JP7140618B2 - シャッター装置の電動と手動の切替装置及びその切替装置の施工方法 - Google Patents

シャッター装置の電動と手動の切替装置及びその切替装置の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、シャッター装置の開閉移動するシャッターカーテンを電動式から手動式に、また手動式から電動式に切り替えるための切替装置及びその切替装置の施工方法に係り、例えば、車庫用シャッター装置や窓用シャッター装置等の各種用途のためのシャッター装置に適用できるものである。
下記の特許文献1及び2には、シャッター装置の開閉移動するシャッターカーテンを電動式から手動式に、また手動式から電動式に切り替えることができる切替装置が示されている。この切替装置は、シャッターカーテンを開閉移動させるためにこのシャッターカーテンを巻き取り、繰り出すための巻取軸と、この巻取軸を回転させるための電動モータを備えている開閉機と、巻取軸と電動モータとの間に介設され、オンとなることにより電動モータの駆動力を巻取軸に伝達してシャッターカーテンを電動によって開閉移動可能とさせるとともに、オフとなることにより巻取軸と電動モータとの間を遮断してシャッターカーテンを手動によって開閉移動可能とさせるためのクラッチと、を含んで構成されており、このクラッチは、電動モータ側の駆動回転部材と、巻取軸側の被動回転部材とを有するものとなっていて、同軸的に配置されているこれらの駆動回転部材と被動回転部材とのうち、一方の回転部材に、この一方の回転部材と切替操作器とを連結する紐状部材に切替操作器の切り替え操作による引っ張り力が作用することにより、前記一方の回転部材が他方の回転部材に対して軸方向にスライド移動することでこれらの回転部材の接続又は遮断が生じてクラッチが切り替えられるようになっている。
特開平7-317471号公報 特開2015-31022号公報
上述のように構成されているシャッター装置の電動と手動の切替装置では、切替操作器を切り替え操作したときに、紐状部材に作用する引っ張り力によりクラッチのオン、オフの切り替えを適正に行えるようにすることが求められ、切替操作器を切り替え操作する以前において、紐状部材に余分の弛みや緊張力が生じていたのでは、クラッチのオン、オフの切り替えが不完全等となってしまう。
本発明の目的は、切替操作器を切り替え操作したときに、紐状部材に作用する引っ張り力により適正にクラッチのオン、オフの切り替えを行えるようになるシャッター装置の電動と手動の切替装置及びその切替装置の施工方法を提供するところにある。
本発明に係るシャッター装置の電動と手動の切替装置は、シャッターカーテンを開閉移動させるためにこのシャッターカーテンを巻き取り、繰り出すための巻取軸と、この巻取軸を回転させるための電動モータを備えている開閉機と、前記巻取軸と前記電動モータとの間に介設され、オンとなることにより前記電動モータの駆動力を前記巻取軸に伝達して前記シャッターカーテンを電動によって開閉移動可能とさせるとともに、オフとなることにより前記巻取軸と前記電動モータとの間を遮断して前記シャッターカーテンを手動によって開閉移動可能とさせるためのクラッチと、を含んで構成され、このクラッチが、前記電動モータ側の駆動回転部材と、前記巻取軸側の被動回転部材とを有するものとなっていて、同軸的に配置されているこれらの駆動回転部材と被動回転部材とのうち、一方の回転部材に、この一方の回転部材と切替操作器とを連結する紐状部材に前記切替操作器の切り替え操作による引っ張り力が作用することにより、前記一方の回転部材が他方の回転部材に対して軸方向にスライド移動することでこれらの回転部材の接続又は遮断が生じて前記クラッチが切り替えられるシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記紐状部材に、被当接部材に当接する当接部材が配置され、この当接部材よりも前記一方の回転部材側に配置されている前記被当接部材と前記当接部材とのうち、少なくとも一方は前記紐状部材の長さ方向に移動可能となっていて、前記被当接部材と前記当接部材とが当接することにより、前記クラッチのオン、オフの切り替えが可能となる前記紐状部材についての前記一方の回転部材側から前記当接部材までの長さ寸法が設定されることを特徴とするものである。
このように本発明に係るシャッター装置の電動と手動の切替装置では、紐状部材に、被当接部材に当接する当接部材が配置されており、この当接部材よりも前記一方の回転部材側に配置されている被当接部材と当接部材とのうち、少なくとも一方は前記紐状部材の長さ方向に移動可能となっていて、被当接部材と当接部材とが当接することにより、クラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側から前記当接部材までの長さ寸法を設定することができ、この長さ寸法は、紐状部材に余分の弛みや緊張力が生じていない寸法であるため、前記切替操作器を切り替え操作したときに、紐状部材に作用する引っ張り力により適正にクラッチのオン、オフの切り替えを行えるようになる。
なお、以上のように構成される本発明に係るシャッター装置の電動と手動の切替装置において、紐状部材の長さ方向に移動可能とするものは、被当接部材だけでもよく、あるいは、当接部材だけでもよく、あるいは、被当接部材と当接部材の両方でもよい。
被当接部材と当接部材の両方を紐状部材の長さ方向に移動可能とすると、当接部材と被当接部材とが当接することでクラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側から当接部材までの長さ寸法を設定するための作業を、被当接部材だけではなく、当接部材も紐状部材の長さ方向に移動させることによって行えるようになるため、この作業を容易かつ一層確実に行える。
また、以上の本発明に係るシャッター装置の電動と手動の切替装置において、当接部材が当接する被当接部材は任意のものでよく、その一例の被当接部材は、紐状部材の外部を覆う覆い部材であり、他の例の被当接部材は、紐状部材の外側において、紐状部材と並設されていることにより、前述した切替操作器又はこの切替操作器の関係部品を構成している切替操作器関連部材である。
前者のように被当接部材を紐状部材の外部を覆う覆い部材とする場合であって、紐状部材の全長の少なくとも一部をアウターケーブルの内部に挿通する場合には、覆い部材を、このアウターケーブルの長さ方向の端部に設けられた端部部材としてもよい。
また、被当接部材を紐状部材の外部を覆う覆い部材とする場合においては、この覆い部材の外面に雄ねじ部を刻設し、この雄ねじ部に、不動部材を挟着することで覆い部材がこの不動部材に取り付けられる2個のナットを螺合し、これらのナットを緩めることにより、覆い部材が紐状部材の長さ方向に不動部材に対して移動可能となるようにしてもよい。
また、このようにする場合には、覆い部材の外面にストップ部材を配置し、当接部材と覆い部材とが当接することによりクラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側から当接部材までの長さ寸法を設定する以前において、前記2個のナットのうち、ストップ部材側のナットをこのストップ部材に当てることにより、ストップ部材側のナットについての覆い部材における位置決めを行えるようにしてもよい。
これによると、2個のナットを緩めることで覆い部材を紐状部材の長さ方向に不動部材に対して移動させる作業を行う以前において、2個のナットのうち、ストップ部材側のナットについての覆い部材における位置決めをストップ部材により行えるため、この後に2個のナットを緩めることで覆い部材を紐状部材の長さ方向に移動させる作業を容易に行えるようになる。
また、以上説明した本発明に係るシャッター装置の電動と手動の切替装置は、クラッチをオン又はオフとさせるために必要となる前記一方の回転部材の前記軸方向へのスライド移動量を設定するためのスライド移動量設定具を備えたものとすることが好ましい。
これによると、当接部材と被当接部材とが当接することでクラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側から当接部材までの長さ寸法を設定する作業を行う際に、クラッチをオン又はオフとさせるために必要となる前記一方の回転部材の前記軸方向へのスライド移動量をスライド移動量設定具により設定、確保することができるようになるため、当接部材と被当接部材とが当接することでクラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側から当接部材までの長さ寸法を設定する作業を一層正確に実施できるようになる。
なお、このスライド移動量設定具を、紐状部材を引っ張り操作したときに前記一方の回転部材が前記他方の回転部材側とは反対側へ移動することを阻止するものとすることが好ましい。
これによると、当接部材と被当接部材とを当接させることでクラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側から当接部材までの長さ寸法を設定する作業を行うために、紐状部材を引っ張り操作しても、スライド移動量設定具により、前記一方の回転部材が前記他方の回転部材側とは反対側へ移動することを阻止することができるため、紐状部材についての上記長さ寸法の設定作業を容易に行える。
また、本発明に係るシャッター装置の電動と手動の切替装置に用いられる紐状部材は、1本の連続したものでもよく、あるいは、紐状部材の長さ方向の途中に設けられた連結手段によって連結、分離可能となっている複数本により形成されたものでもよい。
後者のように紐状部材を、紐状部材の長さ方向の途中に設けられた連結手段によって連結、分離可能となっている複数本により形成されたものとすると、紐状部材に損傷等が生じても、紐状部材全体を交換する必要がなくなり、損傷等が生じた部分のみを交換すればよいため、交換の作業等を容易に行えるようになる。
