JP5884633B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
図1に示されるように、通信システム2は、多機能機(以下では「MFP(Multi-Function Peripheralの略)と呼ぶ)10と、携帯端末50と、アクセスポイント(以下では「AP(Access Pointの略)」と呼ぶ)60と、認証サーバ70と、PC(Personal Computerの略)80と、を備える。
MFP10は、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信と、WFD(Wi-Fi Directの略)方式に従った無線通信と、通常Wi−Fi方式に従った無線通信と、を実行可能である。以下では、上記の各方式に従った無線通信のことを、それぞれ、「NFC通信」、「WFD通信」、「通常Wi−Fi通信」と呼ぶ。
NFC方式は、いわゆる近距離無線通信のための無線通信方式であり、例えば、ISO/IEC21481又は18092の国際標準規格に基づく無線通信方式である。MFP10は、携帯端末50とNFC通信を実行可能である。
WFD方式は、Wi−Fi Allianceによって作成された規格書「Wi−Fi Peer−to−Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている無線通信方式である。WFD方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。
通常Wi−Fi方式は、Wi−Fi Allianceによって定められた無線通信方式であって、WFD方式とは異なる無線通信方式である。通常Wi−Fi方式は、WFD方式と同様に、IEEEの802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。ただし、上述したように、WFD方式は、AP60を介さない無線通信を実行するための無線通信方式である。これに対し、通常Wi−Fi方式は、AP60を介して無線通信を実行するための無線通信方式である。この点において、WFD方式と通常Wi−Fi方式とは異なる。
上述したように、エンタープライズ系の認証方式では、AP60とは別体に構成されている認証サーバ70が認証を実行する。図2のテーブルに示されるように、エンタープライズ系の認証方式は、認証プロトコルと、EAP(Extensible Authentication Protocolの略)認証方式と、の組合せによって決定される。エンタープライズ系の認証方式は、IEEE802.1X、WPA(Wi-Fi Protected Accessの略)−Enterprise、及び、WPA2−Enterpriseの3種類の認証プロトコルを採用している。WPA−Enterpriseは、IEEE802.1Xに準拠し、さらに発展させた規格である。WPA2−Enterpriseは、WPA−Enterpriseを取り入れて、さらに発展させた規格である。即ち、一般的に言うと、エンタープライズ系の認証方式は、IEEE802.1Xを利用する認証方式である。
上述したように、パーソナル系の認証方式では、AP60が認証を実行する。パーソナル系の認証方式は、WPA−PSK(WPA Pre-shared Keyの略)、WPA2−PSK、Open、及び、Shared keyの4種類の認証プロトコルを採用している。なお、「Open」は、認証が実行されないプロトコルであるが、本明細書では、認証方式の一種として扱っている。一般的に言うと、パーソナル系の認証方式は、IEEE802.1xを利用しない認証方式である。また、パーソナル系の認証方式は、EAP認証方式を利用しない認証方式である。
MFP10は、印刷機能及びスキャン機能を含む多機能を実行可能である。図1に示されるように、MFP10は、操作部12と、表示部14と、無線LANインターフェース(以下ではインターフェースのことを「I/F」と記載する)16と、印刷実行部18と、スキャン実行部20と、NFCI/F22と、制御部30と、を備える。各部12〜30は、バス線(符号省略)に接続されている。
携帯端末50は、例えば、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。携帯端末50は、MFP10と同様に、NFC通信とWFD通信と通常Wi−Fi通信とを実行可能である。ただし、携帯端末50は、MFP10とは異なり、WFD通信と通常Wi−Fi通信との両方を同時的に実行することができない。即ち、携帯端末50は、WFDNWと通常Wi−FiNWとの両方に同時的に属することができず、WFDNWと通常Wi−FiNWとのうちの一方のネットワークのみに属することができる。
