JP5287212B2 - 光源装置、画像表示装置、および時分割色分離光の光生成方法 - Google Patents

光源装置、画像表示装置、および時分割色分離光の光生成方法 Download PDF

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Description

この発明は、電極間の放電により点灯する放電灯の駆動技術に関する。
空間変調素子としてDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス:Texas Instruments社の商標)を使用したプロジェクタでは、白色光を放射するメタルハライドランプ等の放電灯からの光を、カラーホイールを用いて時間的に赤、青、緑等の色光に分割することが行われている。この放電灯を交流のランプ駆動電流により駆動する場合、ランプ駆動電流の極性の変換がカラーホイールのブランキング期間以外で行われると、極性変換の瞬間における光出力の変動により、画面の明るさが変動するおそれがある。この問題を解決するため、特許文献1では、色フィルタのセグメント境界が光ビームを横切るブランキング期間において、ランプ駆動電流の極性を変換することが提案されている。
特開2003−162001号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている方法によって放電灯を駆動した場合、放電灯内部における温度分布が定常的となり、電極の軸などに電極材が局所的に堆積して、電極材の針状結晶が成長する場合がある。この場合、針状結晶から放電灯の内壁への異常放電等により放電灯の劣化が急速に進行し、放電灯の寿命が短くなるおそれがある。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、放電灯をより長期間にわたって使用可能にすることを目的とする。
本発明は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。例えば、本発明は、光源装置であって、2つの電極を有する放電灯と、前記放電灯の一方の電極に対する他方の電極の極性を交互に切り替えつつ、前記放電灯に電力を供給して前記放電灯を点灯する放電灯点灯部と、点灯した前記放電灯から射出される光を受けて異なる色の光を順次射出する時分割色分離部とを備え、前記放電灯点灯部は、前記極性を前記時分割色分離部から射出される光の色の変化に同期して切り替えるとともに、前記極性切替の一周期において前記極性が正極性である正極性期間の比率であるデューティ比が所定時間以上にわたって一定の値に維持されている維持期間として、第1の維持期間と、前記第1の維持期間とは前記デューティ比が異なる第2の維持期間とを設けることにより前記デューティ比を変調し、前記放電灯の劣化状態に基づいて、前記極性切替の一周期の長さを変更する光源装置として実現することができる。その他、本発明は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
光源装置であって、2つの電極を有する放電灯と、前記放電灯の一方の電極に対する他方の電極の極性を交互に切り替えつつ、前記放電灯に電力を供給して前記放電灯を点灯する放電灯点灯部と、点灯した前記放電灯から射出される光を受けて異なる色の光を順次射出する時分割色分離部とを備え、前記放電灯点灯部は、前記極性を前記時分割色分離部から射出される光の色の変化に同期して切り替えるとともに、前記極性切替の一周期において前記極性が正極性である正極性期間の比率であるデューティ比が所定時間以上にわたって一定の値に維持されている維持期間として、第1の維持期間と、前記第1の維持期間とは前記デューティ比が異なる第2の維持期間とを設けることにより前記デューティ比を変調する光源装置。
この適用例によれば、デューティ比が互いに異なる第1の維持期間と第2の維持期間とを設けることによりデューティ比が変調される。これらの維持期間では、所定時間以上にわたってデューティ比が一定の値に維持されているので、放電灯内部における温度分布を非定常的な状態にすることができる。このように温度分布が非定常的になることにより、電極材の局所的な堆積の原因と考えられる定常的な対流の形成が抑制され、電極の局所的な堆積を抑制することができる。そのため、劣化の原因となる針状結晶等の形成が抑制され、放電灯をより長期間にわたって使用することが可能となる。また、極性を色の変化に同期して切り替えることにより、極性の切替に伴う出射光量の変動に起因する映像の劣化を抑制することができる
[適用例2]
適用例1記載の光源装置であって、前記時分割色分離部は、前記異なる色の光を周期的に射出し、前記極性切替の一周期は、前記色の変化の周期の整数倍である光源装置。
極性切替の一周期を色の変化の周期の整数倍とすることにより、色が変わる時間間隔が一定でない場合においても各維持期間におけるデューティ比の設定がより容易となる。
[適用例3]
適用例1または2記載の光源装置であって、前記放電灯の劣化状態に基づいて、前記極性切替の一周期の長さを変更する光源装置。
極性切替の一周期の長さを劣化状態に基づいて変更することにより、放電灯の使用初期と放電灯の劣化が進行した後との双方で、より適切な条件で放電灯を駆動することができる。そのため、放電灯の使用可能な期間をより長くすることができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれか記載の光源装置であって、前記放電灯点灯部は、所定の変調パターンに従って前記デューティ比を変調し、前記変調パターンは、前記放電灯の劣化状態に基づいて変更される光源装置。
