JP5290598B2 - 核磁気共鳴装置とその信号取り出し方法 - Google Patents

核磁気共鳴装置とその信号取り出し方法 Download PDF

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Description

本発明は、試料が発する核磁気共鳴信号を、電磁気誘導を利用して検出するため、試料近傍に配置するプローブコイルと、そのインピーダンスおよび共振周波数を調整する共振回路を備えた核磁気共鳴装置とその信号取り出し方法に関するものである。
核磁気共鳴(Nuclear Magnetic Resonance、以下、NMR)装置は、強い静磁場(以下、B0)を作る磁石の中の検出空間に置かれた試料分子に一連の高周波の交流磁場パターンを照射し、試料分子内の核スピンに摂動を与え、その応答を測定する装置である。
応答の測定には、主に電磁気誘導を利用する方法が使われているが、他に磁力を利用する方法、光−磁気相互作用を利用する方法などが知られている。電磁気誘導を利用する測定方法では、前記核スピンが作る磁束が通過する位置に配置した、プローブコイルを用いる。前記摂動に核スピンが応答すると、コイルを通過する磁束が時間変動して、コイルに誘導起電力が生ずる。NMR装置はコイルに生じた誘導起電力を増幅し信号処理を施した後、NMR信号として出力する。電磁気誘導を利用するNMR装置は、以上にようにプローブコイルを用いて核スピンの応答を電気信号に変換する。
NMR装置を用いれば、様々な交流磁場パターンに対する核スピンの応答を解析することにより、分子の構造および分子のダイナミックス、分子間相互作用を解析することができる。NMR装置を用いた分析手法は、試料分子を破壊する必要がない点と、試料分子を結晶化する必要がない点で、他の分析手法にない特長を持つ。
一方で、NMRは他の分析手法に比べ信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio、以下、SNR)が低いことが知られており、NMRのSNRを向上させるため種々の努力が費やされてきた。今まで、NMRのSNR向上に特に大きく寄与した2つの方法は、前記磁石のB0強度を上げる方法と、前記プローブコイルを冷却する方法である。
B0強度を上げると、電磁気誘導を利用するNMR装置において、NMRのSNRは、B0強度の7/4乗に比例して上昇することが非特許文献1から理論的に知られている。そのため、B0強度を向上させるための努力が続けられ、最初にB0強度0.7TのNMR装置が製品として登場した1952年以来、最高22TのNMR装置が存在する2007年までの35年の間に、B0強度は最高30倍向上した。一般的に広く使われるNMR装置にもB0強度14T前後の磁石が使われている。核スピンの応答によりプローブコイルに誘導されるNMR信号周波数f0は、f0=γB0/2πの関係であり、14TのNMR装置において、約600MHzである。γは回転磁気率(Gyromagnetic ratio)であり、水素核、炭素核などの原子核の種類毎に決まっている物性値である。
しかし、B0強度を上げることによる更なるNMRのSNR向上は、下記の2つの理由から限界に近づいている。第1の理由は、磁石の値段と大きさおよび運転費用である。高いB0強度を有するNMR磁石は、それ自体が高価であるだけでなく、規模が大きいため専用の建物を用意する必要があり、更に運転費用も高い。これらの理由のため、最高22TのB0強度を有する磁石が入手できる現在でも、広く使われるNMR装置のB0強度は14T前後である。
B0強度を上げることによる更なるNMRのSNR向上が困難な第2の理由は、NMR用磁石を作る超電導材料が凡そ22Tを超す磁場強度では常電導状態に転移することである。磁石が常電導状態になると、電気抵抗のため磁石に流れる電流が減衰し、B0が時間と共に減衰するため、NMR用磁石として使うことは困難である。そのため、B0を22T以上に上げるためには、より高い磁場強度でも超電導状態を維持できる新たな超電導材料を開発する必要がある。そのため、B0強度を更に向上させることは、不可能ではないが、非常に困難である。
