JP2010151706A - 核磁気共鳴信号検出用プローブ及びそれを用いた核磁気共鳴装置 - Google Patents

核磁気共鳴信号検出用プローブ及びそれを用いた核磁気共鳴装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010151706A
JP2010151706A JP2008331815A JP2008331815A JP2010151706A JP 2010151706 A JP2010151706 A JP 2010151706A JP 2008331815 A JP2008331815 A JP 2008331815A JP 2008331815 A JP2008331815 A JP 2008331815A JP 2010151706 A JP2010151706 A JP 2010151706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
probe coil
coil
lead wire
lead wires
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008331815A
Other languages
English (en)
Inventor
Minseok Park
ミンソク 朴
Michiya Okada
道哉 岡田
Kenji Kawasaki
健司 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008331815A priority Critical patent/JP2010151706A/ja
Publication of JP2010151706A publication Critical patent/JP2010151706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】
リード線が引き起こす周辺導体および試料での損失を低減して、信号対雑音比(SNR)を改善した核磁気共鳴用プローブを提供すること。
【解決手段】
静磁場を作る磁石装置の中に挿入されるNMR装置用のプローブであって、その内部に1つまたは複数のプローブコイルと、各コイルに接続される2つ以上のリード線を有し、前記2つ以上のリード線の一箇所もしくは複数の箇所が1つもしくは複数の方向から重なって見えるように配置した。
【選択図】図7

Description

本発明は、核磁気共鳴信号を検出するために使われるプローブ、及びそれを用いた各磁気共鳴装置に関する。
核磁気共鳴(Nuclear Magnetic Resonance、以下、NMR)装置は、強い静磁場(以下、B0)を作る磁石の中の検出空間に置かれた試料に一連の高周波の交流磁場パターンを照射し、試料(sample)内の核スピンに摂動を与え、その応答を測定する装置である。応答の測定には、主に電磁誘導を利用する方法が使われているが、他に磁力を利用する方法,光−磁気相互作用を利用する方法などが知られている。電磁誘導を利用する測定方法では、前記核スピンが作る磁束が通貨する位置に配置した、プローブコイルを用いる。前記摂動に核スピンが応答すると、コイルを通過する磁束が時間変動して、コイルに誘導起電力が生ずる。NMR装置はコイルに生じた誘導起電力を増幅して信号処理を施した後、NMR信号として出力する。電磁気誘導を利用するNMR装置は、以上のようにプローブコイルを用いて核スピンの応答を電気信号に変換する。
プローブコイルは2つ以上のリード(lead)により同調整合回路(tuning/matching circuit)に接続される。リードと同調整合回路との接続点を回路端子(circuit terminal)と呼ぶ。同調整合回路は、通常一つもしくは複数の可変コンデンサもしくは可変インダクタを有する。プローブコイルと同調整合回路は全体として共振回路を形成する。前記可変素子の値を変えることで、試料の誘電率(permittivity)や導電率(conductivity)によって生じる前記共振回路のインピーダンス変化を修正し、前記共振回路のインピーダンスを好適な状態に維持する。
NMR信号の信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio、以下、SNR)を上げるためには、損失を減らす必要がある。損失を減らすために、プローブコイルとリードは通常Al,Cu,Agなどの導電率の高い金属を用いて作られる。また、プローブコイルとリードを冷却して電気抵抗を減らすことで、損失を低減する低温プローブが知られている。
特開2002−162455号公報(特許文献1)には、プローブコイルとリードを焼鈍した高純度の金属で作成し、不純物および結晶転位による残留抵抗を低くし、冷却による電気抵抗の低下効果を大きくすることが開示されている。
リードによる損失を減らす別の明らかな方法はリードの長さを短くする方法である。例えば、特開昭61−186842号公報(特許文献2)には2本のリード線の一部を重ねて同調整合回路として用い、実質的にリード線の長さを短くする技術が開示されている。さらに、特許文献2によれば、重なったリード線の間に誘電体を挿入して同調整合回路のコンデンサを形成することで、リード線による損失を減らす。
試料による誘電損失(dielectric loss)もSNRを低下させることが知られている。GB2426345号公報(特許文献3)によれば、試料の導電率(conductivity)が高いほど、試料の誘電損失が大きくなってSNRが低下する。試料による誘電損失を減らす技術としてスクロールコイル(scroll coil)が知られている。スクロールコイルは平板状の線材を試料の周りにロールケーキ(swiss roll)のように巻くプローブコイルの一種であり、特許文献3にその一例が開示されている。特許文献3によれば、スクロールコイルは試料内に発生する電界強度を減らすことで試料の誘電損失を低減する。
特開2002−162455号公報 特開昭61−186842号公報 GB2426345号公報
