JP2010101517A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアにおいて製氷するとき、無駄な冷気の消費をなくすようにして、省エネを向上させる。
【解決手段】冷蔵室2のドア4に、ディスペンサ6が設けられ、ドア4の内面側に製氷室20が設けられる。冷凍室3と製氷室20とを連通する冷気供給ダクト50および冷気戻りダクト51が設けられ、冷気供給ダクト50の冷気取入口60に製氷ファン62が配される。冷気取入口60は、冷凍室3の冷気吹出口70の近傍に配置される。冷気戻りダクト51の冷気排出口61は、冷凍室の冷気戻り口71の近傍に配置される。製氷ファン62の作動により、冷凍室3の冷気が冷気供給ダクト50を通じて製氷室20に送り込まれ、冷気戻りダクト51を通じて冷凍室3に戻される。製氷ファン62が停止しているとき、両ダクト50、51内の圧力は同じとなり、製氷室20に冷気は流れ込まない。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動製氷機付きの冷蔵庫に関する。
冷蔵庫において、ドアを開けることなく氷や冷水を取り出すことができるディスペンサが設けられている。例えば特許文献1のように、キャビネットの上側に冷蔵室が設けられ、下側に冷凍室が設けられた冷蔵庫において、ユーザが利用しやすい高さにある冷蔵室のドアに、ディスペンサが設けられる。ドアの内側に、製氷室が設けられ、製氷室に製氷機が内装されている。
蒸発器により生成された冷気は、蒸発室から製氷ファンによりダクトを通じて製氷室に供給される。この冷気は、他のダクトを通じて冷蔵室あるいは冷凍室に戻される。
特開2005−90936号公報
上記のように、製氷のためのダクトが温度の異なる室内を連通した製氷室を設けたことに起因する無駄な冷気の消費をなくすようにした冷蔵庫の提供を目的とする。
本発明は、キャビネットの上側に冷蔵室、下側に冷凍室が設けられた冷蔵庫において、冷蔵室を開閉するドアに、製氷機を内装した製氷室が設けられ、ドアの正面側に、製氷機によって作られた氷を取り出すためのディスペンサが設けられ、冷凍室に、冷凍室内の冷気を製氷室に取り入れる冷気取入口と、製氷室内の冷気を冷凍室に排気する冷気排出口とが設けられたものである。
冷凍室から取り入れられた冷気は、製氷室を通って冷凍室に戻される。すなわち、製氷のための冷気は、冷凍室と製氷室との間を循環する。
冷気取入口と冷気排出口とは離れて配置される。好ましくは、冷気取入口が冷気排出口よりも上方に配置される。冷気取入口と冷気排出口とが離れることにより、製氷室から戻ってきた冷気が再び製氷室に取り入れられることを防止でき、新しい冷気を供給できる。
具体的には、冷凍室の背面側に、冷気を生成する蒸発器を内装した蒸発室が設けられ、冷凍室の背面に、蒸発室に連通して、生成された冷気を冷凍室内に吹き出す冷気吹出口と、冷気吹出口より下方に位置して、冷凍室内の冷気を蒸発室に戻す冷気戻り口とが設けられ、冷気排出口が冷気戻り口の近傍に配置される。
冷凍室には、蒸発室で生成された冷気が常に供給されるので、冷凍室の温度は製氷室の温度より低い。製氷室から温度の高い冷気が戻ってきて、冷気排出口から排気されても、高温の冷気は冷気戻り口から蒸発室に流れ込む。したがって、戻ってきた冷気が冷凍室内に拡散することを防止でき、冷凍室の温度の上昇を抑えることができる。
冷凍室の冷気取入口と製氷室とを連通する冷気供給ダクトおよび製氷室と冷気排出口とを連通する冷気戻りダクトが設けられ、冷気供給ダクトは、製氷室の上部に形成された冷気入口に連通され、冷気入口から製氷機に向かって冷気が吹き下ろされる。これにより、製氷室に供給された冷気は製氷機の製氷皿の水面に当たるので、速く製氷できる。
