JP5293401B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
POD(Print On Demand)においては、ジョブを実行する度に大量の用紙が使用される。POD用の画像形成装置内部若しくは画像形成装置に接続されたトレイには、種類毎に用紙が格納されている。用紙切れが発生すると画像形成が停止するため、モニタには用紙切れになったトレイを識別する情報が表示される。ユーザが実行しようとしたジョブに必要な種類の用紙がトレイに格納されていない場合にも、モニタにその旨が通知され、ユーザはトレイ内部の紙の入れ替え等を行う。
特許文献1には、トレイに入っている用紙のサイズや紙種情報をモニタに表示させるとともに、この用紙を使用してジョブ実行を行った場合に、ジョブ完了までに必要な時間や、ジョブの実行途中で用紙切れが発生するタイミングを通知し、ユーザに用紙補給を促す印刷システムが記載されている。
特許文献2には、ジョブ毎に必要な紙種や坪量の異なる様々な用紙を予約可能にして、トレイに格納されていない用紙を必要とするジョブの実行の際に、用紙交換作業の効率化を行う画像形成装置が記載されている。
特開2004−348713号公報 特開2005−345732号公報
ユーザが用紙交換を行うには、用紙交換すべきタイミングや、予約されたジョブに必要な用紙のトレイやサイズ、紙種等の詳細な情報をユーザが把握する必要がある。しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、トレイに格納されている用紙を使用するジョブと予約がなされたジョブとの実行順や時間関係等を把握することができないため、ユーザは効率の良い用紙交換作業を行うことができなかった。
本発明は上記課題に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、効率の良い用紙交換作業の補助を可能とする画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
予約されたジョブのジョブデータを記憶する記憶部と、
前記予約されたジョブのジョブデータに基づいて画像形成を実行する画像形成部と、
前記画像形成部に対して供給する用紙を格納する給紙部と、
表示部と、
前記予約されたジョブにおいて使用される用紙の種類と前記予約されたジョブにおいて使用される給紙部に格納されている用紙の種類とが異なるか否かを前記ジョブデータに基づいて判断し、異なると判断した場合には、前記予約されたジョブの実行に必要な時間を示す予約情報を表示するためのジョブスケジューリング画面に所定の通知を含ませて前記表示部に表示させる制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部が表示させるジョブスケジューリング画面は、第1軸が給紙トレイ情報、当該第1軸と直交する第2軸が前記予約されたジョブの実行に必要な時間を示す表上に、前記予約されたジョブの予約情報を表示するものであって
前記制御部は、前記ジョブデータに基づいてジョブの実行に必要な時間を算出し、当該算出された時間に相当する第2軸の長さ分だけ予約情報を表示するとともに、前記予約されたジョブにおいて使用される用紙の種類と前記給紙部に格納されている用紙の種類とが異なるか否かを前記ジョブデータに基づいて判断し、異なると判断した場合には、当該ジョブに対応する予約情報を異ならないと判断したジョブの予約情報と異なる表示で前記表示部に表示させることを特徴とする
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御部は、前記異なると判断した場合には、前記ジョブに対応する予約情報を、予約情報の色、用紙交換マーク、又は予約情報の網掛けの何れかの表示を行うことによって他のジョブの予約情報と異なる表示で前記表示部に表示させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
操作部を更に備え、
前記制御部は、前記操作部によって前記表示部に表示された予約情報が選択されると、当該予約情報に対応するジョブのジョブデータにおいて指定されている用紙の情報のうち前記給紙部に格納されている用紙に関する情報と異なるものを前記ジョブスケジューリング画面において強調表示させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
操作部を更に備え、
前記制御部は、前記操作部によって前記表示部に表示された2つの予約情報が選択されると、当該2つの予約情報に対応するジョブの実行順序を互いに入れ替えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
操作部を更に備え、
前記制御部は、前記操作部によって前記表示部に表示された予約情報が選択されると、当該選択された予約情報に対応するジョブにおいて使用される前記給紙部の変更を行うことを特徴とする。
本発明によれば、効率の良い用紙交換作業の補助を可能とする画像形成装置を提供することができる。
本実施の形態における画像形成装置の概略断面図である。 図1に示す画像形成装置の制御ブロック図である。 図2に示すLCDに表示されるジョブスケジューリング画面の一例である。 図2に示すLCDに表示されるジョブスケジューリング画面の一例である。 図2に示すLCDに表示されるジョブスケジューリング画面の一例である。 図2に示すLCDに表示されるジョブスケジューリング画面の一例である。 図2に示すLCDに表示されるジョブスケジューリング画面の一例である。 図2に示すLCDに表示されるジョブスケジューリング画面の一例である。 プリントキューを示す概念図である。 プリントキューを示す概念図である。 プリントキューを示す概念図である。 図2に示す制御部によって実行される処理のフローチャートである。 図2に示す制御部によって実行される用紙予約判断処理のフローチャートである。
