JP5290706B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、自動製氷機付きの冷蔵庫に関するものである。
冷蔵庫には、ドアを開けることなく氷や冷水を取り出すためのディスペンサーを設けることがあり、例えば特許文献1では、キャビネットの上側の冷蔵室と下側の冷凍室のうち、ユーザが利用しやすい高さにある冷蔵室のドアにディスペンサーを設けている。特許文献1の冷蔵庫は、ディスペンサーを設ける冷蔵室のドアの内部に製氷室を設けて製氷機を内装し、製氷室に冷気を供給することにより、ディスペンサーから取り出す氷を製氷するようにしている。
特開2005−90936号公報
ところで、特許文献1のように、冷蔵ドア側に製氷室を設けると、ドアを開閉する際の振動により、製氷機の製氷皿から水がこぼれ、外部に漏れたり、あるいは、製氷室の室壁に着氷したりするおそれがある。そのため、冷蔵室のドア側に製氷機を設ける場合、上記不具合を解消できる工夫が必要になってくる。
本発明は、製氷皿からの水こぼれを防止することのできる冷蔵庫の提供を目的とする。
上記目的を達成するための構成として、ドアに設けられた製氷室と、該製氷室に内装された製氷皿と、該製氷皿からの水こぼれを阻止するために製氷皿の側部に接触して配された水こぼれ阻止体とを備え、前記製氷室の室壁に、製氷室の外部から冷気を供給するための冷気供給口が設けられ、該冷気供給口から水こぼれ阻止体の内側まで冷気を導く冷気ガイドが設けられると共に、該冷気ガイドの先端が前記水こぼれ阻止体の内側に冷気を吹き出す冷気吹出口とされ、前記製氷皿は、製氷された氷を離氷させるためにねじれ変形可能で、かつ離氷された氷を取り出し可能に回転自在に設けられ、前記水こぼれ阻止体は、前記氷の離氷時及び取り出し時に製氷皿から分離可能に前記製氷皿と別体に設けられ、少なくとも製氷皿と接触する下部が弾性変形可能な壁状とされ、製氷皿が回転する際に、製氷皿で押される部位が弾性変形して製氷皿の回転を許容すると共に、製氷皿で押される部位とは製氷皿の回転中心を挟んで反対側の部位が製氷皿から分離するよう、前記水こぼれ阻止体の下端が製氷皿の周縁部に当接して設けられた冷蔵庫を採用することができる。
上記構成によれば、製氷皿からの水こぼれを阻止する水こぼれ阻止体を製氷皿とは別体に設けるので、水こぼれ阻止体を製氷皿から分離させつつ製氷皿を回転させて傾けることにより、水こぼれ阻止体で阻害することなく、製氷した氷を製氷皿から取り出すことができる。これにより、製氷する際に、ドアの開閉などによる製氷皿からの水こぼれを阻止すると共に、氷を取り出す際に、製氷した氷を製氷皿から容易に取り出すことができる。
また、水こぼれ阻止体の内側に冷気を吹き出す冷気吹出口を設けるので、製氷皿に注いだ水を凍らせるための冷気が水こぼれ阻止体によって遮断されるのを防止することができ、製氷皿からの水こぼれを阻止しつつ、製氷に要する時間を短くすることができる。
また、製氷室の室壁に、製氷室の外部から冷気を供給するための冷気供給口を設け、この冷気供給口から水こぼれ阻止体の内側まで冷気を導く冷気ガイドを設けると共に、この冷気ガイドの先端を冷気吹出口とするので、冷気供給口に供給した冷気の全てを水こぼれ阻止体の内側に導くことができ、製氷に要する時間をより短くすることができる。なお、水こぼれ阻止体から離れた位置に冷気吹出口を設けて、この冷気吹出口から水こぼれ阻止体の内側に向けて冷気を吹き出すこともできる。