冷気供給ダクトの冷気取入口に、冷気を冷凍室から取り入れて製氷室に供給する製氷ファンが設けられ、製氷ファンは、冷気吹出口の近傍に配置される。冷気吹出口から出た最も低温の冷気をすぐに取り込むことができ、製氷時間を短縮できる。
本発明によると、製氷のための冷気の出入口における温度差あるいは圧力差による冷気の逆流がなくなり、冷凍室から冷気の漏れをなくすことができる。したがって、無駄な冷気の消費がないので、不要な圧縮機の運転を減らすことができる。その結果、消費電力を低減でき、省エネ効果を高めることができる。
本実施形態の冷蔵庫を図1、2に示す。冷蔵庫のキャビネット1が上下に仕切られ、上側に冷蔵室2が設けられ、下側に冷凍室3が設けられる。キャビネット1は、外箱と内箱との間に断熱材が充填された断熱箱体であり、正面側が開口している。冷蔵室2には、観音開き式のドア4が左右に設けられる。冷凍室3のドア5は、引き出し式とされる。なお、冷凍室3のドア5は、観音開き式のドアであってもよい。
冷蔵室2の一方のドア4に、ディスペンサ6が設けられ、ドア4を開けずに、冷水、角氷およびクラッシュ氷を提供することができる。図1中、7はパドルスイッチであり、グラスや鍋等でこのスイッチ7を押すと、上方から冷水や氷が出てくる。8は操作部であり、冷水、角氷およびクラッシュ氷の選択ボタンを備えている。図2中、9は野菜ケース、10はチルドケース、11は小物ポケットである。
図3〜6に示すように、ドア4の内側に、氷を生成するための製氷室20が設けられる。製氷室20は、断熱壁によって上下左右の四方が囲まれ、着脱可能な蓋21に覆われた空間であり、冷蔵室2とは断熱されている。製氷室20には、製氷機22および貯氷ケース23が内装されている。製氷機22は、製氷室20内の上部に設置され、水平軸周りに回動する製氷皿24を有する。製氷皿24の下方に貯氷ケース23が設置される。製氷皿24において生成された氷が、製氷皿24の回動によって貯氷ケース23に落下して、氷が貯められる。貯氷ケース23に、クラッシュユニット25が設けられ、角氷がクラッシュされて、クラッシュ氷が作られる。貯氷ケース23の底面に、シュート26がドア4を貫通して形成され、シュート26は、ディスペンサ6に連通し、角氷あるいはクラッシュ氷を吐き出す。
製氷室20には、氷を生成するために冷気と水が供給される。水は、外部から製氷機22に供給される。冷気は、冷凍室3から製氷室20に供給される。また、外部からの水は、冷蔵室2内の冷気により冷却されて冷水となり、この冷水がディスペンサ6から提供される。
図3に示すように、外部の水道から製氷機までの給水経路に、第1給水弁30、冷水タンク31、フィルタ32、第2給水弁33が上流側から順に介装され、それぞれパイプ34によって接続されている。
第1給水弁30は、キャビネット1の背面側の下部に形成された圧縮機室40に配置され、水道からのホースに直結される。なお、圧縮機室40には、圧縮機41が設置されている。
冷水タンク31およびフィルタ32は、冷蔵室2内に設けられる。第1給水弁30とフィルタ32とはパイプ34によって連結され、この途中でパイプ34を螺旋状に巻くことにより、冷水タンク31が形成される。図3に示すように、このパイプ34は、圧縮機室40からキャビネット1の背面を経て天井42を通る。この間、パイプ34は断熱材の内部を通っている。さらに、図7に示すように、パイプ34は、天井42からドア4を開閉自在に支持する上側のヒンジ43の中空軸の中を通り、ドア4の断熱材内部を通って、ドア4の内面側に突出して、冷水タンク31に至る。
冷水タンク31およびフィルタ32は、ドア4の内面に取り付けられる。冷水タンク31は、冷蔵庫2内の冷気にさらされて、冷水を生成する。フィルタ32は、浄水および除菌機能を有する一般的なものであり、交換可能とされる。なお、冷水タンク31は、容器状のタンクであってもよい。
