JP5293659B2 - 制御装置とコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本明細書では、無線通信を実行する無線通信装置のための制御装置を開示する。
特許文献1、2には、プリンタが無線通信を実行するための無線設定(認証方式、暗号化方式等)を、プリンタに設定するための技術が開示されている。ユーザは、PCの表示部に表示された画面を介して、プリンタに設定されるべき無線設定を指定することができる。PCは、ユーザによって指定された無線設定をプリンタに送信する。プリンタは、PCから受信された無線設定を、自己の無線設定として設定する。
特開2005−174134号公報 特開2006−287600号公報 特開2007−164680号公報
無線通信装置(上記の例ではプリンタ)に現在設定されている無線設定を確認することをユーザが望む場合がある。本明細書では、無線通信装置に現在設定されている無線設定の確認を支援する技術を開示する。
本明細書によって開示される一つの技術は、無線通信を実行する無線通信実行部を備える無線通信装置のための制御装置である。この制御装置は、取得部と判断部と提供部とを備える。取得部は、無線通信装置に現在設定されている無線通信のための無線設定に関する設定情報を取得する。判断部は、設定情報を用いて、無線設定が、認証サーバによって認証が実行される第1種の認証方式を示すのか、無線通信実行部が直接に無線通信を実行するデバイスによって認証が実行される第2種の認証方式を示すのか、を判断する。提供部は、無線設定が第1種の認証方式を示すと判断される第1の場合に、無線設定に含まれる複数個の設定項目の内容を示す第1の画面を、表示部に提供し、無線設定が第2種の認証方式を示すと判断される第2の場合に、無線設定に含まれる複数個の設定項目の内容を示す第2の画面であって、第1の画面とは異なる第2の画面を、表示部に提供する。
上記の制御装置は、無線通信装置に現在設定されている無線設定(以下では「現在の無線設定」と呼ぶ)に含まれる複数個の設定項目の内容を示す画面を表示部に提供するため、ユーザは、表示部を見ることによって、現在の無線設定を確認することができる。なお、第1種の認証方式と第2種の認証方式とでは、通常、無線設定の設定項目が異なる。従って、仮に、現在の無線設定が、第1種の認証方式と第2種の認証方式とのどちらを示す場合でも、同一の画面を表示部に提供する構成を採用すると、現在の無線設定が示す認証方式とは無関係な設定項目を含む画面が、表示部に提供され得る。この場合、ユーザが、現在の無線設定に上記の無関係な設定項目が含まれると誤解する可能性がある。即ち、ユーザが、現在の無線設定を適切に把握することができない可能性がある。
このような問題に対応するために、上記の制御装置は、現在の無線設定が示す認証方式に応じた画面を表示部に提供する。即ち、上記の制御装置は、現在の無線設定が第1種の認証方式を示す第1の場合に、第1種の認証方式に適した第1の画面を表示部に提供し、現在の無線設定が第2種の認証方式を示す第2の場合に、第2種の認証方式に適した第2の画面を表示部に提供する。このために、ユーザは、現在の無線設定が示す認証方式に応じた画面を確認することができ、この結果、現在の無線設定に含まれる複数個の設定項目の内容を適切に把握することができる。即ち、この技術によると、現在の無線設定の確認を支援することができる。
設定情報は、無線通信装置に現在設定されている認証方式を示す認証方式情報を含んでいてもよい。判断部は、認証方式情報を用いて、無線設定が、第1種の認証方式を示すのか、第2種の認証方式を示すのか、を判断してもよい。
提供部は、さらに、第1の画面又は第2の画面を表示部に提供するよりも前に、第3の画面を表示部に提供してもよい。第3の画面は、第1の画面又は第2の画面を表示部に提供するための共通の選択領域であって、ユーザによって選択可能な共通の選択領域を含んでいてもよい。ユーザによって共通の選択領域が選択される場合に、取得部は、設定情報を取得し、判断部は、上記の判断を実行し、提供部は、上記の提供を実行してもよい。仮に、第1の画面を表示部に提供するための第1の選択領域と、第2の画面を表示部に提供するための第2の選択領域(第1の選択領域と異なる選択領域)と、が第3の画面に含まれる構成を採用すると、ユーザは、現在の無線設定が第1種及び第2種の認証方式のどちらを示すのかを予め把握しておき、現在の無線設定が示す認証方式に応じて、第1の選択領域又は第2の選択領域を選択する必要がある。これに対し、上記の構成によると、ユーザは、現在の無線設定が第1種及び第2種の認証方式のどちらを示すのか知らなくても、共通の選択領域を選択すれば、現在の無線設定が示す認証方式に応じて、第1の画面又は第2の画面が表示部に提供される。
第1の画面と第2の画面とのうちの少なくとも一方の注目画面に含まれる複数個の設定項目のうち、少なくとも1個の設定項目の内容は、注目画面を介して変更可能であってもよい。制御装置は、さらに、無線通信実行部が、少なくとも1個の設定項目の変更後の内容を用いて、無線通信を実行するように、変更後の内容を無線通信実行部に供給する供給部を備えてもよい。この構成によれば、ユーザは、表示部に表示される注目画面を介して、設定項目の内容を変更することができる。
第1の画面と第2の画面とのうちの少なくとも一方の注目画面に含まれる複数個の設定項目のうち、少なくとも1個の設定項目の内容は、注目画面を介して変更可能であってもよい。制御装置は、さらに、注目画面に含まれる複数個の設定項目の内容に誤りがあるのか否かのエラー判定を実行する判定部を備えてもよい。判定部は、注目画面に含まれる認証方式を示す特定の設定項目の内容に応じて、エラー判定の対象の設定項目を変更して、エラー判定を実行してもよい。この構成によれば、注目画面を介して、設定項目が誤った内容に変更される場合に、エラー判定される。このために、無線通信装置の無線設定が、誤った内容に変更されるのを抑制することができる。また、上記の制御装置では、注目画面に含まれる認証方式を示す設定項目の内容に応じて、エラー判定の対象の設定項目を変更する。このため、例えば、エラー判定の必要がない設定項目についてエラー判定の対象から除外し得る。これにより、制御装置の処理負荷を低減し得る。
注目画面は、第1の画面であってもよい。判定部は、第1の画面に含まれる上記した特定の設定項目の内容が、第1種の認証方式のうちの第1の認証方式を示す第3の場合に、第1の画面に含まれる第1の設定項目を、エラー判定の対象の設定項目として採用してもよい。判定部は、第1の画面に含まれる上記した特定の設定項目の内容が、第1種の認証方式のうちの第2の認証方式を示す第4の場合に、第1の設定項目を、エラー判定の対象の設定項目として採用せずに、第1の画面に含まれる第2の設定項目を、エラー判定の対象の設定項目として採用してもよい。現在の無線設定が、第1種の認証方式のうちの第1及び第2の認証方式のどちらを示すのかに応じて、エラー判定の対象の設定項目を変更するために、認証方式に応じて、適切なエラー判定を実行し得る。
判定部は、さらに、第3の場合において、(a)第1の画面に含まれる第3の設定項目が特定の内容を示す場合に、第1の設定項目に加えて、第1の画面に含まれる第4の設定項目を、エラー判定の対象の設定項目として採用し、(b)第1の画面に含まれる第3の設定項目が上記の特定の内容を示さない場合に、第4の設定項目を、エラー判定の対象の設定項目として採用しなくてもよい。この構成によると、第3の場合(即ち、現在の無線設定が第1の認証方式を示す場合)に、第3の設定項目の内容に応じて、適切なエラー判定を実行し得る。特に、第3の設定項目の内容が上記の特定の内容を示さない場合に、第4の設定項目がエラー判定の対象にされないために、エラー判定のための処理負荷を低減し得る。
判定部は、さらに、第4の場合において、(c)第1の画面に含まれる第3の設定項目が特定の内容を示す場合に、第2の設定項目に加えて、第1の画面に含まれる第4の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用し、(d)第1の画面に含まれる第3の設定項目が上記の特定の内容を示さない場合に、第4の設定項目を、エラー判定の対象の設定項目として採用しなくてもよい。この構成によると、第4の場合(即ち、現在の無線設定が第2の認証方式を示す場合)に、第3の設定項目の内容に応じて、適切なエラー判定を実行し得る。特に、第3の設定項目の内容が上記の特定の内容を示さない場合に、第4の設定項目がエラー判定の対象にされないために、エラー判定のための処理負荷を低減し得る。
判定部は、さらに、第3の場合と第4の場合との双方において、第1の画面に含まれる第5の設定項目を、エラー判定の対象の設定項目として採用してもよい。
なお、上記した制御装置を実現するための方法、及び、コンピュータプログラムも、新規で有用である。また、上記した制御装置を備えるデバイス、及び、そのデバイスを備えるシステムも、新規で有用である。
無線通信システムの構成の一例を示す。 認証方式を説明するための表を示す。 多機能機が実行する設定変更処理のフローチャートを示す。 ネットワーク構成画面の一例を示す。 エンタープライズ用画面の一例を示す。 パーソナル用画面の一例を示す。 多機能機が実行するエラー判定処理のフローチャートを示す。 エラー判定の対象の設定項目を説明するための表を示す。
