剤とを混合してマット状にフォーミングした後、熱圧成形して製造される。接着剤としては、ユリア樹脂接着剤、メラミン樹脂接着剤、フェノール樹脂接着剤等のホルムアルデヒドで硬化させるタイプが用いられている。
そして木質板の表面に化粧単板を貼着することで住宅用建材等に用いられる木質化粧板が製造される。
近年では、室内環境の問題が顕在化し、特に上記の接着剤から放散される未反応のホルムアルデヒドの放散量を抑制することが求められている。そのため木質板中にホルムアルデヒドのキャッチャー剤として尿素を含有させることが多い(特許文献1〜3参照)。尿素は安価で、かつホルムアルデヒドとの反応が緩やかなため、木質板の接着強度が低下しにくいという利点がある。
キャッチャー剤としては、尿素以外にコハク酸ジヒドラジドやアジピン酸ジヒドラジド等のヒドラジン系のキャッチャー剤が用いられる場合もある。しかしながら、これらは高価で、しかもホルムアルデヒドとの反応性が高いため、接着剤の硬化剤として働くホルムアルデヒドと先に反応してしまい、木質板の接着強度の低下が起こる。そのため、木質板中にキャッチャー剤を内添する方式ではほとんど用いられていない。
従って多くの木質化粧板においては、木質板中にキャッチャー剤の尿素が残存している。
特開2001−79806号公報 特開2001−164235号公報 特開2005−179474号公報
しかしながら、木質板中にキャッチャー剤の尿素が残存していると、木質化粧板が高温多湿な環境に曝された場合に尿素の加水分解が起こり、アンモニアが発生する。高温多湿な環境ではカビや細菌といった微生物も繁殖しやすく、これらの微生物が尿素を分解するため、発生するアンモニア量は加速度的に増加する。そして発生したアンモニアは塩基性であるため、木質化粧板表面の化粧単板と接触すると化粧単板中のタンニン成分と反応して黒く変色する。
さらにパーティクルボードやMDFは合板に比べると木質エレメントが小さいため接着剤量が多い。従ってキャッチャー剤としての尿素の量も多くなる。また、合板の場合は積層した単板間に接着剤が塗布されるため、表面の化粧単板の下にある合板フェイス層が緩衝層となって化粧単板の変色を緩和すると考えられるが、パーティクルボードやMDFはこのような緩衝層が存在しないため化粧単板の変色が発生しやすくなる。
特に、化粧単板がタンニン成分を多く含む木材である場合には、このような変色は顕著となる。また、キャッチャー剤としての尿素を含まない場合であっても、木質板に接着剤としてユリア樹脂を用いたり、ワックス成分として脂肪酸アミドを用いた場合や、木質板にタンパク質を含む場合は、これらの窒素化合物が、微生物によって分解されてアンモニアが発生し、同様に黒く変色する場合がある。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、木質板に含有する窒素化合物の分解により発生するアンモニアに起因する化粧単板の変色を抑制することができる木質化粧板とその製造方法を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の木質化粧板は、窒素化合物を含有する木質板の表面に化粧単板を有する木質化粧板において、木質板は、さらに弱酸性のキレート剤および抗菌剤から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする。
この木質化粧板においては、弱酸性のキレート剤が、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウムであることが好ましい。
この木質化粧板においては、窒素化合物が、キャッチャー剤としての尿素であることが好ましい。
この木質化粧板においては、木質板が、植物系パーティクルまたは植物繊維で構成される板状部材であり、植物系パーティクル間または植物繊維間に弱酸性のキレート剤または抗菌剤を有することが好ましい。
また、この木質化粧板においては、木質板における弱酸性のキレート剤または抗菌剤の含有量は、木質板の表裏面の間の中心部分よりも化粧単板に近い側の部分において多いことが好ましい
さらにまた、この木質化粧板においては、化粧単板は、オーク、ナラ、クルミ、およびウォールナットから選ばれるいずれかの木材の単板であることが好ましい。
本発明の木質化粧板の製造方法においては、窒素化合物を含有する木質板の構成成分に弱酸性のキレート剤および抗菌剤から選ばれる少なくとも1種を配合した混合物を熱圧成形して木質板を形成し、次いで、その表面に化粧単板を貼着して木質化粧板を製造することを特徴とする。
