JP5286443B1 - キャリア付き銅箔 - Google Patents

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【課題】ファインピッチ形成に好適なキャリア付き銅箔を提供する。
【解決手段】銅箔キャリアと、銅箔キャリア上に積層された剥離層と、剥離層の上に積層された極薄銅層とを備えたキャリア付き銅箔であって、極薄銅層表面のRzの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して1.5μm以下であり、且つ、Rzの標準偏差が0.1μm以下であるキャリア付き銅箔。
【選択図】なし

Description

本発明は、キャリア付き銅箔に関する。より詳細には、本発明はプリント配線板の材料として使用されるキャリア付き銅箔に関する。
プリント配線板は銅箔に絶縁基板を接着させて銅張積層板とした後に、エッチングにより銅箔面に導体パターンを形成するという工程を経て製造されるのが一般的である。近年の電子機器の小型化、高性能化ニーズの増大に伴い搭載部品の高密度実装化や信号の高周波化が進展し、プリント配線板に対して導体パターンの微細化(ファインピッチ化)や高周波対応等が求められている。
ファインピッチ化に対応して、最近では厚さ9μm以下、更には厚さ5μm以下の銅箔が要求されているが、このような極薄の銅箔は機械的強度が低くプリント配線板の製造時に破れたり、皺が発生したりしやすいので、厚みのある金属箔をキャリアとして利用し、これに剥離層を介して極薄銅層を電着させたキャリア付銅箔が登場している。極薄銅層の表面を絶縁基板に貼り合わせて熱圧着後、キャリアは剥離層を介して剥離除去される。露出した極薄銅層上にレジストで回路パターンを形成した後に、極薄銅層を硫酸−過酸化水素系のエッチャントでエッチング除去する手法(MSAP:Modified−Semi−Additive−Process)により、微細回路が形成される。
ここで、樹脂との接着面となるキャリア付き銅箔の極薄銅層の表面に対しては、主として、極薄銅層と樹脂基材との剥離強度が十分であること、そしてその剥離強度が高温加熱、湿式処理、半田付け、薬品処理等の後でも十分に保持されていることが要求される。極薄銅層と樹脂基材の間の剥離強度を高める方法としては、一般的に、表面のプロファイル(凹凸、粗さ)を大きくした極薄銅層の上に多量の粗化粒子を付着させる方法が代表的である。
しかしながら、プリント配線板の中でも特に微細な回路パターンを形成する必要のある半導体パッケージ基板に、このようなプロファイル(凹凸、粗さ)の大きい極薄銅層を使用すると、回路エッチング時に不要な銅粒子が残ってしまい、回路パターン間の絶縁不良等の問題が発生する。
このため、WO2004/005588号(特許文献1)では、半導体パッケージ基板をはじめとする微細回路用途のキャリア付銅箔として、極薄銅層の表面に粗化処理を施さないキャリア付銅箔を用いることが試みられている。このような粗化処理を施さない極薄銅層と樹脂との密着性(剥離強度)は、その低いプロファイル(凹凸、粗度、粗さ)の影響で一般的なプリント配線板用銅箔と比較すると低下する傾向がある。そのため、キャリア付銅箔について更なる改善が求められている。
そこで、特開2007−007937号公報(特許文献2)及び特開2010−006071号公報(特許文献3)では、キャリア付き極薄銅箔のポリイミド系樹脂基板と接触(接着)する面に、Ni層又は/及びNi合金層を設けること、クロメート層を設けること、Cr層又は/及びCr合金層を設けること、Ni層とクロメート層とを設けること、Ni層とCr層とを設けることが記載されている。これらの表面処理層を設けることにより、ポリイミド系樹脂基板とキャリア付き極薄銅箔との密着強度を粗化処理なし、または粗化処理の程度を低減(微細化)しながら所望の接着強度を得ている。更に、シランカップリング剤で表面処理したり、防錆処理を施したりすることも記載されている。
WO2004/005588号 特開2007−007937号公報 特開2010−006071号公報
キャリア付き銅箔の開発においては、これまで極薄銅層と樹脂基材との剥離強度を確保することに重きが置かれていた。そのため、ファインピッチ化に関しては未だ十分な検討がなされておらず、未だ改善の余地が残されている。そこで、本発明はファインピッチ形成に好適なキャリア付き銅箔を提供することを課題とする。具体的には、これまでのMSAPで形成できる限界と考えられていたL/S=20μm/20μmよりも微細な配線を形成可能なキャリア付き銅箔を提供することを課題とする。
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ねたところ、極薄銅層の表面を低粗度化すること、極薄銅層に微細粗化粒子を面内に均一に形成することにより、均一かつ低粗度の粗化処理面を形成することが可能となることを見出した。そして、当該キャリア付き銅箔はファインピッチ形成に極めて効果的であることを見出した。