まず図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100について説明する。
画像形成装置100は、自動原稿搬送装置10、読取装置20、プリンタ装置30、後処理装置200等から構成される。
自動原稿搬送装置10は、載置トレイに積載される用紙Dを読取装置20の読取個所に一枚ずつ搬送するものである。また、用紙Dの両面に画像が形成されている場合、自動原稿搬送装置10は用紙Dの片面読取り後に用紙Dの表裏を反転して再び読取箇所へ用紙Dを搬送する。
自動原稿搬送装置10は、載置トレイに積載される用紙Dを最上部から順に搬送する給紙ローラ等を備え、用紙Dを読取装置20の読取箇所に搬送した後に用紙Dが排出される排紙トレイ等を備える。また、自動原稿搬送装置10は、用紙Dの両面を読み取り可能にするため、反転ローラにより用紙Dの表裏の反転が可能である。
読取装置20は、自動原稿搬送装置10により搬送された用紙Dから画像を読取り、当該画像を表す画像データを生成する。
読取装置20は、光源やミラーを備えた露光走査部、用紙Dからの反射光を受光しその光量信号を電気信号へと光電変換するラインイメージセンサ、用紙Dからの反射光をラインイメージセンサへ集光する集光レンズ等から構成される。
プリンタ装置30は、ジョブデータに基づき電子写真プロセスにより給紙部40に格納された用紙上に画像を形成するものである。
プリンタ装置30は、入力されたジョブデータに含まれる画像データに応じてON/OFFするレーザ光を出力するレーザユニット、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム、その周囲に配置された帯電装置等から構成される。
プリンタ装置30の給紙部40は、詳細は図示はしないが、複数の給紙トレイや大容量ポストインサータ等を備え、制御部101の指示に従って搬送部50を介してプリンタ装置30に対して用紙を供給する。
また、画像形成装置100には、後処理装置200が接続される。後処理装置200は、画像形成装置100から排紙された用紙に対して各種後処理を実行する。
図2に、画像形成装置100の機能ブロック図を示す。
画像形成装置100は、本体部1、スキャナ部2、プリンタ部3、プリント・スキャナコントローラー4、操作入力部5により構成されている。
本体部1は、制御部101、記憶部102、DRAM制御IC103、画像メモリ104、読取処理部105、圧縮IC106、伸張IC107、書込処理部108等から構成される。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、記憶部102に記憶されているシステムプログラムを読み出し、図示しないRAMに展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置100の各部の動作を集中制御する。また、制御部101は、操作入力部5の操作信号やプリント・スキャナコントローラー4を介して入力されるジョブデータに基づいてコピーモード、プリンタモード、スキャナモードを切替え、記憶部102に記憶されている各モードに対応する処理プログラムを読み出して、画像形成処理を実行させる。
記憶部102は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、画像形成装置100に対応するシステムプログラム、及び当該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムを備える。また、記憶部102は各種処理プログラムの実行に必要な設定情報を記憶し、実行後のデータ等を記憶する。また、記憶部102は後述するプリントキューに予約ジョブを格納する。本実施の形態において、記憶部102に記憶されるジョブデータは、各ジョブを識別するジョブID、片面印刷と両面印刷を識別するための片面/両面情報、使用トレイ等を識別するための使用トレイ情報、ジョブにおいて使用する用紙を識別する情報、出力部数、出力枚数等から構成される。ジョブにおいて使用する用紙を識別する情報は、紙種、坪量、色、穴あきの有無を示す情報等である。
また、記憶部102は、給紙部40に格納されている用紙の情報を記憶する。例えば、給紙部40の給紙トレイ毎に格納されている用紙のサイズ、紙種、坪量、色、穴あきの有無等を示す情報を記憶する。これらの情報は、用紙を給紙部40に格納したユーザの操作により入力されてもよいし、ネットワーク接続された外部装置等から入力されることにより記憶部102に記憶されてもよい。
DRAM制御IC103は、画像メモリ104へのデータの読込みや、画像メモリ104からのデータの読み出しを制御する。また、DRAM制御IC103は、プリント・スキャナコントローラー4内のDRAM制御IC402とPCIバスにより接続されており、プリント・スキャナコントローラー4と本体部1との間のデータの入出力を制御する。
画像メモリ104は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成され、圧縮メモリ104a及びページメモリ104bを有している。圧縮メモリ104aは、DRAM制御IC103の制御により、圧縮IC106で圧縮された画像データ等のデータを一時的に記憶する。ページメモリ104bは、DRAM制御IC103の制御によりプリント・スキャナコントローラー4から出力された画像データを一時的に格納したり、プリント・スキャナコントローラー4に出力するための伸張された画像データを一時的に格納したりする。
読取処理部105は、スキャナ部2により読取られたアナログ電気信号を本体部1内で処理可能なデジタルデータに変換して圧縮IC106へ出力する。
圧縮IC106は、プリント・スキャナコントローラー4から出力された画像データや読取処理部105から出力された画像データを圧縮する。
伸張IC107は、DRAM制御IC103から出力された圧縮データを伸張する。