以上の従来技術はSNRを上げる上で課題を残す。特許文献1の技術はプローブコイルとリードの損失を低減したが、他の導体の損失は低減されていない。プローブコイルとリードの周囲には多くの導体が存在する。例えば、プローブコイルの収納筐体,電磁波シールド,接合用の半田がある。また、複数の核種に対応して複数のプローブコイルを実装したプローブでは、他のプローブコイルとそのリードも損失を引き起こす導体である。更に、低温プローブでは冷却および断熱構造でも損失が発生する。これら全ての導体を焼鈍した高純度の金属で作ることは、不可能ではないが、コストがかかる上で煩雑である。
特許文献2の技術はリード線の長さを減らす効果があるが、リード線の重なる部分に挿入する誘電体で発生する磁場によって試料中のB0磁場の均一度が低下するため、NMR信号の分解能(resolution)が劣化する。また、リード線の磁化率も0ではないため、重なり部分の広いリード線は、リード線による磁場発生量を増やしB0磁場の均一度を低下させる。分解能の劣化を低減するためはリード線で形成するコンデンサを試料から遠く配置する必要があるが、コンデンサを遠くするとリード線の長さを減らす効果が少なくなる。
特許文献3の技術はコイルの形状と巻き方を替えることで試料の誘電損失を減らす効果があるが、リード線により発生する試料の誘電損失は減らしてない。
以上の点を鑑み、本発明はリード線が引き起こす周辺導体および試料での損失を低減して、SNRを改善したNMRプローブを提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の特徴は、静磁場を作る磁石装置の中に挿入され、核磁気共鳴信号を検出するプローブであって、その内部に1つまたは複数のプローブコイルと、各コイルに接続される2つ以上のリード線を有し、リード線がプローブに対して垂直ではなく、軸方向、及び軸方向と垂直な方向より見て互いに接近する方向に設けられていることを特徴とする。特に、前記のリード線が1つもしくは複数の方向から一箇所もしくは複数の箇所が重なって見えるように配置したことにある。
また、プローブは回路端子を有し、前記リード線は前記回路端子に接続されている。前記プローブコイルは室温以下に冷却して使用される。
上記構成とすることにより、リード線が引き起こす周辺導体および試料での損失を低減し、SNRを改善する効果がある。
以下に、図面を参照して本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
図1は、NMR装置の一般的な構成として、プローブコイル5および同調整合回路6を含むNMR装置の構成図の一例を示す図である。静磁場を作る磁石装置1に室温ボア(bore)2が二方向より設けられ、プローブ3と試料(sample)4が挿入される。図1の白い矢印は磁石が作る静磁場の方向を示す。磁石装置1の中心部に近いプローブ3の先端部にはプローブコイル5が配置され、試料4はプローブコイル5を貫通して挿入される。試料4の、少なくともプローブコイル5を貫通する部分を柱状形状とされており、プローブコイルへの挿入を容易にすると共に、プローブコイル5から試料4までの距離を一定にする。柱状形状部分の断面は、円または正方形,長方形にする。柱状形状の長軸方向を試料4又はプローブコイルの軸または軸方向と呼ぶ。プローブコイル5には同調整合回路6が接続されている。同調整合回路6は高周波信号ケーブル7により計測装置8と接続される。計測装置8は、NMR信号を取得する際に、高周波信号ケーブル7を経由して高周波の交流磁場パターンをプローブコイル5に送信し、プローブコイル5から高周波信号ケーブル7を経由して核スピンの応答信号を受信し、データ処理を行う。処理されたデータは、ユーザーコンピュータ9から、ユーザに提供される。
図2,図3に、他のNMR装置の構成の例を示す。本装置は、磁石装置1と室温ボア2と試料4とプローブコイル5および同調整合回路6を含み、静磁場を作る磁石装置1が室温ボア2を一方向に有する。室温ボア2を1つだけ持つ磁石装置1は、NMR装置で広く使われている磁石装置である。図2は磁石装置1の作る静磁場(白い矢印)と試料4の軸が直交する例を示しており、例えば、プローブコイル5としてマイクロソレノイドコイル(micro solenoid coil)を用いるNMR装置が知られている。図3は磁石装置1の作る静磁場(白い矢印)と試料4の軸が成す角度が0度から90度の間にある例を示す。このようなNMR装置には、例えば、固体高分解能NMRに用いられるMAS(magic-angle spinning)NMR装置がある。
図4は、磁石装置1と室温ボア2と試料4とプローブコイル5および同調整合回路6を含むNMR装置の構成図である。他のNMR装置の例と異なる点は、磁石装置1の作る静磁場(白い矢印)と試料4の軸が平行な点である。なお、図4には磁石装置1が1つの室温ボア2を持つ例を示してあるが、複数の室温ボア2を有する磁石装置1であってもよい。NMRの測定原理によれば、プローブコイル5に流れる電流が作る磁場の主成分は磁石装置1が作る静磁場と直交することが好ましい。そのため、本NMR装置例のように磁石装置1の作る静磁場と試料4の軸が平行な構成では、プローブコイル5が作る主磁場が試料4の軸と直交することが好ましい。
次に、上記のNMR装置に用いるプローブコイルの例を説明する。下記に記載されたプローブコイルは、上記のNMR装置のいずれとも適宜組み合わせて使用することができる。
図5は、本実施例のプローブコイル5とその付近を拡大した図である。プローブコイル収納容器301を貫通して試料4が挿入され、試料4の周りにプローブコイル5が巻かれる。リード線503がプローブコイル5の端部501と回路端子601を、もう1つのリード線504がプローブコイル5のもう1つの端部502ともう一つの回路端子602を、各々接続している。コイル軸方向に垂直な方向から見て、リード線503と504は交差点505で交差し、交差点505の右と左ではリード線503と504の軸方向上下が反転する。回路端子601と602は同調整合回路につながる。