本発明は上記知見を基礎として完成したものであり、一側面において、銅箔キャリアと、銅箔キャリア上に積層された剥離層と、剥離層の上に積層された極薄銅層とを備えたキャリア付き銅箔であって、極薄銅層表面のRzの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して1.5μm以下であり、且つ、Rzの標準偏差が0.1μm以下であるキャリア付き銅箔である。
本発明は別の一側面において、銅箔キャリアと、銅箔キャリア上に積層された剥離層と、剥離層の上に積層された極薄銅層とを備えたキャリア付き銅箔であって、極薄銅層表面のRtの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−2001に準拠して測定して2.0μm以下であり、且つ、Rtの標準偏差が0.1μm以下であるキャリア付き銅箔である。
本発明は更に別の一側面において、銅箔キャリアと、銅箔キャリア上に積層された剥離層と、剥離層の上に積層された極薄銅層とを備えたキャリア付き銅箔であって、極薄銅層表面のRaの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して0.2μm以下であり、且つ、Raの標準偏差が0.03μm以下であるキャリア付き銅箔である。
本発明に係るキャリア付き銅箔の一実施形態においては、極薄銅層は粗化処理されている。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係るキャリア付銅箔を用いて製造したプリント配線板である。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係るキャリア付銅箔を用いて製造したプリント回路板である。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係るキャリア付銅箔を用いて製造した銅張積層板である。
本発明に係るキャリア付き銅箔はファインピッチ形成に好適であり、例えば、MSAP工程で形成できる限界と考えられていたL/S=20μm/20μmよりも微細な配線、例えばL/S=15μm/15μmの微細な配線を形成することが可能となる。特に、本発明においては、極薄銅層における表面粗さの面内均一性が高いことにより、MSAP法で回路形成する際のフラッシュエッチングにおいて面内均一性が良好となるため、歩留まり向上が期待される。
ドラムを用いた運箔方式を示す模式図である。 九十九折による運箔方式を示す模式図である。
<1.キャリア>
本発明に用いることのできるキャリアとしては銅箔を使用する。キャリアは典型的には圧延銅箔や電解銅箔の形態で提供される。一般的には、電解銅箔は硫酸銅めっき浴からチタンやステンレスのドラム上に銅を電解析出して製造され、圧延銅箔は圧延ロールによる塑性加工と熱処理を繰り返して製造される。銅箔の材料としてはタフピッチ銅や無酸素銅といった高純度の銅の他、例えばSn入り銅、Ag入り銅、Cr、Zr又はMg等を添加した銅合金、Ni及びSi等を添加したコルソン系銅合金のような銅合金も使用可能である。なお、本明細書において用語「銅箔」を単独で用いたときには銅合金箔も含むものとする。
本発明に用いることのできるキャリアの厚さについても特に制限はないが、キャリアとしての役目を果たす上で適した厚さに適宜調節すればよく、例えば12μm以上とすることができる。但し、厚すぎると生産コストが高くなるので一般には70μm以下とするのが好ましい。従って、キャリアの厚みは典型的には12〜70μmであり、より典型的には18〜35μmである。
<2.剥離層>
キャリアの上には剥離層を設ける。剥離層としては、キャリア付き銅箔において当業者に知られた任意の剥離層とすることができる。例えば、剥離層はCr、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、W、P、Cu、Al、又はこれらの合金、またはこれらの水和物、またはこれらの酸化物、あるいは有機物の何れか一種以上を含む層で形成することが好ましい。剥離層は複数の層で構成されても良い。なお、剥離層は拡散防止機能を有することができる。ここで拡散防止層とは母材からの元素を極薄銅層側への拡散を防止する働きを有する。
本発明の一実施形態において、剥離層はキャリア側からCr、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、W、P、Cu、Alの元素群の内何れか一種の元素からなる単一金属層、又は、Cr、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、W、P、Cu、Alの元素群から選択された一種以上の元素からなる合金層(これらは拡散防止機能をもつ)と、その上に積層されたCr、Ni、Co、Fe、Mo、Ti、W、P、Cu、Alの元素群から選択された一種以上の元素の水和物若しくは酸化物からなる層とから構成される。なお、各元素の合計付着量は例えば1〜6000μg/dm2とすることができる。