また、水こぼれ阻止体のうち、少なくとも製氷皿と接触する下部を弾性変形可能な壁状とし、その下端を製氷皿の周縁部に当接して設けるので、製氷皿が回転する際に、製氷皿で押される部位を弾性変形させて製氷皿の回転を許容すると共に、製氷皿で押される部位とは製氷皿の回転中心を挟んで反対側の部位を製氷皿から分離させることができる。すなわち、水こぼれ阻止体を弾性変形させることにより、水こぼれ阻止体が製氷皿の回転を阻害するのを防止することができ、しかも、水こぼれ阻止体のうち、製氷皿で押されて弾性変形する部位の反対側の部位を製氷皿の回転によって製氷皿から分離させることができる。
本発明は、水こぼれ阻止体の下部を弾性変形可能な壁状とする代わりに、製氷皿が回転する際に、製氷皿で押される部位が押し上げられて製氷皿の回転を許容すると共に、製氷皿で押される部位とは製氷皿の回転中心を挟んで反対側の部位が製氷皿から分離するよう、水こぼれ阻止体を上下方向に移動可能としたものである。すなわち、本発明は、水こぼれ阻止体を、氷を取り出す際の製氷皿の回転を許容するよう移動自在としたものである。この構成によれば、水こぼれ阻止体を製氷皿に接触させて水こぼれを阻止しつつ、水こぼれ阻止体が製氷皿の回転を阻害するのを防止することができ、しかも、水こぼれ阻止体の移動により、製氷皿と水こぼれ阻止体とを分離させることができる。
さらに、製氷皿を、その長手方向をドアの幅方向と合わせて配置し、ドアの幅方向における製氷室の室壁側面に冷気供給口を形成すると共に、冷気ガイドを製氷皿よりも上方に設け、冷気吹出口を、製氷皿の長手方向における一方の端部の上方から他方の端部に向けて冷気を吹き出すよう設定するようにしてもよい。
さらに、冷気ガイドは、冷気供給口と連通するよう製氷室の室壁に取り付けたり、少なくとも一部を製氷室の室壁に形成したりすることができる。冷気ガイドを製氷室の室壁に取り付けるようにすれば、製氷室の室壁の構造を簡単にすることができ、少なくとも一部を製氷室の室壁に形成すれば、冷気ガイド設けるためのスペースを不要にすることができ、省スペース化を図ることができる。
また、水こぼれ阻止体に天井部を設けて、この天井部に、冷気吹出口と水こぼれ阻止体の外側に冷気を吐出する冷気吐出口とを設け、さらに、冷気吹出口と冷気吐出口とを天井部の互いに反対側の端部に位置させることができる。この構成によれば、冷気吹出口から冷気吐出口に向かう冷気が途中で水こぼれ阻止体の外側に逃げるのを天井部で阻止することができるので、製氷皿に注いだ水の全水面に万遍なく冷気を行き渡らせて、製氷に要する時間をより短くすることができる。
また、製氷室の室壁に、製氷室の外部から冷気を供給するための冷気供給口を設け、この冷気供給口を、供給した冷気を冷気吹出口から製氷室に吹き出すよう、冷気吹出口に連通させることができる。この構成によれば、冷気を生成する蒸発機を製氷室内に設けることなく、外部から冷気を供給して製氷室を冷やすことができ、しかも、その冷気を水こぼれ阻止体の内側に吹き出して、効率よく製氷することができる。
また、冷気供給口に冷凍室の冷気を送るためのダクトを設けることができる。この構成によれば、冷凍室の冷気を冷気供給口から製氷室に供給することができるので、製氷室に供給する冷気を生成するための専用の蒸発機を設ける必要がなく、その分、冷蔵庫の構成を簡単にすることができる。
また、製氷皿から氷を取り出す際に製氷皿をねじるための製氷皿ねじり駆動部を設けることができる。この構成によれば、製氷皿をねじって変形させることにより、製氷した氷の表面を融かすことなく、製氷皿に着氷した氷を離氷させることができ、製氷皿から容易に氷を取り出すことができる。
また、ドアに、製氷した氷を製氷室から取り出すためのディスペンサーを設けることができる。この構成によれば、ドアに製氷室を設けている分、ディスペンサーに氷を供給するための構成を簡単にすることができる。
また、冷凍室よりも上部に冷蔵室を設け、この冷蔵室の冷蔵室ドアに製氷室を設けることができる。この構成によれば、ユーザが利用しやすい高さに冷蔵室を設けると共に、その冷蔵室のドアに製氷室を設けて、製氷した氷を取り出しやすくすることができる。
