JP5289810B2 - 緊急遮断弁装置 - Google Patents
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Description
そのため、緊急遮断弁の信頼性を確保するためには、弁体が正常に作動するか否かの確認を、設備の稼働を中断して、定期的に点検することが行われている。
第1、第2シリンダ05、06内には、ピストンロッド07によって連結された第1、第2ピストン08、09がそれぞれ摺動自在に設けられているとともに、第1シリンダ05内に圧縮スプリング010を設けることにより、圧縮スプリング010のばね力でもって第1ピストン08を閉弁方向に付勢しうるようになっている。
また、第2ピストンの構成を、ストッパピストンとバルブ開度規制ピストンとに代えるだけで、外見が従来型と同様のスプリングリターン式の単作動型シリンダを用いることができるため、コストの低減化を図ることができる。
図1は、本発明における第1実施形態の緊急遮断弁装置のシリンダ系を縦断して示す弁体全閉状態の正面図、図2は、同じく、シリンダ系を横断して示す弁体全閉状態の平面図、図3は、同じく、シリンダ系を横断して示す弁体全開状態の平面図である。
このバルブ開度規制ピストン14は、第1ピストン9よりも小径となっているとともに、一端部11aに第1ピストン9を連結したピストンロッド11の他端部11bに連結され、かつ環状溝13の軸線方向に対向する左右の内壁、すなわち環状溝13の溝幅を規制する内壁13a、13b間を摺動しうるように、そのストローク長さが規制されている。
このとき、第2ピストン10のストッパピストン12に内嵌したバルブ開度規制ピストン14の右方への推力は、圧縮スプリング8のばね力より小さくなるように設定することにより、弁体2の全閉状態において、圧縮スプリング8のばね力でもってバルブ開度規制ピストン14を左方に駆動させ、バルブ開度規制ピストン14の左側面がストッパピストン12における環状溝13の左側の内壁13aに当接して停止するようになっている。
図4は、弁体の全開状態におけるシリンダ制御系の概略図、図5は、同じく、弁体の全閉状態におけるシリンダ制御系の概略図、図6は、同じく、弁体の作動確認時におけるシリンダ制御系の概略図である。
また、弁体作動確認後、このフィードバック信号により、第2電磁切換弁19の通電状態が解除され、通常時における弁体2の全開状態に戻される。
これにより、弁体開閉機構を構成する第1シリンダ6の第1ピストン9が、圧縮スプリング8のばね力でもって弁体2の全開状態の位置から左方の閉弁方向に駆動される。
これにより、ピストンロッド11に連係された揺動アーム16が時計回り方向に回動され、バルブ本体1の弁体2が、100%の全開状態から、たとえば15〜30%程度に閉弁しうるように作動して、予め定めた所望の中間開度に維持される。
したがって、バルブ本体1の弁体2は、予め定めた一定の開度以上に閉弁されることはなく、プラント設備におけるパイプラインWの流路を、設備の稼働に支障を来さない状態で、弁体作動確認が、簡易な構造で速やかに行うことができる。
なお、以下の説明において、前記第1実施形態と構成が重複する部分は、説明を省略する。
この手動切換弁28の押動操作により、第1空気作動切換弁29を切換えて、弁体作動確認を行うようになっており、これにより、バルブ本体における弁体の作動確認を、緊急遮断弁装置より離れた位置からの遠隔操作と、その設置現場での手動操作との両方で行うことができる。
2 弁体
3 弁軸
4 弁駆動制御機構
5 ボディ本体
6 第1シリンダ
6a シリンダ室
6b シリンダ室
7 第2シリンダ
7a シリンダ室
7b シリンダ室
8 圧縮スプリング
9 第1ピストン
10 第2ピストン
11 ピストンロッド
11a 一端部
11b 他端部
12 ストッパピストン(環状体)
13 環状溝
13a 内壁
13b 内壁
14 バルブ開度規制ピストン
15 連係ピン
16 揺動アーム
17 第1空気作動切換弁
18 第1電磁切換弁
19 第2電磁切換弁
20 第2空気作動切換弁
21 流体供給源
22 フィルタレギュレータ
23 ロジックコントローラ
24 リミットスイッチ
25 弁駆動制御機構
26 第1電磁切換弁
27 第2電磁切換弁
28 手動切換弁
29 第1空気作動切換弁
01 バルブ本体
02 弁体
03 弁軸
04 ボディ本体
05 第1シリンダ
05a シリンダ室
05b シリンダ室
06 第2シリンダ
06a シリンダ室
06b シリンダ室
07 ピストンロッド
08 第1ピストン
09 第2ピストン
010 圧縮スプリング
011 揺動アーム
012 連係ピン
a 間隙
P1〜P4 ポート
W パイプライン
Claims (4)