本発明に係るシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法は、シャッターカーテンを開閉移動させるためにこのシャッターカーテンを巻き取り、繰り出すための巻取軸と、この巻取軸を回転させるための電動モータを備えている開閉機と、前記巻取軸と前記電動モータとの間に介設され、オンとなることにより前記電動モータの駆動力を前記巻取軸に伝達して前記シャッターカーテンを電動によって開閉移動可能とさせるとともに、オフとなることにより前記巻取軸と前記電動モータとの間を遮断して前記シャッターカーテンを手動によって開閉移動可能とさせるためのクラッチと、を含んで構成され、このクラッチが、前記電動モータ側の駆動回転部材と、前記巻取軸側の被動回転部材とを有するものとなっていて、同軸的に配置されているこれらの駆動回転部材と被動回転部材とのうち、一方の回転部材に、この一方の回転部材と切替操作器とを連結する紐状部材に前記切替操作器の切り替え操作による引っ張り力が作用することにより、前記一方の回転部材が他方の回転部材に対して軸方向にスライド移動することでこれらの回転部材の接続又は遮断が生じて前記クラッチが切り替えられるシャッター装置の電動と手動の切替装置を施工するための施工方法であって、前記紐状部材に、被当接部材に当接することにより、前記クラッチのオン、オフの切り替えが可能となる前記紐状部材についての前記一方の回転部材側からの長さ寸法を設定するための当接部材を配置するための第1作業工程と、この当接部材よりも前記一方の回転部材側に配置されている前記被当接部材と前記当接部材とのうち、少なくとも一方を前記紐状部材の長さ方向に移動させることで前記当接部材と前記被当接部材とを当接させることにより、前記クラッチのオン、オフの切り替えが可能となる前記紐状部材についての前記一方の回転部材側から前記当接部材までの長さ寸法を設定するための第2作業工程と、を含むことを特徴とするものである。
このシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法では、第1作業工程において、紐状部材に、被当接部材に当接することにより、クラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側からの長さ寸法を設定するための当接部材が配置され、第2作業工程において、この当接部材よりも前記一方の回転部材側に配置されている被当接部材と当接部材のうち、少なくとも一方を紐状部材の長さ方向に移動させることで当接部材と被当接部材とを当接させることにより、クラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側から当接部材までの長さ寸法が設定され、この長さ寸法は、紐状部材に余分の弛みや緊張力が生じていない寸法であるため、前記切替操作器を切り替え操作したときに、紐状部材に作用する引っ張り力により適正にクラッチのオン、オフの切り替えを行えるようになる。
このシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法における第2作業工程を行う際には、クラッチをオン又はオフとさせるために必要となる前記一方の回転部材の前記軸方向へのスライド移動量をスライド移動量設定具によって設定することが好ましい。
これによると、クラッチをオン又はオフとさせるために必要となる前記一方の回転部材の前記軸方向へのスライド移動量をスライド移動量設定具により設定、確保することができるようになるため、当接部材が被当接部材に当接することでクラッチのオン、オフの切り替えが可能となる紐状部材についての前記一方の回転部材側から当接部材までの長さ寸法を設定する作業を一層正確に実施できるようになる。
以上説明した本発明に係るシャッター装置の電動と手動の切替装置及びその切替装置の施工方法は、各種用途のためのシャッター装置に適用でき、例えば、車庫用シャッター装置にも適用でき、窓用シャッター装置にも適用でき、出入口用シャッター装置等にも適用できる。
本発明によると、切替操作器を切り替え操作したときに、紐状部材に作用する引っ張り力により適正にクラッチのオン、オフの切り替えを行えるようになるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動と手動の切替装置が適用されているシャッター装置の全体を示す正面図である。 図2は、図1で示されている左右一対のブラケットに設けられた軸受部材で支持されている巻取軸を、ブラケットと軸受部材とを二点鎖線で示した正面図である。 図3は、図2で示されている開閉機と制御装置を含んで構成されたユニット構造体を示す正面図である。 図4は、図2のS4-S4線断面図である。 図5は、図3で示されているリングギヤ周辺の縦断面図である。 図6は、リングギヤと、被動回転部材に設けられているピニオンギヤ部と、ガイドローラとの位置関係を、ガイドローラを二点鎖線で示した側断面図である。 図7は、クラッチの構造を示す平面図であって、クラッチがオンとなっているときの図である。 図8は、クラッチがオフとなっているときを示す図7と同様の図である。 図9は、クラッチの構造を示す一部断面の正面図であって、クラッチがオンとなっているときの図である。 図10は、クラッチがオフとなっているときにおける図9と同様の図である。 図11は、駆動回転部材を示し、(A)は正断面図、(B)は左側面図である。 図12は、被動回転部材を示し、(A)は正断面図、(B)は右側面図である。 図13は、作動部材を示し、(A)は平面図、(B)は右側面図、(C)は斜視図である。 図14は、開閉機を含んで構成されたユニット構造体の全体を、紐状部材を含めて示す平面図である。 図15は、紐状部材の長さ方向の途中に連結、分離可能に設けられた連結手段を示し、(A)は分離時の平面図、(B)は分離時の正面図である。 図16は、スライド移動量設定具を示す斜視図である。 図17は、クラッチとガイドレールに配置された切替操作器との間に架け渡された紐状部材の配線状態を示す正面図である。 図18は、切替操作器を示し、(A)はシャッターカーテンの幅方向内側から見た図であり、(B)はシャッターカーテンの厚さ方向から見た図である。 図19は、図18の一部拡大図であり、(A)はシャッターカーテンの幅方向内側から見た図であり、(B)はシャッターカーテンの厚さ方向から見た図である。 図20は、被当接部材を当接部材に当接させる以前の状態を示す図19と同様の図であり、(A)はシャッターカーテンの幅方向内側から見た図であり、(B)はシャッターカーテンの厚さ方向から見た図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係る電動と手動の切替装置が用いられているシャッター装置の全体正面図が示されており、このシャッター装置は、車庫用シャッター装置である。開閉移動方向が上下方向となっているシャッターカーテン1により、室内と室外との間に設けられた開口部となっている出入口11が開閉されるため、シャッターカーテン1によって室内と室外が仕切られる。出入口11の左右両側には、内部にシャッターカーテン1の左右両端部である幅方向両端部が上下にスライド自在に挿入された一対のガイドレール2が配設され、これらのガイドレール2は柱等の躯体3に取り付けられている。出入口11の上方において、左右一対のブラケット4が壁等の躯体5に取り付けられ、これらのブラケット4に、シャッターカーテン1の上端が吊元部材を介して連結された巻取軸6が水平に架け渡されている。この巻取軸6は正逆回転自在であり、巻取軸6の正回転により、出入口11を開放するためにシャッターカーテン1は巻取軸6に巻き取られ、また、巻取軸6の逆回転により、出入口11を閉鎖するためにシャッターカーテン1は巻取軸6から繰り出される。左右一対のブラケット4と巻取軸6は、ブラケット4や躯体5に取り付けられたシャッターケース7の内部に収納されている。
シャッターカーテン1の略全部は、上下方向に連設された多数のスラット8により形成され、上下両端部に設けられたカール部同士の係合によりシャッターカーテン1の厚さ方向に互いに回動自在となって連結されているこれらのスラット8のなかには、施錠装置9が取り付けられている施錠装置9付きスラット8Aがある。また、このシャッターカーテン1の巻取軸6による巻き取りと繰り出しは、後述するように電動により行われるとともに、手動によっても行われるため、スラット8のなかには、手を掛けることにより手動でシャッターカーテン1を上下に開閉移動させることができて、巻取軸6も回転させることができる手掛け部材10が取り付けられた手掛けスラット8Bも設けられている。
なお、施錠装置9は、シャッターカーテン1が手動で開閉移動可能となっているときに、シャッターカーテン1を全閉位置で開閉移動不能とするために、スラット8Aに進退自在に配置されているラッチ部材をガイドレール2の内部に固定されているラッチ受け部材に係止させるものである。
図2には、シャッターカーテン1の上端が結合されていないときの巻取軸6が示されている。この巻取軸6は、巻取軸6の中心部に配置されていて、長さ方向の両端部が左右一対のブラケット4に設けられた軸受部材12に結合具15で回転不能に結合されて支持されている中心軸13と、この中心軸13の外周に中心軸13を中心に回転自在に配置されている回転体14とを含んで構成されている。回転体14は、中心軸13の軸方向に複数個が並設され、それぞれが中心軸13に対して軸受部材20で回転自在となっているホイール部材21と、これらのホイール部材21同士を連結している連結棒状部材22とを有するものとなっており、ホイール部材21の円周方向に複数本設けられている連結棒状部材22は、それぞれのホイール部材21の外周部に溶接で結合されることにより、あるいは、それぞれのホイール部材21の外周部に形成された凹部に圧入嵌合等されることにより、これらのホイール部材21を連結している。これらのホイール部材21にシャッターカーテン1の上端部の吊元部材がビス等の結合具により結合されることにより、中心軸13に対する回転体14の正回転により、シャッターカーテン1は回転体14に巻き取られて上方への開き移動を行い、また、中心軸13に対する回転体14の逆回転により、シャッターカーテン1は回転体14から繰り出されて下方への閉じ移動を行う。
また、巻取軸6には、回転体14の逆回転時に戻しばね力が蓄圧され、この戻しばね力が補助力となって回転体14を正回転させるための戻しばね23が配置されており、この戻しばね23は、中心軸13の外周に巻回装備されたコイルばねであり、このコイルばねの一方の端部は結合具24で中心軸13に結合されているとともに、他方の端部は結合具25でホイール部材21に結合されている。