この適用例によっても、変調パターンを劣化状態に基づいて変更することにより、放電灯の使用初期と放電灯の劣化が進行した後との双方で、より適切な条件で放電灯を駆動することができる。そのため、放電灯の使用可能な期間をより長くすることができる。
[適用例5]
適用例3または4記載の光源装置であって、さらに、前記放電灯に所定の電力を供給する際の前記2つの電極間の電圧であるランプ電圧を取得するランプ電圧取得部を備え、前記放電灯の劣化状態は、前記ランプ電圧に基づいて判断される光源装置。
一般的に、ランプ電圧は放電灯の劣化が進行するにつれて上昇する。そのため、本適用例によれば、放電灯の劣化状態をより的確に把握することが可能となる。
[適用例6]
適用例1ないし5のいずれか記載の光源装置であって、前記放電灯点灯部は、前記時分割色分離部から射出される光の色に応じて、前記放電灯に供給する電力を設定する光源装置。
この適用例によれば、前記時分割色分離部から射出される光の色に応じて、前記放電灯に供給する電力を設定することにより、ホワイトバランスをより適切に設定することがより容易となる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、放電灯の駆動装置と駆動方法、放電灯を使用した光源装置とその制御方法、放電灯を用いて時間的に色が異なる光を生成する光生成方法、それらの装置あるいは方法を利用した画像表示装置、等の態様で実現することができる。
A1.プロジェクタの構成:
図1は、本発明の第1実施例を適用するプロジェクタ1000の概略構成図である。プロジェクタ1000は、白色光源装置100と、色分離装置310と、照明光学系320と、空間変調装置330と、投写光学系340とを備えている。
白色光源装置100は、放電灯500が取り付けられた光源ユニット110と、放電灯500を駆動する放電灯駆動装置200とを有している。放電灯500は、放電灯駆動装置200から電力の供給を受けて放電し略白色の光を放射する。光源ユニット110は、放電灯500の放射光を色分離装置310に向けて射出する。なお、光源ユニット110および放電灯駆動装置200の具体的な構成や機能については、後述する。
色分離装置310は、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)のフィルタを有する円盤状のカラーホイール312と、カラーホイール制御部314とを有している。カラーホイール312は、カラーホイール制御部314により制御されるモータ(図示しない)により、所定の回転数(図1の例では、120Hz)で回転する。カラーホイール312が回転することにより、光源ユニット110から色分離装置310への入射光の光路OP上に位置するフィルタは、順次入れ替わる。これにより、光路OP上に位置するフィルタに対応して、光源ユニット110からの略白色の光から時間的に異なる色光(時分割色光)が生成され、色分離装置310から射出される。カラーホイール制御部314は、また、カラーホイール312あるいはモータに取り付けられたセンサの出力信号を受け取り、光路OP上に位置するフィルタがR,G,Bのいずれであるかを特定する。カラーホイール制御部314は、特定したフィルタを表す信号(フィルタ特定信号)を放電灯駆動装置200に供給する。
照明光学系320は、ロッドレンズ322と、凹面鏡324とを有している。色分離装置310において生成された時分割色光は、ロッドレンズ322と凹面鏡324とを介して、空間変調装置330を均一に照明する。
空間変調装置330は、照明光学系320から入射した時分割色光を空間的に変調して、変調した光を投写光学系340に向けて射出する。なお、第1実施例では、空間変調装置330として、画素ごとにマイクロミラーを設け、マイクロミラーの角度を変えることにより投写光学系340の方向に反射する光をオン・オフするDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス:Texas Instruments社の商標)を用いている。但し、空間変調装置330としては、空間変調装置330への入射光を空間的に変調して投写光学系340に射出することが可能であれば、種々の変調装置を用いることができる。例えば、磁気光学効果を用いた磁気光学空間変調装置や、液晶による空間変調装置(ライトバルブ)等を用いることも可能である。この場合、照明光学系320、空間変調装置330、および投写光学系340の位置関係は、適宜変更される。
投写光学系30は、入射した光をスクリーンSCR上に投影する。上述のように、第1実施例のプロジェクタ1000では、時分割色光が空間変調装置330により空間変調される。このように、空間変調された時分割色光がスクリーンSCR上に投影することにより、スクリーンSCR上にはフルカラーの映像が表示される。
図2は、白色光源装置100の構成を示す説明図である。白色光源装置100は、上述のように、光源ユニット110と放電灯駆動装置200とを有している。光源ユニット110は、放電灯500と、回転楕円形の反射面を有する主反射鏡112とを備えている。放電灯500の発光部と、ロッドレンズ322の入射側端は、それぞれ主反射鏡112のいわゆる焦点に配置される。主反射鏡112と放電灯500とは、無機接着剤116により接着されている。
放電灯500は、放電灯本体510と、球面状の反射面を有する副反射鏡520とを無機接着剤522で接着することにより形成されている。放電灯本体510は、例えば、石英ガラスなどのガラス材料で形成されている。放電灯本体510には、タングステン等の高融点金属の電極材で形成された2つの電極610,710と、2つの接続部材620,720と、2つの電極端子630,730とが設けられている。電極610,710は、その先端部が放電灯本体510の中央部に形成された放電空間512において対向するように配置されている。放電空間512には、放電媒体として、希ガス、水銀、金属ハロゲン化合物等を含むガスが封入されている。接続部材620,720は、電極610,710と、電極端子630,730とをそれぞれ電気的に接続する部材である。
