JP5355584B2 - アンテナ装置及び磁気共鳴検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は電磁波送信受信を行うためのアンテナ装置、及びそれを用いた磁気共鳴検査装置(以下、MRI装置という)に関する。
MRI装置は、マグネットが発生する均一な静磁場中に配置された被検体に電磁波を照射し、被検体内の核スピンを励起すると共に、核スピンが発生する電磁波である核磁気共鳴信号を受信し、被検体を画像化する。電磁波の照射と核磁気共鳴信号の受信は、ラジオ周波数(RF)の電磁波を送信あるいは受信するRFアンテナもしくはRFコイルと呼ばれる装置によって行なわれる。
RFコイルは、表面アンテナもしくは局所アンテナと呼ばれるものと、ボリュームコイルもしくはボリュームアンテナと呼ばれるものとの2種に大きく分類される。表面アンテナは、円形や平板形状でアンテナの近傍付近に感度を持ち、被検体の表面にあてて用いられる。一方、ボリュームアンテナは、円筒形もしくは2つの上下に設置された円盤形状を有し、その中もしくはその間全体に感度を持ち、そこに被検体を設置して用いられる。
ボリュームアンテナのうち、円筒形のものは、トンネル型と呼ばれる円筒形状のマグネット内部に人がベッドに寝た状態で入って撮影するMRI装置に用いられる。一方、2つの上下の円盤形状のものは、垂直磁場型、ハンバーガー型、あるいはオープン型と呼ばれ、上下に分割されたマグネットの間に人がベッドに寝た状態で入って撮影するMRI装置に用いられる。
円筒形のボリュームアンテナには、鳥かご型もしくはバードケージ型と呼ばれるもの(例えば、非特許文献1参照)と、TEM型と呼ばれるもの(例えば、特許文献1および特許文献2参照)とがある。これらのボリュームアンテナは、通常ラング(横木、あるいは、はしごの横棒)と呼ばれる円筒の中心軸と平行に配置された棒状の導体が、円筒側面に沿って16〜24本程度設置される。このとき、各ラングには被検体に照射する電磁波の周波数にアンテナを共振させるためにキャパシタを設置する。設置するキャパシタ数は、通常、ラングの本数をMとすると最低でも2×M、多いものでは6×M程度である。例えば、ラングの数が24本のバードケージ型のボリュームアンテナを構成する場合、24×6=144個のキャパシタが使用される。キャパシタの数が増加すると製造コストもしくはメンテナンス時の品質管理のコストが増大する。
キャパシタ数を減らして製造およびメンテナンスのコストを低減を図るものとして、大きな接地面(グラウンドプレーン)とそこから距離をおいて設置したリボン状導体との間に受信点を設け、RFコイルを構成するものがある(例えば、特許文献3参照)。このような構成の場合、大きな接地面とリボン状導体との間に素子としてキャパシタを配置しなくても、実効的にある程度の電気容量が構成されることから、通常の方法でRFコイルを構成するよりもキャパシタの数を減らすことができる。
特許文献3に開示の技術は、基本的には表面アンテナを対象としているが、大きな接地面とリボン状導体とでボリュームアンテナを構成している例が記載されている。これは鳥かご型アンテナのリング部分を、2つの円筒に分割した広いグラウンドプレーンとみなすことができ、また、ラング部分をリボン状導体に置き換えたものとみなせるため、基本的構成は鳥かご型アンテナと同等である。しかし、このボリュームアンテナは、2つの円筒の導体が鳥かご型コイルのリング部分と同等の役割をするため、円筒導体が完全なRFシールドにはならず、結果として円筒形のアンテナの外部に感度を持つ。このため、アンテナ外部に導体が近づいたり、被検体が近づいたりしたときにアンテナの感度が大きく変わってしまい、実用に適さない。さらに、このボリュームアンテナは、誘電体の厚みが共振周波数を決定する大きな要素であるため、周波数の調整も難しい。
キャパシタ数を低減し、かつ、アンテナ外部に感度を持たないボリュームアンテナとして、円筒形の大きな接地面と、その円筒の上下の開口部に設けられたその接地面に接するリング状接地面とを備え、その円筒内部の開口部の上下部分に、リボン状導体で構成したリングを配置した例がある(例えば、非特許文献2参照)。
米国特許第4751464号明細書 米国特許第5557247号明細書 特願2002−534856号公報
Cecil E. Hayes, et al.、"An Efficient,Highly Homogeneous Radiofrequency Coil for Whole−Body NMR Imaging at 1.5T"、 Journal of Magnetic Resonance 63:622−628 (1985) Z.Zhai, et al.、"Ring Structured RF Coils for Ultra−High Field MRI "Proceedings of International Society for Magnetic Resonance in Medicine 2007 p3276
しかし、非特許文献2に開示の手法では、リング部分の円周の長さがアンテナの使用波長の長さと実効的にほぼ等しくなければならないという制限があるため、MRI装置の磁場の強さによって、使用可能なアンテナの大きさに制約がある。例えば、7テスラのMRI装置の場合、頭部用のサイズのボリュームアンテナのみにしか適用できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、MRI装置のRFコイルに関し、サイズの制約がなく、かつ、製造、メンテナンス時のコストを低減可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、円筒形外部導体と、その内部の円筒形状に沿って配置されるループ状につながったリボン状導体と、円筒形外部導体とリボン状導体との間に設置される送信および/または受信を行う給電点とを備え、リボン状導体を長さを自在に調節可能なように配置することにより、キャパシタを使用することなく、円筒の直径方向のサイズの制約無しに、所望の共振周波数で円筒の中心軸に垂直な磁場成分を発生し、円筒内部に感度を持つ磁気共鳴検査装置のアンテナ装置を提供する。
