JP5294591B2 - ゲル状化粧料 - Google Patents

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本発明は、崩壊性粒子を安定に含有し、使用感に優れたゲル状化粧料に関する。
粒子(スクラブ剤)を含有する洗浄剤組成物は、古くなった角質を除去したり、毛穴に入り込んだ汚れを落とすのに有用である。また、粒子の適度な物理的刺激により、心地よいマッサージ感を得ることもできる。
このような洗浄剤組成物として、少なくとも一部が水不溶性である一次粒子が凝集してなる崩壊性粒子であって、水溶性塩類含有水溶液中において、水溶性塩類濃度の低下により崩壊する崩壊性粒子と、水溶性塩類を含有するものが知られている(特許文献1)。しかしながら、この洗浄剤組成物は、崩壊性粒子が組成物中で崩壊しないよう、水溶性塩類を含有するため、高分子増粘剤を用いて系を増粘させることが困難であった。
一方、多価アルコールは、一般に保湿剤として化粧料に用いられている。また、特殊な効果をねらったものとして、有効成分の浸透性を向上させるため(特許文献2)や、マッサージ後の塗膜を長く安定に保つ目的で(特許文献3)、化粧料中に多量に配合される場合もある。
しかしながら、多価アルコールは、化粧料に多量に配合すると、塗布時の感触が重くなったり、マッサージ性が悪くなったり、曳糸性が生じて扱い難くなることがある。更に、すすいだ後にべたついたりするため、配合量は、通常、数質量%〜10質量%程度である。
特開2000−63899号公報 特開2004−339110号公報 特開2006−137731号公報
本発明の目的は、崩壊性粒子を安定に含有し、使用感に優れた化粧料を提供することにある。
本発明者らは、多価アルコールを多量に用いれば、崩壊性粒子が安定に含有され、カルボキシル基を有する増粘性高分子化合物により、曳糸性などの溶液物性を改善し、容易に増粘させることができ、使用感に優れたゲル状化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)水不溶性である一次粒子が、水溶性バインダーにより結合してなる崩壊性粒子、
(B)多価アルコール 15〜70質量%、
(C)カルボキシル基を有する増粘性高分子化合物、
(D)水溶性塩 1質量%未満、
(E)水
を含有し、pH4〜9であるゲル状化粧料を提供するものである。
本発明の化粧料は、カルボキシル基を有する増粘性高分子化合物により、曳糸性などの溶液物性を改善して増粘され、崩壊性粒子が崩壊することなく安定に含有され、使用感にも優れたものである。また、洗浄過程及びすすぎ過程において崩壊性粒子が崩壊することにより、皮膚の損傷やかゆみの発生が少なく、すすぎ水や涙により容易に崩壊性粒子が崩壊することにより、洗い流し性が極めて良好である。
本発明で用いる成分(A)の崩壊性粒子は、水不溶性一次粒子のみ、又は水不溶性一次粒子と水溶性一次粒子が凝集したものであれば良く、水不溶性一次粒子のみ、又は水不溶性一次粒子と水溶性一次粒子が、水溶性バインダーにより凝集したものが好ましい。これらの一次粒子は有機粒子でも無機粒子でも良い。ここで「水不溶性」とは、25℃において水99質量部に対象粒子1質量部を溶解させたとき、溶解度が50質量%未満であり、「水溶性」とは同条件での溶解度が50質量%以上であることを意味する。なお、溶解度は、水溶液を濾紙(No.2)で濾過し、濾液中の固形分量より算出する。水溶性一次粒子としては、当該溶解度が90質量%以上のものが好ましい。
水不溶性有機一次粒子としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリウレタン及びそれらの架橋体、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸エステル及びそれらの架橋体のほか、エチレンゴム、プロピレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム等のゴム類及びそれらの架橋体などの合成高分子;セルロース及びその誘導体、キトサン及びその誘導体、コーンスターチ、澱粉、果実の殻等の天然高分子及びその誘導体などが挙げられる。中でも、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、セルロース及びその誘導体、コーンスターチ、澱粉等が好ましく、特に、コーンスターチ、セルロース、及びその誘導体が好ましく用いられる。ここで「ポリ(メタ)アクリル酸」は「ポリアクリル酸」と「ポリメタアクリル酸」の双方を意味する。
水不溶性無機一次粒子としては、ベントナイト、タルク、マイカ、カオリン、セピオライト、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、無水珪酸、ヒドロキシ・カルシウム・アパタイト等のほか、真珠質などが挙げられる。中でも、ベントナイト、タルク、マイカ、カオリン、シリカ等が好ましく用いられる。
これらの水不溶性一次粒子は、形状は特に限定されず、真球状、略球状、及び、粉砕等により異形の形状のものでも良く、また中空、多孔質の粒子等を用いることもできる。また、これらの水不溶性一次粒子は単独で用いても、二種以上を併用しても良い。
