JP5286513B2 - フレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板 - Google Patents

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Description

本発明は、錫ウィスカの抑制及びウィスカによる端子間の短絡を防止するフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板に関するものである。
フレキシブルフラットケーブルは、長方形状の断面を持つ平角導体に導体の劣化を防止するためのめっきを施した平角線を絶縁性のフィルム上に平行になるように並べ、さらに上部からもフィルムで貼り合わせた構造を持つケーブルである。
また、フレキシブルプリント基板は、絶縁フィルム上に導体を貼り付け、あるいは導体材料をフィルム上に堆積させ、所望の回路パターンになるようにエッチング加工した後めっきを施すという方法で作成される回路基板である。
図7、8に示すように、フレキシブルフラットケーブル70及びフレキシブルプリント基板71の端部は、共にコネクタ72と接合するために、コネクタピン73と嵌合するめっき付き導体74の面がむき出しになっており、フレキシブルフラットケーブル70及びフレキシブルプリント基板71とコネクタ72との間隔調整や挿抜時の強度確保のためにPET樹脂に代表される絶縁性の補強板75が導入されている。
フレキシブルフラットケーブル70及びフレキシブルプリント基板71は薄いという特徴を生かして、狭いスペースに配置することができ、また柔軟性があるため、動きのある部分に配置したりする電子機器配線材として広く使用されている。
特開2006−124788号公報 特開2006−156800号公報 特開2007−294501号公報
これらフレキシブルフラットケーブル70及びフレキシブルプリント基板71の端部は図7に示すようにコネクタ72に挟み込まれ、図9に示すようにコネクタ72によりめっき付き導体74は押し込まれる構造により電気的な接続がなされているが、その嵌合部から発生する圧力により、特にめっきの材質に錫を用いた場合、ウィスカ76と呼ばれる幅1ミクロン程度、長さは長いもので100ミクロンを超えるひげ状の結晶が成長することが知られており、ウィスカ76が隣のめっき付き導体74と接触した際に短絡を起こしてしまうという問題点がある。
ウィスカ76を抑制する方法として錫めっき中に鉛を入れる方法が長年採られてきたが、昨今の鉛フリー化が進むにつれ、めっきにも鉛を使用することができなくなっている。
そこで、鉛フリーのめっきにおいて錫めっきを融点以上に加熱し冷却することでウィスカ76を抑制することができると言われているが、フレキシブルフラットケーブル70及びフレキシブルプリント基板71端部のように外部から圧力が加わる部分では十分な抑制方法になっていない。
ウィスカ76を抑制するための他の手段として、ウィスカ76を発生させる外力を低減させる方法と、ウィスカ76の成長方向を制限することにより短絡を防止する方法が解決策として考えられる。
ウィスカ76を発生させる外力を低減させる方法として、めっきの表面を粗化して接触面積を減らし、コネクタ72との接合によるウィスカ76を抑制する方法が採られているが(例えば、特許文献1、2参照)、接触の状況によってはウィスカ76を発生させてしまう。
また、ウィスカ76の成長方向を制限することにより短絡を防止する方法として、導体の製造時に導体部に凹みを作ることでウィスカ76を抑制する方法が採られているが(例えば、特許文献3参照)、このような加工はエッチングを利用して配線パターンを形成するフレキシブルプリント基板でなければ適用できないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、コネクタピンと接合した際の外部から加えられる力により発生するウィスカを抑制し、またウィスカが発生した場合でも隣接するめっき付き導体との短絡のない構造を持つフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、純錫あるいは非鉛の錫合金めっきが施されためっき付き導体を、第1及び第2の絶縁性フィルム間に挟むと共に、前記第1の絶縁性フィルム端部から前記めっき付き導体が露出するよう両フィルムを貼り合わせ、その露出部に位置し、かつ、前記めっき付き導体とは反対側の前記第2の絶縁性フィルム面に補強板を貼り合わせて構成され、その補強板と前記露出部とをコネクタに嵌合すると共に前記めっき付き導体前記コネクタ内のコネクタピンとを接触させて電気的に接続するためのフレキシブルフラットケーブルにおいて、前記めっき付き導体と前記コネクタピンとが接触した際にそのめっき付き導体と前記第2の絶縁性フィルムを補強板側に弛ませる逃げ溝を、前記補強板に形成したフレキシブルフラットケー