以上のとおり、本発明によると、製氷皿とは別体の水こぼれ阻止体を設けるので、水こぼれ阻止体を製氷皿に接触させて、製氷皿からの水こぼれを防止すると共に、水こぼれ阻止体を製氷皿から分離させて、製氷した氷を容易に取り出すことができる。さらに、冷気吹出口から水こぼれ阻止体の内側に冷気を吹き出すので、水こぼれ阻止体によって冷気が遮断されるのを防止して、製氷に要する時間を短くすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明に係る冷蔵庫の正面図である。図2は冷蔵室のドアの斜視図であり、製氷室の内部構造を示す図である。図3は製氷室の内部構造を示す模式図である。図4は下部が弾性変形可能な参考形態の水こぼれ阻止体を備えた製氷機の断面図であり、(a)は製氷時を示し、(b)は氷の取出時を示す。
図1に示すように、本発明に係る冷蔵庫は、そのキャビネット1が上下に仕切られ、上側に冷蔵室2が設けられ、下側に冷凍室3が設けられる。キャビネット1は、外箱と内箱との間に断熱材が充填された断熱箱体であり、正面側が開口している。冷蔵室2には、観音開き式のドア4が左右に設けられる。冷凍室3のドア5は、引き出し式とされる。なお、冷凍室3のドア5は、観音開き式のドアであってもよい。
冷蔵室2の一方のドア4に、ディスペンサー6が設けられ、ドア4を開けずに、冷水、角氷及びクラッシュ氷を提供することができる。図1中、7はパドルスイッチであり、グラスや鍋等でこのスイッチ7を押すと、上方から冷水や氷が出てくる。8は操作部であり、冷水、角氷及びクラッシュ氷の選択ボタンを備えている。
図2に示すように、ドア4の内側には、断熱壁としての室壁92で上下左右の四方を囲むと共に着脱可能な蓋21(図5参照)で覆うことにより、冷蔵室2とは断熱された空間を形成してなる製氷室20が設けられている。この製氷室20には、製氷機22及び貯氷ケース23が内装され、製氷室20に冷気と水を供給することにより、製氷機22で生成した氷を貯氷ケース23に保存してディスペンサー6から供給するようになっている。
図2及び図3に示すように、製氷機22は、水平軸周りに回転自在な樹脂製の製氷皿24と、製氷皿24を回転させる駆動部90と、ドア4の開閉などによる製氷皿24からの水こぼれを阻止する水こぼれ阻止体91とを備えている。
駆動部90は、製氷された氷を取り出す際に製氷皿24を回転させる回転駆動部として機能し、さらに、製氷皿24をねじるための製氷皿ねじり駆動部としても機能する。これにより、製氷皿24で氷を生成した後、その製氷皿24をねじって変形させることにより、製氷皿24に着氷した氷を離氷させることができ、その後、製氷皿24を回転させて傾けることにより、製氷皿24から氷を取り出すことができる。
水こぼれ阻止体91は、製氷皿24とは別体の壁状に形成され、その下部91aを製氷皿24の周縁部に接触させて、製氷皿24に注がれた水の水面を取り囲むように設けられる。この水こぼれ阻止体91は、上下方向に移動可能とされ、氷を取り出す際、例えば製氷皿24で水こぼれ阻止体91を押し上げながら、製氷皿24を回転させることができる。これにより、製氷皿24と水こぼれ阻止体91との隙間から氷を取り出し可能とされ、製氷皿24からの氷の取り出しが水こぼれ阻止体91によって阻害されるのを防止することができる。
なお、図4に示すように、水こぼれ阻止体91のうちの製氷皿24と接触する下部91aを容易に弾性変形可能なゴム状弾性体などから構成し、製氷時に製氷皿24の周縁部に密着して水こぼれを阻止すると共に、氷の取出時には、その弾性変形によって製氷皿24のねじり変形及び回転を許容するようにしてもよい。この場合、製氷皿24が回転することにより、水こぼれ阻止体91のうち、製氷皿24で押されて弾性変形する部位とは反対側の部位が製氷皿24から分離する。