フィルタ32の下流側に第2給水弁33が設けられ、ドア4の内面側に取り付けられる。なお、第2給水弁33および冷水タンク31は、ドア4を開けたときに見えないようにカバーで覆っておくとよい。カバーには、通気孔が形成され、冷水タンク31は冷蔵室2内の冷気に直接さらされる。あるいは、カバーを薄肉の樹脂で形成して、冷水タンク31を間接的に冷気にさらす。
第2給水弁33は、3方弁とされ、給水経路を製氷室側と注水側とに分岐する。注水側の経路では、第2給水弁33の一方の出口に接続された注水管44が、ドア4の断熱材内部を通って、ディスペンサ6の凹部から外部に突出する。
ユーザが、操作部8において冷水を選択して、パドルスイッチ7を操作すると、第1給水弁30が開いて、水道水が供給され、冷水タンク31に貯まっている冷水が、フィルタ32により浄化され、第2給水弁33の一方の出口を通って、注水管44からコップに注がれる。なお、冷水タンク31の容量は、コップ1杯分以上の容量となるように設定される。
製氷室20側の経路では、第2給水弁33の他方の出口に接続された給水管45が、ドア4の断熱材内部を通って、製氷室20の上部から製氷室20内に突出する。貯氷ケース23の氷が少なくなったことが検出されると、自動的に第1給水弁30が開いて、水道水が供給され、冷水タンク31に貯まっている冷水が、フィルタ32により浄化され、第2給水弁33の他方の出口を通って、給水管45から製氷皿24に注がれる。
このように、冷蔵室2内において、冷水タンク31は、フィルタ32よりも上流側に位置し、フィルタ32は、冷水の出口に近い位置にある。冷水タンク31には、水道からの水が蓄えられる。この水には塩素が含まれているので、細菌等の微生物が繁殖しない。フィルタ32を通過すると、塩素が除去されるので、水は傷みやすくなる。しかし、すぐに冷水として外部に排水されたり、あるいは氷となり、水は傷むことなく、きれいな水を利用することができる。
また、上記のような冷水タンク31およびフィルタ32を冷蔵室2内に配置にすることにより、長期間冷水が貯まったままであっても、冷水タンク31だけでなくフィルタ32も冷気にさらされて冷却されているので、冷水が傷まず、常に衛生的な給水を行うことができる。しかも、ドア4に給水および製氷にかかわる部品を集約することにより、完成したドア4をキャビネット1に取り付けるだけでよく、組み立て作業が容易となる。
次に、製氷室20への冷気経路について、図5、6に示すように、冷気は、冷凍室3から製氷室20に送り込まれる。そして、冷気は、製氷室20から冷凍室3に戻される。冷凍室3と製氷室20とを連通する冷気供給ダクト50および冷気戻りダクト51が設けられる。両ダクト50、51は、冷凍室3から冷凍室3と冷蔵室2とを仕切る仕切壁52の内部を通り、キャビネット1の側面の断熱材の内部を通って、冷蔵室2の側壁に至る。冷蔵室2の側壁に、冷気供給ダクト50の連結口53および冷気戻りダクト51の連結口54が形成される。冷気供給ダクト50の連結口53は、冷気戻りダクト51の連結口54よりも上方に位置する。
製氷室20の側壁は、ドア4が閉じているとき、冷蔵室2の側壁に当接する。この側壁に、冷気入口55と、冷気入口55よりも下方に冷気出口56がそれぞれ形成される。冷気入口55は、冷気供給ダクト50の連結口53に対向し、冷気出口56は、冷気戻りダクト51の連結口54に対向する。それぞれの口の周囲はシール材で囲まれ、ドア4が閉じたとき、上側の連結口53と冷気入口55および下側の連結口54と冷気出口56とがそれぞれ密着して、冷気は漏れない。
なお、各連結口53、54に、シャッタを設けてもよい。ドア4が開いたとき、自動的にシャッタが閉まり、各連結口53、54が塞がれる。これにより、両ダクト50、51を通じて冷凍室3の冷気が漏れることを防止できる。また、冷気入口55および冷気出口56にもシャッタを設けてもよい。
