JP5285550B2 - 圧電アクチュエータの給電構造、及びヘッドサスペンション - Google Patents

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Description

本発明は、基部材及び可動部材の間に積層させて、給電状態に応じて剪断変形する剪断型の圧電素子を設けた圧電アクチュエータに関する。特に、本発明は、前記圧電素子の剪断変形に従って前記可動部材を微少移動させる圧電アクチュエータの給電構造に関する。
近年、情報機器の小型化、精密化が急速に進展してきている。かかる情勢から、微小距離で位置決め制御が可能なマイクロアクチュエータの需要が高まっている。例えば、光学系の焦点補正や傾角制御、インクジェットプリンタ装置、磁気ディスク装置のヘッドアクチュエータ等の技術分野では、そうしたマイクロアクチュエータの要請が高い。
一方、磁気ディスク装置では、記憶容量を大きくすることが喫緊の課題である。一般に磁気ディスク装置の大容量化は、ディスク1枚あたりの記憶容量を大きくすることで実現される。ディスクの直径を変えずに高記録密度化を実現するには、単位長さあたりのトラック数 (TPI : Track Per Inch) を大きくすること、つまり、トラックの幅を狭くすることが必要である。そのため、トラックにおける幅方向の磁気ヘッドの位置決め精度を向上することが必要となる。かかる観点からも、微細領域で高精度の位置決めを実現可能なアクチュエータが望まれる。
こうした要請に応えるために、本願出願人は、ベースプレートと、ベースプレートよりも薄いヒンジ部を備えた連結プレートと、フレキシャが設けられるロードビームと、一対の圧電素子と、などを備えたディスク装置用サスペンション(例えば、特許文献1参照)を提案している。
前記特許文献1に係る技術は、デュアル・アクチュエータ方式と呼ばれる。この方式では、精密位置決め用のアクチュエータとして、通常のボイルコイルモータに加えて、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)よりなる圧電素子を採用している。
この圧電素子は、ロードビームの先端側を、サスペンションにおける幅方向(いわゆるスウェイ方向)に微少駆動する。同方式を用いたヘッドサスペンションによれば、シングル・アクチュエータ方式のものと比較して、磁気ヘッドの位置決めを高精度に行うことができる。
前記特許文献1に記載の前記圧電素子は、変形方向の観点から圧縮型と呼ばれる。これに対し、給電状態に応じて剪断変形する剪断型の圧電素子を、磁気ヘッドの位置決めに用いた圧電アクチュエータも公知である(例えば特許文献2参照)。
こうしたデュアル・アクチュエータ方式を用いたヘッドサスペンションでは、圧電素子への給電をいかにして行うかが問題となる。
このような問題を解決するためのアプローチのひとつとして、剪断型の圧電素子へ給電するために、アクチュエータのベースに一対の配線を形成し、一方の配線は、前記圧電素子の一方の電極とワイヤボンディングで結線接続し、他方の配線は、前記圧電素子の他方の電極とワイヤーボンディングで結線接続するように構成した圧電アクチュエータが開示されている(例えば、特許文献3の図23参照)。
しかしながら、特許文献3に係るワイヤーボンディング技術では、接合強度を確保しつつワイヤーボンディング処理を施そうとすると、必然的に圧電素子に対して局所的な応力が加わる。このため、圧電素子に割れが生じてしまうおそれがある。割れが生じないように加減してワイヤーボンディング処理を施すと接合強度を稼げない。このため、電気的な接続に係る信頼性を損なうおそれがある。
要するに、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に信頼性を維持した状態で圧電素子への配線作業を遂行することは困難であった。
特開2002−50140号公報 特開平10−293979号公報 特開平11−31368号公報
解決しようとする問題点は、従来技術では、圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に信頼性を維持した状態で遂行することは困難であった点である。
本発明は、圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に信頼性を維持した状態で遂行可能な圧電アクチュエータの給電構造を得ること目的として、圧電素子の給電状態に応じた剪断変形に従って基部材に対し可動部材を微少移動させる圧電アクチュエータにおいて、前記基部材は、導電性を有し、前記基部材の接合面に、前記圧電素子の一側の電極面を導通接合し、前記可動部材の接合面に、前記圧電素子の他側の電極面を接合し、前記他側の面電極に、前記可動部材と一体又は別体の導電性の配線接続部の一側面を導通接合し、前記配線接続部の他側面に、配線部材の一側面を接合し、前記配線部材は、前記配線接続部の他側面から順次積層させた導電性基材層、電気絶縁層、及び導体層を有し、前記導電性基材層は、前記配線接続部に接合固定された島状部及び前記配線接続部側から電気的に隔離形成された本体部を備え、前記電気絶縁層に、貫通孔を設け、前記貫通孔に、前記導体層と前記配線接続部とを導通させるための導通部を設けた、ことを最も主要な特徴とする。
本発明に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、圧電素子への給電は、導体層と配線接続部とを導通させる導通部を介して行われるので、圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に信頼性を維持した状態で遂行することができる。