水溶性有機一次粒子としては、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ塩、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合物のアルカリ塩、アクリル酸/マレイン酸共重合物のアルカリ塩、ポリビニルピロリドン等の合成高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロース、変性澱粉(ヒドロキシアルキル変性澱粉、リン酸エステル変性澱粉等)、ショ糖、乳糖等の糖類;海草類、タンパク質等の天然高分子が挙げられる。
また、水溶性無機一次粒子としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩が挙げられる。なお、塩化ナトリウムの場合、一般に市販されている食塩、高純度精製塩、天然塩等を使用することができる。中でも塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウム等の無機系粒子が好ましい。
これらの水溶性一次粒子もまたその形状は限定されず、単独でも二種以上を用いてもよい。
崩壊性粒子において、水不溶性一次粒子と水溶性一次粒子との質量比率は、(水不溶性一次粒子)/(水溶性一次粒子)=1/99〜100/0の範囲が好ましい。
これら一次粒子の平均粒径は1〜70μmであるのが好ましく、特に造粒のしやすさから5〜70μmが好ましい。一次粒子の平均粒径がこの範囲の場合、被洗浄体の洗浄過程及びすすぎ水や涙によって崩壊性粒子が崩壊した場合において、一次粒子の違和感及び洗い流し性の点で好ましい。
崩壊性粒子の平均粒径は、70〜800μmが好ましく、70〜600μmがより好ましく、70〜360μmが特に好ましい。崩壊性粒子の平均粒径が70〜800μmの範囲にある場合、使用時における違和感、皮膚刺激が特に低く好ましい。
崩壊性粒子は、前記の一次粒子が水溶性バインダーにより凝集したものが好ましい。かかる水溶性バインダーとしては、多価アルコール水溶液中において、多価アルコール濃度の低下により溶解し、多価アルコール濃度の上昇により析出するものが好ましく、例えば、ポリビニルアルコール及びその誘導体(イタコン酸変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、マレイン酸変性ポリビニルアルコール等)、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ塩、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合物のアルカリ塩、アクリル酸/マレイン酸共重合物のアルカリ塩、ポリビニルピロリドン等の合成高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロース、澱粉誘導体等の半合成高分子;澱粉、海草類、植物粘質物、タンパク質等の天然高分子が挙げられる。この中で、ポリビニルアルコール及びその誘導体、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロースが好ましく、更にはポリビニルアルコール及びその誘導体、カルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましく、ポリビニルアルコール及びその誘導体が特に好ましい。
崩壊性粒子においては、前記水溶性一次粒子と水溶性バインダーとは同一種の材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよい。
水溶性バインダーは一次粒子の質量に対し、0.5〜30質量%用いるのが、粒子の崩壊性の点及び崩壊性粒子又はこれを含有する化粧料の製造時の作業性の点から好ましい。
崩壊性粒子の製造法としては、特に制限されないが、例えば一次粒子と水溶性バインダーを混合し及び/又は混合しつつ、転動造粒、転動流動造粒、流動層造粒、攪拌転動造粒、溶融造粒、押出造粒、噴霧乾燥造粒等の造粒法;噴霧乾燥等のコーティング法によって製造することができ、これらを組合わせて製造することもできる。
崩壊性粒子は、高濃度の多価アルコール含有水溶液中において、多価アルコール濃度の低下により崩壊率が高くなるという特性を有する。従って、この崩壊性粒子を、化粧料に配合した場合、該化粧料中では崩壊性粒子は崩壊することなく安定に分散しており、洗浄過程やすすぎ過程における多価アルコール濃度の低下とともに崩壊性粒子は崩壊する。このような化粧料への配合を考慮すれば、崩壊性粒子の崩壊特性は、多価アルコール濃度が15質量%未満、特に10質量%以下の水溶液中で少なくとも一部が崩壊するように設計するのが好ましく、すすぎ水や涙による洗い流し性の点から、更に多価アルコール濃度が15質量%未満、特に10質量%以下の水溶液中で60体積%以上が崩壊するように設計されるのがより好ましい。また、このときの崩壊された粒子は平均粒径80μm以下となるのが好ましい。