具体的には、信号の送信および/または受信に用いるアンテナ装置であって、円筒形状を有する円筒状導体と、導体方向の長さが前記円筒状導体が形成する円筒の円周より長いリボン状導体と、前記円筒状導体と前記リボン状導体とに接続され、当該アンテナ装置と信号を送受信する送受信手段と、を備え、当該リボン状導体は、前記円筒状導体の中心軸に垂直な成分を持つ磁場を前記円筒状導体の内部に発生するよう前記円筒状導体内部の円筒形状に沿ってループ状に配置されることを特徴とするアンテナ装置を提供する。
本発明によれば、MRI装置のRFコイルに関し、サイズの制約がなく、かつ、製造、メンテナンス時のコストを低減可能となる。
本発明の実施形態のMRI装置の概略構成図である。 本発明の実施形態のボリュームアンテナの外観図である。 本発明の実施形態のボリュームアンテナのリボン状導体の一部を抽出した図である。 本発明の実施形態のリボン状導体の共振時に発生する磁場を説明するための図である。 本発明の実施形態のリボン状導体の共振時に発生する磁場を説明するための図である。 本発明の実施形態の円筒形内部に均一な磁場が発生する状況を説明するための図であり、(a)は直線部が4本の場合、(b)は直線部が6本の場合、(c)は直線部が12本の場合の図である。 本発明の実施形態の変形例のリボン状導体の一部を抽出した図である。 本発明の実施形態のリボン状導体の配置の変形例を説明するための図である。 本発明の実施形態においてキャパシタを配置した場合のボリュームアンテナの構造図である。 本発明の実施形態において用いるインピーダンスマッチング回路の回路図である。 本発明の実施形態のボリュームアンテナの別の例を説明するための図である。 本発明の実施形態のボリュームアンテナを垂直磁場用MRI装置に適用した場合の構成図である。 本発明の実施形態の給電点の詳細図である。 本発明の実施例においてインピーダンスを測定した結果を示す図である。 本発明の実施例において得られた画像を示す図である。
<<第一の実施形態>>
以下、本発明を適用する第一の実施形態について説明する。本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本実施形態のMRI装置の構成について説明する。図1は、本実施形態のMRI装置100の概略構成図である。MRI装置100は、被検体に対し静磁場を印加するマグネット101と、静磁場に所定の方向の磁場勾配を与える傾斜磁場コイル102と、マグネット101内に挿入され、被検体に対してラジオ波などの電磁波を送信するとともに電磁波を受信するRFコイル103と、RFコイル103に接続され、RFコイル103から照射される電磁波を作成し送信するとともに、RFコイル103からの核磁気共鳴信号を検出し、信号の処理を行う送受信機104と、傾斜磁場コイル102に電流を供給する傾斜磁場電源109と、送受信機104および傾斜磁場電源109の駆動を制御するとともに、種々の情報処理およびオペレーターによる操作を行うデータ処理部105と、データ処理部105の処理結果を表示するためのディプレイ108とを備える。
傾斜磁場電源109と傾斜磁場コイル102とは傾斜磁場制御ケーブル107で結ばれている。また、RFコイル103と送受信機104とは、RFコイル103を制御するケーブルおよび送受信ケーブル106で結ばれている。送受信機104は、図示していないが、シンセサイザー、パワーアンプ、受信ミキサー、アナログデジタルコンバータ、送受信切り替えスイッチなどを備える。
MRI装置100は、マグネット101が発生する静磁場の方向によって、水平磁場方式と垂直磁場方式とに区別される。水平磁場方式の場合は、一般的に、マグネット101は円筒状のボア(中心空間)を有し、図1中左右方向の静磁場を発生する。一方、垂直磁場方式の場合は、一対の磁石が被検体を挟んで上下に配置され、図1中上下方向の静磁場を発生する。本実施形態のMRI装置100は、いずれの方式であってもよい。以下、水平磁場方式である場合を例にあげて説明する。
MRI装置100では、静磁場中に配置された被検体(図示せず)に対し、RFコイル103および傾斜磁場コイル102により、数ミリ秒間隔程度の断続した電磁波、傾斜磁場を照射し、その電磁波に共鳴して被検体から発せられる信号を受信し、信号処理を行い、磁気共鳴像を取得する。なお、ここでは、電磁波の照射と受信を行なうRFコイルとして、単一のRFコイル103が示されているが、例えば広範囲撮像用のRFコイルと局所用のRFコイルとを組み合わせるなど、複数のコイルから構成されるRFコイルを用いてもよい。
次に、本実施形態のRFコイル103(ボリュームアンテナ)について説明する。本実施形態では、所定の幅を有する導体からなるループコイルを特徴的に曲げてシールドと組み合わせることにより、キャパシタを用いずにサイズの制約のないボリュームアンテナ200を構成する。水平磁場方式のMRI装置100では、ボリュームアンテナ200は、円筒形のものが用いられる。図2は、本実施形態のボリュームアンテナ200の外観図である。本実施形態のボリュームアンテナ200は、所定の幅を有する導体201と、グラウンドプレーン(接地面)の役割を果たす円筒形の導体(円筒状導体)202と、円筒形の筐体203と、を備える。円筒状導体202は、筐体203と中心軸を共有するよう筐体203の外側に貼り付けられる。導体201は、筐体203の内側の側面に、内側の側面を1周してループ状につながるよう貼り付けられる。導体201は、導体202との間で電気容量を発生させる形状、例えば、幅を有するリボン状の形状を有する。以下、導体201をリボン状導体201と呼ぶ。
さらに、本実施形態のボリュームアンテナ200は、RF信号を送信および/または受信する手段である同軸ケーブル205に接続される接続点204を備える。同軸ケーブル205の外皮導体(あるいは外側導体、外部導体とも呼ぶ)は、ボリュームアンテナ200の円筒状導体202と接続され、また、同軸ケーブル205の中心導体は円筒状導体202および筐体203にあけられた穴を通して内側に導入され、リボン状導体201に接続される。この同軸ケーブル205の外皮導体と円筒状導体202との接続部、および、同軸ケーブル205の中心導体とリボン状導体201の接続部である接続点204を、送信および/または受信点204と呼ぶ。なお、「送信および/または受信点」204は、一般に「給電点および/または受電点」とも呼ばれ、特に区別する必要がない場合は、本明細書では給電点204と呼ぶ。