剥離層はNi及びCrの2層で構成されることが好ましい。この場合、Ni層は銅箔キャリアとの界面に、Cr層は極薄銅層との界面にそれぞれ接するようにして積層する。
剥離層は、例えば電気めっき、無電解めっき及び浸漬めっきのような湿式めっき、或いはスパッタリング、CVD及びPDVのような乾式めっきにより得ることができる。コストの観点から電気めっきが好ましい。
<3.極薄銅層>
剥離層の上には極薄銅層を設ける。極薄銅層は、硫酸銅、ピロリン酸銅、スルファミン酸銅、シアン化銅等の電解浴を利用した電気めっきにより形成することができ、一般的な電解銅箔で使用され、高電流密度での銅箔形成が可能であることから硫酸銅浴が好ましい。極薄銅層の厚みは特に制限はないが、一般的にはキャリアよりも薄く、例えば12μm以下である。典型的には0.5〜12μmであり、より典型的には2〜5μmである。
<4.粗化処理>
極薄銅層の表面には、例えば絶縁基板との密着性を良好にすること等のために粗化処理を施すことで粗化処理層を設ける。粗化処理は、例えば、銅又は銅合金で粗化粒子を形成することにより行うことができる。粗化処理層は、ファインピッチ形成の観点から微細な粒子で構成されるのが好ましい。粗化粒子を形成する際の電気めっき条件について、電流密度を高く、めっき液中の銅濃度を低く、又は、クーロン量を大きくすると粒子が微細化する傾向にある。
粗化処理層は、銅、ニッケル、りん、タングステン、ヒ素、モリブデン、クロム、コバルト及び亜鉛からなる群から選択されたいずれかの単体又はいずれか1種以上を含む合金からなる電着粒で構成することができる。
表面処理面における表面粗さの面内均一性を高める上では、粗化処理層形成時のアノード−カソード間距離を一定に保持することが有効である。限定的ではないが、ドラム等を支持媒体とした運箔方式により、一定の極間距離を確保する方法が工業生産の観点から有効である。図1は、当該運箔方式を示す模式図である。搬送ロールで搬送されるキャリア銅箔をドラムで支持しながら、電解めっきにより極薄銅層表面に粗化粒子層が形成される。ドラムにて支持されているキャリア銅箔の処理面がカソードを兼ねており、このドラムと、ドラムに対向するように設けられたアノードとの間のめっき液中で各電解めっきが行われる。一方、図2には従来型の九十九折による運箔方式を示す模式図を記載している。当該方式では、電解液並びに運箔テンション等の影響により、アノードとカソードの距離を一定にするのが難しいという問題がある。
図1に示すように、ドラムによる運箔方式は、粗化処理のみならず剥離層の形成及び極薄銅層の形成にも利用可能である。ドラムによる運箔方式を採用することで、剥離層や極薄銅層の厚み精度を向上させることが可能だからである。
極間距離は限定的ではないが、長すぎると生産コストが高くなり、一方で短すぎると面内バラツキが大きくなりやすいので、一般には3〜100mmが好ましく、5〜80mmがより好ましい。
また、粗化処理をした後、ニッケル、コバルト、銅、亜鉛の単体または合金等で二次粒子や三次粒子及び/又は防錆層を形成し、さらにその表面にクロメート処理、シランカップリング処理などの処理を施してもよい。すなわち、粗化処理層の表面に、防錆層、クロメート処理層及びシランカップリング処理層からなる群から選択された1種以上の層を形成してもよく、極薄銅層の表面に、粗化処理を行わずに、防錆層、クロメート処理層及びシランカップリング処理層からなる群から選択された1種以上の層を形成してもよい。なお、これらの表面処理は極薄銅層の表面粗さにほとんど影響を与えない。
粗化処理等の各種表面処理を施した後の極薄銅層の表面(「表面処理面」ともいう。)は、接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定したときにRz(十点平均粗さ)の平均値を1.5μm以下とすることがファインピッチ形成の観点で極めて有利となる。Rzの平均値は好ましくは1.4μm以下であり、より好ましくは1.3μm以下である。但し、Rzの平均値は、小さくなりすぎると樹脂との密着力が低下することから、0.01μm以上であることが好ましく、0.1μm以上であることがより好ましく、0.3μm以上が更により好ましく、0.5μm以上が最も好ましい。本発明においては、Rzの平均値は以下に述べる方法によってRzの標準偏差を求める際に得られた各Rzの平均値を採用する。
本発明では更に、表面処理面におけるRzの標準偏差を0.1μm以下とすることができ、好ましくは0.05μm以下とすることができ、例えば0.01〜0.7μmとすることができる。表面処理面におけるRzの標準偏差は面内100点測定データより求める。なお、面内100点の測定データは550mm角シートを縦方向、横方向にそれぞれ10分割し、100個の分割領域の各中央部を測定することにより得られる。本件は、面内均一性を保持するためにこの方法を用いたが、検証方法はこれに限られるものではない。例えば、一般的に使用される550mm×440mm〜400mm×200mm等の大きさのサンプルを面内100分割(縦横10分割)しても同様のデータが採取可能である。
