JP5285554B2 - 鞍乗り型車両の車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体フレームにフロントサスペンションを介して前輪を懸架する鞍乗り型車両の車体構造に関する。
一般的に、自動二輪車の車体フレームと前輪との間には、空間が設けられている。また、この空間は、前記前輪に前方から予期せぬ過大な力が加わった際には、前記前輪を後方へと移動させることで前方からの力を吸収可能となっている。
ところが、この空間が前方からの力を吸収するという効果は副次的なものであるため、前方からの力がさらに過大であった場合、該前輪は、前記車体フレームとの干渉を起こすので、後輪の浮き上がり現象であるピッチング現象(以下、ピッチングともいう)が懸念される。
例えば、特許文献1は発明「自動二輪車等のサスペンション装置」を開示するものであるが、フロントフォークのエア反力を制御して車体の重心を一定に保つ油圧緩衝器を設けた自動二輪車等のサスペンション装置を開示している。
特許文献2は発明「衝撃緩和装置付き車両およびバンパー付き車両」を開示するものであり、小型車両への衝突荷重を吸収できる衝撃緩和装置を前記小型車両に搭載する技術的思想を開示している。
また、特許文献3は発明「前輪懸架装置」を開示するものであるが、過大荷重時に車体の前部を押し上げて、ピッチングを抑制する前輪懸架装置を開示している。
特許文献4は発明「自動二輪車の前部構造」を開示するものであるが、前輪後方に位置する車体フレームの前部を船の舳先状に形成するか、該車体フレームの前部に舳先状の部材を取付ける技術的思想を開示している。この場合、舳先の先端は、前輪を直進状態に保ったときの前輪幅方向の中心線から左右いずれかへオフセットさせ、過大荷重時には前輪の転舵を促進し、ピッチングを抑制している。
特開2001−82529号公報 特開2007−269271号公報 特開2008−80882号公報 特開2002−264866号公報
しかしながら、フロントフォーク部に特別なピッチング抑制構造を付加するものや、車体重心を低く抑えるためのサスペンション構造は、構造的に複雑であるとともに、高重量な部材を前輪回りに配設することとなり、車両の重量配分において高度な調整を必要とし、このため、コストも嵩む傾向にある。
また、車両前部に舳先状の構造物を設ける場合、タイヤは弾性体であるため、前方から力を受けた際には、前記タイヤが弾性変形した後に前記車両の転舵がはじまり、このため、該転舵には遅れが生じる。また、タイヤの摩擦係数が大きいため、前方からの力が加わった時のハンドルの転舵角度によっては、転舵が緩やかになり、迅速且つ確実な転舵を促すためには、さらなる技術思想の導入が必要であった。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、前方からの予期せぬ過大な力が加わった際においても、積極的に前輪を転舵することで、車両のピッチングの抑制が可能な鞍乗り型車両の車体構造を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、車体フレーム(14)と、該車体フレーム(14)の前部に配置され前輪(16)を操舵する操舵装置(17)とを備え、前記操舵装置(17)が、前記車体フレーム(14)に回動自在に設けられるハンドル(18)と、前記ハンドル(18)より延伸し前記前輪(16)を軸支する左右のフロントフォーク(30L、30R)と、を有する鞍乗り型車両(12)の車体構造(10、10a)において、
前記操舵装置(17)の前方に配置され、前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記荷重を、前記操舵装置(17)を左右いずれか一方の側に転舵させるように前記操舵装置(17)に伝達する転舵機構(80、80a)を備える、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。なお、括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定して解釈されるものではない。
請求項1の発明によれば、鞍乗り型車両が前方から力を受けた際、操舵装置の前方に設けられた転舵機構が、前方から受けた荷重を、操舵装置が左右いずれかの側に転舵するように伝達することで、車両は強制的に転舵させられる。このため、車両の前方より力が加わった際における車両のピッチングが抑制される鞍乗り型車両の提供が可能となる。
本願の請求項2に係る発明は、請求項1記載の鞍乗り型車両の車体構造(10、10a)において、前記操舵装置(17)は、前記前輪(16)の上方で前記左右のフロントフォーク(30L、30R)を連結するブリッジ部材(32)を有し、前記転舵機構(80、80a)は、前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記ブリッジ部材(32)の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所を前方から押圧する、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項2の発明によれば、転舵機構が、ブリッジ部材の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所を前方から押圧することで、ブリッジ部材を含む操舵装置に転舵方向の回転力が付与されるので、該回転力により前輪を転舵させることができる。従って、車両を強制的に転舵させることが可能となる。
本願の請求項3に係る発明は、請求項1記載の鞍乗り型車両の車体構造(10、10a)において、前記転舵機構(80、80a)は、前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記左右のフロントフォーク(30L、30R)のいずれか一方を前方から押圧する、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項3の発明によれば、転舵機構が、左右のフロントフォークのいずれか一方を前方から押圧することで、押圧されたフロントフォークを含む操舵装置に転舵方向の回転力が付与されるので、該回転力により前輪を転舵させることができる。従って、前輪を強制的に転舵させることが可能となる。