放電灯500の電極端子630,730は、それぞれ放電灯駆動装置200に接続されている。放電灯駆動装置200は、電極端子630,730に接続されている。放電灯駆動装置200は、カラーホイール制御部314から供給されるフィルタ特定信号に基づいて、放電灯500に供給するパルス状の交流電流(交流パルス電流)を発生する。放電灯500に交流パルス電流が供給されると、放電空間512内の2つの電極610,710の先端部の間で、アークARが生じる。アークARは、アークARの発生位置から全方位に向かって光を放射する。副反射鏡520は、一方の電極710の方向に放射される光を、主反射鏡112に向かって反射する。このように、電極710方向に放射される光を主反射鏡112に向かって反射することにより、電極710方向に放射される光を有効に利用することができる。なお、以下では、副反射鏡520が設けられている側の電極710を「副鏡側電極710」とも呼び、他方の電極610を「主鏡側電極610」とも呼ぶ。
図3は、放電灯駆動装置200の概略構成を示す説明図である。放電灯駆動装置200は、駆動制御部210と、コンバータ220と、コンバータ制御部230と、インバータ240と、インバータ制御部250とを有している。
駆動制御部210は、CPU810と、ROMおよびRAMで構成されるメモリ820と、タイマ830と、コンバータ制御部230およびインバータ制御部250と信号を授受するための入出力ポート840とを備えるコンピュータとして構成されている。駆動制御部210のCPU810は、タイマ830の出力と入出力ポート840が取得した信号とに基づいて、メモリ820に格納されたプログラムを実行することにより、給電条件設定部812と、デューティ比変調部814としての機能を実現する。
給電条件設定部812は、入出力ポート840を介してコンバータ制御部230とインバータ制御部250とに制御信号を送出することにより、放電灯500に供給する交流パルス電流の給電条件を設定する。具体的には、給電条件設定部812は、放電灯に供給する交流パルス電流の電力値を指定する制御信号をコンバータ制御部230に送出し、交流パルス電流の周波数およびデューティ比を指定するための制御信号をインバータ制御部250に送出する。デューティ比変調部814は、放電灯500に供給する交流パルス電流を変調するため、給電条件設定部812に、デューティ比の変調パターンを設定する。
コンバータ220は、放電灯駆動装置200に設けられた高圧電源回路(図示しない)から供給される高圧直流電力を降圧する降圧型コンバータ(バック・コンバータ)として構成されている。コンバータ220は、スイッチング素子Q1と、チョークコイルL1と、ダイオードD1と、コンデンサC1とを有している。スイッチング素子Q1は、コンバータ制御部230から供給されるスイッチ制御信号によりオン・オフ状態が制御される。スイッチング素子Q1のオン・オフ(チョッピング)により降圧された電力は、インバータ240に供給される。コンバータ制御部230は、スイッチング素子Q1のオン状態のデューティ比を制御することにより、放電灯500に給電条件設定部812により指定された電力を供給するように、インバータ240に供給する電圧を調整する。
インバータ240は、フルブリッジ接続された4個のスイッチング素子Q21〜Q24から構成されたフルブリッジインバータである。これらのスイッチング素子Q21〜Q24は、インバータ制御部250から供給されるスイッチ制御信号によりオン・オフ状態が制御される。スイッチング素子Q21,Q24のペアと、スイッチング素子Q22,Q23のペアとが交互にオン状態になることにより、2つのブリッジ中間点242、244のそれぞれに接続された放電灯500には、極性は交互に切り替えられた交流パルス電流が供給される。インバータ制御部250は、給電条件設定部812からの制御信号と、カラーホイール制御部314から供給されるフィルタ特定信号とに基づいて、スイッチング素子Q21〜Q24のオン・オフ状態を制御する。なお、交流パルス電流の極性の切替については、後述する。
A2.デューティ比の変調:
図4は、第1実施例におけるデューティ比の変調パターンの一例を示す説明図である。図4において、横軸は時間を表しており、縦軸はデューティ比を表している。なお、以下では、放電灯500に流れる電流(ランプ電流)が主鏡側電極610から副鏡側電極710に流れる際の電流値を正の値とし、交流パルス電流の極性の切替周期に対する正値の電流が流れる期間の長さをデューティ比として用いている。
図4に示すように、デューティ比は、所定の時間Tm(図4では1秒)ごとに、所定の変化量ΔD(約33.3%)で変更されている。すなわち、第1実施例の変調パターンには、デューティ比が低い値(33.3%)に維持される長さがTmの期間T11と、デューティ比が高い値(66.7%)に維持される長さがTmの期間T12とが交互に設けられている。
図5は、ランプ電流の極性が切り替えられる様子を示す説明図である。図5(a)は、光路OP(図1)上に位置するフィルタを示している。図5(b)および図5(c)は、図4に示すようにデューティ比が一定値に維持されている期間(維持期間)T11,T12のそれぞれにおけるランプ電流の時間変化を示している。図5(d)は、比較例として、維持期間を設けていない場合のランプ電流の時間変化を示している。