また、表面処理面は、接触式粗さ計でJIS B0601−2001に準拠して測定したときにRt(最大断面高さ)の平均値を2.0μm以下、好ましくは1.8μm以下とすることがファインピッチ形成の観点で望ましい。但し、Rtの平均値は小さくなりすぎると樹脂との密着力が低下することから、好ましくは0.5μm以上であり、より好ましくは0.6μm以上であり、更により好ましくは0.8μm以上である。本発明においては、Rtの平均値は以下に述べる方法によってRtの標準偏差を求める際に得られた各Rtの平均値を採用する。
本発明では更に、表面処理面におけるRtの標準偏差を0.1μm以下とすることができ、好ましくは0.05μm以下とすることができ、例えば0.01〜0.6μmとすることができる。表面処理面におけるRtの標準偏差はRzと同様に面内100点の測定データより求める。
また、表面処理面は、接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定したときにRa(算術平均粗さ)の平均値を0.2μm以下とすることがファインピッチ形成の観点で望ましい。但し、Raの平均値は小さくなりすぎると樹脂との密着力が低下することから、好ましくは0.01μm以上であり、より好ましくは0.05μm以上であり、更により好ましくは0.12μm以上であり、最も好ましくは0.13μm以上である。本発明においては、Raの平均値は以下に述べる方法によってRaの標準偏差を求める際に得られた各Raの平均値を採用する。
本発明では更に、表面処理面におけるRaの標準偏差を0.03μm以下とすることができ、好ましくは0.02μm以下とすることができ、例えば0.001〜00.3μmとすることができる。表面処理面におけるRaの標準偏差はRzと同様に面内100点の測定データより求める。
なお、プリント配線板または銅張積層板など、極薄銅層表面に樹脂などの絶縁基板が接着されている場合においては、絶縁基板を溶かして除去することで、銅回路または銅箔表面について、前述の表面粗さ(Ra、Rt、Rz)を測定することができる。
<5.キャリア付き銅箔>
このようにして、銅箔キャリアと、銅箔キャリア上に積層された剥離層と、剥離層の上に積層された極薄銅層とを備えたキャリア付き銅箔が製造される。キャリア付き銅箔自体の使用方法は当業者に周知であるが、例えば極薄銅層の表面を紙基材フェノール樹脂、紙基材エポキシ樹脂、合成繊維布基材エポキシ樹脂、ガラス布・紙複合基材エポキシ樹脂、ガラス布・ガラス不織布複合基材エポキシ樹脂及びガラス布基材エポキシ樹脂、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム等の絶縁基板に貼り合わせて熱圧着後にキャリアを剥がすことにより銅張積層板を形成した後、絶縁基板に接着した極薄銅層を目的とする導体パターンにエッチングし、最終的にプリント配線板を製造することができる。
本発明に係るキャリア付き銅箔は、ファインピッチのプリント配線板の形成に適している。例えば、本発明に係るキャリア付き銅箔を用いることで、絶縁基板と、前記絶縁基板の上に設けられた銅回路とを有し、前記銅回路の回路幅が20μm未満であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が20μm未満であるプリント配線板を製造することができる。更には、前記銅回路の回路幅が17μm以下であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が17μm以下であるプリント配線板を製造することも可能である。更には、前記銅回路の回路幅が15μm以下であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が15μm以下であるプリント配線板を製造することも可能である。更には、前記銅回路の回路幅が5〜10μmであり、隣接する銅回路間のスペースの幅が5〜10μmであるプリント配線板を製造することも可能である。