本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の車体構造(10)において、前記転舵機構(80)は、前記鞍乗り型車両(12)のメインフレーム(26)の車幅方向の左右一方側で片持ち支持され、且つ、前記メインフレーム(26)との接続部(86)から前方に延び、前記操舵装置(17)の前方で湾曲し、先端部(88)が前記接続部(86)よりも車幅方向の左右他方に寄った位置に設けられたメインアーム(82)と、前記メインアーム(82)の前後方向の途中部位から、前記操舵装置(17)に向かって延びるサブアーム(84)とを有し、前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記メインアーム(82)の先端部(88)が荷重を受け、前記接続部(86)を回転中心として、前記メインアーム(82)が前記操舵装置(17)に向かって変位することで、前記サブアーム(84)が、前記操舵装置(17)の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所を前方から当接し、荷重を与える、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項4の発明によれば、転舵機構がメインアームとサブアームとにより構成されるので、簡素な構成で車両を強制的に転舵させ、鞍乗り型車両のピッチングを抑制することができる。
本願の請求項5に係る発明は、請求項4記載の鞍乗り型車両の車体構造(10)において、前記サブアーム(84)の長さは、前記メインアーム(82)が前方から荷重を受ける以前の状態のとき、最大角度で転舵した状態の前記操舵装置(17)と接触することがないように設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項5の発明によれば、鞍乗り型車両が前方から衝撃(荷重)を受けていない通常走行時に、乗員による操舵を妨げることがない。
本願の請求項6に係る発明は、請求項4又は5記載の鞍乗り型車両の車体構造(10)において、前記サブアーム(84)の後端部には、前記左右のフロントフォーク(30L、30R)を連結するブリッジ部材(32)の前側に対向する押圧部(90)が設けられ、前記押圧部(90)の、前記フロントフォーク(30L、30R)に平行な方向の長さは、前記ブリッジ部材(32)の、前記フロントフォーク(30L、30R)と平行な方向の厚さよりも長く設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項6の発明によれば、自動二輪車が何らかの障害物に衝突する際に、該障害物の形状によっては、先端部が車体フレーム側のみならず、上方又は下方にも変位し、該変位によりサブアームが同じ方向に多少変位する可能性があるが、このような場合であっても、サブアームをブリッジ部材に確実に当接させることができる。
本願の請求項7に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の車体構造(10a)において、前記転舵機構(80a)は、前記操舵装置(17)の前方に配置され、前記転舵機構(80a)の先端部を構成し、前記車体フレーム(14)に対して前後方向に変位自在な荷重受部(96)と、前記操舵装置(17)の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所の前側に対向して配置された荷重付加部(98)と、前記荷重受部(96)の後方への変位に連動して、前記荷重付加部(98)を前記操舵装置(17)に近接及び当接させるように変位させるリンク部(100)とを有し、前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記荷重受部(96)が荷重を受け、前記リンク部(100)を介して前記荷重が前記荷重付加部(98)に伝達され、前記荷重付加部(98)が、前記操舵装置(17)の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所を前方から押圧し、荷重を与える、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項7の発明によれば、鞍乗り型車両の前方からの荷重を、先端部に設けられた荷重受部で受け、該荷重をリンク部を介して荷重付加部に伝達するため、荷重付加部を転舵装置に確実に当接させ、転舵のための回転力を操舵装置に付与して、前輪を転舵させ、ピッチングを抑制できる。
本願の請求項8に係る発明は、請求項7記載の鞍乗り型車両の車体構造(10a)において、前記転舵機構(80a)は、前記荷重受部(96)の前後方向の動きをガイドし、且つ、前記荷重付加部(98)の前記転舵装置(17)に対する近接離間方向の動きをガイドするガイド機構(138)を有する、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項8の発明によれば、ガイド機構により、荷重受部及び荷重付加部の動きがガイドされるので、荷重付加部を確実に操舵装置に当接させて荷重を与えることができる。従って、転舵のための回転力を操舵装置に付与して、前輪を転舵させ、ピッチングを抑制できる。
本願の請求項9に係る発明は、請求項7又は8記載の鞍乗り型車両の車体構造(10a)において、前記荷重付加部(98)の後端部には、前記左右のフロントフォーク(30L、30R)のいずれか一方の前側に対向する押圧部(126)が設けられ、
前記押圧部(126)の車幅方向の長さは、前記転舵機構(80a)の作動時に、前記操舵装置(17)の操舵角度が操舵可能範囲内でどのような角度にあっても、前記押圧部(126)が前記一方のフロントフォーク(30R)に当接できる程度に長く設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項9の発明によれば、押圧部をフロントフォークに確実に当接させることができるので、鞍乗り型車両が前方から衝撃を受けた際の転舵装置の転舵を確実ならしめる。
本願の請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の車体構造(10、10a)において、前記転舵機構(80、80a)は、フロントカウル(66)で覆われている、ことを特徴とする鞍乗り型車両(12)の車体構造。
請求項10の発明によれば、フロントカウルで転舵機構を覆うことにより、転舵機構が外部から視覚的に遮断されるので、鞍乗り型車両の外観を損なうことなくピッチングを抑制することができる。
本願の請求項11に係る発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の車体構造(10、10a)において、前記転舵機構(80、80a)の先端位置が、前記鞍乗り型車両(12)のヘッドライト(70)の先端位置よりも前方に設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