図5(a)に示すように、光路OP上のフィルタは、カラーホイール312の回転数(120Hz)に応じた回転周期Tr(1/120秒)で入れ替わる。第1実施例のカラーホイール312では、R,G,Bの各フィルタの幅を全て同じ幅としている。そのため、各フィルタが光路OP上に位置する時間は、いずれも回転周期Trの1/3の長さとなっている。
図5に示すように、ランプ電流の切替周期は、カラーホイール312の回転周期Tr(1/120秒)となっている。そのため、ランプ電流の周波数は、カラーホイール312の回転数と同じ120Hzとなっている。
低デューティ比の維持期間T11では、図5(b)に示すように、ランプ電流の極性は、Gフィルタが光路OP上に位置する期間において正となり、BフィルタおよびRフィルタが光路OP上に位置する期間において負となる。そのため、維持期間T11におけるデューティ比は、図4に示すように約33.3%(1/3)となる。
高デューティ比の維持期間T12では、図5(c)に示すように、ランプ電流の極性は、GフィルタおよびBフィルタが光路OP上に位置する期間において正となり、Rフィルタが光路OP上に位置する期間において負となる。そのため、維持期間T12におけるデューティ比は、図4に示すように約66.7%(2/3)となる。
一方、図5(d)に示す比較例では、カラーホイール312の回転周期Trごとに、デューティ比が高い状態と、デューティ比が低い状態とが切り替えられている。これにより、デューティ比の平均値は、50%に保たれている。これは、デューティ比が高い状態のまま、あるいは、デューティ比が低い状態のまま放電灯500を駆動することにより、電極610,710の一方の温度が過度に上昇して電極610,710が偏って消耗することを抑制するために行われる。
図5に示すように、第1実施例においては、ランプ電流の極性の切替は、光路上に位置するフィルタが入れ替わる色変化のタイミングにおいて行われている。このように、ランプ電流の極性の切替を色変化に同期させることにより、極性の切替に伴う出射光量の変動に起因する映像の劣化(照度の低下やビートノイズの発生)を抑制することができる。
A3.デューティ比の変調による電極の温度変化の評価結果:
デューティ比の変調が電極610,710の温度に与える影響を調べるため、実際にデューティ比を変調して、電極610,710がどのように変化するかの評価を行った。図6は、温度変化の評価に使用したデューティ比の変調パターンを示している。
使用した変調パターンでは、デューティ比が最も低い維持期間Tlの20%から、デューティ比が最も高い維持期間Thの80%まで、デューティ比を10%ずつ変更した。各デューティ比において、維持期間を5秒とし、60秒の周期でデューティ比を変調した。
図7は、評価に用いた放電灯500の中央部を模式的に示す説明図である。図7に示すように、電極610は、芯棒612と、コイル部614と、本体部616と、突起618を有している。電極610は、放電灯本体510への封入前の段階において、芯棒612に電極材(タングステン等)の線材を巻き付けてコイル部614を形成し、形成されたコイル部614を加熱・溶融することにより形成される。これにより、電極610の先端側には、熱容量が大きい本体部616と、アークARの発生位置となる突起618が形成される。副鏡側電極710も、主鏡側電極610と同様に形成される。
温度の測定は、この主鏡側電極610に形成された本体部616の略中央付近の星印の測定位置MPにおいて行った。アークARの発生により高温となった測定位置MPの温度は、放射温度計を用いて測定した。
図8(a)および図8(b)は、デューティ比の変調による主鏡側電極610の温度変化を示すグラフである。図8(a)のグラフは、図6に示したグラフ表示期間における主鏡側電極610の温度変化を示している。図8に示すように、主鏡側電極610の温度は、デューティ比が高くなるにつれて、すなわち、主鏡側電極610が陽極として動作する期間が長くなるにつれて上昇した。これは、アークARにより陰極から放出された電子が、陽極に衝突した際に運動エネルギが熱エネルギに変換されることによる。
図8(b)は、デューティ比が50%の維持期間の前後における主鏡側電極610の温度変化を示すグラフである。図8(b)に示すように、デューティ比が40%から50%に増加することにより、主鏡側電極610の温度は、約40K上昇した。また、デューティ比が50%から60%に増加することにより、主鏡側電極610の温度は、約25K上昇した。
図9は、デューティ比が変更された際の電極温度の過渡特性を示すグラフである。図9は、デューティ比が40%から50%に増加させた際の主鏡側電極610の温度変化を示している。図9に示すように、デューティ比を変更してから約0.5秒経過すると、主鏡側電極610の温度は安定した。この安定期の前に、主鏡側電極610の温度変化がなだらかになる準安定期が観測された。主鏡側電極610の温度変化が大きい過渡期における温度の上昇量Δtを、切替前の安定期の温度と、切替後において準安定期が始まる際の温度との差とすると、上昇量Δtの1/2の温度差が生じる時間があれば、十分に主鏡側電極610の温度を変化させることが可能である。この結果から、維持期間の長さは、0.1秒以上とするのが好ましく、0.5秒以上とするのがさらに好ましいことが判った。一方、図5(d)に示す比較例では、短時間(1/120秒)でデューティ比が変化するため、電極610,710の温度はほとんど変化しないことが判った。
A4.維持期間の影響:
図10は、デューティ比の維持期間の有無が電極610,710に与える影響を模式的に示す説明図である。図10(a)は、デューティ比の維持期間を設けていない場合、すなわち、図5(d)に示すようにランプ電流の極性を切り替えた際の放電灯500の中央部を示している。図10(b)は、デューティ比の維持期間を設けた第1実施例により放電灯500を駆動した際の放電灯500の中央部を示している。
