JP2008081496A - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Masaaki Moriyama
昌明 森山
Noriyuki Tanaka
紀行 田中
Keiko Matsuo
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Abstract

【課題】有効成分の高い効果が得られ、また、着色顔料により明確な粒感のある皮膚洗浄
剤組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)有効成分及び/又は着色顔料を一次粒子と混合しながら分散させ、水溶性バインダーを用いて造粒して得られた崩壊性粒子、
(B)水溶性塩 1質量%以上飽和溶解度未満、又は多価アルコール 15〜70質量%、
(C)界面活性剤、
(D)水
を含有する皮膚洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関する。
粒子(スクラブ剤)を含有する洗浄剤組成物は、古くなった角質を除去したり、毛穴に入り込んだ汚れを落とすのに有用である。また、粒子の適度な物理的刺激により、心地よいマッサージ感を得ることもできる。
このような洗浄剤組成物に用いる粒子としては、安全性の点から崩壊性粒子が用いられ、例えば、少なくとも一部が水不溶性である一次粒子が凝集してなる崩壊性粒子であって、水溶性塩類含有水溶液中において、水溶性塩類濃度の低下により崩壊する崩壊性粒子(特許文献1)等が知られている。
一方、洗浄剤組成物を着色するために、炭、粘土、泥等の天然材料が配合されているが、着色のバリエーションとしては限られている。
また、洗浄剤組成物に含有される粒子を着色する場合、ポリエチレンビーズ等は任意の色に着色することが可能であるが、皮膚や目に対する刺激が問題となることがある。着色顔料を含有するスクラブ顆粒(特許文献2)も知られているが、製造中に顆粒がつぶれて着色顔料の粒子が組成物中に含有されていることが目視で確認しにくくなるとともに、含有されていた着色顔料による洗浄剤基剤への色移りがあるなどの問題があった。
さらに、化粧料に有効成分を配合する場合、一般には、系に均一に溶解又は分散されるが、局所的に適用することができれば、高い効果を得ることが期待される。
特開2000−63899号公報 特開平5−85577号公報
本発明の目的は、有効成分の高い効果が得られ、また、触覚的および視覚的に粒感のある皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、崩壊性粒子中に有効成分及び/又は着色顔料を含有させるとともに、水溶性塩又は多価アルコールを高濃度で含有させることにより、有効成分の高い効果が得られ、また、着色顔料により明確な粒感のある皮膚洗浄剤組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)有効成分及び/又は着色顔料を一次粒子と混合しながら分散させ、水溶性バインダーを用いて造粒して得られた崩壊性粒子、
(B)水溶性塩 1質量%以上飽和溶解度未満、又は多価アルコール 15〜70質量%、
(C)界面活性剤、
(D)水
を含有する皮膚洗浄剤組成物を提供するものである。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、崩壊性粒子中に有効成分及び/又は着色顔料が安定に含有され、有効成分の高い効果が得られ、また、着色された崩壊性粒子は組成物中に含有されていることが目視によりはっきりと確認でき、着色顔料による明確な粒感を有するものである。さらに、洗浄剤組成物のベースに色移りがなく、任意の色の粒子を含有することができる。
本発明で用いる成分(A)の崩壊性粒子は、水不溶性一次粒子のみ、又は水不溶性一次粒子と水溶性一次粒子が凝集したものであれば良く、水不溶性一次粒子のみ、又は水不溶性一次粒子と水溶性一次粒子が、水溶性バインダーにより凝集したものが好ましい。これらの一次粒子は有機粒子でも無機粒子でも良い。ここで「水不溶性」とは、25℃において水99質量部に対象粒子1質量部を溶解させたとき、溶解度が50質量%未満であり、「水溶性」とは同条件での溶解度が50質量%以上であることを意味する。なお、溶解度は、水溶液を濾紙(No.2)で濾過し、濾液中の固形分量より算出する。水溶性一次粒子としては、当該溶解度が90質量%以上のものが好ましい。
水不溶性有機一次粒子としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリウレタン及びそれらの架橋体、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸エステル及びそれらの架橋体のほか、エチレンゴム、プロピレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム等のゴム類及びそれらの架橋体などの合成高分子;セルロース及びその誘導体、キトサン及びその誘導体、コーンスターチ、澱粉、果実の殻等の天然高分子及びその誘導体などが挙げられる。中でも、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、セルロース及びその誘導体、コーンスターチ、澱粉等が好ましく、特に、コーンスターチ、セルロース、及びその誘導体が好ましく用いられる。ここで「ポリ(メタ)アクリル酸」は「ポリアクリル酸」と「ポリメタアクリル酸」の双方を意味する。
