JP5291220B1 - 放電加工用スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防水性を確保しながらも、移動体の往復運動などによる部品の摩耗などの問題を抑制できる放電加工用スイッチ装置を提供する。
【解決手段】密閉空間を形成するハウジングと、前後動する移動体と、移動体の前方に位置し、移動方向と平行な接続面とを有する第1導電体と、移動体の前方に位置し、移動体の移動方向に対して所定角度傾き、第1導電体の接続面との間に移動体の前方に行くほど間隔が狭くなる楔形空間を形成する接続面とを有する第2導電体と、移動体によって前後動せしめられる、前方移動により楔形空間内で第1導電体の接続面と第2導電体の接続面との双方に接触し第1導電体と第2導電体とを電気接続すると共に、後方移動により第1導電体の接続面と第2導電体の接続面の少なくとも一方から離間して第1導電体と第2導電体の電気接続を解除する第3導電体と、移動体を前後動させる駆動手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電加工用スイッチ装置に関するものであり、特に放電加工液中で好適に使用可能な放電加工用スイッチ装置に関する。
従来、放電加工装置は、水等の放電加工液を加工媒体として、所定の加工間隙を挟んで対向配置された工具電極と被加工物間に所定のパルス状の放電加工用電圧を印加しつつ、工具電極と被加工物とを相対移動させて、被加工物を所望の形状に加工する工作機械として知られている。放電加工装置は、放電加工機本機に放電加工電源を設置することがその環境上困難であることから、電源は本機に併設される電源ユニットに設置される。放電加工電源と加工間隙との距離が遠くなると電流パルスの波形が歪み、電気的なエネルギの損失が大きくなるので、電源ユニットと本機とはできる限り接近させられ、それらの間は専ら同軸ケーブル等により接続される。特許文献1には、放電加工用スイッチを用いた回路切換装置をできるだけ加工間隙の近くに配置することにより、波形の立ち上がりと立ち下がりが急峻であり、かつ、高ピーク値を示す電流パルスを伴う高周波交流電圧を工具電極間に供給可能なワイヤ放電加工装置が開示されている。
また、一般に、放電加工装置は、加工形態や、要求される加工速度、加工面粗度、あるいは加工形状精度に応じて、いくつかの種類の回路を、放電加工用スイッチを用いた回路切換装置により切り換えて使用することにより、所要の波形の加工電流パルスを工具電極と被加工物との両極間に供給して、所望の加工結果を得るように構成されている。さらに、加工間隙の冷却や加工屑の除去で有効であるなどの理由で、しばしば、加工槽内の被加工物を放電加工液中に設置して放電加工が行われている。例えば、特許文献2には、防水された収納体の中に設けられたシリンダ室内をピストン往復可能な可動体であって、一端側に第1接点を有すると共に他端側に第2接点を有する導電性の可動体を用いて第1端子と第2端子の導通と非導通との切換えを行うように構成した放電加工用スイッチ装置が提案されている。特許文献2に記載されたスイッチ装置では、可動体の一端側において第1接点を第1端子に電気的に接続された第1接触子と摺動可能に設けて、第1接点と第1端子との導通状態を可動体の往復運動の間常に維持している。そして、可動体の他端側に平坦面状に構成された第2接点を設け、可動体がその往復運動に応じて他端側に移動すると第2接点が第2端子の平坦面状に構成された接点に導通可能に接触するように構成されている。
また、特許文献3には、シリンダ室内の中央に第1の端子を配置し、シリンダ室の一端に第2の端子に接続されたシリンダ室内をピストン往復可能な1つの可動体を配置し、同様にシリンダ室の他端に第3の端子に接続されたシリンダ室内をピストン往復可能なもう1つの可動体を配置し、2つの可動体の往復運動により第1の端子と第2の端子間、または、第1の端子と第3の端子間の導通と非導通との切換えを行うように構成した放電加工用スイッチを用いた回路切換装置が開示されている。特許文献3に記載された放電加工用スイッチでは、可動体がハウジングを貫通して摺動可能に設けられており、2つの可動体の接点部分を、第1の端子から遠くなるほど間隔が狭くなるテーパを有する凹形状とし、これら2つの可動体の接点と導通すべき第1の端子の接点をそれぞれ凸形状にし、各可動体の接点と該接点に対応する第1の端子の接点を嵌合可能としている。
特開平7−227718号公報 特開平10−243281号公報 特開2005−279780号公報
しかしながら、放電加工液中に設置して放電加工を行うためには、防水性を確保しながらも、可動部の往復運動などによる部品の摩耗により生じる接続不良などの問題を抑制できる放電加工用スイッチの実現が求められる。これら両方の要求の実現のために、上述した特許文献1および3は可動体がハウジングを貫通して摺動するため、ハウジングの摺動部分における放電加工液の浸水が発生しないよう防水性を向上することが求められ、特許文献2は、摺動部分が比較的広い面積を有するため、可動部の往復運動による部品の摩耗により生ずる問題を抑制することがさらに求められる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、防水性を確保しながらも、可動部の往復運動などによる部品の摩耗により生じる接続不良などの問題を抑制できる放電加工用スイッチ装置を提供することにある。