図面を参照して実施例を説明する。図1に示すように、無線通信システム2は、多機能機(周辺機器)10と、PC40と、エンタープライズ用アクセスポイント60(以下では「アクセスポイント」のことを「AP」と呼ぶ)と、認証サーバ62と、パーソナル用AP70と、を備える。エンタープライズ用AP60と無線接続するための無線設定が多機能機10に設定されている場合には、多機能機10は、エンタープライズ用AP60と無線接続可能である。なお、本実施例では、「無線接続」という用語を、以下の意味として使用する。即ち、デバイスがAPに「無線接続」されている状態では、当該デバイスは、APを介して、他のデバイスと通信することが可能である。一方において、デバイスがAPに「無線接続」されていない状態では、当該デバイスは、APと無線通信(例えば後述の認証情報の無線通信)を実行することが可能であるが、APを介して、他のデバイスと通信することができない。パーソナル用AP70と無線接続するための無線設定が多機能機10に設定されている場合には、多機能機10は、パーソナル用AP70と無線接続可能である。同様に、PC40も、自身の無線設定に応じて、エンタープライズ用AP60又はパーソナル用AP70と無線接続可能である。本実施例では、多機能機10とPC40とが同一のAPと無線接続されるように、多機能機10とPC40とのそれぞれに無線設定が設定(登録)されている。即ち、多機能機10とPC40とは、AP60,70のどちらか一方を介して、相互に通信可能である。なお、図1では、二点鎖線で示されるように、多機能機10とPC40とが、エンタープライズ用AP60を介して、相互に通信可能である例を示す。エンタープライズ用AP60は、有線LAN64を介して、認証サーバ62と通信可能である。
(多機能機の構成)
図1に示すように、多機能機10は、操作部12と、表示部14と、プログラム記憶部16と、制御装置20と、ネットワークインターフェイス34と、を備える。なお、多機能機10は、さらに、図示省略したスキャナ部、印刷部を備える。操作部12は、ユーザによって操作されるべき複数のボタンによって構成されている。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。プログラム記憶部16は、制御装置20によって実行されるプログラム18を格納している。制御装置20は、プログラム記憶部16に格納されているプログラム18に従って、様々な処理を実行する。制御装置20がプログラム18に従って処理を実行することによって、取得部22、供給部24、判断部26、判定部28、提供部30、及び、無線通信実行部32の各機能が実現される。なお、無線通信実行部32は、多機能機10がAP60,70のどちらか一方と無線接続するための無線設定を格納し、格納された無線設定に従って、AP60,70のどちらか一方と無線接続する。これにより、無線通信実行部32は、多機能機10が無線接続されているAPを介して、他のデバイス(例えばCP40)と通信することができる。ネットワークインターフェイス34は、多機能機10が無線接続を実行するためのインターフェイスである。
(PCの構成)
次いで、PC40の構成について説明する。PC40は、操作部42と、表示部44と、記憶部46と、制御部50と、ネットワークインターフェイス52と、を備える。操作部42は、ユーザによって操作されるべきキーボードとマウスとによって構成されている。表示部44は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。記憶部46は、ウェブブラウザ48を格納している。また、記憶部46は、PC40がAP60,70のどちらか一方と無線接続するための無線設定を格納している。制御部50は、記憶部46に格納されている無線設定に従って、AP60,70のどちらか一方と無線接続する。これにより、制御部50は、PC40が無線接続されているAPを介して、他のデバイス(例えば多機能機10)とデータを通信することができる。特に、制御部50は、記憶部46に格納されているウェブブラウザ48に従って、PC40が無線接続されているAPを介して、他のデバイス(例えば多機能機10)から提供される画面データを、表示部44に表示させる。ネットワークインターフェイス52は、PC40が無線通信を実行するためのインターフェイスである。
(APの認証方式の種類)
無線通信システム2の管理者は、エンタープライズ系の認証方式(第1種の認証方式;図2参照)に従って動作するための無線設定を、エンタープライズ用AP60に予め設定する。エンタープライズ用AP60は、外部装置(例えば多機能機10)がエンタープライズ用AP60と無線接続することを試行する際に、AP60自身に設定された無線設定に従って、認証サーバ62に外部装置の認証を実行させる。管理者は、さらに、パーソナル系の認証方式(第2種の認証方式;図2参照)に従って動作するための無線設定を、パーソナル用AP70に予め設定する。パーソナル用AP70は、外部装置がパーソナル用AP70と無線接続することを試行する際に、AP70自身に設定された無線設定に従って、外部装置の認証をAP70自身で実行する。
(エンタープライズ系の認証方式)
図2には、多機能機10及びPC40のどちらも利用可能な認証方式の一例が示されている。認証方式は、エンタープライズ系の認証方式と、エパーソナル系の認証方式と、に分類される。エンタープライズ系の認証方式は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.1X、WPA(WiFi - Protected Access)−Enterprise及びWPA2−Enterpriseの3種類の認証プロトコルに従った3種類の認証方式に分類される。WPA−Enterpriseは、IEEE802.1xに準拠し、さらに発展させた規格であり、Wi−Fi Allianceによって策定された規格である。WPA2−Enterpriseは、WPA−Enterpriseを取り入れて、さらに発展させた規格であり、Wi−Fi Allianceによって策定された規格である。即ち、エンタープライズ系の認証方式は、IEEE802.1xを利用した無線通信のための認証方式である。WPA−EnterpriseとWPA2−Enterpriseとの2種類の認証方式は、どちらも、さらに、複数個のEAP(Extensible Authentication Protocol)認証方式に分類される。複数個のEAP認証方式は、EAP−FAST(EAP- Flexible Authentication via Secured Tunnel)、PEAP(Protected EAP)、EAP−TTLS(EAP - Tunneled Transport Layer Security)、及び、EAP−TLS(EAP - Transport Layer Security)を含む。IEEE802.1XのEAP認証方式は、LEAP(Lightweight EAP)である。
IEEE802.1XのLEAPでは、CKIP(Cisco Key Integrity Protocol)の暗号化方式が利用される。WPA−Enterpriseの各EAP認証方式では、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)の暗号化方式が利用される。一方、WPA2−Enterpriseの各EAP認証方式では、AESの暗号化方式が利用される。エンタープライズ用AP60と外部装置とは、予め設定された暗号化方式を利用して、通信されるべきデータを暗号化して、データ通信を実行する。
また、EAP認証方式がEAP−FAST、PEAP、又は、EAP−TTLSである場合、各EAP認証方式は複数個の内部認証方式に分類される。即ち、EAP認証方式と内部認証方式との組合せによって、認証の方法が異なる。内部認証方式は、NONE、MSCHAP(Microsoft Challenge Handshake Authentication Protocol)、MSCHAPv2(MSCHAP version2)、GTC(Generic Token Card)、TLS(Transport Layer Security)、PAP(Password Authentication Protocol)に分類される。なお、上記の「NONE」は、内部認証方式の一種であり、内部認証方式が存在しないことを意味するのではない。EAP認証方式に応じて、利用可能な内部認証方式が異なる。例えば、EAP−FASTでは、NONE、MSCHAPv2、GTC、及び、TLSのうちのいずれか1個の内部認証方式が利用可能であり、PEAPでは、MSCHAPv2、GTC、及び、TLSのうちのいずれか1個の内部認証方式が利用可能である。一方において、EAP認証方式がLEAP又はEAP−TLSである場合には、EAP認証方式は内部認証方式によって分類されない。なお、LEAP、EAP−FAST、PEAP、又は、EAP−TTLSが利用される場合には、認証サーバ62は、ユーザIDとパスワードとを用いて、外部装置(例えば多機能機10)の認証を実行する。一方において、EAP−TLSが利用される場合には、認証サーバ62は、ユーザIDとクライアント証明書とを用いて、外部装置の認証を実行する。