実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、(A)は実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、(B)は(A)のI−I線に沿う矢視断面図である。 実施例1の変形例に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、(A),(B)は導通部に注目した図1(A)のI−I線に沿う矢視断面図である。 実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、(A)は実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、(B)は(A)のIII−III線に沿う矢視断面図である。 実施例3に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、(A)は実施例3に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、(B)は(A)のIV−IV線に沿う矢視断面図である。 実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、(A)は実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、(B)は(A)のV−V線に沿う矢視断面図である。 実施例5に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、(A)は実施例5に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、(B)は(A)のVI−VI線に沿う矢視断面図である。
圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に信頼性を維持した状態で遂行可能にするといった目的を、導体層と配線接続部とを導通させる導通部を介して圧電素子への給電を行う圧電アクチュエータの給電構造によって実現した。
以下、本発明の実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造、及びヘッドサスペンションについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
初めに、実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの概略構成について説明する。
図1は、実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、図1(A)は実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、図1(B)は図1(A)のI−I線に沿う矢視断面図、図2は、実施例1の変形例に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、図2(A),(B)は導通部に注目した図1(A)のI−I線に沿う矢視断面図である。
図1(A),(B)に示すように、実施例1に係るヘッドサスペンション11は、本発明の基部材に相当するベースプレート13と、本発明の可動部材に相当するロードビーム15と、剪断型の圧電素子17と、配線部材19と、を備える。
前記ベースプレート13は、前記ロードビーム15を弾性支持する役割を果たす。このベースプレート13は、例えば、150〜200μm程度の板厚の、ステンレス鋼などの金属製薄板からなる。その素材としては、例えば、アルミニウム合金などの軽合金、又は軽合金とステンレス鋼とからなるクラッド材等を用いることもできる。
前記ベースプレート13には、略円形状のボス孔21が開設されている。このボス孔21を介して、前記ベースプレート13は、キャリッジ側に取り付けられ軸回りに回転駆動可能なアーム側(不図示)に一体又は別体に固着され、ボイスコイルモータ(不図示)によって旋回駆動される。
前記ロードビーム15は、情報の書き込み、読み取りを行うヘッド部16に負荷荷重を与える役割を果たす。このロードビーム15は、例えば、30〜150μm程度の板厚の、ばね性を有するステンレス鋼などの金属製薄板からなる。その素材としては、例えば、アルミニウム合金などの軽合金、又は軽合金とステンレス鋼とからなるクラッド材等を用いることもできる。
前記ロードビーム15は、前記圧電素子17に接合される基端部15aと、ヒンジ部15bと、剛体部15cとを一体に形成してなる。前記基端部15aは、導電性の配線接続部15a1を一体に有している。なお、前記基端部15a及び前記ヒンジ部15bは、本発明の”ばね部”に相当する。
前記ロードビーム15には、その長さ方向中央から後寄りに、略台形状の窓部23が開設されている。この窓部23の両側部に、厚み方向に撓むことのできる一対の脚部15b1,15b2を有する前記ヒンジ部15bが形成されている。前記窓部23によって、前記ロードビーム15の軽量化を図ると同時に、厚み方向の曲げ剛性を下げるようにしている。
前記剪断型の圧電素子17は、矩形形状に形成されて、給電状態に応じて剪断変形する機能を有する。この圧電素子17は、導電性を有する前記ベースプレート(基部材)13及び前記ロードビーム(可動部材)15の間に積層させて設けられている。
前記ベースプレート13、前記ロードビーム15、及び前記圧電素子17によって、圧電アクチュエータ25が構成される。この圧電アクチュエータ25は、前記圧電素子17の給電状態に応じた剪断変形に従って前記ロードビーム15の先端側をスウェイ方向に微少移動させる役割を果たす。