NMRのSNR向上に特に大きく寄与したもう1つの方法は、前記プローブコイルの低温化である。プローブコイルを10K〜70Kの低温に冷却させることにより、プローブコイルの熱雑音を大幅に低減できる。
しかし、プローブコイルを冷却することによるNMRのSNR向上も、以下の2つの理由から限界に直面している。
第1の理由は、試料で発生する熱雑音である。NMRのSNRに影響する雑音は、プローブコイルの熱雑音の他に、試料の熱雑音がある。プローブコイルの温度が常温の場合は、プローブコイルの熱雑音が支配的な雑音原であった。しかし、プローブコイルの冷却によってプローブコイルで発生する熱雑音を減らしていくと、試料が作る熱雑音が益々支配的になってくる。このため、プローブコイルを冷却して得られる熱雑音低減効果は、コイル温度を下げていくほど小さくなる。
プローブコイルを冷却することによる更なるNMRのSNR向上が困難な第2の理由は、プローブコイルと試料間に入れる熱シールドである。多くの場合、試料の温度は200K以上に保つことが好ましい。例えば、タンパク質試料を用いる測定では、試料の温度を体温に近い300〜310Kに維持することが求められる場合がある。即ち、プローブコイル10〜70Kに冷却させると同時に、試料の温度を常温に保つことが要求されるのである。このような要求を満たすためには、プローブコイルと試料との間に、熱シールドを施せばよい。しかし、熱シールドを入れると、プローブコイルと試料間の距離が遠くなるため、プローブコイルの検出感度が低下する逆効果が発生する。プローブコイルと試料間の温度差が大きいほど、熱シールドが占める空間は大きくなり、プローブコイルの検出感度も大きく低下する。従って、プローブコイルの温度を下げていくと、ある温度以下では、熱雑音低減のポジティブ効果よりプローブコイルの検出感度低下のネガティブ効果が大きくなり、NMRのSNRが劣化する。
上記2つの方法の他に、NMRのSNRを向上するもう1つの方法として、前記プローブコイルの形状をもっと感度の高い形状に変える方法がある。一般的に使われているプローブコイルは鞍型コイル(Saddle coil)であるが、ソレノイド型コイルが鞍型コイルより感度が高いことが知られている(非特許文献1)。
しかし、ソレノイド型コイルを使ってNMRのSNRを向上させることは、下記の2つの理由により、大きく制約されてきた。
第1の理由は、プローブコイルのインダクタンスLが高いため、高い共振周波数frを得ることが難しいことである。プローブコイルを用いて核スピンの応答を検出するためには、前記NMR信号周波数f0とプローブコイルの共振周波数frを一致させることと、プローブコイルのインピーダンスを受信回路の特性インピーダンスと一致させることが、必要である。f0とfrを一致させることを同調(tuning)、インピーダンスを一致させることを整合(matching)と呼び、付属回路を設けて同調と整合を実現する。プローブコイルの共振周波数frは、プローブコイルと前記付属回路からなる共振回路(Resonant circuit)のインダクタンスLと、キャパシタンスCにより決まり、正確な値は付属回路のタイプにより異なるが、fr≒1/(2π√(LC))である。共振回路のLは、プローブコイルのインダクタンスLとほぼ一致することが一般的である。共振回路のCは、浮遊容量(Stray capacitance)Csより小さくすることはできない。ソレノイド型コイルは、インダクタンスLが大きいため、高いfrを得ることは困難である。高いfrが得られなければ、NMRのSNRを向上させることは難しい。同調ができなければSNRが低下し、また、低いfrに合わせてf0を低くして同調しても、f0に比例する前記B0強度が低くなるためNMRのSNRが低下するためである。
