JP5287809B2 - 触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置 - Google Patents
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Description
この三元触媒では、前記有害物質である炭化水素(HC)および一酸化炭素(CO)を酸化する酸化反応が起こる一方、窒素酸化物(NOx)を還元する還元反応が起こることにより、排ガスの浄化が行われている。
特許文献1には、排出ガス浄化触媒の下流側に設置された排ガスセンサ(触媒下流側センサ)の異常を検出する技術が提案されている。この技術は、燃料カット中に触媒下流側センサの出力が所定区間を通過するのに要した応答時間を計測すると共に、所定期間における平均吸入空気量を求める。この平均吸入空気量が所定量以上の場合には、応答時間のばらつきが小さいと判断して、応答時間を異常判定値と比較して応答時間が異常判定値よりも大きければ触媒下流側センサに異常(応答性劣化)があると判定する。ただし、平均吸入空気量が所定量よりも小さい場合には、応答時間のばらつきが大きいと判断して、触媒下流側センサの異常診断を禁止する。これにより、異常判定値を厳しくしても、応答時間のばらつきに起因する誤判定を防止することができて、触媒下流側センサの異常検出精度を向上させうる。
前記パラメータ値は、吸入空気量の積算値であると共に、前記所定の閾値は前記吸入空気量の積算値に相関するものであって、前記劣化判定禁止手段は、前記吸入空気量積算値が前記所定の閾値未満の場合には、前記センサ劣化判定手段による前記劣化判定を禁止することが好ましい。
前記所定出力値は、前記触媒下流側排ガスセンサの活性化判定出力値と等しい又は略等しい値が設定されていることが好ましい。
前記パラメータ値を、燃料カットの開始時点から排ガスセンサの出力値が検出値帯域よりも酸素不足側に予め設定された所定出力値まで変化した時点までの時間としても、簡便に劣化判定を禁止する判断を行なうことができる。
前記所定出力値として、触媒下流側排ガスセンサの活性化判定出力値と等しい又は略等しい値が設定されていれば、確実に劣化判定を禁止する判断を行なうことができる。
図1〜図11は本発明の一実施形態にかかる触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置及びこれを備えた排ガス浄化触媒の劣化診断装置を説明するもので、図1は本劣化診断装置及びこれを有する内燃機関の概略構成図、図2は本劣化診断装置によるセンサ劣化判定を説明する図、図3は本劣化診断装置による変調度合いの拡張方向への操作を説明する図、図4はそのセンサ劣化判定を説明するタイムチャート、図5はその変調度合いの拡張方向への操作を説明するタイムチャート、図6〜図11はそれぞれその処理手順を説明するフローチャートである。
本実施形態にかかる内燃機関(以下、エンジンともいう)2は、火花点火式ガソリンエンジンであって、シリンダブロック4上にシリンダヘッド6が締結されて構成される。シリンダブロック4には複数の気筒8が直列に配設され、各気筒8内にピストン10が上下動自在に内装される。シリンダブロック4の下部にはクランクシャフト12が回転自在に支持され、このクランクシャフト12と各ピストン10とがコネクティングロッド14によりそれぞれ連結される。
エンジン2には、出力軸回転数(出力軸回転速度)Ne等を検出するクランク角センサ40、冷却水温度TWを検出する水温センサ42が装備される。また、吸気管28には、上流側から、エアクリーナ44,エアフローセンサ46,電子制御スロットル弁48及びサージタンク50が順に装備され、電子制御スロットル弁48と並列にISC(アイドルスピードコントローラ)52が装備されている。
排気系には、排気管32の下流側に位置して、排ガス浄化触媒としての三元触媒60及び図示しない消音装置が順に接続される。三元触媒60の上流側には上流側空燃比センサ(上流側排ガスセンサ)62が、三元触媒60の下流側には下流側酸素センサ(下流側排ガスセンサ)64が、それぞれ設けられている。上流側空燃比センサ62には広域空燃比センサ(全域空燃比センサ又はリニア空燃比センサとも言う)が用いられ、三元触媒60を通過する前の排ガス中の酸素に反応し、その濃度に応じて電圧を発生する。下流側酸素センサ64は、三元触媒60を通過した後の排ガス中の酸素に反応し、理論空燃比を境に出力電圧が急変する。
次に、ECU70の制御機能を説明する。