ブルである。
請求項2の発明は、前記補強板は、前記逃げ溝を除いた表面が第2の絶縁性フィルムに貼り合わせられる請求項1に記載のフレキシブルフラットケーブルである。
請求項3の発明は、前記逃げ溝は、前記めっき付き導体の長手方向に沿って形成されると共に、その左右幅は、前記めっき付き導体の導体幅以上にされ、前記逃げ溝の深さは、前記めっき付き導体と前記第2の絶縁性フィルムが弛んでも前記逃げ溝内に空洞部が存在する深さにされる請求項1又は2に記載のフレキシブルフラットケーブルである。
請求項4の発明は、前記逃げ溝は、前記めっき付き導体の長手方向と直交する方向に沿って形成されると共に、その前後幅は、前記コネクタピンで押圧される部分よりも大きい幅にされ、前記逃げ溝の深さは、前記めっき付き導体と前記第2の絶縁性フィルムが弛んでも前記逃げ溝内に空洞部が存在する深さにされる請求項1又は2に記載のフレキシブルフラットケーブルである。
請求項5の発明は、前記第2の絶縁性フィルムには、前記逃げ溝上で且つ前記めっき付き導体と前記コネクタピンとが接触する位置に穴が形成される請求項1〜4のいずれかに記載のフレキシブルフラットケーブルである。
請求項6の発明は、第1の絶縁性フィルム上に、配線回路を形成すると共にその配線回路の導体表面に純錫あるいは非鉛の錫合金めっきを施して導体構造を形成し、該導体構造上を第2の絶縁性フィルムで覆うと共に、前記導体構造の一部が前記第2の絶縁性フィルムから露出するよう両フィルムを貼り合わせ、その露出部に位置し、かつ、前記導体構造とは反対側の前記第1の絶縁性フィルム面に補強板を貼り合わせて構成され、その補強板と前記露出部とをコネクタに嵌合すると共に前記導体構造前記コネクタ内のコネクタピンとを接触させて電気的に接続するためのフレキシブルプリント基板において、前記補強板に、前記導体構造と前記コネクタピンとが接触した際にその導体構造と前記第1の絶縁性フィルムを補強板側に弛ませる逃げ溝を形成したことを特徴とするフレキシブルプリン
ト基板である。
請求項7の発明は、前記補強板は、前記逃げ溝を除いた表面が第1の絶縁性フィルムに貼り合わせられる請求項8に記載のフレキシブルプリント基板である。
請求項8の発明は、前記逃げ溝は、前記導体構造の長手方向に沿って形成されると共に、その左右幅は、前記導体構造の導体幅以上にされ、前記逃げ溝の深さは、前記導体構造と前記第1の絶縁性フィルムが弛んでも前記逃げ溝内に空洞部が存在する深さにされる請求項6又は7に記載のフレキシブルプリント基板である。
請求項9の発明は、前記逃げ溝は、前記導体構造の長手方向と直交する方向に沿って形成されると共に、その前後幅は、前記コネクタピンで押圧される部分よりも大きい幅にされ、前記逃げ溝の深さは、前記導体構造と前記第1の絶縁性フィルムが弛んでも前記逃げ溝内に空洞部が存在する深さにされる請求項6又は7に記載のフレキシブルプリント基板である。
請求項10の発明は、前記第1の絶縁性フィルムには、前記逃げ溝上で且つ前記導体構造と前記コネクタピンとが接触する位置に穴が形成される請求項6〜9のいずれかに記載のフレキシブルプリント基板である。
本発明によれば、コネクタピンと接合した際の外部から加えられる力により発生するウィスカを抑制し、またウィスカが発生した場合でも隣接するめっき付き導体との短絡を防止できる。
本発明のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板の補強板の平面図及び横断面図である。 本発明のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板の露出部の横断面図である。 本発明のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板をコネクタに嵌合したときの露出部の横断面図である。 本発明のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板の補強板の変形例を示す平面図及び縦断面図である。 本発明のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板の補強板の変形例を示す平面図及び横断面図である。 