放電灯500を点灯すると、放電空間512内に封入されたガスは、アークARの発生により加熱され、放電空間512内において対流する。比較例のように維持期間を設けない場合、両電極610,710における温度分布は定常的となる。両電極610,710における温度分布が定常的となることにより、放電空間512内には定常的な対流CFが発生する。対流するガス中には、アークARによって溶融蒸発した電極材が含まれている。そのため、定常的な対流CFが生じている場合、図10(a)に示すように、電極先端部よりも温度が低い芯棒612,712やコイル部614,714に電極材が局所的に堆積する。これにより、ハッチングで示す電極材の針状結晶が、芯棒612,712やコイル部614,714上において成長する。
このように針状結晶が成長すると、ランプの始動時など本体部616,716や突起618,718の温度が十分に上昇していない場合において、針状結晶から放電空間512の内壁に向かってアークが発生する場合がある。針状結晶から放電空間512の内壁に向かってアークが発生すると、内壁自体が劣化する。さらに、内壁が劣化する際の酸化ケイ素(SiO2)の飛散および分解により、ハロゲンサイクルが乱されて電極材の蒸発が促進される。このように、デューティ比の維持期間を設けない場合、針状結晶が成長することにより、内壁自体が劣化し、あるいは、ハロゲンサイクルの異常が発生して電極の本体部616,617および突起618,718の形状が崩れるため、放電灯500の寿命が短くなるおそれがある。
一方、第1実施例によれば、デューティ比を変調するとともに、デューティ比が一定の値に維持される維持期間を設けることにより、両電極610,710における温度分布は時間的に変動する。そのため、図10(b)に示すように、放電空間512内における定常的な対流CFの発生が抑制される。定常的な対流CFの発生が抑制されることにより、局所的な電極材の堆積とそれによる針状結晶の成長が抑制される。なお、定常的な対流CFの形成を回避するためには、所定の期間Tmの長さを1分以下とするのがより好ましい。
このように、第1実施例によれば、ランプ電流の極性の切替が、光路上に位置するフィルタが入れ替わるタイミング、すなわち、時分割色光の色が変化するタイミングにおいて行われている。そのため、極性の切替に伴う出射光量の変動に起因する映像の劣化を抑制することができる。また、デューティ比の変調を行う際に、デューティ比が一定に維持される維持期間を設けることにより、放電空間512内で定常的な対流CFが発生することを抑制することができる。そのため、定常的な対流CFに起因する針状結晶の成長を抑制し、針状結晶の成長による放電灯500の寿命の低下を抑制することができる。
B.第2実施例:
図11は、第2実施例におけるデューティ比の変調パターンの一例を示す説明図である。第2実施例では、放電灯500の劣化状態に応じて変調パターンを切り替える点で、第1実施例と異なっている。他の点は、第1実施例と同様である。
第2実施例では、放電灯500の劣化状態を、放電灯500のランプ電圧に基づいて検出する。ここで、ランプ電圧とは、放電灯500を定電力駆動する際の電極610,710間の電圧をいう。ランプ電圧は、例えば、コンバータ220(図2)の2つの出力端子間の電圧として取得することが可能である。取得したランプ電圧は、コンバータ制御部230と入出力ポート840とを通じて、デューティ比変調部814により取得される。デューティ比変調部814は、取得したランプ電圧に基づいて、給電条件設定部812に設定するデューティ比の変調パターンを変更する。このように、コンバータ制御部230は、ランプ電圧を取得することが可能に構成されているため、「ランプ電圧取得部」とも謂うことができる。
なお、放電灯500の劣化状態は、他の方法で検出することも可能である。例えば、本体部616,716の平坦化に伴うアークジャンプの発生や、放電空間512内部の黒化に伴う光量の低下に基づいて検出することも可能である。この場合、アークジャンプの発生や光量の低下は、例えば、放電灯500に近接して配置されたフォトダイオード等の光センサを用いて検出することができる。
第2実施例においては、ランプ電圧が所定の閾値(図11の例では90V)未満である場合(低ランプ電圧時)には、図11(a)に示すように、維持期間が切り替わる際のデューティ比の変化量ΔDが小さい(約16.7%)変調パターンが使用される。一方、ランプ電圧が所定の閾値以上である場合(高ランプ電圧時)には、図11(b)に示すように、変化量ΔDが大きい(約33.3%)変調パターンが使用される。
図11(a)に示す低ランプ電圧時には、デューティ比は、維持期間T21における約16.7%から維持期間T25における約83.3%までの範囲で変調されている。これらの維持期間T21,T25と、デューティ比が中間的な値をとる他の維持期間(T22〜T24)との長さTmは、それぞれ1秒としている。上述のように、デューティ比は、約16.7%の変化量ΔDで段階的に変更されている。これにより、低ランプ電圧時には、8秒の周期でデューティ比が変調される。図11(b)に示す高ランプ電圧時の変調パターンは、第1実施例における変調パターンと同じであるので、ここではその説明を省略する。
図12は、低ランプ電圧時においてランプ電流の極性が切り替えられる様子を示す説明図である。図12(a)は、光路OP(図1)上に位置するフィルタを示している。図12(b)ないし図12(f)は、それぞれ、維持期間T21〜T25におけるランプ電流の時間変化を示している。なお、高ランプ電圧時におけるランプ電流の極性切替は、図5に示す第1実施例と同じである。
図12に示すように、低ランプ電圧時において、ランプ電流の切替周期は、カラーホイール312の回転周期Tr(1/120秒)の2倍の周期となっている。したがって、ランプ電流の周波数は、カラーホイール312の回転数(120Hz)の1/2の60Hzとなっている。