AP60は、WFDのG/O機器ではなく、無線アクセスポイント又は無線LANルータと呼ばれる通常のAPであり、通常Wi−Fiネットワークを形成する。AP60は、通常Wi−FiNWに属する複数個の機器のうちの第1の機器(例えば携帯端末50)から目的データを受信して、上記の複数個の機器のうちの第2の機器(例えばMFP10)に当該目的データを送信する。即ち、AP60は、通常Wi−Fiネットワークに属する一対の機器の間の目的データの無線通信を中継する。
認証サーバ70は、Radius認証サーバであり、EPNWに新たに参加すべき機器の認証を実行する。AP60と通信可能に接続される。認証サーバ70は、AP60と有線又は無線で通信可能に接続される。本実施例では、認証サーバ70は、AP60と有線で通信可能に接続されている。このために、図1では、AP60と認証サーバ70との間の線が、有線通信を実行可能であることを示す実線である。これに対し、例えば、AP60とMFP10とは無線通信を実行する。このために、図1では、AP60とMFP10(無線LANI/F16)との間の線が、無線通信を実行可能であることを示す破線である。なお、図1中の他の破線も、無線通信を実行可能であることを示す。
PC80は、WFD通信と通常Wi−Fi通信とを実行可能である。ただし、PC80は、NFC通信を実行不可能である。PC80は、MFP10に機能(例えば、印刷機能、スキャン機能等)を実行させるためのドライバプログラムを備える。ドライバプログラムは、通常、MFP10と共に出荷されるメディアからPC80にインストールされる。ただし、変形例では、ドライバプログラムは、MFP10のベンダによって提供されるサーバからPC80にインストールされてもよい。
続いて、図3〜図5を参照して、MFP10が実行する通信処理の内容について説明する。ただし、その前に、携帯端末50が、ユーザの操作に応じて実行する処理の内容について説明する。
図4を参照して、図3のS14のマルチNW処理の内容について説明する。S30では、第1の判断部42は、MFP10が現在属している通常Wi−FiNWが、EPNWであるのか、PSNWであるのか、を判断する。具体的に言うと、EPNWを示すネットワーク種類情報がメモリ34に格納されている場合には、第1の判断部42は、MFP10の通常Wi−FiNWがEPNWである(即ちS30でYES)と判断して、S32に進む。一方において、PSNWを示すネットワーク種類情報がメモリ34に格納されている場合には、第1の判断部42は、MFP10の通常Wi−FiNWがPSNWである(即ちS30でNO)と判断して、S42に進む。
図5を参照して、図3のS16の非マルチNW処理の内容について説明する。非マルチNW処理が実行される状況では、MFP10は、通常Wi−FiNWのみに属しているか、WFDNWのみに属しているか、いずれの無線ネットワークにも属していない。
続いて、図6〜図20を参照して、図3〜図5の各処理によって実現される具体的なケースについて説明する。図6、図9、図11、図15、及び、図17〜図20は、MFP10の状態と携帯端末50の状態との各組合せに応じて、MFP10が実行する各処理の内容を表わすテーブルを示す。テーブル中の「通常Wi−Fi」の欄において、「x」は、携帯端末50が通常Wi−FiNWに属していないことを示し、「EPNW」は、携帯端末50がEPNWに属していることを示し、「PSNW」は、携帯端末50がPSNWに属していることを示す。また、テーブル中の「WFD」の欄において、「x」は、携帯端末50がWFDNWに属していないことを示し、「G/O」は、携帯端末50がG/O状態で動作してWFDNWに属していることを示し、「クライアント」は、携帯端末50がクライント状態で動作してWFDNWに属していることを示す。また、図7、図8、図10、図12〜図14、及び、図16は、MFP10及び携帯端末50が実行する処理のシーケンス図を示す。これらのシーケンス図において、MFP10及び携帯端末50の間の一本線の矢印は、NFCI/F22を利用したNFC通信を示し、MFP10及び携帯端末50の間の二本線の矢印は、無線LANI/F16を利用したWFD通信又は通常Wi−Fi通信を示す。