更に、プリント配線板に電子部品類を搭載することで、プリント回路板が完成する。本発明に係るキャリア付き銅箔を用いることで、例えば、絶縁基板と、前記絶縁基板の上に設けられた銅回路とを有し、前記銅回路の回路幅が20μm未満であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が20μm未満であるプリント回路板を製造することができる。更には、前記銅回路の回路幅が17μm以下であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が17μm以下であるプリント回路板を製造することも可能である。更には、前記銅回路の回路幅が17μm以下であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が17μm以下であるプリント配線板を製造することも可能である。更には、前記銅回路の回路幅が15μm以下であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が15μm以下であるプリント回路板を製造することも可能である。更には、前記銅回路の回路幅が5〜10μm、好ましくは5〜9μm、より好ましくは5〜8μmであり、隣接する銅回路間のスペースの幅が5〜10μm、好ましくは5〜9μm、より好ましくは5〜8μmであるプリント回路板を製造することも可能である。また、ラインアンドスペースのピッチは好ましくは40μm未満、より好ましくは34μm以下、より好ましくは30μm以下、より好ましくは20μm以下、より好ましくは15μm以下である。なお、ラインアンドスペースの下限は特に規定する必要は無いが、例えば6μm以上、あるいは8μm以上、あるいは10μm以上である。
なお、ラインアンドスペースのピッチとは、銅回路の幅の中央から、隣接する銅回路の幅の中央までの距離のことである。
以下に、本発明の実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例によってなんら限定されるものではない。
1.キャリア付き銅箔の製造
<実施例1>
銅箔キャリアとして、厚さ35μmの長尺の電解銅箔(JX日鉱日石金属社製JTC)を用意した。この銅箔のシャイニー面(Rz:1.2〜1.4μm)に対して、以下の条件でロール・トウ・ロール型の連続めっきライン(図2に示す九十九折方式を採用)で電気めっきすることにより4000μg/dm2の付着量のNi層を形成した。
・Ni層
硫酸ニッケル:250〜300g/L
塩化ニッケル:35〜45g/L
酢酸ニッケル:10〜20g/L
クエン酸三ナトリウム:15〜30g/L
光沢剤:サッカリン、ブチンジオール等
ドデシル硫酸ナトリウム:30〜100ppm
pH:4〜6
浴温:50〜70℃
電流密度:3〜15A/dm2
水洗及び酸洗後、引き続き、ロール・トウ・ロール型の連続めっきライン(図2に示す九十九折方式を採用)上で、Ni層の上に11μg/dm2の付着量のCr層を以下の条件で電解クロメート処理することにより付着させた。
・電解クロメート処理
液組成:重クロム酸カリウム1〜10g/L、亜鉛0〜5g/L
pH:3〜4
液温:50〜60℃
電流密度:0.1〜2.6A/dm2
クーロン量:0.5〜30As/dm2
引き続き、ロール・トウ・ロール型の連続めっきライン上(図1に示すドラム方式を採用)で、Cr層の上に厚み3μmの極薄銅層を以下の条件で電気めっきすることにより形成し、キャリア付き銅箔を製造した。なお、本実施例では極薄銅層の厚みを1、2、5、10μmとしたキャリア付き銅箔についても製造し、極薄銅層の厚みが3μmの実施例と同様に評価した。結果は厚みによらず同じとなった。
・極薄銅層
銅濃度:30〜120g/L
2SO4濃度:20〜120g/L
電解液温度:20〜80℃
電流密度:10〜100A/dm2
次いで、極薄銅層表面に以下の粗化処理1、粗化処理2、防錆処理、クロメート処理、及び、シランカップリング処理をこの順に行った。粗化処理1及び粗化処理2については、図1に示すドラムを使用した運箔方式(極間距離は50mm)を採用し、防錆処理、クロメート処理、及び、シランカップリング処理については図2に示す九十九折方式を採用した。
・粗化処理1
(液組成1)
Cu:10〜30g/L
2SO4:10〜150g/L
W:0〜50mg/L
ドデシル硫酸ナトリウム:0〜50mg/L
As:0〜200mg/L
(電気めっき条件1)
温度:30〜70℃
電流密度:25〜110A/dm2
粗化クーロン量:50〜500As/dm2
めっき時間:0.5〜20秒
・粗化処理2
(液組成2)
Cu:20〜80g/L
2SO4:50〜200g/L
(電気めっき条件2)
温度:30〜70℃
電流密度:5〜50A/dm2
粗化クーロン量:50〜300As/dm2
めっき時間:1〜60秒
・防錆処理
(液組成)
NaOH:40〜200g/L
NaCN:70〜250g/L
CuCN:50〜200g/L
Zn(CN)2:2〜100g/L
As23:0.01〜1g/L
(液温)
40〜90℃
(電流条件)
電流密度:1〜50A/dm2
めっき時間:1〜20秒
・クロメート処理
2Cr27(Na2Cr27或いはCrO3):2〜10g/L
NaOH又はKOH:10〜50g/L
ZnOH又はZnSO4・7H2O:0.05〜10g/L
pH:7〜13
浴温:20〜80℃
電流密度:0.05〜5A/dm2
時間:5〜30秒
・シランカップリング処理
0.1vol%〜0.3vol%の3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン水溶液をスプレー塗布した後、100〜200℃の空気中で0.1〜10秒間乾燥・加熱する。