本発明のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板の補強板の変形例を示す平面図及び横断面図である。 本発明及び従来のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板とコネクタと嵌合させた様子を示す斜視図である。 本発明及び従来のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板の露出部の拡大斜視図である。 従来のフレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルプリント基板をコネクタに嵌合したときの露出部の横断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
本発明のフレキシブルフラットケーブルの基本的な構造は、図7、8に示した従来のフレキシブルフラットケーブル70と同様であるので、同じ部材には同様の符号を付す。
図7、8で説明したように、本発明のフレキシブルフラットケーブル1は、純錫あるいは非鉛の錫合金めっき4が施されためっき付き導体74を、第1及び第2の絶縁性フィルム2,3間に挟むと共に、第1の絶縁性フィルム2端部からめっき付き導体74が露出するよう両フィルム2,3を貼り合わせ、その露出部5に位置し、かつ、めっき付き導体74とは反対側の第2の絶縁性フィルム3面に補強板6を貼り合わせて構成され、その補強板6と露出部5とをコネクタ72に嵌合すると共にめっき付き導体74をコネクタ72内のコネクタピン73とを接触させて電気的に接続するためのものである。
めっき付き導体74のサイズは一例として幅0.3mm、厚さ30μm程度であり、第1及び第2の絶縁性フィルム2,3の厚さは例えば30μm程度であり、補強板6の厚さは例えば150μm程度である。また、補強板6は、PET樹脂などの絶縁性材料からなる。
さて、本発明は、フレキシブルフラットケーブルをコネクタに嵌合したときに、めっき付き導体が受ける外力を無くしてめっき付き導体でのウィスカの発生を抑制し、またウィスカが発生したとしても短絡を防止するものである。
図1は、第1の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルの補強板の平面図及び横断面図であり、図2は、第1の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルの露出部の横断面図であり、図3は、第1の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルをコネクタに嵌合したときの露出部の横断面図である。
図1〜3に示すように、本発明のフレキシブルフラットケーブル1の補強板6には、めっき付き導体74とコネクタピン73とが接触した際にそのめっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3を補強板6側に弛ませる逃げ溝7が形成されている。補強板6は、逃げ溝7を除いた表面が第2の絶縁性フィルム3に貼り合わせられている。
逃げ溝7は、めっき付き導体74の長手方向に沿って形成される。逃げ溝7の左右幅(紙面左右方向の幅)は、めっき付き導体74の導体幅以上にされる。これは、逃げ溝7の左右幅が、めっき付き導体74の導体幅より小さいと、めっき付き導体74とコネクタピン73とが接触した際にめっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3を補強板6側に十分に弛ませることができないからである。
逃げ溝7の深さは、めっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3が弛んでも逃げ溝7内に空洞部8が存在する深さにされる。又は、めっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3の変形(弛み)量を考慮して嵌合による変形後に逃げ溝7の空洞部8がゼロとなるような深さとしてもよい(めっき付き導体74と逃げ溝7の底部は応力ゼロの状態で接している)。
以上の条件を満たせば、逃げ溝7の形状は規定されない。また、逃げ溝7のサイズは、一例として左右幅0.35mm、深さ60μm程度である。
このフレキシブルフラットケーブル1の作用を説明する。