また、図2に示されているように、巻取軸6の中心軸13には、開閉機26と、この開閉機26を電気的に制御するための制御装置27とを含んで構成されたユニット構造体28が取り付けられており、このユニット構造体28は図3にも示されている。開閉機26は、電動モータと、この電動モータの正逆の回転駆動力を減速させて出力させるための減速装置と、電動モータを停止させるためのブレーキとの組み合せからなり、電動モータの正逆の回転駆動力が減速装置を介して後述するように巻取軸6の回転体14に伝達されることにより、シャッターカーテン1は電動により上下方向の開閉移動を行い、電動モータがブレーキで停止することにより、シャッターカーテン1は全閉位置や、全開位置、半開位置等で停止する。このようなシャッターカーテン1の開閉移動や停止を行わせるために、「開」「閉」「停」の操作ボタンが設けられた図示外の操作装置が操作され、この操作装置からの信号が無線又は有線によって制御装置27に入力することにより、この制御装置27によって開閉機26は電気的に制御される。
図3に示されているように、制御装置27は開閉機26に連結部材29,30により連結されており、図2から分かるように、これらの開閉機26と制御装置27との間に、巻取軸6のうちの中心軸13が挿通されるようになっている。連結部材29,30のうち、連結部材29は、開閉機26の先部の部分を形成しているベース部材31に取り付けられており、このベース部材31には、図2のS4-S4線断面図である図4でも示されている軸32Aにより挟着部材32の一端部が取り付けられ、この挟着部材32は、ベース部材31に対して軸32Aを中心に回動自在である。中心軸13をベース部材31と挟着部材32との間に挿通させるとともに、開閉機26と制御装置27との間にも挿通させた後に、ボルト等の結合具33で挟着部材32の他端部をベース部材31に結合することにより、中心軸13がベース部材31と挟着部材32により挟着され、これにより、ユニット構造体28は、巻取軸6のうちの中心軸13に固定されるようになっている。
なお、図4に示されているように、挟着部材32にはピン等による凸部32Bが設けられ、この凸部32Bが中心軸13に形成された孔等による凹部に挿入されることにより、ユニット構造体28は、中心軸13の円周方向に位置決めされてこの中心軸13に取り付けられるようになっている。
図3に示されているように、ユニット構造体28の先端側にはリングギヤ35とキャップ部材36が配置されており、図5は、これらのリングギヤ35とキャップ部材36における縦断面図である。金属製の厚板で形成されているリングギヤ35と、金属板のプレス品であるキャップ部材36は、リングギヤ35が、キャップ部材36よりもユニット構造体28側となって中心軸13の軸方向に並設され、キャップ部材36の外周フランジ部36Aがリングギヤ35に図3と図4に示されているビス等の結合具37で結合されることにより、リングギヤ35とキャップ部材36は結合一体化されている。
また、図5に示されているように、ベース部材31には、中心軸13の軸方向に延びることによりリングギヤ35とキャップ部材36の内部に侵入した延出部31Aが設けられ、この延出部31Aの先端部は、中心軸13の直径方向に立上った立上り部31Bとなっている。この立上り部31Bには、キャップ部材36に形成されている開口部36Bに遊嵌状態で挿入されたボス部材38が、図4でも示されているボルト等の結合具39により結合され、また、図5に示されているように、ボス部材38のうち、中心軸13の外周に嵌合されている軸部38Aは、中心軸13にボルト等の結合具40により結合されている。
すなわち、図5に示されているように、結合具40の雄ねじ軸部40Aを、ボス部材38の軸部38Aに形成した雌ねじ孔38Cに螺入するとともに、この雌ねじ孔38Cから突出した雄ねじ軸部40Aの先端部を、図4に示されているように、中心軸13にこの中心軸13の円周方向の長さをもって形成されている凹部51の内部に突出させて、雄ねじ軸部40Aの先端部を凹部51の底部に当接させることにより、ボス部材38は結合具40で中心軸13に結合されている。
このようにして結合具40で中心軸13に結合されたボス部材38には、図5に示されているように、ボス部材38に取り付けられた軸41を中心に回転自在となっているガイドローラ42が設けられ、このガイドローラ42は、図6に示されているように、中心軸13の円周方向に等角度間隔で複数個、図示例では3個設けられ、それぞれのガイドローラ42は、図5に示されているように、キャップ部材36の円周内面36Cに当接している。このため、これらのガイドローラ42のガイド作用により、キャップ部材36と、このキャップ部材36に結合具37で結合されているリングギヤ35は、中心軸13と、この中心軸13に結合具40に結合されたボス部材38とに対して回転自在となっている。
また、図6に示されているように、リングギヤ35の外周部には複数の凹部35Aが形成され、図4に示されているように、キャップ部材36の外周フランジ部36Aにも複数の凹部36Dが形成され、これらの凹部35A,36Dに前述した巻取軸6を構成している回転体14の連結棒状部材22が嵌合されることにより、リングギヤ35と、キャップ部材36と、回転体14とが、中心軸13を中心に一体となって回転するようになっている。
図3で説明した開閉機26には出力軸45が設けられ、この出力軸45は、開閉機26の電動モータの駆動力により減速装置で減速されて回転する。出力軸45の前部の外周には駆動回転部材46が配置され、この駆動回転部材46は、出力軸45の外周に巻回装備されたコイルばねによる弾性部材47の弾性力により電動モータ側とは反対側である前進方向へ常時弾性的に付勢されており、この前進側には、被動回転部材48が駆動回転部材46と同軸的に配置されている。駆動回転部材46と、被動回転部材48と、これらの駆動回転部材46と被動回転部材48の間に配置されている後述のボールは、電動モータの駆動力を巻取軸6に伝達するためのクラッチ49を構成する構成要素となっており、このクラッチ49がオンとなることにより、電動モータの駆動力を巻取軸6に伝達するために、駆動回転部材46と被動回転部材48とがボールを介して回転方向に接続され、また、クラッチ49がオフとなることにより、駆動回転部材46と被動回転部材48との回転方向の接続が遮断されるようになる。
図3に示されているように、被動回転部材48の前部は、多数の歯が円周方向に形成されたピンオンギヤ部48Aとなっており、このピニオンギヤ部48Aは、図5に示されているように、リングギヤ35の内周面に多数形成されている歯部50に噛合している。後述するように、駆動回転部材46には、電動モータの駆動力で回転する出力軸45から回転力が伝達されるため、クラッチ49がオンとなることで駆動回転部材46の回転が被動回転部材48に伝達されると、回転する被動回転部材48のピンオンギヤ部48Aにより、リングギヤ35と、このリングギヤ35に結合具37で結合されているキャップ部材36は、ガイドローラ42によるガイド作用により中心軸13を中心に回転し、巻取軸6の回転体14も回転する。この回転が前述した正回転であるときには、前述したようにシャッターカーテン1は上方への開き移動を行い、また、この回転が前述した逆回転であるときには、シャッターカーテン1は下方への閉じ移動を行う。
図9には、出力軸45と駆動回転部材46と被動回転部材48の関係が示されている。出力軸45は、駆動回転部材46と被動回転部材48の内部に挿通されており、このため、同軸的に配置されているこれらの駆動回転部材46と被動回転部材48は、出力軸45を中心に正確に回転するものとなっている。また、出力軸45の先端部45Aは、前述したベース部材31の立上り部31Bに挿通されており、このため、この立上り部31Bにより、出力軸45の先端部45Aは回転自在に支持されている。なお、本実施形態では、図4及び図5に示されているように、前述したボス部材38の外周部には、出力軸45の先端部45Aを挿入することができる切欠部38Bが設けられている。
本実施形態では、ボス部材38とベース部材31の立上り部31Bとを結合するための前述した結合具39は、図5に示されているように、中心軸13の軸方向が長さ方向となっているボルト等によるものであるため、結合具39によりボス部材38とベース部材31の立上り部31Bとを結合するための作業を、中心軸13の軸方向から容易に行え、また、被動回転部材48のピニオンギヤ部48Aをリングギヤ35の歯部50に噛合させるための作業も容易に行える。
また、本実施形態のリングギヤ35は、前述したように金属製の厚板で形成されているため、このリングギヤを、例えば、鋳造品とした場合よりも、リングギヤ35を安価かつ容易に製造することができる。また、リングギヤ35を前述したガイドローラ42のガイド作用により中心軸13を中心に回転自在とさせるためのキャップ部材36は、金属板のプレス品であるため、リングギヤ35を中心軸13を中心に回転自在とさせるための部材も、安価かつ容易に製造することができる。
次に、前述したクラッチ49について説明する。図9で説明したように、クラッチ49は、開閉機26の電動モータの駆動力で回転する出力軸45がそれぞれの内部に挿通された駆動回転部材46と被動回転部材48とを含んで構成され、これらの駆動回転部材46と被動回転部材48のうち、駆動回転部材46の前部は、被動回転部材48の内部に嵌合された内径嵌合部46Aとなっており、被動回転部材48の後部は、この内径嵌合部46Aの外部に嵌合した外径嵌合部48Bとなっている。このため、駆動回転部材46の前部と被動回転部材48の後部は、内外径方向に嵌合した内径嵌合部46Aと外径嵌合部48Bの関係になっており、これらの内径嵌合部46Aと外径嵌合部48Bの間に、クラッチ49の構成要素であるボール52が転動自在に配置されている。
