JP5291860B2 - 絶縁耐電圧試験装置 - Google Patents

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本発明は絶縁耐電圧試験装置に関し、さらに詳しく言えば、被試験体の電極端子にあてがわれる電圧印加プローブの接触状態(断線の有無)を判定する機能を備えた絶縁耐電圧試験装置に関するものである。
電気・電子機器の安全性および信頼性を評価するパラメータとしては、第1に電気絶縁性があげられる。絶縁は事故防止のための重要な要素であり、そのため、IEC規格,UL規格,電気用品安全法などの各種安全規格により、その試験方法が規定されている。
主たる試験方法には、絶縁抵抗試験と耐電圧試験とがある。絶縁抵抗試験は、被試験体に直流電圧を印加し、その印加電圧と被試験体に流れる電流値とからオームの法則により直流抵抗値を求める試験で、通常、印加電圧は耐電圧試験に比べて低い500V,1000V程度であり、1MΩ以上を測定する。
耐電圧試験は、被試験体に一般的には交流の高電圧を印加して、被試験体が破損しないことを確認する試験であるが、直流電圧で試験することもある。この耐電圧試験では、被試験体に例えば5kV程度の高電圧を印加し、被試験体に流れる漏れ電流を測定して良否判定を行う。
いずれの試験においても、一対の電圧印加用プローブを被試験体の各電極端子に接触させて所定の電圧を印加するが、特に連続組立ラインで次々と送られてくる製品の試験を行う場合には、電圧印加用プローブが高速で繰り返し操作されるため、それに接続されているケーブルが疲労により断線することがある。そうすると、被試験体に電圧が印加されず、不良品であっても誤って良品と判定されることがある。
このほかに、電圧印加用プローブや被試験体の電極端子の表面に酸化物などの電気絶縁物が形成されている場合や、位置決め誤差などにより電圧印加用プローブが被試験体の電極端子から外れた場合などを含むプローブ接触不良時も、ケーブルの断線と同じく誤判定の原因となる。本明細書において、断線にはケーブルの断線のみならず、プローブ接触不良も含まれる。
そこで、特許文献1や特許文献2などに記載されているように、プローブのコンタクトチェック機能を備えた試験装置が提案されている。図3に特許文献1による第1従来例を示し、図4に特許文献2による第2従来例を示す。
図3の第1従来例では、電圧印加用プローブP1,P2に加えて、断線検出用プローブP3,P4を備える。また、高電圧電源10のほかに、例えば直流電源21と電流計22とを直列に含むコンタクト検査部20を備える。
一方の電圧印加用プローブP1は、リレースイッチRY1,RY2を介して高電圧電源10とコンタクト検査部20とに選択的に接続され、他方の電圧印加用プローブP2も、リレースイッチRY4,RY5を介して高電圧電源10とコンタクト検査部20とに選択的に接続される。断線検出用プローブP3,P4は、リレースイッチRY3,RY6を介してコンタクト検査部20に接続される。
リレースイッチRY1〜RY6をオフ(開)とした状態で、一方の電圧印加用プローブP1と断線検出用プローブP3とを被試験体EUTの一方の電極端子E1に接触させ、他方の電圧印加用プローブP2と断線検出用プローブP4とを被試験体EUTの方の電極端子Eに接触させる。
一例として、まず、リレースイッチRY2,RY3をオン(閉)として、電流計22で電圧印加用プローブP1と断線検出用プローブP3間に電流が流れているかどうかを検査する。電流が流れていなければ、断線ありと判断する。
次に、リレースイッチRY5,RY6をオンとして、同様に電圧印加用プローブP2と断線検出用プローブP4間に電流が流れているかどうかを検査する。断線がなければ、リレースイッチRY2,RY3,RY5,RY6をオフ、RY1,RY4をオンとして、高電圧電源10から被試験体EUTに高電圧を印加して耐圧試験を行う。
図4の第2従来例では、コンタクト検査用の電圧計23を用い、この電圧計23に断線検出用プローブP3,P4を接続する。電圧印加用プローブP1,P2は高電圧電源10に接続する。