請求項11の発明によれば、ヘッドライトが障害物に当たるよりも先に転舵機構が作動を始めることになるので、自動二輪車が何らかの障害物に衝突した際に、前輪を迅速に転舵させ、ピッチングを抑制することができる。
本発明によれば、単純な構造で、複雑な制御を必要とせず安価でありながらも、鞍乗り型車両の前方より予期せぬ過大な力が該鞍乗り型車両に加わった際には、前方から受けた荷重を変換して、左右いずれかの側に転舵させるように、転舵装置に伝達することで、車両は強制的に転舵させられる。従って、前輪を積極的に且つ迅速に転舵させ、車体フレームへの該車体フレームの重心よりも低い位置からの入力荷重を減少し、ピッチングを抑制する鞍乗り型車両が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る車体構造が組み込まれた鞍乗り型車両の1つである自動二輪車の一部省略側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体構造及びその周辺を示す一部省略平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車体構造及びその周辺を示す一部省略斜視図である。 図4Aは、本発明の第1の実施形態に係る車体構造が組み込まれた自動二輪車が、前方より力を受ける直前の状態の概略説明図であり、図4Bは、本発明の第1の施形態に係る車体構造が組み込まれた自動二輪車が、前方より力を受けた直後の状態の概略説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る車体構造が組み込まれた鞍乗り型車両の1つである自動二輪車の一部省略側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車体構造及びその周辺を示す一部省略平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車体構造及びその周辺を示す一部省略斜視図である。 図8Aは、本発明の第2の実施形態に係る車体構造が組み込まれた自動二輪車が、前方より力を受ける直前の状態の概略説明図であり、図8Bは、本発明の第2の施形態に係る車体構造が組み込まれた自動二輪車が、前方より力を受けた直後の状態の概略説明図である。
以下、本発明に係る鞍乗り型車両の車体構造について、この構造を適用した鞍乗り型車両である自動二輪車との関係で実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る鞍乗り型車両の車体構造10(以下、「車体構造10」ともいう)が組み込まれた自動二輪車12の側面図であり、第1の実施形態では、自動二輪車12への適用例により本発明を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、各種の鞍乗り型車両(スクータ型、オンロード型、オフロード型等を含む)に適用可能である。また本発明は、フルカウル型の鞍乗り型車両に限られず、ネイキッド型の鞍乗り型車両にも適用可能である。
なお、自動二輪車12(鞍乗り型車両)において、車体の左右に1つずつ対称的に設けられる機構乃至構成要素については、左のものの参照符号に「L」を付し、右のものの参照符号に「R」を付すものとする。また、理解を容易にするため、各図面において、着座した運転者から見た方向に従って、車体の前方を示す矢印に「Fr」、車体の後方を示す矢印に「Rr」を付して説明する。
図1に示すように、自動二輪車12は、基本的な構成要素として、車体フレーム14と、操舵輪である前輪16と、前輪16を操舵するハンドル18と、駆動輪である後輪20と、乗員が着座するシート21と、駆動源であるエンジン22とを備える。
車体フレーム14は、その先端部を構成する部分であってハンドル18を操舵可能に支承するヘッドパイプ24と、該ヘッドパイプ24から後方左右に延設されたメインフレーム26と、メインフレーム26の後端部から後方に斜め上方に延出し、シート21を支持するシートフレーム28とを有する。
ハンドル18の下部には、アッパーブリッジ27が連結されており、このアッパーブリッジ27の左右両端から下方に向かって斜め前方に左右のフロントフォーク30L、30Rが延出している。左右のフロントフォーク30L、30Rの下端部に、前輪16が回転自在に支持されている。
また、アッパーブリッジ27の中央下部からフロントフォーク30L、30Rと平行にステアリング軸29が延出しており、このステアリング軸29は、ヘッドパイプ24に回転自在に挿通されている。ステアリング軸29の下端には、左右のフロントフォーク30L、30Rを連結するボトムブリッジ32が連結されている。
前輪16には、ブレーキロータ31L、31Rとブレーキキャリパ33L、33Rからなるディスクブレーキ35L、35Rが配設される。ブレーキロータ31L、31Rはフロントフォーク30L、30Rに支持されるとともに、ハンドル18の握り部に付されるブレーキレバー(図示せず)へと接続されている。
また、フロントフォーク30L、30Rには、前輪16を上方から覆うフロントフェンダ34が取り付けられている。
ここで、前輪16を操舵する操舵装置17は、前述したハンドル18、左右のフロントフォーク30L、30R、アッパーブリッジ27及びボトムブリッジ32により構成される。
メインフレーム26には、例えば4サイクル型からなるエンジン22が懸架されている。エンジン22には排気管36が連結され、排気管36には消音器38が連結されている。また、メインフレーム26の下部には、メインスタンド40が取り付けられている。
メインフレーム26の後部且つ下部には、スイングアーム42が上下方向に揺動自在に軸支され、このスイングアーム42により後輪20が回転自在に支持されている。また、スイングアーム42と、メインフレーム26との間には、スイングアーム42を揺動可能に且つ弾性的に支持するリアクッション44が設けられている。
左右のメインフレーム26の上部で、且つ、ヘッドパイプ24とシート21との間には、燃料タンク48が取り付けられている。シート21の前方には、エアバッグモジュール46が配設されている。
エアバッグモジュール46は、燃料タンク48の後部上方に配置されるとともに、左右のメインフレーム26から上方に向け延設するステー部材50に取り付けられている。
エアバッグモジュール46には、図示しないエアバッグが折り畳まれており、このエアバッグを所定時に展開させるため、フロントフォーク30L、30Rには、自動二輪車12が衝突したときに、自動二輪車12に加わる衝撃を検出する衝撃検出センサ52が配置され、また、シート21の下方後部には、衝撃検出センサ52で検出した信号等に基づいてエアバッグの展開時期を制御するエアバッグ制御ユニット53が配置されている。エアバッグモジュール46、衝撃検出センサ52及びエアバッグ制御ユニット53の間は、図示しないハーネスによって接続されている。