<実施例2>
実施例1と同様の条件で銅箔キャリア上に極薄銅層を形成した後、以下の粗化処理1、粗化処理2、防錆処理、クロメート処理、及び、シランカップリング処理をこの順に行った。粗化処理1及び粗化処理2については、図1に示すドラムを使用した運箔方式(極間距離は50mm)を採用し、防錆処理、クロメート処理、及び、シランカップリング処理については図2に示す九十九折方式を採用した。なお、極薄銅箔の厚みは3μmとした。
・粗化処理1
液組成 :銅10〜20g/L、硫酸50〜100g/L
液温 :25〜50℃
電流密度 :1〜58A/dm2
クーロン量:4〜81As/dm2
・粗化処理2
液組成 :銅10〜20g/L、ニッケル5〜15g/L、コバルト5〜15g/L
pH :2〜3
液温 :30〜50℃
電流密度 :24〜50A/dm2
クーロン量:34〜48As/dm2
・防錆処理
液組成 :ニッケル5〜20g/L、コバルト1〜8g/L
pH :2〜3
液温 :40〜60℃
電流密度 :5〜20A/dm2
クーロン量:10〜20As/dm2
・クロメート処理
液組成 :重クロム酸カリウム1〜10g/L、亜鉛0〜5g/L
pH :3〜4
液温 :50〜60℃
電流密度 :0〜2A/dm2(浸漬クロメート処理のため無電解での実施も可能)
クーロン量:0〜2As/dm2(浸漬クロメート処理のため無電解での実施も可能)
・シランカップリング処理
ジアミノシラン水溶液の塗布(ジアミノシラン濃度:0.1〜0.5wt%)
<実施例3>
銅箔キャリアとして、厚さ35μmの長尺の電解銅箔(JX日鉱日石金属社製HLP)を用意し、この銅箔のシャイニー面(Rz:0.1〜0.3μm)に対して実施例1と同様の手順でキャリア付き銅箔を作製した。
<実施例4>
銅箔キャリアとして、厚さ35μmの長尺の電解銅箔(JX日鉱日石金属社製HLP)を用意し、この銅箔のシャイニー面(Rz:0.1〜0.3μm)に対して実施例2と同様の手順でキャリア付き銅箔を作製した。
<実施例5>
銅箔キャリアとして、厚さ35μmの長尺の電解銅箔(JX日鉱日石金属社製HLP)を用意した。この銅箔のシャイニー面(Rz:0.1〜0.3μm)に対して、実施例1と同様の条件でロール・トウ・ロール型の連続めっきラインで電気めっきすることにより4000μg/dm2の付着量のNi層を形成し、次いで、実施例1と同様の手順で極薄銅層を形成した後、粗化処理を実施せず下記防錆処理(九十九折方式を採用)を施した。
・防錆処理
液組成 :ニッケル5〜20g/L、コバルト1〜8g/L
pH :2〜3
液温 :40〜60℃
電流密度 :5〜20A/dm2
クーロン量:10〜20As/dm2
<比較例1>
実施例1と同様の条件で銅箔キャリア上に極薄銅層を形成した後、次いで、極薄銅層表面に以下の粗化処理1、粗化処理2、防錆処理、クロメート処理、及び、シランカップリング処理をこの順に行った。粗化処理1及び粗化処理2については、図1に示すドラムを使用した運箔方式(極間距離は50mm)を採用し、防錆処理、クロメート処理、及び、シランカップリング処理については図2に示す九十九折方式を採用した。なお、極薄銅箔の厚みは3μmとした。
・粗化処理1
(液組成1)
Cu:31〜45g/L
2SO4:10〜150g/L
As:0.1〜200mg/L
(電気めっき条件1)
温度:30〜70℃
電流密度:25〜110A/dm2
粗化クーロン量:50〜500As/dm2
めっき時間:0.5〜20秒
・粗化処理2
(液組成2)
Cu:20〜80g/L
2SO4:50〜200g/L
(電気めっき条件2)
温度:30〜70℃
電流密度:5〜50A/dm2
粗化クーロン量:50〜300As/dm2
めっき時間:1〜60秒
・防錆処理
(液組成)
NaOH:40〜200g/L
NaCN:70〜250g/L
CuCN:50〜200g/L
Zn(CN)2:2〜100g/L
As23:0.01〜1g/L
(液温)
40〜90℃
(電流条件)
電流密度:1〜50A/dm2
めっき時間:1〜20秒
・クロメート処理
2Cr27(Na2Cr27或いはCrO3):2〜10g/L
NaOH又はKOH:10〜50g/L
ZnOH又はZnSO4・7H2O:0.05〜10g/L
pH:7〜13
浴温:20〜80℃
電流密度:0.05〜5A/dm2
時間:5〜30秒
・シランカップリング処理
0.1vol%〜0.3vol%の3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン水溶液をスプレー塗布した後、100〜200℃の空気中で0.1〜10秒間乾燥・加熱する。
<比較例2>
粗化処理1及び粗化処理2について、図2に示す九十九折による運箔方式を採用した他は、実施例1と同様の手順でキャリア付き銅箔を作製した。
<比較例3>