なお、図5には説明のためワイヤ状の線を用いたプローブコイルを示すが、帯状の線材を用いたプローブコイルを使用することも可能である。また、ソレノイド型に巻いたプローブコイルを示しているが、プローブコイルに流れる電流が作る磁場の主成分と試料4の軸が直交する何れのプローブコイルも、本実施例のプローブコイル5に使える。本実施例で使用できるプローブコイルには、例えば特許文献3に開示されたスクロールコイルや、J. Mispelter,M. Lupu,A. Briguet,NMR Probeheads for Biophysical and Biomedical Experiments,Imperial College Press(2006)(非特許文献1)に開示されたHelmholtzコイル,ループ・ギャップコイル(loop-gap coil)がある。
図6はプローブコイル5と同調整合回路6が接続する一例を示す等価回路図である。プローブコイル5と同調整合回路6は、回路端子601と602で接続され、プローブコイル5と回路端子601および602を接続するリード線503および504は交差点505で交差する。同調整合回路6は更にケーブル接続点605で高周波信号ケーブル7に接続される。同調整合回路6に設けられた2つの可変コンデンサ603と604の静電容量は、プローブコイル5と同調整合回路6からなる共振回路のインピーダンスが好適な状態になるように調整される。インピーダンスの好適な状態とは、NMR信号の周波数FSで前記共振回路のインピーダンスZと高周波信号ケーブル7の特性インピーダンスZ0が一致する状態である。非特許文献1によれば、可変コンデンサ603の静電容量CTと可変コンデンサ604の静電容量CMを下記数式の如く設定すれば、ZとZ0が一致する。
T=(Q−A)/(2π×FS×B)
M=1/(2π×Z0×A)
ここでQ,A,Bは、以下の数式で決まる量である。
Q=2π×FS×L/r
A=√(B/Z0−1)
B=r(1+Q2
ここでLはプローブコイル5のインダクタンスLCとリード線503,504のインダクタンスLLを加算した値である。またrは、プローブコイル5の抵抗rCとリード線503,504の抵抗rLを加算した値である。
F. D. Doty,Probe Design and Construction,The Encyclopedia of NMR Vol. 6,Wiley,p.3753(1996)(非特許文献2)には、プローブコイル5と2つの回路端子で接続される同調整合回路の例が多数開示されており、何れの同調整合回路も本発明の交差する2本のリード線でプローブコイル5と接続することができる。プローブコイル5と2つの回路端子で接続される同調整合回路であれば、同調整合回路の詳細に関わらず何れの同調整合回路も、本発明の交差する2本のリード線でプローブコイル5と接続できることは明らかである。
図7に、本実施例の交差した2本のリード線の周囲の磁場の概念図を示す。リード線503と504の軸に垂直方向から見た上下位置は、図7に示すように、交差点505の左右で反転する。そのため、リード線503,504に流れる電流によって作られる磁場は、交差点505の左右で反対方向になる。例えば、図7の黒い矢印で示した方向に電流が流れると、交差点505の左側には紙面から手前に向かう磁場(点を入れた丸で表示)が発生し、交差点505の左側には紙面から奥に向かう磁場(Xで表示)が発生する。その結果、交差点505の右と左で反対方向を向く磁場が互いに打ち消しあうため、リード線503と504に流れる電流によって発生する磁場は実質的に減少する。
リード線503と504に流れる電流によって作られる磁場が実質的に減少することで、試料で発生する誘電損失の低減効果が得られる。磁場の減少によって、リード線503と504に流れる電流に対する磁束(magnetic flux)の比、即ちリード線503と504のインダクタンスLLが低下する。インダクタンスLLが低下すると、プローブコイル5とリード線503及び504のインピーダンスZC、即ち、単位電流が作る電位差が減少し、電界強度が小さくなる。試料で発生する誘電損失は電界強度の2乗に比例するため、本実施例の2本のリード線を交差する構成によれば、試料で発生する誘電損失を低減する効果を持つ。
他の効果として、リード線503と504に流れる電流によって作られる磁場が実質的に減少することにより、周辺導体で発生する渦電流による損失が低減する。リード線503と504の周辺には、例えば図5に示したプローブコイル収納容器301のような導体の筐体がある。リード線503と504にはNMR信号周波数FSを持つ交流電流が流れるため、リード線503と504で発生する磁場も周波数FSを持って変化する。周辺の導体には磁場の変化を妨げる方向に渦電流が発生して、該導体の電気抵抗によって損失が起きるため、NMR信号のSNRが低下する。本実施例の2本のリード線を交差する構成は、リード線503と504に流れる電流が作る磁場を実質的に減少させるため、周辺導体で発生する渦電流を減らして損失を低減する効果がある。
さらに、リード線503と504を交差させることにより、リード線503と504から混入する外来雑音が低減される。図8にリード線の交差による外来雑音の低減効果を示す。図8の破線の矢印は、紙面の奥から手前方向に向かう外来雑音の磁場を表す。破線で示す外来雑音磁場に誘導されて、リード線503と504には実線の矢印で示す雑音電圧が発生する。交差点505を設けることにより、交差点505の右と左で発生する雑音電圧の位相が反対になるため、回路端子601と602から出力され雑音電圧は交差点505の右と左で混入した雑音電圧が平均化されるため、実質的に減少する。