シートフレーム28には、リアカウル54が取り付けられている。また、シートフレーム28には、荷物を収納するためのサイドトランク56が取り付けられている。シートフレーム28の後方にはテールランプ58が配設されている。テールランプ58の下方には、後輪20の上方且つ後方を覆うリアフェンダ60が配設されている。
燃料タンク48の後方上部で、エアバッグモジュール46の後方には、例えば、財布やETCユニットなどの小物を収容できる空間62が設けられ、この空間62を利用した小物入れを設けることによって乗員の利便性を高めている。
また、自動二輪車12には、車両の両側部及び下部を覆うように、車両の一方の側部から、エンジン22及び排気管36の下方を経由して、車両の他方の側部まで延在するメインカウル64と、メインカウル64の上方且つ前方に配置されてハンドル18及びフロントフォーク30L、30Rの前方を覆うフロントカウル66とが設けられている。
フロントカウル66には、シールド(防風板)68が一体的に設けられるとともに、自動二輪車12の前方を照明するためのヘッドライト70と、乗員が後方を確認するためのサイドミラー72とが取り付けられている。フロントカウル66は、メインフレーム26に連結及び固定されたカウルステー74に固定され、支持されている。
以下、自動二輪車12に設けられた車体構造10について説明する。図1に示すように車体構造10は、転舵機構80を備える。この転舵機構80は、操舵装置17の前方に配置され、鞍乗り型車両として例示された自動二輪車12が前方から荷重を受けたときに、この荷重を、操舵装置17を左右いずれか一方の側に転舵させるように操舵装置17に伝達するものである。
転舵機構80は、ハンドル18の下方、且つ、前輪16の上方に配置されており、さらに、フロントカウル66で覆われ、外部から視覚的に遮断されている。また、転舵機構80の先端部の位置は、中立位置にした前輪16の先端位置よりも後方、且つ、ヘッドライト70の先端位置よりも前方に設定されている。
図2は、車体構造10及びその周辺を示す一部省略平面図である。図3は、車体構造10及びその周辺を示す一部省略斜視図である。なお、図2及び図3では、車体構造10及びその周辺構造の理解を容易にするため、自動二輪車12の構成要素を必要な範囲で部分的に抽出して描いている。
図2及び図3に示すように、転舵機構80は、メインアーム82とサブアーム84とを有する。メインアーム82は、メインフレーム26の車幅方向の左右一方側(図示例では左側)で片持ち支持され、且つ、メインフレーム26との接続部86から前方に延び、操舵装置17の前方で湾曲し、先端部88が、接続部86よりも車幅方向の左右他方に寄った位置に設けられている。
第1の実施形態において、メインアーム82は、接続部86から前方に向かって延び、車幅方向の中央に寄りながら、操舵装置17(ハンドル18及びフロントフォーク30L、30R)の前方まで延伸し、中立位置にあるときの前輪16の先端位置よりも後方で屈曲して、先端部88が、車幅方向の中央に位置し且つ車幅方向に広がっている。
メインアーム82の、メインフレーム26との接続部86は、メインフレーム26から車幅方向の外側に延出した部分であり、ボルトなどの締結部品によりメインフレーム26に連結及び固定される。なお、この接続部86とメインフレーム26とは、溶接などの他の固定手段により連結及び固定されてもよい。
また、図3に示すように、メインアーム82は、上下2本のアーム部材82a、82bにより構成されており、2本のアーム部材82a、82bの接続部86a、86bは互いに上下方向に離間しており、2本のアーム部材82a、82bは、前方に向かうに従って徐々に近接し、先端部88a、88bで連結されている。このような構成により、上下方向の剛性が高まり、自動二輪車12の走行時の振動を抑制することができる。
サブアーム84は、メインアーム82の前後方向の途中部位から、操舵装置17に向かって延びる構成部分である。より具体的には、サブアーム84は、その基端部がフロントフォーク30L、30Rよりも前方に位置しており、該基端部から、ボトムブリッジ32(ブリッジ部材)に向けて斜め後方に延びている。また、サブアーム84の先端には、フロントフォーク30L、30Rと平行に延びる押圧部90が設けられている。この押圧部90の、フロントフォーク30L、30Rと平行な方向の長さは、ボトムブリッジ32の、フロントフォーク30L、30Rと平行な方向の厚さよりも長く設定されている。
サブアーム84の長さは、自動二輪車12が前方から衝撃(荷重)を受けていない通常時には、最大角度で転舵した状態の操舵装置17のボトムブリッジ32と接触(干渉)することがなく、且つ、メインアーム82とともにボトムブリッジ32に向かって変位した際に、ボトムブリッジ32を押圧して、操舵装置17を転舵させることができるように設定される。
また、図3に示すように、サブアーム84は、上下2本のアーム部材84a、84bを有し、2本のアーム部材84a、84bの一端部である基端部が、メインアーム82のアーム部材82a、82bにそれぞれ結合され、2本のアーム部材84a、84bの各他端部に、前記の押圧部90が結合されている。このような構成により、上下方向及び前後方向の曲げ剛性が高まり、ボトムブリッジ32を押圧するときの撓みを抑制でき、さらに、自動二輪車12の走行時の振動を抑制することができる。
上述したメインアーム82及びサブアーム84の構成材料としては、例えば、鋼材やアルミニウム材等の金属材料や、樹脂材料が挙げられる。
第1の実施形態に係る車体構造10を含む鞍乗り型車両である自動二輪車12は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用及び効果について説明する。
図4A及び図4Bは、自動二輪車12に、前方より力を受けた場合の概略説明図である。図4Aは前記自動二輪車12が何らかの障害物に衝突する直前の状態を示し、図4Bは前記自動二輪車12が何らかの障害物に衝突した直後の状態を示す。
ここで、転舵機構80は、図1に示したように、フロントカウル66で覆われ、外部から視覚的に遮断されているので、通常時において自動二輪車12の外観を損なうことがない。
また、サブアーム84の長さは、最大角度で転舵した状態の操舵装置17のボトムブリッジ32と接触(干渉)することがないように設定されているので、図4Aに示すように、自動二輪車12が前方から衝撃(荷重)を受けていない通常走行時に、乗員による操舵を妨げることはない。