(パーソナル系の認証方式)
パーソナル系の認証方式は、WPA−PSK(WPA - Pre-shared Key)、WPA2−PSK、Open、及び、Shared keyの4種類の認証プロトコルに従った4種類の認証方式に分類される。なお、「Open」は、認証が実行されないプロトコルであるが、本明細書では、認証方式の一種として扱っている。。パーソナル系の認証方式は、IEEE802.1xを利用しない無線通信のための認証方式である。WPA−PSK及びWPA2−PSKでは、TKIP又はAESの暗号化方式が利用される。Openでは、WEP(Wired Equivalent Privacy)の暗号化方式が利用されるか、あるいは、暗号化方式が利用されない。Shared keyでは、WEPの暗号化方式が利用される。パーソナル用AP70と外部装置とは、予め設定された暗号化方式を利用して、通信されるべきデータを暗号化して、データ通信を実行する。なお、暗号化方式としてWEPが利用される場合、パーソナル用AP70と外部装置とは、WEP keyを利用してデータを暗号化する。また、WPA−PSK、WPA2−PSKの場合、パーソナル用AP70は、パスフレーズ(パスワード)を用いて、外部装置(例えば多機能機10)の認証を実行する。
(エンタープライズ系の認証方式を利用するための各デバイスの無線設定)
多機能機10のユーザは、多機能機10がエンタープライズ用AP60と無線接続することを望む場合に、エンタープライズ系の認証方式を含む無線設定(以下では「エンタープライズ系の無線設定」と呼ぶ)を、多機能機10に予め設定する。この設定作業は、例えば、多機能機10の操作部12(図1参照)を操作することによって実行されてもよいし、PC40等の外部装置の操作部を操作することによって実行されてもよい。ユーザは、5種類のEAP認証方式(LEAP、EAP−FAST、PEAP、EAP−TTLS、EAP−TLS)のうちの1種類のEAP認証方式を指定する。EAP認証方式としてLEAPが指定された場合には、ユーザが指定しなくても、CKIPの暗号化方式が指定される。EAP認証方式としてLEAP以外の認証方式が指定された場合には、ユーザは、さらに、TKIPとAESのうちの1種類の暗号化方式を指定する。また、EAP認証方式として、EAP−FAST、PEAP、又は、EAP−TTLSが指定された場合には、ユーザは、さらに、指定されたEAP認証方式に対応する複数種類の内部認証方式のうちの1種類の内部認証方式を指定する。
なお、EAP認証方式として、LEAP、EAP−FAST、PEAP、又は、EAP−TTLSが指定された場合には、ユーザは、さらに、認証サーバ62に登録されているユーザID及びパスワードと同一のユーザID及びパスワードを指定する(図8参照)。ユーザは、ユーザID及びパスワードを認証サーバ62に予め登録しておく必要がある。一方において、EAP認証方式としてEAP−TLSが指定された場合、ユーザは、さらに、認証サーバ62に登録されているユーザID及びクライアント証明書と同一のユーザID及びクライアント証明書を指定する(図8参照)。なお、ユーザは、ユーザID及びクライアント証明書を認証サーバ62に予め登録しておく必要がある。
ユーザによって指定された各情報(即ちエンタープライズ系の無線設定)は、無線通信実行部32に格納される。これにより、多機能機10にエンタープライズ系の無線設定が設定される。無線通信実行部32は、エンタープライズ系の無線設定を利用して、エンタープライズ用AP60と無線接続することを試行する。即ち、無線通信実行部32は、エンタープライズ系の無線設定に含まれる各情報(EAP認証方式、暗号化方式、内部認証方式、ユーザID、パスワード、クライアント証明書)を、エンタープライズ用AP60に無線で送信する。エンタープライズ用AP60は、多機能機10から受信された各情報を、有線LAN64を介して、認証サーバ62に送信する。認証サーバ62は、エンタープライズ用AP60から受信された各情報を用いて、認証を実行する。この認証は、例えば、エンタープライズ用AP60から受信されたEAP認証方式を認証サーバ62がサポートしているのか否かに関する認証、エンタープライズ用AP60から受信されたユーザID及びパスワード(又はユーザID及びクライアント証明書)が認証サーバ62に登録されているのか否かに関する認証等を含む。認証サーバ62は、認証結果をエンタープライズ用AP60に送信する。エンタープライズ用AP60は、認証結果が成功である場合に、多機能機10がエンタープライズ用AP60に無線接続することを許容し、認証結果が失敗である場合に、多機能機10がエンタープライズ用AP60に無線接続することを禁止する。
(パーソナル系の認証方式を利用するための各デバイスの無線設定)
多機能機10のユーザは、多機能機10がパーソナル用AP70と無線接続することを望む場合に、パーソナル系の認証方式を含む無線設定(以下では「パーソナル系の無線設定」と呼ぶ)を、多機能機10に予め設定する。ユーザは、4種類の認証方式(WPA−PSK、WPA2−PSK、Open、Shared key)のうちの1種類の認証方式を指定する。認証方式として、WPA−PSK、又は、WPA2−PSKが指定された場合には、ユーザは、さらに、TKIPとAESのうちの1種類の暗号化方式を指定する。認証方式としてOpenが指定された場合には、ユーザは、さらに、WEPの暗号化方式を指定するか、「暗号化なし」を指定する。また、認証方式としてShared Keyが指定された場合には、ユーザが指定しなくても、WEPの暗号化方式が自動的に指定される。なお、認証方式として、WPA−PSK、WPA2−PSKが指定された場合には、ユーザは、さらに、パーソナル用AP70に登録されているパスフレーズと同一のパスフレーズを指定する。なお、ユーザは、パスフレーズをパーソナル用AP70に予め登録しておく必要がある。一方、認証方式としてOpen、Shared keyが指定され、かつ、暗号化方式としてWEPが指定された場合には、ユーザは、さらに、パーソナル用AP70に登録されているWEP Keyと同一のWEP Keyを指定する。なお、ユーザは、WEP Keyをパーソナル用AP70に予め登録しておく必要がある。
ユーザによって指定された各情報(即ちパーソナル系の無線設定)は、無線通信実行部32に格納される。これにより、多機能機10にパーソナル系の無線設定が設定される。無線通信実行部32は、パーソナル系の無線設定を利用して、パーソナル用AP70と無線接続することを試行する。すなわち、パーソナル用AP70は、認証方式,暗号化方式に応じた認証を実行し、認証結果が成功である場合に、多機能機10がパーソナル用AP70に無線接続することを許容し、認証結果が失敗である場合に、多機能機10がパーソナル用AP70に無線接続することを禁止する。
なお、多機能機10の場合と同様に、PC40のユーザは、PC40がエンタープライズ用AP60と無線接続することを望む場合には、エンタープライズ系の無線設定をPC40に設定し、PC40がパーソナル用AP70と無線接続することを望む場合には、パーソナル系の無線設定をPC40に設定する。PC40の制御部50は、無線設定を利用して、エンタープライズ用AP60又はパーソナル用AP70と無線接続することを試行する。認証結果が成功である場合に、PC40がエンタープライズ用AP60又はパーソナル用AP70に無線接続される。
(多機能機が実行する処理)
次いで、図3を参照して、多機能機10が実行する無線設定変更処理について説明する。PC40のユーザは、多機能機10にアクセスするための指示を操作部42に加えることができる。この場合、PC40の制御部50は、ウェブブラウザ48に従って、PC40が無線接続されているAPを介して、多機能機10にアクセスする。これにより、多機能機10の提供部30は、所定の画面を表わす画面データをPC40に提供する。具体的には、提供部30は、画面データを無線通信実行部32に供給し、無線通信実行部32は、画面データをAPを介してPC40に供給する。画面データは、PC40の制御部50がウェブブラウザ48に従って解釈可能な形式(例えばHTML(Hyper Text Markup Language)のデータ)である。ユーザは、PC40の表示部44に表示される上記の所定の画面上において、多機能機10が接続されているネットワークの構成を示す画面を要求するための指示を操作部42に加えることができる。ユーザによって上記の指示が加えられると、PC40の制御部50は、ネットワーク構成画面80(図4参照)の送信要求を、多機能機10に送信する。多機能機10の制御装置20は、PC40からネットワーク構成画面80の送信要求を受信すると、図3の設定変更処理を開始する。