また、本実施形態のボリュームアンテナ200のリボン状導体201は、筐体203の大きさに関わらず、送受信の対象とする電磁波の周波数で共振し、かつ、円筒状導体202と筐体203とで構成される円筒(以後、単に円筒と呼ぶ。)の内部に、その中心軸に垂直で均一度の高い磁場成分を発生させるよう配置される。図3は、本実施形態のボリュームアンテナ200のリボン状導体201の一部を抽出した図である。本図に示すように、本実施形態のリボン状導体201は、円筒の軸に平行に進む直線部211とそれらを結ぶ円周方向に進む円弧部212とをそれぞれ複数備える。なお、直線部211は、鳥かご型アンテナやTEM型アンテナのラング部分に相当する。従って、リボン状導体201の全体の長さLは、少なくとも円筒の円周より長くなる。この中で、リボン状導体201の長さLは、送受信対象の電磁波の周波数fで共振し、かつ、内部に均一度の高い磁場成分を発生する長さになるよう調整される。
次に、上記条件を満たすリボン状導体201の長さLについて説明する。まず、送受信対象の電磁波の周波数fで共振する長さLの条件について説明する。本実施形態のリボン状導体201のように、ループ形状につながり、閉曲線を構成する導体の場合、その実効的な長さをL’とすると、長さL’が、送受信する電磁波の波長λの自然数倍の場合、安定した定在波を得ることができる。すなわち、L’=n×λ(nは自然数、以後波数と呼ぶ。)を満たす長さの場合、波長λの電磁波に対し定在波が発生し、共振する。
一般に、広い面積をもつグラウンドプレーン(接地面)が存在し、ループ形状につながるリボン状導体がそこから距離をおいて配置され、リボン状導体とグラウンドプレーンとの間に給電点が設けられる場合、リボン状導体の実効的な長さは、リボン状導体の導体に沿った長さを、リボン状導体を伝送線路とみなした場合の光速cに対する比伝播速度で割った値となる。
本実施形態のリボン状導体201の導体に沿った長さをLとし、比伝播速度をAとすると、リボン状導体201の実効的な長さL’は、L/Aで表される。従って、リボン状導体201の長さLが、給電点204から供給される電磁波の真空中での波長λとの間で、L/A=n×λの関係を満たす場合、リボン状導体201に定在波が発生し、共振する。従って、送受信の対象とする電磁波の周波数をfとすると、リボン状導体201の長さLは、少なくとも以下の式(1)を満たすよう調整する。
L=n×A×(c/f) (1)
次に、上記式(1)を満たす長さLの中で、円筒内部に均一度の高い磁場を発生する長さについて検討する。図4は、ボリュームアンテナ200による内部磁場を説明するための図であり、ボリュームアンテナ200の内部に配されるリボン状導体201を円筒の一方の開口部から見た透視図である。ここでは、一例として直線部211および円弧部212が、それぞれ8つであるボリュームアンテナ200を例にあげて説明する。すなわち、ラング部に相当する部分が8本ある場合を例にあげて説明する。また、給電点204は1の直線部211上の中間にあるものとする。なお、直線部211および円弧部212の数は、それぞれ4以上であればよい。
発生する定在波の波数をnとすると、この定在波は、リボン状導体201に、給電点204を1の節として、等間隔に2n個の電流の節を持つ。すなわち、例えば、波数nが3の場合、図4に示すように、給電点204(節801)と、給電点204からL/2の位置における節804と、節801と節804との間に等間隔に、節802、節803、節805、節806と、を持つ。各節の両側でリボン状導体201に流れる電流の向きは逆になるため、ある瞬間の電流の向きは、矢印811で示すとおりである。なお、矢印811で示す電流の向きは、ある瞬間での電流の向きであり、半周期前後の他の瞬間では、全て反転する。
直線部211の数を2N本(Nは自然数)とすると、仮にNが上記波数nと等しい場合(N=n)、節の数とラングの数とが等しくなる。この場合、対称性は良いが、各ラングにはある瞬間を見ると中心軸の方向に同じ向きの電流が流れる。その結果、各ラングを流れる電流の作り出す磁場は円筒の周に沿う方向になり、円筒中心ではすべてのラングからの電流の寄与が相殺され、ゼロとなる。MRI装置で必要な磁場は、円筒内部で均一かつ、円筒軸に垂直な方向の磁場である。特に、円筒中心において一定方向の磁場が生じる必要がある。これは使用する波数nをNから1つずらすことで実現できる。波数nをNから1つずらすことにより、あるラングと、それに対向した180度ずれた位置にあるラングとにおいて、流れる電流が逆転する。対向するラングの電流が中心軸の方向に対して逆転することによって、円筒中心部での寄与が打ち消しあうことがなくなり、円筒中心でも一定方向の磁場が生じる。すなわちNとnとの間に以下の式(2)の関係を有する場合、円筒内部に均一度の高い磁場が発生する。
n=N±1 (2)
以下、具体例で説明する。まず、上述の直線部211の本数が8本のボリュームアンテナ200の場合、波数nが4±1、すなわち、3または5の時、円筒内部に均一度の高い磁場が発生することを説明する。
図4に示すように、ラングにあたる8つの直線部211のうち、図中、左上付近の3つでは、電流が直線部211を図中視点方向に近づくように流れ、右下付近の3つでは、視点から遠ざかるように流れる。また、右上と左下のそれぞれ1の直線部211では、直線部211の途中に節があり、電流は、その節を境に上下両方に流れる。