リード線の引出位置,同調整合回路の位置を変更し、軸方向,軸の垂直方向のいずれか一方向から見た場合にのみ交差するようにリード線を配置してもよいが、立体的に交差させ、プローブコイルの軸に対して複数方向から見た場合にリードが交差しているようにしてもよい。図9は、本発明の実施例1のプローブコイル5とリード線503,504をコイル軸方向上から見た図である。リード線503と504は、軸方向から見て506で交差するように引き出されている。上から見た交差点506の右と左でリード線は位置関係が反転しており、発生する磁場の方向も交差点506の右と左で反対になる。図7のようにコイル軸方向垂直側から見た場合にのみ交差させた構成よりも、図9のようにリード線503と504を上から見ても交差するように配置することで、上記3つの効果は更に大きくなる。なお、交差点上から見た交差点506は、図7に示した横から見た交差点505と空間的に異なる位置にあるため、リード線503と504が接触することはない。
本実施例では、プローブコイルが3本のリード線を有する例について説明する。図10は、実施例2のプローブコイルとリード線の構成を示す図である。プローブコイル5は、リード線503,504に加えて第3のリード線512を有する。第3のリード線512はプローブコイル5上の点511と回路端子611を接続する。実施例1と同様に、プローブコイル5および同調整合回路6を含むNMR装置の構成は図1、プローブコイル5の付近の構成は図5と同様であり、リード線503と504は、コイル軸に対して横から見た交差点505の右と左で上下位置が反転するように配置され、リード線503と504に流れる電流が作る磁場は交差点505の右と左で反対方向に向かう。
図11は、実施例2のプローブコイルとリード線の構成を上から見た図である。上から見た交差点506の右と左でリード線503と504の位置関係が反転するため、交差点506の右と左で発生する磁場の方向が反対になる。第3のリード線512は、プローブコイルの軸方向より見て、リード線503と504に囲まれた領域の外に配置して、リード線503,504と交差しない位置とすることにより、リード線503と504に流れる電流が作る磁場が第3のリード線512に当たる強度を低減している。
図12は、本発明の実施例2のプローブコイル5と同調整合回路6が接続する一例を示す等価回路図である。回路端子601と602には各々可変コンデンサ604と612が接続され、可変コンデンサ604と612はケーブル接続点605の接地側に接続される。同調整合回路6はケーブル接続点605で高周波信号ケーブル7に接続される。プローブコイル5上の点511と第3のリード線512によって接続される回路端子611は、ケーブル接続点605の信号側に接続される。可変コンデンサ604の静電容量C1と可変コンデンサ612の静電容量C2は、プローブコイル5と同調整合回路6からなる共振回路のインピーダンスZと、高周波信号ケーブル7の特性インピーダンスZ0が一致するように調整させる。図12の等価回路を回路理論に従って計算すると、以下数式の如くC1とC2を設定すればZとZ0が一致する。
1=1/[π×FS(2π×FS×L−g×r)]
2=1/[π×FS(2π×FS×L+g×r)]
ここでgは以下の数式で定義される量である。
g=√(4Z0/r−1)
ここでLはプローブコイル5のインダクタンスLCとリード線503,504のインダクタンスLLを加算した値である。またrは、プローブコイル5の抵抗rCとリード線503,504の抵抗rLを加算した値である。
本発明の実施例2において、前記共振回路のインピーダンスZと高周波信号ケーブル7の特性インピーダンスZ0を一致させることで得られる重要な結果の一つは、リード線503と504に流れる電流に比べて、リード512に流れる電流が非常に小さいことである。図12の等価回路でリード線503に流れる電流I1,リード線504に流れる電流I2,リード線512に流れる電流I3を回路理論に従って計算すると、次の結果が得られる。
1/E=−[r(1−jg)+4Z0]/(4r×Z0
2/E=−[r(1+jg)+4Z0]/(4r×Z0
3/E=jg/(2Z0
ここでEは信号電圧であり、jは虚数記号である。
1とI2がI3に比べて大きいことを示す現実的な例を挙げる。現在のNMR装置で使われるプローブコイル5には、例えば次のような性能を持つものがある。即ち、Z0=50Ω,FS=600MHz,L=20nH,Q=2π×L/r=2000である。これらの数値を用いて計算すると、|I1/E|=13.27,|I2/E|=13.27,|I3/E|=0.51を得る。ここで|…|は絶対値を意味する。ここで示した例では、I1とI2がI3に比べて26倍大きい。リード線503に流れる電流I1,リード線504に流れる電流I2がリード線512に流れる電流I3より大きいため、図10および図11に示したような本発明の実施例2は効果的である。即ち、より大きな電流が流れるリード線503と504を交差させることが、リード線に流れる電流によって発生する磁場を低減する目的を最も簡単で効果的に達成する方法である。
図10および図11に示すリード線の構成を用いることで、プローブコイル5が3つのリード線で同調整合回路6と接続するプローブでも、前記実施例1で示した種々の効果を得ることができる。
図13は本発明の実施例3のプローブコイルとリード線の構成を示す図である。前記実施例2と同様、プローブコイル5はリード線503および504に加えて第3のリード線512を有する。実施例2と異なる点は、第3のリード線512がリード線503と504に囲まれた領域の内部に配置することである。このような構成は、第3のリード線512の長さが実施例2より短くなり、第3のリード線512の電気抵抗による損失が減る利点がある。一方で実施例3の構成は、リード線503と504に流れる電流によって発生する磁場が第3のリード線512に当たる強度が前記実施例2の構成より大きくなる。そのため、第3のリード線512に誘導される渦電流による損失が実施例2の構成より増える弱点がある。従って、実施例2と実施例3のどちらを採用するかは、第3のリード線512上に直接流れる電流による損失と渦電流による損失の中でどちらを優先的に低減させるべきかによって決めればよい。
図14は実施例4の鞍型(saddle-type)のプローブコイルとリード線の構成を示す図である。本実施例のプローブコイル5は、試料4の軸と直交する主磁場を発生する。静磁場と試料4の軸が平行な構成では、プローブコイル5が作る主磁場が試料4の軸と直交することが好ましい。