この木質化粧板の製造方法においては、弱酸性のキレート剤が、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウムであることが好ましい。
また、この木質化粧板の製造方法においては、弱酸性のキレート剤または抗菌剤を水溶液の形態で配合することが好ましい。
本発明の木質化粧板によれば、木質板に含有する窒素化合物の分解により発生するアンモニアに起因する化粧単板の変色を抑制することができる。また本発明の木質化粧板の製造方法によれば、木質板に含有する窒素化合物の分解により発生するアンモニアに起因する化粧単板の変色を抑制可能な木質化粧板を製造することができる。
実施例1の木質化粧板の縦断面図である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の木質化粧板は、その分解によりアンモニアを発生する窒素化合物を木質板に含有し、さらに弱酸性のキレート剤および抗菌剤から選ばれる少なくとも1種を含有する。そして木質板の表面に化粧単板を有する。
弱酸性のキレート剤および抗菌剤から選ばれる少なくとも1種を含有することで、窒素化合物の分解によりアンモニアを発生するカビや細菌といった微生物の繁殖を抑制することができる。従ってアンモニアによる化粧単板の変色を抑制することができる。
キレート剤はカビや細菌といった微生物の生育に必要な金属イオンを奪う作用があり、抗菌剤もこれらの微生物の繁殖を抑制する。
本発明の木質化粧板においては、キレート剤として弱酸性のものを用いることが必要である。キレート剤として強酸性のものを用いた場合、木質板の製造において、その製造に使用される接着剤の硬化が著しく促進されることがあるなど製造面で問題となる場合がある。またキレート剤が酸性であればアンモニアを中和することができるが、キレート剤として塩基性のものを用いた場合、化粧単板がその塩基により変色する場合がある。
化粧単板の変色は、化粧単板に含有されるタンニン成分と木質板から発生するアンモニアとによりアルカリ汚染が生じることが原因であると考えられる。そのため、化粧単板がオーク、ナラ、クルミ、ウォールナット等のタンニン成分を多く含有する木材の単板である場合には木質板に含有された弱酸性のキレート剤や抗菌剤による変色抑制はより顕著となる。
本発明において木質板としては、例えば、植物系パーティクル(小片)や植物繊維を主成分とし、接着剤を用いて一定の面積と厚みに板状に熱圧成形された部材を用いることができる。
主成分である植物系パーティクルで構成される木質板としては、例えば、パーティクルボードを用いることができる。
パーティクルボードは、植物系パーティクルとして、例えば、マツ、スギ、ヒノキ等の針葉樹、またはラワン、カポール、ポプラ等の広葉樹、ケナフの芯部等を原料として微小片(木粉状のチップ)や粗大片(木片状のチップ)としたものを用いることができる。
パーティクルボードとしては、単層ボード、3層ボード、多層ボードを挙げることができる。これらのうち3層ボードは、植物系パーティクルとして粗大片を含有する芯層と、その両面に、植物系パーティクルとして微小片を含有する表層とを備えた、3層構造を有する。このような構成にすることで、表層は緻密になり、芯層は粗になる。そのため表面の平滑性を高めることができ、さらに全体の密度を低くし、かつ曲げ強さを高めることができる。
パーティクルボードは、例えば、従来公知の方法により製造することができる。例えば、製造ラインによるパーティクルボードの製造は、原料の小片化、小片乾燥、接着剤等の添加、マット成形(フォーミング)、熱圧成形、仕上げ工程を経て行われる。
原料の小片化は、例えば、原料が丸太の場合はドラムフレーカー、原料が廃材チップの場合はリングフレーカー等を用いることができる。3層ボードの場合、芯層の粗大片は、例えば厚み0.5mm前後、長さ10〜20mmとされる。表層の微小片はさらに細かく粉砕される。
小片乾燥は、熱圧成形時におけるパンクを抑制するために必要な工程である。
また、主成分である植物繊維で構成される木質板としては、例えば、MDF等のファイバーボードを用いることができる。
MDF等のファイバーボードは、ファイバーを原料とし緻密であるため、曲げ強さ、剥離強さ等を高めることができる。
ファイバーボードは、植物繊維として、マツ、スギ、ヒノキ等の針葉樹、またはラワン、カポール、ポプラ等の広葉樹を高温、高圧で分解して得られるウッドファイバーを加熱および加圧しながら加工したものを用いることができる。