これらの直線部211を流れる電流が作り出す磁場の向きを考える。各直線部211を、それぞれ順に821、822、823、824、825、826、827、828とし、給電点204は直線部821の中間に設けられているものとする。この場合、直線部821と円筒の中心軸に対称な位置にある直線部825以外の直線部211には、それぞれ、円筒の中心軸に沿って一方向に電流が流れる。左上の3本の直線部822、823、824では、視点の方向に向かって電流が流れるので電磁気の右ねじの法則から、電流が作る磁場は左方向から右上方向にぬける点線の矢印831で示す方向になる。同様に右下の3本の直線部826、827、828が作る磁場は左下から右方向のぬける点線の矢印832で示す方向になる。これらを合成すると、左やや下から右やや上にぬける磁場Bが円筒内部に生成される。
節と節との間の中間点である、いわゆる腹の位置において、最も強い磁場が生成されるため、この磁場Bは円筒内部に比較的均一に生成される。従って、直線部211の本数が8本(つまり、N=4)のボリュームアンテナ200は、波数nが3の定在波を発生して共振するとき、その円筒形内部に均一な磁場を形成し、MRI装置100のボリュームアンテナとして使用できる。
図5は、直線部211の本数が8本のボリュームアンテナ200が、波数nが5の定在波により共振する場合の、円筒形内部に発生する磁場Bを説明するための図である。本図に示すように、ボリュームアンテナ200に波数nが5の定在波が発生する場合、この定在波は10の節851、852、853、854、855、856、857、858、859、860を持つ。また、所定の瞬間に各直線部211に流れる電流の向きは矢印861のとおりである。これらの電流により生成される円筒内部の磁場Bは、その向きが点線の矢印871および872で示され、円筒内部に比較的均一に存在する。
従って、直線部211の本数が8本(N=4)のボリュームアンテナ200は、波数nが5の定在波を発生して共振する場合、その円筒形内部に均一な磁場が形成され、MRI装置100のボリュームアンテナとして使用できる。
なお、他の波数の定在波により共振する場合について考える。まず、|N−n|の値が偶数の場合、円筒中心部に生じる磁場はゼロになる。また、|N−n|の値が3以上の奇数の場合、円筒中心部に有限のある一方向の磁場はが生じる。しかし、円筒内部の中心以外の場所に磁場の節ができ、磁場が均一にならない。従ってMRIに使用するボリュームアンテナの共振モードとして適切でない。
次に、直線部211の数が8本以外である場合を例示して説明する。図6は、直線部211の数が異なるボリュームアンテナ200において、直線部211の本数(2N)と定在波の波数nとが上記式(2)の関係を満たす場合、円筒内部に均一な磁場が発生する状況を説明するための図である。
図6(a)には、ラングに相当する直線部211が4本の場合の本実施形態のボリュームアンテナ200を示す。図6(b)には、同6本の場合のボリュームアンテナ200を示す。また、図6(c)には、同12本の場合のボリュームアンテナ200を示す。いずれもリボン状導体201を、ボリュームアンテナの円筒の一方の開口部から透視した図である。
図6(a)、(b)、(c)のボリュームアンテナ200において、それぞれ、直線部211の数を2Nで表した場合の、波数nがN−1の定在波により共振する場合の節の位置を、リボン状導体201を横切る線で示す。また、直線部211を流れる所定の瞬間の電流の向きを矢印で示す。
図6(a)に示すように、直線部211の数が4本のボリュームアンテナ200では、定在波の波数が1であるため、節は2ヶ所となる。従って、給電部204が1の直線部211の中間点に設けられている場合、4本の直線部211中の給電部204を有しない向かい合う2本には、図中の矢印の方向に電流が流れる。そして、これにより、円筒形内部に左下から右上へと向かう均一な磁場Bが形成される。
また、図6(b)に示すように、直線部211の数が6本のボリュームアンテナ200では、定在波の波数が2であるため、節は4ヶ所となる。従って、給電部204が1の直線部211の中間点に設けられている場合、6本の直線部211中の給電点204を有する直線部211およびそれと円筒の中心軸に対して対称の位置の直線部211以外の4本の直線部211に関し、図中矢印の方向に電流が流れる。そして、これにより、円筒形内部に左下から右上へと向かう均一な磁場Bが形成される。
図6(c)に示すように、直線部211の数が12本のボリュームアンテナ200では、定在波の波数が5であるため、節は10ヶ所となる。従って、給電点204が1の直線部211の中間点に設けられている場合、12本の直線部211中の給電点204を有する直線部211およびそれと円筒の中心軸に対して対称な位置にある直線部211以外の10本の直線部211に関し、図中矢印の方向に電流が流れる。そして、これにより、円筒形内部に左下から右上へと向かう均一な磁場Bが形成される。
以上のように、直線部211が、4、6、8、12本の場合、直線部211の数を2Nと表すと、送受信する電磁波の周波数が、ボリュームアンテナ200に波数がN−1の定在波を発生させるものであれば、円筒内部に均一な磁場が形成される。波数がN+1の場合もN−1の場合と同様に、対向するラングに流れる電流が中心軸の方向に対して逆向きになる。従って、給電点204と円筒の中心軸とを含む面(以後、給電面と呼ぶ。)でボリュームアンテナ200を分割した場合の両側で、上述のような当該面にほぼ対称な磁場が形成され、円筒内部に均一な磁場が形成される。
また、本実施形態のボリュームアンテナ200は、直線部211の本数が10、もしくは14以上であっても、上記同様、ボリュームアンテナ200の直線部211の本数を2N本と表すと、波数nがN±1の定在波を生成する電磁波に対し、上述のような円筒内部に均一な磁場を形成し、MRI装置100のボリュームアンテナとして動作する。
従って、ボリュームアンテナ200において、リボン状導体201の直線部211の本数を2N本と表し、共振させたい核磁気共鳴周波数(共振周波数)をfhとすると、リボン状導体201の長さLを、以下の式(3)を満たすよう調整すれば、MRI装置100のボリュームアンテナとして動作する。
L=(N±1)×A×c/fh (3)