デューティ比が最も低い維持期間T21では、図12(b)に示すように、ランプ電流の極性は、カラーホイール312が2回転する期間のうち、最初の回転周期TrのGフィルタが光路OP上に位置する期間において正となり、BフィルタおよびRフィルタが光路OP上に位置する期間において負となる。また、次の回転周期Trにおいては、負に維持される。そのため、維持期間T21におけるデューティ比は、図11(a)に示すように約16.7%(1/6)となる。
維持期間T22では、図12(c)に示すように、ランプ電流の極性は、カラーホイール312が2回転する期間のうち、最初の回転周期TrのGフィルタおよびBフィルタが光路OP上に位置する期間で正となり、Rフィルタが光路OP上に位置する期間において負となる。また、次の回転周期Trにおいては、負に維持される。そのため、維持期間T22におけるデューティ比は、図11(a)に示すように約33.3%(2/6=1/3)となる。
維持期間T23では、図12(d)に示すように、ランプ電流の極性は、カラーホイール312が2回転する期間のうち、最初の回転周期Trにおいて正に維持され、次の回転周期Trにおいて負に維持される。そのため、維持期間T23におけるデューティ比は、図11(a)に示すように50%(3/6=1/2)となる。
維持期間T24では、図12(e)に示すように、ランプ電流の極性は、カラーホイール312が2回転する期間のうち、最初の回転周期Trにおいて正に維持される。そして、次の回転周期Trでは、Gフィルタが光路OP上に位置する期間において正となり、BフィルタおよびRフィルタが光路OP上に位置する期間において負となる。そのため、維持期間T24におけるデューティ比は、図11(a)に示すように約66.7%(4/6=2/3)となる。
デューティ比が最も高い維持期間T25では、図12(f)に示すように、ランプ電流の極性は、カラーホイール312が2回転する期間のうち、最初の回転周期Trにおいて正に維持される。そして、次の回転周期Trでは、GフィルタおよびBフィルタが光路OP上に位置する期間において正となり、Rフィルタが光路OP上に位置する期間において負となる。そのため、維持期間T25におけるデューティ比は、図11(a)に示すように約83.3%(5/6)となる。
このように、第2実施例においても、ランプ電流の極性の切替は、光路OP上に位置するフィルタが入れ替わる色変化のタイミングにおいて行われている。そのため、ランプ電流の極性切替に伴う出射光量の変動に起因する映像の劣化を抑制することができる。
第2実施例では、低ランプ電圧時には、維持期間ごとのデューティ比の変化量ΔDを小さく(約16.7%)し、高ランプ電圧時には、維持期間ごとのデューティ比の変化量ΔDを大きく(約33.3%)している。通常、デューティ比の変化量ΔDが大きいほど、電極610,710の突起618,718(図7)の形状が安定的に維持され、より長期間にわたって安定的にアークを発生させることができる。一方、デューティ比の変化量ΔDが小さいほど、放電灯500に加わる熱衝撃が小さくなる。そのため、劣化が進んでいない低ランプ電圧時にデューティ比の変化量ΔDを小さくし、劣化が進んだ高ランプ電圧時にデューティ比の変化量ΔDを大きくすることにより、熱衝撃による放電灯500の損傷を抑制するとともに、劣化が進んだ放電灯500をより長期間にわたって使用することが可能となる。
なお、第2実施例では、低ランプ電圧時の変調パターンでは、デューティ比を維持期間T21の約16.7%から維持期間T25の約83.3%までの間で段階的に変えているが、デューティ比の変調パターンは必ずしもこの限りでない。例えば、維持期間T21および維持期間T25を除いて変調範囲を狭くした変調パターンを用いることも可能である。
また、低ランプ電圧時において、変調パターンから維持期間T21(デューティ比約16.7%)と、維持期間T23(デューティ比50%)と、維持期間T25(デューティ比約83.3%)を除くものとしてもよい。この場合、変調パターンは高ランプ電圧時と同一となるが、ランプ電流の極性切替周期(周波数)は高ランプ電圧時よりも長くなる。一般に、劣化が進んだ放電灯500では、低周波で駆動するとフリッカが発生しやすくなる。この場合、高ランプ電圧時のランプ電流の周波数が高くなり、フリッカの発生を抑制することが可能となる。
第2実施例では、高ランプ電圧時において、ランプ電流の極性切替を第1実施例と同様に行うことによりデューティ比の変化量ΔDを大きくしているが、低ランプ電圧時の変調パターンから維持期間T21(デューティ比約16.7%)と、維持期間T23(デューティ比50%)と、維持期間T25(デューティ比約83.3%)を除くことによりデューティ比の変化量ΔDを大きくすることも可能である。この場合、ランプ電流の極性切替パターンおよびランプ電流の極性切替周期(周波数)は、低ランプ電圧時と同じになっている。
以上の説明から明らかなように、第2実施例では、放電灯の劣化状態に基づいて、少なくともランプ電流の極性切替パターン、ランプ電流の極性切替周期、およびデューティ比の変調パターンのいずれかを変えることにより、放電灯500をより長期間にわたって用いることが可能となる。
C.第3実施例:
図13は、第3実施例においてランプ電流の極性が切り替えられる様子を示す説明図である。第3実施例は、光路OP(図1)上に位置するフィルタに応じて、ランプ電流の絶対値が変更されている。他の点は、第1実施例と同様である。なお、ランプ電流の絶対値を変更した場合においても、ランプ電圧は略一定の値となる。そのため、ランプ電流の絶対値を変更することは、放電灯500に供給する交流パルス電流の電力値を変更することに相当する。
