JP5288302B2 - 電動シャッタの巻取り装置 - Google Patents
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Description
このように異常時には手動によってシャッタスラットを昇降できるようになっている。
図示するように、このクラッチ装置は、モ−タ駆動部51の回転軸52に軸着したクラッチ板53と、巻取りドラム54に一体的に取付けた保持ホイル55内を非回動で摺動するクラッチ板56とを備え、クラッチ板56がスプリング57のばね力で進出移動力(図14において左方向移動力)を受け、その突出ピン56aがクラッチ板53のクラッチ連結孔53aに突入しクラッチの連結状態となっている。
つまり、シャッタスラットの重量とつり合っていたスプリング巻取り力が、スプリングが締め付けられることにより高まり、巻取りドラムにスプリングによる巻取り駆動力が作用する状態で停止していることとなる。
なお、このように巻取りドラムにスプリングによる駆動力が作用してもクラッチ装置が連結しているため、シャッタスラットは巻上げられない。
なお、図16はシャッタスラットの正面図、図17は図16上のB−B線拡大断面図である。
このような窓孔61aを閉じた閉鎖状態では、シャッタスラット61と巻取りドラムの巻取り力がつり合った状態から、さらにシャッタスラット61を下降させて、各窓孔61aを閉口させるため、スプリングが締め付けられて、スプリングの巻取り駆動力が高まり、巻取りドラムに加わるシャッタスラット61の巻取り作用が増大する。
したがって、クラッチ板56を後退移動させて突出ピン56aをクラッチ連結孔53aから脱出させるための操作が重くなる。
この結果、突出ピン56aが折れ易く、機械的な強度の点で問題がある。
すなわち、摺動部材がばね勢力を受けて進出移動することから、クラッチピンがクラッチ板のクラッチ連結孔に突入してクラッチ連結となっている。
これより、クラッチ板とクラッチピンとの連結が断たれ、モータの駆動係が切断されることから、巻取りドラムがスプリングによって巻取り回転するようになる。
なお、巻取りドラムに与えるスプリングの巻取り駆動力は、クラッチ非連結状態で巻き取られているシャッタスラットを手動で引き下げれば、その引き下げ力とシャッタスラットの重量により、巻取りドラムが巻取りを解放する方向に回転し、シャッタスラットを下降させることができるものである。
図1は電動シャッタの巻取り装置を示す断面図で、11は巻取りドラム、12はモ−タ駆動部、13はクラッチ装置、14はロッド、15はケ−ブル、16は操作ハンドル、17はスプリング、18はスプリング用ドラムを各々示す。
すなわち、巻取りドラム11の一端側を軸支するようにしてある。
ケ−ス24は図5に拡大断面図として示したように、外面側を巻取りドラム11に一体的に固着し、巻取りドラム11と同軸回転するようになっている。
なお、図5に示した二点鎖線はシャッタスラット26を示す。
この摺動板27は図6、図7に示すように、一面側に張出させたクラッチピン22を設けると共に、他面側に突入形成した起立片部27aを設け、この起立片部27aにリンク28を旋回自在に軸支した構成となっている。
なお、カバ−29はケ−ス24にねじ止めしてある。
このハ−トカム溝32には図2に示したカムピン33を突入させ、このハ−トカム溝32によってシャフト31の後退移動位置を保持する。
なお、カムピン33は図2に示すようにばね34によって一方向(図2において左旋回方向)の旋回力を受けて旋回レバー35に設けてあり、この旋回レバー35はカバー29に取付けたベース板36に軸支してある。
カムピン33が32b位置に移ると、シャフト31の進出移動が阻止されるため、クラッチ装置13の非連結動作が保持される。
このとき、シャフト31がリンク28を介してリタ−ンばね30のばね勢力で進出移動することから、カムピン33が経路bを通って32a位置に戻る。
図示するように、ロッド14の一端部に固着した抜止め部体37を回転自在に軸支させたロッドフック38を設け、このロッドフック38をシャフト31の取付孔31bにねじ止めする構成となっている。
そして、ロッド14はドラム18内に設けたブッシュ39によって捻じれが防止される。