書込処理部108は、操作入力部5やプリント・スキャナコントローラー4から出力された指示データに従って拡大、縮小、回転、位置変更等の画像処理が施された画像データを伸張IC107から入力し、必要に応じて校正処理等を行った後にプリンタ部3へ出力する。
スキャナ部2は、スキャナ制御部201、CCD202等から構成される。
スキャナ制御部201は、制御部101からの制御信号を受信して、CCD202を駆動制御する。
CCD(Charge Coupled Device)202は、図示しない光源から用紙へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより用紙画像を読取り、読み取った画像データを読取処理部105へ出力する。ここで、画像データは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
プリンタ部3は、プリンタ制御部301とプリント部302を備えて構成されている。
プリンタ制御部301は、制御部101からの制御信号を受信して、書込処理部108からの画像データに基づきLD(Laser Diode)を駆動制御して感光ドラム表面に静電潜像を形成させる。プリント部302は、LD、感光ドラム、排紙部等により構成されている画像形成部である。プリント部302は、感光ドラム表面の静電潜像をトナーで現像し、給紙部40から搬送される用紙にトナー像を転写して定着させた後、排出させる。
プリント・スキャナコントローラー4は、コントローラー制御部401、DRAM制御IC402、画像メモリ403、LAN−IF404等により構成されている。
コントローラー制御部401は、プリント・スキャナコントローラー4の各部の動作を制御し、ネットワークに接続された図示しないパーソナルコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
画像メモリ403は、DRAM制御IC402の制御により、ネットワークを介してパーソナルコンピュータから受信した画像データ、及びPCIバスを通じて本体部1から出力された画像データ等を一時的に格納する。
LAN−IF404は、画像形成装置100がネットワークを介してパーソナルコンピュータと接続するためのインターフェースである。
操作入力部5は、操作入力制御部501、タッチパネルを備えた表示部としてのLCD(Liquid Crystal Display)502等から構成される。
操作入力制御部501は、制御部101からの表示信号を受信して、LCD502における表示制御を行う。また、LCD502上のタッチパネルから入力される操作信号を制御部101へ出力する。
LCD502は、操作入力制御部501から入力される表示信号の指示に従って画面上に各種操作ボタンや画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。LCD502の表示画面は、透明なシートパネルにより覆われており、指又は専用のスタイラスペンで触れることにより入力される位置情報を入力情報として操作入力制御部501に出力するタッチパネルにより構成されている。
次に、図3を参照して、LCD502に表示されるジョブスケジューリング画面Gについて説明する。なお、以下の説明では、第2軸が各ジョブの実行に必要な時間(以下、所要時間)を示すジョブスケジューリング画面Gについて説明する。
ジョブスケジューリング画面Gは、予約された各ジョブが使用するトレイに関する情報、予約された各ジョブの用紙切れに関する情報や予約情報等の各種情報を、互いに直交する2つの軸を有する二次元の表上に表示させた画面であり、縦軸表示部51と、横軸表示部52と、予約情報表示部53と、を有している。
縦軸表示部51は、縦軸である第1軸に沿って設けられ、給紙部情報を表示する。給紙部情報とは、本画像形成装置100において使用する給紙部40を構成する各トレイを識別する情報及びこれらのトレイに格納されている用紙に関する情報である。以下説明する例では、給紙部40は、給紙トレイFT1〜FT8、大容量ポストインサータPFU1〜PFU3、ポストインサータPI1、PI2、及び包み製本用のトレイPBから構成されるものとする。
図3に示す縦軸表示部51は、給紙トレイFT1〜FT8、大容量ポストインサータPFU1〜PFU3、ポストインサータPI1、PI2、及び包み製本用のトレイPBのそれぞれに対応する14つの行と、ジョブデータで指定されたトレイが存在しないことを示す1つの行とに分割されている。給紙部40に対応する各行には、各トレイに収容する用紙に関する情報を表示している。この情報は、記憶部102に記憶された情報に基づいて表示が行われる。
例えば、縦軸表示部51の最上段である第1行は「給紙トレイFT1」に対応する行であり、この給紙トレイFT1に収容する用紙の紙種「普通紙」・用紙サイズ「不定形」・坪量「131−161g/m2」が表示されている。
また、図3に示すように、縦軸表示部51における給紙トレイFT1〜FT8に対応する第1行〜第8行、大容量ポストインサータPFU1〜3に対応する第9行〜第11行、ポストインサータPI1、PI2に対応する第12行、第13行、トレイPBに対応する第14行には、各ジョブにおける所要時間が概略表示されている。図3に示す例では、所要時間を示す線の色は、各行の給紙部における推定用紙残量又は給紙部40の予約状態と対応する。
横軸表示部52は、横軸である第2軸に沿って設けられ、ジョブの所要時間を示す目盛りを有している。第2軸の原点は現在時刻であるゼロを示し、図3のジョブスケジューリング画面Gでは、第2軸の1目盛りが30秒に対応している。
また、ジョブスケジューリング画面Gの下部には、スケジューリング画面の第2軸の表示スケールを変更するための拡大/縮小釦が設けられており、図3のジョブスケジューリング画面G上で拡大/縮小釦を操作すると、ジョブスケジューリング画面Gの第2軸の表示スケールが拡大されたジョブスケジューリング画面Gが表示される。例えば、拡大/縮小釦を押下すると、第2軸の1目盛りが1分になる等である。