光路OP上に位置するフィルタ(すなわち、時分割色光の色)に応じたランプ電流の絶対値の変更は、カラーホイール制御部314(図3)が出力するフィルタ特定信号を、駆動制御部210あるいはコンバータ制御部230に供給することにより行うことができる。例えば、フィルタ特定信号を、駆動制御部210に供給する場合、駆動制御部210の給電条件設定部812は、入出力ポート840を介して取得したフィルタ特定信号に基づいて、コンバータ制御部230に設定する電力値を変更する。これにより、ランプ電流の絶対値は、フィルタに応じて変更することができる。
図13(a)は、光路OP上に位置するフィルタを示している。図13(b)および図13(c)は、低デューティ比の維持期間T11と高デューティ比の維持期間T12とのようにデューティ比が一定値に維持されている期間(維持期間)T11,T12のそれぞれにおけるランプ電流の時間変化を示している。
第3実施例では、図13(b)および図13(c)に示すように、Gフィルタが光路OP上に位置する期間において、ランプ電流の絶対値を最小にしている。一方、Rフィルタが光路OP上に位置する期間において、ランプ電流の絶対値を最大にしている。このように、光路OP上に位置するフィルタに応じてランプ電流の絶対値を変更することにより、カラーホイール312におけるR,G,Bの各フィルタの幅を全て同じ幅としたまま、放電灯500からの出射光が完全な白色でないために生じるホワイトバランスのずれを抑制することができる。また、プロジェクタ1000(図1)における表示内容(コンピュータの画面表示や、テレビや映画の投影)に応じて、ホワイトバランスをより適切に設定することができる。
上述のように、R,G,Bの各フィルタの幅を全て同じ幅とすることにより、各フィルタが光路OP上に位置する時間は、いずれも同じ長さ(Tr/3)となる。そのため、光路上に位置するフィルタが入れ替わる色変化のタイミングにおいてランプ電流の極性切替を行う場合においても、デューティ比の変化量ΔDを一定に保つことが可能となり、デューティ比の変調をより的確に行うことが可能となる。
なお、第3実施例では、1種類の変調パターンを用いる場合において、ランプ電流の絶対値を変更しているが、第2実施例のように、互いに異なる変調パターンでデューティ比を変調する場合にランプ電流の絶対値を変更することも可能である。
D.変形例:
なお、この発明は上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記各実施例では、ランプ電流の極性切替周期をカラーホイール312の回転周期Tr(1/120秒)の整数倍としているが、ランプ電流の極性切替周期は、必ずしもこの限りでない。例えば、図14に示すように、ランプ電流の極性切替周期を回転周期Trよりも長くする(図14の例では4/3Tr)ことも可能である。図14の例では、デューティ比は、図14(b)に示す期間T41の25%と、図14(c)に示す期間T42の50%と、図14(d)に示す期間T43の75%との3つの値にそれぞれ維持される。ただし、R,G,Bの各フィルタの幅が異なる場合(すなわち、色が変わる時間間隔が一定でない場合)においても各維持期間におけるデューティ比の設定がより容易となる点で、ランプ電流の極性切替周期をカラーホイール312の回転周期Trの整数倍とするのがより好ましい。
D2.変形例2:
上記各実施例では、R,G,Bの各フィルタの幅を同一としたカラーホイール312を用いているが、他の種類のカラーホイールを用いることも可能である。例えば、放電灯500の発光スペクトルに合わせてR,G,Bの各フィルタの幅を変えることも可能である。この場合、ランプ電流の絶対値を一定にしたまま、ホワイトバランスをとることが可能である。なお、フィルタにより幅が異なる場合、極性切替周期内のランプ電流の極性切替パターンを反転させることにより、デューティ比を変化させることも可能である。
D3.変形例3:
上記各実施例では、カラーホイール312にR,G,Bの3つのフィルタを設けているが、カラーホイールに、R,G,Bの各フィルタに加えて白色(W)のフィルタや黄色(Y)のフィルタを設けるものとしてもよい。この場合、ランプ電流の極性切替パターンおよび、デューティ比の変調パターンは、適宜変更される。
D4.変形例4:
上記各実施例では、カラーホイール312を回転させ、光路OP上に位置する透過型フィルタを周期的に切り替えることにより時間的に色が異なる時分割色光を生成しているが、カラーホイール312を用いずに時分割色光を生成することも可能である。例えば、反射型のフィルタとして、異なる色の光を反射するダイクロイックミラーを複数設けたカラーホイールを回転させて、時分割色光を生成することも可能である。また、光路上に複数の透過型フィルタを配置し、各透過型フィルタの放電灯500側あるいは照明光学系310側に設けられたシャッタを開閉することにより時分割色光を生成することができる。この場合、時分割色光の色を非周期的に変化させることも可能である。
D5.変形例5:
上記各実施例では、本発明をプロジェクタ1000(図1)に適用しているが、本発明は、放電灯を光源とし、時分割色光によりカラー画像を表示する装置であれば、種々の画像表示装置に適用することが可能である。
本発明の第1実施例を適用するプロジェクタの概略構成図。 白色光源装置の構成を示す説明図。 放電灯駆動装置の概略構成を示す説明図。 第1実施例におけるデューティ比の変調パターンの一例を示す説明図。 ランプ電流の極性が切り替えられる様子を示す説明図。 温度変化の評価に使用したデューティ比の変調パターン。 評価に用いた放電灯500の中央部を模式的に示す説明図。 デューティ比の変調による電極の温度変化を示すグラフ。 デューティ比が変更された際の電極温度の過渡特性を示すグラフ。 デューティ比の維持期間の有無が電極に与える影響を模式的に示す説明図。 第2実施例におけるデューティ比の変調パターンの一例を示す説明図。 低ランプ電圧時においてランプ電流の極性が切り替えられる様子を示す説明図。 第3実施例においてランプ電流の極性が切り替えられる様子を示す説明図。 ランプ電流の極性切替パターンの変形例。