14T前後のB0強度を有するNMR装置で、ソレノイド型コイルを用いる方法として、ソレノイドの巻き直径(winding diameter)を小さくしたソレノイド型マイクロコイルが知られている(非特許文献1)。ソレノイド型マイクロコイルは、小さいインダクタンスLを持つため、14T前後のB0強度でも同調できる。ソレノイド型マイクロコイルは、ソレノイド型コイルが本来持つ高い感度に加えて、コイルと試料が近いことによる感度向上もあるため、高い単位試料体積あたりSNR(SNR per unit volume)を持つことが知られている。しかし、ソレノイド型およびその他のマイクロコイルは、プローブコイルが小さいため、一度に測定できる試料体積が小さくなり、単位試料体積あたりのSNRに試料体積を乗算した合計SNR(total SNR)が低下してしまう欠点がある。
巻き直径を小さくしたマイクロコイルは、また、前記プローブコイルの低温化によるNMRのSNR向上が難しい課題も有する。プローブコイルを冷却すると同時に試料の温度を常温近傍で維持するためには、前述の通り、プローブコイルと試料の間に熱シールドを設ける必要がある。マイクロコイルでは熱シールドを設ける空間が非常に狭いため、プローブコイルの低温化は、不可能ではないが現実的に極めて困難である。
ソレノイド型コイルを使ってNMR測定を制約した第2の理由は、試料が作る熱雑音が鞍型コイルより高いことである。試料が作る熱雑音の多くは、誘電損失(Dielectric loss)により発生する。誘電損失は電場強度の2乗に比例して増加するため、プローブコイルが試料中に作る電場が強いほど、試料が作る熱雑音は大きくなる。ソレノイド型コイルは、試料中に大きな電場を作ることが知られており、試料による熱雑音の面で鞍型コイルより不利である。
誘電損失をソレノイド型コイルより低減したプローブコイルに、特許文献1に開示されたスクロールコイル(Scroll coil)がある。スクロールコイルは、一定幅を持つ帯状の線材をスイスロール(Swiss roll)の形に巻いたコイルである。特許文献1によれば、プローブコイルが作る電場はロールのターンとターンの間のギャップに集中するため、試料中の電場強度がソレノイド型コイルより低下し、その結果、試料による誘電損失が低減される。
特許文献2は、スクロールコイルを実装の面から更に改良したZコイルを開示している。特許文献2によれば、スクロールコイルは空間的に非常に狭いため、試料に近い側に給電線を接続することが困難であった。Zコイルは、給電線の接続を簡便にするために、帯状の線材の給電線接続部を細くした、スクロールコイルの一種である。
スクロールコイルとそれを改良したZコイルは、試料による誘電損失を低減した一方で、対向する導体面を増やしたため浮遊容量Csが増加する課題を残した。Csが増加することは、前述式fr≒1/(2π√(LC))の容量Cの下限値が上がることであり、共振周波数frを高くすることが難しくなる。このため、スクロールコイルとZコイルを14T前後のB0強度を持つNMR装置で使うためには、マイクロコイルに関して前述した如く、コイルの巻き直径を小さくしてインダクタンスLを減らす必要がある。インダクタンスLを減らせば、共振周波数frを高くしてNMR信号周波数f0と同調できるのである。ただし、コイルの巻き直径を小さくすることにより、スクロールコイルやZコイルも、単位試料体積あたりSNRに試料体積を乗算した合計SNR(total SNR)が低下する課題と、プローブコイルの低温化が難しい課題がある。
US 7,081,753 B2 GB 2,426,345 A Andrew G. Webb, Radiofrequency microcoils in magnetic resonance, Progress in Nuclear Magnetic Resonance Spectroscopy,31巻,1−42項、1997年
以上の背景技術を鑑み、本発明が解決しようとする課題は、信号対雑音比(SNR)を高めることのできる核磁気共鳴信号を、電磁気誘導を利用して検出することである。
より具体的には、試料近傍に配置するプローブコイルと、プローブコイルのインピーダンスおよび共振周波数を調整する共振回路において、誘電損失により試料から発生する雑音を低減でき、B0強度が14T前後の磁石を有するNMR装置で同調および整合ができ、NMR測定で一般的に使われる試料管の外径である5mm以上の巻き直径を持つプローブコイルとその共振回路を実現することである。