本発明の放電加工用スイッチ装置は、密閉空間を形成するハウジングと、前記密閉空間内を前後動する移動体と、前記ハウジングの外部に電気接続可能な第1端子と、前記密閉空間の内部において前記移動体の前方に位置し、該移動体の移動方向と平行な接続面とを有する第1導電体と、前記ハウジングの外部に電気接続可能な第2端子と、前記密閉空間の内部において前記移動体の前方に位置し、該移動体の移動方向に対して所定角度傾き、前記第1導電体の接続面との間に前記移動体の前方に行くほど間隔が狭くなる楔形空間を形成する接続面とを有する第2導電体と、前記移動体によって前後動せしめられる、前方移動により前記楔形空間内で前記第1導電体の接続面と前記第2導電体の接続面との双方に接触し該第1導電体と第2導電体とを電気接続すると共に、後方移動により前記第1導電体の接続面と前記第2導電体の接続面の少なくとも一方から離間して該第1導電体と第2導電体の電気接続を解除する第3導電体と、前記移動体を前記密閉空間内で前後動させる駆動手段とを備えていることを特徴とする。
上記ハウジングは密閉空間を形成するものであれば任意の構成としてよく、例えば、1つの部品から構成されてもよく複数の部品から構成されてもよく、ハウジングの一部が第1導電体や第2導電体から構成されてもよい。
また、第1導電体は、ハウジングの外部に電気接続可能な第1端子と、密閉空間の内部において移動体の前方に位置し、移動体の移動方向と平行な接続面を有するものであって、第1端子と接続面が電気的に接続されたものであれば任意の材料、構造および部品構成を適用可能である。
また、第2導電体は、ハウジングの外部に電気接続可能な第2端子と、密閉空間の内部において移動体の前方に位置し、移動体の移動方向に対して所定角度傾き、第1導電体の接続面との間に移動体の前方に行くほど間隔が狭くなる楔形空間を形成する接続面を有するものであって、第2端子と接続面が電気的に接続されたものであれば任意の材料、構造、部品構成を適用可能である。
また、第3導電体は、前方移動により前記楔形空間内で前記第1導電体の接続面と前記第2導電体の接続面との双方に接触し該第1導電体と第2導電体とを電気接続すると共に、後方移動により前記第1導電体の接続面と前記第2導電体の接続面の少なくとも一方から離間して該第1導電体と第2導電体の電気接続を解除するものであれば、任意の材料、構造、部品構成を適用可能である。
また、上記駆動手段は、移動体を前後動可能であれば、任意の駆動手段であってよい。例えば、密閉空間をシリンダ形状にすると共に、移動体をこのシリンダ内を移動可能なピストンとして構成し、駆動手段をシリンダに空気を供給又は吸引することによりシリンダ内の圧力を変化させてピストンを移動させるエアポンプなどにより構成することが考えられる。
また、本発明の放電加工用スイッチ装置において、前記第1導電体の接続面が柱状体の外側面であり、前記第2導電体の接続面が前記柱状体の外側に位置する前記第1導電体の接続面に対向する面であり、前記第3導電体は、前記柱状体の外側を囲む位置に配置され、後方の端部で支持された前記移動方向に平行な片持ち梁構造の導電片を複数有し、前記複数の導電片はそれぞれ前方に第1導電体の接続面と平行な内側面と前記第2導電体の接続面と平行な外側面とを有する前方導電部を備え、かつ、前記複数の導電片は前記移動体の前方移動に応じてそれぞれ前記前方導電部の外側面を前記第2導電体の接続面により押圧されて前記第1導電体の接続面側に変形して前記第1導電体の接続面を前記前方導電部の内側面が押圧し、前記移動体の後方移動に応じて前記第1導電体の接続面と前記前方導電部の内側面および前記第2導電体の接続面と前記前方導電部の外側面のいずれか一方が離間して電気接触を解除することが好ましい。
上記のように、前記第1導電体の接続面を柱状体の外側面により形成する場合には、実用上は、周方向の位置精度に制約を与えないことから、前記第1導電体の接続面を前記移動体の移動方向と平行な軸を有する円柱の外側面とすることが好ましい。
また、第3導電体の複数の導電片は、柱状体の外側面を囲む位置であれば任意の位置に配置することができ、例えば、複数の導電片を柱状体の外側を等間隔に囲むことが好ましく、複数の導電片の数を4本以上とすることが好ましい。また、第3導電体の複数の導電片は前方導電部の内側面と外側面が電気接続されたものであれば、任意の材料、構造、部品構成を適用可能であり、必ずしも全体が導電性材料で構成される必要はない。
また、前記複数の導電片が、該複数の導電片の変形に応じて該複数の導電片の各内側面が前記第1導電体の接続面を周囲から把持するものであり、前記第1導電体が前記第1導電体の接続面が把持されることにより前記移動体の前方移動に伴って前方に移動可能に前記ハウジングに支持されていることが好ましい。
この場合に、複数の導電片は、それぞれ前記前方導電部の外側面を押圧されて前記第1導電体の接続面側に変形し、該複数の導電片の変形に応じて該複数の導電片の各内側面が前記第1導電体の接続面を周囲から押圧して把持できるものであれば、導電片の材料や形状や構造や導電片の数を任意に選択してよい。