ECU70には、エンジン2を燃料噴射等の燃焼に係る制御を行なう機能(エンジン制御手段)72が備えられ、このうちの、燃料噴射制御について説明する。ドライバがエンジン2を始動すると同時に、ECU70による燃料噴射制御が実行される。この制御を開始すると、ECU70は、エアフローセンサ46およびクランク角センサ40の出力値に基づき一吸気行程あたりの吸気量情報A/Nを求め、その値と目標空燃比(通常は、理論空燃比)とから基本燃料噴射時間TBASEを算出する。
さらに、ECU70には、本劣化診断に係る制御機能として、下流側の酸素センサ64の劣化を判定する機能(センサ劣化判定手段)74と、排ガス浄化触媒60の劣化を判定する機能(触媒劣化判定手段)76と、センサ劣化判定手段74の判定結果に基づいて上流側空燃比センサ62の出力値(出力電圧)VOFのリッチ及びリーンの変調度合いを拡張方向に操作する機能(変調度合操作手段)78と、センサ劣化判定手段74によるセンサ劣化判定を禁止する機能(劣化判定禁止手段)74Aとが備えられる。
本実施形態では、下流側の酸素センサ64に、一般的なジルコニア酸素センサを用いているので、燃料カットを実施すると、下流側の酸素センサ64の出力電圧は低下する。酸素センサ64の応答性が劣化すると出力電圧の低下が緩慢になる。
そして、本ECU70には、下流側の酸素センサ64が正常であるにも関わらず異常(応答性劣化)があると判定してしまう不具合を回避するために、このような誤判定を招く状況下では、センサ劣化判定手段74によるセンサ劣化判定を禁止する劣化判定禁止手段74Aが設けられている。
このように、燃料カット直前の空燃比変化や触媒の酸素ストレージ作用の影響を大きく受ける場合には、酸素センサ64の出力が燃料カット直後早期に低下していくことから、通常時(燃料カット直前の空燃比変化や触媒の酸素ストレージ作用の影響をあまり受けない場合)と識別することができる。
Vrs(n)=k・Vrs(n−1)+(k−1)・Vr(n)
なお、
Vrs(n)は今回周期の下流側リッチ/リーン判定レベル基準値、
Vrs(n−1)は前回周期の下流側リッチ/リーン判定レベル基準値、
kはフィルタ乗数、
Vr(n)は今回周期の下流側酸素センサ64の出力値
である。
「所定の幅を有する下流側リッチ/リーン判定レベル」は、図3(b1)に示すように、下流側リッチ/リーン判定レベル基準値Vrs(n)に対して、予め設定された所定の幅を有する帯域として設定される。下流側リッチ/リーン判定レベル基準値Vrs(n)が時間と共に緩やかに上下動すると、下流側リッチ/リーン判定レベルも時間と共に緩やかに上下動することになる。
一方、上流側空燃比センサ62の反転周波数Nfは、上流側空燃比センサ62の出力値Vfが基準値(例えば、理論空燃比に対応した上流側空燃比センサ62の出力値Vfs)を横切った回数(反転数とも言う)と定義する。
そこで、予め、周波数比の判定基準値を設定して、Nr/Nfがこの判定基準値を超えたら三元触媒60の劣化(故障)と判定する。
この変調度合操作手段78は、センサ劣化判定手段74によって、下流側の酸素センサ64が微小劣化していることが判定されると、酸素センサ64の劣化度合いに応じて、上流側空燃比センサ62の出力値(出力電圧)VOFのリッチ及びリーンの変調度合いを拡張方向に操作する。なお、「変調度合いを拡張方向に操作する」とは、連続波の変調周期を拡張すること及び連続波の変調振幅を拡張することの何れか又は両方を示す。
酸素センサ64は応答性が劣化すると、図3(b1)に劣化と付す曲線で示すように、その出力値(出力電圧)の変化が弱まる。この例では、酸素センサ64が正常の場合には、下流側酸素センサ64の反転周波数Nrは10であり、Nr/Nfは1となり、明らかに三元触媒60の劣化(故障)が判定される状況であるのに、酸素センサ64が劣化した場合には、下流側酸素センサ64の反転周波数Nrは0であり、Nr/Nfは0となり、三元触媒60は正常であると誤判定されることになる。
本発明の一実施形態にかかる触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置及びこれをそなえた排ガス浄化触媒の劣化診断装置は、上述のように構成されるので、例えば、図4〜図9の各フローチャートに示すように、三元触媒60の劣化診断を行なうことができる。
フラグF2が0なら、下流側の酸素センサ64の出力が第1所定値以下になったかを判定する(ステップa20)。下流側の酸素センサ64の出力が第1所定値以下になったら、ステップa22に進んで、吸入空気量積算値が閾値(劣化判定禁止閾値)以上か否かを判定する。なお、この吸入空気量積算値の判定に係る閾値は、三元触媒60の劣化程度が大きいほど低下させている。