多機能機10の提供部30は、ネットワーク構成画面80をPC40に提供する(S12)。PC40の制御部50は、多機能機10から受信されたネットワーク構成画面80を、表示部44(図1参照)に表示させる。図4に示すように、ネットワーク構成画面80は、多機能機10の識別情報を表示するための識別情報表示領域84と、通信設定の各設定項目を設定する画面を要求するための複数の選択領域86と、を含む。識別情報表示領域84には、多機能機10に設定されているノードタイプ(Node Type)、ノード名(Node Name)、ファームウェアのバージョン(Firmware Version)、マックアドレス(MAC Address)等が表示される。ユーザは、PC40の操作部42(図1参照)を操作することによって、識別情報表示領域84の上方に配置された「Wired」と「Wireless」の2個のタブ85のどちらかを選択することができる。ユーザによって「Wired」が選択された場合、識別情報表示領域84には、多機能機10が外部装置と有線接続する場合に利用される各情報(ノードタイプ等)が表示され、「Wireless」が選択された場合、多機能機10が外部装置と無線接続する場合に利用される各情報が表示される。
複数の選択領域86には、多機能機10の通信設定に関する複数の設定項目に対応する複数の文字列が表示される。ユーザは、操作部42を操作することによって、複数の選択領域86のうちの1つの選択領域を選択することができる。例えば、「Configure Wireless」という文字列が記述された選択領域82がユーザによって選択される場合、PC40の制御部50は、「Configure Wireless」が選択されたことを示すパケットを多機能機10に送信する。多機能機10の制御装置20は、「Configure Wireless」が選択されることを監視している(S14)。ここでYESの場合にS16に進む。なお、「Configure Wireless」以外の特定の文字列(例えば「Configure Interface」)が記述された選択領域が選択される場合、PC40の制御部50は、上記した特定の文字列が選択されたことを示すパケットを多機能機10に送信する。この場合、制御装置20は、S14でNOと判断する。この場合、提供部30は、PC40からのパケットに応じた画面をPC40に提供する。S16では、取得部22(図1参照)は、無線通信実行部32に格納されている無線設定(即ち多機能機10に現在設定されている無線設定)を取得する。無線設定は、認証方式を示す認証方式情報を含む。認証方式情報は、LEAP、EAP−FAST、PEAP、EAP−TTLS、EAP−TLS、WPA−PSK、WPA2−PSK、Open、及び、Shared keyのいずれかを示す。次いで、判断部26(図1参照)は、S16で取得された無線設定に含まれる認証方式情報が、パーソナル系の認証方式(即ち、WPA−PSK、WPA2−PSK、Open、又は、Shared key)を示すのか否かを判断する(S18)。S18でYESの場合にS30に進み、NOの場合にS20に進む。
S20では、提供部30は、S16で取得された無線設定(即ちエンタープライズ系の無線設定)を用いて、エンタープライズ用画面90(図5参照)を表す画面データを生成し、当該画面データをPC40に提供する。一方、S30では、提供部30は、S16で取得された無線設定(即ちパーソナル系の無線設定)を用いて、パーソナル用画面190(図6参照)を表す画面データを生成し、当該画面データをPC40に提供する。
(エンタープライズ用画面の構成)
図5に示すように、エンタープライズ用画面90は、状態表示領域96と設定表示領域98とを含む。状態表示領域96には、多機能機10の現在の無線接続の状態(Current Status)が表示される。例えば、無線接続で利用されているチャンネル、無線通信の状態(例えば、信号を受信している状態、信号を送信している状態、待機状態等)が表示される。設定表示領域98には、複数個の設定項目100〜118が表示される。各設定項目100〜118は、当該設定項目を示す文字列(例えば「Authentication Method」)と、多機能機10に現在設定されている当該設定項目の内容(以下では「内容情報」と呼ぶ)と、が対応づけられたものである。
続いて、各設定項目100〜118について説明する。設定項目100(Communication Mode)の内容情報は、多機能機10に現在設定されている通信モードを示す。通信モードは、インフラストラクチャモード(APを介した無線通信のモード)と、アドホックモード(APを介さない無線通信のモード)と、を含む。設定項目101(Wireless Network Name (SSID))の内容情報は、多機能機10に現在設定されている無線ネットワーク名(図5の例では「SETUP」)を示す。設定項目102(Channel)の内容情報は、多機能機10に現在設定されている無線通信のためのチャネルの番号(図5の例では「11」)を示す。
設定項目104(Authentication Method)の内容情報は、多機能機10に現在設定されているEAP認証方式(図5の例ではEAP−TLS)を示す。設定項目106(Internal Authentication Method)の内容情報は、多機能機10に現在設定されている内部認証方式を示す。設定項目108(Encryption Mode)の内容情報は、多機能機10に現在設定されている暗号化方式(図5の例ではAES)を示す。なお、多機能機10に現在設定されていない設定項目を示す文字列は、多機能機10に現在設定されている設定項目を示す文字列と異なる態様で表示される。具体的には、前者の文字列は、後者の文字列よりも薄い色で表示される。さらに、多機能機10に現在設定されていない設定項目の内容情報を表示するための領域には、何も表示されない(即ちブランクにされる)。図5の例では、多機能機10に現在設定されているEAP認証方式がEAP−TLSである。前述のように、EAP−TLSは内部認証方式によって分類されないため、内部認証方式の設定項目106を示す文字列(Internal Authentication Method)は、他の文字列(例えばEncryption Mode)よりも薄い色で表示されていると共に、内部認証方式の設定項目106の内容情報を表示するための領域には何も表示されていない。
設定項目110(Use ID)の内容情報は、多機能機10に現在設定されているユーザIDを示す。設定項目112(Password)の内容情報は、多機能機10に現在設定されているパスワードを示す。なお、EAP認証方式がEAP−TLSの場合には、認証を実行するためにパスワードが利用されないために、パスワードの設定項目112を示す文字列(Password)は、他の文字列よりも薄い色で表示されている。さらに、パスワードの設定項目112の内容情報を表示するための領域112aには、何も表示されていない。
設定項目114(Client Certificate)の内容情報は、多機能機10に現在設定されているクライアント証明書の証明書ID(図5の例では「XXXX」)を示す。設定項目116(Server Certificate Verification)の内容情報は、多機能機10に現在設定されている検証方法であって、認証サーバ62の証明書(以下では「サーバ証明書」と呼ぶ)の検証を実行するための検証方法を示す。なお、この検証方法としては、サーバ証明書のみを検証する方法(CA Cert.)と、サーバ証明書とサーバIDとを検証する方法(CA Cert. + Server ID)と、検証しない方法(None)と、が存在する。これらの3個の方法のうちのいずれか1個の方法が多機能機10に設定される。サーバ証明書のみを検証する方法では、多機能機10は、認証サーバ62からサーバ証明書を取得し、取得されたサーバ証明書と多機能機10に予め格納されているCA(Certification Authority)証明書とを用いて、認証サーバ62を認証する。サーバ証明書とサーバIDとを検証する方法では、サーバ証明書をCA証明書を用いて検証する方法に加えて、サーバ証明書に含まれるコモンネームが、多機能機10に予め設定されたサーバIDと一致するのか否かを判定することによって、認証サーバ62を認証する。即ち、サーバIDは、多機能機10が認証サーバ62から取得したサーバ証明書が、ユーザが意図するサーバ証明書であることを確認するための識別情報である。なお、EAP認証方式としてLEAP以外の認証方式が設定されている場合には、上記の検証を実行することが可能であり、EAP認証方式としてLEAPが設定されている場合には、上記の検証を実行することができない。また、設定項目118(Server ID)の内容情報は、多機能機10に現在設定されているサーバIDを示す。設定項目116の内容情報が「CA Cert. + Server ID」を示す場合には、設定項目118の内容情報を表示するための領域118aにサーバIDが表示され、設定項目116の内容情報が「CA Cert.」又は「None」を示す場合には、設定項目118の内容情報を表示するための領域にサーバIDが表示されない。