また、第1導電体は第1導電体の接続面が把持されることにより移動体の前方移動に伴って前方に移動可能であれば、任意の方法でハウジングに支持されたものでよい。例えば、第1導電体を一部にフランジを設けた所定の径の円柱体構造とし、ハウジングに第1導電体の径と略同じ径のハウジングを貫通する取付穴を設け、ハウジングの内側にフランジが位置するように取付孔の内側に第1導電体を配置して支持すると共に取付穴の端部とフランジ部との間にOリングを備え、移動体の前方移動の際にOリングが移動方向の厚みが減少するように微小に弾性変形することにより第1導電体を前方に移動可能にすることができる。
本発明の放電加工用スイッチ装置において、前記所定角度が、前記移動方向に対して10度以上20度以下の傾きであることが好ましい。
本発明の放電加工用スイッチ装置は、前記第1導電体および前記第2導電体が前記第3導電体よりも摩耗しにくい材料から形成されていることが好ましい。
本発明の放電加工用スイッチ装置は、密閉空間を形成するハウジングと、密閉空間内を前後動する移動体と、ハウジングの外部に電気接続可能な第1端子と、密閉空間の内部において移動体の前方に位置し、移動体の移動方向と平行な接続面とを有する第1導電体と、ハウジングの外部に電気接続可能な第2端子と、密閉空間の内部において移動体の前方に位置し、移動体の移動方向に対して所定角度傾き、第1導電体の接続面との間に移動体の前方に行くほど間隔が狭くなる楔形空間を形成する接続面とを有する第2導電体と、移動体によって前後動せしめられる、前方移動により楔形空間内で第1導電体の接続面と第2導電体の接続面との双方に接触し第1導電体と第2導電体とを電気接続すると共に、後方移動により第1導電体の接続面と第2導電体の接続面の少なくとも一方から離間して第1導電体と第2導電体の電気接続を解除する第3導電体と、移動体を密閉空間内で前後動させる駆動手段とを備えているので、第1導電体と第2導電体の間の楔形空間に第3導電体を介在させて第1導電体と第2導電体間を導通状態にする構成にされ、第1導電体の接続面、第2導電体の接続面およびこれらと接触する第3導電体の部分のいずれも密閉空間内に配置されており、第3導電体の密封空間内における前後移動により電気接続のオンオフが行われているので防水性を確保することができ、また、第1導電体、第2導電体および第3導電体のいずれかの摩耗が生じても第3導電体が第1および第2導電体を電気接続可能な楔形空間の奥の位置まで第3導電体の移動量を大きくすることにより、第1から第3導電体のいずれかの摩耗による接続不良などの問題を抑制できる。
また、放電加工用スイッチ装置は、第1導電体の接続面が柱状体の外側面であり、第2導電体の接続面が柱状体の外側に位置する第1導電体の接続面に対向する面であり、第3導電体は、柱状体の外側を囲む位置に後方の端部で支持された移動方向に平行な片持ち梁構造の導電片を複数有し、複数の導電片はそれぞれ前方に第1導電体の接続面と平行な内側面と第2導電体の接続面と平行な外側面とを有する前方導電部を備え、かつ、複数の導電片は移動体の前方移動に応じてそれぞれ前方導電部の外側面を押圧されて第1導電体の接続面側に変形して第1導電体の接続面に前方導電部の内側面が接触すると共に第2導電体の接続面に前方導電部の外側面が接触し、移動体の後方移動に応じて第1導電体の接続面と前方導電部の内側面および第2導電体の接続面と前方導電部の外側面のいずれか一方が離間して電気接触を解除する場合には、第2導電体の接続面に導電片が押圧されて変形することにより前方導電部が楔形空間の奥まで好適に入り込むことができるため、双方の接続面に対して前方導電部の内外側面が良好に接触でき、第1導電体の接続面と第2導電体の接続面を良好に電気接続することができる。
また、放電加工用スイッチ装置は、複数の導電片が複数の導電片の変形に応じて複数の導電片の各内側面が第1導電体の接続面を周囲から把持するものであり、第1導電体が第1導電体の接続面が複数の導電片により把持されることにより導電片の前方移動に伴って前方に移動可能にハウジングに支持されている場合には、第1導電体の接続面と第2導電体の接続面の双方の接続面に対して摩擦力の釣り合う位置まで前方導電部が楔形空間に入り込むことができるため、双方の接続面に対して前方導電部の内外側面が良好に接触でき、第1導電体の接続面と第2導電体の接続面を良好に電気接続することができる。
本発明の一実施の形態に係る放電加工装置の全体構成図である。 図1の放電加工用スイッチ装置の未接続状態の断面図である。 図2の放電加工用スイッチ装置の要部拡大図(切断部端面図)である。 図2の放電加工用スイッチ装置の斜視断面図である。 図2の放電加工用スイッチ装置の概観の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1には、放電加工用スイッチ装置を適用可能な放電加工機の例が示されている。図1に示される放電加工機は、工具電極であるワイヤ電極2により被加工物3を放電により糸鋸のように切断するワイヤカット放電加工機である。
図1に示すように、放電加工機は、ワイヤ電極2を離間して支持する上下一対のワイヤガイドアッセンブリ4を有する。ワイヤガイドアッセンブリ4は、ワイヤガイド体の他に、ワイヤ電極2の走行方向にほぼ同軸に加工液の噴流を供給するノズル41と、ワイヤ電極に通電する給電体42とが組み込まれている。被加工物3は、放電加工液で満たされた加工槽5内に、ワークスタンド6の被加工物3と電気的に導通する金属面に接触するように、ワークスタンド6上に設置される。そして、ワークスタンド6に設けられた端子を介して、被加工物3が通電される。