本発明はその一面において、静磁場を作る磁石装置に室温ボアが設けられ、この室温ボアにプローブと試料管が挿入され、前記磁石装置の中心部に近い前記プローブの先端部にはプローブコイルが配置され、このプローブコイルには共振回路が接続された核磁気共鳴装置において、前記プローブコイルの両端部に設けた第1,第2の引き出し線と、プローブコイルの中心部に設けた第3の引き出し線と、この第3の引き出し線と前記第1,第2の引き出し線の共通接続部との間から信号を取り出すように計測装置を接続したことを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様においては、プローブコイルを構成する帯線の幅を位置により変化させるとともに、コイルの両端に設けた第1,第2の引き出し線を可変容量キャパシタを介して接地し、前記第3の引き出し線と接地との間に計測装置の受信回路を接続することを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様によれば、信号対雑音比(SNR)を高めることのできる核磁気共鳴信号を、電磁気誘導を利用して検出することができる。
本発明の具体的な実施形態によれば、プローブコイルを構成する帯線の幅を位置により変化させ、プローブコイルが試料中心に作る電場強度を低減することにより、試料が誘電損失によって発生させる雑音を低減できて、プローブコイルの両端に設けた第1,第2の引き出し線の他に、コイルの中心部に第3の引き出し線を設け、第3の引き出し線から信号を取り出すことと、第1,第2の引き出し線と接地との間に可変容量キャパシタを設けて共振回路を構成することにより、5mm以上の巻き直径で300MHz以上の共振周波数frを持つ利点がある。
本発明のその他の目的と特徴は、以下に述べる実施形態の中で明らかにする。
以下に、図面を参照して本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1によるプローブコイルおよび共振回路を含むNMR装置の構成図である。先ず、NMR装置の一般的な構成として、静磁場を作る磁石装置1に室温ボア(Bore)2と2'が設けられ、室温ボア2にプローブ3を、室温ボア2'に試料管4を、各々挿入する。磁石装置1の中心部に近いプローブ3の先端部にはプローブコイル5が配置され、試料管4はプローブコイル5を貫通して挿入される。プローブコイル5には共振回路6が接続されており、本実施例ではプローブコイル5が3つの端子を持つため、前記接続は3つの線で行われる。共振回路6は高周波信号ケーブル7により計測装置8と接続される。計測装置8は、NMR信号を取得する際に、高周波信号ケーブル7を経由して高周波の交流磁場パターンをプローブコイル5に送信し、プローブコイル5から核スピンの応答信号を高周波信号ケーブル7を経由して受信し、データ処理を行う。処理されたデータは、ユーザコンピュータ9から、ユーザに提供される。
図2は、図1の構成から、試料管4とプローブコイル5と共振回路6を更に詳しく示した図である。図の左側には、本発明の説明に用いる座標系を示した。ただし、座標系の原点は黒い点で示したプローブコイル5の中心Oであり、表示を簡単にするため座標系を破線に沿って移して示した。試料管4を囲むように配置されたプローブコイル5は、Y軸の周りに帯状の線材をソレノイド状に巻いて作られる。帯状線材の両端は、第1,第2の引き出し線(lead)501と502となり、引き出し線501と502の端部がプローブコイル5の第1,第2の端子となる。プローブコイル5の第1,第2の端子は、各々、共振回路6の第1,第2の入力端子611,612を介して可変容量キャパシタ601と602に各々接続される。プローブコイル5の中心部には、もう1つの引き出し線503が設けられ、引き出し線503の端部がプローブコイル5の第3端子となる。プローブコイル5の第3端子は、共振回路6の第3の入力端子613を介して同軸線(Coaxial cable)603の芯線(Center core)604に接続される。可変容量キャパシタ601と602の、プローブコイル5と反対側の端子と、同軸線603の外皮(Conducting shield)605は、接地される。