ユーザは、PC40の操作部42(図1参照)を操作することによって、エンタープライズ用画面90に表示される複数個の設定項目100〜118の内容を変更することができる。例えば、ユーザは、操作部42を操作することによって、設定項目101(Wireless Network Name (SSID))の内容を変更することができる。具体的には、ユーザによってBrowseボタン101aが操作されると、操作情報が多機能機10に送信される。多機能機10の制御装置20は、受信された操作情報に応じて、APをサーチする。制御装置20は、検出されたAPのうち、エンタープライズ用APのSSIDを特定し(例えばAPからのProbe Responseに含まれる情報から特定する)、SSIDのリストを作成する。提供部30は、SSIDのリストをPC40に送信する。PC40の制御部50は、SSIDのリストを表示部44に表示させる。ユーザは、操作部42を操作することによって、表示部44に表示されたSSIDのリストの中から、1個のSSIDを選択することができる。選択された1個のSSIDは、設定項目101の内容情報を表示するための領域に表示される。なお、この段階では、多機能機10の無線設定は、選択されたSSIDにまだ変更されない。多機能機10の無線設定は、後述のSubmitボタン122が操作され、かつ、後述のエラー判定処理(図3のS24)でエラーがないと判定された場合に、変更される。
また、ユーザは、操作部42を用いて、設定項目(Authentication Method)104のボタン104aを操作することによって、該設定項目104の内容を変更することができる。ボタン104aが操作されると、PC40の制御部50は、多機能機10が利用可能な(サポートする)5種類のEAP認証方式のリストを表示させる。ユーザによって、表示部44に表示されたEAP認証方式のリストの中から、1種類のEAP認証方式が選択されると、選択されたEAP認証方式は、設定項目104の内容情報を表示するための領域に表示される。
エンタープライズ用画面90の表示態様は、選択されるEAP認証方式によって異なる。例えば、EAP認証方式としてEAP−FASTが選択された場合には、内部認証方式、暗号化方式、ユーザID及びパスワードを設定する必要がある一方で、クライアント証明書を設定する必要がない。従って、本実施例では、EAP−FASTが選択された場合には、設定項目114を示す文字列(Client Certificate)は、他の文字列と異なる態様(具体的には薄い色)で表示されるように、エンタープライズ用画面90が更新される。この結果、ユーザは、更新後のエンタープライズ用画面90を見ることによって、設定すべき設定項目を容易に知ることができる。
なお、上記の更新は、例えば以下の手法で実現されてもよい。PC40の制御部50は、選択されたEAP認証方式を示す操作情報を多機能機10に送信する。多機能機10の制御装置20は、操作情報に基づいて、エンタープライズ用画面90を更新するための更新情報(例えば、更新後のエンタープライズ用画面90を表わす画面データ)し、更新情報をPC40に送信する。PC40の制御部50は、更新情報に基づいて、エンタープライズ用画面90を更新する。あるいは、上記の更新は、例えば以下の手法で実現されてもよい。PC40の制御部50は、最初に表示されるべきエンタープライズ用画面90の画面データと同時的に、ユーザの様々な操作に応じてエンタープライズ用画面90を更新するための様々な更新情報を取得しておく。PC40の制御部50は、選択されたEAP認証方式に対応する更新情報に基づいて、エンタープライズ用画面90を更新する。なお、以下で説明するパーソナル用画面190の更新も、上記と同様の手法で実現される。
ユーザは、上記の更新後のエンタープライズ用画面90に基づいて、さらに、他の各設定項目100,102,106〜118の内容情報を変更することができる。例えば、ユーザは、ボタン100a,102a,108a,114a,116aを操作することによって、設定項目100,102,108,114,116の内容情報を変更することができる。また、ユーザは、領域110a,112a,118aに文字を入力することによって、設定項目110,112,118の内容情報を変更することができる。なお、選択されたEAP認証方式がLEAP以外の認証方式である場合、ユーザは、設定項目116((Server Certificate Verification)の内容情報を変更することができる。ユーザは、設定項目116のボタン116aを操作することによって、「CA Cert.」と、「CA Cert. + Server ID」と、「None」と、のいずれか1個のモードを選択することができる。「CA Cert. + Server ID」がユーザによって選択された場合、設定項目118を示す文字列(Server ID)は、他の文字列と同じ濃さの色で表示されるように、エンタープライズ用画面90が更新される。これにより、ユーザは、サーバIDの設定が必要であることを認識することができる。一方において、「CA Cert.」又は「None」がユーザによって選択された場合、設定項目118を示す文字列(Server ID)は、他の文字列よりも薄い色で表示されるように、エンタープライズ用画面90が更新される。
ユーザは、操作部42を操作することによって、Submitボタン122を操作することができる。Submitボタン122が操作されると、PC40の制御部50は、Submitボタン122が操作されたことを示す操作情報を多機能機10に送信する。また、PC40の制御部50は、ユーザによって変更された無線設定(即ち、Submitボタン122の操作時に表示されているエンタープライズ用画面90の画面データ)を、多機能機10に送信する。なお、Cancelボタン120が操作されると、PC40の制御部50は、Cancelボタン120が操作されたことを示す操作情報を、多機能機10に送信する。
(パーソナル用画面の構成)
図6に示すように、パーソナル用画面190は、エンタープライズ用画面90と同様に、状態表示領域196と設定表示領域198とを含む。状態表示領域196に表示される各情報は、エンタープライズ用画面90の状態表示領域96に表示される各情報と同様である。設定表示領域198には、複数個の設定項目200〜212が表示される。各設定項目200〜212は、当該設定項目を示す文字列と、内容情報と、が対応づけられたものである。設定項目200〜202は、エンタープライズ用画面90の設定項目100〜102と同様である。また、エンタープライズ用画面90の設定項目104,108と同様に、設定表示領域198は、多機能機10に現在設定されているパーソナル系の認証方式(図6の例では「Shared Key」)を示す設定項目204(Authentication Method)と、多機能機10に現在設定されている暗号化方式(図6の例では「WEP」)を示す設定項目208(Encryption Mode)と、を含む。なお、設定表示領域198は、エンタープライズ用画面90の設定項目106,110,112,114,116,118に相当する設定項目を含まず、多機能機10に現在設定されているWEP Keyを示す設定項目210(Network Key Use)と、多機能機10に現在設定されているパスフレーズを示す設定項目212(Pass phrase)と、を含む。
ユーザは、PC40の操作部42(図1参照)を操作することによって、パーソナル用画面190に表示される複数個の設定項目202〜212の内容情報を変更することができる。例えば、ユーザは、ボタン204a,208a等を操作することによって、設定項目204(Authentication Method)、設定項目208(Encryption Mode)等を変更することができる。なお、エンタープライズ用画面90の場合と同様に、変更後の内容に応じて、パーソナル用画面190が更新される。即ち、ユーザが設定する必要がある設定項目を示す文字列が、ユーザが設定する必要がない設定項目を示す文字列と異なる態様で表示されるように、パーソナル用画面190が更新される。また、ユーザは、領域210a,212aに1個以上の文字を入力することによって、設定項目210,212の内容情報を変更することができる。
エンタープライズ用画面90の場合と同様に、ユーザによってSubmitボタン222が操作されると、PC40の制御部50は、Submitボタン222が操作されたことを示す操作情報と、ユーザによって変更された無線設定(即ち、Submitボタン222の操作時に表示されているパーソナル用画面190の画面データ)を、多機能機10に送信する。なお、Cancelボタン220が操作されると、PC40の制御部50は、Cancelボタン220が操作されたことを示す操作情報を、多機能機10に送信する。
パーソナル用画面190が表示部44に表示される場合、即ち、パーソナル系の無線設定が多機能機10に現在設定されている場合に、ユーザが、多機能機10の無線設定を、エンタープライズ系の無線設定に変更することを望む場合がある。この場合、ユーザは、パーソナル用画面190に含まれるEnterpriseタブ94を操作する。これにより、PC40の制御部50は、パーソナル用画面190の代わりに、エンタープライズ用画面90を表示部44に表示させる。この更新も、上記した手法で実現される。なお、ここで表示されるエンタープライズ用画面90に含まれる各設定項目100〜118の内容情報を表示するための領域には、何も表示されないか、デフォルトの内容が表示される。現在、多機能機10には、パーソナル系の無線設定が設定されており、エンタープライズ系の無線設定が設定されていないからである。ユーザは、エンタープライズ用画面90を介して、エンタープライズ系の無線設定の各設定項目100〜118の内容情報を指定することができる。その後に、Submitボタン122が操作されると、PC40の制御部50は、ユーザによって指定されたエンタープライズ系の無線設定を、多機能機10に送信する。