MFP10が、EPNW100に属していると共に、G/O状態で動作してWFDNW200に属しているケースAについて、説明する。携帯端末50の状態に応じて、ケースAは、以下の各ケース(ケースA1、A2等)に分類される。
図7のケースA1では、携帯端末50は、いずれの無線ネットワークにも属していない。MFP10は、NFC通信を実行して、印刷指示と、NWなしを示す情報と、を含むNFC情報を、携帯端末50から受信する(図3のS10でYES)。この場合、MFP10は、図4のマルチNW処理のS30でYESと判断し、S32でNOと判断し、S36でYESと判断する。このために、MFP10は、NFC通信を実行して、MFP10によって準備されたWFDNW200のWSIを携帯端末50に送信する(S38)。携帯端末50は、WFDNW200のWSIを利用して、WFDNW200に参加する。MFP10は、WFDNW200を利用して、印刷データを携帯端末50から直接的に受信し、印刷データを印刷実行部18に供給する(S18)。
図8のケースA5(1)では、MFP10のWFDNW200と、携帯端末50のWFDNW200と、が同じである。MFP10は、NFC通信を実行して、印刷指示と、WFDNWに属していることを示す情報と、SSID「W1」と、BSSID「W2」と、を含むNFC情報を、携帯端末50から受信する(図3のS10でYES)。この場合、MFP10は、図4のマルチNW処理のS30でYESと判断し、S32でYESと判断する。このために、MFP10は、NFC通信を実行して、NW変更不要情報を携帯端末50に送信する(S34)。MFP10は、WFDNW200を利用して、印刷データを携帯端末50から直接的に受信し、印刷データを印刷実行部18に供給する(S18)。
続いて、MFP10が、EPNW110に属していると共に、クライアント状態で動作してWFDNW210に属しているケースBについて、説明する。携帯端末50の状態に応じて、ケースBは、以下の各ケース(ケースB1、B2等)に分類される。
図10のケースB1では、携帯端末50は、いずれの無線ネットワークにも属していない。MFP10は、NFC通信を実行して、印刷指示と、NWなしを示す情報と、を含むNFC情報を、携帯端末50から受信する(図3のS10でYES)。この場合、MFP10は、図4のマルチNW処理のS30でYESと判断し、S32でNOと判断し、S36でNOと判断する。このために、MFP10は、NFC通信を実行して、G/O機器212によって準備されたWFDNW210のWSIを携帯端末50に送信する(S40)。携帯端末50は、WFDNW210のWSIを利用して、WFDNW210に参加する。携帯端末50は、G/O機器212に印刷データを送信する。G/O機器212は、印刷データをMFP10に転送する。MFP10は、G/O機器212を介して、印刷データを携帯端末50から間接的に受信し、印刷データを印刷実行部18に供給する(S18)。ケースB1は、上記のケースA1(図7参照)と同様の効果を得ることができる。
続いて、MFP10が、PSNW120に属していると共に、G/O状態で動作してWFDNW220に属しているケースCについて、説明する。携帯端末50の状態に応じて、ケースCは、以下の各ケース(ケースC1、C2等)に分類される。
図12のケースC1では、携帯端末50は、いずれの無線ネットワークにも属していない。MFP10は、NFC通信を実行して、印刷指示と、NWなしを示す情報と、を含むNFC情報を、携帯端末50から受信する(図3のS10でYES)。この場合、MFP10は、図4のマルチNW処理のS30でNOと判断し、S42でNOと判断し、S46でNOと判断する。このために、MFP10は、NFC通信を実行して、PSNW120のWSIを携帯端末50に送信する(S54)。携帯端末50は、PSNW120のWSIを利用して、PSNW120に参加する。携帯端末50は、AP60に印刷データを送信する。AP60は、印刷データをMFP10に転送する。MFP10は、AP60を介して、印刷データを携帯端末50から間接的に受信し、印刷データを印刷実行部18に供給する(S18)。
図13のケースC2では、携帯端末50は、AP160及び認証サーバ170を含むEPNW300に属している。MFP10は、NFC通信を実行して、印刷指示と、EPNWを示す情報と、を含むNFC情報を、携帯端末50から受信する(図3のS10でYES)。この場合、MFP10は、図4のマルチNW処理のS30でNOと判断し、S42でNOと判断し、S46でYESと判断し、S48でYESと判断する。このために、MFP10は、NFC通信を実行して、MFP10によって準備されたWFDNW220のWSIを携帯端末50に送信する(S50)。携帯端末50は、EPNW300から離脱し、次いで、WFDNW220のWSIを利用して、WFDNW220に参加する。MFP10は、WFDNW220を利用して、印刷データを携帯端末50から直接的に受信し、印刷データを印刷実行部18に供給する(S18)。