電圧印加用プローブP1と断線検出用プローブP3とをペアとして、被試験体EUTの一方の電極端子E1に接触させ、また、電圧印加用プローブP2と断線検出用プローブP4とをペアとして、被試験体EUTの他方の電極端子E2に接触させる。
高電圧電源10より電極端子E1,E2間に高電圧を印加して耐圧試験を行い、電圧計23にて電極端子E1,E2間の電圧を測定し、その電圧の読み値が印加電圧と同じであるかどうかを検査する。同じでれば正常と判断し、異なっていれば断線ありと判断する。
特開平6−130118公報 特開2004−226179公報
上記第1従来例は、被試験体EUTの電極端子E1,E2を含む電流ループを形成し、電流が流れていることを確認する電流検出型であり、試験前にコンタクトチェックを行うため、耐電圧試験,絶縁抵抗試験のいずれにも有効である。
しかしながら、試験中に断線が発生した場合には、それを検出することができない。また、試験の前にコンタクトチェックが入るため、被試験体である製品1台あたりの試験時間(タクトタイム)が長くなる、という問題がある。コンタクトチェックに要する時間が例えばmS単位であるにしても、連続組立ラインではその時間が累積されるため、全体として無視し得ない時間となる。
上記第2従来例は、試験中に被試験体EUTの電極端子E1,E2間の電圧を測定する電圧検出型で、これによれば、試験中においても断線の有無を監視することができる。また、試験時間が長引くこともない。しかしながら、被試験体EUTに電圧計23が並列に接続されることにより、絶縁抵抗試験では電圧計23の内部抵抗の影響がでるため、絶縁抵抗試験には適用することができない、という問題がある。
したがって、本発明の課題は、試験中においても断線の有無を監視することができ、また、絶縁抵抗試験にも適用可能である絶縁耐電圧試験装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、被試験体が備える第1,第2の電極端子間に所定の電圧を印加し、そのとき上記被試験体に流れる電流を検出して上記被試験体の絶縁抵抗および/または耐電圧を検査する絶縁耐電圧試験装置において、所定の電圧を発生する電源部と、上記被試験体の第1電極端子に接触する第1電圧印加用プローブおよび上記第2電極端子に接触する第2電圧印加用プローブと、上記被試験体の第1電極端子に接触する第1断線検出用プローブおよび上記第2電極端子に接触する第2断線検出用プローブと、上記第1,第2電圧印加用プローブの断線の有無を判定する機能を含む制御部とを少なくとも備え、上記第1電圧印加用プローブは、第1配線を介して上記電源部のHi側電源端子に接続され、上記第2電圧印加用プローブは、上記被試験体に流れる電流を検出する第1電流検出部を含む第2配線を介して上記電源部のLo側電源端子に接続され、上記第1断線検出用プローブは、電圧検出部を含む第3配線を介して上記電源部のLo側電源端子に接続され、上記第2断線検出用プローブは、断線検出用電源および第2電流検出部を含む第4配線を介して上記第2配線における上記第2電圧印加プローブと上記第1電流検出部との間の配線部分に接続され、上記制御部は、上記電圧検出部および/または上記第2電流検出部の出力に基づいて、上記第1,第2電圧印加用プローブの断線の有無を判定することを特徴としている。
本発明の好ましい態様によれば、上記第1配線と上記第3配線との間には、上記電源部より上記被試験体に印加される電圧を監視するモニタ電圧計が接続され、上記制御部は、上記モニタ電圧計の出力と上記電圧検出部の出力とを照合して、上記第1電圧印加用プローブの断線の有無を判定する。
また、上記第4配線には、上記断線検出用電源に対して断線検出用抵抗が直列に接続され、上記第2電流検出部が、上記断線検出用抵抗で生ずる電圧降下を検出する電圧計からなり、上記制御部は、上記電圧計の出力に基づいて上記第2電圧印加用プローブの断線の有無を判定する。