ファイバーボードは、従来公知の方法により製造することができる。例えば、MDFの製造ラインによるMDFの製造は、チップヤードからの集荷、チップ洗浄、チップのスチーミング、リファイナーによる繊維化、接着剤等の添加、熱風等によるファイバー乾燥、マット成形(フォーミング)、熱圧成形、仕上げ工程を経て行われる。これらの工程においてチップやファイバーは、例えば空気により圧送される。
パーティクルボードやファイバーボード等の木質板に用いられる接着剤としては、パーティクルボードやファイバーボード等の木質板の種類に応じた合成樹脂接着剤を用いることができる。例えば、アンモニアを発生する窒素化合物であるユリア樹脂接着剤、メラミン樹脂接着剤、ユリア・メラミン共縮合樹脂接着剤や、フェノール樹脂接着剤等を用いることができる。MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)、TDI(トリレンジイソシアネート)、MDIプレポリマー、TDIプレポリマー等のイソシアネート樹脂接着剤を用いることもできる。これらは2種以上を混合して用いることもできる。また、合成樹脂接着剤の種類に応じた硬化触媒を併用することもできる。例えば、ユリア樹脂接着剤、メラミン樹脂接着剤、ユリア・メラミン共縮合樹脂接着剤の硬化触媒の具体例として、硫酸アンモニウムや塩化アンモニウム等が挙げられる。
フォーミングのためのマットに用いられるマット用混合物は、植物系のパーティクルまたは植物繊維と接着剤とを混合して調製される。このマット用混合物には、キャッチャー剤としての尿素が尿素水等として配合されることが好ましい。
キャッチャー剤としての尿素は、製造された木質板から発生するホルムアルデヒドを効果的に捕捉し、無害化することができる。
また、マット用混合物には、弱酸性のキレート剤や抗菌剤が配合される。本発明において「弱酸性」とは、水溶液のpHが3〜6.5、好ましくは4〜5の範囲にあることを意味する。
弱酸性のキレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム(EDTA・2Na)、ニトリロ三酢酸二ナトリウム(NTA・H・2Na)、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸二ナトリウム(HEDP・2Na)等を用いることができる。
中でも、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウムが好ましい。エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウムは水に可溶で水溶液は弱酸性を示し、変色抑制作用も良好である。また、一般に木質板の接着剤に使用されるユリア樹脂接着剤、メラミン樹脂接着剤、ユリア・メラミン共縮合樹脂接着剤の硬化触媒としての硫酸アンモニウムや塩化アンモニウムともpHが近く、これら接着剤のポットライフを維持できるので好ましい。
抗菌剤としては、無機系および有機系の抗菌剤を用いることができる。無機系の抗菌剤は、銀、亜鉛、銅等の金属イオンを抗菌成分としてゼオライト等の無機物担体に担持させたものである。金属イオンの種類に応じて、銀系、亜鉛系、銀−亜鉛系、銅系等の抗菌剤と称される。
有機系の抗菌剤は、有機化合物を有効成分とする抗菌剤である。有機化合物としては、例えば、トリアジン誘導体、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンや2-メチル-4,5-トリメチレン-4-イソチアゾリン-3-オン、その類縁化合物としてのジチオ-2,2-ビス(ベンズメチルアミド)、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジメチルフェニルスルファミド等を挙げることができる。有機化合物の種類に応じて、トリアジン系、イミダゾール・チアゾール系、ジスルフィド系、スルファミド系(例えばジメチルフェニルスルファミド系)等の抗菌剤と称される。
弱酸性のキレート剤または抗菌剤の配合量(両者を併用する場合にはそれらの合計量)は、木質板を構成する植物系パーティクルおよび植物繊維全量に対して、固形分換算で0.01〜2質量%が好ましい。特に弱酸性のキレート剤の配合量が0.05〜1質量%、抗菌剤の配合量が0.01〜0.1質量%であることが好ましい。弱酸性のキレート剤または抗菌剤の配合量を0.01質量%以上とすることにより、化粧単板の変色をより効果的に抑制することができる。配合量を2質量%以下とすることにより、木質板の接着性に与える影響をより小さくすることができ、曲げ強度や剥離強度の低下を抑えることができる。