逃げ溝7が形成されていない従来のフレキシブルフラットケーブル70及びフレキシブルプリント基板71では、図9に示すように、コネクタ72との嵌合を行うと、めっき付き導体74のめっき90及び内部導体91がコネクタピン73により補強板75側へ押し込まれる。
しかし、補強板75及び絶縁性フィルム92、補強板75の間はそれぞれ接着剤により固定されているため、嵌合時に加わる外力はめっき90及び内部導体91に集中することとなる。
このときの力がウィスカ76を発生させる駆動力になるため、結果としてウィスカ76を発生させやすくする。さらにウィスカ76の成長方向は、コネクタピン73とめっき90表面からなる接線とフレキシブルフラットケーブル70及びフレキシブルプリント基板71平行方向のなす角θ(例えば30度以下と小さい)方向である。長いウィスカ76が伸びる、あるいは隣接するめっき付き導体74からも同様にウィスカ76が成長すると互いに接触し、その結果短絡が起こる。
これに対して、本発明のフレキシブルフラットケーブル1の補強板6には、めっき付き導体74とコネクタピン73とが接触した際にそのめっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3を補強板6側に弛ませる逃げ溝7が形成されているので、フレキシブルフラットケーブル1をコネクタ72に嵌合させると、図3に示すようにめっき付き導体74は、コネクタピン73を包み込むように変形し(弛み)、第2の絶縁性フィルム3は、空洞部8の方へ押し込まれる。
このように、変形することで、コネクタ72との嵌合によるコネクタピン73による外力は変形に使用され、ウィスカ76を生成するための力としては蓄積されないこととなる。
また、めっき付き導体74がコネクタピン73を包み込むように変形することで、めっき付き導体74とコネクタピン73により形成される接線とフレキシブルフラットケーブル1のめっき付き導体74が並ぶ方向とがなす角θが図9に示した従来のフレキシブルフラットケーブル70の角θよりも大きくなり、このような状況下でウィスカ76が発生したとしても、ウィスカ76の成長方向は角θ以上に制限されるため、ウィスカ76と隣接するめっき付き導体74との接触による短絡が起こる可能性は低くなる。
以上要するに、第1の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブル1によれば、補強板6に、めっき付き導体74とコネクタピン73とが接触した際にそのめっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3を補強板6側に弛ませる逃げ溝7が形成されているので、コネクタピン73と接合した際の外部から加えられる力により発生するウィスカ76を抑制し、またウィスカ76が発生した場合でも隣接するめっき付き導体74との短絡を防止できる。
また、逃げ溝7は、めっき付き導体74の長手方向に沿って形成されると共に、その左右幅は、めっき付き導体74の導体幅以上にされ、逃げ溝7の深さは、めっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3が弛んでも逃げ溝7内に空洞部8が存在する深さにされるので、めっき付き導体74とコネクタピン73とが接触した際にめっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3を補強板6側に十分に弛ませ、コネクタピン73から加えられる外力を相殺することができる。これにより、ウィスカ76を抑制し、またウィスカ76が発生した場合でも隣接するめっき付き導体74との短絡を防止できる。
次に、第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルは、基本的には上述したフレキシブルフラットケーブル1と同様の構成であるが、逃げ溝の構成が異なる。
具体的には、図4に示すように、補強板6に形成された逃げ溝41が、めっき付き導体74の長手方向と直交する方向に沿って形成されている点が異なる。
逃げ溝41の前後幅(紙面上下方向の幅)は、コネクタ72と嵌合したときにコネクタピン73と接触することがないように、コネクタピン73で押圧される部分(範囲)よりも大きい(広い)幅にされ、逃げ溝41の深さは、めっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3が弛んでも逃げ溝41内に空洞部42が存在する深さにされる。以上の条件を満たせば、逃げ溝41の断面形状は例えば楕円状でも矩形状でもよく、形状は特に規定されない。