図11には駆動回転部材46が示され、図11(A)は、この駆動回転部材46の正断面図であり、図11(B)は、駆動回転部材46の左側面図である。駆動回転部材46の内径嵌合部46Aの外周面46Bには、ボール52の一部が挿入可能となっている窪み部53が内径方向に窪んで形成され、この窪み部53は、駆動回転部材46の円周方向に等間隔で複数個、本実施形態では、図11(B)に示されているように3個形成されている。それぞれの窪み部53の前側には、これらの窪み部53の前端を開口させ、かつ駆動回転部材46の軸方向に窪み部53と連続しているリング状面部54が設けられ、駆動回転部材46の中心部から窪み部53の底部と同じ半径距離に設けられているこのリング状面部54は、駆動回転部材46の全周に渡って連続した円形の面部となっている。このため、駆動回転部材46の内径嵌合部46Aの前部は、窪み部53から前方へ突出した筒状部55となっており、この筒状部55は、窪み部53が設けられている外周面46Bよりも駆動回転部材46の中心部からの半径距離が短くて、外周面がリング状面部54となったものである。
また、駆動回転部材46における前述の出力軸45が挿通される中心孔46Cには、この駆動回転部材46の軸方向の途中部から駆動回転部材46の後端まで延びる長溝56が形成され、この長溝56も駆動回転部材46の円周方向に等間隔で複数個、本実施形態では図11(B)に示されているように、3個形成されている。
図12には被動回転部材48が示され、図12(A)は、この被動回転部材48の正断面図であり、図12(B)は、被動回転部材48の右側面図である。被動回転部材48の外径嵌合部48Bの内周面48Cには、ボール52の一部が挿入可能となっている窪み部57が外径方向に窪んで形成され、この窪み部57は、駆動回転部材46の窪み部53と同じく、被動回転部材48の円周方向に等間隔で3個形成されている。
また、図9に示されているように、駆動回転部材46と被動回転部材48の内部に挿通される出力軸45の外周面には、軸方向に長い寸法を有する長溝58が形成され、この長溝58も出力軸45の円周方向に等間隔で3個形成されている。
出力軸45を駆動回転部材46の内径嵌合部46Aの内部と被動回転部材48の外径嵌合部48Bの内部とに挿通する際には、図9に示されているように、駆動回転部材46の長溝56と出力軸45の長溝58とに、これらの長溝56,58と共にボールスプライン60を構成する2個のボール61がセパレート部材62で分離されて挿入される。これにより、出力軸45と駆動回転部材46とがボールスプライン60により回転方向に接続されて、出力軸45の回転が駆動回転部材46に伝達されるようになるとともに、ボールスプライン60により、駆動回転部材46は出力軸45に対して軸方向にスライド移動自在となっている。そして、駆動回転部材46の後端には、塞ぎ部材63がビス等の止着具で止着され、この塞ぎ部材63により長溝56の開口端が塞がれる。
また、駆動回転部材46の内径嵌合部46Aを被動回転部材48の外径嵌合部48Bの内部に嵌合する際には、駆動回転部材46の窪み部53と被動回転部材48の窪み部57とにボール52が挿入され、被動回転部材48の後端には、塞ぎ部材64がビス等の止着具65で止着され、この塞ぎ部材64により窪み部57の開口端が塞がれる。
以上において、図9に示されているように、駆動回転部材46が、出力軸45の外周に巻回装備されたコイルばねによる弾性部材47により被動回転部材48側へ前進付勢されているときには、ボール52は、駆動回転部材46に窪み部53と被動回転部材48の窪み部57との位置にある。これらの窪み部53,57における駆動回転部材46及び被動回転部材48の回転方向の幅寸法は、ボール52の一部だけを挿入することができる短いものとなっているため、窪み部53,57は、ボール52を駆動回転部材46及び被動回転部材48の回転方向に拘束する拘束部となっており、このため、このときのクラッチ49は、出力軸45からボールスプライン60を介して駆動回転部材46に伝達される回転が被動回転部材48にも伝達されるオンの状態となっている。
したがって、このときの駆動回転部材46と被動回転部材48におけるボール52の配置位置は、駆動回転部材46と被動回転部材48とをボール52を介して回転方向に接続することによりクラッチ49をオンとする接続位置となっている。
これに対して図10に示されているように、駆動回転部材46が、弾性部材47の弾性力に抗して被動回転部材48側とは反対側である開閉機26の電動モータ側へ後退したときには、ボール52は、被動回転部材48の窪み部57に一部が挿入された状態を維持して、駆動回転部材46の窪み部53から脱出し、駆動回転部材46のリング状面部54に達するため、このときのボール52の位置は、被動回転部材48に設けられているリング状面部54の位置となっている。このリング状面部54は、被動回転部材48の全周に渡って形成されているため、ボール52を駆動回転部材46及び被動回転部材48の回転方向に拘束しない非拘束部となっている。このため、このときのクラッチ49は、出力軸45から駆動回転部材46に伝達される回転が被動回転部材48には伝達されないオフの状態となっている。
したがって、このときの駆動回転部材46と被動回転部材48におけるボール52の配置位置は、駆動回転部材46と被動回転部材48とをボール52を介して回転方向に接続しないことによりクラッチ49をオフとする非接続位置となっている。
このように本実施形態では、クラッチ49のオン、オフが切り替わるためにボール52の配置位置が接続位置と非接続位置に変更されるときには、ボール52が駆動回転部材46と被動回転部材48とに対して転動するため、このクラッチ49のオン、オフの切り替えが、ボール52の転動により摩擦がない又は摩擦が殆どない状態で行われることになり、これにより、クラッチ49のオン、オフの円滑な切り替えを実現できる
図7には、駆動回転部材46を前述した弾性部材47の弾性力に抗して被動回転部材48側とは反対側である開閉機26の電動モータ側へ後退させるために作動する作動部材70が示されている。駆動回転部材46や、被動回転部材48、さらにはボール52と共にクラッチ49を構成する要素となっているこの作動部材70は、ベース部材31の前述した延出部31Aに軸71を中心に回動自在に配置されており、本実施形態では、この軸71は、作動部材70を延出部31Aに回動自在に止着するためのビス等の止着具となっている。
図13には作動部材70が示され、図13(A)は、この作動部材70の平面図であり、図13(B)は、作動部材70右側面図であり、図13(C)は、作動部材70の斜視図である。作動部材70は、細長板状のベース部材72と、このベース部材72の上面に結合された補助部材73とからなり、この補助部材73は、板材をU字状に折り曲げることにより形成されているため、補助部材73は、上下2個のアーム部73A,73Bと、これらのアーム部73A,73Bの基端部同士を連結している連結部73Cとからなり、アーム部73A,73Bのうち、下側のアーム部73Bは、ベース部材72の長さ方向の途中箇所に溶接等で結合されている。ベース部材72の先端部には、作動部材70の回動中心軸となっている軸71を挿入させるための孔74が設けられている。
図7に示されているように、駆動回転部材46の外面には、この駆動回転部材46の後端部において、駆動回転部材46の外径方向に突出した突部46Dが設けられており、この突部46Dは、駆動回転部材46の全周に渡って連続して形成されたリング状突部となっている。作動部材70は、補助部材73の上下2個のアーム部73A,73Bの位置が駆動回転部材46の直径方向の両側の位置となって、ベース部材31の延出部31Aに軸71を中心に回動自在に配置される。これを言い換えると、作動部材70は、補助部材73の上下2個のアーム部73A,73Bが駆動回転部材46をこの駆動回転部材46の直径方向に挟むようにして、ベース部材31の延出部31Aに軸71を中心に回動自在に配置される。それぞれのアーム部73A,73Bには、リング状突部46Dと対向する先端箇所において、このリング状突部46Dに当接する当接部75が設けられており、これらの当接部75は、リング状突部46D側へ湾曲して突出した湾曲突出部となっている。
また、図13に示されているように、作動部材70のベース部材72における孔74が設けられた端部とは反対側の端部には、図7で示されている紐状部材であるワイヤー76の先端部を接続部材77で接続するための接続部78が設けられている。図7に示されているように、ワイヤー76は、端部がベース部材31に結合部材79で結合されたアウターケーブル80の内部に挿通されて、図2に示されているように、開閉機26や制御装置27で構成される前述のユニット構造体28に沿って延び、ワイヤー76の他方の端部は、クラッチ49のオン、オフの切り替えを行うために操作される後述の切替操作器まで延びている。
後述するように、切替操作器に設けられている操作レバー部材の操作を行うと、図8に示されているように、ワイヤー76に作用する引っ張り力により、作動部材70は軸71を中心に回動する。
ワイヤー76に引っ張り力が作用していない図7では、駆動回転部材46は弾性部材47の弾性付勢力により出力軸45上を被動回転部材48側へ移動しているため、クラッチ49は、図9に示されているように、オンとなっている。このようにクラッチ49がオンとなっているときに、前述した「開」「閉」「停」の操作ボタンが設けられている操作装置の「開」操作ボタン又は「閉」操作ボタンを操作すると、操作装置からの信号が入力する制御装置27で制御される開閉機26の電動モータの駆動力により出力軸45が回転し、この回転は駆動回転部材46と被動回転部材48を介してリングギヤ35に伝達されるため、巻取軸6の回転体14は、シャッターカーテン1を開き移動させるための正回転又は閉じ移動させるための逆回転を電動によって行う。
また、上述した切替操作器の操作レバーの操作を行うと、ワイヤー76に作用する引っ張り力で作動部材70は、図8に示されているように軸71を中心に回動するため、作動部材70に設けられている当接部75が駆動回転部材46の外面に設けられている突部46Dを押圧し、この押圧により、駆動回転部材46は、弾性部材47による弾性付勢方向とは逆方向に弾性部材47を圧縮させながら被動回転部材48に対してスライド移動する。これにより、クラッチ49は、図10に示されているように、オンからオフに切り替わる。クラッチ49がオフになると、駆動回転部材46と被動回転部材48の接続は遮断されるため、シャッターカーテン1を、図1で示した手掛け部材10に掛けた手より手動によって開閉移動させて、巻取軸6の回転体14を回転させることができる。