すなわち、スプリングは、一端部を支持ホイル41に固着し、他端側をスプリング用ドラム18に固着してあり、シャッタスラット26を下降させる巻取りドラム11の回転でばね勢力を蓄えるようになっている。
すなわち、操作ハンドル16を操作しない状態では、摺動板27がリタ−ンばね30のばね勢力で進出移動(図2において左方向移動)し、クラッチピン22がクラッチ板20のクラッチ連結孔21に突入し、クラッチ連結動作となっている。
この結果、操作ハンドル16の操作を解放してもシャフト31が後退移動位置を保持する。
したがって、クラッチピン22がクラッチ連結孔21より脱出し、図13に示すようにクラッチ非連結動作となる。
クラッチ装置13の非連結状態、つまり、シャフト31の後退動作状態で操作ハンドル16を引っ張り操作すると、カムピン33がハ−トカム溝32のb経路に移るため、シャフト31が進出可能になる。
この結果、簡単な構成によってモ−タ出力が操作部材に伝達されることを防止することができる。
12 モ−タ駆動部
13 クラッチ装置
14 ロッド
16 操作ハンドル
17 スプリング
18 スプリング用ドラム
20 クラッチ板
21 クラッチ連結孔
22 クラッチピン
24 ケ−ス
26 シャッタスラット
27 摺動板
28 リンク
30 リタ−ンばね
31 シャフト
32 ハ−トカム溝
33 カムピン
39 ブッシュ
40 捻じれ防止部としての溝領域
Claims (3)
- シャッタスラットを巻取る巻取りドラム内に、巻取りドラムをモータ駆動してシャッタスラットを昇降させるモータ駆動部と、モータ駆動系に設け、操作下に非連結となる常時連結型のクラッチ装置と、上記巻取りドラムに巻取り駆動力を与え、クラッチ装置の非連結時にシャッタスラットを巻取るためのスプリングとを備えた電動シャッタの巻取り装置において、
クラッチ連結孔を設け、モータ駆動部によって駆動するクラッチ板と、外周側を巻取りドラム内面に一体的に固着し、巻取りドラムと同軸回転するように設けると共に、前記クラッチ板に接近して配置したケース部材と、このケース部材に設けた孔部と、当該孔部に挿通させて前記クラッチ連結孔に突入自在としたクラッチピンと、このクラッチピンを一面側に設け、前記ケース部材内で移動可能に、かつ、当該ケース部材と一体的に回転可能に配置した板状の摺動部材と、この摺動部材を押動して進出移動させ、クラッチピンをクラッチ連結孔に突入させてクラッチ連結するばね部材とよりなるクラッチ装置と、
上記摺動部材を後退移動させ、クラッチピンをクラッチ連結孔より脱出させてクラッチ非連結とする操作手段とを備え、
前記操作手段には、操作部材に連結し、前記摺動部材の回転軸線上に沿ってその他面側に延設させたシャフトを備え、さらに、一端側を前記シャフトに、他端側を前記ケース部材の一部に各々係合させると共に、中程を前記摺動部材の他面側に軸支させたリンク部材を前記摺動部材の回転中心から放射状の位置に複数設け、
操作部材の操作によるシャフトの移動により、リンク部材がケース部材の係合部を支点に旋回動して摺動部材を後退移動させる構成としたことを特徴とする電動シャッタの巻取り装置。
- 請求項1に記載した電動シャッタの巻取り装置において、
前記リンク部材の各々は、シャフトに係合させた一端側に対して、ケース部材の一部に係合させた他端側寄りの位置で摺動部材に軸支させ、さらに、前記したクラッチピンとリンク部材とを一対として摺動部材の一面側の放射状位置に配置したことを特徴とする電動シャッタの巻取装置。
- 請求項1または2に記載した電動シャッタの巻取り装置において、
操作手段には、一端部を上記シャフトに回転自在に連結し、他端部を操作部材に接続する四辺形断面のロッドを設け、
一方、巻取りドラム内には、巻取りドラムに巻取り駆動力を与える上記のスプリングを外側に装備させ、上記ロッドを内部に配設するスプリング用ドラムを設け、かつ、このスプリング用ドラムには、上記ロッドを細幅の溝領域を通して非回転に保持するロッドの捻じれ防止部を設けて構成したことを特徴とする電動シャッタの巻取り装置。
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