さらに、放電加工機は、上記ワイヤ電極2に所望の加工要求に応じて必要に応じて電圧回路を切り換えて高周波電圧を印加するための構成として、フェライトリングコア81と一次巻線82と二次巻線83とを含んだトランス8と、第1〜第4のスイッチ装置1A〜1Dと、駆動装置17と、数値制御装置などの制御装置18とからなる放電加工電源回路切換装置7を備える。第1〜第4のスイッチ装置1A〜1Dとして、本発明の一実施形態の放電加工用スイッチ装置がそれぞれ適用されている。スイッチ装置1A〜1Dとトランス8は、ボックス9の中に1つに納められて1つの回路切換ユニットを構成し、加工槽5の中に取付部材を介して、あるいは溶接により取り付けられる。なお、トランス8は、図示しない放電加工電源から供給される高周波直流パルスを高周波交流パルスに変換することを可能にするものである。水系の放電加工液により被加工物を加工する場合は、高周波交流パルスを極間に供給することで被加工物の電蝕を防止でき、また、高周波で高ピークの電流パルスを極間に供給することで高い加工面粗度を得ることができるので、このような放電加工において、この種のトランスは有益である。
制御装置18で、NCプログラムにより自動的に、あるいは図示しない操作盤からの入力により、切換信号を駆動装置17に出力する。駆動装置17は、切換信号に応じて選択的に各スイッチに所定の圧力の空気を送るように構成された、各スイッチ装置1A〜1D内の密封空間で前後移動可能な移動体12の作動用の圧力空気の供給源である。詳細は後述するが、スイッチ装置1Aは、駆動装置17によって移動体12を前後移動させて、移動体12に取り付けられた第3導電体15を、第1端子Tに電気接続する第1導電体13と第2端子Cに電気接続する第2導電体14との間に挿入・抜出することにより、第1端子Tと第2端子C間の電気接続をオンオフするよう構成されている。スイッチ装置1B〜1Dも同様である。
第1のスイッチ装置1Aは、放電加工電源のプラス側と被加工物3とを接続するラインの間に設けられる。第2のスイッチ装置1Bは、上記電源のマイナス側とワイヤ電極2とを接続するラインの間に設けられる。第3のスイッチ装置1Cは、上記電源のプラス側と第1のスイッチ装置1Aとを結ぶラインに接続し一次巻線82を介して上記電源のマイナス側と第2のスイッチ装置1Bとを結ぶラインに接続するラインに設けられる。第4のスイッチ装置1Dは、第1のスイッチ装置1Aと被加工物3とを結ぶラインに接続し二次巻線83を介して第2のスイッチ装置1Bとワイヤ電極2とを結ぶラインに接続するラインに設けられる。
第1から第4のスイッチ装置1A、1B、1C、1Dを組合せてオンオフすることにより、図1の右側の端子に選択的に接続される放電加工用の種類の異なる電源回路からトランス8を接続した回路と接続しない回路とを選択的に切り換えることができる。ここでは、特許文献3の背景技術として記載された放電加工用回路と同様に、図1の右側の端子にファーストカット加工などを行うための所定の直流パルスを発生する放電加工電源回路を選択的に接続し、スイッチ装置1A、1Bをオンにして、スイッチ装置1C、1Dをオフにすることにより、トランス8を接続しない状態にしてファーストカット加工などの所定の加工を行うことができる。そして、図1の右側の端子に高周波パルス発生回路を接続し、スイッチ装置1A、1Bをオフにして、スイッチ装置1C、1Dをオンにすることにより、高周波パルス発生回路をトランス8を接続した状態として仕上げ加工用の高周波交流電圧回路を構成し、仕上げ加工などの所定の加工を行うことができる。
高周波パルス発生回路とエネルギ損失を抑制しつつ高ピークな波形を維持して高周波電圧を加工間隙に印加するためには、このような第1から第4のスイッチ装置1A、1B、1C、1Dからなるスイッチ機構はトランス8と共に、ワイヤ電極2及び被加工物3の近傍に設置する必要がある。また、本実施形態に限定されず、設計上許される範囲内で放電加工電源回路を切り換える機能を有する限り、上記のようなスイッチ機構は、任意の個数のスイッチ装置を任意の組合せで用いてよい。また、複数のスイッチ装置を用いてスイッチ機構を構成する場合、複数のスイッチ装置を一体的に形成しても、分離して形成してもよい。
図2は、図1におけるスイッチ装置1Aの断面図である。図3は図2のスイッチ装置の要部拡大図(接続状態の切断部端面図)であり、図4は図2のスイッチ装置の斜視断面図であり、図5は、図2のスイッチ装置の概観の斜視図である。以下、図2から図5を用いて、スイッチ装置の詳細について説明する。
図2から図5に示すように、スイッチ装置1Aは、密閉空間であるシリンダ室11Aを形成するハウジングと、密閉空間内を前後動する移動体12と、ハウジングの外部に電気接続可能な第1端子Tと、密閉空間の内部において移動体12の前方に位置し、移動体12の移動方向Pと平行な接続面13Aを有する第1導電体13と、ハウジングの外部に電気接続可能な第2端子Cと、密閉空間の内部において移動体12の前方に位置し、移動体の移動方向Pに対して所定角度傾き、第1導電体の接続面との間に移動体の前方に行くほど間隔が狭くなる楔形空間11Bを形成する接続面14Aを有する第2導電体14と、移動体12によって前後動せしめられる、前方移動により楔形空間11B内で第1導電体の接続面13Aと第2導電体の接続面14Aとの双方に接触し第1導電体と第2導電体とを電気接続すると共に、後方移動により第1導電体13の接続面13Aと第2導電体14の接続面14Aの少なくとも一方から離間して第1導電体13と第2導電体14との電気接続を解除する第3導電体15と、移動体12を密閉空間内で前後動させる駆動装置17(駆動手段)とを備えている。