図3に示すように、製氷室20の室壁92のうちの天井付近には、外部から冷気を供給するための冷気供給口55が設けられ、この冷気供給口55から冷気を供給しつつ、製氷室20の底部付近の冷気排出口56から室内の空気を排出することにより、製氷室20の室内を冷却するようになっている。
製氷室20の室壁92には、冷気供給口55から水こぼれ阻止体91の内側まで冷気を導く管状の冷気ガイド93が取り付けられ、この冷気ガイド93の先端の冷気吹出口94から水こぼれ阻止体91の内側に冷気を吹き出すようになっている。これにより、冷気供給口55から冷気を供給して製氷室20を冷却し、しかも、その冷気を水こぼれ阻止体91で遮ることなく、注水された製氷皿24の水面に吹き出して効率よく製氷し、製氷に要する時間を短くするようになっている。
図2及び図3に示すように、製氷機22は、製氷室20のうちの上部に設置され、その製氷皿24の下方に貯氷ケース23が設置される。氷が生成された後、製氷皿24が駆動部90の駆動力によってねじられて変形することにより、生成された氷が製氷皿24から離氷され、さらに、製氷皿24が駆動部90の駆動力によって回転して傾くことにより、生成された氷が貯氷ケース23に落下して貯められる。
貯氷ケース23に、クラッシュユニット25が設けられ、角氷がクラッシュされて、クラッシュ氷が作られる。貯氷ケース23の底面に、シュート26がドア4を貫通して形成され、シュート26は、ディスペンサー6に連通し、角氷あるいはクラッシュ氷を吐き出す。
次に、製氷室に供給する冷気の冷気経路について説明する。図5は冷気経路を示す冷蔵庫の斜視図、図6は冷気経路を示す冷蔵庫の断面図である。
図5及び図6に示すように、製氷室20に供給される冷気は、冷凍室3と製氷室20とを連通する冷気供給ダクト50を介して冷凍室3から製氷室20に送り込まれ、冷気戻りダクト51を介して製氷室20から冷凍室3に戻される。
冷気供給ダクト50の冷気取入口60及び冷気戻りダクト51の冷気排出口61は、冷凍室3に設けられる。冷気取入口60は、冷気排出口61よりも上方に位置する。冷気取入口60には、ターボファンの一種のシロッコファンやクロスフローファン、軸流ファンなどからなる製氷ファン62が設けられる。製氷ファン62の作動により、冷凍室3内の冷気が、冷気供給ダクト50に吸い込まれ、製氷室20に送り込まれる。さらに、冷気は、製氷室20から冷気戻りダクト51を通じて冷凍室3に戻される。
このように、冷気供給ダクト50と冷気戻りダクト51とは、製氷室20を介して連通する。すなわち、1つの冷気経路が形成され、冷気経路の出入口は冷凍室3内に位置する。
両ダクト50、51は、冷凍室3から冷凍室3と冷蔵室2とを仕切る仕切壁52の内部を通り、さらに、キャビネット1の側面の断熱材の内部を通って冷蔵室2の側壁に至る。冷蔵室2の側壁には、冷気供給ダクト50の連結口53及び冷気戻りダクト51の連結口54が形成され、両連結口53、54のうち、冷気供給ダクト50の連結口53が冷気戻りダクト51の連結口54よりも上方に位置している。
ドア4が閉じられることにより、冷蔵室2の側壁に、前述の冷気供給口55及び冷気排出口56を有する製氷室20の室壁92が当接し、その冷気供給口55が冷気供給ダクト50の連結口53に対向し、冷気排出口56が冷気戻りダクト51の連結口54に対向する。
冷気供給口55、連結口53、冷気排出口56及び連結口54は、その周囲をシール材で囲まれ、ドア4が閉じた状態で、冷気の漏れを生じることなく、上側の連結口53と冷気供給口55とが連通すると共に、下側の連結口54と冷気排出口56とが連通する。これにより、冷気供給ダクト50から冷気供給口55を介して製氷室20に冷気を供給可能とされ、冷気排出口56を介して製氷室20から冷気戻りダクト51に冷気を排出可能とされる。