プローブコイル収納容器301の中に挿入された試料4の周りに鞍型のプローブコイル5が巻かれている。リード線503と504は、各々、プローブコイルの端部501と回路端子601,プローブコイルの端部502と回路端子602を接続する。リード線503と504は交差点505で交差し、交差点505の上と下ではリード線503と504の左右位置が反転する。回路端子601と602は同調整合回路6につながる。同調整合回路6は、前記実施例1で説明したように2つの回路端子でプローブコイル5と接続される同調整合回路なら、詳細構成に関わらず使うことができる。なお、鞍型プローブコイルは一例であり、本実施例は試料4の軸と直交する主磁場を発生する全てのプローブコイルに適用できる。そのようなプローブコイルは、例えば非特許文献1に開示されたAlderman-Grant型,鳥籠型(birdcage-type),Litz型のプローブコイルがある。
図14に示した本発明の実施例4の構成を用いれば、試料4の軸と直交する主磁場を発生するプローブコイル5でも、前記実施例1で示した種々の効果を得ることができる。
本発明の実施例5は、帯状(strip-like)の線材を用いるプローブコイルの例である。プローブの形状は上記実施例1〜4のいずれの形状としてもよい。
2つのリード線503と504を有するプローブコイル5の一例について、コイルの軸方向横側と上側から見た図を図15,図16に示す。また、図17は、このプローブコイルの展開図である。プローブコイル部分は略平行四辺形の部材よりなり、リード線の部分は帯状線よりなる。
帯状のプローブコイル5,リード線503,リード線504が一体で作られるため、リード線とプローブコイルを接合する必要がない。プローブコイルとリード線を一体で作る1つの利点は、プローブの製作プロセスを簡単にすることである。また、プローブコイルとリード線を接合する場合に比べて、接合による電気抵抗の増加がない利点がある。電気抵抗の増加を実質的に0に近くすることも、例えば超電導接合技術を適用すれば不可能ではないが、製作プロセスとコストの面で実用的とは言えない。プローブコイルとリード線を一体で作る更に別の利点は、接合する場合に比べて試料中の静磁場強度への影響が少ない点である。接合を行うと、接合点の磁化率はプローブコイル5の磁化率、またリード線503と504の磁化率と異なる値を持つ。一つの例として、半田を用いる接合の場合、半田に使われる鉛の磁化率がプローブコイルおよびリード線の磁化率と異なる。別の例として、プローブコイルとリード線を加熱し圧着する場合でも、加熱によってプローブコイルやリード線が酸化されるため、表面に吸着された酸素の量により磁化率が変化する。試料中の静磁場強度へ影響しないことは、NMRスペクトルの分解能の面で利点を持つ。NMR信号の周波数は静磁場の強度に比例することがNMRの原理から知られている。そのため、静磁場強度が試料中で不均一になると、試料が放出するNMR信号も試料中の放出位置によって異なる周波数になって、NMR信号の周波数が広い分布を持つため、NMRスペクトルの分解能が低下してしまう。従って、図17に一例を示したプローブコイル5とリード線503,504が一体で作られたプローブコイルは、NMRスペクトルの分解能の面で利点を持つ。
また、上記2つのリード線503と504に加え、第3のリード線512を有するプローブコイル5の例を図18と図19に示す。このように本実施例を変形して使用することも可能である。
図20は、帯状のプローブコイル5と、リード線503および504を組み合わせた構成の展開図を示す図である。帯状のプローブコイル5,リード線503,リード線504は、接合点501および502で接合されている。このような帯状のプローブコイル5とリード線503,504を分離された個体で作り、その後接合する構成は、プローブコイル5と回路端子601,602との位置関係の変化に対し、リード線503,504を変更するだけでプローブコイル5を実装できる利点がある。
接合点の電気抵抗はリード線又はプローブコイルの電気抵抗よりも充分に小さくする。プローブコイルとリード線との接合点501および502による電気抵抗の増加は、該増加分がプローブコイル5およびリード線503と504の本来の電気抵抗に比べて十分小さい条件を満たせば、実質的に無視できる。また、接合点は、試料から充分に離して配置することが好ましい。接合点501と502が試料中の静磁場強度に与える影響は、接合点501と502を試料4から十分遠い位置に置く条件が満たされれば実質的に無視できる。
図21は、前記実施例5の帯状のプローブコイル5と、リード線503および504の変形例を示す展開図である。帯状のプローブコイル5と、リード線503および504が一体で作られており、プローブコイル5とリード線503、またプローブコイル5とリード線504との間に角度を設けた。この角度は、リード線の一端となるプローブコイル5上の点と、リード線の別の一端に接続される回路端子との相対的な位置により決まる角度である。図21に示した本実施例7の構成は、プローブコイルの上端または下端部と、リード線とが角度を設けて接続されていることにより、図17の構成に比べ、プローブコイル5の形状の歪みを低減する利点を持つ。図17の構成では、リード線の一端となるプローブコイル5上の点の高さと、別のリード線と交差した該リード線の別の一端が接続される回路端子の高さとが一致しないため、リード線を回路端子に接続することにより試料4の周りに巻かれたプローブコイル5の形状に歪みが発生する。プローブコイル5の歪みは、プローブコイル形状の径時変形,感度分布の変化,試料中の静磁場強度の変化を引き起こす。図21に示す本発明の実施例7の構成は、プローブコイル5の歪みを低減し、プローブコイル形状の径時変形,感度分布の変化,試料中の静磁場強度の変化を低減する効果を有する。
実施例7の変形例について図22を用いて説明する。本実施例は、帯状のプローブコイル5と、リード線503および504を一体で作り、プローブコイル5とリード線503、またプローブコイル5とリード線504との間に角度を設ける例であり、実施例7との差異は2本のリード線をコイル軸に垂直な方向から見て交差しないよう配置した例である。
