JP5293066B2 - フィルタ部材、貯血槽 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ部材、特に、血液から異物および気泡を除くためのフィルタ部材に関する。また、本発明は、フィルタ部材を有する貯血槽に関する。
従来の心臓手術においては、人工心肺装置が用いられる。人工心肺装置は、主に、貯血槽、送血ポンプ、熱交換器、血液回路、および人工肺等から構成されている。このような人工心肺装置では、まず、患者の静脈より脱血した血液(静脈血)および術野より吸引した血液(吸引血)が、貯血槽に送り込まれ、貯血槽において、一時的に貯留される。そして、この血液が、送血ポンプにより熱交換器に送り込まれ、熱交換器において、血液の温度調節が行われる。また、人工肺において、温度調節が行われた血液のガス交換(二酸化炭素除去、酸素添加)が行われる。最後に、この血液が、動脈血として、患者の体内に戻される。
このような人工心肺装置は、心臓手術において一時的に心臓と肺の機能を代行するものである。このため、人工心肺装置では、血液を患者に送り返す前に、手術時に血液に混入した異物や気泡等を、取り除く必要がある。たとえば、特許文献1には、骨片や肉片等の異物および気泡を同時に血液から取り除くことができる貯血槽(カーディオトミーリザーバを内蔵した貯血槽)が、示されている。
特開平5−317420号公報
従来の貯血槽には、たとえば、異物および気泡を血液から取り除くためのメッシュ状のフィルタが、設けられている。メッシュ状のフィルタとしては、織布や不織布等を、挙げることができる(特許文献1の段落0038を参照)。たとえば、不織布がフィルタとして用いられた場合、不織布は、目詰まりしにくいため、血液を安定的に処理することができる。一方で、特定サイズ以上の気泡を除去する場合に、不織布はメッシュクロスに比べて液透過性が低いため、血液が滞留しやすく、濾過速度が遅くなってしまう。すなわち、貯血槽に入った血液の量が液面の変化として現れるまでの時間が、長くなってしまう。したがって、従来の貯血槽では、貯血槽を管理している臨床工学技士、看護師、又は医師等の医療従事者が、患者から脱血した血液の量すなわち貯血量を、正確に把握しづらいという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、医療従事者が所望する処理能力を持ったフィルタを、提供することにある。
また、本発明の別の目的は、貯血槽を管理している医療従事者が、貯血量をより正確に把握できるようにする、ことにある。
請求項1に係るフィルタ部材は、患者から脱血した血液から異物および気泡を除くためのフィルタ部材である。フィルタ部材は、第1フィルタ部と第2フィルタ部とを備えている。第1フィルタ部が壁部を形成し、第2フィルタ部が底部を形成する。また、第1フィルタ部と第2フィルタ部とが、異なる仕様で形成される。このため、医療従事者の要求に対応できる仕様を、壁部(第1フィルタ部)および底部(第2フィルタ部)それぞれに対して、使い分けることにより、医療従事者の要求する処理能力を持ったフィルタ部材を、提供することができる。
請求項2に係るフィルタ部材では、請求項1に記載のフィルタ部材において、第2フィルタ部が、凸状に形成される。
この場合、フィルタ部材における第2フィルタ部すなわち底部が、凸状に形成されるので、血液が接触する表面積を増加することができる。これにより、フィルタ部材における血液の処理能力を、向上することができる。
請求項3に係るフィルタ部材では、請求項2に記載のフィルタ部材において、第2フィルタ部が、第1フィルタ部の内側に折り曲げ可能なように、第1フィルタ部に連結される。そして、第2フィルタ部が折り曲げられたときに、第2フィルタ部が、凸状に形成される。
この場合、第2フィルタ部を、第1フィルタ部の内側に折り曲げ可能なように、第1フィルタ部に連結することにより、フィルタ部材を容易に加工し製作することができる。また、第2フィルタ部が折り曲げられたときに、第2フィルタ部が、血液が接触する表面積を増加することができる。これにより、フィルタ部材における血液の処理能力を、向上することができる。
請求項4に係るフィルタ部材では、請求項1から3のいずれかに記載のフィルタ部材において、第2フィルタ部が、第1フィルタ部より高い液透過性を有する仕様である。
この場合、フィルタ部材における第2フィルタ部が、第1フィルタ部より高い液透過性を有する仕様である。このため、血液がフィルタ部材の内部に流入しはじめたときには、この血液は、主として、第2フィルタ部を通過する。そして、第2フィルタ部における血液の処理能力が、目詰まり等で低下すると、血液は、主として、第1フィルタ部を通過し始める。これにより、血液が第2フィルタ部を主として通過しているときには、血液から異物および気泡を高速で取り除くことができる。その後、血液が第1フィルタ部を主として通過するようになったときには、第2フィルタ部より血液の処理速度は低下するものの、血液から異物および気泡を安定的に取り除くことができる。