第1導電体13は、移動体12の前方に位置し、ハウジングの外側に露出した部分に電気的接続される第1端子Tが設けられている。第1導電体13は後端にシリンダ室11Aの内側に延びる円柱状の柱状体部13Bを備え、柱状体部13Bの外側面が第3導電体15と電気接続する第1導電体の接続面13Aである。この接続面13Aは、移動体12の移動方向Pと平行である。
第2導電体14は、ハウジングの外側に露出した部分に設けられた凹部14Cに取り付けられる第2端子C(不図示)を備える。また、第2導電体14は、密閉空間の内部において移動体12の前方に位置し、移動体12の前方に行くほど間隔が狭くなる円錐台空間を形成する貫通孔を中央に有する板部材からなり、この貫通孔の表面が第2導電体14の接続面14Aである。また、第2導電体14の円錐台空間の中央に位置するように第1導電体13の後端に位置する略円柱形状の柱状体部13Bが支持されることにより、第2導電体14の接続面14Aが第1導電体13の柱状体部13Bの外側に対向して位置し、柱状体の表面である第1導電体13の接続面13Aと円錐台空間の表面である第2導電体14の接続面14Aとの間に楔形空間11Bが形成されている。
スイッチ装置1Aは、駆動装置17によって移動体12を前後移動させて、移動体12に取り付けられた第3導電体15を、第1端子Tに電気接続する第1導電体13と第2端子Cに電気接続する第2導電体14との間に挿入・抜出することにより、第1端子Tと第2端子C間の電気接続をオンオフするよう構成されており、このように、移動体12の前方に、第1導電体13の接続面13Aと第2導電体14の接続面14Aが、移動体の前方に行くほど間隔が狭くなる楔形空間11Bを形成するよう構成したので、第1導電体、第2導電体および第3導電体のいずれかの摩耗が生じても、第1および第2導電体を電気接続可能な楔形空間の奥の位置まで到達するように第3導電体の移動量を大きくすることにより、第1から第3導電体のいずれかの摩耗による接続不良などの問題を抑制できる。
また、図3に示されるように、第2導電体14の接続面14Aが移動体12の移動方向Pに対して移動体の前方に行くほど間隔が狭くなるように所定角度θ傾斜しているため、移動体12の前方移動に応じて第2導電体14の接続面14Aに第3導電体15が当接した際に移動体12を前方移動させる力が第3導電体15を第2導電体14の接続面14Aに押しつける方向に働き、第2導電体14の接続面14Aと第3導電体15の外側面15B間により良好な電気接続が実現できる。この角度θは、第2導電体14の接続面14Aと第3導電体15の表面形状や摩擦係数に応じて両者間の摩擦力が、第3導電体15を楔形空間で前後動しやすい範囲の値になるように設定される。例えば、第2導電体14の接続面14Aの移動方向Pに対する傾きθは、10度以上20度以下の傾きが好ましい。本実施形態では、第2導電体14の接続面14Aである円錐台空間の表面は移動方向Pに対して、15度の傾きを有するため、好適に楔形空間を第3導電体15が前後動して第1導電体13の接続面13Aと第2導電体14の接続面14Aとを電気接続または電気接続解除できる。
また、第1導電体13の接続面13Aを移動方向Pに平行な柱状体の外側面とし、第2導電体14の接続面14Aを円錐台空間の表面として第1導電体13の接続面13Aに対向する位置に設けることにより、第1導電体13の接続面13Aおよび第2導電体14の接続面14Aが比較的狭い楔形空間を挟んで近接して配置され、この楔形空間に位置する第3導電体15の前方導電部15Dを介して電気接続されるため、第1導電体13の接続面13Aおよび第2導電体14の接続面14Aの間の電気的な損失の発生原因となる第1端子と第2端子間の接続距離が短く好適である。また、本実施形態のように第2導電体14により形成される円錐台空間の表面と第1導電体13の円柱体である柱状体の表面により移動方向Pの前方に向かって狭くなる楔形空間を形成したことにより、第3導電体15を移動方向に安定して前後動させることができる。
図2および図3に示すように、第3導電体15は、ここでは移動体12と一体的に形成されており、移動体12と共に前後動せしめられる。また、第3導電体15は、シリンダ室11Aの内側に位置し、かつ、第1導電体13の柱状体部13Bの外側を囲む位置に、後方の端部で移動体12に支持された移動方向Pに平行な片持ち梁構造の導電片15Aを複数有し、複数の導電片15Aはそれぞれ前方に第1導電体13の接続面13Aと平行な内側面15Cと第2導電体14の接続面14Aと平行な外側面15Bとを有する前方導電部15Dを備える。
そして、図3中破線で示すように、導電片15Aは移動体12の前方移動に応じて前方移動し、それぞれ前方導電部15Dの外側面15Bを押圧されて第1導電体13の接続面13A側に変形して第1導電体13の接続面13Aに前方導電部15Dの内側面15Cが接触すると共に第2導電体14の接続面14Aに前方導電部15Dの外側面15Bが接触する。また、図3中、実線で示すように、移動体12の後方移動に応じて導電片15Aは後方移動し第1導電体13の接続面13Aと前方導電部15Dの内側面15Cおよび第2導電体14の接続面14Aと前方導電部15Dの外側面15Bの少なくともいずれか一方が離間して電気接触を解除する。