プローブコイルおよびリード線が1つの帯状の線で構成され、更にリード線の一端となるプローブコイル5上の点の高さと、該リード線の別の一端が接続される回路端子の高さとが一致しない場合には一般的にプローブコイルに歪みが発生する。
リード線の取り付け角度を回路端子の位置と合わせるよう調整することで、コイル軸に垂直な方向でのリードの交差による試料の誘電損失の低減効果は得られないものの、実施例7と同様にリード線を端子に接続することに起因するプローブコイル5の歪みを低減する効果を得られる。従って、プローブコイル形状の径時変形,感度分布の変化,試料中の静磁場強度の変化を低減する効果を有する。
本発明の実施例9は、他の何れかの実施例のNMR装置に、更にプローブコイル5およびリード線503,504を冷却する構造を追加した構成である。冷却構造の一例を図23に示す。プローブコイル収納容器301の内部には、断熱層701を設ける。断熱層701は熱伝導を低減するため真空にし、更に、輻射による熱伝導を低減するため、熱輻射シールドを挿入することが好ましい。断熱層701を試料4の挿入空間を隔離するため、試料断熱壁704を設ける。プローブコイル5は、断熱層701の中に設けたプローブコイル冷却容器702の中に置かれる。プローブコイル5と断熱層701の間には、冷却容器断熱壁703を設ける。熱交換器705はプローブコイル冷却容器702の外部に設けられ、プローブ装置の外に置かれた冷却装置により冷却される。冷却装置および冷却装置から熱交換器705までの伝熱構造は本発明の範囲外であるため、その説明は省略する。熱交換器705は、プローブコイル冷却容器702とリード線を室温以下に冷却する。プローブコイル5は、プローブコイル冷却容器702とリード線を冷却することにより、冷却される。プローブコイルの冷却温度は熱雑音を低減するため、液体窒素の温度である77K以下にすることが好ましい。プローブコイルを冷却するために、プローブコイル冷却容器702は熱伝導度の高い材質で作られることが好ましく、例えば純銅で作られる。プローブコイル冷却容器702は、プローブコイル収納容器301よりも、プローブコイル5に近い場所に配置されるため、リード線で発生する磁場によってプローブコイル冷却容器702の表面に渦電流が発生し渦電流による損失が増加する。本発明は、前記第1〜8の実施例で示したように周辺導体で発生する渦電流による損失を低減する効果があるため、プローブコイル5およびリード線を冷却する構成ではより高い効果を有する。また、プローブコイルとリード線を冷却することにより、SNRにおける試料中の誘電損失および周辺導体による損失および外来雑音の影響が相対的に増加する点からも、本発明の効果はプローブコイル5およびリード線を冷却する構成で高くなる。また、リード線が冷却されると、リード線の電気抵抗率が減少するため、本発明の構成を用いる上では更に好適である。リード線とリード線を交差させる本発明の構成では、交差のない構成に比べてリード線が長くなるため、リード線の電気抵抗による損失は増える。リード線を冷却する実施例9の構成では、リード線の電気抵抗率が減るため、リード線が長くなることによる損失増加分は実質的に無視できる。
測定対象の近くに配置したコイルで測定対象から放出される信号を検出し、2つ以上のリード線で前記コイルから信号処理装置に前記信号を伝送する装置であって、前記測定対象で発生する誘電損失、または前記リード線近傍に配置された導体表面で発生する渦電流損失、または前記リード線に混入する外来雑音によって前記信号の品質が劣化する装置に適用できる。
NMR装置の構成図。 磁石装置と室温ボアと試料とプローブコイルおよび同調整合回路を含むNMR装置の構成図。 磁石装置と室温ボアと試料とプローブコイルおよび同調整合回路を含む別のNMR装置の構成図。 磁石装置と室温ボアと試料とプローブコイルおよび同調整合回路を含むNMR装置の構成図。 実施例1のプローブコイルおよびリード線とその周辺を拡大した構成図。 プローブコイルと同調整合回路が接続する一例を示す等価回路図。 交差する2本のリード線による磁場強度低減効果を示す概念図。 交差する2本のリード線による外来雑音の低減効果を示す概念図。 交差する2本のリード線による磁場強度低減効果を示す別の方向からの概念図。 実施例2のプローブコイルとリード線の構成を示す図。 実施例2のプローブコイルとリード線の構成を上から見た図。 実施例2のプローブコイルと同調整合回路が接続する一例を示す等価回路図。 実施例3のプローブコイルとリード線の構成を示す図。 実施例4のプローブコイルおよびリード線とその周辺を拡大した構成図。 実施例5のプローブコイルおよびリード線を横から見た図。 実施例5のプローブコイルおよびリード線を上から見た図。 実施例5のプローブコイルおよびリード線の展開図。 実施例5の別のプローブコイルおよびリード線を横から見た図。 実施例5の別のプローブコイルおよびリード線を上から見た図。 実施例6のプローブコイルおよびリード線の形状を示す展開図。 実施例7のプローブコイルおよびリード線の形状を示す展開図。 実施例8のプローブコイルおよびリード線の形状を示す展開図。 実施例9のプローブコイルおよびリード線とその周辺を拡大した構成図。
符号の説明
1 磁石装置
2 室温ボア
3 プローブ
4 試料
5 プローブコイル
6 同調整合回路
7 高周波信号ケーブル
8 計測装置
9 ユーザーコンピュータ
301 プローブコイル収納容器
501,502 リード線に繋がるプローブコイルの端部
503,504 リード線
505,506 リード線の交差点
511 第3リード線に繋がるプローブコイル上の点
512 第3リード線
601,602 回路端子
603,604,612 可変コンデンサ
605 ケーブル接続点
611 第3リード線と接続される回路端子
701 断熱層
702 プローブコイル冷却容器
703 冷却容器断熱壁
704 試料断熱壁
705 熱交換器

Claims (14)