一方、エンタープライズ用画面90が表示部44に表示される場合、即ち、エンタープライズ系の無線設定が多機能機10に現在設定されている場合に、ユーザが、多機能機10の無線設定を、パーソナル系の無線設定に変更することを望む場合がある。この場合、ユーザは、エンタープライズ用画面90に含まれるPersonalタブ92を操作する。これにより、PC40の制御部50は、エンタープライズ用画面90の代わりに、パーソナル用画面190を表示部44に表示させる。この更新も、上記の手法で実現される。なお、ここで表示されるパーソナル用画面190に含まれる各設定項目200〜212の内容情報を表示するための領域には、何も表示されないか、デフォルトの内容が表示される。ユーザは、パーソナル用画面190を介して、パーソナル系の無線設定の各設定項目200〜212の内容を指定することができる。その後、Submitボタン222が操作されると、PC40の制御部50は、ユーザによって指定されたパーソナル系の無線設定を、多機能機10に送信する。
図3に戻って、設定変更処理の内容を説明する。制御装置20は、S20でエンタープライズ用画面90の画面データをPC40に提供すると、PC40からSubmitボタン122(図5参照)が操作されたことを示す操作情報を受信することを監視する(S22)。制御装置20は、Cancelボタン120が操作されたことを示す操作情報を受信すると、S22でNOと判断し、処理を終了する。一方、制御装置20は、Submitボタン122が操作されたことを示す操作情報を受信すると、S22でYESと判断し、S24に進む。なお、上述したように、S22でYESの場合には、制御装置20は、PC40からエンタープライズ系の無線設定(ユーザによって変更された後の無線設定)を受信する。S24では、判定部28は、PC40から受信されたエンタープライズ系の無線設定を対象として、エラー判定処理(図7参照)を実行する。なお、以下では、エラー判定処理の対象であるエンタープライズ系の無線設定のことを、「特定の無線設定」と呼ぶ。次いで、制御装置20は、エラー判定処理において、エラーなしと判定されたのか否かを判断する(S26)。ここでNOの場合(即ちエラーありと判定された場合)にS20に戻り、YESの場合(即ちエラーなしと判定された場合)にS28に進む。S28では、供給部24は、無線通信実行部32に上記の特定の無線設定を供給して、処理を終了する。無線通信実行部32は、上記の特定の無線設定を格納する。即ち、新たなエンタープライズ系の無線設定(上記の特定の無線設定)が多機能機10に設定される。この結果、無線通信実行部32は、新たなエンタープライズ系の無線設定を用いて、エンタープライズ用AP60と無線接続することができる。
一方において、制御装置20は、S30でパーソナル用画面190の画面データをPC40に提供すると、PC40からSubmitボタン222(図6参照)が操作されたことを示す操作情報を受信することを監視する(S32)。制御装置20は、Cancelボタン220が操作されたことを示す操作情報を受信すると、S32でNOと判断し、処理を終了する。一方において、制御装置20は、PC40からSubmitボタン222が操作されたことを示す操作情報を受信すると、S32でYESと判断し、S34に進む。なお、S32でYESの場合には、制御装置20は、PC40からパーソナル系の無線設定(ユーザによって変更された後の無線設定)を受信する。S34では、供給部24は、PC40から受信されたパーソナル系の無線設定を無線通信実行部32に供給して、処理を終了する。無線通信実行部32は、供給されたパーソナル系の無線設定を格納する。即ち、新たなパーソナル系の無線設定が多機能機10に設定される。この結果、無線通信実行部32は、新たなパーソナル系の無線設定を用いて、パーソナル用AP70と無線接続することができる。
なお、上述したように、S20でエンタープライズ用画面90の画面データを提供しても、Personalタブ92(図5参照)が操作され、かつ、Submitボタン222(図6参照)が操作される場合には、制御装置20は、PC40からパーソナル系の無線設定を受信する。この場合、フローチャートに示していないが、制御装置20は、S34に進み、パーソナル系の無線設定を無線通信実行部32に供給する。逆に、S30でパーソナル用画面190の画面データを提供しても、Enterpriseタブ94(図6参照)が操作され、かつ、Submitボタン122(図5参照)が操作される場合には、制御装置20は、PC40からエンタープライズ系の無線設定を受信する。この場合、制御装置20は、S24に進み、PC40から受信されたエンタープライズ系の無線設定を対象として、エラー判定処理(図7参照)を実行する。この場合のエラー判定処理の対象であるエンタープライズ系の無線設定のことも、「特定の無線設定」と呼ぶ。
(多機能機が実行するエラー判定処理)
次いで、図7を参照して、図3のS24のエラー判定処理について説明する。判定部28(図1参照)は、まず、ユーザID(図5の設定項目110(User ID)の内容)(図8参照)が入力されているのか否かを判定する(S44)。即ち、判定部28は、上記の特定の無線設定に含まれる設定項目110の内容情報として、ユーザIDが記述されているのか否かを判定する。S44でNOの場合、提供部30(図1参照)は、ユーザIDの入力エラーを示す画面データをPC40に提供して(S46)、エラー判定処理を終了する。このとき、PC40の制御部50は、ユーザIDの入力エラーを示す画面を表示部44に表示させる。
一方、S44でYESの場合、判定部28は、上記の特定の無線設定に含まれる設定項目104(Authentication Method)の内容情報が、EAP−TLSを示すのか否かを判断する(S48)。ここでYESの場合にS50に進み、NOの場合にS54に進む。S50では、判定部28は、クライアント証明書(図5の設定項目114(Client Certificate)の内容)(図8参照)が設定されているのか否かを判断する。即ち、判定部28は、上記の特定の無線設定に含まれる設定項目114の内容情報として、クライアント証明書の証明書IDが選択されているのか否かを判断する。S50でNOの場合、提供部30は、証明書の設定エラーを示す画面をPC40に提供して(S52)、エラー判定処理を終了する。このとき、PC40の制御部50は、証明書の設定エラーを示す画面を表示部44に表示させる。一方において、S50でYESの場合、S60(後述する)に進む。
S54では、判定部28は、所定範囲内の文字数のパスワード(図5の設定項目112(Password)の内容)(図8参照)が入力されているのか否かを判定する。即ち、判定部28は、上記の特定の無線設定に含まれる設定項目112の内容情報として、所定範囲内の文字数のパスワードが記述されているのか否かを判断する。S54でNOの場合、提供部30は、パスワードの入力エラーを示す画面をPC40に提供して(S58)、エラー判定処理を終了する。PC40の制御部50は、パスワードの入力エラーを示す画面を表示部44に表示させる。一方において、S54でYESの場合、判定部28は、上記の特定の無線設定に含まれる設定項目104(Authentication Method)の内容情報が、EAP−FAST、PEAP、又は、EAP−TTLSを示すのか否かを判断する(S56)。ここでYESの場合にS60に進み、NOの場合(即ち設定項目104の内容情報がLEAPの場合)にS72に進む。
S60では、判定部28は、上記の特定の無線設定に含まれる設定項目116(Server Certificate Verification)(図8参照)の内容情報が、「CA Cert.」、又は、「CA Cert. + Server ID」を示すのか否かを判断する。ここでYESの場合にS62に進み、NOの場合(設定項目116(Server Certificate Verification)の内容情報が「None」を示す場合)にS72に進む。S62では、判定部28は、認証サーバ62を認証するためのCA証明書が多機能機10にインストール済みであるのか否かを判定する。ここでYESの場合にS66に進み、NOの場合にS64に進む。S64では、提供部30は、CA証明書がインストールされていないことを示すエラーを示す画面をPC40に提供して、エラー判定処理を終了する。PC40の制御部50は、CA証明書がインストールされていないことを示す画面を表示部44に表示させる。S66では、判定部28は、上記の特定の無線設定に含まれる設定項目116(Server Certificate Verification)(図8参照)の内容情報が、「CA Cert. + Server ID」を示すのか否かを判断する。ここでYESの場合にS68に進み、NOの場合にS72に進む。S68では、判定部28は、サーバID(図5の設定項目118(Server ID)の内容)が入力されているのか否かを判定する。即ち、判定部28は、上記の特定の無線設定に含まれる設定項目118の内容情報として、サーバIDが記述されているのか否かを判定する。S68でNOの場合、提供部30は、サーバIDの入力エラーを示す画面をPC40に提供して(S70)、エラー判定処理を終了する。PC40の制御部50は、サーバIDの入力エラーを示す画面を表示部44に表示させる。一方において、S68でYESの場合、S72に進む。S72では、提供部30は、設定完了を示す画面をPC40に提供して、エラー判定処理を終了する。PC40の制御部50は、設定完了を示す画面を表示部44に表示させる。