請求項5に係るフィルタ部材では、請求項4に記載のフィルタ部材において、第1フィルタ部が、不織布で形成されている。また、第2フィルタ部が、一層のメッシュクロスで形成されている。
この場合、第1フィルタ部が、不織布で、形成されている。また、第2フィルタ部が、一層のメッシュクロス(スクリーンメッシュ)で、形成されている。これにより、血液がメッシュクロスを主として通過しているときには、血液から異物および気泡を高速で取り除くことができる。その後、血液が不織布を主として通過するようになったときには、メッシュクロスより血液の処理速度は低下するものの、血液から異物および気泡を安定的に取り除くことができる。
請求項6に係る貯血槽は、静脈血および/または吸引血を貯留するためのものである。この貯血槽は、ハウジングと濾過手段とを備えている。濾過手段は、ハウジングの内部に配置される。この濾過手段は、請求項1から5のいずれかに記載のフィルタ部材を有している。
ここでは、貯血槽が濾過手段を備えており、この濾過手段が、請求項1から5のいずれかに記載のフィルタ部材を有している。このため、上述したフィルタ部材が有する効果と同じ効果を有する貯血槽を、提供することができる。これにより、貯血槽を管理している医療従事者が、貯血槽に溜まった貯血量を、より正確に把握することができる。
請求項7に係る貯血槽は、静脈血および/または吸引血を貯留するための貯血槽である。この貯血槽は、ハウジングと、静脈血濾過手段と、吸引血濾過手段とを備えている。静脈血濾過手段は、静脈血用のフィルタ部材を有している。静脈血用のフィルタ部材は、静脈血から気泡を除くためのものである。静脈血用のフィルタ部材は、ハウジングの内部に配置される。吸引血濾過手段は、吸引血用の第1フィルタ部材と、請求項1から5のいずれかに記載の吸引血用の第2フィルタ部材とを、有している。吸引血用の第1フィルタ部材は、吸引血から異物および気泡を除くためのものであり、ハウジングの内部に配置される。吸引血用の第2フィルタ部材は、吸引血用の第1フィルタ部材を通過した吸引血から異物および気泡を除くためのものであり、吸引血用の第1フィルタ部材の外方に配置される。
ここでは、貯血槽が吸引血濾過手段を備えており、この吸引血濾過手段が、請求項1から5のいずれかに記載の吸引血用の第2フィルタ部材を、有している。このため、上述したフィルタ部材が有する効果と同じ効果を有する貯血槽を、提供することができる。すなわち、医療従事者の要求する処理能力を持った貯血槽を、提供することができる。これにより、貯血槽を管理している医療従事者が、貯血量をより正確に把握することができる。
また、吸引血濾過手段は、吸引血用の第1フィルタ部材を、さらに有している。このため、この吸引血用の第1フィルタ部材により、貯血槽に流入した吸引血から、比較的サイズの大きな異物および気泡を除去することができる。そして、吸引血用の第1フィルタ部材から吸引血用の第2フィルタ部材へと血液が流入したときに、吸引血用の第1フィルタ部材において、サイズの小さな異物および気泡を除去することができる。これにより、吸引血濾過手段を通過した血液から異物を除去することができ、吸引血濾過手段を通過した血液に含まれる気泡を、所定のサイズ以下に確実に制限することができる。
また、ここでは、貯血槽が静脈血濾過手段を備えており、この静脈血濾過手段が、静脈血用のフィルタ部材を有している。このため、吸引血から異物および気泡を除去可能、且つ静脈血から気泡を除去可能な貯血槽を、提供することができる。
本発明に係るフィルタ部材では、第1フィルタ部が壁部を形成し、第2フィルタ部が底部を形成する。また、第1フィルタ部と第2フィルタ部とが、異なる仕様で形成される。このため、医療従事者の要求に対応できる仕様を、壁部(第1フィルタ部)および底部(第2フィルタ部)それぞれに対して、使い分けることにより、医療従事者の要求する処理能力を持ったフィルタ部材を、提供することができる。また、このようなフィルタ部材を貯血槽に用いることにより、貯血槽を管理している医療従事者が、貯血量をより正確に把握することができる。
本発明において、静脈血とは患者の血管からカニューレを介して脱血された血液を示し、吸引血とは術野である心臓内外から吸引した血液(ベント血およびサクション血)を示す。また、本発明において異物とは、脂肪球、肉片、骨片、変性蛋白および凝集塊等の吸引血に含まれる可能性のある血液以外の物質を示す。