上記第4配線には、電流制限抵抗がさらに直列に接続され、また、上記第2配線と上記第4配線との間には、上記断線検出用電源に対して並列に保護バリスタが接続されることが好ましい。
また、上記電源部には、上記被試験体の耐電圧を検査するための耐電圧試験用電源と、上記被試験体の絶縁抵抗を検査するための絶縁抵抗試験用電源とが含まれるとともに、上記第1電流検出部には、耐電圧検査時の第1電流検出抵抗と絶縁抵抗検査時の第2電流検出抵抗とが含まれ、上記耐電圧試験用電源,上記絶縁抵抗試験用電源および上記第1,第2電流検出抵抗が上記制御部により選択的に切り替えられるようにすることが好ましい。
本発明によれば、Hi側の電圧印加プローブのコンタクトチェック(断線の有無)は、第1断線検査用プローブの第3配線に設けられている電圧検出部の読み値が、電源部より被試験体にかけられている印加電圧と同じかどうかにより行われる。この場合、第3配線の電圧検出部は、被試験体の第1電極端子に対して並列に接続されるため、被試験体にかけられる印加電圧に影響をおよぼさない。
また、Lo側の電圧印加プローブのコンタクトチェックは、断線検出用電源による電流が、第4配線,被試験体の第2電極端子および第2配線の一部を含む電流の閉ループを流れているかどうかを第2電流検出部で検出することにより行われる。この場合、断線検出用電源による電流は上記閉ループ内のみを流れるため、被試験体を流れる電流(漏れ電流)に影響をおよぼすことはない。
第1配線と第3配線との間に、電源部より被試験体に印加される電圧を監視するモニタ電圧計を接続することにより、被試験体に対する印加電圧値を把握していない場合でも、Hi側の電圧印加プローブのコンタクトチェックを正確に行うことができる。
第4配線において、断線検出用電源に対して断線検出用抵抗を直列に接続し、第2電流検出部として、その断線検出用抵抗で生ずる電圧降下を検出する電圧計を用いることにより、制御部は、電圧計の出力に基づいて第2電圧印加用プローブのコンタクトチェックを行うことができる。
第4配線に電流制限抵抗を直列に接続し、また、第2配線と第4配線との間に断線検出用電源に対して並列に保護バリスタを接続することにより、何らかの故障原因で発生する過電流から断線検出用電源などを保護することができる。
また、電源部として、被試験体の耐電圧を検査するための耐電圧試験用電源と、被試験体の絶縁抵抗を検査するための絶縁抵抗試験用電源とが含まれるとともに、第1電流検出部には、耐電圧検査時の第1電流検出抵抗と絶縁抵抗検査時の第2電流検出抵抗とが含まれ、上記耐電圧試験用電源,上記絶縁抵抗試験用電源および上記第1,第2電流検出抵抗を制御部により選択的に切替可能とすることにより、1台の試験装置で耐電圧試験と絶縁抵抗試験とを適宜行うことができる。
次に、図1および図2により本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本発明による絶縁耐電圧試験装置の一例を模式的に示す回路図,図2はその電源部の一例を示す回路図である。
図1に示すように、この絶縁耐電圧試験装置は、被試験体EUTに所定の試験電圧を印加するための電源部110を備える。被試験体EUTは、電気・電子機器,電子部品,電子材料などであってよく、その一対の電極端子E1,E2に試験電圧が印加される。
この例では、図2に示すように、電源部110には、例えば5kVの高電圧を出力する耐電圧試験用電源110aと、それによりも低い例えば500Vの電圧を出力する絶縁抵抗試験用電源110bとが並列に含まれる。通常、耐電圧試験用電源110aには交流電源が用いられるが、直流電源とする場合もある。これに対して、絶縁抵抗試験用電源110bには、直流電源が用いられる。
この絶縁耐電圧試験装置においても、電圧印加用プローブP1,P2と、断線検出用プローブP3,P4の4本のプローブを備える。各プローブはクリップタイプ,ピンタイプなどであってよく、いずれも使用可能である。