ここで、”給電状態に応じた剪断変形”とは、電圧の印加又は開放に応じて剪断変形する概念と、電圧の印加レベルに応じて剪断変形する概念と、の両者を包含する概念である。
前記圧電素子17は、図1(B)に示すように、一対の第1及び第2電極板17a,17bの間に、圧電材料部17cを挟んで構成されている。
前記第1及び第2電極板17a,17bは、例えば金(Au)等の接触抵抗が低い金属材料からなる。
前記圧電材料部17cは、前記第1及び第2電極板17a,17bへの給電状態に応じて剪断変形する機能を担う部分である。この圧電材料部17cは、例えば圧電セラミックス等を素材として形成されている。
本発明の”圧電素子の一側の面電極”に相当する前記第1電極板17aは、導電性接着剤層27を介して、前記ベースプレート13の先端側の接合面に導通接合されている。同様に、本発明の”圧電素子の他側の面電極”に相当する前記第2電極板17bは、導電性接着剤層28を介して、前記ロードビーム15の基端側の接合面に導通接合されている。そして、本発明の”圧電素子の他側の面電極”に相当する前記第2電極板17bは、前記ロードビーム(可動部材)15と一体の前記配線接続部15a1の一側面に導通接合されている。
前記導電性接着剤層27,28によって、前記圧電アクチュエータ25の構成部材である、前記ベースプレート13、前記ロードビーム15、及び前記圧電素子17の物理的な一体化を図ると共に、前記ベースプレート13と前記第1電極板17aとの間、並びに前記第2電極板17bと前記ロードビーム15の配線接続部15a1との間における電気的な導通関係を確保するようにしている。
前記ロードビーム15に対面する側の前記第2電極17bに給電するために、前記ロードビーム15の配線接続部15a1の他側面は、前記配線部材19の一側面に接合されている。この配線部材19は、約20μm程度の板厚を有し、前記配線接続部15a1の他側面から、導電性基材層19a、電気絶縁層19b、及び導体層19cを順次積層させてなる。前記配線部材19は、前記ベースプレート13の所定箇所にレーザスポット溶接によって接合固定されている。
前記導電性基材層19aは、例えばステンレス等の金属製薄板からなる。この導電性基材層19aは、前記配線接続部15a1に接合固定された島状端子部(本発明の”島状部”に相当する)19a1及び前記配線接続部15a1側から電気的に隔離形成された本体部19a2を備える。
前記島状端子部19a1は、前記配線接続部15a1にレーザスポット溶接(溶接部29参照)によって接合されている。従って、前記本体部19a2は、前記配線接続部15a1とは電気的に隔離されている。
前記電気絶縁層19bは、例えばポリイミド樹脂等の電気絶縁性の良好な素材からなる。この電気絶縁層19bには、円柱形状の貫通孔19b1が設けられている。前記貫通孔19b1には、前記導体層19cと前記配線接続部15a1とを導通させるための導通部19c1が設けられている。
前記導体層19cは、例えば銅やニッケル等の電気導電性の良好な素材からなる。
前記貫通孔19b1は、前記配線部材19のうち前記電気絶縁層19bの成形時に、この貫通孔19b1に対応する形状パターンのマスクを適用することによって、通常の成形工程に対して特別な工程を追加することなく設けることができる。
これと同様に、前記導通部19c1は、前記配線部材19のうち前記導体層19cの成形時に、前記貫通孔19b1の肉抜き部分に銅やニッケル等をめっきなどの手段で埋め込み適用することによって、通常の成形工程に対して特別な工程を追加することなく設けることができる。
上述の如く構成された実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造では、前記ベースプレート13から前記圧電素子17の前記第1及び第2電極17a,17bを経て前記導体層19cに至る前記圧電素子17への給電経路は、下記のように形成されている。
すなわち、前記ベースプレート13から、前記導電性接着剤層27、前記圧電素子17の前記第1電極板17a・前記圧電材料部17c・前記第2電極板17b、前記導電性接着剤層28、前記ロードビーム15の配線接続部15a1、前記島状端子部19a1、及び前記導通部19c1をそれぞれ経由して、前記導体層19cに至る前記圧電素子17への給電経路が形成されている。
実施例1では、前記ベースプレート13を接地すると共に、導体層19cに前記圧電素子17への剪断変形動作指令信号を与えることによって、前記圧電素子17の給電状態に応じた剪断変形に従って前記ロードビーム15の先端側をスウェイ方向に微少移動させるように前記圧電アクチュエータ25を駆動させることができる。
実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、前記圧電素子17への給電は、前記導体層19cと前記配線接続部15a1とを導通させる前記導通部19c1を介して行われるので、圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に高信頼性及び低コスト性を維持した状態で遂行することができる。
また、前記配線部材19を、前記導電性基材層19aのうち前記島状端子部19a1の部分で、前記ロードビーム15にレーザスポット溶接等の金属間溶融接合する構成を採用したので、接合強度並びに電気的な導通関係の信頼性を向上することができる。
前記金属間溶融接合は、実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション11を組み立てる工程のうち、前記配線部材19を前記ベースプレート13の適所に金属間溶融接合する通常の溶接工程と同時に実行すればよい。このように構成すれば、従来に比べて特別な工程を追加することなく、前記金属間溶融接合を遂行することができる。