また、マット用混合物は、本発明の効果を損なわない範囲内において、脂肪酸アミド等のワックスをはじめ他の添加剤を配合することができる。
マット用混合物は、例えば、上記の各成分を配合してブレンダーの中で攪拌混合することにより調製することができる。
尿素のマット用混合物への配合は、ブレンダーの中で植物系パーティクルや植物繊維を攪拌しながら接着剤とともに尿素水を噴霧することによって配合することができる。その他、熱圧成形後の木質板に尿素の希釈液を含浸させる方法等により木質板に含有させることもできる。
弱酸性のキレート剤または抗菌剤については、粉末状のものまたはペースト状にしたものをブレンダーの中でその他の成分とともに攪拌混合してマット用混合物に配合することができるが、水溶液の形態で添加して配合することもできる。例えば、ブレンダーの中で植物系パーティクルや植物繊維を攪拌しながら、接着剤と、尿素水と、弱酸性のキレート剤や抗菌剤の水溶液とを噴霧することによって配合することができる。
このように弱酸性のキレート剤や抗菌剤を水溶液の形態で添加することにより、植物系パーティクルと植物系パーティクルとの間または植物繊維と植物繊維との間にその水溶液がより効果的に供給される。熱圧成形後の木質板においては、植物系パーティクルと植物系パーティクルとの間または植物繊維と植物繊維との間に弱酸性のキレート剤や抗菌剤がより均一に存在することになる。弱酸性のキレート剤や抗菌剤の水溶液の添加量が少なくても植物系パーティクル間や植物繊維間にその水溶液が効率よく供給され、木質板全体により均一に弱酸性のキレート剤や抗菌剤を含有させることができる。
このように水溶液の形態で添加することにより、弱酸性のキレート剤や抗菌剤が木質板全体に均一な状態で含有することになり、弱酸性のキレート剤や抗菌剤による変色抑制の効果を向上させることができる。また、水溶液の形態とすることにより、粉末状のものやペースト状のものよりも連続計量がしやすくなるという製造面での利点もある。
パーティクルボードの製造における接着剤の配合量は、特に限定されないが、例えば3層ボードの場合、乾燥状態の植物系のパーティクル100質量部に対して表層10〜15質量部、内層5〜10質量部とすることができる。
MDF等のファイバーボードの製造における接着剤の配合量は、特に限定されないが、例えば、MDFの場合では、平面引張強度、曲げ強度、耐水性等を考慮して、乾燥状態の植物繊維100質量部に対して5〜25質量部とすることができる。
マット用混合物を調製した後、マットを形成する工程は、例えば、パーティクルボードやMDFの製造において行われているフォーミングにより行うことができる。
例えば、パーティクルボードの3層ボードの場合は、表層形成用のマット用混合物を成形ベルトに堆積させ、次に芯層形成用のマット用混合物をその上に堆積させ、その後表層形成用のマット用混合物をその上に堆積させることでマットを得ることができる。
このパーティクルボードの3層ボードにおいて、その表面に化粧単板の貼着が予定されている側の表層形成用のマット用混合物における弱酸性のキレート剤または抗菌剤の配合量を、芯層形成用のマット用混合物における配合量よりも多くすることが好ましい。こうして製造される木質化粧板では、パーティクルボードにおける弱酸性のキレート剤または抗菌剤の含有量がパーティクルボードの表裏面の間の中心部分(芯層)よりも化粧単板に近い側の部分(表層)において多くなる。このため、このようなパーティクルボードを有する木質化粧板では、弱酸性のキレート剤や抗菌剤による変色抑制の効果をより効率的に発揮することができる。
また、弱酸性のキレート剤や抗菌剤を水溶液の形態で芯層形成用のマット用混合物に配合する場合、化粧単板に近い側の表層形成用のマット用混合物よりもその配合量を少なくすることができる。これによって、水溶液の水分に起因する熱圧成形時におけるパンクの発生を抑えることができる。
以上の形態はパーティクルボードの3層ボードを有する木質化粧板に限定されるものではない。パーティクルボードの単層ボードや多層ボード、ファイバーボード等の木質板において、その弱酸性のキレート剤または抗菌剤の含有量が、木質板の表裏面の間の中心部分よりも化粧単板の貼着が予定されている側の部分において多くなるようにしてもよい。このような木質板を有する木質化粧板では、弱酸性のキレート剤や抗菌剤による変色抑制の効果をより効率的に発揮することができる。
こうして得られるケーキ状のマットは、室温等において予備圧縮することが好ましい。成形台やスチールベルト等への堆積前または堆積後に予め目的とする木質板の形状を考慮して予備圧縮し、その後に熱圧成形することで、木質板の品質を安定させることができる。