粗化処理1及び粗化処理2について、図2に示す九十九折による運箔方式を採用した他は、実施例2と同様の手順でキャリア付き銅箔を作製した。
2.キャリア付き銅箔の特性評価
上記のようにして得られたキャリア付き銅箔について、以下の方法で特性評価を実施した。結果を表1に示す。なお、表1の「標準偏差(μm)欄」の「Ra」の「3.91E−16」は3.19×10-16(μm)を意味し、「1.30E−02」は1.30×10-2(μm)を意味する。
(表面粗さ)
各キャリア付き銅箔(550mm×550mmの正方形)から、55mmピッチで縦横に直線を引き、一つ当たり55mm×55mmの正方形の領域を100箇所割り当てた。各領域に対して接触式粗さ測定機(株式会社小阪研究所製接触粗さ計Surfcorder SE−3C)を用いて、JIS B0601−1994(Ra、Rz)及びJIS B0601−2001(Rt)に準拠して以下の測定条件で極薄銅層の表面粗さ(Ra、Rt、Rz)を測定し、その平均値及び標準偏差を測定した。
<測定条件>
カットオフ:0.25mm
基準長さ:0.8mm
測定環境温度:23〜25℃
(マイグレーション)
各キャリア付き銅箔(550mm×550mmの正方形)をビスマス系樹脂に接着し、次いでキャリア箔を剥離除去した。露出した極薄銅層の厚みをソフトエッチングにより1.5μmとした。その後、洗浄、乾燥を行った後に、極薄銅層上に、DF(日立化成社製、商品名RY−3625)をラミネート塗布した。15mJ/cm2の条件で露光し、現像液(炭酸ナトリウム)を用いて38℃で1分間液噴射揺動し、ラインアンドスペース(L/S)=15μm/15μmでレジストパターンを形成した。次いで、硫酸銅めっき(荏原ユージライト製CUBRITE21)を用いて15μmめっきUPしたのち、剥離液(水酸化ナトリウム)でDFを剥離した。その後、極薄銅層を硫酸−過酸化水素系のエッチャントでエッチング除去してL/S=15μm/15μmの配線を形成した。得られた配線基板から、上述した一つ当たり55mm×55mmの大きさの領域に従って配線基板を100個切り出した。
得られた各配線基板に対して、マイグレーション測定機(IMV製 MIG−9000)を用いて、以下の測定条件で、配線パターン間の絶縁劣化の有無を評価した。100個の配線基板についてマイグレーションが発生した基板の数を評価した。
なお、実施例2については更に、ラインアンドスペースのピッチが20μm(L/S=8μm/12μm、L/S=10μm/10μm、L/S=12μm/8μm)の配線を形成して上述のマイグレーションの評価をした。また、実施例3については更に、ラインアンドスペースのピッチが20μm(L/S=8μm/12μm、L/S=10μm/10μm、L/S=12μm/8μm)、ラインアンドスペースのピッチが15μm(L/S=5μm/10μm、L/S=8μm/7μm)の配線を形成して上述のマイグレーションの評価をした。なお、ラインアンドスペースのピッチが15μmの場合、めっきUPの厚みを10μmとした。その結果、実施例2のキャリア付銅箔を用いてL/S=8μm/12μm、L/S=10μm/10μm、L/S=12μm/8μmの配線を形成した場合、面内マイグレーション発生率はそれぞれ、2/100、2/100、3/100であった。また、実施例3のキャリア付銅箔を用いてL/S=8μm/12μm、L/S=10μm/10μm、L/S=12μm/8μm、L/S=5μm/10μm、L/S=8μm/7μmの配線を形成した場合、面内マイグレーション発生率はそれぞれ1/100、1/100、2/100、1/100、3/100であった。
<測定条件>
閾値:初期抵抗60%ダウン
測定時間:1000h
電圧:60V
温度:85℃
相対湿度:85%RH
Figure 0005286443

Claims (27)

  1. 銅箔キャリアと、銅箔キャリア上に積層された剥離層と、剥離層の上に積層された極薄銅層とを備えたキャリア付き銅箔であって、極薄銅層表面のRzの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して1.5μm以下であり、且つ、Rzの標準偏差が0.1μm以下であるキャリア付き銅箔。
  2. 極薄銅層は粗化処理されている請求項1に記載のキャリア付き銅箔。
  3. 極薄銅層表面のRtの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−2001に準拠して測定して2.0μm以下であり、且つ、Rtの標準偏差が0.1μm以下である請求項1又は2に記載のキャリア付き銅箔。
  4. 極薄銅層表面のRaの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して0.2μm以下であり、且つ、Raの標準偏差が0.03μm以下である請求項1〜3の何れか一項に記載のキャリア付き銅箔。
  5. 極薄銅層表面のRzの平均値が1.0μm以下である請求項1〜4の何れか一項に記載のキャリア付き銅箔。