図3は、実施例1のプローブコイル5の形状を示す図である。図3の(A)、(B)、(C)は、各々、xと−zと、y軸の方向から見たプローブコイル5の形状を示す。図中のHとDは、プローブコイル5の高さと巻き直径を示す。W(θ)は帯線(Ribbon)の幅であり、巻き角度θにより変化する。巻き角度θの定義は図3の(C)に示す。CとEは、各々、θ=0度と±360度でのW値である。G1とG2は帯線間の間隔(gap)であって、G1は巻きターン間の間隔を、G2はターンと引き出し線間の間隔を表す。図3の形状において、H=C+2(E+G1)となる。
本実施例のプローブコイルは、図3の(A)、(B)、(C)に示すように、θにより異なる幅を持つ帯線を、単層(single layer)のソレノイド状に巻いて作られる。
このように、本発明の実施例1においては、まず、プローブコイル5は帯線を巻いて作られ、プローブコイルの中心部の帯線幅がプローブコイルの両端部の帯線幅より広くなるように帯線幅を位置により変化させている。これにより、帯線の縁部をプローブコイルの中心から遠くに配置する。また、プローブコイル5の両端部に第1,第2の引き出し線501と502を設け、プローブコイルの中心部に第3の引き出し線503を更に設けて、第1,第2の引き出し線501と502を、各々、可変容量キャパシタ601と602の一端に接続し、可変容量キャパシタ601と602の他端は接地する。そして、第3の引き出し線503を、受信回路8に繋がる同軸信号線603の芯線に接続し、同軸信号線603の外皮632は接地している。
図4は、本実施例の帯線の展開図であり、図5は、本実施例の帯線幅W(θ)がθにより変化する様子を示す図である。W(0度)=C、W(±360度)=Eは前記の通りである。また、ターンと引き出し線間の間隔を、図3の(B)に示したように一定値G2とするために、W=Cとなるθ=0度近傍のθ区間504と、W(θ)が一定比率で変化する区間505を設ける。この時、504区間の範囲は(1)式の通りとすればよい。
−180G2/(πD)<θ<180G2/(πD)……………………………(1)
このようにW(θ)を変化させれば、以下で説明する理由により、プローブコイルが試料中心に作る電場強度が低減される。
交流電場は電荷密度と電流密度により作られ、(2)式の如く3つの項の和として与えられることが、電磁気学の原理から知られている。
Figure 0005290598
プローブコイルが作る交流電場は、以下の理由により、(2)式の第1項により支配される。先ず、(2)式の各項のX依存性を見ると、第1と第2項は湧き出し点から評価点までの距離Xの2乗に反比例し、第3項はXの1乗に反比例する。プローブコイルでは、Xがプローブコイルの寸法を同じオーダーの値、即ち0.001〜0.01mであるため、(2)式の第3項の電場は他の項の電場の1/100以下になり無視できる。(2)式の第2項も、図2に示したプローブコイルと試料の幾何学的な関係から、無視できる。図2のプローブコイルと試料において、コイル面に沿って流れる電流密度ベクトルと、湧き出し点から評価点までの変位ベクトルとの内角はほぼ90度に近い。そのため、第2項の電流密度ベクトルと前記変位ベクトルの内積は0に近い小さい値を持つ。更に、電流密度ベクトルがY軸周りを回転しながら流れるため、Y軸に対し反対側に流れる電流密度ベクトルが作る電場は互いに打ち消し合う。従って、第2項にある電流密度ベクトルをXの2乗で除算した量の積分も0に近い小さい値を持つ。
プローブコイルが作る電場を支配する(2)式の第1項は、電荷密度ρが作る電場を表している。この原理により、プローブコイルの試料中心に近い部分の電荷密度ρを低くすれば、試料中心の電場強度を低減することができる。図2−図5のような帯状線材の場合、電荷分布は帯の縁部(edge)に集中することが電磁気学の法則から知られているから、帯状線材の縁部を試料中心から遠く配置すれば試料中心の電場強度を低減できる。
本実施例の図3〜図5で示したように、帯状線材を用いその中心部の幅Cを端部の幅Eより大きくして中心部から端部まで幅を減らしていけば、帯線の縁部は試料中心から遠く位置させ、試料中心の電場強度を低減する目的を達成できる。