上記のように、ドア4が閉まっているときに冷蔵室2の側壁に密着する製氷室20の側壁に冷気入口55および冷気出口56が形成され、冷気供給ダクト50は、冷凍室3と冷蔵室2とを仕切る仕切壁52からキャビネット1の側壁を通って、製氷室20の冷気入口55に至り、冷気戻りダクト51は、製氷室20の冷気出口56からキャビネット1の側壁を経て、仕切壁52を通って冷凍室3内に至る。冷気供給ダクト50および冷気戻りダクト51は冷蔵室2内を通らずに配管され、これらのダクト50、51は冷蔵室2の収納の邪魔にならない。
製氷室20の冷気入口55は、製氷室20の天井近くに位置する。図8に示すように、製氷室20の上部に製氷皿24が配置され、製氷室20内の冷気入口55近傍に、風向板57が設けられる。風向板57によって、冷気入口55から入ってきた冷気が製氷皿24に向かって吹き下ろすように案内される。そして、製氷室20内を下降した冷気は、下部に位置する冷気出口56から出ていく。
冷気供給ダクト50の冷気取入口60および冷気戻りダクト51の冷気排出口61は、冷凍室3に設けられる。冷気取入口60は、冷気排出口61よりも上方に位置する。冷気取入口60には、製氷ファン62が設けられる。シロッコファンからなる製氷ファン62の作動により、冷凍室3内の冷気が、冷気供給ダクト50に吸い込まれ、製氷室20に送り込まれる。さらに、冷気は、製氷室20から冷気戻りダクト51を通じて冷凍室3に戻される。
このように、冷気供給ダクト50と冷気戻りダクト51とは、製氷室20を介して連通する。すなわち、1つの冷気経路が形成され、冷気経路の出入口は冷凍室3内に位置する。
冷凍室3の背面側には、蒸発室63が位置している。蒸発室63に、冷気を生成する蒸発器64が内装される。蒸発室63と冷凍室3とは背面板65により仕切られている。蒸発室63は、仕切板66によって前室67と後室68とに区画されている。後室68に、蒸発器64が配置され、蒸発器64の上方に、冷却ファン69が設けられる。冷却ファン69は、仕切板66に取り付けられる。
背面板65には、図9に示すように、冷気吹出口70および冷気戻り口71が形成されている。冷気吹出口70は、冷気戻り口71よりも上方に形成される。冷気吹出口70を通じて、冷凍室3と蒸発室63の前室67とが連通し、冷却ファン69の作動により、後室68で生成された冷気が、冷気吹出口70から冷凍室3に吹き出される。また、前室67は、冷蔵室2にも連通しており、図示しないダンパの開閉により、冷気が冷蔵室2に送り込まれる。
背面板65の上部に、製氷ファン62が取り付けられる。製氷ファン62は、冷気吹出口70の直上に配置される。製氷ファン62は、製氷室20のある一側寄りに位置し、冷却ファン69は左右方向の中央に位置し、両ファン62、69は左右方向に離れている。冷気吹出口70から出た冷気は、すぐに製氷ファン62に取り入れられ、製氷室20に送られる。したがって、最も低温の冷気を製氷室20に供給することができる。また、製氷ファン62は、冷凍室3の奥に位置するので、冷凍室3への収納の邪魔にはならない。
冷気戻り口71は、背面板65の下部に形成され、後室68に連通している。冷却ファン69の作動により、後室68が負圧となり、冷凍室3内の冷気が冷気戻り口71から吸い込まれる。背面板65に、冷気戻りダクト51が下方に向かって取り付けられ、冷気排出口61は冷気戻り口71の近傍に位置する。なお、冷気排出口61の位置は、冷気戻り口71よりも少し高い位置にするのが好ましい。冷気排出口61から吹き出た冷気が、下方に向かって流れ、そのまま冷気戻り口71から吸い込まれる。そのため、戻ってきた冷気が冷凍室3内に拡散しない。