さらに、前記島状端子部19a1の隔離形成は、前記導電性基材層19aに対して施される通常のエッチング処理工程(エッチング処理部19a3参照)と同時に実行すればよい。このように構成すれば、従来に比べて特別な工程を追加することなく、前記島状端子部19a1の隔離形成を遂行することができる。
そして、前記導通部19c1は、前述したように、前記配線部材19のうち前記導体層19cの成形時に、通常の成形工程に対して特別な工程を追加することなく設けることができる。
従って、既存の製造ラインをそのまま流用することによって、製造工程の煩雑化及び製造コストの高騰化を招来することなく、初期の目的を達成することができる。
なお、前記導体層19cと前記配線接続部15a1との間を導通接続する導通部は、前記実施例1の態様に代えて、下記変形例の態様で設けてもよい。
実施例1の変形例1では、図2(A)に示すように、前記電気絶縁層19bに設けた円柱形状の貫通孔19b1に加えて、この貫通孔19b1と同軸に同一径の貫通孔19c2を、前記導体層19cに設ける。前記貫通孔19b1,19c2の肉抜き部分には、例えば導電性接着剤20等の導電性部材を埋め込むことによって、前記導体層19cと前記配線接続部15a1との間の電気的な導通関係を確保する。
実施例1の変形例2では、図2(B)に示すように、前記電気絶縁層19bに設けた貫通孔19b1、及び前記導体層19cに設けた貫通孔19c2に加えて、これら貫通孔19b1,19c2と同軸に同一径の貫通孔19a4を、前記導電性基材層19aに設ける。前記貫通孔19b1,19c2,19a4の肉抜き部分には、変形例1と同様に、導電性接着剤20等の導電性部材を埋め込むことによって、前記導体層19cと前記配線接続部15a1との間の電気的な導通関係を確保する。
なお、前記貫通孔19a4は、前記貫通孔19b1,19c2の内径よりも大径に形成してもよい。要するに、前記導電性接着剤20等の導電性部材は、前記配線接続部15a1に導通しさえすれば、前記導電性基材層19aに導通することを必ずしも要しない。この場合、前記島状端子部19a1は、島状部として前記配線部材19を前記配線接続部15a1に溶接固定するための機能のみを有し、端子機能は有しない態様を採ることもできる。
前記実施例1の変形例1,2によれば、実施例1とは異なる導通部の設定態様を具現化することができる。
また、実施例1の変形例2によれば、前記導体層19cから前記配線接続部15a1に至るまで延在する導電性接着剤20によって、前記導体層19cと前記配線接続部15a1との間を直接的に導通接続することができる。従って、前記導体層19cと前記配線接続部15a1との間における電気的な導通関係の信頼性を向上することができる。
そして、実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションによれば、圧電素子17の給電経路の電気的な導通関係が的確に確保されている点で、信頼性の高いヘッドサスペンション製品を得ることができる。
次に、実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3は、実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、図3(A)は実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、図3(B)は図3(A)のIII−III線に沿う矢視断面図である。
実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション11と、実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション31とは、可動部材及びその周辺以外は、基本的な構成要素が共通している。このため、共通する部材間には共通の符号を付し、その重複した説明を省略して、両者の相違点に注目して説明を進める。
実施例1と実施例2との相違点は次の通りである。
すなわち、実施例1に係るヘッドサスペンション11では、図1(A),(B)に示すように、本発明の”可動部材”に相当するロードビーム15の基端部15aは、配線接続部15a1を一体に有する。
これに対し、実施例2に係るヘッドサスペンション31では、図3(A),(B)に示すように、導通プレート33が設けられている。この導通プレート33は、本発明の”前記可動部材と別体の導電性の配線接続部”に相当し、配線接続部15a1を一体に有する。前記導通プレート33は、例えば、50〜150μm程度の板厚のステンレス鋼などの金属製薄板からなる。
要するに、実施例2に係るヘッドサスペンション31では、本発明の”可動部材”に相当するロードビーム15の基端部15aは、配線接続部15a1を別体に有する点が、実施例1とは大きく相違している。
具体的には、図3(A),(B)に示すように、前記圧電素子17の前記第2電極板17bのうち、基端側から約三分の二程度の面積を占める矩形領域は、導電性接着剤層28を介して、前記導通プレート33に導通接合されている。前記約三分の二程度の面積を占める矩形領域は、剪断変形の機能上の観点では、全体のうち約三分の一程度の寄与度を有する。
前記導通プレート33(配線接続部15a1)は、前記導電性基材層19aのうち前記島状端子部19a1に積層されてレーザスポット溶接(溶接部29参照)によって接合されている。そして、前記島状端子部19a1は、前記導通部19c1を介して、前記導体層19cに導通接続されている。
従って、前記導通プレート33(配線接続部15a1)は、実施例1と同様に、前記圧電素子17の前記第2電極板17bと、前記導体層19cとの間を導通接続する役割を果たす。