図7のエラー判定処理では、EAP認証方式の種類によって、エラー判定の対象となる設定項目が異なる。図8は、図7のエラー判定処理において、エラー判定の対象となる設定項目の一覧を示す。図8中の「○」はエラー判定の対象の設定項目を示し、「×」はエラー判定の対象ではない設定項目を示す。例えば、EAP認証方式がLEAPである場合、ユーザID、パスワード(図5の設定項目110,112)がエラー対象の設定項目であり、クライアント証明書、サーバ証明書、サーバID(図5の設定項目114,116,118)はエラー対象の設定項目とはならない。また、EAP認証方式がEAP−FAST,PEAP,EAP−TTLS,EAP−TLSである場合であって、かつ、図5の設定項目116(Server Certificate Verification)の内容が「None」又は「CA Cert.」である場合(「Server ID無」に相当する)には、サーバIDはエラー判定の対象の設定項目に含まれない。一方において、図5の設定項目116の内容が「CA Cert. + Server ID」ある場合(「Server ID有」に相当する)には、サーバIDはエラー判定の対象の設定項目に含まれる。言い換えると、設定項目104(Authentication Method)(特定の設定項目の一例)の内容がEAP−TLS(第1の認証方式の一例)を示す(図7のS48でYES)場合に、図7のS50で、設定項目114(Client Certificate)(第1の設定項目の一例)を、エラー判定の対象の設定項目として採用し、設定項目104(Authentication Method)の内容がEAP−FAST、PEAP、EAP−TTLS(第2の認証方式の一例)を示す(図7のS48でNO)場合に、該設定項目114を、エラー判定の対象の設定項目として採用せずに、図7のS54で、設定項目112(Password)(第2の設定項目の一例)を、エラー判定の対象の設定項目として採用する。
また、設定項目104(Authentication Method)の内容がEAP−TLSを示す(図7のS48でYES)場合において、(a)設定項目116(Server Certificate Verification)(第3の設定項目の一例)が「CA Cert. + Server ID」(特定の内容の一例)を示す(図7のS66でYES)場合に、設定項目114(Client Certificate)に加えて、図7のS68で、設定項目118(Server ID)(第4の設定項目の一例)をエラー判定の対象の設定項目として採用し、(b)設定項目116(Server Certificate Verification)が「CA Cert. + Server ID」を示さない(図7のS66でNO)場合に、設定項目118(Server ID)をエラー判定の対象の設定項目として採用しない。
また、設定項目104(Authentication Method)の内容がEAP−FAST、PEAP、EAP−TTLSを示す(図7のS56でYES)場合において、(c)設定項目116(Server Certificate Verification)が「CA Cert. + Server ID」(特定の内容の一例)を示す(図7のS66でYES)場合に、設定項目114(Client Certificate)に加えて、図7のS68で、設定項目118(Server ID)をエラー判定の対象の設定項目として採用し、(d)設定項目116(Server Certificate Verification)が「CA Cert. + Server ID」を示さない(図7のS66でNO)場合に、設定項目118(Server ID)をエラー判定の対象の設定項目として採用しない。
実施例について詳しく説明した。多機能機10は、現在設定されている無線設定が、エンタープライズ系の認証方式に対応する場合にエンタープライズ用画面90の画面データをPC40に提供し、パーソナル系の認証方式に対応する場合にパーソナル用画面190の画面データをPC40に提供する。エンタープライズ用画面90は、エンタープライズ用APと無線接続するために必要な設定項目を含み、パーソナル用APと無線接続するために必要な設定項目を含まない。逆に、パーソナル用画面190は、パーソナル用APと無線接続するために必要な設定項目を含み、エンタープライズ用APと無線接続するために必要な設定項目を含まない。PC40は、提供された画面データの画面を表示部44に表示する。この結果、表示部44には、多機能機10の現在の無線設定に応じた画面が表示される。これにより、ユーザは、多機能機10の無線設定を容易に確認することができる。
また、多機能機10は、ネットワーク構成画面80のConfigure Wireless82がユーザによって選択されると、多機能機10の現在の無線設定(即ち無線通信実行部32に現在格納されている無線設定)に応じて、エンタープライズ用画面90とパーソナル用画面190との一方をPC40に提供する。この構成では、表示部44に、エンタープライズ用画面90が表示される場合とパーソナル用画面190が表示される場合とのいずれの場合であっても、ユーザは、共通するConfigure Wireless82を選択すればよい。この構成によれば、ユーザは、エンタープライズ用画面90を表示させるか、パーソナル用画面190を表示させるかを選択しなくて済む。
多機能機10は、各画面90,190を介して変更された設定項目の内容を利用して、無線接続する。これにより、ユーザは、操作部42を操作することによって、各画面90,190を介して、設定項目の内容を容易に変更することができる。また、多機能機10は、設定項目104の内容に応じて、設定が不要な設定項目と設定が必要な設定項目とが異なる態様で表示された画面90,190を、PC40に提供する。表示部44に表示された画面90,190を確認したユーザは、いずれの設定項目の設定が必要であるのかを、容易に判断することができる。
多機能機10は、エラー判定処理において、EAP認証方式の種類に応じて、エラー判定の対象となる設定項目の内容を変更する。これにより、エラー判定処理の処理負荷を低減することができ、処理時間を短縮することができる。また、エラー判定の対象となる設定項目が適切に採用されるために、例えば、パスワードの設定が不要であるEAP認証方式(例えばEAP−TLS)であって、パスワードが設定されていない場合に、パスワードをエラー判定の対象とすると、設定が必要な他の設定項目(例えばユーザID、クライアント証明書等)はエラーでないにも関わらず、エラーと判定されてしまうことを防止することができる。
上記の説明から明らかなように、多機能機10が無線通信装置の一例である。パーソナル用AP70が無線通信実行部と直接に無線通信を実行するデバイスの一例である。無線設定に含まれる認証方式情報が設定情報の一例である。エンタープライズ用画面90、パーソナル用画面190、ネットワーク構成画面80が、それぞれ、第1、第2、第3の画面の一例である。また、図4の選択領域82が、共通の選択領域の一例である。
(変形例)
(1)上記実施例では、PC40の表示部44に各画面80,90,190が表示されるが、これに代えて、多機能機10の表示部14に各画面が表示されてもよい。また、上記の実施例では、多機能機10が制御装置20を備えるが、これに代えて、PC40が制御装置の機能を備えていてもよい。
(2)上記の実施例では、取得部22によって取得される無線設定に関する設定情報には、EAP−FASTなどの具体的な認証方式(認証方式情報)が含まれるが、これと共に、又は、これに代えて、認証方式の種類を示す種類情報が含まれていてもよい。例えば、該種類情報は、エンタープライズ系の認証方式の場合には「1」を示し、パーソナル系の認証方式の場合には「0」を示す。そして、判断部26は、図3のS18において、該種類情報を用いて、無線設定に関する判断を実行する。一般には、判断部は、取得部によって取得される無線設定に関する設定情報(例えば認証方式情報や認証方式の種類情報)を用いて、無線設定が第1種の認証方式を示すのか第2種の認証方式を示すのかを判断すればよい。
(3)上記の実施例では、制御装置20は、各画面90,190を介して設定項目の内容が変更された場合に、変更された設定項目の内容情報を含む、無線設定を無線通信実行部32に供給する。しかしながら、制御装置20は、変更された設定項目のみを無線通信実行部32に供給してもよい。無線通信実行部32は、供給された設定項目に含まれる内容情報に従って、無線設定を更新してもよい。