このようにしてマットを形成した後、板状に熱圧成形する。このときの熱圧条件(含水率、温度、圧締圧、時間等)は木質板の特性、例えば表面状態、曲げ強さ、接着剤、ホルムアルデヒド放出量等を決める要因となり得る。
熱圧成形時の熱盤またはスチールベルトの表面温度と圧力は、接着剤の種類等によるが、パーティクルボードの場合では、例えば表面温度180〜220℃、圧力3〜5MPaとすることができる。
熱圧成形のプレス方式は、スチールベルトを用いる連続プレスや、バッチ式の多段プレス、一段プレス等の平面プレス等を挙げることができる。中でも、生産性を考慮すると、連続プレスが好ましい。
その後、パーティクルボードの場合にはトリミング、サンダーによる表面仕上げ等の仕上げ工程を経て素地のパーティクルボードを製造することができる。
ファイバーボードの場合には、熱圧成形後のボードを一旦積載して養生した後、仕上げ工程として、サンダーによる表面仕上げを行い、さらに所望の寸法にカットして素地のMDF等を製造することができる。
このようにして製造された木質板の表面には、化粧単板が貼着される。化粧単板の貼着には、例えば化粧単板の貼着に従来用いられている接着剤を用いることができる。具体的には、例えば、酢酸ビニル系接着剤、ラテックス系接着剤、尿素樹脂系接着剤等を用いることができる。
化粧単板は、例えば、オーク、ナラ、クルミ、ウォールナット、ビーチ、バーチ等の単板を用いることができる。化粧単板の変色は、化粧単板に含有されるタンニン成分と木質板から発生するアンモニアとによりアルカリ汚染が生じることが原因であると考えられる。そのため、化粧単板がオーク、ナラ、クルミ、ウォールナットのようなタンニン成分を多く含有する木材の単板である場合には木質板に含有された弱酸性のキレート剤や抗菌剤による変色抑制はより顕著となる。
化粧単板の表面には目地加工を施すことができる。また、木質板の化粧単板とは反対側の裏面には、吸水や吸湿の抑制のために防湿シートを貼着してもよい。
木質板の表面に化粧単板を貼着した後、化粧単板の表面に、意匠性を向上させるために着色剤を塗装して木地着色を施すことができる。着色剤としては、例えば、木質材料系の着色ステイン塗料を用いることができる。また、ウレタン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、アミノアルキッド樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料等を用いることもできる。作業環境における安全面や大気汚染に関する影響等を考慮すると、水性の着色塗料を用いることが好ましい。
着色剤の塗装は、ロール塗装機により行うことができる。ロール塗装機としては、木質板の表面の化粧単板に塗料状の着色剤を塗装するスポンジロールと、化粧単板の表面の余剰の着色剤を掻き取るリバースロールと、木質板の下面を支持する支持ロールとを備えるものを用いることができる。
スポンジロールとしては、合成樹脂を発泡させたもの、例えば、ポリエチレン発泡体、ポリウレタン発泡体等をロールとしたものを用いることができる。
リバースロールとしては、例えば、金属、ウレタンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム等をロールとしたものを用いることができる。
ロール塗装機に木質板を搬送し、支持ロールにより木質板の下面を支持しながら上流側において化粧単板の表面に搬送方向に回転するスポンジロールから着色剤を供給して塗布する。着色剤は塗料タンクからスポンジロールに供給され、着色剤は木質板表面の化粧単板の表面全体にローラーコートされる。
そして連続的に下流側において、着色剤がローラーコートされた化粧単板の表面に搬送方向とは逆側に回転するリバースロールを押し当てて余剰の着色剤を掻き取ることにより均一に着色剤を塗装する。余剰の着色剤は回収タンクに回収される。これにより、着色剤が凹溝や導管等に充填され、凹溝や導管等が着色される。
化粧単板の表面にロール塗装機により着色剤を塗装した後、溶媒を飛散させて乾燥する。乾燥は、例えば、ジエットドライヤー等を用いて行うことができ、例えば乾燥温度80〜150℃、乾燥時間30秒〜3分の条件で乾燥することができる。
その後、この木地着色を施した化粧単板には、化粧単板の表面保護や仕上がり等を考慮して表面全体にクリア塗料を塗装することができる。
クリア塗料による塗装は、例えば下塗り、中塗り、上塗り等の複数回の塗装により行うこともでき、これらの塗装の前後において適宜に研磨(サンディング)を行うことができる。