冷気供給口55から製氷室20に供給された冷気は、冷気ガイド93によって水こぼれ阻止体91の内側まで導かれ、注水された製氷皿24の水面に向かって吹き出されて、製氷皿24の水を冷却する。さらに、水こぼれ阻止体91の外側に溢れた冷気は、製氷室20内を下降して、下部に位置する冷気排出口56から排出される。
冷凍室3の背面側には、蒸発室63が位置している。蒸発室63に、冷気を生成する蒸発器64が内装される。蒸発室63と冷凍室3とは背面板65により仕切られている。蒸発室63は、仕切板66によって前室67と後室68とに区画されている。後室68に、蒸発器64が配置され、蒸発器64の上方に、冷却ファン69が設けられる。冷却ファン69は、仕切板66に取り付けられる。
背面板65には、図6に示すように、冷気吹出口70及び冷気戻り口71が形成されている。冷気吹出口70は、冷気戻り口71よりも上方に形成される。冷気吹出口70を通じて、冷凍室3と蒸発室63の前室67とが連通し、冷却ファン69の作動により、後室68で生成された冷気が、冷気吹出口70から冷凍室3に吹き出される。また、前室67は、冷蔵室2にも連通しており、図示しないダンパの開閉により、冷気が冷蔵室2に送り込まれる。
背面板65の上部に、製氷ファン62が取り付けられる。製氷ファン62は、冷気吹出口70の直上に配置される。製氷ファン62は、製氷室20のある一側寄りに位置し、冷却ファン69は左右方向の中央に位置し、両ファン62、69は左右方向に離れている。冷気吹出口70から出た冷気は、すぐに製氷ファン62に取り入れられ、製氷室20に送られる。したがって、最も低温の冷気を製氷室20に供給することができる。また、製氷ファン62は、冷凍室3の奥に位置するので、冷凍室3への収納の邪魔にはならない。
冷気戻り口71は、背面板65の下部に形成され、後室68に連通している。冷却ファン69の作動により、後室68が負圧となり、冷凍室3内の冷気が冷気戻り口71から吸い込まれる。背面板65に、冷気戻りダクト51が下方に向かって取り付けられ、冷気排出口61は冷気戻り口71の近傍に位置する。なお、冷気排出口61の位置は、冷気戻り口71よりも少し高い位置にするのが好ましい。冷気排出口61から吹き出た冷気が、下方に向かって流れ、そのまま冷気戻り口71から吸い込まれる。そのため、戻ってきた冷気が冷凍室3内に拡散しない。
このように、冷気排出口61は、冷却ファン69から離れて配置される。製氷室20から戻ってきた冷気は、冷凍室3内の冷気よりも温度が上がっている。すなわち、冷凍室3内の冷気が−18℃のとき、戻ってきた冷気は約−10℃になっている。冷気排出口61が冷却ファン69の近くにあると、冷却ファン69近くの冷気吹出口70から吹き出された冷気により、戻り冷気が冷凍室3内に拡散され、冷凍室3の温度が上がる。冷気排出口61が冷却ファン69から離れていれば、冷気吹出口70から吹き出される冷気の風速が弱いので、戻り冷気は拡散されず、戻り冷気を全て冷気戻り口71から蒸発室63に吸い込むことができ、冷凍室3の温度上昇を防げる。
製氷ファン62は、自動製氷が設定されているとき、冷却ファン69と同期して駆動される。自動製氷の設定は、ユーザが行う。氷が必要ない場合、自動製氷が解除され、製氷ファン62は停止する。
次に、冷蔵庫の給水経路について説明する。図7は給水経路を示す冷蔵庫の斜視図である。
図2及び図7に示すように、外部の水道から製氷機までの給水経路に、第1給水弁30、冷水タンク31、フィルタ32、第2給水弁33が上流側から順に介装され、それぞれパイプ34によって接続されている。