以上説明したように、本実施形態のボリュームアンテナ200は、リボン状導体201の長さを上述のように設定すれば、キャパシタを使用せずにMRI装置のRFコイルとして使用することができる。従って、製造、メンテナンス時のコストを低減可能である。さらに、上述のように、リボン状導体201の長さLは、配置の際の直線部211の長さにより調整可能である、このため、土台となる円筒形状のサイズによらず、広い周波数範囲にアンテナ感度を調整でき、頭部用アンテナ、ボディコイルの双方を構成できるような設計柔軟性を持たせることができる。
本実施形態によれば、サイズによる使用範囲の制約がなく、かつ、製造、メンテナンス時のコストを低減可能なMRI装置のRFコイルを提供できる。
なお、本実施形態のボリュームアンテナ200の共振周波数fhは、式(3)で示すように比伝播速度Aに比例して変化する。従って、比伝播速度Aを変化させることにより、共振周波数fhを調整することもできる。すなわち、筐体203に用いられる素材の比誘電率εを大きくすればするほど、共振周波数を低くすることができる。光速cに対する比伝播速度Aは筐体203の比誘電率をεとした場合、1/√(ε)程度になる。通常筐体203に用いられる素材の比誘電率εは2〜4程度の値なので比伝播速度は0.7から0.5程度の値になる。ただし、この値はリボン状導体201とグラウンドプレーン(接地面)にあたる円筒状導体202とが全て誘電体に囲まれて埋没している状態で、かつ、リボン状導体201が直線でグラウンドプレーンが平面という理想的な場合の推定値である。本実施形態のように誘電体の存在する部分がグラウンドプレーン(円筒状導体202)とリボン状導体201とに挟まれる部分のみで、グラウンドプレーン(円筒状導体202)が円筒形であり、かつ、リボン状導体201が曲がりくねっている場合は、光速に対する比伝播速度は1/√(ε)よりも大きくなり、1に近づくことが多い。
なお、本実施形態のボリュームアンテナ200のリボン状導体201は、各直線部211部の長さが等しくなるよう形成されていることが望ましいが、これに限られない。例えば、円筒の中心軸に関して90度回転させた場合に形状が一致する4回対称になるよう形成されていれば、個々の直線部211の長さは異なっていてもよい。特に、QD(Quadrature DetectionあるいはQuadtature Drive)受給電と呼ばれる回転磁界を生み出す受給電方式を用いる場合、対称性が要求されるため、この形状が適している。その他、円筒の中心軸に関して180度回転させた場合に形状が一致する2回対称であり、かつ、中心軸を通る面に対し、鏡面対称となるよう形成されていてもよい。
また、各円弧部212の長さも同様で、各円弧部212の長さは同じであることが望ましいが、これに限られない。直線部211同様、2回対称かつ鏡面対称、または、4回対称であってもよい。
また、本実施形態のボリュームアンテナ200の筐体203および円筒状導体202は、円筒形状を有する構成であるが、これに限られない。例えば、断面が楕円形状の筒体であってもよい。この場合、円弧部212は、断面楕円の長軸から離れるに従って長さを短くするよう構成してもよい。
また、本実施形態では、給電点204を直線部211に設ける場合を例にあげて説明しているが、給電点204の位置は、これに限られず、円弧部212に設けてもよい。ただし、給電点204により、本実施形態のボリュームコイル200の感度分布は変化する。従って、対称性の良い感度分布が得られる位置が望ましい。
また、本実施形態では、リボン状導体201が共振する周波数は当該リボン状導体201の長さLに依存するため、リボン状導体201の長さLにさらに自由度をもたせるよう構成してもよい。本実施形態では、リボン状導体201は、複数の直線部211とそれらをつなぐ円弧部212とにより構成されている。この直線部211の形状を変えることにより、さらに長さLの調整の自由度を高めることができる。以下、リボン状導体201の長さLの調整を高める変形例について説明する。
図7に、リボン状導体201の配置の変形例の一例を示す。本図に示すように、本変形例では、直線部211は、筐体203の中心軸に直交する断面の円弧に沿った複数の第二直線部221と、それらを結ぶ中心軸方向の第二円弧部222とを備える。図8は、この変形例を直線部211が8本であるボリュームアンテナとして構成した場合の外観図である。ここで、第二直線部221は、隣接する直線部211の第二円弧部222の位置を超えない長さとする。このように構成することで、リボン状導体201の長さLの実効的な長さを長くすることができ、定在波の発生する周波数を低くすることができる。従って、本実施形態のボリュームアンテナ200の対応可能な周波数の範囲を広げることができる。
なお、直線部211の長さを延長する手法は上記変形例に限られない。直線部211および円弧部212の経路に沿ってその一部を蛇行させればよい。例えば、のこぎり歯形状であってもよい。ただし、蛇行時に、1の直線部211の円筒断面の円周方向の成分が、隣接する直線部211の同成分と、重ならないようにする。
また、本実施形態では給電点204を一箇所設ける場合を例にあげて説明しているが、給電点204の数はこれに限られない。例えば、給電点204を2箇所設けるよう構成してもよい。上述の図8に、給電点204を2箇所設ける例を示す。本図において、204aが2箇所目の給電点である。以下、給電点204を第一の給電点204、給電点204aを第二の給電点204aと呼ぶ。図8では、第二の給電点204aが、第一の給電点204を円筒軸を中心として90度回転した対称的な位置に配置される例を示す。第一の給電点204と第二の給電点204aとの配置の位置関係はこれに限られない。
先に説明したように、給電点は、リボン状導体201に定在波が発生する場合の節になる場所である。また、後述するようにキャパシタを設置する場合、キャパシタの位置も節となる場合が多い。従って、第二の給電点204aは、使用対称の周波数の定在波において所望の波数を発生させる節と節との中間に設けることができる。このように構成することで、本実施形態のボリュームアンテナ200は、磁場の直線偏波成分だけでなく、MRI測定にとって効率の良い円偏波成分を円筒内部に生じさせることができる。
また、本実施形態のボリュームアンテナ200では、キャパシタを所定数配置し、共振周波数を調整するよう構成してもよい。