図1は、本発明における一実施形態としての貯血槽1の外観図を示す。図2は、フィルタ支持ユニット20の第2支持部材22の分解斜視図を示す。図3は、第2支持部材22を構成するフィルタ挟持部材222の斜視図を示す。図4は、第2支持部材22を構成する底部材322の斜視図を示す。図5は、貯血槽1の断面図を示す。図6および図7は、装着前の吸引血用の第2フィルタ部材52の側面図を示す。図8は、ガイド部材の傾斜角度と、ガイド部材60の材料と密度との関係を示す。
貯血槽1は、ハウジング10と、フィルタ支持ユニット20と、血液導入管30と、静脈血濾過手段40と、吸引血濾過手段50と、ガイド部材60とを備えている。
ハウジング10は、図1に示すように、ハウジング本体11と、蓋体12とを有している。このハウジング10の内部には、図5に示すように、血液を貯留する貯留空間Sが、形成されている。この貯留空間Sは、ハウジング本体11に蓋体12を装着することにより形成されるハウジング10の内部空間である。
ハウジング本体11は、一部が開口した箱形形状に形成されている。このハウジング本体11の開口は、略楕円形状または略四角形状に形成されている。また、ハウジング本体11は、図1および図5に示すように、箱形部11aと、突出部11bとを有している。箱形部11aは、血液が流入する側の貯留空間S、すなわち上部貯留空間Saを、形成する。突出部11bは、血液が流出する側の貯留空間S、すなわち下部貯留空間Sbを、形成する。突出部11bは、箱形部11aの底部の一部が外方に突出した部分であり、箱形部11aに一体に形成されている。突出部11bの底部には、貯留空間Sから外部に連通する管状の血液流出口11cが設けられている。この血液流出口11cは、たとえば、体外血液循環回路の送血ラインのチューブに接続される。
なお、ここでは、箱形部11aの一側面と突出部11bの一側面とは、同一面に形成されている。この同一面には、貯血量を確認するための目盛り(図示せず)が設けられている。また、箱形部11aの底部および突出部11bの底部は、ハウジング本体11の開口に対向している。
蓋体12は、図1および図5に示すように、ハウジング本体11の開口を覆うようにハウジング本体11に嵌合され装着される。また、蓋体12には、第1血液流入口12aと第2血液流入口12bとが、設けられている。第1血液流入口12aは、たとえば、体外血液循環回路における静脈血用の脱血ラインのチューブに接続される。第2血液流入口12bは、たとえば、体外血液循環回路における吸引血用の吸引ラインのチューブに接続される。これら第1血液流入口12aおよび第2血液流入口12bは、蓋体12がハウジング本体11に装着された状態において、外部から貯留空間Sたとえば上部貯留空間Saに連通する。
また、蓋体12には、貯血槽1内における血液の増減に伴う空気の出入りを許可する脱気口(図示せず)が、設けられている。消泡後の空気や破泡後の空気は、この脱気口から外部に排出される。
ハウジング本体11および蓋体12の構成材料としては、たとえば、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等を挙げることができる。このような材料で形成されるハウジング本体11は、貯血槽1の内部に貯留された貯血量や内部の血液の状態を、目視で確認することができるように、実質的に透明であるのが好ましい。
フィルタ支持ユニット20は、静脈血濾過手段40および吸引血濾過手段50を支持するためのものであり、ハウジング10たとえば蓋体12に装着される。フィルタ支持ユニット20は、図2から図5に示すように、第1支持部材21と、第2支持部材22とから構成されている。第1支持部材21は、静脈血濾過手段40たとえば後述する静脈血用のフィルタ部材41を支持する部分である。第1支持部材21は、フレーム構造で形成されており、蓋体12の裏面に装着される。
第2支持部材22は、図2から図5に示すように、吸引血濾過手段50、たとえば後述する吸引血用の第1フィルタ部材51および吸引血用の第2フィルタ部材52を、支持する部材である。第2支持部材22は、蓋体12の裏面に装着される。具体的には、第2支持部材22は、枠体122と、枠体122との間において吸引血用の第2フィルタ部材52を挟持するフィルタ挟持部材222と、吸引血用の第2フィルタ部材52の底部を支持する底部材322とを有している。
枠体122は、蓋体12の裏面に装着される。枠体122は、互いに対向した2つの板部122aと、2つの板部122aを連結する連結部材122bと、各板部122aの内面に形成されたツメ部122cとを有している。第2支持部材22は、2つの板部122aにおいて、蓋体12の裏面に装着される。吸引血用の第2フィルタ部材52は、板部122aと連結部材122bとに被せた状態において、板部122aに係止され装着される。