本実施形態では導電片15Aが後方の端部で移動体12に連結された移動方向Pに平行な片持ち梁構造とされ、第1導電体13と前方導電部15が微小に離間して配置され(d>0)、移動体12の前方移動に応じてそれぞれ前方導電部15Dの外側面15Bを押圧されて第1導電体13の接続面13A側に弾性変形可能となっている。このため、前方導電部15Dが第2導電体14の接続面14Aに押圧されて内側に変位することにより楔形空間の奥まで好適に入り込むことができ、双方の接続面に対して前方導電部の内外側面が良好に接触可能であり、第1導電体の接続面と第2導電体の接続面を良好に電気接続することができる。また、移動体12の後方移動に応じて、導電片15Aが弾性変形の復元力のみにより、第1導電体13の接続面13Aと前方導電部15Dの内側面15Cが離間して電気接触を解除することができる。さらに、前方ほど狭くなる楔形空間に内側に変形可能な第3導電体15を挿入するため、第3導電体15が楔形空間の奥に進むほど、移動体12を前方移動させる力が第3導電体15と当接する第2導電体14の接続面14Aの反力として前方導電部15を第1導電体13の接続面13Aに押し当てる方向により大きく働くため、第2導電体14の接続面14Aと第3導電体15とをより良好に電気接続できる。
また、本実施形態では、第1導電体13の接続面13Aと複数の導電片15Aの内側面15Cとの距離dは約0.2mm以下になるように構成されている。この場合には、移動体12の前方移動をさせる力を必要以上に大きくしなくても、導電片15Aを小さく変形させるだけで第1導電体13の接続面13Aと複数の導電片15Aの内側面15Cとを接触させることができる。
なお、第1導電体13と前方導電部15との間隔をd=0としてもよい。この場合には、前方導電部15Dの内側面15Cが第1導電体13の接続面13Aと電気接続を維持しつつ摺動し、移動体12の前方移動に応じて前方導電部15Dの外側面15Bが第2導電体14の接続面14Aと接触すると電気接続がオンとなり、移動体12の後方移動に応じて前方導電部15Dの外側面15Bが第2導電体14の接続面14Aと非接触となると電気接続がオフとなる。柱状体13Aの表面に沿って複数の導電片15Aが摺動することにより第3導電体15の前後移動が安定し、複数の導電片15Aの各内側面15Cが第1導電体13の接続面13Aに常に導通状態であるため、導電片15Aの各外側面15Bを第2導電体14の接続面14Aと接触する位置に移動させることにより容易にスイッチ1Aの電気接続を行うことができる。なお、このときにも、導電片15Aは、第1導電体13の接続面13A側に僅かに変形可能に構成されることが好ましい。摺動時には第1導電体13の接続面13Aと前方導電部15Dの内側面15Cとの間の互いに押圧する力(接触圧力)はほぼ0であるが、導電片15Aが第1導電体13の接続面13A側に僅かに変形可能に構成された場合には、前方導電部15Dの前方移動に応じて前方導電部15Dが第2導電体14の接続面14Aに押圧された力を好適に前方導電部15Dの内側面15Cが第1導電体13の接続面13Aを押圧する力として伝えることができ、第1導電体13の接続面13Aと前方導電部15Dの内側面15Cとの接触圧力がより大きくなるため十分な電気接続をなし確実に通電することができる。
また、本実施形態では、導電片15Aを複数設け、その前方導電部15Dにそれぞれ第1導電体13の接続面13Aと第2導電体14の接続面14Aとの接触部分を設けているため、接触面積が大きく、電気エネルギの損失を抑制できる。さらに、複数の導電片15Aが、第1導電体13の柱状体の表面である接続面13Aを複数の方向から取り囲むように配置され、移動体12の前方移動に応じて第1導電体13の柱状体の表面である接続面13Aに向かって押圧するように変形するものである。このため、移動体12の前方移動により複数の方向から第1導電体13に導電片15Aが押し当てられるため、第1導電体13に偏った負荷がかかりにくく、第1導電体13の内側に向かって第3導電体15の各内側面15Cをしっかり接触させることができる。さらに、本実施形態では接続面13Aに対して等間隔に複数の導電片15Aを配置しているため、より同効果が高められる。
また、本実施形態において、第1導電体13の接続面13Aに接触する第3導電体15の面が第1導電体13の接続面13Aに平行であり、第2導電体14の接続面14Aに接触する第3導電体15の面が第2導電体14の接続面14Aに平行であるため、接触面同士がよりしっかりと接触できるためより良好な電気接続状態を実現することができる。
なお、導電片15Aは、移動体12の前方移動に応じてそれぞれ前方導電部15Dの外側面15Bを押圧されて第1導電体13の接続面13A側に弾性変形可能であれば、任意の形状(断面の縦横のサイズと移動方向Pへの長さ)および材料および本数が適用可能である。例えば、導電片15Aを4本以上設けた場合には、移動体12の前方移動に応じて導電片15Aを内側に向かって変形する弾性を確保しやすく、第1導電体13の内側に向かって複数の方向から第1導電体13の各内側面13Bを保持するようにしっかり接触させやすい。