この例において、一方の電圧印加用プローブP1と断線検出用プローブP3は、Hi側(電気的な高圧側)の接続コネクタT1,T3から引き出され、ともに被試験体EUTの第1電極端子E1に接触する。他方の電圧印加用プローブP2と断線検出用プローブP4は、Lo側(電気的な低圧側)の接続コネクタT2,T4から引き出され、ともに被試験体EUTの第2電極端子E2に接触する。
電圧印加用プローブP1の接続コネクタT1は、第1配線L1を介して電源部110のHi側電源端子に接続されるが、図2に示すように、電源部110に耐電圧試験用電源110aと絶縁抵抗試験用電源110bとが含まれる場合には、上記接続コネクタT1の第1配線L1は、スイッチS1を介して各電源110a,電源110bのいずれか一方のHi側電源端子に選択的に接続されることになる。
電圧印加用プローブP2の接続コネクタT2は、電流検出抵抗R7と電圧計VAとを並列に接続してなる電流検出部(請求項1における第1電流検出部)113を含む第2配線L2を介して電源部110のLo側電極端子に接続される。
なお、図2に示すように、電源部110に耐電圧試験用電源110aと絶縁抵抗試験用電源110bとが含まれる場合には、上記接続コネクタT2の第2配線L2は、電流検出抵抗R71,R72を介して各電源110a,110bのLo側電極端子にそれぞれ接続されることになる。図示しないが、電流検出抵抗R71,R72には、それぞれ電圧計が並列に接続される。
断線検出用プローブP3の接続コネクタT3は、第3配線L3を介して電源部110のLo側電極端子に接続されるが、図2に示すように、電源部110に耐電圧試験用電源110aと絶縁抵抗試験用電源110bとが含まれる場合には、上記接続コネクタT3の第3配線L3は、スイッチS2を介して各電源110a,110bのLo側電極端子に選択的に接続されることになる。
上記接続コネクタT3の第3配線L3は、Hi側断線電圧検出部(請求項1における電圧検出部)112を備える。このHi側断線電圧検出部112には、直列に接続された分圧抵抗R3,R4が含まれる。このうちの分圧抵抗R4がHi側コンタクトチェック用抵抗で、この分圧抵抗R4に対して電圧検出手段としての第1電圧計V1が並列に接続される。
また、第1配線L1と第3配線L3との間に、印加電圧検出部111が接続される。この印加電圧検出部111は、直列に接続された分圧抵抗R1,R2と、このうちの出力電圧検出用である抵抗R2側に並列に接続される出力電圧監視用のモニタ電圧計VVとを備える。モニタ電圧計VVにより、被試験体EUTに印加される電圧が測定されるが、その印加電圧が既知である場合には、特にモニタ電圧計VVを設ける必要はない。
断線検出用プローブP4の接続コネクタT4は、第4配線L4を介して上記第2配線L2に接続される。この第4配線L4には、断線検出用電源131が含まれる。断線検出用電源131は、直流電源,交流電源のいずれであってもよい。
また、第4配線L4には、Lo側断線電流検出部(請求項1における第2電流検出部)114が含まれる。この例において、Lo側断線電流検出部114は、断線検出用電源131に対して直列に接続されるLo側コンタクトチェック用抵抗R5と、この抵抗R5に並列に接続される第2電圧計V2とからなる。
さらに、好ましい態様として、例えばLo側の電圧印加プローブP2のみが外れた場合に、断線検出用プローブP4に高電圧がかかるため、この高電圧から断線検出回路を保護するうえで、第4配線L4には電流制限抵抗R6が接続され、また、第4配線L4と第2配線L2との間には、バリスタ132が接続される。
上記モニタ電圧計VV,第1電圧計V1および第2電圧計V2の電圧測定値は、制御部120に与えられる。制御部120は、これらの電圧測定値に基づいてコンタクトチェック、すなわち断線の有無を判定する。なお、耐圧試験時や絶縁抵抗試験時には、電流検出部113の電圧計VAからの電圧測定値も制御部120に入力される。制御部120には、CPU(中央演算処理ユニット)やマイクロコンピュータなどが用いられてよい。