フィルタ挟持部材222は、蓋体12の裏面に装着される。フィルタ挟持部材222は、枠体122の外形に沿うような箱状に形成されている。フィルタ挟持部材222には、上部、中央部、および下部に開口が形成されている。上部の開口222aは、枠体122を挿入するためのものである。中央部の開口222bは、吸引血用の第2フィルタ部材52の第1フィルタ部52aたとえば不織布を通過した血液が主に通過する通過口になっている。下部の開口222cは、吸引血用の第2フィルタ部材52の第2フィルタ部52bたとえばメッシュクロス(スクリーンメッシュ)を通過した血液が主に通過する通過口になっている。フィルタ挟持部材222は、吸引血用の第2フィルタ部材52を枠体122に被せた状態において、蓋体12に装着される。
底部材322は、フィルタ挟持部材222に装着される。詳細には、底部材322は、フィルタ挟持部材222に形成された通過口222cに装着される。底部材322は、吸引血用の第2フィルタ部材52の底部(後述する第2フィルタ部52b)を支持した状態で、吸引血が内部を通過可能なように形成されている。底部材322は、吸引血用の第2フィルタ部材52の底部を支持する支持部322aと、吸引血濾過手段50からの吸引血が通過可能な通路部322bが、形成されている。支持部322aは、板状に形成されており、吸引血用の第2フィルタ部材52の底部に当接して、吸引血用の第2フィルタ部材52の底部を支持する。
通路部322bは、矩形筒状に形成されている。言い換えると、通路部322bは、中空の嘴状に形成されている。この通路部322bには、対向する側面に開口部322cが設けられている。これにより、通路部322bを通過する吸引血は、通路部322bの先端からだけでなく、この開口部322cからも流出する。
また、底部材322がフィルタ挟持部材222に装着された状態においては、通路部322bは、水平方向を基準とした所定の傾斜角度αに設定される(図5を参照)。具体的には、水平方向を基準とした通路部322bの傾斜角度αが約65度になるように、底部材322がフィルタ挟持部材222に装着される。
さらに、底部材322がフィルタ挟持部材222に装着された状態においては、底部材322の通路部322bの先端部は、突出部11bの内部に配置される。これにより、濾過後の吸引血を、突出部11bの上部から突出部11bの内部へと導くことができる。
なお、「蓋体12の裏面」という文言は、蓋体12における、第1血液流入口12aおよび第2血液流入口12bが設けられた側とは反対側の面を示す文言である。また、「蓋体12の表面」という文言は、蓋体12の裏面とは反対側の面を示す文言である。すなわち、「蓋体12の表面」という文言は、蓋体12における、第1血液流入口12aおよび第2血液流入口12bが設けられた側の面を示す文言である。
血液導入管30は、静脈血を第1血液流入口12aからハウジング10の内部に導くための静脈血用の血液導入管31と、吸引血を第2血液流入口12bからハウジング10の内部に導くための吸引血用の血液導入管32とを有している。
静脈血用の血液導入管31は、第1血液流入口12aの位置において、蓋体12の裏面に装着される。また、静脈血用の血液導入管31は、管状に形成されており、第1支持部材21のフレーム構造の内部に挿通され配置される。そして、蓋体12がハウジング本体11に装着されたときには、静脈血用の血液導入管31は、一端が蓋体12の裏面に装着された状態において、他端が突出部11bの内部に位置する。言い換えると、蓋体12がハウジング本体11に装着されたときには、静脈血用の血液導入管31は、蓋体12の第1血液流入口12aから、ハウジング本体11の突出部11bに向けて斜めに延びた状態で、ハウジング10の内部に配置される。
吸引血用の血液導入管32は、第2血液流入口12bの位置において、蓋体12の裏面に装着される。具体的には、吸引血用の血液導入管32は、管状に形成されており、第2支持部材22と蓋体12との間において、第2血液流入口12bの位置において、蓋体12の裏面に装着される。そして、蓋体12がハウジング本体11に装着されたときには、吸引血用の血液導入管32は、一端が蓋体12の裏面に装着された状態において、他端は突出部11bの上方に位置する。言い換えると、蓋体12がハウジング本体11に装着されたときには、吸引血用の血液導入管32は、蓋体12の第2血液流入口12bから、ハウジング本体11の突出部11bに向けて下方に延びた状態で、第2支持部材22たとえば枠体122の内部に配置される。
なお、ここでは、吸引血用の血液導入管32が、第2血液流入口12bの位置において蓋体12の裏面に装着される場合の例を示しているが、吸引血用の血液導入管32は、第2血液流入口12bの位置において蓋体12の裏面に一体に形成されるようにしても良い。
静脈血濾過手段40は、ハウジング10の内部に装着される。静脈血濾過手段40は、静脈血用のフィルタ部材41を有している。静脈血用のフィルタ部材41は、第1血液流入口12aから静脈血用の血液導入管31を介してハウジング10の内部に導入された静脈血から、気泡を除くためのものである。このため、静脈血用のフィルタ部材41の孔径は、約20〜40μmであるのが好ましい。