例えば、前輪16が何らかの障害物に衝突したことを想定したならば、自動二輪車12の推進力の反力が前輪16に加わる。ここで、前輪16に加わった前記反力により、フロントフォーク30L、30R及びヘッドパイプ24は車体フレーム14方向へと撓む。この際、前記反力が、フロントフォーク30L、30R又はヘッドパイプ24の降伏応力を上回るほど大きいと、前記フロントフォーク30L、30R又はヘッドパイプ24は塑性変形する。
そして、フロントフォーク30L、30Rに支持された前輪16が車体フレーム14に対して相対的に後方に移動し、メインアーム82の先端部88の位置と前輪16の先端位置が同じになると、前輪16のみならず、メインアーム82の先端部88においても荷重を受けることになる。この場合、先端部88にて受けた荷重によって生じる曲げモーメントは、片持ち支持の支持点である、メインアーム82の接続部86で最大となるから、接続部86が大きく変形する。
先端部88が障害物に衝突した後、先端部88の操舵装置17側への変位がある程度まで大きくなると、接続部86は塑性変形し、該接続部86を回転中心として、メインアーム82がサブアーム84とともに操舵装置17に向かって変位することで、サブアーム84がボトムブリッジ32の、左右方向の中心から右に寄った箇所の前部に当接する。
ここで、自動二輪車12が何らかの障害物に衝突する際に、該障害物の形状によっては、先端部88が車体フレーム14側のみならず、上方又は下方にも変位し、該変位によりサブアーム84が同じ方向に多少変位する可能性がある。しかし、このような場合であっても、押圧部90の、フロントフォーク30L、30Rに平行な方向の長さは、ボトムブリッジ32の、フロントフォーク30L、30Rと平行な方向の厚さよりも長く設定されているので、サブアーム84をボトムブリッジ32に確実に当接させることができる。
サブアーム84がボトムブリッジ32に当接した後、さらにメインフレーム26側に変位することで、ボトムブリッジ32はサブアーム84により押圧される。この結果、ボトムブリッジ32を含む操舵装置17に右方向の回転力が付与されるので、この回転力により操舵装置17を右方向に転舵させることができる。
以上のように、鞍乗り型車両である自動二輪車12が前方から力を受けた際、操舵装置17の前方に設けられた転舵機構80が、前方から受けた荷重を、操舵装置17が左右いずれかの側に転舵するように伝達することで、前輪16は強制的に転舵させられる。そして、前輪16が転舵することにより、自動二輪車12は、略水平面内に移動する力を受けることになり、円直面内で回転させる力は著しく減少する。このため、自動二輪車12のピッチングが抑制できる。
第1の実施形態では、転舵機構80がメインアーム82とサブアーム84とにより構成されるので、簡素な構成で、車両を強制的に転舵させ、鞍乗り型車両のピッチングを抑制することができる。
さらにまた、メインアーム82の先端部88の位置は、ヘッドライト70の先端位置よりも前方に設定されているので、ヘッドライト70が障害物に当たるよりも先に転舵機構80が作動を始めることになる。従って、自動二輪車12が何らかの障害物に衝突した際に、前輪16を迅速に転舵させることができる。
また、転舵機構80の最先端部を構成するメインアーム82の先端部88の位置が、中立位置にした前輪16の先端位置よりも後方に設定されているので、自動二輪車12の外観を良好に保つことができる。
なお、第1の実施形態では、サブアーム84によりボトムブリッジ32を押圧することで操舵装置17を転舵させる場合を説明したが、設計条件によっては、サブアーム84により左右のフロントフォーク30L、30Rのいずれか一方を押圧することで操舵装置17を転舵させるようにしてもよい。この場合、サブアーム84をフロントフォーク30L、30Rに確実に当接させるために、サブアーム84の先端に、フロントフォーク30L、30Rの外径よりも車幅方向に幅広の部材を設けてもよい。また、サブアーム84によりアッパーブリッジ27を押圧することで転舵装置を転舵させるようにしてもよい。
第1の実施形態では、転舵機構80をメインフレーム26の左側で支持し、自動二輪車12が前方から衝撃を受けた際に、操舵装置17の右寄りの部位を押圧して右方向に転舵させる場合を説明したが、設計条件によっては、転舵機構80をメインフレーム26の右側で支持し、自動二輪車12が前方から衝撃を受けた際に、操舵装置17の左寄りの部位を押圧して左方向に転舵させるように構成してもよい。
第1の実施形態では、メインアーム82の先端部88が前方から荷重を受けた際に、メインアーム82の接続部86が塑性変形することで、該接続部86を回転中心として、メインアーム82及びサブアーム84がメインフレーム26側に変位する場合を説明したが、所定値以上の力が加わったときにのみ回動するヒンジ構造を接続部86に適用し、メインアーム82の先端部88が前方から荷重を受けた際に、該ヒンジ構造をもつ接続部86が回動することで、メインアーム82及びサブアーム84がメインフレーム26側に変位するように構成してもよい。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る車体構造10aが組み込まれた鞍乗り型車両の1つである自動二輪車12の一部省略側面図である。
なお、第2の実施形態に係る車体構造10aが搭載される自動二輪車12の、当該車体構造10a以外の部分の構成は、第1の実施形態に係る車体構造10が搭載された自動二輪車12の構成と同様であるので、該自動二輪車12と同一又は同様の要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示すように車体構造10aは、転舵機構80aを備える。この転舵機構80aは、操舵装置17の前方に配置され、鞍乗り型車両として例示された自動二輪車12が前方から荷重を受けたときに、この荷重を、操舵装置17を左右いずれか一方の側に転舵させるように操舵装置17に伝達するものである。
転舵機構80aは、ハンドル18の下方、且つ、前輪16の上方に配置されており、さらに、フロントカウル66で覆われ、その大部分が外部から視覚的に遮断されている。また、転舵機構80aの先端部の位置は、中立位置にした前輪16の先端位置よりも後方、且つ、ヘッドライト70の先端位置よりも前方に設定されている。
図6は、車体構造10a及びその周辺を示す一部省略平面図である。図7は、車体構造10a及びその周辺を示す一部省略斜視図である。なお、図6及び図7では、車体構造10a及びその周辺構造の理解を容易にするため、自動二輪車12の構成要素を必要な範囲で部分的に抽出して描いている。
図6及び図7に示すように、転舵機構80aは、支持フレーム94と、荷重受部96と、荷重付加部98と、リンク部100とを有する。
支持フレーム94は、車体フレーム14(メインフレーム26)に支持され、前方に延びる部材である。具体的には、支持フレーム94は、メインフレーム26の左右の側面から前方に延びる左右一対の上フレーム104L、104Rと、左右一対の下フレーム106L、106Rとを有する。