成分(A)の崩壊性粒子は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜25質量%、特に2〜20質量%含有するのが、洗浄性及び感触に優れるので好ましい。
本発明で用いる成分(B)の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン類;ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコールなどが挙げられる。
これらのうち、特にソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール、グリセリンが好ましい。
成分(B)の多価アルコールは、1種以上を用いることができ、全組成中に15〜70質量%、好ましくは15〜60質量%、更には20〜50質量%、特に好ましくは31〜50質量%含有される。15質量%未満では、成分(A)の崩壊性粒子を崩壊させずに、化粧料中に安定に含有することができない。
本発明で用いる成分(C)のカルボキシル基を有する増粘性高分子化合物としては、分子中にカルボキシル基を有し、架橋構造を有するものが好ましく、例えば、ポリアクリル酸を主鎖とし、架橋基としてアリルショ糖構造やペンタエリスリトール構造等を含むカルボキシビニルポリマー(市販品として、カーボポール980、981(以上、Noveon社製))、アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10−30)共重合体(市販品として、ペミュレンTR1、TR2、カーボポール1342、ETD2020(以上、Noveon社製))等が挙げられる。
成分(C)の増粘性高分子化合物は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.005〜5質量%、特に0.1〜2質量%含有するのが、ぬるつかず、さっぱりした使用感と、適度な増粘効果、及び曳糸性改善などの物性を両立できるので好ましい。
本発明で用いることのできる成分(D)の水溶性塩としては、水溶性無機塩及び水溶性総炭素数8以下の有機塩が挙げられる。
水溶性無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩が挙げられる。なお、塩化ナトリウムの場合、一般に市販されている食塩、高純度精製塩、天然塩等を使用することができる。これらのうち、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウムが特に好ましく用いられる。
水溶性有機塩としては、総炭素数8以下の化合物を示し、例えばクエン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩等が使用される。
これらの水溶性無機塩及び水溶性有機塩を併用することもできる。
成分(D)の水溶性塩は、全組成中に1質量%未満、好ましくは0.9質量%未満含有され、水溶性塩を含まないことが好ましい。1質量%以上では、増粘性高分子化合物を用いても十分に増粘させることができなくなり、曳糸性などの改善が難しくなる。
本発明において、成分(E)の水は、全組成中に25〜80質量%、特に35〜70質量%含有するのが好ましい。
本発明の化粧料は、更にアニオン界面活性剤を含有することができる。
かかるアニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリルリン酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸アルギニン、ミリスチルリン酸カリウム、ミリスチルリン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸アルギニン、パルミチルリン酸カリウム、パルミチルリン酸ナトリウム、パルミチルリン酸アルギニン等のアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレン(以下、POEという)オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸ナトリウム等のPOEアルキルリン酸エステル塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等のアルキル硫酸エステル塩;POEラウリル硫酸カリウム、POEラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のPOEアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム、N−ラウロイルグリシントリエタノールアミン、N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン、N−ステアロイル−β−アラニントリエタノールアミン等のアシル化アミノ酸塩;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;ココ(ヤシ)アンホジアセテート二ナトリウム、ココアンホジプロピオネート二ナトリウム等のアミドアミノ酸型界面活性剤などが挙げられる。この中で、アルキルリン酸エステル塩、POEアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。