本実施例において、帯線としたことが、丸い断面の丸線(wire)より、NMR信号の検出感度の面で有利である。帯線を用いれば、電荷分布が集中する縁部を試料中心から遠く位置させても、縁と縁の間が帯線により塞がれているため、縁と縁の間から磁束がプローブコイルの外部に漏れることがない。これに比べて丸線の場合は、電荷分布が集中する丸線の表面を試料中心から遠く位置させるためには、丸線と丸線の間隔を広くするしかなく、丸線と丸線の間を通ってプローブコイルの横から外部に漏れる磁束が増加する。電磁誘導によりプローブコイルに誘導されるNMR信号の強度は、プローブコイルを貫通する磁束の量に比例するため、プローブコイルを貫通せず横から外部に漏れる磁束が増えると、NMR信号強度が低下する。以上の理由から、本実施例では帯線を用いる。
なるべく多くの磁束がプローブコイルを貫通しNMR信号強度を増加させるために、本実施例は図3の(B)に示すようにターンと引き出し線501、502との間隔G2を一定にした。このため、図4,5の区間504と505の間でW(θ)が不連続的に変化する。このような形状は、製作が複雑になる点で不利であるが、プローブコイルの横から漏れる磁束を減らす効果がある。
プローブコイル5の説明に続いて、図6の等価回路を用いて、本実施例の共振回路6を説明する。図6は、図2を更に詳細に分解して表した、プローブコイル5を含めた共振回路6の等価回路図である。プローブコイル5は、第3の引き出し線503との接続点を境界に、2つのコイル504と505に分割される。各コイルは第1,第2の引出し線501,502により、可変容量キャパシタ601,602に接続される。抵抗506と507は、コイル504と505および引き出し線501と502の抵抗を表す。第3の引出し線503の抵抗は508で表す。図2の同軸線603は、芯線604と外皮605に分解して表した。抵抗606は、受信回路の入力インピーダンスを表す。
図7は、NMR信号を検出する際における本実施例の共振回路の作用を説明するために、説明に便利な形に図6を直した等価回路図である。2つに分割し表示したプローブコイル504と505に誘導されるNMR信号を、交流電圧源509と510で表した。ここで、504と505は本来1つのコイル5であって、コイル5に誘導されるNMR信号はコイル504と505の境界となるコイル5の中心点で連続であることから、交流電圧源509と510が出力する電圧は互いに反対位相を持つ。
図7に示した等価回路から、本来のプローブコイル5が持つインダクタンスLに対し、コイル504と505のインダクタンスは各々約L/2のインダクタンスを持つ。したがって、共振回路全体のインダクタンスは、コイル504と505が並列接続されているため、約L/4になることが分かる。即ち、第3の引き出し線503を設けて503から給電すれば、共振回路のインダクタンスをプローブコイルのインダクタンスの約1/4に減らすことができて、より高い共振周波数frが得られる。
本発明の実施例1は、以上で述べたように、θにより異なる幅を持つ帯線をソレノイド状に巻いて作ったプローブコイル5を用いることで試料が誘電損失によって発生させる雑音を低減している。更に、プローブコイル5の両端に設けた第1と第2の引出し線501,502の他に、コイルの中心部に第3の引き出し線503を設けて、第1,第2の引出し線501,502は、可変容量キャパシタ601と602を介して接地させる。そして、第3の引出し線503から信号を取り出す共振回路6を用いることで、プローブコイル5の巻き直径が5mm以上でも300MHz以上の共振周波数frを得ることができる。
本発明の実施例2では、図8に示すプローブコイルに、実施例1の共振回路を接続する。図8の(A)〜(C)は、各々、実施例2のプローブコイルの外見を示す斜視図と、x軸方向から見た断面図と、y方向から見た外見図である。