静脈血用のフィルタ部材41は、一部が開口した袋状に形成されており、ハウジング10の内部に配置される。具体的には、静脈血用のフィルタ部材41は、上部が開口した袋状に形成されており、フィルタ支持ユニット20の第1支持部材21の外面に装着される。より具体的には、静脈血用のフィルタ部材41は、フィルタ支持ユニット20の第1支持部材21のフレーム構造を包み込むように、フィルタ支持ユニット20の第1支持部材21に装着される。これにより、蓋体12がハウジング本体11に装着されたときには、静脈血用のフィルタ部材41は、蓋体12の第1血液流入口12aから、ハウジング本体11の突出部11bに向けて斜めに延びた状態で、ハウジング10の内部に配置される。
吸引血濾過手段50は、ハウジング10の内部に装着される。吸引血濾過手段50は、吸引血用の第1フィルタ部材51と、吸引血用の第2フィルタ部材52とを有している。
吸引血用の第1フィルタ部材51は、第2血液流入口12bから吸引血用の血液導入管32を介してハウジング10の内部に導入された吸引血から、比較的大きな異物および気泡を取り除くためのものである。
吸引血用の第1フィルタ部材51は、一部が開口したハット状に形成されており、ハウジング10の内部に配置される。吸引血用の第1フィルタ部材51は、蓋体12の裏面に装着される。具体的には、吸引血用の第1フィルタ部材51は、鍔部51aと凹部51bとを有している。より具体的には、この吸引血用の第1フィルタ部材51は、凹部51bが吸引血用の血液導入管32に嵌合され、鍔部51aが蓋体12の裏面に装着される。そして、吸引血用の第1フィルタ部材51の鍔部51aが、蓋体12に装着される第2支持部材22により支持される。詳細には、吸引血用の第1フィルタ部材51の鍔部51aが、第2支持部材22の枠体122に設けられるツメ部122cにより支持される。
吸引血用の第1フィルタ部材51には、発泡ウレタンが、用いられている。吸引血用の第1フィルタ部材51の内面たとえば凹部51bの内面には、気泡の接触時に消泡する消泡剤たとえばシリコーンが、塗布されている。このため、吸引血が吸引血用の第1フィルタ部材51を通過する前に、吸引血が第1フィルタ部材51の内面に接触すると、吸引血に含まれる気泡が、消泡剤により破裂させられる。そして、吸引血が吸引血用の第1フィルタ部材51を通過した後には、吸引血用の第1フィルタ部材51の目のサイズに対応した所定のサイズ以上の気泡が、吸引血から取り除かれる。 また、吸引血が吸引血用の第1フィルタ部材51を通過するときには、吸引血から異物も取り除かれる。ここでは、たとえば、吸引血用の第1フィルタ部材51の目のサイズより大きな異物が、吸引血から取り除かれる。
吸引血用の第2フィルタ部材52は、第1フィルタ部材を通過した吸引血、すなわち、吸引血用の第2フィルタ部材52において比較的大きな異物および気泡が除去された吸引血から、異物および気泡を取り除くためのものである。この吸引血用の第2フィルタ部材52の孔径は、約20〜200μmであるのが好ましい。
吸引血用の第2フィルタ部材52は、一部が開口した袋状に形成されており、ハウジング10の内部に配置される。具体的には、吸引血用の第2フィルタ部材52は、上部が開口した袋状に形成されている。また、吸引血用の第2フィルタ部材52は、吸引血用の第1フィルタ部材51の外側に配置されるフィルタ支持ユニット20の第2支持部材22に、装着される。たとえば、吸引血用の第2フィルタ部材52は、板部122aと連結部材122bとに被せられ、板部122aに係止され装着される。この状態において、フィルタ挟持部材222が、枠体122に装着される。そして、底部材322が、フィルタ挟持部材222に形成された通過口222cに装着される。すると、吸引血用の第2フィルタ部材52は、底部が内方に折り返された状態で、フィルタ支持ユニット20に支持される。また、この状態においては、吸引血用の第1フィルタ部材51が、吸引血用の第2フィルタ部材52の内部に、配置されている。
詳細には、吸引血用の第2フィルタ部材52は、図6および図7に示すように、第1フィルタ部52aと第2フィルタ部52bとを有している。
第1フィルタ部52aは、袋状の吸引血用の第2フィルタ部材52における壁部、すなわち血液が流入する方向の上流側の壁部を、形成する。第1フィルタ部52aは、2枚の略台形状のシート状のメッシュ部材から構成されている。具体的には、2枚のメッシュ部材それぞれの2つの側辺(上辺と下辺とを除いた辺)を、互いに圧着又は溶着することにより、第1フィルタ部52aが形成される。また、第1フィルタ部52aは、たとえば不織布で、形成されている。第1フィルタ部52aは、上部開口を形成する辺において、枠体122に装着される。