このように、冷気排出口61は、冷却ファン69から離れて配置される。製氷室20から戻ってきた冷気は、冷凍室3内の冷気よりも温度が上がっている。すなわち、冷凍室3内の冷気が−18℃のとき、戻ってきた冷気は約−10℃になっている。冷気排出口61が冷却ファン69から離れていれば、冷気吹出口70から吹き出される冷気の風速が弱いので、戻り冷気は拡散されず、戻り冷気を全て冷気戻り口71から蒸発室63に吸い込むことができ、冷凍室3の温度上昇を防げる。
製氷ファン62は、自動製氷が設定されているとき、冷却ファン69と同期して駆動される。自動製氷の設定は、ユーザが行う。氷が必要ない場合、自動製氷が解除され、製氷ファン62は停止する。
ところで、冷気取入口60が蒸発室63に設けられている場合、製氷のための冷気は蒸発室63からダクトを通じて直接製氷室20に取り込まれる。製氷ファン62が駆動しているとき、冷気は、蒸発室63から製氷室20に送られ、製氷室20を通って冷凍室3に排出される。
冷気は常に蒸発室63から冷凍室3や冷蔵室2に送り込まれているので、蒸発室63内の気圧は冷凍室3内の気圧より少し低くなる。蒸発室63と製氷室20とはダクトを介して連通しているので、製氷ファン62が停止すると、冷凍室3内の冷気が、製氷室20に吸い込まれ、ダクトを逆流して、蒸発室63に流れ込む。その結果、蒸発室63の温度が上昇するとともに、製氷室20が少し冷やされ、生成された冷気が不要な冷却のために使用されることになる。これは、冷凍室3から冷気の漏れが発生したことと同じであり、失った冷気を補うために、圧縮機41が運転される。この運転は、本来不要な運転であり、省エネを阻害し、消費電力の浪費にもなる。
しかし、本冷蔵庫では、冷気経路の出入口である冷気取入口60および冷気排出口61は、同じ冷凍室3内にあるので、出入口での温度差はなく、冷気供給ダクト50内の圧力と冷気戻りダクト51内の圧力とは同じとなる。そのため、冷気が製氷室20に流れ込むことはなく、冷気が不要な冷却のために使用されることを防止できる。したがって、生成された冷気を効率よく利用でき、消費電力が浪費されず、省エネの効果を高めることができる。
なお、自動製氷運転が停止しているとき、製氷室20内の冷気が冷凍室3に流れ込んだとしても、冷気戻り口71から出た冷気はすぐに蒸発室63に吸い込まれる。冷気取入口60から出た冷気は、冷気吹出口70から吹き出した冷気により拡散される。冷凍室3内に、少し温度の高い冷気が固まって存在することはなく、冷凍能力に影響を及ぼさない。
ここで、製氷ファン62の配置の他の形態として、図10に示すように、冷凍室3の背面近くの天井、すなわち仕切壁52の奥側に製氷ファン62が設けられる。仕切壁52の下面に凹みが形成され、この凹みが冷気供給ダクト50の冷気取入口60となり、ここに製氷ファン62が嵌め込まれる。
このように、冷気供給ダクト50の冷気取入口60が、冷凍室3と冷蔵室2とを仕切る仕切壁52の冷凍室3側に形成され、冷気を冷凍室2から取り入れて製氷室20に供給する製氷ファン62が冷気取入口60に設けられる。製氷ファン62が冷凍室3にはみ出さないように設置することができ、冷凍室3の収納量が減ることはない。
また、他の形態の配置として、図11に示すように、製氷ファン62が製氷室20に設けられる。製氷室20の冷気入口55の室内側に、製氷ファン62が取り付けられる。冷気は、製氷ファン62から斜め下に向かって吹き出す。斜め下方向には、製氷皿24があるので、吹き出された冷気が製氷皿24の水面に直接当たる。したがって、製氷皿24に効率よく冷気を吹き付けることができ、製氷のスピードを上がる。例えば、製氷ファン62の製氷時の運転と、製氷せず、氷を保管するときの運転とに応じて製氷ファン62の回転速度を切り替える場合、製氷時の運転時間を短縮できるので、消費電力を低減できる。