図14のケースC3(1)では、MFP10のPSNW120と、携帯端末50のPSNW120と、が同じである。MFP10は、NFC通信を実行して、印刷指示と、PSNWに属していることを示す情報と、SSID「P1」と、BSSID「P2」と、を含むNFC情報を、携帯端末50から受信する(図3のS10でYES)。この場合、MFP10は、図4のマルチNW処理のS30でNOと判断し、S42でYESと判断する。このために、MFP10は、NFC通信を実行して、NW変更不要情報を携帯端末50に送信する(S44)。携帯端末50は、AP60に印刷データを送信する。AP60は、印刷データをMFP10に転送する。MFP10は、AP60を介して、印刷データを携帯端末50から間接的に受信し、印刷データを印刷実行部18に供給する(S18)。
続いて、MFP10が、PSNW130に属していると共に、クライアント状態で動作してWFDNW230に属しているケースDについて、説明する。携帯端末50の状態に応じて、ケースDは、以下の各ケース(ケースD1、D2等)に分類される。
図16のケースD2では、携帯端末50は、AP160及び認証サーバ170を含むEPNW300に属している。MFP10は、NFC通信を実行して、印刷指示と、EPNWを示す情報と、を含むNFC情報を、携帯端末50から受信する(図3のS10でYES)。この場合、MFP10は、図4のマルチNW処理のS30でNOと判断し、S42でNOと判断し、S46でYESと判断し、S48でNOと判断する。このために、MFP10は、NFC通信を実行して、G/O機器232によって準備されたWFDNW230のWSIを携帯端末50に送信する(S52)。携帯端末50は、EPNW300を離脱し、次いで、WFDNW230のWSIを利用して、WFDNW230に参加する。携帯端末50は、G/O機器232に印刷データを送信する。G/O機器232は、印刷データをMFP10に転送する。MFP10は、G/O機器232を介して、印刷データを携帯端末50から間接的に受信し、印刷データを印刷実行部18に供給する(S18)。ケースD2は、上記のケースC2(図13参照)と同様の効果を得ることができる。
図17のケースEでは、MFP10は、EPNW140のみに属している。ケースE1〜E5に示されるように、携帯端末50がどのような状態であっても、MFP10は、自発G/Oモードに移行して(S74)、MFP10によって準備されたWFDNWのWSIを携帯端末50に送信する(S76)。即ち、MFP10は、携帯端末50をEPNW140に参加させずに、WFDNWに参加させる。これにより、EPNW140のセキュリティを確保することができる。しかも、MFP10及び携帯端末50は、WFDNWを利用して、目的データのWFD通信を適切に実行することができる。
図18のケースFでは、MFP10は、PSNW140のみに属している。ケースF1では、MFP10は、PSNW150のWSIを携帯端末50に送信する(S84)。即ち、MFP10は、携帯端末50をPSNW150に参加させる。これにより、例えば、家庭内に定常的に形成されているPSNW150に、携帯端末50を容易に参加させることができる。また、ケースF2、F3(2)、F4、F5では、MFP10は、自発G/Oモードに移行して(S74)、MFP10によって準備されたWFDNWのWSIを携帯端末50に送信する(S76)。即ち、MFP10は、携帯端末50をPSNW150に参加させずに、WFDNWに参加させる。MFP10及び携帯端末50は、WFDNWを利用して、目的データのWFD通信を適切に実行することができる。また、携帯端末50のユーザは、目的データの通信が終了すると、WFDNWに代えて、既存の無線ネットワークに携帯端末50を再び参加させることができる。また、ケースF3(1)では、MFP10は、NW変更不要情報を携帯端末50に送信する(S80)。
図19のケースGでは、MFP10は、G/O状態で動作してWFDNW240のみに属している。ケースG1、G2、G3、G4、G5(2)では、MFP10は、MFP10によって準備されたWFDNW240のWSIを携帯端末50に送信する(S94)。これらのケースG1等は、上記のケースF2等(図18参照)と同様の効果を得ることができる。また、ケースG5(1)では、MFP10は、NW変更不要情報を携帯端末50に送信する(S90)。