符号の説明
100…白色光源装置
110…光源ユニット
112…主反射鏡
116…無機接着剤
200…放電灯駆動装置
2003…特開
210…駆動制御部
220…コンバータ
230…コンバータ制御部
240…インバータ
242…ブリッジ中間点
250…インバータ制御部
310…色分離装置
312…カラーホイール
314…カラーホイール制御部
320…照明光学系
322…ロッドレンズ
324…凹面鏡
330…空間変調装置
340…投写光学
00…放電灯
510…放電灯本体
512…放電空間
520…副反射鏡
522…無機接着剤
610,710…電極
612,712…芯棒
614,714…コイル部
616,716…本体部
618,718…突起
620,720…接続部材
630,730…電極端子
810…CPU
812…給電条件設定部
814…デューティ比変調部
820…メモリ
830…タイマ
840…入出力ポート
1000…プロジェクタ
C1…コンデンサ
D1…ダイオード
L1…チョークコイル
Q1…スイッチング素子
Q21〜Q24…スイッチング素子
SCR…スクリーン

Claims (8)

  1. 光源装置であって、
    2つの電極を有する放電灯と、
    前記放電灯の一方の電極に対する他方の電極の極性を交互に切り替えつつ、前記放電灯に電力を供給して前記放電灯を点灯する放電灯点灯部と、
    点灯した前記放電灯から射出される光を受けて異なる色の光を順次射出する時分割色分離部と
    を備え、
    前記放電灯点灯部は、前記極性を前記時分割色分離部から射出される光の色の変化に同期して切り替えるとともに、前記極性切替の一周期において前記極性が正極性である正極性期間の比率であるデューティ比が所定時間以上にわたって一定の値に維持されている維持期間として、第1の維持期間と、前記第1の維持期間とは前記デューティ比が異なる第2の維持期間とを設けることにより前記デューティ比を変調し、
    前記放電灯の劣化状態に基づいて、前記極性切替の一周期の長さを変更する
    光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置であって、
    前記時分割色分離部は、前記異なる色の光を周期的に射出し、
    前記極性切替の一周期は、前記色の変化の周期の整数倍である
    光源装置。
  3. 請求項1または2記載の光源装置であって、
    前記放電灯点灯部は、所定の変調パターンに従って前記デューティ比を変調し、
    前記変調パターンは、前記放電灯の劣化状態に基づいて変更される
    光源装置。
  4. 請求項または記載の光源装置であって、さらに、
    前記放電灯に所定の電力を供給する際の前記2つの電極間の電圧であるランプ電圧を取得するランプ電圧取得部を備え、
    前記放電灯の劣化状態は、前記ランプ電圧に基づいて判断される
    光源装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか記載の光源装置であって、
    前記放電灯点灯部は、前記時分割色分離部から射出される光の色に応じて、前記放電灯に供給する電力を設定する
    光源装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか記載の光源装置であって、
    前記所定時間は、0.1秒である
    光源装置。
  7. 画像表示装置であって、
    表示用の光を放射する2つの電極を有する放電灯と、
    前記放電灯の一方の電極に対する他方の電極の極性を交互に切り替えつつ、前記放電灯に電力を供給して前記放電灯を点灯する放電灯点灯部と、
    点灯した前記放電灯から射出される光を受けて異なる色の光を順次射出する時分割色分離部と
    を備え、
    前記放電灯点灯部は、前記極性を前記時分割色分離部から射出される光の色の変化に同期して切り替えるとともに、前記極性切替の一周期において前記極性が正極性である正極性期間の比率であるデューティ比が所定時間以上にわたって一定の値に維持されている維持期間として、第1の維持期間と、前記第1の維持期間とは前記デューティ比が異なる第2の維持期間とを設けることにより前記デューティ比を変調し、
    前記放電灯の劣化状態に基づいて、前記極性切替の一周期の長さを変更する
    画像表示装置。
  8. 2つの電極を有する放電灯を用いて時間的に色が異なる時分割色分離光を生成する時分割色分離光の生成方法であって、
    前記放電灯に電力を供給することにより点灯した前記放電灯から射出される光を受けて異なる色の光を順次生成し、
    前記放電灯に前記電力を供給する際に、前記放電灯の一方の電極に対する他方の電極の極性を前記生成される光の色の変化に同期して交互に切り替え
    前記極性切替の一周期において前記極性が正極性である正極性期間の比率であるデューティ比が所定時間以上にわたって一定の値に維持されている維持期間として、第1の維持期間と、前記第1の維持期間とは前記デューティ比が異なる第2の維持期間とを設けることにより前記デューティ比を変調し、
    前記放電灯の劣化状態に基づいて、前記極性切替の一周期の長さを変更する
    時分割色分離光の生成方法。
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