アニオン界面活性剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜50質量%、特に5〜40質量%含有するのが、洗浄性能や泡立ち性が良いので好ましい。本発明の化粧料は、このようなアニオン界面活性剤を含有することにより、洗浄剤組成物として適用することができる。
また、本発明の化粧料は、非イオン界面活性剤を含有することができる。
かかる非イオン界面活性剤としては、例えば、POE脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、脂肪酸POEアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ショ糖エステル、アルキルポリグルコシド、ソルビット脂肪酸エステル等が挙げられる。この中で、POEアルキルエーテル、POE硬化ヒマシ油、脂肪酸ショ糖エステル、アルキルポリグルコシドが好ましい。
非イオン界面活性剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜30質量%、特に2〜20質量%含有するのが、洗い流し性、洗浄性が良いので好ましい。本発明の化粧料は、このような非イオン界面活性剤を含有することにより、洗浄剤組成物又はマッサージ化粧料として適用することができる。
本発明において、アニオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤の合計含有量と、成分(C)のカルボキシル基を有する増粘性高分子化合物の含有量は、成分(C)/(成分(C)+(アニオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤)が0.02以上であるのが好ましく、更には0.1以上であるのが、曳糸性改善の点から好ましい。また、0.2以下であると剤の溶け崩れ性等の使用性の点から好ましい。
また、本発明の化粧料には、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、多価アルコール以外の保湿剤、油性成分、美白剤、血行促進剤、抗炎症剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、感触向上剤、着色剤、防腐剤、酸化防止剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。
本発明の化粧料は、通常の方法により製造することができ、ゲル状の化粧料とすることができる。本発明において、ゲル状とは、25℃における粘度が10000〜1000000mPa・sのものをいう。この範囲内であれば、化粧料が分離することなく、また、手に取ったときに手からこぼれ落ちにくく、チューブ容器等に充填した場合にも出しやすい。
なお、本発明において、粘度は、粘度が10000mPa・s以下のものは、BM粘度計(TOKIMEC社製)を用い、25℃において12rpmで測定し、粘度が10000mPa・sより大きいものは、B8R型ヘリカルスタンド付き粘度計(TOKIMEC社製)を用い、25℃において5rpmで測定する。
また、本発明の化粧料は、pH4〜9である。この範囲内であれば、成分(C)の増粘性高分子化合物が増粘効果を発現することができ、肌にもマイルドである。pHの調整は、常法により、酸又はアルカリ水溶液を用いて行なえば良い。
なお、本発明においてpHは、化粧料の5質量%水溶液のpHを、25℃にて測定したものである。
本発明の化粧料は、ジェル状のマッサージ化粧料や、洗顔料、全身洗浄料等の皮膚洗浄剤組成物として適用することができる。
いずれの場合にも、肌に塗布してマッサージした後、洗浄及び/又は洗い流して使用される。崩壊性粒子により十分なマッサージ効果が得られるとともに、洗浄過程及びすすぎ過程において崩壊性粒子が崩壊することにより、皮膚の損傷やかゆみの発生がなく、洗い流し性が極めて良好である。
製造例1(崩壊性粒子の製造)
LFS−GS−2J型ハイスピードミキサー(深江工業社製)に、一次粒子として平均粒子径30μmの粉末セルロース42g、平均粒子径17μmのコーンスターチ42g、平均粒子径6μmのミクロマイカを8.5g仕込み、予備混合した。その後、回転しつつ、バインダーとしてポリビニルアルコール(KM−118、クラレ社製)の15質量%水溶液50gを徐々に添加し、造粒した。造粒物を70℃、24時間乾燥し、篩いにて平均粒径300μmの崩壊性粒子(1)50gを得た。
製造例2
製造例1で製造した崩壊性微粒子において、篩いにて平均粒子径80μmの破壊性微粒子(2)20gを得た。
製造例3
製造例1で製造した崩壊性微粒子において、篩いにて平均粒子径600μmの破壊性微粒子(3)5gを得た。
実施例1〜4及び比較例1〜3