これにより、酸素センサ64が劣化していないにも関らず、酸素センサ64が劣化しているといった誤判定を回避することができる。
タイマ値Tslopeが故障判定値TslopeS以上なら、酸素センサ64が劣化していると判定し(ステップa34)、タイマ値Tslopeが故障判定値TslopeS未満なら、酸素センサ64が劣化していないと判定する(ステップa38)。また、経過時間Tslopeに基づいて、劣化のレベルを判定する(ステップa36)。
一方、このようにして、酸素センサ64の劣化のレベルが判明すると、例えば、図5に示すように、酸素センサ64の劣化のレベルを取り込んで(ステップc10)、酸素センサ64の劣化のレベルに応じて、上流側空燃比センサ62の出力値のリッチ及びリーンの変調度合いを拡張方向に操作する(ステップc12)。具体的には、図3(a1)に示す劣化していない場合の基準周期Tbaseに対して、図3(a2)に示すように、酸素センサ64の劣化度合いに応じた補正量α分だけ拡張する。
つまり、ドライバがイグニッションスイッチをONにしてエンジン2が始動すると、ECU70は、先ず上流側空燃比センサ62から出力された電圧が所定値を横切った上流側反転回数Nfを算出する(ステップb10)。
次に、ステップb14に進み、エアフローセンサ46にて検出された吸入空気量にスロットルポジションセンサ54により検出された電子制御スロットル弁48の開度θTHに基づいて補正することにより吸入空気量Qaを算出する。
次に、ステップb18に進み、周波数比Rに基づき三元触媒60の正常,異常の判定がされる。すなわち、周波数比Rが第1の所定周波数比R1(劣化判定所定値)よりも小さい場合には、ステップb20進み、周波数比Rが前記第1の所定周波数比R1(劣化判定所定値)と同じ、またはそれよりも大きい場合には、ステップb32に進む。ここで、前記第1の所定周波数比R1としては、例えば、0.1が挙げられる。
次に、ステップb22にて、前記周波数比Rの平均値Raveを算出する。この周波数比の平均値Raveは、Rave=ΣR/Xにて算出する。
続いて、ステップb26に進み、吸入空気量の平均値Qaveに応じて第2の周波数比R2を算出する。この第2の周波数比R2としては、所定の吸入空気量までは一定値となり、所定の吸入空気量より大きくなるとそれに比例して大きくなるような線分、および吸入空気量に応じて大きくなる線分により規定することができる。
図7に示すように、最初に、ステップd10にて、n=0と設定し、ステップd12に進む。ステップd12にて、モニタ条件を判定し、前記条件が成立した場合には、ステップd14に進み、前記条件が不成立の場合には、ステップd10に戻る。
ここで、前記モニタ条件としては、空燃比フィードバック制御が実施されていること、エンジン回転速度Neや吸入空気量Qが所定範囲内にあること、両センサ62,64が正常に作動していること等が挙げられる。
Ne1<Ne<Ne2…(1)
Q1<Q<Q2…(2)
ステップd14にて、上流側空燃比センサ62の出力値(電圧値)FrLAFが所定値(例えば、ストイキオに対応する値)R/L Levelを超えたか判定する。すなわち、前記FrLAFが所定値よりも大きい場合には、ステップd16に進み、前記FrLAFが所定値以下の場合には、ステップd18に進む。
ステップd18にて、R/LフラグをRと設定し、ステップd20に進む。
ステップd20にて、R/Lフラグの変化の有無を判定する。すなわち、R/LフラグがRからL、またはLからRに反転した場合には、ステップd22に進み、それ以外の場合であるR/Lフラグが反転しない場合には、ステップd24に進む。
ステップd24にて、所定時間経過したか判定する。所定時間経過した場合には、ステップd26に進み、所定時間経過しない場合には、ステップd12に戻る。
ステップd26にて、上流側空燃比センサ62における上流側反転回数Nfを算出する。すなわち、上流側反転回数Nfをnと設定する。
図8に示すように、最初に、ステップe10にて、m=0と設定し、ステップe12に進む。
ステップe12では、モニタ条件を判定し、この条件が成立した場合には、ステップe14に進み、前記条件が不成立の場合には、ステップe10に戻る。なお、このステップにおけるモニタ条件とは、上述したステップd12におけるモニタ条件と同じであり、その説明を省略する。
ステップe16では、下流側リッチ/リーン判定レベルを設定する。ここで、この下流側リッチ/リーン判定レベルは所定のヒステリシスであって、下流側リッチ/リーン判定レベルの上限値(リッチ側)TaHをH1(例えば、0.1V)として設定し、下流側リッチ/リーン判定レベルの下限値(リーン側)TaLをL1として設定し、ステップe20に進む。