上記の冷蔵庫において、ユーザは、ディスペンサ6を使用して、冷水や氷の提供を受ける。長期間使用すると、フィルタ32を交換しなければならない。フィルタ32は、図12に示すように、ホルダ80とカートリッジ81とからなる。カートリッジ81は、ホルダ80に着脱可能に保持される。
ホルダ80は、冷蔵室2のドア4の内面に取り付けられる。カートリッジ81はドア4の内面に平行な姿勢で保持される。ホルダ80に2つの接続口が設けられ、一方の接続口が冷水タンク31に接続され、他方の接続口が第2給水弁33に接続される。一方の接続口から入った冷水は、ホルダ80の内部を通ってカートリッジ81に入る。カートリッジ81で浄化された冷水は、ホルダ80の内部を通って他方の接続口から出る。
カートリッジ81は、ホルダ80に対して縦軸周りに回動自在とされ、図12(a)に示すように、カートリッジ81がホルダ80に対して真っ直ぐな姿勢のとき、カートリッジ81はホルダ80にロックされて保持される。図12(b)に示すように、カートリッジ81を回動させて、傾けた姿勢になったとき、カートリッジ81はホルダ80から着脱可能となる。そして、カートリッジ81がホルダ80から外れているとき、ホルダ80内のカートリッジ81との連結口が閉じ、水が漏れないようになっている。このような構造のフィルタ32は、例えばWO2006/124906公報に開示されている。
フィルタ32は、ドア4に水平に取り付けられる。すなわち、縦軸が垂直な方向となるように、ホルダ80がドア4の内面に設置され、カートリッジ81は水平となる。カートリッジ81は、水平方向に回動する。そして、カートリッジ81の長手方向の一端がホルダ80に取り付けられる。そこで、図2に示すように、ホルダ80は、ドア4のヒンジ43寄りに設置され、カートリッジ81の他端がヒンジ43から離れた側に位置する。ドア4が開くと、カートリッジ81の他端が正面側にくる。すなわち、カートリッジ81の他端がユーザの近くにくる。
ユーザは、ドア4を開き、カートリッジ81の他端を持って、水平方向に回動させると、カートリッジ81がホルダ80から外れる。このとき、給水経路はホルダ80により遮断され、水が漏れ出すことはない。
他のフィルタ32として、図13に示すように、ホルダ80に対してカートリッジ81が水平軸周りに回動する。同図(a)に示すように、カートリッジ81を左右方向に回すと、同図(b)に示すように、カートリッジ81をホルダ80に対して着脱できる。このようなフィルタ32は、例えば特開昭62−234512号公報に開示されている。
上記の構造のフィルタ32を使用することにより、ユーザは、片手でカートリッジ81の取り外しおよび取り付けを行うことができ、短時間でカートリッジ81の交換作業を行える。また、ドア4を全開しなくても、少しだけドア4を開けた状態で交換を行える。これらによって、カートリッジ81の交換時間が短くなり、交換時における冷蔵室2からの冷気の漏れを少なくでき、冷蔵室2の温度上昇が抑えられて、圧縮機41の過度の運転がなくなり、省エネに寄与する。
フィルタ32の設置場所として、図7に示すように、製氷室20の下面に、フィルタ32が水平に配置される。製氷室20は、ドア4から突出して形成されており、いわゆる冷蔵室2内側に向かって突出した突出部である。製氷室20の下方には、小物ポケット11があるが、背の高い物を入れても、製氷室20の直下にはデッドスペースが生じる。このスペースを利用して、フィルタ32を設置することにより、冷蔵室2内のスペースを有効に活用でき、冷蔵室2の収容量に影響を及ぼさない。
また、他の設置場所として、図14に示すように、小物ポケット11の直下のスペースに、フィルタ32が水平に配置される。小物ポケット11もドア4から突出した突出部の1つである。小物ポケット11はドア4の下部に設けられているので、この下方にあるフィルタ32は目立たない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。フィルタおよび冷水タンクは、製氷室近傍の冷蔵室の側面あるいは天井に設置してもよい。これにより、給水経路を短くすることができる。