水不溶性無機一次粒子としては、ベントナイト、タルク、マイカ、カオリン、セピオライト、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、無水珪酸、ヒドロキシ・カルシウム・アパタイト等のほか、真珠質などが挙げられる。中でも、ベントナイト、タルク、マイカ、カオリン、シリカ等が好ましく用いられる。
これらの水不溶性一次粒子は、形状は特に限定されず、真球状、略球状、及び、粉砕等により異形の形状のものでも良く、また中空、多孔質の粒子等を用いることもできる。また、これらの水不溶性一次粒子は単独で用いても、二種以上を併用しても良い。
水溶性有機一次粒子としては、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ塩、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合物のアルカリ塩、アクリル酸/マレイン酸共重合物のアルカリ塩、ポリビニルピロリドン等の合成高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロース、変性澱粉(ヒドロキシアルキル変性澱粉、リン酸エステル変性澱粉等)、ショ糖、乳糖等の糖類;海草類、タンパク質等の天然高分子が挙げられる。
また、水溶性無機一次粒子としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩が挙げられる。なお、塩化ナトリウムの場合、一般に市販されている食塩、高純度精製塩、天然塩等を使用することができる。中でも塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウム等の無機系粒子が好ましい。
これらの水溶性一次粒子もまたその形状は限定されず、単独でも二種以上を用いてもよい。
崩壊性粒子において、水不溶性一次粒子と水溶性一次粒子との質量比率は、(水不溶性一次粒子)/(水溶性一次粒子)=1/99〜100/0の範囲が好ましい。
これら一次粒子の平均粒径は1〜70μmであるのが好ましく、特に、造粒のしやすさから、5〜70μmであるのが好ましい。一次粒子の平均粒径がこの範囲の場合、被洗浄体の洗浄過程及びすすぎ水や涙によって崩壊性粒子が崩壊した場合において、一次粒子の違和感及び洗い流し性の点で好ましい。
崩壊性粒子に含有される有効成分としては、水不溶性、水溶性のいずれでも良く、化粧料等に用いられるものであれば、特に制限されないが、例えば、水不溶性の皮脂吸収成分、保湿剤、収れん剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、美白剤、抗炎症剤等が挙げられる。
水不溶性の皮脂吸収成分としては、例えば、酸化鉄、ベンガラ、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、平均粒径1μm未満のベントナイト、カオリン、シリカ、タルク、マイカ等のほか、酸化亜鉛、炭、「トレフィルE−500」、「トレフィルE−501」(以上、東レ・ダウコーニング社製)等のジメチルポリシロキサン重合体、「トスパール240」、「トスパール120」、「トスパール130」、「トスパール140」(以上、GE東芝シリコーン社製)等のポリメチルセスキオキサン、「マイクロスフェアーM」、「マイクロスフェアM−100」、「マイクロスフェアM−300」、「マイクロスフェアM−400」(以上、松本油脂製薬社製)等のポリメチルメタクリレート、ポリマーLO(花王株式会社)等のスチレン・メタクリル酸ステアリル・ジビニルベンゼン共重合体、「アミホープLL」(味の素社製)等のラウロイルリジンなどが挙げられる。
保湿剤としては、例えば、L−アルギニン、アラニン、グリシン等のアミノ酸、ベタイン、ピロリドンカルボン酸、セラミド、リン脂質等の保湿性を有する脂質類、アロエ、オトギリソウ、オクラ等の保湿効果を有する植物抽出物、ヨーグルト、ハチミツ等の天然物およびその抽出物や分画物などが挙げられる。
収れん剤としては、例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の金属酸化物、アルミニウムヒドロキシクロリド、タンニン酸等が挙げられる。
殺菌剤としては、例えば、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、イソプロピルメチルフェノール、トリクロロカルバニリド、サニゾール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン、クリスタルバイオレット、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン等及びこれらの誘導体が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、グリセリルパラアミノ安息香酸、オクチルジメチル安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤としては、メンチルサリチレート、オクチルサリチレート、フェニルサリチレート、p−イソプロパノールフェニルサリチレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイルジパラメトキシシンナメート、3−ヒドロキシ−4−メトキシ桂皮酸ナトリウム、ジエタノールアミンp−メトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸(ユーソレックス、メルク社)、メチルヘルペリジン、フェノラ酸ナトリウム、ウロカニン酸等や、セイヨウノコギリソウ、アロエ、ビロウドアオイ、ゴボウ、サルビア等の紫外線吸収作用をもつ動植物抽出物等が挙げられる。