上フレーム104L、104Rは、前方に向かって車幅方向の外側に傾斜して、途中部位で湾曲して、車幅方向の中央側に寄る形状を有している。下フレーム106L、106Rは、略直線状に前方に延びている。下フレーム106L、106Rの途中部位と上フレーム104L、104Rの先端とは、中継板108L、108Rによって連結されており、さらに中継板108L、108Rから前方に補助フレーム110L、110Rが延出している。左右の下フレーム106L、106R及び補助フレーム110L、110Rは山形に湾曲した連結フレーム109により連結されている。該連結フレーム109の中央部は、ヘッドパイプ24から前方に延設された中央サポート部材111により支持されている。
支持フレーム94は、上記の構成により剛性が高められており、自動二輪車12の通常走行時において支持フレーム94の振動が抑制される。なお、支持フレーム94の構成は、図示した構成に限られず、適度な剛性が得られる限り、他の構成も採用し得る。
第2の実施形態において、支持フレーム94は、フロントカウル66を支持するためのカウルステーの機能を兼ねており、上フレーム104L、104Rの形状は、フロントカウル66の形状に対応して構成されたものである。従って、フロントカウル66の形状によっては、上フレーム104L、104Rの形状も変更され得るものであり、支持フレーム94の他の部位の形状についても同様である。
荷重受部96は、転舵機構80aの先端部を構成する部分であり、操舵装置17の前方に配置されている。具体的には、荷重受部96は、操舵装置17の前方であって、車幅方向の中央に配置されている。また、荷重受部96は、車幅方向に伸びる前面をもつヘッド部112と、ヘッド部112の後部から後方に延設されたシャフト部114とを有する。
シャフト部114は、連結フレーム109に固定されたガイドパイプ116に車両前後方向に摺動自在に挿通されている。このため、荷重受部96は、支持フレーム94及びメインフレーム26に対して前後方向に変位自在に支持されている。
支持フレーム94の先端左側には、ブラケット118を介して、リンク部100が車両前後方向に揺動自在に連結されている。このリンク部100は、図7に示すように、互いに平行に配置された2枚のリンクプレート120a、120bを有する。各リンクプレート120a、120bの途中部位には、長手方向に延びる長穴122が形成され、この長穴122に、荷重受部96のヘッド部112に設けられた軸部123が嵌入されることで、荷重受部96がリンク部100に対して、相対回転可能で、且つ、長穴122に沿う方向に相対移動可能となっている。
荷重付加部98は、操舵装置17の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所の前側に対向して配置されている。第2の実施形態において、具体的には、荷重付加部98は、右側のフロントフォーク30Rの前側に対向して配置されている。
荷重付加部98は、先端部がリンク部100に対して回動自在に支持され右側のフロントフォーク30Rに向かって延びるアーム124と、アーム124の後端に設けられた押圧部126とを有している。第2の実施形態では、アーム124は、先端部から上下に分岐する2本のアーム部材124a、124bにより構成されるとともに、押圧部126は、アーム部材124a、124bの後端にそれぞれ一体的に設けられた押圧部材126a、126bにより構成される。
押圧部126の、車幅方向の長さは、フロントフォーク30Rの外径よりも長く設定される。また、この押圧部126の車幅方向の長さは、転舵機構80aの作動時に、操舵装置17の操舵角度が操舵可能範囲内でどのような角度にあっても、押圧部126がフロントフォーク30Rに当接できる程度に長く設定されていることが好ましい。
さらに、押圧部126の幅方向の端部(車両中心線側の端部)は、フロントフォーク30Rに当接し、押圧し易くするために、車両後方に向かって湾曲されていることが好ましい(図8A参照)。
荷重付加部98の長さは、車両が前方から衝撃(荷重)を受けていない通常時には、最大角度で転舵した状態の操舵装置17のフロントフォーク30Rと押圧部126とが接触(干渉)することがなく、且つ、車両が前方から衝撃を受けて荷重付加部98がフロントフォーク30Rに向かって変位した際に、フロントフォーク30Rを押圧して、操舵装置17を転舵させることができるように設定される。
リンク部100を構成する2枚のリンクプレート120a、120bの先端側には、それぞれ、リンク部100の長手方向に延びる長穴128が穿孔されており、該長穴128に、アーム124の先端に設けられた軸部130が嵌入されることで、荷重付加部98がリンク部100に対して、相対回転可能で、且つ、長穴128に沿う方向に相対移動可能となっている。
リンク部100は、上記のように構成されるので、荷重受部96の後方への変位に連動して、荷重付加部98を操舵装置17(図示した構成例ではフロントフォーク30R)に近接及び当接させるように変位させることが可能となっている。
転舵機構80aには、さらに、ガイド部材132が設けられている。このガイド部材132は、車幅方向に延在する部材であり、ガイドパイプ116と結合されており、さらに連結フレーム109に支持されている。ガイド部材132の前面板134には、荷重付加部98のアーム124が部分的に嵌る円弧状の切欠き136が形成されており、アーム124は、この切欠き136でガイドされることで、車幅方向の動きが規制されつつ、フロントフォーク30Rに対して近接離間する方向には移動自在となっている。
上記のガイドパイプ116及びガイド部材132により、荷重受部96の前後方向の動きをガイドし、且つ、荷重付加部98の操舵装置17に対する近接離間方向の動きをガイドするガイド機構138が構成されている。なお、ガイドパイプ116とガイド部材132は、互いに結合され一体化されている必要はなく、別体で構成したものを、支持フレーム94の異なる部位にそれぞれ固定してもよい。
第2の実施形態に係る車体構造10aを含む鞍乗り型車両である自動二輪車12は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用及び効果について説明する。
図8A及び図8Bは、自動二輪車12に、前方より力を受けた場合の概略説明図である。図8Aは前記自動二輪車12が何らかの障害物に衝突する直前の状態を示し、図8Bは前記自動二輪車12が何らかの障害物に衝突した直後の状態を示す。
ここで、転舵機構80aは、図5に示したようにフロントカウル66で覆われ、その大部分が外部から視覚的に遮断されているので、通常時において自動二輪車12の外観を損なうことがない。