これに対し、前記圧電素子17の前記第2電極板17bのうち、先端側から約三分の一程度の面積を占める矩形領域は、図3(A),(B)に示すように、非導電性接着剤層35を介して、前記ロードビーム15の基端部15aに非導通接合されている。換言すれば、前記配線接続部15a1を別体に備えた可動部材(ロードビーム15)と前記圧電素子17との間の接合は、非導電性接着剤層35を介して行われている。なお、前記約三分の一程度の面積を占める矩形領域は、剪断変形の機能上の観点では、全体のうち約三分の二程度の寄与度を有する。
前記非導電性接着剤層35を形成する非導電性接着剤としては、公知の非導電性接着剤(導電性接着剤に絶縁性を有するシリカやガラス等の粒子を含有させたものを含む。)を適宜採用することができる。
前記非導電性接着剤層35が介在することによって、前記ロードビーム15の基端部15aは、前記圧電素子17の前記第2電極板17bとは電気的に隔離されている。
上述のように構成された実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、実施例1と同様に、圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に高信頼性及び低コスト性を維持した状態で遂行することができる。
また、既存の製造ラインをそのまま流用することによって、製造工程の煩雑化及び製造コストの高騰化を招来することなく、初期の目的を達成することができる。
しかも、実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、本発明の”可動部材”に相当するロードビーム15の基端部15aを、前記圧電素子17の前記第2電極板17bから電気的に隔離するようにしたので、ロードビームの電位設計を行う際の自由度を確保することができる。
そして、実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション31によれば、実施例1に係るヘッドサスペンション11と同様に、圧電素子17の給電経路の電気的な導通関係が的確に確保されている点で、信頼性の高いヘッドサスペンション製品を得ることができる。
なお、実施例1の変形例1,2に係る導通部の構成を、実施例2にそのまま適用してもよい。
次に、実施例3に係る圧電アクチュエータの給電構造について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図4は、実施例3に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、図4(A)は実施例3に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、図4(B)は図4(A)のIV−IV線に沿う矢視断面図である。
実施例1に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション11と、実施例3に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション41とは、ロードビームの構成以外は、基本的な構成要素が共通している。このため、共通する部材間には共通の符号を付し、その重複した説明を省略して、両者の相違点に注目して説明を進める。
実施例1と実施例2との相違点は次の通りである。
すなわち、実施例1に係るヘッドサスペンション11では、図1(A),(B)に示すように、前記ロードビーム15は、基端部15aと、ヒンジ部15bと、剛体部15cとを一体に形成してなる。
これに対し、実施例3に係るヘッドサスペンション41では、図4(A),(B)に示すように、それぞれ別体の、基端部15aと、ヒンジ部15bを含むヒンジプレート47と、剛体部15cとを組み合せることで前記ロードビーム15を構成している点が、実施例1とは大きく相違している。
具体的には、図4(A),(B)に示すように、ヒンジプレート47は、基端部15a及び剛体部15cの間を、一対の脚部15b1,15b2を介して架け渡すように位置している。
ヒンジプレート47の基端側47a1は、基端部15aの先端側15a2に、その裏面側から重ね合わされてレーザスポット溶接(溶接部43参照)によって接合されている。
ヒンジプレート47の先端側47a2は、剛体部15cの基端側15c1に、その裏面側から重ね合わされてレーザスポット溶接(溶接部45参照)によって接合されている。
ヒンジプレート47は、基端部15a及び剛体部15cと比べて、その板厚を薄肉に形成してもよい。
上述のように構成された実施例3に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、実施例1と同様に、圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に高信頼性及び低コスト性を維持した状態で遂行することができる。
また、既存の製造ラインをそのまま流用することによって、製造工程の煩雑化及び製造コストの高騰化を招来することなく、初期の目的を達成することができる。
そして、実施例3に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション41によれば、実施例1に係るヘッドサスペンション11と同様に、圧電素子17の給電経路の電気的な導通関係が的確に確保されている点で、信頼性の高いヘッドサスペンション製品を得ることができる。
なお、実施例1の変形例1,2に係る導通部の構成を、実施例3にそのまま適用してもよい。
また、実施例2に係る分割した可動部材の構成を、実施例3にそのまま適用してもよい。