予約情報表示部53には、予約された各ジョブの予約情報Rが表示される。予約情報Rは、そのジョブで使用するトレイに対応する第1軸上の位置、且つ、ジョブ実行のための所要時間に相当する長さの第2軸上の位置から成る領域に表示されることにより、使用するトレイ及びジョブ実行のための所要時間を示す情報である。この所要時間の算出方法は、公知の様々な方法を用いてよく、ジョブデータに含まれる出力部数、出力枚数等の各種印刷条件から算出される。
図3のジョブスケジューリング画面Gでは、予約された5つのジョブ1〜ジョブ5のそれぞれに対応する5つの予約情報R1〜R5が表示されている。
なお、図3のジョブスケジューリング画面Gでは、実行中のジョブも、実行予約順1番のジョブとして、帯状の表示として予約情報R1(ジョブバー)が表示されている。実行中のジョブについては、その表示タイミングにおけるジョブの残り所要時間が、所要時間とされている。
上述のようなジョブスケジューリング画面Gの表示処理において、制御部101は、プリントキューに予約されている各ジョブのジョブデータに基づいて、各ジョブが使用する給紙部40を特定し、給紙部40に対応する第1軸上の位置(第1行〜第14行)を特定する。そして、制御部101は、予約された各ジョブの予約情報Rを、そのジョブが使用する給紙部40に対応する第1軸上の位置に表示するとともに、そのジョブデータに基づいて所用時間を算出する。算出された各予約情報Rの第2軸方向の長さを、そのジョブの所要時間に相当する長さとする。また、詳細は後述するが各予約情報Rは給紙部40の各トレイの用紙残量や予約状態に対応した色が表示される。
このように、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、各ジョブの予約情報Rが、使用するトレイに対応する第1軸上の位置、且つ、用紙の使用予定枚数に相当する長さの第2軸上の位置に表示されることにより、各ジョブの実行の所要時間及び給紙部40の各トレイ等の用紙残量や予約状態が予約情報の色によって把握可能となっている。
すなわち、制御部101は、実行予約順1番のジョブ1の予約情報R1を、図3のジョブスケジューリング画面G上に表示する場合には、予約情報R1を、ジョブ1で使用する給紙トレイFT5に対応する第5行に表示するとともに、この予約情報R1の第2軸方向の長さを、ジョブ1のジョブデータに基づいて算出した所要時間に相当する長さ(図3の例の場合、8目盛で4分間)とすることで、ジョブ1が、給紙トレイFT1の用紙を4分間使用することを認識可能としている。また、ジョブデータに含まれる印刷部数と一部当たりの枚数、及び給紙トレイFT1に格納された用紙の残量データに基づいて、色分けがなされる。
また、制御部101は、記憶部102に格納された各ジョブのジョブデータに基づいて、実行予約順に、各ジョブの所用時間を算出する。そして、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、各ジョブの予約情報Rを、そのジョブより実行予約順が前のジョブの終了予想時間を積算した第2軸方向の位置を始点とする位置に表示することで、各ジョブの実行中の任意の時点における所要時間のジョブ全体での累計を把握可能としている。
具体的には、図3のジョブスケジューリング画面Gに示すように、制御部101は、ジョブ1の予約情報R1を、第2軸の原点を始点として、始点から第2軸方向に、そのジョブの用紙の所要時間「4分」に対応する8目盛り分進んだ位置を終点とする第2軸上の位置に表示する。
次いで、制御部101は、ジョブ2の予約情報R2を、ジョブ1の所要時間「4分」を示す第2軸上の位置(すなわち、原点から8目盛り分進んだ位置)を始点として、始点から第2軸方向に、ジョブ2の所要時間「4分30秒」に対応する9目盛り分進んだ位置(すなわち、原点から17目盛り分進んだ位置)を終点とする第2軸上の位置に表示する。なお、ジョブ2は該当用紙なしと判断されている。
次いで、制御部101は、ジョブ3の予約情報R3を、実行予約順が前のジョブ1、2の所要時間の積算値「8分30秒」を示す第2軸上の位置(すなわち、原点から17目盛り分進んだ位置)を始点として、始点から第2軸方向に、ジョブ3の所要時間「5分30秒」に対応する11目盛り分進んだ位置(すなわち、原点から28目盛り分進んだ位置)を終点とする第2軸上の位置に表示する。
次いで、制御部101は、ジョブ4の予約情報R4を、実行予約順が前のジョブ1〜3の所要時間の積算値「14分」を示す第2軸上の位置(すなわち、原点から28目盛り分進んだ位置)を始点として、始点から第2軸方向に、ジョブ4の所要時間「8分」に対応する16目盛り分進んだ位置(すなわち、原点から44目盛り分進んだ位置)を終点とする第2軸上の位置に表示する。
次いで、制御部101は、ジョブ5の予約情報R5を、実行予約順が前のジョブ1〜4の所要時間の積算値「22分」を示す第2軸上の位置(すなわち、原点から44目盛り分進んだ位置)を始点として、始点から第2軸方向に、ジョブ5の所要時間「8分」に対応する16目盛り分進んだ位置(すなわち、原点から60目盛り分進んだ位置)を終点とする第2軸上の位置に表示する。
また、制御部101は、ジョブの所要時間の積算が、第2軸方向の残りに対応する時間以上である場合には、二次元の表の右端を終点として予約情報Rを表示する。
また、制御部101は、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、第2軸方向における各ジョブの予約情報Rの境目に、各ジョブの区切りを示す区切り線を、第1軸に平行に表示することで、各ジョブの予約情報Rを個別に区別可能としている。