下塗りおよび中塗りには、例えば、常温硬化型のウレタン樹脂塗料、あるいは加熱硬化型のメラミン樹脂塗料、尿素・メラミン樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、あるいは紫外線硬化型のウレタン樹脂塗料、ポリエステル変性アクリル樹脂塗料等を用いることができる。
上塗りには、例えば、アクリル樹脂塗料、アミノアルキド樹脂塗料、ビニル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料等を用いることができる。
着色剤およびクリア塗料の塗装により、化粧単板の持つ自然の色合いを生かした表現ができ、木の自然な雰囲気を演出することもできる。
以上の実施形態では、キャッチャー剤としての尿素を木質板に含有している木質化粧板について弱酸性のキレート剤や抗菌剤による化粧単板の変色抑制の効果を説明したがこれに限定されるものではない。木質板の接着剤としてユリア樹脂を用いたりワックス成分として脂肪酸アミドを用いたりした場合や木質板にタンパク質を含む場合など木質板に尿素以外の他の窒素化合物を含む木質化粧板についても、化粧単板の変色抑制の効果を発揮することができる。
本発明の木質化粧板は、弱酸性のキレート剤および抗菌剤から選ばれる少なくとも1種を木質板に含有していることから、キャッチャー剤として木質板に含有する尿素や他の窒素化合物の分解により発生するアンモニアによる化粧単板の変色を抑制することができる。従って、床、壁、扉等の住宅用建材に好適に用いることができる。
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1>
植物系パーティクルとして微小片、接着剤としてMDIとメラミン樹脂、耐水剤としてワックスエマルジョン、ホルムアルデヒドのキャッチャー剤として尿素、キレート剤として粉末状のNTA・H・2Naを配合した。これらを十分に攪拌混合して表層形成用混合物を調製した。なお、NTA・H・2Naの配合量は、微小片に対して、0.5質量%である。
一方、植物系パーティクルとして粗大片、接着剤としてMDIとメラミン樹脂、耐水剤としてワックスエマルジョン、ホルムアルデヒドのキャッチャー剤として尿素、キレート剤として粉末状のNTA・H・2Naを配合した。これらを十分に攪拌混合して芯層形成用混合物を調製した。なお、NTA・H・2Naの配合量は、粗大片に対して、0.5質量%である。
表層形成用混合物をベルトに堆積させ、次に芯層形成用混合物をその上に堆積させ、表層形成用混合物をさらにその上に堆積させることで3層のマットを得た。
このマットを予備圧縮した後、180℃、4MPa、3分間の条件で熱圧成形し、仕上げ工程を経て縦横300×300mm、厚み12mmの3層構造のパーティクルボードを得た。
このパーティクルボードを養生した後、裏面に防湿シート、表面にオークの化粧単板をそれぞれ酢酸ビニル系接着剤を用いて接着した。その後、化粧単板の表面に、淡色系の着色剤をロール塗装機により塗装した。着色剤を乾燥後、着色剤を塗装した化粧単板の表面にUV塗装によりクリア塗料を塗装し木質化粧板を得た。
図1にその縦断面図を示す。この木質化粧板1は、パーティクルボード(木質板2)の表面に酢酸ビニル系接着剤3により化粧単板4が貼着され、裏面に酢酸ビニル系接着剤7により防湿シート8が貼着されている。パーティクルボード(木質板2)は、両面側の表層2bとその間の芯層2aとからなる3層構造を有している。化粧単板4の表面には着色剤5が塗装され、その上にクリア塗料による塗膜6を有している。
<実施例2>
実施例1において、キレート剤をHEDP・2Naに変更し、それ以外は実施例1と同様にして木質化粧板を製造した。
<実施例3>
実施例1において、キレート剤をEDTA・2Naに変更し、それ以外は実施例1と同様にして木質化粧板を製造した。
<実施例4>
実施例3において、キレート剤を粉末状のものから10%水溶液にしたものに変更し、固形分換算で、微小片に対して0.5質量%を配合して表層形成用混合物を調製した。また、キレート剤を粉末状のものから10%水溶液にしたものに変更し、固形分換算で、粗大片に対して0.1質量%を配合して芯層形成用混合物を調製した。それ以外は実施例3と同様にして木質化粧板を製造した。
<実施例5>
実施例4において、化粧単板をビーチに変更し、それ以外は実施例4と同様にして木質化粧板を製造した。
<実施例6>