なお、ここで用いた「略台形」という文言は、「外方に突出した下辺を有する台形」又は「外方に曲がった下辺を有する台形」という意味を示す文言である。
第2フィルタ部52bは、血液が流入する方向の下流側において、底部を形成する。第2フィルタ部52bは、2枚の略台形状のシート状のメッシュ部材から構成されている。具体的には、第2フィルタ部用の略台形状のメッシュ部材52bの高さH2(台形の高さ)が、第1フィルタ部用の略台形状のメッシュ部材52aの高さH1(台形の高さ)より小さくなるように、第2フィルタ部用の略台形状のメッシュ部材52bは、形成されている。より具体的には、第2フィルタ部用の略台形状のメッシュ部材52bの高さH2が、第1フィルタ部用の略台形状のメッシュ部材52aの高さH1の約1/3になるように、第2フィルタ部用の略台形状のメッシュ部材52bは、形成されるのが好ましい。
また、2枚のメッシュ部材それぞれの2つの側辺(上辺と下辺とを除いた辺)を、互いに圧着又は溶着することにより、第2フィルタ部52bは形成される。そして、この第2フィルタ部52bの下辺(第2フィルタ部52bを構成する2枚のメッシュ部材それぞれの下辺)を、第1フィルタ部52aの上辺(第1フィルタ部52aを構成する2枚のメッシュ部材それぞれの上辺)に圧着又は溶着することにより、吸引血用の第2フィルタ部材52が形成される(図6を参照)。この状態において、第2フィルタ部52bは、底部材322に支持され、血液が流入する方向の上流側に凸状に形成される(図5を参照)。
吸引血用の第2フィルタ部材52が、枠体122とフィルタ挟持部材222との間に配置された状態において、底部材322がフィルタ挟持部材222の下部に装着されると、第2フィルタ部52bが第1フィルタ部52aとの連結部52c(圧着部又は溶着部)において、第1フィルタ部52aの内側に折り曲げられる(図5および図7を参照)。そして、第2フィルタ部52bは、底部材322の支持部322aに支持される。すると、第2フィルタ部52bが、ハウジング10の内部において、血液が流入する方向の上流側に凸状に維持される。この状態で、吸引血が第2フィルタ部52bを通過すると、この吸引血は、底部材322の通路部322bを通過する。
また、第2フィルタ部52bは、第1フィルタ部52aとは異なる仕様となっている。たとえば、第2フィルタ部52bは、第1フィルタ部52aより高い液透過性を有する材料で、形成されている。より具体的には、第2フィルタ部52bは、メッシュクロス(スクリーンメッシュ)で、形成されている。
なお、仕様という文言は、構造、材料、材質等の少なくともいずれか1つを含む文言である。ここでは、仕様という文言が構造に対応する場合の一例が示される。
ここで、吸引血が吸引血用の第2フィルタ部材52を通過するときには、吸引血用の第1フィルタ部材51で取り除くことができなかった異物が取り除かれる。また、このときには、吸引血用の第1フィルタ部材51で取り除くことができなかった気泡が、吸引血から取り除かれる。すなわち、吸引血用の第2フィルタ部材52の目(微細孔)のサイズに対応した所定のサイズ以上の異物および気泡が、吸引血から取り除かれる。ここでは、吸引血が吸引血用の第2フィルタ部材52を通過することにより、たとえば、40ミクロン以上のサイズの異物および気泡が、吸引血から取り除かれる。
ガイド部材60は、図5に示すように、吸引血濾過手段50と血液流出口11cとの間に配置され、吸引血濾過手段50により濾過された血液を血液流出口11cの方向に導く部材である。具体的には、図4に示すように、ガイド部材60は、第2支持部材22すなわち底部材322に装着される。より具体的には、ガイド部材60は、板状に形成され、底部材322の通路部322bの内部に挿入され装着される。
ガイド部材60は、厚み方向に圧縮された発泡材料で、構成されている。ガイド部材60には、上記の底部材322の傾斜角度αたとえば底部材322の通路部322bの傾斜角度αに対応する密度Dの材料が、用いられる。たとえば、ガイド部材60は、0.12g/cmから0.16g/cmまでの範囲内の密度Dを有する材料により、構成される。ここでは、ガイド部材60は、0.13g/cmの密度Dを有する材料により、構成されている。
ガイド部材60には、たとえば、発泡ウレタンが用いられる。詳細には、ガイド部材60には、発砲ウレタンを圧縮した圧縮発砲ウレタンが用いられる。ここで用いられる圧縮発泡ウレタンは、厚さが10mmの発泡ウレタンを、厚さ2mmに圧縮することにより、形成される。
たとえば、市販されている密度が26〜30kg/mである発泡ウレタンを、上記のように圧縮した場合、0.13〜0.15g/cmの密度を有する圧縮発砲ウレタンが得られる。