また、荷重付加部98の長さは、最大角度で転舵した状態の操舵装置17のフロントフォーク30L、30Rと接触(干渉)することがないように設定されているので、図8Aに示すように、自動二輪車12が前方から衝撃(荷重)を受けていない通常走行時に、乗員による操舵を妨げることがない。
例えば、前輪16が何らかの障害物に衝突したことを想定したならば、図8Aに示す自動二輪車12の推進力の反力が前輪16に加わる。ここで、前輪16に加わった前記反力により、フロントフォーク30L、30R及びヘッドパイプ24は車体フレーム14方向へと撓む。この際、前記反力が、フロントフォーク30L、30R又はヘッドパイプ24の降伏応力を上回るほど大きいと、前記フロントフォーク30L、30R又はヘッドパイプ24は塑性変形する。
そして、フロントフォーク30L、30Rに支持された前輪16が車体フレーム14に対して相対的に後方に移動し、荷重受部96の最先端位置と前輪16の先端位置が同じになると、前輪16のみならず、荷重受部96においても荷重を受けることになる。この場合、荷重受部96は、支持フレーム94及びメインフレーム26に対して相対的に前後方向に移動可能であるから、前方からの荷重を受けた荷重受部96は、車体フレーム14側に後退する。
すると、荷重受部96に連結されたリンク部100には、軸部123を介して荷重が伝達される。この場合、図7に示したように、荷重受部96とリンク部100とは相対回転可能であり、且つ、軸部123がリンク部100に設けられた長穴122内を移動することが可能となっているから、荷重受部96のメインフレーム26側へ後退する直線運動が、リンク部100のメインフレーム26側に向かって変位する揺動運動に適切に変換される。
このリンク部100の揺動により、リンク部100に連結された荷重付加部98には、軸部130を介して荷重が伝達される。この場合、図7に示したように、リンク部100と荷重付加部98とは相対回転可能であり、且つ、軸部130がリンク部100に設けられた長穴128内を移動することが可能となっているから、リンク部100の揺動運動が、荷重付加部98の、右側のフロントフォーク30Rに向かう変位に適切に変換される。そして、この結果、荷重付加部98の押圧部126がフロントフォーク30Rの前側に当接する。
この場合、ガイド機構138(ガイドパイプ116及びガイド部材132)により、荷重受部96及び荷重付加部98の動きがガイドされるので、荷重受部96はメインフレーム26の中心線に沿って真っ直ぐに後退し、荷重付加部98はフロントフォーク30Rに向かって後退するので、荷重付加部98を確実に操舵装置17に当接させて荷重を与えることができる。
また、押圧部126の車幅方向の長さは、転舵機構80aの作動時に、操舵装置17の操舵角度が操舵可能範囲内でどのような角度にあっても、押圧部126がフロントフォーク30Rに当接できる程度に長く設定されているので、押圧部126をフロントフォーク130Rに確実に当接させることができる。
押圧部126がフロントフォーク30Rに当接した後、さらにメインフレーム26側に変位することで、フロントフォーク30Rは押圧部126により押圧される。この結果、フロントフォーク30Rを含む操舵装置17に右方向の回転力が付与されるので、この回転力により操舵装置17を右方向に転舵させることができる。
以上のように、自動二輪車12が前方から力を受けた際、操舵装置17の前方に設けられた転舵機構80aが、前方から受けた荷重を、操舵装置17が左右いずれかの側に転舵するように伝達することで、前輪16は強制的に転舵させられる。そして、前輪16が転舵することにより、自動二輪車12は、略水平面内に移動する力を受けることになり、円直面内で回転させる力は著しく減少する。このため、自動二輪車12のピッチングが抑制できる。
また、第2の実施形態では、自動二輪車12の前方からの荷重を、先端部に設けられた荷重受部96で受け、該荷重をリンク部100を介して荷重付加部98に伝達するため、荷重付加部98を操舵装置17に確実に当接させ、転舵のための回転力を操舵装置17に付与して、ピッチングを抑制できる。
また、荷重付加部には2つの押圧部材126a、126bが設けられているので、荷重受部96で受けた荷重を十分にフロントフォーク30Rに伝達することができる。
さらにまた、転舵機構80aの最先端部を構成する荷重受部96の位置が、ヘッドライト70の先端位置よりも前方に設定されているので、ヘッドライト70が障害物に当たるよりも先に転舵機構80aが作動を始めることになる。従って、自動二輪車12が何らかの障害物に衝突した際に、前輪16を迅速に転舵させることができる。
また、転舵機構80aの最先端部を構成する荷重受部96の位置が、中立位置にした前輪16の先端位置よりも後方に設定されているので、自動二輪車12の外観を良好に保つことができる。
なお、第2の実施形態では、右側のフロントフォーク30Rを押圧することで操舵装置17を転舵させる場合を説明したが、設計条件によっては、左側のフロントフォーク30Lを押圧することで操舵装置17を転舵させるように構成してもよい。この場合、リンク部100及び荷重付加部98を、図6及び図7に示した配置とは左右逆配置にすることで、左側のフロントフォーク30Lを押圧する構成に変更することができる。
また、設計条件によっては、ボトムブリッジ32又はアッパーブリッジ27の左右いずれかに寄った部位を荷重付加部98により押圧することで操舵装置17を転舵させる構成としてもよい。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。また、本発明は、エアバッグを搭載した鞍乗り型車両において特に有効性が高いが、該エアバッグを搭載した鞍乗り型車両に限定されるものではなく、種々の鞍乗り型車両において用いることができることは言うまでもない。
10、10a…車体構造 12…自動二輪車
14…車体フレーム 16…前輪
17…操舵装置 18…ハンドル
26…メインフレーム 30L、30R…フロントフォーク
32…ボトムブリッジ(ブリッジ部材) 66…フロントカウル
70…ヘッドライト 80、80a…転舵機構
82…メインアーム 84…サブアーム
86…接続部 88…先端部
90…押圧部 94…支持フレーム
96…荷重受部 98…荷重付加部
100…リンク部 138…ガイド機構

Claims (11)

  1. 車体フレーム(14)と、該車体フレーム(14)の前部に配置され前輪(16)を操舵する操舵装置(17)とを備え、前記操舵装置(17)が、前記車体フレーム(14)に回動自在に設けられるハンドル(18)と、前記ハンドル(18)より延伸し前記前輪(16)を軸支する左右のフロントフォーク(30L、30R)と、を有する鞍乗り型車両(12)の車体構造(10、10a)において、