すなわち、制御部101は、図3に示すように、ジョブ1の予約情報R1とジョブ2の予約情報R2との境目に、区切り線54aを表示する。また、ジョブ2の予約情報R2とジョブ3の予約情報R3との境目に、区切り線54bを表示する。また、ジョブ3の予約情報R3とジョブ4の予約情報R4との境目に、区切り線54cを表示する。また、ジョブ4の予約情報R4とジョブ5の予約情報R5との境目に、区切り線54dを表示する。また、ジョブ5の予約情報R5の終点に区切り線54eを表示する。これにより、各ジョブの情報を、実行予約順が前後のジョブの情報と明確且つ容易に区別して、個別に把握できることとなる。
また、制御部101は、所定の更新タイミングに、第2軸の原点を現時点として、ジョブスケジューリング画面Gにおける各予約情報Rの表示位置を更新する。所定の更新タイミングは、所定枚の用紙に対する画像形成処理が終了したとき、又は、前回の更新タイミングから所定時間が経過したときであり、どのタイミングをジョブスケジューリング画面Gの更新タイミングとするかは、図示しない設定画面上でユーザが予め設定することができる。
所定毎の用紙に対する画像形成処理が終了したときを更新タイミングと設定する場合には、さらに、何枚毎に更新を行うかを設定することができる。ユーザは、例えば、1枚、10枚、100枚毎に、ジョブスケジューリング画面Gの更新を行うように設定することができる。
一方、前回の更新タイミングから所定時間が経過したときを更新タイミングと設定する場合には、さらに、何秒/分/時間毎に更新を行うかを設定することができる。ユーザは、例えば、10秒、60秒、10分毎に、ジョブスケジューリング画面Gの更新を行うように設定することができる。
また、制御部101は、予約された各ジョブについて、ジョブの実行中に用紙不足となるか否かを判断し、用紙不足となる場合には用紙の不足量と用紙不足となるタイミングを特定する。そして、ジョブスケジューリング画面Gの予約情報表示部53において、各ジョブの予約情報Rを、用紙不足又は給紙部40に格納されている用紙と予約ジョブで指定されている用紙とが一致しない場合に応じた態様、例えば、用紙残量が十分にあり印刷継続が可能な場合には青色、ジョブ出力中に用紙が足りなくなる可能性がある場合には足りなくなる時点以降を黄色、用紙が不足して途中で印刷が停止する場合には停止する以降を赤色、後述する処理により予約ジョブで使用する用紙とトレイに格納された用紙が不一致であると判断された場合にはその予約ジョブをオレンジ等によって表示が行われる。
具体的には、制御部101は、給紙部40に備えられた残量検出センサからの検出値に基づいて各給紙トレイFT1〜FT8の用紙の推定残量が算出される。同一のトレイを使用する、実行予約順が前のジョブのジョブデータから算出される使用予定枚数に基づいて、用紙の推定残量を比較して、ジョブの実行中に用紙不足の有無を判断し、所定枚数を下回るタイミングで色を黄色にし、0枚になると推測するタイミングで赤色にする。なお、本実施の形態においては給紙部40に備えられた残量検出センサからの検出値に基づいて算出された各給紙トレイFT1〜FT8の用紙の推定残量の誤差(予め記憶部102等に指定されている)を考慮するものとする。例えば、この誤差を算出された推定残量のプラスマイナス10%とした場合、推定残量の最小値は、残量検出センサからの検出値に基づいて算出された推定残量の90%の枚数であり、推定残量の最大値は、残量検出センサからの検出値に基づいて算出された推定残量の110%の枚数である。
すなわち、給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最小値が「388枚」、最大値が「550枚」であり、同一の給紙トレイFT5を使用するジョブが前に存在しない場合、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT5の用紙の推定残量は、最小値「388枚」、最大値「550枚」である。さらに、制御部101は、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最小値「388枚」と、ジョブ1の用紙の使用予定枚数「200枚」とを比較して、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最小値「388枚」が、ジョブ1の用紙の使用予定枚数「200枚」以上であると判断すると、用紙不足無しと判断して予約情報R1を全て青色に表示する。ジョブ実行途中に、給紙トレイFT5に格納された用紙の推定残量が所定枚数を下回る場合には、それ以降の予約情報R1の色を黄色にすることもできる(図3の予約情報R1、R4参照)。なお、ジョブ1の使用予定枚数はジョブデータに基づいて判断され、例えば、ジョブデータに含まれる出力部数と1部あたりの使用枚数を乗算した数値が使用される。なお、この用紙不足の旨は、ジョブスケジューリング画面Gにおいて所定の表示によって識別可能とすればよく、上記の例に限られない。例えば、予約情報Rの色分け表示ではなく、予約情報Rの斜線の引き方等によって識別可能としてもよい。
このように、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、ジョブ1の予約情報R1が全て青色で表示されることにより、ユーザは、ジョブ1の画像形成処理が用紙不足で停止することなく全て実行可能であることを容易に認識することができる。