また、切替操作器の操作レバーを上記操作とは逆の操作を行うと、ワイヤー76に作用していた引っ張り力は消滅し、これにより、駆動回転部材46は、図7に示されているように、弾性部材47の弾性付勢力により被動回転部材48側へスライド移動して、クラッチ49はオフからオンに切り替わるため、シャッターカーテン1を開閉移動させるための巻取軸6の回転体14の回転を電動によって行うことができるようになる。また、駆動回転部材46が弾性部材47の弾性付勢力により被動回転部材48側へスライド移動したときには、作動部材70は、駆動回転部材46に突部46Dからの押圧力が当接部75に作用することにより、軸71を中心に戻り回動する。
なお、クラッチ49をオフからオンに切り替える際に、それまでにシャッターカーテン1を手動で開閉移動させていたために駆動回転部材46の窪み部53と被動回転部材48の窪み部57との位置が回転方向にずれている場合には、シャッターカーテン1を電動で開閉移動させるために電動モータの駆動力により出力軸45を介して駆動回転部材46が回転することにより、これらの窪み部53,57の位置が自ずと回転方向に一致するときが生ずるため、このときにボール52が窪み部53,57に挿入され、これにより、クラッチ49はオフからオンに切り替わる。
以上説明したように、本実施形態に係る作動部材70は、ワイヤー76に作用する引っ張り力により軸71を中心に回動する回動部材となっており、この作動部材70には、駆動回転部材46の外面に設けられている突部46Dに当接する当接部75が設けられていて、作動部材70が軸71を中心に回動することにより、クラッチ49をオフとするためにこの当接部75が突部46Dを押圧して、駆動回転部材46が被動回転部材48側とは反対側へスライド移動するようになっており、また、当接部75は、突部46D側へ湾曲して突出した湾曲突出部となっている。このため、作動部材70が軸71を中心に回動しているときに、この当接部75は、突部46Dに点接触状態で円滑に当接し続けることになり、これにより、駆動回転部材46を被動回転部材48に対して出力軸45の軸方向に円滑にスライド移動させることができる。
また、駆動回転部材46の外面に設けられている突部46Dは、この駆動回転部材46の全周に渡って形成されたリング状突部となっているとともに、作動部材70にこの突部46D側へ湾曲して突出した湾曲突出部となって設けられている当接部75は、駆動回転部材46の直径方向の両側において、2個設けられているため、当接部75が突部46Dを押圧することで駆動回転部材46を被動回転部材48に対して軸方向にスライド移動させることを、駆動回転部材46直径方向の両側からの押圧力により行わせることができ、これにより、駆動回転部材46の被動回転部材48に対する軸方向へのスライド移動を一層円滑に行わせることができる。
さらに、本実施形態に係るシャッター装置には、図7及び図8に示されているように、前述した開閉機26のベース部材31の延出部31Aにおいて、電気スイッチ81が配置されている。この電気スイッチ81は、クラッチ49のオン、オフの切り替えを検出するためのものであり、さらに詳しくは、電気スイッチ81は、駆動回転部材46が被動回転部材48に対して軸方向へのスライド移動することを検出することにより、クラッチ49のオン、オフの切り替えを検出するためのものとなっている。そして、この電気スイッチ81は、ベース部材31の延出部31Aに配置されている動作部材82に接触し、この動作部材82によって動作するものとなっていて、本実施形態に係る作動部材70は、後述するように電気スイッチ81を動作させるための動作部材82を備えたものとなっているため、電気スイッチ81は、駆動回転部材46を被動回転部材48に対して軸方向へスライド移動させるための作動部材70の作動により動作するものとなっている。
これを一層具体的に説明すると、図13に示されているように、作動部材70は、前述のベース部材72に形成されている軸71を挿入するための孔74の周辺部において、動作部材82を備えたものとなっており、この動作部材82は、作動部材70の一部となっている動作部として作動部材70に一体に形成されている。このため、作動部材70が、駆動回転部材46を被動回転部材48に対して軸方向へのスライド移動させるために軸71を中心に回動すると、電気スイッチ81は、作動部材70の一部に動作部としてこの作動部材70に一体に形成されている動作部材82により動作することになる。
なお、動作部材82は、作動部材70とは別部品として製造して作動部材70に結合一体化してもよいが、以上のように動作部材82を、作動部材70の一部に動作部として、作動部材70と一体に設けることにより、部品の削減や構造の簡単化を達成できる。
本実施形態では、図8に示されているように、ワイヤー76の引っ張り力により作動部材70が軸71を中心に回動し、また、図7に示されているように、ワイヤー76の引っ張り力の消滅により、弾性部材47の弾性力によって駆動回転部材46を介して作動部材70が軸71を中心に戻り回動して、クラッチ49のオン、オフの切り替えが行われるときに、作動部材70と一体となって動作部材82も軸71を中心に回動することになり、これにより電気スイッチ81が動作して、クラッチ49のオン、オフの切り替えが電気スイッチ81により検出される。
クラッチ49のオン、オフの切り替えを検出した電気スイッチ81からの電気信号は、開閉機26を電気的に制御するための制御装置27に送られる。これにより、電気スイッチ81でクラッチ49のオフが検出されているときには、前述した「開」「閉」「停」の操作ボタンが設けられている操作装置から制御装置27に送られる「開」信号や、「閉」信号、「停」信号は、制御装置27において無効とされ、この制御装置27は開閉機26を制御しない。
また、「開」「閉」「停」信号を制御装置27において無効とするのではなく、「開」信号及び「閉」信号が送られた制御装置27が開閉機26の電動モータを所定時間、例えば、1秒間だけ空転させるとともに、この制御装置27が、警報装置や表示装置等の報知手段を作動させて音声及び/又は表示によりクラッチ49がオフとなっていることを上記操作装置を操作している者に警告できるようにしてもよい。なお、このようにする場合において、「停」信号が制御装置27に送られたときに、この制御装置27が、警報装置や表示装置等の報知手段を作動させて音声及び/又は表示によりクラッチ49がオフとなっていることを上述の操作装置を操作している者に警告できるようにしてもよい。
また、オフとなっていたクラッチ49がオンとなったときには、これを検出した電気スイッチ81の電気信号は制御装置27に送られ、これにより、制御装置は、「開」「閉」「停」の操作ボタンが設けられている操作装置に配置された表示装置、又はこの操作装置とは別にシャッター装置に設けられている表示装置に、上記操作装置の「開」ボタンを操作してシャッターカーテン1を全開位置まで開き移動させることを促すための表示を行わせる。これにより、クラッチ49がオフとなっているときに手動で開閉移動させたシャッターカーテンがどの位置で停止していても、上記操作装置の操作者が上記表示装置の表示に従ってシャッターカーテン1を全開位置まで開き移動させることにより、シャッターカーテン1がそのときどきでどの位置にあるかを開閉機26の電動モータの回転数や巻取軸6の回転体14の回転数で検出するための検出手段についてのカウントをリセットし、カウントの原点をシャッターカーテン1の全開位置で設定できるようにする。なお、この場合において、上記操作装置の「閉」ボタンが操作されたときには、制御装置27は「閉」信号を無効とし、開閉機26の電動モータを駆動させない。
また、クラッチ49のオン、オフを検出した電気スイッチ81からの電気信号により、「開」「閉」「停」の操作ボタンが設けられている操作装置に配置された表示装置、又はこの操作装置とは別にシャッター装置に設けられている表示装置において、クラッチ49が、オンとオフのうち、現在どちらの状態になっているかを、すなわち、電動と手動のうち、現在どちらでシャッターカーテン1を開閉移動させることができる状態になっているかを表示するようにしてもよい。
図14には、前述の開閉機26等で構成されているユニット構造体28の全体平面図が示されており、また、この図14には、作動部材70に先端部が接続部材77で接続されているワイヤー76の全体も示されている。このワイヤー76は、連結手段85によって直列に連結、分離可能となっている2本のワイヤー部材76A,76Bにより形成されており、図15には連結手段85が示され、図15(A)は、連結手段85の分離時の平面図であり、図15(B)は、連結手段85の分離時の正面図である。連結手段85は、2本のワイヤー部材76A,76Bの互いに対向する端部に結合された端部部材86,87と、これらの端部部材86,87に取り付けられた細長のリング部材88,89とからなる。これらのリング部材88,89のうち、一方のリング部材88に切断部88Aが設けられているため、切断部88Aの両側の部分をずらせたリング部材88に対してリング部材89を挿抜することができ、この挿抜により、2個のリング部材88,89を連結、分離することができて、連結後に切断部88Aの両側の部分のずれをなくすことにより、2本のワイヤー部材76A,76Bを連結手段85により直列に連結することができる。
このようにクラッチ49をオン、オフさせるための本実施形態に係る紐状部材となっているワイヤー76は、連結手段85によって直列に連結、分離可能となっている複数本のワイヤー部材76A,76Bにより形成されているため、ワイヤー76の一部に損傷等が生じても、ワイヤー76全体を交換する必要がなく、ワイヤー76のうち、損傷等が生じた部分を有するワイヤー部材のみを交換すればよいため、交換の作業等を容易に行える。
図14に示されているように、2本のワイヤー部材76A,76Bのうち、ワイヤー部材76Aの先端部が作動部材70に連結されており、開閉機26の前述したベース部材31に結合部材79で結合されているアウターケーブル80の内部には、このワイヤー部材76Aの一部が挿通され、このアウターケーブル80から突出しているワイヤー部材76Aの端部が、連結手段85によりワイヤー部材76Bに分離可能に連結されている。したがって、連結手段85は、ワイヤー76の全長のうち、アウターケーブル80から露出している箇所に設けられている。