なお、一般的には、ガイド部材60の材料の密度Dが高くなるにつれて、ガイド部材60の空隙が少なくなる。このため、ガイド部材60の材料の密度Dが高くなると、血液がガイド部材60に浸透しにくくなる。すなわち、ガイド部材60の材料の密度Dが高くなると、血液は、ガイド部材60に浸透することなく、ガイド部材60の表面を伝わりやすくなる。このため、ガイド部材60の材料の密度Dが高くなると、血液がガイド部材60を伝わる速度が、速くなりやすい。このような理由から、たとえば、ガイド部材60の材料の密度Dが高くなるにつれて、ガイド部材60の傾斜角度αが緩くなるように、ガイド部材60を配置することが望ましい。
図5では、ガイド部材60の密度Dが、0.13g/cmである場合の例が示されている。しかしながら、上記のような理由から、底部材322の傾斜角度αが変わった場合には、材料の密度Dを変更することが望ましい。
たとえば、図8に示すように、傾斜角度αが70度以上の場合には、密度Dが0.02g/cmから0.05g/cmまでの範囲である多孔質の材料を用いることが望ましい。また、傾斜角度αが65度以上70度未満の場合には、密度Dが0.05g/cmから0.20g/cmまでの範囲である多孔質の材料を用いることが望ましい。さらに、傾斜角度αが65度未満の場合には、密度Dが0.20g/cmから0.40g/cmまでの範囲である多孔質の材料を用いることが望ましい。
以下に、本貯血槽1における血液の貯留形態について、説明する。
静脈血が、体外血液循環回路における静脈血用の脱血ラインのチューブに接続された血液流入口すなわち第1血液流入口12aに到達すると、この静脈血が、静脈血用の血液導入管31を介してハウジング10の内部に導かれる。ここでは、静脈血用の血液導入管31の先端(上記の他端)は、ハウジング10の突出部11bの内部にまで延びているので、静脈血は、静脈血用のフィルタ部材41の底部の近傍にまで導かれる。すると、この静脈血が、静脈血用のフィルタ部材41の内部において底部から上方に向けて溜まり始める。そして、この静脈血が、静脈血用のフィルタ部材41を通過するときに、この静脈血に含まれる気泡が、この部材41により消泡される。このようにして、静脈血が、静脈血用のフィルタ部材41すなわち静脈血濾過手段40により濾過され、貯血槽1に貯留される。
また、吸引血が、体外血液循環回路における吸引血用の脱血ラインのチューブに接続された血液流入口すなわち第2血液流入口12bに到達すると、この吸引血が、吸引血用の血液導入管32を介してハウジング10の内部に導かれる。すると、この吸引血が、吸引血用の第1フィルタ部材51に溜まり始める。そして、この吸引血が吸引血用の第1フィルタ部材51を通過するときに、この吸引血に含まれる比較的大きな異物たとえば骨片や肉片等が、このフィルタ部材により取り除かれる。また、この吸引血が吸引血用の第1フィルタ部材51を通過するときには、この吸引血に含まれる比較的大きな気泡が、このフィルタ部材により破泡および消泡される。
すると、吸引血用の第1フィルタ部材51を通過した吸引血が、吸引血用の第2フィルタ部材52に溜まり始める。そして、この吸引血が吸引血用の第2フィルタ部材52を通過するときに、この吸引血に含まれる異物が、この第2フィルタ部材52により取り除かれる。また、この吸引血が吸引血用の第2フィルタ部材52を通過するときに、この吸引血に含まれる気泡が、このフィルタ部材により消泡される。
具体的には、吸引血用の第1フィルタ部材51を通過した吸引血が、吸引血用の第2フィルタ部材52に溜まり始めると、まず、吸引血用の第2フィルタ部材52のメッシュクロス(第1フィルタ部52a)において、吸引血に含まれる異物および気泡が、取り除かれる。次に、目詰まり等でメッシュクロスの血液処理能力が低下すると、吸引血用の第2フィルタ部材52の不織布(第2フィルタ部52b)において、吸引血に含まれる異物および気泡が、取り除かれる。このようにして、吸引血は、吸引血用の第1フィルタ部材51および吸引血用の第2フィルタ部材52、すなわち吸引血濾過手段50により濾過される。
すると、吸引血濾過手段50により濾過された血液が、ガイド部材60により、血液流出口11cの方向に導かれる。具体的には、ガイド部材60により導かれた血液が、ハウジング10の突出部11bに貯留される。このようにして、吸引血が、吸引血濾過手段50により濾過され、貯血槽1の下部貯留空間Sbに貯留される。
以下に、本貯血槽1の特徴について、説明する。
本実施形態では、吸引血濾過手段50が、吸引血用の第2フィルタ部材52を有している。この吸引血用の第2フィルタ部材52では、底部(第2フィルタ部52b)が、血液が流入する方向の上流側に凸状に形成されるので、血液が接触する表面積を増加することができる。これにより、フィルタ部材における血液の処理能力を、向上することができる。