また、給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最小値が「1092枚」、最大値が「1216枚」であり、同一の給紙トレイFT5を使用するジョブが前に存在しない場合、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最小値は「1092枚」、最大値は「1216枚」である。さらに、制御部101は、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT1の用紙の推定残量の最小値「1092枚」と、ジョブ2の用紙の使用予定枚数「1400枚」とを比較して、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最小値「1092枚」が、ジョブの用紙の使用予定枚数「1400枚」未満であるか否かを判断する。そして、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最小値がジョブの用紙の使用予定枚数未満であると判断すると、さらに、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最大値「1216枚」と、ジョブ1の用紙の使用予定枚数「1400枚」とを比較して、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最大値「1216枚」が、ジョブの用紙の使用予定枚数「1400枚」未満であるか否かを判断する。そして、図3に示すように、ジョブ1の実行開始時点における給紙トレイFT5の用紙の推定残量の最大値がジョブの用紙の使用予定枚数未満であると判断すると、用紙不足有りと判断する。
ここで、予約情報Rのうち、青色で表示された領域は、使用するトレイに用紙が十分に残っていることを示しており、青色で表示された領域のタイミングでは、用紙不足によって画像形成処理が停止する可能性が低い。
また、予約情報Rのうち、黄色で表示された領域は、使用するトレイに用紙が無くなる可能性があることを示しており、黄色で表示された領域のタイミングでは、用紙不足によって画像形成処理が停止する可能性が有る。
また、予約情報Rのうち、赤色で表示された領域は、使用するトレイに用紙が無くなることを示しており、赤色で表示された領域のタイミングでは、用紙不足によって画像形成処理が停止する可能性が高い。また、該当用紙がない場合にも、赤色で表示するものとする。
このように、ジョブスケジューリング画面Gにおいて、ジョブ1の予約情報R1が、各タイミングでのトレイの用紙残量に応じた複数の色で色分け表示されることにより、ユーザは、ジョブ1の画像形成処理がジョブのどのタイミングで用紙不足で停止する可能性があるかを認識することができる。
すなわち、制御部101は、予約されたジョブ1〜5の所要時間及び各ジョブで使用される用紙の使用予定枚数を、トレイ毎に積算する。
例えば、ジョブ1が給紙トレイFT1の用紙を200枚、ジョブ2が給紙トレイFT4の用紙を1400枚、ジョブ3が給紙トレイFT1の用紙を480枚、ジョブ4が給紙トレイFT2の用紙を120枚、ジョブ5が給紙トレイFT1の用紙を100枚使用する場合、給紙トレイFT1の用紙の使用予定枚数の積算値は「780枚」、給紙トレイFT2の用紙の使用予定枚数の積算値は「120枚」、給紙トレイFT4の用紙の使用予定枚数の積算値は「1400枚」と算出される。
次に、画像形成装置100の動作について説明する。
図12に、制御部101に対してジョブの実行が指示された際に実行される処理のフローチャートを示す。本処理は、制御部101と記憶部102に記憶されたプログラムとの協働により実行される。
まず、プリントキューに格納されている先頭ジョブのIDが制御部101のRAMにセットされる(ステップS1)。次いで、用紙予約判断処理(詳細後述)が実行される(ステップS3)。
プリントキューに次の予約ジョブがあるか否かが判断される(ステップS5)。次の予約ジョブがあると判断された場合(ステップS5;YES)、この予約ジョブのIDが制御部101のRAMにセットされる(ステップS7)。次いで、処理はステップS3に戻り、この予約ジョブのIDに基づいて用紙予約判断処理が実行される。
次の予約ジョブがあると判断されない場合(ステップS5;NO)、処理は終了する。
図13に、ステップS3において実行される用紙予約判断処理のフローチャートを示す。図13に示すように、まず、制御部101のRAMにセットされている予約ジョブのIDに基づいてジョブデータが参照され、このジョブで使用される使用トレイがRAMにセットされる(ステップS31)。このジョブデータにおいて指定される用紙のサイズと使用トレイに格納されている用紙のサイズが一致するかチェックされる(ステップS32)。
同様に、ジョブデータにおいて指定される紙種と使用トレイに格納されている用紙の紙種が一致するかチェックされる(ステップS33)。
次に、セットされている使用トレイが他の予約ジョブにおいて用紙の使用が予約されているか否かが判断される(ステップS34)。予約されていると判断された場合(ステップS34;YES)、このトレイを使用するジョブを用紙予約としてLCD502に表示させる。具体的には、図3に示す場合、ジョブ3において使用する用紙情報(サイズと紙種情報)と現在のトレイに格納されている用紙情報とを比較し、不一致と判断した旨を示すオレンジ色で予約情報R3を表示させる。なお、前に実行されるジョブが用紙予約状態(オレンジ色)であった場合であっても、現在トレイに格納されている用紙情報と同一であれば、用紙不一致とはせずに予約情報の表示が行われる。例えば、図3に示す予約情報R5のように、オレンジ色ではなく、黄色で表示される。
予約されていると判断されない場合(ステップS34;NO)、予約ジョブのジョブデータに基づいて他に使用するトレイがあるか否かが判断される(ステップS36)。
他に使用するトレイがあると判断された場合(ステップS36;YES)、この使用トレイが制御部101のRAMに記憶され(ステップS37)、処理はステップS32に戻り、この使用トレイに基づいてサイズがチェックされる。
他に使用するトレイがあると判断されない場合(ステップS36;NO)、処理はステップS5に移行する。
図4に、一つのジョブにおいて複数のトレイを使用する場合におけるジョブスケジューリング画面Gの一例を示す。図4に示す例では、ジョブ3はトレイFT5とFT6を使用し、ジョブ4はトレイFT3と大容量ポストインサータPFU2を使用する。ジョブ3の予約情報R3に示す通り、複数のトレイを使用するジョブの場合には、使用トレイ全ての予約情報をジョブ全体の所要時間で表示するものとする。この場合にも、使用するトレイの全てを現在のトレイに格納されている用紙サイズ/紙種情報と比較して異なるトレイに対しては用紙不一致として表示が行われる。図4に示す例では、ジョブ3のトレイ6のみ用紙予約が行われることを示す。