ステップe20では、下流側リッチ/リーン判定レベル基準値RrO2F(下流側酸素センサフィルタ値)を算出する。すなわち、前記基準値RrO2Fは、下流側酸素センサ64の出力値を平均化処理して算出する。
ステップe28では、R/LフラグをリーンLと設定し、ステップe32に進む。
ステップe30では、R/Lフラグを更新せず、ステップe36に進む。
ステップe32では、R/Lフラグの変化の有無を判定する。すなわち、前記R/LフラグがRからL、またはLからRに反転した場合には、ステップe34に進み、それ以外の場合である前記R/Lフラグが反転しない場合には、ステップe36に進む。
ステップe36では、所定時間経過したか判定する。所定時間経過した場合には、ステップe38に進み、所定時間経過しない場合には、ステップe12に戻る。
ステップe38では、下流側酸素センサ64における下流側反転回数Nrを算出する。すなわち、下流側反転回数Nrをmと設定する。
図9に示すように、最初に、ステップf10にて、k=0と設定し、ステップf12に進む。
ステップf12では、吸入空気量の総和ΣQ=0と設定し、ステップf14に進む。
ステップf14では、モニタ条件を判定し、前記条件が成立した場合には、ステップf16に進み、前記条件が不成立の場合には、ステップf10に戻る。なお、このステップにおけるモニタ条件とは、上述したステップd12におけるモニタ条件と同じであり、その説明を省略する。
続いて、ステップf18に進み、kに1を加算し、ステップf20に進む。
ステップf20では、所定時間経過したか判定する。所定時間経過した場合には、ステップf22に進み、所定時間経過しない場合には、ステップf14に戻る。
ステップf22では、平均吸入空気量Qaを算出する。すなわち、この平均吸入空気量Qaは、Qa=ΣQ/kにて算出する。
ここで、酸素センサ64の劣化診断、及びその診断結果に基づいた三元触媒60の劣化診断のための変調周期の延長補正量αの算出のより詳細な処理例について、図10,図11のタイムチャートを用いて説明する。
また、図11は酸素センサ64の劣化診断結果に基づいて、三元触媒60の劣化診断のための変調周期の延長補正量αを算出する処理例を示すタイムチャートであり、ここでは、1D/C〜5D/Cまでの5回のドライビングサイクル(エンジン始動から停止までの期間)を例示している。
Tslope_MINはドライビングサイクル終了時に下記の条件(1),(2)の何れかが成立したら更新し、何れも成立しなければ前回値をホールドする。
・条件(1):今回のD/CのTslopeの最小値<TS
・条件(2):今回のD/CのTslopeの最小値≧TS且つ計測回数Tslope≧3回
Tslope_MINはECU内のバッテリバックアップRAMに記憶されており、次のドライビングサイクルにおいてTslope_MINに応じて変調周期の延長補正量αが算出される。そして下記の条件(3),(4),(5)の全てが成立したら変調周期の延長(算出された補正量αによる変調周期の拡張)を実施する。
・条件(3):Tslopeの最小値≧TS
・条件(4):水温(エンジン冷却水温)≧所定温度(暖気終了後条件)
・条件(5):吸入空気量≧所定値(エンジンが安定作動している条件)
図11に示すように、1回目のドライビングサイクル1D/Cでは、下流側酸素センサ64は正常であり、ドライビングサイクル終了時に条件(1)を満たしているのでTslope_MINを更新する。
3回目のドライビングサイクル1D/Cでは、Tslope_MINが大きい(2D/C目の下流側センサ酸素64の劣化度合いが大きい)ため、変調周期の延長補正量がTslope_MINに応じた所定値になる。条件(3)を満たすと共に条件(4),(5)を満たした場合は変調周期の延長(算出された補正量αによる変調周期の拡張)を実施する。また、下流側酸素センサ64は正常であり、ドライビングサイクル終了時に条件(1)を満たしているのでTslope_MINを更新する。
このようなロジックを用いることで、下流側酸素センサ64が微小劣化した場合でも三元触媒60の劣化診断を精度良く行なうことができる。
したがって、本装置によれば、触媒下流側酸素センサの劣化診断について、燃料カット直前の空燃比変化や触媒の酸素ストレージ作用の影響を大きく受ける場合には、燃料カット中に下流側の酸素センサ64の出力が検出値帯域を通過する時間も長くなるので、応答時間が故障判定値よりも大きくなり、酸素センサ64が劣化していると誤判定してしまうが、このとき、酸素センサ64の出力が燃料カット直後から早期に低下していくことに着目して、通常時(燃料カット直前の空燃比変化や触媒の酸素ストレージ作用の影響をあまり受けない場合)と識別し、影響を大きく受ける場合には、劣化判定禁止処理をするので、上記誤判定を回避することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲でかかる実施形態を適宜変更して実施しうることはもちろんである。