  1. 静磁場を作る磁石装置の中に挿入され、核磁気共鳴信号を検出するプローブであって、前記プローブは、プローブコイルと、コイルに接続される少なくとも二本のリード線を有し、前記二本のリード線は少なくとも一の方向より見て交差していることを特徴とするプローブ。
  2. 請求項1に記載されたプローブであって、前記プローブは回路端子を有し、前記リード線は前記回路端子に接続されていることを特徴とするプローブ。
  3. 請求項1に記載されたプローブであって、前記プローブコイルは室温以下に冷却されていることを特徴とするプローブ。
  4. 請求項1に記載されたプローブであって、前記プローブコイルと前記リード線は一体に構成されていることを特徴とするプローブ。
  5. 請求項1に記載されたプローブであって、前記プローブコイルは、ソレノイド型,スクロール型,ヘルムホルツ型,ループ・ギャップ型,鞍型,Alderman-Grant型,鳥籠型のいずれかのコイルであることを特徴とするプローブ。
  6. 請求項1に記載されたプローブであって、
    前記二本のリード線はプローブコイルの軸方向、及び軸方向と垂直な方向より見て交差していることを特徴とするプローブ。
  7. 請求項1に記載されたプローブであって、
    前記二本のリード線の間で前記プローブコイルに接続された第三のリード線を有することを特徴とするプローブ。
  8. 請求項7に記載されたプローブであって、前記第三のリード線は、前記プローブコイルの軸方向から見て前記二本のリード線と交差していないことを特徴とするプローブ。
  9. 請求項4に記載されたプローブであって、
    前記プローブコイル部分は略平行四辺形の部材よりなり、前記リード線は帯状線よりなり、前記プローブコイルの上端または下端部と、前記リード線とが角度を設けて接続されていることを特徴とするプローブ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載されたプローブを用いたことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  11. 静磁場を作る磁石装置と、静磁場内に配置されプローブコイルを備えたプローブと、プローブコイルと接続された計測装置と、を備えた核磁気共鳴装置であって、
    前記プローブコイルは、少なくとも二本のリード線を有し、前記二本のリード線は少なくとも一の方向より見て交差していることを特徴とする核磁気共鳴装置。
  12. 請求項11に記載された核磁気共鳴装置であって、
    前記リード線はプローブコイルと一体に形成されていることを特徴とする核磁気共鳴装置。
  13. 請求項11に記載された核磁気共鳴装置であって、
    前記磁石装置は、少なくとも一の方向に貫通した室温ボアを有することを特徴とする核磁気共鳴装置。
  14. 請求項11に記載された核磁気共鳴装置であって、
    前記プローブコイル及び前記リード線を冷却する冷却装置を有することを特徴とする核磁気共鳴装置。
JP2008331815A 2008-12-26 2008-12-26 核磁気共鳴信号検出用プローブ及びそれを用いた核磁気共鳴装置 Pending JP2010151706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008331815A JP2010151706A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 核磁気共鳴信号検出用プローブ及びそれを用いた核磁気共鳴装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008331815A JP2010151706A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 核磁気共鳴信号検出用プローブ及びそれを用いた核磁気共鳴装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010151706A true JP2010151706A (ja) 2010-07-08

Family

ID=42570956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008331815A Pending JP2010151706A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 核磁気共鳴信号検出用プローブ及びそれを用いた核磁気共鳴装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010151706A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262852A (ja) * 1988-04-13 1989-10-19 Hitachi Ltd Mri用プローブコイル
JPH03231634A (ja) * 1990-02-07 1991-10-15 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージングのためのコイル装置
JP2000284033A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Jeol Ltd 核磁気共鳴用サンプルコイル
JP2006162450A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Hitachi Ltd Nmr装置およびnmr計測用プローブ
JP2007170936A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Jeol Ltd Nmr用複合型円筒形コイル
JP2008516640A (ja) * 2004-09-01 2008-05-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 位置及び方向プローブに基づく磁気共鳴マーカー