冷凍室内において、冷気排出口を冷気取入口よりも上方に設け、冷気排出口と冷気取入口とを離して配置してもよい。製氷室から戻ってきた冷気は、冷凍室の上部に排出され、冷気吹出口から吹き出される冷気と混合され、冷凍室内に拡散する。一方、冷凍室の下部から冷気が製氷室に取り込まれるので、下方に向かう冷気の流れが生じ、上部の冷気がすばやく下部まで達する。したがって、冷凍室内での冷気の流れがよくなり、室内の温度むらが少なくなる。
本発明の冷蔵庫の正面図 ドアを開いた冷蔵庫の正面図 給水経路を示した冷蔵庫の斜視図 製氷および給水構造を備えた冷蔵室のドアを示す図 冷気経路を示した冷蔵庫の斜視図 冷気経路を示した冷蔵庫の断面図 冷蔵室のドアの断面図 製氷室の内部を示す図 キャビネットの正面図 製氷ファンの配置の他の形態の冷蔵庫の断面図 製氷ファンの配置の他の形態の製氷室の断面図 フィルタを示し、(a)はカートリッジがホルダに保持された状態を示す図、(b)はカートリッジをホルダから外した状態を示す図 他のフィルタを示し、(a)はカートリッジがホルダに保持された状態を示す図、(b)はカートリッジをホルダから外した状態を示す図 フィルタの設置場所が異なる冷蔵室のドアの断面図
符号の説明
1 キャビネット
2 冷蔵室
3 冷凍室
4 ドア
6 ディスペンサ
20 製氷室
22 製氷機
23 貯氷ケース
24 製氷皿
30 第1給水弁
31 冷水タンク
32 フィルタ
33 第2給水弁
50 冷気供給ダクト
51 冷気戻りダクト
60 冷気取入口
61 冷気排出口
62 製氷ファン
63 蒸発室
69 冷却ファン
70 冷気吹出口
71 冷気戻り口
80 ホルダ
81 カートリッジ

Claims (5)

  1. キャビネットの上側に冷蔵室、下側に冷凍室が設けられた冷蔵庫において、冷蔵室を開閉するドアに、製氷機を内装した製氷室が設けられ、ドアの正面側に、製氷機によって作られた氷を取り出すためのディスペンサが設けられ、冷凍室に、冷凍室内の冷気を製氷室に取り入れる冷気取入口と、製氷室内の冷気を冷凍室に排気する冷気排出口とが設けられたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 冷気取入口と冷気排出口とは離れて配置されたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 冷凍室の背面側に、冷気を生成する蒸発器を内装した蒸発室が設けられ、冷凍室の背面に、蒸発室に連通して、生成された冷気を冷凍室内に吹き出す冷気吹出口と、冷気吹出口より下方に位置して、冷凍室内の冷気を蒸発室に戻す冷気戻り口とが設けられ、冷気排出口が冷気戻り口の近傍に配置されたことを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 冷凍室の冷気取入口と製氷室とを連通する冷気供給ダクトおよび製氷室と冷気排出口とを連通する冷気戻りダクトが設けられ、冷気供給ダクトは、製氷室の上部に形成された冷気入口に連通され、冷気入口から製氷機に向かって冷気が吹き下ろされることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 冷気供給ダクトの冷気取入口に、冷気を冷凍室から取り入れて製氷室に供給する製氷ファンが設けられ、製氷ファンは、冷気吹出口の近傍に配置されたことを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
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