また、本実施形態に限定されず、第3導電体15は楔形空間11Bに挿入可能な任意の形状とすることができる。また、第1導電体13の接続面13Aおよび、第2導電体14の接続面14Aに接触する第3導電体15の部分を任意の形状としてもよい。また、本実施例では、移動体12と導電片15Aが一体的に形成されているが、これらが複数の部品として製造され、組み立てられて形成されたものであってもよい。
図2に示すように、移動体12は、ピストン12Aおよびピストン12Aの外周に設けられたピストンリング12Bにより構成される。ハウジングの一部を構成する収納体11の壁面には孔11Cと11Dが設けられ、この孔11Cと11Dにはピストン12Aを前後移動させる駆動装置17(駆動手段)が接続される。駆動装置17は、ここではエアポンプ17A、複数のバルブ17B、ホース17Cを含んで構成され、空気の力により移動体12がシリンダ室11A内を往復するようにスライド移動させる。制御装置18からの切換信号に応じて、孔11Dへ所定の圧力の空気を供給するときは、ピストン12Aの移動により押し出される空気を孔11Cから排出し、孔11Cへ空気を供給するときは、ピストン12Aの移動により押し出される空気を孔11Dから排出するように、エアポンプ17A及び複数のバルブ17Bを作動させる。
空気の圧力により移動体12を駆動する構成であれば、構造が比較的簡単で故障の危険が少ないため、好ましい。また、駆動装置17が空気の圧力により移動体12を駆動する場合には、移動体12が、第3導電体15が第1導電体13および第2導電体14に当接した位置で停止するため、第1から第3導電体のいずれかが摩耗した場合に、移動体12の移動量を大きくするための制御を特に行なう必要がない。なお、排気をエアベントで行わずに、ポンプで供給と吸引を行う場合には、上記孔とそれに接続するホースは1つでよい。なお、駆動装置17(駆動手段)は、空気に代えて絶縁性の作動流体を用いてもよい。移動体12のピストン12Aの外周にピストンリング12Bを設けた場合には、作動流体の漏れを防止し、移動体12の移動を確実にすることができるため好ましい。なお、駆動手段は、上記方法に限定されず密封空間内で移動体を前後移動可能な任意の構成としてよい。
図2に示すように、本実施形態においてスイッチ装置1Aは密閉空間であるシリンダ室11Aが内部に形成されており、シリンダ室11Aは、1面が解放された中空の直方体である収納体11と、収納体の解放された1面を覆うように取り付けられ、移動体12の前方に行くほど間隔が狭くなる円錐台空間を形成する貫通孔を中央に有する板状の第2導電体14と、略円柱体形状の柱状体部13Bを有する第1導電体13と、略円柱体形状の柱状体部13Bが第2導電体14の円錐台空間の中央に配置されるように、第1導電体13を第2導電体14に対して絶縁状態で支持する支持部16からなるハウジングにより形成される。ハウジングを構成する各要素である収納体11と、第2導電体14と、第1導電体13と、支持部16は、各要素の内側面により密封空間であるシリンダ室11Aが形成されるため、ハウジングは、それぞれの間に間隙が生じないように組み立てられる。ハウジングは、密閉空間を構成可能なものであれば任意の構成としてよいが、本実施形態のように、収納体の一部を第1導電体13および第2導電体14で構成させた場合には、スイッチ装置の構造を簡潔にでき好ましい。
本実施形態によれば、第1導電体13の接続面13A、第2導電体14の接続面14Aおよびこれらと接触する第3導電体15の内側面15C、外側面15Bのいずれも密閉空間内に配置されており、第3導電体15の密封空間内における前後移動により電気接続のオンオフが行われているので防水性を確保することができ、外部からの水の浸入による問題の発生を好適に防止できる。
なお、上記実施形態において、複数の導電片が複数の導電片の変形に応じて複数の導電片の各内側面が第1導電体の接続面を周囲から把持するものであり、第1導電体が第1導電体の接続面が把持されることにより移動体の前方移動に伴って前方に移動可能にハウジングに支持されている。この場合には、第1導電体13の接続面13Aと第2導電体14の接続面14Aの双方の接続面に対して摩擦力の釣り合う位置まで前方導電部15Dが楔形空間に入り込むことができるため、双方またはいずれか接続面に対して前方導電部15Dの接触圧力が大きくなり、より接続面としっかりと接触できるため、第1導電体13の接続面13Aと第2導電体14の接続面14Aの電気的な導通状態を良好にし、電気的なエネルギ損失をより少なくできる。また、ハウジングに対して第1導電体13が摺動するものの、摺動する距離が微小なものであるため、ハウジングと第1導電体13との間の防水性を良好に保つことができる。
本実施形態では、上記第1導電体をハウジングに対して微小に移動可能にする構成として、第1導電体13の一部にフランジを設けた所定の径の円柱体構造とし、ハウジングに第1導電体の径と略同じ径のハウジングを貫通する取付穴を設け、ハウジングの内部にフランジ部が位置するように取付孔の内側に第1導電体13を支持すると共に、取付穴の端部とフランジ部との間にOリングを備えている。つまり、移動体の前方移動に応じて、フランジ部に押圧されてOリングが移動方向の厚みが小さくなるように微小に弾性変形するため、Oリングの移動方向の厚みの減少分だけ第1導電体が前方に移動可能である。また、移動体の後方移動に応じて、Oリングが移動方向の厚みが弾性力により復元するため、第1導電体が所定位置に移動可能である。