美白剤としては、例えば、L−アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、胎盤抽出物並びにエラグ酸及びその誘導体、カミツレ、茶、地楡、葛根、丁子、甘草、アロエ、アルテア、ローズマリー等の植物抽出物等がある。
抗炎症剤としては、例えば、インドメタシン、サリチル酸メチル、ジクロフェナクナトリウム、フルフェナム酸、ブフェキサマック、イブプロフェン、ザルトプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フルルビプロフェンアキセチル、フェンブフェン、メフェナム酸、ピロキシカム、アンピロキシカム、テノキシカム、フェルビナク、トコレチナート、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ベタメタゾン、デキサメタゾン、トリアムシロノン、トリアムシロノンアセトニド、フルメタゾン、フルオシノニド、ベクロメタゾン、フルオシノロン、フルオキシコルチド、モメタゾン、クロベタゾン、クロベタゾール等のステロイド系あるいは非ステロイド系化合物、及びこれらの誘導体などが挙げられる。
有効成分は、1種以上を用いることができ、有効成分の濃度、求められる効果の強さ、外観、使用感、経済性等の事情を考慮して適量配合することができ、含有量について一義的に限定されるものではないが、一般的には、崩壊性粒子中に0.001〜10質量%含有されるのが好ましい。
本発明においては、有効成分を崩壊性粒子に含有させることにより、当該有効成分を皮膚に高濃度で適用することが可能となる。
また、崩壊性粒子に含有される着色顔料としては、例えば、酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、二酸化チタン、群青、紺青等の無機系顔料;赤色201号、赤色202号、赤色226号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色104号、赤色230号、黄色4号、黄色5号、青色1号等のレーキ顔料などが挙げられる。
着色顔料は、1種以上を用いることができ、粒子の色、外観により適量配合することができ、含有量について特に限定されるものではないが、一般的に崩壊性粒子中に0.01〜10質量%含有されるのが好ましい。
なお、有効成分と着色顔料を組合わせて用いることもできる。
崩壊性粒子は、前記の一次粒子と、有効成分及び/又は着色顔料が、水溶性バインダーに凝集したものが好ましい。かかる水溶性バインダーとしては、水溶性塩又は多価アルコール水溶液中において、水溶性塩又は多価アルコール濃度の低下により溶解し、水溶性塩又は多価アルコール濃度の上昇により析出するものが好ましく、例えば、ポリビニルアルコール及びその誘導体(イタコン酸変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、マレイン酸変性ポリビニルアルコール等)、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ塩、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合物のアルカリ塩、アクリル酸/マレン酸共重合物のアルカリ塩、ポリビニルピロリドン等の合成高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロース、澱粉誘導体等の半合成高分子;澱粉、海草類、植物粘質物、タンパク質等の天然高分子が挙げられる。この中で、ポリビニルアルコール及びその誘導体、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロースが好ましく、ポリビニルアルコール及びその誘導体が特に好ましい。
崩壊性粒子においては、前記水溶性一次粒子と水溶性バインダーとは同一種の材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよい。
水溶性バインダーは一次粒子の質量に対し、0.5〜30質量%用いるのが、粒子の崩壊性の点及び崩壊性粒子又はこれを含有する皮膚洗浄剤組成物の製造時の作業性の点から好ましい。
崩壊性粒子は、有効成分及び/又は着色顔料を一次粒子と混合しながら分散させ、水溶性バインダーを用いて造粒することにより製造される。
例えば、有効成分及び/又は着色顔料と、一次粒子、水溶性バインダーを混合し及び/又は混合しつつ、転動造粒、転動流動造粒、流動層造粒、攪拌転動造粒、溶融造粒、押出造粒、噴霧乾燥造粒等の造粒法によって製造することができる。