第1給水弁30は、キャビネット1の背面側の下部に形成された圧縮機室40に配置され、水道からのホースに直結される。なお、圧縮機室40には、圧縮機41が設置されている。
冷水タンク31及びフィルタ32は、冷蔵室2内に設けられる。第1給水弁30とフィルタ32とはパイプ34によって連結され、この途中でパイプ34を螺旋状に巻くことにより、冷水タンク31が形成される。図7に示すように、このパイプ34は、圧縮機室40からキャビネット1の背面を経て天井42を通る。この間、パイプ34は断熱材の内部を通っている。さらに、図2及び図7に示すように、パイプ34は、天井42からドア4を開閉自在に支持する上側のヒンジ部分を通り、ドア4の断熱材内部を通って、ドア4の内面側に突出して、冷水タンク31に至る。
冷水タンク31及びフィルタ32は、ドア4の内面に取り付けられる。冷水タンク31は、冷蔵庫2内の冷気にさらされて、冷水を生成する。フィルタ32は、浄水及び除菌機能を有する一般的なものであり、交換可能とされる。なお、冷水タンク31は、容器状のタンクであってもよい。
フィルタ32の下流側に第2給水弁33が設けられ、ドア4の内面側に取り付けられる。なお、第2給水弁33及び冷水タンク31は、ドア4を開けたときに見えないようにカバーで覆っておくとよい。カバーには、通気孔が形成され、冷水タンク31は冷蔵室2内の冷気に直接さらされるか、カバーを薄肉の樹脂で形成し、間接的に冷気にさらされる。
第2給水弁33は、3方弁とされ、給水経路を製氷室側と庫外への注水側とに分岐する。注水側の経路では、第2給水弁33の一方の出口に接続された注水管44が、ドア4の断熱材内部を通って、ディスペンサー6の凹部から外部に突出する。
ユーザが、操作部8において冷水を選択して、パドルスイッチ7を操作すると、第1給水弁30が開いて、水道水が供給され、冷水タンク31に貯まっている冷水が、フィルタ32により浄化され、第2給水弁33の一方の出口を通って、注水管44からコップに注がれる。なお、冷水タンク31の容量は、コップ1杯分以上の容量となるように設定される。
製氷室20側の経路では、第2給水弁33の他方の出口に接続された給水管45が、ドア4の断熱材内部を通って、製氷室20の上部から製氷室20内に突出する。貯氷ケース23の氷が少なくなったことが検出されると、自動的に第1給水弁30が開いて、水道水が供給され、冷水タンク31に貯まっている冷水が、フィルタ32により浄化され、第2給水弁33の他方の出口を通って、給水管45から製氷皿24に注がれる。
このように、ドア4に給水及び製氷にかかわる部品を集約することにより、完成したドア4をキャビネット1に取り付けるだけでよく、組み立て作業が容易となる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、図8に示すように、冷気ガイド95の一部を製氷室20の室壁92に形成して、冷気供給口55に供給された冷気を製氷皿24の上方付近まで導くこともできる。この場合、冷気ガイド95の残部を室壁92から突出させることにより、水こぼれ阻止体91の内側に冷気を吹き出せばよい。これにより、製氷室20の室内における冷気ガイド95の配置スペースを小さくすることができ、その分、製氷室20を小さくして省スペース化を図ることができる。
また、図9に示すように、水こぼれ阻止体96に天井部97を設け、この天井部97に、冷気ガイド98の冷気吹出口99と、水こぼれ阻止体96の外側に冷気を吐出する冷気吐出口100とを設けることもできる。さらに、冷気吹出口99と冷気吐出口100とを天井部97の互いに反対側の端部に位置させることにより、冷気が冷気吹出口99から冷気吐出口100に至るまで、その冷気を水こぼれ阻止体96の内側から逃がすことなく、製氷皿24に注水した水を万遍なく冷却して効率よく製氷することができる。