- パイプラインに接続されたバルブ本体内における弁体の弁軸を臨ませたボディ本体の両端部に、第1シリンダと第2シリンダとを、互いに軸線方向の同一直線上に位置するように配設するとともに、第1、第2シリンダ内に、弁軸に連係するピストンロッドの両端部に互いに連結された第1ピストンおよび第2ピストンをそれぞれ軸線方向に摺動自在に設け、かつ第1シリンダ内に、第1ピストンを閉弁方向に付勢する付勢体を設け、通常時には、第1、第2シリンダ内を摺動自在な第1、第2ピストンの一側方のシリンダ室に流体供給源からの圧力流体を供給して、第1、第2ピストンを、付勢体の付勢力に抗して、それぞれ開弁方向に駆動させることにより、ピストンロッドに連係する弁軸を介して、弁体を全開状態にするとともに、緊急時には、第1、第2ピストンの前記一側方のシリンダ室内の圧力流体を排出しうるようにそれぞれ切換えて、第1、第2ピストンを、付勢体の付勢力でもって、それぞれ閉弁方向に駆動させることにより、弁体を全閉状態にする単作動型シリンダからなる緊急遮断弁装置において、
第2ピストンを、第2シリンダ内に軸線方向に摺動自在に設けられ、かつ環状体の内周面に環状溝が形成されたストッパピストンと、このストッパピストンの環状溝に軸線方向に摺動自在に設けられ、かつ一端に第1ピストンが連結されたピストンロッドの他端に連結したバルブ開度規制ピストンとにより構成するとともに、
弁体の全開時には、第1、第2ピストンの一側方のシリンダ室に圧力流体をそれぞれ供給することにより、第1、第2ピストンを互いに協動して開弁方向に駆動させるとともに、第2ピストンのバルブ開度規制ピストンがストッパピストンにおける環状溝の溝幅を規制する一方の内壁から他方の内壁に向けて摺動して当接しうるようにして、環状溝の前記一方の内壁とバルブ開度規制ピストンとの間に間隙を形成し、かつ、
弁体の作動確認時には、第1ピストンの一側方のシリンダ室内の圧力流体を排出することにより、第1ピストンを、付勢体の付勢力でもって弁体の全開状態の位置から閉弁方向に駆動させたときにおけるバルブ開度規制ピストンの駆動範囲を、前記間隙の軸線方向の幅によって規制することにより、弁体を予め定めた所望の中間開度に維持しうるようにし、
第1、第2シリンダ内における第1、第2ピストンの一側方のシリンダ室に流体供給源からの圧力流体をそれぞれ供給することにより、第1、第2ピストンを、付勢体の付勢力に抗して弁体の開弁方向に駆動させて、弁体を全開状態にする第1流体作動切換弁と、
この第1流体作動切換弁を、緊急遮断時の非通電状態において、第1、第2ピストンの一側方のシリンダ室内の圧力流体を排出することにより、第1、第2ピストンを、付勢体の付勢力でもって弁体の閉弁方向に駆動させて、弁体を全閉状態にするように切換える緊急遮断用の第1電磁切換弁と、
この第1電磁切換弁と第1流体作動切換弁との間に設けられ、かつ第1電磁切換弁に連動する第1流体作動切換弁を介して、非通電状態にあるとき、弁体の全開状態および全閉状態を許容するとともに、通電状態にあるとき、第2ピストンのストッパピストンを静止状態に維持して、第1ピストン、第2ピストンのバルブ開度規制ピストンを、付勢体の付勢力でもって弁体の全開状態から閉弁方向に向けて駆動しうるように、第1流体作動切換弁を切換える、弁体作動確認用の第2電磁切換弁とによって弁体開閉機構を構成したことを特徴とする緊急遮断弁装置。 - 第1電磁切換弁に連動する第2流体作動切換弁によって弁体作動確認機構を構成し、第2流体作動切換弁を、第2シリンダ内における第2ピストンの一側方のシリンダ室に圧力流体を供給することにより、第2ピストンを、付勢体の付勢力に抗して駆動させて、第1電磁切換弁の通電状態における弁体の全開位置に停止させ、
弁体の作動確認時における第2電磁切換弁の通電状態において、第1空気作動弁を切換え、付勢力でもって弁体の閉弁方向に駆動する第2ピストンのバルブ開度規制ピストンを、静止状態を維持する第2ピストンのストッパピストンにおける環状溝の一方の内壁に当接させることにより、弁体を予め定めた所望の中間開度に維持しうるようにするとともに、
緊急遮断時における第1電磁切換弁の非通電状態において、第2ピストンの一側方のシリンダ室内の圧力流体を排出することにより、付勢体の付勢力でもって駆動する第2ピストンを、弁体の全閉位置に停止させるように切換制御可能とした請求項1に記載の緊急遮断弁装置。 - 弁体開閉機構における第1電磁切換弁と第2電磁切換弁との間に、弁設置現場において弁体作動確認の手動操作を可能にする手動切換弁を設けた請求項1又は2に記載の緊急遮断弁装置。
- 弁体の弁軸に、弁体の中間開度動作を検知する検知手段を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の緊急遮断弁装置。
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