例えば、上記の実施形態では、触媒上流側排ガスセンサが空燃比センサの例を説明したが、触媒上流側排ガスセンサが酸素センサの場合でも適用することができる。
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
8 気筒
10 ピストン
12 クランクシャフト
14 コネクティングロッド
16 燃焼室
18 吸気ポート
20 排気ポート
22 吸気バルブ
24 排気バルブ
26 インテークマニホールド
28 吸気管
30 エキゾーストマニホールド
32 排気管
34 燃料噴射弁
36 点火プラグ
38 点火コイル
40 クランク角センサ
42 水温センサ
44 エアクリーナ
46 エアフローセンサ
48 電子制御スロットル弁
50 サージタンク
52 ISC(アイドルスピードコントローラ)
54 スロットルポジションセンサ
56 大気圧センサ
58 吸気温度センサ
60 三元触媒
62 上流側空燃比センサ(上流側排ガスセンサ)
64 下流側酸素センサ(下流側排ガスセンサ)
66 警告灯
70 電子制御ユニット(ECU)
72 エンジン制御手段
74 センサ劣化判定手段
74A 劣化判定禁止手段
76 触媒劣化判定手段
76A レベル演算手段
76B 下流側反転周波数演算手段
76C 周波数比演算手段
78 変調度合操作手段
Claims (5)
- 内燃機関の排気通路の排ガス浄化触媒の下流側に装備された排ガスセンサの劣化を診断する触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置であって、
前記内燃機関の燃料カットを実施する内燃機関制御手段と、
前記燃料カットを実施しているときに前記排ガスセンサの出力値が酸素過剰側に変化しながら予め設定された検出値帯域を通過する際の経過期間を予め設定された故障判定値と比較して、前記経過期間が前記故障判定値よりも大きければ、前記触媒下流側排ガスセンサは劣化していると判定するセンサ劣化判定手段と、
前記燃料カットの開始時点から前記排ガスセンサの出力値が前記検出値帯域よりも酸素不足側に予め設定された所定出力値まで変化した時点までの期間に応じたパラメータ値を、所定の閾値と比較して、前記パラメータ値が前記所定の閾値未満の場合には、前記センサ劣化判定手段による前記劣化判定を禁止する劣化判定禁止手段とを備えている
ことを特徴とする、触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置。 - 前記パラメータ値は、吸入空気量の積算値であると共に、前記所定の閾値は前記吸入空気量の積算値に相関するものであって、前記劣化判定禁止手段は、前記吸入空気量積算値が前記所定の閾値未満の場合には、前記センサ劣化判定手段による前記劣化判定を禁止する
ことを特徴とする、請求項1記載の触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置。 - 前記パラメータ値は、前記燃料カットの開始時点から前記排ガスセンサの出力値が前記検出値帯域よりも酸素不足側に予め設定された所定出力値まで変化した時点までの時間であると共に、前記所定の閾値は前記時間に相関するものであって、前記劣化判定禁止手段は、前記時間が前記所定の閾値未満の場合には、前記センサ劣化判定手段による前記劣化判定を禁止する
ことを特徴とする、請求項1記載の触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置。 - 前記排ガス浄化触媒の劣化の程度を判定する触媒劣化程度判定手段を備え、
前記所定の閾値は、前記判定された前記排ガス浄化触媒の劣化の程度が大きいほど小さい値とされる
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置。 - 前記所定出力値は、前記触媒下流側排ガスセンサの活性化判定出力値と等しい又は略等しい値が設定されている
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の触媒下流側排ガスセンサの劣化診断装置。
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