図20のケースHでは、MFP10は、クライアント状態で動作してWFDNW250のみに属している。ケースH1、H2、H3、H4(2)、H5(2)では、MFP10は、G/O機器252によって準備されたWFDNW250のWSIを携帯端末50に送信する(S96)。これらのケースH1等は、上記のケースF2等(図18参照)と同様の効果を得ることができる。また、ケースH4(1)、H5(1)では、MFP10は、NW変更不要情報を携帯端末50に送信する(S90)。
本実施例によると、MFP10は、通常Wi−FiNWとWFDNWとの両方に現在属している場合に、通常Wi−FiNWが、EPNWであるのか、PSNWであるのか、を判断する(図4のS30)。MFP10は、通常Wi−FiNWがEPNWである(S30でYES)と判断される場合に、携帯端末50がWFDNWに参加するためのWFDNWのWSIを、NFCI/F22を利用して、携帯端末50に送信する(S38、S40)。これにより、携帯端末50は、WFDNWのWSIを利用して、WFDNWに参加することができる(図7のケースA1参照)。このために、MFP10及び携帯端末50は、WFDNWを利用して、目的データのWFD通信を適切に実行することができる。また、MFP10は、通常Wi−FiNWがPSNWである(S30でNO)と判断される場合に、携帯端末50が通常Wi−FiNW(即ちPSNW)に参加するためのPSNWのWSIを、NFCI/F22を利用して、携帯端末50に送信する(S54)。これにより、携帯端末50は、PSNWのWSIを利用して、PSNWに参加することができる(図12のケースC1)。このために、MFP10及び携帯端末50は、PSNWを利用して、目的データの通常Wi−Fi通信を適切に実行することができる。このように、MFP10は、通常Wi−FiNWとWFDNWとの両方に現在属している場合に、通常Wi−FiNWがEPNWであるのかPSNWであるのかに応じて、適切な処理を実行することができる。
MFP10が、「通信装置」の一例である。NFCI/22、無線LANI/F16が、それぞれ、「第1種のインターフェース」、「第2種のインターフェース」の一例である。通常Wi−Fi通信、WFD通信が、それぞれ、「第1種の無線通信」、「第2種の無線通信」の一例である。通常Wi−FiNW、WFDNWが、それぞれ、「第1種の無線ネットワーク」、「第2種の無線ネットワーク」の一例である。図4のS30でYESの場合、S30でNOの場合が、それぞれ、「第1の場合」、「第2の場合」の一例である。また、図4のS38(又はS40)の処理、S54の処理、S50(又はS52)の処理が、それぞれ、「送信処理」、「第1の特定処理」、「第2の特定処理」の一例である。S38、S40、S50、又は、S52の処理で送信されるWFDNWのWSIが、「第1の無線設定情報」の一例である。S38又はS50の処理で送信されるWFDNWのWSIが、「通信装置によって準備された第1の無線設定情報」の一例である。S40又はS52の処理で送信されるWFDNWのWSIが、「通信装置とは異なる機器によって準備された第1の無線設定情報」の一例である。S54の処理で送信されるPSNWのWSIが、「第2の無線設定情報」の一例である。また、G/O状態、クライアント状態が、それぞれ、「親局状態」、「子局状態」の一例である。
Claims (12)
- 通信装置であって、
携帯端末と無線通信を実行するための第1種のインターフェースと、
前記携帯端末と無線通信を実行するための第2種のインターフェースであって、前記第2種のインターフェースを利用した無線通信の通信速度は、前記第1種のインターフェースを利用した無線通信の通信速度よりも速く、前記第2種のインターフェースは、前記通信装置及び前記携帯端末とは別体に構成されているアクセスポイントを介した第1種の無線通信と、前記アクセスポイントを介さない第2種の無線通信と、を実行するためのインターフェースである、前記第2種のインターフェースと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末から特定の情報を受信する受信部と、