JP2008122141A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Hitachi Ltd Nmr計測用プローブ、およびそれを用いたnmr装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01262852A (ja) * 1988-04-13 1989-10-19 Hitachi Ltd Mri用プローブコイル
JPH03231634A (ja) * 1990-02-07 1991-10-15 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージングのためのコイル装置
JP2000284033A (ja) * 1999-03-30 2000-10-13 Jeol Ltd 核磁気共鳴用サンプルコイル
JP2008516640A (ja) * 2004-09-01 2008-05-22 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 位置及び方向プローブに基づく磁気共鳴マーカー
JP2006162450A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Hitachi Ltd Nmr装置およびnmr計測用プローブ
JP2007170936A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Jeol Ltd Nmr用複合型円筒形コイル
JP2008122141A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Hitachi Ltd Nmr計測用プローブ、およびそれを用いたnmr装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4490966B2 (ja) 高周波mri用コイル
JP4768627B2 (ja) 超高磁場(shf)mri用のrfコイル
KR101424976B1 (ko) 위상 배열형 고주파 코일 및 이를 채용한 자기공명영상 장치
US8742759B2 (en) High-frequency coil and magnetic resonance imaging device
JP3066359B2 (ja) Nmr信号受信用超伝導ハイブリッド共鳴器
JP2002341001A5 (ja)
EP2095145B1 (en) Nmr probe containing coils with electric field shields
US8264220B2 (en) Arrangement and method for influencing and/or detecting magnetic particles in a region of action using coil arrangement having a surrounding coil that almost completely surrounds a magnetic field generator
JPH11342122A (ja) 磁気共鳴イメ―ジング用コイル
US20100033171A1 (en) Arrangement and method for influencing and/or detecting magnetic particles in a region of action
JP5355584B2 (ja) アンテナ装置及び磁気共鳴検査装置
US9341689B2 (en) Devices and cabling for use in a multi-resonant magnetic resonance system
CN110168393A (zh) 低磁场强度下运行的磁共振断层成像设备和局部线圈矩阵
US6870453B2 (en) MR apparatus provided with an open magnet system and a quadrature coil system
JP6931565B2 (ja) 磁気共鳴信号検出モジュール
US10551331B2 (en) Measuring apparatus for weak electromagnetic signals from a sample at low frequencies, in addition to a method
JP6844075B1 (ja) 磁気微粒子イメージング装置
US20130134979A1 (en) Volume Array Coil with Enforced Uniform Element Currents for Improved Excitation Homogeneity
Enríquez et al. Dual-tuned removable common-mode current trap for magnetic resonance imaging and spectroscopy
JP2010151706A (ja) 核磁気共鳴信号検出用プローブ及びそれを用いた核磁気共鳴装置
Papoti et al. Effects of crossing saddle coil conductors: electric length X mutual inductance
AU2014274554B2 (en) Techniques for co-sitting a metal detector with another detector
Kardoulaki et al. SNR in MI catheter receivers for MRI
JP5290598B2 (ja) 核磁気共鳴装置とその信号取り出し方法
JP5208964B2 (ja) 整合回路網の伴わないrf信号用伝送ライン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130806