第2の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルによれば、上述のフレキシブルフラットケーブル1と同様に、コネクタピン73と接合した際の外力を逃げ溝41で逃がして、外力により発生するウィスカ76を抑制し、またウィスカ76が発生した場合でも隣接するめっき付き導体74との短絡を防止できる。
次に、第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルは、基本的には上述したフレキシブルフラットケーブル1と同様の構成であるが、逃げ溝の構成が異なる。
具体的には、図5に示すように、嵌合時にコネクタピン73が接触する位置には、補強板6が接触しないようにめっき付き導体74の直下のみでなく、隣接するめっき付き導体74間の直下を含めためっき付き導体74下部の広範囲に逃げ溝51が形成されている点が異なる。
逃げ溝51の深さは、めっき付き導体74と第2の絶縁性フィルム3が弛んでも逃げ溝51内に空洞部52が存在する深さにされる。以上の条件を満たせば、逃げ溝51の断面形状は例えば楕円状でも矩形状でもよく、形状は特に規定されない。
第3の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルによれば、上述のフレキシブルフラットケーブル1と同様に、コネクタピン73と接合した際の外力を逃げ溝51で逃がして、外力により発生するウィスカ76を抑制し、またウィスカ76が発生した場合でも隣接するめっき付き導体74との短絡を防止できる。
次に、第4の実施の形態を説明する。
第4の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルは、基本的には上述した第1〜第3の実施の形態と同様の構成であるが、第2の絶縁性フィルム3の構成が異なる。
具体的には、図6に示すように、第2の絶縁性フィルム3には、第1〜第3の実施の形態で説明した逃げ溝7,41,51(図6では、逃げ溝7)上で且つめっき付き導体74とコネクタピン73とが接触する位置に穴61が形成されている点が異なる。
この穴61は、コネクタピン73と接するめっき付き導体74下部に形成されていればよく、必ずしも図6に示す形状に限定されるものではない。
第4の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルによれば、上述のフレキシブルフラットケーブル1と同様に、コネクタピン73と接合した際の外力を、逃げ溝7,41,51と第2の絶縁性フィルム3に形成された穴61とで逃がして、外力により発生するウィスカ76を抑制し、またウィスカ76が発生した場合でも隣接するめっき付き導体74との短絡を防止できる。
次に、本発明のフレキシブルプリント基板を説明する。
本発明のフレキシブルプリント基板の基本的な構造は、図7、8に示した従来のフレキシブルプリント基板71と同様であるので、同じ部材には同様の符号を付す。
図7、8で説明したように、本発明のフレキシブルプリント基板100は、第1の絶縁性フィルム10上に、配線回路11を形成すると共にその配線回路11の導体表面に純錫あるいは非鉛の錫合金めっき4を施して導体構造12を形成し、導体構造12上を第2の絶縁性フィルム13で覆うと共に、導体構造12の一部が第2の絶縁性フィルム13から露出するよう両フィルム10,13を貼り合わせ、その露出部5に位置し、かつ、導体構造12とは反対側の第1の絶縁性フィルム10面に補強板6を貼り合わせて構成され、その補強板6と露出部5とをコネクタ72に嵌合すると共に導体構造12をコネクタ72内のコネクタピン73とを接触させて電気的に接続するためのものである。
本発明のフレキシブルプリント基板100は、補強板6に、導体構造12とコネクタピン73とが接触した際にその導体構造12と第1の絶縁性フィルム10を補強板6側に弛ませる逃げ溝を形成した点に特徴がある。
この逃げ溝としては、上述の第1〜3の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルで説明した逃げ溝7,41,51のいずれかが形成されている。
また、上述の第4の実施の形態に係るフレキシブルフラットケーブルで第2の絶縁性フィルム3に穴61を形成する形態を説明したが、図6に示すように第1の絶縁性フィルム10に穴62を形成することで、フレキシブルプリント基板100にも適用することができる。