  6. 極薄銅層表面のRzの平均値が0.5μm以下である請求項5に記載のキャリア付き銅箔。
  7. 銅箔キャリアと、銅箔キャリア上に積層された剥離層と、剥離層の上に積層された極薄銅層とを備えたキャリア付き銅箔であって、極薄銅層表面のRtの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−2001に準拠して測定して2.0μm以下であり、且つ、Rtの標準偏差が0.1μm以下であるキャリア付き銅箔。
  8. 極薄銅層は粗化処理されている請求項7に記載のキャリア付き銅箔。
  9. 極薄銅層表面のRzの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して1.5μm以下であり、且つ、Rzの標準偏差が0.1μm以下である請求項7又は8に記載のキャリア付き銅箔。
  10. 極薄銅層表面のRaの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して0.2μm以下であり、且つ、Raの標準偏差が0.03μm以下である請求項7〜9の何れか一項に記載のキャリア付き銅箔。
  11. 極薄銅層表面のRtの平均値が1.0μm以下である請求項7〜10の何れか一項に記載のキャリア付き銅箔。
  12. 銅箔キャリアと、銅箔キャリア上に積層された剥離層と、剥離層の上に積層された極薄銅層とを備えたキャリア付き銅箔であって、極薄銅層表面のRaの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して0.2μm以下であり、且つ、Raの標準偏差が0.03μm以下であるキャリア付き銅箔。
  13. 極薄銅層は粗化処理されている請求項12に記載のキャリア付き銅箔。
  14. 極薄銅層表面のRzの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−1994に準拠して測定して1.5μm以下であり、且つ、Rzの標準偏差が0.1μm以下である請求項12又は13に記載のキャリア付き銅箔。
  15. 極薄銅層表面のRtの平均値は接触式粗さ計でJIS B0601−2001に準拠して測定して2.0μm以下であり、且つ、Rtの標準偏差が0.1μm以下である請求項12〜14の何れか一項に記載のキャリア付き銅箔。
  16. 極薄銅層表面のRaの平均値が0.2μm以下である請求項12〜15の何れか一項に記載のキャリア付き銅箔。
  17. 請求項1〜16の何れかに記載のキャリア付銅箔を用いて製造したプリント配線板。
  18. 請求項1〜16の何れかに記載のキャリア付銅箔を用いて製造したプリント回路板。
  19. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の上に設けられた銅回路とを有し、
    前記銅回路の回路幅が20μm未満であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が20μm未満である、
    請求項17に記載のプリント配線板。
  20. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の上に設けられた銅回路とを有し、
    前記銅回路の回路幅が17μm以下であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が17μm以下である、
    請求項17に記載のプリント配線板。
  21. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の上に設けられた銅回路とを有し、
    前記銅回路の回路幅が20μm未満であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が20μm未満である、
    請求項18に記載のプリント回路板。
  22. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の上に設けられた銅回路とを有し、
    前記銅回路の回路幅が17μm以下であり、隣接する銅回路間のスペースの幅が17μm以下である、
    請求項18に記載のプリント回路板。
  23. ラインアンドスペースのピッチが40μm未満である請求項17に記載のプリント配線板。
  24. ラインアンドスペースのピッチが34μm以下である請求項17に記載のプリント配線板。
  25. ラインアンドスペースのピッチが40μm未満である請求項18に記載のプリント回路板。
  26. ラインアンドスペースのピッチが34μm以下である請求項18に記載のプリント回路板。
  27. 請求項1〜16の何れかに記載のキャリア付銅箔を用いて製造した銅張積層板。
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