図9は、キャパシタを配置したボリュームアンテナ200の構造図である。リボン状導体201とグラウンドプレーンである円筒状導体202との間に、数箇所キャパシタを配置すると、キャパシタの部分でリボン状導体を進行する高周波の位相が進み、実効的にリボン状導体の長さを長くしたときと同様の効果を得ることができる。従って、ボリュームアンテナ200の共振周波数が下がる。具体的には、例えば、図9に示すように、リボン状導体201とグラウンドプレーン(円筒状導体)202との間に数箇所(例えば、4ヶ所)穴1101を開け、そこにキャパシタを配置する。
また、リボン状導体201の導体上にキャパシタを配置すると、キャパシタの部分でリボン状導体を進行する高周波の位相が遅れ、実効的にリボン状導体の長さを短くしたときと同様の効果を得ることができる。従って、ボリュームアンテナ200の共振周波数を上げることができる。具体的には、例えば、図9に示すように、リボン状導体201の途中、数箇所にギャップ(切れ目)1102を設け、そこにキャパシタを配置する。例えば、50pF程度の容量を有するキャパシタを配置すると、周波数が7%程度上昇する。キャパシタの容量を、例えば、10pF程度まで小さくすれば、共振周波数の上昇率はさらに大きくなる。
また、ボリュームアンテナ200をMRI装置100に接続して撮影する際は、ボリュームアンテナ200のインピーダンスZaを使用周波数(例えば、128MHz)で、同軸ケーブル205の特性インピーダンスZc(例えば、50Ω)に合わせる、インピーダンスマッチングを行うよう構成してもよい。ここでは、インピーダンスマッチングにLC回路300を用いる。図10は、このLC回路300の回路図である。同軸ケーブル205は給電点204の近傍でLC回路300を経てリボン状導体201に接続される。図10において、「Feed point」は給電点204を意味し、「Shield」は、円筒状導体202を意味する。本図に示すように、LC回路300は、同軸ケーブル205の中心導体と給電点204との間にインダクタンスLが、同軸ケーブル205の外皮導体と給電点204との間にキャパシタンCが配置される。このようなLC回路300を用いてインピーダンスマッチングを行うことにより、ノイズを低減させることができ、MRI装置100により得る画像の画質が向上する。
また、本実施形態では、ボリュームアンテナ200の円筒状導体202は、例えば、銅シートで形成される。しかし、円筒状導体202はシート状の素材以外で形成してもよい。例えば、図11に示すように複数の円形の穴1401を筐体203および円筒状導体202に開けるよう構成してもよい。穴1401は円筒内部に配置されるリボン状導体201と重ならない位置にあけることが望ましい。また穴1401の領域を過度に広げすぎて穴同士がつながることのないよう構成する。穴同士がつながると、円筒状導体202のグラウンドプレーンとしての役割を低下させるためである。この役割を低下させない程度の穴をあけた場合、ボリュームアンテナ200は、穴を開けない場合に比べアンテナの特性が大きく変わることがなく、円筒内部に例えば被検体として人体頭部などを入れた場合に開放感が増して良好な結果を得ることができる。
また、図示していないが、円筒状導体202を銅シートで構成する代わりに、銅メッシュにより構成してもよい。銅メッシュを用いることにより、円筒状導体202は、グラウンドプレーンとしての機能を損なうことはない。従って、ボリュームアンテナ200は、その機能を維持しつつ被検者の開放感を増すことができる。特に、人用頭部ボリュームアンテナ200として用いる場合、被検者の閉塞感を低減させることができる。
また、本実施形態では、MRI装置100が水平磁場方式であって、そのマグネット101が円筒形状を有するものを例にあげて説明しているが、上述のようにMRI装置100は、垂直磁場方式であってもよい。図12に、垂直磁場方式のMRI装置100の場合のボリュームアンテナ200’の構成図を示す。
垂直磁場方式のMRI装置100では、マグネット101は一対の磁石が被検体を挟んで上下に配置される構成を有する。このマグネット101により構成される空間に配置されるため、ボリュームアンテナ200’は、ボリュームアンテナ200の円筒状導体202および筐体203の代わりの円盤形の一対の導体(円盤状導体)202’および筐体203’と、リボン状導体201’と、を備える。
また、リボン状導体201’は、一対の筐体203’の両対向面側に、平面状に傘のように大きく広げられてそれぞれ配置される。この一対のリボン状導体201’は、それぞれループ状に形成される。また、リボン状導体201’は、複数(偶数)の直線部と円弧部とを備える。なお、直線部は、さらに、複数の第二直線部および第二円弧部とを備えるよう構成してもよい。給電点は、上記一対の円盤状導体202’およびリボン状導体201’にそれぞれ設けられる。
垂直磁場方式のMRI装置100では、上記一対の、リボン状導体201’と円盤状導体202’と筐体203’とからなるセットを1組として、1のセットをマグネット101を構成する上部マグネットの中心の下部に、他のセットを、マグネット101を構成する下部マグネットの中心の上部の先のセットに対向する位置に配置する。ボリュームアンテナ200’は、これらのセットに挟まれた空間において、円盤状導体202’および筐体203’により形成される円盤の面に平行な方向に磁場を発生し、感度を有する。従って、この空間に被検体を配置し、画像を取得する。
なお、ボリュームアンテナ200’においても、上下両組の円盤状導体202’とリボン状導体201’とにそれぞれ2箇所に給電点を設けることで、円偏波成分を生じさせることができる。
また、本実施形態のボリュームアンテナ200は、MRI装置のRFコイル103だけでなく、数MHzから数GHzの周波数を持つ電磁波を使用するあらゆる機器に応用可能である。
(実施例)
以上説明した実施形態のボリュームアンテナ200を、磁場強度3テスラのMRI装置(以後、3テスラのMRI装置と呼ぶ。)の頭部ボリュームアンテナに適応した場合の例を説明する。撮像対象核種は水素原子核とする。筐体203は、比誘電率εrがおよそ2.6の透明なアクリル製で、人の頭部が入る大きさに形成される。具体的には、その内径が280ミリ、外径が320ミリ、長さが270ミリとした。