図8(A)に示すように、実施例2のプローブコイルは、引き出し線501と502の幅Eが広い特徴を持つ。引き出し線の幅Eを広くするために、実施例2のプローブコイルは、図8(B)の楕円部に示したような帯線同士の重複(overlap)509を設けた。重複した帯線同士の間には、絶縁層510を設ける。このように作られたプローブコイルは、Y軸方向から見ると図8(C)に示すように、帯線と絶縁層が交互に重なった多層構造となる。
図9は、本実施例2の帯線の展開図であり、実施例1と異なる点は、位置により帯線幅を変化させている部分の幅が、破線で示す実施例1に比べ、広がっており、その分だけ巻帯線の重なりが生じていることである。
実施例2のプローブコイル構造は、実施例1のプローブコイル構造に比べて、2つの点で有利である。
第1の利点は、コイル高さHを大きくすることなく引き出し線の幅Eを広くすることができて、引き出し線の抵抗を低下できる点である。引き出し線の抵抗が下がれば、抵抗による熱雑音が低減されるため、NMRのSNRが向上される。従って、実施例2のプローブコイル構造は、実施例1に比べて、同じコイル高さHでもNMRのSNRを向上できる利点がある。
第2の利点は、帯線同士の重なりにより、電荷密度が高い帯線の縁部が、試料から部分的に遮蔽されることである。重複されて帯線の中で、試料より遠い位置にある帯線の縁部が作る電場は、試料から近い位置にある帯線により遮蔽され、試料に届く電場強度が低くなる。電場強度が低いと、誘電損失による雑音が減るため、NMRのSNRが向上される。
実施例2のプローブコイル構造は、一方で、製作が実施例1のプローブコイルより難しい弱点を持つ。また、実施例2のプローブコイル構造は、帯線同士の対向面が実施例1のプローブコイルより増えるため、浮遊容量Csが増加し共振周波数frが低下する弱点も持つ。更に、絶縁層509に用いる物質により、絶縁層509でも誘電損失が発生して雑音を増加させNMRのSNRを劣化させる可能性もある。
本発明の望ましい実施態様によるNMR、プローブコイルおよび共振回路は、試料中の電場発生を抑制することで試料の誘電損失を低減することができ、しかも共振回路のインダクタンスがプローブコイルのインダクタンスより小さく、高い共振周波数が得られる。このため、高い誘電損失を持つ試料を測定する用途や、高い共振周波数を必要とする用途に適用できる。
本発明の実施例1によるプローブコイルおよび共振回路を含むNMR装置の構成図である。 本発明の実施例1のプローブコイルおよび共振回路を詳しく示した構成図である。 本発明の実施例1のプローブコイルの形状を説明する図である。 本発明の実施例1のプローブコイルを構成する帯線の展開図である。 本発明の実施例1のプローブコイルを構成する帯線幅の変化を示す図である。 本発明の実施例1の共振回路の等価回路図である。 本発明の実施例1の共振回路の更なる等価回路図である。 本発明の実施例2のプローブコイルの形状を説明する図である。 本発明の実施例2のプローブコイルの展開図である。
符号の説明
1…磁石装置、2…室温ボア、3…プローブ、4…試料管、5…プローブコイル、6…共振回路、7…高周波信号ケーブル、8…計測装置、9…ユーザコンピュータ、501…第1の引出し線、502…第2の引出し線、503…第3の引出し線、509…帯線間の重複部、510…重複された帯線間の絶縁層、601…第1の可変容量キャパシタ、602…第2の可変容量キャパシタ、603…受信回路に連結される同軸信号線。

Claims (10)

  1. 静磁場を作る磁石装置に室温ボアが設けられ、この室温ボアにプローブと試料管が挿入され、前記磁石装置の中心部に近い前記プローブの先端部にはプローブコイルが配置され、このプローブコイルには共振回路が接続され、核磁気共鳴信号周波数と前記プローブコイルの共振周波数を一致させ、かつ前記プローブコイルのインピーダンスを受信回路の特性インピーダンスと一致させて同調・整合させた核磁気共鳴装置において、