表1に示す組成の洗顔料を常法により製造し、粘度及びpHを測定し、粒子保存安定性、曳糸性、使用感・マッサージ感、皮膚のかゆみ及び洗い流し性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(評価方法)
(1)粘度:
各洗顔料のうち、粘度が10000mPa・s以下のものは、BM粘度計(TOKIMEC社製)を用い、25℃において12rpmで測定した。また、粘度が10000mPa・sより大きいものは、B8R型ヘリカルスタンド付き粘度計(TOKIMEC社製)を用い、25℃において5rpmで測定した。
(2)pH:
各洗顔料を、イオン交換水を用いて20倍に希釈し(5質量%水溶液)、25℃にてpH METER F−22(堀場製作所社製)を用いてpHを測定した。
(3)粒子保存安定性:
各洗顔料を25℃で3日間保存した後、使用した際、粒子が崩壊していて粒子の感触のないものを「×」、粒子の感触がありマッサージできるものを「○」とした。
(4)曳糸性:
専門パネラー10名により、各洗顔料を使用し、使用時の糸曳きのなさを官能評価して、以下の基準で判定した。
○:7〜10人が良好と評価した。
△:6人以下が良好と評価した。
(5)使用感・マッサージ感:
専門パネラー10名により、各洗顔料を使用し、マッサージ中のマッサージ感を官能評価して、以下の基準で判定した。
○:7〜10人が良好と評価した。
△:6人以下が良好と評価した。
×:1人でも、違和感、刺激感を感じると評価した。
(6)皮膚のかゆみ:
専門パネラー10名により、各洗顔料を使用して3分間マッサージし、マッサージ中のかゆみを官能評価して、以下の基準で判定した。
○:7〜10人がかゆみを全く感じないと評価した。
△:6人以下がかゆみを全く感じないと評価した。
×:1人でも、かゆみ、違和感、刺激感を感じると評価した。
(7)洗い流し性:
専門パネラー10名により、各洗顔料を使用し、すすぎ時における粒子の存在感及び化粧料の残留感より、洗い流し性を官能評価して、以下の基準で判定した。
○:7〜10人が良好と評価した。
△:6人以下が良好と評価した。
×:1人でも、粒子が残留すると評価した。
Figure 0005294591
実施例5〜7及び比較例4〜8
実施例1〜4と同様にして、表2に示す組成の洗い流し性ジェル状化粧料を製造し、粘度及びpHを測定し、粒子保存安定性、曳糸性、使用感・マッサージ感、皮膚のかゆみ及び洗い流し性を評価した。結果を表2に併せて示す。
Figure 0005294591
実施例8
以下に示す組成の洗い流し性ジェル状化粧料を、常法により製造した。
得られたジェル状化粧料は、5質量%水溶液のpH8.5、25℃における粘度は60000mPa・sであった。
(成分)
崩壊性粒子(製造例2) 20(質量%)
ヤシ油脂肪酸ショ糖エステル
(38%水;DKエステル S−L18A、第一工業製薬社製) 10
グリセリン 30
マンニトール 15
アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10−30)共重合体
(ペミュレンTR1:Noveo社製) 0.8
水酸化ナトリウム液(48%) 0.1
フェノキシエタノール 0.2
精製水 バランス
合計 100
実施例9
以下に示す組成の洗い流し性ジェル状化粧料を、常法により製造した。
得られたジェル状化粧料は、5質量%水溶液のpH6.5、25℃における粘度は45000mPa・sであった。
(成分)
崩壊性粒子(製造例3) 2(質量%)
デシルグルコシド(40%水:花王社製) 10
グリセリン 30
マンニトール 15
アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10−30)共重合体
(ペミュレンTR2:Noveo社) 0.8
水酸化ナトリウム液(48%) 0.1
フェノキシエタノール 0.2
精製水 バランス
合計 100
実施例8及び9で得られたジェル状化粧料はいずれも、崩壊性粒子が安定に含有され、曳糸性などの溶液物性が改善され、容易に増粘させることができ、使用感に優れたものであった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
    (A)水不溶性である一次粒子が、ポリビニルアルコールにより結合してなる崩壊性粒子 1〜25質量%、
    (B)多価アルコール 15〜70質量%、
    (C)カルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10−30)共重合体から選ばれるカルボキシル基を有する増粘性高分子化合物 0.05〜5質量%、
    (D)水溶性塩 1質量%未満、
    (E)水
    を含有し、pH4〜9であるゲル状化粧料。
  2. 更に、アニオン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物である請求項1記載の化粧料。
  3. 更に、非イオン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物又はマッサージ化粧料である請求項1記載の化粧料。
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