このワイヤー部材76Bの一部は、図14で示されているアウターケーブル90の内部に挿通されており、このアウターケーブル90は、アウターケーブル本体91と、ワイヤー76の長さ方向に長い寸法を有しているこのアウターケーブル本体91の両端部に結合された端部部材92,93とからなるものとなっている。これらの端部部材92,93のうち、ワイヤー部材76A側の端部部材92の外面には、端部部材92の長さ方向におけるワイヤー部材76A側の端部から長さ方向の途中まで雄ねじ部92Aが刻設されており、また、端部部材92の外面には、この雄ねじ部92Aに螺合される雌ねじ部が内周面に刻設されている短寸法の筒状のストップ部材94が、雄ねじ部92Aの終端までねじ込まれることによって固定されている。また、雄ねじ部92Aには、2個のナット95,96が螺合されている。
図3で説明したユニット構造体28を構成する開閉機26と制御装置27とを連結するための連結部材30は、図14に示されているように、ユニット構造体28の幅方向両側に2個30A,30Bあり、これらの連結部材30A,30Bのうち、連結部材30Aに設けられた挟着部97に端部部材92が挿通され、この挟着部97を回転操作される2個のナット95,96によって挟着することにより、端部部材92は連結部材30Aに取り付けられている。そして、2個のナット95,96を逆回転操作して緩めることにより、端部部材92を、すなわち、この端部部材92が前記クラッチ49側に設けられているアウターケーブル90をワイヤー76の長さ方向に移動させることができ、アウターケーブル90をクラッチ49側とは反対側へ移動させることは、ナット96がストップ部材94に当たるまで実施できる。
図14に示されているように、アウターケーブル本体91の両端部に結合されている端部部材92,93のうち、端部部材93の外面にも、端部部材92と同様に、端部部材93の長さ方向における一方の端部から長さ方向の途中まで雄ねじ部93Aが刻設されており、また、端部部材93の外面には、この雄ねじ部93Aに螺合される雌ねじ部が内周面に刻設されている短寸法の筒状のストップ部材98が、雄ねじ部93Aの終端までねじ込まれることによって固定されている。また、雄ねじ部93Aには、2個のナット100,101が螺合されている。なお、雄ねじ部93Aは、端部部材93の長さ方向の両端部のうち、端部部材92とは反対側の端部、言い換えると、前述した切替操作器側の端部から端部部材93の長さ方向の途中まで形成されている。
また、端部部材93からは、ワイヤー部材76Bのテール部ともなっているワイヤー76全体のテール部76Cが切替操作器側へ突出しており、長さを有するこのテール部76Cには、当接部材102とエンド部材103とが配置されている。これらの当接部材102とエンド部材103は、テール部76Cが内部に挿通された短寸法の筒状のものであって、カシメ加工可能となっているものである。このカシメ加工される以前又は仮カシメ加工されているときの当接部材102とエンド部材103は、テール部76Cに対して移動自在であり、カシメ加工されることによりテール部76Cの任意の位置で固定可能となっている。
図17には、前述した作動部材70から延びるワイヤー76の配線図が示されている。巻取軸6の前述した中心軸13は中空パイプ材で形成されており、ワイヤー76は、この中心軸13に形成された孔から中心軸13の内部に挿入された後に、図2で示した左右一対のブラケット4のうち、前述の切替操作器が設けられている側に配置されているブラケット4に形成されている孔に挿入され、さらに、ワイヤー76は、この孔よりも下側においてブラケット4に設けられている孔にも挿入されて、ブラケット4の内側へ導入されている。この後、ワイヤー76は、図1に示した左右一対のガイドレール2のうち、図17で示されている切替操作器105が配置されているガイドレール2の内部に挿入され、ワイヤー76の終端部はこの切替操作器105に連結されている。
図18には切替操作器105だけが示され、図18(A)は、切替操作器105をシャッターカーテン1の幅方向内側から見た図であり、図18(B)は、切替操作器105をシャッターカーテン1の厚さ方向から見た図である。切替操作器105は、上下方向に長い寸法を有するフランジ部材106と、このフランジ部材106と一体化されているガイド部107と、このガイド部107に上下2個設けられている突起部107A,107Bの孔107C,107Dに挿入されることにより、ガイド部107で上下方向にスライド自在に案内されるスライド部材108とを有するものとなっており、このスライド部材108のスライド移動案内のために、それぞれの突起部107A,107Bには一対のガイドローラ109,110が取り付けられている。スライド部材108にはシリンダ部材111が結合一体化されており、このシリンダ部材111の一部は、ガイド部107に上下方向に長く形成されたガイド孔112に挿入され、これにより、シリンダ部材111は、ガイド孔112に案内されてスライド部材108と共にガイド部107に対し上下にスライド移動できるようになっている。
シリンダ部材111の内部にはピストン部材113が移動自在に収納配置されており、このピストン部材113には、シリンダ部材111の内部に収納されているコイルばねによる弾性部材114の弾発力によりフランジ部材106側への押圧力が常時作用している。また、フランジ部材106には、上下方向が長さ方向となっている操作レバー部材115を収納するための上下に長い寸法の凹部106Aがガイド孔112と連通して形成されており、操作レバー部材115は、この操作レバー部材115の長さ方向の一方の端部115A側に偏在してフランジ部材106に設けられた中心軸116を中心に回動自在となっている。操作レバー部材115の端部115Aは、ピストン部材113と連結部材117によって連結されており、この連結部材117の両端部は、軸118,119により操作レバー部材115の端部115Aとピストン部材113とに回動自在に連結されている。
このため、操作レバー部材115における端部115A側と反対側の端部115Bに形成された指掛け凹部120に掛けた指により、操作レバー部材115を中心軸116を中心に往復回動操作すると、連結部材117を介してピストン部材113がシリンダ部材111の内部で移動するため、操作レバー部材115を、中心軸116の上下両側でフランジ部材106と平行になって凹部106Aに収納させた状態にすることができ、操作レバー部材115の位置を、中心軸116に対して下向きと上向きの上下2箇所の位置に回動変位させることができる。また、このように操作レバー部材115の位置を上下2箇所の位置に回動変位させたときには、ピストン部材113は弾性部材114の弾発力で移動限位置まで達しているため、操作レバー部材115は、それぞれの位置において、節度的に回動不能状態となっている。
図18(B)に示されているように、スライド部材108の上端部には、後述するように、ワイヤー76における切替操作器105側の終端部が連結されている。このため、操作レバー部材115を中心軸116を中心に往復回動操作すると、シリンダ部材111はガイド孔112で案内されて上下に移動し、このシリンダ部材111が結合一体化されているスライド部材108も、ガイド部107のガイドローラ109,110で案内されて上下に往復移動する。そして、スライド部材108が下方へ移動したときに、ワイヤー76に引っ張り力が作用する。この引っ張り力は、図9等で示したクラッチ49をオフとさせるものとなる。また、操作レバー部材115を、図18で示されているように、中心軸116に対して下向きとしたときには、ワイヤー76に引っ張り力は作用しないため、図7等で示した弾性部材47の弾性力によりクラッチ49をオンとさせることができ、また、操作レバー部材115を中心軸116に対して上向きとしたときには、クラッチ49を再度オフさせることができる。
以上の切替操作器105は、図17から分かるように、フランジ部材106に設けられているガイド部107と、スライド部材108と、シリンダ部材111等がガイドレール2の内部に収納されることにより、このガイドレール2に取り付けられ、この取り付けは、図18に示されているフランジ部材106に形成した孔121,122に挿入されるビス等の止着具により、図17に示されているように、フランジ部材106をガイドレール2の外面に露出させて行われる。
図19(A)(B)は、図18(A)(B)の一部拡大図である。なお、この図19には、ワイヤー76に作用する引っ張り力により適正にクラッチ49のオン、オフの切り替えを行えるようにするための作業が終了したときの状態が示されており、この点は図18も同様である。
図19に示されているように、スライド部材108の上端部には、ビス等の結合具123により連結部材124が結合され、この連結部材124に設けられた立上り部124Aには、切り込み部124Bからワイヤー76の前述したテール部76Cを挿入するための孔124Cが設けられ、このテール部76Cにカシメ加工で固定された前述のエンド部材103が立上り部124Aに係止することにより、ワイヤー76の終端部は、連結部材124を介して切替操作器105のスライド部材108に連結されている。このため、切替操作器105の操作レバー部材115を回動操作してスライド部材108を下方へ移動させると、ワイヤー76は引っ張られることになる。
図18(B)に示されているように、切替操作器105のフランジ部材106には逆L字状のブラケット部材125が取り付けられ、切替操作器105が取り付けられている前述のガイドレール2の内部に収納配置されるこのブラケット部材125の上端の水平部125Aには、図19(B)で示す切欠部125Bが形成されており、この切欠部125Bに前述したアウターケーブル90の端部部材93を挿入して、この端部部材93の外面の雄ねじ部93Aに螺合されている2個のナット100,101を回転操作することで、これらのナット100,101で水平部125Aを挟着することにより、アウターケーブル90の端部部材93は、この水平部125Aに2個のナット100,101で固定されている。