用紙予約が行われたジョブについては、LCD502のタッチパネルの操作により、オレンジ色になっている予約情報を指定すると、トレイ情報表示画面を表示させることができる。
図5に、トレイ情報表示画面が表示された場合のジョブスケジューリング画面Gの一例を示す。図5に示す例では、ジョブ3のオレンジ色の予約情報R3が指定された場合、トレイFT6に対応する位置にトレイ情報表示画面G2がジョブスケジューリング画面Gに重畳して表示される。トレイ情報表示画面G2には、対応するトレイ、つまり図5に示す例では、トレイFT6に現在格納されているトレイの詳細が記憶部102から読み出されて表示される。ジョブにおいて指定されている情報と相違している箇所については、赤字等で表示する。つまり、ジョブ3において塗工紙が指定されているが、トレイFT6に格納されているのが塗工紙ではなかった場合、用紙種類が赤字で表示される等である。なお、この情報の不一致の旨は、ジョブスケジューリング画面Gにおいて所定の強調表示によって識別可能とすればよく、上記の例に限られない。例えば、上記のような色分け表示ではなく、該当する情報の字体を他の字体と異ならしめることにより表示させるようにしてもよい。
また、トレイ情報表示画面G2には、ジョブにおいて使用するトレイを変更するトレイ変更釦B2を備えることも可能である。図6に、トレイ変更釦B2を備えたトレイ情報表示画面G2の一例を示す。図6に示すように、トレイの変更を行いたいジョブの予約情報を選択すると、このジョブに対応する位置にトレイ情報表示画面G2が表示され、トレイ変更釦B2を選択すると、このジョブにおいて使用するトレイの変更を行うことができる。
図7に、トレイ変更釦B2が選択された際に、LCD502に表示される変更指示画面G3の一例を示す。変更指示画面G3は、変更すべきトレイを指定するためのトレイ指定釦B3や、選択したトレイの設定変更を行う設定変更釦B4等から構成される。トレイ指定釦B3においてトレイを選択し、設定変更釦B4を選択することにより、このジョブにおいて使用するトレイを変更することができる。設定変更釦B4からの操作により、使用するトレイの変更が指示された場合には、このジョブの記憶部102に記憶されたジョブデータに含まれる使用トレイが書き換えられる。
図8に、ジョブにおいて使用するトレイが変更された場合におけるジョブスケジューリング画面Gの一例を示す。図8に示す例では、図3に示すジョブスケジューリング画面Gの状態から変更指示画面G3が操作され、ジョブ3において使用するトレイがトレイFT6からトレイFT4に変更された場合を示している。図8に示すように、トレイFT6を示していた予約情報R3がトレイFT4に変更される。
また、本実施の形態においては、ジョブスケジューリング画面Gにおける操作により、記憶部102に予約されているジョブの予約順の入れ替えを行うことができる。
ここで、記憶部102に記憶される予約ジョブが格納されるプリントキューについて説明する。画像形成装置100は実行中のジョブ及び予約されたジョブは、プリントキューによって制御が行われる。
図9(a)に、プリントキューの基本構造を示す。図9(a)に示すように、プリントキューは、双方向の線形リスト構造によって表現される。所定の記憶領域に、次に実行されるジョブと前に実行されるジョブのポインタ(メモリアドレス)が格納される。なお、次に実行されるジョブへのポインタがNULLである場合、このジョブがプリントキューに格納された最後のジョブであることを示している。また、先頭にはプリントキューの先頭を示す旨のダミーのジョブデータが配置されて、ダミージョブの前のジョブへのポインタにはNULLが格納される。ダミージョブは、画像形成装置100の電源が起動した際に格納される。
次に、プリントキューの操作について説明する。なお、以降においては、上記説明したダミージョブの記載は省略する。
図9(b)に、プリントキューに格納されたジョブがない状態を示す。スキャナ部2によってスキャンが開始されると、図9(c)のように、命令が「Scan」となり、読み取った画像データがスキャンジョブとなる。次に、スキャンが終了してプリントが開始された場合、図9(d)に示すように、命令が「Scan」から「Print」になり、プリントジョブへ遷移する。
次いで、プリント中にスキャンが開始されると図10(a)に示すように、プリント中のジョブの次にスキャンジョブが予約される。このスキャンが完了すると、図10(b)に示すように、予約ジョブのスキャンが完了して出力待ちとなる。プリント中のジョブが出力を完了すると、完了したプリントジョブが削除されて、スキャンが完了した次のジョブが「Print」状態となる。
ジョブスケジューリング画面Gにおいては、上記説明したプリントキューの順番の入れ替えを指示することができる。具体的には、入れ替える対象のジョブの次ジョブポインタと前ジョブポインタを書き換える。更に、入れ替え前の前後のジョブと、移動先の前後のポインタを書き換えることによりジョブの入れ替えを行うことができる。
図11(a)に、ジョブの入れ替えを実行する前におけるプリントキューの一例を示す。この状態ではプリントキューには、現在実行中のジョブの他に印刷中のジョブが6つ(それぞれ予約1〜6とする)ある。プリントキューに格納された予約1と予約4の順番を入れ替えると、プリントキューは図11(b)のような状態となる。
まず、実行中のジョブの次ジョブポインタが予約1から予約4に変更される。予約4の前ジョブポインタを実行中のジョブに、次ジョブポインタを予約1に変更する。予約1の前ジョブポインタを実行中のジョブから予約4に変更する。予約2の次ジョブポインタが予約4から予約5に変更される。予約4の前ジョブポインタが予約3から予約2に変更される。以上のようにしてプリントキューの変更がなされることにより、ジョブスケジューリング画面Gからの操作により、予約ジョブの順番の変更がなされる。