実施例1において、キレート剤の代わりにペースト状の有機系の抗菌剤(ジメチルフェニルスルファミド系抗菌剤:ジメチルフェニルスルファミドを有効成分とするもの)を、微小片に対して0.05質量%を配合して表層形成用混合物を調製した。また、キレート剤の代わりにペースト状の有機系の抗菌剤(上記したジメチルフェニルスルファミド系抗菌剤)を、粗大片に対して0.05質量%を配合して芯層形成用混合物を調製した。それ以外は実施例1と同様にして木質化粧板を製造した。それ以外は実施例1と同様にして木質化粧板を製造した。
<実施例7>
実施例1において、キレート剤の代わりにペースト状の無機系の抗菌剤(銀−亜鉛系抗菌剤:銀および亜鉛の金属イオンを抗菌成分として無機物担体に担持させたもの)を、微小片に対して0.05質量%を配合して表層形成用混合物を調製した。また、キレート剤の代わりにペースト状の無機系の抗菌剤(上記した銀-亜鉛系抗菌剤)を、粗大片に対して0.05質量%を配合して芯層形成用混合物を調製した。それ以外は実施例1と同様にして木質化粧板を製造した。
<比較例1>
実施例1において、キレート剤を配合せず、それ以外は実施例1と同様にして木質化粧板を製造した。
<比較例2>
比較例1において、化粧単板をビーチに変更し、それ以外は比較例1と同様にして木質化粧板を製造した。
<比較例3>
実施例1において、キレート剤を塩基性のHEDTA・3Naに変更し、それ以外は実施例1と同様にして木質化粧板を製造した。
実施例および比較例の木質化粧板について次の試験を行った。
[変色試験]
実施例および比較例のカットサンプルの表面に濡れ雑巾を置いて、ビニール袋で密閉し、40℃90%RHの恒温恒湿器の中で2週間放置して、化粧単板の変色程度を次の基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:ほとんど変色なし
○:少し変色あり
△:変色あり
×:変色が大きい
その結果を表1に示す。
Figure 0005865609
表1より、実施例1〜7では、木質板に弱酸性のキレート剤や抗菌剤を配合することで化粧単板の変色を抑制することができた。弱酸性のキレート剤としては、実施例3〜5のEDTA・2Naが特に有効であった。また化粧単板の種類では、オークのようにタンニン成分が多い場合に変色抑制作用を顕著に発揮した。
これに対して、木質板に弱酸性のキレート剤や抗菌剤を配合しなかった比較例1、2では高温多湿な環境に曝されたことにより化粧単板が黒く変色した。また塩基性のキレート剤を用いた比較例3でも同様に化粧単板が変色した。これはカビや細菌といった微生物の繁殖や尿素分解によるアンモニアの中和が不十分でタンニンとの反応を抑制できなかったためと考えられる。
1 木質化粧板
2 木質板
4 化粧単板

Claims (8)

  1. キャッチャー剤として尿素を含有する木質板の表面に化粧単板を有する木質化粧板において、前記木質板は、さらに弱酸性のキレート剤を含有することを特徴とする木質化粧板。
  2. 前記弱酸性のキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウムであることを特徴とする請求項1に記載の木質化粧板。
  3. 前記木質板は、植物系パーティクルまたは植物繊維で構成される板状部材であり、前記植物系パーティクル間または前記植物繊維間に前記弱酸性のキレート剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の木質化粧板。
  4. 前記木質板における前記弱酸性のキレート剤の含有量は、前記木質板の表裏面の間の中心部分よりも前記化粧単板に近い側の部分において多いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の木質化粧板。
  5. 前記化粧単板は、オーク、ナラ、クルミ、およびウォールナットから選ばれるいずれかの木材の単板であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の木質化粧板。
  6. キャッチャー剤として尿素を含有する木質板の構成成分に弱酸性のキレート剤を配合した混合物を熱圧成形して木質板を形成し、次いで、その表面に化粧単板を貼着して木質化粧板を製造することを特徴とする木質化粧板の製造方法。
  7. 前記弱酸性のキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウムであることを特徴とする請求項6に記載の木質化粧板の製造方法。
  8. 前記弱酸性のキレート剤を水溶液の形態で配合することを特徴とする請求項6または7に記載の木質化粧板の製造方法。
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