前記特定の情報が受信される際に、前記通信装置が、前記第1種の無線通信を実行するための第1種の無線ネットワークと、前記第2種の無線通信を実行するための第2種の無線ネットワークと、の両方に現在属している場合に、前記第1種の無線ネットワークが、前記アクセスポイントとは異なる認証サーバによって認証が実行されるエンタープライズ系の認証方式に従ったエンタープライズ無線ネットワークであるのか否かを判断する第1の判断部と、
前記第1種の無線ネットワークが前記エンタープライズ無線ネットワークであると判断される第1の場合に、前記携帯端末が前記第2種の無線ネットワークに参加するための第1の無線設定情報を、前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末に送信する送信処理を実行し、
前記第1種の無線ネットワークが前記エンタープライズ無線ネットワークではないと判断される第2の場合に、前記送信処理とは異なる第1の特定処理を実行する処理実行部と、を備える、通信装置。 - 前記第1の判断部は、前記第1種の無線ネットワークが、前記エンタープライズ無線ネットワークであるのか、前記アクセスポイントによって認証が実行されるパーソナル系の認証方式に従ったパーソナル無線ネットワークであるのか、を判断し、
前記処理実行部は、前記第1種の無線ネットワークが前記パーソナル無線ネットワークであると判断される前記第2の場合に、前記携帯端末が前記第1種の無線ネットワークに参加するための第2の無線設定情報を、前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末に送信する前記第1の特定処理を実行する、請求項1に記載の通信装置。 - 前記通信装置は、無線ネットワークの親局として機能する親局状態と、前記無線ネットワークの子局として機能する子局状態と、を含む複数の状態のうちのいずれかの状態で選択的に動作可能であり、
前記通信装置は、前記親局状態及び前記子局状態のうちのどちらかの状態で動作して前記第2種の無線ネットワークに属することが可能であり、
前記処理実行部は、前記第1の場合において、前記通信装置が、前記親局状態で動作して前記第2種の無線ネットワークに現在属している場合に、前記通信装置が前記第2種の無線ネットワークを形成した際に前記通信装置によって準備された前記第1の無線設定情報を、前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末に送信する前記送信処理を実行する、請求項1又は2に記載の通信装置。 - 前記処理実行部は、前記第1の場合において、前記通信装置が、前記子局状態で動作して前記第2種の無線ネットワークに現在属している場合に、前記通信装置とは異なる機器が前記第2種の無線ネットワークを形成した際に前記異なる機器によって準備された前記第1の無線設定情報を、前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末に送信する前記送信処理を実行する、請求項3に記載の通信装置。
- 前記制御部は、さらに、
前記携帯端末が、前記通信装置が現在属している前記第2種の無線ネットワークに、現在属しているのか否かを判断する第2の判断部を備え、
前記処理実行部は、
前記携帯端末が、前記第2種の無線ネットワークに現在属していると判断される場合に、前記送信処理を実行せず、
前記第1の場合であり、かつ、前記携帯端末が、前記第2種の無線ネットワークに現在属していないと判断される場合に、前記送信処理を実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記第2の判断部は、前記第1の場合に、前記携帯端末が、前記通信装置が現在属している前記第2種の無線ネットワークに、現在属しているのか否かを判断し、
前記処理実行部は、前記第1の場合であり、かつ、前記携帯端末が、前記第2種の無線ネットワークに現在属していると判断される場合に、前記送信処理を実行しない、請求項5に記載の通信装置。 - 前記制御部は、さらに、
前記携帯端末が、前記通信装置が現在属している前記第1種の無線ネットワークに、現在属しているのか否かを判断する第3の判断部を備え、
前記処理実行部は、
前記携帯端末が、前記第1種の無線ネットワークに現在属していると判断される場合に、前記第1の特定処理を実行せず、
前記第2の場合であり、かつ、前記携帯端末が、前記第1種の無線ネットワークに現在属していないと判断される場合に、前記第1の特定処理を実行する、請求項1から6のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記第3の判断部は、前記第2の場合に、前記携帯端末が、前記通信装置が現在属している前記第1種の無線ネットワークに、現在属しているのか否かを判断し、