本発明のフレキシブルプリント基板100によれば、補強板6に、導体構造12とコネクタピン73とが接触した際にその導体構造12と第1の絶縁性フィルム10を補強板6側に弛ませる逃げ溝7,41,51及び/または穴62が形成されているので、コネクタピン73と接合した際の外部から加えられる力により発生するウィスカ76を抑制し、またウィスカ76が発生した場合でも隣接するめっき付き導体74との短絡を防止できる。
1 フレキシブルフラットケーブル
2,10 第1の絶縁性フィルム
3,13 第2の絶縁性フィルム
12 導体構造
5 露出部
6 補強板
7 逃げ溝
61,62 穴
73 コネクタピン
74 めっき付き導体
76 ウィスカ
100 フレキシブルプリント基板

Claims (10)

  1. 純錫あるいは非鉛の錫合金めっきが施されためっき付き導体を、第1及び第2の絶縁性フィルム間に挟むと共に、前記第1の絶縁性フィルム端部から前記めっき付き導体が露出するよう両フィルムを貼り合わせ、その露出部に位置し、かつ、前記めっき付き導体とは反対側の前記第2の絶縁性フィルム面に補強板を貼り合わせて構成され、その補強板と前記露出部とをコネクタに嵌合すると共に前記めっき付き導体前記コネクタ内のコネクタピンとを接触させて電気的に接続するためのフレキシブルフラットケーブルにおいて、
    前記めっき付き導体と前記コネクタピンとが接触した際にそのめっき付き導体と前記第2の絶縁性フィルムを補強板側に弛ませる逃げ溝を、前記補強板に形成したことを特徴とするフレキシブルフラットケーブル。
  2. 前記補強板は、前記逃げ溝を除いた表面が第2の絶縁性フィルムに貼り合わせられる請求項1に記載のフレキシブルフラットケーブル。
  3. 前記逃げ溝は、前記めっき付き導体の長手方向に沿って形成されると共に、その左右幅は、前記めっき付き導体の導体幅以上にされ、前記逃げ溝の深さは、前記めっき付き導体と前記第2の絶縁性フィルムが弛んでも前記逃げ溝内に空洞部が存在する深さにされる請求項1又は2に記載のフレキシブルフラットケーブル。
  4. 前記逃げ溝は、前記めっき付き導体の長手方向と直交する方向に沿って形成されると共に、その前後幅は、前記コネクタピンで押圧される部分よりも大きい幅にされ、前記逃げ溝の深さは、前記めっき付き導体と前記第2の絶縁性フィルムが弛んでも前記逃げ溝内に空洞部が存在する深さにされる請求項1又は2に記載のフレキシブルフラットケーブル。
  5. 前記第2の絶縁性フィルムには、前記逃げ溝上で且つ前記めっき付き導体と前記コネクタピンとが接触する位置に穴が形成される請求項1〜4のいずれかに記載のフレキシブルフラットケーブル。
  6. 第1の絶縁性フィルム上に、配線回路を形成すると共にその配線回路の導体表面に純錫あるいは非鉛の錫合金めっきを施して導体構造を形成し、該導体構造上を第2の絶縁性フィルムで覆うと共に、前記導体構造の一部が前記第2の絶縁性フィルムから露出するよう両フィルムを貼り合わせ、その露出部に位置し、かつ、前記導体構造とは反対側の前記第1の絶縁性フィルム面に補強板を貼り合わせて構成され、その補強板と前記露出部とをコネクタに嵌合すると共に前記導体構造前記コネクタ内のコネクタピンとを接触させて電気的に接続するためのフレキシブルプリント基板において、
    前記補強板に、前記導体構造と前記コネクタピンとが接触した際にその導体構造と前記第1の絶縁性フィルムを補強板側に弛ませる逃げ溝を形成したことを特徴とするフレキシブルプリント基板。
  7. 前記補強板は、前記逃げ溝を除いた表面が第1の絶縁性フィルムに貼り合わせられる請求項6に記載のフレキシブルプリント基板。
  8. 前記逃げ溝は、前記導体構造の長手方向に沿って形成されると共に、その左右幅は、前記導体構造の導体幅以上にされ、前記逃げ溝の深さは、前記導体構造と前記第1の絶縁性フィルムが弛んでも前記逃げ溝内に空洞部が存在する深さにされる請求項6又は7に記載のフレキシブルプリント基板。
  9. 前記逃げ溝は、前記導体構造の長手方向と直交する方向に沿って形成されると共に、その前後幅は、前記コネクタピンで押圧される部分よりも大きい幅にされ、前記逃げ溝の深さは、前記導体構造と前記第1の絶縁性フィルムが弛んでも前記逃げ溝内に空洞部が存在する深さにされる請求項6又は7に記載のフレキシブルプリント基板。
  10. 前記第1の絶縁性フィルムには、前記逃げ溝上で且つ前記導体構造と前記コネクタピンとが接触する位置に穴が形成される請求項6〜9のいずれかに記載のフレキシブルプリント基板。
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