また、制御部120は、図2に示すように、電源部110に耐電圧試験用電源110aと絶縁抵抗試験用電源110bとが含まれる場合、図示しない操作部からの指示にしたがい、スイッチS1,S2を切り替える。すなわち、耐電圧試験時にはスイッチS1,S2を耐電圧試験用電源110a側に切り替える。絶縁抵抗試験時には、スイッチS1,S2を絶縁抵抗試験用電源110b側に切り替える。
耐電圧試験時もしくは絶縁抵抗試験時、試験電流I1は、電源部110のHi側→第1配線L1→Hi側の電圧印加プローブP1→被試験体EUT→Lo側の電圧印加プローブP2→第2配線L2→電流検出部113→電源部110のLo側に至る閉ループ2を流れ、電流検出部113の電圧計VAにより電圧値として検出される。
また、電源部110のHi側→第1配線L1→Hi側の電圧印加プローブP1→被試験体EUTの第1電極端子E1→断線検出用プローブP3→第3配線L3→電源部110のLo側に至るHi側の閉ループ1Hにも電流I3が流れる。
このとき、制御部120は、モニタ電圧計VVからの電圧測定値と第1電圧計V1からの電圧測定値とを照合し、その差が0もしくは所定範囲内に収まっていれば、Hi側の電圧印加プローブP1が被試験体EUTの第1電極E1に正常に接触しているものとして断線なしと判定する。
これに対して、モニタ電圧計VVからの電圧測定値と第1電圧計V1からの電圧測定値とが異なっている場合(例えば、第1電圧計V1の電圧測定値が0の場合)には、断線ありと判定する。
なお、第3配線L3に含まれているHi側断線電圧検出部112の分圧抵抗R3,R4および第1電圧計V1は、被試験体EUTに対して並列に接続され、被試験体EUTの両端にかかる電圧に影響をおよぼさないため、電流検出部113に流れる試験電流I1にも変化を与えない。
また、制御部120は、Lo側断線電流検出部114の第2電圧計V2からの電圧測定値に基づいて、Lo側の電圧印加プローブP2のコンタクトチェックを行う。すなわち、Lo側の電圧印加プローブP2が被試験体EUTの第2電極端子E2に断線がなく正常に接触していれば、断線検出用電源131による電流I2は、Lo側コンタクトチェック用抵抗R5を含む第4配線L4→断線検出用プローブP4→被試験体EUTの第2電極端子E2→Lo側の電圧印加プローブP2→第2配線L2→断線検出用電源131に戻るLo側の閉ループ1Lを流れ、第2電圧計V2にはI2×R5なる電圧が現れるため、これをもって制御部120は断線なしと判定する。
これに対して、Lo側の電圧印加プローブP2に断線がある場合には、閉ループ1Lが形成されないため、第2電圧計V2で測定される電圧降下は0となり、これをもって制御部120は断線ありと判定する。この場合、断線検出用電源131による電流I2は、閉ループ1L内しか流れないため、閉ループ2に流れる試験電流I1に影響を与えない。
このように、本発明によれば、試験中においても、電圧印加プローブのコンタクトチェックを行うことができるため、上記第1従来例で行われていた試験前のコンタクトチェックは不要である。したがって、試験時間(タクトタイム)の増加を回避できる。
また、コンタクトチェックのための電圧検出および電流が、試験電圧および試験電流に影響をおよぼさないため、絶縁抵抗試験時においても、その試験中に電圧印加プローブのコンタクトチェックを行うことができる。
以上、図示の例により本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、被試験体EUTに対する電圧源110の印加電圧が、あらかじめ決められた特定の電圧値である場合には、制御部120にその印加電圧情報を与えて上記モニタ電圧計VVを不要とすることができる。
また、電源部110に耐電圧試験用電源111と絶縁抵抗試験用電源112とが含まれているが、そのいずれか一方の電源のみを備えた構成、すなわち耐電圧試験機単体もしくは絶縁抵抗試験機単体としてもよい。さらには、接続コネクタT1〜T4を省略して、各プローブP1〜P4を対応する配線L1〜L4と直結としてもよい。
本発明による絶縁耐電圧試験装置の一例を模式的に示す回路図。 上記絶縁耐電圧試験装置が備える電源部の一例を示す回路図。 第1従来例を示す模式図。 第2従来例を示す模式図。
符号の説明