筐体203の円筒外側面には、円筒状導体202として厚さが35ミクロンの銅箔(銅シート)を貼り付けている。銅箔は円筒軸方向の長さが270ミリで、円周方向を展開した長さが600ミリのものを2枚重ね合わせて両面テープにて筐体203に貼り付けている。円周方向に2枚重ね合わせて貼り付ける理由は、最大でも数MHz程度の傾斜磁場を打ち消すエディカレントと呼ばれる電流が円筒の円周方向に流れることを避けるためである。エディカレントが流れると画像ノイズが増える。なお、2枚の銅シートは広い面積で両面テープを用いて接しているので、数100pFのキャパシタで接続したことと同等になり、3テスラにおける水素原子核の磁気共鳴周波数(共振周波数)f(およそ128MHz)では、1つの連続した円筒形のグラウンドプレーンとみなすことができる。
リボン状導体201の素材も厚さ35ミクロンの銅箔であり、カッターナイフで図7に示す形状に切り出して両面テープで筐体203の内側面に貼り付けられる。リボン状導体201の幅は10ミリ、リボン状導体の第二直線部221の長さは21ミリ、第二円弧部222の半径は18.5ミリとした。また、ラングにあたる直線部211(第二直線部221と第二円弧部222とにより構成される)は8本とする。
ボリュームアンテナ200のインピーダンス特性を測定するために、1本の同軸ケーブル205の外部導体を円筒状導体202に半田付けし、同軸ケーブル205の中心導体をリボン状導体801に接続する。図13は同軸ケーブル205の接続部(給電点204)の詳細図である。
同軸ケーブル205の中心導体251は筐体203および円筒状導体202にあけられた穴を通して給電点204で内部のリボン状導体201と接続される。同軸ケーブル205の外部導体252は同軸ケーブル205の中心導体251が筐体203内部に導入される付近で、円筒状導体202と半田付けなどにより電気的に接続される。
この状態で周波数を掃引してインピーダンスZを測定した結果を図14に示す。本図において、縦軸はインピーダンスZの大きさ、横軸は周波数fであり、横軸に沿ってほぼ等間隔にインピーダンスZが高いピーク(共振ピーク)が並んだグラフとなる。本図において、インピーダンスZが高い周波数fは、ボリュームアンテナ200が共振している周波数fであり、定在波が発生している周波数である。MRI装置用のボリュームアンテナとして均一な感度を持つ低周波側から3番目の共振ピークの周波数f3はおよそ146MHzであった。
撮像対象核種の共振周波数は、上述のようにおよそ128MHz程度であるため、146MHzにある共振ピークを12%程度下げて、128MHzに合わせる。ここでは、例えば、蛇行数を増やし、リボン状導体201の直線部211を長くし、リボン状導体201全体の長さを12%程度長くしてもよい。上述のようにリボン状導体201とグラウンドプレーンである円筒状導体202との間に、数箇所キャパシタを設置し、共振周波数を下げてもよい。ここでは、図9に示すように、4箇所の穴1101を介して17.5pFのキャパシタをそれぞれ接続した。すると、146MHzであった共振ピークが128MHz付近に移動した。その結果、3テスラのMRI装置で用いる周波数と等しくなり、画像を撮影するアンテナとして使用できるようになった。
なお、本実施例では、人間頭部の代わりに主に水の入った容器(ファントム)をアンテナ内部に置いた状態で図10に示した回路を用いてインピーダンスマッチングを行った。具体的には、この状態でのインピーダンスピークは380Ωであり、380Ωを50Ωにマッチングさせるために、180nH程度のインダクタンスLと、7pF程度のキャパシタCとを挿入した。
以上のように本方式で3テスラMRI装置用、頭部ボリュームアンテナを作成し、ファントムを撮影して得られた画像を図15に示す。ここでは、ファントムとして、直径149mm、長さ250mm、重さおよそ3.8kgの水が主成分の円筒形容器を用いた。本図において、1301がアキシャル断面、1302がコロナル断面、1303がサジタル断面の画像である。どの断面においても均一で良好な画像が得られたことがわかる。
100:MRI装置、101:マグネット、102:傾斜磁場コイル、103:RFアンテナ、104:送受信機、105:データ処理部/操作部、106:送受信ケーブル、107:傾斜磁場制御ケーブル、108:ディスプレイ、109:傾斜磁場電源200:ボリュームアンテナ、200’:ボリュームアンテナ、201:リボン状導体、201’:リボン状導体、202:円筒状導体、202’:円盤状導体、203:筐体(誘電体)、203’:筐体204:給電点、204a:第二給電点、205:同軸ケーブル、211:直線部、212:円弧部、221:第二直線部、222:第二円弧部、251:中心導体、252:外部導体、300:LC回路、801:節、802:節、803:節、804:節、805:節、806:節、811:電流の向き、821:直線部、822:直線部、823:直線部、824:直線部、825:直線部、826:直線部、827:直線部、828:直線部、831:磁場の向き、832:磁場の向き、851:節、852:節、853:節、854:節、855:節、856:節、857:節、858:節、859:節、860:節、861:電流の向き、871:磁場の向き、872:磁場の向き、1101:穴、1102:ギャップ、1301:アキシャル断面、1302:コロナル断面、1303:サジタル断面

Claims (16)

  1. 信号の送信および/または受信に用いるアンテナ装置であって、
    円筒形状を有する円筒状導体と
    導体方向の長さが前記円筒状導体が形成する円筒の円周より長いリボン状導体と、
    前記円筒状導体と前記リボン状導体とに接続され、当該アンテナ装置と信号を送受信する送受信手段と、を備え、
    前記リボン状導体は、当該アンテナ装置の前記円筒の中心軸方向の感度領域を覆うように当該中心軸方向に往復しながら蛇行し、電気的に分岐のない連続したループを形成し、前記円筒状導体の中心軸に垂直な成分を持つ磁場を前記円筒状導体の内部に発生するよう前記円筒状導体内部の円筒形状に沿って配置されること