以上のように、本実施の形態における画像形成装置によれば、ジョブスケジューリング画面において用紙予約された給紙部への用紙交換を事前に行うことができ、効率の良い用紙交換の補助を行うことができる。また、予約情報が二次元のスケジューリング画面で表示されるため、ジョブ実行のどのタイミングで用紙予約がなされるかを把握することができ、ユーザは用紙交換のタイミングの詳細を把握することができる。
また、用紙予約されたジョブと、現在給紙部に格納されている用紙を使用するジョブとの識別が可能となり、用紙予約されているジョブの出力順を入れ替えることができる。また、ジョブにおいて使用する給紙部をジョブスケジューリング画面において変更することが可能となる。
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な画像形成装置の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、本実施の形態における記憶部以外のその他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、SD(Secure Digital)カードやUSB(Universal Serial Bus)メモリのようなフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータや音声データ等の各種データを、搬送波(キャリアウェーブ)に重畳させて通信回線を介して提供することも可能である。
また、本実施の形態においては、用紙予約されたジョブをオレンジ色の予約情報で表示させることにより通知させたが、予め定められた所定の表示をすればよく、これに限られない。例えば、所定のアイコン(用紙交換マーク)をジョブスケジューリング画面の対応するジョブの位置に表示させてもよいし、予約情報を網掛けにして表示する等してもよい。
その他、画像形成装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 画像形成装置
10 自動原稿搬送装置
20 読取装置
30 プリンタ装置
40 給紙部
50 搬送部
1 本体部
2 スキャナ部
3 プリンタ部
4 プリント・スキャナコントローラー
5 操作入力部
101 制御部
102 記憶部
103 DRAM制御IC
104 画像メモリ
104a 圧縮メモリ
104b ページメモリ
105 読取処理部
106 圧縮IC
107 伸張IC
108 書込処理部
201 スキャナ制御部
202 CCD
301 プリンタ制御部
302 プリント部
401 コントローラー制御部
402 DRAM制御IC
403 画像メモリ
404 LAN−IF
501 操作入力制御部
502 LCD
G ジョブスケジューリング画面
51 縦軸表示部
52 横軸表示部
53 予約情報表示部

Claims (5)

  1. 予約されたジョブのジョブデータを記憶する記憶部と、
    前記予約されたジョブのジョブデータに基づいて画像形成を実行する画像形成部と、
    前記画像形成部に対して供給する用紙を格納する給紙部と、
    表示部と、
    前記予約されたジョブにおいて使用される用紙の種類と前記予約されたジョブにおいて使用される給紙部に格納されている用紙の種類とが異なるか否かを前記ジョブデータに基づいて判断し、異なると判断した場合には、前記予約されたジョブの実行に必要な時間を示す予約情報を表示するためのジョブスケジューリング画面に所定の通知を含ませて前記表示部に表示させる制御部と、
    を備える画像形成装置において、
    前記制御部が表示させるジョブスケジューリング画面は、第1軸が給紙トレイ情報、当該第1軸と直交する第2軸が前記予約されたジョブの実行に必要な時間を示す表上に、前記予約されたジョブの予約情報を表示するものであって
    前記制御部は、前記ジョブデータに基づいてジョブの実行に必要な時間を算出し、当該算出された時間に相当する第2軸の長さ分だけ予約情報を表示するとともに、前記予約されたジョブにおいて使用される用紙の種類と前記給紙部に格納されている用紙の種類とが異なるか否かを前記ジョブデータに基づいて判断し、異なると判断した場合には、当該ジョブに対応する予約情報を異ならないと判断したジョブの予約情報と異なる表示で前記表示部に表示させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記異なると判断した場合には、前記ジョブに対応する予約情報を、予約情報の色、用紙交換マーク、又は予約情報の網掛けの何れかの表示を行うことによって他のジョブの予約情報と異なる表示で前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 操作部を更に備え、
    前記制御部は、前記操作部によって前記表示部に表示された予約情報が選択されると、当該予約情報に対応するジョブのジョブデータにおいて指定されている用紙の情報のうち前記給紙部に格納されている用紙に関する情報と異なるものを前記ジョブスケジューリング画面において強調表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 操作部を更に備え、
    前記制御部は、前記操作部によって前記表示部に表示された2つの予約情報が選択されると、当該2つの予約情報に対応するジョブの実行順序を互いに入れ替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 操作部を更に備え、
    前記制御部は、前記操作部によって前記表示部に表示された予約情報が選択されると、当該選択された予約情報に対応するジョブにおいて使用される前記給紙部の変更を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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