また、冷気ガイド93、95、98を設けることなく、室壁92に直接冷気吹出口を形成し、離れた位置から、水こぼれ阻止体91の内側に向けて冷気を吹き付けることもできる。
本発明に係る冷蔵庫の正面図 冷蔵室のドアの斜視図であり、製氷室の内部構造を示す図 製氷室の内部構造を示す模式図 下部が弾性変形可能な参考形態の水こぼれ阻止体を備えた製氷機の断面図であり、(a)は製氷時を示し、(b)は氷の取出時を示す 冷気経路を示す冷蔵庫の斜視図 冷気経路を示す冷蔵庫の断面図 給水経路を示す冷蔵庫の斜視図 製氷室の別の形態の内部構造を示す模式図 製氷機の別の形態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は断面図である
2 冷蔵室
3 冷凍室
4 ドア
6 ディスペンサー
20 製氷室
22 製氷機
23 貯氷ケース
24 製氷皿
50 冷気供給ダクト
51 冷気戻りダクト
55 冷気供給口
56 冷気排出口
90 駆動部
91、96 水こぼれ阻止体
91a 下部
92 室壁
93、95、98 冷気ガイド
94、99 冷気吹出口
97 天井部
100 冷気吐出口

Claims (5)

  1. ドアに設けられた製氷室と、該製氷室に内装された製氷皿と、該製氷皿からの水こぼれを阻止するために製氷皿の側部に接触して配された水こぼれ阻止体とを備え、前記製氷室の室壁に、製氷室の外部から冷気を供給するための冷気供給口が設けられ、該冷気供給口から水こぼれ阻止体の内側まで冷気を導く冷気ガイドが設けられると共に、該冷気ガイドの先端が前記水こぼれ阻止体の内側に冷気を吹き出す冷気吹出口とされ、
    前記製氷皿は、製氷された氷を離氷させるためにねじれ変形可能で、かつ離氷された氷を取り出し可能に回転自在に設けられ、
    前記水こぼれ阻止体は、前記氷の離氷時及び取り出し時に製氷皿から分離可能に前記製氷皿と別体に設けられ、製氷皿が回転する際に、製氷皿で押される部位が押し上げられて製氷皿の回転を許容すると共に、製氷皿で押される部位とは製氷皿の回転中心を挟んで反対側の部位が製氷皿から分離するよう、前記水こぼれ阻止体が上下方向に移動可能とされたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記製氷皿がその長手方向を前記ドアの幅方向と合わせて配置され、前記ドアの幅方向における製氷室の室壁側面に前記冷気供給口が形成されると共に、前記冷気ガイドが製氷皿よりも上方に設けられ、前記冷気吹出口は、製氷皿の長手方向における一方の端部の上方から他方の端部に向けて冷気を吹き出すよう設定されたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷気ガイドは、少なくとも一部が製氷室の室壁に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記水こぼれ阻止体に天井部が設けられ、該天井部に、前記冷気吹出口と水こぼれ阻止体の外側に冷気を吐出する冷気吐出口とが設けられ、冷気吹出口と冷気吐出口とが天井部の互いに反対側の端部に位置することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の冷蔵庫。
  5. 冷凍室よりも上部に冷蔵室が設けられ、該冷蔵室の冷蔵室ドアに前記製氷室が設けられたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の冷蔵庫。
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