前記処理実行部は、前記第2の場合であり、かつ、前記携帯端末が、前記第1種の無線ネットワークに現在属していると判断される場合に、前記第1の特定処理を実行しない、請求項7に記載の通信装置。 - 前記処理実行部は、
前記第2の場合であり、かつ、前記携帯端末が、いずれの無線ネットワークにも現在属していないことに起因して、前記携帯端末が、前記通信装置が現在属している前記第1種の無線ネットワークに、現在属していないと判断される場合に、前記第1の特定処理を実行し、
前記第2の場合であり、かつ、前記携帯端末が、前記第1種の無線ネットワークとは異なる無線ネットワークに現在属していることに起因して、前記携帯端末が、前記通信装置が現在属している前記第1種の無線ネットワークに、現在属していないと判断される特定の場合に、前記第1の特定処理とは異なる第2の特定処理を実行する、請求項7又は8に記載の通信装置。 - 前記通信装置は、無線ネットワークの親局として機能する親局状態と、前記無線ネットワークの子局として機能する子局状態と、を含む複数の状態のうちのいずれかの状態で選択的に動作可能であり、
前記通信装置は、前記親局状態及び前記子局状態のうちのどちらかの状態で動作して前記第2種の無線ネットワークに属することが可能であり、
前記処理実行部は、前記特定の場合において、前記通信装置が、前記親局状態で動作して前記第2種の無線ネットワークに現在属している場合に、前記通信装置が前記第2種の無線ネットワークを形成した際に前記通信装置によって準備された前記第1の無線設定情報を、前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末に送信する前記第2の特定処理を実行する、請求項9に記載の通信装置。 - 前記処理実行部は、前記特定の場合において、前記通信装置が、前記子局状態で動作して前記第2種の無線ネットワークに現在属している場合に、前記通信装置とは異なる機器が前記第2種の無線ネットワークを形成した際に前記異なる機器によって準備された前記第1の無線設定情報を、前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末に送信する前記第2の特定処理を実行する、請求項10に記載の通信装置。
- 通信装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記通信装置は、
携帯端末と無線通信を実行するための第1種のインターフェースと、
前記携帯端末と無線通信を実行するための第2種のインターフェースであって、前記第2種のインターフェースを利用した無線通信の通信速度は、前記第1種のインターフェースを利用した無線通信の通信速度よりも速く、前記第2種のインターフェースは、前記通信装置及び前記携帯端末とは別体に構成されているアクセスポイントを介した第1種の無線通信と、前記アクセスポイントを介さない第2種の無線通信と、を実行するためのインターフェースである、前記第2種のインターフェースと、を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記通信装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末から特定の情報を受信する受信処理と、
前記特定の情報が受信される際に、前記通信装置が、前記第1種の無線通信を実行するための第1種の無線ネットワークと、前記第2種の無線通信を実行するための第2種の無線ネットワークと、の両方に現在属している場合に、前記第1種の無線ネットワークが、前記アクセスポイントとは異なる認証サーバによって認証が実行されるエンタープライズ系の認証方式に従ったエンタープライズ無線ネットワークであるのか否かを判断する第1の判断処理と、
前記第1種の無線ネットワークが前記エンタープライズ無線ネットワークであると判断される第1の場合に、前記携帯端末が前記第2種の無線ネットワークに参加するための第1の無線設定情報を、前記第1種のインターフェースを利用して、前記携帯端末に送信する送信処理と、
前記第1種の無線ネットワークが前記エンタープライズ無線ネットワークではないと判断される第2の場合に、前記送信処理とは異なる第1の特定処理と、
を実行させるコンピュータプログラム。
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