崩壊性粒子は、高濃度の水溶性塩又は多価アルコール含有水溶液中において、水溶性塩又は多価アルコール濃度の低下により崩壊率が高くなるという特性を有する。従って、この崩壊性粒子を、洗浄剤組成物に配合した場合、該洗浄剤組成物中では崩壊性粒子は崩壊することなく安定に分散しており、洗浄過程やすすぎ過程における水溶性塩又は多価アルコール濃度の低下とともに崩壊性粒子は崩壊する。このような皮膚洗浄剤組成物への配合を考慮すれば、崩壊性粒子の崩壊特性は、水溶性塩濃度が1質量%未満、特に1.5質量%未満、又は多価アルコール濃度が15質量%未満、特に10質量%以下の水溶液中で少なくとも一部が崩壊するように設計するのが好ましく、すすぎ水や涙による洗い流し性の点から、更に水溶性塩濃度が1質量%未満、特に1.5質量%未満、又は多価アルコール濃度が15質量%未満、特に10質量%以下の水溶液中で60体積%以上が崩壊するように設計されるのがより好ましい。また、このときの崩壊された粒子は平均粒径80μm以下となるのが好ましい。
崩壊性粒子の平均粒径は、70〜800μmが好ましく、70〜600μmがより好ましく、70〜360μmが特に好ましい。崩壊性粒子の平均粒径が70〜800μmの範囲にある場合、使用時における違和感、皮膚刺激が低く、特に好ましい。
成分(A)の崩壊性粒子は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜25質量%、特に2〜20質量%含有するのが、洗浄性及び感触に優れるので好ましい。
本発明で用いる成分(B)のうち、水溶性塩としては、水溶性無機塩及び水溶性有機塩が挙げられ、水溶性無機塩がより好ましい。
水溶性無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩が挙げられる。なお、塩化ナトリウムの場合、一般に市販されている食塩、高純度精製塩、天然塩等を使用することができる。これらのうち、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウムが特に好ましく用いられる。
水溶性有機塩としては、総炭素数8以下の化合物を示し、例えばクエン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩等が使用される。
これらの水溶性無機塩及び水溶性有機塩を併用することもでき、その場合には、質量比率として(水溶性無機塩)/(水溶性有機塩)=100/0〜5/95の範囲であるのが好ましい。
成分(B)の水溶性塩は、全組成中に1質量%以上飽和溶解度未満、好ましくは1.5質量%以上飽和溶解度未満含有される。この範囲内であれば、崩壊性粒子を崩壊させずに安定に含有することができ、崩壊性及び起泡性の点から好ましい。
なお、飽和溶解度は、皮膚洗浄剤組成物中の水に対するものである。
また、本発明で用いる成分(B)のうち、多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン類;ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコールなどが挙げられる。
これらのうち、特にソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール、グリセリンが好ましい。
成分(B)の多価アルコールは、1種以上を用いることができ、全組成中に15〜70質量%、好ましくは15〜60質量%、特に好ましくは20〜50質量%含有される。この範囲内であれば、崩壊性粒子を崩壊させずに、皮膚洗浄剤組成物中に安定に含有することができる。
本発明で用いる成分(C)の界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤が好ましい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、パルミチン酸カリウム等の高級脂肪酸塩;ラウリルリン酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸アルギニン、ミリスチルリン酸カリウム、ミリスチルリン酸ナトリウムノミリスチルリン酸アルギニン、パルミチルリン酸カリウム、パルミチルリン酸ナトリウム、パルミチルリン酸アルギニン等のアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレン(以下、POEという)オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸ナトリウム等のPOEアルキルリン酸エステル塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等のアルキル硫酸エステル塩;POEラウリル硫酸カリウム、POEラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のPOEアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム、N−ラウロイルグリシントリエタノールアミン、N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン、N−ステアロイル−β−アラニントリエタノールアミン等のアシル化アミノ酸塩;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;ココ(ヤシ)アンホジアセテート二ナトリウム、ココアンホジプロピオネート二ナトリウム等のアミドアミノ酸型界面活性剤などが挙げられる。この中で、アルキルリン酸エステル塩、POEアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。