なお、アウターケーブル90における切替操作器105側の端部に設けられているこの端部部材93は、ワイヤー76の全長のうちの一部の外部を覆っている覆い部材となっており、また、端部部材93が2個のナット100,101で固定される水平部125Aを有するブラケット部材125は、切替操作器105と関連する切替操作器関連部材となっているとともに、この切替操作器105により引っ張り操作されるワイヤー76等に対して不動となっている不動部材ともなっている。
以上において、図7等で示されているクラッチ49を構成する駆動回転部材46と被動回転部材48とのうち、駆動回転部材46をスライド移動させるための作動部材70と切替操作器105とを連結しているワイヤー76に、クラッチ49をオンからオフに切り替える以前に余分の弛みが生じていると、切替操作器105の操作レバー部材115の回動操作によってワイヤー76を引っ張っても、この引っ張り量が弛みによって吸収されてしまうため、クラッチ49をオンからオフに適正に切り替えることはできない。また、ワイヤー76に、クラッチ49をオンからオフに切り替える以前に余分の引っ張り力が生じていると、クラッチ49は半オフの状態となってしまうため、クラッチ49をオフに切り替えることができても、クラッチ49をオフからオンに適正に切り替えることはできない。
このため、このような不具合を解消するために本実施形態では、シャッター装置の設置施工時において、以下の作業を行う。
図20には、この作業の初期状態が示されている。この図20に示されているように、端部部材93の雄ねじ部93Aに螺合されている2個のナット100,101のうち、端部部材93の外面に固定されている前述のストップ部材98側のナット100を回転操作することにより、このナット100を予めストップ部材98に当てておく。次いで、端部部材93を、ブラケット部材125の上端の水平部125Aに形成されている切欠部125Bに挿入し、ナット100を水平部125Aの上に載せることで端部部材93をこの水平部125Aで支持させるとともに、ナット101の位置を水平部125Aよりも下側の位置とする。また、ワイヤー76のテール部76Cを、切替操作器105のスライド部材108の上端部に取り付けられている連結部材124の立上り部124Aの孔124Cに切り込み部124Bからの挿入によって通し、テール部76にそれぞれ仮カシメ加工で仮止めされている当接部材102とエンド部材103とを、この立上り部124Aの前後に配置する。
また、図14に示されているように、前述した開閉機のベース部材31と駆動回転部材46との間にスライド移動量設定具130を介入しておく。このスライド移動量設定具130は、図16に示されているように、互いに平行となっている2個の板状端部130A,130Bを板状連結部130Cにより連結したコ字形状となっているものである。ベース部材31と駆動回転部材46との間にスライド移動量設定具130を介入すると、駆動回転部材46は、クラッチ49が一層確実にオンとなるスライド位置まで、被動回転部材48側へ移動することになる。このため、スライド移動量設定具130により、クラッチ49を一層確実にオンとさせるために必要となる駆動回転部材46についての軸方向へのスライド移動量を設定、確保することができる。また、スライド移動量設定具130により、駆動回転部材46が被動回転部材48側とは反対側へスライド移動することが阻止されるようになる。
以上のようにベース部材31と駆動回転部材46との間にスライド移動量設定具130を介入した後に、作業者は、図20で示されているワイヤー76のテール部76Cを下方へ引っ張り操作する。この引っ張り操作を行うと、図7等で示されている作動部材70を介して駆動回転部材46は、被動回転部材48側とは反対側へ移動しようとするが、この移動はスライド移動量設定具130によって阻止されるため、ワイヤー76の全長のうち、駆動回転部材46側の端部であって、作動部材70側の端部ともなっているワイヤー76の先端部からテール部76Cまでの長さ範囲を、上記引っ張り操作により、上述した余分の弛みや余分の引っ張り力が作用していない状態にすることができる。次いで、作業者は、ナット100を回転操作してこのナット100をストップ部材98から緩めることにより、図19に示されているように、端部部材93を水平部125Aに対して上昇させるとともに、テール部76Cに仮カシメ加工で仮止めされている当接部材102も上昇させ、これにより、当接部材102よりも駆動回転部材46側に配置されている端部部材93とこの当接部材102とを当接させる。この後に、2個のナット100,101を回転操作してこれらのナット100,101で水平部125Aを挟着し、これにより、端部部材93を水平部125Aに固定し、また、当接部材102にカシメ加工を行うことにより、この当接部材102をテール部76Cに固定する。
なお、水平部125Aに対して上昇させた端部部材93に、上昇させた当接部材102をすき間なく確実に当接させることが困難等である場合には、2個のナット100,101を回転操作して緩めることによって端部部材93を下降させることにより、この端部部材93を、テール部76Cにカシメ加工で固定した当接部材102に当接させることにより、当接部材102よりも駆動回転部材46側に配置されている端部部材93とこの当接部材102とを当接させてもよい。
作業者は、以上の作業を行った後に、テール部76のうち、エンド部材103から突出している部分を引っ張り操作し、これにより、当接部材102とエンド部材103との間のテール部76Cにも余分に弛みがない状態にした後に、テール部76Cに仮カシメ加工で仮止めされていたエンド部材103を移動させることにより、このエンド部材103を連結部材124の立上り部124Aに係止し、エンド部材103をカシメ加工によりテール部76Cに固定する。次いで、作業者は、テール部76Cのうち、エンド部材103から突出している余分の部分を切断する。
以上の作業を終了したときの状態が図18及び図19に示されており、このときにおけるワイヤー76は、作動部材70から当接部材102までの長さ寸法の部分を含む全長において、余分の弛みや引っ張り力が生じていないものとなっているため、ワイヤー76についての作動部材70から当接部材102までの長さ寸法を、切替操作器105の操作レバー部材115を往復回動操作したときに、クラッチ49のオン、オフの切り替えを適正に行える長さ寸法に設定できていることになり、これにより、切替操作器105の操作レバー部材115の往復回動操作により、クラッチ49のオン、オフの切り替えを適正に行える。
なお、以上の説明から分かるように、本実施形態では、前述したようにワイヤー76の一部を覆う覆い部材となっていて、当接部材102よりも駆動回転部材46側に配置されている端部部材93は、当接部材102と当接する被当接部材ともなっている。
また、前述の説明から分かるように、端部部材93や、この端部部材93の雄ねじ部93Aに螺合されている2個のナット100,101は、シャッターカーテンの上下移動を案内するガイドレール2の内部に配置されているが、このガイドレール2は、シャッターカーテンの上下移動を案内するガイドレール本体に、切替操作器105を取り付けたガイドレール副体を、シャッターカーテン1で室外と仕切られる室内側において取り付けたものとなっていて、ガイドレール本体が取り付けられる以前のガイドレール副体は、ガイドレール本体が取り付けられる面が開口しているため、この開口面から2個のナット100,101を回転操作するための作業等を行えるようになっている。
また、本実施形態では、スライド移動量設定具130が用いられ、このスライド移動量設定具130により、クラッチ49を一層確実にオンとさせるために必要となる駆動回転部材46についての軸方向へのスライド移動量を設定、確保できるとともに、スライド移動量設定具130により、駆動回転部材46が被動回転部材48側とは反対側に移動することも阻止できるようになり、このため、ワイヤー76のテール部76Cを下方に引っ張り操作して、端部部材93と当接部材102とを当接させることで作動部材70から当接部材102までのワイヤー76の適正な長さ寸法を設定するための作業を、駆動回転部材46が被動回転部材48側とは反対側に移動することを阻止して行え、これにより、ワイヤー76についての上記長さ寸法の設定作業を一層確実かつ容易に行える。
また、端部部材93の外面にはストップ部材98が固定されて配置されており、ナット100,101の締付作業により、これらのナット100,101でブラケット部材125を挟着して端部部材93を水平部125Aに固定する以前において、図20で説明したように、ナット100,101のうち、ストップ部材98側のナット100をストップ部材98に当ておくことにより、このナット100についての端部部材93における初期の位置決めと、このナット100によって端部部材93をブラケット部材125の水平部125Aに支持することとを行え、このため、この後に、2個のナット100,101の回転操作により、端部部材93をブラケット部材125の水平部125Aに対してワイヤー76の長さ方向に移動させて、この端部部材93を2個のナット100,101で水平部125Aに固定する作業を容易に行える。
さらに、端部部材93の外面には2個のナット100,101を螺合するための雄ねじ部93Aが刻設されているため、これらのナット100,101を緩めることにより、端部部材93を、不動部材となっているブラケット部材125の水平部125Aに対してワイヤー76の長さ方向に移動させることができ、このため、前述したように当接部材102と端部部材93とを当接した後に、例えば、シャッター装置の長期の使用によりワイヤー76に伸縮変形等が生じ、これにより、ワイヤー76の全長のうち、作動部材70から当接部材102までの長さ寸法の範囲に余分の弛みや引っ張り力が生じたときには、2個のナット100,101を緩めることで端部部材93をブラケット部材125の水平部125Aに対してワイヤー76のテール部76Cの長さ方向である上下方向に移動させることにより、上述した余分の弛みや引っ張り力を消滅させることができる。