    前記操舵装置(17)の前方に配置され、前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記荷重を、前記操舵装置(17)を左右いずれか一方の側に転舵させるように前記操舵装置(17)に伝達する転舵機構(80、80a)を備える、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  2. 請求項1記載の鞍乗り型車両の車体構造(10、10a)において、
    前記操舵装置(17)は、前記前輪(16)の上方で前記左右のフロントフォーク(30L、30R)を連結するブリッジ部材(32)を有し、
    前記転舵機構(80、80a)は、前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記ブリッジ部材(32)の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所を前方から押圧する、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  3. 請求項1記載の鞍乗り型車両の車体構造(10、10a)において、
    前記転舵機構(80、80a)は、前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記左右のフロントフォーク(30L、30R)のいずれか一方を前方から押圧する、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の車体構造(10)において、
    前記転舵機構(80)は、
    前記鞍乗り型車両(12)のメインフレーム(26)の車幅方向の左右一方側で片持ち支持され、且つ、前記メインフレーム(26)との接続部(86)から前方に延び、前記操舵装置(17)の前方で湾曲し、先端部(88)が前記接続部(86)よりも車幅方向の左右他方に寄った位置に設けられたメインアーム(82)と、
    前記メインアーム(82)の前後方向の途中部位から、前記操舵装置(17)に向かって延びるサブアーム(84)とを有し、
    前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記メインアーム(82)の先端部(88)が荷重を受け、前記接続部(86)を回転中心として、前記メインアーム(82)が前記操舵装置(17)に向かって変位することで、前記サブアーム(84)が、前記操舵装置(17)の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所を前方から当接し、荷重を与える、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  5. 請求項4記載の鞍乗り型車両の車体構造(10)において、
    前記サブアーム(84)の長さは、前記メインアーム(82)が前方から荷重を受ける以前の状態のとき、最大角度で転舵した状態の前記操舵装置(17)と接触することがないように設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  6. 請求項4又は5記載の鞍乗り型車両の車体構造(10)において、
    前記サブアーム(84)の後端部には、前記左右のフロントフォーク(30L、30R)を連結するブリッジ部材(32)の前側に対向する押圧部(90)が設けられ、
    前記押圧部(90)の、前記フロントフォーク(30L、30R)に平行な方向の長さは、前記ブリッジ部材(32)の、前記フロントフォーク(30L、30R)と平行な方向の厚さよりも長く設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の車体構造(10a)において、
    前記転舵機構(80a)は、
    前記操舵装置(17)の前方に配置され、前記転舵機構(80a)の先端部を構成し、前記車体フレーム(14)に対して前後方向に変位自在な荷重受部(96)と、
    前記操舵装置(17)の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所の前側に対向して配置された荷重付加部(98)と、
    前記荷重受部(96)の後方への変位に連動して、前記荷重付加部(98)を前記操舵装置(17)に近接及び当接させるように変位させるリンク部(100)とを有し、
    前記鞍乗り型車両(12)が前方から荷重を受けたときに、前記荷重受部(96)が荷重を受け、前記リンク部(100)を介して前記荷重が前記荷重付加部(98)に伝達され、前記荷重付加部(98)が、前記操舵装置(17)の、左右方向の中心から左右いずれか一方に寄った箇所を前方から押圧し、荷重を与える、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  8. 請求項7記載の鞍乗り型車両の車体構造(10a)において、
    前記転舵機構(80a)は、前記荷重受部(96)の前後方向の動きをガイドし、且つ、前記荷重付加部(98)の前記転舵装置(17)に対する近接離間方向の動きをガイドするガイド機構(138)を有する、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  9. 請求項7又は8記載の鞍乗り型車両の車体構造(10a)において、
    前記荷重付加部(98)の後端部には、前記左右のフロントフォーク(30L、30R)のいずれか一方の前側に対向する押圧部(126)が設けられ、
    前記押圧部(126)の車幅方向の長さは、前記転舵機構(80a)の作動時に、前記操舵装置(17)の操舵角度が操舵可能範囲内でどのような角度にあっても、前記押圧部(126)が前記一方のフロントフォーク(30R)に当接できる程度に長く設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の車体構造(10、10a)において、
    前記転舵機構(80、80a)は、フロントカウル(66)で覆われている、ことを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の車体構造(10、10a)において、
    前記転舵機構(80、80a)の先端位置が、前記鞍乗り型車両(12)のヘッドライト(70)の先端位置よりも前方に設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両の車体構造。
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