次に、実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図5は、実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、図5(A)は実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、図5(B)は図5(A)のV−V線に沿う矢視断面図である。
実施例2に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション31と、実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション51とは、圧電素子及びその周辺以外は、基本的な構成要素が共通している。このため、共通する部材間には共通の符号を付し、その重複した説明を省略して、両者の相違点に注目して説明を進める。
実施例2と実施例4との相違点は次の通りである。
すなわち、実施例2に係るヘッドサスペンション31では、図3(A),(B)に示すように、前記圧電素子17はひとつである。
これに対し、実施例4に係るヘッドサスペンション51では、図5(A),(B)に示すように、一対の第1及び第2圧電素子53,55を備える点が、実施例1とは大きく相違している。
具体的には、図5(A),(B)に示すように、前記第1及び第2圧電素子53,55は、前記可動部材の微小移動の方向に一対並設されている。前記第1及び第2圧電素子53,55は、長さ、幅、高さの寸法が同一に形成され、幅方向の中央に間隔をおいて設けられている。
前記第1圧電素子53は、実施例1と同様に、図5(B)に示すように、第1及び第2電極板53a,53bの間に、圧電材料部53cを挟んで構成されている。
前記第2圧電素子55は、実施例1と同様に、第3及び第4電極板55a,55b(後述の図6(B)参照)の間に、圧電材料部55c(後述の図6(B)参照)を挟んで構成されている。
前記ロードビーム15に対面する側の前記第2及び第4電極板53b,55bに給電するために、実施例4に係るヘッドサスペンション51の給電構造は、下記のように構成されている。
前記第1及び第2圧電素子53,55の第1及び第3電極板53a,55aの各々は、図5(A),(B)に示すように、導電性接着剤層27を介して、前記ベースプレート13の先端側の接合面にそれぞれ導通接合されている。
前記第1及び第2圧電素子53,55の第2及び第4電極板53b,55bのうち、基端側から約三分の二程度を占める各矩形領域は、導電性接着剤層28を介して、一対の導通プレート33a,33b(図5(B)及び後述の図6(B)参照)にそれぞれ導通接合されている。
前記一対の各導通プレート(配線接続部15a1a,15a1b)33a,33bには、前記導電性基材層19aのうち、一対の島状端子部19a5a,19a5bの各部分がそれぞれ積層されてレーザスポット溶接(溶接部29a,29b参照)によって接合されている。
前記一対の各島状端子部19a5a,19a5bは、導通部19c3a,19c3bをそれぞれ介して、前記導体層19cのうち対応する導線19c3b,19c4bに導通接続されている。
従って、前記各導通プレート(配線接続部15a1a,15a1b)33a,33bは、実施例2と同様に、前記第1圧電素子53の第2電極板53bと、前記導線19c3bとの間、または前記第2圧電素子55の第4電極板55bと、前記導線19c4bとの間をそれぞれ導通接続する役割を果たす。
これに対し、前記第1及び第2圧電素子53,55の第2及び第4電極板53b,55bのうち、基端側から約三分の二程度を占める各矩形領域は、図5(A),(B)に示すように、非導電性接着剤層35を介して、前記ロードビーム15の基端部15aにそれぞれ非導通接合されている。すなわち、前記配線接続部15a1a,15a1bを別体に備えた可動部材(ロードビーム15)と前記第1及び第2圧電素子53,55との間の接合は、非導電性接着剤層35を介して行われている。
前記非導電性接着剤層35が介在することによって、前記ロードビーム15の基端部15aは、前記第1及び第2圧電素子53,55の第2及び第4電極板53b,55bとは電気的に隔離されている。
上述のように構成された実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、前記可動部材の微小移動の方向に一対並設された圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に高信頼性及び低コスト性を維持した状態で遂行することができる。
また、既存の製造ラインをそのまま流用することによって、製造工程の煩雑化及び製造コストの高騰化を招来することなく、初期の目的を達成することができる。
しかも、実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、本発明の”可動部材”に相当するロードビーム15の基端部15aを、前記第1及び第2圧電素子53,55の第2及び第4電極板53b,55bから電気的に隔離するようにしたので、ロードビームの電位設計を行う際の自由度を確保することができる。
これに伴って、前記第2及び第4電極板53b,55bへの給電を独立して行うことができる。このため、前記ベースプレート13を接地すると共に、前記導体層19cの導線19c3b,19c4bをそれぞれ経由して、前記第1及び第2圧電素子53,55の前記第2及び第4電極板53b,55bに対し、相互に独立した給電信号(剪断変形動作指令信号)を与えることができる。