    前記プローブコイルは帯状の線材を同じ巻き方向でソレノイド状に巻いて形成され、前記プローブコイルの両端部の各々に第1,第2の引き出し線を備え、前記プローブコイルの中心部に第3の引き出し線を備え、前記第1,第2の引き出し線が接続される共通接続部と前記第3の引き出し線との間から、信号を取り出すように接続された計測装置を備えたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  2. 請求項1において、前記共通接続部を接地したことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  3. 請求項1において、前記第1,第2の引き出し線の各々が第1,第2の可変容量キャパシタを介して前記共通接続部に接続され前記共通接続部を接地したことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  4. 請求項3において、前記第3の引き出し線から前記受信回路に繋がる信号線を同軸ケーブルで形成し、その芯線を前記受信回路の入力信号線に接続し、前記同軸ケーブルの外皮を接地したことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、幅が変化する帯線を巻いて前記プローブコイルを形成したことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  6. 請求項5において、前記プローブコイルの中心部の帯線幅が、プローブコイルの両端部の帯線幅よりも広いことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  7. 請求項1〜4のいずれかにおいて、幅が変化する帯線を巻いて前記プローブコイルを形成し、プローブコイルの中心部の帯線幅がプローブコイルの両端部の帯線幅より広く、かつ帯線を重なりが無く巻いたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  8. 請求項1〜4のいずれかにおいて、幅が変化する帯線を巻いて前記プローブコイルを形成し、プローブコイルの中心部の帯線幅がプローブコイルの両端部の帯線幅より広く、かつ一部に帯線を重ねて巻いたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  9. 静磁場を作る磁石装置に室温ボアが設けられ、この室温ボアにプローブと試料管が挿入され、前記磁石装置の中心部に近い前記プローブの先端部にはプローブコイルが配置され、このプローブコイルには共振回路が接続され、核磁気共鳴信号周波数と前記プローブコイルの共振周波数を一致させ、かつ前記プローブコイルのインピーダンスを受信回路の特性インピーダンスと一致させ同調整合させ、前記共振回路を高周波信号ケーブルにより計測装置に接続し、ユーザコンピュータが前記計測装置に接続された核磁気共鳴装置において、
    前記プローブコイルは、幅が変化する帯線を同じ巻き方向でソレノイド状に巻いて形成され、コイル中心部の帯線幅がコイル両端部の帯線幅より広く、かつ帯線を重なり無く巻かれており、前記プローブコイルの両端部の各々から引き出されて接地された第1,第2の引き出し線と、プローブコイルの中心部に設けた第3の引き出し線とを備え、この第3の引き出し線と接地との間から信号を取り出すように接続された計測装置を備えたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  10. 静磁場を作る磁石装置に室温ボアを設け、この室温ボアにプローブと試料管を挿入し、前記磁石装置の中心部に近い前記プローブの先端部にプローブコイルを配置し、このプローブコイルに共振回路を接続し、核磁気共鳴信号周波数と前記プローブコイルの共振周波数を一致させ、かつ前記プローブコイルのインピーダンスを受信回路の特性インピーダンスと一致させ同調整合させる核磁気共鳴装置の信号取り出し方法において、
    前記プローブコイルは帯状の線材を同じ巻き方向でソレノイド状に巻いて形成され、前記プローブコイルの両端部に第1,第2の引き出し線を設け、前記プローブコイルの中心部に第3の引き出し線を設け、前記第1,第2の引き出し線が接続される共通接続部と前記第3の引き出し線との間から信号を取り出すことを特徴とする核磁気共鳴装置の信号取り出し方法。
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