また、吸引血用の第2フィルタ部材52における底部(第2フィルタ部52b)を、吸引血用の第2フィルタ部材52における壁部(第1フィルタ部52a)の内方に折り曲げ可能なように、壁部に連結することにより、吸引血用の第2フィルタ部材52を容易に加工し製作することができる。
さらに、吸引血用の第2フィルタ部材52における壁部(第1フィルタ部52a)が、不織布で形成されている。また、吸引血用の第2フィルタ部材52における底部(第2フィルタ部52b)が、メッシュクロスで、形成されている。このため、血液が第2フィルタ部材の内部に流入しはじめたときには、この血液は、主として、メッシュクロス(底部)を通過する。そして、メッシュクロスにおける血液の処理能力が、目詰まり等で低下すると、血液は、主として、不織布(壁部)を通過し始める。これにより、血液がメッシュクロスを主として通過しているときには、血液から異物および気泡を高速で取り除くことができる。その後、血液が不織布を主として通過するようになったときには、メッシュクロスより血液の処理速度は低下するものの、血液から異物および気泡を安定的に取り除くことができる。
本実施形態では、貯血槽1が吸引血濾過手段50を有しており、この吸引血濾過手段50が、吸引血用の第2フィルタ部材52を有している。このため、本実施形態の貯血槽1は、上述した吸引血用の第2フィルタ部材52が有する効果と同じ効果を得ることができる。これにより、貯血槽1を管理している医療従事者が、貯血槽1に溜まった貯血量を、より正確に把握することができる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、貯血槽1の吸引血濾過手段50において、吸引血が濾過される場合の例を示したが、吸引血を濾過する形態は、前記実施形態に限定されず、どのようにしても良い。たとえば、貯血槽1から吸引血濾過手段50を分離し、カーディオトミーリザーバを新たに設けて、このカーディオトミーリザーバに吸引血濾過手段50を設置しても良い。この場合、貯血槽の濾過手段(静脈血濾過手段40)においては静脈血が濾過され、カーディオトミーリザーバの濾過手段(吸引血濾過手段50)においては吸引血が濾過される。このように、貯血槽1とカーディオトミーリザーバとにおいて、血液が濾過されるようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の一実施形態による貯血槽の外観図。 フィルタ支持ユニットの第2支持部材の分解斜視図。 第2支持部材を構成するフィルタ挟持部材の斜視図。 第2支持部材を構成する底部材の斜視図。 貯血槽の断面図。 装着前の吸引血用の第2フィルタ部材の側面図(その1)。 装着前の吸引血用の第2フィルタ部材の側面図(その2)。 ガイド部材の傾斜角度と、ガイド部材の材料の密度との関係を示す図。
符号の説明
1 貯血槽
10 ハウジング
40 静脈血濾過手段
41 静脈血用のフィルタ部材
50 吸引血濾過手段
51 吸引血用の第1フィルタ部材
52 吸引血用の第2フィルタ部材
52a 第1フィルタ部
52b 第2フィルタ部

Claims (3)

  1. 血液から異物および気泡を除くためのフィルタ部材であって、
    壁部を形成する第1フィルタ部と、
    底部を形成する第2フィルタ部と、
    を備え、
    前記第1フィルタ部と前記第2フィルタ部は仕様が異なることを特徴とし、
    前記第2フィルタ部は、前記第1フィルタ部の内側に折り曲げ可能なように前記第1フィルタ部に連結され、折り曲げ時に、凸状に形成され、
    前記第2フィルタ部は、前記第1フィルタ部より高い液透過性を有する仕様であり、
    前記第1フィルタ部は、不織布で形成されており、前記第2フィルタ部は、一層のメッシュクロスで形成されている、
    フィルタ部材。
  2. 静脈血および/または吸引血を貯留するための貯血槽であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置され、請求項に記載のフィルタ部材を
    有する濾過手段と、
    を備える貯血槽。
  3. 静脈血および/または吸引血を貯留するための貯血槽であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置され静脈血から気泡を除くための静脈血用のフィルタ部材を、有する静脈血濾過手段と、
    前記ハウジングの内部に配置され吸引血から異物および気泡を除くための吸引血用の第1フィルタ部材と、前記吸引血用の第1フィルタ部材の外方に配置され、前記吸引血用の第1フィルタ部材を通過した吸引血から異物および気泡を除くための、請求項に記載の吸引血用の第2フィルタ部材とを、有する吸引血濾過手段と、
    を備える貯血槽。
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