これによって、前記第1及び第2圧電素子53,55の給電状態に応じた剪断変形に従って前記ロードビーム15の先端側をスウェイ方向に微少移動させるように前記圧電アクチュエータ25を駆動させることができる。
従って、実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、前記第1及び第2圧電素子53,55に対し、給電状態に応じた剪断変形動作指令を行う際の自由度を確保することができる。
そして、実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション51によれば、実施例2に係るヘッドサスペンション31と同様に、圧電素子の給電経路の電気的な導通関係が的確に確保されている点で、信頼性の高いヘッドサスペンション製品を得ることができる。
なお、実施例1の変形例1,2に係る導通部の構成を、実施例4にそのまま適用してもよい。
また、実施例2に係る分割した可動部材の構成を、実施例4にそのまま適用してもよい。
さらに、実施例3に係るロードビームの構成を、実施例4にそのまま適用してもよい。
次に、実施例5に係る圧電アクチュエータの給電構造について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図6は、実施例5に係る圧電アクチュエータの給電構造の説明図であり、図6(A)は実施例5に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンションの平面図、図6(B)は図6(A)のVI−VI線に沿う矢視断面図である。
実施例4に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション51と、実施例5に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション61とは、前記配線部材19とフレキシャ63とが一体に設けられている以外は、基本的な構成要素が共通している。このため、共通する部材間には共通の符号を付し、その重複した説明を省略して、両者の相違点に注目して説明を進める。
実施例4と実施例5との相違点は次の通りである。
すなわち、実施例4に係るヘッドサスペンション51では、図5(A),(B)に示すように、配線部材19は、前記第1及び第2圧電素子53,55の先端側から、同圧電素子53,55の長さに対して約三分の一程度基端側の部位まで延設されている。
これに対し、実施例5係るヘッドサスペンション61では、図6(A),(B)に示すように、前記配線部材19と前記フレキシャ63とは、一体に設けられ、かつ、前記フレキシャ63は、前記ロードビーム15の先端に向けて延設されている点が、実施例4とは大きく相違している。
前記フレキシャ63は、ヘッド部16への書き込み用及び読み取り用の配線(導体層19c)を有すると共に、該ヘッド部16を支持して前記ロードビーム15の剛体部15cにレーザスポット溶接によって接合固定されている。
前記フレキシャ63は、前記剛体部15cの側面から、導電性基材層63a、電気絶縁層63b、及び導体層63cを順次積層させてなる。前記導電性基材層63aは前記配線部材19の前記導電性基材層19aに、前記電気絶縁層63bは前記配線部材19の前記電気絶縁層19bに、前記導体層63cは前記配線部材19の前記導体層19cに、それぞれ一体に接続されている。
上述のように構成された実施例5に係る圧電アクチュエータの給電構造によれば、前記可動部材の微小移動の方向に一対並設された圧電素子への配線作業を、圧電素子の損壊を未然に防止すると共に高信頼性及び低コスト性を維持した状態で遂行することができる。
また、既存の製造ラインをそのまま流用することによって、製造工程の煩雑化及び製造コストの高騰化を招来することなく、初期の目的を達成することができる。
しかも、本実施例5では、前記配線部材19と前記フレキシャ63とが一体に設けられているので、それぞれを別体に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができると共に、製造工程の簡素化に寄与することができる。
そして、実施例5に係る圧電アクチュエータの給電構造を適用したヘッドサスペンション61によれば、実施例4に係るヘッドサスペンション51と同様に、圧電素子17の給電経路の電気的な導通関係が的確に確保されている点で、信頼性の高いヘッドサスペンション製品を得ることができる。
なお、実施例1の変形例1,2に係る導通部の構成を、本実施例5にそのまま適用してもよい。
また、実施例2に係る分割した可動部材の構成を、本実施例5にそのまま適用してもよい。
さらに、実施例3に係るロードビームの構成を、本実施例5にそのまま適用してもよい。
そして、上述とは逆に、本実施例5に係る配線部材19とフレキシャ63との一体化の構成を、実施例1〜3にそのまま適用してもよい。
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う圧電アクチュエータの給電構造、及びヘッドサスペンションもまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
すなわち、例えば、本発明の実施例1等において、前記圧電素子17の側から、導電性基材層19a、電気絶縁層19b、及び導体層19cを順次積層させてなる配線部材19を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。具体的には、例えば、前記配線部材19の周囲全面にわたり、必要に応じて、ポリイミド樹脂等の絶縁素材をコーティングしたものも、本発明の技術的範囲の射程に包含される。これは、前記フレキシャ63においても同様である。