    を特徴とするアンテナ装置。
  2. 信号の送信および/または受信に用いるアンテナ装置であって、
    円筒形状を有する円筒状導体と
    導体方向の長さが、前記円筒状導体が形成する円筒の円周より長いリボン状導体と、
    前記円筒状導体と前記リボン状導体とに接続され、当該アンテナ装置と信号を送受信する送受信手段と、を備え、
    前記リボン状導体は、
    前記円筒の中心軸方向に平行な成分を有する複数の第一の部分と、
    前記第一の部分間をつなぐ、前記円筒の円周方向の成分を有する第二の部分と、を備え、
    前記円筒状導体の中心軸に垂直な成分を持つ磁場を前記円筒状導体の内部に発生するよう前記円筒状導体内部の円筒形状に沿ってループ状に配置され
    前記第一の部分は、当該第一の部分が有する前記円筒の円周方向の成分が、隣接する前記第一の部分の前記円周方向の成分と重ならないよう配置され、
    前記リボン状導体のうち前記第一の部分の数が2Nであって、リボン状導体の導体に沿った長さをL、円筒状導体を接地面とするリボン状導体の伝送線路全体の光速に対する比伝播速度をAとすると、前記長さLを前記比伝播速度Aで除した値は、当該アンテナ装置に共振する電磁波の波長のN−1倍またはN+1倍に略等しいこと
    を特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項2に記載のアンテナ装置であって、
    前記第一の部分は、前記円筒の中心軸方向に平行な直線であること
    を特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項3記載のアンテナ装置であって、
    前記複数の第一の部分各々は、全て同じ長さであること
    を特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項3記載のアンテナ装置であって、
    前記複数の第二の部分各々は、全て同じ長さであること
    を特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項1または2記載のアンテナ装置であって、
    前記円筒状導体と、前記リボン状導体との間に、比誘電率が1以上の誘電体を備えること
    を特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項1または2記載のアンテナ装置であって、
    前記送受信手段は、
    当該アンテナ装置に共振する電磁波の周波数において、当該アンテナ装置のインピーダンスを、当該送受信手段のインピーダンスに合致させるマッチング回路をさらに備えること
    を特徴とするアンテナ装置。
  8. 請求項1または2記載のアンテナ装置であって、
    前記円筒状導体と前記リボン状導体との間に、キャパシタが接続されていること
    を特徴とするアンテナ装置。
  9. 請求項1または2記載のアンテナ装置であって、
    前記リボン状導体は、当該リボン状導体上にギャップを備え、
    前記ギャップには、キャパシタが配置されること
    を特徴とするアンテナ装置。
  10. 請求項2記載のアンテナ装置であって、
    前記リボン状導体の第一の部分は、前記送受信手段が接続される接続点を備えること
    を特徴とするアンテナ装置。
  11. 請求項10記載のアンテナ装置であって
    前記リボン状導体の第一の部分は、前記送受信手段が接続される第二の接続点をさらに備え、
    前記第二の接続点は、前記接続点を、前記円筒の中心軸を中心に90度回転した位置にあること
    を特徴とするアンテナ装置。
  12. 請求項1または2記載のアンテナ装置であって、
    前記円筒状導体は、穴を備えること
    を特徴とするアンテナ装置。
  13. 請求項1または2記載のアンテナ装置であって、
    前記円筒状導体は、金属のメッシュで構成されていること
    を特徴とするアンテナ装置。
  14. 信号の送信および/または受信に用いるアンテナ装置であって、
    対向して配される2つの円盤形状の円盤導体と、
    前記円盤導体それぞれの対向面側の面上にループ状に配置されるリボン状導体と、
    前記円盤導体と前記リボン状導体とに接続され、当該アンテナ装置と信号を送受信する送受信手段と、を備え、
    前記リボン状導体は、それぞれ、当該アンテナ装置の前記円盤導体の直径方向の感度領域を覆うように当該直径方向に往復しながら蛇行し、電気的に分岐のない連続したループを形成し、前記2つの円盤導体の間の空間に、当該円盤面に平行な方向の成分を持つ磁場を発生するよう配置されること
    を特徴とするアンテナ装置。
  15. 静磁場を発生する静磁場発生手段と、前記静磁場発生手段が発生する静磁場空間に配置され、前記静磁場方向と直交する方向に高周波磁場を発生し或いは前記静磁場方向と直交する方向の高周波磁場を検出するRFコイルと、前記静磁場空間に置かれた被検体から発生し、前記RFコイルが検出した核磁気共鳴信号を用いて前記被検体の内部情報を画像化する手段とを備えた磁気共鳴検査装置において、
    前記RFコイルとして、請求項1または2記載のアンテナ装置を備えること
    を特徴とする磁気共鳴検査装置。
  16. 静磁場を発生する静磁場発生手段と、前記静磁場発生手段が発生する静磁場空間に配置され、前記静磁場方向と直交する方向に高周波磁場を発生し或いは前記静磁場方向と直交する方向の高周波磁場を検出するRFコイルと、前記静磁場空間に置かれた被検体から発生し、前記RFコイルが検出した核磁気共鳴信号を用いて前記被検体の内部情報を画像化する手段とを備えた磁気共鳴検査装置において、
    前記RFコイルとして、請求項14記載のアンテナ装置を備えること
    を特徴とする磁気共鳴検査装置。
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