なお、ワイヤー76の全長のうち、一部が挿通されている図14のアウターケーブル90の両端部のうち、作動部材70側の端部に設けられている端部部材92の外面にも、ストップ部材94と2個のナット95,96が配置されているため、ナット95,96を緩めることにより端部部材92を、前述した連結部材30Aの挟着部97に対してワイヤー76の長さ方向に移動させて、この挟着部97と図18等で示したブラケット部材125との間のアウターケーブル90の長さ寸法を変更、調整する作業を行えるとともに、この作業後にナット95,96で挟着部97を挟着することで端部部材92を連結部材30Aに固定することができ、また、ナット95,96で挟着部97を挟着する以前においては、ナット95,96のうち、ストップ部材94側のナット96をストップ部材94に当ておくことにより、このナット96についての端部部材92における位置決めを行え、このため、この後に2個のナット95,96を緩めることで端部部材92を挟着部97に対してワイヤー76の長さ方向に移動させる作業を容易に行える。
本発明は、例えば、車庫用シャッター装置や窓用シャッター装置等の各種用途のためのシャッター装置の開閉移動するシャッターカーテンを電動式から手動式に、また手動式から電動式に切り替えるために利用することができる。
1 シャッターカーテン
6 巻取軸
14 巻取軸の回転体
26 開閉機
45 出力軸
46 一方の回転部材である駆動回転部材
48 他方の回転部材である被動回転部材
49 クラッチ
70 作動部材
76 紐状部材であるワイヤー
76A,76B ワイヤーを構成するワイヤー部材
85 ワイヤーの連結手段
90 アウターケーブル
93 被当接部材であって、覆い部材でもある端部部材
93A 雄ねじ部
98 ストップ部材
100,101 ナット
102 当接部材
125 不動部材であるブラケット部材
130 スライド移動量設定具

Claims (14)

  1. シャッターカーテンを開閉移動させるためにこのシャッターカーテンを巻き取り、繰り出すための巻取軸と、この巻取軸を回転させるための電動モータを備えている開閉機と、前記巻取軸と前記電動モータとの間に介設され、オンとなることにより前記電動モータの駆動力を前記巻取軸に伝達して前記シャッターカーテンを電動によって開閉移動可能とさせるとともに、オフとなることにより前記巻取軸と前記電動モータとの間を遮断して前記シャッターカーテンを手動によって開閉移動可能とさせるためのクラッチと、を含んで構成され、このクラッチが、前記電動モータ側の駆動回転部材と、前記巻取軸側の被動回転部材とを有するものとなっていて、同軸的に配置されているこれらの駆動回転部材と被動回転部材とのうち、一方の回転部材に、この一方の回転部材と切替操作器とを連結する紐状部材に前記切替操作器の切り替え操作により生ずる引っ張り力が作用することにより、前記一方の回転部材が他方の回転部材に対して軸方向にスライド移動することでこれらの回転部材の接続又は遮断が生じて前記クラッチが切り替えられるシャッター装置の電動と手動の切替装置において、
    前記紐状部材に、被当接部材に当接する当接部材が配置され、この当接部材よりも前記一方の回転部材側に配置されている前記被当接部材と前記当接部材とのうち、少なくとも一方が、前記被当接部材と前記当接部材との当接によって前記クラッチがオン、オフの切り替え可能となるために前記紐状部材の長さ方向に移動可能となっていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  2. 請求項1に記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記被当接部材と前記当接部材との両方が前記紐状部材の長さ方向に移動可能となっていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記被当接部材は、前記紐状部材の外部を覆う覆い部材となっていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  4. 請求項3に記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記紐状部材の全長の一部はアウターケーブルの内部に挿通され、前記覆い部材は、このアウターケーブルの長さ方向の端部に設けられた端部部材となっていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  5. 請求項3又は4に記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記覆い部材の外面には雄ねじ部が刻設されており、この雄ねじ部に、不動部材を挟着することで前記覆い部材が前記不動部材に取り付けられる2個のナットが螺合されているとともに、これらのナットを緩めることにより、前記覆い部材が前記紐状部材の長さ方向に前記不動部材に対して移動可能となっていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  6. 請求項5に記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記覆い部材の前記外面にはストップ部材が配置され、前記覆い部材と前記当接部材とが当接することにより前記クラッチのオン、オフの切り替えが可能となる以前において、前記2個のナットのうち、前記ストップ部材側のナットがこのストップ部材に当たることにより、前記ストップ部材側のナットについての前記覆い部材における位置決めが可能となっていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記クラッチをオン又はオフとさせるために必要となる前記一方の回転部材の前記軸方向へのスライド移動量を設定するためのスライド移動量設定具を備えていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  8. 請求項7に記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記スライド移動量設定具は、前記紐状部材を引っ張り操作したときに前記一方の回転部材が前記他方の回転部材側とは反対側へ移動することを阻止するものであることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  9. 請求項1~8のいずれかに記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置において、前記紐状部材は、この紐状部材の長さ方向の途中に設けられた連結手段によって連結、分離可能となっている複数本により形成されていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置。
  10. シャッターカーテンを開閉移動させるためにこのシャッターカーテンを巻き取り、繰り出すための巻取軸と、この巻取軸を回転させるための電動モータを備えている開閉機と、前記巻取軸と前記電動モータとの間に介設され、オンとなることにより前記電動モータの駆動力を前記巻取軸に伝達して前記シャッターカーテンを電動によって開閉移動可能とさせるとともに、オフとなることにより前記巻取軸と前記電動モータとの間を遮断して前記シャッターカーテンを手動によって開閉移動可能とさせるためのクラッチと、を含んで構成され、このクラッチが、前記電動モータ側の駆動回転部材と、前記巻取軸側の被動回転部材とを有するものとなっていて、同軸的に配置されているこれらの駆動回転部材と被動回転部材とのうち、一方の回転部材に、この一方の回転部材と切替操作器とを連結する紐状部材に前記切替操作器の切り替え操作により生ずる引っ張り力が作用することにより、前記一方の回転部材が他方の回転部材に対して軸方向にスライド移動することでこれらの回転部材の接続又は遮断が生じて前記クラッチが切り替えられるシャッター装置の電動と手動の切替装置を施工するための施工方法であって、
    前記紐状部材に、被当接部材に当接することにより、前記クラッチのオン、オフの切り替えが可能となる当接部材を配置するための第1作業工程と、
    前記当接部材よりも前記一方の回転部材側に配置されている前記被当接部材と前記当接部材のうち、少なくとも一方を前記紐状部材の長さ方向に移動させることで前記当接部材と前記被当接部材とを当接させるための第2作業工程と、
    を含むことを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法。
  11. 請求項10に記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法において、前記第2作業工程において、前記被当接部材と前記当接部材との両方を前記紐状部材の長さ方向に移動させることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法。
  12. 請求項10又は11に記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法において、前記被当接部材は、前記紐状部材の外部を覆う覆い部材となっていることを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法
  13. 請求項10~12のいずれかに記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法において、前記第2作業工程で前記紐状部材の長さ方向に移動させる前記少なくとも一方は、前記当接部材であり、この当接部材は、前記第1作業工程で前記紐状部材に仮カシメ加工により配置され、前記第2作業工程で前記紐状部材の長さ方向に移動させた前記当接部材をカシメ加工により前記紐状部材に固定することを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法。
  14. 請求項10~13のいずれかに記載のシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法において、前記第2作業工程を行う際に、前記クラッチをオン又はオフとさせるために必要となる前記一方の回転部材の前記軸方向へのスライド移動量をスライド移動量設定具によって設定することを特徴とするシャッター装置の電動と手動の切替装置の施工方法。
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