また、非イオン界面活性剤としては、例えば、POE脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、脂肪酸POEアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ショ糖エステル、アルキルポリグルコシド、ソルビット脂肪酸エステル等が挙げられる。この中で、POEアルキルエーテル、POE硬化ヒマシ油、脂肪酸ショ糖エステル、アルキルポリグルコシドが好ましい。
界面活性剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜50質量%、特に5〜40質量%含有するのが、洗浄性能や泡立ち性の点で好ましい。
本発明において、成分(D)の水は、全組成中に1〜90質量%、特に20〜80質量%含有するのが好ましい。
また、本発明の皮膚洗浄剤組成物には、前記成分のほか、通常の洗浄剤組成物に用いられる成分、例えば、多価アルコール以外の保湿剤、油性成分、美白剤、血行促進剤、抗炎症剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、感触向上剤、着色剤、防腐剤、酸化防止剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、通常の方法により製造することができ、洗顔料、全身洗浄料等として適用することができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、肌に塗布してマッサージした後、洗浄及び/又は洗い流して使用される。崩壊性粒子により十分なマッサージ効果が得られるとともに、洗浄過程及びすすぎ過程において崩壊性粒子が崩壊することにより、皮膚の損傷やかゆみの発生がなく、洗い流し性が極めて良好である。
製造例1〜5(崩壊性粒子の製造)
表1に示す組成の崩壊性粒子を製造した。
(製造方法)
LFS−GS−2J型ハイスピードミキサー(深江工業社製)に、一次粒子として、粉末セルロース41.5g、コーンスターチ41.5g、ミクロマイカ9.2gを仕込み、予備混合の後回転しつつ、バインダーとして有効分5%のマレイン酸変性ポリビニルアルコール水溶液156gを徐々に添加し造粒した。造粒物を70℃、24時間乾燥し、ふるいにて平均粒径300μmの崩壊性粒子(製造例1)を得た。
同様に、一次粒子の予備混合の後、有効成分、着色顔料等を添加し、混合した後に、所定量のバインダーを添加し造粒を行い、同様の操作により崩壊性粒子(製造例2〜5)を得た。
Figure 2008081496
実施例1及び比較例1〜2
表2に示す組成の洗顔料を製造し、その外観を評価した。結果を表2に併せて示す。
(製造方法)
成分(8)の半量、成分(9)、(10)及び(16)を均一に溶解し、80℃に加熱する。比較例1の場合、成分(14)を添加し、均一分散させる。ここに予め80℃で均一溶解した成分(1)〜(7)及び(11)を徐々に添加し中和・均一溶解させた後に冷却し、40℃において半量の成分(8)に分散させた成分(12)、(13)及び(15)を添加し、均一に混合後30℃まで冷却して、実施例および比較例の洗顔料を得た。
(評価方法)
得られた洗顔料の外観を目視観察し、以下の基準で評価した。
○:ベースへの色移りがなく、着色された粒子が壊れていない。
△:ベースへの色移りがあり、着色された粒子が壊れているのがわかる。
×:ベースに着色がある。着色された粒が確認できない。
Figure 2008081496
実施例2及び比較例3
表3に示す組成の洗顔料を実施例1と同様にして製造し、洗顔後のべたつきのなさを評価した。ただし、成分(12)及び(13)を成分(12)と、成分(14)を成分(13)と、成分(15)を成分(14)と、成分(16)を成分(15)とそれぞれ読みかえるものとする。結果を表3に併せて示す。
(評価方法)
各洗顔料1gを用いて洗顔した30分後のべたつきのなさについて、5名の専門パネルによる官能評価を行い、以下の基準で示した。
○:3名以上がべたつきを感じない。
×:3名以上がべたつきを感じる。
Figure 2008081496
実施例3及び比較例4〜5
表4に示す組成の洗顔料を製造し、その外観を、実施例1と同様にして評価した。結果を表4に併せて示す。
(製造方法)
ディスパーを用いて成分(7)を成分(16)に分散させた後、成分(3)、(8)及び(10)を添加し、70℃に加熱し均一溶解させる。ここに成分(4)に分散させた成分(9)(及び比較例4の場合は成分(14))を添加し、均一に分散させる。70℃で加熱溶解した成分(1)、(2)及び(5)を添加し、中和・均一溶解させる。成分(6)に分散させた成分(12)、(13)及び(15)を添加し、次いで成分(11)を添加し、均一に混合後30℃まで冷却して、実施例および比較例の洗顔料を得た。
Figure 2008081496

Claims (2)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)有効成分及び/又は着色顔料を一次粒子と混合しながら分散させ、水溶性バインダーを用いて造粒して得られた崩壊性粒子、
    (B)水溶性塩 1質量%以上飽和溶解度未満、又は多価アルコール 15〜70質量%、
    (C)界面活性剤、
    (D)水
    を含有する皮膚洗浄剤組成物。
  2. 成分(A)の崩壊性粒子における有効成分が、水不溶性の皮脂吸収成分である請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
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