(4)制御装置20は、パーソナル用画面190のSubmitボタン122が操作された場合に、エラー判定処理を実行してもよい。この場合、制御装置20は、設定項目202(Authentication Method)の内容に応じて、エラー判定の対象の設定項目を変更して、エラー判定処理を実行してもよい。例えば、設定項目202がShared Keyの場合には、設定項目206(Network Key Use)をエラー判定の対象の設定項目に採用し、設定項目208(Passphrase)をエラー判定の対象の設定項目に採用しなくてもよい。一方で、設定項目202がWPA−PSK、WPA2−PSKの場合には、設定項目208をエラー判定の対象の設定項目に採用し、かつ、設定項目206をエラー判定の対象の設定項目に採用しなくてもよい。
(5)上記した実施例では、制御装置20は、エラーがあると判定された場合に、エラーを示す画面データをPC40に提供して、エラー判定処理を終了する。しかしながら、制御装置20は、エラーがあると判定された場合に、エラーがある判定された設定項目を記憶しておき、判定対象の全ての設定項目についてエラー判定をした後、記憶された設定項目についてエラーがあることを示す画面データをPC40に提供してもよい。
(6)上記した実施例では、多機能機10は、インフラストラクチャモードで、パーソナル用APと接続される場合を説明したが、これに加えて、あるいは、これに代えて、多機能機10が、APを介さずにPC40に接続されてもよい。即ち、多機能機10は、アドホックモードで、PC40に接続されてもよい。この場合にも、図3のS18でYESと判断され、S30でパーソナル用画面190が提供される。ただし、図5の100aは「adhoc mode」と表示される。この変形例では、PC40が「無線通信実行部と直接に無線通信を実行するデバイス」の一例である。
(7)上記した実施例の技術は、多機能機10のみならず、PC、サーバ、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等の他の無線通信装置の制御装置にも適用することができる。
10:多機能機、20:制御装置、22:取得部、24:供給部、26:判断部、28:判定部、30:提供部、32:無線通信実行部、40:PC、44:表示部、48:ウェブブラウザ、50:制御部、60:エンタープライズ用アクセスポイント、62:認証サーバ、70:パーソナル用アクセスポイント、80:ネットワーク構成画面、90:エンタープライズ用画面、190:パーソナル用画面

Claims (10)

  1. 無線通信を実行する無線通信実行部を備える無線通信装置のための制御装置であって、
    前記無線通信装置に現在設定されている無線通信のための無線設定に関する設定情報を取得する取得部と、
    前記設定情報を用いて、前記無線設定が、認証サーバによって認証が実行される第1種の認証方式を示すのか、前記無線通信実行部が直接に無線通信を実行するデバイスによって認証が実行される第2種の認証方式を示すのか、を判断する判断部と、
    前記無線設定が前記第1種の認証方式を示すと判断される第1の場合に、前記無線設定に含まれる複数個の設定項目の内容を示す第1の画面を、表示部に提供し、前記無線設定が前記第2種の認証方式を示すと判断される第2の場合に、前記無線設定に含まれる複数個の設定項目の内容を示す第2の画面であって、前記第1の画面とは異なる前記第2の画面を、前記表示部に提供する提供部と、を備える制御装置。
  2. 前記設定情報は、前記無線通信装置に現在設定されている認証方式を示す認証方式情報を含み、
    前記判断部は、前記認証方式情報を用いて、前記無線設定が、前記第1種の認証方式を示すのか、前記第2種の認証方式を示すのか、を判断する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記提供部は、さらに、前記第1の画面又は前記第2の画面を前記表示部に提供するよりも前に、第3の画面を前記表示部に提供し、
    前記第3の画面は、前記第1の画面又は前記第2の画面を前記表示部に提供するための共通の選択領域であって、ユーザによって選択可能な前記共通の選択領域を含み、
    前記ユーザによって前記共通の選択領域が選択される場合に、前記取得部は、前記設定情報を取得し、前記判断部は、前記判断を実行し、前記提供部は、前記提供を実行する、請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記第1の画面と前記第2の画面とのうちの少なくとも一方の注目画面に含まれる前記複数個の設定項目のうち、少なくとも1個の設定項目の内容は、前記注目画面を介して変更可能であり、
    前記制御装置は、さらに、
    前記無線通信実行部が、前記少なくとも1個の設定項目の変更後の内容を用いて、無線通信を実行するように、前記変更後の内容を前記無線通信実行部に供給する供給部を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記第1の画面と前記第2の画面とのうちの少なくとも一方の注目画面に含まれる前記複数個の設定項目のうち、少なくとも1個の設定項目の内容は、前記注目画面を介して変更可能であり、
    前記制御装置は、さらに、
    前記注目画面に含まれる前記複数個の設定項目の内容に誤りがあるのか否かのエラー判定を実行する判定部であって、前記注目画面に含まれる認証方式を示す特定の設定項目の内容に応じて、前記エラー判定の対象の設定項目を変更して、前記エラー判定を実行する前記判定部を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記注目画面は、前記第1の画面であり、
    前記判定部は、
    前記第1の画面に含まれる前記特定の設定項目の内容が、前記第1種の認証方式のうちの第1の認証方式を示す第3の場合に、前記第1の画面に含まれる第1の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用し、
    前記第1の画面に含まれる前記特定の設定項目の内容が、前記第1種の認証方式のうちの第2の認証方式を示す第4の場合に、前記第1の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用せずに、前記第1の画面に含まれる第2の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用する、請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記判定部は、さらに、前記第3の場合において、
    (a)前記第1の画面に含まれる第3の設定項目が特定の内容を示す場合に、前記第1の設定項目に加えて、前記第1の画面に含まれる第4の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用し、
    (b)前記第1の画面に含まれる前記第3の設定項目が前記特定の内容を示さない場合に、前記第4の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用しない、請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記判定部は、さらに、前記第4の場合において、
    (c)前記第1の画面に含まれる第3の設定項目が特定の内容を示す場合に、前記第2の設定項目に加えて、前記第1の画面に含まれる第4の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用し、
    (d)前記第1の画面に含まれる前記第3の設定項目が前記特定の内容を示さない場合に、前記第4の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用しない、請求項6又は7に記載の制御装置。
  9. 前記判定部は、さらに、前記第3の場合と前記第4の場合との双方において、前記第1の画面に含まれる第5の設定項目を、前記エラー判定の対象の設定項目として採用する、請求項6から8のいずれか一項に記載の制御装置。
  10. 無線通信を実行する無線通信実行部を備える無線通信装置のための制御装置に、以下の各処理、即ち、
    前記無線通信装置に現在設定されている無線通信のための無線設定に関する設定情報を取得する取得処理と、
    前記設定情報を用いて、前記無線設定が、認証サーバによって認証が実行される第1種の認証方式を示すのか、前記無線通信実行部が直接に無線通信を実行するデバイスによって認証が実行される第2種の認証方式を示すのか、を判断する判断処理と、
    前記無線設定が前記第1種の認証方式を示すと判断される第1の場合に、前記無線設定に含まれる複数個の設定項目の内容を示す第1の画面を、表示部に提供し、前記無線設定が前記第2種の認証方式を示すと判断される第2の場合に、前記無線設定に含まれる複数個の設定項目の内容を示す第2の画面であって、前記第1の画面とは異なる前記第2の画面を、前記表示部に提供する提供処理と、実行させるコンピュータプログラム。
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