110 電源部
110a 耐電圧試験用電源
110b 絶縁抵抗試験用電源
111 印加電圧検出部
112 Hi側断線電圧検出部
113 電流検出部(第1電流検出部)
114 Lo側断線電流検出部(第2電流検出部)
120 制御部
131 断線検出用電源
EUT 被試験体
E1,E2 電極端子
P1,P2 電圧印加用プローブ
P3,P4 断線検出用プローブ
L1〜L4 第1配線〜第4配線
R1,R2;R3,R4 分圧抵抗
R5 Lo側コンタクトチェック用抵抗

Claims (6)

  1. 被試験体が備える第1,第2の電極端子間に所定の電圧を印加し、そのとき上記被試験体に流れる電流を検出して上記被試験体の絶縁抵抗および/または耐電圧を検査する絶縁耐電圧試験装置において、
    所定の電圧を発生する電源部と、上記被試験体の第1電極端子に接触する第1電圧印加用プローブおよび上記第2電極端子に接触する第2電圧印加用プローブと、上記被試験体の第1電極端子に接触する第1断線検出用プローブおよび上記第2電極端子に接触する第2断線検出用プローブと、上記第1,第2電圧印加用プローブの断線の有無を判定する機能を含む制御部とを少なくとも備え、
    上記第1電圧印加用プローブは、第1配線を介して上記電源部のHi側電源端子に接続され、上記第2電圧印加用プローブは、上記被試験体に流れる電流を検出する第1電流検出部を含む第2配線を介して上記電源部のLo側電源端子に接続され、
    上記第1断線検出用プローブは、電圧検出部を含む第3配線を介して上記電源部のLo側電源端子に接続され、
    上記第2断線検出用プローブは、断線検出用電源および第2電流検出部を含む第4配線を介して上記第2配線における上記第2電圧印加プローブと上記第1電流検出部との間の配線部分に接続され、
    上記制御部は、上記電圧検出部および/または上記第2電流検出部の出力に基づいて、上記第1,第2電圧印加用プローブの断線の有無を判定することを特徴とする絶縁耐電圧試験装置。
  2. 上記第1配線と上記第3配線との間には、上記電源部より上記被試験体に印加される電圧を監視するモニタ電圧計が接続され、上記制御部は、上記モニタ電圧計の出力と上記電圧検出部の出力とを照合して、上記第1電圧印加用プローブの断線の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の絶縁耐電圧試験装置。
  3. 上記第4配線には、上記断線検出用電源に対して断線検出用抵抗が直列に接続され、上記第電流検出部が、上記断線検出用抵抗で生ずる電圧降下を検出する電圧計からなり、上記制御部は、上記電圧計の出力に基づいて上記第2電圧印加用プローブの断線の有無を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁耐電圧試験装置。
  4. 上記第4配線には、電流制限抵抗がさらに直列に接続されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の絶縁耐電圧試験装置。
  5. 上記第2配線と上記第4配線との間には、上記断線検出用電源に対して並列に保護バリスタが接続されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の絶縁耐電圧試験装置。
  6. 上記電源部には、上記被試験体の耐電圧を検査するための耐電圧試験用電源と、上記被試験体の絶縁抵抗を検査するための絶縁抵抗試験用電源とが含まれるとともに、上記第1電流検出部には、耐電圧検査時の第1電流検出抵抗と絶縁抵抗検査時の第2電流検出抵抗とが含まれ、上記耐電圧試験用電源,上記絶縁抵抗試験用電源および上記第1,第2電流検出抵抗が上記制御部により選択的に切り替えられることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の絶縁耐電圧試験装置。
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