また、上記実施形態において、第1導電体13および第2導電体14が第3導電体15よりも摩耗しにくい材料から形成されていることが好ましい。この場合には、第1導電体13の接続面13Aと第3導電体15が移動体12の前後移動に伴う接触を繰り返した場合に、第3導電体15が第1導電体13より摩耗し、第2導電体14の接続面14Aと第3導電体15が移動体12の前後移動に伴う接触を繰り返した場合に、第3導電体15が第2導電体14より摩耗する。しかしながら、第3導電体15が摩耗しても、第1導電体13および第2導電体14により形成される楔形空間は相対的に摩耗が少ない状態で維持することができるため、第1導電体13の接続面13Aと第2導電体14の接続面14A間の楔形空間のさらに奥まで第3導電体15を移動させることにより、第1導電体13の接続面13Aと第2導電体14の接続面14A間の電気接続を維持することができる。
また、上記実施の形態において、スイッチ装置を直流パルスを供給する放電加工回路とフェライトリングコア81を含む高周波交流パルスを供給する放電加工回路との切換スイッチとして使用する例を示したが、本発明のスイッチ装置は、切換スイッチを可能な限り極間に近い位置に設けることが望ましい他の放電加工回路の切換スイッチに適用することができる。例えば、スイッチ装置を同軸ケーブルのような低インダクタンス線を含んだ荒加工用の放電加工回路と低インダクタンス線を含まない仕上げ加工用の放電加工回路とを切り換える切換スイッチとして使用することができる。
C 第2端子
T 第1端子
1A-1D スイッチ装置(放電加工用スイッチ装置)
11 収納体
11A シリンダ室(密封空間)
11B 楔形空間
12 移動体
13 第1導電体
13A 第1導電体の接続面
13B 柱状体部
14 第2導電体
14A 第2導電体の接続面
15 第3導電体
15A 導電片
15B 外側面
15C 内側面
15D 前方導電部
17 駆動装置
18 制御装置

Claims (5)

  1. 密閉空間を形成するハウジングと、
    前記密閉空間内を前後動する移動体と、
    前記ハウジングの外部に電気接続可能な第1端子と、前記密閉空間の内部において前記移動体の前方に位置し、該移動体の移動方向と平行な接続面とを有する第1導電体と、
    前記ハウジングの外部に電気接続可能な第2端子と、前記密閉空間の内部において前記移動体の前方に位置し、該移動体の移動方向に対して所定角度傾き、前記第1導電体の接続面との間に前記移動体の前方に行くほど間隔が狭くなる楔形空間を形成する接続面とを有する第2導電体と、
    前記移動体によって前後動せしめられる、前方移動により前記楔形空間内で前記第1導電体の接続面と前記第2導電体の接続面との双方に接触し該第1導電体と第2導電体とを電気接続すると共に、後方移動により前記第1導電体の接続面と前記第2導電体の接続面の少なくとも一方から離間して該第1導電体と第2導電体の電気接続を解除する第3導電体と、
    前記移動体を前記密閉空間内で前後動させる駆動手段とを備えていることを特徴とする放電加工用スイッチ装置。
  2. 前記第1導電体の接続面が柱状体の外側面であり、
    前記第2導電体の接続面が前記柱状体の外側に位置する前記第1導電体の接続面に対向する面であり、
    前記第3導電体は、前記柱状体の外側を囲む位置に配置され、後方の端部で支持された前記移動方向に平行な片持ち梁構造の導電片を複数有し、前記複数の導電片はそれぞれ前方に第1導電体の接続面と平行な内側面と前記第2導電体の接続面と平行な外側面とを有する前方導電部を備え、かつ、前記複数の導電片は前記移動体の前方移動に応じてそれぞれ前記前方導電部の外側面を前記第2導電体の接続面により押圧されて前記第1導電体の接続面側に変形して前記第1導電体の接続面を前記前方導電部の内側面が押圧し、前記移動体の後方移動に応じて前記第1導電体の接続面と前記前方導電部の内側面および前記第2導電体の接続面と前記前方導電部の外側面のいずれか一方が離間して電気接触を解除することを特徴とする請求項1に記載の放電加工用スイッチ装置。
  3. 前記複数の導電片が該複数の導電片の変形に応じて該複数の導電片の各内側面が前記第1導電体の接続面を周囲から把持するものであり、
    前記第1導電体が前記第1導電体の接続面が前記複数の導電片に把持されることにより前記複数の導電片の前方移動に伴って前方に移動可能に前記ハウジングに支持されていることを特徴とする請求項2記載の放電加工用スイッチ装置。
  4. 前記所定角度が、前記移動方向に対して10度以上20度以下の傾きであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放電加工用スイッチ装置。
  5. 前記第1導電体および前記第2導電体が前記第3導電体よりも摩耗しにくい材料から形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の放電加工用スイッチ装置。
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