最後に、本発明の実施例1において、前記第1電極板17aを、導電性接着剤層27を介して、前記ベースプレート13の先端側に導通接合すると共に、前記第2電極板17bを、導電性接着剤層28を介して、前記ロードビーム15の基端側に導通接合する例をあげて説明したが、本発明はこの例に限定されない。具体的には、例えば、前記導電性接着剤層27,28に代えて、非導電性接着剤層を介在させた接着時において接着対象となる導電性部材同士を圧着接合して、これら導電性部材間の電気的な短絡によって導通状態を確保するように構成してもよい。
11 実施例1のヘッドサスペンション
13 ベースプレート(基部材)
15 ロードビーム(可動部材)
15a 基端部(ばね部)
15a1 配線接続部
15b ヒンジ部(ばね部)
15c 剛体部
16 ヘッド部
17 剪断型の圧電素子
17a 第1電極板(一側の面電極)
17b 第2電極板(他側の面電極)
17c 圧電材料部
19 配線部材
19a 導電性基材層
19a1 島状端子部(島状部)
19a2 本体部
19b 電気絶縁層
19b1 貫通孔
19c 導体層
19c1 導通部
25 圧電アクチュエータ
27,28 導電性接着剤層
29 溶接部
31 実施例2のヘッドサスペンション
33 導通プレート(配線接続部)
35 非導電性接着剤層
41 実施例3のヘッドサスペンション
51 実施例4のヘッドサスペンション
53,55 第1及び第2圧電素子
61 実施例5のヘッドサスペンション
63 フレキシャ

Claims (7)

  1. 圧電素子の給電状態に応じた剪断変形に従って基部材に対し可動部材を微少移動させる圧電アクチュエータにおいて、
    前記基部材は、導電性を有し、
    前記基部材の接合面に、前記圧電素子の一側の電極面を導通接合し、
    前記可動部材の接合面に、前記圧電素子の他側の電極面を接合し、
    前記他側の面電極に、前記可動部材と一体又は別体の導電性の配線接続部の一側面を導通接合し、
    前記配線接続部の他側面に、配線部材の一側面を接合し、
    前記配線部材は、前記配線接続部の他側面から順次積層させた導電性基材層、電気絶縁層、及び導体層を有し、
    前記導電性基材層は、前記配線接続部に接合固定された島状部及び前記配線接続部側から電気的に隔離形成された本体部を備え、
    前記電気絶縁層に、貫通孔を設け、
    前記貫通孔に、前記導体層と前記配線接続部とを導通させるための導通部を設けた、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータの給電構造。
  2. 請求項1記載の圧電アクチュエータの給電構造であって、
    前記基部材と前記圧電素子との間の導通接合、並びに前記一体の可動部材及び配線接続部と前記圧電素子との間の接合は、接着剤層を介して行った、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータの給電構造。
  3. 請求項2記載の圧電アクチュエータの給電構造であって、
    前記接着剤層は、導電性接着剤層である、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータの給電構造。
  4. 請求項1記載の圧電アクチュエータの給電構造であって、
    前記配線接続部を別体に備えた可動部材と前記圧電素子との間の接合は、非導電性接着剤層を介して行った、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータの給電構造。
  5. 請求項4記載の圧電アクチュエータの給電構造であって、
    前記圧電素子は、前記可動部材の微小移動の方向に一対並設された、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータの給電構造。
  6. キャリッジ側に取り付けられ軸回りに旋回駆動可能なアーム側に一体又は別体のベースプレートと、
    ばね部及び剛体部を含み情報の書き込み、読み取りを行う先端側のヘッド部に負荷荷重を与えるロードビームと、
    前記ヘッド部への書き込み用及び読み取り用の配線を有すると共に該ヘッド部を支持して前記剛体部に設けられたフレキシャとを備え、
    前記ばね部が一体又は別体の可動部材及び圧電素子を介して前記ベースプレートに支持され、
    前記圧電素子の給電状態に応じた剪断変形に従って前記ベースプレート側に対し前記ロードビームの先端側をスウェイ方向へ微少移動させるヘッドサスペンションであって、
    前記ベースプレートは、導電性を有し、
    前記ベースプレートの接合面に、前記圧電素子の一側の電極面を導通接合し、
    前記可動部材の接合面に、前記圧電素子の他側の電極面を接合し、
    前記他側の面電極に、前記可動部材と一体又は別体の導電性の配線接続部の一側面を導通接合し、
    前記配線接続部の他側面に、配線部材の一側面を接合し、
    前記配線部材は、前記配線接続部の他側面から順次積層させた導電性基材層、電気絶縁層、及び導体層を有し、
    前記導電性基材層は、前記配線接続部に接合固定された島状部及び前記配線接続部側から電気的に隔離形成された本体部を備え、
    前記電気絶縁層に、貫通孔を設け、
    前記貫通孔に、前記導体層と前記配線接続部とを導通させるための導通部を設けた、
    ことを特徴とするヘッドサスペンション。
  7. 請求項6記載のヘッドサスペンションであって、
    前記フレキシャと前記配線部材とは、一体に設けられた、
    ことを特徴とするヘッドサスペンション。
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